JP2021021402A - Control cable - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はコントロールケーブルに関する。 The present invention relates to a control cable.
コントロールケーブルは、車体等の取付対象において、所定の配索経路に沿って三次元的に湾曲して配置される。このように湾曲して配索するために、コントロールケーブルのアウターケーシングは、車体等の取付対象にブラケットなどの取付部によって所々固定される(たとえば、特許文献1参照)。 The control cable is arranged so as to be three-dimensionally curved along a predetermined wiring path in an attachment target such as a vehicle body. In order to arrange the cables in such a curved manner, the outer casing of the control cable is fixed to the attachment target of the vehicle body or the like in places by the attachment portion such as a bracket (see, for example, Patent Document 1).
ブラケット等の取付部を介してアウターケーシングを固定する場合、取付部とアウターケーシングとの接続部分においては、アウターケーシングの外周に取り付けられる筒状の固定部材が設けられる。このような固定部材の1つとして、アウターケーシングの径方向内側に向かってカシメ固定されたカシメ固定部を有しているものがある。ブラケット等の取付部は、アウターケーシングの外周に固定された固定部材の外周を取り囲む挿通部を有しており、取付部の挿通部に固定部材が挿通された状態で、アウターケーシングが取付対象に固定される。 When the outer casing is fixed via a mounting portion such as a bracket, a tubular fixing member to be mounted on the outer periphery of the outer casing is provided at the connecting portion between the mounting portion and the outer casing. As one of such fixing members, there is one having a caulking fixing portion which is caulked and fixed toward the inside in the radial direction of the outer casing. The mounting portion such as a bracket has an insertion portion that surrounds the outer circumference of the fixing member fixed to the outer circumference of the outer casing, and the outer casing is the mounting target with the fixing member inserted through the insertion portion of the mounting portion. It is fixed.
コントロールケーブルのインナーケーブルが操作された際に、アウターケーシングには、アウターケーシングを軸方向に移動させようとする力が加わる。アウターケーシングが軸方向に移動してしまうと、インナーケーブルの操作力が伝達されにくくなる。また、コントロールケーブルは、その可撓性により湾曲して配索される場合も多く、三次元的に湾曲した配索状態でインナーケーブルが移動すると、アウターケーシングには軸方向に垂直な方向にも力が加わる。そのため、アウターケーシングは、インナーケーブルから受ける力によるアウターケーシングの移動が抑制されるように、ブラケット等の取付部に固定されることが望ましい。 When the inner cable of the control cable is operated, a force is applied to the outer casing to move the outer casing in the axial direction. If the outer casing moves in the axial direction, it becomes difficult to transmit the operating force of the inner cable. In addition, the control cable is often curved and arranged due to its flexibility, and when the inner cable moves in a three-dimensionally curved arrangement state, the control cable also moves in the direction perpendicular to the axial direction of the outer casing. Power is applied. Therefore, it is desirable that the outer casing is fixed to a mounting portion such as a bracket so that the movement of the outer casing due to the force received from the inner cable is suppressed.
そのためには、アウターケーシングの外周に設けられた固定部材をアウターケーシングに強固にカシメ固定することが望ましいが、強い外力によってカシメ固定するとアウターケーシングの内側空間が変形し、また、固定部材が軸周り方向に歪な形状となる。アウターケーシングに固定部材を弱い外力でカシメ固定した場合には、インナーケーブルの移動によってアウターケーシングが軸方向の力を受けると、アウターケーシングの外周に取り付けられる固定部材との間の軸方向での相対移動を生じる。 For that purpose, it is desirable to firmly crimp the fixing member provided on the outer periphery of the outer casing to the outer casing, but if the fixing member is caulked and fixed by a strong external force, the inner space of the outer casing is deformed and the fixing member is around the axis. The shape is distorted in the direction. When the fixing member is caulked and fixed to the outer casing with a weak external force, when the outer casing receives an axial force due to the movement of the inner cable, it is relative to the fixing member attached to the outer periphery of the outer casing in the axial direction. Cause movement.
そこで、本発明は、アウターケーシングの内側空間が変形することが抑制され、アウターケーシングと、アウターケーシングの外周に取り付けられる固定部材との間の軸方向での相対移動を抑制することができる、コントロールケーブルの提供を目的とする。 Therefore, in the present invention, deformation of the inner space of the outer casing is suppressed, and relative movement in the axial direction between the outer casing and the fixing member attached to the outer periphery of the outer casing can be suppressed. The purpose is to provide a cable.
