JP2021028697A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤溢れやスクリュロックなどの発生を抑制する。【解決手段】現像室23は、第1方向D1に関して、現像剤排出口40の上流端から下流端までの領域である第1領域71と、第1領域71を含む第2領域72と、第2領域72の上流側に隣接する第3領域73と、第2領域72の下流側に隣接する第4領域74と、を有する。第1の搬送スクリュ25は、第3領域73、第2領域72、第4領域74において設けられた回転軸70と、第3領域73及び第4領域74において回転軸70に形成されたスクリュ羽根76,77とを有する。現像剤排出口40の下端部40dより下方における現像室23の内面と第1の搬送スクリュ25の第1領域71との間の現像剤流路33は、第1方向D1に関して現像剤排出口40の上流端40bと下流端40aとの間の中央部40cよりも下流側に断面積が最小である最小部33aを有する。【選択図】図5
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に適用される現像装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に適用される現像装置として、現像剤の帯電性能の劣化を抑制すべく、補給装置により現像剤を補給し、補給により過剰になった現像容器内の余剰現像剤を現像容器の壁面に設けた現像剤排出口から排出させる構成が知られている。この種の現像装置としては、現像剤排出口に対向する搬送スクリュのスクリュ羽根を省略することで、現像剤排出口から現像剤が排出され過ぎることを抑制する構成が提案されている(特許文献1参照)。
ところで、例えば現像剤の帯電量が低下すると、主に現像剤流動性が向上することと嵩密度が大きくなることにより、特に現像剤搬送方向下流の現像剤面が著しく低下することが知られている。しかしながら、特許文献1に記載された構成では、現像剤排出口に対向する搬送スクリュのスクリュ羽根を省略しているので、現像剤面が下がったままとなる。このため、本来は余剰分として排出されるべき現像剤が、現像剤排出口に届かずに排出されなくなってしまう虞がある。このとき、帯電量が低下する高湿度環境においてプリントされる場合と、プリント画像の濃度が高く現像装置へのトナー補給量が多い場合において、現像剤量の増加に伴い現像剤排出不良による溢れやスクリュロックを発生する虞がある。
本発明は、現像剤溢れやスクリュロックなどの発生を抑制可能な現像装置を提供することを目的とする。
本発明の現像装置は、現像剤を収容する現像容器であって、第1室と、前記第1室の上方又は下方に設けられ、前記第1室と共に現像剤の循環経路を形成する第2室と、を有する前記現像容器と、前記第1室又は前記第2室から供給された現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記第1室に配設され、前記第1室内の現像剤を第1方向に搬送する第1の搬送スクリュと、前記第2室に配設され、前記第2室内の現像剤を前記第1方向と反対の第2方向に搬送する第2の搬送スクリュと、前記現像容器の内部で前記第1室と前記第2室とを上下に隔て、前記第2室から前記第1室に現像剤を受け渡す第1連通口と、前記第1連通口より前記第1方向の下流側に設けられ、前記第1室から前記第2室に現像剤を受け渡す第2連通口と、を有する隔壁と、前記第1室において、前記第1方向に関して前記第2連通口と前記現像剤担持体の最大画像領域との間に設けられ、前記現像容器内の余剰現像剤を前記現像容器から排出するための現像剤排出部と、を備える現像装置であって、前記第1室は、前記第1方向に関して、前記現像剤排出部の上流端から下流端までの少なくとも一部の領域である第1領域と、前記第1領域を含む領域である第2領域と、前記第2領域の上流側に隣接する領域である第3領域と、前記第2領域の下流側に隣接する領域である第4領域と、を有し、前記第1の搬送スクリュは、少なくとも前記第3領域、前記第2領域、前記第4領域において設けられた回転軸と、少なくとも前記第3領域及び前記第4領域において前記回転軸の周囲に螺旋状に形成されたスクリュ羽根とを有し、前記現像剤排出部の下端部より下方における前記第1室の内面と前記第1の搬送スクリュの前記第1領域との間の空間は、前記第1方向に関して前記現像剤排出部の上流端と下流端との間の中央部よりも下流側に、前記第1方向に直交する直交方向の断面積が最小である最小部を有する、ことを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、現像剤を収容する現像容器であって、第1室と、前記第1室の上方又は下方に設けられ、前記第1室と共に現像剤の循環経路を形成する第2室と、を有する前記現像容器と、前記第1室又は前記第2室から供給された現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記第1室に配設され、前記第1室内の現像剤を第1方向に搬送する第1の搬送スクリュと、前記第2室に配設され、前記第2室内の現像剤を前記第1方向と反対の第2方向に搬送する第2の搬送スクリュと、前記現像容器の内部で前記第1室と前記第2室とを上下に隔て、前記第2室から前記第1室に現像剤を受け渡す第1連通口と、前記第1連通口より前記第1方向の下流側に設けられ、前記第1室から前記第2室に現像剤を受け渡す第2連通口と、を有する隔壁と、前記第1室において、前記第1方向に関して前記第2連通口と前記現像剤担持体の最大画像領域との間に設けられ、前記現像容器内の余剰現像剤を前記現像容器から排出するための現像剤排出部と、を備える現像装置であって、前記第1室は、前記第1方向に関して、前記現像剤排出部の上流端から下流端までの少なくとも一部の領域である第1領域と、前記第1領域を含む領域である第2領域と、前記第2領域の上流側に隣接する領域である第3領域と、前記第2領域の下流側に隣接する領域である第4領域と、を有し、前記第1の搬送スクリュは、少なくとも前記第3領域、前記第2領域、前記第4領域において設けられた回転軸と、少なくとも前記第3領域及び前記第4領域において前記回転軸の周囲に螺旋状に形成されたスクリュ羽根とを有し、前記回転軸は、前記第1領域において、前記第1方向に関して第1位置における前記第1方向に直交する直交方向の断面積が、前記第1位置より上流側の第2位置における前記直交方向の断面積より大きいことを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、現像剤を収容する現像容器であって、第1室と、前記第1室の上方又は下方に設けられ、前記第1室と共に現像剤の循環経路を形成する第2室と、を有する前記現像容器と、前記第1室又は前記第2室から供給された現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、前記第1室に配設され、前記第1室内の現像剤を第1方向に搬送する第1の搬送スクリュと、前記第2室に配設され、前記第2室内の現像剤を前記第1方向と反対の第2方向に搬送する第2の搬送スクリュと、前記現像容器の内部で前記第1室と前記第2室とを上下に隔て、前記第2室から前記第1室に現像剤を受け渡す第1連通口と、前記第1連通口より前記第1方向の下流側に設けられ、前記第1室から前記第2室に現像剤を受け渡す第2連通口と、を有する隔壁と、前記第1室において、前記第1方向に関して前記第2連通口と前記現像剤担持体の最大画像領域との間に設けられ、前記現像容器内の余剰現像剤を前記現像容器から排出するための現像剤排出部と、を備える現像装置であって、前記第1室は、前記第1方向に関して、前記現像剤排出部の上流端から下流端までの少なくとも一部の領域である第1領域と、前記第1領域を含む領域である第2領域と、前記第2領域の上流側に隣接する領域である第3領域と、前記第2領域の下流側に隣接する領域である第4領域と、を有し、前記第1の搬送スクリュは、少なくとも前記第3領域、前記第2領域、前記第4領域において設けられた回転軸と、少なくとも前記第3領域及び前記第4領域において前記回転軸の周囲に螺旋状に形成されたスクリュ羽根とを有し、前記回転軸は、前記第1領域において、前記第1方向に関して第1位置における前記第1方向に直交する直交方向の断面積が前記第1位置より上流側の第2位置における前記直交方向の断面積より大きい形状のリブが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、現像剤溢れやスクリュロックなどの発生を抑制する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図9を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置100の概略構成について、図1を用いて説明する。
