JP2021040605A - 料理自動製造システム - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客の好みに応じた注文が可能で、さまざまな料理に適用が可であり、省スペース化と自動化が可能な料理自動製造システムを提供すること。【解決手段】顧客の注文に応じて複数種類の料理を製造可能な料理自動製造システム1であって、顧客からの注文を受ける注文受付装置11と、料理基体を準備する料理基体準備装置12と、料理基体に対して、注文に応じた調味素材を添加する調味添加装置13と、注文に応じた食材をトッピングするトッピング装置14と、注文に応じて加熱調理する加熱調理装置15と、料理基体を注文に応じて分配する分配装置16と、料理基体を移動する移動装置と、各装置と接続されている制御装置10と、を有し、移動装置は、料理基体を料理基体準備装置の位置、調味素材を添加する位置、食材をトッピングする位置、加熱装置の投入位置ないし取出位置、及び、分配装置の投入位置ないし取出位置に移動させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、顧客から注文に応じて自動的に料理を製造するシステムに関する。
近年、飲食店における従業員不足等の背景から、飲食店におけるサービスの工程を自動化したいという要請がある。料理製造システムについても、自動化の要請があり、従来から特許文献1及び特許文献2のような技術が提案されている。
特許文献1には、ピザを機械的且つ自動的な手段で製造する方法であって、生地を整形し、次に、複数のトッピングステーションによりソース及びトッピングを生地に付与し、焼き上げステーションによりにより加熱する方法が記載されている。
特許文献2には、ウェブベースのインターフェースにより、顧客がピザの種類を選択可能な食品準備アセンブリラインが記載されており、この食品準備アセンブリラインは、アームツールを備えた複数のロボットを用いて顧客により注文された種類のピザを製造する。
特表2001−505064号公報 特表2019−516358号公報
上記特許文献1に記載の技術では、ピザを自動的に製造することはできるが、同じ種類のピザしか製造できないため、顧客がピザの種類を選ぶことができない。
これに対して、上記特許文献2に記載の技術では、顧客が予め定められた複数種類のピザの中から選択可能ではあるが、顧客が選択できる範囲は限定的である。しかも、顧客の選択の範囲は限定的であるにも関わらず、食品準備アセンブリラインはアームツールを備えた複数のロボットを配し、大規模なシステムとなっている。
そこで、本発明の目的は、顧客の好みに応じた注文が可能で、さまざまな料理に適用が可であり、省スペース化と自動化が可能な料理自動製造システムを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成できる。すなわち、本発明の本発明の実施形態に係る料理自動製造システムは、顧客の注文に応じて複数種類の料理を製造可能な料理自動製造システムであって、
顧客からの注文を受ける注文受付装置と、
前記注文に応じた料理基体を準備する料理基体準備装置と、
前記料理基体に対して、前記注文に応じた調味素材を添加する調味添加装置と、
前記料理基体に対して、前記注文に応じた食材をトッピングするトッピング装置と、
前記料理基体を前記注文に応じて加熱調理する加熱調理装置と、
前記料理基体を前記注文に応じて分配する分配装置と、
前記料理基体を移動する移動装置と、
前記各装置と接続されている制御装置と、
を有し、
前記移動装置は、前記料理基体を少なくとも前記料理基体準備装置の位置、前記調味添加装置供給器が調味素材を添加する位置、前記トッピング装置が食材をトッピングする位置、前記加熱装置の投入位置ないし取出位置、及び、分配装置の投入位置ないし取出位置に移動させることができることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、顧客の好みに応じた注文が可能で、さまざまな料理に適用が可であり、省スペース化と自動化が可能な料理自動製造システムを提供することができる。