本発明のコントロールケーブルは、インナーケーブルと、前記インナーケーブルが挿通されるアウターケーシングと、前記アウターケーシングの外周に取り付けられる筒状の固定部材とを備え、前記固定部材は、前記アウターケーシングの軸方向に対して垂直な断面が略多角形状となるカシメ固定部と、前記アウターケーシングの外周を前記アウターケーシングの径方向内側に押圧するように、径方向内側に変形した、少なくとも1つの点状の押圧変形部とを有している。 The control cable of the present invention includes an inner cable, an outer casing through which the inner cable is inserted, and a tubular fixing member attached to the outer periphery of the outer casing, and the fixing member is provided in the axial direction of the outer casing. A caulking fixing portion having a substantially polygonal cross section perpendicular to the outer casing, and at least one point-shaped pressing deformed inward in the radial direction so as to press the outer periphery of the outer casing inward in the radial direction. It has a deformed portion.
本発明のコントロールケーブルによれば、アウターケーシングの内側空間が変形することが抑制され、アウターケーシングと、アウターケーシングの外周に取り付けられる固定部材との間の軸方向での相対移動を抑制することができる。 According to the control cable of the present invention, deformation of the inner space of the outer casing is suppressed, and relative movement in the axial direction between the outer casing and the fixing member attached to the outer periphery of the outer casing can be suppressed. it can.
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態のコントロールケーブルを説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明のコントロールケーブルは、以下の実施形態に限定されるものではない。 Hereinafter, the control cable according to the embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The embodiments shown below are merely examples, and the control cable of the present invention is not limited to the following embodiments.
図1に示されるように、本実施形態のコントロールケーブル1は、インナーケーブル2と、インナーケーブル2が挿通されるアウターケーシング3と、アウターケーシング3の外周に取り付けられる筒状の固定部材4とを備えている。本実施形態では、コントロールケーブル1は、コントロールケーブル1の取付対象Oに取り付けられる取付部5をさらに有している。
As shown in FIG. 1, the
コントロールケーブル1は、コントロールケーブル1の一端側に加わった操作力を他端側に伝達する。本実施形態では、コントロールケーブル1は、図1に示されるように、操作部P1に加わった操作力を被操作部P2に伝達し、被操作部P2を遠隔操作できるように構成されている。具体的には、インナーケーブル2の一端部2aが操作部P1に接続され、インナーケーブル2の他端部2bが被操作部P2に接続され、操作部P1に加わった操作力がインナーケーブル2を介して被操作部P2に伝達される。コントロールケーブル1は、たとえば、車両等の取付対象Oに所定の配索経路で取り付けられる。コントロールケーブル1は、図1では直線状に延びた状態で示しているが、通常は取付対象Oに取り付けられた状態で、鉛直方向および/または水平方向に湾曲して三次元的に配索される。
The
