JP2021010312A - 屋内植物灌水システム - Google Patents

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Eiji Shiromoto
栄治 城本
伸也 梅澤
Shinya Umezawa
伸也 梅澤
岳史 辻永
Takeshi Tsujinaga
岳史 辻永
長田 昇
Noboru Osada
昇 長田
大祐 森
Daisuke Mori
大祐 森
圭 内田
Kei Uchida
圭 内田
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Abstract

【課題】人間が快適に生活できる空間でありながら植物を良好な状態で育成できる屋内植物灌水システムを提供する。【解決手段】屋内空間1に置かれる植物2が植えられる植栽基盤3へ灌水するための屋内植物灌水システムは、環境用センサ10と、植物用センサ20と、灌水装置30と、制御部40とからなる。環境用センサ10は、屋内空間1の少なくとも室温及び湿度を定期的にモニタする。植物用センサ20は、植物2が植えられる植栽基盤3の水分量を定期的にモニタする。灌水装置30は、植物2が植えられる植栽基盤3に灌水する。制御部40は、植物用センサ20によりモニタされる植栽基盤3の水分量が乾燥状態になってから灌水装置30により灌水を開始するまでの灌水開始時間を、環境用センサ10によりモニタされるデータに応じて決定し、灌水装置30による灌水タイミングを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は屋内植物灌水システムに関し、特に、人間と植物が共存する屋内空間における屋内植物灌水システムに関する。
従来から自動灌水システムは存在する。例えば、特許文献1は、ビニールハウス内に植えられたトマト等の野菜に対する灌水量を、日射量に応じて調整するものである。また、特許文献2や特許文献3も、閉鎖型栽培施設で適切な温度や湿度の管理を行い、適切なタイミングで灌水することで植物を生育させるものである。また、特許文献4は、地上部の気温及び湿度を測定し、さらに土壌中の水分量を測定することにより、地上部環境と地下部環境に基づいて、灌水タイミングを制御するものが開示されている。
これらは植物が植えられる空間の温度管理、湿度管理まで含めて灌水量や灌水タイミングを調整するものであった。また、灌水タイミングも、土壌が乾燥したら灌水するものや、空気中の水蒸気の空き容量が所定量になったら灌水するといったものであった。
特開2016−116484号公報 特開平5−344828号公報 国際公開第2015/093607号公報 特開2015−173653号公報
近来では、オフィス等の屋内空間の緑化が進められており、観葉植物を屋内空間に置くことが多くなってきている。このような屋内空間は、ビニールハウス等の植物専用の空間と異なり、人間と植物が共存する環境となる。即ち、人間にとって最適な空間であっても、植物の育成にとっては不適当な空間であることが多い。このような屋内空間において、植物にとって良好な環境としつつ、人間も快適に生活できるような環境が望まれていた。
また、オフィス等に植物を植栽し、定期的な植物のメンテナンスを外注することで植物を良好な状態で育成して屋内空間の緑化を行う植物メンテナンスサービスが知られている。このような植物メンテナンスサービスにおいては、その費用は定期メンテナンスに要する費用と植物が枯れた際の枯れ保障費用が主なものとなる。したがって、定期メンテナンスを精度良く適切に行うと共に、植物が枯れないように環境を整えることも望まれていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、人間が快適に生活できる空間でありながら植物を良好な状態で育成できる屋内植物灌水システムを提供しようとするものである。また、このような屋内植物灌水システムを用いて屋内環境を考慮して植物のメンテナンスの効率化を図った植物メンテナンスシステムを提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による屋内植物灌水システムは、屋内空間の少なくとも室温及び湿度を定期的にモニタする環境用センサと、植物が植えられる植栽基盤の水分量を定期的にモニタする植物用センサと、植物が植えられる植栽基盤に灌水する灌水装置と、植物用センサによりモニタされる植栽基盤の水分量が乾燥状態になってから灌水装置により灌水を開始するまでの灌水開始時間を、環境用センサによりモニタされるデータに応じて決定し、灌水装置による灌水タイミングを制御する制御部と、を具備するものである。
