JP2021044966A - ストレージ制御装置およびストレージシステム - Google Patents

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裕 関野
一輝 岡下
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Abstract

【課題】セルバランスにかかる時間を短縮するストレージ制御装置及びストレージシステムを提供する。【解決手段】ストレージ装置において、記憶装置を制御するSCUは、バックアップ電源である複数のリチウムイオンキャパシタ164−1〜164−6と、複数のリチウムイオンキャパシタのそれぞれの残充電量を測定し、異常キャパシタと正常キャパシタとを決定する決定部と、正常キャパシタに対して第1の充電量となるまで放電を行なわせる1次セルバランス処理を実施する1次セルバランス処理部、異常キャパシタに対して第1の充電量となるまで充電を行なわせる補充電処理を実施する補充電処理部、1次セルバランス処理が実施された正常キャパシタと、補充電処理が実施された異常キャパシタとに対して、第1の充電量より多い第2の充電量となるまで充電を行なわせる2次セルバランス処理を実施する2次セルバランス処理部を有するCPUと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ストレージ制御装置およびストレージシステムに関する。
一般に、ストレージ装置は、CM(Controller Module)内にメモリを備える。メモリは、キャッシュメモリとして使用される他、制御用データの保持にも使用される。
また、停電時におけるメモリの内容の喪失を防ぐために、バックアップ用電源を搭載し、停電時には、このバックアップ用電源から電力供給を行ない、その間にハードディスク等の記憶装置へメモリのデータを退避することでデータロストを防いでいる。バックアップ用電源には、SCU(System Capacitor Unit)が用いられる。
SCUには複数のLIC(Lithium Ion Capacitor)が搭載される。SCUにおいては、装置起動時に、これらのLICに対して充放電を行なうことで診断が実施される。
特開2014−7885号公報 特開2012−60691号公報
SCUに搭載される複数のLIC間においては、電圧のバラツキが生じる場合がある。LICは過充電により破壊し易い特性を持つため、SCU内の各LICの残充電量を揃えることで充電時のLICの過充電を防止する処理(セルバランス)が行なわれる。
従来のSCUにおいては、セルバランスは、残充電量が多いLICに抵抗を接続して放電させることで行なわれる。
しかしながら、LIC間の電圧バラツキが大きい場合には、セルバランスに時間がかかり、監視制御によるタイムアウトが生じる場合がある。タイムアウトが生じると、ストレージ装置に備えられた監視制御システムからリセット信号(Reset)が発行され、SCUのマイコンが動作不可となる。その結果、SCUが故障したとの誤検出が行なわれるとともに、装置起動にかかる時間が延伸するという課題がある。
1つの側面では、本発明は、セルバランスにかかる時間を短縮できるようにすることを目的とする。
このため、このストレージ制御装置は、記憶装置を制御するストレージ制御装置において、バックアップ電源である複数のキャパシタと、前記複数のキャパシタのそれぞれの残充電量を測定し、異常キャパシタと正常キャパシタとを決定する決定部と、前記正常キャパシタに対して第1の充電量となるまで放電を行なわせる1次セルバランス処理を実施する1次セルバランス処理部と、前記異常キャパシタに対して前記第1の充電量となるまで充電を行なわせる補充電処理を実施する補充電処理部と、前記1次セルバランス処理が実施された前記正常キャパシタと、前記補充電処理が実施された前記異常キャパシタとに対して、前記第1の充電量より多い第2の充電量となるまで充電を行なわせる2次セルバランス処理を実施する2次セルバランス処理部とを備える。
一実施形態によれば、セルバランスにかかる時間を短縮することができる。
実施形態の一例としてのストレージ装置のハードウェア構成を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージ装置のSCUのハードウェア構成を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージ装置のSCU制御ユニットの機能構成を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージ装置に備えられた複数のCM間における補充電の処理順序を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージ装置の各CMの処理を説名するためのフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージ装置のマスタCMによる処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージ装置のSCU制御ユニットによるセルバランス処理を説明するための図である。 実施形態の一例としてのストレージ装置のSCU制御ユニットによるセルバランス処理を説明するための図である。 実施形態の一例としてのストレージ装置のSCU制御ユニットによるセルバランス処理を説明するための図である。 実施形態の一例としてのストレージ装置のSCU制御ユニットによるセルバランス処理を説明するための図である。 実施形態の一例としてのストレージ装置のSCU制御ユニットによるセルバランス処理を説明するための図である。
以下、図面を参照して本ストレージ制御装置およびストレージシステムに係る実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
(A)構成
図1は実施形態の一例としてのストレージ装置1のハードウェア構成を例示する図である。
本実施形態のストレージ装置1は、図示しないホスト装置に接続され、このホスト装置に対して記憶領域を提供する。ホスト装置は、例えば、サーバ機能をそなえたコンピュータ(ホストコンピュータ)であり、LAN(Local Area Network)等のネットワーク(図示省略)を介して、本ストレージ装置1と通信可能に接続される。
