JP2021046917A - 密封構造 - Google Patents
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Abstract
Description
取付孔を有する部材と、
前記取付孔に取り付けられる取付部材と、
前記取付部材の外周面に形成される環状溝に装着されることで、前記取付孔と前記取付部材との間の環状隙間を封止する環状かつ樹脂製のガスケットと、
を備える密封構造であって、
前記ガスケットは、内周面と外周面が円柱面により構成され、両端が中心軸線に垂直な平面により構成され、かつ、外周面と両端は、端部に向かうにつれて縮径する一対の傾斜面により繋がるように構成されると共に、
前記環状溝は、溝底面が幅方向の中央から幅方向両端に向かうにつれて縮径する一対の傾斜面により構成され、両側面が中心軸線に垂直な平面により構成され、かつ、溝底面と両側面は湾曲面により繋がるように構成されていることを特徴とする。
前記溝底面のうち最も径の小さな部位の外径をD21,前記溝底面のうち最も径の大きな部位の外径をD22,前記取付部材における前記環状溝の両側の部位の外径をD23とし、
前記取付孔の内径をD30とすると、
D21<D11<D22<D12<D23<D30<D13
を満たすとよい。
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係る密封構造について説明する。図1は本発明の実施例に係るガスケットの平面図である。図2は本発明の実施例に係るガスケットの一部破断断面図である。なお、図2においては、図中、上側に、ガスケットの中心軸線を含む面でガスケットを切断した断面図を示している。図3は本発明の実施例に係る取付部材の一部を示す側面図である。なお、図3においては、取付部材と、取付孔と、ガスケットとの寸法関係を分かりやすくするために、それぞれの中心軸線を一致させた状態において、取付孔の位置と、ガスケットの断面の外形を点線で示している。ガスケットについては、外力が作用していない状態におけるガスケットの断面の外形を示している。図4は本発明の実施例に係る密封構造の模式的断面図である。
本実施例に係る密封構造全体の構成について、特に、図3及び図4を参照して説明する。本実施例に係る密封構造は、取付孔310を有する部材300と、取付孔310に取り付けられる取付部材200と、取付孔310と取付部材200との間の環状隙間を封止するガスケット100とを備える。なお、ガスケット100は、取付部材200の外周面に形成される環状溝210に装着される。密封構造の一例として、部材300がシリンダーヘッドで、取付部材200がインジェクターで、ガスケット100が燃焼ガスシールの場合を例に挙げることができる。
特に、図1及び図2を参照して、本実施例に係るガスケット100について説明する。ガスケット100は、環状かつ樹脂製(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製)の部材により構成される。このガスケット100は、内周面110と外周面120が円柱面により構成され、両端131,132が中心軸線に垂直な平面により構成されている。また、ガスケット100は、外周面120と両端131,132は、端部に向かうにつれて縮径する一対の傾斜面141,142により繋がるように構成されている。なお、本実施例においては、一対の傾斜面141,142は、テーパ面により構成されている。ただし、これらの傾斜面は、中心軸線を含む面でガスケットを切断した断面図において、湾曲線となるような傾斜面とすることもできる。
特に、図3及び図4を参照して、取付部材200における環状溝210について説明する。本実施例に係る環状溝210の溝底面は、幅方向の中央から幅方向両端に向かうにつれて縮径する一対の傾斜面211,212により構成されている。なお、本実施例においては、一対の傾斜面211,212は、テーパ面により構成されている。ただし、これらの傾斜面は、中心軸線を含む面で取付部材200を切断した断面図において、湾曲線となるような傾斜面とすることもできる。
特に、図3を参照して、ガスケット100と、取付部材200の環状溝210と、取付孔310との寸法関係について説明する。
本実施例に係る密封構造によれば、取付部材200の環状溝210の溝底面は、幅方向の中央から幅方向両端に向かうにつれて縮径する一対の傾斜面211,212により構成されている。そのため、ガスケット100が環状溝210に装着された状態においては、楔効果によって、ガスケット100による取付孔310の内周面への面圧を高めることができる。
湾曲面231,232により繋がるように構成されている。そのため、ガスケット100は無理なく変形するので、環状溝210に対するガスケット100の充填率を高めることができ、ガスケット100による取付孔310の内周面への面圧を安定させることができる。
110 内周面
120 外周面
131,132 両端
141,142 傾斜面
200 取付部材
210 環状溝
211,212 傾斜面
221,222 両側面
231,232 湾曲面
300 部材
310 取付孔
Claims (3)
- 取付孔を有する部材と、
前記取付孔に取り付けられる取付部材と、
前記取付部材の外周面に形成される環状溝に装着されることで、前記取付孔と前記取付部材との間の環状隙間を封止する環状かつ樹脂製のガスケットと、
を備える密封構造であって、
前記ガスケットは、内周面と外周面が円柱面により構成され、両端が中心軸線に垂直な平面により構成され、かつ、外周面と両端は、端部に向かうにつれて縮径する一対の傾斜面により繋がるように構成されると共に、
前記環状溝は、溝底面が幅方向の中央から幅方向両端に向かうにつれて縮径する一対の傾斜面により構成され、両側面が中心軸線に垂直な平面により構成され、かつ、溝底面と両側面は湾曲面により繋がるように構成されていることを特徴とする密封構造。 - 前記取付部材の中心軸線を含む面で該取付部材を切断した場合の前記湾曲面の形状は、円弧または楕円弧形状であることを特徴とする請求項1に記載の密封構造。
- 前記ガスケットの内径をD11,前記ガスケットにおける外周面側に設けられた傾斜面における最も径の小さな部位の外径をD12,前記ガスケットの外径をD13とし、
前記溝底面のうち最も径の小さな部位の外径をD21,前記溝底面のうち最も径の大きな部位の外径をD22,前記取付部材における前記環状溝の両側の部位の外径をD23とし、
前記取付孔の内径をD30とすると、
D21<D11<D22<D12<D23<D30<D13
を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の密封構造。
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JP2015028322A (ja) * | 2013-07-30 | 2015-02-12 | 株式会社デンソー | 燃料噴射弁 |
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