以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像や後述の保留表示を用いた演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する始動ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ)124と、が遊技盤110に配設されている。なお、図1において、ゲート124は、遊技領域111の左右にそれぞれ設けられており、左側のゲート124は124Lと記載し、右側のゲート124は124Rと記載している。また、ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器の作動契機となる入賞口をいう。具体的には、第1始動口121および第2始動口122には、入賞の際に遊技球の通過を検知するスイッチ(後述の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212)が設けられている。そして、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した際にこのスイッチが遊技球の通過を検知することが、特別図柄表示器を作動させる契機となる。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば0.15秒ないし1.8秒間)および規定回数(例えば1回ないし3回)だけ開く。
パチンコ遊技機100は、遊技状態として、大当たり抽選の当選確率に基づき、当選確率の低い低確率状態と、低確率状態よりも当選確率の高い高確率状態とを有している。そして、所定の条件に基づいて低確率状態と高確率状態とのいずれかの状態に制御される。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、第2始動口122への入賞機会が少ない電サポ無状態と、電サポ無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い電サポ状態とを有している。そして、例えば、大当たりや特別図柄抽選の抽選回数を契機とするなど所定の条件において、電サポ無状態と、電サポ状態とのいずれかの状態に制御される。電サポ状態とは、例えば、普通図柄変動時間を短縮すること、電動チューリップ123の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、のいずれか一つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、特別図柄変動時間が長い時短無状態と、時短無状態よりも特別図柄変動時間が短い時短状態とを有している。
なお、本実施の形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとする。また、以下の説明においては、電サポ状態かつ時短状態のことを単に時短状態とし、電サポ無状態かつ時短無状態のことを単に時短無状態とする。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選を行わない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。そして、大入賞口125には、大入賞口125を開閉する大入賞口扉125Dが設けられている。以下の説明において、大入賞口扉125Dの開閉状態や開閉動作のことを、便宜的に、大入賞口125の開閉状態や開閉動作として説明する場合がある。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。また、遊技盤110における遊技領域111の左下の位置に、後述の演出制御部300により制御される補助表示部140が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、図2(a)は、遊技盤110の左下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図2(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。ここで、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、および普通図柄表示器223の各々を構成するLEDの点灯態様は特に限定されない。例えば、大当たり図柄が後述する高確率図柄Aである場合には、第1特別図柄表示器221を構成するLEDのうち、左上から1番目、2番目、5番目のLEDが点灯し、3番目、4番目、6番目、7番目のLEDが消灯する態様でもよい。なお、この点灯態様は、他の大当たり図柄である低確率図柄Aなどにおいては表示されない。このことにより、第1特別図柄表示器221の表示態様により、大当たり図柄が判別可能となる。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、特別図柄が変動中であるために、後の入賞に基づく特別図柄の変動表示動作を開始することができない。そのため、後の入賞は規定個数(例えば4個)を限度に記憶され、その入賞した遊技球に対する特別図柄を始動させるための権利が、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、保留される。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
さらに、表示器130は、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224を備えている。本実施の形態では、状態表示器224は、3個のLEDを配列した表示装置で構成されている。3個のLEDのうち1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄抽選の当選確率が高確率である高確率状態となっているか否かを点灯により報知するものである。また、他の1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄変動時間が短い時短状態となっているか否かを点灯により報知するものである。さらに他の1つは、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態となっているか否かを点灯により報知するものである。
また、表示器130は、特別図柄抽選の抽選結果に応じて行われる大当たり遊技において大入賞口125が作動される際のラウンド数を表示するラウンド数表示器225を備えている。なお、大当たり遊技については後述する。ラウンド数表示器225は、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって大当たり遊技における大入賞口125の作動ラウンド数が表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。図示の例において、複数の画像の中から1つの画像を選択する操作を受け付ける演出を行う場合を考える。この場合、例えば、遊技者が十字に配列された4つのキーからなる演出キー162を操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示し、演出ボタン161を操作することにより、指示した画像を選択するような演出を行うことができる。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやハンドル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図4は、本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。
図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部330と、を備えている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の遊技状態を、高確率状態または低確率状態のいずれか、時短無状態または時短状態のいずれかで制御する。これにより、パチンコ遊技機100の遊技状態は、高確率状態および時短状態である高確率時短遊技状態、低確率状態および時短状態である低確率時短遊技状態、高確率状態および時短無状態である高確率時短無遊技状態、低確率状態および時短無状態である低確率時短無遊技状態のいずれかとなる。そして、遊技制御部200は、大当たりや特別図柄抽選の抽選回数を契機とするなど所定の条件に基づき、高確率状態と低確率状態とを切り替え、時短無状態と時短状態とを切り替える。また、遊技制御部200は、時短状態において、時短無状態よりも普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にする、普通図柄変動時間を短縮する、電動チューリップ123の開時間を延長する等の制御を行う。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したことを契機として特別図柄抽選を行う。そして、特別図柄抽選の判定結果に応じて大当たり遊技等の特別遊技を行う。特別遊技において、遊技制御部200は、特別電動役物である大入賞口125が所定条件(例えば29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。そして、遊技制御部200は、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
また、遊技制御部200は、ゲート124を遊技球が通過したことを契機として普通図柄抽選を行う。そして、普通図柄抽選の判定結果に応じて電動チューリップの作動を制御する。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部330に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部330に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部330に指示しない。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、検知手段として、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125の大入賞口扉125Dを閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口扉開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、特別図柄の変動中に第1始動口121へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器218と、特別図柄の変動中に第2始動口122へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄の変動中にゲート124を通過した未変動分の保留個数を表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板350が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部330から取得した、払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板350を介してホストコンピュータに送信する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部330には、払出駆動部334により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部335と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部336と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部337と、が接続されている。そして、払出制御部330は、払出球検出部335、球有り検出部336および満タン検出部337にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源投入にともない、初期画面の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
さらに、演出制御部300には、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、が接続されている。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、図4に示すように、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、VDP(Video Display Processor)314と、CGROM315と、SNDROM316とを備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、CGROM315には、画像表示部114において遊技中に表示する背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。また、SNDROM316には、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。
CPU311は、演出制御部300から送られた保留数コマンドもしくは変動演出開始コマンドに基づいて、アニメーションパターンの解析や、描画に関するコマンドをまとめたディスプレイリストの作成、およびディスプレイリストのVDP314への送信などを行う。
VDP314は、CPU311から受信したディスプレイリストに基づいて、CGROM315やSNDROM316にそれぞれ記憶された画像データや音響データを読み出す。さらには、VDP314は、読み出した画像データを用いて背景画像表示、装飾図柄表示、装飾図柄変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための描画処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。そして、VDP314は、描画処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、VDP314は、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
なお、本実施の形態では、VDP314が描画処理に併せて音声処理も行うよう構成しているが、これに限定されず、音声処理を専用で行うプロセッサを別途設けても構わない。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
なお、本実施の形態では、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部330各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、サブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
また、図4を参照して説明した構成例では、演出ボタン161および演出キー162は、演出制御部300に接続され、演出制御部300によって制御されるが、これに限定されない。演出ボタン161および演出キー162は、ランプ制御部320に接続され、このランプ制御部320によって制御されてもよい。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図5は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
乱数取得部231は、特別図柄抽選に用いられる乱数値と、普通図柄抽選に用いられる乱数値とを取得する。特別図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞したことを条件として、乱数の種類ごとに、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、特別図柄判定部234による判定に用いられる。詳しくは後述するが、特別図柄抽選に用いられる乱数としては、大当たりか否かを示す大当たり乱数、図柄の種類を示す図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数等が有る。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
特別図柄判定部234は、特別図柄の変動開始時に、後述する図20に示すような乱数テーブルを用いて、特別図柄抽選の抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の図柄の種類」を判定する。すなわち、乱数取得部231は、検知手段である第1始動口スイッチ211または第2始動口スイッチ212により遊技球の通過が検知されたことを契機として特別図柄に関する乱数値を取得し、特別図柄判定部234は、取得した乱数値に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当たり遊技等)を行うか否かを判定する。なお、前述した特別図柄の抽選(大当たり抽選)は、乱数取得部231および特別図柄判定部234における処理のことをいう。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、時短無状態か時短状態か、および高確率状態か低確率状態かの組み合わせによって図柄の種類が決まる。すなわち、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づく図柄の種類としては、大当たり遊技の終了後に、高確率時短遊技状態となる大当たり(以下、高確率時短遊技状態の大当たり)、低確率時短遊技状態となる大当たり(以下、低確率時短遊技状態の大当たり)、高確率時短無遊技状態となる大当たり(以下、高確率時短無遊技状態の大当たり)、低確率時短無遊技状態となる大当たり(以下、低確率時短無遊技状態の大当たり)が有り得る。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられている。
また、「大当たり」は、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる大当たりと、大当たり遊技の時間が短く遊技球の払出がほとんど期待できない大当たりとに分けられる場合がある。前者は「長当たり」と呼ばれ、後者は「短当たり」と呼ばれる。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば29.5秒経過または10個の遊技球の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが所定回数(例えば15回)繰り返される。また、「短当たり」では、一定時間(例えば0.9秒)だけ大入賞口125が開状態となるラウンドが所定回数(例えば2回)繰り返される。
変動パターン選択部235は、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターン(変動時間)を選択する。具体的には、変動パターン選択部235は、大当たり遊技を行うか否かの判定結果および特別図柄変動にともなう装飾図柄変動演出においてリーチ演出を行うことが可能な変動パターン(例えば13.5秒以上)とするか否かの判定結果等に基づいて、変動パターンを決定する。そして、変動パターン選択部235により選択された変動パターンに基づいて、特別図柄変動制御部233が特別図柄の変動を制御する。変動パターン選択部235および特別図柄変動制御部233の動作の詳細については後述する。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄判定部232は、普通図柄の変動開始時に、後述する図20(d)に示すような乱数テーブルを用いて、普通図柄の抽選結果が「当たりか否か」を判定する。すなわち、普通図柄判定部232は、乱数取得部231により取得された普通図柄抽選用の乱数値に基づいて、電動チューリップ123を開閉作動させる補助遊技を行うか否かを判定する。また、普通図柄抽選において複数の種類の当たりが設定される場合は、普通図柄判定部232は、判定結果が当たりであった場合の「当たりの種類」を判定する。なお、普通図柄抽選は、乱数取得部231および普通図柄判定部232により行われる処理である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。電動チューリップ123の作動パターンについては後述するが、例えば0.15秒の開放時間で1回開く作動パターン、および1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンなどがある。
大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「大当たり」と判定された場合に、大当たり遊技として、当選した図柄の種類に基づいて特定される作動パターンで大入賞口125の開放動作を制御する。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
〔遊技機の基本動作〕
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
図6は、遊技制御部200による基本処理の動作を示すフローチャートである。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図3参照)へのアクセスを許可する(ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)601)。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する(S602)。
RAMクリアスイッチがOFFである場合(S602でNo)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する(S603)。
バックアップフラグがONである場合(S603でYes)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する(S604)。
チェックサムが正常である場合(S604でYes)、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する(S605)。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、高確率状態と低確率状態のいずれか、時短状態と時短無状態のいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
一方、RAMクリアスイッチがON(S602でYes)、バックアップフラグがOFF(S603でNo)、チェックサムが異常(S604でNo)のいずれかに該当する場合、次に遊技制御部200は、初期化処理として、RAM203の記憶内容をクリアし(S606)、RAM203の作業領域を設定する(S607)。そして、遊技制御部200は、サブ制御手段を設定(初期化)するためのコマンドを演出制御部300へ出力し、サブ基板(サブ制御手段)の設定を行う(S608)。サブ基板の設定には、各サブ基板に搭載されているRAM303、RAM313、RAM323をクリアすること等が含まれる。
復帰処理(S605参照)が終了した後、またはサブ基板の設定(S608参照)が終了した後、遊技制御部200は、遊技制御に用いられる各種のカウンタおよびタイマーを設定する(S609)。そして、遊技制御部200は、割り込み許可(S610)、割り込み禁止(S611)、図柄乱数制御処理(S612)、初期値乱数更新処理(S613)、電源遮断フラグがONとなっているか否かの判断(S614)をループ処理として繰り返し実行する。
ここで、割り込み許可(S610)および割り込み禁止(S611)は、このループ処理(S610〜S614)の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理(S612)において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。
初期値乱数更新処理(S613)において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合(S614でNo)、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理(S610〜S614)と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合(S614でYes)、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
図7は、遊技制御部200による電源遮断時処理の動作を示すフローチャートである。
電源遮断時処理において、遊技制御部200は、まず、各種の出力を行うための出力ポートの設定をクリアする(S701)。次に、遊技制御部200は、チェックサムを作成し、RAM203に格納する(S702)。次に、遊技制御部200は、バックアップフラグをONにし(S703)、RAM203へのアクセスを禁止して(S704)、無限ループに移行する。
〔遊技機の主制御処理〕
次に、パチンコ遊技機100の主制御処理を説明する。
遊技制御部200は、主制御処理において、パチンコ遊技機100における遊技を制御すると共に、サブ制御手段である演出制御部300に対して演出の制御を指示し、払出制御部330に対して賞球の払い出しの制御を指示する。
図8は、遊技制御部200の主制御処理を示すフローチャートである。
主制御処理は、遊技制御における一連の処理からなり、予め設定された一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。本実施の形態において、遊技制御部200は、予め設定された一定時間ごとに割り込みを発生させ、図6に示すループ処理の中で割り込みが許可(S610参照)されると、割り込み処理として主制御処理を実行する。図8に示すように、主制御処理では、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(S801〜S806)。
乱数更新処理(S801)では、遊技制御部200は、乱数制御部241の機能(サブルーチン)を呼び出し、遊技制御部200による遊技制御で用いられる各種の乱数の値を更新する。乱数の設定および乱数値の更新の詳細については後述する。
スイッチ処理(S802)としては、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理が行われる。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。また、詳しくは後述するが、第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212において事前判定処理を行う場合は、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、事前判定のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
図柄処理(S803)としては、特別図柄処理、普通図柄処理が行われる。
特別図柄処理では、遊技制御部200は、特別図柄変動制御部233、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
普通図柄処理では、遊技制御部200は、普通図柄判定部232および普通図柄変動制御部236の機能(サブルーチン)を呼び出し、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
電動役物処理(S804)としては、大入賞口処理および電動チューリップ処理が行われる。
大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200は、電動チューリップ動作制御部238の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて普通電動役物である電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
賞球処理(S805)では、遊技制御部200は、賞球処理部239の機能(サブルーチン)を呼び出し、入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力処理(S806)では、遊技制御部200は、出力制御部240の機能(サブルーチン)を呼び出し、演出制御用のコマンドを演出制御部300へ出力し、払い出し制御用のコマンドを払出制御部330へ出力する。演出制御用コマンドは、S802からS804までの各処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。払い出し制御用コマンドは、S805の処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。RAM203には、制御用コマンドの種類ごとに格納領域が設定されている。
出力制御部240は、RAM203の各制御用コマンドの格納領域を順に調べ、個々の格納領域に制御用コマンドが格納されていれば(すなわち、S802〜S805の処理で制御用コマンドが生成されていれば)、その制御用コマンドを読み出し、出力先(演出制御部300または払出制御部330)へ出力する。
本実施の形態では、図8に示したように、一連の主制御処理の最後に出力処理を行う。すなわち、第1の処理手段としての上記各機能によるS802〜S805の各処理において生成されたコマンドを、その各処理においてはRAM203の対応する格納領域に格納しておく。そして、これらの処理の後に、第2の処理手段としての出力制御部240が、RAM203の格納領域に蓄積された、各処理で生成されたコマンドをまとめて出力する。言い換えれば、本実施の形態では、主制御処理を1サイクル実行すると、その1サイクルの実行において生成されたコマンドが、その1サイクルの実行における最後のコマンド生成が行われた後に、出力される。
〔遊技機の基本動作の変形例〕
なお、図6乃至図8を参照して説明した動作例では、基本処理におけるループ処理の部分で割り込みを許可し、割り込み処理として一連の処理からなる主制御処理を実行した。しかしながら、主制御処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されるように構成されていれば良く、具体的な実現手段(実行手順)は、図6乃至図8に示した例には限定されない。例えば、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れておき、所定のタイミングで経過時間を計測し、一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに主制御処理へ戻る構成としても良い。また、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れる一方で、図6乃至図8を参照して説明した動作と同様に、一定時間ごとに割り込みを発生させ、割り込みが発生したならば基本処理中に組み入れられた主制御処理へ戻る構成としても良い。
また、基本処理で生成されたコマンドを出力する場合は、原則として、コマンドを生成する度に、RAM203のコマンド格納領域に格納し、第2の処理手段である出力制御部240の機能を呼び出して出力する。基本処理は、遊技の進行に関わる主制御処理とは異なり、電源投入時にのみ行われる初期動作等の特別な処理である。また、基本処理は、電源投入時のパチンコ遊技機100の状態等の条件に基づく分岐により処理手順が変動する場合があるため、出力処理に漏れが無いように、生成したコマンドを速やかに出力する処理である。なお、関連する複数の処理により連続的にコマンドが生成される場合等、具体的な処理の要請に応じて、複数のコマンドをRAM203のコマンド格納領域に格納し、まとめて出力する処理手順を採っても良い。
〔遊技制御部による乱数更新処理〕
特別図柄抽選等の遊技制御における各種の抽選に用いられる判定情報としての乱数値は、カウンタによって計数され、所定の初期値から始まって、図8に示す主制御処理の乱数更新処理(S801)が行われるたびに1ずつ加算される。そして、各抽選が行われた時点の値が始動口スイッチ処理(図9)およびゲートスイッチ処理(図10)で取得され、特別図柄処理(図11)や普通図柄処理(図16)で使用される。この乱数値のカウンタは無限ループカウンタであり、計数された乱数値が、設定されている乱数の最大値(例えば、後述する図20(a)に示した大当たり乱数では299)に達した後は、再び初期値に戻る。また、乱数更新処理は一定時間ごとに行われるため、各乱数の初期値が特定されてしまうと、更新間隔や初期値の情報に基づいて当選値が推定される恐れがある。そこで、主制御処理から図6に示す基本処理に戻った後、S613の初期値乱数更新処理において、各乱数の初期値をランダムに変更する。
〔遊技制御部による始動口スイッチ処理〕
図9は、図8のS802に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図9を参照すると、遊技制御部200は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(S901)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に遊技制御部200は、第1始動口121の入賞における未変動分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(S902)。図9に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(S902でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U1が上限値未満である場合(S902でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による判定のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S903)。ここでは、第1始動口121の入賞なので、特別図柄抽選のための乱数値が取得される。このとき取得される乱数値は、S801の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により、後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。ここにいう乱数値としては、大当たりまたははずれを決定する大当たり乱数値、図柄の種類(大当たり遊技の終了後における時短状態か時短無状態、高確率状態か低確率状態、長当たり、短当たり)を決定する図柄乱数値(大当たり図柄乱数値)、図柄変動における変動パターンを特定するための変動パターン乱数値、はずれのときに後述のリーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)にするか否かを決定するリーチ乱数値、等が含まれる。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S904)。事前判定処理とは、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが後述する特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)について、特別図柄処理によって乱数が判定されるよりも前にその乱数の判定を行う(事前判定)処理である。
そして、本実施の形態の演出制御部300は、事前判定処理によって判定された乱数の判定結果(事前判定結果)に基づいて、特別図柄処理によって乱数が判定され、その判定結果が報知されるよりも前に、その判定結果を示唆する予告演出を行うことができる。この予告演出は、例えば、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)の発生に応じて、画像表示部114に表示される保留表示演出(後述)等を用いて行われる。この事前判定に基づく予告演出により、予告演出に係る事前判定に対応する保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果が遊技者に示唆される。これによって、遊技者は、保留球に対して期待を抱きながら遊技を行うことができる。事前判定に基づく予告演出の詳細については後述する。
そして、遊技制御部200は、保留数U1の値を1加算する(S905)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S904の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S906)。
さらに、遊技制御部200は、S905による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S907)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
次に、第2始動口122における入賞に対する処理が行われる。図9を参照すると、次に遊技制御部200は、第2始動口122に遊技球が入賞して第2始動口スイッチ212がONとなったか否かを判断する(S908)。第2始動口スイッチ212がONとなったならば、次に、遊技制御部200は、第2始動口122の入賞における未変動分の保留数U2が上限値未満か否かを判断する(S909)。図9に示す例では、上限値を4個としている。保留数U2が上限値に達している場合は(S909でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U2が上限値未満である場合(S909でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S910)。ここでは、第2始動口122の入賞なので、上記のS903と同様に、特別図柄抽選のための乱数値(大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値など)が取得される。このとき取得される乱数値は、S801の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S911)。この事前判定処理の内容は、上記のS904と同様である。
そして、遊技制御部200は、保留数U2の値を1加算する(S912)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S911の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S913)。