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図9を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置100の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
本実施形態の画像形成装置100は、電子写真方式を採用したフルカラー画像形成装置で、4つの画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)を備える。なお、各画像形成部Pの構成は、現像色が異なる以外は実質的に同一とされるので、以下、代表して画像形成部Paについて説明する。
本実施形態の画像形成装置100は、電子写真方式を採用したフルカラー画像形成装置で、4つの画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)を備える。なお、各画像形成部Pの構成は、現像色が異なる以外は実質的に同一とされるので、以下、代表して画像形成部Paについて説明する。
画像形成部Paは、トナー像を担持する像担持体としての矢印方向(反時計方向)に回転するドラム状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム1aを備える。感光ドラム1aは、例えば直径30mmとしている。そして、その周囲には、帯電器2a、露光手段としてのレーザビームスキャナ3a、現像装置4a、転写ローラ6a、クリーニング手段19aなどからなる画像形成手段を有する。
次に、上記構成の画像形成装置100全体の通常モードにおける画像形成シーケンスについて説明する。先ず、感光ドラム1aが、帯電器2aによって一様に帯電される。通常モードでは感光ドラム1aは、矢示の反時計方向に例えば217rpmのプロセススピード(周速度)で回転する。一様に帯電された感光ドラム1aは、次に、レーザビームスキャナ3aにより、画像信号により変調されたレーザ光により走査露光が行われる。
レーザビームスキャナ3aは、半導体レーザを内蔵しており、この半導体レーザは、入力された画像データに基づいて制御され、レーザ光を射出する。例えば、CCD等の光電変換素子を有する原稿読み取り装置から入力された原稿画像情報信号(画像データ)に対応して、或は、外部端末から入力された画像情報信号に対応して制御され、レーザ光を射出する。これによって、帯電器2aによって帯電された感光ドラム1aの表面電位が画像部において変化して、感光ドラム1a上に静電潜像が形成される。本実施形態では、このような帯電器2a及びレーザビームスキャナ3aにより、静電潜像形成手段を構成している。
このように感光ドラム1a上に形成された静電潜像は、現像装置4aによってトナーにより反転現像され、可視画像、即ち、トナー像とされる。本実施形態では、現像装置4aは、現像剤としてトナー及びキャリアを含む現像剤を使用する二成分現像方式を用いる。即ち、各現像装置4a、4b、4c、4dは、各色のトナーを含む二成分現像剤を収容している。具体的には、現像装置4aにはイエロー(Y)のトナーを、現像装置4bにはマゼンタ(M)のトナーを、現像装置4cにはシアン(C)のトナーを、現像装置4dにはブラック(K)のトナーを、それぞれ収容している。したがって、上述の工程を各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pd毎に行うことによって、感光ドラム1a、1b、1c、1d上に、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が形成される。
また、各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの下方位置には、中間転写体である中間転写ベルト5が配置される。中間転写ベルト5は、ローラ61、62、63に懸架され、矢印方向に移動自在とされる。感光ドラム1a上のトナー像は、一次転写手段としての転写ローラ6aによって一度中間転写体である中間転写ベルト5に順次転写される。これによって、中間転写ベルト5上にてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされ、フルカラー画像が形成される。また、感光ドラム1a上に転写されずに残ったトナーはクリーニング手段19aに回収される。
この中間転写ベルト5上のフルカラー画像は、給紙カセット12から取り出され、給紙ローラ13、給紙ガイド11を経由して進行したシート(用紙、OHPシートなど)などの記録材Sに、二次転写ローラ10の作用により転写される。転写されずに中間転写ベルト5表面に残ったトナーは中間転写ベルトクリーニング手段18に回収される。一方、トナー像が転写された記録材Sは、定着器(熱ローラ定着器)16に送られ、画像の定着が行われ、排紙トレー17に排出される。
なお、本実施形態では、像担持体として、通常使用されるドラム状の有機感光体である感光ドラム1aを使用したが、勿論、アモルファスシリコン感光体等の無機感光体を使用することもできる。また、ベルト状の感光体を用いることも可能である。帯電方式、転写方式、クリーニング方式、定着方式に関しても、上記方式に限られるものではない。
[現像装置]
次に、図2を参照して、現像装置4aについて説明する。現像装置4aは、二成分現像剤を収容する現像容器22と、現像剤担持体である現像スリーブ28と、搬送部材である第1及び第2の搬送スクリュ25、26と、を有する。また、本実施形態の現像装置4aは、縦撹拌型であるため、現像容器22の内部は、その略中央部が紙面に垂直方向に延在する隔壁27によって、収容部である現像室(第1室)23と撹拌室(第2室)24とに上下に区画されている。現像剤は、現像室23及び撹拌室24に収容されている。即ち、現像容器22は、現像室23と、現像室23の下方に設けられ、現像室23と共に現像剤の循環経路を形成する撹拌室24と、を有する。撹拌室24の上方に設けられた現像室23は、現像スリーブ28に現像剤を供給し、撹拌室24は、現像スリーブ28から現像剤を回収する。また、現像スリーブ28は、現像室23から供給された現像剤を担持して回転する。
次に、図2を参照して、現像装置4aについて説明する。現像装置4aは、二成分現像剤を収容する現像容器22と、現像剤担持体である現像スリーブ28と、搬送部材である第1及び第2の搬送スクリュ25、26と、を有する。また、本実施形態の現像装置4aは、縦撹拌型であるため、現像容器22の内部は、その略中央部が紙面に垂直方向に延在する隔壁27によって、収容部である現像室(第1室)23と撹拌室(第2室)24とに上下に区画されている。現像剤は、現像室23及び撹拌室24に収容されている。即ち、現像容器22は、現像室23と、現像室23の下方に設けられ、現像室23と共に現像剤の循環経路を形成する撹拌室24と、を有する。撹拌室24の上方に設けられた現像室23は、現像スリーブ28に現像剤を供給し、撹拌室24は、現像スリーブ28から現像剤を回収する。また、現像スリーブ28は、現像室23から供給された現像剤を担持して回転する。
