JP2021016096A - Pcr生成装置、ストリーム変換装置、pcr生成方法およびpcr生成プログラム - Google Patents

Pcr生成装置、ストリーム変換装置、pcr生成方法およびpcr生成プログラム Download PDF

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竜彦 田中
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Abstract

【課題】簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換する。【解決手段】PCR生成装置は、MMT(MPEG Media Transport)ストリームに含まれるMPT(MMT Package Table)からPTS(Presentation Time Stamp)、ならびにPTSおよびDTS(Decode Time Stamp)のオフセットを抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出し、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)に含めるべきPCR(Program Clock Reference)として算出する算出部とを備える。【選択図】図5

Description

本開示は、PCR生成装置、ストリーム変換装置、PCR生成方法およびPCR生成プログラムに関する。
従来、MMTP(MPEG Media Transport Protocol)パケットが含まれるMMT(MPEG Media Transport)ストリームを用いてコンテンツを伝送する技術が開発されている。
たとえば、一般社団法人 電波産業会、”デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式 ARIB STD−B60 1.9版”、平成29年3月24日(非特許文献1)には、MMT方式を用いる放送システムが開示されている。
この放送システムでは、音声情報および映像情報等の番組の情報を含むMMTパケットは、IPパケットのペイロードに格納される。IPパケットは、TLV(Type Length Value)パケットのペイロードに格納される。
一般社団法人 電波産業会、"デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式 ARIB STD−B60 1.9版"、平成29年3月24日 一般社団法人 電波産業会、"高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 ARIB STD−B44 2.1版"、平成28年3月25日 International Telecommunication Union Radiocommunications Sector、"Recommendation ITU−R BT.1869"、2010年3月、[online]、[平成31年3月8日検索]、インターネット〈URL:http://www.itu.int/dms_pubrec/itu−r/rec/bt/R−REC−BT.1869−0−201003−I!!PDF−E.pdf〉
上述のMMTストリームをMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)へ変換して現行のデコード装置へ入力する場合、このような変換処理には、たとえば、当該変換処理用の専用のハードウェアが必要となるか、またはMMTストリームに含まれる映像データの解析が必要となる。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することが可能なPCR生成装置、ストリーム変換装置、PCR生成方法およびPCR生成プログラムを提供することである。
本開示のPCR生成装置は、MMT(MPEG Media Transport)ストリームに含まれるMPT(MMT Package Table)からPTS(Presentation Time Stamp)、ならびにPTSおよびDTS(Decode Time Stamp)のオフセットを抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出し、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)に含めるべきPCR(Program Clock Reference)として算出する算出部とを備える。
本開示のストリーム変換装置は、MMTストリームを受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記MMTストリームを、前記MMTストリームに含まれるMPTを用いて算出されたPCRが挿入されたMPEG−2 TSに変換して送信する変換部とを備える。
本開示のPCR生成方法は、PCR生成装置におけるPCR生成方法であって、MMTストリームに含まれるMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出するステップと、抽出した前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出するステップと、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含めるべきPCRとして算出するステップとを含む。
本開示のPCR生成プログラムは、PCR生成装置において用いられるPCR生成プログラムであって、コンピュータを、MMTストリームに含まれるMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出し、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含めるべきPCRとして算出する算出部、として機能させるためのプログラムである。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備えるPCR生成装置として実現され得るだけでなく、PCR生成装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、PCR生成装置を含むシステムとして実現され得る。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備えるストリーム変換装置として実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとするストリーム変換方法として実現され得たり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。また、本開示の一態様は、ストリーム変換装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、ストリーム変換装置を含むシステムとして実現され得る。
本開示によれば、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することができる。