さらに、環境用センサによりモニタされるデータ及び植物用センサによりモニタされるデータを蓄積するデータベースを具備し、制御部は、データベースに蓄積されるデータに基づき、新規の屋内空間の初期灌水タイミングを決定する、ものであっても良い。
ここで、植物用センサは、植物が植えられる植栽基盤を収容する鉢又は鉢受け皿の水位センサであれば良い。
また、植物用センサは、植物が植えられる植栽基盤に埋設される含水量センサであっても良い。
また、植物用センサは、さらに、屋内空間に置かれる植物の画像、植物が植えられる植栽基盤の温度、pH(pounds Hydrogenii)値、EC(Electrical Conductivity)値、溶存酸素量、植物の葉緑素量、葉温の少なくとも1つ以上を定期的にモニタし、制御部は、植物用センサによりモニタされるデータに応じて灌水開始時間を調整するものであっても良い。
また、環境用センサは、さらに、屋内空間の風量、風速、照度、光量子束密度、光質、炭酸ガス濃度、酸素濃度の少なくとも1つ以上を定期的にモニタするものであっても良い。
また、制御部は、決定される灌水開始時間を植栽基盤に植えられる植物の種類に応じて調整した上で灌水タイミングを制御するものであっても良い。
また、制御部は、植栽基盤に複数種類の植物が植えられる場合、植物の種類毎に調整される灌水開始時間の平均灌水開始時間を用いて灌水タイミングを制御するものであっても良い。
また、灌水装置は、遠隔から制御可能な遠隔灌水装置であれば良い。
また、制御部は、灌水装置による灌水タイミングを報知する報知部を有するものであっても良い。
さらに、環境用センサ及び/又は植物用センサによりモニタされるデータに異常が発見された際にアラートを発するアラート部を有するものであっても良い。
また、本発明の屋内植物灌水システムを用いて植物メンテナンス元が植物メンテナンス先の植物の定期的なメンテナンスを行う植物メンテナンスシステムは、環境用センサによりモニタされるデータに応じて、植物が置かれる屋内空間のランク付けを行うランク決定部と、ランク決定部により決定されるランクに応じて植物メンテナンス料金を算出する料金算出部と、を具備するものである。
さらに、ランク決定部により決定されるランクに応じて植物メンテナンス先への定期メンテナンスタイミングを決定するメンテナンスタイミング決定部を具備するものであっても良い。
さらに、植物メンテナンス元と植物メンテナンス先との間でコミュニケーション可能なコミュニケーション手段を具備するものであっても良い。
本発明の屋内植物灌水システムには、人間が快適に生活できる空間でありながら植物を良好な状態で育成できるという利点がある。また、このような屋内植物灌水システムを用いた植物メンテナンスシステムにより、屋内環境を考慮して植物のメンテナンスの効率化を図ることが可能であるという利点もある。
図1は、本発明の屋内植物灌水システムを説明するための概略ブロック図である。 図2は、本発明の屋内植物灌水システムに用いられる植物用センサを説明するための概略側断面図である。 図3は、本発明の屋内植物灌水システムを用いた植物メンテナンスシステムを説明するための概略ブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の屋内植物灌水システムを説明するための概略ブロック図である。本発明の屋内植物灌水システムは、屋内空間1に置かれる植物2が植えられる植栽基盤3へ灌水するために用いられるものである。図示の通り、本発明の屋内植物灌水システムは、環境用センサ10と、植物用センサ20と、灌水装置30と、制御部40と、から主に構成されている。
環境用センサ10は、屋内空間1の少なくとも室温及び湿度を定期的にモニタするものである。環境用センサ10は、屋内空間1の室温及び湿度を測定できるものであれば良く、測定頻度は連続的でも間欠的でも良い。定期的にモニタすることで、温度変化や湿度変化を適宜把握できるように構成されていれば良い。例えば、環境用センサ10は、植物2の周辺に置かれた温度計や湿度計であれば良い。また、環境用センサ10の測定は自動であっても手動であっても構わない。
