JP2021018520A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
(システム構成)
図1は、画像処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すように、画像処理装置100、PC/サーバー端末101はイーサネット(登録商標)、無線LAN等からなるLAN104に接続され、Internet105に接続されている。また、モバイル端末103は、公衆無線通信網102等からInternet105に接続されている。画像処理装置100、PC/サーバー端末101及び、モバイル端末103は、LAN104又は、公衆無線通信網102からInternet105に接続され、相互に通信可能となっている。PC/サーバー端末101とモバイル端末103に関しては、どちらか一方が画像処理システムに含まれる構成でもよい。また、画像処理装置100がPC/サーバー端末101及びモバイル端末103が何れか又は双方が実施する処理を行ってもよい。
以上の構成要素はあくまで例示であり、すべての構成が必要というものではない。
また、モバイル端末103は、操作部、無線通信部、ウェブブラウザを動作させるアプリ部を有するスマートフォン又はタブレット端末である。本実施形態のシステムで、モバイル端末103は、PC/サーバー端末101と同様に表示端末、操作端末及び、コンテンツデータ生成、保存端末として利用される。なお、PC/サーバー端末101とモバイル端末103は、表示及び操作、メタデータ生成、コンテンツデータ生成及び保存の機能等、どちらか一方の構成でもよい。
以上の構成要素はあくまで例示であり、すべての構成が必要というものではない。
図2は、画像処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。制御部110は、CPU111、記憶装置112、ネットワークI/F部113、スキャナI/F部114、表示・操作部I/F部115で構成され、これらはシステムバス116を介して互いに通信可能に接続されている。制御部110は、画像処理装置100全体の動作を制御する。
CPU111は、記憶装置112に記憶された制御プログラムを読み出して読取制御及び送信制御等の各種制御を行う。
記憶装置112は、プログラム、画像、メタデータ、設定データ及び処理結果データ等を格納し保持する。記憶装置112は、不揮発性メモリであるROM117、揮発性メモリであるRAM118及び、大容量記憶領域であるHDD119等で構成される。
RAM118は、CPU111の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。
HDD119は、大容量記憶領域であるHDDで、画像、メタデータ等を保存する記憶領域として用いられる。
ネットワークI/F部113は、制御部110又は画像処理装置100をLAN104に接続するインタフェースである。ネットワークI/F部113は、PC/サーバー端末101及びモバイル端末103等のLAN104上の外部装置に画像を送信したり、LAN104上の外部装置から各種情報を受信したりする。
表示・操作部I/F部115は、表示・操作部121と制御部110とを接続するインタフェースである。表示・操作部121には、タッチパネル機能を有する液晶表示部及びテンキー、スタートボタン、キャンセルボタン等のハードキーが備えられている。スタートボタンは、コピー及びスキャンの処理を開始させるためのボタンである。キャンセルボタンは画像処理装置100が実行中の処理を一時停止、又は中止するためのボタンである。
その他、画像処理装置100にはプリンタ部等もあるものがあるが、本実施形態では用いないため説明を省略する。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100は、図2に示したハードウェア構成によって、画像処理機能を提供することができる。
図3は、画像処理装置100のOCR処理の一例を示すフローチャートである。OCR処理は画像より文字を認識する文字認識処理の一例である。また、図3のフローチャートは、画像処理装置100の情報処理の一例を示すフローチャートでもある。
ステップS300において、CPU111は、OCR処理のためにまず原稿の画像をレイアウト解析する。レイアウト解析では、一般に画像上の画素がどのようなドキュメント上の意味を有するかを推定する。例えば、CPU111は、「文字」「表」「図」「写真」「罫線」等の要素に、原稿画像の座標領域を分解する。ここでは、特に「文字」という領域を判別できる方法であれば、その手法は問わない。
ステップS300によりレイアウト解析結果を得られたら、ステップS301において、CPU111は、その中から文字の領域を取り出し、更に文字のブロックに分割する。一般にレイアウト解析では、文字領域を分解した場合、段落のような塊で分解することが多い。そのため、後続の処理に有利なようにここでは文字が、一定の距離以内に集まっているブロックになるように、分割する。これは、例えばヒストグラム法等を用いることで実現できるが、文字のブロックが分割できる方法であれば、その手法は問わない。
ステップS302により文字ブロックが文と単語に分別されたら、ステップS303において、CPU111は、単語に分別された文字ブロックだけを、単語リストとマッチングする。単語リストは、予め登録されている単語の一覧である。単語リストは、単語辞書の一例である。
ステップS304において、CPU111は、文字ブロックが単語リストとマッチングしたか否か、即ち、文字ブロックが単語リストに含まれる単語と合致したか否か、を判定する。CPU111は、文字ブロックが単語リストとマッチングしたと判定すると、処理をステップS305へ進める。ステップS305において、CPU111は、対象単語は通常の単語であり、OCRは成功したとみなしてOCR処理を終了する。一方、CPU111は、文字ブロックが単語リストとマッチングしなかったと判定すると、単語リストに登録されないID類の可能性がある、として、処理をステップS310へ進める。
ステップS311において、CPU111は、ステップS310の文字列パターン検出において、文字列パターンを検出できたか否かを判定する。CPU111は、文字列パターンを検出できたと判定した場合、処理をステップS312へ進める。文字列パターンを検出できなかったと判定した場合、処理をステップS314へ進める。
ステップS312において、CPU111は、検出した文字列パターンに沿って重み付けOCR処理を行う。ステップS312の処理の詳細は図11を用いて後述する。
ステップS314において、CPU111は、本実施形態の処理でも処理不可能な文字列パターンであると判断する。そして、CPU111は、OCR処理を終了する。
