JP2021024284A - Wiper arm - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、払拭面を払拭するワイパブレードを揺動させるワイパアームに関する。 The present invention relates to a wiper arm that swings a wiper blade that wipes a wiping surface.
自動車等の車両に搭載されるワイパ装置は、払拭面上で揺動されるワイパアームを備えている。ワイパアームの先端部にはワイパブレードが装着されており、ワイパアームの基端部には車体に設けられた揺動軸が装着されている。これにより、ワイパモータを駆動して揺動軸を揺動させることで、ワイパブレードが払拭面上を往復払拭動作し、ひいては払拭面が綺麗に払拭される。 A wiper device mounted on a vehicle such as an automobile is provided with a wiper arm that swings on a wiping surface. A wiper blade is attached to the tip of the wiper arm, and a swing shaft provided on the vehicle body is attached to the base end of the wiper arm. As a result, by driving the wiper motor to swing the swing shaft, the wiper blade reciprocates and wipes on the wiped surface, and the wiped surface is wiped cleanly.
例えば、特許文献1に記載されたワイパアームは、ワイパアームの基端側の部分を構成するアームヘッドと、ワイパアームの先端側の部分を構成するリテーナ(アームシャンク)とを備えている。リテーナの長手方向と交差する方向(短手方向)に沿う断面形状は略U字形状に形成されており、その内側には、洗浄液が流通するホース(ウォッシャチューブ)が配策されている。
For example, the wiper arm described in
リテーナの開口部分には、リテーナの殆どの部分を覆うようにして、長尺のリテーナカバーが装着されている。これにより、リテーナの内側のホースが覆い隠されている。そして、ホースを流通する洗浄液(ウォッシャ液)は、リテーナの先端部に設けられたノズルから払拭面に向けて噴射されるようになっている。 A long retainer cover is attached to the opening of the retainer so as to cover most of the retainer. This obscures the hose inside the retainer. Then, the cleaning liquid (washer liquid) flowing through the hose is ejected from a nozzle provided at the tip of the retainer toward the wiping surface.
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパアームでは、その殆どの部分を占めるリテーナが鉄製であり、かつその断面が略U字形状に形成されている。したがって、ワイパアーム全体が大型化することに加えて、ワイパアームの重量が嵩むという問題があった。さらには、ワイパアーム全体の大型化に伴い、高速走行時の走行風により払拭性が低下したり、ワイパアームのデザイン性が低下したりする虞があった。
However, in the wiper arm described in
本発明の目的は、小型軽量化を図りつつ、払拭性およびデザイン性を向上させることができるワイパアームを提供することにある。 An object of the present invention is to provide a wiper arm capable of improving wipeability and design while reducing the size and weight.
本発明の一態様では、払拭面を払拭するワイパブレードを揺動させるワイパアームであって、基端部が揺動軸に装着されるアームヘッドと、前記アームヘッドの先端部に基端部が装着されるアームシャンクと、前記アームシャンクの先端部に基端部が装着されるアームピースと、前記アームヘッド、前記アームシャンクおよび前記アームピースに沿って配置されるウォッシャチューブと、前記ウォッシャチューブの先端部に装着されるウォッシャノズルと、前記アームピースおよび前記ウォッシャチューブの少なくとも長手方向一部の周囲を覆うカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、天壁部および当該天壁部の短手方向両側から突出された一対の側壁部を有する第1カバー体と、前記一対の側壁部に装着され、前記天壁部に対して対向配置される第2カバー体と、を備えていることを特徴とする。 In one aspect of the present invention, the wiper arm that swings the wiper blade that wipes the wiping surface, the arm head whose base end is mounted on the swing shaft, and the base end is mounted on the tip of the arm head. An arm shank to be formed, an arm piece whose base end is attached to the tip of the arm shank, a washer tube arranged along the arm head, the arm shank and the arm piece, and a tip of the washer tube. A washer nozzle mounted on the portion and a cover member that covers at least a part of the arm piece and the washer tube in the longitudinal direction are provided, and the cover member is provided in the top wall portion and the lateral direction of the top wall portion. It is characterized by including a first cover body having a pair of side wall portions protruding from both sides, and a second cover body attached to the pair of side wall portions and arranged to face the top wall portion. And.
本発明の他の態様では、前記第1カバー体および前記第2カバー体は樹脂製であって、前記一対の側壁部には、前記天壁部の短手方向に突出し、かつ前記一対の側壁部の突出方向に開口した挿入開口を有する被係合部が設けられ、前記第2カバー体には、前記天壁部に向かって突出し、かつ前記挿入開口に挿入されて前記被係合部に引っ掛けられる引っ掛け爪を有する係合部が設けられていることを特徴とする。 In another aspect of the present invention, the first cover body and the second cover body are made of resin, and the pair of side wall portions protrude in the lateral direction of the top wall portion and the pair of side wall portions. An engaged portion having an insertion opening that opens in the protruding direction of the portion is provided, and the second cover body protrudes toward the top wall portion and is inserted into the insertion opening into the engaged portion. It is characterized in that an engaging portion having a hooking claw for being hooked is provided.
本発明の他の態様では、1つの前記被係合部に対して2つの前記引っ掛け爪が設けられ、2つの前記引っ掛け爪は、前記第2カバー体の長手方向に所定間隔で並んで配置され、2つの前記引っ掛け爪が、前記被係合部の前記天壁部に向けられた引っ掛け面に引っ掛けられていることを特徴とする。 In another aspect of the present invention, the two hooking claws are provided for one engaged portion, and the two hooking claws are arranged side by side at predetermined intervals in the longitudinal direction of the second cover body. The two hooking claws are hooked on a hooking surface of the engaged portion facing the top wall portion.
本発明の他の態様では、前記一対の側壁部には、前記天壁部の短手方向に突出し、かつ前記第1カバー体を前記一対の側壁部の突出方向から見たときに、前記被係合部と重なる位置に配置される保持突起が設けられ、前記保持突起の前記天壁部に向けられた支持面に、前記アームピースが支持されていることを特徴とする。 In another aspect of the present invention, when the pair of side wall portions projectes in the lateral direction of the top wall portion and the first cover body is viewed from the projecting direction of the pair of side wall portions, the cover is covered. A holding protrusion is provided at a position overlapping the engaging portion, and the arm piece is supported on a support surface of the holding protrusion facing the top wall portion.
本発明の他の態様では、前記第2カバー体には、前記天壁部に向かって突出し、かつ前記一対の側壁部に対して平行に延び、前記一対の側壁部の内側に入り込む突出壁部が設けられていることを特徴とする。 In another aspect of the present invention, the second cover body has a protruding wall portion that protrudes toward the top wall portion, extends parallel to the pair of side wall portions, and enters the inside of the pair of side wall portions. Is provided.
本発明によれば、ワイパアームを、アームヘッドとアームシャンクとアームピースとで構成したので、ワイパアームの長手方向に対するアームシャンクが占める割合を小さくすることができる。つまり、アームピースを設けたので、アームシャンクを短くすることができる。これにより、ワイパアーム全体を小型軽量化することができ、かつ払拭性を高めることができる。また、アームピースの部分にカバー部材を装着したので、当該部分に配置されるウォッシャチューブを隠すことができる。よって、ワイパアームのデザイン性を向上させることができる。 According to the present invention, since the wiper arm is composed of an arm head, an arm shank, and an arm piece, the ratio of the arm shank to the longitudinal direction of the wiper arm can be reduced. That is, since the arm piece is provided, the arm shank can be shortened. As a result, the entire wiper arm can be made smaller and lighter, and the wiping property can be improved. Further, since the cover member is attached to the arm piece portion, the washer tube arranged in the portion can be hidden. Therefore, the design of the wiper arm can be improved.
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1はワイパ装置の車両への搭載状態を示す概要図を、図2はDR側ワイパアームを表側から見た斜視図を、図3はDR側ワイパアームを裏側から見た斜視図を、図4(a),(b)は第1カバー体を示す斜視図を、図5は第2カバー体を示す斜視図を、図6は図2のA−A線に沿う断面図を、図7は図6のB−B線に沿う断面図を、図8(a),(b)は第1カバー体を成形する金型(本発明および比較例)を示す図7の破線円C部に対応した拡大図を、図9(a),(b)はウォッシャノズルを示す斜視図をそれぞれ示している。 FIG. 1 is a schematic view showing a state in which the wiper device is mounted on the vehicle, FIG. 2 is a perspective view of the DR side wiper arm seen from the front side, and FIG. 3 is a perspective view of the DR side wiper arm seen from the back side. a) and (b) are perspective views showing the first cover body, FIG. 5 is a perspective view showing the second cover body, FIG. 6 is a sectional view taken along the line AA of FIG. 2, and FIG. 7 is a view. The cross-sectional view taken along the line BB of No. 6 corresponds to the broken line circle C portion of FIG. 7 showing the mold (the present invention and the comparative example) for forming the first cover body in FIGS. 8A and 8B. An enlarged view is shown, and FIGS. 9 (a) and 9 (b) are perspective views showing a washer nozzle, respectively.
