JP2021041540A - 樹脂成形品の製造方法、複合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】異種材料と直接接合させることが可能であり、接合時に異種材料と優れた密着性で接合することができる樹脂成形品の製造方法、上記樹脂成形品と異種材料とが優れた密着性で接合する複合体の製造方法を提供する。【解決手段】凹凸面11を有する樹脂成形品1の製造方法、及び樹脂成形品1の凹凸面11に異種材料を接合する複合体の製造方法である。基材40の主面41に溶解性粒子5が凹凸形状転写材4を準備する。凹凸形状転写材4の溶解性粒子5に対して溶融樹脂を供給し、溶融樹脂を固化させる。これにより、凹凸形状転写材4と樹脂成形品1Aとの一体成形品10を作製する。一体成形品10から凹凸形状転写材4の基材を取り除く。溶解性粒子5を溶解させて凹凸面11を形成する。【選択図】図3
Description
本発明は、凹凸面を有する樹脂成形品の製造方法、樹脂成形品と異種材料との複合体の製造方法に関する。
樹脂成形品の性能は、成形品を構成する樹脂自体の特性によるところが大きい。一方、樹脂自体の特性が損なわれることを防ぎつつ、樹脂成形品に所望の機能をさらに追加するために、樹脂成形品の表面に異種材料を接合する方法が知られている。これにより、樹脂成形品に異種材料の機能を付与することができる。樹脂材料の機能を付与する方法としては、二色成形、塗装コーティング等が挙げられる。金属材料の機能を付与する方法としては、めっき、溶射、スパッタ処理等が挙げられる。樹脂成形品と異種材料との接合では、接合界面での密着性の向上が要求される。
特許文献1には、炭素繊維強化プラスチックの内表面に金属めっきを施す技術が開示されている。まず、炭素繊維強化プラスチックにエポキシ樹脂を塗布し、硬化前のエポキシ樹脂に金属粒子を散布する。次いで、エポキシ樹脂を硬化させる。次に、エポキシ樹脂を研磨し、金属粒子を切断して露出させる。その後、洗浄し、研磨面に化学めっき又は電気めっきを施す。特許文献1によれば、かかる技術により、密着性及び耐摩耗性に優れた金属めっき被膜が得られるとしている。
特許文献1に開示の方法では、樹脂成形品と金属めっき被膜と間に、金属粒子が分散されたエポキシ樹脂層が残存し、樹脂成形品と異種材料とを直接接合させることはできない。また、エポキシ樹脂層の存在により、樹脂成形品や異種材料に要求される所望機能が損なわれるおそれがある。そのため、異種材料と樹脂製品との接合方法としては汎用性が低い。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、異種材料と直接接合させることが可能であり、接合時に異種材料を優れた密着性で接合させることができる樹脂成形品の製造方法、上記樹脂成形品と異種材料とが優れた密着性で接合する複合体の製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、凹凸面(11)を有する樹脂成形品(1)の製造方法であって、
主面(41)を有する基材(40)と、上記主面に付着した溶解性粒子(5)とから構成された凹凸形状転写材(4)を準備し、
成形型(6)内に上記凹凸形状転写材を配置し、上記成形型内で上記凹凸形状転写材の上記主面に付着した上記溶解性粒子に対して溶融樹脂(100)を供給し、該溶融樹脂を固化させることにより、上記凹凸形状転写材と樹脂成形品(1A)との一体成形品(10)を作製し、
上記一体成形品から上記凹凸形状転写材の上記基材を取り除き、
上記溶解性粒子を溶解させて上記凹凸面を形成する、樹脂成形品の製造方法にある。
主面(41)を有する基材(40)と、上記主面に付着した溶解性粒子(5)とから構成された凹凸形状転写材(4)を準備し、
成形型(6)内に上記凹凸形状転写材を配置し、上記成形型内で上記凹凸形状転写材の上記主面に付着した上記溶解性粒子に対して溶融樹脂(100)を供給し、該溶融樹脂を固化させることにより、上記凹凸形状転写材と樹脂成形品(1A)との一体成形品(10)を作製し、
上記一体成形品から上記凹凸形状転写材の上記基材を取り除き、
上記溶解性粒子を溶解させて上記凹凸面を形成する、樹脂成形品の製造方法にある。
本発明の他の態様は、樹脂成形品(1)と異種材料(2)との複合体(3)の製造方法であって、
上記製造方法によって得られた上記樹脂成形品の上記凹凸面に上記異種材料を接合させる、複合体の製造方法にある。
上記製造方法によって得られた上記樹脂成形品の上記凹凸面に上記異種材料を接合させる、複合体の製造方法にある。
