JP2021022943A - 端末及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低遅延なD2D通信を実現することが可能な技術を提供する。【解決手段】D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置において、基地局との間の下り通信及び上り通信で共用される無線フレームは、下りリンクのパイロット信号及び下りリンクの制御信号がマッピングされる第一の領域Aと、下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる第二の領域Bとを含む無線フレームのうち、第一の領域を受信することで第二の領域でD2D信号の送信が可能か否かを判定する判定部と、判定部によりD2D信号の送信が可能であると判定された場合に、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いて第二の領域でD2D信号を送信する送信部と、を有する。【選択図】図3A

Description

本発明は、端末及び通信方法に関する。
LTE(Long Term Evolution)及びLTEの後継システム(例えば、LTE−A(LTE-Advanced)、FRA(Future Radio Access)、4Gなどともいう)では、ユーザ端末同士が無線基地局を介さないで直接通信を行うD2D(Device to Device)技術が検討されている(例えば、非特許文献1)。
D2Dは、ユーザ装置と基地局との間のトラヒックを軽減したり、災害時などに基地局が通信不能になった場合でもユーザ装置間の通信を可能とする。
D2Dは、通信可能な他のユーザ端末を見つけ出すためのD2Dディスカバリ(D2D discovery、D2D発見ともいう)と、端末間で直接通信するためのD2Dコミュニケーション(D2D direct communication、D2D通信、端末間直接通信などともいう)と、に大別される。以下では、D2Dコミュニケーション、D2Dディスカバリなどを特に区別しないときは、単にD2Dと呼ぶ。また、D2Dで送受信される信号を、D2D信号と呼ぶ。
"Key drivers for LTE success: Services Evolution"、2011年9月、3GPP、インターネットURL: http://www.3gpp.org/ftp/Information/presentations/presentations_2011/2011_09_LTE_Asia/2011_LTE-Asia_3GPP_Service_evolution.pdf
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、D2D機能を利用してV2Xを実現することが検討されている。V2Xとは、自動車と自動車との間で行われる通信形態を意味するV2V(Vehicle to Vehicle)、自動車と道路脇に設置される路側機との間で行われる通信形態を意味するV2I(Vehicle to Infrastructure:路車間通信)、自動車とドライバーのモバイル端末との間で行われる通信形態を意味するV2N(Vehicle to Nomadic device:端車間通信)、及び、自動車と歩行者のモバイル端末との間で行われる通信形態を意味するV2P(Vehicle to Pedestrian:歩行者間通信)の総称である。V2Xでは、重要通信(例えば、事故防止、渋滞回避等のための通信)を扱うことが想定されているため、従来のD2Dと比較して更なる低遅延化の実現が要求されている。
また、3GPPでは、次世代の無線通信システムである第5世代(5G)の無線技術の検討が進んでいる。5Gで提案されている要求条件の1つとして、例えば、無線区間における更なる低遅延化の実現が挙げられる。D2D技術も、5Gの要求条件を踏まえた低遅延化が求められることが想定される。
このように、利用形態の拡大及び無線技術の発展に伴い、D2D通信には更なる低遅延化が求められているが、現状のD2D技術では、制御信号とデータ信号とが比較的長い間隔(40ms)で周期的に送信されることから遅延が大きい状況にある。
開示の技術は上記に鑑みてなされたものであって、低遅延なD2D通信を実現することが可能な技術を提供することを目的とする。
開示の技術のユーザ装置UEは、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、基地局との間の下り通信及び上り通信で共用される無線フレームであって、下りリンクのパイロット信号及び下りリンクの制御信号がマッピングされる第一の領域と、下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる第二の領域とを含む無線フレームのうち、前記第一の領域を受信することで前記第二の領域でD2D信号の送信が可能か否かを判定する判定部と、前記判定部によりD2D信号の送信が可能であると判定された場合に、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いて前記第二の領域でD2D信号を送信する送信部と、を有する。
また、開示の技術のユーザ装置UEは、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、当該無線通信システムに割当てられている複数のキャリアの各々が、基地局と当該ユーザ装置との間の通信とD2D通信とが共用されるキャリアなのか、又は、D2D通信のみに用いられるキャリアなのかを示すキャリア情報を取得する取得部と、D2D通信のみに用いられるキャリアを用いてD2D信号を送信する場合、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いてD2D信号を送信する送信部と、を有する。
開示の技術によれば、低遅延なD2D通信を実現することが可能な技術が提供される。
実施の形態における無線通信システムの構成例を示す図である。 5Gで検討されている物理チャネル構成の一例を示す図である。 5Gで検討されている物理チャネル構成の一例を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−1)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−1)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−1)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−2)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−2)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−3)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−3)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−4)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−4)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−5)を示す図である。 D2DリソースプールとD2D用物理チャネル構成の関係を説明するための図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(2)を示す図である。 実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(2)を示す図である。 5Gの無線リソース及びD2D用の無線リソースを周波数多重させる場合を説明するための図である。 5Gの無線リソース及びD2D用の無線リソースを周波数多重させる場合を説明するための図である。 D2D信号を送信可能な無線リソースを指示する方法を説明するための図である。 D2D信号を送信可能な無線リソースを指示する方法を説明するための図である。 D2D信号を送信可能な無線リソースを指示する方法を説明するための図である。 D2D用無線リソースの空き状態を確認してからD2D信号を送信する方法を説明するための図である。 D2D信号を繰り返し(Repetition)送信する方法を説明するための図である。 D2D信号を繰り返し(Repetition)送信する方法を説明するための図である。 D2D用無線リソースの認識率を高める方法を説明するための図である。 実施の形態におけるユーザ装置の機能構成例を示す図である。 実施の形態における基地局の機能構成例を示す図である。 実施の形態に係るユーザ装置及び基地局のハードウェア構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る無線通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのリリース8、又は9に対応する通信方式のみならず、3GPPのリリース10、11、12、13、又はリリース14以降に対応する5Gの通信方式も含む広い意味で使用する。
また、以下に説明する実施の形態は、5Gで検討されている物理チャネル構成を前提に説明するが、本実施の形態は5Gのみに適用されることを意図するものではない。本実施の形態の全部又は一部は、様々な無線通信システムに適用することが可能である。
また、以下の説明において、1TTIはスケジューリングの最小単位である意味で使用する。また、1サブフレームは1TTIと同一の長さである前提として用いるが、他の用語に置き換えることも可能である。パイロット信号(Pilot Signal)は、参照信号(Reference Signal)と同義である意味で使用する。
<<システム構成>>
図1は、実施の形態における無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態における無線通信システムは、基地局eNBと、送信側のユーザ装置UEaと受信側のユーザ装置UEbとを有する。図1では、ユーザ装置UEaと受信側のユーザ装置UEbとを区別して記載しているが、送信側のユーザ装置UEa及び受信側のユーザ装置UEbは同一のD2D通信機能(D2D信号を送信する機能及び受信する機能)を有する。なお、以下の説明において、ユーザ装置UEa及びユーザ装置UEbのうち任意のユーザ装置を「ユーザ装置UE」と呼ぶ。
