JP2021016067A - 中継システム、中継装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】経路広告先の中継装置の経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数を超えないように経路広告を制御する。【解決手段】監視サーバ3における経路制御部31は、ルータ21のルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えることが予測される場合、エッジルータ11のセッションテーブル114を参照して、各セッションにおいて通信に使用している経路情報を特定することによって、ルーティングテーブル113における経路情報の中から通信に使用されていない経路情報を抽出する。広告フィルタ部1111は、抽出された経路情報に対応する広告非対象フラグをセットする。経路広告部112は、広告非対象フラグがセットされている経路情報を除外してルータ21に経路広告する。【選択図】図1
Description
本発明は、中継システム、中継装置及びプログラムに関する。
ルータは、受け取ったデータパケットを宛先が存在するネットワークに転送するルーティング機能を有している。ルータが保持する経路テーブル(「ルーティングテーブル」とも言う)には、データの宛先のネットワークIDと、データパケットの宛先を特定するアドレスとを組にして設定された経路情報が登録されており、ルータは、経路テーブルを参照することによってデータパケットの転送先を決定する。
ところで、自己が保持する経路情報を他のルータへ知らせることを「経路広告」というが、ルータは、経路広告を行うことによって経路テーブルの整合性をルータ間で維持している。
経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数は決められているので、複数の中継装置から経路広告されてきた多数の経路情報を登録しようとすると、自己の経路テーブルの上限数を超えてしまう可能性が生じてくる。換言すると、経路広告する側の中継装置が、自己が経路テーブルに登録されている全ての経路情報をそのまま経路広告すると、経路情報を受け取る側の中継装置において経路テーブルの上限数を超えさせてしまう可能性がある。
本発明は、経路広告先の中継装置の経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数を超えないように経路広告を制御することを目的とする。
本発明に係る中継システムは、第1の中継装置と、前記第1の中継装置からの経路広告を受け取る第2の中継装置と、前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な上限数を超えることが予測される場合、前記第1の中継装置から前記第2の中継装置に経路広告する経路情報の数を制御する制御手段と、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち前記制御手段による経路情報の数の制御により経路広告の対象外とされた経路情報を除外して前記第2の中継装置に経路広告する経路広告手段と、を有することを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さい所定の第1の閾値を超えている場合、又は前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さい所定の第2の閾値を超えている場合、前記第1の中継装置が中継しているセッションに関する情報を保持するセッションテーブルを参照し、いずれのセッションの確立にも参照されていない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とすることを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記セッションテーブルから各セッションにおける通信量を取得する通信量取得部を有し、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さく、かつ前記第1の閾値より大きい第3の閾値を超えている場合、又は前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さく、かつ前記第2の閾値より大きい第4の閾値を超えている場合、セッションの通信量を経路情報毎に集計した結果、通信量が最も少ない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とすることを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記第1の中継装置が中継しているセッションに関する情報を保持するセッションテーブルから各セッションにおける通信量を取得する通信量取得部を有し、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さい第3の閾値を超えている場合、又は前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さい第4の閾値を超えている場合、セッションの通信量を経路情報毎に集計した結果、通信量が最も少ない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とすることを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が前記第3の閾値以下になるまで、又は前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が前記第4の閾値以下になるまで、通信量が最も少ない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とする処理を繰り返し行うことを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記第2の中継装置への経路広告の対象外と決定した経路情報がデフォルトルートの場合、その決定を取り消すことを特徴とする。
