JP2021015782A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照射方向のサイズを小さくでき、かつ必要最小限の光束量で明るさを確保できる、光の利用効率の高い照明装置を提供する。【解決手段】照明装置1は、LED5と、LED5から入射する光を出射面14から二次光源となる視野絞り(デザインフィルム)側に向かって出射する光学素子10と、二次光源上に焦点を有する光学レンズ7とを備え、LED5の光軸Xpと交差する方向へ光を照射するものであり、光学素子10と一体に設けられた第1反射面12と、LED5の光軸Xpと略平行な方向へ進行する光を照射装置1の照射方向Ypに反射する第2反射面13とを有し、第1反射面12は、LED5から入射する光を第2反射面13側へ向けて全反射する全反射面である。【選択図】図1

Description

この発明は、照明装置に関する。
従来、任意のデザインが施されたデザインフィルムを用いて、模様が付いた投影像を映す照明装置が知られている(特許文献1参照)。例えば、特許文献1の照明装置は、光源から出射される光を遮光円板(デザインフィルム)およびレンズに透過させた後、ミラーに反射させて、ロゴマークなどのデザインを投影する。このようなデザインフィルムは、遮光部と非遮光部で構成されており、デザインフィルムを透過する光の光線量の差が模様となって表れる。このような照明装置は小型でありながら、投影像を大きく映し出せるように高倍率設計となっている。
特表2006−500599号公報
ところで、従来の照明装置では、小スペースに収めるための小型化、および投影インパクトを得るための高照度が要求されている。小型化については、特に照射方向での長さ制限が厳しく要求される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、照射方向のサイズを小さくでき、かつ必要最小限の光束量で明るさを確保できる、光の利用効率の高い照明装置を提供することを目的とする。
本発明の照明装置は、光源と、上記光源から入射する光を出射面から二次光源となる視野絞り側に向かって出射する光学素子と、上記二次光源上に焦点を有する光学レンズとを備え、上記光源の光軸と交差する方向へ光を照射する照明装置であって、上記照明装置は、上記光学素子と一体に設けられた第1反射面と、上記光源の光軸と略平行な方向へ進行する光を上記照射装置の照射方向に反射する第2反射面とを有し、上記第1反射面は、上記光源から入射する光を上記第2反射面側へ向けて全反射する全反射面であることを特徴とする。
上記出射面から出射される出射光の指向角度が60度以下であることを特徴とする。
上記光学素子の上記出射面と上記光学レンズとの間に、上記視野絞りとなる開口部を有するデザインフィルムが設けられており、上記光源が、光束断面形状が円形状の光を放射する光源であり、上記第1反射面で反射した反射光の光束断面の直径をD1、上記出射面における出射光の光束断面の直径をD2、上記デザインフィルムの上記開口部の直径をD3とした場合、D1≦D2、かつ、D2≧D3の関係が成り立つことを特徴とする。
上記光源の光軸に対して垂直に切断した上記第1反射面の形状、およびD1D2間の光束断面形状は、円形または多角形であることを特徴とする。
上記第2反射面は上記光学素子に一体に設けられており、上記出射面は上記第2反射面による反射光を上記光学レンズに向けて出射することを特徴とする。
上記光学素子は、上記光源の光軸方向へ沿って延び、上記第1反射面および上記第2反射面を接続する柱部と、上記柱部の外周面から上記照射方向へ突出した段差部とを有し、上記出射面は上記段差部の上記照射方向側の端面に形成されることを特徴とする。
上記出射面が、上記照射方向に所定の指向角度が得られる曲面または平面と、上記照射方向に突出した凸部および上記照射方向とは反対側に凹んだ凹部の少なくともいずれか一方とで形成されることを特徴とする。
上記柱部の外周面は、上記第1反射面で反射した反射光の少なくとも一部を反射する面であることを特徴とする。
上記第2反射面が所定ピッチで分割された多段状に形成されることを特徴とする。
本発明の照明装置は、光源と、光源から入射する光を出射面から二次光源となる面に向かって出射する光学素子と、二次光源上に焦点を有する光学レンズとを備え、光源の光軸と交差する方向へ光を照射する照明装置であり、光源の光軸と略平行な方向へ進行する光を照射装置の照射方向に反射する第2反射面とを有するので、光源から照射光の開口部までが一直線状に配置される場合に比べて、照明装置の照射方向のサイズがコンパクトになる。さらに、光学素子と一体に設けられ、光源から入射する光を第2反射面側へ向けて全反射する第1反射面を有するので、光源から発せられた光を最大限利用することができる。その結果、照射方向のサイズを小さくでき、かつ必要最小限の光束量で明るさを確保できる、光の利用効率の高い照明装置が得られる。