図1に示されるように、自動車等の車両10のフロント側には、フロントウィンドシールド(払拭面)11が設けられている。また、フロントウィンドシールド11上には、フロントウィンドシールド11に付着した雨水や埃等を払拭するDR側(運転席側)ワイパ部材100およびAS側(助手席側)ワイパ部材200が設けられている。
As shown in FIG. 1, a front windshield (wiping surface) 11 is provided on the front side of a
DR側ワイパ部材100は、DR側ワイパブレード110とDR側ワイパアーム120とを備えており、DR側ワイパブレード110はDR側ワイパアーム120の先端部に回動自在に装着されている。AS側ワイパ部材200は、AS側ワイパブレード210とAS側ワイパアーム220とを備えており、AS側ワイパブレード210はAS側ワイパアーム220の先端部に回動自在に装着されている。
The DR-
DR側ワイパブレード110およびAS側ワイパブレード210は、フロントウィンドシールド11上の下反転位置LRPと上反転位置URPとの間に形成されたDR側払拭範囲12およびAS側払拭範囲13を、それぞれ同期して同一方向に往復払拭動作するようになっている。すなわち、DR側ワイパブレード110およびAS側ワイパブレード210の払拭パターンは、所謂「タンデム型」となっている。
The DR
車両10におけるフロントウィンドシールド11の前端側の部分で、かつバルクヘッド(図示せず)の近傍には、DR側ワイパ部材100およびAS側ワイパ部材200を揺動させるワイパ装置14が搭載されている。ワイパ装置14は、揺動軸としてのDR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16を備えており、DR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16の先端部には、DR側ワイパアーム120およびAS側ワイパアーム220の基端部が、それぞれ締結ナット(図示せず)により強固に固定されている。
A
また、DR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16の基端部には、DR側駆動レバー17およびAS側駆動レバー18の長手方向一端が固定されている。また、DR側駆動レバー17およびAS側駆動レバー18の長手方向他端は、それぞれボールジョイントBJを介して、連結ロッド19の長手方向両端が回動自在に連結されている。
Further, one end in the longitudinal direction of the DR
AS側駆動レバー18の長手方向他端には、さらにボールジョイントBJを介して、駆動ロッド20の長手方向一端が回動自在に連結されている。また、駆動ロッド20の長手方向他端は、さらにボールジョイントBJを介して、クランクアーム21の長手方向一端に回動自在に連結されている。
One end of the
クランクアーム21の長手方向他端は、ワイパモータ22の出力軸23に固定されており、クランクアーム21は、出力軸23の回転に伴って、その長手方向一端(駆動ロッド20との連結部分)が回転するようになっている。
The other end of the
ここで、クランクアーム21,駆動ロッド20,連結ロッド19,DR側駆動レバー17およびAS側駆動レバー18は、ワイパモータ22の回転運動をDR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16の揺動運動に変換する「リンク機構」を構成している。これにより、DR側ピボット軸15およびAS側ピボット軸16が、それぞれ揺動駆動される。
Here, the
これにより、DR側ワイパアーム120およびAS側ワイパアーム220が揺動して、DR側ワイパブレード110およびAS側ワイパブレード210が、フロントウィンドシールド11上のDR側払拭範囲12およびAS側払拭範囲13を、それぞれ払拭するようになっている。
As a result, the DR
なお、ワイパモータ22には、ブラシ付きの電動モータやブラシレスの電動モータを用いることができる。ただし、近年のハイブリッド車両(HV)や電動自動車(EV)等にワイパモータ22を搭載する場合には、静粛性の観点等から、ブラシの摺接音等(電磁ノイズ等を含む)を発生しないブラシレスの電動モータを採用するのが望ましい。
As the
図2および図3に示されるように、DR側ワイパアーム120は、略真っ直ぐの直線形状に形成されており、DR側ワイパアーム120の基端側(図2中右側)から、アームヘッド130,アームシャンク140およびアームピース150が、それぞれこの順番で連結して設けられている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the DR
アームヘッド130は、アルミ材料等を鋳造成形することで略棒状に形成されており、これにより軽量化が図られている。アームヘッド130の長手方向基端部には、DR側ピボット軸15(図1参照)の先端部が締結ナット(図示せず)を介して固定されるピボット軸固定部131が一体に設けられている。
The
ピボット軸固定部131は略筒状に形成されており、その外周部分には、シリコーンゴム等よりなる柔軟性を備えたウォッシャチューブTBが、巻き掛けられるようにして配策されている。これにより、DR側ワイパアーム120の揺動時において、ウォッシャチューブTBは、ピボット軸固定部131に対して巻き掛けられたり弛んだりするようになっている。よって、ウォッシャチューブTBには大きな負荷が掛かることが無い。
The pivot
つまり、ウォッシャチューブTBが弾性変形することが抑えられており、ウォッシャ液W(図9参照)は、ウォッシャチューブTB内をスムーズに流れることができる。また、ウォッシャチューブTBが弾性変形することが抑えられるため、ワイパモータ22に掛かる負荷も軽減される。ここで、図示においては、ウォッシャチューブTBの配策状態を分かり易くするために、ウォッシャチューブTBに網掛けを施している。
That is, the washer tube TB is suppressed from being elastically deformed, and the washer liquid W (see FIG. 9) can smoothly flow in the washer tube TB. Further, since the washer tube TB is suppressed from being elastically deformed, the load applied to the
また、図3に示されるように、アームヘッド130の裏側、つまりアームヘッド130のフロントウィンドシールド11(図1参照)側には、ウォッシャチューブTBを脱落しないように保持する保持溝132が設けられている。具体的には、保持溝132には、ウォッシャチューブTBが若干弾性変形された状態で入り込んでいる。これにより、ウォッシャ液Wの流れに悪影響を与えずに、ウォッシャチューブTBを保持溝132に確実に保持させている。
Further, as shown in FIG. 3, a holding
さらに、アームヘッド130の裏側には、保持溝132を避けるようにして、合計3つの肉盗み部133が設けられている。これらの肉盗み部133は、アームヘッド130をより軽量化させる機能に加えて、アームヘッド130の成形精度を向上させる機能を有している。
Further, on the back side of the
また、図2に示されるように、アームヘッド130の表側、つまりアームヘッド130のフロントウィンドシールド11側とは反対側で、かつピボット軸固定部131の部分には、当該ピボット軸固定部131の径方向外側に突出するようにして、チューブガイド134が一体に設けられている。これにより、DR側ワイパアーム120の揺動時において、ウォッシャチューブTBがピボット軸固定部131に対して弛んだとしても、ウォッシャチューブTBはピボット軸固定部131から脱落することは無い。
Further, as shown in FIG. 2, the pivot
さらに、アームヘッド130の長手方向先端部には、アームシャンク140の長手方向基端部が装着されるシャンク固定部135が一体に設けられている。シャンク固定部135には、アームシャンク140がロックバック可能、つまりフロントウィンドシールド11に対して起立可能に連結されており、シャンク固定部135には支持ピンPNが装着されている。つまり、アームシャンク140は、支持ピンPNを中心にロックバック可能となっている。
Further, a
また、シャンク固定部135には、鋼材製のフック部材FKが引っ掛けられる引っ掛け部135aが設けられている。なお、フック部材FKには、引っ張りばねSPの長手方向一端が引っ掛けられている。また、引っ張りばねSPの長手方向他端は、アームシャンク140の長手方向中央部に固定された鋼材製のスプリングフックSFに引っ掛けられている。そして、引っ張りばねSPのばね力は、DR側ワイパブレード110(図1参照)を、フロントウィンドシールド11に対して所定圧で押圧するように作用する。これに対し、引っ張りばねSPのばね力は、アームシャンク140をアームヘッド130に対して起立させた状態(ロックバック状態)で保持するようにも作用する。
Further, the
さらに、シャンク固定部135には、保持溝132に保持されたウォッシャチューブTBを、アームシャンク140の内側の所定箇所に誘導するための誘導溝135bが設けられている。この誘導溝135bには、ウォッシャチューブTBが脱落しないように装着されている。そして、誘導溝135bおよび引っ掛け部135aは、互いに支持ピンPNの軸方向に並んで配置されている。これにより、図3に示されるように、アームシャンク140の内側には、引っ張りばねSPとウォッシャチューブTBとが、互いに整然と並べて配置されている。
Further, the
なお、図3において、ウォッシャチューブTBの長手方向中央部分は、アームシャンク140に固定されたスプリングフックSFを潜るようにして設けられている。つまり、ウォッシャチューブTBの長手方向中央部分は、スプリングフックSFによって支持されており、これにより、ウォッシャチューブTBの長手方向中央部分が、アームシャンク140の内側から脱落することが防止されている。
In FIG. 3, the central portion of the washer tube TB in the longitudinal direction is provided so as to dive into the spring hook SF fixed to the