さらに、遊技制御部200は、S912による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S914)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部によるゲートスイッチ処理〕
図10は、ゲート124を遊技球が通過した場合のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(S1001)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に遊技制御部200は、未変動分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(S1002)。図10に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(S1002でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
一方、保留数Gが上限値未満である場合(S1002でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1003)。ここでは、ゲート124の入賞なので、普通図柄抽選のための乱数値(当たり乱数値など)が取得される。
次に、遊技制御部200は、保留数Gの値を1加算する(S1004)。
S1004で保留数Gの値が加算された後、遊技制御部200は、S1004による保留数Gの増加を演出制御部300に通知するための保留数G増加コマンドをRAM203にセットし(S1005)、ゲート124における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部による特別図柄処理〕
図11は、図8のS803に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1101)。ここで、大当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりであることを識別するためにセットされるフラグである。
大当たり遊技フラグがONである場合、既にパチンコ遊技機100は大当たり中であるので、特別図柄変動を開始することなく特別図柄処理を終了する(S1101でYes)。なお、大当たり遊技を実行中とは、前回の特別図柄抽選の判定および変動にかかる遊技である大当たり遊技を実行しているときとして捉えることができる。さて、大当たり遊技フラグがOFFである場合(S1101でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の状態が特別図柄変動中か否かを判断する(S1102)。特別図柄変動中でない場合(S1102でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、特別図柄の未変動分の保留数U1、U2(図9参照)に関する処理を行う(S1103〜S1106)。本実施の形態では、第1始動口121の入賞に係る保留数U1と第2始動口122の入賞に係る保留数U2とを区別しているので、この処理も対応する始動口に設けられたスイッチごとに個別に行う。
具体的には、特別図柄変動制御部233は、まず第2始動口122の入賞に係る保留数U2が1以上か判断する(S1103)。保留数U2が1以上である場合(S1103でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U2の値を1減算する(S1104)。一方、保留数U2=0である場合は(S1103でNo)、特別図柄変動制御部233は、次に第1始動口121の入賞に係る保留数U1が1以上か判断する(S1105)。保留数U1が1以上である場合(S1105でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U1の値を1減算する(S1106)。一方、保留数U1=0である場合は(S1105でNo)、特別図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、特別図柄変動を開始せず、別ルーチンの客待ち設定処理を実行して処理を終了する(S1116)。
なお、本実施の形態では、第2始動口122の入賞に係る保留数U2に関する処理を優先させて行う。すなわち、保留数U2が1以上である場合は保留数U2に関する処理を行い、保留数U2=0である場合に保留数U1に関する処理を行う(S803〜S806参照)。これに対し、第1始動口121と第2始動口122のどちらの入賞かに関わらず、入賞した順に保留数U1、U2を減算していくような制御とすることも可能である。
S1104またはS1106で保留数U1または保留数U2を減算した後、特別図柄変動制御部233は、RAM203のフラグ設定においてセットされた客待ちフラグをOFFとする(S1107)。客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためのフラグであり、客待ち設定処理(S1116、後述する図15参照)においてセットされる。
次に、特別図柄変動制御部233は、別ルーチンによる大当たり判定処理および変動パターン選択処理を実行する(S1108、S1109)。詳しくは後述するが、この大当たり判定処理および変動パターン選択処理によって、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222に変動表示される特別図柄の変動用の設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)が決定される。なお、これらの情報は演出制御部300に送られる変動開始コマンドに含まれる。
この後、特別図柄変動制御部233は、大当たり判定処理および変動パターン選択処理で決定された設定内容に基づき、図2に示す第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222により表示される特別図柄の変動を開始する(S1110)。そして、この設定内容を示す設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)を含んだ変動開始コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1111)。S1111でセットされた変動開始コマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
S1102で特別図柄変動中と判断された場合(S1102でYes)、またはS1111で変動開始コマンドがセットされた後、特別図柄変動制御部233は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1112)。すなわち、S1110で特別図柄の変動を開始してからの経過時間がS1109の変動パターン選択処理で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1112でNo)、特別図柄変動が継続されるので、そのまま特別図柄処理が終了する。
一方、変動時間を経過した場合(S1112でYes)、特別図柄変動制御部233は、まず、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動をS1108の大当たり判定処理で決定された図柄で停止する(S1113)。後述する装飾図柄を停止させるための変動停止コマンドをRAM203にセットする(S1114)。そして、別ルーチンの停止中処理を実行する(S1115)。停止中処理の内容については後述する。S1114でセットされた変動停止コマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
〔遊技制御部による大当たり判定処理〕
図12は、大当たり判定処理(図11のS1108)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数値の判定を行い(S1201)、大当たりしたか否かを判断する(S1202、S1205)。大当たりしたか否かは、図9のS903またはS910で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値の当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(後述する図20(a)参照)。
S1201の乱数判定の結果が大当たりだった場合(S1202でYes)、次に特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数値の判定を行う(S1203)。この判定の結果に応じて、図柄の種類(高確率時短遊技状態の大当たり、低確率時短無遊技状態の大当たりなど)が決定される。何れの大当たりとなるかは、図9のS903またはS910で取得した大当たり図柄乱数の値が、図柄の種類ごとに予め設定された値のうちの何れと一致したかによって決定される(後述する図20(b)参照)。
以上の判定の後、特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数の判定により決定された大当たり図柄を設定情報としてRAM203にセットする(S1204)。
S1201の乱数判定の結果が大当たりでない場合(S1202でNo)、特別図柄判定部234は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1205)。
〔遊技制御部による変動パターン選択処理〕
図13は、変動パターン選択処理(図11のS1109)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短無状態か時短状態か、および高確率状態か低確率状態か)を参照する(S1301)。そして、大当たり判定処理(図12)のS1202の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1302)。そして、大当たりだった場合(S1302でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1303)。
一方、大当たりしなかった場合(S1302でNo)、次に変動パターン選択部235は、遊技者に大当たりを期待させるためのいわゆるリーチ演出を実行可能な変動パターンとするか否かを決定するための乱数値の判定を行う(S1304)。リーチ演出を実行可能な変動パターンとするか否かは、図9のS903またはS910で取得したリーチ乱数の値が予め設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図20(c)参照)。
乱数値を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(S1305でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1306)。また、リーチ演出を行わない場合(S1305でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1307)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間3秒、7秒、13秒、15秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
次に、変動パターン選択部235は、図9のS903またはS910で取得した変動パターン乱数値およびS1303、S1306、S1307でセットされた変動パターンテーブルを用いて、変動パターン乱数値の判定を行う(S1308)。すなわち、変動パターン選択部235は、RAM203にセットされた変動パターンテーブルを参照し、変動パターン乱数の乱数値に応じた変動パターンを選択する。したがって、同じ乱数値が取得された場合でも、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短状態か時短無し状態か、および高確率状態か低確率状態か)、特別図柄抽選の結果(大当たりしたか否か、大当たりしていない場合はリーチ演出を行うか否か)等の違いに応じて参照される変動パターンテーブルが異なるので、決定される変動パターンが異なる。
この後、変動パターン選択部235は、S1308で選択した変動パターンを設定情報としてRAM203にセットする(S1309)。S1309でセットされた変動パターンの設定情報は、図11のS1111でセットされる変動開始コマンドに含まれ、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。本実施の形態で選択される変動パターンおよびその設定の詳細については後述する。
〔遊技制御部による停止中処理〕
図14は、停止中処理(図11のS1115)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において時短状態であることを示すフラグ(以下、時短フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1401)。時短フラグがONである場合(S1401でYes)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(S1402)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(S1403)。そして、抽選回数J=0であれば(S1403でYes)、時短フラグをOFFにする(S1404)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で行われる。
時短フラグがOFFであった場合(S1401でNo)またはS1404で時短フラグをOFFにした後、あるいはS1402で減算した後の抽選回数Jの値が0でない場合(S1403でNo)、次に遊技制御部200は、RAM203のフラグ設定において高確率状態であることを示すフラグ(以下、高確フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1405)。なお、この高確フラグと先の時短フラグが共にONである場合は、高確率時短遊技状態であり、高確フラグがONであり時短フラグがOFFである場合は、高確率時短無遊技状態である。
高確フラグがONである場合(S1405でYes)、遊技制御部200は、高確率状態での抽選回数(変動回数)Xの値を1減算し(S1406)、抽選回数Xが0になったか否かを調べる(S1407)。そして、抽選回数X=0であれば(S1407でYes)、高確フラグをOFFにする(S1408)。なお、高確フラグをONにする操作と、抽選回数Xの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で行われる。
高確フラグがOFFであった場合(S1405でNo)またはS1408で高確フラグをOFFにした後、あるいはS1406で減算した後の抽選回数Xの値が0でない場合(S1407でNo)、次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1409)。そして、大当たりだった場合(S1409でYes)、次に遊技制御部200は、図柄の種類を判断する(S1410)。なお、ここでは図柄の種類の判断の一例として、長当たりか否かが判断される。
ここで、大当たりか否かの判断は、大当たり判定処理(図12)の判定結果に基づいて判断することができる。例えば、後述する図20(b)の図表に示す図柄の何れかがセットされているならば、S1409でYesである。大当たり判定処理によりRAM203に、はずれ図柄がセットされているならば、S1409でNoである。
例えば低確率図柄Aなど図柄の種類が長当たりであった場合(S1410でYes)、遊技制御部200は、長当たり遊技フラグをONにする(S1411)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、図柄の種類が長当たりである大当たり遊技状態(長当たり遊技状態)となる。なお、ここでは長当たりにおいて、高確率状態か低確率状態かを区別していない。高確率状態となるか低確率状態となるかは、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で該当するフラグをONにすることによって特定される。
例えば高確率図柄Eなど図柄の種類が長当たりでなかった場合(S1410でNo)、遊技制御部200は、短当たり遊技フラグをONにする(S1412)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、図柄の種類が短当たりである大当たり遊技状態(短当たり遊技状態)となる。長当たりの場合と同様、短当たりの場合も高確率状態か低確率状態かを区別していない。
S1411またはS1412で大当たり遊技フラグをONにした後、遊技制御部200は、抽選回数J、Xの値を初期化する(S1413)。また、遊技制御部200は、S1401において時短フラグがONであって、S1403において抽選回数Jが0でなかった場合に、時短フラグをOFFにする(S1414)。同様に、S1405において高確フラグがONであって、S1407において抽選回数Xが0でなかった場合に、高確フラグをOFFにする(S1414)。
S1413で抽選回数J、Xの値を初期化した後、遊技制御部200は、オープニング動作を開始する(S1415)。ここで、オープニング動作の内容は、S1411、S1412の何れで当たり遊技フラグがONとなったかに応じて異なる。言い替えると、特別図柄抽選の判定結果に応じたオープニング動作が設定される。
この後、遊技制御部200は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(S1416)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
これに対し、今回の特別図柄抽選の結果が大当たりでなかった場合(S1409でNo)、停止中処理を終了する。
〔遊技制御部による客待ち設定処理〕
図15は、客待ち設定処理(図11のS1116)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(S1501)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
客待ちフラグがONである場合、パチンコ遊技機100は客待ち状態であるので、そのまま処理を終了する(S1501でYes)。一方、客待ちフラグがOFFである場合(S1501でNo)、遊技制御部200は、客待ちコマンドを生成してRAM203にセットし(S1502)、客待ちフラグをONにする(S1503)。S1502でセットされた客待ちコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。ここで、客待ちフラグとは、上記図11における客待ち設定処理(S1116)で説明した通り、大当たり遊技を実行中でなく(S1101でNo)、特別図柄の変動中でもなく(S1102でNo)、さらに保留が無い状態(S1103およびS1105でNo)である場合に、セットされるフラグである。
〔遊技制御部による普通図柄処理〕
図16は、図8のS803に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄変動制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1601)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合にセットされるフラグである。補助遊技フラグが設定されている状態は、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図19)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易い状態である(補助遊技状態)。
補助遊技フラグがONである場合、既に補助遊技状態となっており、普通図柄が停止している状態なので、普通図柄変動を開始することなく普通図柄処理を終了する(S1601でYes)。一方、補助遊技フラグがOFFである場合(S1601でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の状態が普通図柄変動中か否かを判断する(S1602)。普通図柄変動中でない場合(S1602でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、普通図柄の未変動分の保留数G(図10参照)が1以上か判断する(S1603)。保留数G=0である場合は(S1603でNo)、普通図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、普通図柄変動を開始せずに処理を終了する。
これに対し、保留数Gが1以上である場合(S1603でYes)、普通図柄変動制御部236は、保留数Gの値を1減算する(S1604)。そして、普通図柄判定部232が、今回の普通図柄抽選における当たり乱数の判定を行って、普通図柄抽選に当選したか否かを判断する(S1605)。当選したか否かは、図10のS1003で取得した当たり乱数の値が、後述する図20(d)に示すテーブル等において当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選の結果に応じて普通図柄の設定を行う(S1606)。すなわち、普通図柄抽選に当選した場合は、当選したことを表す図柄(以下、当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。一方、普通図柄抽選に当選しなかった場合は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄の変動時間の設定を行う(S1607)。この変動時間は、図14におけるS1404、S1414、後述の図18におけるS1804、S1807等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。すなわち、S1607による設定の際に時短フラグがONである場合は、短時間(例えば1.5秒)に設定され、時短フラグがOFFである場合は、長時間(例えば4.0秒)に設定される。この設定の後、普通図柄変動制御部236は、S1607の設定内容に基づき、図2(a)および図3に示す普通図柄表示器223における普通図柄の変動を開始する(S1608)。なお、普通図柄の変動パターンを抽選により決定することもできる。この場合、例えば、遊技球がゲート124を通過した際に、乱数取得部231が普通図柄の変動パターン乱数値を取得し、S1607において、普通図柄変動制御部236が普通図柄の変動パターン乱数値を判定することにより、変動時間が設定される。
S1608で普通図柄の変動を開始した後、またはS1602で普通図柄変動中と判断された場合(S1602でYes)、普通図柄変動制御部236は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1609)。すなわち、S1608で普通図柄の変動を開始してからの経過時間がS1607で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1609でNo)、普通図柄変動が継続されるので、そのまま普通図柄処理が終了する。
一方、変動時間が終了した場合(S1609でYes)、普通図柄変動制御部236は、普通図柄表示器223における普通図柄の変動を停止する(S1610)。そして、普通図柄変動制御部236は、S1605の判定結果が当選であったか否かを判断する(S1611)。当選であったならば(S1611でYes)、補助遊技フラグをONにする(S1612)。一方、抽選にはずれたならば(S1611でNo)、補助遊技フラグをONにすること無く普通図柄処理を終了する。
〔遊技制御部による大入賞口処理〕
図17は、図8のS804に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1701)。大当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(S1701でNo)。一方、大当たり遊技フラグがONである場合(S1701でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図14)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S1702)。
パチンコ遊技機100がオープニング中である場合(S1702でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(S1703)。オープニング時間を経過していないならば、大入賞口125でのオープニング動作が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1703でNo)。一方、オープニング時間を経過したならば(S1703でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動設定を行い(S1704)、入賞個数Cを初期化(C=0)し(S1705)、大入賞口125の作動のラウンド数Rの値を現在の値から1加算して(S1706)、大入賞口125を作動開始(開放)する(S1707)。
S1704の作動設定では、大入賞口125の作動パターンと、その作動パターンで作動させるラウンド数(作動ラウンド数)とが設定される。大入賞口125が作動する場合の例としては、特別図柄抽選で、長当たりまたは短当たりの大当たりであった場合がある。作動パターンおよびラウンド数は、これらの当たりの種類に応じて様々に設定される。なお、大当たり遊技においては、大入賞口125の作動を複数回(複数ラウンド)連続して行うことが規定されている。一例としては、長当たりの場合、例えば、15ラウンド(15R)作動させ、1ラウンドでは29.5秒の開放を1回行う。短当たりの場合、例えば、2ラウンド(2R)作動させ、1ラウンドでは0.9秒の開放を1回行う。さらに説明をすると、0.9秒開放して1.0秒閉鎖した後、0.9秒開放する。
次に、大入賞口動作制御部237は、S1704で設定された作動パターンにおける開放時間を経過したか否かを判断する(S1708)。大入賞口125での開放状態が開放時間を経過していない場合(S1708でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125への入賞個数Cが規定の個数(例えば9個)以上か否かを判断する(S1709)。開放時間を経過しておらず、かつ入賞個数Cが規定個数未満である場合は、大入賞口125の作動状態(開放状態)が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1709でNo)。一方、開放時間を経過したか(S1708でYes)、または入賞個数Cが規定個数に達した場合(S1709でYes)、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125を作動終了(閉口)する(S1710)。
次に、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動のラウンド数RがS1704で設定された最大値に達したか否かを判断する(S1711)。そして、最大値に達していないならば、残りの作動が行われるため、大入賞口処理を終了する(S1711でNo)。
大入賞口125の作動のラウンド数Rが最大値に達したならば(S1711でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング動作を開始する(S1712)。ここで、エンディング動作の内容は、長当たり遊技、短当たり遊技の各遊技において設定されたエンディング動作のうち、大当たり遊技フラグの状態に対応するものとなる。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(S1713)。このエンディングコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動のラウンド数Rを0にリセットした後(S1714)、エンディング動作の開始からの経過時間が予め設定されたエンディング動作が行われるべき時間(エンディング時間)を経過したか否かを判断する(S1717)。エンディング時間を経過していないならば、エンディング動作が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1717でNo)。一方、エンディング時間を経過したならば(S1717でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、遊技制御部200による遊技状態設定処理を経た後(S1718)、大当たり遊技フラグをOFFにして、大入賞口処理を終了する(S1719)。遊技状態設定処理の内容については後述する。
S1702で、パチンコ遊技機100がオープニング中ではないと判断した場合(S1702でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング中か否かを判断する(S1715)。そして、エンディング中であるならば(S1715でYes)、上記S1717以降の動作を実行する。
一方、パチンコ遊技機100がエンディング中でもないならば(S1715でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125が作動(開放)中か否かを判断する(S1716)。そして、作動中でないならば(S1716でNo)、上記S1705以降の動作を実行し、作動中であるならば(S1716でYes)、上記S1708以降の動作を実行する。
〔遊技状態設定処理〕
エンディング時間が経過した場合(S1717でYes)に実行される、遊技制御部200による遊技状態設定処理(S1718)の内容を図18に示す。
遊技状態設定処理が行われる場合、前提として、図17のS1701で大当たり遊技フラグがONとなっている。そこで、図18に示すように、遊技制御部200は、まず、その図柄の種類を判断する(S1801、S1802、S1805)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図12)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。
図柄の種類が低確率時短遊技状態の大当たりである場合(S1801、S1802でYes)、遊技制御部200は、時短フラグをONにする(S1803)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が低確率時短遊技状態となる。また、遊技制御部200は、抽選回数Jの初期値を設定し(S1804)、遊技状態設定処理を終了する。抽選回数Jの初期値は、図示の例では100回である。したがって、低確率時短遊技状態における抽選が100回行われたならば、低確率時短遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
一方、図柄の種類が低確率時短無遊技状態の大当たりである場合(S1801でYes、S1802でNo)、遊技制御部200は、時短フラグ、高確フラグともONにせずに処理を終了する。したがって、この大当たりの後の遊技に対するRAM203の遊技状態の設定は、低確率時短無遊技状態となる。
図柄の種類が高確率時短遊技状態の大当たりである場合(S1801でNo、S1805でYes)、遊技制御部200は、時短フラグをONにし(S1806)、抽選回数Jの初期値を設定する(S1807)。この場合の抽選回数Jの初期値は、図示の例では10000回である。また、遊技制御部200は、高確フラグをONにし(S1808)、抽選回数Xの初期値を設定する(S1809)。抽選回数Xの初期値は、図示の例では10000回である。これにより、RAM203の遊技状態の設定が高確率時短遊技状態となる。そして、この高確率時短遊技状態における抽選が10000回行われたならば、高確率時短遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
一方、図柄の種類の種類が高確率時短無遊技状態の大当たりである場合(S1801、S1805でNo)、遊技制御部200は、高確フラグのみをONにし(S1808)、抽選回数Xの初期値(10000回)を設定する(S1809)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が高確率時短無遊技状態となる。そして、この高確率時短無遊技状態における抽選が10000回行われたならば、高確率時短無遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
〔遊技制御部による電動チューリップ処理〕
図19は、図8のS804に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1901)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(S1901でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(S1901でYes)、次に電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(S1902)。
電動チューリップ123が作動中でない場合(S1902でNo)、電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123の作動パターンの設定を行い(S1903)、設定した作動パターンで電動チューリップ123を作動させる(S1904)。ここで、作動パターンは、図14におけるS1404、S1414、図18におけるS1804、S1807等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。例えば、S1903による設定の際に時短フラグがOFFである場合は、0.15秒の開放時間で1回開放する作動パターンが設定され、時短フラグがONである場合は、1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンが設定される。このように、通常、時短フラグがONであるとき(時短状態のとき)は、電動チューリップ123が長時間、複数回開放され、第2始動口122に入賞し易くなる入賞サポート(電チューサポート)が行われる。なお、時短フラグがONの場合またはOFFの場合における電動チューリップ123の作動パターン(補助遊技の種類)を複数用意し、普通図柄処理(図16参照)で判定される当たりの種類に応じて、作動パターンを設定するように構成しても良い。
S1902で電動チューリップ123が作動中と判断された場合(S1902でYes)、またはS1904で電動チューリップ123を作動させた後、電動チューリップ動作制御部238は、設定されている作動パターンにおける開放時間が経過したか否かを判断する(S1905)。開放時間を経過していなければ、電動チューリップ123の作動状態(開放状態)が継続されるので、電動チューリップ処理を終了する(S1905でNo)。一方、開放時間を経過したならば(S1905でYes)、電動チューリップ動作制御部238は、補助遊技フラグをOFFとして、電動チューリップ処理を終了する(S1906)。
〔乱数による判定の手法〕
ここで、大当たり判定処理(図12)、変動パターン選択処理(図13)、普通図柄処理(図16)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図20は、本実施の形態において特別図柄抽選および普通図柄抽選で用いられる乱数(判定テーブル)の構成例を示す図である。
図20(a)には特別図柄抽選で用いられる大当たり乱数の構成例、図20(b)には特別図柄抽選で用いられる大当たり図柄乱数の構成例、図20(c)には特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数の構成例、図20(d)には普通図柄抽選で用いられる当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
図20(a)を参照すると、大当たり乱数の判定値として、大当たり判定時のパチンコ遊技機100の遊技状態が低確率状態の場合の大当たりと大当たり判定時の遊技状態が高確率状態の場合の大当たりの2種類が設定されている。乱数(大当たり乱数)の値の範囲は、何れも0〜299の300個である。低確率状態の特別図柄抽選(大当たり抽選)の場合、当選値は1つだけが設定され、当選確率は1/300である。また高確率状態の特別図柄抽選の場合、当選値は10個設定され、当選確率は10/300(=1/30)である。すなわち図示の例では、高確率状態で始動口121、122に入賞し特別図柄抽選が行われると、低確率状態で特別図柄抽選が行われる場合に比べて、当選確率が10倍となる。
ここで、低確率状態の特別図柄抽選を例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得した大当たり乱数値(S903、S910参照)が、図20(a)における低確率状態の大当たり抽選の当選値である「5」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、高確率状態の特別図柄抽選についても同様である。
図20(b)を参照すると、大当たり図柄には、低確率図柄A、低確率図柄B、高確率図柄A、高確率図柄B、高確率図柄C、高確率図柄D、高確率図柄E、潜確図柄の8種類が用意されている。ここで、低確率図柄Aおよび低確率図柄Bは、低確率状態の大当たりであることを表す図柄であり、このうち低確率図柄Aは長当たり(8ラウンド)かつ低確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。低確率図柄Bは長当たり(4ラウンド)かつ低確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Aおよび高確率図柄Bは長当たり(15ラウンド)かつ高確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Cは、長当たり(8ラウンド)かつ高確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Dは、長当たり(4ラウンド)かつ高確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Eは、短当たり(2ラウンド)かつ高確率時短無遊技状態の大当たりであることを示す。潜確図柄は、短当たり(2ラウンド)かつ高確率時短無遊技状態の大当たりであることを表す図柄である。したがって、高確率図柄Eと潜確図柄とは大当たり遊技後の遊技状態が同じであるが、潜確図柄は、高確率状態であることを遊技者に明確に報知しない潜伏演出を行う条件とするために高確率図柄Eとは分けて設けられている。乱数の値の範囲は0〜249の250個である。また、大当たり図柄乱数では、特別図柄抽選が行われる契機となる第1始動口121と第2始動口122の各々について当選値が設定される。