出射面から出射される出射光の指向角度が60度以下であるので、光学レンズに入射する光量ロスが少なく、光の利用効率をより高めることができる。
上述のD1、D2、D3の大小関係が、D1≦D2、かつ、D2≧D3であるので、光学レンズに入射する光量ロスを少なくできるとともに、デザインフィルムの開口部の全域に光を照射させることができる。
第2反射面は光学素子に一体に設けられており、出射面は第2反射面による反射光を光学レンズに向けて出射するので、第2反射面を構成する部品が別途必要にならず、部品点数を少なくすることができる。
光学素子は、柱部と、柱部の外周面から照射方向へ突出した段差部とを有し、出射面は段差部の照射方向側の端面に形成されるので、この段差部の側面は光の反射が少ない面となり、光量損失を防ぎつつ、保持部材などの装着に最適である。
出射面が、照射方向に所定の指向角度が得られる曲面または平面と、照射方向に突出した凸部および照射方向とは反対側に凹んだ凹部の少なくともいずれか一方とで形成されるので、光学素子から光が出射する際に凸部または凹部で出射光の一部が屈折することで、照射画像に所望の明暗を付与することができる、あるいは光学レンズに効率的な光線を照射することができる。
柱部の外周面は、第1反射面で反射した反射光の少なくとも一部を反射する面であるので、照射領域の照度の均一性を向上できる。
第2反射面が所定ピッチで分割された多段状に形成されるので、一方向に引き伸ばされた照度分布を生成でき、一方向に整列したデザイン(例えば横文字)の投影に適している。
本発明の照明装置の第1実施形態の概略構成図である。 図1の照明装置の光学素子の光路を説明するための図である。 図1の照明装置の出射面から出射される光線を示す図である。 被照射面の照度分布図および照射画像を示す図である。 被照射面の照度分布図および照射画像を示す図である。 第1実施形態の照明装置の変形例の一部拡大図などである。 図6の変形例の被照射面の照度分布図および照射画像を示す図である。 第1実施形態の照明装置の変形例の概略構成図である。 第1実施形態の照明装置の変形例の概略構成図である。 第1実施形態の照明装置の変形例の概略構成図である。 本発明の照明装置の第2実施形態の概略構成図である。 第2実施形態の照明装置の変形例の概略構成図である。 第2実施形態の照明装置の変形例の概略構成図である。
本発明の照明装置の第1実施形態を図1に基づいて説明する。図1の照明装置は、被照射面に任意のデザインを表示するものであり、例えば、車両のサイドミラーに搭載され、被照射面となる地面にロゴマークなどを映し出す照明装置として用いられる。図1において、光源の光軸Xに平行な方向をX軸方向とし、光源の光軸Xに直交する方向(照射方向ともいう)をY軸方向とする。Y軸方向は、照射光の光軸Yに平行な方向でもある。本発明の照明装置は、光源の光軸と直交する方向に照射光を照射する装置に限らず、光源の光軸と交差する方向に照射するものであればよい。
照明装置1は、ハウジング2の空間内に、光源としてのLED5と、LED5から入射する光を出射面14から出射する光学素子10と、二次光源上に焦点を有する光学レンズ7とを備える。図1の照明装置1において、光学素子10の出射面14と光学レンズ7の間にはデザインフィルム6が配置され、このデザインフィルム6が視野絞り、つまり二次光源になる。ハウジング2には、光学レンズ8の対向位置に開口部3が設けられており、開口部3から出射された光が被照射面(図示省略)に映し出される。照明装置1の外形形状は、例えば矩形状や円筒形状である。開口部3は光学レンズ7、8の仕様によって最善の位置に設定される。
図1において、LED5は、基板4上に設けられている。LED5としては、例えば、青色、赤色、および緑色などの単色系LED、あるいは青色系LED、赤色系LED、および緑色系LEDを備えたRGB型のLEDを使用できる。なお、LEDに代えて、LDや電球を用いてもよい。本発明において、光源は、光束断面形状が円形状の光を放射する光源であることが好ましい。