アームシャンク140は、鋼板をプレス加工等することで長尺に形成されている。具体的には、アームシャンク140の長手方向と交差する方向(短手方向)に沿う断面形状は、略U字形状に形成されている。アームシャンク140は、DR側ワイパアーム120の表側に配置されたシャンク天壁141と、当該シャンク天壁141の短手方向両側からフロントウィンドシールド11に向けて突出された一対のシャンク側壁142と、を備えている。これにより、図3に示されるように、アームシャンク140の内側に、引っ張りばねSPおよびウォッシャチューブTBが収容され、かつアームシャンク140を側方から見た際に、引っ張りばねSPおよびウォッシャチューブTBは、一対のシャンク側壁142によって隠される。
The
また、アームシャンク140の長手方向基端部には、当該アームシャンク140の長手方向に突出するようにして、一対のヘッド固定部143(図2参照)が一体に設けられている。これらのヘッド固定部143は、アームヘッド130のシャンク固定部135を側方から挟むようにして設けられており、かつシャンク固定部135に対して支持ピンPNにより連結されている。すなわち、アームヘッド130の先端部にアームシャンク140の基端部が装着されている。
Further, a pair of head fixing portions 143 (see FIG. 2) are integrally provided at the longitudinal base end portion of the
さらに、アームシャンク140の長手方向先端部には、アームピース150の長手方向基端部が固定されるピース固定部144が一体に設けられている。具体的には、アームピース150の長手方向基端部は、ピース固定部144をかしめることでアームシャンク140の長手方向先端部に固定されている。これにより、ピース固定部144は、アームピース150の長手方向基端部を包み込んでいる。このようにして、アームシャンク140の先端部に、アームピース150の基端部が装着されている。
Further, a
なお、アームシャンク140のピース固定部144の近傍で、かつ一対のシャンク側壁142の間に、スプリングフックSFが固定されている。そして、図2および図3に示されるように、アームシャンク140の内側に収容されたウォッシャチューブTBは、ピース固定部144の部分において、アームシャンク140の外部に引き出されている。アームシャンク140の外部に引き出されたウォッシャチューブTBは、ピース固定部144に対して、弛むこと無く真っ直ぐに沿って配置されている。よって、当該部分において、DR側ワイパアーム120の見栄えが損なわれるようなことが無い。
The spring hook SF is fixed in the vicinity of the
アームピース150は、鋼板をプレス加工等することで略真っ直ぐの平板状に形成されている。ここで、アームピース150の肉厚は、アームシャンク140の肉厚よりも厚くなっている。これにより、上述した従前の構造(アームピースの部分もアームシャンクとなっている構造)に比して、十分に小型軽量化が図られている。なお、アームピース150の肉厚は、アームシャンク140の肉厚よりも厚くなっているが、これによってDR側ワイパアーム120全体の重量が、従前の構造よりも増大するようなことは無い。
The
アームピース150の長手方向先端部には、DR側ワイパブレード110が装着されるU字状フック151が一体に設けられている。このU字状フック151には、DR側ワイパブレード110の長手方向中央部に設けられた連結部材(図示せず)が、ワンタッチで固定されるようになっている。なお、DR側ワイパブレード110の長手方向中央部に設けられる連結部材は、DR側ワイパブレード110に対して揺動自在となっている。よって、アームピース150に装着されたDR側ワイパブレード110は、DR側ワイパアーム120に対して揺動自在となっている。
A
また、アームピース150の長手方向に沿うU字状フック151寄りの部分には、フロントウィンドシールド11に向けてウォッシャ液W(図9参照)を噴射するウォッシャノズル160が装着されている。このウォッシャノズル160には、ウォッシャチューブTBの長手方向先端部が接続されている。ここで、ピース固定部144とウォッシャノズル160との間に配策されるウォッシャチューブTBは、弛むこと無くアームピース150に沿って配置されている。このようにして、ウォッシャチューブTBは、アームヘッド130,アームシャンク140およびアームピース150に沿って配置されている。
A
ここで、ウォッシャチューブTBの長手方向基端部は、車両10のエンジンルーム内等に設置されたウォッシャ装置(図示せず)に接続されている。このウォッシャ装置は、ウォッシャ液Wを貯留するウォッシャタンクと、当該ウォッシャタンクに装着されたウォッシャポンプとから構成されている。そして、車室内に設けられたウォッシャスイッチ(図示せず)を操作することで、ウォッシャポンプが作動する。これにより、ウォッシャタンク内のウォッシャ液Wが、ウォッシャチューブTBに送出され、その後、ウォッシャノズル160からフロントウィンドシールド11に向けて勢い良く噴射される(図9参照)。なお、ウォッシャノズル160の構造については、後で詳述する。
Here, the longitudinal proximal end portion of the washer tube TB is connected to a washer device (not shown) installed in the engine room of the
さらに、アームピース150におけるピース固定部144とウォッシャノズル160との間には、略隙間無くカバー部材170が装着されている。これにより、図2に示されるように、ピース固定部144とウォッシャノズル160との間のアームピース150が外部に露出されるのを防止して、DR側ワイパアーム120全体の見栄えを良くしている。
Further, the
ここで、カバー部材170は、鋼材よりなるアームピース150に確りと固定されている。これにより、カバー部材170は、アームピース150に対してがたつくことが無い。また、図2に示されるように、カバー部材170は、ピース固定部144とアームピース150との間の段差部分およびウォッシャノズル160とアームピース150との間の段差部分を埋めるようにして設けられている。これにより、DR側ワイパアーム120の表側を滑らかな(平坦な)形状として、DR側ワイパアーム120のデザイン性を向上させている。また、カバー部材170によって「段差」を無くすようにしているため、走行風が当たることに起因した払拭性能の低下が効果的に抑制される。
Here, the
さらに、図3に示されるように、カバー部材170は、アームピース150の長手方向一部の周囲に加えて、ウォッシャチューブTBの長手方向一部の周囲も覆っている。これにより、ウォッシャチューブTBのカバー部材170で覆われた部分が弛んだり、カバー部材170の外部に露出されたりすることが防止される。これによっても、DR側ワイパアーム120全体の見栄えを良くしている。
Further, as shown in FIG. 3, the
次に、カバー部材170の構造について、図面を用いて詳細に説明する。図4および図5に示されるように、カバー部材170は、第1カバー体171および第2カバー体172を備えており、これらを組み立てて形成されている。
Next, the structure of the
図4に示されるように、第1カバー体171は、溶融されたプラスチック材料等を射出成形することで、アームピース150の形状に沿うように略真っ直ぐに延びた長尺に形成されている。このように、第1カバー体171は樹脂製となっており、デザイン性に優れ、かつ軽量化が図られている。
As shown in FIG. 4, the
第1カバー体171は、その長手方向と交差する方向(短手方向)に沿う断面形状が略U字形状に形成されている。具体的には、第1カバー体171は、DR側ワイパアーム120の表側(図2参照)に配置された天壁部171aと、当該天壁部171aの短手方向両側から、フロントウィンドシールド11(図1参照)に向けて突出された一対の側壁部171bと、を備えている。
The
また、第1カバー体171の長手方向先端側(図4(a)中左側および図4(b)中右側)の幅寸法は、第1カバー体171の長手方向基端側(図4(a)中右側および図4(b)中左側)の幅寸法よりも大きくなっている。これは、図3に示されるように、ウォッシャノズル160の幅寸法の方が、ピース固定部144の幅寸法よりも大きいためである。
Further, the width dimension of the
そして、図4(b)に示されるように、幅広となった第1カバー体171の長手方向先端側の内側には、当該部分の強度低下を補うために、一対の側壁部171bの間に跨がるようにして補強リブRBが設けられている。これにより、第1カバー体171の幅広部分の強度が、第1カバー体171の他の部分と略同等の強度に高められている。
Then, as shown in FIG. 4 (b), inside the widened
さらに、第1カバー体171の内側で、かつ一対の側壁部171bの部分には、合計6つの被係合部E1〜E6が一体に設けられている。これらの被係合部E1〜E6のうちの被係合部E1〜E3(3つ)は、一方の側壁部171bの先端寄りの部分(天壁部171aから離れた部分)に設けられ、かつ第1カバー体171の長手方向に等間隔で並んで配置されている。これに対し、他の被係合部E4〜E6(他の3つ)は、他方の側壁部171bの先端寄りの部分に設けられ、かつ第1カバー体171の長手方向に等間隔で並んで配置されている。そして、第1カバー体171の幅方向に対して、被係合部E1と被係合部E4とが対向し、被係合部E2と被係合部E5とが対向し、被係合部E3と被係合部E6とが対向している。
Further, a total of six engaged portions E1 to E6 are integrally provided inside the
被係合部E1〜E6は、それぞれ同じ形状に形成されている。具体的には、天壁部171aの短手方向に所定の高さで突出され、かつ第1カバー体171の長手方向に延在されている。また、被係合部E1〜E6には、一対の側壁部171bの突出方向に開口された挿入開口S1〜S6がそれぞれ設けられている。そして、これらの挿入開口S1〜S6には、カバー部材170を組み立てる際に、第2カバー体172(図5参照)に設けられた合計6つの係合部G1〜G6がそれぞれ挿入されるようになっている。すなわち、被係合部E1〜E6は、第1カバー体171に第2カバー体172を固定する機能を有し、合計6つの被係合部E1〜E6を設けることで、第2カバー体172を、第1カバー体171に対して、がたつくこと無く固定可能としている。
The engaged portions E1 to E6 are each formed to have the same shape. Specifically, the