コントロールケーブル1が適用される用途は特に限定されない。たとえば、コントロールケーブル1は、車両のシートの傾倒状態を変更するため操作されるシートケーブルの操作機構、車両の給油口の開閉機構、車両のフードの開閉機構などの、操作力伝達機構に適用することができる。また、コントロールケーブル1の取付対象Oは車両に限定されず、コントロールケーブル1は、コントロールケーブル1により操作力を伝達することが可能な任意の構造に適用することができる。
The application to which the
インナーケーブル2は、アウターケーシング3に挿通され、インナーケーブル2の一端部2aと他端部2bとの間で操作力を伝達する。本実施形態では、インナーケーブル2は、インナーケーブル2の一端部2a側に設けられた操作部P1に加わった操作力をインナーケーブル2の他端部2b側に設けられた被操作部P2に伝達し、被操作部P2を遠隔操作する。
The inner cable 2 is inserted into the
アウターケーシング3は、インナーケーブル2が摺動可能に挿通される。アウターケーシング3は、可撓性を有するチューブ状の部材である。アウターケーシング3は、一方の端部3aおよび他方の端部3bを有している。アウターケーシング3の一方の端部3aおよび他方の端部3bは、取付対象Oの所定の部位に取り付けられる。本実施形態では、図1に示されるように、アウターケーシング3の一方の端部3aは、第1端末部材T1を介して取付対象Oの第1端末固定部O1に取り付けられ、他方の端部3bは、第2端末部材T2を介して取付対象Oの第2端末固定部O2に取り付けられている。第1端末部材T1および第2端末部材T2は、取付対象Oの第1端末固定部O1および第2端末固定部O2にそれぞれに取り付けられる端末取付部T11、T21を有している。端末取付部T11、T21は、本実施形態では、筒状の第1端末部材T1および第2端末部材T2に形成された環状の溝であり、板状のブラケットに形成された略U字状の切欠部として設けられた第1端末固定部O1および第2端末固定部O2にそれぞれ係合する。第1端末部材T1および第2端末部材T2の形状および構造は、アウターケーシング3を固定することができ、第1端末部材T1、第2端末部材T2を取付対象Oに取り付け可能であれば、特に限定されない。
The inner cable 2 is slidably inserted into the
アウターケーシング3は、アウターケーシング3の一方の端部3aおよび他方の端部3bとの間で少なくとも1箇所において、取付対象Oに取り付けられ、所定の経路で配索される。本実施形態では、アウターケーシング3は、図1に示されるように、一方の端部3aと他方の端部3bとの間の中間領域において、固定部材4および取付部5を介して取付対象Oの固定部O3に取り付けられている。なお、アウターケーシング3は、アウターケーシング3の一方の端部3aと他方の端部3bとの間の複数箇所で、取付対象Oに取り付けられてもよい。
The
アウターケーシング3の構造は、可撓性を有し、インナーケーブル2の操作力を一端部2a側から他端部2b側へ伝達することができるように、インナーケーブル2を挿通することができれば特に限定されない。本実施形態では、アウターケーシング3は、図1、図3および図4に示されるように、金属線によって構成されたシールド層31を有している。より具体的には、アウターケーシング3は、ライナー32と、ライナー32の外周に設けられたシールド層31と、シールド層31の外側に設けられたコート層33とを有している。
The structure of the
ライナー32は、インナーケーブル2が摺動する部分である。ライナー32は、本実施形態では、樹脂製の中空部材であり、インナーケーブル2を収容可能な内側空間SP(図3および図4参照)を有している。本実施形態では、ライナー32の外周に、シールド層31が設けられている。シールド層31は金属線によってアウターケーシング3を補強する。本実施形態では、シールド層31は、ライナー32の外周に螺旋状に撚られた複数の金属線によって構成されている。コート層33は、シールド層31の外周に設けられた保護層である。コート層33はたとえば合成樹脂により形成される。なお、アウターケーシング3のシールド層31は、一方向に螺旋状に撚られた複数の金属線に加えて、その金属線とは逆方向に螺旋状に撚られた複数の金属線によって構成された層をさらに有していてもよい。また、アウターケーシング3は、シールド層31、ライナー32およびコート層33に加えて、他の層を有していてもよい。
The
取付部5は、取付対象Oに取り付けられ、固定部材4を介してアウターケーシング3を所望の位置で支持する。本実施形態では、取付部5は、図1および図3に示されるように、固定部材4の外周を取り囲む挿通部51を有している。また、取付部5は、図1および図3に示されるように、挿通部51から延び、取付対象Oに固定される延在部52を有している。
The mounting
挿通部51は、固定部材4の外周を取り囲んで、固定部材4を支持する。挿通部51は、本実施形態では、アウターケーシング3の軸X方向における両端が開口した略筒状に形成されている。より具体的には、挿通部51は、図3に示されるように、アウターケーシング3の軸X(図1参照)方向に垂直な断面が略円形となるように形成されている。挿通部51は、本実施形態では、軸X方向の長さが固定部材4の軸X方向の長さよりもわずかに短くなるように形成され、後述する固定部材4のフランジ部F1、F2が、挿通部51の軸X方向の両端に係合するように構成されている。