ユーザ装置UEは、セルラー通信の機能及びD2D通信機能を有している。また、基地局eNBは、例えば報知情報(システム情報:SIB等)又はRRC(Radio Resource Control)等を用いて、ユーザ装置UEに対してD2D信号の送受信の為に必要な各種指示(D2D用リソース割り当て等)を行う機能を有する。
<<D2D用物理チャネル構成について>>
本実施の形態におけるユーザ装置UEがD2D通信を行う際に用いるD2D用物理チャネル構成について説明する。なお、以下に説明するD2D用物理チャネル構成(1)は、主に5Gの無線リソースとD2D用の無線リソースとをオーバーレイさせる運用が行われる際に用いられることを想定しており、D2D用物理チャネル構成(2)は、D2D用専用キャリアのように、主に5Gの無線リソースとの干渉を考慮する必要がない運用が行われる際に用いられることを想定している。
<5Gの物理チャネル構成>
D2D通信に用いる物理チャネル構成を説明する前に、まず、5Gで検討されている物理チャネル構成について説明する。
図2A及びBは、5Gで検討されている物理チャネル構成の一例を示す図である。図2A及びBに示すように、基地局eNB及びユーザ装置UE間での5G通信に用いられる無線フレームは、1TTIにおいて、パイロット信号及び下り制御信号がマッピングされる領域(図2A及びBの「A」領域)、及び主にデータがマッピングされる領域(図2A及びBの「B」領域)を有することが提案されている。
「A」領域は、更に下りパイロット信号がマッピングされるパイロット信号領域(DL pilot)と、下り制御信号がマッピングされる制御信号領域(DL Control)とに分けられる。制御信号領域にマッピングされる下り制御信号は、例えば、DCI(Downlink Control Information)のように、スケジューリング情報及び/又はULグラント等の各種制御信号を含む信号である。また、当該制御信号には、後述する多用途領域の用途を示す用途情報が含まれる。
「B」領域は、更に、DLデータ(DL Data)又はULデータ(UL Data)がマッピングされるデータ領域と、多用途領域(Flex)とに分けられる。5Gでは、TTI単位でダイナミックに上り及び下りを切替えるダイナミックTDD(Time Division Duplex)の適用が検討されており、制御信号領域にマッピングされる下り制御信号を用いて、データ領域及び多用途領域をDLデータの送信に用いるのか、ULデータの送信に用いるのかを任意に切替え可能にすることが検討されている。例えば、下り制御信号にDLのスケジューリング情報(DL assignment)が含まれている場合、データ領域にはDLデータがマッピングされ、下り制御信号にULのスケジューリング情報(UL grant)が含まれている場合、データ領域にはULデータがマッピングされるといった利用方法が検討されている。
また、多用途領域は、データ領域の一部に用いることができるし、DLデータに対するACK/NACK(A/N)の送信に用いることもできる。また、更なるパイロット信号の送信及びガード区間(Guard Period)に用いることもできる。
図2Aは、データ領域にDLデータがマッピングされる場合の物理チャネル構成例を示しており、図2Bは、データ領域にULデータがマッピングされる場合の物理チャネル構成例を示している。データ領域にULデータがマッピングされる場合、図2Bに示すように、データ領域の先頭に上りパイロット信号(UL pilot)がマッピングされることが検討されている。また、ULデータには、UCI(Uplink Control Information)を含めることも可能である。
なお、これら複数の信号(チャネル)のTDMについては種々の順序又は組み合わせが考えられるため、必ずしも図2A及びBの順序又は組み合わせでなくてもよい。
また、図2A及びBの縦軸は周波数軸を意図しているが、必ずしもバンド帯域全体とは限られず、バンド帯域の一部であってもよい。5Gでは、バンド帯域全体を複数のサブバンドに分割し、TTI長が異なる無線フレームを周波数多重(FDM)させることも検討されているためである。また、ダイナミックTDDが適用される場合、バンド帯域全体又はサブバンド単位で下り/上りが切替えられる想定である。
<D2D用物理チャネル構成(1)>
続いて、D2D用物理チャネル構成(1)について複数の構成例を説明する。なお、以下の説明において「D2D用物理チャネル構成(1)」は、D2D用物理チャネル構成(1−1)〜(1−5)を含む意味で使用する。
(D2D用物理チャネル構成(1−1))
図3A、B及びCは、実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−1)を示す図である。図3A、B及びCに示すように、本実施の形態では、5Gの物理チャネル構成の「B」領域に該当するシンボルのうち、前半のシンボルにD2D用パイロット信号(SL(Sidelink) Pilot)チャネル及びD2D用制御信号(SL control)チャネルがマッピングされ、後半のシンボルにD2D用データ(SL data)チャネルがマッピングされる物理チャネル構成を用いるようにしてもよい。また、5Gの物理チャネル構成の「B」領域に該当するシンボルのうち、先頭の1以上のシンボルはガード区間(Guard Period)に設定されるようにしてもよいし、特にガード区間を設定しないようにしてもよい。図3A、B及びCの例は、先頭の1以上のシンボルをガード区間に設定した場合の物理チャネル構成例を図示している。
なお、以下に説明するD2D用物理チャネル構成において、ガード区間を含まない物理チャネル構成が図示されることがあるが、特に断りが無い限り、ガード区間を含まないことを意図するものではない。以下に説明する各D2D用物理チャネル構成には、ガード区間が設定されていてもよいし、設定されていなくてもよい。
また、図3Bに示すように、後半のシンボルに、受信側のユーザ装置UEbから送信側のユーザ装置UEaにフィードバックを行うためのフィードバック用チャネル(SL feedback)が更にマッピングされるようにしてもよい。なお、フィードバックとは、例えば、受信側のユーザ装置UEbから、D2Dのデータに対するHARQのACK/NACKを送信側のユーザ装置UEaにフィードバックするといったことを想定している。
なお、フィードバック用チャネルがマッピングされるシンボル数は、多用途領域のシンボル数と同一でもよいし異なっていてもよい。
また、図3Cに示すように、ユーザ装置UEは、多用途領域に該当するシンボルでは送信電力を低く設定するようにしてもよい。当該送信電力は、予め定められた又は報知情報等で通知されたオフセット値(多用途領域以外のシンボルでの送信電力に対するオフセット値)により指定されてもよいし、多用途領域に該当するシンボルでの送信電力を示す送信電力パラメータにより指定されてもよい。
(D2D用物理チャネル構成(1−2))
図4A及びBは、実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−2)を示す図である。図4A及びBは、図3A、B及びCと異なり、「B」領域に多用途領域が含まれていない5Gの物理チャネル構成に対応するD2D用物理チャネル構成を図示したものである。D2D用物理チャネル構成(1−2)は、D2D用物理チャネル構成(1−1)と同様に、5Gの物理チャネル構成の「B」領域に該当するシンボルのうち、前半のシンボルにD2D用パイロット信号チャネル及びD2D用物理制御チャネルがマッピングされ、後半のシンボルにD2D用データ(SL data)チャネルがマッピングされる。
(D2D用物理チャネル構成(1−3))
図5A及びBは、実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−3)を示す図である。図5A及びBに示すように、本実施の形態では、5Gの物理チャネル構成の「B」領域から多用途領域を除いたシンボルのうち、前半のシンボルにD2D用パイロット信号チャネル及びD2D用物理制御チャネルがマッピングされ、後半のシンボルにD2D用物理データチャネルがマッピングされる物理チャネル構成を用いるようにしてもよい。また、図3A、B及びC及び図4A及びBと同様に、後半のシンボルに、受信側のユーザ装置UEbから送信側のユーザ装置UEaにフィードバックを行うためのフィードバック用チャネルが更にマッピングされるようにしてもよい。
図5Aは、フィードバック用チャネルを含まない場合のD2D用物理チャネル構成を示しており、図5Bは、フィードバック用チャネルを含む場合のD2D用物理チャネル構成を示している。
(D2D用物理チャネル構成(1−4))
図6A及びBは、実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−4)を示す図である。図6A及びBに示すように、5Gにおいても、従来のLTEにおけるEPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)のように「B」領域で下り制御信号が送信されることが想定される。
本実施の形態では、「B」領域で下り制御信号が送信される場合であっても、D2D用物理チャネル構成(1−1)〜(1−3)と同様、「B」領域全体又は「B」領域から多用途領域を除いた領域で、前半のシンボルにD2D用パイロット信号チャネル及びD2D用物理制御チャネルがマッピングされ、後半のシンボルにD2D用物理データチャネルがマッピングされるD2D用物理チャネル構成を用いるようにしてもよい。
図6Aは、「B」領域から多用途領域を除いた領域で、前半のシンボルにD2D用パイロット信号チャネル及びD2D用物理制御チャネルがマッピングされる場合のD2D用物理チャネル構成を示している。図6Bは、「B」領域に該当するシンボルのうち、前半のシンボルにD2D用パイロット信号チャネル及びD2D用物理制御チャネルがマッピングされ、後半のシンボルにD2D用物理データチャネルがマッピングされる場合のD2D用物理チャネル構成を示している。
(D2D用物理チャネル構成(1−5))