ストレージ装置1は、図1に示すように、1つ以上(図1に示す例では2つ)のCM(Controller Module)10−1,10−2,1つ以上(図1に示す例では4つを図示)の記憶装置20およびPSU21(Power Supply Unit)を備える。
記憶装置20は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やSSD(Solid State Drive)等のデータを読み書き可能に格納する記憶装置であり、ホスト装置から受信したデータを記憶可能な記憶部として機能する。
図1に例示するストレージ装置1においては、CM10−1とCM10−2とにそれぞれ2つの記憶装置20が接続されている。
なお、図1中においては、便宜上、ストレージ装置1に4つの記憶装置20を示しているが、これに限定されるものではなく、3つ以下もしくは5つ以上の記憶装置20を備えてもよい。そして、ストレージ装置1は、これらの複数の記憶装置20を組み合わせて、冗長化された1つのストレージとして管理する、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)装置であってもよい。本実施形態においては、ストレージ装置1が、これらの複数の記憶装置20を用いてRAIDを形成するRAID装置である例について説明する。
PSU21は、例えば、CM10−1,10−2に電力を供給する。PSU21から供給される電力は、CM10−1,10−2に備えられるSCU16(詳細は後述)に対しても供給される。
CM10−1,10−2は、記憶装置20に対するデータのリードやライトの制御を行なうストレージ制御装置である。CM10−1とCM10−2とは同様の構成を有する。以下、2つのCM10−1,10−2を特に区別しない場合には、CM10と表記する。
また、本ストレージ装置1に備えられた複数のCM10−1,10−2のうち、一のCM10(例えば、CM10−1)はマスタとして機能し、他のCM10(例えば、CM10−2)はスレーブとして機能する。以下、CM10−1をマスタCM10−1といい、CM10−2をスレーブCM10−2といってもよい。また、CM10−1をCM#0と表してもよく、CM10−2をCM#1と表してもよい。
CM10は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11,FC(Fibre Channel)コントローラ12,SAS(Serial Attached Small Computer System Interface)コントローラ13,PCH(Platform Controller Hub)14,I2C(Inter-Integrated Circuit)スイッチ15,SCU16およびエキスパンダ17を備える。
FCコントローラ12は、光通信インタフェースであり、CPU11とホスト装置とを通信可能に接続する。CM10はこのFCコントローラ12を介して、ホスト装置との間でデータや各種コマンド等の送受信を行なう。
SASコントローラ13は、SAS規格に沿った通信を実現するための通信インタフェースであり、CPU11と記憶装置20とを通信可能に接続する。CM10は、このSASコントローラ13を介して、記憶装置20との間でデータやコマンド等の送受信を行なう。
PCH14は、周辺I/O制御用プロセッサであり、いわゆるサウスブリッジとして機能する。PCH14は、CPU11とI2Cスイッチ15とを通信可能に接続する。
I2Cスイッチ15は、I2Cバスの切替えを行なうスイッチであり、SCU16とPCH14とを接続する。
エキスパンダ17は、通信インタフェースであり、他のCM10に備えられたエキスパンダ17と通信ケーブルを介して接続される。これにより、CM10はエキスパンダ17を介して他のCM10と通信可能に接続される。エキスパンダ17は、例えば、SAS規格に沿った通信を実現するSASエキスパンダであってもよい。エキスパンダ17をEXP17と表す場合もある。
DIMM18は、複数のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップをプリント基板上に搭載したメモリモジュールである。DIMM18は、CPU11が演習処理を行なうに際して主記憶装置として使用される。CM10には1つ以上のDIMM18が備えられる。図1に示す例においては、各CM10にそれぞれ4つのDIMM18が示されている。
CPU11は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、DIMM18に格納されたOS(Operating System)やプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。例えば、CPU11は、ホスト装置から送信されるI/O要求に従って、記憶装置20に対してデータのリードやライトを実現する。また、CPU11はRAIDの制御を行なってもよい。
SCU16は、停電時に、DIMM18の内容を不揮発性の記憶装置等に退避させるための電源を供給するバックアップ電源装置であり、例えば、当該SCU16と同一のCM10上に備えられたDIMM18,PCH14およびI2Cスイッチ15に対して電力(バックアップ電力)の供給を行なう。図1においては、SCU16によるCM10内におけるバックアップ電力供給対象を破線で示している。
図2は実施形態の一例としてのストレージ装置1のSCU16のハードウェア構成を例示する図である。
図2に例示するSCU16は、SCU制御ユニット160およびLICユニット165を備える。
LICユニット165は、複数(図2に示す例では6つ)のLIC(キャパシタ)164−1〜164−6を備える。以下、LIC164−1をLIC#1と表す場合がある。同様に、LIC164−2〜164−6を、LIC#1〜#6とそれぞれ表す場合がある。
また、以下、6つのLIC164−2〜164−6を特に区別しない場合には、LIC164と表記する。
なお、図2中においては、LICユニット165に6つのLIC164を示しているが、これに限定されるものではなく、5つ以下もしくは7つ以上のLIC164を備えてもよい。
各LIC164は放電経路168に接続されている。放電経路168は、LIC164を放電させるための電子回路である。後述するSCU制御ユニット160は、個々のLIC164に対して任意に、それぞれ図示しない抵抗器(負荷)を電気的に接続させる制御を行なうことで、個々のLIC164を任意に放電させる。