料理自動製造システムのブロック図である。 実施形態1の料理基体準備装置、調味添加装置及びトッピング装置の斜視図である。 図3Aは図2の平面図、図3Bは図2の側面図である。 実施形態1の分配装置の斜視図である。 実施形態2の料理基体準備装置、調味添加装置及びトッピング装置の斜視図である。 図6Aは図5の平面図、図6Bは図5の側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る料理自動製造システムを説明する。但し、以下に示す実施形態は本発明の技術思想を具体化するための料理自動製造システムを例示するものであって、本発明をこれらに特定するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係る料理自動製造システムについて、図1〜図4を参照して説明する。実施形態1ではピザを製造する料理自動製造システムを例に挙げて説明するが、本実施例はピザの製造に限定されるものではなく、他の様々な料理の製造に適用することが可能である。
図1は、料理自動製造システム1のブロック図である。料理自動製造システム1は、制御装置10を備えており、制御装置10は、注文受付装置11、料理基体準備装置12、調味添加装置13、トッピング装置14、加熱調理装置15及び分配装置16と接続されている。注文受付装置11は、顧客からの注文を受け付けて制御装置10へ入力する。制御装置10は顧客からの注文に応じて、料理基体準備装置12、調味添加装置13、トッピング装置14、加熱調理装置15及び分配装置16を制御し、顧客の注文どおりの料理を製造する。ピザを例に説明すると、顧客の注文に応じて、料理基体準備装置12がピザ生地を準備し、調味添加装置13は生地に調味素材を添加し、トッピング装置14は生地に、トッピング食材をトッピングし、加熱調理装置15は食材がトッピングされた生地を加熱調理し、分配装置16は、加熱調理されたピザをカット手段によりカットして、完成したピザが顧客に提供される。なお、図1では、生地ないしピザを搬送する搬送手段及び顧客にピザを提供する提供手段については、省略されている。
図2は、本実施形態の料理基体準備装置12、調味添加装置13及びトッピング装置14の斜視図であり、図3Aは図2の平面図、図3Bは図2の側面図である。図2では、トッピング装置14は、チーズ提供装置14a、第1トッピング装置14b及び第2トッピング装置14cの3つの装置からなる。
まず、料理基体準備装置12としての生地準備装置から顧客の注文に応じた生地がトレー20に載せられ、生地は調味添加装置13としてのソース添加装置の下方に運ばれ、調味添加装置13により生地にソースが添加される。トレー20は、後述のようにX−Yテーブル25により搬送される。
調味添加装置13にはへら状のソース塗布手段が設けられており、生地に添加されたソースが塗布されるようになっている。調味添加装置13は、複数のソース容器21(図1では9個の容器)が設けられており、複数種類のソースを生地に添加することが可能である。また、1つの生地に複数種類のソースを添加することが可能である。この場合、生地の場所によって複数種類のソースを塗り分けることも可能である。例えば、生地を円周方向に4分割するように、4種類の異なるソースを塗り分けることが可能である。
次に、トレー20はチーズ提供装置14aの下方に搬送され、生地にチーズが提供せられる。チーズ提供手段においては、複数種類のチーズを提供する、すなわち、生地にチーズをのせることが可能である。また、1つの生地に複数種類のチーズを生地に提供することが可能である。この場合、生地の場所によって複数種類のチーズを提供することも可能である。例えば、生地を円周方向に4分割するように、4種類の異なるチーズを生地に提供することが可能である。
次に、トレー20は、第1トッピング装置14bの下方に搬送され、複数のトッピング容器23(図1では8個のトッピング容器を有する。)から提供される食材が生地にトッピングされる。第1トッピング装置14bの複数のトッピング容器23は、垂直方向に複数段に、水平方向には複数列に配置されている。水平方向においては、隣接する列のトッピング容器23が互い違いに配置しているために、デットスペースを少なくし、占有空間が小さくなるようになっている。上段のトッピング容器23からは、食材通路24を通して食材が生地にトッピングされる。
トレー20はXYテーブル25により各トッピング容器の下方まで運ばれて、生地上の所望の位置に食材がトッピングされるように調整される。第1トッピング装置14bは、1つの生地に複数種類の食材を所望の位置にトッピングすることができる。この場合、生地の場所によって異なる種類の食材(複数の食材とすることも可能)をトッピングすることができる。例えば、生地を円周方向に4分割するように、トッピング食材が4通りの態様となるように1つ生地にトッピングすることも可能である。なお、この時、トッピング用枠体42(図5参照)を用いると、4分割するようなトッピングをきれいに行うことができる。