図4を用いて、図3のステップS302の詳細なフローチャートの処理を説明する。
ステップS400において、CPU111は、ステップS301で分割された文字ブロックを、近接している距離に応じて、文字グループとして分割する。一般的に、横書きの原稿を対象にすると、横方向の文字間隔の連続の分布によって、複数の文字グループへ分割することができる。
例として、図5に、単語と文章の例をあげる。例えば、504と505では、それぞれのグループでは文字間がほとんどなく、連続しているが、501〜503では、それより文字間は開いている。しかし、開いていても文字間が同じで連続している状態なので、501〜503はひとまとまりの文字のグループと判断される。このようなグループ分割の方法は様々な方法が採用でき、本実施形態ではその詳細は問わない。
ステップS403において、CPU111は、該当の文字グループは「文章である」と判定する。
ステップS404において、CPU111は、該当の文字グループは「単語である」と判定する。
例えば図5の504及び501〜503は単語と判断される例である。505は文章と判断される例である。
図6を用いて、図3のステップS310の詳細なフローチャートの処理を説明する。
ステップS304で「単語マッチング」しなかった単語は、CPU111は、ID類のような単語登録のできない単語とみなし、文字列パターンを検出する。
ステップS600において、CPU111は、まず文字グループを通常OCR(特別なバイアスのない一般的な文字OCR)した結果から、各文字をOCRしたときに一般的に計算される「OCR候補文字」を取得する。
OCR候補文字は、一例としては図7のように得られる。OCR対象の画像文字列700に対して、それぞれの文字に対してOCR計算結果として、候補と考えられる文字コードを、信頼度(OCR処理が正答と考える確率)と共に出力することが一般的である。例えば、画像中の「2」という文字に対して、OCR処理は「2」「Z」「S」「s」という文字が考えられ、その確率はそれぞれ「80%」「50%」「30%」「10%」である、ということである。
ここで、「文字列パターン」とは、どのような表現でもよいが、例えば図8のような正規表現を使ったものが考えられる。例えば具体的なID文字列801は、一般化した場合、正規表現としては802のように表現できる。同様に郵便番号文字列803は、一般化して正規表現としては804のように表現できる。
ステップS601の目的は、ある文字グループをOCRした結果から、その文字グループが属するかもしれない一般化された文字列パターンを推定することである。
例えば、図7の結果を、信頼度の%数値順にマップすると、図9のようになるが、その内容を文字の種類(数字・英字)ごとに正規表現に置き換え、上位から詰めてパターン化すると図10のようになる。これを単純化すると、最上位(最上列)のOCR候補は「〒[0-9]{3}-[0-9]{3}[A-Z]」と表現できることになる。これは、図8の804と比較すると、最後の「[A-Z]」だけが違っていることになる。
ステップS606において、CPU111は、マッチするパターンが発見された、として、パターン候補に追加する。ステップS603ののち、又はステップS606ののち、ステップS604において、CPU111は、パターン生成のために利用可能な候補文字はまだ残っているかを判定する。ここでやることは、図10の上位の列からたどっていって、下位の候補文字のパターンが変化する点がまだ残っているか、を調べることである。例えば、70%のランクまで落とすと(上から3列目)、パターンは「〒[0-9]{3}-[A-Z]{2}[0-9][A-Z]」となり、変化するため利用可能な候補は残っている、といえる。
ステップS607において、CPU111は、パターン候補を呼び出し側に返す。
図11を用いて、図3のステップS310の詳細なフローチャートの処理を説明する。
ステップS1100において、CPU111は、ステップS310で検出した文字列パターンから、ひとつのパターンを選択する。CPU111は、そのパターンから、各文字に対してOCRの計算結果を限定する指定字種を生成する。これは例えば「[0-9]」であれば、「0123456789」という結果のみをOCR結果として出力するように、OCR計算をバイアス化する、というものである。これを「字種限定OCR」というが、その実現方法の詳細は問わない。例えば、OCRのための特徴量比較処理自体を制限することもできるし、OCR結果の候補文字をフィルタリングする、という方法も取れる。ステップS1101において、CPU111は、この字種限定を行って、各文字を再度OCRする。このとき、CPU111は、例えば通常OCRよりも多量の特徴量を利用する等、OCR処理自体の精度をあげる処理を行ってもよい。ステップS1101の処理は、パターンに基づいて文字列に対する文字認識処理を変更する制御処理の一例である。
ステップS1106において、CPU111は、ステップS1101の結果得られたOCR結果を、該当の文字グループに対する最も確からしいOCR結果と確定する。そして、CPU111は、重み付けOCR処理を終了する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
111 CPU
Claims (5)
- 単語辞書の単語に合致しない文字認識処理の結果の文字列に、予め定義されている文字種の並びのパターンに類似するパターンが存在する場合、前記パターンに基づいて前記文字列に対する文字認識処理を変更する制御手段を有することを特徴とする情報処理装置。
- 前記文字列に、予め定義されている文字種の並びのパターンに類似するパターンが存在するか否かを判定する判定手段を更に有し、
前記判定手段により前記文字列に、予め定義されている文字種の並びのパターンに類似するパターンが存在すると判定された場合、前記制御手段は、前記パターンに基づいて前記文字列に対する文字認識処理を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記パターンに基づいて前記文字列に対する字種限定を行った文字認識処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
単語辞書の単語に合致しない文字認識処理の結果の文字列に、予め定義されている文字種の並びのパターンに類似するパターンが存在する場合、前記パターンに基づいて前記文字列に対する文字認識処理を変更する制御工程を含むことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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