なお、LIC164の放電は既知の手法により実現することができ、放電経路168についての詳細な説明は省略する。
また、LIC164−1はスイッチ163−1を介して充電経路167にも接続されている。同様に、LIC164−2,164-3,164−4,164−5,164−6は、スイッチ163−2,163−3,163−4,163−5,163−6を介して、それぞれ充電経路167に接続されている。
以下、6つのスイッチ163−1〜163−6を特に区別しない場合には、スイッチ163と表記する。また、スイッチ163−1をSW#1と表す場合がある。同様に、スイッチ163−2〜163−6をSW#2〜#6と表す場合がある。
各LIC164は、それぞれ対応するスイッチ163を介して充電経路167に接続されている。
充電経路167は、LIC164を充電させるための電子回路である。スイッチ163−1をオン状態にすることで充電経路167からLIC164−1に対して電力供給が行なわれ、LIC164−1の充電が行なわれる。
同様に、スイッチ163−2〜163−6をそれぞれオン状態にすることで、充電経路167からLIC164−2〜164−6に対して電力供給が行なわれ、LIC164−2〜164−6の充電がそれぞれ行なわれる。
すなわち、スイッチ163は、複数のLIC164のそれぞれに対応して備えられ、対応するLIC164を充電経路167に接続する。
SCU制御ユニット160は、各スイッチ163のオン/オフを制御することで、各LIC164を任意に充電させる機能を実現する。なお、充電経路167の回路構成は適宜実施することができ、その詳細な説明は省略する。
SCU制御ユニット160は、本ストレージ装置1の停電時にバックアップ電力供給対象に対する電力供給の制御を行なう。
また、SCU制御ユニット160は、LICユニット165の各LIC164のセルバランスを制御するものであり、これらのLIC164の充電および放電(以下、充放電という場合がある)を制御する。
SCU制御ユニット160は、図2に示すように、マイコンユニット161を備える。マイコンユニット161は、I2Cバスを介してI2Cスイッチ15に接続され、このI2Cスイッチ15およびPCH14を介してCPU11に接続されている。
また、マイコンユニット161には、例えば12Vの直流電源(DC電源)が接続されている。
マイコンユニット161は、CPU162およびフラッシュメモリ166を備える。フラッシュメモリ166には、CPU162が実行するプログラムが格納されている。また、CPU162はプログラムを実行する際に、フラッシュメモリ166を主記憶装置として使用し、プログラムの少なくとも一部や使用するデータを、このフラッシュメモリ166に展開(格納)してもよい。
CPU162は、SCU制御ユニット160全体を制御する。CPU162は、複数のプロセッサを有するマルチプロセッサであってもよい。なお、CPU162に代えて、MPU(Micro Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),ASIC(Application Specific Integrated Circuit),PLD(Programmable Logic Device),FPGA(Field Programmable Gate Array)のいずれか一つであってもよい。また、CPU162に代えて、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD,FPGAのうちの2種類以上の要素の組み合わせであってもよい。
図3は実施形態の一例としてのストレージ装置1のSCU制御ユニット160の機能構成を例示する図である。
CPU162は、フラッシュメモリ166に格納されたスレーブ用制御プログラムを実行することで、図3に示すように、異常LIC数計数部101,1次セルバランス処理部102,補充電処理部103,2次セルバランス処理部104および診断試験部105として機能する。
すなわち、本ストレージ装置1におけるスレーブCM10に搭載されたSCU制御ユニット160が、異常LIC数計数部101,1次セルバランス処理部102,補充電処理部103,2次セルバランス処理部104および診断試験部105として機能する。
なお、これらの異常LIC数計数部101,1次セルバランス処理部102,補充電処理部103,2次セルバランス処理部104および診断試験部105としての機能を実現するためのプログラム(スレーブ用制御プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
異常LIC数計数部101,1次セルバランス処理部102,補充電処理部103,2次セルバランス処理部104および診断試験部105としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではフラッシュメモリ166)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU162)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
異常LIC数計数部101は、当該SCU制御ユニット160が搭載されたSCU16(自SCU16といってもよい)に備えられた各LIC164のそれぞれに対して、正常であるか異常であるかの判断を行なう。そして、異常LIC数計数部101は、自SCU16に備えられたLIC164のうち異常であると判断したLIC164の数(異常LIC数)を、マスタCM10−1のSCU16に通知する。なお、異常LIC数を充電残量少LIC数という場合がある。
具体的には、異常LIC数計数部101は、自SCU16に備えられた各LIC164の電圧をそれぞれ測定し、この測定した電圧値を予め規定した閾値と比較する。ここで、閾値は、例えば、満充電の状態を100%とした場合における80%の充電状態に対応する電圧値であり、例えば、3.32Vである。
異常LIC数計数部101は、電圧値が閾値以上であるLIC164を正常と判断し、電圧値が閾値未満であるLIC164を異常であると判断する。
異常LIC数計数部101は、複数のLIC164のそれぞれの残充電量(電圧,放電量)を測定し、異常LIC164と正常LIC164とを決定する決定部として機能する。