トッピング食材はピザの意匠上の特徴となるため、ピザの出来栄えに与える影響が大きいため、トッピング食材の種類、トッピングの順序、トッピングの位置は、後述のようにサーバからの情報も用いて十分に分析され、決定される。トッピング食材の種類によっては、生地全体に一様にトッピングされるものもあれば、生地の一部分にのみトッピングされるものもある。また、トッピング食材によっては、後述のカット手段30(図4)により生地をカットする場合に、生地と一緒にカットされないような配置を工夫すべきものもある。例えば、エビを生地にトッピングする場合には、エビがカット手段でカットされないように配置される。
次に、生地は第2トッピング装置14cの下方に搬送され、第2トッピング装置の複数のトッピング食材容器21から提供される食材が生地にトッピングされる。なお、第2トッピング装置は、第1トッピング装置と同様であるので、重複する説明は省略する。第2トッピング装置でのトッピングは、第1トッピング装置14bにおけるトッピングと同様に、ピザの意匠上の特徴となるため、後述のようにサーバからの情報も用いて十分に分析され、決定される。生地は第1トッピング装置の次に第2トッピング装置に搬送されるが、例えば、再び第1トッピング装置に搬送される場合、複数回、第1トッピング装置と第2トッピング装置との間を往復する場合、第2トッピング装置から先にトッピングされる場合、第1トッピング装置からサイトにトッピングされる場合等、さまざまな組み合わせが想定される。このようにトッピングの順序は必ずしも一様ではないが、第2トッピング装置14cは、第1トッピング装置14bよりも相対的に後でトッピングする食材を収容するように、両トッピング装置の食材の種類を設定してある。
次に、トッピングを終えた生地を載せたトレー20はXYテーブル25からコンベア28に移され、コンベア28により加熱調理装置に搬送される。本実施形態では、生地がトレーごと搬送される例を説明するが、トレー20を用いないで生地を搬送するようにしてもよい。
ここで、XYテーブル25の構成について説明する。X−Yテーブル25は調味添加装置13、チーズ提供装置14a、第1トッピング装置14b及び第2トッピング装置14cの下方で、X−Y方向の水平面上でトレー20を搬送するものである。XYテーブル25は、X軸テーブル26の上をX軸方向に沿って搬送されるY軸テーブル27を備えている。Y軸テーブル27はトレー20を載置する載置部が設けられており、また、この載置部にはトレー20を回転駆動するための電動機が設けることもできる。XYテーブル25はトレーを平面上の任意の位置に搬送することができるため、必ずしも載置部に電動機を設ける必要は無いが、例えば円形のピザに均一にソースを塗布したり、チーズや食材を円周状にトッピングしたりする場合には、トレーを回転駆動しながらソースの塗布やトッピングを行えると便利である。トレー20をXYテーブル25によりX−Y平面上で駆動すること、及び/又は、トレーを回転駆動することにより、生地の任意の位置にソースを塗布し、チーズを提供し、さらに、トッピング食材をトッピングすることが可能である。
ここでは載置部においてトレーを回転駆動することを説明したが、これに限定され得るものではない、例えば、載置部にリニアアクチュエータを設けることも可能であり、この場合にはトレーを微妙に位置決めし、トッピング位置を微調整したい場合等に便利である。また、載置部にリニアアクチュエータが複数配置された場合には、さらに平面方向での微細な位置決めが可能となる。
調味添加装置13及びチーズ提供装置14aはY軸方向に並んで配置されている。ソース添加手段12、第1トッピング装置14b、及び、第2トッピング装置14cは、X軸方向に並んで配置されており、また、第1トッピング装置14b及び第2トッピング装置14cは、平面視で長辺側がY軸方向に沿っている。このような配置とすることで、装置をコンパクトに配置することができる。ただし、図2は、各装置の配置の一例であり、本実施形態はこの配置に限定されるものではなく、XYテーブル25でトレーを搬送できる限りにおいては、他の様々なレイアウトにも対応可能である。また、トレー20を水平面上で搬送する手段として、XYテーブル25を例示したが、本実施形態の搬送手段はかかるXYテーブル20に限定されるものではなく、他の様々な搬送手段が適用可能である。
