JP2021033857A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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大輔 村山
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Abstract

【課題】ラインセンサと被写体との相対速度の変化に起因する画像の歪みをラインセンサと被写体との相対速度を測定したり、複数の基準値を用意したりすることなく簡便に、かつ、高精度に補正可能な画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置100は、第1の撮像装置101によって撮像された複数の第1の線画像に応じて撮像順に一方向に繋げた第1の補正前画像及び第2の撮像装置102によって撮像された複数の第2の線画像に応じて撮像順に前記一方向に繋げた第2の補正前画像を取得する補正前画像取得部104と、第1の補正前画像と第2の補正前画像との一方向の位置ずれの大きさであるずれ量を算出するずれ量算出部105と、ずれ量に基づいて、第1の補正前画像の一方向の幅を補正した第1の補正後画像を生成する画像補正部106と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
ラインセンサを使用し2次元画像を生成する際、被写体の速度に応じて画像の横軸方向の歪みを補正する必要がある。例えば特許文献1には、車速パルスに同期しない被写体撮影用ラインセンサカメラ1、被写体撮影用ラインセンサカメラ1と同期する車速パルス光撮影用ラインセンサカメラ2及び距離に基づく補正を被写体原画像に施す画像処理装置4から構成される撮影装置が開示されている。また特許文献2には、基準プロファイルとエッジとを比較し(S25)、撮影画像に横方向の伸縮補正処理を行い(S26)、撮影画像のばらつきを補正する補正手段(S2)を備える技術が開示されている。
特開2014−060633号公報 特開2017−215220号公報
しかしながら特許文献1では、被写体撮影用ラインセンサカメラ1及び車速パルス光撮影用ラインセンサカメラ2を高精度に同期した上で被写体の速度及び移動距離を算出しなければ、画像の補正精度が低下してしまうという問題がある。また特許文献2では、事前に車種の特徴部分が示された基準プロファイルを用意する手間があり、被写体の車種の増加に伴ってユーザの負担も増加する問題がある。また撮影時には外環境によって撮影画像が変化するため、撮影画像から抽出されたエッジと基準プロファイルとの差異が大きくなり、比較処理が正しく行われず画像の補正精度が低下することがあるという問題がある。なお外環境とは例えばラインセンサや被写体などに対する照明、振動、汚れ、濡れなどが挙げられる。
本発明の一態様は、ラインセンサと被写体との相対速度の変化に起因する画像の歪みをラインセンサと被写体との相対速度を測定したり、複数の基準値を用意したりすることなく簡便に、かつ、高精度に補正可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理装置は、第1の撮像装置によって撮像された複数の第1の線画像に応じて撮像順に一方向に繋げた第1の補正前画像、及び第2の撮像装置によって撮像された複数の第2の線画像に応じて撮像順に前記一方向に繋げた第2の補正前画像を取得する補正前画像取得部と、第1の補正前画像と第2の補正前画像との一方向の位置ずれの大きさであるずれ量を算出するずれ量算出部と、ずれ量に基づいて、第1の補正前画像の一方向の幅を補正した第1の補正後画像を生成する画像補正部と、を備える。
ラインセンサと被写体との相対速度に起因する画像の歪みを、ラインセンサと被写体との相対速度を測定したり、複数の基準値を用意したりすることなく簡便に、かつ、高精度に補正可能な画像処理装置を提供することができる。
第1の実施の形態における画像処理装置の構成を示すブロック図である。 鉄道車両の外観検査環境を示す図である。 第1の実施の形態において補正前画像取得部が取得する補正前画像の一例である。 第1の実施の形態において補正前画像取得部が取得する補正前画像の一例である。 画像処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における同一時刻における補正前画像の一部の範囲を示す。 第1の実施の形態において画像補正部が補正前画像から生成する補正後画像の一例である。 第1の実施の形態において画像補正部が補正前画像から生成する補正後画像の一例である。 第2の実施の形態における撮像装置に関して、補正前画像取得部が取得する補正前画像である。 第2の実施の形態における撮像装置に関して、補正前画像取得部が取得する補正前画像である。 第2の実施の形態における同一時刻における補正前画像の一部の範囲を示す。 第2の実施の形態における補正前画像の一部の範囲の画素毎のずれ量を示す。 第2の実施の形態における補正の際の画素毎の輝度値の算出に関する図を示す。 第2の実施の形態における補正後画像の一部の範囲を示す。 第2の実施の形態において画像補正部が補正前画像から生成する補正後画像の一例である。 第2の実施の形態において画像補正部が補正前画像から生成する補正後画像の一例である。 第2の実施の形態においてラインセンサと被写体との相対速度がせず、ずれ量が参照ずれ量となる際の画像生成部が生成する補正前画像の一部の範囲である。 第3の実施の形態における補正後画像を示す。 第3の実施の形態における補正後画像の表示例を示す。