低確率図柄Aでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として35個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に低確率図柄Aでの当選となる確率は、35/250(=7/50)である。
低確率図柄Bでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として15個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に低確率図柄Bでの当選となる確率は、15/250(=3/50)である。
高確率図柄Aでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として20個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Aでの当選となる確率は、20/250(=2/25)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として150個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Aでの当選となる確率は、150/250(=15/25)である。
高確率図柄Bでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として5個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、5/250(=1/50)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
高確率図柄Cでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Cでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として10個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、10/250(=1/25)である。
高確率図柄Dでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Dでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として10個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Dでの当選となる確率は、10/250(=1/25)である。
高確率図柄Eでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Eでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として5個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Eでの当選となる確率は、5/250(=1/50)である。
潜確図柄では、第1始動口121に入賞した場合の当選値として100個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に潜確図柄での当選となる確率は、100/250(=2/5)である。
一方、第2始動口122には潜確図柄での当選値が割り当てられておらず、第2始動口122に入賞した場合に潜確図柄での当選となることはない。
ここで、低確率図柄Aを例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得した大当たり図柄乱数値(S903、S910参照)が、図20(b)における低確率図柄Aの当選値である「0〜34」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、低確率図柄Bなどの特別図柄抽選についても同様である。
以上のように、第1始動口121に入賞した場合と第2始動口122に入賞した場合とにおける図柄の種類の当選確率を相違させることにより、様々な遊技性を持たせることができる。また、遊技盤110における第1始動口121と第2始動口122の配置を工夫し、特定の状態(モード)では第1始動口121と第2始動口122の何れか一方を狙い易くなるように構成することによって、遊技者にさらに積極的な遊技への参加を促すことも可能である。
次に、リーチ乱数の判定について説明する。なお、リーチ乱数の振り分けは、後述するように保留数に応じて設定されている。ここでは、例として保留数が0個であるときの、リーチ乱数について説明をする。
図20(c)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜249の250個であり、リーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)とする(例えば、13.5秒以上)抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない(例えば、13.5秒未満)抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、特別図柄抽選で大当たりしなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。ここで、リーチ演出は、特別図柄変動時に画像表示部114において行われる演出である。以下、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない特別図柄変動時の演出をリーチ無し演出と呼び、これに対応してリーチ演出を実行可能な変動パターンとする特別図柄変動時の演出をリーチ有り演出と呼ぶ。
ここで、リーチ有を例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得したリーチ乱数値(S903、S910参照)が、図20(c)におけるリーチ有の当選値である「0〜21」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、リーチ無の特別図柄抽選についても同様である。
多くの場合、特別図柄変動時には、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222(以下、これらを区別しない場合は特別図柄表示器221、222と記載)の表示制御に連動させて、画像表示部114において装飾図柄を用いた演出が行われる。装飾図柄は、例えば、一〜八の数字が縦方向に連続して記された数列からなる図柄が三列表示されて構成される。また、装飾図柄は、例えば、青、緑、赤など複数の色のいずれかで表示されている。詳細は後述するが、各装飾図柄における例えば数字部411(後述する図49)が青、緑、赤のいずれかで表示される。そして、特別図柄表示器221、222における特別図柄の変動表示が開始されるのと同時に、画像表示部114に表示された装飾図柄がスクロールを開始する。また、特別図柄の変動表示の開始(装飾図柄のスクロール開始)から所定時間経過後、特別図柄が停止表示されるのと同時に、装飾図柄も確定停止する。一般に、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合、装飾図柄の停止表示では、横または斜めにわたる一直線上に同一の数字が三つ揃って並ぶ。この特別図柄の変動表示に伴って行われる装飾図柄を用いた演出を変動演出と呼ぶ。
リーチ有り演出においては、変動演出として、装飾図柄に関して次のような動作が行われる。まず、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄を確定停止するまでに、まず、いずれか2つの図柄(数列)が先に仮停止する。このとき、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が仮停止される。さらに説明をすると、装飾図柄が縦方向にスクロールしていれば、横方向の一列で同一の数字の図柄が仮停止される。
次に、最後の一列がスクロール速度を徐々に遅くして、一直線上に同一の数字の図柄が三つ揃うのではないかという期待感を遊技者に与える。そして、最後の一列が仮停止した後、3つの図柄が確定停止する。
ここで、リーチ有り演出では、3つの図柄を確定停止させる前に、SPリーチ演出やSP・SPリーチ演出が行われる場合がある。なお、SPリーチ演出は、一般にスーパーリーチやスペシャルリーチと呼ばれ、リーチよりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。また、SP・SPリーチは、一般にスーパースーパーリーチやスペシャルスペシャルリーチと呼ばれ、SPリーチよりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。
また、後述する図21に示すように、本実施の形態では、変動時間がより長い(例えば90秒や60秒)場合に、SPリーチやSP・SPリーチ演出を実行するように設定している。なお、リーチ有り演出と共に行われる上記の変動演出をリーチ時変動演出とも呼ぶ。
一方、リーチ無し演出においては、例えば縦(横)方向にスクロールする装飾図柄が確定停止するまでに、リーチ演出を実行せず、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が揃わない状態で図柄が確定停止される。
このように、リーチ乱数は、大当たり乱数の判定の結果がハズレであった場合に、画像表示部114においてリーチ演出を実行可能な変動パターンとするリーチ有り演出を行うか、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしないリーチ無し演出を行うかを決定する。また、リーチ乱数は、保留数に応じてリーチ有り演出の実行割合を変えるなどして、効率の良い遊技進行を可能にしつつ、遊技者に対して適度に期待感を与えるようにしている。
付言すると、大当たりに当選した場合には、リーチ有り演出が行われ、最終的に横(縦)または斜めにわたる一直線上に、同一の数字が揃った状態で装飾図柄が確定停止する態様とすることができる。これに対して、ハズレの場合のリーチ有り演出は、上記一直線上に、同一の数字が揃わない状態で装飾図柄が確定停止する。
次に、普通図柄抽選に用いられる当たり乱数の判定について説明する。
図20(d)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜9の10個であり、時短フラグOFFのときの当選値として1個の値が割り当てられ、時短フラグONのときの当選値として9個の値が割り当てられている。したがって、時短無状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、1/10の確率で当選する。これに対し、時短状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、9/10の確率で当選する。
ここで、時短フラグOFFを例に説明をすると、上記ゲート124、第1始動口121または第2始動口122の遊技球の通過を契機として取得した当たり乱数値(S1003参照)が、図20(d)における時短フラグOFFの当選値である「0」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、時短フラグONの普通図柄抽選についても同様である。
また、特に図示していないが、普通図柄抽選で当たりと判定された場合に行われる補助遊技の内容(電動チューリップ123の開放パターン)が異なる複数の当たりを設定することができる。この場合、例えば、特別図柄抽選における図柄の種類を特定する大当たり図柄乱数(図17(b)参照)と同様に、普通図柄抽選における当たりの種類を特定するための当たり図柄乱数が設定される。そして、遊技制御部200は、乱数取得部231により、ゲートスイッチ処理(図10参照)で当たり乱数の乱数値と共に、当たり図柄乱数の乱数値を取得し、普通図柄判定部232により、取得された乱数値に基づいて当たりの種類を特定する。
なお、図20の各乱数の構成例に示した乱数の範囲、当選値の割合、当選値の各値は例示に過ぎず、図示の値に限定されるものではない。
〔変動パターンの設定例〕
次に、図13に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例について説明する。
図21は、図13に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図21には、低確率時短無遊技状態の設定例を示している。図示は省略するが、高確率時短遊技状態など他の遊技状態に関しては、変動パターン選択処理において選択される変動パターンの設定のテーブルが個別に設けられる。
また、図21には、第1始動口121に遊技球が入賞した場合の設定例を示している。第2始動口122に遊技球が入賞する場合に関しては、変動パターン選択処理において選択される変動パターンの設定のテーブルが個別に設けられてもよいし、第1始動口121に遊技球が入賞した場合に参照するテーブルを共用して参照するようにしてもよい。
図21に示すように、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合(図13のS1302でYesの場合)、大当たり図柄および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S903参照)が、大当たり図柄ごとに割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、大当たり図柄が「高確率図柄A」であり、変動パターン乱数が「51」である場合、図21における「高確率図柄A」に割り振られた変動パターン乱数範囲「50〜69」に一致するので、変動パターンとして「PB3」が選択される。なお、この「PB3」における特別図柄変動時間は、「90.18秒」である。
また、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合(図13のS1302でNoの場合)、第1特別図柄抽選の保留数U1、リーチ乱数、および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、第1特別図柄抽選の保留数U1が「0」である場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得されたリーチ乱数値(S903参照)が、図21における「はずれ」の保留数「0」に割り振られたリーチ乱数範囲「0〜21」に割り振られるのか、リーチ乱数範囲「22〜249」に割り振られるのかを判定する。そして、この取得されたリーチ乱数がリーチ乱数範囲「0〜21」に含まれる場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S903参照)が、リーチ乱数範囲「0〜21」に割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、変動パターン乱数が「51」である場合、変動パターン乱数範囲「50〜89」に一致するので、変動パターンとして「PR4」が選択される。
上記のように、遊技制御部200は、遊技球が始動口121、122に入賞した際に取得した変動パターン乱数値(図9のS903、S910参照)と、パチンコ遊技機100の遊技状態、リーチ演出の有無、保留数等の条件とに基づいて特別図柄の変動パターンを決定する。そして、決定された特別図柄の変動パターンの情報は、変動開始コマンドに含まれて、遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。演出制御部300では、後述するように、特別図柄変動時の演出として、変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報に基づいて特定される変動時間に対応する(その変動時間で実行可能な)演出が選択されて実行される。
〔事前判定に基づく予告演出を行うための遊技制御部のRAMおよび演出制御部のRAMの構成〕
続いて、事前判定に基づく予告演出を実行するための、本実施の形態における遊技制御部200のRAM203および演出制御部300のRAM303の構成について説明する。
図22は、本実施の形態に係る遊技制御部200のRAM203(図3参照)の構成例を説明するブロック図である。図22(a)は、記憶領域204の構成を示すブロック図であり、図22(b)は、図22(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図22(a)に示すように、RAM203は、大当たり乱数抽選により取得した大当たり乱数を記憶する特別図柄保留記憶領域としての記憶領域204を備えている。この記憶領域204は、第1始動口121の保留数と第2始動口122の保留数の最大値に対応する8つの記憶部を有している(各保留数の上限値が4の場合)。具体的に説明すると、記憶領域204は、第1記憶部204a、第2記憶部204b、第3記憶部204c、第4記憶部204d、第5記憶部204e、第6記憶部204f、第7記憶部204g、第8記憶部204hを有している。
また、図22(b)に示すように、これらの記憶部204a〜204hの各々は、入賞した始動口(第1始動口121または第2始動口122)の別を表す情報が記憶される領域と、取得された大当たり乱数が記憶される領域と、図柄乱数が記憶される領域と、リーチ乱数が記憶される領域と、変動パターン乱数が記憶される領域と、を有する。すなわち、記憶部204a〜204hの各々には、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。
ここで、各乱数は、第1記憶部204aから順に記憶していく。より具体的に説明すると、例えば、第1記憶部204a〜第8記憶部204hの何れにも乱数が記憶されていないときには、取得した乱数が第1記憶部204aに記憶されることになる。また、例えば、第1記憶部204a〜第4記憶部204dに乱数がすでに記憶されているときには、取得した乱数が第5記憶部204eに記憶されることになる。
図23は、本実施の形態に係る演出制御部300のRAM303(図3参照)の構成例を説明するブロック図である。図23(a)は、保留記憶領域305、306の構成を示すブロック図であり、図23(b)は、図23(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図23(a)に示すように、RAM303は、保留球が保留されている状況を記憶する保留状況記憶領域としての第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306を備えている。この第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306は、第1始動口121への入賞に対する保留および第2始動口122への入賞に対する保留にそれぞれ対応しており、各々4つの記憶部を有している。具体的には、第1保留記憶領域305は、第1記憶部305a、第2記憶部305b、第3記憶部305c、第4記憶部305dを有している。また、第2保留記憶領域306は、第1記憶部306a、第2記憶部306b、第3記憶部306c、第4記憶部306dを有している。
また、図23(b)に示すように、これらの記憶部305a〜305d、306a〜306dの各々は、保留フラグをON/OFFする保留フラグ記憶領域と、報知フラグをON/OFFする報知フラグ記憶領域と、を有している。保留フラグは、各記憶部305a〜305d、306a〜306dごとに保留球の有無を識別するためのフラグである。すなわち、例えば第1始動口121への入賞による保留数が3である場合、第1〜3記憶部305a、305b、305cの3つの保留フラグ記憶領域において、保留フラグがONとなる。報知フラグは、個々の保留球に関して事前判定結果に基づいて予告演出を行うか否かを設定するためのフラグである。本実施の形態のパチンコ遊技機100では、演出制御部300において、遊技状態や演出の状況に応じて事前判定結果に基づく予告演出を行うか否かを設定可能としている。そこで、予告演出を行う場合には報知フラグをONとし、予告演出を行わない場合には報知フラグをOFFとする。詳細は後述するが、事前判定演出選択処理(S2703)の結果、例えば上記3つの保留球のうち3番目の保留球に対して予告演出を行う場合は、事前判定の対象となった第3記憶部305cの報知フラグ記憶領域において、報知フラグがONとなる。
また、特に図示しないが、図22(a)に示した構成とは別に、RAM203は、事前判定情報が記憶される領域(以下、事前判定情報格納領域)を有する。事前判定情報とは、上記の各乱数に基づく事前判定処理(図9のS904、S911参照)によって得られた情報である。事前判定情報の内容は、特別図柄処理(図11参照)における各種の判定結果として得られる情報と同様であり、具体的には、図柄の種類、変動パターン(変動時間)がリーチ演出を実行可能な長さであるか、変動パターンの内容といったことを示すための情報である。事前判定情報格納領域に格納された事前判定情報は、事前判定処理が行われた入賞球(保留球)に対応する保留に関する情報(以下、保留情報)と共に、あるいはこの保留情報とは別に独自のタイミングで、事前判定結果コマンドに含められて遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。
〔事前判定処理〕
次に、事前判定処理(図9のS904、S911参照)について詳細に説明する。
本実施の形態における事前判定処理では、遊技制御部200では、図20や図21を参照しながら説明した乱数の構成例と同様の乱数テーブルを用いて以下のとおり事前判定を行う。
図24は、本実施の形態に係る事前判定処理(図9のS904、S911)の内容を示すフローチャートである。
図24に示すように、遊技制御部200は、まず、遊技状態が高確率状態か否かを判断し(S2401)、高確率状態であると判断すると(S2401でYes)、高確率状態用のテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S2402)。一方、高確率状態でないと判断すると(S2401でNo)、低確率状態用のテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S2403)。
S2402またはS2403の大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定の後、遊技制御部200は、遊技状態が時短状態か否かを判断し(S2404)、時短状態であると判断すると(S2404でYes)、時短状態用のテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S2405)。さらに、時短状態用のテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S2406)。
一方、時短状態でないと判断すると(S2404でNo)、時短無状態用のテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S2407)。さらに、時短無状態用のテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S2408)。
この後、遊技制御部200は、上述のとおり得られた大当たり乱数の事前判定の結果、大当たり図柄乱数の事前判定の結果、リーチ乱数の事前判定の結果、および変動パターンの事前判定の結果を、事前判定情報として事前判定情報格納領域に記憶する(S2409)。さらに、演出制御部300に事前判定情報を送信するために、事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S2410)。
ここで、上述の事前判定は、始動口121、122への遊技球の入賞に応じて取得された乱数値(図9のS903、S910参照)と、大当たり判定処理で用いられる判定テーブル(図20参照)と同様の構成の判定テーブルとを用いて行った。すなわち、使用する判定テーブルを選択した後の判定自体は、大当たり判定処理における判定(図12のS1201参照)と同様である。そこで、本実施の形態では、特別図柄処理(図11参照)で用いた大当たり判定処理のサブルーチン(図11のS1108および図12参照)を呼び出し、上記の事前判定における乱数の判定を行う。
このような構成としたことにより、本実施の形態では、事前判定処理における乱数の判定を行うために、大当たり判定処理とは別に乱数を判定する処理機能(サブルーチン)を用意する必要がない。そのため、制御命令の数を削減し、大当たり判定処理および事前判定処理に関するプログラムのサイズの増大を抑制することができる。また、上記のように、事前判定に用いる判定テーブルを大当たり判定で用いる判定テーブルと同様の構成とする場合には、大当たり判定で用いる判定テーブルを事前判定においても用いるようにしても良い。
また、ここでは特別図柄抽選に関する事前判定(大当たりか否か)についてのみ説明したが、本実施の形態では、特別図柄の変動表示および停止表示を行う際の変動パターンについても、先読み(事前判定)を行う。特別図柄抽選における変動パターンの選択は、始動口121、122への遊技球の入賞に応じて取得された変動パターン選択用の乱数値(図9のS903、S910参照)と変動パターンテーブル(図21参照)とを用いて行われる(図11のS1109および図13参照)。したがって、変動パターンの先読みにおいても、入賞時に取得した変動パターン選択用の乱数値と、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いた変動パターンテーブルと同様の構成の先読みテーブルを用いて、選択される変動パターンを先読みすることができる。
この場合、変動パターン選択処理で選択される変動パターンを先読みするために、特別図柄処理(図11参照)で用いた変動パターン選択処理のサブルーチン(図11のS1109および図13参照)を呼び出して用いることができる。また、変動パターン選択の先読みに用いる先読みテーブルに関しても、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いられる変動パターンテーブルを用いて良い。このように構成すれば、変動パターン選択の先読みに関する制御命令の数を削減し、プログラムのサイズの増大を抑制することができる。
なお、事前判定処理と特別図柄変動時の大当たり判定処理とを、同様の判定テーブル群を用い同じサブルーチンにて行った場合、各処理の実行時が異なるために、事前判定結果と特別図柄変動時の大当たり判定処理による判定結果とが異なる場合があり得る。すなわち、事前判定処理の実行後、特別図柄変動開始時までにパチンコ遊技機100の遊技状態(高確率状態か低確率状態か、時短状態か時短無状態か)が変化した場合である。この場合、判定テーブルは遊技状態に応じて異なる種類のものが用いられるため、事前判定処理の実行時と大当たり判定処理の実行時とでは、判定に用いられる具体的な判定テーブルが異なることになる。そのため、始動口121、122への入賞時に獲得した同一の乱数値を使用しても、事前判定結果と大当たり判定処理の判定結果と異なる場合がある。このような場合、演出制御部300において、事前判定処理の実行後、特別図柄変動の開始時までに遊技状態が変化する場合は、事前判定結果に基づく演出を不実行とする(禁則)制御等を行っても構わない。
〔演出制御部の動作〕
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図25は、演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図25(a)に示すメイン処理と、図25(b)に示す割り込み処理とからなる。図25(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(S2501)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S2502)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(S2503)、割り込み処理を受け付ける。
割り込み処理は、S2502で設定された周期にしたがって定期的に行われる。図25(b)を参照すると、この割り込み処理において、演出制御部300は、遊技制御部200からのコマンドを受信してコマンド受信処理を行う(S2511)。このコマンド受信処理において、演出内容(演出パターン)が選択される。また、演出制御部300は、遊技者による演出ボタン161等の操作を受け付けるための演出ボタン処理を行う(S2512)。この後、演出制御部300は、選択した演出パターンの情報を含むコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信するコマンド送信処理を行う(S2513)。これにより、画像表示部114への画像表示や音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等による演出が行われる。
〔演出制御部によるコマンド受信処理〕
図26は、コマンド受信処理(図25(b)のS2511)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したか否かを判断する(S2601)。なお、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図9に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(S906、S907、S913、S914)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したと判断した場合(S2601でYes)、RAM303に保持されている保留数の値を1加算する(S2602)。さらに、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出選択処理を行う(S2603)。なお、事前判定演出選択処理の内容については後に説明する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドでない場合(S2601でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動開始コマンドか否かを判断する(S2604)。この変動開始コマンドは、遊技制御部200において、図11に示した特別図柄処理においてセットされ(S1111)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(S2604でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(S2605)。また、変動開始コマンドを受信した際は、演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得される。この乱数値は、図25(a)に示すメイン処理のS2503で定期的に更新される乱数値である。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンドおよび変動開始コマンドでない場合(S2601およびS2604でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動停止コマンドか否かを判断する(S2606)。この変動停止コマンドは、遊技制御部200において、図11に示した特別図柄処理においてセットされ(S1114)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(S2606でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(S2607)。なお、変動演出終了中処理においては、演出制御部300は、受信した変動停止コマンドを解析し、図柄変動の演出の終了を指示するための変動演出終了コマンドをRAM303にセットする。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンドおよび変動停止コマンドでない場合(S2601、S2604およびS2606でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のオープニング動作を開始するためのオープニングコマンドか否かを判断する(S2608)。このオープニングコマンドは、図14に示した停止中処理においてセットされ(S1418)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(S2608でYes)、演出制御部300は、大当たり演出選択処理を実行する(S2609)。大当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンドおよびオープニングコマンドでない場合(S2601、S2604、S2606およびS2608でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のエンディング動作を開始するためのエンディングコマンドか否かを判断する(S2610)。このエンディングコマンドは、図17に示した大入賞口処理においてセットされ(S1713)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(S2610でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(S2611)。エンディング演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンドおよびエンディングコマンドでない場合(S2601、S2604、S2606、S2608およびS2610でNo)、次に演出制御部300は、受信したコマンドが客待ち状態に移行するための客待ちコマンド受信処理を実行する(S2612)。客待ちコマンド受信処理の詳細については後述する。
図27は、図26の事前判定演出選択処理(S2603)および演出選択処理(S2605)の内容を示すフローチャートである。
事前判定演出選択処理において、演出制御部300は、まず、遊技制御部200から受信した事前判定結果コマンドを解析する(S2801)。さらに、演出制御部300は、遊技制御部200から受信した保留数増加コマンドを解析する(S2802)。そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出で用いられる演出パターン(事前判定演出パターン)を選択する(S2803)。
ここで、事前判定演出パターンとしては、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に、その特別図柄処理による乱数の判定結果を予告するような各種の演出パターンを設けることができる。例えば、保留表示演出や、連続予告演出等の演出を事前判定演出パターンとして設けることができる。本実施の形態では、保留球が発生した際、保留球数を表す表示を、表示器130の第1特別図柄保留表示器218および第2特別図柄保留表示器219に表示する(図2参照)と共に、画像表示部114に保留の発生や保留数を示唆する保留表示を行う(保留表示演出)。そこで、この保留表示演出において、保留表示の表示態様等に事前判定結果を反映させることにより、その保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果を遊技者に示唆する事前判定演出とすることができる。
なお、ここでは保留表示演出を事前判定演出として用いる場合について説明したが、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に行われる各種の演出内容に反映させることで、多様な予告演出を行うことが可能になる。例えば、画像表示部114に表示される演出画像を用いた演出、盤ランプ116や枠ランプ157の発光による演出、可動役物の動作による演出、楽曲や効果音等の音響出力による演出等を事前判定演出パターンとして設定することができる。
また、事前判定演出は、事前判定が行われた入賞球(保留球)に対する図柄変動よりも前に行われる他の入賞球に対する図柄変動に伴って実行される。本実施の形態では、保留球は、一つの始動口(第1始動口121または第2始動口122)につき4個を上限としている(図9参照)。また、第2始動口122の保留球の消化を優先するものとする。ここで、第2始動口122の保留球の上限を4個とした場合において、例えば第2始動口122のある保留球について事前判定を行ったならば、その保留球についての図柄変動が行われる前に、現在変動中の変動(当該変動と呼ぶ)を含め、最大で4個の入賞球についての図柄変動が行われることとなる。事前判定が行われた保留球に係る予告演出において、その保留球についての図柄変動が行われる前に複数回の図柄変動が行われる場合、その複数回の図柄変動にまたがる予告演出(連続予告演出)を行っても良い。
例えば、連続予告演出として、同色チャンス目演出を実行してもよい。同色チャンス目演出とは、リーチを成立させることなく特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを示す装飾図柄で停止させる際に、全ての装飾図柄を同色で停止させる(つまり、同色チャンス目を成立させる)予告演出である。この同色チャンス目を連続する複数回の図柄変動、あるいは1回の図柄変動で実行することで、後の特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを期待させる。言い替えると、同色チャンス目演出は、同色チャンス目演出を実行した図柄変動よりも後に、保留があることを条件に実行される演出として捉えることができる。
ここで、詳細は後述するが、同色チャンス目演出はチャンス目シナリオに従って実行される。チャンス目シナリオは、同色チャンス目演出において停止される装飾図柄を具体的に決定するテーブルである。例えば、「一」〜「八」の数字を示す各装飾図柄が、「青」、「緑」、「赤」のいずれかの色で表示される場合を説明する。具体的には、「二」、「四」、「六」、「八」を示す装飾図柄が「青」で表示され、「一」、「五」を示す装飾図柄が「緑」で表示され、「三」、「七」を示す装飾図柄が「赤」で表示される例を説明する。そして、このような装飾図柄を用いて、複数の同色チャンス目が設定されている。ここでは、「青」で表示される「二四六」、「緑」で表示される「一一五」、「赤」で表示される「七七三」の各組み合わせである。そして、これら複数の同色チャンス目の各々は、「青」、「緑」、「赤」の順で、大当たりすることを期待させる程度である期待度(信頼度)が高くなるように設定されている。付言すると、事前判定結果がはずれである場合と比較して、事前判定結果が大当たりである場合には、期待度が高い色(例えば「赤」)が選択される可能性が高くなるように、演出乱数の乱数値が割り振られている。なお、この同色チャンス目として表示される「二四六」、「一一五」、「七七三」の組み合わせは、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、かつ同色チャンス目演出を実行しない場合には用いられない組み合わせである。さて、チャンス目シナリオは、先読対象保留の入賞時の保留数に応じて、複数設定されてもよい。そして、いずれの同色チャンス目を表示するかを、例えば図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値を用いて、抽選により決定する。