コンベア28により加熱調理装置に搬送された生地は、加熱調理装置において加熱調理される。加熱調理の条件は、生地の種類ないし状態、ソースの種類ないし状態、チーズの種類及び状態、トッピング食材の種類及び状態、季節、天候、温度、湿度、仕込みの状況、混雑状況、提供時間等に応じて調整される。加熱調理の条件としては、加熱温度、加熱時間、加熱温度の時間的なパターン等を調整している。この加熱調理の条件の調整には、後述のサーバからの情報も用いられている。加熱調理されたピザ(焼きあがった状態においては、生地ではなく「ピザ」と呼ぶことにする。以下同様。)はトレーに載せられた状態で、分配装置16に搬送される。
図4は、分配装置16の斜視図である。分配装置16は、カット手段30、トレー搬送手段33及び撮影手段35を備えている。カット手段30は、カッター31及びカッター駆動手段を備えている。
カッター31は、ピザを切り分ける個数に対応した放射状のものであり、カッター駆動手段によりカッター31を垂直方向に下降させることにより、ピザを所定の数にカットすることができる。また、カッター31は、水平方向にも位置調整できるように構成されており、ピザを切り分ける位置を調整可能である。また、カッター31を交換可能としてもよく、この場合には、ピザを切り分ける個数、ピザのサイズに大路多カッター31を選択することが可能となる。
トレー搬送手段33は、ピザを載せたトレー20を撮影手段35による撮影位置まで移動させる。撮影位置において、撮影手段35はピザの状態を撮影する。ここでは、撮影手段はカラーの静止画カメラを用いるものとして説明するが、モノクロカメラ、動画カメラ、赤外線カメラ等を採用することもできる。カラーカメラを用いると、ピザの形状だけでなく、色彩も含めて把握することができる。また、赤外線カメラを用いると、ピザの温度分布を含めて把握することができる。
分配装置16は撮影手段35によって撮影された画像を分析し、ピザをカットする位置を演算する。この演算は分配装置16で行うこともできるし、この演算の一部又は全部を制御装置10で行うようにすることもできる。なお、各装置において演算負荷を分配するようにすれば、特定の装置に演算負荷が集中することを避けることができる。
分配装置16は、ピザをカットする位置を、撮影手段35によって撮影された画像に基づいて、ピザの意匠的な品質を考慮して決定する。例えば、トッピングのエビが切断されないような位置において、ピザをカットする。また、例えばトッピング装置14によってトッピング食材を円周に沿って4分割するようにトッピングした場合には、この4分割の境界線に沿って、ピザをカットするようにする。
撮影手段35によって撮影された映像データは、分配装置16によりピザのカットに用いられるだけではなく、料理基体準備装置12、調味添加装置13、トッピング装置14及び加熱調理装置15からのピザ製造情報、並びに、受付装置11からの顧客の注文データ等と併せて、サーバ17に収集される。これらのデータは、サーバ17においては、ピザの品質や顧客からの評判等を分析するために用いられる。サーバ17においては、各制御装置10から収集された画像データを含む各種データをビッグデータとして分析する。このビッグデータの分析には、季節、日にち、時間帯、天候、温度、湿度、イベント情報、混雑状況、各料理自動製造システムの地理的な配置、製造規模、売上、客層、客単価等のさまざまデータと併せて分析される。このような分析にはAIを用いた機械学習を採用することが可能であり、各料理自動製造システムに対する注文を増やすこと、人気メニューの開発、各目ニュウーの最適な製造条件の設定等に役立てることができる。
これらサーバで分析された情報は各制御装置10にフィードバックされ、各料理自動製造システムの制御に用いられる。例えば注文受付装置において人気メニュー、おすすめメニュー等の情報を顧客に対話形式で伝えることにより、顧客の満足度の向上を図ることにより、さらには、購買意欲を向上させ、客単価の増加にも寄与する。また、例えばトッピング装置14においては、顧客の注文に応じて各種トッピング食材をトッピングする際に、顧客の満足度が高いトッピングのレシピ、トッピングの順序、及び、トッピングの位置等を設定することができる。