上記樹脂成形品の製造方法では、溶解性粒子が樹脂成形品に一体成形され、溶解性粒子を溶解させることにより、凹凸面が形成される。その結果、凹凸面を有する樹脂成形品が得られる。このような樹脂成形品の凹凸面に異種材料を接合させると、凹凸面が異種材料に対してアンカー効果を発揮できる。したがって、異種材料と樹脂成形品とを優れた密着性で接合させることができる。これにより、異種材料と樹脂成形品との密着性に優れた複合体を得ることができる。さらに、異種材料と樹脂成形品との間に他の層を形成しなくても、優れた密着性を発揮できるため、異種材料と樹脂成形品とを直接接合させることが可能になる。
以上のごとく、上記態様によれば、異種材料と直接接合させることが可能であり、異種材料を優れた密着性で接合させることができる樹脂成形品の製造方法、上記樹脂成形品と異種材料とが接合する複合体の製造方法を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施形態1)
樹脂成形品の製造方法に係る実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。本形態では、図4(a)に示すように、表面に凹凸面11を有する樹脂成形品1を製造する。図4(b)に示すように、樹脂成形品1の凹凸面11は、異種材料2との接合面として用いられる。凹凸面11を有する樹脂成形品1は、例えば準備工程、一体成形工程、除去工程、溶解工程を行うことにより製造される。
樹脂成形品の製造方法に係る実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。本形態では、図4(a)に示すように、表面に凹凸面11を有する樹脂成形品1を製造する。図4(b)に示すように、樹脂成形品1の凹凸面11は、異種材料2との接合面として用いられる。凹凸面11を有する樹脂成形品1は、例えば準備工程、一体成形工程、除去工程、溶解工程を行うことにより製造される。
図1に示すように、準備工程では、基材40の主面41に溶解性粒子5が付着した凹凸形状転写材4を準備する。図2に示すように、一体成形工程では、成形型6内に凹凸形状転写材4を配置し、成形型6内で、溶解性粒子5に対して溶融樹脂100を供給し、溶融樹脂100を固化させる。これにより、一体成形品10を作製する。図3に示すように、除去工程では、一体成形品10から基材40を除去する。図3に示すように、溶解工程では、溶解性粒子5を溶解させて樹脂成形品1に凹凸面11を形成する。以下、各工程について詳細説明する。
準備工程では、図1に示すように、凹凸形状転写材4を準備する。凹凸形状転写材4は、基材40と、基材40の主面41に付着した溶解性粒子5とから構成される。主面41は例えば粘着面を有し、溶解性粒子5は粘着面に付着している。溶解性粒子5は、溶解除去可能な粒子であり、例えば液体に接触させることにより溶解除去可能な粒子である。
具体的には、図1に示すように、準備工程では、主面41に粘着面を有する基材40を準備し、多数の溶解性粒子5を基材40の粘着面に吹き付け、余分な溶解性粒子5を吹き飛ばす。これにより、溶解性粒子5を基材40の主面41に付着させることができる。図1では、多数の溶解性粒子5が基材40上で単層を形成しているが、必ずしも単層でなくてもよい。溶解性粒子5が基材40に保持されていれば、基材40の厚み方向において、溶解性粒子5が例えば部分的に重なった状態で基材40に担持されていてもよい。また、準備工程では、凹凸形状転写材4として、入手可能な市販品を準備してもよい。
溶解性粒子5の大きさ、形状は、樹脂成形品1の表面に形成される凹凸形状に応じて変更することができる。例えば、溶解性粒子の粒径を変更することにより、その粒径と同程度の直径を有する窪みが成形品1の表面に形成され、凹凸面11を形成させることができる。溶解性粒子5の平均粒子径は、所望の凹凸形状に応じて変更することができ、特に限定されないが、例えば1〜1000μmの範囲内である。溶解性粒子5の平均粒子径は、レーザ回折・散乱法によって求められる粒度分布における体積積算値50%での粒径である。
基材40は、シート状であることが好ましい。この場合には、一体成形工程において、例えば成形型6内で成形を行う際に、型形状に凹凸形状転写材4が追従し易くなる。そのため、平坦面、曲面だけでなく、表面が複雑に入り組んだ複雑形状面にも、凹凸面11を形成することが可能になる。シート状の基材40は、常温或いは加温により延伸加工することができ、型形状、樹脂などの被着体の形状に追従する程度の加工性を有することが好ましい。