撹拌室24及び現像室23には、第1及び第2の搬送スクリュ25、26がそれぞれ配置されている。第1の搬送スクリュ25は、上側の現像室23の底部に現像スリーブ28の長手方向(回転軸線方向)に沿ってほぼ平行に配置されており、図2の時計回りに回転して現像室23内(第1室内)の現像剤を軸線方向に沿って一方向に撹拌しつつ搬送する。時計回りとした理由は、現像スリーブ28への現像剤の供給という観点で有利だからである。図3に示すように、第1の搬送スクリュ25は、回転軸70と、回転軸70の周囲に螺旋状に形成されたスクリュ羽根76を有し、第1方向D1に現像剤を搬送する。また、第2の搬送スクリュ26は、下側の撹拌室24内の底部に第1の搬送スクリュ25とほぼ平行に配置され、第1の搬送スクリュ25と反対方向(反時計回り)に回転する。そして、撹拌室24内(第2室内)の現像剤を第1の搬送スクリュ25の搬送方向である第1方向D1と反対方向の第2方向D2に撹拌しつつ搬送する。
隔壁27は、撹拌室24から現像室23に現像剤を受け渡す第1連通口27aと、第1連通口27aより第1方向D1の下流側に設けられ、現像室23から撹拌室24に現像剤を受け渡す第2連通口27bと、を有している。隔壁27の両端は、現像容器22の長手方向両端部の内壁までは達しておらず、これにより撹拌室24から現像室23へ現像剤を受け渡す第1連通口27aと、現像室23から撹拌室24へ現像剤を受け渡す第2連通口27bとが形成される。第1及び第2の搬送スクリュ25、26の回転による搬送によって、現像剤が隔壁27の両端部の第1連通口27a及び第2連通口27bを通じて現像室23と撹拌室24との間で循環される。なお、本実施形態では、現像室23と撹拌室24は上下に配置され、現像スリーブ28へ現像剤を供給する機能と現像後の現像剤を回収する機能が分かれている機能分離の構成である場合について説明しているが、これには限られない。例えば、機能分離ではない構成であってもよい。
また、図2に示すように、現像容器22の感光ドラム1aに対向した現像位置に相当する位置には開口部があり、この開口部に現像スリーブ28が感光ドラム方向に一部露出するように回転可能に配設されている。現像スリーブ28は、現像容器内の現像剤を担持搬送し、感光ドラム1aの現像位置に現像剤を供給する。現像スリーブ28に担持された現像剤の穂(磁気ブラシ)は、穂切り部材である規制ブレード29により長さ(コート量)が規制される。ここで、現像スリーブ28の直径を例えば20mm、周速を565rpm、感光ドラム1aの直径を例えば30mm、周速を217rpmとし、この現像スリーブ28と感光ドラム1aとの最近接領域を例えば約400μmの距離とする。これにより、現像スリーブ28に担持され規制ブレード29により長さを規制された状態で現像位置に搬送された現像剤の穂を、感光ドラム1aと接触させて、感光ドラム1a上の静電潜像の現像が行えるように設定している。
このような現像スリーブ28は、アルミニウムやステンレスのような非磁性材料で構成され、直径は20mmであり、その内部には磁界発生手段であるマグネットローラ28mが非回転に設置されている。このマグネットローラ28mは、現像位置における感光ドラム1aに対向して配置された現像極S2を有する。また、規制ブレード29に対向して配置された磁極S1、磁極S1、S2の間に配置された磁極N2、現像室23及び撹拌室24にそれぞれ対向して配置された磁極N1及びN3を有している。
このように内部にマグネットローラ28mを有する現像スリーブ28は、現像時に図2の矢印方向(時計方向)に回転することにより、現像剤を担持しつつ搬送する。そして、規制ブレード29による磁気ブラシの穂切りによって層厚を規制された現像剤を、感光ドラム1aと対向した現像領域に搬送し、感光ドラム1a上に形成された静電潜像に現像剤を供給して潜像を現像する。
規制ブレード29は、現像スリーブ28の長手方向軸線に沿って延在した板状のアルミニウムなどで形成された非磁性部材と、鉄材のような磁性部材とで構成され、感光ドラム1aよりも現像スリーブ回転方向上流側に配設されている。そして、規制ブレード29の先端部と現像スリーブ28との間を現像剤のトナーとキャリアの両方が通過して現像位置へと送られる。
なお、規制ブレード29の現像スリーブ28の表面との間隙を調整することによって、現像スリーブ28上に担持した現像剤磁気ブラシの穂切り量が規制されて現像位置へ搬送される現像剤量が調整される。本実施形態においては、規制ブレード29によって、現像スリーブ28上の単位面積当りの現像剤コート量を、例えば30mg/cm2に規制している。また、規制ブレード29と現像スリーブ28は、間隙を200〜1000μm、好ましくは300〜700μmに設定される。本実施形態では400μmに設定した。
また、感光ドラム1aと対向する現像領域に於いては、現像スリーブ28が、感光ドラム1aの移動方向と順方向で移動し、周速比は、感光ドラム1aに対して1.75倍で移動している。この周速比に関しては、0〜3.0倍の間で設定され、好ましくは、0.5〜2.0倍の間に設定されれば、何倍でも構わない。移動速度比は、大きくなればなるほど現像効率はアップするが、あまり大きすぎると、トナー飛散、現像剤劣化等の問題点が発生するので、上記の範囲内で設定することが好ましい。
次に、本実施形態にて用いられる、トナーとキャリアを含む二成分現像剤について説明する。トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は4μm以上、10μm以下が好ましい。より好ましくは8μm以下であることが好ましい。本実施形態では、トナーの平均粒径は、画質とハンドリング性を考慮して約6μmとしている。
また、キャリアは、例えば表面酸化或は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。キャリアは、重量平均粒径が20〜60μm、好ましくは30〜50μmであり、抵抗率が107Ωcm以上、好ましくは108Ωcm以上である。本実施形態では、108Ωcmのもので、50%粒径(D50)が40μm程度の粒子を用いている。本実施形態では、現像容器22内において、このようなトナーとキャリアとを重量比で約9:91の割合で混合し、トナー濃度(全現像剤重量に占めるトナー重量の割合(比率):TD比)9%の二成分現像剤として使用し、剤量としては350g内包している。
次に、現像装置4aの駆動制御系を説明する。現像スリーブ28は現像部駆動手段として不図示の第1の駆動手段モータM1により駆動され、第1及び第2の搬送スクリュ25、26は撹拌搬送手段として不図示の第2の駆動手段モータM2により駆動されている。本実施形態では、これらモータは共に駆動停止時に加減速レートにより角加速度が設定できるステッピングモータを用い、画像形成時における定常状態の駆動回転速度は、それぞれ、565rpm、900rpmとした。また、本実施形態においては、第1の駆動手段モータM1、第2の駆動手段モータM2はそれぞれ現像スリーブ28と第1の搬送スクリュ25に直結され、更に第1の搬送スクリュ25と第2の搬送スクリュ26はギヤでつながっている。このため、現像スリーブ28と第1の搬送スクリュ25はそれぞれ565rpm、900rpmで駆動し、第2の搬送スクリュ26は900rpmで駆動する。
[現像剤の補給]
次に、本実施形態における現像剤の補給方法について図2及び図3を用いて説明する。現像装置4aの上部には、トナーとキャリアを混合した補給用の二成分現像剤を収容するホッパ31が配置される。トナー補給手段を構成するこのホッパ31は、下部にスクリュ状の搬送部材32を備え、搬送部材32の一端が現像装置4aの前端部に設けられた現像剤補給口30の位置まで延びている。
次に、本実施形態における現像剤の補給方法について図2及び図3を用いて説明する。現像装置4aの上部には、トナーとキャリアを混合した補給用の二成分現像剤を収容するホッパ31が配置される。トナー補給手段を構成するこのホッパ31は、下部にスクリュ状の搬送部材32を備え、搬送部材32の一端が現像装置4aの前端部に設けられた現像剤補給口30の位置まで延びている。