以下では、鉄道車両の外観検査を行う方法を例に挙げ、本発明の実施の形態の一態様について図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に記載されている構成は、特に限定的な記載がない限り、本発明の実施の形態の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。また、各図は説明のためのものであり、実際とは異なる場合がある。
[第1の実施の形態]
図1に本実施の形態における画像処理装置100の構成を示すブロック図を示す。図1に示すように画像処理装置100は、撮像装置101(第1の撮像装置)、及び撮像装置102(第2の撮像装置)に接続されている。
撮像装置101,102は、線画像である1ラインの画像データ(以下、これをラインデータと呼んでもよい)を撮像するCMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)を使用したモノクロのラインセンサである。線画像の幅方向の画素数は、例えば1画素である。撮像装置101,102は、所定の周期Tで線画像を撮像する。
画像処理装置100は、画像生成部103を備えている。画像生成部103は、撮像装置101によって撮像された複数のラインデータ302(第1の線画像)、及び撮像装置102(第2の撮像装置)によって撮像された複数のラインデータ402(第2の線画像)を取得する(図3、図4参照)。
画像生成部103は、図示せぬ補正前画像生成部を備えている。補正前画像生成部は、複数のラインデータ302に応じて撮像順に一方向に繋げた補正前画像300(第1の補正前画像)、及び複数のラインデータ402に応じて撮像順に繋げた補正前画像400(第2の補正前画像)を生成する。
なお、補正前画像生成部は、画像処理装置100に設けられる構成に限らず、例えば、画像処理装置100とは別の装置に設けられ、生成した補正前画像300,400を画像処理装置100に出力するように構成されていてもよい。
画像生成部103は、補正前画像取得部104、ずれ量算出部105、及び画像補正部106を更に備えている。補正前画像取得部104は、補正前画像生成部が生成した補正前画像300,400を取得する。ずれ量算出部105は、補正前画像300と補正前画像400との一方向の位置ずれの大きさであるずれ量dnを算出する。
画像補正部106は、ずれ量dnに基づいて、補正前画像300の一方向の幅を補正した補正後画像700(第1の補正後画像)を生成する(図7参照)。さらに、画像補正部106は、ずれ量dnに基づいて、補正前画像400の一方向の幅を補正した補正後画像800(第2の補正後画像)を生成する(図8参照)。
画像処理装置100は、画像出力部107を更に備えている。画像出力部107は、補正後画像700,800を画像表示装置108に出力する。画像表示装置108は、例えば据え置き型の液晶ディスプレイとする。画像生成部103及び画像出力部107は、それぞれがIC(Integrated Circuit)チップなどの集積回路に形成された論理回路によって実現されるものとする。
補正前画像取得部104、ずれ量算出部105及び画像補正部106は、それぞれが画像生成部103の内部に設けられたICチップなどの集積回路に形成された論理回路によって実現されるものとする。
なお画像処理装置100は、図1においては画像生成部103及び画像出力部107は専用の電子回路とする構成としているが、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ及び不揮発性メモリを備える構成としてもよい。不揮発性メモリは、ROM(Read Only Memory)や半導体メモリや磁気テープやメモリーカードやハードディスクドライブやプログラマブル論理回路などとする。
プロセッサは、不揮発性メモリにプログラムとして保存された画像生成部103及び画像出力部107を呼び出して処理を行う。なお画像処理装置100は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリをさらに備えていてもよく、不揮発性メモリからプログラムを呼び出す際に揮発性メモリを介してもよい。
また撮像装置101,102は、1ラインではなく複数ラインのものでもよく、CMOSでなくCCD(Charged-coupled devices)を使用したものでよいし、モノクロでなくてカラーでもよい。
また画像表示装置108は、据え置き型でなくスマートフォンのモニタなどの持ち運べるものであってもよい。また画像表示装置108は、液晶ディスプレイでなくてブラウン管やプラズマディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイや量子ドット液晶ディスプレイなどでもよい。
図2に鉄道車両200の外観検査環境を示す図である。本実施の形態において被写体を鉄道車両200として説明する。例えば本実施の形態は、鉄道車両200の側面の傷などの検査のために用いられる。
本実施の形態において鉄道車両200は、進行方向201に向かって撮像装置101,102との相対速度が一定速度となるようにレール202上の通過範囲208を通過する。
レール202の側方に撮像装置101,102が接続された画像処理装置100が設置され、撮像装置101,102は、鉄道車両200の側面を撮像するように、撮像する方向が撮像方向203,204となるように設置される。また撮像装置101,102は、撮像装置101,102の走査方向205が鉛直方向であって進行方向201と直交するように設置されている。
撮像装置101と撮像装置102とは、進行方向201と平行であって、撮像装置101と撮像装置102との距離が長さ206となるように設置される。レール202と撮像装置101、102との距離が長さ207となるように設置される。例えば長さ206は鉄道車両200の長さに応じて決定され、長さ207は鉄道車両200の高さに応じて決定される。