主面41に粘着面を有する基材40としては、例えば粘着テープを用いることができる。基材40は、ポリオレフィン系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリイミド系フィルム、フッ素樹脂系フィルム等であることが好ましい。この場合には、基材40が優れた延伸加工性を示し、被着体の形状に追従し易くなる。また、基材40は、フッ素樹脂系フィルムであることがより好ましい。この場合には、一体成形工程での成形時に基材40が溶融したり、基材40にしわが発生することを十分に防止することができる。基材40の材質は、一体成形工程にて成形する樹脂の成形温度に合わせて選定することができる。具体的には、成形型内での樹脂温度よりも高い軟化点をもつ材質が選定される。
主面41に粘着面を有する基材40としては、例えば、シート状の基材40と粘着層45とを有するシート状粘着基材を用いることができる。粘着層45の厚みは、溶解性粒子5の粒径(例えば平均粒子径)よりも十分に小さいことが好ましい。この場合には、主面41に付着した溶解性粒子5が粘着層45から十分に露出する。例えば、溶解性粒子5が部分的に粘着層45に埋設されたとしても、溶解性粒子5の大部分は粘着層45から露出するため、一体成形工程、除去工程、溶解工程を行った後に、後述の蛸壺状の空洞部(具体的には、入口が狭く内部が広い凹部)を形成することができる。その結果、樹脂成形品1の凹凸面11の表面粗さ大きくすることができる。その結果、凹凸面11の密着性がより向上する。
粘着層45の厚みTmmと、溶解性粒子5の平均粒子径Dmmとが、式Iの関係を満足することが好ましい。この場合には、主面41に溶解性粒子5を付着させても、粘着層45から溶解性粒子5が十分に露出するため、凹凸面11の密着性がより向上する。
T<D/2 ・・・式I
T<D/2 ・・・式I
溶解性粒子5としては、例えば、水溶性低分子粒子、イオン性粒子、水溶性ポリマー粒子、金属粒子、ガラス粒子などを用いることができる。
水溶性低分子粒子は、例えば、単糖類、二糖類等から形成されており、具体的には、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、フルクトース等から形成される。
イオン性粒子は、イオン性化合物から形成されており、具体的には、NaCl、KCl、CaCl2、NaSO4、CaCO3、Na2CO3、NaHCO3、K2CO3、BaSO4等から形成される。
水溶性ポリマー粒子は、水溶性高分子から形成されており、具体的には、ポリビニルアルコール(PVOH)、アクリルアミド等から形成される。
金属粒子は、具体的には、Cu、Zn、Fe、Ni、Al等から形成される。
ガラス粒子としては、具体的には、ガラス繊維、ガラスビーズ、扁平ガラス、中空ガラス粒子などを用いることができる。
溶解性粒子5は、イオン性粒子、水溶性低分子粒子、又は水溶性ポリマー粒子が好ましく、水溶性低分子粒子、又はイオン性粒子がより好ましく、イオン性粒子がさらに好ましい。この場合には、溶解工程において、水又は水溶液による洗浄により、溶解性粒子5を容易に除去することができる。これにより、溶解液による樹脂成形品の損傷を防ぐことができるため、汎用性が高くなる。
図2に示すように、一体成形工程では、成形型6内に凹凸形状転写材4を配置する。次いで、成形型6内で凹凸形状転写材4の主面41に付着した溶解性粒子5に対して溶融樹脂100を供給し、溶融樹脂100を固化させて成形する。このような成形は、例えばインサート成形により行われる。これにより、凹凸形状転写材4と樹脂成形品1Aとの一体成形品10を作製する。なお、成形型6は具体的には金型である。
上記のように、成形型6内で凹凸形状転写材4の主面41に付着した溶解性粒子5に対して溶融樹脂100を供給するため、凹凸形状転写材4は、その主面41に付着した溶解性粒子5を溶融樹脂100との接触側(つまり、成形型6内の成形空間65側)に向けて配置される。一方、凹凸形状転写材4の第2主面は、樹脂との非接触側(つまり、成形型6の本体側)に向けて配置されることとなる。なお、凹凸形状転写材4では、溶解性粒子5が付着した主面が第1主面41であり、この第1主面41の反対側の主面が第2主面42である。
溶解性粒子5に対して供給された溶融樹脂100は、例えば図2の矢印の向きに流動する。溶融樹脂100は、溶解性粒子5の間を流動し、溶解性粒子5と粘着層45が接触しているところまで流動し、接触している場所には流れない。これにより、図に示した凹凸状態が形成される。
一体成形工程では、凹凸形状転写材4の溶解性粒子5が樹脂成形品1Aの表面に埋め込まれた状態であり、凹凸形状転写材4の基材40が表面から露出した状態の一体成形品10を得ることができる。なお、樹脂の具体的な成形方法は、特に限定されないが、例えば、インサート成形と射出成形、インサート成形とプレス成形を組み合わせることができる。