The
延在部52は、取付対象Oに取り付けられる部位である。延在部52は、ボルトナットなど、公知の固定手段によって取付対象Oに取り付けられる。延在部52の形状や構造は、挿通部51によって固定部材4を支持した状態で取付部5を取付対象Oに取り付けることができれば、特に限定されない。なお、本実施形態では、取付部5は、1枚の板材が曲げ加工されて形成されることにより、略円筒状の挿通部51および板状の延在部52が設けられている。取付部5を固定部材4に取り付ける方法は特に限定されないが、たとえば、所定の冶具によって、固定部材4の外周に取付部5を構成する板材を巻き付けることによって、挿通部51が固定部材4の外周を取り囲むようにして取り付けられる。本実施形態では、延在部52は、図3に示されるように、互いに対向する一対の板状部を有しているが、延在部52は1枚の板状部によって形成されていてもよい。なお、本実施形態では、取付部5は、挿通部51を有する板状のブラケットとして示されているが、取付部5の形状や構造は、取付部5によりアウターケーシング3を支持できるように固定部材4を取り付け可能であれば、特に限定されない。
The extending
固定部材4は、アウターケーシング3を所定の位置に固定するために、アウターケーシング3の外周に取り付けられる。固定部材4は、取付部5などを介して取付対象Oに取り付けられる。固定部材4は金属材料によって形成され、後述するように、固定部材4の一部が塑性変形することによって形成されたカシメ固定部41および押圧変形部42によって、固定部材4がアウターケーシング3に対して接続される。なお、本実施形態では、図1に示されるように、固定部材4は、アウターケーシング3の中央部に取り付けられているが、アウターケーシング3のうち、固定部材4が取り付けられる位置は特に限定されない。たとえば、第1端末部材T1が設けられたアウターケーシング3の一方の端部3aまたは第2端末部材T2が設けられたアウターケーシング3の他方の端部3bに設けられてもよい。
The fixing
固定部材4は、本実施形態では、アウターケーシング3が挿通できるように軸X方向の両端に開口を有する略筒状に形成されている。本実施形態では、固定部材4は、軸X方向の両端に径方向外側に突出したフランジ部F1、F2を有している。フランジ部F1、F2は、挿通部51の端部と軸X方向で係合して、固定部材4が取付部5に対して軸X方向に移動することを規制している。
In the present embodiment, the fixing
本実施形態では、図2に示されるように、固定部材4は、アウターケーシング3の軸X方向に対して垂直な断面が略多角形状となるカシメ固定部41と、アウターケーシング3の外周をアウターケーシング3の径方向内側に押圧するように、径方向内側に変形した、少なくとも1つの点状の押圧変形部42とを有している。詳細は後述するが、固定部材4がカシメ固定部41および点状の押圧変形部42とを有していることによって、アウターケーシング3の内側空間SPの変形が抑制され、アウターケーシング3と固定部材4との間の軸X方向での相対移動を抑制することができる。
In the present embodiment, as shown in FIG. 2, the fixing
カシメ固定部41は、固定部材4の外周が径方向内側にカシメられて、アウターケーシング3の外周を径方向内側に押圧し、固定部材4に対するアウターケーシング3の軸X方向の移動を抑制する。カシメ固定部41は、所定の冶具によって固定部材4の外周が押圧されて径方向内側に塑性変形することによって、軸X方向に対して垂直な断面が略多角形状となるように形成されている。カシメ固定部41は、本実施形態では、図3に示されるように、軸Xに対して垂直な断面が略六角形となるように構成されているが、カシメ固定部41は、断面が多角形状であれば、六角形に限定されず、八角形など、六角形以外の多角形状であってもよい。カシメ固定部41は、断面が円形の孔となる略円筒の挿通部51の内周面に、断面多角形の頂点部分が当接する。カシメ固定部41は、断面多角形の頂点部分が軸方向に延びる突条として設けられて、その突条が略円筒の挿通部51の内周面に軸方向に所定の長さに亘って当接する。
In the
カシメ固定部41の軸X方向での位置は特に限定されないが、本実施形態では、カシメ固定部41は、図2に示されるように、固定部材4の軸X方向の中央部に軸X方向に所定の長さで形成されている。カシメ固定部41の軸X方向で両側の端部領域は、断面が多角形状ではない非カシメ領域となっている(本実施形態では、一方の端部領域に押圧変形部42が形成されている)。
The position of the