一般に、LIC164は、その電圧と残充電量とがリニア(線形)な関係にあるという特性を有する。従って、LIC164の電圧を用いて残充電量を求めることができ、LIC164の電圧を残充電量とみなしてもよい。また、LIC164において、残充電量と放電量とは対応関係を有し、LIC164の総容量から残充電量を減算した値が放電量に相当する。
異常LIC数計数部101は、電圧値が閾値未満であるLIC(異常LIC)164の数(異常LIC数)をマスタCM10−1に通知する。
なお、LIC164が正常であるか異常であるかの判断の基準となる閾値は、3.32Vに限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
1次セルバランス処理部102は、1次セルバランス処理として、異常LIC数計数部101によって正常と判断されたLIC164(正常LIC164,正常キャパシタ)に対して、第1の充電量となるまで放電させる。ここで、第1の充電量は、例えば、満充電の状態を100%とした場合における80%の充電状態であってもよく、例えば、電圧値3.32Vであってもよい。
1次セルバランス処理部102は、異常LIC数計数部101によって正常と判断されたLIC164(正常LIC164)に対して、放電経路168を用いて図示しない抵抗器を接続させて、その電圧が3.32V(第1の充電量)となるまで放電させる。
1次セルバランス処理部102は、制御対象のLIC164の電圧が3.32Vになると、抵抗器との接続を解除して放電を停止させる。
以下、1次セルバランス処理部102によるLIC164の放電を1次放電という場合がある。1次セルバランス処理部102は、自SCU16のLIC164に対する1次放電を行なう。
補充電処理部103は、異常LIC数計数部101によって異常と判断されたLIC164(異常LIC164)に対して、第1の充電量となるまで充電を行なわせる。以下、異常LIC数計数部101により電圧値が閾値未満であると判断された異常LIC164に対して、第1の充電量となるまで充電させることを補充電もしくは補充電処理という場合がある。
ここで、第1の充電量は、例えば、満充電の状態を100%とした場合における80%程度の充電状態であってもよく、例えば、電圧値3.32Vであってもよい。
補充電処理部103は、異常LIC数計数部101によって異常と判断されたLIC164(異常LIC164,異常キャパシタ)に対して、当該LIC164に対応して備えられたスイッチ163をオン状態にして充電経路167に接続させて、その電圧が3.32V(第1の充電量)となるまで充電させる。
補充電処理部103は、後述するマスタCM10−1の補充電指示部107から異常LIC164への補充電の開始指示を受信すると、異常LIC164に対する補充電を開始する。
補充電処理部103が、異常LIC164に対応するスイッチ163を接続制御して、この異常LIC164を充電経路167に接続させることで、異常LIC164に対する補充電処理を行なうことができる。
1次セルバランス処理部102は、補充電の対象のLIC164の電圧が3.32Vになると、スイッチ163をオフにして充電を停止させる。
以下、補充電処理部103による異常LIC164に対する充電を1次充電という場合がある。補充電処理部103は、自SCU16の異常LIC164に対する1次充電を行なう。
2次セルバランス処理部104は、1次セルバランス処理部102もしくは補充電処理部103により第1の充電量とされたLIC164に対して、第2の充電量となるように充電させる。
ここで、第2の充電量は、第1の充電量より高い値であり、例えば、満充電の状態(100%)であってもよい。本ストレージ装置1においては、2次セルバランス処理部104は当該SCU16に備えられた各LIC164を満充電にする制御を行なう。
2次セルバランス処理部104は、当該SCU16のLICユニット165に備えられた各LIC164に対して、各LIC164に対応して備えられたスイッチ163をオン状態にして充電経路167に接続させて、満充電(第2の充電量)になるまで充電させる。
以下、2次セルバランス処理部104によるLIC164への充電を2次充電という場合がある。2次セルバランス処理部104は、自SCU16のLIC164に対する2次充電を行なう。2次セルバランス処理部104による2次充電処理は、当該CM#1のSCU16に備えられた、正常LIC164(正常LICグループ)と異常LIC164(異常LICグループ)との両方に対して行なわれる。
診断試験部105は、LIC164に対する診断試験を行なう。診断試験部105は、例えば、2次セルバランス処理部104により第2の充電量にとなるように充電されたLIC164が第2の充電量となっているかを確認する。例えば、診断試験部105は、LIC164の電圧が第2の充電量に相当する電圧値であるかを確認する。
診断試験部105は、試験対象のLIC164に負荷を接続して放電させ、充電量や寿命の診断を行なってもよい。
また、特に、マスタCM10−1に備えられたSCU制御ユニット160においては、CPU162は、フラッシュメモリ166に格納されたマスタ用制御プログラムを実行することで、図3に示すように、要補充電LIC数計数部106,補充電指示部107および充電指示部108として機能する。
なお、これらの要補充電LIC数計数部106,補充電指示部107および充電指示部108としての機能を実現するためのプログラム(マスタ用制御プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
要補充電LIC数計数部106,補充電指示部107および充電指示部108としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではフラッシュメモリ166)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU162)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
要補充電LIC数計数部106は、本ストレージ装置1のスレーブCM10から通知される異常LIC数に基づき、補充電が必要なLIC164の数(要補充電LIC数)を求める。補充電が必要なLIC164とは、異常LIC数計数部101によって異常と判断されたLIC164(異常LIC164)である。