図7は、実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(1−5)を示す図である。本実施の形態では、1サブフレーム内にD2D用パイロット信号チャネル、D2D用物理制御チャネル及びD2D用物理データチャネルをマッピングするのではなく、複数のサブフレームを用いて、D2D用パイロット信号チャネル、D2D用物理制御チャネル及びD2D用物理データチャネルをマッピングするようにしてもよい。図7の例は、D2D用パイロット信号チャネル及びD2D用物理制御チャネルが最初の2つのサブフレームにマッピングされ、D2D用物理データチャネルが後半の4つのサブフレームにマッピングされる場合を図示している。
また、D2D用物理チャネル構成(1−5)では、1つのMAC PDU(Media Access Control Protocol Data Unit)を、複数のサブフレームに分割してマッピングすることを可能にしてもよい。ユーザ装置UEの最大送信電力及びカバレッジを考慮すると、広帯域でのD2D信号の送信は困難であることから、1サブフレームで送信可能なデータ量には限界がある。そのため、D2D用物理チャネル構成(1−5)を用いて、複数のサブフレームで1つのMAC PDUを送信することで、カバレッジを確保しつつ、データサイズが大きいMAC PDUを送信することができる。
また、D2D用物理チャネル構成(1−5)が適用される場合、D2D用物理制御チャネルがマッピングされる複数のサブフレーム全体を、従来のLTEにおけるPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)リソースプールとみなし、D2D用物理データチャネルがマッピングされる複数のサブフレーム全体を、従来のLTEにおけるPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)リソースプールとみなして、従来のD2Dと同様に、それぞれのリソースプール内で、D2D用制御信号及びD2D用データを時間・周波数ホッピングさせて繰り返し送信するようにしてもよい。これにより、D2D用物理チャネル構成(1−5)が適用される場合、従来の(Rel−12相当)のD2Dインタフェースを流用することができ、ユーザ装置UEの処理負荷を軽減させることができる。
また、D2D用物理制御チャネルがマッピングされるサブフレーム数と、D2D用物理データチャネルがマッピングされるサブフレーム数との配分は固定的でもよいし、送信側のユーザ装置UEaの判断でダイナミックに選択可能にしてもよい。
以上、D2D用物理チャネル構成(1)について複数の構成例を説明した。D2D用物理チャネル構成(1−1)〜(1−4)を用いることで、1TTI内でD2D用制御信号及びD2D用データの送信が可能になり、従来のLTEよりも低遅延なD2D通信を実現することができる。また、D2D用物理チャネル構成(1−5)を用いる場合であっても、従来のLTEより短い周期(例えば40ms未満)でD2D用物理制御チャネル及びD2D用物理データチャネルを各サブフレームにマッピングすることで、従来のLTEよりも低遅延なD2D通信を実現することができる。
(D2D用無線リソースの利用可否判定)
前述のように、D2D用物理チャネル構成(1)は、主に5Gの無線リソースとD2D用の無線リソースとをオーバーレイさせる運用が行われる際に用いられることを想定している。そこで、本実施の形態では、ユーザ装置UEは、5G用に割当てられる無線リソース全体のうち、D2Dリソースプールに設定されている範囲で5G用の無線リソースとして割り当てられていない無線リソースを、D2D用の無線リソースとみなしてD2D信号の送受信を行うようにする。なお、D2Dリソースプールは、従来のLTEと同様、報知情報でユーザ装置UEに通知されたもの、又は、予め定義されたものが使用される。
図8は、D2DリソースプールとD2D用物理チャネル構成の関係を説明するための図である。図8に示すように、無線リソース全体のうち特定の範囲にD2Dリソースプールが設定される。また、D2Dリソースプールのうち、「A」領域を除く部分にD2D用物理チャネルがマッピングされる。なお、図8におけるD2Dリソースプールの範囲は一例である。本実施の形態のD2Dリソースプールは、無線リソース全体のうちどのような範囲に設定されてもよいし、周期的に繰り返されるように設定されてもよい。
以下、ユーザ装置UEが行う具体的な処理手順を説明する。ユーザ装置UEは、D2Dリソースプール内で、5Gの物理チャネル構成のうち「A」領域をサブフレームごとにモニタすることで、「B」領域の全部又は一部に5G用の無線リソースが割当てられているのか否か(つまり、「B」領域の全部又は一部がDLデータの送信及びULデータの送信に割当てられているのか否か)を判断し、「B」領域の全部又は一部に5G用の無線リソースが割当てられていない場合に、当該「B」領域の全部又は一部をD2D用の無線リソースとみなすようにする。
例えば、ユーザ装置UEは、「A」領域のうち特定の無線リソース(サーチスペース)をモニタすることで、「B」領域の全部又は一部に5G用の無線リソースが割当てられているか否かを判断するようにしてもよい。
この場合、基地局eNBは、当該特定のサーチスペースに、「B」領域の全部又は一部が5G用の無線リソースに割当てられているか否かを示す識別子をマッピングするようにして、ユーザ装置UEが容易に確認可能にしておくようにする。なお、基地局eNBは、当該特定のサーチスペースに、「B」領域の全部又は一部がD2D用の無線リソースであることを示す識別子をマッピングすることで、ユーザ装置UEが容易に確認可能にしてもよい。なお、当該識別子は、他のサブフレーム(例えば、直前のサブフレーム又は数サブフレーム前など)から通知されてもよい。当該識別子が他のサブフレームを介して事前に通知されることで、ユーザ装置UEで発生し得る処理遅延の影響を回避することができる。なお、特定のリソース(サーチスペース)は、予め報知情報等で準静的にユーザ装置UEに通知されていてもよい。また、基地局eNBは、他のサブフレーム(例えば、直前のサブフレーム又は数サブフレーム前など)で、所定のサブフレーム全体がD2D用の無線リソースであることを示す識別子を送信するようにしてもよい。所定のサブフレームでは、ユーザ装置UEは、「A」領域及び「B」領域を含むサブフレーム全体をD2D用の無線リソースとみなすことが可能になる。
また、例えば、ユーザ装置UEは、「A」領域に含まれる各ユーザ装置UE向けの制御信号をサブフレームごとにモニタする(すなわち、全帯域で「A」領域をモニタする)ことで、「B」領域の全部又は一部に5G用の無線リソースが割当てられているか否かを判断するようにしてもよい。
この場合、基地局eNBは、「A」領域をモニタするユーザ装置UEが、他のユーザ装置UE向けの制御信号を受信可能にするために、「A」領域に含まれる制御信号を、UEID(User Equipment ID)を用いたCRC(Cyclic Redundancy Check)でマスクしないようにしてもよい。
また、例えば、ユーザ装置UEは、「A」領域の全体又は一部の受信電力が所定の閾値以下であるか否かを測定することで、「B」領域の全部又は一部に5G用の無線リソースが割当てられているか否かを判断するようにしてもよい。また、「A」領域で送信される制御信号のうち、「B」領域に関する無線リソースの割当てを示す制御信号以外の制御信号の受信電力が測定されることによる誤認識を防止するため、制御信号ごとに、「A」領域内で送信リソースが準静的に設定されるようにしてもよい。
また、例えば、ユーザ装置UEは、基地局eNBからの明示的な通知(RRC信号又は報知情報等)を用いて、「B」領域をD2D用の無線リソースとみなしてもよいか否かを判断するようにしてもよい。例えば、報知情報に設定されている、ランダムアクセスチャネル用の無線リソース、同期信号用の無線リソース及び報知情報送信用の無線リソース等については、D2D用の無線リソースには使用できないと判断するようにしてもよい。
また、例えば、ユーザ装置UEは、「A」領域で送信される制御信号が、他のサブフレームにおける「B」領域にマッピングされる無線リソースを示している場合、当該「A」領域をモニタすることで、他のサブフレームの「B」領域をD2D用の無線リソースとみなしてもよいか否かを判断するようにしてもよい。
なお、受信側のユーザ装置UEbについても、送信側のユーザ装置UEaと同様に「A」領域をモニタし、「B」領域の全部又は一部に5G用の無線リソースが割当てられているか否かを判断する。受信側のユーザ装置UEbの場合、「B」領域の全部又は一部に5G用の無線リソースが割当てられていないと判断した場合、当該「B」領域の全部又は一部で送信される可能性のあるD2D信号をモニタする(待ち受ける)ようにする。なお、受信側のユーザ装置UEbは、「B」領域の全部に5G用の無線リソースが割当てられていると判断した場合、「B」領域をモニタしなくてもよい。これにより、ユーザ装置UEのバッテリー消費を抑制することが可能になる。
<D2D用物理チャネル構成(2)>
続いて、本実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(2)について説明する。D2D用物理チャネル構成(2)は、D2D通信専用に割当てられているキャリア、又は、全ての無線リソースをD2D用の無線リソースとみなすことが可能なキャリア(例えば、ダイナミックTDDが非適用で、サブフレーム全体をD2D用無線リソースに用いることが許可されたキャリアなど)のように、主に5Gの無線リソースとの干渉を考慮する必要がない運用が行われる際に用いられることを想定している。
D2D用物理チャネル構成(2)が適用される場合、ユーザ装置UEは、「A」領域をモニタすることでD2D用の無線リソースとみなしてもよいか否かを判断せずに、D2D信号を送信することができる。なお、D2D用物理チャネル構成(2)が適用されるキャリアでは、無線リソース全体をD2Dリソースプールとみなすようにしてもよいし、図8のように、無線リソース全体のうち一部の範囲をD2Dリソースプールに設定するようにしてもよい。無線リソース全体のうち一部の範囲がD2Dリソースプールに設定される場合、ユーザ装置UEは、D2Dリソースプールに設定されている範囲内で、D2D用物理チャネル構成(2)を用いてD2D信号を送信するようにしてもよい。
図9A及びBは、実施の形態におけるD2D用物理チャネル構成(2)を示す図である。図9A及びBに示すように、D2D用物理チャネル構成(2)では、1TTI内の前半のシンボルにD2D用パイロット信号(SL pilot)チャネル及びD2D用制御信号(SL control)チャネルがマッピングされ、後半のシンボルにD2D用データ(SL data)チャネルがマッピングされる。