光学素子10は、LED5から出射された光を集光して、二次光源方向と光学レンズ方向に最適な光線を形成する光学素子であり、ポリカーボネートやアクリル、ガラスなどの透明材質によって形成される。光学素子10は、光路制御に関わる主な光学機能面として、入射面11と、第1反射面12と、第2反射面13と、出射面14とを有する。これら光学機能面は、光学素子10に一体に設けられている。
入射面11は、第1入射面11aと第2入射面11bを有する。第1入射面11aはLED5の出射面と対向する位置に配置され、LED5側に凸の曲面で構成されている。第1入射面11aは、LED5から入射した光を平行光とする機能を有する。第2入射面11bは、第1入射面11aの周縁からLED5側に向けて延びた円筒形状をなしており、LED5からの入射光を屈折させ第1反射面12へ向ける機能を有する。
第1反射面12は、第2入射面11bのLED5側の端部からX軸方向に向かって拡径する環状の傾斜面で構成されている。第1反射面12は、光学素子10内に入射した入射光を第2反射面13側へ向けて全反射する全反射面である。光軸Xに対して垂直に切断した第1反射面12の形状は、円形である。
図1において、光学素子10は、X軸方向へ沿って延び、第1反射面12と第2反射面13を接続する円柱状の柱部15を有する。なお、柱部15は、円柱状に限らず多角柱状であってもよい。入射面11から入射した入射光(第1反射面12で反射した反射光も含む)は、光源の光軸Xと略平行な方向に伝搬し、柱部15を通過して第2反射面13へ導かれる。略平行とは、両者が平行な関係であるだけでなく、平行な関係からある程度ずれたものも包含される。
第2反射面13は、光源の光軸Xと略平行な方向へ進行する光を照射方向に反射する反射面である。なお、第2反射面13は全反射面でもよく、ミラー蒸着によって形成した反射面などでもよい。図1において、第2反射面13は、光軸X上から、その光軸Xに対して照射方向へ向けて約45°傾けた直線で切断した傾斜平面である。第2反射面13の形状は、傾斜平面に限らず、例えば、外側に凸の傾斜曲面で構成されていてもよい。
出射面14は、光学素子10の照射方向側の端面に位置し、第2反射面13による反射光を光学レンズ7に向けて出射する機能を有する。出射面14から出射される出射光の指向角度θは、特に限定されないが、120度以下であることが好ましい。ここで、指向角度θは、出射面14に垂直な光軸に対して出射してくる最大の光線角度の値である。指向角度θは60度以下であることがより好ましい。指向角度θが60度より大きいと、光学レンズ側の取り込み許容角度内に入る光量が少なくなり、光の利用効率が低くなるおそれがある。なお、これの対処として光学レンズの取り込み許容角度を大きめに設計することも可能であるが、結像性能が悪くなり生産性などに欠けるため好ましくない。
図1において、出射面14は、X軸方向に平行な平面であって、Y軸方向に対して直交した平面で構成される。光学素子10には、柱部15の外周面から照射方向へ突出した段差部16が形成されており、出射面14はこの段差部16のY軸方向側の端面に形成されている。段差部16は、Y軸方向から見て略円形に形成される。段差部16の突出高さは特に限定されないが、例えば0.1〜5mmであり、好ましくは0.3〜5mmである。
デザインフィルム6は、視野絞りとなる開口部(図2参照)を有する。デザインフィルム6は遮光部と非遮光部で構成されており、デザインフィルム6を透過する光の光線量の差が模様となって表れる。デザインフィルム6には、公知のものを用いることができる。
光学レンズ(投影レンズ)7は、照射像を被照射面(スクリーンなど)に映すレンズであって、二次光源上に焦点を有している。光学レンズ7は、ポリカーボネートやアクリル、ガラスなどの透明材質によって形成される。照明装置1において、光学レンズ7は1つだけを用いてもよく、図1に示すように、他のレンズ(光学レンズ8)と組み合わせて用いてもよい。
照明装置1の全体的なサイズは、特に限定されないが、本発明の照明装置はコンパクトであるので、小スペース内に搭載される照明装置に適している。照明装置1のX軸方向の長さは30mm以下であり、Y軸方向の長さが30mm以下であることが好ましい。より好ましくは、X軸方向の長さが25mm以下であり、Y軸方向の長さが25mm以下である。
次に、光学素子に入射した光が出射されるまでの光路について、図2に基づいて説明する。LED5から出射された光のうち、第1入射面11aから入射する入射光は、略平行光となって柱部15内を第2反射面13に向けて導光され、第2反射面13で反射された後、出射面14から出射される。一方、LED5から出射された光のうち、第2入射面11bから入射する入射光は、第1反射面12に向けて導光されて、第1反射面12で反射して略平行光となって柱部15内を第2反射面13に向けて導光される。そして、第2反射面13で反射された後、出射面14から出射される。