注文受付装置11では、カスタマイズされたピザを注文することができるため、従来の既存メニューからの選択に比較して、より顧客の好みに合わせた、顧客満足度の高い態様のピザを提供することが可能である。注文受付装置11は特に限定されるものではないが、顧客自身のスマートフオンやタブレット端末、料理自動製造システム側で用意したタブレット端末等、携帯型端末を用いることが望ましい。例えば、顧客自身のスマートフォンを利用した場合には、時間や場所が限定されることなく好みのピザを注文することができる。料理自動製造システムが設置された店舗に対してオーダーする場合には、お店に訪問する時間を設定しておくこともできる。また、配送システムとの連動によりデリバリーも可能になる。さらに、顧客自身の携帯端末に好みのピザレシピを登録しておくことにより、次回の注文が簡単になることに加え、自分のオリジナルのピザを他者と共有したり、店舗にオリジナルピザとして登録しておくようにすることも可能である。
本実施形態ではピザは形状が円形で、同じサイズのものを例にして説明したが、本実施例はこれに限定されるものではない。ピザのサイズは料理基体準備装置12からトレーに生地を供給する際に、その生地の大きさを選択ないし調整可能である。トレーの搬送の効率を考慮してトレーの大きさは同じものとして説明したが、搬送装置の仕様により、サイズの異なるトレーを取り扱うことも可能である。また、本実施例において、ピザの形状は円形だけに限られるものではない。四角形のピザ、半円形のピザ等、任意の形状のピザを製造することもできる。分配装置16において、サイズや形状の異なるピザをカットすることも可能である。分配装置16には撮像装置が設けられているので、ピザのサイズや形状に応じてカットする中心位置を調整することが可能である。また、本実施例のカッター31の態様は放射状のものに限定されるものでなく、例えば、ローラー式のピザカッター等も使用可能である。
本実施形態の料理基体準備装置12、調味添加装置13、トッピング装置14(チーズ提供装置14a、第1トッピング装置14b及び第2トッピング装置14c)、加熱調理装置15及び分配装置16はそれぞれユニット化されているため、レイアウト変更、増設、省略等が容易にできるようになっており、作業スペースに応じたレイアウトが実現可能である。本実施例では省スペース化の観点から説明したが、作業スペースに余裕がある場合には、トッピング装置をさらに増設したいり、各装置を並列に複数設けたりすることも可能である。さらに、料理気体準備装置12は、予め準備されている生地を提供するものすることもできるが、スペースに十分な余裕がある場合には、生地の仕込みから全てを自動的に行うようにすることも可能である。一方、作業スペースが狭い場合には、トッピング装置の数を減らす等して、対応可能である。
[実施形態2]
本発明の実施形態2に係る料理自動製造システム1Aついて図5及び図6を参照して説明する。なお、図1〜図4と共通する部分には同じ符号を用い、その説明は省略する。実施例と同様な構成ないし動作については、ここでは省略する。
実施形態2の料理自動提供システム1Aは、実施形態1の料理自動提供システム1では生地を載せたトレー20の搬送にXYテーブル25を用いていたのに対して、調味添加装置13、チーズ提供装置14a、第1トッピング装置14b及び第2トッピング装置14cのそれぞれから食材を提供する位置に、トレー20を回転駆動可能に載置するトレー載置部40が設けられており、料理基体準備装置12と、各トレー載置部40と、加熱調理装置15の入口との間でトレー20を搬送する搬送装置(図示省略)が設けられている。この搬送装置の態様は特に限定されるものではないが、例えばコンベアやアームロボット等を採用することができる。
各トレー載置部40には電動機等のアクチュエータが設けられており、トレー載置部40に載置されたトレーは回転駆動可能である。ここでは、アクチュエータの例として電動機を例示したが、本実施例はこれに限定されるものではない。実施形態1で説明したように、1個又は複数のリニアアクチュエータを用いてトレーの位置を直線的、あるいは、平面的に微調整することも可能である。
料理基体準備装置12としての生地準備装置から生地がトレーに供給されると、生地はトレーに載せられた状態で、調味添加装置20としてのソース添加装置のトレー載置部40に搬送され、生地にソースが塗布される。複数種類のソースの添加が可能であることは、実施形態1と同様である。
次に、生地はチーズ提供装置14aのトレー載置部40に搬送され、生地にチーズが提供せられる。チーズ提供手段においては、複数種類のチーズを提供できることは、実施形態1と同様である。