要補充電LIC数計数部106は、スレーブCM10から送信される異常LIC数を合計することで、補充電が必要なLIC164の数を求める。
補充電指示部107は、スレーブCM10の補充電処理部103に対して、異常LIC164への補充電の開始指示を発行する。
補充電指示部107は、要補充電LIC数計数部106により求められた要補充電LIC数が基準数以上となった場合に、これらの異常LIC164を備えるCM10の補充電処理部103に、異常LIC164への補充電の実行指示(補充電開始指示)を通知する。
ここで基準数は、PSU21の電源供給能力によって決定される値であり、PSU21が同時に電力供給可能なLIC164の数の上限値(限界値)である。本実施形態においては、基準数が6個である例について示す。
上述の如く、本ストレージ装置1において、PSU21が同時に電力供給可能なLIC164の数の上限値(基準数)は6である。従って、2つのCM#0,#1の各異常LIC数の合計が6以下である場合には、これらのCM#0,#1における全ての異常LIC164に対する補充電を同時に実行することができる。
これに対して、2つのCM#0,#1の各異常LIC数の合計が7以上である場合には、これらのCM#0,#1における全ての異常LIC164に対する補充電を同時に実行することはできない。
そこで、本ストレージ装置1においては、各CM10において異常LIC数計数部101により検出された異常LIC164の数に応じて、補充電の処理順序を決定する。すなわち、補充電指示部107は、本ストレージ装置1に備えられた複数のCM10に対して補充電の実施順序を規定し、この実施順序に従って、各CM10に備えられた補充電処理部103へ補充電開始指示を通知する。
図4は実施形態の一例としてのストレージ装置1に備えられた複数のCM10間における補充電の処理順序を例示する図である。
この図4に示す例においては、縦方向にCM#1において検出された異常LIC数を並べるとともに、横方向にCM#0において検出された異常LIC数を並べるマトリクスが構成されている。そして、CM#0において検出された異常LIC数とCM#1において検出された異常LIC数との組み合わせに応じて、CM#0,#1に備えられた各異常LIC164の補充電の処理順序を規定している。
この図4に例示するマトリクスにおいては、いずれかのCM10の異常LIC数が0である場合(異常LIC×0)には、異常LIC数が1〜6である他方のCM10に備えられた異常LIC164に対してのみ補充電が行なわれることを示す(図4中の符号P1,P2参照)。
また、異常LIC数が1以上の組み合わせであって、CM#0の異常LIC数とCM#1の異常LIC数との合計が6以下である場合には、CM#0,CM#1の両方の異常LIC164に対して同時に補充電が行なわれることを示す(図4の符号P3参照)。
そして、これら以外の組み合わせにおいては、CM#0の異常LIC164後にCM#1の異常LIC164の補充電が行なわれることを示す(図4の符号P4参照)。すなわち、2つのCM10のうち、予め設定された優先順位に従って選択されたCM10(図4に示す例ではマスタCM#0)の異常LIC164を優先して補充電を行なう。なお、複数のCM10間における補充電の優先順位は、これに限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
充電指示部108は、本ストレージ装置1の全てのCM10においてLIC164への補充電が完了した後に、各CM10のSCU制御ユニット160(2次セルバランス処理部104)に、各LIC164に対する2次充電を行なわせる。充電指示部108は、LIC164の充電を行なわせるCM10に対して、充電可能通知を送信する。
(B)動作
上述の如く構成された実施形態の一例としてのストレージ装置1の各CM10の処理を、図5に示すフローチャート(ステップA1〜A8)に従って説明する。
以下の処理は、例えば、本ストレージ装置1の起動時に行なってもよい。
ステップA1において、CM10において、異常LIC数計数部101は、自SCU16に備えられた各LIC164の電圧(残充電量)を測定する。
ステップA2において、異常LIC数計数部101は、測定したLIC164の電圧を閾値(例えば、3.32V)と比較することで、当該LIC164が正常であるか異常(異常LIC164)であるかを判断する(グループ分け)。
ステップA3において、異常LIC数計数部101は、異常LIC数をマスタCM10−1(要補充電LIC数計数部106)に通知する。
ステップA4において、1次セルバランス処理として、異常LIC数計数部101によって正常と判断されたLIC164(正常LIC164)に対して、第1の充電量となるように放電させる。
また、ステップA5において、補充電処理部103は、マスタCM10−1の補充電指示部107からの指示に従って、異常LIC数計数部101によって異常と判断されたLIC164(異常LIC164)に対して、第1の充電量となるように補充電を行なわせる。補充電処理部103は、マスタCM10−1から送信される補充電指示に従って、複数の異常LIC164に対して、順次、補充電処理を実行する。
上述したステップA4,A5の処理は並行して行なうことが望ましい。ただし、これに限定されるものではなく、ステップA4の処理の終了後にステップA5の処理を行なってもよく、また、逆に、ステップA5の処理の終了後にステップA4の処理を行なってもよい。
ステップA6において、2次セルバランス処理部104が、当該CM#1のSCU16に備えられた、正常なLIC164(正常LICグループ)と異常LIC164(異常LICグループ)との両方に対して、2次充電を行なう(2次セルバランス処理)。
これにより、当該CM#1のSCU16に備えられた、全てのLIC164を満充電する2次充電が行なわれる(ステップA7)。2次セルバランス処理部104は、2次充電が完了すると、マスタCM10−1の充電指示部108に対してLIC164への2次充電が完了したことを通知する充電完了通知を送信する。
ステップA8において、診断試験部105が、当該CM#1のSCU16に備えられた、全てのLIC164に対して診断試験を行なう。その後、処理を終了する。