図3に補正前画像取得部104が取得する補正前画像300の一例を示す。図4に補正前画像取得部104が取得する補正前画像400の一例を示す。撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が、撮像装置101,102による撮像の際に基準となる所定の相対速度より遅かったために、補正前画像300,400は間延びした画像となっている。
図3,4は、時刻t0からt110までの110個分のラインデータ302,402を撮像順に一方向に繋げた画像である。時刻はt0の次は時刻t1、その次は時刻t2とし、時刻t0と時刻t1との間の時間や時刻t1と時刻t2との間の時間は周期Tとする。
例えば時刻t0と時刻t10との間の時間は10Tとする。図3,図4において横軸は時刻となっている。なお図3,図4に示す通り、補正前画像300,400は補正が行われていない。なお画像処理装置100の使用者に表示する形式の補正後画像700,800(図7,図8参照)は、後述のように横軸を座標とする。
図3,図4に示すように補正前画像300,400は、列車の一編成分や一車両分毎の画像として、鉄道車両200の検査や管理を行いやすくする。補正前画像生成部は、鉄道車両200が通過範囲208を通過する予定である通過時刻に基づいて撮像装置101,102からラインデータ302,402を取得する。
なお補正前画像生成部は、撮像装置101,102よりも進行方向201側に進行方向201と平行に設置された図示せぬ車両検知センサの検知状態に基づいて撮像装置101,102からラインデータ302,402を取得してもよい。
また補正前画像生成部は、画像処理装置100の使用者が設定した開始時刻と終了時刻に基づいて、撮像装置101,102からラインデータ302,402を取得してもよいものとする。
図5を用いて画像処理装置100が行う画像処理方法の詳細について説明する。図5は画像処理の処理手順を示すフローチャートを示す。例えば鉄道車両200が通過範囲208を通過する予定である通過時刻を経過し、撮像装置101,102がラインデータ302,402を生成すると画像処理装置100は、画像処理を開始する。
補正前画像生成部は、撮像装置101,102が所定の周期Tで繰り返し撮像して送信する複数のラインデータ302,402を取得し、取得した複数のラインデータ302,402を結合した補正前画像300,400を生成する。補正前画像取得部104は、補正前画像生成部が生成した補正前画像300,400を取得する(S501)。
ずれ量算出部105は、補正前画像取得部104が取得した補正前画像300と補正前画像400とのずれ量dnを、補正前画像300の各画素の輝度値L1と補正前画像400の各画素の輝度値L1とを参照することで算出する(S502)。
ここでずれ量dnは、補正前画像300と補正前画像400との一方向における位置ずれの大きさであって、補正前画像300と補正前画像400とが何周期分ずれているかを表すものとする。
ずれ量算出部105は、補正前画像300から補正前画像400が何周期分ずれているかのずれ量dnと、補正前画像400から補正前画像300が何周期分ずれているかのずれ量dnと、の2種類のずれ量dnを算出する。
このようにずれ量dnは補正前画像300を基準画像にした場合と補正前画像400を基準画像にした場合の2種類となる。なおずれ量dnは補正前画像300,400の画素毎に算出される。
補正前画像300と補正前画像400とのずれ量dnは、補正前画像300と補正前画像400との対応点を探索することで算出する。具体的にはSAD(Sum of Absolute Difference)というステレオマッチングの一種の評価式で評価を行い、対応点を探索する。
図6を用いて補正前画像300と補正前画像400との対応点の探索についての概要を説明する。図6に本実施の形態における補正前画像300,400の一部の範囲301,401を示す。図6において、範囲301,401の各画素内に記載されている数値は輝度値L1を示す。
ステレオマッチングでは、基準画像の注目画素を中心とした矩形範囲を参照画像上で走査することで基準画像の注目画素に対応する対応点を探索する。本実施の形態においては矩形範囲として鉛直方向1画素、水平方向10画素分とする。
またステレオマッチングによるずれ量算出は、輝度の変化や模様によってエッジなどが検出され特徴があるとされた画素(以下、これを特徴画素と呼んでもよい)においてのみ行われる。
図6においては、範囲301,401の画素はそれぞれの20画素が、特徴画素とする。本実施の形態では、被写体である鉄道車両200と撮像装置101,102との相対速度が一定速度であり全ての画素が同様のずれ量dnである。
このため、基準画像を補正前画像300,400のうちのどちらか一方とし、他方を参照画像として、基準画像の1画素(以下これを基準画素と呼んでもよい)においてのみずれ量dnを算出すればよい。なお基準画素に対して参照画像において対応点となる1画素を参照画素とする。
補正前画像300からの補正前画像400のずれ量dnの算出に際しては、範囲301においての基準画素を画素601として、参照画素は画素602となり、ずれ量dnは10Tとなる。同様に補正前画像400からの補正前画像300のずれ量dnの算出に際しては、範囲401においての基準画素を画素602として、参照画素は画素601となり、ずれ量dnは10Tとなる。なお基準画素及び参照画素は特徴画素である。
なおずれ量dnの算出にはSSD(Sum of Squared Difference)やZNCC(Zero Means Normalized Cross Correlation)といったSADではない別の評価式でステレオマッチングとしての評価値を算出してもよい。
