JP2021004524A - 構造シーラントの注入補助装置、構造シーラントの打設方法 - Google Patents

構造シーラントの注入補助装置、構造シーラントの打設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、SSG構法に関して、作業現場で構造用シーラントを容易に使用可能とするための技術を提供することを目的とする。【解決手段】注入補助装置100は、カートリッジ20の底部20jを支持するための支持ベース部32と、支持ベース部32からカートリッジ20の延伸方向に延伸する支持部36と、複数の材料を混合して構造シーラントを吐出する混合吐出装置50を支持部36に連結する連結部34と、カートリッジ20の開口を混合吐出装置50の吐出部に押付ける押付け機構40と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、構造シーラントの注入補助装置および構造シーラントの打設方法に関する。
カーテンウォールの構法として、SSG(Structural Sealant Glazing)構法が知られている。SSG構法は、ガラスパネルを枠体に構造シーラントを用いて接着することによりガラスパネル荷重を枠体で支持する構法である。本出願人は、特許文献1において、SSG構法によるガラスパネル支持構造を開示した。特許文献1に記載の支持構造は、例えば、ガラスパネルを構造シーラントで方立に接着することによって構成されたカーテンウォールに適用できる。
特開2017−179987号公報
本発明者らはカーテンウォールを構成するSSG構法に関して以下の認識を得た。
所定基準以上の初期強度を短時間で確実に確保するために、SSG構法では、ガラスパネルを枠体に接着する構造シーラントとして、二材混合型シーラント等の主材料と補助材料とを混合した多材料混合シーラントを用いる。多材料混合シーラントを用いる場合、工場内で複数の材料を混合し、混合直後の混合シーラントをガラスパネルと枠体の間に打設する。
一方、既設のガラスパネルの交換や修理をする場合は、既設のガラスパネルと枠体に混合シーラントを打設する必要がある。この作業は、建物の側面に設置された足場やゴンドラなどの狭くまたは不安定な作業現場で行われる。混合シーラントは速硬化性のため打設直前に混合する必要がある。このため、工場内で使用される混合装置を作業現場で使用することが考えられる。しかし、この装置は、重量や大きさの観点から作業現場での使用には実用性がない。
以上のことから、本発明者らは、SSG構法に関して、狭くまたは不安定な作業現場でも構造用シーラントを使用できるようにする観点で改善の余地があることを認識した。
このような課題は修理や交換時に限らず、ガラスパネルと枠体とに構造用シーラントを使用する他の作業についても生じうる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、SSG構法に関して、作業現場で構造用シーラントを容易に使用可能とするための技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の構造シーラントの注入補助装置は、ガラスパネルと当該ガラスパネルを支持する枠体とを有する構造体に使用する構造シーラントのカートリッジへの注入を補助する装置であって、カートリッジの底部を支持するための支持ベース部と、支持ベース部からカートリッジの延伸方向に延伸する支持部と、複数の材料を混合して構造シーラントを吐出する混合吐出装置を支持部に連結する連結部と、カートリッジの開口を混合吐出装置の吐出口に押付ける押付け機構と、を備える。
SSG構法で構成されたカーテンウォールの正面図である。 図1のカーテンウォールユニットの斜視図である。 SSG構法で構成されたカーテンウォールユニットの一例を示す概略縦断面図である。 第1実施形態に係る注入補助装置の概略構成を示す正面図である。 図4の注入補助装置を示す別の正面図である。 図6(a)、図6(b)は、カートリッジの概略構成を示す半断面図である。 混合吐出装置の概略構成を示す図である。 図8(a)、図8(b)は、図4の注入補助装置を示す平面図である。 図9(a)、図9(b)は、構造シーラントをカートリッジに注入している状態を示す図である。 押出装置の一例を示す側面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
なお、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
また、以下の実施形態は、本開示の内容理解を助けるために例示するものであり、本開示に係る発明の構成を限定するものではない。
先ず、SSG構法で構成されたカーテンウォールユニット10を説明する。図1は、SSG構法で構成されたカーテンウォール8の正面図である。この図は、鉛直に配置されたカーテンウォール8を示す。カーテンウォール8は、複数のカーテンウォールユニット10を建物の外周部に縦横に配置することによって構成される。
図2は、カーテンウォールユニット10の一施工例を示す斜視図であり、図3は、一施工例を示す縦断面図である。図2、図3に示すように、カーテンウォールユニット10は、ガラスパネル16と、当該ガラスパネル16を支持する枠体12と、ガラスパネル16と枠体12とを接着する構造シーラント14とを備える。カーテンウォールユニット10は、ガラスパネル16と支持部材としての枠体12とを構造シーラント14にて接着するSSG構法で作られる。この例では、カーテンウォールユニット10は、枠体12の室外側にのみガラスパネル16が設けられたシングルスキン構造のカーテンウォールユニットである。