また、前記第2の中継装置への経路広告の対象外と決定された経路情報を利用する経路をデフォルトルート経由に切り替える切替手段を有することを特徴とする。
また、前記制御手段は、通信量が最も少ない経路情報が複数存在する場合、前記第1の中継装置が受信する通信量の最も少ない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とすることを特徴とする。
また、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち通信量の最も少ない経路情報を最優先のデフォルトルートに設定する設定手段を有することを特徴とする。
本発明に係る中継装置は、経路テーブルを記憶する記憶手段と、前記経路テーブルに登録されている経路情報を他の中継装置に経路広告する経路広告手段と、を有し、前記経路広告手段は、前記他の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な上限数を超えることが予測される場合、前記記憶手段が記憶する経路テーブルに登録されている1又は複数の経路情報を除外して前記他の中継装置に経路広告することを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、第1の中継装置からの経路広告を受け取る第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な上限数を超えることが予測される場合、前記第1の中継装置から前記第2の中継装置に経路広告する経路情報の数を制御する制御手段、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち前記制御手段による経路情報の数の制御により経路広告の対象外とされた経路情報を除外して前記第2の中継装置に経路広告する経路広告手段、として機能させる。
請求項1に記載の発明によれば、経路広告先の中継装置の経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数を超えないように経路広告を制御することができる。
請求項2に記載の発明によれば、通信に利用されていない経路情報を経路広告の対象外とすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、通信に利用されていても通信量が最も少ないことから経路広告の対象外としても影響が最も少ないと考えられる経路情報を経路広告の対象外とすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、通信に利用されていても通信量が最も少ないことから経路広告の対象外としても影響が最も少ないと考えられる経路情報を経路広告の対象外とすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な上限数に達しないと推測できる状態になるまで経路広告の数を削減することができる。
請求項6に記載の発明によれば、中継できなくなる状況を回避することができる。
請求項7に記載の発明によれば、第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報の数を削減することができる。
請求項8に記載の発明によれば、第1の中継装置が外部宛への中継を優先的に取り扱うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、通信量の最も少ない経路情報により特定される中継装置に中継処理を実行させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、経路広告先の中継装置の経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数を超えないように経路広告を制御することができる。
請求項11に記載の発明によれば、経路広告先の中継装置の経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数を超えないように経路広告を制御することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態におけるネットワークシステムの全体構成及びブロック構成を示す図である。図1には、本発明に係る中継システムを、オンプレミスの各社内ネットワークシステム1とクラウドサービス2とをVPN(Virtual Private Network)で接続し、更に監視サーバ3を含めることで構築されたネットワークシステムに適用した場合のシステム構成例が示されている。なお、各社内ネットワークシステム1は、同様の構成を有しているので、同じ符号を付ける。図1では、2拠点の社内ネットワークシステム1を示しているが、拠点数はこれに限らず1以上あればよい。
社内ネットワークシステム1は、エッジルータ11とユーザ端末12とがLAN等のネットワーク13で接続されて構成される。エッジルータ11は、ルーティング機能を有する中継装置の一形態である。本実施の形態におけるエッジルータ11は、フルメッシュ型のネットワークに対応しており、他の社内ネットワークシステム1に設置されたエッジルータ11やクラウドサービス2のルータ21に限らず、他のルータ4にも直接繋がれる。本実施の形態におけるエッジルータ11のハードウェア構成は、従前と同じでよく、CPU、ROM、RAM、記憶手段及び通信手段等を備えたコンピュータを内蔵している。ユーザ端末12は、クラウドサービスのユーザにより使用される情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等の従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。