一体成形工程では、凹凸形状転写材4を成形型6内の所望の位置に配置することができる。これにより、樹脂成形品1Aの表面の所望位置に溶解性粒子5が埋設された一体成形品10を得ることができる。その結果、樹脂成形品1の所望位置に凹凸面11を形成することができる。
凹凸形状転写材4は、成形型6内に固定されていることが好ましい。この場合には、成形型6内で例えば溶融樹脂100によって凹凸形状転写材4が動くことを防止することができる。そのため、樹脂成形品1Aの表面の所望位置により確実に凹凸形状転写材4を一体化させることができる。凹凸形状転写材4の固定は、例えば粘着剤により行われ、凹凸形状転写材4は、第2主面42側で成形型6に固定される。凹凸形状転写材4の基材40がシート状である場合には、基材40が成形型6の型形状に追従できるため、平坦面だけでなく、曲面、複雑形状面を有する樹脂成形品1Aにも凹凸形状転写材4を一体化させ、溶解性粒子5を埋め込むことができる。なお、固定は、第2主面42に粘着剤を塗布する方法の他、第2主面42側の基材40を部分的に除去し、第1主面41に形成された粘着層45を第2主面42側に部分的に露出させ、露出した粘着層45によって第2主面42を成形型6に固定することもできる。また、成形型61と成形型62とで、凹凸形状転写材4の淵をプレス保持することにより固定することもできる。
成形に用いられる樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン;ポリアミド系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリフェニレンスルフィド;フェノール樹脂を用いることができる。樹脂は、特に限定されず、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチックなどに分類される様々な樹脂を用いることができる。
樹脂成形品1の形状は、特に限定されず、樹脂成形品1は、平坦面、曲面、複雑形状を有するものであってもよい。
図3に示すように、除去工程では、一体成形品10から凹凸形状転写材4の基材40を取り除く。凹凸形状転写材4の溶解性粒子5は、樹脂成形品1Aに包埋されているため、基材40を取り除いても、成形品に保持される。除去工程後には、溶解性粒子5が樹脂成形品1Aの表面に食い込んだ状態となっている。
図3に示すように、基材40を取り除くと、樹脂成形品1Aに保持された溶解性粒子5が表面に露出する。これは、一体成形工程で、上記のごとく、成形型6内に凹凸形状転写材4を配置し、凹凸形状転写材4の主面41に付着した溶解性粒子5に対して溶融樹脂100を供給しているためであり、一体成形品10では、凹凸形状転写材4の溶解性粒子5が樹脂成形品1Aに埋め込まれているが、溶解性粒子5が付着した基材40は、樹脂成形品1Aから露出しているからである。つまり、基材40を取り除くと、溶解性粒子5の一部が樹脂成形品1Aの外部に曝され、外気と連通した状態となる。基材40が樹脂フィルムのような柔軟なシート状である場合には、一体成形品10から基材40を容易に取り除くことができる。
図3に示すように、溶解工程では、溶解性粒子5を溶解させて樹脂成形品1に凹凸面11を形成する。溶解には、溶解性粒子5を溶解可能な各種液体を用いことができる。液体(つまり、溶解液)の種類は、溶解性粒子5の材質に応じて決定される。溶解液としては、水、水溶液、酸、アルカリ等を用いることができる。
具体的には、溶解性粒子5が水溶性低分子から構成されている場合には、溶解液としては水又は水溶液を用いることができる。溶解性粒子5がイオン性化合物から構成されている場合には、溶解液としては、水、水溶液、又は酸を用いることができる。溶解性粒子5が水溶性高分子から構成されている場合には、溶解液としては水又は水溶液を用いることができる。溶解性粒子5が金属から構成されている場合には、溶解液としては酸を用いることができる。溶解性粒子5がガラスから構成されている場合には、溶解液としてはアルカリを用いることができる。
樹脂成形品1Aに腐食、溶融などの損傷を与えない溶解液を用いることが好ましく、樹脂の種類に応じて溶解液を選択することができる。様々な樹脂から形成された成形品に対して損傷を与えにくいという観点から、溶解液は水又は水溶液であり、溶解性粒子5は水溶性であることが好ましい。この場合には、様々な樹脂からなる成形品に対して溶解液を使用することができため、汎用性が高くなる。また、この場合には、例えばケミカルエッチングを用いた従来の製造方法に比べて、廃液処理が容易になるため、製造ラインを簡素化させることができる。水溶性の溶解性粒子5としては、例えば水溶性低分子、水溶性高分子等の水溶性有機化合物、イオン性化合物から構成された溶解性粒子5が例示される。なお、上記観点から溶解液は水であることがより好ましい。