またステレオマッチングにおける矩形範囲のサイズを鉛直方向1画素、水平方向10画素としたが本実施の形態はこれに限らない。例えば、被写体の特徴量や被写体の画像上でのサイズやステレオマッチングとして必要な処理速度などに応じて矩形範囲のサイズを他のサイズとして、ステレオマッチングの探索精度や処理量を調整してもよい。
またずれ量dnの算出に用いる手法は、ステレオマッチングではなく、DP(Dynamic Programming Feature Transform)マッチングや、SIFT(Scale Invariant Feature Transform)のような特徴量を用いた手法などを用いてもよい。
図5に戻り、画像処理の詳細を説明する。画像補正部106は、画像処理装置100が外部から取得する基準値である参照ずれ量drをずれ量dnで除して算出する補正率Cによって補正前画像300,400を画像の横軸方向に拡大又は縮小する画像補正を行い、補正後画像700,800を生成する(S503)。補正率Cの算出式を下記式(1)に示す。
Figure 2021033857
参照ずれ量drは例えば長さ206に応じて決まり、本実施の形態においては5Tとする。補正率Cが2より大きい場合に画像を拡大する補正を行い、補正率が0.5より小さい場合に画像を縮小する補正を行う。補正率Cが0.5以上2以下の場合は画像を拡大や縮小といった補正はしなくてよい。
なお本実施の形態においては、倍率が2倍や1/2倍といった整数倍の拡大や縮小を画像に対して行う場合を想定しているがこれに限らず、補正率Cが1より大きければ画像を拡大し、1より小さければ画像を縮小するようにしてもよい。
参照ずれ量drは、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が一定速度であって、鉄道車両200が基準となる所定の周期数の範囲内に撮像される際のずれ量dnとする。なお換言すると、参照ずれ量drとなっている時間においては、撮像装置101,102と鉄道車両200とは基準となる所定の相対速度であるといえる。
本実施の形態においては、補正率Cは0.5となり、各画素への横軸方向に関する縮小が行われる。図7,8を用いて各画素への横軸方向に関する補正について説明する。図7は、第1の実施の形態において画像補正部106が補正前画像300から生成する補正後画像700の一例である。図8は、第1の実施の形態において画像補正部106が補正前画像400から生成する補正後画像800の一例である。
図7,8に示すように、横軸方向は座標としていて、図7,8においての座標は、ずれ量dnが参照ずれ量drだった場合の表示に合わせている。例えば図3,4に示した補正前画像300,400のように補正率Cが0.5の場合は、例えば時刻t20に対応する箇所は座標10といったように補正後画像700,800の横軸方向に補正率Cを乗じたようにされ縮小されて表示される。図7,8に示すように補正後画像700,800はアスペクト比が実際の鉄道車両に同程度となるように補正される。
また例えば時刻t20の輝度値L1と時刻t20に対応する箇所の座標10の輝度値L2は同等の値となる。本実施の形態においては輝度値L1と輝度値L2とは同等の値となるが、横軸方向が時刻から座標に変換されると、輝度値L1は輝度値L2に変換される。
換言すると横軸方向が時刻である補正前画像300,400の輝度は輝度値L1であり、横軸方向が座標である補正後画像700,800の輝度は輝度値L2である。なお座標0は基準点とし、座標0と座標1の間は1画素とする。
図5に戻り、画像処理の詳細を説明する。画像出力部107は、補正後画像700,800のうち少なくとも一方を画像表示装置108に出力する(S504)。撮像装置101と撮像装置102とは、長さ206離れて設置されており、設置されている位置が異なるため、補正後画像700,800はそれぞれ異なるように生成される。画像処理装置100の使用者が多くの情報を得たうえで検査ができるため、補正後画像700,800は両方出力されることが望ましい。
以上のように本実施の形態においては、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度の変化に起因する画像の歪みを、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度を測定したり、複数の基準値を用意したりすることなく簡便に、かつ、高精度に補正可能な画像処理装置を提供することができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態においては、鉄道車両200が進行方向201に向かって撮像装置101,102との相対速度が一定速度となるようにレール202上の通過範囲208を通過したが、本実施の形態はこれに限らない。
本実施の形態において鉄道車両200は、例えば加速又は減速により、進行方向201に向かって撮像装置101,102との相対速度を変化させながらレール202上の通過範囲208を通過してもよい。
本実施の形態においては、画像処理装置100の構成、鉄道車両200の外観検査環境及び画像処理の処理フローは第1の実施の形態と同等であるため、説明を省略する。図9に補正前画像取得部104が取得する補正前画像900の一例を示す。図10に補正前画像取得部104が取得する補正前画像1000の一例を示す。図示せぬ補正前画像生成部は、補正前画像900,1000を撮像装置101,102のラインデータ902,1002から生成する。
図9,10は、時刻t0からt20までの20個分のラインデータ902,1002を撮像順に一方向に繋げた画像である。時刻はt0の次は時刻t1、その次は時刻t2とし、時刻t0と時刻t1との間の時間や時刻t1と時刻t2との間の時間は周期Tとする。