エッジルータ11は、本発明に係る中継装置に相当し、図1に示すように、経路管理部111、経路広告部112、経路テーブル(以下、「ルーティングテーブル」)113及びセッションテーブル114を有している。なお、本実施の形態において説明に用いない構成要素については、図から省略している。
経路管理部111は、監視サーバ3における経路制御部31と連携して、ルーティングテーブル113に登録されている経路情報の管理を行う。経路管理部111に含まれる広告フィルタ部1111は、経路広告対象外として抽出された経路情報を経路広告の対象外となるようルーティングテーブル113に設定する。本実施の形態では、ルーティングテーブル113に登録されている経路情報を経路広告対象外となるよう設定することを「フィルタ」と称している。経路広告部112は、ルーティングテーブル113に登録されている経路情報を他のルータ4,21,11に経路広告するが、本実施の形態における経路広告部112は、監視サーバ3の経路制御部31による経路情報の数の制御により、少なくともルータ21に経路広告する際には、ルーティングテーブル113に登録されている経路情報のうち広告フィルタ部1111が経路広告の対象外とした経路情報を除外してから経路広告する。
図2は、本実施の形態におけるルーティングテーブル113のデータ構成の一例を示す図である。ルーティングテーブル113には、経路情報が経路毎に設定登録される。経路情報は、ルーティングテーブル113への「エントリ」とも呼ばれ、ルーティングテーブル113に登録可能な経路情報の上限数は、予め決められている。本実施の形態において取り扱う経路情報には、送信先アドレス、ネクストホップアドレス、広告非対象フラグ、経路制御非対象フラグ及び優先順位が少なくとも含まれている。送信先アドレスは、ユーザ端末12から外部に送信されるデータパケットの送信先となる装置のIPアドレスである。ネクストホップアドレスは、データパケットを中継するルータ等の中継装置のIPアドレスである。広告非対象フラグ、経路制御非対象フラグ、経路制御非対象フラグ及び優先順位は、本実施の形態において特徴とする情報項目である。このうち、広告非対象フラグは、経路広告の対象外とする経路情報に設定されるフラグ情報である。経路制御非対象フラグは、当該経路情報による経路制御の際に参照対象外とする経路情報に設定されるフラグ情報である。本実施の形態におけるルーティングテーブル113には、複数のデフォルトルートが設定登録可能であるが、優先順位は、デフォルトルートに対して設定される優先順位である。
図3は、本実施の形態におけるセッションテーブル114のデータ構成の一例を示す図である。セッションテーブル114は、通信を行う装置(例えば、ユーザ端末12)間で確立されたセッションを管理するために使用される。セッションの管理は、図示しないセッション管理部によって行われる。セッションテーブル114には、各セッションを識別するためのセッションIDに、送信元アドレス、宛先アドレス及び通信量が少なくとも含まれている。送信元アドレスは、セッションを確立した装置のうち社内ネットワークシステム1に属する装置のIPアドレスである。宛先アドレスは、セッションを確立した装置のうち社内ネットワークシステム1の外部に位置する装置のIPアドレスである。通信量は、セッションを確立した装置間で授受されたデータの通信量である。本実施の形態では、上りと下りを別個に管理する。上りは、送信元から宛先へ送信されたデータの通信量であり、下りは、宛先から送信元へ送信されたデータの通信量である。なお、本実施の形態におけるセッションテーブル114は、従前からあるセッションテーブルのデータ構成をそのまま使用してよい。
エッジルータ11における各構成要素111,112は、エッジルータ11に搭載されたコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各テーブル113,114は、エッジルータ11に搭載された記憶手段又はRAMで実現される。
クラウドサービス2は、VPN接続されたオンプレミスの社内ネットワークシステム1のユーザに所定のサービスを提供する。クラウドサービス2は、1又は複数のサーバにより実現されるが、更にエッジルータ11から経路広告された経路情報を受け取り、内部のルーティングテーブル211に設定登録するルータ21を有している。ルーティングテーブル211のデータ構成は、従前と同じでよく、また登録可能な経路情報の上限数は、予め決められている。
監視サーバ3は、従前からある汎用的なサーバコンピュータで実現可能である。すなわち、監視サーバ3は、CPU、ROM、RAM、記憶手段及び通信手段等を有するコンピュータで形成される。監視サーバ3は、クラウドサービス2のルーティングテーブル211及び各エッジルータ11のルーティングテーブル113にそれぞれ登録されている経路情報の数を監視し、経路管理部111と連携してルーティングテーブル113における中継処理を制御する。監視サーバ3は、経路制御部31及び情報管理部32を有している。第1の中継装置であるエッジルータ11は、第2の中継装置であるクラウドサービス2のルータ21に経路広告を行うが、経路制御部31は、ルータ21に登録されている経路情報の数がルーティングテーブル211に登録可能な上限数を超えることが予測される場合、エッジルータ11からルータ21に経路広告する経路情報の数を制御する。経路制御部31は、通信量算出部311、経路切替部312及びデフォルトルート設定部313を有している。通信量算出部311は、各エッジルータ11のセッションテーブル114から各セッションにおける通信量を取得し、その取得した通信量から経路情報毎の通信量を算出する。経路切替部312は、各エッジルータ11の経路管理部111と連携して、ルーティングテーブル113に登録されている経路情報のうちルータ21への経路広告の対象外と決定された経路情報を使用するセッションが使用する経路をデフォルトルート経由に切り替える。デフォルトルート設定部313は、エッジルータ11のルーティングテーブル113に登録されているデフォルトルートに対して優先順位を設定する。特に、詳細は後述するように、状況によっては、エッジルータ11のルーティングテーブル113に登録されている経路情報のうち通信量の最も少ない経路情報を最優先のデフォルトルートに設定する。情報管理部32は、ルータ21に登録されている経路情報の数がルーティングテーブル211に登録可能な上限数を超えることが予測されたことに関する情報のログ管理を行う。