画像形成によって消費された分のトナーは、搬送部材32の回転力と、現像剤の重力によって、ホッパ31から現像剤補給口30を通過して、現像容器22に補給される。このようにしてホッパ31から現像装置4aに現像剤が補給される。現像剤の補給量は、搬送部材32の回転回数によって凡そ定められるが、この回転回数は図示しないトナー補給量制御部によって定められる。トナー補給量制御の方法としては、二成分現像剤のトナー濃度を光学的或いは磁気的に検知するものや、感光ドラム1a上の基準潜像を現像してそのトナー像の濃度を検知する方法などを適宜選択することが可能である。
[現像剤の排出]
次に、本実施形態における現像剤の排出方法について図2及び図3を用いて説明する。図2に示すように、現像容器22の側壁には、現像剤排出部の一例として現像剤排出口40が設けられており、この現像剤排出口40より劣化現像剤が矢印にしたがって排出される。現像剤の補給工程により現像装置4a内の現像剤が増加すると、増加量に応じて、現像剤はこの現像剤排出口40より溢れ出るように排出される。即ち、現像剤排出口40は、現像剤の補給に伴う余剰現像剤を現像容器22から排出する。排出された現像剤は搬送部材である回収スクリュ41により図示しない回収現像剤貯蔵庫まで搬送される。
次に、本実施形態における現像剤の排出方法について図2及び図3を用いて説明する。図2に示すように、現像容器22の側壁には、現像剤排出部の一例として現像剤排出口40が設けられており、この現像剤排出口40より劣化現像剤が矢印にしたがって排出される。現像剤の補給工程により現像装置4a内の現像剤が増加すると、増加量に応じて、現像剤はこの現像剤排出口40より溢れ出るように排出される。即ち、現像剤排出口40は、現像剤の補給に伴う余剰現像剤を現像容器22から排出する。排出された現像剤は搬送部材である回収スクリュ41により図示しない回収現像剤貯蔵庫まで搬送される。
現像剤排出口40は、現像剤が定常状態に至った時の所定剤面高さに合わせて、現像容器22の所定の高さの位置に形成される。本実施形態では、現像剤排出口40は現像室23の側壁に、現像室23の底面から高さ16.5mmの位置に現像剤排出口40の開口部の底辺が来るように設けられている(図6参照)。現像剤排出口40は、現像剤搬送方向10mm×高さ5mmの開口幅を有する。尚、現像剤排出口40の形状及び大きさは、上述したものには限られず、現像容器22内の内圧が上昇した際に、内圧を下げるために現像剤排出口40から空気を排出する構成であればよい。
なお、現像剤排出口40の位置は、現像剤補給口30の位置より現像剤搬送方向上流側で、第1の搬送スクリュ25が配置されている現像室23の側壁の現像剤搬送方向下流側に形成されている。これは、補給された新しい現像剤がすぐに排出されないようにするためである。図3に示すように、現像剤排出口40は、現像室23において、第1方向D1に関して、第2連通口27bと現像スリーブ28の最大画像領域A1との間に設けられている。尚、本実施形態では、現像スリーブ28の最大画像領域A1とは、現像スリーブ28の回転軸線方向に関して、感光ドラム1aの表面上に画像を形成可能な画像領域のうちの最大画像領域に対応する現像スリーブ28の領域のことである。
[現像剤排出口と第1の搬送スクリュとの関係]
次に、現像剤排出口40と第1の搬送スクリュ25との関係について、図5を用いて説明する。上述したように、現像容器22の現像室23内には、搬送部材である第1の搬送スクリュ25が配置されている。また、現像室23内の側壁には現像剤排出口40が設けられており、第1の搬送スクリュ25は、一部が現像剤排出口40と対向するように配置されている。
次に、現像剤排出口40と第1の搬送スクリュ25との関係について、図5を用いて説明する。上述したように、現像容器22の現像室23内には、搬送部材である第1の搬送スクリュ25が配置されている。また、現像室23内の側壁には現像剤排出口40が設けられており、第1の搬送スクリュ25は、一部が現像剤排出口40と対向するように配置されている。
第1の搬送スクリュ25は、回転軸70上に螺旋状に形成されたスクリュ羽根76を有し、回転することで回転軸70に沿って現像室23内の現像剤を搬送する。本実施形態では、第1の搬送スクリュ25は、例えば、軸径6mmの回転軸70の軸方向に亘って、1ピッチ40mm、外径18mmのスクリュ羽根76が、条数2条で設けられて形成されている。第1の搬送スクリュ25は、第1連通口27aから現像スリーブ28の最大画像領域A1の範囲を超えて現像剤排出口40の上流手前まで均等に設けられている。第2の搬送スクリュ26は、軸径6mmの回転軸に軸方向に渡って1ピッチ30mm、外径18mmの撹拌羽根であるスクリュ羽根が条数1条で設けられて形成され、回転することで撹拌室24内の現像剤を搬送する。
ここで、本発明の特徴的な部分である現像剤の排出について、比較例を交えながら詳述する。上述したように現像剤排出口40の対向部を含む第1領域71においてスクリュ羽根76を除去する構成は、第1領域71の現像剤面が当該領域の「現像剤流路」、「現像剤の滞留度」、「現像剤の嵩密度」の3つの因子のバランスで決定される。
(i)現像剤滞留度と現像剤面の関係
第1の搬送スクリュ25によって搬送されてきた現像剤は第3領域73から第1領域71に差し掛かるとスクリュ羽根76による搬送力を受けなくなる。よって、現像容器22の内面から受ける摩擦力によって現像剤が減速し、後方からの現像剤と衝突することによって現像剤が滞留し剤面が上昇する。この滞留の度合いは現像剤の減速度と概ね同傾向であり、現像剤の流動性が低い程滞留度は高い。
第1の搬送スクリュ25によって搬送されてきた現像剤は第3領域73から第1領域71に差し掛かるとスクリュ羽根76による搬送力を受けなくなる。よって、現像容器22の内面から受ける摩擦力によって現像剤が減速し、後方からの現像剤と衝突することによって現像剤が滞留し剤面が上昇する。この滞留の度合いは現像剤の減速度と概ね同傾向であり、現像剤の流動性が低い程滞留度は高い。
流動性が低い場合は、現像剤同士の相互作用が大きいので、第1領域71における現像容器22の内面から受ける摩擦力がそのまま現像剤内部の粒子間の(静電的・非静電的)相互作用を介して抵抗力となって伝わり、第1領域71内の現像剤全体が減速する。即ち、滞留度が高い。一方で流動性が高い場合は、現像剤同士の(静電的・非静電的)相互作用が小さいので、これらの相互作用を介した抵抗力が現像剤に伝わらず現像剤全体が減速しない。言い換えると、現像剤内部の相互作用が弱いため、現像剤同士が滑るなどして現像容器22の内面から受けた摩擦力が現像剤全体に力が伝わらず滞留しない。最下層のみ減速する。よって、滞留度が低い。一般的に、帯電量が大きい時は現像剤同士の静電的相互作用が大きいので流動性も低く、帯電量が小さい時は現像剤同士の静電的相互作用が小さいことに起因して流動性は高い。
(ii)現像剤流路と現像剤面の関係
第1の搬送スクリュ25によって搬送されてきた現像剤は、第3領域73から第1領域71に差し掛かるとスクリュ羽根76が省略されているため、本領域の第1方向D1に垂直な断面の空壁部(現像剤流路)は第3領域73と比べて大きくなる。よって、嵩密度が同じであれば、現像剤流路が大きい方が現像剤面は低下する。
第1の搬送スクリュ25によって搬送されてきた現像剤は、第3領域73から第1領域71に差し掛かるとスクリュ羽根76が省略されているため、本領域の第1方向D1に垂直な断面の空壁部(現像剤流路)は第3領域73と比べて大きくなる。よって、嵩密度が同じであれば、現像剤流路が大きい方が現像剤面は低下する。
(iii)現像剤嵩密度と現像剤面の関係
一般に、現像剤が空気を含んでいない状態においては、現像剤の嵩密度が大きければ剤面は低下し、小さければ剤面は上昇する。よって、第1領域71において現像剤嵩密度が十分に小さければ、(ii)で説明した流路の拡大分を補って剤面が上昇する場合も考えられる。一方、現像剤が空気を含んでいるときは、現像剤中のキャリア間に空気が入り込んでいる状態なので所謂静止状態の嵩密度では厳密に記述できず、むしろ空気の入り方に依存する。本実施形態においては、第3領域73がそれに当たり、スクリュ羽根76による現像剤の搬送時に現像剤に空気が取り込まれ、その時の現像剤面高さは第1搬送スクリュ25の構成や回転速度に依り、現像剤の嵩密度への依存度は小さい。
