JP2021048725A - 回転電機 - Google Patents

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謙太 清水
Kenta Shimizu
謙太 清水
清 上辻
Kiyoshi Kamitsuji
清 上辻
渉 牧志
Wataru Makishi
渉 牧志
慶大 片桐
Keita Katagiri
慶大 片桐
満季 浅井
Mitsuki Asai
満季 浅井
康 佐竹
Yasushi Satake
康 佐竹
智則 佐々木
Tomonori Sasaki
智則 佐々木
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Abstract

【課題】電磁鋼板同士が離間することを抑制すること。【解決手段】回転電機10は、ステータ11を備える。ステータ11は、ステータコア12と、コイル31と、を備える。ステータコア12のティース15は、コイル31が巻回される巻回部16と、巻回部16よりも径方向の内側に位置している先端部17と、を備える。ロータ40のシャフト51,61を支持する軸受71,72は、コイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2に配置されている。回転電機10は、ステータコア12の第1端面34に接触した状態で固定された第1樹脂部材81及びステータコア12の第2端面35に接触した状態で固定された第2樹脂部材91を備える。第1樹脂部材81の第1基部82と、先端部17とはヨーク14の軸線方向に向かい合っている。第2樹脂部材91の第2基部92と、先端部17とはヨーク14の軸線方向に向かい合っている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に関する。
回転電機は、ステータコア及びコイルを有するステータと、コイルに電流が流れることで回転する軸部材と、軸部材を回転可能に支持する軸受と、を備える。ステータコアは、複数の電磁鋼板を積層したものである。ステータコアは、筒状のヨークと、ヨークからヨークの径方向の内側に突出したティースと、を備える。コイルは、ティースに巻回されている。回転電機の回転数と軸部材の固有振動数が一致すると、共振を原因として軸受が破損するおそれがある。共振を抑制するためには、軸部材の軸長を短くすることで、軸部材の固有振動数を高くすることが好ましい。
特許文献1に記載の回転電機は、軸部材を支持する軸受をコイルエンドに囲まれる領域に配置している。コイルエンドは、コイルにおいて、ステータコアよりもヨークの軸線方向に突出した部分である。コイルエンドに囲まれる領域に軸受を配置することで、コイルエンドよりもヨークの軸線方向の外側に軸受を配置する場合に比べて、軸受をステータコアの近くに配置することができる。従って、コイルエンドよりもヨークの軸線方向の外側に軸受を配置する場合に比べて、軸受に軸部材を支持させるために軸部材の軸長を長くする必要がなく、軸部材を短くすることができる。
特開2002−209354号公報
コイルエンドに囲まれる領域に軸受を配置するためには、ティースにおいてヨークに近い位置にコイルを巻回することで、軸受を配置する領域を確保する。この場合、ティースにおいてコイルが巻回された部分よりもヨークの径方向の内側の部分である先端部には、コイルが巻かれなくなる。すると、先端部には、電磁鋼板を拘束する力が作用せず、電磁鋼板同士が離間するおそれがある。電磁鋼板同士が離間すると、ステータコアの密度が低下することで、回転電機の出力の低下を招く。
本発明の目的は、電磁鋼板同士が離間することを抑制できる回転電機を提供することにある。
上記課題を解決する回転電機は、複数の電磁鋼板を積層したステータコア及びコイルを有するステータと、前記コイルに電流が流れることで回転する軸部材と、を備え、前記ステータコアは、筒状のヨークと、前記ヨークから前記ヨークの径方向の内側に延びる複数のティースと、を備え、前記ティースは、前記コイルが巻回される巻回部と、前記巻回部よりも前記径方向の内側に位置しており、前記コイルが巻回されていない先端部と、を備え、前記コイルは、前記ステータコアよりも前記ヨークの軸線方向に突出したコイルエンドを備えた回転電機であって、前記コイルエンドに囲まれる領域に配置されており、前記軸部材を支持する軸受と、前記ステータコアの前記軸線方向の両端面の一方を第1端面、前記第1端面とは異なる端面を第2端面とすると、前記先端部と前記軸線方向に向かい合う位置に配置されており、前記第1端面に接触した状態で固定された第1樹脂部材と、前記先端部と前記軸線方向に向かい合う位置に配置されており、前記第2端面に接触した状態で固定された第2樹脂部材と、を備える。