溶解性粒子5は、樹脂成形品1Aの外部に曝されており、外気と連通している。そのため、溶解工程では、例えば、溶解液で樹脂成形品1Aを洗浄することにより、溶解液を溶解性粒子5に接触させることができる。したがって、溶解性粒子5を容易に溶解させることができる。
溶解性粒子5の溶解後には、樹脂成形品1Aにおいて溶解性粒子5が埋設されていた部分に空洞(例えば凹部、窪み)が形成される。その結果、樹脂成形品1に凹凸面11が形成される。このようにして、凹凸面11を有する樹脂成形品1を製造することができる。溶解性粒子5が溶解することによって凹凸が形成されるため、溶解性粒子5のことを凹凸形成粒子ということもできる。
図4(a)及び(b)に示すように、樹脂成形品1の凹凸面11には、異種材料2を接合させて複合体3を製造することができる。異種材料2を接合させると、凹凸面11が異種材料2に対してアンカー効果を発揮できる。したがって、異種材料2と樹脂成形品1とを優れた密着性で接合させることができる。さらに、異種材料2と樹脂成形品1との間に他の層を形成しなくても、優れた密着性を発揮できるため、異種材料2と樹脂成形品1とを直接接合させることが可能になる。つまり、樹脂成形品1と異種材料2との間に必ずしも他の層を形成しなくてもよい。異種材料2としては、例えば金属、樹脂成形品1を構成する樹脂とは異なる樹脂などが挙げられる。
上記のごとく、一体成形工程では、凹凸形状転写材4における溶解性粒子5の付着面側で樹脂の成形を行っている。そのため、溶解性粒子5が一体成形品10の表面に埋め込まれ、溶解性粒子5は、その粒子形状に近い形状(具体的には、基材40との付着部分の除いた部分)が樹脂に埋め込まれる。溶解工程では、溶解性粒子5が溶解し、溶解性粒子5が埋め込まれていた部分が空洞になるため、樹脂成形品1の凹凸面11では、開口部よりも内側の径が大きな空洞(具体的には蛸壺状の空洞)を形成することができる。つまり、入口が狭く、内部が広い空洞を形成することができる。そのため、凹凸面11に異種材料2を接合させると、アンカー効果が十分に発揮される。その結果、樹脂成形品1と異種材料2とを優れた密着性で接合させることができる。
これに対し、例えばブラスト処理(具体的には、ショットブラスト処理)のような従来のドライエッチングでは、入口が広く内部が狭い凹部が形成される。そのため、アンカー効果が小さく、密着性が不十分になる。
また、本実施形態の製造方法では、従来のケミカルエッチング処理などのように薬品を用いて樹脂成形品1の表面を溶解させる必要がない。そのため、耐薬品性の高い樹脂に対しても凹凸面11を形成することができる。具体的には、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合樹脂とポリカーボーネートとのアロイ(ABS/PC)等のエンジニアリングプラスチックだけでなく、ポリプロピレンなどの炭化水素系樹脂、ポリフェニレンスルフィド等のスーパーエンジニアリングプラスチックに対しても凹凸面11を形成することができる。つまり、凹凸面11を形成する樹脂の選択の幅が広く、汎用性が高い。
(実施形態2)
本形態では、成形加工を行った凹凸形状転写材4を用いて、凹凸面11を有する樹脂成形品1を製造する。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態では、成形加工を行った凹凸形状転写材4を用いて、凹凸面11を有する樹脂成形品1を製造する。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
まず、シート状の基材40と、その第1主面41に溶解性粒子5が付着した凹凸形状転写材4を準備する。凹凸形状転写材4は、実施形態1と同様にして準備できる。
図5に示すように、成形型6(具体的には、金型)に凹凸形状転写材4を配置する。成形型6は例えば雄型62(つまり、パンチ)と雌型61(つまりダイ)とから構成される。雌型61には、真空引きをするための吸引口611が設けられている。図5に示すように、シート状の凹凸形状転写材4を雌型61に配置し、真空成型により凹凸形状転写材4を雌型61の内部形状に成形する。凹凸形状転写材4は、第2主面42が成形型6の本体(具体的には雌型61)に当接して雌型61内に配置される。
次いで、図6に示すように、雄型62と雌型61とを接触させて成形空間65を形成する。本形態における樹脂の成形は、例えば射出成形により行われる。雄型62には、成形型内部に溶融樹脂100を送るための通路となるスプル621が設けられている。