監視サーバ3における各構成要素31,32は、監視サーバ3を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。なお、本実施の形態では、監視サーバ3を1台にて構成するようにしたが、例えば機能を分割して複数のサーバにて構成するようにしてもよい。また、図1では、オンプレミス及びクラウドサービス2の外部に設けているが、いずれかに設けてもよい。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
なお、以降の説明において、ルーティングテーブル113,211に登録されている経路情報の数を「経路数」とも称する。厳密にはルーティングテーブル113,211に登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数をいう。本実施の形態におけるルーティングテーブル113の場合、後述する広告非対象フラグが設定されている経路情報は、経路広告の対象とならないことから、ルーティングテーブル113に登録されていても経路数の算出の際にカウントしない。また、経路広告部112が経路広告の対象とする経路情報の数を「広告数」と称する。広告数は、経路数から広告非対象フラグが設定されている経路情報の数を差し引いた値となる。
本実施の形態におけるエッジルータ11は、本来的に有する経路広告機能によりルーティングテーブル113に設定されている経路情報を定期的にクラウドサービス2のルータ21に経路広告する。ルータ21は、各エッジルータ11の経路広告により受け取った経路情報でルーティングテーブル211を更新する。ただ、各ルーティングテーブル113に設定されている経路数の総和、換言するとルータ21が経路広告により受け取った経路情報の総数が多いと、ルーティングテーブル211に設定可能な経路情報の上限数を超えてしまう可能性がある。上限数を超えてしまうと、通信不能となる可能性が生じてくる。このような問題を解消する手法として経路集約がある。経路集約では、複数のネットワーク(詳細には「サブネット」)を1つにまとめる、換言すると複数のエントリを1つのエントリにまとめる。これにより、ルーティングテーブル113における経路数を削減できるので、結果としてルータ21への広告数も削減できる。
しかしながら、経路集約を行うと、ネクストホップアドレスにより特定される中継装置に経路が集中することになりかねない。経路が特定のルータに集中すると、そのルータにかかるネットワーク負荷が上昇する。また、そのルータとの経路上に障害が発生した場合の影響が大きくなる。
そこで、本実施の形態においては、ルータ21のルーティングテーブル211における経路数が、ルーティングテーブル211に登録可能な経路情報の上限数(以下、「エントリ上限数」と称する)を超えることが予測される場合、エッジルータ11からルータ21への広告数を制御するようにした。具体的には、広告数を削減するようにした。
従来であれば、エッジルータ11からルータ21への広告数は、ルーティングテーブル113における経路数と等しかったが、本実施の形態では、エッジルータ11からルータ21への広告数をルーティングテーブル113における経路数より少なくすることで、ルータ21が受け取る広告数の総数を削減することが可能となる。これにより、ルーティングテーブル211のエントリ上限数を超えにくくすることが可能となる。
このような本実施の形態において特徴的な広告数の削減処理を行うために、本実施の形態では、第1乃至第4の閾値を監視サーバ3に事前に設定しておく。第1乃至第4の閾値は共に、ルーティングテーブル211のエントリ上限数より小さい値である。そして、第1及び第3の各閾値はエッジルータ11に対して設定される閾値であり、第2及び第4の各閾値はルータ21に対して設定される閾値である。また、第3の閾値は第1の閾値より大きい値であり、第4の閾値は第2の閾値より大きい値である。各閾値に設定する値は、ネットワーク管理者等がルーティングテーブル113,211におけるエントリ上限数を参照するなどして適宜設定する。
以下、本実施の形態における広告数削減処理について図4A,図4Bに示すフローチャートを用いて説明する。この広告数削減処理は、監視サーバ3における経路制御部31主導のもと定期的に実施される。例えば、経路広告する直前に実施するようにしてもよい。なお、監視サーバ3は、ルータ21のルーティングテーブル211及び各エッジルータ11のルーティングテーブル113とセッションテーブル114の設定内容を参照できるものとする。例えば、経路管理部111に問い合わせるなどして必要な情報を取得する。
経路制御部31は、全てのエッジルータ11のルーティングテーブル113における経路数が第1の閾値以下であり(ステップ101でN)、かつルータ21のルーティングテーブル211における経路数が第2の閾値以下の場合(ステップ102でN)、各エッジルータ11がルーティングテーブル113における全エントリをルータ21に経路広告してルーティングテーブル211に反映させたとしても、ルーティングテーブル211における経路数はエントリ上限数を超えないと推測して処理を終了する。この場合、広告数削減処理は、次回の定時処理まで実施されない。