ティースは、コイルが巻回された巻回部と、コイルが巻回されていない先端部と、を備える。先端部にコイルを巻回しないことで、コイルエンドに囲まれる領域に軸受を配置することができる。第1樹脂部材は、ステータコアの第1端面に接触した状態で固定されることで、ヨークの軸線方向への電磁鋼板の移動を規制している。第2樹脂部材は、ステータコアの第2端面に接触した状態で固定されることで、ヨークの軸線方向への電磁鋼板の移動を規制している。従って、先端部において、電磁鋼板同士が離間しようとしても、第1樹脂部材及び第2樹脂部材によって電磁鋼板同士が離間することを抑制できる。
上記回転電機について、前記第1樹脂部材は、第1連結部を備え、前記第2樹脂部材は、前記第1連結部に連結されることで、前記第1樹脂部材と前記第2樹脂部材とを互いに固定する第2連結部を備えていてもよい。
第1連結部と第2連結部との連結によって、第1樹脂部材と第2樹脂部材とを互いに固定することができる。
上記回転電機について、前記第1樹脂部材及び前記第2樹脂部材のうち少なくともいずれかは、前記ティースの前記先端部同士の間に充填される充填部を備えていてもよい。
充填部により、先端部がヨークの周方向に振動することが抑制され、騒音の発生を抑制できる。
本発明によれば、電磁鋼板同士が離間することを抑制できる。
車両用空調装置と、車両用空調装置に用いられる回転電機を示す概略構成図。 ステータ及び第1樹脂部材を示す断面図。 ステータ、第1樹脂部材及び第2樹脂部材を示す断面図。 ステータ、第1樹脂部材及び第2樹脂部材を示す分解斜視図。 掛止部に掛けられた爪部を示す断面図。 ステータ、第1樹脂部材及び第2樹脂部材を示す断面図。
以下、回転電機の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両用空調装置100は、電動圧縮機101と、外部冷媒回路102と、を備える。電動圧縮機101は、ハウジング103と、ハウジング103に収容された回転電機10と、冷媒を圧縮する圧縮部120と、を備える。ハウジング103は、筒状のハウジング本体104と、2つのボス105と、を備える。ボス105は、回転電機10が収容される収容領域Sに向けて突出している。2つのボス105は、互いに近づく方向に突出している。ハウジング103は、冷媒が供給される供給口110と、圧縮した冷媒を吐出する吐出口111と、を備える。供給口110は、収容領域Sに開口する孔である。圧縮部120は、回転電機10の駆動によって生じる回転力によって冷媒を圧縮し、吐出口111から冷媒を吐出する。供給口110及び吐出口111には、外部冷媒回路102が接続されている。外部冷媒回路102は、例えば熱交換器及び膨張弁等を有している。車両用空調装置100は、電動圧縮機101によって冷媒が圧縮され、かつ、外部冷媒回路102によって冷媒の熱交換及び膨張が行われることによって、車内の冷暖房を行う。なお、圧縮部120としては、スクロールタイプ、ピストンタイプ、ベーンタイプ等任意のタイプの圧縮部を用いることができる。
回転電機10は、ステータ11と、ロータ40と、ロータ40を回転可能な状態で支持する軸受71,72と、を備える。ステータ11は、ステータコア12と、コイル31と、を備える。ステータコア12は、ハウジング103の内周面に固定されている。ステータコア12は、複数の電磁鋼板13を積層することで構成されている。
図2に示すように、ステータコア12は、筒状のヨーク14と、ヨーク14からヨーク14の径方向の内側に延びる複数のティース15と、を備える。各電磁鋼板13は、ヨーク14の外周が溶接されることで互いに固定されている。ヨーク14の軸線方向と、電磁鋼板13の積層方向は一致している。以下の説明において、径方向とは、ヨーク14の径方向を示す。ヨーク14の径方向とは、ヨーク14の軸線方向に直交する方向である。
図2及び図3に示すように、ティース15には、それぞれ、コイル31が巻回されている。詳細にいえば、ステータ11は、インシュレータ21を備え、インシュレータ21を介してティース15にコイル31が巻回されている。インシュレータ21は、絶縁性材料製である。インシュレータ21は、ステータコア12とコイル31とを絶縁している。インシュレータ21は、2つに分割されている。インシュレータ21は、第1絶縁部材22と、第2絶縁部材23と、を備える。第1絶縁部材22と、第2絶縁部材23とは、ヨーク14の軸線方向に並んで配置されている。インシュレータ21は、ティース15が挿入される挿入部24と、挿入部24において径方向の両側に設けられたフランジ25,26と、を備える。挿入部24の径方向の寸法は、ティース15の径方向の寸法よりも短い。従って、ティース15の一部は、挿入部24から挿入部24よりも径方向の内側に突出する。フランジ25,26のうち径方向の外側に位置するフランジ25は、ヨーク14の内周面に接している。コイル31は、挿入部24に巻回されている。