そして、演出制御部300は、加算後の保留数の値と、事前判定演出選択処理において選択された事前判定演出パターンの情報とが含まれる保留数コマンドをRAM303にセットする(S2804)。なお、保留数コマンドには、画像/音響制御部310のCPU311に対して選択された事前判定演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は保留数コマンドを受信することで、選択された事前判定演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された事前判定演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、事前判定演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
演出選択処理において、演出制御部300は、まず、受信した変動開始コマンドを解析する(S2811)。また、RAM303に保持されている保留数の値を1減算する(S2812)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる各種の設定情報(図柄の種類、大当たり遊技後の遊技状態、変動パターン等の情報)などに基づき、画像表示部114に表示する画像による図柄変動の変動演出パターンを選択する(S2813)。
最後に、演出制御部300は、選択した演出の実行開始を指示する変動演出開始コマンドをRAM303にセットする(S2814)。なお、変動演出開始コマンドには、CPU311に対して選択された変動演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は変動演出開始コマンドを受信することで、選択された変動演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された変動演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、変動演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
詳述しないが、S2813における図柄変動の変動演出パターンの選択処理では、変動パターンに基づいて変動演出パターンが決定される。ここで決定された変動演出パターンに基づいて、装飾図柄の変動表示、背景演出および予告演出等が決定される。なお、装飾図柄の変動表示とは、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222で行われる特別図柄の変動表示に伴い、画像表示部114にて行われる演出表示である。この装飾図柄の変動表示において、リーチ演出等が実行される。なお、本実施の形態とは異なり、変動パターンに対して複数の変動演出パターンが設定されている場合には、演出乱数(図25(a)のS2503において更新されている乱数の一つであり、変動開始コマンド受信時に演出乱数値を取得)を用いて、抽選により変動演出パターンを選択してもよい。
また、演出選択処理においては、特別図柄抽選の判定結果を表す特別図柄を指定する特図指定コマンドに応じて、停止図柄として表示される装飾図柄を決定する。例えば、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを示す特図指定コマンドを受領した場合に、演出制御部300は演出乱数(図26(a)のS2603参照)を用いて、停止図柄として表示される装飾図柄(例えば、「五三四」)を決定する。なお、この説明とは異なり、特図指定コマンドに応じて、演出制御部300ではなく、画像/音響制御部310が停止図柄として表示される装飾図柄を決定してもよい。付言すると、例えば、「五三四」の組み合わせで表示される装飾図柄は、同色チャンス目演出を実行する場合には、用いられない組み合わせである。このことにより、遊技者が装飾図柄の組み合わせ自体に期待をすることが抑制される。さらに説明をすると、同色チャンス目で用いられる装飾図柄の組合せは、通常のハズレでは用いられない。したがって、同色チャンス目としての装飾図柄の組合せが表示されると、遊技者は、大当りではないものの特別な組み合わせであることを認識し易い。すなわち、同色チャンス目が成立したことを遊技者が認識しやすいため、遊技者が演出を理解し易く、演出効果も高まる。
図28は、図26の大当たり演出選択処理(S2609)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S3001)、演出のパターン(大当たり演出パターン)を選択する(S3002)。そして、演出制御部300は、選択した大当たり演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する大当たり演出開始コマンドをRAM303にセットして、大当たり演出選択処理を終了する(S3003)。これにより、大当たり中の演出が決定される。なお、大当たり演出パターンの選択(S3002)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。なお、大当たり演出とは、前回の特別図柄抽選の判定および変動にかかる大当たり遊技を実行する際に行われる演出として捉えることができる。
図29は、図26のエンディング演出選択処理(S2611)の内容を示すフローチャートである。
このエンディング演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したエンディングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S3101)、演出のパターン(エンディング演出パターン)を選択する(S3102)。そして、演出制御部300は、選択したエンディング演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示するエンディング演出開始コマンドをRAM303にセットして、エンディング演出選択処理を終了する(S3103)。なお、エンディング演出パターンの選択(S3102)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
以上のようにしてコマンド受信処理が完了すると、RAM303には、変動演出開始コマンド、変動演出終了コマンド、大当たり演出開始コマンド、エンディング演出開始コマンド、客待ち演出コマンドの何れかがセットされている。
図30は、図26の客待ちコマンド受信処理(S2612)の内容を示すフローチャートである。
演出制御部300は、客待ち状態に移行するための客待ちコマンドを受信したか否かを判断する(S3201)。客待ちコマンドを受信した場合(S3201でYes)、演出制御部300は、経過時間の計測を開始し(S3202)、RAM303において計測フラグをONにする(S3203)。一方、受信したコマンドが客待ちコマンドでなかった場合(S3201でNo)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグがONになっているか否かを判断する(S3204)。計測フラグがOFFであれば(S3204でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
計測フラグがONである場合(S3204でYesまたはS3203でONにした後)、次に演出制御部300は、計測時間があらかじめ定められたタイムアップ時間(例えば、10秒)に達したか否かを判断する(S3205)。タイムアップしていない場合(S3205でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。一方、タイムアップした場合(S3205でYes)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグをOFFにし(S3206)、客待ち演出(デモ演出)を行うための客待ち演出コマンドをRAM303にセットして客待ちコマンド受信処理を終了する(S3207)。
図31は、演出ボタン処理(図25(b)のS2512)の内容を示すフローチャートである。
この演出ボタン処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン161等の操作手段が所定の受付期間(有効期間)中に操作されたか否かを判断する(S3301)。ここで、操作手段の操作とは、演出ボタン161が押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161および演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
演出ボタン161等の操作手段が操作されたならば(S3301でYes)、演出制御部300は、操作手段の操作内容を示す情報を含む演出ボタンコマンドをRAM303にセットして演出ボタン処理を終了する(S3302)。
この後、演出制御部300は、図25(b)のコマンド送信処理(S2513)を行って、上記のコマンド受信処理および演出ボタン処理でRAM303にセットされたコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信する。そして、画像/音響制御部310およびランプ制御部320が、受信したコマンドに基づき、画像表示部114への画像表示、音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等を制御して、設定された演出を実行する。
〔変動演出パターンテーブル〕
図32および図33は、図27(b)の演出選択処理における変動演出パターン選択(S2813)において用いられる変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図32は低確率時短無遊技状態における大当たり用の変動演出パターンテーブルを示し、図33は低確率時短無遊技状態におけるはずれ用の変動演出パターンテーブルを示す。
図32に示す大当たり用の変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図21を用いて設定される変動パターン「PA1」〜「PA6」、「PB1」〜「PB14」、および「PC1〜PC2」に対して、変動演出パターン「EA1」〜「EA6」、「EB1」〜「EB14」、および「EC1〜EC2」が1対1で対応付けられている。
また、図33に示すはずれ用の変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図21を用いて設定される変動パターン「PR1」〜「PR10」に対して、変動演出パターン「ER1」〜「ER10」が1対1で対応付けられている。
ここで、変動演出とは、装飾図柄を変動表示させてから停止表示することによって、特別図柄抽選の判定結果(つまり、大当たりしたか否か)を演出的に報知するための演出である。
また、図示の変動演出パターンにおいては、「疑似連続回数」、「ノーマル」、「SPリーチ」、および「SPSPリーチ」が設定されている。なお、図示のテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示す。
ここで、「疑似連続回数」は、疑似連続演出(疑似連)の回数である。この疑似連続演出は、特別図柄の一変動分の変動表示において、複数回分の装飾図柄の変動表示が行われているかのように見せる演出である。疑似連続演出においては、演出制御部300は、リーチ状態とする前に、装飾図柄を変動させた後、装飾図柄を一旦仮停止させ、その後再び装飾図柄の変動表示を開始させる。言い替えると、疑似連続演出においては、装飾図柄の変動開始後、設定された疑似連続回数だけ装飾図柄の仮停止と再変動とを繰り返した後、確定停止させることで、特別図柄の一変動分の変動表示を終える。言い替えると、疑似連続演出は、特別図柄の一変動分の変動表示において実行される演出であり、当該変動の期待度を示唆する演出である。
ここで、仮停止とは、一見して装飾図柄が停止しているように見えるものの、実際には図柄がわずかに揺れ動いている疑似的な停止状態である。言い替えると、装飾図柄の仮停止は、遊技制御上は変動が継続しているものとして扱われる状態である。また、装飾図柄の確定停止とは、特別図柄の一変動分の変動表示において、停止図柄として確定させる状態をいう。また、3つの装飾図柄が全て仮停止した後に、3つの装飾図柄が全て本停止する。そして、3つの装飾図柄が全て本停止することが装飾図柄の確定停止である。なお、以下の説明においては、3つの装飾図柄が全て仮停止している状態を、揺れ変動と呼ぶことがある。
図示の例においては、「疑似連続回数」が「‐」、「1」、「2」、「3」すなわち0回から3回の間で設定される。また、疑似連続回数は、大当たりすることを期待させる程度である期待度(信頼度)と関連付けて設定されている。すなわち、疑似連続回数が多いほど、期待度が高くなるように設定されている。付言すると、特別図柄抽選の判定結果がはずれである場合と比較して、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合には、多い疑似連続回数(例えば、「3」)が選択される可能性が高くなるように、演出乱数の乱数値が割り振られている。
「ノーマル」は、ノーマルリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、ノーマルリーチ演出の種別として、「N1」、「N2」、「N3」、「N4」のいずれかが実行される。
「SPリーチ」は、SPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPリーチ演出の種別として、「SP1」、「SP2」、「SP3」のいずれかが実行される。また、「SP1」、「SP2」、「SP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。付言すると、特別図柄抽選の判定結果がはずれである場合と比較して、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合には、数字が大きいSPリーチ演出(例えば、「SP3」)が選択される可能性が高くなるように、演出乱数の乱数値が割り振られている。
「SPSPリーチ」とは、SPSPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPSPリーチ演出の種別として、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」のいずれかが実行される。また、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。付言すると、特別図柄抽選の判定結果がはずれである場合と比較して、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合には、数字が大きいSPSPリーチ演出(例えば、「SPSP3」)が選択される可能性が高くなるように、演出乱数の乱数値が割り振られている。
さて、演出制御部300は、図32に示すテーブルに基づいて、変動演出パターンを決定する。具体的には、演出制御部300は、図32に示すテーブルに基づいて、変動パターン選択処理(図13参照)にて設定される変動パターンに対応した変動演出パターンを選択する。
例えば、図32において、「大当たり図柄」が「高確率図柄A」であり、かつ変動パターンが「PB1」である場合、変動演出パターンとして「EB1」が選択される。そして、この変動演出パターン「EB1」においては、「疑似連続回数」は「‐」、すなわち疑似連続演出は実行されない。また、「ノーマル」として「N1」が実行され、「SPリーチ」として「SP1」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP1」が実行される。
ここで、例えば、大当たり図柄「低確率図柄A」においては、大入賞口125が作動するラウンド数が「8」の大当たり遊技が設定されている。大当たり図柄「高確率図柄A」においては、ラウンド数が「15」の大当たり遊技が設定されている。また、大当たり図柄「高確率図柄B」においてはラウンド数が「15」の大当たり遊技が設定され、大当たり図柄「高確率図柄C」においては、ラウンド数が「8」の大当たり遊技が設定され、大当たり図柄「高確率図柄D」においては、ラウンド数が「4」の大当たり遊技が設定されている。
また、大当たりの種類に応じて、大当たりの際の演出として、「SUPER世直しボーナス」、「衝撃ボーナス」、「昇給ボーナス」、および「突撃ラッシュ」が実行される。例えば、大当たり図柄「高確率図柄A」においては、「SUPER世直しボーナス」が実行される。また、大当たり図柄「高確率図柄B」においては「昇給ボーナス」が実行される。また、大当たり図柄「高確率図柄C」においては、「昇給ボーナス」または「衝撃ボーナス」が実行される。また、大当たり図柄「高確率図柄D」においては、「昇給ボーナス」が実行される。また、大当たり図柄「高確率図柄E」においては、「突撃ラッシュ」が実行される。なお、「SUPER世直しボーナス」、「衝撃ボーナス」、「昇給ボーナス」、および「突撃ラッシュ」は、大当たりの種類を識別するための演出名の一例である。
さて、「SUPER世直しボーナス」、「衝撃ボーナス」、「昇給ボーナス」、「突撃ラッシュ」の各々が実行される際、例えばオープニング動作において、大当たりの種類を識別するための演出名が報知される。ここで、「SUPER世直しボーナス」、「衝撃ボーナス」、および「突撃ラッシュ」は、それぞれラウンド数が「15」、「8」、および「2」であることから、遊技者は大当たりの種類を識別するための演出名から、実行されるラウンド数を認識することができる。一方、「昇給ボーナス」は、所謂ランクアップボーナスであり、ラウンド数が「15」、「8」、および「4」のいずれかであることから、遊技者は、大当たりの種類を識別するための演出名からラウンド数を認識することができない。言い替えると、「SUPER世直しボーナス」および「衝撃ボーナス」は各演出名によってラウンド数を示唆するのに対し、「昇給ボーナス」は演出名によってラウンド数を示唆しない。
また、「SUPER世直しボーナス」、「昇給ボーナス」、および「突撃ラッシュ」は、大当たり後の遊技状態が「高確率状態」であることから、遊技者は大当たりの種類を識別するための演出名から、大当たり後の遊技状態を認識することができる。一方、「衝撃ボーナス」は、大当たり後の遊技状態が「高確率状態」および「低確率状態」のいずれかであることから、遊技者は、大当たりの種類を識別するための演出名から、大当たり後の遊技状態を認識することができない。言い替えると、「SUPER世直しボーナス」および「昇給ボーナス」は各演出名によって大当たり後の遊技状態を示唆するのに対し、「昇給ボーナス」は演出名によって大当たり後の遊技状態を示唆しない。
なお、停止図柄として表示される装飾図柄の組み合わせは、大当たり種類に応じて設定される。例えば、大当たり後に低確率状態となる大当たりである「低確率図柄A」においては、停止図柄が所謂青図柄である偶数の停止図柄(二、四、六、八など)のいずれかから、例えば、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値などに基づいて抽選で停止図柄が決定される(例えば、「四四四」)。同様に、例えば「高確率図柄A」においては、停止図柄が所謂赤図柄である停止図柄(三、七など)のいずれかから抽選で停止図柄が決定される(例えば「七七七」)。また、「高確率図柄C」においては、停止図柄が所謂緑図柄である停止図柄(一、五、九など)のいずれかから抽選で停止図柄が決定される(例えば「一一一」)。付言すると、停止図柄が決定されることにより、リーチ目が設定される。
〔事前判定演出パターンの選択例〕
図34は、事前判定演出パターンの選択処理の内容を示すフローチャートである。
次に、図34を参照しながら、事前判定演出パターンの選択処理(図27、S2803)のフローについて説明する。
図34に示すように、演出制御部300は、まず保留変化演出設定処理(S3401)を実行する。次に、演出制御部300は、同色チャンス目演出設定処理(S3402)を実行する。
〔保留変化演出の設定処理〕
図35は、保留変化演出の設定処理の内容を示すフローチャートである。
次に、図35を参照しながら、保留変化演出設定処理(図34、S3401)のフローについて説明する。
図35に示すように、演出制御部300は、まず、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値に基づいて、保留変化演出における最終表示色を決定する(S3501)。ここで、最終表示色は、先読対象保留に対応する特別図柄の変動を開始する際における、先読対象保留の保留画像52(後述)の表示色を示す。言い替えると、最終表示色は、保留変化演出において先読対象保留の保留画像52が、変動画像51(後述)の表示位置に移動する際の最終的な表示色を示す。なお、最終表示色を決定する処理の詳細については後述する。
次に、演出制御部300は、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値に基づいて、保留変化シナリオを決定する(S3502)。この保留変化シナリオは、先読対象保留において実行される保留変化演出のシナリオである。なお、保留変化シナリオを決定する処理の詳細については後述する。
〔保留変化演出最終表示色設定テーブル〕
図36は、保留変化演出における最終表示色設定テーブルである。
次に、図36を参照しながら、図35のS3501において設定される最終表示色設定テーブルについて説明をする。
図36に示すように、最終表示色設定テーブルは、保留変化演出における最終表示色を決定するためのテーブルである。また、最終表示色設定テーブルは、遊技状態、事前判定処理による事前判定結果、および変動パターン(例えばSPリーチの有無)に応じて複数設定されている。
図36(1)においては、低確率時短無遊技状態(低確時短無)で事前判定結果がはずれであるとともに、SPリーチは実行されず、ノーマルリーチが実行される場合の最終表示色設定テーブルを示す。
図36(2)においては、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たり(高確図柄A)であるとともに、ノーマルリーチ、SPリーチ、およびSPSPリーチが実行される場合の最終表示色設定テーブルを示す。
図36(3)においては、低確率時短無遊技状態(低確時短無)で事前判定結果がはずれであるとともに、SPSPリーチは実行されず、ノーマルリーチおよびSPリーチが実行される場合の最終表示色設定テーブルを示す。
図36(4)においては、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たり(高確図柄A)であるとともに、SPSPリーチが実行されず、ノーマルリーチおよびSPリーチが実行される場合の最終表示色設定テーブルを示す。
まず、図36(1)乃至図36(4)においては、最終表示色として、「白」、「青」、「黄」、「緑」、「赤」、「金」が設定される。なお、詳細は後述するが、保留画像52の色としての「白」、「青」、「黄」、「緑」、「赤」、「金」は、この順番で期待度がより高くなるように設定される。
また、図36(1)乃至図36(4)においては、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値(「0」〜「99」)が最終表示色に応じて設定されている。
また、図36(1)乃至図36(4)に示す例においては、便宜上、最終表示色ごとに名称が付されている。具体的には、図36(1)においては、最終表示色パターン「HW1」、「HB1」、「HY1」、「HG1」、「HR1」、「HN1」が設定され、図36(2)においては、最終表示色パターン「KW1」、「KB1」、「KY1」、「KG1」、「KR1」、「KN1」が設定されている。同様に、図36(3)においては、最終表示色パターン「IW1」、「IB1」、「IY1」、「IG1」、「IR1」、「IN1」が設定され、図36(4)においては、最終表示色パターン「JW1」、「JB1」、「JY1」、「JG1」、「JR1」、「JN1」が設定されている。
ここで、例えば図36(1)に示すように、低確率時短無遊技状態で事前判定結果がはずれであり、ノーマルリーチのみが実行される場合において、最終表示色として「青」が設定される最終表示色パターン「HB1」には、演出乱数の乱数値「5」乃至「39」が設定されている。すなわち、この最終表示色パターン「HB1」は、低確率時短無遊技状態で事前判定結果がはずれの場合において35%(35/100)の確率で実行される。
また、例えば図36(2)に示すように、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たりであり、SPSPリーチが実行される場合において、最終表示色として「赤」が設定される最終表示色パターン「KR1」には、演出乱数の乱数値「40」乃至「94」が設定されている。すなわち、この最終表示色パターン「KR1」は、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たりの場合において55%(55/100)の確率で実行される。
ここで、図示の例においては、図36(1)に示すように事前判定結果がはずれである場合と比較して、図36(2)に示すように事前判定結果が大当たりである場合には、期待度が高い最終表示色(「金」、「赤」など)が選択される可能性が高くなるように、演出乱数の乱数値が割り振られている。また、図36(1)に示すように事前判定結果がはずれである場合と比較して、図36(2)に示すように事前判定結果が大当たりである場合には、期待度が低い最終表示色(「白」、「青」など)が選択される可能性が低くなるように、演出乱数の乱数値が割り振られている。このように最終表示色を設定することにより、例えば、最終表示色が「白」や「青」である場合よりも、最終表示色が「金」や「赤」である場合のほうが、大当たりすることを遊技者に期待させることができる。
ここで、詳細な説明は省略するが、図36(3)に示すように、低確率時短無遊技状態で事前判定結果がはずれであり、ノーマルリーチおよびSPリーチが実行される場合は、図36(1)に示すようにノーマルリーチのみが実行される場合と比較して、期待度が高い最終表示色が選択される可能性が高くなり、期待度が低い最終表示色が選択される可能性が低くなるように演出乱数の乱数値が割り振られている。
また、図36(4)に示すように、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たりであり、SPリーチが実行される場合は、図36(2)に示すようにSPSPリーチが実行される場合と比較して、期待度が高い最終表示色が選択される可能性が低くなり、期待度が低い最終表示色が選択される可能性が高くなるように演出乱数の乱数値が割り振られている。
〔保留変化シナリオ設定テーブル〕
図37は、保留変化シナリオ設定テーブルである。
次に、図37を参照しながら、図35のS3502において設定される保留変化シナリオ設定テーブルについて説明をする。
図37に示すように、保留変化シナリオ設定テーブルは、保留変化演出において実行される先読対象保留の保留変化を具体的に決定するためのテーブルである。また、保留変化シナリオ設定テーブルは、上記図36に示す最終表示色パターン、および先読対象保留の入賞時の保留数に応じて、複数設定されている。さらに説明をすると、保留変化シナリオ設定テーブルは、上記図36を参照しながら説明をしたように、期待度に応じて設定された最終表示色に従って保留変化を実現するよう設定されている。
図37(1)においては最終表示色パターン「HB1」、すなわち最終表示色が青であり、先読対象保留の入賞時の保留数が「2」である場合の保留変化シナリオ設定テーブルを示す。図37(2)においては最終表示色パターン「KR1」、すなわち最終表示色が赤であり、先読対象保留の入賞時の保留数が「2」である場合の保留変化シナリオ設定テーブルを示す。
また、図37(1)および(2)に示す保留変化シナリオ設定テーブルの「先読対象表示色」においては、1番目の保留画像52における表示色を「1」の欄、2番目の保留画像52における表示色を「2」の欄、3番目の保留画像52における表示色を「3」の欄、4番目の保留画像52における表示色を「4」の欄で各々示している。なお、1番目の保留画像52乃至4番目の保留画像52の詳細については後述する。
また、図37(1)および(2)に示す保留変化シナリオ設定テーブルにおいては、先読対象保留の入賞時の保留数が「2」である。そして、先読対象保留は、まず3番目の保留画像52に表示された後、2番目の保留画像52、および1番目の保留画像52へ順に移動する。したがって、図37(1)および(2)に示す保留変化シナリオ設定テーブルにおいては、表示色「1」〜「3」については表示色が設定されている一方、表示色「4」については表示色が設定されていない。なお、図37(1)および(2)においては、表示色が設定されていないことを「−」として示す。
図37(1)に示す保留変化シナリオ設定テーブルにおいては、便宜上、保留変化シナリオパターンごとに名称が付されている。具体的には、保留変化シナリオパターン「HB101」〜「HB103」が設けられている。そして、これらの保留変化シナリオパターン「HB101」〜「HB103」の各々において、先読対象保留が3番目の保留画像52、2番目の保留画像52、1番目の保留画像52としてどの表示色で表示されるかが設定されている。なお、保留変化シナリオパターン「HB101」〜「HB103」のいずれも、1番目の保留画像52の「表示色」、すなわち最終表示色として「青」となるように設定されている。
また、図37(1)においては、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値(「0」〜「99」)が保留変化シナリオパターンごとに設定されている。
ここで、例えば図37(1)に示す保留変化シナリオパターン「HB102」においては、「3」すなわち3番目の保留画像52の表示色として「白」、「2」すなわち2番目の保留画像52の表示色として「青」、「1」すなわち1番目の保留画像52の表示色として「青」が設定されている。また、保留変化シナリオパターン「HB102」においては、演出乱数の乱数値「35」乃至「69」が設定されている。この保留変化シナリオパターン「HB102」は、35%(35/100)の確率で実行される。
同様に、図37(2)に示す保留変化シナリオ設定テーブルにおいては、保留変化シナリオパターン「KR101」〜「KR112」が設けられている。これらの保留変化シナリオパターン「KR101」〜「KR112」の各々において、先読対象保留の保留画像52が3番目の保留画像52、2番目の保留画像52、1番目の保留画像52としてどの表示色で表示されるかが設定されている。なお、保留変化シナリオパターン「KR101」〜「KR112」のいずれも、1番目の保留画像52、すなわち最終表示色として「赤」となるように設定されている。
また、図37(2)においては、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値(「0」〜「99」)が保留変化シナリオパターンごとに設定されている。
ここで、例えば図37(2)に示す保留変化シナリオパターン「KR112」においては、「3」すなわち3番目の保留画像52の表示色として「赤」、「2」すなわち2番目の保留画像52の表示色として「赤」、「1」すなわち1番目の保留画像52の表示色として「赤」が設定されている。また、保留変化シナリオパターン「KR112」においては、演出乱数の乱数値「96」乃至「99」が設定されている。この保留変化シナリオパターン「KR112」は、5%(5/100)の確率で実行される。
〔同色チャンス目演出設定処理の選択例〕
図38は、同色チャンス目演出設定処理の内容を示すフローチャートである。
次に、図38を参照しながら、同色チャンス目演出設定処理(図38、S3802)のフローについて説明する。
図38に示すように、演出制御部300は、先読対象保留よりも前の保留が1個以上あるかを判断する(S3801)。そして、先読対象保留よりも前の保留が1個以上あると判定した場合(S3801にてYes)、演出制御部300は、先読対象保留よりも前の保留が全てリーチ無し演出の実行予定であるか判断する(S3802)。
そして、先読対象保留よりも前の保留が全てリーチ無し演出の実行予定であると判定した場合(S3802にてYes)、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび演出乱数の乱数値などに基づいて、同色チャンス目演出を実行するかを判断する(S3803)。
そして、同色チャンス目演出を実行すると判断した場合(S3803にてYes)、演出制御部300は、同色チャンス目演出設定を実行する(S3804)。
また、先読対象保留よりも前の保留が1個以上であると判定されない場合(S3801にてNo)、先読対象保留よりも前の保留が全てリーチ無し演出の実行予定であると判定されない場合(S3802にてNo)、または、同色チャンス目演出を実行しない場合(S3803にてNo)、演出制御部300は、同色チャンス目演出設定処理を終了する。
ここで、上記S3803にて、同色チャンス目演出を実行すると判断する割合は、特別図柄抽選の抽選結果や変動パターンなどに応じて異なるように設定されてもよい。例えば、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合は、はずれである場合よりも、同色チャンス目演出を実行する割合が高くなるよう設定される。また、同色チャンス目演出において停止される装飾図柄の色を、特別図柄抽選の抽選結果に応じて異なるように設定されてもよい。例えば、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合は、はずれである場合よりも、期待度が高い色(例えば「赤」)が選択される可能性が高くなるように設定される。
また、上記の説明においては、事前判定結果コマンドおよび演出乱数の乱数値などに基づいて、同色チャンス目演出を実行するかを判断する(S3802)ことを説明したがこれに限定されない。例えば、先読対象保留がリーチ以上であるかを判定しながら、同色チャンス目演出を実行するかを決定してもよい。また、先読対象保留がリーチ以上という条件に替えて、上記変動パターン選択部235により選択される変動パターンに基づいて、同色チャンス目演出を実行するかを決定してもよい。また、先読対象保留よりも前の保留が全てリーチ無し演出の実行予定であると判定されない場合(S3802にてNo)であっても、リーチ有変動の次変動から実行可能な条件(全てリーチ無し演出)を満たしていれば、同色チャンス目演出設定を実行可能にしてもよい。
また、上記説明以外の条件に基づいて、同色チャンス目演出を実行するかを決定してもよい。例えば、先読対象保留の入賞時における遊技状態に基づいて、同色チャンス目演出を実行するかを決定してもよい。さらに説明をすると、先読対象保留の入賞時において、時短状態である場合には同色チャンス目演出を実行しないようにし、時短状態でない場合には同色チャンス目演出を実行可能となるようにしてもよい。また、特別図柄抽選の当選確率が高確率であるか否か、あるいは高確率時短遊技状態であるか否かに応じて、同色チャンス目演出を実行するかを決定してもよい。
また、上記各条件に加えて、先読対象保留よりも前の保留の表示態様に基づいて、同色チャンス目演出を実行するかを決定してもよい。さらに説明をすると、先読対象保留の入賞時において、先読対象保留よりも前の保留において保留変化演出が実行されている場合には、同色チャンス目演出を実行しないよう決定してもよい。例えば、先読対象保留の入賞時において、先読対象保留よりも前の保留の保留画像52で保留変化演出が実行されている場合に、同色チャンス目演出を実行しないよう決定してもよい。あるいは、先読対象保留の入賞時において、先読対象保留よりも前の保留の保留画像52で保留変化演出が実行されていない場合に、同色チャンス目演出を実行するよう決定してもよい。
〔同色チャンス目演出の設定処理〕
図39は、同色チャンス目演出の設定処理の内容を示すフローチャートである。
次に、図39を参照しながら、同色チャンス目演出設定処理(図38、S3804)のフローについて説明する。
図39に示すように、演出制御部300は、まず、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値に基づいて、同色チャンス目における最終表示色を決定する(S3901)。ここで、同色チャンス目における最終表示色は、先読対象保留に対応する特別図柄変動よりも1つ前の保留の特別図柄変動において停止されている装飾図柄41の表示色を示す。言い替えると、先読対象保留に対応する特別図柄の変動を開始する際に、同色チャンス目演出において停止されている装飾図柄の表示色を示す。なお、同色チャンス目における最終表示色を決定する処理の詳細については後述する。
次に、演出制御部300は、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値に基づいて、同色チャンス目シナリオを決定する(S3902)。この同色チャンス目シナリオは、先読対象保留の特別図柄変動よりも1つ前の保留の特別図柄変動までにおいて実行される同色チャンス目のシナリオである。なお、同色チャンス目シナリオを決定する処理の詳細については後述する。
〔同色チャンス目最終表示色設定テーブル〕
図40は、同色チャンス目演出における最終表示色設定テーブルである。
次に、図40を参照しながら、図39のS3901において設定される最終表示色設定テーブルについて説明をする。
図40に示すように、最終表示色設定テーブルは、同色チャンス目演出における最終表示色実行を決定するためのテーブルである。また、最終表示色設定テーブルは、遊技状態、事前判定処理による事前判定結果、および変動パターン(例えばSPリーチの有無)に応じて複数設定されている。
図40(1)においては、低確率時短無遊技状態(低確時短無)で事前判定結果がはずれであるとともに、SPリーチは実行されず、ノーマルリーチが実行される場合の最終表示色設定テーブルを示す。
図40(2)においては、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たり(高確図柄A)であるとともに、ノーマルリーチ、SPリーチ、およびSPSPリーチが実行される場合の最終表示色設定テーブルを示す。
図40(3)においては、低確率時短無遊技状態(低確時短無)で事前判定結果がはずれであるとともに、SPSPリーチは実行されず、ノーマルリーチおよびSPリーチが実行される場合の最終表示色設定テーブルを示す。
図40(4)においては、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たり(高確図柄A)であるとともに、SPSPリーチが実行されず、ノーマルリーチおよびSPリーチが実行される場合の最終表示色設定テーブルを示す。