図6に示すように、溶融樹脂100を成形型6の成形空間65内に射出する。成形空間65内では、凹凸形状転写材4は、第1主面41を成形空間65に向けて配置されているため、溶融樹脂100は、第1主面41に付着した溶解性粒子5に対して供給される。次いで、成形型6内で、例えば冷却により溶融樹脂100を固化させ離型する。これにより、図7に示すように、樹脂成形品1Aと凹凸形状転写材4との一体成形品10が得られる。
次いで、図7に示すように、一体成形品10から基材40を取り除く。これにより、溶解性粒子5が埋め込まれた一体成形品10が得られる。その後、実施形態1と同様にして溶解性粒子5を溶解させることにより、凹凸面11を有する樹脂成形品1を得ることができる。
本形態のように、一体成形工程の前に、凹凸形状転写材4を成形することができる。この場合には、樹脂成形品1の複雑形状面に対しても凹凸面11を形成することができる。そして、この凹凸面11に対して、異種材料2を接合させることができる。その他は、実施形態1と同様に行うことができ、実施形態1と同様の効果を発揮できる。
(変形例1)
本例は、凹凸形状転写材4を成形し、プレス成形により一体成形品10を製造する例である。図8に示すように、本例の成形型6は、プレス成形用の雄型62(つまり、パンチ)と雌型61(つまり、ダイ)から構成される。まず、実施形態2と同様に、シート状の凹凸形状転写材4を雌型61に配置する。次いで、雄型62により、凹凸形状転写材4をプレスする。これにより、凹凸形状転写材4を所望形状する。実施形態2と同様に、凹凸形状転写材4は、第2主面42が成形型6本体(具体的には雌型61)に当接して雌型61内に配置される。
本例は、凹凸形状転写材4を成形し、プレス成形により一体成形品10を製造する例である。図8に示すように、本例の成形型6は、プレス成形用の雄型62(つまり、パンチ)と雌型61(つまり、ダイ)から構成される。まず、実施形態2と同様に、シート状の凹凸形状転写材4を雌型61に配置する。次いで、雄型62により、凹凸形状転写材4をプレスする。これにより、凹凸形状転写材4を所望形状する。実施形態2と同様に、凹凸形状転写材4は、第2主面42が成形型6本体(具体的には雌型61)に当接して雌型61内に配置される。
次いで、図9に示すように、樹脂をプレス成形する。具体的には、雄型62と雌型61との間で溶融樹脂100をプレス成型する。プレス成型では、溶融樹脂100が、成形型6の成形空間65内に供給されると共に第1主面41に付着した溶解性粒子5に対して供給される。次いで、成形型6内で、例えば冷却により溶融樹脂100を固化させ、離型する。このようにして、実施形態2と同様の一体成形品10が得られる。
次いで、実施形態2と同様に、一体成形品10から基材40を取り除くことにより、溶解性粒子5が埋め込まれた一体成形品10が得られる。その後、実施形態1と同様にして溶解性粒子5を溶解させることにより、凹凸面11を有する樹脂成形品1を得ることができる。
薄肉の樹脂成形品1を製造する場合には、凹凸形状転写材4の成形時と樹脂の成形時とで、成形型6を変更しなくても一体成形品10を得ることが可能である。一方、肉厚の樹脂成形品1を製造する場合や、複雑形状の樹脂成形品1を製造する場合には、必要に応じて雄型62を変更したり、雌型61を変更することができる。
(実施形態3)
次に、複合体3の製造方法について、図4、図10を参照して説明する。複合体3は、樹脂成形品1と異種材料2とが一体化したものである。樹脂成形品1としては、表面に凹凸面11が形成されたものであり、実施形態1と同様のものを用いる。樹脂成形品1の凹凸面11に異種材料2を接合させることにより、複合体3を得ることができる。異種材料2としては、金属、樹脂などを用いることができる。図4(b)は、金属の異種材料2と樹脂成形品が接合した複合体3を示す。図10(b)は、樹脂の異種材料2と樹脂成形品が接合した複合体3を示す。
次に、複合体3の製造方法について、図4、図10を参照して説明する。複合体3は、樹脂成形品1と異種材料2とが一体化したものである。樹脂成形品1としては、表面に凹凸面11が形成されたものであり、実施形態1と同様のものを用いる。樹脂成形品1の凹凸面11に異種材料2を接合させることにより、複合体3を得ることができる。異種材料2としては、金属、樹脂などを用いることができる。図4(b)は、金属の異種材料2と樹脂成形品が接合した複合体3を示す。図10(b)は、樹脂の異種材料2と樹脂成形品が接合した複合体3を示す。
異種材料2が金属の場合には、めっき、塗装、溶射、蒸着等により、図4(a)、(b)に示されるように、樹脂成形品1の凹凸面11に異種材料2を接合させて複合体3を製造することができる。異種材料2が樹脂の場合には、二色成形、塗装等により、図10(a)、(b)に示されるように、樹脂成形品1の凹凸面11に異種材料2を接合させて複合体3を製造することができる。