一方、少なくとも1つのルーティングテーブル113における経路数が第1の閾値を超えている場合(ステップ101でY)、又は全てのルーティングテーブル113における経路数が第1の閾値以下の場合であってもルーティングテーブル211における経路数が第2の閾値を超えている場合(ステップ102でY)、全てのエッジルータ11がルーティングテーブル113における全エントリをルータ21に経路広告してルーティングテーブル211に反映させると、ルーティングテーブル211における経路数はエントリ上限数を超える可能性があると推測する。このように、ルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えることが予測される場合、経路制御部31は、次のように処理する。なお、経路制御部31は、ルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えることが予測される状況を、情報管理部32に通知する。通知する情報にルーティングテーブル211及びルーティングテーブル113における各エントリの状態等を含め、情報を解析させることによってネットワーク環境の改善等に役立てるようにしてもよい。また、情報管理部32は、クラウドサービス2及び社内ネットワークシステム1におけるネットワーク管理者に報告するようにしてもよい。
ここでは、ルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えることが予測されているので、ルーティングテーブル113における経路数が第1の閾値を超えているルーティングテーブル113に限らず、全てのルーティングテーブル113に対して以下の処理を実施するのが好ましい。
まず、経路制御部31は、未処理のエッジルータ11のセッションテーブル114に登録されている全てのセッションに関する情報(以下、「セッション情報」)を取得する(ステップ103)。そして、経路制御部31は、取得したセッション情報それぞれに含まれている宛先アドレスをルーティングテーブル113における送信先アドレスと照合することによって、当該セッションにおいて通信に使用している経路情報を特定する(ステップ104)。
この処理によって、通信に使用されている経路情報とそうでない経路情報とが判別できる。ここで、いずれのセッションによる通信にも使用されていない経路情報は、ルーティングテーブル113に登録されているものの、実際には、現時点で利用されていない経路情報であることから、仮にルーティングテーブル113から削除しても、遮断されてしまうセッションは存在しない。そこで、特定された経路情報が存在すれば(ステップ105でY,ステップ106でN)、その経路情報を削除する。具体的には、広告フィルタ部1111は、経路制御部31からの指示に応じてルーティングテーブル113において該当する経路情報の広告非対象フラグをセットする(ステップ107)。本実施の形態の場合、フラグ値として“1”を設定する。これにより、広告非対象フラグがセットされた経路情報は、経路広告部112による経路広告の対象外となり、処理対象のエッジルータ11からルータ21への広告数が削減されることになる。クラウドサービス2におけるルータ21は、通信に利用されていない経路情報が広告されてこなくても、その経路情報を利用してルーティングを行うことはないので、通信障害を発生させずに済む。
但し、ステップ104において特定された経路情報がデフォルトルートの場合(ステップ106でY)、以降に確立されたセッションで通信ができなくなるおそれが発生するのでデフォルトルートは削除対象外とする。つまり、デフォルトルートを広告非対象フラグのセット対象外とする。
以上説明したステップ103〜107における処理を全てのエッジルータ11に対して実施するまで繰り返す(ステップ108でN)。そして、全てのエッジルータ11に対して実施すると(ステップ108でY)、ステップ109に移行する。
なお、本実施の形態では、全てのエッジルータ11に対して前述した処理を実施するようにしたが、例えば、1つのエッジルータ11に対して前述した処理を実施する都度、ルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超える可能性があるかどうかを推測し(ステップ101,102)、エントリ上限数を超えないことが推測されるようになったら未処理のエッジルータ11に対しては、前述した処理を実施しないようにしてもよい。必要以上に広告数を削減する必要はないからである。このように、全てのエッジルータ11に対して前述した処理を実施しない可能性がある場合、経路制御部31は、例えば経路数の多い順にエッジルータ11を実施対象とするようにしてもよい。経路数の多い方が経路広告対象外にできる経路情報がより多く存在している可能性が高いからである。また、ステップ101における経路数と第1の閾値との比較において、経路数が第1の閾値を超えるエッジルータ11のみをステップ103〜107の処理対象としてもよい。
続いて、経路制御部31は、全てのエッジルータ11のルーティングテーブル113における経路数が第3の閾値以下であり(ステップ109でN)、かつルータ21のルーティングテーブル211における経路数が第4の閾値以下の場合(ステップ110でN)、全てのエッジルータ11がルーティングテーブル113における全エントリをルータ21に経路広告してルーティングテーブル211に反映させたとしても、ルーティングテーブル211における経路数はエントリ上限数を超えないと推測して処理を終了する。
一方、少なくとも1つのルーティングテーブル113における経路数が第3の閾値を超えている場合(ステップ109でY)、又は全てのルーティングテーブル113における経路数が第3の閾値以下の場合であってもルーティングテーブル211における経路数が第4の閾値を超えている場合(ステップ110でY)、全てのエッジルータ11がルーティングテーブル113における全エントリをルータ21に経路広告してルーティングテーブル211に反映させると、ルーティングテーブル211における経路数はエントリ上限数を超えて可能性があると推測する。このように、ルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えることが予測される場合、経路制御部31は、次のように処理する。なお、上記と同様に、経路制御部31は、ルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えることが予測される状況を情報管理部32に通知する。