まず、図40(1)乃至図40(4)においては、最終表示色として、「青」、「緑」、「赤」が設定される。なお、詳細は後述するが、装飾図柄41の最終表示色としての「青」、「緑」、「赤」は、この順番で期待度がより高くなるように設定される。
また、図40(1)乃至図40(4)においては、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値(「0」〜「99」)が最終表示色に応じて設定されている。
また、図40(1)乃至図40(4)に示す例においては、便宜上、最終表示色ごとに名称が付されている。具体的には、図40(1)においては、最終表示色パターン「NB1」、「NG1」、「NR1」が設定され、図40(2)においては、最終表示色パターン「MB1」、「MG1」、「MR1」が設定されている。同様に、図40(3)においては、最終表示色パターン「PB1」、「PG1」、「PR1」が設定され、図40(4)においては、最終表示色パターン「QB1」、「QG1」、「QR1」が設定されている。
ここで、例えば図40(1)に示すように、低確率時短無遊技状態で事前判定結果がはずれであり、ノーマルリーチのみが実行される場合において、最終表示色として「青」が設定される最終表示色パターン「NB1」には、演出乱数の乱数値「0」乃至「59」が設定されている。すなわち、この最終表示色パターン「NB1」は、60%(60/100)の確率で実行される。
また、例えば図40(2)に示すように、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たりであり、SPSPリーチが実行される場合において、最終表示色として「赤」が設定される最終表示色パターン「MR1」には、演出乱数の乱数値「40」乃至「99」が設定されている。すなわち、この最終表示色パターン「MR1」は、60%(60/100)の確率で実行される。
ここで、図示の例においては、図40(1)に示すように事前判定結果がはずれである場合と比較して、図40(2)に示すように事前判定結果が大当たりである場合には、期待度が高い最終表示色(例えば「赤」)が選択される可能性が高くなるように、演出乱数の乱数値が割り振られている。また、図40(1)に示すように事前判定結果がはずれである場合と比較して、図40(2)に示すように事前判定結果が大当たりである場合には、期待度が低い最終表示色(例えば「青」)が選択される可能性が低くなるように、演出乱数の乱数値が割り振られている。このように最終表示色を設定することにより、例えば、最終表示色が「青」である場合よりも、最終表示色が「赤」である場合のほうが、大当たりすることを遊技者に期待させることができる。
ここで、詳細な説明は省略するが、図40(3)に示すように、低確率時短無遊技状態で事前判定結果がはずれであり、ノーマルリーチおよびSPリーチが実行される場合は、図40(1)に示すようにノーマルリーチのみが実行される場合と比較して、期待度が高い最終表示色が選択される可能性が高くなり、期待度が低い最終表示色が選択される可能性が低くなるように演出乱数の乱数値が割り振られている。
また、図40(4)に示すように、低確率時短無遊技状態で事前判定結果が大当たりであり、SPリーチが実行される場合は、図40(2)に示すようにSPSPリーチが実行される場合と比較して、期待度が高い最終表示色が選択される可能性が低くなり、期待度が低い最終表示色が選択される可能性が高くなるように演出乱数の乱数値が割り振られている。
なお、図示は省略するが、、低確率時短無遊技状態で事前判定結果がはずれであり、ノーマルリーチが実行されない場合において、同色チャンス目演出を実行してもよい。この場合において、最終表示色として「赤」が設定される確率を0%としてもよい。すなわち、低確率時短無遊技状態で事前判定結果がはずれであり、ノーマルリーチが実行されない場合においては、最終表示色として「赤」が設定されない態様でもよい。
〔同色チャンス目シナリオ設定テーブル〕
図41は、同色チャンス目シナリオ設定テーブルである。
次に、図41を参照しながら、図35のS3502において設定される同色チャンス目シナリオ設定テーブルについて説明をする。
図41に示すように、同色チャンス目シナリオ設定テーブルは、同色チャンス目演出において実行される同色チャンス目を具体的に決定するためのテーブルである。また、同色チャンス目シナリオ設定テーブルは、上記図40に示す最終表示色パターン、および先読対象保留の入賞時の保留数に応じて、複数設定されている。さらに説明をすると、同色チャンス目シナリオ設定テーブルは、上記図40を参照しながら説明をしたように、期待度に応じて設定された最終表示色に従い同色チャンス目の表示を実現するよう設定されている。
図41(1)においては最終表示色パターン「NG1」、すなわち最終表示色が「青」であり、先読対象保留の入賞時の保留数が「2」である場合の同色チャンス目シナリオ設定テーブルを示す。図41(2)においては最終表示色パターン「HR1」、すなわち最終表示色が「赤」であり、先読対象保留の入賞時の保留数が「2」である場合の同色チャンス目シナリオ設定テーブルを示す。
また、図41(1)および(2)に示す同色チャンス目シナリオ設定テーブルの「表示色」においては、先読対象保留の特別図柄変動よりも3つ前の特別図柄変動における表示色を「3変動前」、2つ前の特別図柄変動における表示色を「2変動前」、1つ前の特別図柄変動における表示色を「1変動前」の欄で示している。
また、図41(1)および(2)に示す同色チャンス目シナリオ設定テーブルにおいては、先読対象保留の入賞時の保留数が「2」である。したがって、図41(1)および(2)に示す同色チャンス目シナリオ設定テーブルにおいては、表示色「2変動前」、「1変動前」については表示色が設定されている一方、表示色「3変動前」については表示色が設定されていない。なお、図41(1)および(2)においては、表示色が設定されていないことを「−」として示す。
図41(1)に示す同色チャンス目シナリオ設定テーブルにおいては、便宜上、同色チャンス目シナリオパターンごとに名称が付されている。具体的には、同色チャンス目シナリオパターン「NG101」〜「NG103」が設けられている。そして、これらの同色チャンス目シナリオパターン「NG101」〜「NG103」の各々において、装飾図柄41がどの表示色で表示されるかが設定されている。なお、同色チャンス目シナリオパターン「NG101」〜「NG103」のいずれも、「1変動前」の「表示色」、すなわち最終表示色として「緑」となるように設定されている。
また、図41(1)においては、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値(「0」〜「99」)が同色チャンス目シナリオパターンごとに設定されている。
ここで、例えば図41(1)に示す同色チャンス目シナリオパターン「NG102」においては、2つ前の保留の特別図柄変動である「2変動前」の表示色として「青」、1つ前の保留の特別図柄変動である「1変動前」の表示色として「緑」が設定されている。また、同色チャンス目シナリオパターン「NG102」においては、演出乱数の乱数値「30」乃至「59」が設定されている。この同色チャンス目シナリオパターン「NG102」は、30%(30/100)の確率で実行される。
同様に、図41(2)に示す同色チャンス目シナリオ設定テーブルにおいては、同色チャンス目シナリオパターン「HR101」〜「HR104」が設けられている。なお、同色チャンス目シナリオパターン「HR101」〜「HR104」のいずれも、「1変動前」の「表示色」、すなわち最終表示色として「赤」となるように設定されている。
また、図41(2)においては、図25(a)のS2503において更新される演出乱数の乱数値(「0」〜「99」)が同色チャンス目シナリオパターンごとに設定されている。
ここで、例えば図41(2)に示す同色チャンス目シナリオパターン「HR103」においては、2つ前の保留の特別図柄変動である「2変動前」の表示色として「青」、1つ前の保留の特別図柄変動である「1変動前」の表示色として「赤」が設定されている。また、同色チャンス目シナリオパターン「HR103」においては、演出乱数の乱数値「30」乃至「69」が設定されている。この同色チャンス目シナリオパターン「HR103」は、40%(40/100)の確率で実行される。
また、先読対象保留よりも前の保留が全てリーチ無し演出の実行予定であると判定されない場合(S3802にてNo)であっても、リーチ有変動の次変動から実行可能な条件(全てリーチ無し演出)を満たしていれば、同色チャンス目演出設定を実行可能にしてもよい。
〔補助表示部の構成〕
図42は、補助表示部140の構成例を示す図である。
次に、補助表示部140について説明する。
本実施の形態のパチンコ遊技機100には、図1を参照して説明したように、遊技盤110に補助表示部140が設けられている。補助表示部140は、図2(a)を参照して説明した表示器130により示される遊技に関する情報の一部を補助的に表示するものである。補助表示部140の表示制御は、演出制御部300により行われる。すなわち、制御系統に基づく構成としては、補助表示部140は、表示器130とは異なり、画像表示部114、可動役物115、盤ランプ116等と同様の演出用部材である。本実施の形態では、補助表示部140は、複数の発行体(例えばLED)を配列して構成されており、遊技盤110に設けられている。したがって、本実施の形態の補助表示部140は、盤ランプ116の一種とみなすこともできる。
図42に示す補助表示部140は、特別図柄表示器221、222の変動および停止に合わせて各々発光制御される、第1表示部141および第2表示部142を備える。また、補助表示部140は、普通図柄表示器223の変動および停止に合わせて発光制御される第3表示部143を備える。また、補助表示部140は、特別図柄抽選の保留が発生した際に保留数を表示する第1保留表示部144および第2保留表示部145と、普通図柄抽選の保留が発生した際に保留数を表示する第3保留表示部146と、を備える。また、補助表示部140は、遊技領域111の右側領域に遊技球が送られるように打球力を変更すること(右打ち)を遊技者に促すための右打ち指示部147を備えている。
第1表示部141は、1個のLEDで構成される。この第1表示部141は、第1始動口121への入賞に基づいて第1特別図柄表示器221の特別図柄が変動表示されると、これに伴って特別図柄が変動中であることを示す態様で発光(例えば、点滅)する。そして、第1特別図柄表示器221の特別図柄が停止表示されると、これに伴って特別図柄が停止したことを示す態様で発光(例えば、点灯)する。したがって、この第1表示部141の発光態様により、第1特別図柄表示器221の特別図柄が変動中か否か、停止したか否かを判断することができる。また、第1表示部141は、特別図柄抽選の結果に応じて、「当たり」であれば点灯し、「はずれ」であれば消灯するというように、停止した際の表示(発光)態様によって特別図柄抽選の結果を示唆することも可能である。
第2表示部142は、1個のLEDで構成される。この第2表示部142は、第2始動口122への入賞に基づいて第2特別図柄表示器222の特別図柄が変動表示されると、これに伴って特別図柄が変動中であることを示す態様で発光(例えば、点滅)する。そして、第2特別図柄表示器222の特別図柄が停止表示されると、これに伴って特別図柄が停止したことを示す態様で発光(例えば、点灯)する。したがって、この第2表示部142の発光態様により、第2特別図柄表示器222の特別図柄が変動中か否か、停止したか否かを判断することができる。また、第2表示部142は、特別図柄抽選の結果に応じて、「当たり」であれば点灯し、「はずれ」であれば消灯するというように、停止した際の表示(発光)態様によって特別図柄抽選の結果を示唆することも可能である。
第1表示部141および第2表示部142は、演出制御部300に制御されて、上記のように、特別図柄の変動および停止に応じて異なる態様で発光する。すなわち、第1表示部141および第2表示部142の発光は、特別図柄の変動および停止を示唆する演出として行われる点において、画像表示部114に表示される装飾図柄41(後述)と同様の役割を担う。そして、第1表示部141および第2表示部142は、第4ランプと呼ばれる場合がある。
第3表示部143は、1個のLEDで構成される。この第3表示部143は、ゲート124に対する遊技球の通過に基づいて普通図柄表示器223の普通図柄が変動表示されると、これに伴って普通図柄が変動中であることを示す態様で発光(例えば、点滅)する。そして、普通図柄表示器223の普通図柄が停止表示されると、これに伴って普通図柄が停止したことを示す態様で発光(例えば、点灯)する。したがって、この第3表示部143の発光態様により、普通図柄表示器223の普通図柄が変動中か否か、停止したか否かを判断することができる。また、第3表示部143は、普通図柄抽選の結果に応じて、「当たり」であれば点灯し、「はずれ」であれば消灯するというように、停止した際の表示(発光)態様によって普通図柄抽選の結果を示唆することも可能である。
第1保留表示部144は、2個のLEDで構成され、これらを個別に赤色で点灯させたり赤色で点滅させたりすることにより、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄抽選の保留に関して、1〜4個の保留数を表す。例えば、演出制御部300は、第1始動口121への入賞に基づく保留数が0(零)である場合には、2個のLEDをともに消灯させる。また、演出制御部300は、保留数が1である場合には、2個のLEDの内の左側のLEDを点灯させるとともに右側のLEDを消灯させる。また、演出制御部300は、保留数が2である場合には、2個のLEDをともに点灯させる。また、演出制御部300は、保留数が3である場合には、2個のLEDの内の左側のLEDを点滅させるとともに右側のLEDを点灯させる。また、演出制御部300は、保留数が4である場合には、2個のLEDをともに点滅させる。
第2保留表示部145は、2個のLEDで構成され、これらを個別に赤色で点灯させたり赤色で点滅させたりすることにより、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄抽選の保留に関して、1〜4個の保留数を表す。例えば、演出制御部300は、第2始動口122への入賞に基づく保留数が零である場合には、2個のLEDをともに消灯させる。また、演出制御部300は、保留数が1である場合には、2個のLEDの内の左側のLEDを点灯させるとともに右側のLEDを消灯させる。また、演出制御部300は、保留数が2である場合には、2個のLEDをともに点灯させる。また、演出制御部300は、保留数が3である場合には、2個のLEDの内の左側のLEDを点滅させるとともに右側のLEDを点灯させる。また、演出制御部300は、保留数が4である場合には、2個のLEDをともに点滅させる。
第3保留表示部146は、2個のLEDで構成され、これらを個別に点灯させたり点滅させたりすることにより、ゲート124に対する遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の保留に関して、1〜4個の保留数を表す。
右打ち指示部147は、1個のLEDで構成され、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)大入賞口125や第2始動口122に入賞しやすい遊技者に有利な遊技状態となった際に、点灯することにより、これを報知する。
上記のように補助表示部140により、種々の遊技に関する情報が表示される。さらに説明をすると、画像表示部114以外に補助表示部140により種々の遊技に関する情報が表示されることにより、画像表示部114の表示領域全体に演出画像を表示することや、画像表示部114の表示領域を覆う可動役物115の動作などが実行可能となる。
〔演出画像〕
図43−1乃至図43−4は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
図43−1乃至図43−4に示すように、演出制御部300が制御することにより、演出画像が画像表示部114に表示される。本実施の形態においては、画像表示部114に表示される演出画像として、装飾図柄41、変動台座43、保留台座45、変動画像51、保留画像52、保留数表示55、第4図柄56、縮小図柄57、および背景画像59が含まれる。また、画像表示部114には、SP画像71、SPSP画像73、疑似連続回数画像74(図44−1(6)参照)、演出名報知画像75(図43−4(20)参照)、ラウンド画像77(図43−4(21)参照)、右打ち画像79(図43−4(21)参照)、ボタン操作画像80(図43−3(17)参照)、エンディング画像81(図43−4(23)参照)が表示されてもよい。以下では、各演出画像について説明する。
〔装飾図柄41〕
図43−1(1)に示すように、画像表示部114の画像表示領域中央に3つの装飾図柄41が表示される。各装飾図柄41は、漢数字「一」〜「八」を示す複数種類の画像(数字図柄)で構成される。そして、演出制御部300は、装飾図柄41の変動演出において、これらの複数種類の画像が、番号が小さいものから大きいものへと順に上方から下方へとスクロール表示を行い、番号が最大のもの(例えば「八」)が表示されると、続いて番号が最小のもの(例えば「一」)が表示される。さらに説明をすると、演出制御部300は、装飾図柄41の変動演出において、3つの装飾図柄41を例えば縦スクロールにて変動表示させた後、先ず、左側の装飾図柄41(例えば漢数字の「一」)を仮停止させ、次に右側の装飾図柄41(例えば漢数字の「六」)を仮停止させ、次に中央の装飾図柄41(例えば漢数字の「四」)を仮停止させ、特別図柄の停止表示に合わせて装飾図柄41を確定停止させる。なお、図42(1)に示した、確定停止した装飾図柄41の組み合わせ「一四六」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
また、装飾図柄41としては、「一」〜「八」の数字図柄以外の種類の画像、すなわち特殊図柄も設定されている。図示の例においては、特殊図柄として「NEXT」および「突」の文字を含む図柄が設定されている。なお、これらの特殊図柄を中図柄が表示される位置に表示することにより、各特殊図柄が示す演出が実行される。詳細は後述するが、特殊図柄「NEXT」が表示されることにより疑似連続演出が実行される。また、特殊図柄「突」が表示されることにより、突確当たり、すなわち図示の例においては高確率図柄E(図32参照)に当選した場合に実行される大当たり遊技にともなう演出が実行される。なお、上述のように高確率図柄Eは大当たり遊技の時間が短く遊技球の払出がほとんど期待できない大当たりである。したがって、突確当たりにともなう演出においては、大当り遊技による賞球を獲得することなく突然、高確率状態になったかのような意外性を遊技者に感じさせることができる。
付言すると、特殊図柄は、スクロール表示される数字図柄のいずれかの図柄に重ねて、他の数字図柄とともにスクロール表示される。具体的に説明をすると、例えば装飾図柄41として「一・二・三・四・五・・」という並びの図柄列データを用いる場合を想定する。この場合、例えば特殊図柄として「NEXT」を表示させるには、上記画像列データを用いながら、「四」図柄に「NEXT」図柄を重畳させ、「一・二・三・NEXT(四)・五・・・」という図柄列データとして、「NEXT」図柄のスクロール表示が実行される。以下の説明においては、特殊図柄である「NEXT」や「突」の図柄を表示させる際には、各特殊図柄を「四」図柄に重畳させた図柄列データを用いるものとする。
また、本実施の形態における装飾図柄41は、漢数字(数字)などの文字に加えてキャラクタの画像などを含む装飾性の高い表示態様(図42(1)参照)と、漢数字などを主とし装飾性の低い表示態様とで切り替えて表示される。さらに説明をすると、遊技状態および演出モードに応じたデザインの図柄(列)データによって、装飾図柄41は表示される。
なお、ここでは装飾図柄41の大きさを維持したまま装飾図柄41を表示することを説明するが、装飾図柄41の大きさを切り替えながら装飾図柄41を表示してもよい。例えば、装飾図柄41は、複数ある演出モードごとに互いに異なる大きさで表示されてもよいし、複数ある演出モードのうちの一部または全部において同じ大きさで表示されてもよい。また、装飾図柄41は、複数ある遊技状態ごとに互いに異なる大きさで表示されてもよいし、複数ある遊技状態の一部または全部において同じ大きさで表示されてもよい。
〔変動台座43〕
図43−1(1)に示すように、変動台座43は、変動画像51が表示される領域である。図示の例における変動台座43は、画像表示部114の表示領域における下側中央部に表示される。
〔保留台座45〕
図43−1(1)に示すように、保留台座45は、保留画像52が表示される領域である。図示の例の保留台座45は、画像表示部114の表示領域における下側であって、変動台座43の右側に表示される。ここで、上述のように、第1始動口121における入賞によって、最大で4つの保留が生じる。そのため、図示の例においては、保留台座45が4つ表示される。また、本実施の形態では、複数の保留台座45のうち、変動台座43に近い位置から遠ざかる位置に向けて順に、すなわち左側から右側に向けて、保留画像52が表示される。
なお、図示は省略するが、第2始動口122における入賞によっても、最大で4つの保留が生じる。そのため、第2始動口122における入賞に基づく保留についての保留台座45も4つ表示される。また、以下では、第1始動口121における入賞に基づく保留について説明を行い、第2始動口122における入賞に基づく保留については詳細な説明を省略することがある。
〔変動画像51〕
図43−1(1)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図5等参照)により特別図柄が変動中(装飾図柄41の変動表示中)となっていることを示す変動画像51が表示される。つまり、変動画像51は、特別図柄の変動表示中に、特別図柄の変動表示に係わる画像として表示される。そして、変動画像51は、特別図柄の変動表示の開始とともに変動画像51が表示される領域(図示の例では、変動台座43)に表示され、その特別図柄の停止表示とともに表示が消える。
ここで、変動画像51の表示態様は、上述の事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。また、変動画像51は、例えば色や模様や形状等(以下、「色など」と記載)の表示態様が変化することによって、事前判定処理による事前判定結果に基づいて、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する。変動画像51の表示態様は、上記図36を参照しながら説明したように、最終表示色テーブルに従って決定される。
〔保留画像52〕
図43−1(1)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図3等参照)における今回の保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留画像52が表示される。つまり、保留画像52は、大当たり判定の権利が保留されていることを示す画像である。また、保留画像52の表示態様は、上述のように事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。保留画像52の表示態様は、上記図37を参照しながら説明したように、保留変化シナリオに従って決定される。
ここで、上述のように、第1始動口121における入賞によって、最大で4つの保留が生じる。そのため、第1始動口121における入賞により、画像表示部114には、保留画像52が最大で4つ表示される。また、本実施の形態では、複数の保留画像52は、各々保留台座45に表示される。
なお、図示は省略するが、第2始動口122における入賞によっても、最大で4つの保留が生じる。そのため、第2始動口122における入賞により、画像表示部114には、保留画像52が最大で4つ表示される。以下では、第1始動口121における入賞に基づく保留について説明を行い、第2始動口122における入賞に基づく保留については詳細な説明を省略する。
また、本実施の形態では、変動画像51および保留画像52は、基本的にそれぞれ同一または類似する形態によって構成される。なお、図示の例における変動画像51および保留画像52は、通常の演出においては球体を示す円形画像として表示されるが、キャラクタやアイテムなどを示す他の画像として表示されてもよい。
また、以下の説明においては、最大で4つ表示される保留画像52について、変動画像51に近い順に、それぞれ「1番目の保留画像52」、「2番目の保留画像52」、「3番目の保留画像52」、「4番目の保留画像52」と称することがある。
〔保留数表示55〕
図43−1(1)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図3等参照)における保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留数表示55が表示される。この保留数表示55は、保留数を示す画像である。ここで、上記の保留画像52は、第1始動口121への入賞についての保留数を表示する保留第1領域551と、第2始動口122への入賞についての保留数を表示する保留第2領域552とを含む。保留第1領域551、保留第2領域552は、各保留数に応じて表示する数を変化させる。
〔第4図柄56〕
図43−1(1)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図5等参照)により第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄が変動中(装飾図柄41の変動表示中)であることを示す、第4図柄56が表示される。この第4図柄56は、演出制御部300に制御されて、特別図柄の変動および停止に応じて異なる態様で表示される。
ここで、図示の例における第4図柄56は、画像表示部114における画像表示領域左側に表示される。また、第4図柄56は、第1始動口121への入賞についての特別図柄の変動および停止に対応して表示される図柄第1領域561と、第2始動口122への入賞についての特別図柄の変動および停止に対応して表示される図柄第2領域562とを含む。図示の例における図柄第1領域561は、第1始動口121への入賞に基づいて第1特別図柄表示器221の特別図柄が変動表示されると、これに伴って特別図柄が変動中であることを示す態様で表示(例えば、丸画像とバツ画像の高速切り替え)する。そして、第1特別図柄表示器221の特別図柄が停止表示されると、これに伴って特別図柄が停止したことを示す態様で表示される。さらに説明をすると、図柄第1領域561は、第1特別図柄表示器221の特別図柄の抽選結果が「大当たり」であれば丸画像を表示し、「はずれ」であればバツ画像を表示することで、特別図柄抽選の結果を示唆する。同様に、図示の例における図柄第2領域562は、第2始動口122への入賞に基づいて第2特別図柄表示器222の特別図柄が変動表示されると、これに伴って特別図柄が変動中であることを示す態様で表示(例えば、変動表示)する。そして、第2特別図柄表示器222の特別図柄が停止表示されると、これに伴って特別図柄が停止したことを示す態様で表示される。さらに説明をすると、図柄第2領域562は、第2特別図柄表示器222の特別図柄の抽選結果が「大当たり」であれば丸画像を表示し、「はずれ」であればバツ画像を表示することで、特別図柄抽選の結果を示唆する。
〔縮小図柄57〕
図43−1(1)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図5等参照)により第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄が変動中(装飾図柄41の変動表示中)であることを示す、縮小図柄57が表示される。図示の例においては、縮小図柄57は、各々上記装飾図柄41と対応する3つの画像であり、画像表示部114における画像表示領域左側に表示される。この縮小図柄57は、装飾図柄41よりも寸法の小さい画像として表示される。また、装飾図柄41は、上述のように装飾性の高い表示態様と装飾性の低い表示態様とを切り替えて表示されるが、縮小図柄57は、装飾性の低い表示態様で表示される。また、装飾図柄41は、上述のように遊技状態および演出モードに応じたデザインで表示されるが、縮小図柄57は、遊技状態および演出モードに関わらず共通の一のデザインで表示される。
縮小図柄57は、演出制御部300に制御されて、特別図柄の変動および停止に応じて異なる態様で表示される。さらに説明をすると、縮小図柄57は、特別図柄の変動中、特別図柄が変動中であることを示す態様で表示(例えば、縦スクロール)される。そして、縮小図柄57は、特別図柄の停止表示とともに停止する。図示の例においては、停止した縮小図柄57が示す数字は、装飾図柄41が示す数字と一致する。図42(1)の例においては、装飾図柄41および縮小図柄57がともに「五三四」として表示される。
また、図示の例においては、縮小図柄57を構成する3つの画像のうち、左側の図柄および右側の図柄は、各々装飾図柄41の左側の図柄および右側の図柄の変動および仮停止に応じて、変動および停止をする。例えば、装飾図柄41の左側の図柄が変動を開始することにともない、縮小図柄57の左側の図柄も変動を開始する。また、装飾図柄41の左側の図柄が「一」で仮停止することにともない、縮小図柄57の左側の図柄が「一」で停止する。
一方で、縮小図柄57を構成する3つの画像のうちの中央の図柄は、装飾図柄41の中央の図柄に対応する数字を表示するものの、中央の図柄の変動および仮停止とは異なるタイミングで停止をすることがある。図示の例においては、縮小図柄57の中央の図柄は、特別図柄の変動開始とともに変動を開始し、装飾図柄41の中央の図柄が仮停止しても停止した状態とならない。そして、特別図柄の停止表示、すなわち装飾図柄41が確定停止すると、縮小図柄57の中央の図柄は停止する。さらに説明をすると、例えば装飾図柄41の中央の図柄が仮停止してから装飾図柄41が確定停止するまでの間は、装飾図柄41の中央の図柄は仮停止するのに対して、縮小図柄57の中央の図柄は仮停止することなく、すなわち、わずかに揺れ動いている疑似的な停止状態となることなく、変動表示を行う。付言すると、装飾図柄41の中央の図柄が仮停止してから装飾図柄41が確定停止するまでの間において、装飾図柄41の中央の図柄は数字が視認可能であるのに対して、縮小図柄57の中央の図柄は視認困難な状態である。
なお、本実施の形態においては、装飾図柄41は揺れ変動を行うのに対して、縮小図柄57は揺れ変動を行わない。仮に、装飾図柄41と比較して小さい寸法で表示されている縮小図柄57が揺れ変動を実行したとしても、装飾図柄41で実行する以上の演出効果は得られない。また、縮小図柄57において揺れ変動を行わないことにより、演出制御部300による縮小図柄57の制御が簡略化され得る。また、装飾図柄41と比較して小さい寸法であることから、仮に縮小図柄57において揺れ変動を実行したとしても、揺れ変動していることを遊技者が認識し難い。したがって、縮小図柄57において揺れ変動を行わないことにより、例えば縮小図柄57が実際には揺れ変動をしているのにもかかわらず揺れ変動をしていないと遊技者に認識される所謂誤認が抑制される。
〔背景画像59〕
図43―1(1)に示すように、画像表示部114には、装飾図柄41などの背景として、背景画像59が表示される。この背景画像59は、例えばパチンコ遊技機100の題材となったコンテンツ(アニメや物語等)に関する画像(街並みや風景)などである。背景画像59は、特定の画像に限定されるものではなく、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。
〔SP画像71〕
図43−3(14)に示すように、画像表示部114には、SPリーチ演出が実行されていることを示す画像であるSP画像71が表示される。このSP画像71は、例えばパチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタがミニゲームを行う動画像である。
〔SPSP画像73〕
図43−3(15)に示すように、画像表示部114には、SPSPリーチ演出が実行されていることを示す画像であるSPSP画像73が表示される。このSPSP画像73は、例えばパチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが敵のキャラクタと戦う動画像である。
〔疑似連続回数画像74〕
図44−1(6)に示すように、画像表示部114には、実行中の疑似連が何回目の疑似連であるかを示す画像である疑似連続回数画像74が表示される。図44−1(6)においては、この疑似連続回数画像74は、2回目の疑似変動であることから、疑似連続回数画像74は「x2」の画像を含む。
〔演出名報知画像75〕
図43−4(20)に示すように、画像表示部114には、大当たり遊技の開始を遊技者に報知するための画像である演出名報知画像75が表示される。この演出名報知画像75は、大当たり遊技を開始する際に表示される。なお、演出名報知画像75の表示タイミングの詳細については後述する。
〔ラウンド画像77〕
図43−4(21)に示すように、画像表示部114には、大当たり遊技において現在実行しているラウンドのラウンド数を遊技者に報知するための画像であるラウンド画像77が表示される。
〔右打ち画像79〕
図43−4(21)に示すように、画像表示部114には、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態となっていることを遊技者に報知するための画像である右打ち画像79が表示される。
〔ボタン操作画像80〕
図43−3(17)に示すように、画像表示部114には、遊技者に対して演出ボタン161(図2(b)参照)の操作を促す画像であるボタン操作画像80が表示される。
〔エンディング画像81〕
図43−4(23)に示すように、画像表示部114には、大当たり遊技の終了を遊技者に報知するための画像であるエンディング画像81が表示される。このエンディング画像81は、大当たり遊技が終了する際に表示される。
〔変動演出例1〕
さて、図43−1乃至図43−4を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の例である変動演出例1について具体的に説明する。
なお、図示の例における第1表示部141および第2表示部142は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合は点灯し(図中白丸、図43−4(19)参照)、ハズレである場合には消灯(図中黒丸、図43−1(1)参照)する。また、第1表示部141および第2表示部142は、各特別図柄が変動中は点滅する(図中白丸および放射状に延びる線群、図43−1(2)参照)。
また、上記図2(a)を参照しながら説明をしたように、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、各々複数のLEDを有し、各特別図柄抽選の抽選結果を表示する。図43−1以降の図面においては、簡略化のため、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222を各々1つの丸型の図形として記載する。また、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、各特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである場合は点灯し(図中白丸、図43−4(19)参照)、ハズレである場合には消灯(図中黒丸、図43−1(1)参照)し、各特別図柄が変動中は点滅する(図中白丸および放射状に延びる線群、図43−1(2)参照)ものとして説明する。
また、図43−1乃至図43−4に示す変動演出例においては、第1特別図柄抽選の保留数が「3」であり、第2特別図柄抽選の保留数が「0」であるものとする。そして、第1特別図柄抽選の保留に係る3変動分の変動表示が実行されるとともに、第1特別図柄の変動(以下、単に「特別図柄の変動」ということがある)に応じた変動演出が実行される。ここで、1番目および2番目の特別図柄の変動においては、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、図33における変動演出パターンとして各々「ER1」が選択されたものとする。3番目の特別図柄の変動においては、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり、図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄A」が選択され、図32における変動演出パターンとして「EB1」が選択されたものとする。
さらに、変動演出例1においては、3番目の特別図柄の変動に係る保留球に関して事前判定を行った結果、1番目および2番目の特別図柄の変動に応じた変動演出において保留変化演出および同色チャンス目演出が実行されるものとする。さらに説明をすると、3番目の特別図柄の変動に係る保留球に関して、図37(2)における保留変化シナリオパターンとして「KR112」が選択され、図41(2)における同色チャンス目シナリオパターンとして「HR103」が選択されたものとする。
さて、図43−1(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、画像表示部114の画面において装飾性の高い装飾図柄41が確定停止されているものとする。また、画像表示部114には、変動台座43、保留台座45、変動画像51、保留画像52、保留数表示55、第4図柄56、縮小図柄57、および背景画像59が表示される。ここで、装飾図柄41および縮小図柄57は、「一四六」の組み合わせで表示される。この「一四六」の組み合わせは、特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示す。
また、このとき、3つの保留画像52が表示される。さらに説明をすると、1番目の保留画像52および2番目の保留画像52は白色の円形画像として表示されるのに対して、先読対象保留を示す3番目の保留画像52は赤色の円形画像として表示される。この例においては、3番目の保留画像52は保留変化シナリオに応じて入賞時から赤色で表示することが定められており、この保留変化シナリオに応じた保留画像52の表示が実行される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「3」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。
また、このとき、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562がともに特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示す「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は、消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、消灯している。
