JP2021032010A - 連結具 - Google Patents
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Abstract
【課題】鳩目が設けられた養生シート等のシート・ネット状部材同士を容易に連結できるとともに、連結後に相互間に隙間が生じにくい連結部材を提供する。【解決手段】連結する一方のシート・ネット状部材31に設けた鳩目32内と、連結する他方のシート・ネット状部材33に設けた鳩目34内に挿通する挿通部4と、該挿通部4の一端部に設けた抜け止め部5を有する雄型の連結部材2と、該雄型の連結部材2における前記挿通部4に取り外し可能に係合する雌型の連結部材3を有する連結具1であって、この連結具1により両シート・ネット状部材31,33を連結した際に、前記両鳩目32,34を前記雌型の連結部材3と前記抜け止め部5で挟持する。【選択図】 図2
Description
本発明は、連結具に関する。
従来、建設現場等において、近接して設けた養生シート同士を連結する場合、両養生シートの端部に設けられた鳩目同士を、紐や結束バンド等により結び合わせて行っている。
しかし、上記従来技術のように鳩目同士を、紐や結束バンド等により結び合わせて、養生シート同士を連結する作業は手間がかかるという問題がある。また、養生シート間に隙間が生じるおそれがある。
そこで本発明は、鳩目が設けられた養生シート等のシート・ネット状部材同士を容易に連結できるとともに、連結後に相互間に隙間が生じにくい連結具を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、連結する一方のシート・ネット状部材に設けた鳩目内と、連結する他方のシート・ネット状部材に設けた鳩目内に挿通する挿通部と、該挿通部の一端部に設けた抜け止め部を有する雄型の連結部材と、
該雄型の連結部材における前記挿通部に取り外し可能に係合する雌型の連結部材を有する連結具であって、
この連結具により両シート・ネット状部材を連結した際に、前記両鳩目を前記雌型の連結部材と前記抜け止め部で挟持することを特徴とするものである。
該雄型の連結部材における前記挿通部に取り外し可能に係合する雌型の連結部材を有する連結具であって、
この連結具により両シート・ネット状部材を連結した際に、前記両鳩目を前記雌型の連結部材と前記抜け止め部で挟持することを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記雄型の連結部材における挿通部の外周面に、第1凹部と周方向に形成した第2凹部を連通するように形成し、前記第2凹部に係合凹部を設け、
前記雌型の連結部材の中心部に、前記挿通部が挿通する挿入孔を形成し、該挿入孔内に突出するとともに、径方向に移動可能な係合凸部を設け、該係合凸部は挿入孔の軸芯側方向に付勢され、
前記係合凹部と前記係合凸部は、相互に取り外し可能に係合できることを特徴とするものである。
前記雌型の連結部材の中心部に、前記挿通部が挿通する挿入孔を形成し、該挿入孔内に突出するとともに、径方向に移動可能な係合凸部を設け、該係合凸部は挿入孔の軸芯側方向に付勢され、
前記係合凹部と前記係合凸部は、相互に取り外し可能に係合できることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記シート・ネット状部材は、養生シートであることを特徴とするものである。
本発明によれば、連結する一方のシート・ネット状部材に設けた鳩目内と、連結する他方のシート・ネット状部材に設けた鳩目内に、雄型の連結部材における挿通部を挿通し、雄型の連結部材に取り外し可能に雌型の連結部材を係合し、両シート・ネット状部材相互を連結した際に、両鳩目を雌型の連結部材と抜け止め部で挟持するようにしたことにより、シート・ネット状部材同士を容易に連結することができ、例えば、養生シートの連結に用いれば、養生シートの設置及び取り外し作業の時間を上記従来の連結方法に比べて大幅に短縮することができる。
本発明を実施するための形態を図に基づいて説明する。
連結具1は、図1〜図3に示すように、雄型の連結部材2と雌型の連結部材3で構成されている。図1は、雄型の連結部材2と雌型の連結部材3の連結状態を示す斜視図である。
雄型の連結部材2は、図2〜図4に示すように、円筒状の挿通部4を有し、挿通部4の軸芯X−X方向の一端部には、図4〜図6に示すように、横断面が略円形の抜け止め部5が鍔状に設けられ、挿通部4と抜け止め部5は一体に形成されている。雄型の連結部材2は任意の部材で形成することができ、本実施例では樹脂で形成した。抜け止め部5の外周面には、周方向に適宜間隔を有して凹部5aが複数形成され、雄型の連結部材2を周方向に回動させる際の滑り止めの役割を果たす。