上記ステップ103〜108では、通信に利用されていない経路情報を経路広告対象外とするように処理した。それにもかかわらず、第1及び第2の閾値より大きい値の第2及び第4の閾値を用いるようにしても未だにルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えることが推測されている。そこで、以下に説明する処理では、通信に利用されている1又は複数の経路情報を経路広告の対象外としてでもルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えることが推測されなくなるようにしている。
まず、経路制御部31は、全てのエッジルータ11のセッションテーブル114に登録されている全てのセッション情報を取得する(ステップ111)。なお、ステップ103で取得済みのセッション情報を利用するように処理してもよい。続いて、経路制御部31における通信量算出部311は、各エッジルータ11のセッションテーブル114から各セッションにおける通信量を取得し、ルーティングテーブル113に登録されている経路情報のうち、既に経路広告対象外となっている経路情報、すなわち広告非対象フラグがセットされている経路情報と、経路広告対象外としないデフォルトルートを除く経路情報毎に通信量を算出する(ステップ112)。各経路情報がどのセッションの通信に使用されているかどうかは、上記の通り判別できるので、セッションにおける通信量を経路情報毎に集計することによって各経路情報の通信量を算出する。
続いて、経路制御部31は、算出した通信量が最も少ない経路情報をルータ21への経路広告対象外として抽出する(ステップ113)。そして、抽出された経路情報が登録されているエッジルータ11の広告フィルタ部1111は、経路制御部31からの指示に応じてルーティングテーブル113において、抽出された経路情報の広告非対象フラグをセットすることによって経路広告対象外に設定する(ステップ114)。また、経路管理部111は、経路切替部312による制御のもと、抽出された経路情報の経路制御非対象フラグをセットすることによって当該経路情報を経路制御の際に参照されないように設定する(ステップ115)。本実施の形態の場合、フラグ値として“1”を設定する。上記ステップ103〜108では、通信に利用されていない経路情報なので経路制御に参照されていない。従って、当該経路情報が登録されているままのルーティングテーブル113と登録されていないルーティングテーブル211との間でエントリに不整合が生じていても問題は発生しないと考えられる。しかしながら、ステップ111〜114では、通信に利用されている経路情報を経路広告の対象外とするので、ルーティングテーブル113とルーティングテーブル211との設定内容の不整合により問題は発生しうる。
そこで、本実施の形態においては、該当する経路情報に対し、経路制御非対象フラグをセットすることによって経路制御の際に参照されないようにした。これにより、ルーティングテーブル113とルーティングテーブル211との設定内容は、実質的に同じとなり、エントリの不整合による問題は発生しない。エッジルータ11において、経路制御の対象外とされた経路情報を使用していたセッションの経路は、デフォルトルートを使用することになる。換言すると、当該経路情報を使用していた経路が使用する経路情報は、デフォルトルートに切り替えられるということができる。
通信に利用されている経路情報を経路広告の対象外として選出する条件としては、前述した通信量が最も少ない経路情報に限定する必要はないかもしれないが、本実施の形態においては、通信量が最も少ない経路情報を経路広告対象外とすることによってデフォルトルートにより特定されるルータにかかるネットワーク負荷の上昇を最小限に抑えることができるようにした。
以上のようにして、通信量の最も少ない経路情報を広告対象外とすると、ステップ109に移行する。そして、ルーティングテーブル211における経路数はエントリ上限数を超えないと推測されるようになるまで、上記ステップ111〜115を繰り返すことで、ルーティングテーブル113に登録されている経路情報のうち、その時点において経路広告の対象とする経路情報の中から通信量が最も少ない経路情報をルータ21への経路広告対象外に切り替えていく。この結果、ルーティングテーブル211における経路数はエントリ上限数を超えないと推測されるようになると(ステップ110でN)、処理を終了する。なお、ステップ111は、セッション情報を一旦取得した後は、毎回取得せずに取得済みのセッション情報を利用するように処理してもよい。
ところで、ステップ113において、通信量が最も少ない経路情報を抽出する際、上りと下りの各通信量の総和を経路情報の通信量とした。ここで、通信量が最も少ない経路情報が複数存在する場合がありうる。この場合、上りの通信量が最も少ない経路情報を抽出するようにしてもよい。上りというのは、社内ネットワークシステム1からクラウドサービス2を含む外部向けの通信である。社内ネットワークシステム1のユーザがクラウドサービス2を相対的に多く利用すると上りの通信量が大きくなる。つまり、クラウドサービス2を多く利用している場合、該当する経路情報は、経路制御の対象外となりにくくなる。経路制御の対象外とならないと、社内ネットワークシステム1のユーザ端末12からクラウドサービス2への経路は、デフォルトルートを利用させずにルータ21に直接繋ぐことができるようになる。なお、本実施の形態では、通信量が最も少ない経路情報が複数存在する場合に上りの通信量のみを参照するようにしたが、ステップ113においては、上りの通信量のみを常に参照するようにしてもよい。
以上説明したように、広告数削減処理が実行されることによって経路広告対象外とする経路情報が選出されると、経路広告部112は、経路広告対象外とする経路情報を除外し、経路広告対象とする経路情報のみをルータ21に経路広告する。前述した処理によってエッジルータ11からルータ21への広告数は削減されていることから、ルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超える可能性、すなわちルーティングテーブル211がオーバーフローしてしまう可能性を抑えることができる。