植物用センサ20は、植物2が植えられる植栽基盤3の水分量を定期的にモニタするものである。植物用センサ20は、植栽基盤3の水分量を測定できるものであれば良く、測定頻度は連続的でも間欠的でも良い。定期的にモニタすることで、水分量の変化を適宜把握できるように構成されていれば良い。また、植物用センサ20の測定は自動であっても手動であっても構わない。ここで、植栽基盤3とは、土壌であっても良いし、スポンジ等、水分を蓄えることが可能なものであっても良い。
図2を用いて植物用センサ20の詳細を説明する。図2は、本発明の屋内植物灌水システムに用いられる植物用センサを説明するための概略側断面図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示の通り、植物用センサ20は、水位センサ21であれば良い。水位センサ21は、植物2が植えられる植栽基盤3を収容する鉢4又は鉢受け皿5の水位を測れるものであれば良い。具体的には、水位センサ21は、鉢4に設けられる水位点検口に配置され、鉢4内の水位を測れるものである。また、水位センサ21は、鉢受け皿5に配置され、鉢受け皿5内の水位を測れるものであっても良い。また、植物用センサ20は、含水量センサ22であっても良い。含水量センサ22は、植物2が植えられる植栽基盤3に埋設されるものであり、植栽基盤3の水分量を直接測れるものであれば良い。また、図示の通り、含水量センサ22は、植栽基盤3の表面付近や深部付近等、複数個所の水分量を測れるように、複数個所に埋設されても良い。なお、植物用センサ20は、水位センサ21と含水量センサ22のどちらか一方を用いるだけでも良いし、2つを組み合わせても良い。
灌水装置30は、植物2が植えられる植栽基盤3に灌水するものである。灌水装置30は、例えば後述の制御部40からの信号を遠隔から受けて電磁弁等による弁の開閉を制御し、水タンクや水道管等からの水を、例えばホースから吐出可能な遠隔灌水装置であれば良い。ホースが植栽基盤3上に配置され、灌水装置30により電磁弁が開かれると、ホースから水が出てくることで植栽基盤3が灌水される。なお、灌水量については、植栽基盤3の容量等に応じて適宜調整されれば良い。
制御部40は、灌水装置30による灌水タイミングを制御するものである。本発明の屋内植物灌水システムでは、灌水タイミングについて、単に植栽基盤3の水分量が乾燥状態になったら灌水を開始するというようなものではなく、以下のように行われる。制御部40は、植物用センサ20によりモニタされる植栽基盤3の水分量が乾燥状態になってから、灌水装置30により灌水を開始するまでの灌水開始時間を、環境用センサ10によりモニタされるデータに応じて決定する。即ち、植栽基盤3が乾燥状態となってから所定の時間を空けて灌水を開始するようにしている。ここで、乾燥状態というのは、水分量が完全にゼロとなることだけでなく、概ねゼロとなった状態であれば良い。この所定の時間を空けた灌水開始時間を決定する際に、環境用センサ10によりモニタされるデータを考慮する。即ち、植物2に最適な乾燥状態を続ける時間は環境によって変わるため、環境用センサ10によりモニタされるデータに基づいて灌水開始時間が調整される。具体的には、例えば室温が高く湿度が低い場合は灌水開始時間を早め、室温が低く湿度が高い場合は灌水開始時間を遅くする、というような制御を行えば良い。また、屋内空間1がオフィス等の場合、日中はエアコンで室温が低く乾燥しているが夜は無人となりエアコンが消え室温が上がるが夜のため乾燥状態であっても灌水の必要はないといった状況もある。環境用センサ10により温度変化や湿度変化を定期的にモニタ可能なため、屋内空間1におけるこのような生活習慣における変化も把握できる。したがって、制御部40は、環境用センサ10によりモニタされるこのようなデータを適宜用いて灌水タイミングを制御すれば良い。環境用センサ10や植物用センサ20によりモニタされるデータは定期的に取得されるため、逐一制御部40により灌水タイミングが制御されれば良い。なお、特に植物用センサ20が水位センサ21の場合、鉢受け皿5の水位がゼロとなっても植栽基盤3の水分量はまだ十分残っている場合もある。即ち、鉢受け皿5の水位がゼロとなってから植栽基盤3が乾燥状態となるまでの時間も環境によって変わる。したがって、制御部40は、植物用センサ20による水分量がゼロとなってから植栽基盤3が乾燥状態となるまでの時間も環境用センサ10によりモニタされるデータを適宜用いて考慮して灌水タイミングを制御すれば良い。