なお、図6に示されるように、第1カバー体171の内側には、アームピース150やウォッシャチューブTBが挿入されるが、その際に被係合部E1〜E6が邪魔になる虞がある。よって、天壁部171aの短手方向に対する被係合部E1〜E6の突出高さは、当該被係合部E1〜E6に必要とされる剛性等に応じて最小限に抑えられている。また、被係合部E1〜E6における第1カバー体171の開口側(図6中下側)には、それぞれテーパ面TPが設けられている。これにより、第1カバー体171の内側へのアームピース150やウォッシャチューブTBの挿入作業を、容易に行えるようにしている。
As shown in FIG. 6, the
さらに、被係合部E1〜E6には、図6および図7に示されるように、天壁部171aに向けられた引っ掛け面T1〜T6が設けられている。そして、これらの引っ掛け面T1〜T6には、第2カバー体172に設けられた係合部G1〜G6を形成する引っ掛け爪Nが引っ掛けられるようになっている。これにより、第2カバー体172を、第1カバー体171に対してがたつくこと無く強固に固定することができる。
Further, the engaged portions E1 to E6 are provided with hooking surfaces T1 to T6 facing the
また、第1カバー体171の内側で、かつ一対の側壁部171bの部分には、合計6つの保持突起H1〜H6が一体に設けられている。これらの保持突起H1〜H6のうちの保持突起H1〜H3(3つ)は、一方の側壁部171bの基端寄りの部分(天壁部171aに近い部分)に設けられ、かつ第1カバー体171の長手方向に所定間隔で並んで配置されている。これに対し、他の保持突起H4〜H6(他の3つ)は、他方の側壁部171bの基端寄りの部分に設けられ、かつ第1カバー体171の長手方向に所定間隔で並んで配置されている。そして、第1カバー体171の幅方向に対して、保持突起H1と保持突起H4とが対向し、保持突起H2と保持突起H5とが対向し、保持突起H3と保持突起H6とが対向している。
Further, a total of six holding protrusions H1 to H6 are integrally provided inside the
これらの保持突起H1〜H6は、図6に示されるように、アームピース150を天壁部171aの内側に当接させた状態で、当該アームピース150を抱え込むようにして保持している。言い換えれば、これらの保持突起H1〜H6は、第1カバー体171(カバー部材170)を、アームピース150に対してがたつかないように固定する機能を備えている。
As shown in FIG. 6, these holding protrusions H1 to H6 hold the
なお、保持突起H1〜H6のうちの2つの保持突起H1,H4は、それぞれ同じ形状に形成されているが、他の4つの保持突起H2,H3,H5,H6とは若干異なる形状に形成されている。一対の保持突起H1,H4は、天壁部171aの短手方向に所定の高さで突出され、かつ第1カバー体171の長手方向基端部寄りに配置されている。これにより、第1カバー体171の長手方向基端部が、アームピース150に対してがたつくことを確実に防止している。
The two holding protrusions H1 and H4 of the holding protrusions H1 to H6 are each formed to have the same shape, but are formed to have a slightly different shape from the other four holding protrusions H2, H3, H5, and H6. ing. The pair of holding protrusions H1 and H4 are projected at a predetermined height in the lateral direction of the
他の4つの保持突起H2,H3,H5,H6は、それぞれ同じ形状に形成されており、いずれも天壁部171aの短手方向に所定の高さで突出されている。そして、4つの保持突起H2,H3,H5,H6のうちの一対の保持突起H2,H5は、一対の被係合部E1,E4に対応した部分に配置されている。また、4つの保持突起H2,H3,H5,H6のうちの一対の保持突起H3,H6は、一対の被係合部E3,E6に対応した部分に配置されている。
The other four holding protrusions H2, H3, H5, and H6 are each formed to have the same shape, and all of them are projected at a predetermined height in the lateral direction of the
具体的には、図7に示されるように、一対の保持突起H2,H5については、第1カバー体171を一対の側壁部171bの突出方向(図7の上下方向)から見たときに、一対の被係合部E1,E4と重なる位置にそれぞれ配置されている。また、一対の保持突起H3,H6については、第1カバー体171を一対の側壁部171bの突出方向から見たときに、一対の被係合部E3,E6と重なる位置にそれぞれ配置されている。なお、図7においては、一方の側壁部171bに設けられた保持突起H2,H3および被係合部E1〜E3のみが示されている。
Specifically, as shown in FIG. 7, regarding the pair of holding protrusions H2 and H5, when the
これにより、図8(a)の[本発明]に示されるように、第1カバー体171を成形する第1スライド金型D1および第2スライド金型D2との相対移動距離L1を、比較的短い距離にすることができる。よって、第1カバー体171の大型化を招くこと無く、第1カバー体171を製造するための製造エネルギーを省力化することが可能となる。ただし、第1スライド金型D1および第2スライド金型D2の双方をスライド自在にしなくとも、第1,第2スライド金型D1,D2のうちのいずれか一方を「固定金型」としても良い。
As a result, as shown in [Invention] of FIG. 8A, the relative movement distance L1 between the first slide mold D1 and the second slide mold D2 for molding the
これに対し、4つの保持突起H2,H3,H5,H6と、4つの被係合部E1,E3,E4,E6とを、第1カバー体171を一対の側壁部171bの突出方向から見たときに、それぞれ重ならない位置にそれぞれ配置した場合には、図8(b)の[比較例]に示されるようになる。つまり、第1スライド金型D1および第2スライド金型D2との相対移動距離L2が、相対移動距離L1よりも長い距離になる(L2>L1)。よって、図8(b)の[比較例]においては、第1カバー体171の小型化および第1カバー体171を製造するための製造エネルギーの省力化が、図8(a)の[本発明]に比して困難になる。
On the other hand, the four holding protrusions H2, H3, H5, H6 and the four engaged portions E1, E3, E4, E6 are viewed from the protruding direction of the pair of
また、合計6つの保持突起H1〜H6には、アームピース150を支持する支持面F1〜F6がそれぞれ設けられており、これらの支持面F1〜F6は、天壁部171aに向けられている。ただし、一対の保持突起H1,H4の支持面F1,F4においては、図4(b)に示されている。また、他の4つの保持突起H2,H3,H5,H6の支持面F2,F3,F5,F6においては、図6および図7に示されている。これにより、アームピース150は、その板厚方向から、天壁部171aと、それぞれの支持面F1〜F6と、によって挟持される。よって、第1カバー体171は、アームピース150に対して、がたつくこと無く強固に固定される。
Further, a total of six holding protrusions H1 to H6 are provided with support surfaces F1 to F6 for supporting the
なお、第1カバー体171をアームピース150に装着するには、図4(b)の破線矢印に示されるように、第1カバー体171の一対の側壁部171bを互いに離間するように押し広げる必要がある。この場合、一対の側壁部171bの先端側、つまり被係合部E1〜E6が配置される側は、天壁部171aから離れているため、第1カバー体171を破損すること無く比較的容易に押し広げることができる。したがって、第1カバー体171の内側でかつ天壁部171aの部分、つまり第1カバー体171の最も深い部分(規定位置)に、容易にアームピース150を配置することができる。
In order to attach the
さらに、合計6つの保持突起H1〜H6には、第1カバー体171のアームピース150への装着を案内する円弧面C1〜C6がそれぞれ設けられている。ただし、一対の保持突起H1,H4の円弧面C1,C4においては、図4(b)に示されている。また、他の4つの保持突起H2,H3,H5,H6の円弧面C2,C3,C5,C6においては、図6および図7に示されている。これにより、第1カバー体171をアームピース150に装着する際に、アームピース150はそれぞれの保持突起H1〜H6を容易に乗り越えることができる。このように、それぞれの円弧面C1〜C6は、第1カバー体171のアームピース150への組み付け性を向上させる役割を果たしている。
Further, a total of six holding protrusions H1 to H6 are provided with arcuate surfaces C1 to C6 for guiding the mounting of the
さらに、図6および図7に示されるように、4つの保持突起H2,H3,H5,H6の円弧面C2,C3,C5,C6が設けられた部分には、カバー部材170を組み立てた状態において、第2カバー体172の引っ掛け爪Nを避ける窪み部P2,P3,P5,P6が、それぞれ設けられている。これにより、4つの保持突起H2,H3,H5,H6に対して、引っ掛け爪Nが干渉するのを防止して、カバー部材170の組み立て性を向上させている。なお、図7においては、窪み部P2,P3のみが示されている。
Further, as shown in FIGS. 6 and 7, in a state where the