ティース15は、コイル31が巻回される巻回部16と、巻回部16よりも径方向の内側に位置している先端部17と、を備える。巻回部16は、ティース15において挿入部24に覆われている部分であり、挿入部24を介してコイル31が巻回されている。先端部17は、ティース15において挿入部24から突出した部分である。先端部17は、ティース15においてコイル31が巻かれていない部分である。
コイル31は、コイルエンド32,33を備える。コイルエンド32,33は、ステータコア12よりもヨーク14の軸線方向に突出した部分である。ステータコア12においてヨーク14の軸線方向の両側に位置する端面34,35のうち一方を第1端面34、第1端面34とは異なる端面35を第2端面35とする。コイル31は、第1端面34よりもヨーク14の軸線方向に突出した第1コイルエンド32と、第2端面35よりもヨーク14の軸線方向に突出した第2コイルエンド33と、を備える。第1コイルエンド32は、ヨーク14の周方向に並んで複数設けられている。第2コイルエンド33は、ヨーク14の周方向に並んで複数設けられている。
図1に示すように、ロータ40は、ステータ11よりも径方向の内側に配置されている。ロータ40は、筒部材41と、磁性体である永久磁石44と、2つのシャフト51,61と、を備える。筒部材41は、筒部材41の軸線が直線状に延びる円筒状である。筒部材41としては、例えば、炭素繊維強化プラスチック等の繊維強化材料、チタン合金、ニッケル合金等の種々の材料で構成することができる。
永久磁石44は、中実円柱状である。永久磁石44は、永久磁石44の径方向に着磁されている。永久磁石44の軸線方向の寸法は、筒部材41の軸線方向の寸法よりも短い。永久磁石44としては、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウム・コバルト磁石など、種々の磁石を用いることができる。永久磁石44は、筒部材41内に配置されている。永久磁石44と筒部材41とは同心円状に配置されている。即ち、永久磁石44の中心軸は、筒部材41の中心軸と一致している。
永久磁石44は、筒部材41の軸線方向の両端部42,43の間に配置されている。永久磁石44は、筒部材41と一体回転可能な状態で筒部材41に固定されている。永久磁石44は、筒部材41に圧入されることで筒部材41に固定されていてもよいし、永久磁石44と筒部材41とを接着剤によって接着することで筒部材41に固定されていてもよい。
2つのシャフト51,61のうち1つを第1シャフト51、第1シャフト51とは異なるシャフト61を第2シャフト61とする。第1シャフト51は、円柱状のシャフト本体52と、シャフト本体52の外周面からシャフト本体52の径方向の外側に突出するフランジ部53と、を備える。シャフト本体52のうちフランジ部53よりも軸線方向の一端側は、筒部材41に固定される固定部54である。第2シャフト61は、円柱状のシャフト本体62と、シャフト本体62の外周面からシャフト本体62の径方向の外側に突出するフランジ部63と、を備える。シャフト本体62のうちフランジ部63よりも軸線方向の一端側は、筒部材41に固定される固定部64である。2つのシャフト51,61の固定部54,64の直径は同一である。シャフト51,61は、例えば、鉄や鉄の合金等の金属製である。
筒部材41の両端部42,43のうち一方を第1端部42、第1端部42とは異なる端部を第2端部43とすると、第1シャフト51の固定部54は第1端部42に挿入されている。第1シャフト51の固定部54は筒部材41内に配置されており、第1シャフト51のうち固定部54とは異なる部位は筒部材41外に突出している。第2シャフト61の固定部64は第2端部43に挿入されている。第2シャフト61のうち固定部64は筒部材41内に配置されており、第2シャフト61のうち固定部64とは異なる部位は筒部材41外に突出している。第1シャフト51及び第2シャフト61は、筒部材41と一体回転可能な状態で筒部材41に固定されている。第1シャフト51は、固定部54を筒部材41に圧入することで筒部材41に固定されていてもよいし、固定部54と筒部材41とを接着剤によって接着することで筒部材41に固定されていてもよい。第2シャフト61は、固定部64を筒部材41に圧入することで筒部材41に固定されていてもよいし、固定部64と筒部材41とを接着剤によって接着することで筒部材41に固定されていてもよい。本実施形態において、筒部材41、永久磁石44及びシャフト51,61によって構成されるロータ40が軸部材として機能する。