図9Aは、1サブフレーム(1TTI)あたりのシンボル数を、5Gの物理チャネル構成のうち「B」領域におけるシンボル数と同一にした場合の物理チャネル構成の例を示している。図9Aに示すD2D用物理チャネル構成を用いることで、ユーザ装置UEは、D2D信号の復調処理を行う場合にD2D用物理チャネル構成(1)と共通の復調処理を行うことが可能になる。すなわち、複数のキャリアで、D2D用物理チャネル構成(1)及びD2D用物理チャネル構成(2)が混在して適用されるような運用が行われる場合に、ユーザ装置UEの処理負荷を軽減させることができる。
図9Bは、1サブフレーム(1TTI)あたりのシンボル数を、5Gで用いられる無線フレーム構成におけるサブフレームと同一のシンボル数にした場合のD2D用物理チャネル構成(2)の例を示している。図9Bに示すD2D用物理チャネル構成(2)を用いることで、D2D用制御信号を送信する際のユーザ装置UEの処理負荷を削減することが可能になる。 基地局eNBは、D2D用物理チャネル構成(2)が適用されるキャリアをユーザ装置UEに通知するために、無線通信システムに割当てられている複数のキャリアの各々が、5Gの無線リソースとD2D用の無線リソースとがオーバーレイされたキャリアなのか、又は、D2D通信専用に割当てられているキャリア(若しくは、全ての無線リソースをD2D用の無線リソースとみなすことが可能なキャリア)なのかを示すキャリア情報を予めユーザ装置UEに通知するようにしてもよい。ユーザ装置UEは、取得したキャリア情報に基づき、D2D通信に用いるD2D用物理チャネル構成を選択するようにしてもよい。具体的には、D2D信号を送信するキャリアが5Gの無線リソースとD2D用の無線リソースとがオーバーレイされたキャリアである場合、ユーザ装置UEは、D2D用物理チャネル構成(1)を用いてD2D信号を送信する。また、D2D信号を送信するキャリアがD2D通信専用に割当てられているキャリア(若しくは、全ての無線リソースをD2D用の無線リソースとみなすことが可能なキャリア)である場合、ユーザ装置UEは、D2D用物理チャネル構成(2)を用いてD2D信号を送信する。
なお、図9Bに示すD2D用物理チャネル構成(2)を、5Gの無線リソースとD2D用の無線リソースとがオーバーレイされたキャリアに用いるようにしてもよい。この場合、例えば、D2D用パイロット信号チャネル及びD2D用物理制御チャネルがマッピングされる領域と、5Gの物理チャネル構成のうち「A」領域とを符号多重(CDM:Code Division Multiplexing)させるようにしてもよい。
以上、D2D通信に用いる物理チャネル構成(2)について説明した。物理チャネル構成(2)を用いることで、1TTIごとにD2D用制御信号及びD2D用データを送信することができ、従来のD2Dよりも低遅延なデータ送受信を行うことが可能になる。
<D2Dリソースプールの変形例>
従来のD2D(Rel−12のD2D)では、サブフレーム単位でリソースプールが設定されていた。一方、本実施の形態で用いられるD2D用物理チャネル構成(1)では、1サブフレーム全体がD2D用無線リソースに割り当てられるのではなく、シンボル単位で無線リソースが割当てられることになる。そこで、本実施の形態では、D2Dリソースプールを設定する場合、サブフレーム単位に加えて、シンボル単位でリソースプールを設定可能にしてもよい。より具体的には、報知情報等を介してユーザ装置UEに通知されるリソースプールに関する情報に、無線フレーム番号及びサブフレーム番号を示す情報に加えて、シンボル位置を示す情報を加えることで、時間軸上のリソースプールの開始点及び終了点を示すようにしてもよい。
また、本実施の形態では、D2D信号の送信にOFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)が適用されることを想定し、D2Dリソースプールは、周波数軸上で不連続であってもよい。また、(マルチクラスタの)シングルキャリア送信を適用してもよい。従来のD2D(Rel−12のD2D)におけるリソースプールでは、周波数軸上で2つのクラスタが割当て可能になっていたが、本実施の形態では、更に多くのクラスタに分けてリソースプールを割当ててもよい。また、周波数軸上で不連続なリソースプールを表現する場合、ビットマップにより表現されてもよい。
<<5Gの無線リソース及びD2D用の無線リソースの周波数多重について>>
前述の「(D2D用無線リソースの利用可否判定)」では、「B」領域の全部又は一部に5G用の無線リソースが割当てられていない場合に、当該「B」領域の全部又は一部をD2D用の無線リソースとみなすようにした。
ここで、当該「B」領域の一部をD2D用の無線リソースとみなす場合、「B」領域では、5G用の無線リソースとD2D用の無線リソースとが周波数多重されることになる。
5G用の無線リソースとD2D用の無線リソースとが周波数多重される場合、ユーザ装置UEは、5Gの通信に干渉を与えないようにD2D信号を送信することが望ましい。
図10A及びBは、5Gの無線リソース及びD2D用の無線リソースを周波数多重させる場合を説明するための図である。例えば、図10Aに示すように、「X」の領域と「Y」の領域とで、5G用の無線リソースとD2D用の無線リソースとが周波数多重されていると仮定する。
この場合、ユーザ装置UEは、5GのDLデータ(又はULデータ)との干渉を抑止するために、D2D用の無線リソースにガードバンドを設けてD2D信号を送信するようにしてもよい。この場合、ユーザ装置UEは、「B」領域がDLデータ送信に割当てられている場合と、「B」領域がULデータ送信に割当てられている場合とで、ガードバンドの帯域幅を変化させるようにしてもよい。また、ユーザ装置UEは、ガードバンドの帯域幅を、サブフレームごとに変化させる(切替える)ようにしてもよい。
また、ユーザ装置UEは、D2D信号を送信する際、例えば図10Bに示すように、D2D信号の送信電力がDLデータ(又はULデータ)の送信電力以下になるようにしてもよい。この場合、ユーザ装置UEは、「A」領域の下りパイロット信号等を測定することで得られたパスロス、及び基地局eNBから指示された電力制御コマンド等に基づく送信電力制御(Fractional TPC)により、D2D信号の送信電力を決定するようにしてもよい。
また、ユーザ装置UEは、「B」領域がDLデータ送信に割当てられている場合、「B」領域がULデータ送信に割当てられている場合と比較して、D2D信号の送信電力が大きくなるように制御してもよい。これにより、「B」領域がDLデータ送信に割当てられている場合に、受信側のユーザ装置UEにおいて、D2D信号の受信電力が一定以上になるように制御することができる。
また、基地局eNBは、「A」領域で送信される下り制御信号を用いて、ユーザ装置UEに対してサブフレーム単位でD2D信号の送信電力を指示し、ユーザ装置UEは、当該指示に従ってD2D信号の送信電力を決定するようにしてもよい。
ここで、前述の「(D2D用無線リソースの利用可否判定)」では、ユーザ装置UEが、自ら当該「B」領域の一部をD2D用の無線リソースとみなすことを可能にしていた。言い換えると、D2D信号の送信に用いる無線リソース範囲の判断をユーザ装置UEに任せることができた。そこで、基地局eNBは、5Gの無線リソース及びD2D用の無線リソースが周波数多重される場合、「A」領域で送信される下り制御信号を用いて、D2D信号を送信可能な無線リソースの範囲をサブフレームごとにユーザ装置UEに明示的に(強制的に)指示するようにしてもよい。基地局eNBからユーザ装置UEに当該無線リソースの範囲を明示的に指示することで、5Gの通信に用いられる帯域とD2D通信に用いられる帯域とを明確に分離することができ、5Gへの干渉を更に抑止することが可能になる。
なお、基地局eNBは、D2D信号を送信可能な無線リソースを指示する際、D2D信号を送信可能な無線リソースの範囲に、多用途領域(Flex)が含まれるか否かを含めて指示するようにしてもよい。当該下り制御信号は、「A」領域のうち特定のリソース(サーチスペース)にマッピングされていてもよい。また、特定のリソースは、予め報知情報等で準静的にユーザ装置UEに通知されていてもよい。
図11A、B及びCは、D2D信号を送信可能な無線リソースを指示する方法を説明するための図である。基地局eNBは、図11Aに示すように、「A」領域で送信される下り制御信号を用いて、多用途領域(Flex)を含む"D2D信号を送信可能な無線リソース領域"をサブフレームごとにユーザ装置UEに通知してもよいし、図11Bに示すように、多用途領域(Flex)が含まれない"D2D信号を送信可能な無線リソース領域"をサブフレームごとにユーザ装置UEに通知するようにしてもよい。
また、基地局eNBは、図11Cに示すように、「A」領域で送信される下り制御信号を用いて、DLデータ(又はULデータ)に割当てられている無線リソースの範囲をサブフレームごとにユーザ装置UEに通知するようにしてもよい。この場合、ユーザ装置UEは、DLデータ(又はULデータ)に割当てられていない範囲の無線リソースは、D2D信号を送信可能な無線リソースであると判断することができる。
なお、基地局eNBは、D2D信号を送信可能な無線リソースの範囲を指示する際、シンボル単位の粒度で無線リソースの範囲を指示するようにしてもよい。前述のように、「B」領域がULデータの送信に用いられる場合、「B」領域の先頭に上りパイロット信号がマッピングされる場合がある。シンボル単位の粒度で指示することで、基地局eNBは、上りパイロット信号がマッピングされる範囲を避けるようにして、D2D信号を送信可能な無線リソースの範囲をユーザ装置UEに指示することができる。この場合、ユーザ装置UEは、下り制御信号の内容によって生じるD2D信号の送信に利用可能なシンボル数の差異を考慮し、D2D信号の送信に共通に利用可能なシンボルでD2D信号を送信するようにしてもよい。例えば上りパイロット信号がマッピングされる場合とマッピングされない場合とで、D2D信号の送信可能なシンボル数が異なる場合、常に少ないシンボル構成で送信する。また、他の方法として、最大限のD2D送信可能シンボル構成を用いて送信し、送信不可能なシンボルをパンクチャしてもよい。例えばユーザ装置UEは、上りパイロット信号がマッピングされない場合にD2D信号の送信に利用可能なシンボルでD2D信号を送信すると共に、上りパイロット信号がマッピングされる場合はパンクチャを行ってD2D信号を送信するようにする。