図1は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムの構成を示す図である。 図2は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおいて、衛星放送波によって伝送されるデータのプロトコルスタックの一例を示す図である。 図3は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおいて、衛星放送波によって伝送されるTLVパケットの一例を示す図である。 図4は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムの構成を示す図である。 図5は、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置の構成を示す図である。 図6は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおけるMMTストリームの一例を示す図である。 図7は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおけるMPTの一例を示す図である。 図8は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおけるPCR情報の一例を示す図である。 図9は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおけるMPEG−2 TSの一例を示す図である。 図10は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおける、PCRが挿入されたMPEG−2 TSの一例を示す図である。 図11は、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置がMMTストリームをMPEG−2 TSへ変換する際の動作手順を定めたフローチャートである。
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の実施の形態に係るPCR生成装置は、MMT(MPEG Media Transport)ストリームに含まれるMPT(MMT Package Table)からPTS(Presentation Time Stamp)、ならびにPTSおよびDTS(Decode Time Stamp)のオフセットを抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出し、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)に含めるべきPCR(Program Clock Reference)として算出する算出部とを備える。
このように、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換するとともに、MMTストリームに含まれるMPTから算出したPCRを当該MPEG−2 TSに含める構成により、MMTストリームに含まれるNTPから同期クロックを生成するためのPLL回路等を用いる必要がなく、また、映像データを解析してPCRの挿入位置を求める必要がなく、簡易な構成および処理で、デコード可能なMPEG−2 TSを後段の装置に与えることができる。したがって、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することができる。
(2)本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置は、MMTストリームを受信する受信部と、前記受信部によって受信された前記MMTストリームを、前記MMTストリームに含まれるMPTを用いて算出されたPCRが挿入されたMPEG−2 TSに変換して送信する変換部とを備える。
このように、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換するとともに、MMTストリームに含まれるMPTから算出したPCRを当該MPEG−2 TSに含める構成により、MMTストリームに含まれるNTPから同期クロックを生成するためのPLL回路等を用いる必要がなく、また、映像データを解析してPCRの挿入位置を求める必要がなく、簡易な構成および処理で、デコード可能なMPEG−2 TSを後段の装置に与えることができる。したがって、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することができる。
(3)本開示の実施の形態に係るPCR生成方法は、PCR生成装置におけるPCR生成方法であって、MMTストリームに含まれるMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出するステップと、抽出した前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出するステップと、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含めるべきPCRとして算出するステップとを含む。
このように、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換するとともに、MMTストリームに含まれるMPTから算出したPCRを当該MPEG−2 TSに含める構成により、MMTストリームに含まれるNTPから同期クロックを生成するためのPLL回路等を用いる必要がなく、また、映像データを解析してPCRの挿入位置を求める必要がなく、簡易な構成および処理で、デコード可能なMPEG−2 TSを後段の装置に与えることができる。したがって、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することができる。
(4)本開示の実施の形態に係るPCR生成プログラムは、PCR生成装置において用いられるPCR生成プログラムであって、コンピュータを、MMTストリームに含まれるMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する抽出部と、前記抽出部によって抽出された前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出し、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含めるべきPCRとして算出する算出部、として機能させるためのプログラムである。
このように、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換するとともに、MMTストリームに含まれるMPTから算出したPCRを当該MPEG−2 TSに含める構成により、MMTストリームに含まれるNTPから同期クロックを生成するためのPLL回路等を用いる必要がなく、また、映像データを解析してPCRの挿入位置を求める必要がなく、簡易な構成および処理で、デコード可能なMPEG−2 TSを後段の装置に与えることができる。したがって、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することができる。