ロータ40は、ステータ11を挿通している。第1シャフト51は、第1端面34側からステータ11よりも外側に突出している。第2シャフト61は、第2端面35側からステータ11よりも外側に突出している。
シャフト51,61のそれぞれは、軸受71,72によって支持されている。軸受71,72は、ボス105に支持されている。軸受71,72は、コイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2に配置されている。また、軸受71,72を支持するボス105の一部もコイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2に配置されている。第1シャフト51を支持する第1軸受71は、第1コイルエンド32に囲まれる領域A1に配置されている。第1軸受71は、当該第1軸受71を支持するボス105を介して第1コイルエンド32と径方向に向かい合って配置されているといえる。第2シャフト61を支持する第2軸受72は、第2コイルエンド33に囲まれる領域A2に配置されている。第2軸受72は、当該第2軸受72を支持するボス105を介して第2コイルエンド33と径方向に向かい合って配置されているといえる。なお、軸受71,72は、少なくとも一部がコイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2に配置されていればよく、軸受71,72の一部がコイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2から突出していてもよい。
回転電機10は、第1樹脂部材81及び第2樹脂部材91を備える。第1樹脂部材81及び第2樹脂部材91は熱硬化性樹脂などの樹脂製である。
図4に示すように、第1樹脂部材81は、円筒状の第1基部82と、第1基部82の周方向に並んで設けられた複数の第1延設部83と、爪部84と、第1孔85と、を備える。第1延設部83は、第1基部82から第1基部82の軸線方向に延びている。第1延設部83は、ステータ11のスロットの数と同数設けられる。爪部84は、複数の第1延設部83のうち少なくとも一部に設けられている。爪部84は、例えば、複数の第1延設部83のうち第1基部82の径方向に互いに向かい合う2つの第1延設部83に設けられる。第1孔85は、第1樹脂部材81を第1基部82の軸線方向に貫通する孔である。第1孔85は、各第1延設部83及び第1基部82を貫通している。
図1及び図2に示すように、第1樹脂部材81は、第1端面34と第1軸受71との間に第1基部82が位置するように配置される。第1基部82は、第1端面34に接触した状態で配置されている。第1基部82と、先端部17とは、ヨーク14の軸線方向に向かい合っている。第1延設部83は、先端部17同士の間の部分に挿入されている。第1延設部83は、先端部17同士の間に充填されている。即ち、第1延設部83は、先端部17同士の間に隙間が生じないように設けられている。本実施形態では、径方向の外側に向かうにつれて先端部17同士の間隔は長くなっていくため、これに合わせて、第1延設部83についても径方向の外側に向かうにつれて第1基部82の周方向への寸法が長くなるようにしている。なお、先端部17同士の間に隙間が生じていない状態とは、ステータコア12や第1樹脂部材81の公差を原因とする僅かな隙間を許容するものである。
図4に示すように、第2樹脂部材91は、円筒状の第2基部92と、第2基部92の周方向に並んで設けられた複数の第2延設部93と、爪部84が掛けられる掛止部94と、第2孔95と、を備える。第2延設部93は、第2基部92から第2基部92の軸線方向に延びている。第2延設部93は、ステータ11のスロットの数と同数設けられる。掛止部94は、複数の第2延設部93のうち一部に設けられている。掛止部94の数と、爪部84の数とは同一である。掛止部94は、例えば、複数の第2延設部93のうち第2基部92の径方向に互いに向かい合う2つの第2延設部93に設けられる。掛止部94は、例えば、第2延設部93に設けられた段差部であり、この段差部に爪部84が掛けられる。第2孔95は、第2樹脂部材91を第2基部92の軸線方向に貫通する孔である。第2孔95は、各第2延設部93及び第2基部92を貫通している。