一般に、現像剤が空気を含んでいない状態においては、現像剤の嵩密度が大きければ剤面は低下し、小さければ剤面は上昇する。よって、第1領域71において現像剤嵩密度が十分に小さければ、(ii)で説明した流路の拡大分を補って剤面が上昇する場合も考えられる。一方、現像剤が空気を含んでいるときは、現像剤中のキャリア間に空気が入り込んでいる状態なので所謂静止状態の嵩密度では厳密に記述できず、むしろ空気の入り方に依存する。本実施形態においては、第3領域73がそれに当たり、スクリュ羽根76による現像剤の搬送時に現像剤に空気が取り込まれ、その時の現像剤面高さは第1搬送スクリュ25の構成や回転速度に依り、現像剤の嵩密度への依存度は小さい。
一般に嵩密度は帯電量に依存する。帯電量が大きければ現像剤中のトナーとキャリアの電気的相互作用が大きいことに起因して嵩密度が小さくなり、帯電量が小さくなれば嵩密度が大きくなる。
以上より、(A)帯電量が大きく流動性が低い場合と、(B)帯電量が小さく流動性が高い場合の2つの場合において、現像剤面は以下の様になる。
(A)帯電量が大きく流動性が低い場合
図4(a)は、帯電量が大きく流動性が低い場合の現像剤排出口40の付近の現像剤面80を表した図である。この場合は、上記説明の通り現像剤滞留度は大きくかつ嵩密度も小さいため、現像剤面80は上昇しやすい。
図4(a)は、帯電量が大きく流動性が低い場合の現像剤排出口40の付近の現像剤面80を表した図である。この場合は、上記説明の通り現像剤滞留度は大きくかつ嵩密度も小さいため、現像剤面80は上昇しやすい。
(B)帯電量が小さく流動性が高い場合
これに対して、図4(b)は、帯電量が小さく流動性が高い場合の現像剤排出口40の付近の現像剤面80を表した図である。この場合は、現像剤滞留度は小さいため第1領域71において現像剤面80は上昇しにくく、かつ嵩密度も小さいため現像剤面80は下降しやすい。特に、現像剤排出口40の第1方向D1の上流端の現像剤面80の高さに比べて下流端の現像剤面80の高さが低く、(A)の場合に比べて現像剤面80が第1方向D1で大きく傾いている。スクリュ羽根76で搬送されている第3領域73の剤面高さはスクリュ羽根76によって撹拌されて空気を含んでいることにより、(A)の場合と同様に十分な高さを持っている。これに対して、スクリュ羽根76のない第1領域71においては空気が抜け、本来の現像剤の特性としての嵩密度が剤面高さを決めるからと考えることができる。つまり、第1領域71において現像剤からの空気の抜け量が多い第1方向D1の下流ほど現像剤の特性としての嵩密度が露わになるので、帯電量が小さい場合は第1方向D1の下流ほど現像剤面80が低下する。
これに対して、図4(b)は、帯電量が小さく流動性が高い場合の現像剤排出口40の付近の現像剤面80を表した図である。この場合は、現像剤滞留度は小さいため第1領域71において現像剤面80は上昇しにくく、かつ嵩密度も小さいため現像剤面80は下降しやすい。特に、現像剤排出口40の第1方向D1の上流端の現像剤面80の高さに比べて下流端の現像剤面80の高さが低く、(A)の場合に比べて現像剤面80が第1方向D1で大きく傾いている。スクリュ羽根76で搬送されている第3領域73の剤面高さはスクリュ羽根76によって撹拌されて空気を含んでいることにより、(A)の場合と同様に十分な高さを持っている。これに対して、スクリュ羽根76のない第1領域71においては空気が抜け、本来の現像剤の特性としての嵩密度が剤面高さを決めるからと考えることができる。つまり、第1領域71において現像剤からの空気の抜け量が多い第1方向D1の下流ほど現像剤の特性としての嵩密度が露わになるので、帯電量が小さい場合は第1方向D1の下流ほど現像剤面80が低下する。
このように、現像剤面80が低下してしまうと現像剤が現像剤排出口40の下端を超えることができず、現像剤量が増加していく。しかし、高湿環境下における高DUTY画像プリント時など著しく帯電量が低い場合などは、現像剤量が増えても嵩密度が極めて大きいことにより第1方向D1の下流端の現像剤面80が十分に上がらず、十分な現像剤排出量を稼げない場合がある。これに対して現像剤排出口40を排出量が十分になるように下げる対策や、第1の搬送スクリュ25の現像剤排出口40に対向する部分の回転軸径を全体的に太くする対策も考えられる。しかしながら、その場合は低湿環境下における低DUTY画像プリント時など帯電量が大きい場合には排出量が大きくなり過ぎ、現像剤量が減少してしまう弊害が考えられる。
上述した課題を解決するために、本実施形態では、図5に示すように、現像室23は、第1方向D1に関して、第1領域71と、第2領域72と、第3領域73と、第4領域74とを有している。第1領域71は、第1方向D1に関して、現像剤排出口40の上流端から下流端までの少なくとも一部の領域である。本実施形態では、第1領域71は、第1方向D1に関して、現像剤排出口40の上流端40bから下流端40aまでに亘って設けられている。例えば、第1方向D1に関して、現像剤排出口40が複数並んで配置されている場合がある。この場合は、一連の現像剤排出口40のうちの最上流側に位置する現像剤排出口40の上流端40bから最下流側に位置する現像剤排出口40の下流端40aまでに亘って設けられているものとする。
第2領域72は、第1領域71を含む領域である。本実施形態では、第1方向D1に関して、第2領域72の下流側端は、現像剤排出口40の下流端40aより下流側に位置する。第3領域73は、第2領域72の上流側に隣接する領域である。第4領域74は、第2領域72の下流側に隣接する領域である。第1の搬送スクリュ25は、少なくとも第3領域73、第2領域72、第4領域74において設けられた回転軸70と、少なくとも第3領域73及び第4領域74において回転軸70の周囲に螺旋状に形成されたスクリュ羽根76,77とを有する。
本実施形態では、第1搬送スクリュ25の現像剤排出口40に対向した第1領域71において、第1方向D1の下流ほど回転軸70の軸径が太くなるようにしている。具体的には、まず、現像剤排出口40に対向する部分、即ち、第1領域71を含む第2領域72のスクリュ羽根76を切り欠いており、これによって現像剤排出口40に対向する部分の現像剤の跳ね上げを抑制し意図しない現像剤の排出を防止する。第2領域72の長さは14mmで、現像剤排出口40の第1方向D1の長さは10mmであり、上記第2領域72の第1方向D1における中心と現像剤排出口40の第1方向D1における中心とが第1方向D1に関して一致するように設置されている。また、第1領域71における回転軸70の軸径は現像剤排出口40に対向する部分を含むように現像剤の第1方向D1の下流ほど太くなっている。本実施形態では、回転軸70の第1領域71の上流端(第2位置)70bは、現像剤排出口40の第1方向D1の上流端40bに対向し、軸径は6.0mmである。また、回転軸70の第1領域71の下流端(第1位置)70aは、現像剤排出口40の第1方向D1の下流端40aに対向し、軸径は10.0mmである。
即ち、回転軸70は、第1領域71において、第1方向D1に関して下流端70aにおける第1方向D1の直交方向の断面積が、上流端70bにおける直交方向の断面積より大きい。また、回転軸70は、第1方向D1に関して、第1領域71の上流側端部から下流側端部に向けて、回転軸70の第1方向D1の直交方向の断面積は徐々に大きくなる略円錐形状としている。