<<半二重通信対策について>>
D2Dは、送信側のユーザ装置UEaと受信側のユーザ装置UEbとの間で共通の周波数帯域を用いる半二重通信(Half Duplex)を採用している。そのため、D2D信号を送信中のユーザ装置UEは、他のユーザ装置UEから送信されるD2D信号を受信することができない。D2Dの場合、データを届けたい相手のユーザ装置UEが必ずしも待ち受け状態であるとは限らないため、D2D通信の低遅延化を図るためには、可能な限り受信側のユーザ装置UEでD2D信号が受信されやすくする必要がある。
そこで、本実施の形態におけるユーザ装置UEは、他のユーザ装置UEがD2D信号を送信していないこと(D2D用物理データチャネルが空いていること)を確認してからD2D信号を送信するようにしてもよい。また、他の方法として、本実施の形態におけるユーザ装置UEは、同一のD2D信号を繰り返し(Repetition)送信するようにしてもよい。以下、具体的な処理手順について説明する。
<D2D用無線リソースの空き状態確認>
図12は、D2D用無線リソースの空き状態を確認してからD2D信号を送信する方法を説明するための図である。ユーザ装置UEは、D2D信号を送信する際に、D2D用物理制御チャネルがマッピングされている無線リソース領域をモニタすることで、D2D用無線リソースが空いているか否かを確認し、D2D用無線リソースが空いている(他のユーザ装置UEがD2D信号を送信していない)と判断した場合に、次のサブフレームでD2D信号を送信するようにしてもよい。また、ユーザ装置UEは、D2D用無線リソースが空いているか否かの確認を複数の連続したサブフレームで行い、複数の連続したサブフレームでD2D用無線リソースが空いている場合に、次のサブフレームでD2D信号を送信するようにしてもよい。図12の例では、ユーザ装置UEは、D2D用無線リソースが空いているか否かの確認を2つの連続したサブフレームで行い、当該2つの連続したサブフレームでD2D用無線リソースが空いていることが確認できた場合に、次のサブフレームでD2D信号を送信している。
ここで、D2D用無線リソースが空いているか否かを確認する方法についてより具体的に説明する。ユーザ装置UEは、例えば、D2D用物理制御チャネルがマッピングされている無線リソース領域でキャリアセンスを行うことで、D2D用無線リソースが空いているか否かを確認するようにしてもよい。なお、キャリアセンスとは、D2D信号の送信を行う予定の帯域が空いているのか又は使用中であるのかを判定するための処理である。より具体的には、ユーザ装置UEは、D2D用物理制御チャネルがマッピングされている帯域における受信信号の受信レベルが所定の閾値より高い場合、D2D用無線リソースは使用中であると判定し、所定の閾値以下の場合、D2D用無線リソースは空いていると判定する。
また、ユーザ装置UEは、D2D用物理制御チャネルがマッピングされている無線リソース領域をモニタすることでD2D制御信号を検出し、D2D制御信号に格納されている無線リソース割当て情報を確認することで、D2D用無線リソースが空いているか否かを確認するようにしてもよい。
なお、ユーザ装置UEは、D2D用物理データチャネル(SL data)が時間軸及び周波数軸上で複数のサブチャネルに分割されている場合、サブチャネル単位でD2D用無線リソースが空いているか否かを確認するようにしてもよい。
ユーザ装置UEは、D2D用無線リソースが空いていると判断した場合に、次のサブフレーム以降の複数のサブフレームでD2D信号を連続的に(バースト的に)送信するようにしてもよい。例えば、ユーザ装置UEは、5つのサブフレームで連続してD2D用無線リソースが空いていることが確認できた場合、当該5つのサブフレーム以降の8つのサブフレームで連続してD2D信号を送信するようにしてもよい。なお、当該8つのサブフレームとは、実際に連続したサブフレームでもよいし、前述の「(D2D用無線リソースの利用可否判定)」によりD2D用の無線リソースとみなされたサブフレームにおいて連続したサブフレームでもよい。これにより、D2D信号が他方のユーザ装置UEに届く可能性を高めることができる。
また、本実施の形態における無線通信システムでは、ユーザ装置UEごとに、D2D用無線リソースが空いているか否かの確認を行うサブフレーム数が異なるように設定してもよい。当該サブフレーム数は、基地局eNBから各ユーザ装置UEに対して、RRC信号等を介して個別に設定するようにしてもよい。
これにより、例えば、あるユーザ装置UEは、3つのサブフレームで連続してD2D用無線リソースが空いていることが確認できた場合に、次のサブフレームでD2D信号を送信するようにして、他のユーザ装置UEは、5つのサブフレームで連続してD2D用無線リソースが空いていることが確認できた場合に、次のサブフレームでD2D信号を送信するようにするという動作を実現することができ、各ユーザ装置UEがD2D信号の送信を開始するタイミングをランダム化することが可能になる。
<繰り返し(Repetiton)送信>
ユーザ装置UEは、D2D信号を送信する際に、同一のD2D信号を繰り返し(Repetition)送信するようにしてもよい。同一のD2D信号を繰り返し送信する場合、D2D用の無線リソースに利用できるサブフレームのうちユーザ装置UEが任意に選択したサブフレームで繰り返し送信するようにしてもよい。また、ユーザ装置UEは、最初にD2D信号を送信した際に用いたサブフレームにおける周波数方向の無線リソースと同一帯域の無線リソースを用いて、2回目以降のD2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。また、ユーザ装置UEは、予め定められた時間/周波数ホッピングパターンに従ってD2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。
(繰り返しウインドウ)
ここで、本実施の形態では、ユーザ装置UEは、前述の「(D2D用無線リソースの利用可否判定)」によりD2D用の無線リソースとみなされたサブフレームでD2D信号を送信する。つまり、ユーザ装置UEは、同一のD2D信号を繰り返し送信しようとしても、D2D用の無線リソースに利用できる無線リソース(サブフレーム)が少ない場合、最初のD2D信号を送信してから、最後のD2D信号を送信し終えるまでに長時間要してしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態では、同一のD2D信号を繰り返し送信する範囲を示す繰り返しウインドウ(Repetition window)を予め設けておき、ユーザ装置UEは、繰り返しウインドウ内に限り、同一のD2D信号(同一のD2D制御信号、又は/及び、同一のD2D用データ)を繰り返し送信するようにしてもよい。なお、繰り返しウインドウの長さについては特に制約はないが、繰り返しウインドウの開始点及び終了点は、D2Dリソースプールと同様に準静的に設定される。
図13は、D2D信号を繰り返し(Repetition)送信する方法を説明するための図である。図13の例は、サブフレーム1−0〜1−4が繰り返しウインドウに設定されており、サブフレーム1−1及び1−2は、D2D通信に利用できないサブフレームである(例えば、5Gの無線リソースが割当てられている)ことを示している。この場合、ユーザ装置UEは、サブフレーム1−0、1−3及び1−4で同一のD2D信号を送信することができることになる。つまり、ユーザ装置UEは、サブフレーム1−0、1−3及び1−4のうち任意に選択したサブフレームでD2D信号を繰り返し送信するようにしてもよいし、サブフレーム1−0、1−3及び1−4のうち予め定められた時間/周波数ホッピングパターンに該当するサブフレームでD2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。図13の例では、ユーザ装置UEは、サブフレーム1−0及びサブフレーム1−4で同一のD2D信号を繰り返し送信した場合を図示している。
繰り返しウインドウの開始点及び終了点は、無線フレーム番号、サブフレーム番号及び周期等を指定して、基地局eNBから報知情報又はRRC信号等を介してユーザ装置UEに明示的に設定されるようにしてもよい。
また、繰り返しウインドウの開始点に該当する基準サブフレームの位置(無線フレーム番号及びサブフレーム番号で特定されるサブフレーム位置)及び時間/周波数ホッピングパターン(例えば、1サブフレームおきに3回繰り返して送信する等)を基地局eNBから報知情報又はRRC信号等を介してユーザ装置UEに通知しておき、更に、ユーザ装置UEは、当該基準サブフレームを起点に時間/周波数ホッピングパターンを満たす最後のサブフレームまでを繰り返しウインドウと認識するようにしてもよい。
なお、送信側のユーザ装置UEは、D2D用制御信号に、繰り返しウインドウの開始点及び終了点を示す情報を含めるようにして、D2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。D2D信号を受信した受信側のユーザ装置UEは、当該情報を参照することで、繰り返しウインドウの終了点を認識することができる。
(時間/周波数ホッピングパターン)
前述のように、ユーザ装置UEは、D2D信号を繰り返し送信する場合に、予め定められた時間/周波数ホッピングパターンに従ってD2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。
図14は、D2D信号を繰り返し(Repetition)送信する方法を説明するための図である。例えば、図14に示すように、ユーザ装置UEは、予め定められた時間/周波数ホッピングパターンに従ってD2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。図14の例では、サブフレーム1−0、1−3及び1−7で、同一のD2D信号が時間/周波数ホッピングされながら繰り返し送信されている様子を示している。
ここで、本実施の形態では、時間/周波数ホッピングパターンを、送信側のユーザ装置UEaと受信側のユーザ装置UEbとで予め共有しておき、受信側のユーザ装置UEbは、繰り返し送信される複数のD2D信号を合成受信するようにしてもよい。これにより、受信側のユーザ装置UEbは、D2D信号の復調精度を高めることができる。