このように、樹脂成形品1の凹凸面11に異種材料2を接合しているため、凹凸面11のアンカー効果により、異種材料2が優れた密着性で樹脂成形品1に接合する。また、難めっき樹脂から形成された樹脂成形品1に対してもめっき処理により、金属材料を高い密着性で接合させるこができるため、汎用性が高い。
複合体3は、例えば、電子部品、自動車部品の樹脂ケース、アンテナ材、意匠部品等に用いられる。
(実験例)
本例では、樹脂成形品1に対して金属めっき膜を形成し、樹脂成形品1と金属めっき膜との密着性を評価する。樹脂成形品1としては、実施形態1と同様に凹凸面11を有する実施例と、凹凸面を有していない比較例を用いる。
本例では、樹脂成形品1に対して金属めっき膜を形成し、樹脂成形品1と金属めっき膜との密着性を評価する。樹脂成形品1としては、実施形態1と同様に凹凸面11を有する実施例と、凹凸面を有していない比較例を用いる。
まず、凹凸面11を有する樹脂成形品1を実施形態1と同様にして作製した(図1〜図3参照)。具体的には、主面41に粘着面を有する基材40として、市販のフッ素系粘着テープ(日東電工(株)製 ニトフロンテープ)を準備した。この粘着テープを100mm角の大きさにカットし、テープの縁を金属枠に粘着させてテープを固定した。次いで、粘着面に溶解性粒子5を吹き付けた。溶解性粒子5としては、塩化ナトリウム粉末(ナイカイ商事株式会社製、ナクルUM、平均粒子径15μm)を用いた。粘着面の粘着性がなくなるまで溶解性粒子5を粘着面に付着させた。余分な粒子をエアブローで除去し、シート状の凹凸形状転写材4を得た。
次に、凹凸形状転写材4を平板プレス金型(つまり、成形型6)に固定し、金型内に赤外線加熱ヒータで溶融させた樹脂100を供給してインサート成形を行った。これにより、樹脂と凹凸形状転写材4との一体成形品10を得た。樹脂は、ポリプロピレン系樹脂であり、成形は、プレス成形により行った。なお、樹脂にはフィラーを混ぜてある。
次に、一体成形品10から粘着テープを剥離させ、多数の溶解性粒子5が表面に包埋された樹脂成形品1を得た。その後、水洗を行うことにより、溶解性粒子5を溶解、除去し、表面に凹凸を形成させた。このようにして、凹凸面11を有する板状の樹脂成形品1を得た。この樹脂成形品1を実施例とする。
また、凹凸形状転写材4を用いることなく、その他は実施例と同様にして比較例の樹脂成形品9を作製した。比較例の樹脂成形品9は、ポリプロピレン系樹脂からなる板状の成形品である。
実施例の樹脂成形品1の断面を走査型電子顕微鏡(つまり、SEM)にて観察した。走査型電子顕微鏡としては、カールツァイス社製のFE−SEMを用いた。観察条件は、倍率:500倍である。樹脂成形品断面のSEM写真を図11(a)に示す。図11(a)では凹凸面11を明示するために、樹脂成形品1の表面をトレースした線を表記した。また、図11(b)には、図11(a)のSEM写真を模式的に示す。
次に、実施例及び比較例の樹脂成形品1、9に、それぞれ異種材料2である金属を接合させて複合体3、90を作製した。具体的には、まず、樹脂成形品1、9の接合面をアルカリ脱脂し、水洗した。次いで、樹脂成形品1、9を酸性フッ化アンモニウムに浸漬し、接合面を活性化させた後、水洗した。なお、実施例では、接合面として凹凸面11を用いた。比較例では接合面は平坦面である。
次に、ストライクニッケルめっき浴(ワット浴)にて、接合面にNiめっき処理を施した。めっき処理は、電流密度:1ASD(つまり、1A/dm2)、処理時間:1分という処理条件で行った。処理後、水洗を行った。
次に、銅めっき浴にて、Niめっきの処理面に対して、さらに銅めっき処理を施した。めっき処理は、厚み30μmの銅めっき膜を形成する条件で行い、電流密度:3ASD(つまり、3A/dm2)、処理時間:35分という条件で行った。その後、水洗を行った。さらに、一次防錆処理を行った。このようにして、金属の異種材料と樹脂成形品1、9との複合体3、90を得た。
複合体3、90の断面をSEMにて観察した。SEM観察条件は、倍率:500倍である。比較例のSEM写真を図12(a)に示し、実施例のSEM写真を図12(b)に示す。
次に、JIS K 5600−5−6:1999に記載の碁盤目試験に準拠して、実施例及び比較例の複合体3、90の密着性を評価した。碁盤目試験は、具体的には以下の手順により行った。まず、カッターナイフを用いて複合体3、90のめっき膜に格子状の切込みを入れた。切り込みは、相互に直交するように6本ずつ形成した。次に、格子状の切込みを入れた部分に粘着テープを貼り付け、テープ表面からこすりつけた。そして、貼り付けてから5分以内に60°に近い角度で0.5〜1.0秒で粘着テープを剥離した。