また、制御部40による灌水タイミングの制御は、植栽基盤3に植えられる植物2の種類に応じて調整しても良い。即ち、植物2によっては乾燥状態が長く続くほうが好ましいものもある。したがって、植物2によって最適な灌水開始時間が異なるため、制御部40は、植えられる植物2に応じて適宜灌水開始時間を調整した上で灌水タイミングを決定すれば良い。また、大きな鉢4を用いて1つの植栽基盤3に複数種類の植物が植えられる場合もある。この場合、制御部40は、植物の種類毎に調整される灌水開始時間の平均灌水開始時間を用いて灌水タイミングを制御すれば良い。
このように、本発明の屋内植物灌水システムでは、植栽基盤3が乾燥状態になったことを植物用センサ20によりモニタし、人間の生活に適した屋内空間1において環境用センサ10により室温及び湿度をモニタしてこのデータに基づき乾燥状態から所定の時間を空けた灌水開始時間を決定することで、植物2に適したタイミングで灌水を行うことが可能となる。これにより、人間にも植物にも最適な環境を構築することが可能となる。
ここで、灌水装置30は、遠隔灌水装置である必要は必ずしもなく、屋内空間にいる人間により灌水可能に構成しても良い。オフィス等の屋内空間の緑化に対しては、オフィスワーカーが植物を積極的に育てたいという希望もある。このとき、やみくもに灌水し過ぎたりしな過ぎたりして植物を枯らすおそれがある。したがって、例えば灌水装置30が人間により灌水可能なものであれば、制御部40が報知部を有するように構成すれば良い。報知部は、灌水装置30による灌水タイミングを例えばランプや音声等で報知するものであれば良い。灌水する時間になったら屋内空間にいる人間に対してランプや音声等により報知すれば、それに応じて人間が適切なタイミングで灌水装置30を用いて植物に灌水することが可能となる。
また、環境用センサ10は、室温及び湿度だけでなく、さらに他のデータを定期的にモニタするように構成しても良い。具体的には、環境用センサ10は、例えば屋内空間1の風量、風速、照度、光量子束密度、光質、炭酸ガス濃度、酸素濃度等を適宜組み合わせて定期的にモニタするようにしても良い。これらのデータにより、より高度に屋内空間1の状態を監視することが可能となる。そして、制御部40は、環境用センサ10によりモニタされるこのようなデータに応じて灌水開始時間を調整すれば良い。
また、植物用センサ20は、植栽基盤3の水分量だけでなく、さらに他のデータを定期的にモニタするように構成しても良い。具体的には、植物用センサ20は、例えば屋内空間1に置かれる植物2の画像、植物2が植えられる植栽基盤3の温度、pH(pounds Hydrogenii)値、EC(Electrical Conductivity)値、溶存酸素量、植物の葉緑素量、葉温等を適宜組み合わせて定期的にモニタするようにしても良い。これらのデータにより、より高度に植物2の状態を監視することが可能となる。そして、制御部40は、植物用センサ20によりモニタされるこのようなデータに応じて灌水開始時間を調整すれば良い。
また、本発明の屋内植物灌水システムは、アラート部50が設けられても良い。アラート部50は、環境用センサ10及び/又は植物用センサ20によりモニタされるデータに異常が発見された際にアラートを発するものである。アラートはランプや音声等であれば良い。異常とは、環境用センサ10による室温や湿度が極端に高かったり低かったりした場合や、植物用センサ20による水分量がまったく減らないといった場合をいう。