また、図4に示されるように、第1カバー体171の長手方向先端部(図4(a)中左側および図4(b)中右側)には、第1凸部171cおよび第2凸部171dが一体に設けられている。これらの第1凸部171cおよび第2凸部171dは、それぞれ同じ方向に突出されており、具体的には、アームピース150の長手方向先端側(図15参照)に突出されている。
Further, as shown in FIG. 4, the first
第1凸部171cは、第1カバー体171の幅方向に沿う天壁部171aの略中央部に配置され、略平板状に形成されている。これに対し、第2凸部171dは、第1カバー体171の幅方向に沿う一方の側壁部171b(図4中上側の側壁部171b)寄りに配置され、略J字形状に形成されている。なお、第2凸部171dの近傍には、図4(a)に示されるように、第1カバー体171の長手方向に窪んだ肉盗み部171eが形成されている。これにより、第2凸部171dの近傍の肉厚を薄くして、第2凸部171dの成形精度を向上させている。
The first
そして、第1凸部171cは、ウォッシャノズル160のノズル体161に設けられた第1凹部162a(図9(b)参照)に入り込むようになっている。また、第2凸部171dは、ウォッシャノズル160のノズル体161に設けられた第3凹部163c(図9(b)参照)に入り込むようになっている。これにより、図2に示されるように、第1カバー体171(カバー部材170)とノズル体161(ウォッシャノズル160)とを、段差無く確りと連結できるようになっている。ここで、第1カバー体171とノズル体161とが、互いに凹凸係合により確りと連結されるため、仮に、長期使用による経時変化があったとしても、両者のがたつきが効果的に抑えられる。
Then, the first
なお、第1凹部162aには、第1凸部171cとともにアームピース150に設けられた円柱突起152(図11および図12参照)も入り込むようになっている。これにより、ウォッシャノズル160がアームピース150に対して正規の位置に位置決めされ、かつカバー部材170がウォッシャノズル160に対して正規の位置に位置決めされる。なお、アームピース150の長手方向に沿う第1凹部162aの底側に円柱突起152が配置され、アームピース150の長手方向に沿う第1凹部162aの開口側に第1凸部171cが配置されるようになっている(図12参照)。
It should be noted that the cylindrical protrusion 152 (see FIGS. 11 and 12) provided on the
また、ウォッシャノズル160は、固定ねじS(図3参照)によりアームピース150に強固に固定され、当該ウォッシャノズル160に対してカバー部材170が確りと連結されるため、これによっても、カバー部材170は、アームピース150に対してがたつくこと無く強固に固定される。
Further, the
図5に示されるように、第2カバー体172は、溶融されたプラスチック材料等を射出成形することで、アームピース150の形状に沿うように真っ直ぐに延びた板状に形成されている。このように、第2カバー体172においても、第1カバー体171と同様に樹脂製となっており、デザイン性に優れ、かつ軽量化が図られている。
As shown in FIG. 5, the
なお、図3に示されるように、第2カバー体172の長さ寸法は、第1カバー体171の長さ寸法に比して、略半分の長さ寸法に設定されている。これにより、ウォッシャチューブTBが弛んでカバー部材170の外部に露出されるのを防止しつつ、カバー部材170全体の重量が嵩むのを抑制している。
As shown in FIG. 3, the length dimension of the
第2カバー体172は、略長方形形状に形成された平板本体部172aを備えており、この平板本体部172aは、第1カバー体171の天壁部171aに対して対向配置されている。そして、平板本体部172aの表面172b(図3参照)には、何も形成されておらず、平板本体部172aの裏面172cには、合計6つの係合部G1〜G6が一体に設けられている。また、平板本体部172aの裏面172cには、合計4つの突出壁部K1〜K4が一体に設けられている。そして、これらの係合部G1〜G6および突出壁部K1〜K4は、カバー部材170を組み立てた状態において、いずれも裏面172cから天壁部171a(図7参照)に向かって突出されている。
The
また、合計6つの係合部G1〜G6のうちの係合部G1〜G3(3つ)は、一方の長辺部172d寄りの部分に設けられ、かつ第2カバー体172の長手方向に等間隔で並んで配置されている。これに対し、他の係合部G4〜G6(他の3つ)は、他方の長辺部172d寄りの部分に設けられ、かつ第2カバー体172の長手方向に等間隔で並んで配置されている。そして、第2カバー体172の幅方向に対して、係合部G1と係合部G4とが対向し、係合部G2と係合部G5とが対向し、係合部G3と係合部G6とが対向している。
Further, of the total of six engaging portions G1 to G6, the engaging portions G1 to G3 (three) are provided on one of the
係合部G1〜G6は、それぞれ同じ形状に形成されている。具体的には、係合部G1〜G6は、それぞれ2つの(一対の)引っ掛け爪Nを備えており、これらの引っ掛け爪Nは、第2カバー体172の長手方向に互いに背を向けるようにして配置されている。つまり、2つの引っ掛け爪Nの突出方向は、第2カバー体172の長手方向に対して互いに逆向きとなっている。そして、係合部G1〜G6を形成するそれぞれの引っ掛け爪Nは、図6および図7に示されるように、被係合部E1〜E6を形成する引っ掛け面T1〜T6にそれぞれ引っ掛けられるようになっている。このように、1つの被係合部E1〜E6に対して、2つの引っ掛け爪Nがそれぞれ引っ掛けられるようになっている。
The engaging portions G1 to G6 are each formed to have the same shape. Specifically, the engaging portions G1 to G6 each include two (pair) hooking claws N, and these hooking claws N turn their backs to each other in the longitudinal direction of the
また、2つの引っ掛け爪Nは、それぞれ比較的小さな外力の付加により弾性変形可能となっており、かつ2つの引っ掛け爪Nはそれぞれ第2カバー体172の長手方向に所定間隔で並んで配置されている。これにより、2つの引っ掛け爪Nは、被係合部E1〜E6の引っ掛け面T1〜T6にそれぞれ引っ掛ける際(カバー部材170を組み立てる際)に、被係合部E1〜E6の挿入開口S1〜S6(図4(b)参照)に対して、挿入かつ通過可能となっている。
Further, the two hooking claws N can be elastically deformed by applying a relatively small external force, and the two hooking claws N are arranged side by side in the longitudinal direction of the
このように、第2カバー体172の係合部G1〜G6は、第1カバー体171の被係合部E1〜E6と協働して、第1カバー体171に第2カバー体172を固定する機能を備えている。つまり、第2カバー体172は、第1カバー体171を形成する一対の側壁部171bに装着されるようになっている。そして、第1カバー体171および第2カバー体172を、互いに6箇所で固定するため、第2カバー体172を、第1カバー体171に対して、がたつくこと無く固定することができ、かつ第1カバー体171の開口側の部分(第2カバー体172が装着される部分)の捻れや歪みを抑えることができる。これによっても、カバー部材170のアームピース150に対するがたつきが確実に防止される。
In this way, the engaging portions G1 to G6 of the
さらには、図6に示されるように、第2カバー体172の平板本体部172aは、第1カバー体171の一対の側壁部171bに嵌まるようにして、第1カバー体171の内側に完全に入り込んでいる。これによっても、カバー部材170の捻れや歪みがより確実に抑えられており、これに加えて、カバー部材170の見栄えを良好にしている。
Further, as shown in FIG. 6, the flat plate
また、図5に示されるように、突出壁部K1〜K4は、それぞれ同じ形状に形成されている。具体的には、突出壁部K1〜K4は、それぞれ略長方形の板状に形成されており、一対の長辺部172dに沿うようにして設けられている。そして、合計4つの突出壁部K1〜K4のうちの突出壁部K1,K2(2つ)は、一方の長辺部172dに対応して設けられ、突出壁部K1は係合部G1と係合部G2との間に配置され、突出壁部K2は係合部G2と係合部G3との間に配置されている。これに対し、他の突出壁部K3,K4(他の2つ)は、他方の長辺部172dに対応して設けられ、突出壁部K3は係合部G4と係合部G5との間に配置され、突出壁部K4は係合部G5と係合部G6との間に配置されている。なお、第2カバー体172の幅方向に対して、突出壁部K1と突出壁部K3とが対向し、突出壁部K2と突出壁部K4とが対向している。
Further, as shown in FIG. 5, the protruding wall portions K1 to K4 are each formed to have the same shape. Specifically, the protruding wall portions K1 to K4 are each formed in a substantially rectangular plate shape, and are provided along the pair of
これらの突出壁部K1〜K4は、カバー部材170を組み立てた状態において、図7に示されるように、第1カバー体171の内側に収容される。そして、突出壁部K1〜K4は、第1カバー体171を形成する一対の側壁部171bの内側に入り込み、かつ一対の側壁部171bに接触するようになっている。すなわち、突出壁部K1〜K4は、それぞれ一対の側壁部171bに対して平行に延びている。
These projecting wall portions K1 to K4 are housed inside the