図1及び図2に示すように、第2樹脂部材91は、第2端面35と第2軸受72との間に第2基部92が位置するように配置される。第2基部92は、第2端面35に接触した状態で配置されている。第2基部92と、先端部17とは、ヨーク14の軸線方向に向かい合っている。第2延設部93は、先端部17同士の間の部分に挿入されている。第2延設部93は、先端部17同士の間に充填されている。即ち、第2延設部93は、先端部17同士の間に隙間が生じないように設けられている。第2延設部93についても、第1延設部83と同様に、径方向の外側に向かうにつれて第2基部92の周方向への寸法が長くなる。なお、先端部17同士の間に隙間が生じていない状態とは、ステータコア12や第2樹脂部材91の公差を原因とする僅かな隙間を許容するものである。本実施形態において、第1延設部83及び第2延設部93が充填部として機能している。
図5に示すように、第1樹脂部材81の爪部84は、第2樹脂部材91の掛止部94に掛けられている。これにより、爪部84と掛止部94とが連結される。爪部84は第1連結部として機能し、掛止部94は第2連結部として機能している。爪部84が掛止部94に掛けられることで、第1樹脂部材81と第2樹脂部材91とは、互いに固定されている。
図6に示すように、第1樹脂部材81と第2樹脂部材91とが互いに固定されている状態で、第1孔85と第2孔95とは連通している。
本実施形態の作用について説明する。
コイル31に電流が流されると、永久磁石44が回転する。永久磁石44が回転することで、筒部材41及びシャフト51,61が一体となって回転する。即ち、ロータ40全体が回転する。これにより、回転電機10は駆動する。回転電機10が駆動すると、冷媒は、回転電機10の収容される収容領域Sを通って、圧縮部120に供給される。収容領域Sでは、ロータ40とステータ11との間に区画された隙間を冷媒が流通する。更に、冷媒は、第1孔85及び第2孔95を流通する。第1樹脂部材81に設けられた第1孔85及び第2樹脂部材91に設けられた第2孔95は、冷媒の流通路として機能する。
ステータコア12を構成する各電磁鋼板13は、ヨーク14の外周で溶接されている。一方で、ティース15は溶接されていない。コイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2に軸受71,72を配置するため、ティース15の先端部17にはコイル31を巻回していない。これにより、先端部17にもコイル31を巻回した場合に比べて、コイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2を径方向に大きくすることができる。ティース15の巻回部16には、コイル31を巻回するために挿入部24が装着されている。挿入部24を介してコイル31が巻回されることにより、巻回部16には、ヨーク14の軸線方向への拘束力が作用している。一方で、先端部17にはインシュレータ21を介したコイル31からの拘束力が作用しない。ロータ40が回転すると、永久磁石44とティース15との間に生じる吸引力による振動等を原因として、先端部17における電磁鋼板13同士がヨーク14の軸線方向に互いに離間しようとする。
第1樹脂部材81は、ステータコア12の第1端面34に接触した状態で固定されている。これにより、第1樹脂部材81は、電磁鋼板13がヨーク14の軸線方向に移動することを規制している。第2樹脂部材91は、ステータコア12の第2端面35に接触した状態で固定されている。これにより、第2樹脂部材91は、電磁鋼板13がヨーク14の軸線方向に移動することを規制している。従って、先端部17において、電磁鋼板13同士が離間しようとしても、第1樹脂部材81及び第2樹脂部材91によって電磁鋼板13同士が離間することを抑制できる。
また、ロータ40が回転すると、永久磁石44とティース15との間に生じる吸引力によって、先端部17にはヨーク14の周方向への力が作用する。この力によって、先端部17がヨーク14の周方向に振動すると、騒音の原因となる。本実施形態では、先端部17同士の間には、第1延設部83及び第2延設部93が充填されているため、先端部17がヨーク14の周方向に振動することが抑制されている。
なお、先端部17における電磁鋼板13同士の離間や、先端部17の振動を抑制するため、先端部17を省略することも考えられる。しかしながら、先端部17を省略した場合、ティース15から永久磁石44までの距離が長くなる。すると、ステータ11に鎖交する磁束が減ることで、回転電機10の出力が低くなる。本実施形態のように、第1樹脂部材81及び第2樹脂部材91を設けることで、コイル31が巻回されていない先端部17を設けつつ、先端部17を設けることによる電磁鋼板13の離間や、先端部17の振動を抑制できる。