例えば、本実施の形態では、時間/周波数ホッピングパターンを、各サブフレームがD2D用の無線リソースであるか否かに関わらず、D2Dリソースプール内の全サブフレームを対象として時間/周波数ホッピングパターンを予め規定しておき、基地局eNBから報知情報又はRRC信号等を介して、送信側のユーザ装置UEa及び受信側のユーザ装置UEbに通知しておくようにしてもよい。
この場合、送信側のユーザ装置UEaは、D2D信号を送信する場合、前述の「(D2D用無線リソースの利用可否判定)」によりD2D信号の送信が可能なサブフレームであると判断した場合、更に、予め通知されている時間/周波数ホッピングパターンに該当するサブフレームであるかを確認し、時間/周波数ホッピングパターンに該当するサブフレームである場合にD2D信号を繰り返し送信する。なお、この場合、ユーザ装置UEは、時間/周波数ホッピングパターンに該当するサブフレームであっても、D2D信号の送信が不可能なサブフレームではD2D信号を送信しない。
受信側のユーザ装置UEbは、予め通知されている時間/周波数ホッピングパターンに従ってD2D信号をモニタし、時間/周波数ホッピングパターンに従って受信できたD2D信号は同一のD2D信号であるとみなして合成受信を試みる。D2Dリソースプール内の全サブフレームを対象として時間/周波数ホッピングパターンが予め規定されることで、受信側のユーザ装置UEbは、万が一D2D用の無線リソースとみなされるサブフレームの認識を誤った場合であっても、同一のD2D信号であるか否かを正しく認識することができる。
なお、D2Dリソースプール内の全サブフレームを対象として規定される時間/周波数ホッピングパターンは、複数のパターンが規定されていてもよい。この場合、受信側のユーザ装置UEbが、どの時間/周波数ホッピングパターンが適用されているのかを把握できるようにするため、送信側のユーザ装置UEaは、D2D用制御信号に、適用されている時間/周波数ホッピングパターンを示す情報を含めるようにしてもよい。
また、例えば、本実施の形態では、時間/周波数ホッピングパターンの開始点と、前述の繰り返しウインドウの開始点とが同一になるように規定しておき、基地局eNBからの報知情報又はRRC信号等を介して、送信側のユーザ装置UEa及び受信側のユーザ装置UEbに時間/周波数ホッピングパターンと繰り返しウインドウとを予め通知しておくようにしてもよい。各サブフレームがD2D用の無線リソースであるか否かに関わらず、時間/周波数ホッピングパターンが固定的に設定されるため、受信側のユーザ装置UEbは、万が一D2D用の無線リソースとみなされるサブフレームの認識を誤った場合であっても同一のD2D信号であるか否かを正しく認識することができる。
また、別の例として、時間/周波数ホッピングパターンの開始点は、送信側のユーザ装置UEaが任意に決定し、送信側のユーザ装置UEaは、D2D用制御信号に、適用される時間/周波数ホッピングパターンを示す情報を含めるようにしてもよい。受信側のユーザ装置UEbは、D2D制御信号を受信することができれば、以降繰り返し送信されるD2D信号が、どの無線リソースにマッピングされているのかを把握することができる。
なお、時間/周波数ホッピングパターンは、D2D用制御信号とD2D用データとでそれぞれ異なる時間/周波数ホッピングパターンが規定されるようにしてもよい。
また、同一のD2D用制御信号と同一のD2D用データとがサブフレームごとに繰り返し送信されるのではなく、先にD2D用制御信号を繰り返し送信し、D2D用制御信号を繰り返し送信が完了した後に、D2D用データを繰り返し送信するようにしてもよい。従来のD2D(Rel−12)における時間/周波数ホッピングパターンを流用することが可能になる。
また、本実施の形態では、送信側のユーザ装置UEaは、同一のD2D用データを繰り返し送信していることを受信側のユーザ装置UEbが認識可能にするため、MACヘッダ等に同一のMAC PDUであることを示すインデックスを付与してもよい。これにより、複数のD2D用データを受信した受信側のユーザ装置UEは、受信したMAC PDUが重複したデータを含むMAC PDUなのか、新たなデータを含むMAC PDUなのかを識別することが可能になる。これにより、時間/周波数ホッピングパターンが送信側のユーザ装置UEaと受信側のユーザ装置UEbとで予め共有されていない場合であっても、受信側のユーザ装置UEbは、同一のD2D用データを受信したことを認識することができる。
また、本実施の形態では、送信側のユーザ装置UEaは、フィードバック用チャネルを介して受信側のユーザ装置UEbから、正しくD2D信号を受信できたことを示す通知(ACK)を受信した場合、同一のD2D信号を繰り返し送信しないようにしてもよい。
以上、半二重通信対策として、可能な限り受信側のユーザ装置UEでD2D信号が受信されやすくする方法について説明した。なお、以上「<D2D用無線リソースの空き状態確認>」で説明した処理手順と、「<繰り返し(Repetiton)送信>」で説明した処理手順とは、適宜組み合わされても良い。例えば、D2D制御信号を送信については「<D2D用無線リソースの空き状態確認>」で説明した処理手順が適用され、D2D用データの送信については「<繰り返し(Repetiton)送信>」で説明した処理手順が適用されてもよい。
<<フェールセーフについて>>
本実施の形態では、ユーザ装置UEは、前述の「(D2D用無線リソースの利用可否判定)」によりD2D用の無線リソースとみなされたサブフレームでD2D信号の送受信を行う。
しかしながら、5Gの無線リソースが割当てられているにも関わらず、ユーザ装置UEが誤ってD2D用の無線リソースであると誤認識した場合、干渉等により5Gの通信に影響を与えることが想定される。
そこで、ユーザ装置UEは、「A」領域をモニタする際、「A」領域に含まれる下り制御信号を検出できない場合は、当該サブフレームをD2D用の無線リソースとみなさないようにしてもよい(すなわち、当該サブフレームではD2D信号を送信しない)。また、ユーザ装置UEは、当該サブフレームに加えて、当該サブフレームに係る繰り返しウインドウの範囲内、又は、当該サブフレームに係るリソースプール内ではD2D信号を送信しないようにしてもよい。これにより、例えば、通信状況が悪いエリアに存在するユーザ装置UEが、誤って5G用の無線リソースをD2D用の無線リソースであると誤認識する可能性を減らすことが可能になる。
また、他の方法として、基地局eNBは、所定のサブフレームにD2D用の無線リソースを割当てると共に、所定のサブフレームに割当てたD2D用の無線リソースの位置を示す情報を含む下り制御信号を、予め規定された複数のサブフレーム(以下、「下り制御情報通知ウインドウ」と呼ぶ)で連続して送信するようにしてもよい。ユーザ装置UEは、予め規定された複数のサブフレーム内で当該情報を受信できた場合に限り、所定のサブフレームでD2D信号を送信するようにしてもよい。なお、下り制御情報通知ウインドウの範囲は、予め基地局eNBからユーザ装置UEに報知情報又はRRC信号等を用いて通知しておくようにする。図を用いて具体例を説明する。
図15は、D2D用無線リソースの認識率を高める方法を説明するための図である。基地局eNBは、例えば、5つのサブフレーム(図15の「Y」)にD2D用の無線リソースを割当てると共に、当該5つのサブフレームに割当てたD2D用の無線リソースの位置を示す情報を含む下り制御信号を、図15の「X」に示す5つのサブフレームで連続して送信する。ユーザ装置UEは、図15の「X」に示す5つのサブフレームのうち、1以上のサブフレームで当該情報を受信出来た場合に限り、D2D用の無線リソースが割当てられたサブフレーム(図15の「Y」)において、当該情報で指示された無線リソース(指示された位置のリソースブロック等)を用いてD2D信号を送信するようにする。
これにより、例えば、通信状況が悪いエリアに存在するユーザ装置UEが、誤って5G用の無線リソースをD2D用の無線リソースであると誤認識する可能性を減らしつつ、更に、D2D用に割当てられている無線リソースを5G用の無線リソースであると認識してしまい、D2D信号の送信機会を失う可能性を減らすことができる。
<<機能構成>>
以上説明した実施の形態の動作を実行するユーザ装置UE及び基地局eNBの機能構成例を説明する。
<ユーザ装置>
図16は、実施の形態に係るユーザ装置の機能構成例を示す図である。図16に示すように、ユーザ装置UEは、信号送信部101と、信号受信部102と、判定部103と、取得部104とを有する。なお、図16は、ユーザ装置UEにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図16に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号送信部101は、ユーザ装置UEから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。また、信号送信部101は、D2D信号の送信機能とセルラー通信の送信機能を有する。また、信号送信部101は、D2D用物理チャネル構成(1)又は/及びD2D用物理チャネル構成(2)に従ってD2D信号を送信する機能を有する。
また、信号送信部101は、判定部103の指示に従い、基地局eNBとの間の下り通信及び上り通信で共用される無線フレームであって、下りリンクのパイロット信号及び下りリンクの制御信号がマッピングされる領域(「A」領域)と、下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる領域(「B」領域)とを含む無線フレームのうち、「B」領域を用いてD2D用物理チャネル構成(1)に従ってD2D信号を送信する機能を有する。
また、信号送信部101は、D2D通信のみに用いられるキャリアを用いてD2D信号を送信する場合、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いてD2D信号を送信する機能を有する。なお、当該無線フレームのシンボル数は、「B」領域におけるシンボル数と同一であってもよい。
また、信号送信部101は、基地局eNBから指示された送信電力でD2D信号を送信するようにしてもよい。
また、信号送信部101は、判定部103の指示により、「B」領域のうち、基地局eNBとの上り通信又は下り通信に割当てられていない周波数帯域でD2D信号を送信するようにしてもよい。また、信号送信部101は、基地局eNBから指示された送信電力で、当該周波数帯域でD2D信号を送信するようにしてもよい。