例えば時刻t0と時刻t10との間の時間は10Tとする。図9,図10において横軸は時刻となっている。なお図9,図10に示す通り、補正前画像900,1000は補正が行われていない。なお画像処理装置100の使用者に表示する形式の補正後画像1500,1600(図15,図16参照)は、後述のように横軸を座標とする。
図9,図10において時刻t0〜t6の間の期間911では、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が一定速度であって、鉄道車両200が所定の周期数の2倍程度で撮像されている。
また時刻t6〜t9の間の期間912では、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が一定速度であって、鉄道車両200が基準となる所定の周期数の3倍程度で撮像されている。
また時刻t9〜t21の間の期間913では、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が一定速度であって、鉄道車両200が基準となる所定の周期数の4倍程度で撮像されている。
なお換言すると、期間911では撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度は基準となる所定の相対速度の半分程度であるといえる。また期間912では撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度は基準となる所定の相対速度の3分の1程度であるといえ、期間913では撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度は基準となる所定の相対速度の4分の1程度であるといえる。
図9,図10に示すように補正前画像900,1000は、列車の一編成分や一車両分毎の画像として、鉄道車両200の検査や管理を行いやすくする。補正前画像生成部は、鉄道車両200が通過範囲208を通過する予定である通過時刻に基づいて撮像装置101,102からラインデータ902,1002を取得する。
なお補正前画像生成部は、撮像装置101,102よりも進行方向201側に進行方向201と平行に設置された図示せぬ車両検知センサの検知状態に基づいて撮像装置101,102からラインデータ902,1002を取得してもよい。
また補正前画像生成部は、画像処理装置100の使用者が設定した開始時刻と終了時刻に基づいて、撮像装置101,102からラインデータ902,1002を取得してもよいものとする。
本実施の形態において補正率Cは、補正前画像900,1000の画素毎に異なり、各画素への横軸方向に関する補正が行われる。図11〜17を用いて画像補正部106が行う各画素への横軸方向に関する補正について説明する。
図11は、本実施の形態における同一時刻における補正前画像900,1000の一部の範囲901,1001を示す。図12は、本実施の形態における補正前画像900,1000の一部の範囲901,1001の画素毎のずれ量dnを示す。
図13は、本実施の形態における補正の際の画素毎の輝度値L2の算出に関する図を示す。図14は、本実施の形態における補正後画像1500,1600の一部の範囲1400,1410を示す。
図15は、本実施の形態において画像補正部106が補正前画像900から生成する補正後画像1500の一例である。図16は、本実施の形態において画像補正部106が補正前画像1000から生成する補正後画像1600の一例である。
図17は、本実施の形態において撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が変化せず、ずれ量dnが参照ずれ量drとなる際に画像生成部が生成する補正後画像の一部の範囲1701,1702である。図17に記載された数値は各画素の輝度値L2を示す。
図11において、範囲901,1001の各画素内に記載されている数値は輝度値L1を示す。補正前画像900の範囲901における範囲1101の各画素の輝度値L1は250である。
同様に補正前画像900の範囲901における範囲1102の各画素の輝度値L1は50であり、範囲1103の各画素の輝度値L1は100であり、範囲1104の各画素の輝度値L1は150であり、範囲1105の各画素の輝度値L1は250である。
また補正前画像1000の範囲1001における範囲1106の各画素の輝度値L1は250である。同様に補正前画像1000の範囲1001における範囲1107の各画素の輝度値L1は50であり、範囲1108の各画素の輝度値L1は100であり、範囲1109の各画素の輝度値L1は150であり、範囲1110の各画素の輝度値L1は250である。
図12において、範囲1210,1220の各画素内に記載されている数値は、ずれ量dnを示す。範囲1210では範囲901の各画素のずれ量dnを示しており、範囲1220では範囲1001の各画素のずれ量dnを示している。
範囲1210のずれ量dnは、補正前画像900における基準とする画素から補正前画像1000における対応する画素までのずれ量dnである。範囲1220のずれ量dnは、補正前画像1000における基準とする画素から補正前画像900における対応する画素までのずれ量dnである。
なお図中のbgは周辺画素に基づいた値としていることを示す。ステレオマッチングによるずれ量算出は特徴画素においてのみ行われるため、輝度の変化や模様によってエッジなどが検出されず特徴がない画素(以下、これを特徴無画素と呼んでもよい)において、ずれ量dnは、任意方向の隣接する画素と同様の値とする。
なお特徴無画素のずれ量dnは、周辺画素に基づいて線形補間やスプライン補間をされてもよい。例えば特徴無画素のずれ量dnは、特徴無画素の上下左右の画素のずれ量dnに基づいた線形補間によって算出されてもよい。