軸受71,72をコイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2に配置しているため、コイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2とは異なる位置に軸受71,72を配置する場合に比べて、軸受71,72をステータコア12の近くに配置することができる。軸受71,72がステータコア12から離れるほど、軸受71,72にロータ40を支持させるためにロータ40の軸長を長くする必要がある。これに対して、コイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2に軸受71,72を配置することで、軸受71,72がコイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2とは異なる位置に配置される場合に比べて、ロータ40の軸長を短くすることができる。ロータ40の軸長が短くなることで、ロータ40の固有振動数は高くなる。
本実施形態のように、永久磁石44とシャフト51,61とを同軸となるように配置し、両者を筒部材41で固定したロータ40は、シャフトの外周にロータを配置する場合に比べて、径方向への寸法が短くなる。ロータ40の径方向への寸法が短くなると、遠心力や、風損が低減される。一方で、ロータ40の径方向への寸法が短くなることで、固有振動数は低下する。このため、本実施形態のロータ40には、軸長を短くすることで、固有振動数を高くすることが特に求められる。軸長を短くして固有振動数を高くすることで、径方向への寸法を短くしたことによるロータ40の固有振動数の低下を補うことができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)第1樹脂部材81と第2樹脂部材91によって電磁鋼板13同士が離間することを抑制している。電磁鋼板13同士が離間することでステータコア12の密度が低下することを抑制でき、回転電機10の出力が低下することを抑制できる。
(2)爪部84を掛止部94に掛けることで、第1樹脂部材81と第2樹脂部材91とは互いに固定されている。第1樹脂部材81と第2樹脂部材91とを互いに固定することで、電磁鋼板13から第1樹脂部材81及び第2樹脂部材91にヨーク14の軸線方向に力が加わった際に、第1樹脂部材81及び第2樹脂部材91が先端部17から離れることを抑制できる。
(3)第1延設部83及び第2延設部93は、先端部17同士の間に充填されている。先端部17がヨーク14の周方向に振動することを抑制でき、騒音の発生を抑制できる。
実施形態は、以下のように変更して実施することができる。実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○第1樹脂部材81は少なくとも、先端部17とヨーク14の軸線方向に向かい合う部位を備えていればよく、第1延設部83や爪部84を備えていなくてもよい。また、第2樹脂部材91は少なくとも、先端部17とヨーク14の軸線方向に向かい合う部位を備えていればよく、第2延設部93や掛止部94を備えていなくてもよい。例えば、第1絶縁部材22は、フランジ25,26のうち径方向の内側のフランジ26から第1端面34に沿って延び、先端部17と向かい合うように配置される第1樹脂部材を備えていてもよい。この場合、第1樹脂部材は、フランジ26に固定されているといえる。第2絶縁部材23は、フランジ25,26のうち径方向の内側のフランジ26から第2端面35に沿って延び、先端部17と向かい合うように配置される第2樹脂部材を備えていてもよい。この場合、第2樹脂部材はフランジ26に固定されているといえる。第1絶縁部材22と第2絶縁部材23は、挿入部24にコイル31が巻回されることで互いに固定される。
○第1延設部83及び第2延設部93は、充填部として機能していなくてもよい。即ち、第1延設部83と先端部17との間には隙間が区画されてもよいし、第2延設部93と先端部17との間には隙間が区画されてもよい。この場合、第1延設部83及び第2延設部93は、爪部84と掛止部94により第1樹脂部材81及び第2樹脂部材91を互いに固定するために設けられる。また、第1延設部83及び第2延設部93のうち一方を充填部としてもよい。
○第2樹脂部材91は、第2延設部93を備えていなくてもよい。この場合、第2基部92は、爪部84が掛けられる掛止部を備える。第1延設部83は、第1基部82から第2基部92まで延びる。爪部84は、第2基部92の掛止部に掛けられることで、第1樹脂部材81と第2樹脂部材91とは互いに固定する。同様に、第1樹脂部材81は、第1延設部83を備えていなくてもよい。