また、信号送信部101は、判定部103によりD2D信号の送信が可能であると複数回連続して判定された場合に、「B」領域でD2D信号を送信するようにしてもよい。
また、信号送信部101は、予め定められたホッピングパターンに基づいてD2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。また、信号送信部101は、予め定められた繰り返しウインドウ内で、D2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。
信号受信部102は、他のユーザ装置UE又は基地局eNBから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。また、信号受信部102は、D2D信号の受信機能とセルラー通信の受信機能を有する。また、信号受信部102は、D2D用物理チャネル構成(1)又は/及びD2D用物理チャネル構成(2)に従ってD2D信号を受信する機能を有する。
判定部103は、基地局eNBとの間の下り通信及び上り通信で共用される無線フレームであって、下りリンクのパイロット信号及び下りリンクの制御信号がマッピングされる領域(「A」領域)と、下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる領域(「B」領域)とを含む無線フレームのうち「A」領域をモニタすることで、「B」領域でD2D信号の送信が可能か否かを判定する機能を有する。
また、判定部103は、「A」領域に、「B」領域が基地局eNBとユーザ装置UEとの間の上り通信若しくは下り通信に割当てられていることを示す制御信号が含まれていない場合、又は、「A」領域の受信電力が所定の閾値以下である場合に、「B」領域でD2D信号の送信が可能であると判定するようにしてもよい。
また、判定部103は、「A」領域で送信される下り制御信号に、「B」領域のうち所定の無線リソースにおいてD2D信号を送信可能であることを示す情報が含まれている場合、「B」領域でD2D信号の送信が可能であると判定するようにしてもよい。また、当該情報で指示された所定の無線リソースを用いてD2D信号を送信するように信号送信部101に指示するようにしてもよい。
また、判定部103は、「B」領域のうち、基地局eNBとユーザ装置UEとの間の上り通信又は下り通信に割当てられていない周波数帯域を検出するようにしてもよい。また、判定部103は、「B」領域のうち所定の周波数帯域のみが基地局eNBとユーザ装置UEとの間の上り通信又は下り通信に割当てられていることを検出した場合、当該所定の周波数帯域以外の周波数帯域でD2D信号を送信するように信号送信部101に指示するようにしてもよい。
取得部104は、無線通信システムに割当てられている複数のキャリアの各々が、基地局eNBとユーザ装置UEとの間の通信とD2D通信とが共用されるキャリアなのか、又は、D2D通信のみに用いられるキャリアなのかを示すキャリア情報を、報知情報又はRRC信号等を介して取得する機能を有する。
<基地局>
図17は、実施の形態に係る基地局の機能構成例を示す図である。図17に示すように、基地局eNBは、信号送信部201と、信号受信部202と、リソース割当部203と、指示部204とを有する。なお、図17は、基地局eNBにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図17に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号送信部201は、基地局eNBから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。信号受信部202は、ユーザ装置UEから各種の無線信号を受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。
リソース割当部203は、5G用の無線リソース及びD2D用の無線リソースの割当てを行う機能を有する。
指示部204は、ユーザ装置UEに対して、D2D通信に係る各種情報を指示する機能を有する。各種情報は、例えば、電力制御コマンド、繰り返しウインドウの範囲を示す情報、時間/周波数ホッピングパターン、下り制御情報通知ウインドウの範囲を示す情報、キャリア情報等である。
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(図16及び図17)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態におけるユーザ装置UE及び基地局eNBは、本発明の通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図18は、実施の形態に係るユーザ装置UE及び基地局eNBのハードウェア構成例を示す図である。上述のユーザ装置UE及び基地局eNBは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザ装置UE及び基地局eNBのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
ユーザ装置UE及び基地局eNBにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、ユーザ装置UEの信号送信部101と、信号受信部102と、判定部103と、取得部104と、基地局eNBの信号送信部201と、信号受信部202と、リソース割当部203と、指示部204とは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザ装置UEの信号送信部101と、信号受信部102と、判定部103と、取得部104と、基地局eNBの信号送信部201と、信号受信部202と、リソース割当部203と、指示部204とは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、ユーザ装置UEの信号送信部101と、信号受信部102と、基地局eNBの信号送信部201と、信号受信部202とは、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、ユーザ装置UE及び基地局eNBは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
<<まとめ>>
以上説明した実施の形態によれば、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、基地局との間の下り通信及び上り通信で共用される無線フレームであって、下りリンクのパイロット信号及び下りリンクの制御信号がマッピングされる第一の領域と、下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる第二の領域とを含む無線フレームのうち、前記第一の領域を受信することで前記第二の領域でD2D信号の送信が可能か否かを判定する判定部と、前記判定部によりD2D信号の送信が可能であると判定された場合に、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いて前記第二の領域でD2D信号を送信する送信部と、を有するユーザ装置が提供される。このユーザ装置UEにより、低遅延なD2D通信を実現することが可能な技術が提供される。
また、前記判定部は、前記第一の領域に、前記第二の領域が前記基地局との上り通信若しくは下り通信に割当てられていることを示す制御信号が含まれていない場合、又は、前記第一の領域の受信電力が所定の閾値以下である場合、前記第二の領域でD2D信号の送信が可能と判定するようにしてもよい。これにより、例えば、5Gの無線リソースが割当てられていない無線リソースを用いて、D2D通信を行うことが可能になる。すなわち、5Gの無線リソースと、D2D通信用の無線リソースとを多重させることが可能になる。
また、前記送信部は、前記第二の領域のうち所定の周波数帯域のみが前記基地局との上り通信又は下り通信に割当てられている場合、前記所定の周波数帯域以外の周波数帯域でD2D信号を送信するようにしてもよい。これにより、同一のバンド帯域において、5Gの通信とD2D通信とを周波数多重させることが可能になる。
また、前記送信部は、前記基地局から指示された送信電力で、前記所定の周波数帯域以外の周波数帯域でD2D信号を送信するようにしてもよい。これにより、同一のバンド帯域において、5Gの通信とD2D通信とを周波数多重させる場合に、5Gの通信とD2D通信との間の干渉を抑制させることが可能になる。また、干渉が抑制されることで、通信品質を向上させることが可能になる。
また、前記送信部は、前記判定部によりD2D信号の送信が可能であると複数回連続して判定された場合に、前記第二の領域でD2D信号を送信するようにしてもよい。これにより、他のユーザ装置UEがD2D信号を送信していない可能性が高いタイミングでD2D信号を送信することが可能になり、半二重通信の影響を可能な限り回避することが可能になる。また、D2D信号が受信側のユーザ装置UEに届く可能性を高めることができる。
また、以上説明した実施の形態によれば、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、当該無線通信システムに割当てられている複数のキャリアの各々が、基地局と当該ユーザ装置との間の通信とD2D通信とが共用されるキャリアなのか、又は、D2D通信のみに用いられるキャリアなのかを示すキャリア情報を取得する取得部と、D2D通信のみに用いられるキャリアを用いてD2D信号を送信する場合、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いてD2D信号を送信する送信部と、を有するユーザ装置が提供される。このユーザ装置UEにより、低遅延なD2D通信を実現することが可能な技術が提供される。
また、前記無線フレームのシンボル数は、前記基地局と当該ユーザ装置との間の通信が行われるキャリアで用いられる無線フレームにおいて下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる領域に対応するシンボル数と同一であるようにしてもよい。これにより、複数のキャリアで、物理チャネル構成(1)及び物理チャネル構成(2)が混在して適用されるような運用が行われる場合に、ユーザ装置UEの処理負荷を軽減させることができる。