上記のステップA1〜A8に示した処理は、マスタCM10−1においても、スレーブCM10−2と同様に行なわれる。ただし、ステップA3に示した、異常LIC数計数部101からマスタCM10−1(要補充電LIC数計数部106)への異常LIC数の通知は、自CM10−1内において行なわれる。
次に、実施形態の一例としてのストレージ装置1のマスタCM10−1による処理を、図6に示すフローチャート(ステップB1〜B15)に従って説明する。
以下の処理は、例えば、本ストレージ装置1の起動時に行なってもよい。
ステップB1において、本ストレージ装置1に備えられた全CM10のうち、異常LIC164を有するCM10から、マスタCM10−1の要補充電LIC数計数部106へ異常LIC数が送信され、要補充電LIC数計数部106は、この送信された異常LIC数を受信する。
ステップB2において、変数n,n’を初期化する(n=0,n’=1)。なお、nは本ストレージ装置1に備えられたCM10の数である。本実施形態においてはn=2である。
ステップB3において、要補充電LIC数計数部106は、マスタCM10(CMn’,CM#0)の異常LIC数(充電残量少LIC数)を変数Sに設定する。
ステップB4において、要補充電LIC数計数部106は、ステップB3において算出した変数Sに、スレーブCM#1(CM(n+1))の異常LIC数(充電残量少LIC数)を加算する。
すなわち、ステップB3,B4において、要補充電LIC数計数部106は、本ストレージ装置1における充電が必要なLIC(異常LIC)164の合計数を求める。
ステップB5において、補充電処理部103は、変数Sの値が、PSU21が同時に電力供給可能なLIC164の数の上限値(基準数;本実施形態では6)よりも大きいかを確認する。
確認の結果、変数Sの値が基準数以下の場合に(ステップB5のNOルート参照)、ステップB6に移行し、nをインクリメントする(n=n+1)。その後、ステップB4に戻る。
また、ステップB5における確認の結果、変数Sの値が基準数よりも大きい場合に(ステップB5のYESルート参照)、すなわち、異常LIC数の合計が基準値より多い場合に、処理はステップB7に移行する。
ステップB7において、補充電処理部103は、CMn′〜CMn(CM#0,#1)に対して、補充電開始指示を通知する。
ステップB8において、補充電指示部107は、補充電開始指示を通知した各CM10における補充電の完了を待つ。ステップB9において、補充電指示部107は、本ストレージ装置1に備えられた全CM10において補充電が完了したかを確認する。
全CM10における補充電が完了していない場合には(ステップB9のNOルート参照)、ステップB10に移行する。ステップB10においては、n′にnを設定する(n′=n)。その後、ステップB3に戻る。
ステップB9における確認の結果、全CM10において補充電が完了した場合には(ステップB9のYESルート参照)、ステップB11に移行する。ステップB11においては、nに0を設定する(n=0)。
その後、ステップB12に移行する。ステップB12において、充電指示部108は、CMnに対して充電可能通知を送信する。この充電可能通知を受信したCM10においては、2次セルバランス処理部104が、自SCU16に備える全LIC164を満充電にする2次充電を行なう。
ステップB13において、充電指示部108は、充電可能通知の送信先のCM10における2次充電の完了を待つ。
ステップB14において、充電指示部108は、本ストレージ装置1に備えられた全CM10においてLIC164の2次充電が完了したかを確認する。例えば、充電指示部108は、全CM10から充電完了通知が応答されたかを確認する。
全CM10におけるLIC164の充電(2次充電指示部108)が完了していない場合には(ステップB14のNOルート参照)、ステップB15においてnをインクリメントし(n=n+1)、ステップB12に戻る。
一方、全CM10におけるLIC164の充電(2次充電)が完了した場合には(ステップB14のYESルート参照)、処理を終了する。
次に、実施形態の一例としてのストレージ装置1のSCU16におけるLIC164の放充電制御を、図7〜図11を用いて説明する。
図7〜図11は実施形態の一例としてのストレージ装置1のSCU制御ユニット160によるセルバランス処理を説明するための図である。
図7は本ストレージ装置1の電源オフ時における各LIC164の状態を例示する図である。この図7に示す例において、LIC164−4(LIC#4)の残充電量が他のLIC164に比べて少なくなっている。
本ストレージ装置1の電源オフ時においては、全スイッチ163はオフの状態である。これにより、各LIC164が互いに切り離され独立した状態となる。従って、LIC#4の放電量が大きい場合であっても、他のLIC164(特にLIC#3)に影響を与えることがない。
次に、本ストレージ装置1が電源オン状態になると、異常LIC数計数部101は、自SCU16の各LIC164の電圧を測定する。異常LIC数計数部101は、スイッチ163−1〜163−6(SW#1〜#6)を、順次、個別にオン状態にして、各LIC164の電圧を測定する。図8に示す例においては、スイッチ163−1がオン状態となっている。
異常LIC数計数部101は、測定した電圧値が予め規定された閾値よりも小さいLIC164−4を異常LIC164と認定する。補充電処理部103は、異常LIC164−4に対して補充電を行なう。
異常LIC164−4は、他のLIC164−1〜164−3,164−5,164−6に比べて電圧差が大きい状態であったが(図7参照)、補充電処理部103が補充電処理を行なうことで、電圧差が小さくなる。
図9に示すように、補充電処理部103は、スイッチ163−4をオン状態にすることで、充電経路167を介してLIC164−4に電力供給を行ない補充電を行なう。補充電処理部103は、他のLIC164との電圧差が大きいLIC164に対して補充電を行なってもよい。
次に、1次セルバランス処理部102が、正常LIC164に対して1次セルバランス処理(1次放電)を行なう。
図10に示すように、1次セルバランス処理部102は、正常LIC164−1〜164−3,164−5,164−6に対して図示しない抵抗器を接続させて、放電経路168を介して、その電圧が3.32V(第1の充電量)となるまで放電させる。
その後、2次セルバランス処理部104が、LICユニット165に備えられた全てのLIC164に対して2次セルバランス処理を行なう。