鉄道車両200と撮像装置101,102との相対速度は、撮像装置101,102の撮像の際に変化するため、撮像装置101,102が撮像したラインデータ902,1002に基づく補正前画像900,1000は、画素毎にずれ量dnが異なる。なお本実施の形態において参照ずれ量drは1とする。
本実施の形態においては、画素毎にずれ量dnが異なるため、補正前画像900,1000を補正して補正後画像1500,1600とするために横軸を時刻から座標に変換する際、図13に示すように補正率Cを横軸が時刻の際の画素毎の横軸方向の幅に乗ずる。
補正前画像900の範囲901に関しては、範囲1301のようになり、補正前画像1000の範囲1001に関しては、範囲1302のようになる。範囲1211,1221では、ずれ量dnが2であるため補正率Cは1/2となり、範囲1212,1222では、ずれ量dnが3であるため補正率Cは1/3となり、範囲1213,1223では、ずれ量dnが4であるため補正率Cは1/4となる。
横軸が時刻の場合の輝度値L1の画素の幅に補正率Cを乗じた画素を座標0から撮像順に並べて、座標1単位当たりの輝度値L2を求めたものが図14となる。なお画像補正部106は、ラインデータ902,1002の幅に補正率Cを乗じて座標0から撮像順に並べ、輝度値L2を座標0から撮像順に計算していくことで補正後画像1500,1600を生成する。
図14では横軸を座標として座標の1単位である画素毎に輝度値L2を記載しており、図14に記載された輝度値L2は図13に記載された輝度値L1の加重平均によって下記式(2)のように表せる。なお必要な場合輝度値L2は、小数第2を四捨五入した少数第1までの値とする。
Figure 2021033857
ここで、周期数nは座標の1単位当たりの周期Tの数を表し、周期毎補正率C(i)は各周期Tにおける補正率を表し、周期毎輝度値L1(i)は各周期Tにおける輝度値L1を表し、周期毎割合P(i)は各周期Tの割合を示す。
具体的には画素1401,1402,1411の輝度L2は、周期数nが2、周期毎補正率C(1),C(2)が1/2、周期毎輝度値L1(1),L1(2)が250、周期毎割合P(1),P(2)が1であるため、250となる。
画素1403,1412の輝度L2は、周期数nが2、周期毎補正率C(1),C(2)が1/2、周期毎輝度値L1(1),L1(2)が50、周期毎割合P(1),P(2)が1であるため、50となる。
画素1404,1413の輝度L2は、周期数nが2、周期毎補正率C(1),C(2)が1/2、周期毎輝度値L1(1),L1(2)が100、周期毎割合P(1),P(2)が1であるため、100となる。
画素1405の輝度L2は、周期数nが3、周期毎補正率C(1),C(2),C(3)が1/3、周期毎輝度値L1(1)が100、周期毎輝度値L1(2),L1(3)が150、周期毎割合P(1),P(2),P(3)が1であるため、133.3となる。
画素1406の輝度L2は、周期数nが4、周期毎補正率C(1),C(2),C(3),C(4)が1/4、周期毎輝度値L1(1)が150、周期毎輝度値L1(2),L1(3),L1(4)が250、周期毎割合P(1),P(2),P(3),P(4)が1であるため、200となる。
画素1407,1416,1417の輝度L2は、周期数nが4、周期毎補正率C(1),C(2),C(3),C(4)が1/4、周期毎輝度値L1(1),L1(2),L1(3),L1(4)が250、周期毎割合P(1),P(2),P(3),P(4)が1であるため、250となる。
画素1414の輝度L2は、周期数nが4、周期毎補正率C(1)が1/3、周期毎補正率C(2),C(3),C(4)が1/4、周期毎輝度値L1(1),L1(2),L1(3)が150、周期毎輝度値L1(4)が250、周期毎割合P(1),P(2),P(3)が1、周期毎割合P(4)が2/3であるため、166.7となる。
画素1415の輝度L2は、周期数nが5、周期毎補正率C(1),C(2),C(3),C(4),C(5)が1/4、周期毎輝度値L1(1),L1(2),L1(3),L1(4),L1(5)が250、周期毎割合P(1)が1/3、周期毎割合P(2),P(3),P(4)が1、周期毎割合P(5)が2/3であるため、250となる。
範囲901,1001以外の補正前画像900,1000の範囲についても、範囲1400,1410のように補正をすることで、補正後画像1500,1600が生成される。
なお画像補正部106は、補正前画像900,1000の全体について補正を行うため、幅に補正率Cを乗じたラインデータ902,1002を、座標0から撮像順に並べずに、横軸方向の中央から左右の方向に並べてもよい。この場合、輝度値L2を横軸方向の中央から左右の方向に計算していくことで補正後画像1500,1600を生成する。
なお範囲1400,1410と範囲1701,1702とを比較すると、輝度値L2が一部の画素において一致していないことがわかる。このためエッジとなる画素が周囲の画素と平準化することでぼやけたようになってしまう可能性があると一般的には考えられるが、本実施の形態においてはこの限りではない。
本実施の形態においては、画像処理装置100を検査などの用途に使用するため、補正後画像1500,1600が用途に十分な解像度となるように短い周期Tで撮像装置101,102によって撮像を行う。短い周期Tで撮像するため、補正前画像900,1000はエッジとなる画素周辺の画素の輝度値L1は滑らかに変化している。このため、平準化の影響はないと考えられる。
以上のように本実施の形態においては、鉄道車両200と撮像装置101,102との相対速度は、撮像装置101,102の撮像の際に変化する場合においても、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度の変化に起因する画像の歪みを、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度を測定したり、複数の基準値を用意したりすることなく簡便に、かつ、高精度に補正可能な画像処理装置を提供することができる。