そして、図43−1(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始される。このように、次の特別図柄の変動表示が開始されるとき、2番目および3番目の保留画像52は、変動画像51が表示される位置(変動台座43)に向けて移動する。また、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。
このとき、縮小図柄57においては、変動表示(図中矢印)が開始される。さらに説明をすると、縮小図柄57を構成する一〜八の数字などは視認困難な状態となる。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「2」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示(図中矢印)され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−1(3)に示すように、装飾図柄41が変動中は、装飾図柄41は高速でスクロールした状態(図中矢印)となる。このとき、装飾図柄41を構成する一〜八の数字などは視認困難な状態となる。また、縮小図柄57は、変動表示された状態である。第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−1(4)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「二」、右図柄として「六」、中図柄として「四」がこの順で仮停止する。この仮停止した「二四六」の各図柄は、上記の通り全て「青」で表示される装飾図柄41で構成される。すなわち、装飾図柄41が同色チャンス目を成立させる。このとき、装飾図柄41の左図柄が「二」を表示することにともない、縮小図柄57の左図柄は「二」を表示する。また、装飾図柄41の右図柄「六」を表示することにともない、縮小図柄57の右図柄は「六」を表示する。さらに説明をすると、装飾図柄41の左図柄(右図柄)が仮停止すると同時に、縮小図柄57の左図柄(右図柄)が停止する。また、縮小図柄57の中図柄は、装飾図柄41の中図柄が「四」を仮停止した際にも変動を継続している(図中矢印)。すなわち、装飾図柄41の中図柄および縮小図柄57の中図柄の表示が互いに一致しない状態となる。なお、図43−1(4)に示す状態においては、装飾図柄41は揺れ変動を実行している。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−1(5)に示すように、装飾図柄41における数字部分を強調する演出(強調演出)が実行される。図示の例においては、装飾図柄41における数字部分の外周に青色のエフェクト画像を表示する。図示の例においては、エフェクト画像の表示および非表示が切り替えられ、装飾図柄41の数字部分が点滅しているような演出を実行する。このことにより、遊技者が同色チャンス目の成立をより確実に認識することができる。なお、図43−1(5)に示す状態においては、装飾図柄41は揺れ変動を実行している。このとき、縮小図柄57においては、左図柄として「二」が表示され、右図柄として「六」が表示され、中図柄は変動中(図中矢印)である。また、縮小図柄57は強調演出を実行しない。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57の表示が互いに一致しない状態である。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−1(6)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。図示の例においては、装飾図柄41における数字部分にエフェクト画像が表示されている。また、縮小図柄57の中図柄として「四」が確定停止される。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57の図柄の組み合わせ(表示)が一致した状態となる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は消灯している。ここで、図示の例においては、装飾図柄41における数字部分にエフェクト画像が表示されている。このエフェクト画像により装飾図柄41の視認性が低下しても縮小図柄57によって装飾図柄41が確定停止したことを認識できる。すなわち縮小図柄57を表示することによって、装飾図柄41の確定停止まで強調演出(エフェクト表示)を行うことができる。
そして、図43−2(7)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始される。このように、次の特別図柄の変動表示が開始されるとき、2番目の保留画像52は、変動画像51が表示される位置に向けて移動する。また、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。このとき、縮小図柄57においては、変動表示(図中矢印)が開始される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「1」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−2(8)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「七」、右図柄として「三」、中図柄として「七」がこの順で仮停止する。この仮停止した「七七三」の各図柄は、上記の通り全て「赤」で表示される装飾図柄41で構成される。すなわち、装飾図柄41が同色チャンス目を成立させる。なお、図43−2(8)に示す状態においては、装飾図柄41は揺れ変動を実行している。このとき、縮小図柄57においては、左図柄として「七」が表示され、右図柄として「三」が表示される。また、中図柄は変動中(図中矢印)である。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−2(9)に示すように、装飾図柄41において強調演出が実行される。図示の例においては、装飾図柄41における数字部分の外周に赤色のエフェクト画像を表示する。図示の例においては、エフェクト画像の表示および非表示が切り替えられ、装飾図柄41の数字部分が点滅しているような演出を実行する。このことにより、遊技者が同色チャンス目の成立をより確実に認識することができる。このとき、装飾図柄41は揺れ変動を実行している。また、縮小図柄57においては、左図柄として「七」が表示され、右図柄として「三」が表示され、中図柄は変動中であり、かつ強調演出を実行しない。さらに説明をすると、装飾図柄41は全図柄が仮停止し揺れ変動しているのに対して、縮小図柄57は変動している図柄がある。また、装飾図柄41は強調演出を実行しているのに対して、縮小図柄57は強調演出を実行していない。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57の表示が互いに一致しない状態である。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−2(10)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。また、このとき、装飾図柄41における数字部分に赤色のエフェクト画像が表示されている。また、縮小図柄57の中図柄として「七」が表示される。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57の表示内容が一致した状態となる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−2(11)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始される。このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、縮小図柄57においては、変動表示(図中矢印)が開始される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「0」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−2(12)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「七」、右図柄として「七」がこの順で仮停止する。すなわち、装飾図柄41においてリーチ演出が実行される。なお、このとき装飾図柄41の中図柄は変動中(図中矢印)である。また、縮小図柄57においては、左図柄として「七」が表示され、右図柄として「七」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。図43−2(12)に示す状態においては、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−3(13)に示すように、装飾図柄41においては、変動中の中図柄が高速でスクロールしている状態から減速し、装飾図柄41の中図柄として「八」が停止するかのような演出を行う。このことにより、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである、より詳細にはノーマルリーチはずれであるかのような演出が実行される。そして、装飾図柄41の中図柄が再び高速でスクロールすることにより、SPリーチ演出に発展したことが遊技者に示唆される。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−3(14)に示すように、画像表示部114にSP画像71が表示される。このとき、装飾図柄41の左図柄および右図柄は、画像表示部114における画像表示領域の隅(左上の隅および右上の隅)に移動する。このとき、装飾図柄41の左図柄および右図柄は、小さな表示態様でかつ装飾性の低い表示態様となる。また、装飾図柄41の中図柄は表示されない。このことにより、SP画像71を表示するための領域が大きく確保される。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−3(15)に示すように、画像表示部114にSPSP画像73が表示される。このとき、装飾図柄41は表示されない。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−3(16)に示すように、画像表示部114において、装飾図柄41の図柄が揃うことを煽る図柄煽り演出が実行される。このとき、装飾図柄41は、画像表示部114における画像表示領域中央に大きく表示される。また、装飾図柄41は装飾性の低い表示態様で表示される。さらに、装飾図柄41における左図柄および右図柄は仮停止を実行しており、中図柄は低速でスクロールしている。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−3(17)に示すように、画像表示部114において、遊技者に対して演出ボタン161(図2(b)参照)の操作を促すボタン操作画像80が表示される。このとき、画像表示部114における画像表示領域中央に大きく表示される装飾図柄41に重ねて、ボタン操作画像80が表示される。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、上記のように装飾図柄41に重ねて演出ボタン161を表示することで、装飾図柄41の視認性が低下しても、特別図柄の変動中であるか否かを認識できるようにしなくてはならない。図示の例においては、縮小図柄57などの表示によって特別図柄の変動中であることが容易に認識可能である。
そして、図43−3(18)に示すように、遊技者による演出ボタン161(図2(b)参照)の操作にともない、中図柄41が仮停止する。すなわち、装飾図柄41が「七七七」の組み合わせで揺れ変動している状態となる。このように、装飾図柄41が「七七七」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが示唆される。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−4(19)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。また、縮小図柄57の中図柄として「七」が表示される。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57の表示が「七七七」の組み合わせで一致した状態となる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は「丸画像」として表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、図示は省略するが、このとき第1特別図柄表示器221はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果(「高確率図柄A」)を表示する。また、第1表示部141はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果を表示しない(表示できない)。
そして、図43−4(20)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、画像表示部114において演出名報知画像75が表示される。この演出名報知画像75が表示されることにより、大当たり遊技が開始されることが遊技者に示唆される。図示の例における演出名報知画像75は、「SUPER世直しボーナス」の文字列を含む。このとき、画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、画像表示部114において装飾図柄41は表示されていない。同様に、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
ここで、画像表示部114において装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56を非表示とするのは、確定時間が終了し図柄変動に関する事象(演出)が終了したためである。さらに説明をすると、画像表示部114においては大当り演出が開始されたため、図柄変動に関する演出画像を表示する必要がなく、図柄変動に関する演出画像を表示しないほうが大当たり演出の邪魔をしない。一方、遊技制御部200によって実行されている処理、言い替えるとメイン処理として特別図柄が停止表示され、特別図柄抽選の抽選結果は大当たりである状態を報知するために、第1表示部141は特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する態様(図示の例では点灯)を維持している。なお、上記のように特別図柄の抽選結果がはずれであると第1表示部141を消灯することから、仮に図43−4(20)に示す状態において第1表示部141を消灯すると、特別図柄の抽選結果がはずれであると認識されるため、第1表示部141を消灯することはできない。一方、縮小図柄57および第4図柄56を非表示としたとしても、特別図柄の抽選結果がはずれであると認識されることはないため、図示の例のように縮小図柄57および第4図柄56を非表示とすることができる。
そして、図43−4(21)に示すように、大入賞口125(図1参照)が開状態となることにともない、画像表示部114においてラウンド画像77が表示される。図示のラウンド画像77は、大当たり遊技において現在実行されているラウンド遊技が1回目であることを示す「Round1」の文字を含む。また、上記のように確定停止した装飾図柄41(図43−4(19)参照)、すなわち大当たりした装飾図柄41(図示の例においては「七」図柄)が表示される。このとき、図43−4(19)などとは異なり、装飾図柄41は1つの図柄だけ表示される。また、画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−4(22)に示すように、大当たり遊技における最終ラウンド(図示の例においては15R)が開始されることにともない、画像表示部114において現在のラウンド遊技を示す「Final Round」の文字を含むラウンド画像77が表示される。また、大当たりした装飾図柄41が1つの図柄だけ表示されている。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、画像表示部114においては大当り演出を実行中であるため、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−4(23)に示すように、最終ラウンド終了後に、画像表示部114においてエンディング画像81が表示される。このエンディング画像81が表示されることにより、遊技者に対して大当たり遊技が終了することが示唆(報知)される。また、エンディング画像81が表示されることにより、大当たり後の演出モード(遊技状態)も示唆(報知)される。図示の例におけるエンディング画像81は、大当たり後に設定される演出モードの名称、およびその演出モードが設定されることを示唆(報知)する「確変モード突入!!」の文字列を含む。ここで、図示の例においては、上述のように図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄A」が選択されていることから、大当たり遊技後の遊技状態が高確率時短遊技状態となる。そこで、大当たり後に演出モードが高確率時短遊技状態となることを示唆(報知)する「確変モード突入!!」のエンディング画像81が表示される。このとき、画像表示部114においては大当り演出を実行中であるため、画像表示部114において装飾図柄41は表示されていない。同様に、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図43−4(24)に示すように、大当たり遊技が終了することにともない、遊技状態が低確率時短無遊技状態から高確率時短遊技状態に移行する。このとき画像表示部114には、装飾図柄41、変動台座43、保留台座45、保留数表示55、第4図柄56、縮小図柄57、背景画像59、および右打ち画像79が表示される。また、変動台座43および背景画像59の表示態様(例えば色)は、遊技状態が高確率時短遊技状態に移行することにともない、大当たり遊技前(例えば図43−1(1)参照)の表示態様から切り替えられる。ここで、図43−4(24)に示す装飾図柄41は、大当たりした装飾図柄41の組み合わせ「七七七」である。また、このとき装飾図柄41は、大きな表示態様でかつ装飾性の低い表示態様で表示される。また、図示の例においては、特別図柄の変動中でなく、大当たり判定の権利が保留されていないことから、変動画像51および保留画像52は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
ここで、図43−4(24)に示すように、画像表示部114に装飾図柄41などを表示するのは、大当たり遊技が終わり、特別図柄が変動するための状態(図示の例においては高確率時短遊技状態)に移行したためである。さらに説明をすると、特別図柄の変動開始を遊技者が認識できるようにするため、特別図柄の変動開始前に装飾図柄41などを表示する必要がある。また、右打ち画像79については、遊技者に不利な情報を与えることを回避するため、図43−4(20)に示すように大当たり遊技の開始から表示状態が維持される。
〔変動演出例2〕
図44−1乃至図44−4は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の一態様を示す図である。
次に、図44−1乃至図44−4を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の例である変動演出例2について具体的に説明する。なお、以下の説明において、上記図43−1乃至図43−4に示した変動演出例1と一致する点については説明を省略することがある。
また、図44−1乃至図44−4に示す変動演出例2においては、第1特別図柄抽選の保留数が「1」であり、第1特別図柄抽選の保留数が「0」であるものとする。そして、第1特別図柄抽選の保留に係る1変動分の変動表示が実行されるとともに、特別図柄の変動に応じた変動演出が実行される。ここで、特別図柄の1変動分の変動表示が実行される。また、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり、図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄C」が選択され、図33における変動演出パターンとして「EB10」が選択されたものとする。さらに、変動演出例2においては、例えば、上記図25(a)のS2503において更新されている乱数の一つである演出乱数を用いて抽選を実行し、この抽選の結果、保留変化演出および同色チャンス目演出を実行しないと判定され、保留変化演出および同色チャンス目演出は実行されないものとする。
まず、図44−1(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、装飾図柄41および縮小図柄57は「一四六」の組み合わせが表示されている。この「一四六」の組み合わせは、特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示す。このとき、1つの保留画像52が表示される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「1」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562がともに「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は、消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、消灯している。
そして、図44−1(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始される。このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、縮小図柄57においては、変動表示が開始される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551および保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示(図中矢印)され、図柄第2領域562は特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示す「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−1(3)に示すように、装飾図柄41が高速でスクロールした状態となる。また、縮小図柄57は、変動表示された状態である。第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−1(4)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「五」、右図柄として「四」がこの順で仮停止する。このとき装飾図柄41の中図柄は変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄がこの順で仮停止することにともない、縮小図柄57は左図柄として「五」、右図柄として「四」を順に表示する。また、縮小図柄57の中図柄は変動中である。図44−1(4)に示す状態においては、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−1(5)に示すように、装飾図柄41の中図柄は、高速でスクロールしている状態から減速し、特殊図柄である「NEXT」を中図柄が表示される位置に停止する。すなわち、遊技者に疑似連続演出が実行されることが示唆される。また、縮小図柄57においては、左図柄として「五」が表示され、右図柄として「四」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、上記のように特殊図柄である「NEXT」を表示させるには、「NEXT」を「四」図柄に重畳させた図柄列データを用いる。ここで、「NEXT」を中図柄が表示される位置に停止する際、「NEXT」が重畳される「四」図柄は、遊技者にとっては視認困難であるが、仮停止している状態である。
そして、図44−1(6)に示すように、装飾図柄41が再変動する。このとき、装飾図柄41においては、3つの図柄全てが高速でスクロールした状態(図中矢印)となる。また、「x2」の画像を含む疑似連続回数画像74が表示される。また、縮小図柄57においては、3つの図柄全てが変動表示された状態となる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−2(7)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「五」、右図柄として「四」がこの順で仮停止する。このとき装飾図柄41の中図柄は変動中(図中矢印)である。また、縮小図柄57においては、左図柄として「五」が表示され、右図柄として「四」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−2(8)に示すように、装飾図柄41の中図柄は、高速でスクロールしている状態から減速し、特殊図柄である「NEXT」を表示する。また、縮小図柄57においては、左図柄として「五」が表示され、右図柄として「四」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−2(9)に示すように、装飾図柄41が再変動する。このとき、「x3」の画像を含む疑似連続回数画像74が表示される。また、縮小図柄57においては、3つの図柄全てが変動表示された状態となる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−2(10)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「六」、右図柄として「六」がこの順で仮停止する。すなわち、装飾図柄41においてリーチ演出が実行される。なお、このとき装飾図柄41の中図柄は変動中(図中矢印)である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄が順に仮停止することにともない、縮小図柄57は、左図柄として「六」、右図柄として「六」を表示する。また、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−2(11)に示すように、装飾図柄41においては、変動中の中図柄が高速でスクロールしている状態から減速し、装飾図柄41の中図柄として「七」が停止する、より詳細にはノーマルリーチはずれであるかのような演出を行う。そして、装飾図柄41の中図柄が再び高速でスクロールすることにより、SPリーチ演出に発展したことが遊技者に示唆される。このとき、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−2(12)に示すように、画像表示部114にSP画像71が表示される。このとき、装飾図柄41の左図柄および右図柄は、画像表示部114における画像表示領域の隅に移動する。また、装飾図柄41の中図柄は表示されない。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−3(13)に示すように、画像表示部114にSPSP画像73が表示される。このとき、装飾図柄41は表示されない。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−3(14)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、画像表示部114において演出名報知画像75が表示される。この演出名報知画像75が表示されることにより、大当たり遊技が開始されることが遊技者に示唆される。図示の例における演出名報知画像75は、「衝撃ボーナス」の文字列を含む。このとき、装飾図柄41は表示されない。また、特別図柄の停止表示にともない、縮小図柄57においては、「六六六」の組み合わせが表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は「丸画像」として表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
ここで、「衝撃ボーナス」の文字列を含む演出名報知画像75は、変動演出例2のように大当たり遊技の終了後に高確率状態となる大当たりの場合と、後述する図47−1乃至図47−4に示す変動演出例5のように、大当たり遊技の終了後に低確率状態となる大当たりの場合との両者において表示される。すなわち、遊技者は、「衝撃ボーナス」の文字列(演出名報知画像75)を見ることのみでは、大当たり後の遊技状態が高確率状態および低確率状態のいずれとなるかを遊技者が判別することはできない。さらに説明をすると、縮小図柄57における「六六六」の組み合わせは、昇格のチャンスがある大当たりであることを示唆する。なお、以下の説明においては、図44−3(14)に示すように、特別図柄の停止表示にともない表示された縮小図柄57を、単に大当たりした縮小図柄57ということがある。
そして、図44−3(15)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、画像表示部114において演出名報知画像75の表示が維持された状態で、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56が非表示となる。また、画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
ここで、画像表示部114において装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56を非表示とするのは、確定時間が終了し図柄変動に関する事象(演出)が終了したためである。さらに説明をすると、画像表示部114においては大当り演出が開始されたため、図柄変動に関する演出画像を表示する必要がなく、図柄変動に関する演出画像を表示しないほうが大当たり演出の邪魔をしない。一方、遊技制御部200によって実行されている処理、言い替えるとメイン処理として特別図柄が停止表示され、特別図柄抽選の抽選結果は大当たりである状態を報知するために、第1表示部141は特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する態様(図示の例では点灯)を維持している。なお、上記のように特別図柄の抽選結果がはずれであると第1表示部141を消灯することから、仮に図44−3(15)に示す状態において第1表示部141を消灯すると、特別図柄の抽選結果がはずれであると認識されるため、第1表示部141を消灯することはできない。一方、縮小図柄57および第4図柄56を非表示としたとしても、特別図柄の抽選結果がはずれであると認識されることはないため、図示の例のように縮小図柄57および第4図柄56を非表示とすることができる。
そして、図44−3(16)に示すように、大当たり遊技中における第1ラウンドの開始にともない、画像表示部114においてラウンド画像77が表示される。図示のラウンド画像77は現在のラウンド遊技を示す「Round1」の文字を含む。また、上記のように大当たりした縮小図柄57(図44−3(14)参照)に対応する装飾図柄41(図示の例においては「六」図柄の装飾図柄41)が1つ表示される。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−3(17)に示すように、大当たり遊技における特定のラウンド遊技中(例えば5R目のラウンド遊技中)に、画像表示部114において、大当たり遊技の終了後に高確率状態となることが示唆される高確示唆画像83が表示される。図示の例においては、高確示唆画像83は「確変」の文字列を含む。この高確示唆画像83が表示されることにより、遊技者は大当たり後の遊技状態が高確率状態となることを容易に把握できる。このとき画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されない。また、第1表示部141は点灯し、および第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、上記のように特定のラウンドにおいて高確示唆画像83が表示されるまで実行される演出は、「衝撃ボーナス」の文字列(演出名報知画像75)を表示しつつ大当たり遊技の終了後に高確率状態とならない場合と同一である。このことにより、特別図柄の変動表示開始から大当たり遊技における特定のラウンド遊技にかけて、大当たり遊技の終了後に高確率状態となるか否かが画像表示部114における演出からはわからない状態が継続し、遊技の興趣性が向上する。
そして、図44−3(18)に示すように、大当たり遊技における最終ラウンド(図示の例においては8R)が開始されることにともない、画像表示部114において現在のラウンド遊技を示す「Final Round」の文字を含むラウンド画像77が表示される。また、装飾図柄41が1つの図柄だけ表示されている。このとき、装飾図柄41は、上記図44−3(17)で説明したように、大当たり遊技中に高確示唆画像83が表示されたこと、すなわち大当たり後の遊技状態が高確率状態となることを示唆する表示態様である。図示の例においては、装飾図柄41は、「六」図柄に加えて「超」の文字(画像)を含み、この「超」の文字によって大当たり後の遊技状態が高確率状態となることが示唆される。付言すると、大当たり遊技中に高確示唆画像83が表示された後(例えば5R目のラウンド遊技中に高確示唆画像83が表示された後)、装飾図柄41の「六」図柄に加えて「超」の文字が表示される状態が維持される。さて、図44−3(18)に示すように、画像表示部114において右打ち画像79が表示され、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−4(19)に示すように、最終ラウンド終了後に、画像表示部114においてエンディング画像81が表示される。このエンディング画像81が表示されることにより、遊技者に対して大当たり遊技が終了することが示唆(報知)される。また、エンディング画像81が表示されることにより、大当たり後の演出モード(遊技状態)も示唆(報知)される。図示の例におけるエンディング画像81は、大当たり後に設定される演出モードの名称、およびその演出モードが設定されることを示唆(報知)する「確変モード突入!!」の文字列を含む。ここで、図示の例においては、上述のように図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄C」が選択されていることから、大当たり遊技後の遊技状態が高確率時短遊技状態となる。そこで、大当たり後に演出モードが高確率時短遊技状態となることを示唆(報知)する「確変モード突入!!」のエンディング画像81が表示される。このとき、画像表示部114においては大当り演出を実行中であるため、画像表示部114において装飾図柄41は表示されていない。同様に、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図44−4(20)に示すように、大当たり遊技が終了することにともない、遊技状態が低確率時短無遊技状態から高確率時短遊技状態に移行する。このとき画像表示部114には、装飾図柄41、変動台座43、保留台座45、保留数表示55、第4図柄56、縮小図柄57、背景画像59、および右打ち画像79が表示される。ここで、図44−4(20)に示す装飾図柄41は、大当たりした縮小図柄57の組み合わせ「六六六」である。また、図44−4(20)に示す装飾図柄41は、上記図44−3(18)において説明した装飾図柄41の「超」の文字を含まない。また、図示の例においては、特別図柄の変動中でなく、大当たり判定の権利が保留されていないことから、変動画像51および保留画像52は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
〔変動演出例3〕
図45−1乃至図45−2は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の一態様を示す図である。
次に、図45−1乃至図45−2を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の例である変動演出例3について具体的に説明する。なお、以下の説明においては、上記変動演出と一致する点については説明を省略することがある。
また、図45−1乃至図45−2に示す変動演出例においては、第1特別図柄抽選の保留数が「1」であり、第2特別図柄抽選の保留数が「0」であるものとする。そして、特別図柄の1変動分の変動表示が実行される。また、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり、図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄D」が選択され、図33における変動演出パターンとして「EB13」が選択されたものとする。さらに、変動演出例3においては、保留変化演出および同色チャンス目演出は実行されないものとする。
まず、図45−1(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、装飾図柄41および縮小図柄57は「一四六」の組み合わせが表示されている。この「一四六」の組み合わせは、特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示す。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「1」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562がともに「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は、消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、消灯している。