図11に示すように、2次セルバランス処理部104は、スイッチ163−1〜163−6をそれぞれオン状態にすることで、充電経路167を介して各LIC164−1〜164−6に電力供給を行ない、各LIC164−1〜164−6を満充電状態にする。
LIC164−4は、他のLIC164−1〜164−3,164−5,164−6に比べて電圧差が大きい状態であったが(図7参照)、補充電処理部103が個別に補充電処理を行なうことで、他のLIC164との電圧差が小さくなる。すなわち、LICユニット165に備えられた各LIC164間の充電量の差を無くすセルバランスに要する時間を短縮することができる。これにより、セルバランスにおいてタイムアウトが発生することがなく、本ストレージ装置1の起動に要する時間を短縮することができる。
(C)効果
このように、本発明の一実施形態としてのストレージ装置1によれば、異常LIC数計数部101が、自SCU16に備えられたLIC164の電圧を閾値と比較することで、正常LIC164と異常LIC164とにグループ分けすることができる。
1次セルバランス処理部102が、正常LIC164に対して1次セルバランス処理として、第1の充電量となるまで放電させる。これにより、正常LIC164と判定されたLIC164を容易に第1の充電量の状態にすることができる。
また、補充電処理部103が、異常LIC数計数部101によって異常と判断されたLIC164(異常LIC164)に対して、第1の充電量となるまで充電(補充電)を行なわせる。これにより、異常LIC164と判定されたLIC164を容易に第1の充電量の状態にすることができる。
また、LICユニット165において、複数のLIC164のそれぞれに対応してスイッチ163を備え、これらのスイッチ163をオン/オフ制御することで、対応するLIC164を個別に充電経路167に接続することができる。これにより、LIC164を個別に充電(補充電)することができる。すなわち、異常LIC164と判定されたLIC164だけを充電(補充電)することができ、異常LIC164を容易に第1の充電量となるまで補充電を行なうことができる。
そして、2次セルバランス処理部104が、第1の充電量の状態である各LIC164に対して、それぞれ第2の充電量(満充電)に充電させる。この際、全LIC164が第1の充電量となっているので、全LIC164を短時間で第2の充電量の状態にすることができる。すなわち、2次セルバランス処理において短時間で第2の充電量(満充電)の状態にすることができる。
従来のストレージ装置においては、電圧が低いLICに揃えるように、他のLICを放電させるセルバランス放電を行なっており、LIC間の電圧差が大きい場合には、セルバランス放電に長時間を要する。これに対して、本ストレージ装置1においては、異常LIC164に対して、第1の充電量となるまで補充電を行なうことで、セルバランス放電に長時間を要する必要がない。
従って、本ストレージ装置1においては、セルバランス処理に要する時間を短縮し、本ストレージ装置1の起動時間を短縮することができる。
(D)その他
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成および各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、SCU16のLICユニット165に備えられるLIC164の数は6つに限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
また、上述した実施形態においては、ストレージ装置1に2つのCM10−1,10−2が備えられる例を示したが、これに限定されるものではない。ストレージ装置1に3つ以上のCM10を備えてもよい。
CM10が3つ以上である場合には、これらの3つ以上のCM10に優先順位を設定してもよい。そして、各CM10の異常LIC数の合計が、PSU21が同時に電力供給可能なLIC164の数の上限値(基準数)より多い場合に、この設定した優先順位に従ってCM10を順次選択して、各CM10の異常LIC164に対する補充電を順次行なってもよい。すなわち、補充電指示部107は、本ストレージ装置1に備えられた複数のCM10間において、補充電の実施順序を規定し、この実施順序に従って、各CM10に備えられた補充電処理部103へ補充電開始指示を通知する。
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(E)付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
記憶装置を制御するストレージ制御装置において、
バックアップ電源である複数のキャパシタと、
前記複数のキャパシタのそれぞれの残充電量を測定し、異常キャパシタと正常キャパシタとを決定する決定部と、
前記正常キャパシタに対して第1の充電量となるまで放電を行なわせる1次セルバランス処理を実施する1次セルバランス処理部と、
前記異常キャパシタに対して前記第1の充電量となるまで充電を行なわせる補充電処理を実施する補充電処理部と、
前記1次セルバランス処理が実施された前記正常キャパシタと、前記補充電処理が実施された前記異常キャパシタとに対して、前記第1の充電量より多い第2の充電量となるまで充電を行なわせる2次セルバランス処理を実施する2次セルバランス処理部と
を備えることを特徴とする、ストレージ制御装置。
(付記2)
前記2次セルバランス処理が実施された前記正常キャパシタおよび前記異常キャパシタに対する診断試験を行なう診断試験部
を備えることを特徴とする、付記1記載のストレージ制御装置。
(付記3)
前記複数のキャパシタのそれぞれに対応して備えられ、対応する前記キャパシタを充電経路に接続する複数のスイッチを備え、
前記補充電処理部が、前記異常キャパシタに対応する前記スイッチを接続制御して前記異常キャパシタを前記充電経路に接続させることで、前記異常キャパシタに対する前記補充電処理を行なう
ことを特徴とする、付記1または2記載のストレージ制御装置。
(付記4)
記憶装置を制御する複数のストレージ制御装置を備えるストレージシステムにおいて、
前記ストレージ制御装置がバックアップ電源である複数のキャパシタを備え、
前記複数のストレージ制御装置が、1つ以上のスレーブストレージ制御装置と、前記スレーブストレージ制御装置を制御するマスタストレージ制御装置とを備え、