これにより、第1カバー体171に対する第2カバー体172の位置決めが確実になされて、カバー部材170の組み立て作業、つまり被係合部E1〜E6と係合部G1〜G6との係合作業を容易に行うことができる。また、突出壁部K1〜K4は、第2カバー体172の他の部分に比して肉厚に形成されている。そのため、カバー部材170の捻れや歪みをより確実に抑えることができる。したがって、柔軟性を有しかつ弾性変形可能な係合部G1〜G6に対して、無理な負荷が掛かることが抑えられる。よって、第2カバー体172が第1カバー体171から外れてしまうようなことが、確実に防止される。
As a result, the positioning of the
図9に示されるように、ウォッシャノズル160はノズル体161を備えている。ノズル体161は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成されている。具体的には、ノズル体161は、第1壁部162,第2壁部163および第3壁部164を備えている。そして、第1壁部162および第3壁部164は、互いに略直角となるようにその基端部が接続されており、第2壁部163の基端部は、第1壁部162と第3壁部164との間に接続されている。
As shown in FIG. 9, the
第1壁部162と第2壁部163との間には、アームピース150が装着されるアームピース装着溝165が形成されている。このアームピース装着溝165の深さ寸法DPは、アームピース150の幅寸法WL(図10参照)よりも大きくなっている(DP>WL)。一方、アームピース装着溝165の幅寸法WPは、アームピース150の厚み寸法TN(図10参照)よりも若干小さくなっている(WP<TN)。これにより、アームピース150は、アームピース装着溝165に対して、はみ出たりがたついたりすること無く強固に固定される。
An arm
また、第1壁部162の第2壁部163側で、かつノズル体161のカバー部材170側(図9(b)中右側)には、第1カバー体171に設けられた第1凸部171c(図4参照)が入り込んで係合される第1凹部162aが設けられている。この第1凹部162aは、アームピース150の長手方向に窪んで設けられている。そして、第1凹部162aには、第1カバー体171の第1凸部171cが、がたつくこと無く装着(係合)されるようになっている。
Further, on the
さらに、第1壁部162の第2壁部163側で、かつノズル体161のU字状フック151側(図12中左側)には、ウォッシャノズル160をアームピース150に固定するための固定ねじS(図3および図11参照)の「逃げ」となる第2凹部162bが設けられている。これにより、例えば、固定ねじSを締め付け過ぎた場合でも、当該固定ねじSと第1壁部162とが干渉することが無く、第1壁部162が損傷するのを未然に防ぐことができる。
Further, on the
また、第2壁部163には、略平板状に形成された平板部163aが一体に設けられ、この平板部163aのU字状フック151側(図9(a)中左側)には、ねじ孔163bが設けられている。ねじ孔163bは、平板部163aの板厚方向に貫通しており、当該ねじ孔163bには、固定ねじS(図3および図11参照)が挿通されるようになっている。すなわち、平板部163aは、アームピース150に対して固定ねじSにより固定されるようになっており、当該平板部163aのねじ孔163bと、第1壁部162の第2凹部162bとは、互いに対向配置されている。なお、ウォッシャノズル160のアームピース150への固定手順については、後で詳述する。
Further, a
さらに、第2壁部163のカバー部材170側は、第1壁部162および第3壁部164に対して、アームピース150の長手方向に窪んでおり、これにより、第1壁部162と第3壁部164との間に内壁IWが形成されている。そして、この内壁IWの内側には、閉塞部材166の蓋部166aが所定の隙間を介して入り込んでいる。ここで、内壁IWと蓋部166aとの間には、略J字形状に形成された第3凹部163cが形成されている。すなわち、第3凹部163cの内側に蓋部166aが設けられている。また、言い換えれば、蓋部166aの周囲に沿うようにして第3凹部163cが配置されている。そして、第3凹部163cには、第1カバー体171の第2凸部171d(図4参照)が、略隙間無くがたつかないように入り込むよう(係合するよう)になっている。
Further, the
なお、第1凹部162aおよび第3凹部163cは、それぞれ同じ方向(アームピース150の長手方向)に窪んで設けられている。具体的には、第1凹部162aおよび第3凹部163cは、アームピース150の長手方向先端側(図12中左側)に向けて窪んでいる。
The
図9に示されるように、第2壁部163のカバー部材170側(アームピース150の長手方向一側)には、上流側開口部(開口部)163dが設けられている。この上流側開口部163dは、閉塞部材166によって密閉されている。なお、閉塞部材166は、ノズル体161と同様にプラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成され、ノズル体161に対して、超音波溶着等の接着手段により固定されている。
As shown in FIG. 9, an upstream opening (opening) 163d is provided on the
図9に示されるように、閉塞部材166は、細長い略棒状の蓋部166aと、当該蓋部166aに一体に設けられたジョイント部166bと、を備えている。蓋部166aは、上流側開口部163dを液密状態で密閉しており、これにより、ウォッシャ液Wのノズル体161の外部への漏洩が防止される。そして、蓋部166aの周囲に、第3凹部163cが配置されており、当該第3凹部163cに第2凸部171dが入り込んで係合することで、蓋部166aの周囲に第2凸部171dが配置されるようになっている。
As shown in FIG. 9, the closing
また、ジョイント部166bは、中空の円筒状に形成され、かつ蓋部166aに対して直交方向に延在されている。そして、ジョイント部166bの長手方向先端部(図9(a)中右側)には、ウォッシャチューブTBの長手方向先端部が接続されるようになっている(図12参照)。なお、ジョイント部166bの長手方向先端部には、ウォッシャチューブTBの抜け止めとして機能する環状の抜け止め凸部166cが一体に設けられている。
Further, the
図9に示されるように、第3壁部164のフロントウィンドシールド11寄り(図中下方)の部分には、アームピース150の長手方向に開口された一対の第1下流側開口部164aおよび第2下流側開口部164bが設けられている。そして、第1下流側開口部164aには、ウォッシャ液Wを噴射する第1噴射孔IAが設けられた略球状の第1ノズル体NZ1が装着されている。また、第2下流側開口部164bには、ウォッシャ液Wを噴射する第2噴射孔IBが設けられた略球状の第2ノズル体NZ2が装着されている。
As shown in FIG. 9, a pair of first
また、第3壁部164のさらにフロントウィンドシールド11寄りの部分には、アームピース150の短手方向に開口された1つの第3下流側開口部164cが設けられている。この第3下流側開口部164cには、3つの第3噴射孔IC,第4噴射孔IDおよび第5噴射孔IEが設けられ、かつ略箱形状に形成された第3ノズル体NZ3が装着されている。
Further, in a portion of the
ここで、第1,第2ノズル体NZ1,NZ2は、第3壁部164に対して回動自在に装着されている。これにより、第1,第2噴射孔IA,IBから噴射されるウォッシャ液Wのフロントウィンドシールド11に対する噴射位置を、調整することができる。これに対し、第3ノズル体NZ3の第3,第4,第5噴射孔IC,ID,IEにおいては、その噴射位置は調整不可となっている。ただし、必要とされる仕様に応じて、第3ノズル体NZ3に替えて、第1,第2ノズル体NZ1,NZ2と同様に、噴射位置を調整し得る略球状のノズル体を用いても良い。
Here, the first and second nozzle bodies NZ1 and NZ2 are rotatably mounted on the
第1,第2,第3ノズル体NZ1,NZ2,NZ3は、比較的大きな力で押圧することにより、第1,第2,第3下流側開口部164a,164b,164cに対して、それぞれ嵌め込まれるようにして装着されている。そして、第3ノズル体NZ3においては、さらにノズル体161に対して、閉塞部材166と同様に超音波溶着等の接着手段により固定されている。
The first, second, and third nozzle bodies NZ1, NZ2, and NZ3 are fitted into the first, second, and third
これにより、ウォッシャスイッチを操作してウォッシャポンプを作動させることで、ウォッシャ液Wは、図9の破線矢印で示されるように、ウォッシャチューブTBおよびノズル体161の内部に形成された流路(図示せず)を流れて、合計5つの第1,第2,第3,第4,第5噴射孔IA,IB,IC,ID,IEからそれぞれ噴射される。
As a result, by operating the washer switch to operate the washer pump, the washer fluid W is supplied to the flow path (FIG.) formed inside the washer tube TB and the
次に、以上のように形成されるDR側ワイパアーム120の組み立て方法(組み立て手順)について、図面を用いて詳細に説明する。
Next, the assembly method (assembly procedure) of the DR
図10は第1カバー体および第2カバー体のアームシャンクへの組み付け手順を説明する図を、図11はウォッシャノズルのアームシャンクへの組み付け手順を説明する図を、図12はウォッシャノズルと第1カバー体との組み付け手順を説明する図をそれぞれ示している。 FIG. 10 is a diagram for explaining the procedure for assembling the first cover body and the second cover body to the arm shank, FIG. 11 is a diagram for explaining the procedure for assembling the washer nozzle to the arm shank, and FIG. 12 is the washer nozzle and the first The figures explaining the assembling procedure with one cover body are shown respectively.