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成および基本動作]
図1は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムの構成を示す図である。
図1を参照して、放送受信システム301は、STB(Set Top Box)131を備える。STB131は、TVモニタ133に接続されている。
STB131およびTVモニタ133は、たとえば、衛星放送を提供する事業者の提供するサービスに加入している加入者宅152に設けられる。
STB131には、たとえば、外部アンテナ81が接続されている。STB131は、たとえば、図示しない放送衛星から送信された一般社団法人 電波産業会、”高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 ARIB STD−B44 2.1版”、平成28年3月25日(非特許文献2)に開示されている方式に従う高度広帯域衛星デジタル放送等の衛星放送波を外部アンテナ81を介して受信する。
当該衛星放送波には、番組の情報を含むMMTP(MPEG Media Transport Protocol)パケットが多重化されたMMTストリームが含まれる。番組の情報は、たとえば、音声情報、映像情報、EPG(Electronic Program Guide)情報、SI情報(Service Information)および字幕情報等を含む。
音声情報および映像情報は、たとえば、所定の方式に従って、圧縮および暗号化が施されている。
図2は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおいて、衛星放送波によって伝送されるデータのプロトコルスタックの一例を示す図である。図2では、TLVパケットを用いるプロトコルスタックが示されている。
図2を参照して、TLVパケットは、たとえば、2160pまたは4320p等の規格に従う、4K UHDTV(Ultra High Definition Television)または8K UHDTV等の送信に用いられることが多い。
図2に示す例では、衛星放送波は、たとえば、TMCC(Transmission&Multiplexing Configuration Control)情報およびTLVパケット等を含む。
図3は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおいて、衛星放送波によって伝送されるTLVパケットの一例を示す図である。図3には、データ種別を示す情報が格納されたヘッダを有するパケットの一例である、International Telecommunication Union Radiocommunications Sector、”Recommendation ITU−R BT.1869”、2010年3月、[online]、[平成31年3月8日検索]、インターネット〈URL:http://www.itu.int/dms_pubrec/itu−r/rec/bt/R−REC−BT.1869−0−201003−I!!PDF−E.pdf〉(非特許文献3)の規格に従うTLVパケットのフォーマットが示されている。
TLVパケットは、TLVヘッダと、TLVペイロードとを含む。TLVヘッダは、「01」の値が格納された「スタートコード」のフィールド、「将来予約」のフィールド、「パケットタイプ」のフィールド、および「長さ」のフィールドを含み、これらのフィールドの長さは、それぞれ2ビット、6ビット、8ビットおよび16ビットである。
「パケットタイプ」のフィールドには、「0x01」、「0x02」、「0x03」または「0xFF」等の値が格納される。ここで、「0x」で始まる数字は、「0x」以降の数字が16進数で表されていることを意味する。
「パケットタイプ」のフィールドにおいて「0x01」が格納される場合、TLVパケット61は、TLVペイロードにおいて、「長さ」のフィールドに格納された値の総データ長となるIPv4パケットを含む。
また、「パケットタイプ」のフィールドにおいて「0x02」が格納される場合、TLVパケット62は、TLVペイロードにおいて、「長さ」のフィールドに格納された値の総データ長となるIPv6パケットを含む。
また、「パケットタイプ」のフィールドにおいて「0x03」が格納される場合、TLVパケット63は、TLVペイロードにおいて、「長さ」のフィールドに格納された値の総データ長となるIPパケットを含む。圧縮IPパケットは、たとえばIPヘッダが圧縮されたIPパケットである。
また、「パケットタイプ」のフィールドにおいて「0xFF」が格納される場合、TLVパケット64は、TLVペイロードにおいて、「長さ」のフィールドに格納された値の総データ長となるヌルデータを含む。以下、TLVペイロードにおいてヌルデータを含むTLVパケットを、TLVヌルパケットとも称する。
再び図2を参照して、たとえば、時刻情報の一例として時刻同期用のNTP(Network Time Protocol)データ、IP−SIデータ、MMTPパケット、またはデータ伝送方式は、UDP(User Datagram Protocol)/IPパケットに格納される。MMTPパケットには、映像情報、音声情報、MMT−SIデータ、および他の情報が格納される。
TLVパケット61〜63(以下、TLV情報パケットとも称する。)は、このようなUDP/IPパケットを格納する。
また、放送波において、フレームを構成する1または複数のストリームが含まれることが規定されている。放送波を用いて、フレームの構造を維持したままストリームの伝送が行われることにより、複数のストリームを効率良く伝送することができる。
フレームには、最大で16の放送局の番組にそれぞれ対応する複数のストリームを含めることが可能である。各ストリームは、たとえばTLVパケットにおけるMMTPパケットに含まれる伝送ストリームIDすなわちTLVストリームIDを用いることにより区別される。
再び図1を参照して、STB131は、受信した衛星放送波から番組の情報を取得し、取得した番組の情報に基づいて音声情報および映像情報をデコードし、デコード後の音声情報および映像情報をTVモニタ133へ送信する。
TVモニタ133は、STB131から受信した音声情報および映像情報に基づいて番組を再生する。
[課題]
たとえば、上述のようなMMTストリームを含む衛星放送波の運用が開始される以前のSTB等のデコード装置は、当該MMTストリームに含まれる音声情報および映像情報の処理に対応していない可能性がある。
一方、当該デコード装置は、現行のMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)に含まれる音声情報および映像情報の処理を行うことは可能である。
このような場合、放送受信システムにおいて、衛星放送波の当該デコード装置への入力前に、衛星放送波に含まれるMMTストリームをMPEG−2 TSへ変換し、変換したMPEG−2 TSを含む衛星放送波を当該デコード装置へ入力する方法が考えられる。
このように、MMTストリームをMPEG−2 TSへ変換する場合、MPEG−2 TSにおいて用いられる時刻同期用のPCR(Program Clock Reference)を、MMTストリームに含まれる時刻同期用のNTPデータから生成する必要がある。