なお本実施の形態においては、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が、撮像装置101,102による撮像の際に一定でないため、補正前画像900,1000は鉄道車両200の位置毎に縮尺率が異なる画像となっている。
[第3の実施の形態]
第1及び第2の実施の形態では補正後画像700,800,1500,1600は横軸の鉄道車両200の位置がそろっておらず、かつ、補正後画像700,800,1500,1600は少なくとも一方が出力されればよかった。
これに対して本実施の形態においては、補正後画像700,800,1500,1600を2つ出力するようにして、かつ、出力する画像の横軸において基準画素と参照画素とを揃えずれ量dnを小さくするようにする。
本実施の形態においては、画像処理装置100の構成、鉄道車両200の外観検査環境及び画像処理の処理フローは第1及び第2の実施の形態と同等であるため、同等の内容については説明を省略する。
第1の実施の形態をもとにして本実施の形態を説明する。本実施の形態においては、画像補正部106は、補正後画像700,800を生成するとさらに、補正後画像700,800のうちの一方の基準画素を他方の参照画素に合わせる。
例えば横軸方向に関して、補正後画像700の基準画素に補正後画像800の参照画素を合わせると補正後画像800は図18に示すような補正後画像1800となる。領域1801の幅は参照ずれ量drであって、領域1801に関しては、ラインデータ402が存在しない。画像表示装置108に表示させる際などには、データが存在しないことがわかるように例えば領域1801を黒塗りの表示とする。
なお横軸方向に関して、補正後画像800の基準画素に補正後画像700の参照画素を合わせてもよい。また参照ずれ量dr分だけどちらか一方の補正後画像700,800をずらした後に、横軸方向に関しての重複部分のみを表示してもよい。また横軸方向に関して補正後画像700,800の両方を参照ずれ量drの半分ずつ逆の方向にずらしてもよい。
以上のように本実施の形態における画像処理装置100は、出力する画像の横軸において基準画素と参照画素とを揃えることで、同一の鉄道車両200の同一の箇所を、角度を変えて撮像した画像を表示することができる。このため、画像処理装置100の使用者は、2つの画像の対応箇所を参照しやすく、2つの画像の相違が確認しやすくなり異常などを検知しやすくなる。
なお画像から鉄道車両200の傷の検出を行う際には、撮像装置101,102と鉄道車両200との位置関係や鉄道車両200への照度の変化によって画像上での表示のされ方が異なる。このため、画像から鉄道車両200の傷の検出を行う際に特に本実施の形態が好適である。
なお画像表示装置108に2つの画像を表示する際に、図19の本実施の形態における補正後画像の表示例に示すように横軸を揃えたうえで2つの画像を並べて表示してもよい。なお図19では、補正後画像1800と補正後画像700とを並べて表示する例を示している。
また2つの画像を同じ位置に時間を変えて交互に切り替えて表示してもよい。なお画像の一部のみを切り替えてもよいものとする。このように表示方法を工夫することで画像処理装置100の使用者はより2つの画像の相違が確認しやすくなる。
なお本実施形態では、画像全体をずらすことで、鉄道車両200の位置を揃えた画像を生成するようにしたが、画像の一部をずらしてもよい。例えば、横軸方向において鉄道車両200が表示された範囲のみをずらしてもよい。また画像の縦軸方向において中央の8割の範囲のみをずらすなど鉄道車両200が写る範囲に応じてずらす範囲を設定してもよい。
なお本実施形態の画像処理装置100では、画像補正部106において補正後画像800をずらしたが、画像出力部107で補正後画像800をずらしてもよい。例えば一方の補正後画像が表示されているときに、画像処理装置100の使用者が画像処理装置100に入力する入力情報に応じて、画像出力部107は他方の補正後画像をずらした状態で出力して表示するようにすることができる。
[その他の実施の形態]
第1、第2及び第3の実施の形態では、ずれ量dnが参照ずれ量drと異なる場合に補正率Cを用いて画像を補正する場合について述べたが、本実施の形態はこれに限らない。例えば本実施の形態においては、ずれ量dnが参照ずれ量drの場合には、画像処理装置100は補正せずに画像を出力し、ずれ量dnが参照ずれ量drと異なる場合には画像処理装置100は画像を出力しないようにしてもよい。
より詳細には、画像補正部106は、補正前画像300,400に補正率Cを乗じずにそのままの比率で補正前画像300,400の横軸を時刻から座標に置き換え補正後画像とする。なお例えば画像処理装置100が鉄道車両200は通常通り走行しているという情報を取得している場合、基準値を参照せずに画像補正部106は、補正前画像をそのまま補正後画像とする処理をしてもよい。
通常通り走行している場合、鉄道車両200は、撮像装置101,102との相対速度が一定速度となるようにレール202上の通過範囲208を通過し、全体が撮像装置101,102における所定の周期数範囲内に撮像される。
なお、第1、第2及び第3の実施の形態では、補正前画像生成部がラインデータ302,402,902,1002を繋げて補正前画像300,400,900,1000を生成する構成としたが、本実施の形態はこれに限らない。
補正前画像生成部は、補正前画像取得部104を介して、撮像毎に、ラインデータ302,402,902,1002を取得してずれ量算出部105や画像補正部106に送信するようにしてもよい。