抜け止め部5の挿通部4側面には、図1に示すように、挿通部4より高さが低い一対の凸部7,7が、挿通部4の軸芯X−Xを中心として周方向に180度対向した位置に離間して設けられ、凸部7,7間には凹部8が形成されている。
挿通部4の外周面には、溝状で、後述する雌型の連結部材3の係合凸部22aが外側から挿通できる第1凹部9が、挿通部4の先端部から軸芯X−X方向に形成され、第1凹部9は、挿通部4の軸芯を中心として180度対向した位置に離間して2個形成されている。
第1凹部9は、軸芯X−X方向の他端(挿通部4の先端)が開口し、第1凹部9の奥側端部には、挿通部4の周方向において、第1凹部9を起点として時計方向(図3の矢印D方向)に形成された第2凹部10が、第1凹部9に連通して形成されている。第2凹部10の第1凹部9側部には、第1凹部9の底面から径方向の外側に突出する凸部11が形成され、第2凹部10における凸部11より第1凹部9と反対側は、凸部11より深い係合凹部13を構成する。挿通部4の外周面に対する第1凹部9の深さと係合凹部13の深さは、図3に示すように同じとなるように形成されている。
凸部11の第1凹部9側における円弧面11aの円弧は、凸部11の係合凹部13側における円弧面11bの円弧より大きな曲線半径で形成され、緩やかな傾斜面で形成されている。
雌型の連結部材3は、図1,図2,図9に示すように、中心部に挿入孔20が形成されたドーナツ状の本体部21を有している。本体部21の外周面には、周方向に適宜間隔を有して凹部21aが複数形成され、雌型の連結部材3を周方向に回動させる際の滑り止めの役割を果たす。挿入孔20の内径は、挿通部4の外径より若干大きく形成され、挿入孔20内に挿通部4が回動可能に挿通できるようになっている。
雌型の連結部材3における挿入孔20の内周面20aには、挿入孔20の軸芯Y−Yにおける挿通部4を挿通する裏側端(図8の下端)から表側(図8の上端)方向に切れ込み23,23(24,24)が周方向に2カ所ずつ計4か所形成され、その裏側が挿入孔20の軸芯Y−Yの径方向に移動可能であるとともに、表側端が本体部21に固設された可動部22が、挿入孔20の軸芯Y−Yを中心として、周方向に180度離間した位置に2個対向して形成されている。可動部22は、可撓性を有するとともに復元力を有する部材で構成され、本実施例では、本体部21と可動部22を樹脂で一体に形成した。
各可動部22の内側には、挿入孔20の内周面より内側方向に突出する係合凸部22aが形成され、係合凸部22aは、挿入孔20の軸芯Y−Y側を中心として、周方向に180度離間した位置に配置されている。
上記構造により、係合凸部22aは、挿入孔20の軸芯Y−Y方向への復元力を有し、係合凸部22aは、挿入孔20の軸芯Y−Y側方向に付勢されている。なお、係合凸部22aを、上記構造以外の付勢手段により、挿入孔20の軸芯Y−Y側に付勢するようにしてもよい。
本体部21の上面より上方に突出する確認部材25が、挿入孔20の近傍に形成されている。確認部材25は、図1に示すように、雄型の連結部材2と雌型の連結部材3との係合状態(連結状態)において、挿通部4の第1凹部9と対向する位置に形成されている。
次に、上記連結具1を用いて、連結する一方のシート・ネット状部材31と、連結する他方のシート・ネット状部材33の連結方法について説明する。
両シート・ネット状部材31,33は、図2に示すように、その縁部に、適宜間隔を有して複数の鳩目が形成されていれば、任意のシート状またはネット状に形成されたシート・ネット状部材を用いることができ、シート・ネット状部材としては、養生シート、日よけ用シート、ブルーシート、養生ネットなどに用いることができ、本実施例では、建設現場の外囲等に用い、かつ、通気性を有する養生シートに用いた。
先ず、一方のシート・ネット状部材31の鳩目32と,他方のシート・ネット状部材33の鳩目34を、図2に示すように重ね合わせた後に、両鳩目32,34の連結穴32a,34a内に、雄型の連結部材2の挿通部4を挿通する。
次に、抜け止め部5と反対側から、雌型の連結部材3を周方向に回動させて、雄型の連結部材2における挿通部4の第1凹部9内に、雌型の連結部材3の係合凸部22aが位置するようにした後に、雌型の連結部材3の挿入孔20内に挿通部4を挿通する。この状態においては、雌型の連結部材3の係合凸部22aは、挿通部4の第1凹部9内に位置している。