NTPデータからPCRを生成するには、たとえば、PLL(Phase Locked Loop)回路を構成するためのVCO(Voltage−Controlled Oscillator)および比較器等の専用のハードウェアを要する。
また、このような専用のハードウェアを用いないでPCRを生成する場合、映像情報または音声情報の一例であるES(Elementary Stream)の解析等の複雑な処理が必要となる。
これに対して、本開示の実施の形態に係る放送受信システムでは、以下のような構成および動作により、上記課題を解決する。
[構成および基本動作]
図4は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムの構成を示す図である。
図4を参照して、放送受信システム302は、放送受信システム301と比べて、さらにストリーム変換装置101を備える。
図5は、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置の構成を示す図である。
図5を参照して、ストリーム変換装置101は、受信部11と、MPT(MMT Package Table)検出部12と、変換部13と、PCR生成装置102とを備える。PCR生成装置102は、抽出部21と、算出部22とを備える。受信部11は、チューナ31を含む。ストリーム変換装置101は、たとえば、MMTストリームをMPEG−2 TSへ変換する。
より詳細には、ストリーム変換装置101における受信部11は、MMTストリームを受信する。具体的には、受信部11におけるチューナ31は、外部アンテナ81を介して衛星放送波を受信し、受信した衛星放送波に対して復調処理を行うことにより、NTPデータ、MMT−SIデータ、映像情報および音声情報等が多重化されたMMTストリームを生成する。
そして、チューナ31は、生成したMMTストリームをMPT検出部12へ出力する。
図6は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおけるMMTストリームの一例を示す図である。
図6を参照して、MMTストリームは、NTPデータと、MMT−SIデータと、映像情報である複数のビデオMMTPパケットおよび音声情報である1または複数のオーディオMMTPパケットとを含む。
ビデオMMTPパケットは、Iピクチャ(Intra−Picture)、Pピクチャ(Predictive−Picture)およびBピクチャ(By−directionally Predictive−Picture)のいずれか1つを含む。
MMTストリームにおいて、Iピクチャを含む1つのビデオMMTPパケット、Pピクチャをそれぞれ含む1または複数のビデオMMTPパケット、およびBピクチャをそれぞれ含む1または複数のビデオMMTPパケットの各々を、単にピクチャとも称する。
また、Iピクチャを含む1つのビデオMMTPパケット、Pピクチャをそれぞれ含む1または複数のビデオMMTPパケット、およびBピクチャをそれぞれ含む1または複数のビデオMMTPパケットの組をGOP(Group of Picture)とも称する。Iピクチャは、GOPの先頭に配置される。
また、MMTストリームでは、GOPおよび複数のオーディオMMTPパケットの組ごとに、識別子として固有のMPU(Media Processing Unit)シーケンス番号SNが付与されている。
MMT−SIデータは、PLT(Package List Table)およびMPT等を含む。MPTは、たとえば、STB131が画像表示または音声の出力を行うタイミングを示すタイミング情報であるPTS(Presentation Time Stamp)、およびSTB131がビデオMMTPパケットおよびオーディオMMTPパケットのデコードを行うタイミングを示すタイミング情報であるDTS(Decode Time Stamp)等を含む。また、MPTには、MMTストリームに含まれる複数のGOPのPTSおよびDTS等に関する情報が記述されている。
図7は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおけるMPTの一例を示す図である。図7は、図6に示すMMTストリームのMPTを示している。
図7を参照して、MPTにおける「Asset:1」には、たとえば、MMTストリームに含まれるビデオMMTPパケットに関する情報が記述され、図示しない「Asset:2」には、たとえば、MMTストリームに含まれるオーディオMMTPパケットに関する情報が記述される。
より詳細には、MPTにおける「Asset:1」には、ビデオMMTPパケットのMPUシーケンス番号と、「MPU Presentation Time」との対応関係を示すMPU Timestamp descriptorが含まれる。
「MPU Presentation Time」は、対応のGOPにおける先頭のピクチャのPTSをNTPタイムスタンプ形式で示している。NTPタイムスタンプ形式では、秒単位の時間が上位32ビットにおいて示され、1秒以下の時間が下位32ビットにおいて示される。
すなわち、MPU Timestamp descriptorは、MPUシーケンス番号SNごとに、当該MPUシーケンス番号SNを有するGOPに含まれる、1番目に画像表示されるべきピクチャ(以下、最初の表示ピクチャとも称する。)のPTSを示している。
具体的には、たとえば、図6に示すMMTストリームの1番目のGOPは、MPUシーケンス番号SNが「900」であり、当該GOPに含まれる最初の表示ピクチャのPTSが「0x200000000」である。当該MMTストリームの2番目のGOPは、MPUシーケンス番号SNが「901」であり、当該GOPに含まれる最初の表示ピクチャのPTSは、「0x288ab3e62」である。ここで、「0x」で始まる数字は、「0x」以降の数字が16進数で表されていることを意味する。
また、MPTにおける「Asset:2」には、オーディオMMTPパケットの組におけるタイミング情報が含まれる。
また、MPTには、1または複数のGOPに含まれるピクチャごとに、当該ピクチャにおけるPTSおよびDTSのオフセットを示す情報が格納されたMPU Extended Timestamp descriptorが含まれる。
MPU Extended Timestamp descriptorには、対応のGOPに含まれる1または複数のピクチャにおけるPTSおよびDTSのオフセットを示す情報が含まれる。
より詳細には、MPU Extended Timestamp descriptorは、MMTストリームにおけるクロックの周波数この場合180kHzを示す「Timescale」、当該GOPに含まれる最初の表示ピクチャにおけるPTSおよび1番目にデコードすべきピクチャにおけるDTSのオフセットを示す「MPU Decoding time offset」、ならびに対応のGOPに含まれる1または複数のピクチャに対応する「Access unit」ごとの、当該1または複数のピクチャのPTSおよびDTSのオフセットを示す「DTS PTS offset」を含む。
より詳細には、「Access unit」ごとの「DTS PTS offset」が、当該ピクチャがデコードされる順に記述されている。