ラインデータ302,402,902,1002を撮像毎に受信する場合、画像補正部106は、ラインデータ302,402,902,1002の取得期間の情報を入手し、取得期間の経過後に処理を行う。
この場合、画像補正部106は、ラインデータ302,402,902,1002毎に補正をした後に、補正したラインデータ302,402,902,1002を繋げ合わせてもよいし、繋げ合わせた後に補正をしてもよい。
また第1、第2及び第3の実施の形態では、基準値である参照ずれ量drは、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が一定速度であって、鉄道車両200が基準となる所定の周期数の範囲内に撮像される際のずれ量dnとしたが本実施の形態ではこれに限らない。
例えば参照ずれ量drは、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が一定速度であって、鉄道車両200が基準となる所定の周期数の範囲内に撮像される際のずれ量dnよりも大きく設定されてもよい。
この場合、補正後画像を生成する時点で、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が一定でない場合も含め、横軸方向に一律に補正前画像を拡大することができ、補正後画像を表示する際などに改めて拡大する処理を省くことができる。
また撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が撮像装置101,102による撮像の際の一部の期間のみ一定となる場合、その期間の範囲をグループとして、グループ毎にずれ量を算出し画像補正部106の処理量を削減できるようにしてもよい。
撮像装置101,102と鉄道車両200との相対速度が一定となる期間であるラインデータ数は、例えば、撮像装置101,102と鉄道車両200との相対加速度の最大値の予想値と周期Tとに基づいて算出できる。
また第1、第2及び第3の実施の形態では、画像処理装置100は、撮像装置101,102からラインデータ302,402,902,1002を取得するようにしているが、本実施の形態ではこれに限らない。
例えば画像処理装置100が、事前に撮像装置101,102によって撮像された複数のラインデータ302,402,902,1002を取得してもよい。なお画像処理装置100が撮像装置101,102を備えてもよい。
また第1、第2及び第3の実施の形態では、撮像装置101,102が固定されていて、鉄道車両200が移動しているような場合としたが、本実施の形態はこれに限らず、鉄道車両200と撮像装置101,102とが相対的に移動していればよい。例えば鉄道車両200が固定されていて撮像装置101,102が移動してもよいし、鉄道車両200と撮像装置101,102が共に移動していてもよい。
100……画像処理装置、101,102……撮像装置、103……画像生成部、104……補正前画像取得部、105……ずれ量算出部、106……画像補正部、107……画像出力部、108……画像表示装置。

Claims (7)

  1. 第1の撮像装置によって撮像された複数の第1の線画像に応じて撮像順に一方向に繋げた第1の補正前画像、及び第2の撮像装置によって撮像された複数の第2の線画像に応じて撮像順に前記一方向に繋げた第2の補正前画像を取得する補正前画像取得部と、
    前記第1の補正前画像と前記第2の補正前画像との前記一方向の位置ずれの大きさであるずれ量を算出するずれ量算出部と、
    前記ずれ量に基づいて、前記第1の補正前画像の前記一方向の幅を補正した第1の補正後画像を生成する画像補正部と、を備える、
    画像処理装置。
  2. 前記画像補正部は、前記ずれ量と基準値との差に応じて、前記第1の補正前画像の前記一方向の幅を補正する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ずれ量は、前記第1の補正前画像において着目する第1の特徴画素と、前記第2の補正前画像における前記第1の特徴画素に対応する第2の特徴画素と、の前記一方向の画素差である、
    請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ずれ量算出部は、前記複数の第1の線画像の少なくとも一部の前記ずれ量を算出し、
    前記画像補正部は、前記複数の第1の線画像毎に前記一方向の幅を補正する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像補正部は、前記ずれ量に基づいて、前記第2の補正前画像の前記一方向の幅を補正した第2の補正後画像を更に生成する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像補正部は、前記第1の補正前画像と前記第2の補正前画像との前記一方向の位置ずれが小さくなるように、前記第1の補正前画像と前記第2の補正前画像との少なくとも一方を前記一方向にずらす、
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 第1の撮像装置によって撮像された複数の第1の線画像を撮像順に一方向に繋げた第1の補正前画像、及び第2の撮像装置によって撮像された複数の第2の線画像を撮像順に前記一方向に繋げた第2の補正前画像を取得し、
    前記第1の補正前画像と前記第2の補正前画像との前記一方向の位置ずれの大きさであるずれ量を算出し、
    前記ずれ量に基づいて、前記第1の補正前画像の前記一方向の幅を補正した第1の補正後画像を生成する、
    画像処理方法。
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