まず、アームヘッド130(図2参照),アームシャンク140およびアームピース150を、それぞれ組み立てて連結させる。このとき、アームヘッド130の保持溝132およびアームシャンク140の内側に、ウォッシャチューブTBを配策するとともに、アームシャンク140の内側に引っ張りばねSPをセットしておく(図3参照)。
First, the arm head 130 (see FIG. 2), the
[第1工程]
図10に示されるように、別の製造工程を経て製造された第1カバー体171および第2カバー体172を準備する。その後、矢印M1に示されるように、第1カバー体171をアームピース150の厚み方向(図中上方向)から臨ませる。次いで、第1カバー体171の一対の側壁部171bを、互いに離間するように押し広げる(図4(b)の破線矢印参照)。そして、当該状態において、第1カバー体171の天壁部171aを、矢印M1の方向に所定圧で押圧し、第1カバー体171をアームピース150に装着する。このとき、第1カバー体171の長手方向基端側(図10中右側)を、アームシャンク140のピース固定部144に突き当てるようにする。
[First step]
As shown in FIG. 10, the
このように、一対の側壁部171bを互いに押し広げるため、アームピース150は、被係合部E1〜E6のテーパ面TPの部分(図4(b)参照)を容易に乗り越えることができる。さらには、保持突起H1〜H6には円弧面C1〜C6(図4(b)および図6参照)がそれぞれ設けられているため、アームピース150は、保持突起H1〜H6も容易に乗り越えることができる。よって、一対の側壁部171bを互いに押し広げつつ、天壁部171aを矢印M1の方向に所定圧で押圧することで、アームピース150を、天壁部171aと、保持突起H2,H3,H5,H6の支持面F2,F3,F5,F6との間、つまり正規の位置に、容易に固定することができる。
Since the pair of
引き続き、矢印M2に示されるように、第2カバー体172を、アームピース150に装着された第1カバー体171に臨ませる。具体的には、第2カバー体172をアームピース150の厚み方向(図中下方向)から臨ませる。このとき、第2カバー体172の突出壁部K1〜K4を、それぞれ第1カバー体171の一対の側壁部171bの内側に挿入するようにし(図6参照)、かつ、第2カバー体172の係合部G1〜G6を、第1カバー体171の被係合部E1〜E6(図4(b)参照)にそれぞれ突き合わせるようにする。
Subsequently, as shown by the arrow M2, the
その後、第2カバー体172の平板本体部172aを、矢印M2の方向に所定圧で押圧し、第2カバー体172を第1カバー体171に装着する。このとき、係合部G1〜G6の引っ掛け爪N(図5参照)を、被係合部E1〜E6の引っ掛け面T1〜T6(図6および図7参照)に、それぞれ確りと引っ掛けるようにする。これにより、図11に示されるように、アームピース150の短手方向から当該アームピース150に第1カバー体171および第2カバー体172(カバー部材170)が装着されて、第1工程が終了する。
After that, the flat plate
[第2工程]
次に、別の組み立て工程を経て組み立てられたウォッシャノズル160を準備する。そして、図11の矢印M3に示されるように、ウォッシャノズル160を、アームピース150の幅方向(図中左方向)から、アームピース150の側方に臨ませる。このとき、アームピース150の長手方向に沿うU字状フック151寄りの部分において、アームピース装着溝165の開口側を、アームピース150に対向させる。これにより、アームピース装着溝165の内部にアームピース150が収容される。よって、ウォッシャノズル160が、アームピース150の短手方向から当該アームピース150に装着されて、第2工程が終了する。
[Second step]
Next, the
[第3工程]
次いで、図11および図12の矢印M4に示されるように、アームピース150に仮装着されたウォッシャノズル160を、アームピース150の長手方向にスライド(移動)させて、カバー部材170(第1カバー体171)に近接させる。そして、図12の破線矢印(1)に示されるように、ウォッシャチューブTBの長手方向先端部に、ウォッシャノズル160におけるジョイント部166bの長手方向先端部を挿入する。これにより、ウォッシャノズル160とウォッシャチューブTBとが接続され、かつ抜け止め凸部166cによりウォッシャチューブTBの抜け止めがなされる。
[Third step]
Next, as shown by arrows M4 in FIGS. 11 and 12, the
その後、矢印M4に示されるように、アームピース150に仮装着されたウォッシャノズル160を、アームピース150の長手方向にさらにスライドさせて、ウォッシャノズル160とカバー部材170とを連結させる。より具体的には、アームピース150に設けられた円柱突起152と、第1カバー体171に設けられた第1凸部171cとを、破線矢印(2)に示されるように、その順番でノズル体161に設けられた第1凹部162aに装着する。また、これと略同時に、破線矢印(3)に示されるように、第1カバー体171の第2凸部171dを、ノズル体161に設けられた第3凹部163cに装着する。
After that, as shown by the arrow M4, the
これにより、ウォッシャノズル160が、円柱突起152によりアームピース150の正規の位置に位置決めされ、かつ第1カバー体171(カバー部材170)が、ウォッシャノズル160との凹凸係合によりアームピース150の正規の位置に位置決めされて、第3工程が終了する。
As a result, the
[第4工程]
その後、図11に示されるように、固定ねじSを準備するとともに、矢印M5に示されるように、ウォッシャノズル160をアームピース150に対してねじ止めする。ここで、アームピース150の円柱突起152の近傍で、かつアームピース150の長手方向に沿うU字状フック151側には、アームピース150の厚み方向に貫通した雌ねじ部153が設けられており、この雌ねじ部153に固定ねじSがねじ結合されるようになっている。
[4th step]
After that, the fixing screw S is prepared as shown in FIG. 11, and the
ここで、ウォッシャノズル160をアームピース150にねじ止めするには、まず、固定ねじSを、ノズル体161のねじ孔163bに挿通する。そして、固定ねじSを雌ねじ部153にねじ結合することで、ウォッシャノズル160がアームピース150に対して強固に固定される。このとき、アームピース150の円柱突起152が、ノズル体161の第1凹部162a(図12参照)の奥に位置決めされているため、ノズル体161のねじ孔163bとアームピース150の雌ねじ部153とは、互いの位置が整合された状態となっている。よって、固定ねじSのねじ止め作業を容易に行うことができる(組み立て性向上)。
Here, in order to screw the
このようにして、DR側ワイパアーム120の組み立て作業が終了し、第4工程が完了する。
In this way, the assembly work of the DR
次に、AS側ワイパアーム220(変形例)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述したDR側ワイパアーム120と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
Next, the AS side wiper arm 220 (modification example) will be described in detail with reference to the drawings. The same symbols are given to the parts having the same functions as the DR
図13は、AS側ワイパアーム(変形例)のウォッシャノズルの部分を裏側から見た斜視図を示している。 FIG. 13 shows a perspective view of the washer nozzle portion of the AS side wiper arm (modified example) as viewed from the back side.
図13に示されるように、AS側ワイパアーム220においては、車両10(図1参照)に対するレイアウトの相違等から、上述したDR側ワイパアーム120に比して、アームピース150の形状が異なっている。具体的には、DR側ワイパアーム120のアームピース150は、略真っ直ぐに延びていたが(図3参照)、AS側ワイパアーム220のアームピース150は、大きく屈曲した形状となっている。
As shown in FIG. 13, in the AS
これにより、AS側ワイパアーム220のカバー部材170を構成する第1カバー体171の長手方向基端側(図中左側)の部分に、屈曲部CVが形成されている。また、当該屈曲部CVの近傍で、かつフロントウィンドシールド11側の部分には、第2ウォッシャノズル230が設けられている。具体的には、当該第2ウォッシャノズル230は、AS側ワイパアーム220に沿うようにして配策されるウォッシャチューブTBの途中に組み込まれている。
As a result, a bent portion CV is formed on the longitudinal direction proximal end side (left side in the drawing) of the
第2ウォッシャノズル230は、略箱形状に形成されたノズルケース231を備えている。そして、ノズルケース231はアームピース150に固定されており、かつ第1カバー体171の長手方向基端部と、アームシャンク140のピース固定部144との間に挟まれるようにして配置されている。これにより、固定ねじ等を用いること無く、アームピース150に固定可能となっている。
The
ノズルケース231には、第6噴射孔IFと第7噴射孔IG(合計2つ)とが設けられている。これにより、図13の破線矢印に示されるように、フロントウィンドシールド11上で、かつ屈曲部CVの近傍に、ウォッシャ液Wを噴射することができる。なお、ノズルケース231の内部には、両端にウォッシャチューブTBが接続される主流路(図示せず)と、当該主流路から分岐して第6,第7噴射孔IF,IGに向けて延びる一対の分岐流路(図示せず)が設けられている。
The
なお、図13に示される範囲において、ウォッシャノズル160および第2カバー体172においては、DR側ワイパアーム120と同じものを用いている。すなわち、DR側とAS側とで部品の共通化が図られている。このように、AS側ワイパアーム220においては、合計7箇所の噴射孔IA,IB,IC,ID,IE,IF,IG(図9および図13参照)から、ウォッシャ液Wが噴射するようになっている。
In the range shown in FIG. 13, the
以上詳述したように、本実施の形態によれば、DR側ワイパアーム120を、アームヘッド130とアームシャンク140とアームピース150とで構成したので、DR側ワイパアーム120の長手方向に対するアームシャンク140が占める割合を小さくすることができる。つまり、アームピース150を設けたので、アームシャンク140を短くすることができる。これにより、DR側ワイパアーム120全体を小型軽量化することができ、かつ払拭性を高めることができる。また、アームピース150の部分にカバー部材170を装着したので、当該部分に配置されるウォッシャチューブTBを隠すことができる。よって、DR側ワイパアーム120のデザイン性を向上させることができる。
As described in detail above, according to the present embodiment, since the DR
また、本実施の形態によれば、第1カバー体171および第2カバー体172は樹脂製であって、一対の側壁部171bには、天壁部171aの短手方向に突出し、かつ一対の側壁部171bの突出方向に開口した挿入開口S1〜S6を有する被係合部E1〜E6が設けられ、第2カバー体172には、天壁部171aに向かって突出し、かつ挿入開口S1〜S6に挿入されて被係合部E1〜E6に引っ掛けられる引っ掛け爪Nを有する係合部G1〜G6が設けられている。
Further, according to the present embodiment, the
これにより、カバー部材170のデザイン性を向上させることができ、かつ軽量化を図ることができる。また、軽量化を図った第2カバー体172を、軽量化を図った第1カバー体171に対して、がたつくこと無く強固に固定することができる。よって、DR側ワイパアーム120が発生する騒音を低減して、ハイブリッド車両や電気自動車等に対して十分に適用することが可能となる。
As a result, the design of the
また、本実施の形態によれば、1つの被係合部E1〜E6に対して2つの引っ掛け爪Nが設けられ、2つの引っ掛け爪Nは、第2カバー体172の長手方向に所定間隔で並んで配置され、2つの引っ掛け爪Nが、被係合部E1〜E6の天壁部171aに向けられた引っ掛け面T1〜T6に引っ掛けられている。