前記スレーブストレージ制御装置が、
前記複数のキャパシタのそれぞれの残充電量を測定し、異常キャパシタと正常キャパシタとを決定する決定部と、
前記正常キャパシタに対して第1の充電量となるまで放電を行なわせる1次セルバランス処理を実施する1次セルバランス処理部と、
前記異常キャパシタに対して前記第1の充電量となるまで充電を行なわせる補充電処理を実施する補充電処理部と、
前記1次セルバランス処理が実施された前記正常キャパシタと、前記補充電処理が実施された前記異常キャパシタとに対して、前記第1の充電量より多い第2の充電量となるまで充電を行なわせる2次セルバランス処理を実施する2次セルバランス処理部と
を備え、
前記マスタストレージ制御装置が、
前記異常キャパシタを備える前記スレーブストレージ制御装置の前記補充電処理部に対して、前記補充電処理の開始指示を通知する補充電指示部と、
前記スレーブストレージ制御装置の前記2次セルバランス処理部に対して、前記2次セルバランス処理の開始指示を通知する充電指示部と
を備えることを特徴とする、ストレージシステム。
(付記5)
前記スレーブストレージ制御装置が、
前記2次セルバランス処理が実施された前記正常キャパシタおよび前記異常キャパシタに対する診断試験を行なう診断試験部
を備えることを特徴とする、付記4記載のストレージシステム。
(付記6)
前記複数のストレージ制御装置が、
前記複数のキャパシタのそれぞれに対応して備えられ、対応する前記キャパシタを充電経路に接続する複数のスイッチを備え、
前記補充電処理部が、前記異常キャパシタに対応する前記スイッチを接続制御して前記異常キャパシタを前記充電経路に接続させることで、前記異常キャパシタに対する前記補充電処理を行なう
ことを特徴とする、付記4または5記載のストレージシステム。
(付記7)
前記補充電指示部が、
前記異常キャパシタの合計数が、電力供給装置が同時に電力供給可能なキャパシタの数の上限値に到達したことを確認してから前記補充電処理部に対して、前記補充電処理の開始指示を通知する
ことを特徴とする、付記4〜6のいずれか1項に記載のストレージシステム。
1 ストレージ装置(ストレージシステム)
10−1,10 CM,マスタCM(マスタストレージ制御装置,ストレージ制御装置)
10−2,10 CM,スレーブCM(スレーブストレージ制御装置,ストレージ制御装置)
11,162 CPU
12 FCコントローラ
13 SASコントローラ
14 PCH
15 I2Cスイッチ
16 SCU
17 EXP
18 DIMM
20 記憶装置
21 PSU
101 異常LIC数計数部
102 1次セルバランス処理部
103 補充電処理部
104 2次セルバランス処理部
105 診断試験部
106 要補充電LIC数計数部
107 補充電指示部
108 充電指示部
160 SCU制御ユニット
161 マイコンユニット
162 CPU
163−1〜163−6,163 スイッチ
164−1〜164−6,164 LIC(キャパシタ)
165 LICユニット
166 フラッシュメモリ
167 充電経路
168 放電経路

Claims (4)

  1. 記憶装置を制御するストレージ制御装置において、
    バックアップ電源である複数のキャパシタと、
    前記複数のキャパシタのそれぞれの残充電量を測定し、異常キャパシタと正常キャパシタとを決定する決定部と、
    前記正常キャパシタに対して第1の充電量となるまで放電を行なわせる1次セルバランス処理を実施する1次セルバランス処理部と、
    前記異常キャパシタに対して前記第1の充電量となるまで充電を行なわせる補充電処理を実施する補充電処理部と、
    前記1次セルバランス処理が実施された前記正常キャパシタと、前記補充電処理が実施された前記異常キャパシタとに対して、前記第1の充電量より多い第2の充電量となるまで充電を行なわせる2次セルバランス処理を実施する2次セルバランス処理部と
    を備えることを特徴とする、ストレージ制御装置。
  2. 前記2次セルバランス処理が実施された前記正常キャパシタおよび前記異常キャパシタに対する診断試験を行なう診断試験部
    を備えることを特徴とする、請求項1記載のストレージ制御装置。
  3. 前記複数のキャパシタのそれぞれに対応して備えられ、対応する前記キャパシタを充電経路に接続する複数のスイッチを備え、
    前記補充電処理部が、前記異常キャパシタに対応する前記スイッチを接続制御して前記異常キャパシタを前記充電経路に接続させることで、前記異常キャパシタに対する前記補充電処理を行なう
    ことを特徴とする、請求項1または2記載のストレージ制御装置。
  4. 記憶装置を制御する複数のストレージ制御装置を備えるストレージシステムにおいて、
    前記ストレージ制御装置がバックアップ電源である複数のキャパシタを備え、
    前記複数のストレージ制御装置が、1つ以上のスレーブストレージ制御装置と、前記スレーブストレージ制御装置を制御するマスタストレージ制御装置とを備え、
    前記スレーブストレージ制御装置が、
    前記複数のキャパシタのそれぞれの残充電量を測定し、異常キャパシタと正常キャパシタとを決定する決定部と、
    前記正常キャパシタに対して第1の充電量となるまで放電を行なわせる1次セルバランス処理を実施する1次セルバランス処理部と、
    前記異常キャパシタに対して前記第1の充電量となるまで充電を行なわせる補充電処理を実施する補充電処理部と、
    前記1次セルバランス処理が実施された前記正常キャパシタと、前記補充電処理が実施された前記異常キャパシタとに対して、前記第1の充電量より多い第2の充電量となるまで充電を行なわせる2次セルバランス処理を実施する2次セルバランス処理部と
    を備え、
    前記マスタストレージ制御装置が、
    前記異常キャパシタを備える前記スレーブストレージ制御装置の前記補充電処理部に対して、前記補充電処理の開始指示を通知する補充電指示部と、
    前記スレーブストレージ制御装置の前記2次セルバランス処理部に対して、前記2次セルバランス処理の開始指示を通知する充電指示部と
    を備えることを特徴とする、ストレージシステム。
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