図2において、光学素子10を通過する光線の光束断面形状は円形となっている。ここで、第1反射面12で反射した反射光の第1反射面12と柱部15の境界面における光束断面の直径をD1とし、出射面14における出射光の光束断面の直径をD2とし、デザインフィルム6の開口部6aの直径をD3とした場合、D1≦D2、かつ、D2≧D3の関係が成り立つことが好ましい。D1>D2の場合(例えば、X軸方向に向けて先細りする形状の場合)には、光が反射伝搬するにつれて反射角度が大きくなるため、光学レンズに入射できない角度の光線が生じるおそれがある。D2<D3の場合、視野絞り上にはデザインフィルムが配置されているため、フィルムの有効径(開口部6aの直径)全域での照射が困難となるおそれがある。なお、出射面14からデザインフィルム6までの距離を大きくすれば、フィルムの有効径全域での照射が可能となるが、照明装置のY軸方向の長さが大きくなり、小型化には不利となる。また、デザインフィルム6の周辺の光線は、フィルム外側へ拡がる向きの光線が多くなるため、光学レンズに効率良くつなぐことが困難となる。照明装置1において、出射面14からデザインフィルム6までの距離は0.1〜5mmが好ましい。
なお、第1反射面12がX軸方向に向かって拡径する断面多角形の傾斜面で構成されるなどして、光学素子10を通過する光線の光束断面形状が多角形となるようにしてもよい。この場合、上記D1は第1反射面12で反射した反射光の第1反射面12と柱部15の境界面における光束断面の多角形の最大対角線長さであり、上記D2は出射面14における光束断面の多角形の最大対角線長さである。
図3には、第2反射面により反射された光が光学レンズを通過する様子を示している。この図では、D2≧D3を満たした場合を示している。図3に示すように、図中の矢印部分に位置する段差部は、反射の影響を受けないことが分かる。つまり、この段差部の側面は、光学素子上で反射の影響を受けない面となる。そのため、例えば、この段差部の側面に保持部材を装着した場合には、光量の損失を防ぎつつ、ハウジングへの固定が可能となる。この保持部材は、ハウジング内において光学素子を保持するために光学素子に取り付けられる部材であって、例えばLEDの基板と同一基板上に固定される。
上述のD1、D2、D3の大小関係は、D1<D2、かつ、D2>D3の関係が成り立つことがより好ましい。D1およびD3の相対的な大小関係は、特に限定されないが、柱部での反射量が比較的多い場合に限っては、D1がD3よりも小さいことがさらに好ましい。この場合、D2>D3>D1の関係が成立する。なお、後述する照明装置の変形例などにおいても、上述のD1、D2、D3の大小関係を適用できる。
ところで、照明装置により任意のデザインの照射画像を映し出す場合、照射領域内において、照度分布が、ある程度均一化されていることが望ましい。このような観点から、図2に示す照明装置1において、光学素子10の柱部15の軸方向長さLを比較的長くして、柱部15の外周面で、第1反射面12で反射した反射光の少なくとも一部を反射させることが好ましい。具体的には、柱部15の軸方向長さLが、第1反射面12のX軸方向における長さよりも長くなっている。また、柱部15の軸方向長さLが、光学素子10のX軸方向における長さ(全長)の30〜80%の長さであることが好ましい。
柱部15を通過する光線はX軸に対して略平行となっており、図2の光線r1のようにX軸に対して所定角度(例えば±20度以内)傾斜した光線も含まれる。このような光線が、柱部15の外周面で反射されて第2反射面13に導かれることで、出射面14から出射される出射光の向きが多様に変化し、結果として照射領域の照度分布が均一化される。そのため、柱部15の軸方向長さLをより長く確保して、柱部15の外周面で光線が反射される回数を増やすことがより好ましい。
図4には、柱部15の軸方向長さLが比較的長い場合(L=6mm、光学素子の全長16mmの場合)の照射結果を示す。図4(a)には照射領域の照度分布を示し、図4(b)には照射画像を示す。この形態では、柱部の外周面での反射回数が1〜2回を想定している。図4に示すように、照射領域の広範囲にわたって照度のムラが小さくなっており、照度がほぼ均一となっている。また、照射画像からも発光状態がほぼ均一となっていることが分かる。