前述した広告数削減処理が終了すると、次回の広告数削減処理が実行される前までにルーティングテーブル113における広告非対象フラグ及び経路制御非対象フラグの設定状態を初期化する。初期化せずに直前までの処理に結果を引き継ぐようにしてもよいが、確立されているセッションの構成や通信量が変化している場合を考慮すると、毎回、初期化するのが好ましいと考えられる。
なお、上記説明では、全てのエッジルータ11を同等に取り扱うように、ステップ111では、全てのエッジルータ11のセッションテーブル114に登録されている全てのセッション情報を取得するようにした。ただ、このように処理すると、広告数を削減するエッジルータ11に偏りが発生する可能性が生じてくる。従って、広告数の削減数に偏りが発生しないように、エッジルータ11を1つずつ順番に処理していき、各エッジルータ11において通信量の最も少ない経路情報を経路制御の対象外とするように制御してもよい。処理する順番は、例えば通信量の多いエッジルータ11から順番に処理対象としてもよい。あるいは、その逆でもよい。
ところで、本実施の形態においては、ルータ21への広告数を削減することでルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えないようにすることを特徴としている。ただ、ルーティングテーブル113において前述した経路制御非対象フラグを用いると、経路制御に使用しない経路情報をルーティングテーブル113に残したままの状態になることからルーティングテーブル113における経路数を減らすことにはならない。つまり、状況によっては、ルーティングテーブル113における経路数がエントリ上限数を超えてしまう可能性が生じてくる。
そこで、経路制御非対象フラグを利用しないように構成してもよい。例えば、経路制御の対象外になった経路情報をルーティングテーブル113から一時退避させるための退避用ルーティングテーブルを別途用意し、経路制御の対象外になった経路情報を退避用ルーティングテーブルに移動させることによって、ルーティングテーブル113における経路情報のエントリ枠を確保するようにしてもよい。広告非対象フラグが設定されている経路情報に関しても同様に、退避用ルーティングテーブルを別途用意し、あるいは経路制御非対象フラグの退避用ルーティングテーブルを兼用し、ルーティングテーブル113における経路情報のエントリ枠を確保するようにしてもよい。なお、広告非対象フラグが設定されている経路情報を退避用ルーティングテーブルに移動させることによってルーティングテーブル113を経路広告対象となる経路情報のみが登録されている状態にすることができる。
次に、本実施の形態におけるデフォルトルートの設定処理について図5に示すフローチャートを用いて説明する。
本実施の形態では、エッジルータ11のルーティングテーブル113には、複数のデフォルトルートが設定される場合がある。従って、本処理では、複数のデフォルトルートに対して優先順位、少なくとも最優先のデフォルトルートを決定するようにしている。
そのために、経路制御部31におけるデフォルトルート設定部313は、以下に説明する処理を各エッジルータ11に対して実施する。すなわち、デフォルトルート設定部313は、処理対象のエッジルータ11のセッションテーブル114から全てのセッション情報を取得する(ステップ121)。続いて、デフォルトルート設定部313は、広告数削減処理のステップ112,113と同様に、各経路情報の通信量を算出し(ステップ122)、その中から通信量の最も少ない経路情報を抽出する(ステップ123)。そして、経路管理部111は、デフォルトルート設定部313からの指示に応じて、抽出された経路情報を最優先のデフォルトルートに設定する(ステップ124)。本実施の形態では、優先度を示す値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定する。
なお、図5に含めていないが、既存のデフォルトルートに対しては、最優先のデフォルトルートが設定されたことに伴い、優先順位を1つずつ繰り下げるように設定し直す。以上の処理を全てのエッジルータ11に対して実施されるまで繰り返す(ステップ125でN)。そして、全てのエッジルータ11に対して最優先のデフォルトルートを設定すると(ステップ125でY)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、通信量の最も少ない経路情報をデフォルトルートに設定するようにした。通信量の最も少ない経路情報を最優先のデフォルトルートに設定していることから、このデフォルトルートにおける中継先となるルータ(つまり、ネクストホップアドレスで特定されるルータ)にかかっている負荷は小さいため、デフォルトルートに設定されて負荷が増加したとしても、問題は生じにくい。図5では、最優先のデフォルトルートを設定する処理に限定して説明したが、例えばエントリの削除等デフォルトルートに設定されている経路情報に何らかの変更がされた場合には、優先順位を適宜再設定する必要はある。
なお、本実施の形態では、ルータ21への広告数を削減する際に、エッジルータ11及びルータ21それぞれに対し2段階の閾値を設けて処理するようにしたが、必ずしも2段階にする必要はない。但し、1段階の場合、図4Aに示すように通信に使用されていない経路情報を広告対象外とする処理だけだと、通信に使用されていない経路情報が少ない場合、広告数を効果的に削減できない可能性がある。従って、1段階の場合には、図4Bに示すように通信量の最も少ない経路情報を、ルーティングテーブル211における経路数がエントリ上限数を超えないと推測されるようになるまで繰り返し実施するように処理するのが好ましい。
1 社内ネットワークシステム、2 クラウドサービス、3 監視サーバ、4,21 ルータ、11 エッジルータ、12 ユーザ端末、13 ネットワーク、31 経路制御部、32 情報管理部、111 経路管理部、112 経路広告部、113,211 ルーティングテーブル、114 セッションテーブル、311 通信量算出部、312 経路切替部、313 デフォルトルート設定部、1111 広告フィルタ部。