また、図6に示すように、現像剤排出口40の下端部40dより下方における現像室23の内面23aと第1の搬送スクリュ25の第1領域71との間の空間を現像剤流路33とする(図中、ハッチングで示す)。この現像剤流路33において、図5に示すように、第1方向D1に関して現像剤排出口40の上流端40bと下流端40aとの間の中央部40cよりも下流側に、第1方向D1の直交方向の断面積が最小である最小部33aを有する。また、現像剤流路33は、第1方向D1に関して第1領域71の下流側端部に最小部(第1位置)33aを有し、第1方向D1に関して第1領域71の上流側端部に直交方向の断面積が最大である最大部(第2位置)33bを有する。即ち、第1領域71において、第1方向D1に関して最小部33aにおける現像剤流路33の第1方向D1の直交方向の断面積は、最小部33aより上流側の最大部33bにおける現像剤流路33の直交方向の断面積より小さい。また、第1方向D1に関して、第1領域71の上流側端部から下流側端部に向けて、現像剤流路33の直交方向の断面積は徐々に小さくなる。
このように、図6に示すように、現像剤排出口40の下端と、現像容器22の内面22aと回転軸70との隙間で囲まれた現像剤流路33が第1方向D1の下流ほど狭くなる。このため、現像剤量が増えた時に、第1方向D1の下流ほど現像剤面80が上昇しやすくなる(図6は、現像剤排出口40における第1方向D1の上流端40bの位置での断面図)。加えて、回転軸70を第1方向D1の下流ほど太くさせることで、現像剤が滞留しにくい流動性の高い現像剤においても現像剤を滞留させて現像剤面80を上昇させる効果も期待できる。即ち、現像剤面80が下がりやすい現像剤排出口40の第1方向D1の下流側のみ顕著に現像剤面80を上昇させることによって、現像剤の流動性が高い場合における現像剤の増加に伴う排出不安定性を解消することができる。これにより、現像剤の流動性に依らず、現像剤の増加に伴い比較的安定した現像剤量の排出を実現することができる。
ここで、図7に本実施形態における現像剤排出特性のグラフを示す。現像剤排出特性とは、現像容器22内の現像剤量を変数としたときに単位時間当たり現像剤排出口40から排出される現像剤排出量のことである。この単位時間当たりの排出量と、単位時間当たりに現像容器22へと補給される補給量と現像に供されたトナー量との差分と、がバランスすることで現像容器22内の現像剤量が決まる。つまり、現像器内現像剤量は単位時間当たりの最小補給量と現像剤排出特性ラインの交点Aで示される現像剤量と、単位時間当たりの最大補給量と現像剤排出特性ラインの交点Bで示される現像剤量と、の間の値を取り得る。この交点が、それぞれ最小補給時と最大補給時に現像剤量がバランスする点である。現像容器22内の現像剤量が著しく少なくなると、スリーブコーティング不良が発生し、著しく多くなると現像剤溢れを引き起こす可能性がある。
通常、現像剤排出特性は次のようにして測定できる。現像スリーブ28、第1及び第2の搬送スクリュ25,26を所望の周速で駆動させた状態で、現像スリーブ28上に現像剤が均一にコーティングするまで現像容器22に現像剤を入れる。現像容器22中の現像剤循環が定常状態になるまで、現像スリーブ28、第1及び第2の搬送スクリュ25,26を所望の周速で駆動させる(通常、1乃至2分間)。
現像スリーブ28上のコーティングが均一になったところから、少しずつ現像剤を下の現像剤補給口30から現像容器22に入れていき、そのときの単位時間あたりの排出量を測定する。本実施形態では、10gずつ現像剤を入れていき、30秒間排出量を測定することにより、単位時間あたりの現像剤排出量を測定している。
現像剤流路33は、第1方向D1の下流ほど狭くなっていれば、現像剤面80の傾きを是正する効果を発揮する。本願発明者らの検討結果によると、現像剤流路33の第1方向D1の最大部33bの断面積V2と最小部33aの断面積V1との比率V1/V2は、1未満であれば効果は認められた。但し、0.7未満であると、条件によっては現像剤が詰まる可能性があり、0.9を超えると効果が小さいので、比率V1/V2は、0.7以上、かつ、0.9以下であることが望ましい。即ち、第1領域71の最小部33aの断面積は、第1領域71の現像剤流路33の直交方向の断面積の最大値、即ち最大部33bに対して、70%以上、かつ、90%以下の値である。
図8は、本実施形態の場合において、30℃/80%環境で50%画像DUTYを連続10000枚プリントした時(流動性の高い時)における現像剤量が400gの時の現像剤面80を表す図である。ここで、図4(a)に示す回転軸70の軸径が6mm均一であるものを比較例とする。図9は、本実施形態(実施例1)の場合と、比較例(図4(a)参照)と、の二種類の場合において、同様の条件でプリントした時(流動性の高い時)の現像剤を使って現像剤排出特性を評価したグラフである。ここで、図9の縦軸は現像剤の排出量を、ベタ白を0%、全面ベタを100%とした時に、単位時間当たりに流入するキャリアの量を基準にした画像DUTY換算排出量とした。本実施形態では、最低でも1%DUTYは画像形成によりトナーを消費するので、単位時間当たりに流入するキャリアの最低量は1%画像DUTY換算量である。また、単位時間当たりに流入するキャリアの最大量は、100%画像DUTY換算量である。以上より、上記キャリアの最大量が100%画像DUTY換算量を超える排出量を実現できれば、現像剤量は安定する。
比較例の場合における現像剤量400gの時の現像剤面80を表す図である図4(b)の場合と比較すると、当該領域での現像剤面80の傾きが是正されていることが分かる。また、図9より、比較例は100%画像DUTY換算排出量まで現像剤は排出することができず、現像剤溢れやスクリュロックのリスクがあるのに対し、本実施形態は450gで現像剤が安定することが分かる。
上述したように、本実施形態の現像装置4aによれば、現像剤流路33は、第1方向D1に関して現像剤排出口40の中央部40cよりも下流側に、第1方向D1の直交方向の断面積が最小である最小部33aを有する。このため、第1方向D1の下流側の現像剤面80が著しく低下しそうになる場合であっても、下流側の現像剤流路33を狭くすることで、現像剤面80を上流側からほぼ一定にすることが可能になる。これにより、第1方向D1の下流側の現像剤面80が著しく低下することを抑制して、現像剤溢れやスクリュロックなどの発生を抑制することができる。
また、本実施形態の現像装置4aによれば、第1領域71において、回転軸70の太さを下流側ほど太くなるようにすることで、現像剤流路33を下流側ほど狭くするようにしている。このため、第1の搬送スクリュ25や現像容器22を簡易な形状にすることができ、製造コストの増加を抑えることができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図12乃至図15を用いて説明する。本実施形態の現像装置104では、図12に示すように、第1の搬送スクリュ25は、回転軸70に設けられたリブ78を有している点で、第1の実施形態とは構成を異にする。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
本発明の第2の実施形態について、図12乃至図15を用いて説明する。本実施形態の現像装置104では、図12に示すように、第1の搬送スクリュ25は、回転軸70に設けられたリブ78を有している点で、第1の実施形態とは構成を異にする。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
第1の実施形態では、第1領域71内の回転軸70の軸径を第1方向D1の下流側ほど太くすることで、現像剤の流動性が高い場合においても低い場合においても、現像剤量の増加に伴い良好に現像剤を排出することが可能であった。しかしながら、第1の実施形態の構成では、第1領域71において第1の搬送スクリュ25の回転方向に現像剤に対して与える力が存在しない。このため、高温環境下や低DUTYプリント時などの流動性が著しく低下した場合において、低現像剤量時に現像剤が意図せず僅かに漏れる可能性があった。尚、そのような意図しない排出は、現像剤量が少ない領域で限定的に発生する可能性のあるものであり、現像剤量が多い領域であれば第1の実施形態でも発生を抑えることができる。