一方、図5には、柱部15の軸方向長さLが短い場合(L=1mm、光学素子の全長11mmの場合)の照射結果を示す。この形態では、柱部の外周面での反射回数は0回を想定している。すなわち、柱部の外周面は、第1反射面による反射光の非反射面となっている。図5に示すように、照射領域において照度のムラが顕著となっており、図4に比べて照度が不均一となっている。また、照射画像からも発光状態が不均一となっていることが分かる。
第1実施形態の照明装置の出射面の変形例を図6に示す。図6(a)は、出射面付近の拡大図であり、図6(b)は、その出射面から出射される出射光を示す図である。図6に示す変形例では、出射面14が、所定の指向角度が得られる平面14aと、Y軸方向に突出した凸部14bとで形成される。凸部14bは傾斜曲面で構成される。出射面14は、被照射側から見て略円形に形成される。平面14aは円形中央部に位置し、凸部14bは該平面14aに接続され、円形周縁部に位置する。図6(b)に示すように、出射面の平面から出射される光は、光学レンズの経路上に入射されるのに対して、出射面の凸部から出射される光は、屈折して光学レンズの経路上に入射されない。その結果、光学レンズから出射される光が外側に拡がるように分散され、照射画像に明暗が付与される。
図7は、図6に示す変形例で照射した照射結果を示している。図7(a)には照射領域の照度分布を示し、図7(b)には照射画像を示す。図7に示すように、照射領域の広範囲にわたって照度分布をほぼ均一としながら、照射領域の周辺の照度をなだらかに低下させることで、照射領域の周辺に明暗を付与することができる。
図6に示す変形例において、出射面14の円形周縁部の凸部14bを傾斜平面で構成してもよい。また、図6において、出射面14が、所定の指向角度が得られる平面と、Y軸方向とは反対側に凹んだ凹部とで形成されていてもよい。さらに、出射面14が、所定の指向角度が得られる平面と、凸部および凹部とで形成されていてもよい。これらの構成においても凹部や凸部を出射面の一部として利用することで、照射領域の一部に所望の明暗を付与することができる。
第1実施形態の照明装置の他の変形例を図8に示す。図8の照明装置は、図1の照明装置と比べて光学素子の構成が異なっており、それ以外の構成は同様である。光学素子20は、光路制御に関わる主な光学機能面として、入射面21と、第1反射面22と、第2反射面23と、出射面24とを有する。これら光学機能面は、光学素子20に一体に設けられている。
光学素子20のLED5に対向する面には、光軸Xに対して同心円状に形成された複数の円周溝が設けられている。この円周溝の構成面が第1反射面22となっており、第1反射面22は複数の反射面で構成される。なお、円周溝の構成面の一部は入射面21にもなっている。第1反射面22は、入射面21を介してLED5から入射する光を第2反射面23側へ向けて全反射する全反射面である。なお、光軸Xに対して垂直に切断した第1反射面22の形状は、円形である。
図8において、光学素子20は、X軸方向へ沿って延び、第1反射面22と第2反射面23を接続する円柱状の柱部25を有する。入射面21から入射した入射光(第1反射面22で反射した反射光も含む)は、光源の光軸Xと略平行な方向に伝搬し、柱部25を通過して第2反射面23へ導かれた後、第2反射面23によって反射されて、出射面24から出射される。図8の変形例においても、柱部25の外周面で、第1反射面22で反射した反射光の少なくとも一部を反射させることが好ましい。
第1実施形態の照明装置の他の変形例を図9に示す。図9の照明装置は、図1の照明装置と比べて光学素子の構成が異なっており、それ以外の構成は同様である。光学素子30は、光路制御に関わる主な光学機能面として、入射面31と、第1反射面32と、第2反射面33と、出射面34とを有する。これら光学機能面は、光学素子30に一体に設けられている。
光学素子30のLED5に対向する面が入射面31である。入射面31を光軸方向から見た形状は六角形であり、光学素子30は、入射面31から光軸方向へ向かって拡径する略六角錘形状である。光学素子30において、第1反射面32は6つの面で構成され、これら第1反射面32が一体となって柱部を構成している。第1反射面32は、入射面31を介してLED5から入射する光を第2反射面33側へ向けて全反射する全反射面である。なお、光軸Xに対して垂直に切断した第1反射面32の形状は六角形である。
図9の照明装置1において、入射面31から入射した入射光(第1反射面32で反射した反射光も含む)は、光源の光軸Xと略平行な方向に伝搬し、第2反射面33へと導かれた後、第2反射面33によって反射されて、出射面34から出射される。なお、図9の照明装置1では、光学素子30の形状を入射面31から光軸方向へ向かって拡径する略六角錘形状としたが、これに代えて、略四角錘形状や略五角錘形状などの略多角錘形状としてもよい。