具体的には、たとえば、図6に示すMMTストリームの1番目のGOPすなわちMPUシーケンス番号SNが「900」であるGOPにおける最初の表示ピクチャの「MPU Decoding time offset」が「9008」である。
また、当該GOPにおける1番目にデコードすべきピクチャすなわちIピクチャの「DTS PTS offset」が「30030」である。
再び図5を参照して、MPT検出部12は、チューナ31から受けたMMTストリームに含まれるMMT−SIデータにおけるMPTを抽出し、抽出したMPTをPCR生成装置102へ出力する。
また、MPT検出部12は、チューナ31から受けたMMTストリームを変換部13へ出力する。
[PCR生成]
PCR生成装置102は、ストリーム変換装置101によってMMTストリームから変換されるMPEG−2 TSに含めるべきPCRを、ストリーム変換装置101におけるMPT検出部12から受けたMPTに基づいて算出する。PCRは、たとえば、衛星放送を提供する事業者の局側における放送波を放送衛星へ送信する装置と、STB131との同期をとるためのタイミング情報である。
たとえば、PCR生成装置102は、当該MPTにおけるMPU Timestamp descriptorおよびMPU Extended Timestamp descriptorに基づいてPCRを算出する。
より詳細には、PCR生成装置102における抽出部21は、ストリーム変換装置101におけるMPT検出部12から受けたMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する。
具体的には、抽出部21は、MPT検出部12から受けたMPTから、当該MPTにおけるMPU Timestamp descriptorに含まれる1番目のGOPのMPUシーケンス番号SNおよびPTSすなわち「MPU Presentation Time」を取得する。
具体的には、抽出部21は、図7に示すMPTにおいて、1番目のGOPのMPUシーケンス番号SNとして「900」と、「MPU Presentation Time」として「0x200000000」とを取得する。
また、抽出部21は、ストリーム変換装置101におけるMPT検出部12から受けたMPTから、当該MPTにおけるMPU Extended Timestamp descriptorに含まれる1番目のGOPにおける最初の表示ピクチャのPTSおよび1番目にデコードすべきピクチャにおけるDTSのオフセットとして「MPU Decoding time offset」を取得する。
具体的には、抽出部21は、図7に示すMPTにおいて、「MPU Decoding time offset」として「9008」を取得する。
また、抽出部21は、上記MPTに複数のGOPに対応する各種情報が含まれる場合、当該各種情報に対して同様の処理を行う。
具体的には、抽出部21は、図7に示すMPTにおいて、2番目のGOPのMPUシーケンス番号SNとして「901」と、「MPU Presentation Time」として「0x288ab3e62」とを取得する。
また、抽出部21は、2番目のGOPにおけるにおける最初の表示ピクチャのMPU Decoding time offset「9008」を取得する。
そして、抽出部21は、GOPごとに、取得したMPUシーケンス番号SN、PTSおよび「MPU Decoding time offset」を対応付けたタイミング補正情報を算出部22へ出力する。
算出部22は、抽出部によって抽出されたPTSおよびMPU Decoding time offsetから対応のGOPにおける1番目にデコードすべきIピクチャのDTSを算出する。
より詳細には、算出部22は、抽出部21から受けたタイミング補正情報に含まれるMPUシーケンス番号SNに基づいて、当該MPUシーケンス番号SNを有するGOPごとに上記DTSを算出する。
具体的には、算出部22は、たとえば、1番目のGOPに対応するタイミング補正情報の示すMPU Presentation Time「0x200000000」から、MPU Decoding time offset「9008」を以下のように換算した値(以下、換算値とも称する)を減算することにより、MPUシーケンス番号SN「900」を有するGOPにおけるIピクチャのDTSを算出する。
具体的には、算出部22は、MPU Decoding time offset「9008」を、図7に示す「MPU Extended Timestamp descriptor」におけるTimescale「180000」/(2^32)で除することにより、換算値を算出する。ここで、「a^b」は、aのb乗を意味する。
そして、算出部22は、MPU Presentation Time「0x200000000」から、当該換算値を減算して、MPUシーケンス番号SN「900」を有するGOPにおけるIピクチャのDTSとして「0x1f330498b」を算出する。
次に、算出部22は、ストリーム変換装置101によってMMTストリームから変換されるMPEG−2 TSに含めるべきPCRを算出する。
より詳細には、算出部22は、算出したDTS「0x1f330498b」から所定値を減算する。所定値は、たとえば、ビットレート等に基づいて決定される1秒程度に相当する値である。この例では、所定値は、「0x100000000」であるとする。
具体的には、算出部22は、算出したDTS「0x1f330498b」から「0x100000000」を減算したDTS「0xf330498b」を算出する。
ここで、MMTストリームにおいて用いられるタイミング情報およびMPEG−2 TSにおいて用いられるタイミング情報であるDTSは、MMTストリームにおけるクロックの周波数とMPEG−2 TSにおけるクロックの周波数とが異なることから、MMTストリームから取得されたタイミング情報をMPEG−2 TSのタイミング情報として使用することはできない。
このため、算出部22は、算出したDTSから所定値を減算した結果に基づく値を当該PCRとして算出する。
より詳細には、算出部22は、上記DTS「0x1f330498b」から所定値を減算したDTS「0xf330498b」に基づく値を当該PCRとして算出する。
そして、算出部22は、放送受信システム302において、たとえば、MPEG−2 TSにおけるクロックの周波数が90kHzであることから、DTS「0xf330498b」を90000/(2^32)倍した「0x14df8」をMPEG−2 TSに含めるべきPCRとして算出する。
また、算出部22は、上記MPUシーケンス番号SN「900」を有するGOPのDTS「0x1f330498b」を90000/(2^32)倍した「0x2ad88」を、MPEG−2 TSにおける上記PCRに対応するDTSとして算出する。
また、算出部22は、タイミング補正情報に含まれる2番目のGOPのMPU Presentation Time「0x288ab3e62」およびMPU Decoding time offset「9008」に基づいて、同様の計算を行い、MPUシーケンス番号SN「901」を有するGOPに対応するPCR「0x209a7」および当該PCRに対応するDTS「0x36937」を算出する。
算出部22は、算出した各PCR、各DTSおよびMPUシーケンス番号SNを対応付けたPCR情報をストリーム変換装置101における変換部13へ出力する。