第1の実施形態の現像装置4aを利用して、30℃/50%環境で1%画像DUTYを連続20000枚プリントし(流動性の低い時)、現像剤排出特性及び現像剤面80を確認した。その結果を図10及び図11に示す。図11は、現像剤量が320gの現像剤排出口40の付近の現像剤面80を表している。図11に示すように、第1の実施形態の現像装置4aでは、流動性が低い場合に現像剤が現像剤排出口40の第1方向D1の上流側で現像剤が滞留し、上方に積みあがっていることが分かる。それにより、現像剤量が少なく本来であれば排出する必要のない場合においてもこの部分から現像剤が漏れ、図10のように現像剤量が低い領域において現像剤が僅かに漏れてしまっている。
本実施形態はこのような課題を鑑みなされたもので、図12に示すように、回転軸70は、第1領域71においてリブ78が形成されている。リブ78において、現像剤排出口40の下流端40aに対向する部位をリブ78の下流端(第1位置)78a、現像剤排出口40の上流端40bに対向する部位をリブ78の上流端(第2位置)78bとする。そして、リブ78は、第1方向D1に関して下流端78aにおける第1方向D1の直交方向の断面積が、上流端78bにおける第1方向D1の直交方向の断面積より大きい形状としている。このリブ78は、第1領域71において、下流端78aにおける回転軸70に対する第1方向D1の直交方向の高さが、上流端78bにおける回転軸70に対する第1方向D1の直交方向の高さより高い形状である。本実施形態では、第1方向D1に関して、第1領域71の上流側端部から下流側端部に向けて、リブ78の回転軸70に対する第1方向D1の直交方向の高さは徐々に高くなる。即ち、現像剤排出口40に対向する部分の回転軸70の軸径は第1方向D1の下流ほど太いが、その断面において、動径方向にスクリュ羽根76の外径以下の高さの突出するリブ78を設け、積みあがった現像剤面80を崩すようにしている。
図12は、本実施形態の現像剤排出口40の近傍を第1方向D1と平行な断面について表した図であり、図13(a)及び(b)はそれぞれ図12における上流端78bと下流端78aにおける垂直な断面を表した図である。図13(a)及び(b)に示すように、現像剤排出口40に対向した部分の第1の搬送スクリュ25のリブ78は、回転軸70からそれぞれ180°の位相で突出した形状となっており、根元から先端に行くに従い断面が漸次細くなっている。
図13(a)及び(b)のいずれの場合も突出部の先端は半径0.5mmの半円であり、回転軸70と上記半円に接する接線で断面形状が形作られている。ここで、回転軸70の軸径とリブ78の軸中心Oからの高さは、上流端78bでの3mm、4mmに対し、下流端78aでの方が5mm、6mmといずれも大きい。リブ78の高さは、最大外径が第1の搬送スクリュ25のスクリュ羽根76の外径以下であればよい。リブ78の高さは、より好ましくはリブ78の最大外径がスクリュ外径の80%以下、更により好ましくはリブ78の先端がスクリュ底面を基準として最大高さ位置となったときに、現像剤排出口40の下端部40dを超えない範囲となっていることである。これらを超えてしまうと、リブ78による現像剤の跳ね上げによる現像剤の漏れが支配的になる可能性があるからである。図12に示すように、リブ78の高さは上流端78bから下流端78aに関して、線型かつ連続的につながっている。
このため、回転軸70の軸径もリブ78の高さも第1領域71で第1方向D1の下流ほど大きくなり、同時に現像剤流路33(図13(a)参照)も徐々に狭くなっている。即ち、現像剤流路33は、第1方向D1に関して現像剤排出口40の中央部40cよりも下流側に、第1方向D1の直交方向の断面積が最小である最小部33aを有する。
本実施形態の現像装置104を利用して、30℃/50%環境で1%画像DUTYを連続20000枚プリントし(流動性の低い時)、現像剤排出特性及び現像剤面80を確認した。その結果を図14及び図15に示す。図15は、現像剤量が320gの現像剤排出口40の付近の現像剤面80を表している。図14では、本実施形態の現像装置104を実施例2として、第1の実施形態の現像装置4aを実施例1として示している。本実施形態のように現像剤排出口40に対向する部分の第1の搬送スクリュ25にリブ78を設けることで、第1の搬送スクリュ25の回転に伴いリブ78分が現像剤を加振し崩すことが可能になっていることが分かる。その結果、図14及び図15に示すように、流動性が低い場合においても現像剤量が少ない時の意図しない排出を防ぐことができ、現像スリーブ28へ現像剤量を供給するのに必要な現像剤量を確保可能であることが確認された。
上述したように、本実施形態の現像装置104によれば、第1の搬送スクリュ25は、第1領域71において、リブ78を有している。リブ78は、第1方向D1に関して下流端78aにおける第1方向D1の直交方向の断面積が、上流端78bにおける第1方向D1の直交方向の断面積より大きい形状である。このため、第1方向D1の下流側の現像剤面80が著しく低下しそうになる場合であっても、下流側の現像剤流路33を狭くすることで、現像剤面80を上流側からほぼ一定にすることが可能になる。これにより、第1方向D1の下流側の現像剤面80が著しく低下することを抑制して、現像剤溢れやスクリュロックなどの発生を抑制することができる。また、リブ78により、第1の搬送スクリュ25の回転に伴い現像剤を加振し崩すことが可能になる。このため、流動性が低い場合の意図しない排出と、第1の実施形態で説明した流動性が高い場合における排出不良との両方を抑制し、長期的に現像剤溢れやスリーブコーティング不良などの画像不良を抑制することができる。
尚、上述した第1及び第2の実施形態の現像装置4a,104では、現像室23と撹拌室24を上下に縦一列に配置した所謂縦撹拌の構成を用いて説明したが、これには限られない。現像室23と撹拌室24の関係が上下の位置関係にあればよく、例えば、現像室23が撹拌室24の斜め上に位置する構成であってもよい。あるいは、現像室23が撹拌室24の下側に配置される構成であってもよい。また、現像剤排出口40は、現像室23に設けられることには限られず、撹拌室24に設けられていてもよい。
4a,104…現像装置、22…現像容器、23…現像室(第1室)、24…撹拌室(第2室)、25…第1の搬送スクリュ、26…第2の搬送スクリュ、27…隔壁、27a…第1連通口、27b…第2連通口、28…現像スリーブ(現像剤担持体)、33…現像剤流路(空間)、40…現像剤排出口(現像剤排出部)、70…回転軸、71…第1領域、72…第2領域、73…第3領域、74…第4領域、76,77…スクリュ羽根、A1…最大画像領域、D1…第1方向、D2…第2方向。
Claims (18)
- 現像剤を収容する現像容器であって、第1室と、前記第1室の上方又は下方に設けられ、前記第1室と共に現像剤の循環経路を形成する第2室と、を有する前記現像容器と、
前記第1室又は前記第2室から供給された現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、
前記第1室に配設され、前記第1室内の現像剤を第1方向に搬送する第1の搬送スクリュと、
前記第2室に配設され、前記第2室内の現像剤を前記第1方向と反対の第2方向に搬送する第2の搬送スクリュと、
前記現像容器の内部で前記第1室と前記第2室とを上下に隔て、前記第2室から前記第1室に現像剤を受け渡す第1連通口と、前記第1連通口より前記第1方向の下流側に設けられ、前記第1室から前記第2室に現像剤を受け渡す第2連通口と、を有する隔壁と、
前記第1室において、前記第1方向に関して前記第2連通口と前記現像剤担持体の最大画像領域との間に設けられ、前記現像容器内の余剰現像剤を前記現像容器から排出するための現像剤排出部と、を備える現像装置であって、
前記第1室は、前記第1方向に関して、前記現像剤排出部の上流端から下流端までの少なくとも一部の領域である第1領域と、前記第1領域を含む領域である第2領域と、前記第2領域の上流側に隣接する領域である第3領域と、前記第2領域の下流側に隣接する領域である第4領域と、を有し、
前記第1の搬送スクリュは、少なくとも前記第3領域、前記第2領域、前記第4領域において設けられた回転軸と、少なくとも前記第3領域及び前記第4領域において前記回転軸の周囲に螺旋状に形成されたスクリュ羽根とを有し、