次に、生地は第1トッピング装置14bの載置部40に搬送され、第1トッピング装置に14bの複数のトッピング食材容器23からの食材を生地にトッピングすることができる。第1トッピング装置14bには複数のトッピング食材容器23が上下方向に多層に、かつ、水平方向には円周状に配置されている。各トッピング食材容器23からの食材は第1トッピング装置に14bの中央に垂直方向に配置された食材通路41を通して生地の所定位置にトッピングされる。特に限定されるものではないが、食材通路41は第1トッピング装置14bの各トッピング食材容器23に共通とすることができるので、食材のトッピング位置の調整が容易となる。
実施形態1と同様に、第1トッピング装置14bは、1つの生地に複数種類の食材を所望の位置にトッピングすることができる。例えば、生地を円周方向に4分割するように、トッピング食材が4通りの態様となるように1つ生地にトッピングすることも可能である。この時、トッピング用枠体42を用いると、4分割するようなトッピングをきれいに行うことができる。
次に、生地は第2トッピング装置14cの載置部40に搬送され、第2トッピング装置に14cの複数のトッピング食材容器23からの食材を生地にトッピングすることができる。第2トッピング装置14cの動作は、第1トッピング装置14bと同様なので、その説明は省略する。第2トッピング装置14cでトッピングの終わった生地は、搬送装置により加熱調理装置に搬送される。これ以降の動作は、実施形態1と同様であるので、説明は省略する。
実施形態1では、調味添加装置13、チーズ提供装置14a、第1トッピング装置14b及び第2トッピング装置14cのそれぞれから食材を提供する位置に、トレー20を載置するトレー載置部40が設けられているため、複数のトレー20を並行して搬送することができるため、複数の生地に対して並行してソースの塗布や食材のトッピングを行うことができる。すなわち、例えば、1番目のトレー20が第2トッピング装置14cのトレー載置部40に載置されている場合には、2番目のトレー20は第1トッピング装置14bのトレー載置部40に載置され、3番目のトレー20はチーズ提供手段14aのトレー載置部40に載置され、4番目のトレー20は調味添加装置13のトレー載置部40に載置され、5番目のトレー20には料理基体準備装置12から生地が載せられることができるため、複数のトレー20に載せられた生地に対して、同時並行的にソースの塗布や食材のトッピングを行うことができる。
ただし、図5及び図6は各装置の配置の一例であり、本実施形態はこの配置に限定されるものではなく、複数のトレー20を並行して扱える限りにおいては、他の様々なレイアウトにも対応可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の技術思想を具体化するための料理自動提供システムを例示するものであって、本発明をこれらに特定するものではなく、その他の実施形態のものにも等しく適用し得るものであり、また、これらの実施形態の一部を省略、追加、変更することや、各実施形態の態様を組み合わせることが可能である。
1…料理自動提供システム
10…制御装置
11…注文受付装置
12…料理基体準備装置
13…調味添加装置
14…トッピング装置
15…加熱調理装置
16…分配装置
17…サーバ

Claims (14)

  1. 顧客の注文に応じて複数種類の料理を製造可能な料理自動製造システムであって、
    顧客からの注文を受ける注文受付装置と、
    前記注文に応じた料理基体を準備する料理基体準備装置と、
    前記料理基体に対して、前記注文に応じた調味素材を添加する調味添加装置と、
    前記料理基体に対して、前記注文に応じた食材をトッピングするトッピング装置と、
    前記料理基体を前記注文に応じて加熱調理する加熱調理装置と、
    前記料理基体を前記注文に応じて分配する分配装置と、
    前記料理基体を移動する移動装置と、
    前記各装置と接続されている制御装置と、
    を有し、
    前記移動装置は、前記料理基体を少なくとも前記料理基体準備装置の位置、前記調味添加装置供給器が調味素材を添加する位置、前記トッピング装置が食材をトッピングする位置、前記加熱装置の投入位置ないし取出位置、及び、分配装置の投入位置ないし取出位置に移動させることができることを特徴とする料理自動製造システム。
  2. 前記注文受付装置は、通信機能を備えており、顧客の注文を遠隔から受け付けることができることができることを特徴とする請求項1に記載の料理自動製造システム。