第1実施形態の照明装置の他の変形例を図10に示す。図10(a)には該照明装置の一部拡大図を示し、図10(b)には図10(a)を光源に向いて見た図を示し、図10(c)はデザインフィルムの平面図を示す。図10の照明装置は、図1の照明装置と比べて光学素子の構成が異なっており、それ以外の構成は同様である。図10(a)に示すように、光学素子40は、光路制御に関わる主な光学機能面として、入射面41と、第1反射面42と、第2反射面43と、出射面44とを有する。これら光学機能面は、光学素子40に一体に設けられている。
図10(a)、(b)に示すように、この照明装置では、第2反射面43が微細ピッチで分割され、多段状に形成されることを特徴としている。具体的には、第2反射面43は、複数の傾斜面が所定間隔でX軸方向に対して0〜90°の角度をもつ平面あるいは曲面で接続されて構成されている。このように第2反射面43を多段状に形成することで、第2反射面43のX軸方向における長さが、第2反射面43のZ軸方向(図10(b)参照)における長さよりも長くなり、照射分布が一方向(図10ではX軸方向)に引き伸ばされる。つまり、視野絞り上には軸対称形状ではなく、一方向に引き伸ばされた照射分布となる。そのため、図10(c)のように、一方向に並んだ文字「デザイン」などが施されたデザインフィルム6を用いて照射する場合には、その文字の全体的な形状に合わせて領域Aを照射できるため、光の利用効率の点で適している。一方、軸対称でフィルムに照射した場合、つまり図10(c)の点線領域に照射した場合は、遮光エリアが多くなってしまい、利用効率の点で好ましくない。
本発明の照明装置の第2実施形態を図11に基づいて説明する。第2実施形態の照明装置は、上述した第1実施形態の照明装置と比べて、第2反射面が光学素子と一体に形成されておらず別部材として設けられている点が異なっている。図11に示すように、照明装置51は、ハウジング52の空間内に、光源としてのLED55と、LED55から入射する光を出射面63から二次光源として出射する光学素子60と、二次光源上に焦点を有する光学レンズ57と、第2反射面59とを備える。図11の照明装置51において、光学素子60の出射面63と光学レンズ57の間にはデザインフィルム56が配置されている。図11の照明装置51では、各部材がLED55の光軸に沿って一直線状に配置されている。このような配置とすることで、照明装置51のY軸方向の長さを一層小さくできる。
光学素子60は、光路制御に関わる主な光学機能面として、入射面61と、第1反射面62と、出射面63とを有する。これら光学機能面は、光学素子60に一体に設けられている。入射面61および第1反射面62の構成は、図1の照明装置1と同様である。第1反射面62は、LED55から入射する光を第2反射面59側へ向けて全反射する全反射面である。出射面63は、光学素子60のX軸方向側の端面に位置し、LED55から入射する光を光学レンズ57に向けて出射する。
第2反射面59は、光学レンズ58から出射され、LED55の光軸Xと略平行な方向へ進行する光を照射方向に反射する反射面である。反射面59は、例えばミラーなどの反射部材の端面である。反射面59による反射光は、開口部53から出射されて被照射面(図示省略)に映し出される。
第2実施形態の照明装置の変形例を図12に示す。図12の照明装置は、図11の照明装置と比べて光学素子の構成が異なっており、それ以外の構成は同様である。光学素子70は、光路制御に関わる主な光学機能面として、入射面71と、第1反射面72と、出射面73とを有する。これら光学機能面は、光学素子70に一体に設けられている。なお、入射面71および第1反射面72の構成は、図8の照明装置と同様である。
第2実施形態の照明装置の他の変形例を図13に示す。図13の照明装置は、図11の照明装置と比べて光学素子の構成が異なっており、それ以外の構成は同様である。光学素子80は、光路制御に関わる主な光学機能面として、入射面81と、第1反射面82と、出射面83とを有する。これら光学機能面は、光学素子80に一体に設けられている。なお、入射面81および第1反射面82の構成は、図9の照明装置と同様である。