押圧変形部42は、アウターケーシング3の外周を径方向内側に点状に押圧し、固定部材4に対するアウターケーシング3の軸X方向の移動を抑制する。押圧変形部42は、本実施形態では、図2および図4に示されるように、固定部材4の外周において、アウターケーシング3の外周に向かって固定部材4の径方向内側に突出した非貫通の点状の凹部である。点状の押圧変形部42の大きさは、後述するように、アウターケーシング3の内側空間SPの変形が抑制される大きさであれば、特に限定されない。点状の押圧変形部42の形成方法は特に限定されないが、たとえば、押圧変形部42は、ポンチを打つことによって形成することができる。押圧変形部42は、点状に形成されているので、固定部材4の全体形状の変形に対して、影響を与えにくい。また、押圧変形部42が点状であることにより、固定部材4の軸X方向または軸X周り方向にわずかなスペースがあれば形成することができる。
The
本実施形態のコントロールケーブル1において、上述したように、固定部材4が、断面が略多角形状のカシメ固定部41と、点状の押圧変形部42とを有している。したがって、アウターケーシング3の外周がカシメ固定部41と押圧変形部42との両方に係合して、アウターケーシング3の固定部材4に対する軸X方向の移動を抑制することができる。また、本実施形態の場合、カシメ固定部のみでアウターケーシング3と固定される構造(押圧変形部を有しない構造)と比較して、アウターケーシング3の外周に向かってカシメ固定部41の径方向内側へ加える外力を小さくすることができる。そのため、カシメ固定部41による、アウターケーシング3の径方向内側への変形量を小さくすることができる。したがって、アウターケーシング3の内側空間SPの変形が抑制され、インナーケーブル2の摺動に悪影響を与えにくくなる。
In the
また、上述したように、カシメ固定部41に加える外力を小さくすることができるので、略多角形状のカシメ固定部41の外形を、正多角形状に近い状態で変形させることが容易になる。より詳細に説明すると、カシメ固定部41をアウターケーシング3に向かってカシメる際に、固定部材4はカシメ固定部41に加えた外力の大きさに応じてアウターケーシング3から反力を受ける。特にアウターケーシング3がシールド層31を有している場合など、この反力が大きくなると、固定部材4がいびつな形に変形してしまう場合がある。この固定部材4の変形は、固定部材4の軸X方向で所定の位置の断面において、固定部材4の軸心からカシメ固定部41の多角形のそれぞれの頂点までの長さが変わってしまうようないびつな多角形状となってしまう場合がある。この場合、アウターケーシング3の取付対象Oへの組み付け時などに、固定部材4とともにアウターケーシング3を、取付部5の挿通部51に対して軸X周りに回転させようとしても、カシメ固定部41の多角形の頂点が挿通部51の内面に引っ掛かって軸X周りに回転しにくくなる。また、固定部材4の軸X方向で異なる2つの断面(たとえば、図2における線L1と線L2とで切断した断面)において、カシメ固定部41の外面が、線L1の断面では挿通部51の内面に当接しているが、線L2の断面では挿通部51の内面から離間している状態となる場合がある。このような場合、固定部材4が取付部5の挿通部51に挿通されたときに、挿通部51内で固定部材4が軸Xに対して傾斜するようにガタつく可能性がある。本実施形態では、上述したように、固定部材4がカシメ固定部41および押圧変形部42を有していることによって、カシメ固定部41の変形量を小さくして、略多角形状のカシメ固定部41の外形を、正多角形状に近い状態で変形させることができる。したがって、固定部材4の軸心からカシメ固定部41の多角形の各頂点までの距離の差が小さくなり、固定部材4が挿通部51に取り付けられた際に、固定部材4およびアウターケーシング3を軸X周りに回転させやすくなる。また、カシメ固定部41の軸X方向で異なる位置において、多角形の大きさの差も小さくなる。したがって、カシメ固定部41の多角形の大きさが軸X方向で異なることに起因する固定部材4の軸X方向でのガタつきを抑制することができる。
Further, as described above, since the external force applied to the
なお、押圧変形部42の径方向内側への突出量は、アウターケーシング3の軸X方向の移動を抑制することができれば、特に限定されない。本実施形態では、押圧変形部42の径方向内側への突出量が、固定部材4の内面と対向するアウターケーシング3の最外層となる樹脂層(本実施形態ではコート層33)の厚さよりも小さくなっている。この場合、アウターケーシング3の内側空間SPの変形をさらに抑制することができる。
The amount of protrusion of the
押圧変形部42が設けられる軸X方向での位置は、アウターケーシング3の軸X方向の移動を抑制することができれば、特に限定されない。本実施形態では、図2に示されるように、押圧変形部42は、カシメ固定部41に対して軸X方向に離間した位置に設けられている。この場合、押圧変形部42は、固定部材4のうち、カシメによって径方向内側に変形していない部分に形成され、押圧変形部42が径方向内側に深く形成されることがない。したがって、アウターケーシング3の内側空間SPの変形をさらに抑制することができる。なお、押圧変形部42は、軸X方向でカシメ固定部41が形成された領域に形成されていてもよい。たとえば、カシメ固定部41によって形成された平坦面(多角形の辺に相当する部分)に押圧変形部42が形成されていてもよい。この場合、押圧変形部42は、カシメ固定部41が形成される領域に形成されるので、固定部材4の軸X方向の長さを短くすることができる。