図8は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおけるPCR情報の一例を示す図である。図8は、図6および図7に示すMMTストリームのMPTに基づいて算出されたPCRおよびDTSを含むPCR情報を示している。
図8を参照して、MPUシーケンス番号SNが「900」であるGOPのPCRは、「0x14df8」であり、DTSは「0x2ad88」である。MPUシーケンス番号SNが「901」であるGOPのPCRは、「0x209a7」であり、DTSは「0x36937」である。
このような構成により、たとえば、衛星放送波に含まれるMMTストリームの送信側クロックに対してより正確に同期したクロックを生成可能な回路を用いることなく、簡単な構成および処理でPCRを算出することができる。
[ストリーム変換]
ストリーム変換装置101における変換部13は、受信部11によって受信されたMMTストリームを、TSパケットが多重化されたMPEG−2 TSに変換する。
より詳細には、変換部13は、受信部11によって受信されたMMTストリームをMPT検出部12から受けて、1または複数のビデオMMTPパケットおよび1または複数のオーディオMMTPパケットを当該MMTストリームから取得する。
そして、変換部13は、取得した1または複数のビデオMMTPパケットおよび1または複数のオーディオMMTPパケットを、それぞれ、ビデオPES(Packetized Elementary Stream)パケットおよびオーディオPESパケットに変換する。
より詳細には、変換部13は、各ビデオMMTPパケットおよび各オーディオMMTPパケットにおけるMMTPヘッダをPESヘッダに付け替えることにより、当該各ビデオMMTPパケットおよび当該各オーディオMMTPパケットをビデオPESパケットおよびオーディオPESパケットに変換する。
具体的には、変換部13は、MPT検出部12から受けたMMTストリームにおけるMPTに基づいて、当該各ビデオMMTPパケットおよび当該各オーディオMMTPパケットに対応するPESヘッダをそれぞれ生成する。
そして、変換部13は、取得した1または複数のビデオMMTPパケットおよび1または複数のオーディオMMTPパケットから、MMTPヘッダをそれぞれ取り除く。
次に、変換部13は、取り除いたMMTPヘッダの示すMPUシーケンス番号SNに対応するPID(Packet Identification)を含むTSヘッダを生成する。PIDは、ビデオPESパケットおよびオーディオPESパケットを示す識別子である。ストリーム変換装置101において、ビデオPESパケットにはPID「1」が付与され、オーディオPESパケットにはPID「2」が付与される。
変換部13は、MMTPヘッダが取り除かれた1または複数のビデオMMTPパケットおよび1または複数のオーディオMMTPパケットに、生成した上記PESヘッダを付加することにより、ビデオPESパケットおよびオーディオPESパケットを生成する。
さらに、変換部13は、生成したビデオPESパケットおよびオーディオPESパケットに対応するPIDを含むTSヘッダを付加することにより、対応のPIDを含むビデオTSパケットおよびオーディオTSパケットをそれぞれ生成する。
また、変換部13は、上記各PIDを含むPMT(Program Map Table)が格納されたTSパケットと、当該PMTのPIDを含むPAT(Program Association Table)が格納されたTSパケットとを含むPSIデータを生成する。
このようにして、変換部13は、変換したビデオPESパケットおよびオーディオPESパケットを含むMPEG−2 TSを生成する。
図9は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおけるMPEG−2 TSの一例を示す図である。
図9を参照して、MPEG−2 TSは、PSIデータと、複数のビデオTSパケットおよび複数のオーディオTSパケットとを含む。
[PCRの挿入]
変換部13は、生成したMPEG−2 TSに、MMTストリームに含まれるMPTを用いて算出されたPCRを挿入する。
より詳細には、変換部13は、PCR生成装置102における算出部22からPCR情報を受けて、当該PCR情報に含まれるPCRを自己が生成したMPEG−2 TSに挿入する。
図10は、本開示の実施の形態に係る放送受信システムにおける、PCRが挿入されたMPEG−2 TSの一例を示す図である。
図10を参照して、図9に示すMPEG−2 TSにおいて、PCR情報に含まれるPCRが対応のビデオTSパケットの前に挿入される。
変換部13は、たとえば、PCR情報に基づいて、MPEG−2 TSにおけるPCRを挿入すべき位置として、当該MPEG−2 TSの変換元のMMTストリームに含まれる各GOPに対応する位置を特定する。
より詳細には、変換部13は、たとえば、PCR情報を参照することにより、PCR情報に含まれる、MMTストリームにおける1番目のGOPのPCRに対応するDTSを有するビデオTSパケットを特定し、特定したビデオTSパケットの直前に対応のPCRを挿入する。
具体的には、変換部13は、たとえば、MPUシーケンス番号SN「900」を有するGOPのPCR「0x14df8」に対応するDTS「0x2ad88」を有するビデオTSパケットを特定し、特定したビデオTSパケットの直前に対応のPCRを挿入する。
また、変換部13は、たとえば、MPUシーケンス番号SN「901」を有するGOPのPCR「0x209a7」に対応するDTS「0x36937」を有するビデオTSパケットを特定し、特定したビデオTSパケットの直前に対応のPCRを挿入する。
より詳細には、変換部13は、それぞれ、当該各PCRに固有のPIDを含むTSヘッダを付加したTSパケットを生成し、生成したTSパケットをMPEG−2 TSにおける対応のビデオTSパケットの直前に挿入する。
このような処理により、ストリーム変換装置101において、MPEG−2 TSに挿入すべきPCRを簡単な構成および処理で生成することができる。
そして、変換部13は、当該PCRが挿入されたMPEG−2 TSをSTB131へ送信する。
STB131は、ストリーム変換装置101から受けたMPEG−2 TSから番組の情報を取得し、取得した番組の情報に基づいて音声情報および映像情報をデコードし、デコード後の音声情報および映像情報をTVモニタ133へ送信する。
TVモニタ133は、STB131から受信した音声情報および映像情報に基づいて番組を再生する。
[動作の流れ]
本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置101およびPCR生成装置102は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図11は、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置がMMTストリームをMPEG−2 TSへ変換する際の動作手順を定めたフローチャートである。
図11を参照して、まず、ストリーム変換装置101は、衛星放送波を受信し、受信した衛星放送波に対して復調処理を行うことにより、MMTPパケットが多重化されたMMTストリームを生成する(ステップS101)。