さらに、本発明の屋内植物灌水システムは、データベース60を具備するものであっても良い。データベース60は、環境用センサ10によりモニタされるデータ及び植物用センサ20によりモニタされるデータを蓄積するものであれば良い。データベース60は、例えば図示のようにインターネット等で外部に接続されるものであっても良い。データベース60には、屋内空間1の情報も保存されることが好ましい。即ち、環境用センサ10及び植物用センサ20によりモニタされるデータを、屋内空間情報と紐付けて蓄積する。ここで、屋内空間1の情報とは、その広さや間取り等の情報であれば良い。これにより、複数の屋内空間が存在する場合、屋内空間毎にモニタデータが蓄積されることになる。多数の屋内空間毎にモニタデータが蓄積されることで、未知の屋内空間であっても類似する屋内空間に紐付いたモニタデータを用いてある程度の灌水タイミングが把握できるようになる。したがって、制御部40は、データベース60に蓄積されるデータに基づき、新規の屋内空間の初期灌水タイミングを決定することも可能となる。ここで、新規の屋内空間とは、新規に植物を配置する屋内空間である。初期灌水タイミングにより灌水を行い、その後環境用センサ10及び植物用センサ20により定期的にモニタすることで、スムーズにシステムを導入することが可能であり、さらにその環境に適した灌水タイミングとなるように適宜制御される。
上述のような本発明の屋内植物灌水システムは、以下のような植物メンテナンスシステムに適用可能である。植物メンテナンスシステムは、植物メンテナンス先であるオフィス等の屋内空間に植物を植栽し、植物メンテナンス元が定期的に植物をメンテナンスすることで植物を良好な状態で育成して屋内空間の緑化を行うものである。本発明の屋内植物灌水システムを用いて植物メンテナンスサービスを行えば、植物メンテナンス先の屋内環境を考慮して植物のメンテナンスの効率化を図ることが可能となる。なお、メンテナンスする植物については、販売されたものであってもレンタルされたものであっても良い。即ち、販売された植物に対してメンテナンスのみを外注する際に本発明の植物メンテナンスシステムを用いても良いし、植物レンタルサービスの一環として本発明の植物メンテナンスシステムを用いても良い。
以下、図3を用いて本発明の屋内植物灌水システムを用いた植物メンテナンスシステムを説明する。図3は、本発明の屋内植物灌水システムを用いた植物メンテナンスシステムを説明するための概略ブロック図である。図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表している。図示の通り、本発明の植物メンテナンスシステム70は、ランク決定部71と、料金算出部72とを具備するものである。植物メンテナンスシステム70は、データベース60に接続されており、環境用センサ10や植物用センサ20によりモニタされるデータを参照可能に構成される。植物メンテナンスシステム70は、例えばパーソナルコンピュータや電子情報端末等のソフトウェアとして提供可能なものである。このようなソフトウェアを植物メンテナンス元の管理者が操作することで、植物メンテナンス先の植物の管理を行うことができる。なお、図面上、植物メンテナンスシステム70はデータベース60に接続される例を示したが、本発明はこれに限定されず、植物メンテナンスシステム70内にデータベース60が含まれても良い。
ランク決定部71は、植物メンテナンス先の屋内空間1の環境用センサ10によりモニタされるデータに応じて、植物2が置かれる屋内空間1のランク付けを行うものである。これは、例えば屋内空間1に置かれる植物2にとって好ましい空間であればあるほど、屋内空間1のランクが高くなるようにすれば良い。植物2に最適な空間であるほどメンテナンスの頻度や植物が枯れるリスクが下がる。この空間の良さをランクとして分類する。ここで、ランクとは、5段階や10段階等の一般的に識別容易なものであれば良い。
料金算出部72は、ランク決定部71により決定される屋内空間1のランクに応じて植物メンテナンス料金を算出するものである。即ち、ランク決定部71により決定されるランクが高いほうが屋内空間1に対する植物のメンテナンスの頻度や植物が枯れるリスクが下がることになるため、このランク毎に異なる植物メンテナンス料金とすることが可能となる。例えば、植物メンテナンス先の屋内空間1のランクが高いほど安価なメンテナンス料金設定とする。これにより、植物のメンテナンスにかかる費用を適切に設定することが可能となるため、植物メンテナンス先も植物メンテナンス元も納得できる料金設定とすることが可能となる。さらに、植物メンテナンス先は、屋内空間1の環境をより良くすることで、ランク決定部71により決定されるランクを上げることも可能となる。これにより植物メンテナンス料金をより安価に変更させることも可能となる。