○第1連結部及び第2連結部は、互いを連結できる形状であればよい。例えば、第1連結部及び第2連結部は、互いに嵌め合う形状であってもよい。
○第1孔85の延びる方向に直交する方向の第1孔85の断面積は、一定でなくてもよい。例えば、放熱が行われにくい箇所の断面積を小さくすることで、放熱が行われにくい箇所での冷媒の流速を向上させてもよい。同様に、第2孔95の延びる方向に直交する方向の第2孔95の断面積は、一定でなくてもよい。
○第1樹脂部材81は、第1孔85を備えていなくてもよい。第2樹脂部材91は、第2孔95を備えていなくてもよい。
○2つの軸受71,72のうちいずれかがコイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2に配置されていてもよい。この場合であっても、両方の軸受71,72がコイルエンド32,33に囲まれる領域A1,A2とは異なる箇所に配置される場合に比べて、ロータ40の軸長を短くすることができる。
○軸受71,72は、ロータ40のうち筒部材41を支持するように設けられていてもよい。
○ロータは、シャフトの外周に設けられるロータコアと、永久磁石とを備えたものであってもよい。コイル31に電流が流れることで、ロータとシャフトとが一体回転する。この場合、シャフトが軸部材となり、シャフトが軸受71,72に支持される。
○ロータ40は第1シャフト51及び第2シャフト61のうちのいずれかを備えたものであってもよい。この場合であっても、実施形態と同様の効果を得ることができる。
○磁性体としては、永久磁石44に限らず、例えば、積層コア、アモルファスコア、又は圧粉コア等であってもよい。
○永久磁石44は、例えば、中実四角柱状であってもよく、永久磁石44の形状は特に限定されるものではない。また、シャフト本体52,62は、例えば、四角柱状であってもよく、シャフト本体52,62の形状は特に限定されるものではない。
○ロータ40は、車両用空調装置100に用いられる回転電機10以外に用いられてもよい。例えば、ロータ40は、燃料電池に空気を供給する電動圧縮機の回転電機に用いられていてもよい。また、ロータ40は、電動圧縮機以外に用いられる回転電機に用いられてもよい。
A1,A2…領域、10…回転電機、11…ステータ、12…ステータコア、13…電磁鋼板、14…ヨーク、15…ティース、16…巻回部、17…先端部、31…コイル、32,33…コイルエンド、34…第1端面、35…第2端面、40…軸部材としてのロータ、71,72…軸受、81…第1樹脂部材、83…充填部としての第1延設部、84…第1連結部としての爪部、91…第2樹脂部材、93…充填部としての第2延設部、94…第2連結部としての掛止部。

Claims (3)

  1. 複数の電磁鋼板を積層したステータコア及びコイルを有するステータと、
    前記コイルに電流が流れることで回転する軸部材と、を備え、
    前記ステータコアは、
    筒状のヨークと、
    前記ヨークから前記ヨークの径方向の内側に延びる複数のティースと、を備え、
    前記ティースは、
    前記コイルが巻回される巻回部と、
    前記巻回部よりも前記径方向の内側に位置しており、前記コイルが巻回されていない先端部と、を備え、
    前記コイルは、前記ステータコアよりも前記ヨークの軸線方向に突出したコイルエンドを備えた回転電機であって、
    前記コイルエンドに囲まれる領域に配置されており、前記軸部材を支持する軸受と、
    前記ステータコアの前記軸線方向の両端面の一方を第1端面、前記第1端面とは異なる端面を第2端面とすると、前記先端部と前記軸線方向に向かい合う位置に配置されており、前記第1端面に接触した状態で固定された第1樹脂部材と、
    前記先端部と前記軸線方向に向かい合う位置に配置されており、前記第2端面に接触した状態で固定された第2樹脂部材と、を備える回転電機。
  2. 前記第1樹脂部材は、第1連結部を備え、
    前記第2樹脂部材は、前記第1連結部に連結されることで、前記第1樹脂部材と前記第2樹脂部材とを互いに固定する第2連結部を備える請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記第1樹脂部材及び前記第2樹脂部材のうち少なくともいずれかは、前記ティースの前記先端部同士の間に充填される充填部を備える請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
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