以上、第1実施形態、第2実施形態、およびそれらの変形例について説明したが、本発明の照明装置はこれらの構成に限らない。例えば、上述の構成では、デザインを施すためにデザインフィルムを用いたが、本発明において必ずしも必要ではなく、例えば、本発明の照明装置を単に光スポットを照射する照明装置として使用することもできる。また、デザインフィルムの代わりに、光学素子の出射面にデザインに対応した三次元形状を設けることで、所定のデザインを投影させるようにしてもよい。この場合、出射面から出射される二次光源を凸部や凹部によって意図的に屈折させることで、光学レンズに入射される光線量を変化させ、所定のデザインを表示することができる。
本発明の照明装置は、照射方向のサイズを小さくでき、かつ必要最小限の光束量で明るさを確保でき、光の利用効率が高いので、特に小スペースに設置される照明装置に適している。
1 照明装置
2 ハウジング
3 開口部
4 基板
5 LED(光源)
6 デザインフィルム
7 光学レンズ
8 光学レンズ
10、20、30、40 光学素子
11、21、31、41 入射面
12、22、32、42 第1反射面
13、23、33、43 第2反射面
14、24、34、44 出射面
15、25 柱部
16 段差部
51 照明装置
52 ハウジング
53 開口部
54 基板
55 LED(光源)
56 デザインフィルム
57 光学レンズ
58 光学レンズ
59 第2反射面
60、70、80 光学素子
61、71、81 入射面
62、72、82 第1反射面
63、73、83 出射面

Claims (9)

  1. 光源と、前記光源から入射する光を出射面から二次光源となる視野絞り側に向かって出射する光学素子と、前記二次光源上に焦点を有する光学レンズとを備え、前記光源の光軸と交差する方向へ光を照射する照明装置であって、
    前記照明装置は、前記光学素子と一体に設けられた第1反射面と、前記光源の光軸と略平行な方向へ進行する光を前記照射装置の照射方向に反射する第2反射面とを有し、
    前記第1反射面は、前記光源から入射する光を前記第2反射面側へ向けて全反射する全反射面であることを特徴とする照明装置。
  2. 前記出射面から出射される出射光の指向角度が60度以下であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記光学素子の前記出射面と前記光学レンズとの間に、前記視野絞りとなる開口部を有するデザインフィルムが設けられており、前記光源が、光束断面形状が円形状の光を放射する光源であり、
    前記第1反射面で反射した反射光の光束断面の直径をD1、前記出射面における出射光の光束断面の直径をD2、前記デザインフィルムの前記開口部の直径をD3とした場合、D1≦D2、かつ、D2≧D3の関係が成り立つことを特徴とする請求項1または請求項2記載の照明装置。
  4. 前記光源の光軸に対して垂直に切断した前記第1反射面の形状は、円形または多角形であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の照明装置。
  5. 前記第2反射面は前記光学素子に一体に設けられており、前記出射面は前記第2反射面による反射光を前記光学レンズに向けて出射することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項記載の照明装置。
  6. 前記光学素子は、前記光源の光軸方向へ沿って延び、前記第1反射面および前記第2反射面を接続する柱部と、前記柱部の外周面から前記照射方向へ突出した段差部とを有し、前記出射面は前記段差部の前記照射方向側の端面に形成されることを特徴とする請求項5記載の照明装置。
  7. 前記出射面が、前記照射方向に所定の指向角度が得られる曲面または平面と、前記照射方向に突出した凸部および前記照射方向とは反対側に凹んだ凹部の少なくともいずれか一方とで形成されることを特徴とする請求項6記載の照明装置。
  8. 前記柱部の外周面は、前記第1反射面で反射した反射光の少なくとも一部を反射する面であることを特徴とする請求項6または請求項7記載の照明装置。
  9. 前記第2反射面が所定ピッチで分割された多段状に形成されることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項記載の照明装置。
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JP2017188298A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 日立マクセル株式会社 光源装置およびそれを利用した電子装置

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