そして、図45−1(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始される。このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、縮小図柄57においては、変動表示が開始される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551および保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示(図中矢印)され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図45−1(3)に示すように、装飾図柄41が高速でスクロールした状態となる。また、縮小図柄57は、変動表示された状態である。第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図45−1(4)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「三」、右図柄として「一」がこの順で仮停止する。このとき装飾図柄41の中図柄は変動中である。また、縮小図柄57においては、左図柄として「三」が表示され、右図柄として「一」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。図45−1(4)に示す状態においては、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図45−1(5)に示すように、装飾図柄41の中図柄は、高速でスクロールしている状態から減速し、特殊図柄である「突」を仮停止する。さらに説明をすると、突確当たり、すなわち図示の例においては高確率図柄E(図32参照)に当選した場合の大当たり遊技および変動演出が実行されることが示唆される。このとき、縮小図柄57においては、左図柄として「三」が表示され、右図柄として「一」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図45−1(6)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。また、縮小図柄57の中図柄として「四」が表示される。すなわち、装飾図柄41の中図柄は「突」が表示されるのに対して、縮小図柄57の中図柄は「四」が表示される。従って、装飾図柄41および縮小図柄57の各々における図柄の組み合わせが互いに異なる状態となる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は「丸画像」として表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、図示は省略するが、このとき第1特別図柄表示器221はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果(「高確率図柄E」)を表示する。また、第1表示部141はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果を表示しない。
ここで、上記のように演出制御部300は、装飾図柄41の変動演出において「突」図柄を停止させる際に、「突」の図柄を「四」図柄に重畳させた図柄列データを用いる。すなわち、演出制御部300は中図柄の制御としては「四」図柄を用いているが、「四」図柄に「突」図柄を重畳表示させることによって、遊技者には「突」図柄が表示されたと認識させる。さらに説明をすると、図示の例においては、「突」図柄を表示することにより、大当たり(突確)が行われることを報知している。さて、縮小図柄57においては、特別図柄の変動開始、変動中、および変動終了の各々を判別することができればよい。また、仮に「突」図柄などの特殊図柄を表示したとしても、表示領域が小さいことにともなう視認性の低さから、「突」図柄などを表示する演出効果は低くなる。そこで、図示の例においては、「突」図柄のような特殊図柄は縮小図柄57において表示しない。このことにより、縮小図柄57の図柄種類として、「突」図柄を準備する必要がなくなる。
そして、図45−2(7)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、画像表示部114において演出名報知画像75が表示される。この演出名報知画像75が表示されることにより、大当たり遊技の開始が遊技者に示唆される。図示の例における演出名報知画像75は、「突撃ラッシュ」の文字列を含む。なお、図示の例においては、上記のように装飾図柄41として「突」図柄で確定停止を行ったため、大当たり遊技中に装飾図柄41は表示されない。これは、例えば上記図44−3(16)に示す大当たりした縮小図柄57(図44−3(14)参照)に対応する装飾図柄41(図示の例においては「六」図柄の装飾図柄41)が1つ表示される態様とは異なる。上記のように「高確率図柄E」において実行されるラウンド数は短当たり(2R)である。この短当たりにおいては、大当たり遊技の時間が短く遊技球の払出がほとんど期待できない。したがって、演出名報知画像75によって、遊技者に対して遊技球の払出がほとんど期待できない一方で確実に高確率時短遊技状態に移行することが示唆される。このとき、画像表示部114において装飾図柄41は表示されていない。同様に、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。付言すると、上述のように高確率図柄Eにおいては、遊技球の払出がほとんど期待できない。そこで、変動演出例3においては、大当たり遊技中にラウンド画像77(図43−4(21)参照)は表示されない。その結果、ラウンド画像77が表示される態様と比較して、遊技者が遊技球の払い出しを期待することが抑制されつつ、高確率時短遊技状態に移行することが示唆される。なお、上記の短当たりにおいては、大当たり遊技の時間が短く遊技球の払出がほとんど期待できないことを説明したがこれに限定されない。例えば、他の大当たり遊技とは異なり、2個の入賞で大入賞口125が閉じる態様や、大入賞口125が3秒開いた後に閉じる態様であってもよい。
そして、図45−2(8)に示すように、画像表示部114においてエンディング画像81が表示される。このエンディング画像81が表示されることにより、遊技者に対して大当たり遊技の終了が示唆(報知)される。図示の例におけるエンディング画像81は、「確変モード突入!!」の文字列を含む。したがって、エンディング画像81が表示されることにより、大当たり後の演出モード(遊技状態)も示唆(報知)される。図示の例におけるエンディング画像81は、大当たり後に設定される演出モードの名称、およびその演出モードが設定されることを示唆(報知)する「確変モード突入!!」の文字列を含む。ここで、図示の例においては、上述のように図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄D」が選択されていることから、大当たり遊技後の遊技状態が高確率時短遊技状態となる。そこで、大当たり後に演出モードが高確率時短遊技状態となることを示唆(報知)する「確変モード突入!!」のエンディング画像81が表示される。このとき、画像表示部114においては大当り演出を実行中であるため、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図45−2(9)に示すように、大当たり遊技が終了することにともない、遊技状態が低確率時短無遊技状態から高確率時短遊技状態に移行する。このとき画像表示部114には、装飾図柄41、変動台座43、保留台座45、保留数表示55、第4図柄56、縮小図柄57、背景画像59、および右打ち画像79が表示される。ここで、図45−2(20)に示す装飾図柄41は「三四一」の組み合わせである。上記の図45−1(5)に示すように、大当たりした装飾図柄41は「三突一」の組み合わせである。したがって、大当たりした装飾図柄41の組み合わせと、大当たり遊技後に表示される装飾図柄41の組み合わせとは互いに異なる。一方で、大当たりした縮小図柄57の組み合わせと、大当たり遊技後に表示される装飾図柄41の組み合わせとは互いに一致する。また、図示の例においては、特別図柄の変動中でなく、大当たり判定の権利が保留されていないことから、変動画像51および保留画像52は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
ここで、図示の例においては、図45−1(6)などに示すように、大当たり前は大当たりの種類を示唆(報知)するために「突」図柄を「四」図柄に重畳して表示する。一方、図45−2(9)に示すように、大当たり後は大当たりの種類を示唆(報知)する必要がないので重畳表示していた「突」図柄を非表示として、「四」図柄が表示される。さらに説明をすると、「突」図柄は大当たりの種類を報知するために装飾図柄41に重ねて表示し、便宜上特殊な装飾図柄41として扱っているだけで、特別図柄の変動に応じて変動表示する装飾図柄41とは異なる。すなわち、大当り後、「突」図柄はその役目を終えているため表示する必要がなく、「突」図柄が重畳されていた装飾図柄41(図示の例では「四」図柄)を表示した後、次の特別図柄変動を開始する。このような態様によれば、確定停止する装飾図柄41に、「突」図柄を重畳表示するだけでよく、「突」図柄を用いた場合における特別図柄変動の開始のための動画像を保持する必要がない。したがって、上記ROM302などの記憶容量を削減することが可能になる。また、「突」図柄が実行する役割も明確になる。
〔変動演出例4〕
図46−1乃至図46−3は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の一態様を示す図である。
次に、図46−1乃至図46−3を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の例である変動演出例4について具体的に説明する。なお、以下の説明においては、上記変動演出と一致する点については説明を省略することがある。
また、図46−1乃至図46−3に示す変動演出例においては、第1特別図柄抽選の保留数が「1」であり、第1特別図柄抽選の保留数が「0」であるものとする。そして、特別図柄の1変動分の変動表示が実行される。また、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり、図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄B」が選択され、図33における変動演出パターンとして「EB7」が選択されたものとする。さらに、変動演出例4においては、保留変化演出および同色チャンス目演出は実行されないものとする。
まず、図46−1(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、装飾図柄41および縮小図柄57は「一四六」の組み合わせが表示されている。この「一四六」の組み合わせは、特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示す。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「1」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562がともに「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は、消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、消灯している。
そして、図46−1(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始される。このとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、縮小図柄57においては、変動表示が開始される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551および保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示(図中矢印)され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−1(3)に示すように、装飾図柄41が高速でスクロールした状態となる。また、縮小図柄57は、変動表示された状態である。第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−1(4)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「四」、右図柄として「四」がこの順で仮停止する。このとき装飾図柄41の中図柄は変動中である。また、縮小図柄57の左図柄は、装飾図柄41の左図柄として「四」が仮停止することにともない「四」を表示する。また、縮小図柄57の右図柄は、装飾図柄41の右図柄として「四」が仮停止することにともない「四」を表示する。また、縮小図柄57の中図柄は変動中である。図46−1(4)に示す状態においては、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−1(5)に示すように、装飾図柄41の中図柄は、高速でスクロールしている状態から減速し「五」を仮停止する。このことにより、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである、より詳細にはノーマルリーチはずれであるかのような演出が実行される。なお、縮小図柄57においては、左図柄および右図柄として「四」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。このことにより、装飾図柄41からは特別図柄抽選の抽選結果ははずれであるかのように見えるが、特別図柄の変動は継続しており、抽選結果ははずれとは確定していない状況である。したがって、遊技者は特別図柄抽選が大当たりとなる期待感を継続して持つことができる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−1(6)に示すように、画像表示部114において、遊技者に対して演出ボタン161(図2(b)参照)の操作を促すボタン操作画像80が表示される。このとき、画像表示部114における画像表示領域中央に大きく表示される装飾図柄41に重ねて、ボタン操作画像80が表示される。また、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、上記のように装飾図柄41に重ねて演出ボタン161を表示可能であるのは、装飾図柄41が揺れ変動している状態であり、確定停止している状態ではないためである。ここで、演出ボタン161が装飾図柄41に重ねられることで、装飾図柄41の視認性が低下しても、特別図柄の変動中であるか否かを認識できるようにしなくてはならない。図示の例においては、縮小図柄57などの表示によって特別図柄の変動中であることが容易に認識可能である。
そして、図46−2(7)に示すように、遊技者による演出ボタン161(図2(b)参照)の操作にともない、ボタン操作画像80が非表示となり、揺れ変動している装飾図柄41の表示態様が切り替わる。図示の例においては、装飾図柄41の各図柄に「RUSH」の文字が含まれる。このように、装飾図柄41が「RUSH」の文字を含む図柄で表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが示唆される。ここで、縮小図柄57においては、中図柄が変動表示されている状態を維持する。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−2(8)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。このとき、装飾図柄41の各図柄は「RUSH」の文字を含む。また、縮小図柄57の中図柄として「四」が表示される。すなわち、装飾図柄41の中図柄が「RUSH」の文字を含む「四」であるのに対して、縮小図柄57の中図柄が「RUSH」の文字を含まない「五」である点で、装飾図柄41の中図柄と縮小図柄57の中図柄とは互いに異なる。さらに説明をすると、装飾図柄41および縮小図柄57の各々における図柄の組み合わせが互いに異なる状態となる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は「丸画像」として表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、図示は省略するが、このとき第1特別図柄表示器221はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果(「高確率図柄B」)を表示する。また、第1表示部141はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果を表示しない。なお、図46−2(8)に示すように特別図柄の停止表示の際に、演出名報知画像75を表示しないのは、装飾図柄41の各図柄が「RUSH」の文字を含むことで、大当たり種類を示唆(報知)しているためである。また、飾図柄41が「RUSH」文字列を含めて表示するための画像データの態様は、特に限定されない。例えば、各演出図柄の画像データと「RUSH」の文字列の画像データとを各々記憶し、各画像データを用いて重畳表示してもよい。あるいは、各演出図柄と「RUSH」文字列を含む1つの画像データとして記憶し、この画像データにより表示させてもよい。なお、特別図柄抽選の抽選結果がはずれ(ノーマルリーチはずれ)であり装飾図柄41として「四五四」が表示される場合と、上記図46−2(8)に示すように、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり装飾図柄41の「四五四」の各図柄に「RUSH」の文字列が含まれる場合とで、それぞれ表示される装飾図柄41を比較すると、各図柄が示す数字としては共通し、「RUSH」の文字列の有無で相違する。すなわち、両者の装飾図柄41は、図柄の数字としては同一であり、図柄の全体としては相違する。
そして、図46−2(9)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、画像表示部114において演出名報知画像75が表示される。この演出名報知画像75が表示されることにより、大当たり遊技の開始が遊技者に示唆される。また、図示の例における演出名報知画像75は、「昇給ボーナス」の文字列を含む。なお、上記のように「昇給ボーナス」は、所謂ランクアップボーナスであり、ラウンド数が「4」、「8」、および「15」のいずれかである。このことから、演出名報知画像75が表示されることにより、遊技者に対して、ラウンド数がいずれとなるのかについての期待感を煽る。さらに説明をすると、「昇給ボーナス」の文字列が表示されることで、大当たり遊技後に高確率時短遊技状態に移行することを遊技者が認識する。そして、この高確率時短遊技状態への移行を遊技者に認識させることにより、ラウンド数が「4」、「8」、および「15」のいずれになるかについての興味を、遊技者により強く持たせることが可能となる。このとき、画像表示部114において装飾図柄41は表示されていない。同様に、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−2(10)に示すように、大入賞口125(図1参照)が開状態となることにともない、画像表示部114においてラウンド画像77が表示される。図示のラウンド画像77は、現在のラウンド遊技を示す「Round1」の文字を含む。また、上記の図43−4(21)などに示す例とは異なり、装飾図柄41は表示されない。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−2(11)に示すように、大当たり遊技における第4ラウンドが開始されることにともない、画像表示部114において現在のラウンド遊技を示す「Round4」の文字を含むラウンド画像77が表示される。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79は表示され、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−2(12)に示すように、大当たり遊技における第4ラウンドが終了した後のインターバル中に、大当たり遊技が継続する、すなわちランクアップボーナスでランクアップしたことを示唆するランクアップ画像84が画像表示部114に表示される。ランクアップ画像84が表示されることにより、ランクアップに成功したという喜びを遊技者に感じさせる。図示の例においては、ランクアップ画像84は、「昇給!!」の文字を含む。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79は表示され、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、ランクアップ画像84が表示される所定のラウンド後のインターバル(例えば第4ラウンド後のインターバル)は、他のインターバルよりも継続時間を長めに設定してもよい。このことにより、ランクアップに成功するかの煽り演出を実行することが可能となる。
そして、図示を省略する第5ラウンド乃至第7ラウンドが終了した後、図46−3(13)に示すように大当たり遊技における第8ラウンドが開始されると、画像表示部114において現在のラウンド遊技を示す「Round8」の文字を含むラウンド画像77が表示される。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79は表示され、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−3(14)に示すように、大当たり遊技における第8ラウンドが終了した後、ランクアップ画像84が画像表示部114に表示される。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79は表示され、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、第8ラウンド後のインターバルは、他のインターバル(例えば第7ラウンド後のインターバル)よりも継続時間を長めに設定し、ランクアップに成功するかの煽り演出を実行してもよい。
そして、図示を省略する第9ラウンド乃至第14ラウンドが終了後、図46−3(15)に示すように大当たり遊技における第15ラウンドが開始されると、画像表示部114において現在のラウンド遊技を示す「Final Round」の文字を含むラウンド画像77が表示される。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79は表示され、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−3(16)に示すように、画像表示部114においてエンディング画像81が表示される。このエンディング画像81が表示されることにより、遊技者に対して大当たり遊技の終了が示唆(報知)される。また、エンディング画像81が表示されることにより、大当たり後の演出モード(遊技状態)も示唆(報知)される。図示の例におけるエンディング画像81は、大当たり後に設定される演出モードの名称、およびその演出モードが設定されることを示唆(報知)する「確変モード突入!!」の文字列を含む。ここで、図示の例においては、上述のように図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄B」が選択されていることから、大当たり遊技後の遊技状態が高確率時短遊技状態となる。そこで、大当たり後に演出モードが高確率時短遊技状態となることを示唆(報知)する「確変モード突入!!」のエンディング画像81が表示される。このとき、画像表示部114において装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図46−3(17)に示すように、大当たり遊技が終了することにともない、遊技状態が低確率時短無遊技状態から高確率時短遊技状態に移行する。このとき画像表示部114には、装飾図柄41、変動台座43、保留台座45、保留数表示55、第4図柄56、縮小図柄57、背景画像59、および右打ち画像79が表示される。ここで、図46−3(17)に示す装飾図柄41は「四五四」の組み合わせである。一方で、上記の図46−2(7)に示すように、大当たりした装飾図柄41は「四五四」ではあるが各図柄が「RUSH」の文字を含む。したがって、大当たりした装飾図柄41の組み合わせと、大当たり遊技後に表示される装飾図柄41の組み合わせとは互いに異なる。付言すると、大当たりした縮小図柄57の組み合わせと、大当たり遊技後に表示される装飾図柄41の組み合わせとは互いに一致する。また、図示の例においては、特別図柄の変動中でなく、大当たり判定の権利が保留されていないことから、変動画像51および保留画像52は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
ここで、図示の例においては、図46−2(8)などに示すように、大当たり前は大当たりの種類を示唆(報知)するために「RUSH」の文字列を各数字図柄に重畳して表示する。一方、図46−3(17)に示すように、大当たり後は大当たりの種類を示唆(報知)する必要がないので重畳表示していた「RUSH」の文字列を非表示として、各数字図柄が表示される。さらに説明をすると、「RUSH」の文字列は大当たりの種類を報知するために装飾図柄41に重ねて表示し、便宜上特殊な装飾図柄41として扱っているだけで、特別図柄の変動に応じて変動表示する装飾図柄41とは異なる。すなわち、大当り後、「RUSH」の文字列はその役目を終えているため表示の必要がなく、「RUSH」の文字列が重畳されていた装飾図柄41(図示の例では「四」、「五」、「四」の図柄)を表示した後、次の特別図柄変動を開始する。このような態様によれば、確定停止する装飾図柄41に、「RUSH」の文字列を重畳表示するだけでよく、「RUSH」の文字列を用いた場合における特別図柄変動の開始のための動画像を保持する必要がない。したがって、上記ROM302などの記憶容量を削減することが可能になる。また、「RUSH」の文字列が実行する役割も明確になる。
なお、詳細な説明は省略するが、ランクアップボーナスにおいて、ランクアップに失敗する場合がある。このランクアップに失敗した場合には、上記変動演出例4とは一部異なる演出が実行される。具体的に説明をすると、例えば図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄C」が選択され、図32における変動演出パターンとして「EB9」が選択された場合には、ランクアップボーナスにともない実行されるラウンド数を「8」として実行する。すなわち、上記図46−1(1)乃至図46−3(13)までを実行し、第8ラウンドが終了した後、ランクアップせずにエンディング画像81が表示される。言い替えると、図46−3(14)および(15)に示す演出が実行されない。なお、上記の通り第8ラウンド後のインターバルは、他のインターバル(例えば第7ラウンド後のインターバル)よりも継続時間を長めに設定し、ランクアップに成功するかの煽り演出を実行してもよい。
なお、同様に、例えば図20(b)に示す大当たり図柄として「高確率図柄D」が選択され、図32における変動演出パターンとして「EB11」が選択された場合には、ランクアップボーナスにともない実行されるラウンド数を「4」として実行する。すなわち、上記図46−1(1)乃至図46−2(11)までを実行し、第4ラウンドが終了した後、ランクアップせずにエンディング画像81が表示される。言い替えると、図46−2(12)乃至図46−3(15)に示す演出が実行されない。なお、上記の通り第4ラウンド後のインターバルは、他のインターバル(例えば第3ラウンド後のインターバル)よりも継続時間を長めに設定し、ランクアップに成功するかの煽り演出を実行してもよい。
〔変動演出例5〕
図47−1乃至図47−4は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の一態様を示す図である。
次に、図47−1乃至図47−4を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の例である変動演出例5について具体的に説明する。なお、この演出例5は、上記図44−1乃至図44−4に示した変動演出例2と対応する変動演出例である。したがって、変動演出例2と一致する点については説明を省略することがある。
また、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり、図20(b)に示す大当たり図柄として「低確率図柄A」が選択され、図32における変動演出パターンとして「EA3」が選択されたものとする。ここで、上記変動演出例2においては大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態であるが、変動演出例5においては大当たり遊技後の遊技状態が低確率状態である。
また、図47−1(1)乃至図47−3(14)は、上記変動演出例2における図44−1(1)乃至図44−3(14)と同一の内容である。すなわち、演出制御部300によって、装飾図柄41および縮小図柄57は「一四六」の組み合わせが表示されている状態(図47−1(1))から、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始され(図47−1(2))、特殊図柄である「NEXT」を複数回表示した後(図47−1(5)、図47−2(8))、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを示唆する演出名報知画像75が表示される(図47−3(14))。この演出名報知画像75は、「衝撃ボーナス」の文字列を含む。なお、上述のように演出名報知画像75は、大当たり遊技の終了後に高確率状態となる大当たりの場合と、大当たり遊技の終了後に低確率状態となる大当たりの場合との両者において表示される。
そして、図47−3(15)に示すように、大当たり遊技の開始にともない、画像表示部114において演出名報知画像75の表示が維持された状態で、装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56が非表示となる。また、画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
ここで、画像表示部114において装飾図柄41、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56を非表示とするのは、確定時間が終了し図柄変動に関する事象(演出)が終了したためである。さらに説明をすると、画像表示部114においては大当り演出が開始されたため、図柄変動に関する演出画像を表示する必要がなく、図柄変動に関する演出画像を表示しないほうが大当たり演出の邪魔をしない。一方、遊技制御部200によって実行されている処理、言い替えるとメイン処理として特別図柄が停止表示され、特別図柄抽選の抽選結果は大当たりである状態を報知するために、第1表示部141は特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する態様(図示の例では点灯)を維持している。なお、上記のように特別図柄の抽選結果がはずれであると第1表示部141を消灯することから、仮に図47−3(15)に示す状態において第1表示部141を消灯すると、特別図柄の抽選結果がはずれであると認識されるため、第1表示部141を消灯することはできない。一方、縮小図柄57および第4図柄56を非表示としたとしても、特別図柄の抽選結果がはずれであると認識されることはないため、図示の例のように縮小図柄57および第4図柄56を非表示とすることができる。
そして、図47−3(16)に示すように、大当たり遊技が開始されオープニング期間が終了すると、画像表示部114においてラウンド画像77が表示される。図示のラウンド画像77は現在のラウンド遊技を示す「Round1」の文字を含む。また、上記のように特別図柄の停止表示にともない表示された縮小図柄57(図47−3(14)参照)、すなわち大当たりした縮小図柄57(図示の例においては「六」図柄)に対応する装飾図柄41が1つ表示される。また、このとき画像表示部114において右打ち画像79が表示される。また、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図47−3(17)に示すように、大当たり遊技における最終ラウンド(図示の例においては8R)が開始されることにともない、画像表示部114において現在のラウンド遊技を示す「Final Round」の文字を含むラウンド画像77が表示される。また、装飾図柄41が1つの図柄だけ表示されている。このとき、上記図44−3(18)で説明したように、大当たり後の遊技状態が高確率状態となることを示唆する態様で装飾図柄41は表示されない。すなわち、図示の例においては、大当たりした装飾図柄41の「六」図柄に「超」の文字が含まれない。また、変動演出例5においては上記図44−3(17)に示す高確示唆画像83は表示されない。このように装飾図柄41が「超」の文字が含まないことや、高確示唆画像83が表示されないことにより、遊技者は大当たり遊技後の遊技状態が低確率状態であることを把握可能となる。また、図44−3(17)に示すように、画像表示部114において右打ち画像79が表示され、保留数表示55、縮小図柄57、および第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図47−3(18)に示すように、最終ラウンド終了後のエンディング期間に、画像表示部114においてエンディング画像81が表示される。このエンディング画像81が表示されることにより、遊技者に対して大当たり遊技の終了が示唆(報知)される。また、エンディング画像81が表示されることにより、大当たり後の演出モード(遊技状態)も示唆(報知)される。図示の例においては、エンディング画像81が「時短モード突入!!」の文字を含む。このエンディング画像81が表示されることにより、遊技者は大当たり遊技後の遊技状態が低確率状態であることを把握可能となる。このとき、画像表示部114において装飾図柄41は表示されていない。同様に、保留数表示55、縮小図柄57、第4図柄56は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図47−4(19)に示すように、大当たり遊技が終了することにともない高確率時短遊技状態に移行することなく、遊技状態が低確率時短無遊技状態となる。このとき画像表示部114には、装飾図柄41、変動台座43、保留台座45、保留数表示55、第4図柄56、縮小図柄57、背景画像59、および右打ち画像79が表示される。ここで、図47−4(19)に示す装飾図柄41は、大当たりした縮小図柄57の組み合わせ「六六六」である。なお、上記図44−3(18)において説明した装飾図柄41の「超」の文字は、図47−3(17)に示す装飾図柄41は含まない。また、図示の例においては、特別図柄の変動中でなく、大当たり判定の権利が保留されていないことから、変動画像51および保留画像52は表示されていない。また、第1表示部141は点灯し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点灯し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
上記のように、変動演出例5においては、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを示唆する画像として、上記の変動演出例2と同一の画像である演出名報知画像75を表示する。さらに説明をすると、同一の演出名報知画像75が表示されたとしても、大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態となる場合と低確率状態となる場合とがある。また、同一の演出名報知画像75が表示されたとしても、上記図44−3(14)に示すように大当たり図柄として「高確率図柄C」が選択され大当たり遊技後の遊技状態が確変モードとなる場合と、図46−3(17)に示すように大当たり図柄として「低確率図柄A」が選択され大当たり遊技後の遊技状態が時短モードとなる場合とがある。このことにより、演出名報知画像75を見た遊技者は、高確率状態となることを期待する。そして、例えば図44−3(18)に示すように、高確率状態となることを示唆する態様で装飾図柄41が表示されることを遊技者が待つようになり、結果として興趣性が向上する。
〔変動演出例6〕
図48−1乃至図48−2は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の一態様を示す図である。
次に、図48−1乃至図48−2を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の例である変動演出例6について具体的に説明する。ここで、変動演出例6において、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、図34における変動演出パターンとして「ER6」が選択されるものとする。
なお、この変動演出例6は、上記図44−1乃至図44−4に示した変動演出例2と対応する変動演出例である。変動演出例2と変動演出例6とを比較すると、上記変動演出例2においては特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであるのに対して、変動演出例6においては特別図柄抽選の抽選結果がはずれである。また、変動演出例2においては疑似連続演出が2回実行された後SPリーチ演出が実行されるのに対して、変動演出例6においては疑似連続演出が1回実行された後SPリーチ演出は実行されない。以下の変動演出例6の説明においては、変動演出例2と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図48−1(1)乃至図48−2(7)は、上記変動演出例2における図44−1(1)乃至図44−2(7)と同一の内容である。すなわち、演出制御部300によって、装飾図柄41および縮小図柄57は「一四六」の組み合わせが表示されている状態(図48−1(1))から、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始され(図48−1(2))、特殊図柄である「NEXT」を表示し(図48−1(5))、装飾図柄41が再変動する(図48−1(6))。
そして、図48−2(7)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「六」、右図柄として「六」がこの順で仮停止する。すなわち、装飾図柄41においてリーチ演出が実行される。なお、このとき装飾図柄41の中図柄は変動中(図中矢印)である。また、縮小図柄57においては、左図柄として「六」が表示され、右図柄として「六」が表示される。また、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図48−2(8)に示すように、装飾図柄41の中図柄は、高速でスクロールしている状態から減速し「七」を仮停止する。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることが示唆される。このとき、縮小図柄57においては、左図柄として「六」が表示され、右図柄として「六」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図48−2(9)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。また、縮小図柄57の中図柄として「七」が表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、図示は省略するが、このとき第1特別図柄表示器221はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果(はずれ)を表示する。また、第1表示部141はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果を表示しない。