Further, according to the present embodiment, two hook claws N are provided for one engaged portion E1 to E6, and the two hook claws N are provided at predetermined intervals in the longitudinal direction of the
これにより、第2カバー体172を、第1カバー体171に対してがたつくこと無く強固に固定することができ、第2カバー体172の第1カバー体171からの脱落を長期に亘って抑制することができる。
As a result, the
さらに、本実施の形態によれば、一対の側壁部171bには、天壁部171aの短手方向に突出し、かつ第1カバー体171を一対の側壁部171bの突出方向から見たときに、被係合部E1,E3,E4,E6と重なる位置に配置される保持突起H2,H3,H5,H6が設けられ、これらの保持突起H2,H3,H5,H6の天壁部171aに向けられた支持面F2,F3,F5,F6に、アームピース150が支持されている。
Further, according to the present embodiment, when the pair of
これにより、アームピース150は、その板厚方向から、天壁部171aと、それぞれの支持面F2,F3,F5,F6によって挟持される。よって、第1カバー体171を、アームピース150に対して、がたつくこと無く強固に固定することができる。
As a result, the
また、本実施の形態によれば、第2カバー体172には、天壁部171aに向かって突出し、かつ一対の側壁部171bに対して平行に延び、一対の側壁部171bの内側に入り込む突出壁部K1〜K4が設けられている。
Further, according to the present embodiment, the
これにより、第1カバー体171に対する第2カバー体172の位置決めを確実に行うことができ、カバー部材170の組み立て作業、つまり被係合部E1〜E6と係合部G1〜G6との係合作業を容易に行うことが可能となる。また、カバー部材170の捻れや歪みをより確実に抑えることが可能となり、ひいては柔軟性を有しかつ弾性変形可能な係合部G1〜G6に対して、無理な負荷が掛かることを抑えることができる。よって、第2カバー体172が第1カバー体171から外れてしまうようなことを確実に防止することができる。
As a result, the
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、DR側ワイパアーム120を自動車等の車両10に用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、航空機や鉄道車両,建設機械等にも用いることができる。
It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the gist thereof. For example, in the above embodiment, the DR
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。 In addition, the material, shape, size, number, installation location, etc. of each component in the above embodiment are arbitrary as long as the present invention can be achieved, and are not limited to the above embodiment.
10 車両
11 フロントウィンドシールド(払拭面)
12 DR側払拭範囲
13 AS側払拭範囲
14 ワイパ装置
15 DR側ピボット軸
16 AS側ピボット軸
17 DR側駆動レバー
18 AS側駆動レバー
19 連結ロッド
20 駆動ロッド
21 クランクアーム
22 ワイパモータ
23 出力軸
100 DR側ワイパ部材
110 DR側ワイパブレード(ワイパブレード)
120 DR側ワイパアーム(ワイパアーム)
130 アームヘッド
131 ピボット軸固定部
132 保持溝
133 肉盗み部
134 チューブガイド
135 シャンク固定部
135a 引っ掛け部
135b 誘導溝
140 アームシャンク
141 シャンク天壁
142 シャンク側壁
143 ヘッド固定部
144 ピース固定部
150 アームピース
151 U字状フック
152 円柱突起
153 雌ねじ部
160 ウォッシャノズル
161 ノズル体
162 第1壁部
162a 第1凹部
162b 第2凹部
163 第2壁部
163a 平板部
163b ねじ孔
163c 第3凹部
163d 上流側開口部
164 第3壁部
164a 第1下流側開口部
164b 第2下流側開口部
164c 第3下流側開口部
165 アームピース装着溝
166 閉塞部材
166a 蓋部
166b ジョイント部
166c 抜け止め凸部
170 カバー部材
171 第1カバー体
171a 天壁部
171b 側壁部
171c 第1凸部
171d 第2凸部
171e 肉盗み部
172 第2カバー体
172a 平板本体部
172b 表面
172c 裏面
172d 長辺部
200 AS側ワイパ部材
210 AS側ワイパブレード(ワイパブレード)
220 AS側ワイパアーム(ワイパアーム)
230 第2ウォッシャノズル
231 ノズルケース
BJ ボールジョイント
C1〜C6 円弧面
CV 屈曲部
D1 第1スライド金型
D2 第2スライド金型
E1〜E6 被係合部
F1〜F6 支持面
FK フック部材
G1〜G6 係合部
H1〜H6 保持突起
IA 第1噴射孔
IB 第2噴射孔
IC 第3噴射孔
ID 第4噴射孔
IE 第5噴射孔
IF 第6噴射孔
IG 第7噴射孔
IW 内壁
K1〜K4 突出壁部
LRP 下反転位置
N 引っ掛け爪
NZ1 第1ノズル体
NZ2 第2ノズル体
NZ3 第3ノズル体
P2〜P6 窪み部
PN 支持ピン
RB 補強リブ
S 固定ねじ
S1〜S6 挿入開口
SF スプリングフック
SP 引っ張りばね
T1〜T6 引っ掛け面
TB ウォッシャチューブ
TP テーパ面
URP 上反転位置
W ウォッシャ液
10
12 DR
120 DR side wiper arm (wiper arm)
130
220 AS side wiper arm (wiper arm)
230
Claims (5)
基端部が揺動軸に装着されるアームヘッドと、
前記アームヘッドの先端部に基端部が装着されるアームシャンクと、
前記アームシャンクの先端部に基端部が装着されるアームピースと、
前記アームヘッド、前記アームシャンクおよび前記アームピースに沿って配置されるウォッシャチューブと、
前記ウォッシャチューブの先端部に装着されるウォッシャノズルと、
前記アームピースおよび前記ウォッシャチューブの少なくとも長手方向一部の周囲を覆うカバー部材と、
を備え、
前記カバー部材は、
天壁部および当該天壁部の短手方向両側から突出された一対の側壁部を有する第1カバー体と、
前記一対の側壁部に装着され、前記天壁部に対して対向配置される第2カバー体と、
を備えていることを特徴とするワイパアーム。 A wiper arm that swings the wiper blade that wipes the wiping surface.
An arm head whose base end is attached to the swing shaft,
An arm shank whose base end is attached to the tip of the arm head,
An arm piece whose base end is attached to the tip of the arm shank,
With the washer tube arranged along the arm head, the arm shank and the arm piece,
A washer nozzle attached to the tip of the washer tube and
A cover member that covers at least a part of the arm piece and the washer tube in the longitudinal direction,
With
The cover member is
A first cover body having a top wall portion and a pair of side wall portions protruding from both sides of the top wall portion in the lateral direction,
A second cover body mounted on the pair of side wall portions and arranged to face the top wall portion.
A wiper arm characterized by being equipped with.
前記一対の側壁部には、前記天壁部の短手方向に突出し、かつ前記一対の側壁部の突出方向に開口した挿入開口を有する被係合部が設けられ、
前記第2カバー体には、前記天壁部に向かって突出し、かつ前記挿入開口に挿入されて前記被係合部に引っ掛けられる引っ掛け爪を有する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワイパアーム。 The first cover body and the second cover body are made of resin and
The pair of side wall portions are provided with an engaged portion having an insertion opening protruding in the lateral direction of the top wall portion and opening in the projecting direction of the pair of side wall portions.
The second cover body is provided with an engaging portion having a hooking claw that protrudes toward the top wall portion and is inserted into the insertion opening and hooked on the engaged portion. The wiper arm according to claim 1.
2つの前記引っ掛け爪は、前記第2カバー体の長手方向に所定間隔で並んで配置され、
2つの前記引っ掛け爪が、前記被係合部の前記天壁部に向けられた引っ掛け面に引っ掛けられていることを特徴とする請求項2に記載のワイパアーム。 Two hook claws are provided for one engaged portion,
The two hook claws are arranged side by side at predetermined intervals in the longitudinal direction of the second cover body.
The wiper arm according to claim 2, wherein the two hooking claws are hooked on a hooking surface of the engaged portion facing the top wall portion.
前記保持突起の前記天壁部に向けられた支持面に、前記アームピースが支持されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のワイパアーム。 The pair of side wall portions are arranged at positions that project in the lateral direction of the top wall portion and overlap the engaged portions when the first cover body is viewed from the projecting direction of the pair of side wall portions. Is provided with a holding protrusion
The wiper arm according to claim 2 or 3, wherein the arm piece is supported on a support surface of the holding protrusion facing the top wall portion.
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