次に、ストリーム変換装置101は、生成したMMTストリームからMPTを抽出し、抽出したMPTを自己のPCR生成装置102へ出力する(ステップS102)。
また、ストリーム変換装置101は、生成したMMTストリームをMPEG−2 TSへ変換する(ステップS103)。
次に、ストリーム変換装置101におけるPCR生成装置102は、ストリーム変換装置101から受けたMPTから、当該MPTに含まれるMPUシーケンス番号、当該MPUシーケンス番号ごとのPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する(ステップS104)。
次に、PCR生成装置102は、抽出したPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットから、上記MPUシーケンス番号ごとのDTSを算出する(ステップS105)。
次に、PCR生成装置102は、算出したDTSから所定値を減算した値に基づく値を算出することによりPCRを生成する(ステップS106)。
次に、PCR生成装置102は、生成したPCRと対応のMPUシーケンス番号SNとを対応付けたPCR情報をストリーム変換装置101へ出力する(ステップS107)。
次に、ストリーム変換装置101は、PCR生成装置102から受けたPCR情報に含まれるPCRを、自己がMMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含める(ステップS108)。
次に、ストリーム変換装置101は、PCR生成装置102によって生成された生成PCRを含むMPEG−2 TSを、たとえばSTB131へ送信する(ステップS109)。
なお、ストリーム変換装置101における受信部11は、チューナ31を含む構成であるとしたが、これに限定するものではなく、たとえば、図示しないIP通信部をさらに含む構成であってもよい。
この場合、ストリーム変換装置101におけるIP通信部は、たとえば、IPヘッダ、UDPヘッダおよびRTPヘッダが付加され、ペイロードにMMTストリームが分割されて格納されたIPパケットを含む放送波であるIP放送波をIP網経由で受信する。
そして、IP通信部は、受信したIP放送波に含まれるIPパケットから分割されたMMTストリームを取得し、取得した複数の分割されたMMTストリームを合わせることによりMMTストリームを復元し、復元したMMTストリームをMPT検出部12へ出力する。
なお、ストリーム変換装置101における受信部11は、チューナ31を含まず、IP通信部を含む構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置101は、PCR生成装置102を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。PCR生成装置102は、ストリーム変換装置101の外部に設けられてもよい。
また、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置101は、MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含まれる対応のビデオTSパケットの直前に対応のPCRを挿入する構成であるとしたが、これに限定するものではない。ストリーム変換装置101は、MPEG−2 TSに含まれる最初のビデオTSパケットの直前にPCRを挿入する構成であってもよい。
この場合、PCR生成装置102は、MMTストリームに含まれるGOPごとにPCRを算出するのではなく、MPTにおける1番目のGOPに対応するPCRを算出する。より詳細には、PCR生成装置102は、MPTにおける1番目のGOPに対応するPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットのみを抽出し、抽出したPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットに基づいてPCRを算出する。
また、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置101では、MPEG−2 TSにおいて、PCRが対応のDTSを有するビデオTSパケットの直前に挿入される構成であるとしたが、これに限定するものではない。PCRは、対応のDTSを有するビデオTSパケットの直前に限らず、たとえば、対応のビデオTSパケットの2つ以上前のTSパケットの位置に挿入されてもよい。
また、本開示の実施の形態に係るPCR生成装置102は、MPTにおける1番目のGOPの先頭となる映像情報のMPUシーケンス番号およびタイミング情報に基づいて、PCRを算出する構成であるとしたが、これに限定するものではない。PCR生成装置102は、たとえば、MMTストリームに音声情報のMPUシーケンス番号およびタイミング情報等が含まれる場合、これらに基づいて、音声情報のPCRを算出する構成であってもよい。
ただし、MMTストリームに含まれる映像情報のデータ量は、音声情報よりも多く、かつレートも高いことから、正確なタイミングでデコードする必要性が高い。このため、MMTストリームに含まれる映像情報のタイミング情報等に基づいて映像情報のPCRを算出する構成は、特に効果が大きい。
また、本開示の実施の形態に係るPCR生成装置102では、抽出部21は、MPTから、MPUシーケンス番号SN、PTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する構成であるとしたが、これに限定するものえはない。抽出部21は、MMTストリームに1つのGOPが含まれる場合、MPTから、PTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する最小限の処理により、簡易な構成および処理でPCRを算出し、MMTストリームを当該PCRが挿入されたMPEG−2 TSに変換するという本発明の目的を達成することが可能である。
ところで、MMTストリームをMPEG−2 TSへ変換して現行のデコード装置へ入力する場合、このような変換処理には、たとえば、当該変換処理用の専用のハードウェアが必要となるか、またはMMTストリームに含まれる映像データの解析が必要となる。
これに対して、本開示の実施の形態に係るPCR生成装置では、抽出部21は、MMTストリームに含まれるMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する。算出部22は、抽出部21によって抽出されたPTSおよびオフセットからDTSを算出し、算出したDTSから所定値を減算した結果に基づく値を、MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含めるべきPCR算出する。
このように、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換するとともに、MMTストリームに含まれるMPTから算出したPCRを当該MPEG−2 TSに含める構成により、MMTストリームに含まれるNTPから同期クロックを生成するためのPLL回路等を用いる必要がなく、また、映像データを解析してPCRの挿入位置を求める必要がなく、簡易な構成および処理で、デコード可能なMPEG−2 TSを後段の装置に与えることができる。