The position of the
また、押圧変形部42が設けられる軸X周り方向での位置は、アウターケーシング3の軸X方向の移動を抑制することができれば、特に限定されない。本実施形態では、押圧変形部42は、図2および図4に示されるように、軸X方向ではカシメ固定部41に対して軸X方向に離間した位置に設けられ、軸X周り方向では、略多角形状のカシメ固定部41(図4に二点鎖線で示している)の辺の中央に対応する位置に設けられている。なお、押圧変形部42は、図5の変形例に示されるように、軸X周り方向で、略多角形状のカシメ固定部41の頂点に対応する位置に設けられていてもよい。
Further, the position of the
また、本実施形態では、図4に示されるように、固定部材4の軸X周り方向に2つの押圧変形部42が設けられている。しかし、押圧変形部42の数は、アウターケーシング3の軸X方向の移動を抑制することができれば、特に限定されない。押圧変形部42は、軸X方向に2つ以上設けられていてもよいし、図4に示されるように、略多角形状のカシメ固定部41の頂点の数(辺の数)に対応した数で設けられていてもよい。押圧変形部42は、軸X周り方向で固定部材4の軸心に対して対称な位置に設けられていることが好ましい。この場合、アウターケーシング3の軸X方向および軸X周り方向の相対移動をより安定して抑制することができる。
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 4, two
1 コントロールケーブル
2 インナーケーブル
2a インナーケーブルの一端部
2b インナーケーブルの他端部
3 アウターケーシング
3a アウターケーシングの一方の端部
3b アウターケーシングの他方の端部
31 シールド層
32 ライナー
33 コート層
4 固定部材
41 カシメ固定部
42 押圧変形部
5 取付部
51 挿通部
52 延在部
F1、F2 フランジ部
O 取付対象
O1 第1端末固定部
O2 第2端末固定部
O3 固定部
P1 操作部
P2 被操作部
SP 内側空間
T1 第1端末部材
T11 端末取付部
T2 第2端末部材
T21 端末取付部
X アウターケーシングの軸
1 Control cable 2
Claims (3)
前記インナーケーブルが挿通されるアウターケーシングと、
前記アウターケーシングの外周に取り付けられる筒状の固定部材と
を備え、
前記固定部材は、
前記アウターケーシングの軸方向に対して垂直な断面が略多角形状となるカシメ固定部と、
前記アウターケーシングの外周を前記アウターケーシングの径方向内側に押圧するように、径方向内側に変形した、少なくとも1つの点状の押圧変形部と
を有している、コントロールケーブル。 Inner cable and
The outer casing through which the inner cable is inserted and
A tubular fixing member attached to the outer periphery of the outer casing is provided.
The fixing member is
A caulking fixing portion having a substantially polygonal cross section perpendicular to the axial direction of the outer casing,
A control cable having at least one point-shaped pressing deformation portion deformed inward in the radial direction so as to press the outer periphery of the outer casing inward in the radial direction.
前記取付部は、前記固定部材の外周を取り囲む挿通部を有している、請求項1または2に記載のコントロールケーブル。 The control cable further has an attachment portion to be attached to the attachment target of the control cable.
The control cable according to claim 1 or 2, wherein the mounting portion has an insertion portion that surrounds the outer periphery of the fixing member.
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