さらに、植物メンテナンスシステム70には、メンテナンスタイミング決定部73を設けても良い。メンテナンスタイミング決定部73は、ランク決定部71により決定されるランクに応じて植物メンテナンス先への定期メンテナンスタイミングを決定するものである。即ち、ランク決定部71により決定されるランクが高いほうがメンテナンスの頻度や植物が枯れるリスクが下がることになるため、このランク毎に異なる定期メンテナンスのタイミングとすることが可能となる。例えば、植物メンテナンス先の屋内空間1のランクが高いほど定期メンテナンスのタイミングを遅らせることが可能となるため、無駄にメンテナンスに行くことも減らすことが可能となる。結果として植物のメンテナンス費用を抑えることも可能となる。
またさらに、植物メンテナンスシステム70は、コミュニケーション手段74を有していても良い。コミュニケーション手段74は、植物メンテナンス元と植物メンテナンス先との間でコミュニケーション可能なものであれば良い。コミュニケーション手段74は、例えばチャット画面等、テキストや音声、画像等を伝達可能なものであれば良い。植物メンテナンス先では、植物について育て方や育成状況等を植物メンテナンス先に質問することが可能となる。また、植物メンテナンス元では、実際に植物メンテナンス先まで出向かずにコミュニケーション手段74のみで解決できる問題であれば、よりコストを抑えることも可能となる。さらに、植物用センサ20により屋内空間1に置かれる植物2の画像をカメラでモニタしたくても、プライバシーの問題でカメラを常時設置することを好まない植物メンテナンス先もある。そのような場合でも、コミュニケーション手段74を用いて植物2を適宜植物メンテナンス先の人間に手動で撮影してもらい、画像を植物メンテナンス元に送信してもらうことも可能である。このようなコミュニケーション手段74により、より効率良く植物のメンテナンスが可能となる。
なお、本発明の屋内植物灌水システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 屋内空間
2 植物
3 植栽基盤
4 鉢
5 鉢受け皿
10 環境用センサ
20 植物用センサ
21 水位センサ
22 含水量センサ
30 灌水装置
40 制御部
50 アラート部
60 データベース
70 植物メンテナンスシステム
71 ランク決定部
72 料金算出部
73 メンテナンスタイミング決定部
74 コミュニケーション手段

Claims (14)

  1. 屋内空間に置かれる植物が植えられる植栽基盤へ灌水するための屋内植物灌水システムであって、
    屋内空間の少なくとも室温及び湿度を定期的にモニタする環境用センサと、
    植物が植えられる植栽基盤の水分量を定期的にモニタする植物用センサと、
    植物が植えられる植栽基盤に灌水する灌水装置と、
    前記植物用センサによりモニタされる植栽基盤の水分量が乾燥状態になってから前記灌水装置により灌水を開始するまでの灌水開始時間を、前記環境用センサによりモニタされるデータに応じて決定し、灌水装置による灌水タイミングを制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする屋内植物灌水システム。
  2. 請求項1に記載の屋内植物灌水システムであって、さらに、前記環境用センサによりモニタされるデータ及び植物用センサによりモニタされるデータを蓄積するデータベースを具備し、
    前記制御部は、データベースに蓄積されるデータに基づき、新規の屋内空間の初期灌水タイミングを決定する、