〔変動演出例7〕
図49は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の一態様を示す図である。
次に、図49を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の例である変動演出例7について具体的に説明する。ここで、変動演出例7においては、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、図34における変動演出パターンとして「ER1」が選択されるものとする。
なお、この演出例7は、上記図44−1乃至図44−4に示した変動演出例2と対応する変動演出例である。変動演出例2と変動演出例7とを比較すると、上記変動演出例2においては特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであるのに対して、変動演出例7においては特別図柄抽選の抽選結果がはずれである。また、変動演出例2においてはリーチ演出などが実行されるのに対して、変動演出例5においては実行されない。以下の変動演出例7の説明においては、変動演出例2と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図49(1)乃至図49(4)は、上記変動演出例2における図44−1(1)乃至(4)と同一の内容である。すなわち、演出制御部300によって、装飾図柄41および縮小図柄57は「一四六」の組み合わせが表示されている状態(図49(1))から、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始され(図49(2))、装飾図柄41の左図柄として「五」、右図柄として「四」がこの順で仮停止する(図49(4))。
そして、図49(5)に示すように、装飾図柄41の中図柄は、高速でスクロールしている状態から減速し「三」を仮停止する。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることが示唆される。このとき、縮小図柄57においては、左図柄として「五」が表示され、右図柄として「四」が表示され、縮小図柄57の中図柄は変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57の左図柄および右図柄は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図49(6)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。また、縮小図柄57の中図柄として「三」が表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、図示は省略するが、このとき第1特別図柄表示器221はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果(はずれ)を表示する。また、第1表示部141はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果を表示しない。
〔演出の関係性1〕
ここで、上記変動演出例1および変動演出例2における確定停止時の演出について説明をする。まず、上記図43−4(19)に示すように、変動演出例1においては、特別図柄の停止表示にともない装飾図柄41が確定停止する。ここで、上記のように変動演出例1においては、遊技者にとって最も有利な「高確率図柄A」が選択されたことを示唆する「七七七」の組み合わせが、装飾図柄41および縮小図柄57として表示される(図43−4(19)参照)。この「七七七」の組み合わせは、遊技者にとって最も有利な「高確率図柄A」が選択されたことを示唆するものであり、いわば遊技者が最も興奮する図柄の組み合わせである。したがって、装飾図柄41における「七七七」の組み合わせは遊技者に最も見せたい演出画像となる。変動演出例1においては、特別図柄の停止表示時には装飾図柄41として「七七七」の組み合わせを画像表示部114の中央に表示し、大当たりアイコンである演出名報知画像75(SUPER世直しボーナス)は、大当たり遊技開始後のオープニング期間で表示される。すなわち、特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41を用いて「七七七」の組み合わせを演出名報知画像75(図43−4(20)参照)よりも優先的に表示する。このことにより、「高確率図柄A」に当選した遊技者をより興奮させることができる。
一方で、装飾図柄41における「七七七」以外の図柄揃いにおいては、大当たり後の遊技状態が高確率状態になるとは確定されない。したがって、「七七七」以外の図柄揃いにおいては、装飾図柄41を表示することで示唆される内容が、「七七七」の図柄揃いとは異なる。いわば、「七七七」以外の図柄揃いには、図柄自体に大当たり後の遊技状態を示唆するような意味はない。そこで、上記で説明した通り、「七七七」以外の図柄揃いにおいては、特別図柄の停止表示時に、装飾図柄41の図柄揃いを見せることなく、大当たりアイコンである演出名報知画像75(衝撃ボーナス)を画像表示部114の中央に表示することがある。
なお、確定した図柄の組み合わせや、確定タイミングを遊技者が把握できなくなることを回避するため、縮小図柄57においては、図柄揃いが表示される。また、図示は省略するが、第1特別図柄表示器221の表示態様により大当たりの種類を判別可能であることから、結果として、第1特別図柄表示器221の表示態様によって大当たり後の遊技状態が高確率状態および低確率状態のいずれとなるかを遊技者が判別することはできる。なお、第1特別図柄表示器221の表示態様によって大当たりの種類を報知しているが、画像表示部114において実行される演出である所謂液晶演出に比べると見難いと言わざるを得ない。また、液晶演出で大当りの種類の報知をする方が、遊技者は判定結果を認識し易く、また遊技者が注目し易いため、大当りの種類によって液晶演出における報知態様を異ならせ、大当りの種類毎に特有の楽しみ方を提供している。したがって、液晶演出(演出名報知画像75の表示)および第1特別図柄表示器221の表示態様の組合せによって大当り演出に対する遊技者の興味をより大きくするとともに、大当りの種類の報知を確実に実行することができる。
上記変動演出例2を用いてより具体的に説明をすると、変動演出例2においては、特別図柄の停止表示時に装飾図柄41は表示されず、演出名報知画像75(衝撃ボーナス)が表示される(図44−3(14)参照)。このとき、縮小図柄57として「六六六」の組み合わせは表示される。ここで、上記のように「七七七」以外の図柄揃いである「六六六」の組み合わせは、「高確率図柄C」に当選する変動演出例2だけでなく、「低確率図柄A」に当選する変動演出例5においても表示される(図47−3(14)参照)。すなわち、「六六六」の組み合わせは、「高確率図柄C」および「低確率図柄A」の両者において選択され得る表示であり、大当たり後の遊技状態が高確率状態および低確率状態ともなり得る。そこで、大当たり後の遊技状態が高確率状態および低確率状態のいずれとなるかについて、遊技者をより煽るため、装飾図柄41の「六六六」という数字の組み合わせではなく、演出名「衝撃ボーナス」の文字を含む演出名報知画像75を画像表示部114の中央に表示する。さらに説明をすると、装飾図柄41の「六六六」という数字の組み合わせを表示するよりも優先して、演出名報知画像75を表示する。このことにより、遊技者は大当たり後の遊技状態が高確率状態となる期待感を継続して持つことができる。
また、図44−3(16)に示すように、大当たり遊技の終了後に高確率状態となることが示唆される高確示唆画像83は、大当たり遊技中に表示される。すなわち、大当たり後の遊技状態が、ラウンド演出中(大当たり演出中)に識別可能となる。このことにより、大当たり演出に対する遊技者の興味をより大きくすることが可能となる。
なお、特別図柄の停止表示時に表示される「衝撃ボーナス」の文字列、すなわち演出名報知画像75は同一であっても、大当たり後の遊技状態が高確率状態と低確率状態とのいずれとなるかで異なる。したがって、図示の例においては、「衝撃ボーナス」の文字列を見た遊技者が、大当たり後の遊技状態を推測する楽しみを提供可能となる。このような大当たり後の遊技状態を推測する楽しみは、上記「七七七」の組み合わせで装飾図柄41が表示される変動演出例1においては得られないゲーム性である。
また、上記図44−3(17)に示すように、「六」図柄とともに「超」の文字を含む装飾図柄41によって、ラウンド演出中(大当たり演出中、例えば5R目のラウンド遊技中)に大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態となることが示唆される(昇格する)。このことにより、「衝撃ボーナス」の文字列(演出名報知画像75)を見ることのみでは判別できなかった、大当たり後の遊技状態が高確率状態となることを、遊技者が確実に認識することができる。
〔演出の関係性2〕
次に、変動演出例2などにおける次変動開始前に表示される装飾図柄41について説明をする。まず、上記図44−3(18)に示すように大当たり遊技中に表示される装飾図柄41は「超」の文字を含む。一方で、図44−4(20)に示すように大当たり遊技が終了した後に表示される装飾図柄41は「超」の文字は含まない。さらに説明をすると、大当たり遊技終了後、次変動開始時は「超」の文字、すなわち特殊アイコン無しで装飾図柄41が表示される。このことにより、例えば、遊技状態が高確率時短遊技状態である場合にのみ表示される装飾図柄41を、別途表示することが不要となる。したがって、追加の装飾図柄41の図柄デザインやデータが不要となる。ここで、図44−4(19)に示す例においては、遊技状態が高確率時短遊技状態となるため、変動台座43および背景画像59の表示態様が切り替えられる。この切り替えられた表示態様の変動台座43および背景画像59を見た遊技者は、遊技状態が高確率時短遊技状態であることを把握可能である。このことから、装飾図柄41に特殊アイコン(「超」の文字)を表示させ、遊技状態が高確率時短遊技状態であることを示唆することが不要となる。このことは、以下で説明をする演出の関係性3および4についての記載でも同様である。
同様に、上記変動演出例3においては、特別図柄の停止表示にともない表示される装飾図柄41の表示態様と、大当たり遊技終了後に表示される装飾図柄41の表示態様とが互いに異なる。より具体的には、図45−1(6)に示すように特別図柄の停止表示にともない表示される装飾図柄41は、特殊図柄である「突」を含む「三突一」である。一方で、図45−2(9)に示すように大当たり遊技終了後に表示される装飾図柄41は「三四一」である。このことにより、例えば、突確当たりに当選した場合にのみ表示される装飾図柄41を別途準備することが不要となる。したがって、追加の装飾図柄41の図柄デザインやデータが不要となる。
また、変動演出例3においては、大当たり後の遊技状態が高確率状態になることが遊技者にとって最も重要である。そして、遊技球の払出がほとんどない(期待できない)分、大当たり後の遊技状態が高確率状態になる(確変確定)演出として、「確変モード突入!!」の文字列を含むエンディング画像81を表示するなど、大当たり遊技後の遊技状態の高確率状態への移行に向けた演出が実行される。このことにともない、大当たり遊技終了後に表示される装飾図柄41の表示態様の重要度は低減される。その結果、特別図柄の停止表示にともない表示される装飾図柄41の表示態様と、大当たり遊技終了後に表示される装飾図柄41の表示態様とが互いに異なったとしても、遊技者に大きな違和感が生じることが回避される。
同様に、上記変動演出例4においても、特別図柄の停止表示にともない表示される装飾図柄41の表示態様と、大当たり遊技終了後に表示される装飾図柄41の表示態様とが互いに異なる。より具体的には、図46−2(8)に示すように、特別図柄の停止表示にともない表示される装飾図柄41は、特殊アイコンである「RUSH」の文字を含む「四五四」である。一方で、図46−3(17)に示すように、大当たり遊技終了後に表示される装飾図柄41は、「RUSH」の文字を含まない「四五四」である。このことにより、例えば、ランクアップボーナスが実行されることを示唆する特殊アイコンを含む装飾図柄41を、別途準備することが不要となる。したがって、追加の装飾図柄41の図柄デザインやデータ処理が不要となる。
また、変動演出例4において実行されるランクアップボーナスにおいて、大当たり後の遊技状態が高確率状態になることは確定している。また、このランクアップボーナスでは、上記変動演出例3のような突確当たりと比較して、遊技球の払出が多い。さらに説明をすると、相対的に遊技球の払出が少ない(4R)可能性もあるが、遊技球の払出が多い(15Rまたは8R)可能性がある。ここで、ランクアップボーナスとは異なる演出例として、例えば、上記変動演出例2と変動演出例5の組み合わせのように、ラウンド数が8Rである点は共通させ、かつ大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態となるか低確率状態となるかを異ならせた上で、高確率状態となるか低確率状態のいずれとなるかを煽る演出(高確煽り演出)もある。以下、変動演出例4と高確煽り演出とを比較する。
まず、変動演出例4においては、ランクアップボーナスが開始された後、図46−2(12)に示すようにランクアップ画像84が表示されることで8R以上が確定すると、遊技者の心理的メリット(所謂お得感)が得られる。このお得感は、高確煽り演出よりも大きくなる。さらに説明をすると、変動演出例4におけるランクアップボーナスが開始された後8Rが確定するまでは、「ラウンドがどこまで続くか」の緊張感を遊技者は感じることができる。そして、8Rが確定(確変確定)した後は「8R通常になる可能性がないだけよかった」、「今終わっても8R通常がないので安心」という安心感を遊技者は得ることができる。さらに、8Rが確定(確変確定)した後は「どうせなら、16Rまで続いて欲しい。」という期待感を遊技者は持つことができる。このような遊技者の心理状態の変化は、単なる「六六六」などの図柄揃いにはない演出効果である。さらに説明をすると、このような演出効果は、最も遊技者にとって有利な「七七七」の図柄揃いであっても得られない特有な効果である。
〔演出の関係性3〕
上記変動演出例2における装飾図柄41および縮小図柄57の表示態様について説明をする。まず、図44−1(5)などに示すように、装飾図柄41の中図柄として疑似連続演出が実行されることを示唆する「NEXT」が中図柄が表示される位置に表示される。このとき、縮小図柄57の中図柄は変動中である。このように、縮小図柄57は、疑似連続演出の示唆など期待度を示唆(報知)する演出を行わない。一方で、図44−3(14)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、画像表示部114において演出名報知画像75(衝撃ボーナス)が表示される。このとき、縮小図柄57においては、「六六六」の組み合わせが表示される。このように、縮小図柄57は、特別図柄の変動/停止の報知を主として行う。
さらに説明をすると、特別図柄の変動/停止の報知を担保するため縮小図柄57を表示することで、装飾図柄41の視認性が低下する(例えば、縮小する、非表示となる)ような演出(疑似連続演出、演出名報知画像75の表示)が実行可能となる。いわば、縮小図柄57を表示することで、装飾性図柄41の演出性を向上させている。したがって、縮小図柄57においては、期待度の示唆を行う必要はない。また、仮に、装飾図柄41と比較して小さい寸法である縮小図柄57が期待度の示唆を行ったとしても、遊技者が認識しない場合がある。付言すると、縮小図柄57においては、装飾図柄41と比較して、表示領域の寸法が小さく、デザインを含めた演出性や視認性が低い。また、上記のように縮小図柄57が期待度の示唆を行わないことにより、追加の縮小図柄57の図柄デザインやデータ処理が不要となる。さらに説明をすると演出効果の低い演出のために用いられるデータが抑制される。また、上述のように縮小図柄57は、遊技状態および演出モードに関わらず共通の一のデザインであり、遊技状態および演出モードが変化してもその表示態様は変化しない。言い替えると、装飾図柄41の場合とは異なり、縮小図柄57として求められる装飾性は低い。さらに説明をすると、装飾図柄41のように、複数のデザインが必要なところについては必要な分だけデザインのパターンを持たせ、多くのデータを費やしながら演出性を向上させ、演出効果の高い演出を実行することができる。一方で、縮小図柄57のように、装飾性が必要最低限でよいところについてはデザインを1パターンのみとすることで、データ容量を抑制することができる。このような構成とすることで、遊技機全体として演出性を高め、かつデータ容量やデータ処理についての負担を低減できる。
〔演出の関係性4〕
次に、上記変動演出例1および変動演出例2における確定停止時の他の演出について説明をする。まず、上記図43−1(6)に示すように、変動演出例1においては、特別図柄の停止表示にともない装飾図柄41が確定停止される。また、装飾図柄41および縮小図柄57の表示がともに「二四六」の組み合わせで一致した状態となる。一方で、同色チャンス目演出として装飾図柄41においてエフェクト画像が表示されるのに対して、縮小図柄57においてエフェクト画像は表示されない。また、上記図44−1(5)に示すように、装飾図柄41の中図柄として疑似連続演出が実行されることを示唆する「NEXT」を中図柄が表示される位置に表示するとき、縮小図柄57の中図柄は変動中である。
ここで、上述のように縮小図柄57は特別図柄の変動/停止の報知を主として行い、演出性の向上は装飾図柄41を用いて行う。また、上記のように同色チャンス目演出においては、次変動以降のチャンスアップ、すなわち次変動以降における期待度の示唆が行われる。そこで、図示の例においては、装飾図柄41における数字部分にエフェクト画像が表示されている。このエフェクト画像により装飾図柄41の視認性が低下しても縮小図柄57によって確定停止を認識できる。すなわち縮小図柄57を表示することによって、装飾図柄41の確定停止まで強調演出(エフェクト表示)を行うことができる。さらに説明をすると、装飾図柄41は、同色チャンス目演出を実行することにより、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを報知するとともに、次変動に対する演出を実行している。そして、このように次変動に対する演出も実行する装飾図柄41の演出の自由度を担保するために、縮小図柄57が表示される。付言すると、縮小図柄57において、同色チャンス目演出としてエフェクト画像を表示することはない。ここで、上述のように縮小図柄57は、遊技状態および演出モードに関わらず共通の一のデザインであり、遊技状態および演出モードが変化してもその表示態様は変化しない。言い替えると、装飾図柄41の場合とは異なり、縮小図柄57として求められる装飾性は低い。さらに説明をすると、装飾図柄41のように、複数の出材が必要なところに必要な分だけデザインのパターンを持たせ、多くのデータを費やしながら演出性を向上させ、演出効果の高い演出を実行することができる。一方で、縮小図柄57のように、装飾性が必要最低限よいところについてはデザインを1パターンのみとすることで、データ容量を抑制することができる。このような構成とすることで、遊技機全体として演出性を高め、かつデータ容量やデータ処理についての負担を低減できる。
なお、ここでは次変動に対する演出として同色チャンス目演出を用いて説明したが、これに限定されない。例えば、次変動以降においてゾーン演出が実行されることを示唆するゾーン発展目演出を、装飾図柄41を用いて実行してもよい。なお、ゾーン演出は、事前判定処理による事前判定結果に基づき実行される予告演出(先読み演出)の一例である。このゾーン演出は、例えば次の特別図柄の変動表示開始から先読対象保留にかかる特別図柄の変動まで背景画像が特別な背景に変化する演出であり、この背景画像が変化している間の変動表示において大当たりとなる可能性が高いことを示唆する演出である。
また、上記のように疑似連続演出は、疑似連変動を複数回連続して行う演出であり、特別図柄の変動(所謂当該変動)が終わったかのような演出を行う。ここで、疑似連続演出を実行することで、特別図柄の変動中であるにもかかわらず、特別図柄の変動が終了したと遊技者を完全に誤認させることは回避すべきである。そこで、本実施の形態においては縮小図柄57を表示する。付言すると、装飾図柄41においては期待度の示唆のような演出性の高い演出を主として行い、縮小図柄57においては特別図柄の変動/停止の報知を主として行う。また、装飾図柄41を用いて疑似連続演出を実行することにより、当該変動のチャンスアップすなわち期待度の示唆(高期待度示唆)が行われる。この疑似連続演出は、当該変動の予告であり、特別図柄の変動中に実行される。このような当該変動の予告は、装飾図柄41を用いて行う一方で、縮小図柄57においては行わない。
ここで、同色チャンス目演出と疑似連続演出とについて説明をする。上記のように同色チャンス目演出は次変動以降のチャンスアップを示唆するのに対して、疑似連続演出は当該変動のチャンスアップを示唆する。すなわちチャンスアップの対象が互いに異なる。また、同色チャンス目演出は、装飾図柄41の視認性を極端に低下させることはない。すなわち、同色チャンス目演出においては、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを報知するとともに、次変動に対する予告演出を実行している。付言すると、同色チャンス目演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを前提として実行される演出として捉えることができる。そして、装飾図柄41の図柄の組み合わせがはずれであることを判別できる程度の表示態様であることが必要である。一方で、疑似連続演出においては、装飾図柄41の視認性を極端に低下させてもよい。具体的には、装飾図柄41の中図柄として特殊図柄「NEXT」を画像表示部114の中央に大きく表示し、左右図柄を覆うような態様を取り得る。
〔演出の関係性5〕
次に、上記変動演出例3における装飾図柄41の表示態様について説明をする。まず、上記の図45−1(6)に示すように、変動演出例3において大当たりした装飾図柄41は、「三突一」の組み合わせであり、図柄揃いではない。装飾図柄41の「三突一」の組み合わせは、所謂特殊当たりである。そして、図示の例においては、この特殊当たりとなる大当たり図柄(高確率図柄D)を第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)は表示する。また、特別図柄の停止表示を第4図柄56および第1表示部141は表示する。
また、図45−2(9)に示すように、大当たり遊技後の変動再開時に表示される装飾図柄41は、「三四一」の組み合わせであり図柄揃いではない。さらに、この装飾図柄41は、一見すると、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである。なお、上記のように特殊図柄「突」は、「四」図柄に重畳させた図柄列データを用いる。したがって、装飾図柄41の「三突一」と「三四一」との各組み合わせでは、図柄指定データとしては同一である。言い替えると、図45−2(9)に示すように大当たり遊技後に表示される装飾図柄41の図柄指定(データ)は、図45−1(5)に示す確定停止時と共通である。このことにより、変動再開時の処理を簡略化することが可能である。また、装飾図柄41の変動再開がスムーズとなる。さらに、特別なデータを保持(作成)することが不要となる。例えば、一見して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであったと分かる図柄揃いに装飾図柄41の組み合わせを変更するような処理が不要となる。また、大当たり遊技中および大当たり遊技後においても、特別図柄抽選の抽選結果を表示することが可能である。
さて、上記変動演出例2における図44−4(20)および変動演出例5における図47−4(19)のように、大当たり遊技後の変動再開時に表示される装飾図柄41の組み合わせが同一であっても、大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態および低確率状態のいずれかとなる場合がある。このように、同一の組み合わせの装飾図柄41を用いながら大当たり遊技後の遊技状態を異ならせることで、大当たり遊技実行中の演出に対して遊技者に興味をより持たせることが可能である。
また、上記の通り、図44−3(17)に示すように大当たり遊技中に表示される装飾図柄41は「超」の文字を含むのに対して、図44−4(19)に示すように大当たり遊技が終了した後に表示される装飾図柄41は「超」の文字は含まない。このことにより、追加の装飾図柄41の図柄デザインやデータが不要となる。
〔演出の関係性6〕
次に、上記変動演出例1における装飾図柄41、第4図柄56、縮小図柄57、第1表示部141(第2表示部142)、および第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)の表示態様について説明をする。まず、上記のように、遊技制御部200(特別図柄判定部234および特別図柄変動制御部233)は、第1始動口121への入賞に係る特別図柄抽選(第1特別図柄抽選)の抽選結果および特別図柄の停止表示と、第2始動口122への入賞に係る特別図柄抽選(第2特別図柄抽選)の抽選結果および特別図柄の停止表示とを各々独立して制御している。
ここで、一般的なパチンコ遊技機100においては、2種類の特別図柄が同時に変動されず(非同時変動)、図柄変動は同時に1つのみ行われることが多い。そこで、上記パチンコ遊技機100も非同時変動であるものとする。また、パチンコ遊技機100における装飾図柄41および縮小図柄57は、第1特別図柄抽選と第2特別図柄抽選とで共有される。また、第4図柄56、第1表示部141(第2表示部142)、および第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)は、第1特別図柄抽選と第2特別図柄抽選とで共有されない。
さて、パチンコ遊技機100における遊技の進行にともない、第1特別図柄抽選と第2特別図柄抽選とで特別図柄抽選が切り替わることがある。例えば、第1特別図柄抽選から第2特別図柄抽選に切り替わった場合の例として、上記図43−4(24)を参照しながら説明する。この図43−4(24)に示す状態においては、図柄第1領域561、第1表示部141、および第1特別図柄表示器221は、直前の第1特別図柄抽選の抽選結果を表示する。また、図柄第2領域562、第2表示部142、および第2特別図柄表示器222は、第1特別図柄抽選の抽選結果ではなく、前回の第2特別図柄抽選の抽選結果を示す。言い替えると、第4図柄56、第1表示部141(第2表示部142)、および第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)は、第1特別図柄抽選の抽選結果および第2特別図柄抽選結果の各々を同時に表示可能である。一方で、図43−4(24)に示す状態においては、装飾図柄41および縮小図柄57は、直前の第1特別図柄抽選の抽選結果を表示するものであり、前回の第2特別図柄抽選の抽選結果を示すものではない。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57は、第1特別図柄抽選の抽選結果と第2特別図柄抽選の抽選結果とを同時に表示することができない。
付言すると、図43−4(24)における装飾図柄41および縮小図柄57は、第1特別図柄抽選において大当たりとなった後、次変動開始前の状態である。このとき、装飾図柄41および縮小図柄57が表示する図柄の組み合わせにより、直前の第1特別図柄抽選における大当たり(種)の認識が可能である。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57は、第2始動口122への入賞に係る特別図柄の変動開始前に、第1特別図柄抽選の抽選結果を表示する。このことにより、特別図柄種類に関係なく、直前の特別図柄抽選の抽選結果を表示することが可能である。
〔変形例1〕
次に、リーチ演出実行中における縮小図柄57の表示についての変形例を説明する。上記図43−2(12)などに示す例においては、装飾図柄41において左右図柄を揃えるリーチ演出を実行する。このリーチ演出により、当該変動のチャンスアップすなわち期待度の示唆(高期待度示唆)が実行される。ここで、図示の例においては、この装飾図柄41におけるリーチ演出にともない、縮小図柄57においても左右図柄を揃えるリーチ演出が行われる。しかしながら、縮小図柄57の表示態様はこれに限定されない。すなわち、装飾図柄41における左右図柄が仮停止した場合に、縮小図柄57の左右図柄が停止されない態様でもよい。
図50−1および図50−2は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の一態様を示す図である。
ここで、図50−1および図50−2を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う変動演出の変形例1について具体的に説明する。なお、以下の変形例1においては、第1特別図柄抽選の保留数が「2」であり、第1特別図柄抽選の保留数が「0」であるものとする。また、変動演出例1においては、2番目の特別図柄の変動に係る保留球に関して事前判定を行った結果、1番目の特別図柄の変動に応じた変動演出において保留変化演出および同色チャンス目演出が実行されるものとする。
さて、図50−1(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、装飾図柄41および縮小図柄57は、「一四六」の組み合わせで確定停止する。この「一四六」の組み合わせは、特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示す。このとき、2つの保留画像52が表示される。さらに説明をすると、1番目の保留画像52は白色の円形画像として表示されるのに対して、先読対象保留を示す2番目の保留画像52は青色の円形画像として表示される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「2」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562がともに「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は、消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、消灯している。
そして、図50−1(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始される。このように、次の特別図柄の変動表示が開始されるとき、2番目の保留画像52は、変動画像51が表示される位置(変動台座43)に向けて移動する。また、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、保留数表示55においては、保留第1領域551が「1」として表示され、保留第2領域552が「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示(図中矢印)され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図50−1(3)に示すように、装飾図柄41が高速でスクロールした状態となる。また、縮小図柄57は、変動表示された状態である。第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図50−1(4)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「二」、右図柄として「六」、中図柄として「四」がこの順で仮停止する。この仮停止した「二四六」の各図柄は、上記の通り全て「青」で表示され、同色チャンス目を成立させる。このとき、縮小図柄57は変動中である。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57の表示が互いに一致しない状態となる。なお、図50−1(4)に示す状態においては、装飾図柄41は揺れ変動を実行している。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図50−1(5)に示すように、装飾図柄41において強調演出が実行される。なお、図50−1(5)に示す状態においては、装飾図柄41は揺れ変動を実行している。このとき、縮小図柄57は変動中である。また、縮小図柄57は強調演出を実行しない。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57の表示が互いに一致しない状態である。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図50−1(6)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。図示の例においては、装飾図柄41における数字部分にエフェクト画像が表示されている。また、縮小図柄57として「二四六」が表示される。すなわち、装飾図柄41および縮小図柄57の図柄の組み合わせ(表示)が一致した状態となる。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は消灯している。ここで、図示の例においては、装飾図柄41における数字部分にエフェクト画像が表示されている。このエフェクト画像により装飾図柄41の視認性が低下しても縮小図柄57によって確定停止を認識できる。すなわち縮小図柄57を表示することによって、装飾図柄41の確定停止まで強調演出(エフェクト表示)を行うことができる。
そして、図50−2(7)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄41の変動が開始される。このように、次の特別図柄の変動表示が開始されるとき、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。このとき、縮小図柄57においては、変動表示(図中矢印)が開始される。また、保留数表示55においては、保留第1領域551および保留第2領域552が各々「0」として表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図50−2(8)に示すように、装飾図柄41においては、左図柄として「六」、右図柄として「六」がこの順で仮停止し、リーチが成立する。すなわち、装飾図柄41においてリーチ演出が実行される。なお、このとき装飾図柄41の中図柄は変動中(図中矢印)である。また、縮小図柄57も変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図50−2(9)に示すように、装飾図柄41の中図柄は、高速でスクロールしている状態から減速し「七」を仮停止する。すなわち、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることが示唆される。このとき、縮小図柄57は変動中である。また、装飾図柄41の左図柄および右図柄は仮停止を実行しているのに対して、縮小図柄57は仮停止を実行していない。また、第4図柄56において、図柄第1領域561は変動表示され、図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141は点滅し、第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221は点滅し、第2特別図柄表示器222は消灯している。
そして、図50−2(10)に示すように、特別図柄の停止表示にともない、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止する。すなわち、装飾図柄41は揺れ変動を終了する。また、縮小図柄57として「六七六」が表示される。また、第4図柄56において、図柄第1領域561および図柄第2領域562は「バツ画像」として表示される。また、第1表示部141および第2表示部142は消灯している。同様に、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は消灯している。なお、図示は省略するが、このとき第1特別図柄表示器221はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果(はずれ)を表示する。また、第1表示部141はその点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果を表示しない。
上記のように、縮小図柄57は、特別図柄の変動および停止の報知のみを行い、期待度を示唆しない態様でもよい。このような態様においては、特別図柄の変動開始にともない縮小図柄57の3つの図柄が変動表示され、特別図柄の変動中は縮小図柄57の3つの図柄における変動表示が維持され、特別図柄の停止表示にともない縮小図柄57の3つの図柄が停止される。すなわち、縮小図柄57の3つの図柄が揃って変動開始し、かつ停止する。言い替えると、リーチ演出のように特別図柄の変動中における装飾図柄41を用いた演出では、縮小図柄57の3つの図柄は変動表示が維持される。一方で、チャンス目演出のように特別図柄の停止表示にともなう装飾図柄41を用いた演出では、縮小図柄57の3つの図柄は停止表示される。なお、仮に、装飾図柄41と比較して小さい寸法で表示されている縮小図柄57が期待度の示唆を実行したとしても、装飾図柄41で実行する以上の演出効果は得られない。また、縮小図柄57において期待度の示唆を行わないことにより、演出制御部300による縮小図柄57の制御が簡略化され得る。
〔変形例2〕
上記パチンコ遊技機100においては、装飾図柄41、第4図柄56、縮小図柄57、第1表示部141(第2表示部142)、および第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)を用いることを説明したが、これに限定されない。上記パチンコ遊技機100は、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)を備えていれば、遊技者は遊技の進行を把握することが可能である。したがって、パチンコ遊技機100は、装飾図柄41、第4図柄56、縮小図柄57、および第1表示部141(第2表示部142)のうちの1つまたは複数を備えない構成であってもよい。
〔変形例3〕
上記図1および図42においては、遊技盤110における遊技領域111の左下の位置に補助表示部140が配設されている構成であることを説明したが、補助表示部140の位置は特に限定されない。例えば、遊技者が視認可能であれば、遊技領域111の右上など他の位置に設けられる配置でもよい。また、補助表示部140は、画像表示部114の一部として設けられていてもよい。