  3. 前記注文受付装置は、対話形式で顧客からの注文を受け付けることができることを特徴とする請求項1又は2に記載の料理自動製造システム。
  4. 前記調味添加装置による調味素材の添加、及び/又は、トッピング装置による食材のトッピングは、前記注文に応じて料理基体に対して部分的に異なる態様とすることが可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の料理自動製造システム。
  5. 前記加熱調理装置は、前記料理基体、前記調味素材、又は、前記トッピングの少なくともいずれか1つの態様に応じて加熱時間及び/又は加熱温度を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に料理自動製造システム。
  6. 前記分配装置は、料理をカットするカット手段を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に料理自動製造システム。
  7. 前記カット手段は、前記トッピング装置によりトッピングされた食材の態様に応じてカット位置を調整することを特徴とする請求項6に料理自動製造システム。
  8. 前記分配装置は、前記料理基体を撮影する撮影手段を備えることを特徴とする請求項7に料理自動製造システム。
  9. 前記分配装置は、前記撮影手段により前記料理基体にトッピングされた食材の態様を判断し、前記カット手段によるカット位置を調整することを特徴とする請求項8に料理自動製造システム。
  10. 前記撮影手段により撮影された情報、及び、前記注文受付装置、及び、
    前記料理基体準備装置、前記調味添加装置、前記トッピング装置、前記加熱調理装置又は前記分配装置のいずれか少なくとも1つの装置からの情報、
    がサーバにより収集され、
    前記サーバは、顧客に提供される料理の態様を分析し、
    前記分析された情報は、前記注文受付装置、前記料理基体準備装置、前記調味添加装置、前記トッピング装置、前記加熱調理装置、又は、前記分配装置の少なくとも1つの装置に提供されることを特徴とする請求項8又は9に記載の料理自動製造システム。
  11. 前記料理基体は生地であり、
    前記調味素材はソースであり、かつ、
    前記トッピングされる食材は、チーズを含む具材であり、
    ピザを製造することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の料理自動製造方法。
  12. 顧客の注文に応じて複数種類の料理を製造可能な料理自動製造方法であって、
    顧客からの注文を受ける注文受付手段、
    前記注文に応じた料理基体を準備する料理基体準備手段と、
    前記料理基体に対して、前記注文に応じた調味素材を添加する調味添加手段と、
    前記料理基体に対して、前記注文に応じた食材をトッピングするトッピング手段と、
    前記料理基体を前記注文に応じて加熱調理する加熱調理手段と、
    前記料理基体を前記注文に応じて分配する分配手段と、
    前記料理基体を移動する移動手段と、
    を有し、
    前記移動手段は、前記料理基体を少なくとも前記料理基体準備手段の位置、前記調味添加手段が調味素材を添加する位置、前記トッピング手段が食材をトッピングする位置、前記加熱手段の投入位置ないし取出位置、及び、分配集団の投入位置ないし取出位置に移動させることができることを特徴とする料理自動製造方法。
  13. 請求項12記載の料理自動提供方法における少なくとも1つの工程ないし手段をコンピュータにより実行することを特徴とするプログラム。
  14. 請求項13記載のプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
JP2019167799A 2019-09-13 2019-09-13 料理自動製造システム Pending JP2021040605A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102387302B1 (ko) * 2021-05-14 2022-04-14 송정연 주문정보를 이용한 튀김 장치의 튀김유 온도제어 시스템과 그 방법
WO2022190935A1 (ja) * 2021-03-11 2022-09-15 TechMagic株式会社 料理自動製造システム

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