したがって、本開示の実施の形態に係るPCR生成装置では、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することができる。
また、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置では、受信部11は、MMTストリームを受信する。変換部13は、受信部11によって受信されたMMTストリームを、当該MMTストリームに含まれるMPTを用いて算出されたPCRが挿入されたMPEG−2 TSに変換して送信する。
このように、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換するとともに、MMTストリームに含まれるMPTから算出したPCRを当該MPEG−2 TSに含める構成により、MMTストリームに含まれるNTPから同期クロックを生成するためのPLL回路等を用いる必要がなく、また、映像データを解析してPCRの挿入位置を求める必要がなく、簡易な構成および処理で、デコード可能なMPEG−2 TSを後段の装置に与えることができる。
したがって、本開示の実施の形態に係るストリーム変換装置では、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することができる。
また、本開示の実施の形態に係るPCR生成方法では、まず、MMTストリームに含まれるMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する。次に、抽出したPTSおよびオフセットからDTSを算出する。次に、算出したDTSから所定値を減算した結果に基づく値を、MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含めるべきPCRとして算出する。
このように、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換するとともに、MMTストリームに含まれるMPTから算出したPCRを当該MPEG−2 TSに含める構成により、MMTストリームに含まれるNTPから同期クロックを生成するためのPLL回路等を用いる必要がなく、また、映像データを解析してPCRの挿入位置を求める必要がなく、簡易な構成および処理で、デコード可能なMPEG−2 TSを後段の装置に与えることができる。
したがって、本開示の実施の形態に係るPCR生成方法では、簡易な構成および処理で、MMTストリームをMPEG−2 TSに変換することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
MMT(MPEG Media Transport)ストリームに含まれるMPT(MMT Package Table)からPTS(Presentation Time Stamp)、ならびにPTSおよびDTS(Decode Time Stamp)のオフセットを抽出する抽出部と、
前記抽出部によって抽出された前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出し、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)に含めるべきPCR(Program Clock Reference)として算出する算出部とを備え、
前記抽出部は、前記MMTストリームにおけるGOPの先頭となる映像情報のMPUシーケンス番号、PTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出し、
前記MPTには複数の前記GOPに関する情報が記述されており、
前記算出部は、前記MPUシーケンス番号を用いて前記GOPを特定し、前記GOPごとに前記PCRを算出する、PCR生成装置。
[付記2]
MMTストリームを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記MMTストリームを、前記MMTストリームに含まれるMPTを用いて算出されたPCRが挿入されたMPEG−2 TSに変換して送信する変換部とを備え、
前記変換部は、前記MMTストリームを、前記GOPごとに算出された前記PCRが対応の前記GOPに対応付けて挿入されたMPEG−2 TSに変換して送信し、
前記変換部は、算出された前記PCRを、前記MMTストリームにおけるGOPの先頭の映像情報の直前に挿入する、ストリーム変換装置。
11 受信部
12 MPT検出部
13 変換部
21 抽出部
22 算出部
31 チューナ
61,62,63,64 TLVパケット
81 外部アンテナ
101 ストリーム変換装置
131 STB
133 TVモニタ
152 加入者宅
301 放送受信システム

Claims (4)

  1. MMT(MPEG Media Transport)ストリームに含まれるMPT(MMT Package Table)からPTS(Presentation Time Stamp)、ならびにPTSおよびDTS(Decode Time Stamp)のオフセットを抽出する抽出部と、
    前記抽出部によって抽出された前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出し、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)に含めるべきPCR(Program Clock Reference)として算出する算出部とを備える、PCR生成装置。
  2. MMTストリームを受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された前記MMTストリームを、前記MMTストリームに含まれるMPTを用いて算出されたPCRが挿入されたMPEG−2 TSに変換して送信する変換部とを備える、ストリーム変換装置。
  3. PCR生成装置におけるPCR生成方法であって、
    MMTストリームに含まれるMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出するステップと、
    抽出した前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出するステップと、
    算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含めるべきPCRとして算出するステップとを含む、PCR生成方法。
  4. PCR生成装置において用いられるPCR生成プログラムであって、
    コンピュータを、
    MMTストリームに含まれるMPTからPTS、ならびにPTSおよびDTSのオフセットを抽出する抽出部と、
    前記抽出部によって抽出された前記PTSおよび前記オフセットからDTSを算出し、算出した前記DTSから所定値を減算した結果に基づく値を、前記MMTストリームから変換したMPEG−2 TSに含めるべきPCRとして算出する算出部、
    として機能させるための、PCR生成プログラム。
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