次に、雌型の連結部材3を時計方向(図3における矢印D方向)に回動させると、係合凸部22aが第2凹部10内を周方向に移動するとともに、可動部22が径方向に移動して凸部11を乗り越えた後に、図3に示すように、可動部22の復元力により挿入孔20の軸芯Y−Y側方向に移動し、係合凸部22aと係合凹部13が係合する。これにより、両鳩目32,34は、雌型の連結部材3と抜け止め部5で挟持されるとともに、雄型の連結部材2と雌型の連結部材3との係合状態(連結状態)が不用意に解除されることを抑制する。この係合状態においては、図1に示すように、雌型の連結部材3の確認部材25と、挿通部4の第1凹部は対向する位置となるため、一目で雄型の連結部材2と雌型の連結部材3が確実に連結(係合)された状態であるか、否かを判断することができる。なお、雄型の連結部材2と雌型の連結部材3との係合状態(連結状態)において、雌型の連結部材3の確認部材25と、挿通部4の第1凹部の位置関係は、上記のように対向する位置以外にも、周方向に所定角度、例えば90度ずれるようにしてもよい。
また、凸部11の第1凹部9側における円弧面11aの円弧を、係合凹部13側における円弧面11bの円弧より大きな曲線半径で形成したことにより、雌型の連結部材3を時計方向(係合方向)に回動させる際には容易に回動させることができるが、反時計方向に回動させるには、時計方向(解除方向)の回動の際よりも大きな力で回動させる必要があり、雄型の連結部材2と雌型の連結部材3を容易に係合させることができるが、係合状態を解除しにくいようになっている。
他の一方のシート・ネット状部材31の鳩目32と,他の他方のシート・ネット状部材33の鳩目34同士を、上記と同様の操作で連結具1により連結し、一方のシート・ネット状部材31と他方のシート・ネット状部材33を連結する。
また、上記と逆の操作を行うことにより、一方のシート・ネット状部材31と他方のシート・ネット状部材33の連結を解除できる。
本発明の連結具1は、上記構成により、シート・ネット状部材31,33の相互を容易に連結、分離することができる。また、一方のシート・ネット状部材31の鳩目32と,他方のシート・ネット状部材33の鳩目34を重ね合わせた後に、両鳩目32,34内に、連結部材2の挿通部4を挿通して、シート・ネット状部材31,33相互を連結するため、シート・ネット状部材31,33間に隙間が生じず、シート・ネット状部材31,33を設置した後の外観を向上させることができる。
[その他の実施例]
上記実施例の雄型の連結部材2と雌型の連結部材3以外にも、鳩目内に挿通できる挿通部を有する雄型の連結部材と、この雄型の連結部材に対して取り外し可能に連結できる雌型の連結部材からなる連結具であれば任意の連結具を用いることができる。
上記実施例の雄型の連結部材2と雌型の連結部材3以外にも、鳩目内に挿通できる挿通部を有する雄型の連結部材と、この雄型の連結部材に対して取り外し可能に連結できる雌型の連結部材からなる連結具であれば任意の連結具を用いることができる。
1 連結具
2 雄型の連結部材
3 雌型の連結部材
4 挿通部
5 抜け止め部
9 第1凹部
10 第2凹部
11 凸部
13 係合凹部
20 挿入孔
22a 係合凸部
31,33 シート・ネット状部材
32,34 鳩目
2 雄型の連結部材
3 雌型の連結部材
4 挿通部
5 抜け止め部
9 第1凹部
10 第2凹部
11 凸部
13 係合凹部
20 挿入孔
22a 係合凸部
31,33 シート・ネット状部材
32,34 鳩目
Claims (3)
- 連結する一方のシート・ネット状部材に設けた鳩目内と、連結する他方のシート・ネット状部材に設けた鳩目内に挿通する挿通部と、該挿通部の一端部に設けた抜け止め部を有する雄型の連結部材と、
該雄型の連結部材における前記挿通部に取り外し可能に係合する雌型の連結部材を有する連結具であって、
この連結具により両シート・ネット状部材を連結した際に、前記両鳩目を前記雌型の連結部材と前記抜け止め部で挟持することを特徴とする連結具。 - 前記雄型の連結部材における挿通部の外周面に、第1凹部と周方向に形成した第2凹部を連通するように形成し、前記第2凹部に係合凹部を設け、
前記雌型の連結部材の中心部に、前記挿通部が挿通する挿入孔を形成し、該挿入孔内に突出するとともに、径方向に移動可能な係合凸部を設け、該係合凸部は挿入孔の軸芯側方向に付勢され、
前記係合凹部と前記係合凸部は、相互に取り外し可能に係合できることを特徴とする請求項1記載の連結具。 - 前記シート・ネット状部材は、養生シートであることを特徴とする請求項1又は2記載の連結具。
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JP2019155674A JP2021032010A (ja) | 2019-08-28 | 2019-08-28 | 連結具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2019
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