前記現像剤排出部の下端部より下方における前記第1室の内面と前記第1の搬送スクリュの前記第1領域との間の空間は、前記第1方向に関して前記現像剤排出部の上流端と下流端との間の中央部よりも下流側に、前記第1方向に直交する直交方向の断面積が最小である最小部を有する、
ことを特徴とする現像装置。 - 前記第1領域において、前記第1方向に関して第1位置における前記空間の前記直交方向の断面積は、前記第1位置より上流側の第2位置における前記空間の前記直交方向の断面積より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 前記第1方向に関して、前記第1領域の上流側端部から下流側端部に向けて、前記空間の前記直交方向の断面積は徐々に小さくなる、
ことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。 - 前記空間は、前記第1方向に関して前記第1領域の下流側端部に前記最小部を有し、前記第1方向に関して前記第1領域の上流側端部に前記直交方向の断面積が最大である最大部を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記第1領域の前記最小部の断面積は、前記第1領域の前記空間の前記直交方向の断面積の最大値に対して、70%以上、かつ、90%以下の値である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記第1領域において、前記第1方向に関して第1位置における前記回転軸の前記直交方向の断面積は、前記第1位置より上流側の第2位置における前記回転軸の前記直交方向の断面積より大きい、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記第1方向に関して、前記第1領域の上流側端部から下流側端部に向けて、前記回転軸の前記直交方向の断面積は徐々に大きくなる、
ことを特徴とする請求項6に記載の現像装置。 - 前記回転軸は、前記第1領域において、前記第1方向に関して第1位置における前記直交方向の断面積が前記第1位置より上流側の第2位置における前記直交方向の断面積より大きいリブが設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記リブは、前記第1領域において、前記第1位置における前記回転軸に対する前記直交方向の高さが、前記第2位置における前記回転軸に対する前記直交方向の高さより高い形状である、
ことを特徴とする請求項8に記載の現像装置。 - 前記第1方向に関して、前記第1領域の上流側端部から下流側端部に向けて、前記リブの前記回転軸に対する前記直交方向の高さは徐々に高くなる、
ことを特徴とする請求項9に記載の現像装置。 - 現像剤を収容する現像容器であって、第1室と、前記第1室の上方又は下方に設けられ、前記第1室と共に現像剤の循環経路を形成する第2室と、を有する前記現像容器と、
前記第1室又は前記第2室から供給された現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、
前記第1室に配設され、前記第1室内の現像剤を第1方向に搬送する第1の搬送スクリュと、
前記第2室に配設され、前記第2室内の現像剤を前記第1方向と反対の第2方向に搬送する第2の搬送スクリュと、
前記現像容器の内部で前記第1室と前記第2室とを上下に隔て、前記第2室から前記第1室に現像剤を受け渡す第1連通口と、前記第1連通口より前記第1方向の下流側に設けられ、前記第1室から前記第2室に現像剤を受け渡す第2連通口と、を有する隔壁と、
前記第1室において、前記第1方向に関して前記第2連通口と前記現像剤担持体の最大画像領域との間に設けられ、前記現像容器内の余剰現像剤を前記現像容器から排出するための現像剤排出部と、を備える現像装置であって、
前記第1室は、前記第1方向に関して、前記現像剤排出部の上流端から下流端までの少なくとも一部の領域である第1領域と、前記第1領域を含む領域である第2領域と、前記第2領域の上流側に隣接する領域である第3領域と、前記第2領域の下流側に隣接する領域である第4領域と、を有し、
前記第1の搬送スクリュは、少なくとも前記第3領域、前記第2領域、前記第4領域において設けられた回転軸と、少なくとも前記第3領域及び前記第4領域において前記回転軸の周囲に螺旋状に形成されたスクリュ羽根とを有し、
前記回転軸は、前記第1領域において、前記第1方向に関して第1位置における前記第1方向に直交する直交方向の断面積が、前記第1位置より上流側の第2位置における前記直交方向の断面積より大きい、
ことを特徴とする現像装置。 - 前記第1方向に関して、前記第1領域の上流側端部から下流側端部に向けて、前記回転軸の前記直交方向の断面積は徐々に大きくなる、
ことを特徴とする請求項11に記載の現像装置。 - 現像剤を収容する現像容器であって、第1室と、前記第1室の上方又は下方に設けられ、前記第1室と共に現像剤の循環経路を形成する第2室と、を有する前記現像容器と、
前記第1室又は前記第2室から供給された現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、
前記第1室に配設され、前記第1室内の現像剤を第1方向に搬送する第1の搬送スクリュと、
前記第2室に配設され、前記第2室内の現像剤を前記第1方向と反対の第2方向に搬送する第2の搬送スクリュと、
前記現像容器の内部で前記第1室と前記第2室とを上下に隔て、前記第2室から前記第1室に現像剤を受け渡す第1連通口と、前記第1連通口より前記第1方向の下流側に設けられ、前記第1室から前記第2室に現像剤を受け渡す第2連通口と、を有する隔壁と、
前記第1室において、前記第1方向に関して前記第2連通口と前記現像剤担持体の最大画像領域との間に設けられ、前記現像容器内の余剰現像剤を前記現像容器から排出するための現像剤排出部と、を備える現像装置であって、
前記第1室は、前記第1方向に関して、前記現像剤排出部の上流端から下流端までの少なくとも一部の領域である第1領域と、前記第1領域を含む領域である第2領域と、前記第2領域の上流側に隣接する領域である第3領域と、前記第2領域の下流側に隣接する領域である第4領域と、を有し、
前記第1の搬送スクリュは、少なくとも前記第3領域、前記第2領域、前記第4領域において設けられた回転軸と、少なくとも前記第3領域及び前記第4領域において前記回転軸の周囲に螺旋状に形成されたスクリュ羽根とを有し、
前記回転軸は、前記第1領域において、前記第1方向に関して第1位置における前記第1方向に直交する直交方向の断面積が前記第1位置より上流側の第2位置における前記直交方向の断面積より大きい形状のリブが形成されている、
ことを特徴とする現像装置。 - 前記リブは、前記第1領域において、前記第1位置における前記回転軸に対する前記直交方向の高さが、前記第2位置における前記回転軸に対する前記直交方向の高さより高い形状である、
ことを特徴とする請求項13に記載の現像装置。 - 前記第1方向に関して、前記第1領域の上流側端部から下流側端部に向けて、前記リブの前記回転軸に対する前記直交方向の高さは徐々に高くなる、
ことを特徴とする請求項14に記載の現像装置。 - 前記第1領域は、前記第1方向に関して、前記現像剤排出部の上流端から下流端までに亘って設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記第1方向に関して、前記第2領域の下流側端は、前記現像剤排出部の下流端より下流側に位置する、
ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記第1室は、前記第2室の上方に設けられ、前記現像剤担持体に現像剤を供給し、
前記第2室は、前記現像剤担持体から現像剤を回収する、
ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の現像装置。
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