    ことを特徴とする屋内植物灌水システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の屋内植物灌水システムにおいて、前記植物用センサは、植物が植えられる植栽基盤を収容する鉢又は鉢受け皿の水位センサであることを特徴とする屋内植物灌水システム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の屋内植物灌水システムにおいて、前記植物用センサは、植物が植えられる植栽基盤に埋設される含水量センサであることを特徴とする屋内植物灌水システム。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の屋内植物灌水システムにおいて、前記植物用センサは、さらに、屋内空間に置かれる植物の画像、植物が植えられる植栽基盤の温度、pH(pounds Hydrogenii)値、EC(Electrical Conductivity)値、溶存酸素量、植物の葉緑素量、葉温の少なくとも1つ以上を定期的にモニタし、
    前記制御部は、植物用センサによりモニタされるデータに応じて灌水開始時間を調整することを特徴とする屋内植物灌水システム。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の屋内植物灌水システムにおいて、前記環境用センサは、さらに、屋内空間の風量、風速、照度、光量子束密度、光質、炭酸ガス濃度、酸素濃度の少なくとも1つ以上を定期的にモニタすることを特徴とする屋内植物灌水システム。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の屋内植物灌水システムにおいて、前記制御部は、決定される灌水開始時間を植栽基盤に植えられる植物の種類に応じて調整した上で灌水タイミングを制御することを特徴とする屋内植物灌水システム。
  8. 請求項7に記載の屋内植物灌水システムにおいて、前記制御部は、植栽基盤に複数種類の植物が植えられる場合、植物の種類毎に調整される灌水開始時間の平均灌水開始時間を用いて灌水タイミングを制御することを特徴とする屋内植物灌水システム。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れかに記載の屋内植物灌水システムにおいて、前記灌水装置は、遠隔から制御可能な遠隔灌水装置であることを特徴とする屋内植物灌水システム。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の屋内植物灌水システムにおいて、前記制御部は、灌水装置による灌水タイミングを報知する報知部を有することを特徴とする屋内植物灌水システム。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れかに記載の屋内植物灌水システムであって、さらに、前記環境用センサ及び/又は植物用センサによりモニタされるデータに異常が発見された際にアラートを発するアラート部を有することを特徴とする屋内植物灌水システム。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れかに記載の屋内植物灌水システムを用いて植物メンテナンス元が植物メンテナンス先の植物の定期的なメンテナンスを行う植物メンテナンスシステムであって、該植物メンテナンスシステムは、
    前記環境用センサによりモニタされるデータに応じて、植物が置かれる屋内空間のランク付けを行うランク決定部と、
    前記ランク決定部により決定されるランクに応じて植物メンテナンス料金を算出する料金算出部と、
    を具備することを特徴とする植物メンテナンスシステム。
  13. 請求項12に記載の植物メンテナンスシステムであって、さらに、前記ランク決定部により決定されるランクに応じて植物メンテナンス先への定期メンテナンスタイミングを決定するメンテナンスタイミング決定部を具備することを特徴とする植物メンテナンスシステム。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の植物メンテナンスシステムであって、さらに、植物メンテナンス元と植物メンテナンス先との間でコミュニケーション可能なコミュニケーション手段を具備することを特徴とする植物メンテナンスシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20230027483A (ko) * 2021-08-19 2023-02-28 주식회사 한국1778생활과학 실내 원예 환경에서의 관수 제어 방법
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