また、前記送信部は、予め定められたホッピングパターンに基づいて前記D2D信号を繰り返し送信するようにしてもよい。これにより、半二重通信の影響を可能な限り回避することが可能になる。また、D2D信号が受信側のユーザ装置UEに届く可能性を高めることができる。
また、以上説明した実施の形態によれば、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置が実行する通信方法であって、基地局との間の下り通信及び上り通信で共用される無線フレームであって、下りリンクのパイロット信号及び下りリンクの制御信号がマッピングされる第一の領域と、下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる第二の領域とを含む無線フレームのうち、前記第一の領域を受信することで前記第二の領域でD2D信号の送信が可能か否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによりD2D信号の送信が可能であると判定された場合に、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いて前記第二の領域でD2D信号を送信する送信ステップと、を有する通信方法が提供される。この通信方法により、低遅延なD2D通信を実現することが可能な技術が提供される。
また、以上説明した実施の形態によれば、D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置が実行する通信方法であって、当該無線通信システムに割当てられている複数のキャリアの各々が、基地局と当該ユーザ装置との間の通信とD2D通信とが共用されるキャリアなのか、又は、D2D通信のみに用いられるキャリアなのかを示すキャリア情報を取得する取得ステップと、D2D通信のみに用いられるキャリアを用いてD2D信号を送信する場合、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いてD2D信号を送信する送信ステップと、を有する通信方法が提供される。この通信方法により、低遅延なD2D通信を実現することが可能な技術が提供される。
<<実施形態の補足>>
D2D用物理制御チャネルは、PSCCHであってもよい。D2D用物理データチャネルはPSSCHであってもよい。また、D2D用制御信号はSCI(Sidelink Control Information)であってもよい。また、制御信号と制御情報とは同義であってもよい。
以上、本発明の実施の形態で説明する各装置(ユーザ装置UE/基地局eNB)の構成は、CPUとメモリを備える当該装置において、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べたシーケンス及びフローチャートは、矛盾の無い限り順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、ユーザ装置UE/基地局eNBは機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置UEが有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って基地局eNBが有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
なお、実施の形態において、「A」領域は第一の領域の一例である。「B」領域は第二の領域の一例である。
本特許出願は2015年9月1日に出願した日本国特許出願第2015−172392号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2015−172392号の全内容を本願に援用する。
<付記>
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記のようにも記載できる。
(付記1)
D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、
基地局との間の下り通信及び上り通信で共用される無線フレームであって、下りリンクのパイロット信号及び下りリンクの制御信号がマッピングされる第一の領域と、下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる第二の領域とを含む無線フレームのうち、前記第一の領域を受信することで前記第二の領域でD2D信号の送信が可能か否かを判定する判定部と、
前記判定部によりD2D信号の送信が可能であると判定された場合に、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いて前記第二の領域でD2D信号を送信する送信部と、
を有するユーザ装置。
(付記2)
前記判定部は、前記第一の領域に、前記第二の領域が前記基地局との上り通信若しくは下り通信に割当てられていることを示す制御信号が含まれていない場合、又は、前記第一の領域の受信電力が所定の閾値以下である場合、前記第二の領域でD2D信号の送信が可能と判定する、付記1に記載のユーザ装置。
(付記3)
前記送信部は、前記第二の領域のうち所定の周波数帯域のみが前記基地局との上り通信又は下り通信に割当てられている場合、前記所定の周波数帯域以外の周波数帯域でD2D信号を送信する、付記1又は2に記載のユーザ装置。
(付記4)
前記送信部は、前記基地局から指示された送信電力で、前記所定の周波数帯域以外の周波数帯域でD2D信号を送信する、付記3に記載のユーザ装置。
(付記5)
前記送信部は、前記判定部によりD2D信号の送信が可能であると複数回連続して判定された場合に、前記第二の領域でD2D信号を送信する、付記1乃至4のいずれか一項に記載のユーザ装置。
(付記6)
D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置であって、
当該無線通信システムに割当てられている複数のキャリアの各々が、基地局と当該ユーザ装置との間の通信とD2D通信とが共用されるキャリアなのか、又は、D2D通信のみに用いられるキャリアなのかを示すキャリア情報を取得する取得部と、
D2D通信のみに用いられるキャリアを用いてD2D信号を送信する場合、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いてD2D信号を送信する送信部と、
を有するユーザ装置。
(付記7)
前記無線フレームのシンボル数は、前記基地局と当該ユーザ装置との間の通信が行われるキャリアで用いられる無線フレームにおいて下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる領域に対応するシンボル数と同一である、付記5に記載のユーザ装置。
(付記8)
前記送信部は、予め定められたホッピングパターンに基づいて前記D2D信号を繰り返し送信する、付記1乃至7のいずれか一項に記載のユーザ装置。
(付記9)
D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置が実行する通信方法であって、
基地局との間の下り通信及び上り通信で共用される無線フレームであって、下りリンクのパイロット信号及び下りリンクの制御信号がマッピングされる第一の領域と、下りリンクのユーザデータ又は上りリンクのデータがマッピングされる第二の領域とを含む無線フレームのうち、前記第一の領域を受信することで前記第二の領域でD2D信号の送信が可能か否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによりD2D信号の送信が可能であると判定された場合に、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いて前記第二の領域でD2D信号を送信する送信ステップと、
を有する通信方法。
(付記10)
D2D通信をサポートする無線通信システムにおけるユーザ装置が実行する通信方法であって、
当該無線通信システムに割当てられている複数のキャリアの各々が、基地局と当該ユーザ装置との間の通信とD2D通信とが共用されるキャリアなのか、又は、D2D通信のみに用いられるキャリアなのかを示すキャリア情報を取得する取得ステップと、
D2D通信のみに用いられるキャリアを用いてD2D信号を送信する場合、D2D用物理制御チャネルとD2D用物理データチャネルとが時間多重された無線フレームを用いてD2D信号を送信する送信ステップと、
を有する通信方法。
eNB 基地局
UE ユーザ装置
101 信号送信部
102 信号受信部
103 判定部
104 取得部
201 信号送信部
202 信号受信部
203 リソース割当部
204 指示部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (3)

  1. D2D用物理制御チャネル及びD2D用物理データチャネルがマッピングされるD2D用無線リソースのうち、前記D2D用物理制御チャネルのみをモニタする受信部と、
    前記D2D用物理制御チャネルにおける受信信号のレベルがある閾値よりも高い場合、前記D2D用無線リソースを送信に使用しないと判定する判定部と、
    前記判定部が送信に使用しないと判定していないD2D用無線リソースを使用してD2D用物理制御チャネル及びD2D用物理データチャネルを送信する送信部とを有する端末。
  2. 前記D2D用無線リソースは、シンボル単位の粒度で設定される請求項1記載の端末。
  3. D2D用物理制御チャネル及びD2D用物理データチャネルがマッピングされるD2D用無線リソースのうち、前記D2D用物理制御チャネルのみをモニタする受信手順と、
    前記D2D用物理制御チャネルにおける受信信号のレベルがある閾値よりも高い場合、前記D2D用無線リソースを送信に使用しないと判定する判定手順と、
    前記判定手順により送信に使用しないと判定していないD2D用無線リソースを使用してD2D用物理制御チャネル及びD2D用物理データチャネルを送信する送信手順とを端末が実行する通信方法。
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