Claims (11)
- 第1の中継装置と、
前記第1の中継装置からの経路広告を受け取る第2の中継装置と、
前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な上限数を超えることが予測される場合、前記第1の中継装置から前記第2の中継装置に経路広告する経路情報の数を制御する制御手段と、
前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち前記制御手段による経路情報の数の制御により経路広告の対象外とされた経路情報を除外して前記第2の中継装置に経路広告する経路広告手段と、
を有することを特徴とする中継システム。 - 前記制御手段は、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さい所定の第1の閾値を超えている場合、又は前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さい所定の第2の閾値を超えている場合、前記第1の中継装置が中継しているセッションに関する情報を保持するセッションテーブルを参照し、いずれのセッションの確立にも参照されていない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とすることを特徴とする請求項1に記載の中継システム。
- 前記制御手段は、
前記セッションテーブルから各セッションにおける通信量を取得する通信量取得部を有し、
前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さく、かつ前記第1の閾値より大きい第3の閾値を超えている場合、又は前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さく、かつ前記第2の閾値より大きい第4の閾値を超えている場合、セッションの通信量を経路情報毎に集計した結果、通信量が最も少ない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とすることを特徴とする請求項2に記載の中継システム。 - 前記制御手段は、
前記第1の中継装置が中継しているセッションに関する情報を保持するセッションテーブルから各セッションにおける通信量を取得する通信量取得部を有し、
前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さい第3の閾値を超えている場合、又は前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な経路情報の上限数より小さい第4の閾値を超えている場合、セッションの通信量を経路情報毎に集計した結果、通信量が最も少ない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とすることを特徴とする請求項1に記載の中継システム。 - 前記制御手段は、前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が前記第3の閾値以下になるまで、又は前記第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち経路広告の対象とする経路情報の数が前記第4の閾値以下になるまで、通信量が最も少ない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とする処理を繰り返し行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の中継システム。
- 前記制御手段は、前記第2の中継装置への経路広告の対象外と決定した経路情報がデフォルトルートの場合、その決定を取り消すことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の中継システム。
- 前記第2の中継装置への経路広告の対象外と決定された経路情報を利用する経路をデフォルトルート経由に切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の中継システム。
- 前記制御手段は、通信量が最も少ない経路情報が複数存在する場合、前記第1の中継装置が受信する通信量の最も少ない経路情報を前記第2の中継装置への経路広告の対象外とすることを特徴とする請求項3又は4に記載の中継システム。
- 前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち通信量の最も少ない経路情報を最優先のデフォルトルートに設定する設定手段を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の中継システム。
- 経路テーブルを記憶する記憶手段と、
前記経路テーブルに登録されている経路情報を他の中継装置に経路広告する経路広告手段と、
を有し、
前記経路広告手段は、前記他の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な上限数を超えることが予測される場合、前記記憶手段が記憶する経路テーブルに登録されている1又は複数の経路情報を除外して前記他の中継装置に経路広告することを特徴とする中継装置。 - コンピュータを、
第1の中継装置からの経路広告を受け取る第2の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報の数が当該経路テーブルに登録可能な上限数を超えることが予測される場合、前記第1の中継装置から前記第2の中継装置に経路広告する経路情報の数を制御する制御手段、
前記第1の中継装置の経路テーブルに登録されている経路情報のうち前記制御手段による経路情報の数の制御により経路広告の対象外とされた経路情報を除外して前記第2の中継装置に経路広告する経路広告手段、
として機能させるためのプログラム。
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