めっき膜の剥離部分が多い場合は密着性が低いことを示し、剥離部分が少ない場合は密着性が高いことを示す。評価結果は、5段階で判定され、判定1が最も密着性が高い結果であり、判定5が最も密着性が低い結果であることを意味する。粘着テープによる剥離前後における実施例の表面写真を図13(a)及び(b)に示す。粘着テープによる剥離前後における比較例の表面写真を図14(a)及び(b)に示す。
図13(a)及び(b)に示されるように、実施例では、めっき膜がほとんどはがれておらず、めっき膜(つまり、異種材料2)が樹脂背景品1に高い密着性で接合していた。JIS K 5600−5−6:1999に準拠した判定結果は、「判定1」であり、密着性が最も優れた結果であった。一方、図14(a)及び(b)に示されるように、比較例では、切り込みを入れた部分のめっき膜が全てはがれており、密着性が低い。JIS K 5600−5−6:1999に準拠した判定結果は、「判定5」であり、密着性は最も悪い結果であった。
実施例の樹脂成形品1は、図11(a)及び(b)に示されるように、凹凸面11が形成されており、表面に蛸壺状の窪みを有している。凹凸面11にめっき膜を形成すると、図12(b)に示されるように、めっき膜が窪み食い込んで形成されている。つまり、アンカー効果により、上記のようにめっき膜が高い密着性で樹脂成形品1と接合していると考えられる。
一方、比較例の樹脂成形品9は、凹凸面が形成されていないため、図12(a)に示されるように、めっき膜の接合面が平坦である。その結果、上記のように、めっき膜の密着性が低くなったと考えられる。
本例では、異種材料2として、金属のめっき膜を形成したが、金属の塗装膜、溶射膜、蒸着膜でも実施例と同様の効果が発揮される。また、異種材料2として、樹脂材料を用いても実施例と同様の結果が発揮される。これは、アンカー効果により、異種材料2と樹脂成形品1との密着性が向上するためであると考えられる。本発明は上記各実施形態、変形例、実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 樹脂成形品
11 凹凸面
10 一体成形品
2 異種材料
3 複合体
4 凹凸形状転写材
41 主面
40 基材
5 溶解性粒子
6 成形型
11 凹凸面
10 一体成形品
2 異種材料
3 複合体
4 凹凸形状転写材
41 主面
40 基材
5 溶解性粒子
6 成形型
Claims (4)
- 凹凸面(11)を有する樹脂成形品(1)の製造方法であって、
主面(41)を有する基材(40)と、上記主面に付着した溶解性粒子(5)とから構成された凹凸形状転写材(4)を準備し、
成形型(6)内に上記凹凸形状転写材を配置し、上記成形型内で上記凹凸形状転写材の上記主面に付着した上記溶解性粒子に対して溶融樹脂(100)を供給し、該溶融樹脂を固化させることにより、上記凹凸形状転写材と樹脂成形品(1A)との一体成形品(10)を作製し、
上記一体成形品から上記凹凸形状転写材の上記基材を取り除き、
上記溶解性粒子を溶解させて上記凹凸面を形成する、樹脂成形品の製造方法。 - 上記溶解性粒子がイオン性化合物又は水溶性有機化合物から構成されており、上記溶解性粒子の溶解を水又は水溶液により行う、請求項1に記載の樹脂成形品の製造方法。
- 上記成形型内で上記凹凸形状転写材を成形した後、上記溶融樹脂の供給を行う、請求項1又は2に記載の樹脂成形品の製造方法。
- 樹脂成形品(1)と異種材料(2)との複合体(3)の製造方法であって、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法によって得られた上記樹脂成形品の上記凹凸面に上記異種材料を接合させる、複合体の製造方法。
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JP2019162801A JP2021041540A (ja) | 2019-09-06 | 2019-09-06 | 樹脂成形品の製造方法、複合体の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023190617A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | 日東電工株式会社 | 賦形方法及び樹脂部材の製造方法 |
-
2019
- 2019-09-06 JP JP2019162801A patent/JP2021041540A/ja active Pending
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