枠体12は、縦方向に延びる2つの方立12bと、横方向に延びる2つの無目12cとが四角形状に組まれた構成を有する。ガラスパネル16は、枠体12の室外側に設けられる。図2、図3の例では、ガラスパネル16は単層ガラスである。ガラスパネル16は、間に乾燥空気を封入した複層ガラスあるいは合わせガラス等の別種類のガラスであってもよい。ガラスパネル16の周縁部は、構造シーラント14により枠体12の方立12bおよび無目12cに接着される。
短時間で初期強度を確保するために、構造シーラントは、主剤に硬化剤を混合した多材料混合シーラントである。一例として、主剤はシリコン系樹脂を主成分とする材料で、硬化剤はアルコール系硬化促進剤である。接着性能を確保する観点から、主剤に硬化剤を混合してから初期硬化するまでの所定の時間内に接着を完了することが望ましい。カーテンウォールユニットを工場内で製造する場合には、主剤と硬化剤とを連続的に混合しながら打設する連続混合打設装置を用いて、水平に配置された対象物に構造シーラントを打設することができる。本実施形態において、打設装置はユーザーによって支持され、施工に供される。また打設装置は、ロボット等の更なる装置に支持されて、AI等により打設が制御される方式も可能である。
一方、既設のカーテンウォールについてガラスパネル16の交換や修理を行うための構法の確立が求められている。この場合の作業は、建物の側面に鉛直に配置された対象物に対して足場やゴンドラ等の狭く不安定な作業現場から作業員によって行われる。上述の連続混合打設装置は大型であるため、足場やゴンドラ等の狭く不安定な作業現場での使用には適していない。また、連続混合打設装置は、作業者が抱えて使用するには大きすぎたり重すぎたりする場合がある。
これらから、本発明者らは、主剤と硬化剤とを工場施工時と同様に混合して構造シーラントを吐出可能な小型の混合吐出装置と、混合吐出装置から構造シーラントをカートリッジに注入可能な注入補助装置と、構造シーラントが注入されたカートリッジから内容物(構造シーラント)を押出させる軽量な押出装置とを使用する施工法を開発した。これらの装置は、小型軽量化が可能であり、狭く不安定な作業現場であっても、連携して一体的に使用することができる。
[第1実施形態]
図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る注入補助装置100について説明する。図4、図5は、注入補助装置100の概略構成を示す正面図である。図4は、混合吐出装置50が連結される前の状態を示し、図5は、混合吐出装置50が連結された状態を示す。説明の便宜上、図示のように、水平なある方向をX軸方向、X軸方向に直交する水平な方向をY軸方向、両者に直交する方向すなわち鉛直方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系を定める。X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの正の方向は、各図における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。また、X軸方向を左右方向と、Y軸方向を前後方向と、Z軸方向を上下方向ということがある。このような方向の表記は注入補助装置100の使用姿勢を制限するものではなく、注入補助装置100は、用途に応じて任意の姿勢で使用されうる。
限られたスペースで作業するときは、できるだけ少人数で一連の作業を行えることが望ましい。注入用の開口20hを上に向けてカートリッジを立てながら、開口20hの上から混合吐出装置50を操作するのは容易ではない。注入補助装置100は、混合吐出装置50からカートリッジ20への混合直後の構造シーラント14の注入作業を少人数で行えるようにするための装置である。
注入補助装置100は、ガラスパネル16と当該ガラスパネル16を支持する枠体12とを有するカーテンウォールユニット10に適用するための構造シーラント14のカートリッジ20への注入を補助するための装置である。図4に示すように、注入補助装置100は、支持ベース部32と、連結部34と、支持部36と、押付け機構40とを有する。構造シーラント14は、混合吐出装置50によって主剤と硬化剤とが混合されて吐出される。
支持ベース部32は、カートリッジ20の底部20jを載置するための置台として機能する。支持部36は、支持ベース部32からカートリッジ20の延伸方向に延伸し、混合吐出装置50を支持する。連結部34は、混合吐出装置50を支持部36に連結する。押付け機構40は、カートリッジ20の開口を混合吐出装置50の吐出部に押付けるジャッキ機構として機能する。以下、これらについて詳述する。
カートリッジ20を説明する。図6(a)、図6(b)はカートリッジを示す半断面図である。図6(a)はノズル20nを取外した状態を示し、図6(b)はノズル20nを取付けた状態を示す。カートリッジ20は取り外し可能な構造シーラント14の容器として機能する。カートリッジ20は、胴部20bと、ノズル20nと、プランジャ20pとを有する。胴部20bは、底部20jから先端部20kに延伸する円筒状の部材であり、円筒状の中空部を環囲する。胴部20bの底部20jとは反対側に開口20hが設けられる。
ノズル20nは、胴部20bの先端部20kに設けられる。ノズル20nは、胴部20bから離れるに連れて小径になる中空円錐状の部材で、先端にノズル孔20mが設けられる。ノズル20nは、胴部20bの先端部20kに着脱可能に螺合される。構造シーラント14は、ノズル20nが取外された状態で先端部20kの開口20hからカートリッジ20に注入される。プランジャ20pは、胴部20bの内部を往復して、構造シーラント14を押出すピストンとして機能する。構造シーラント14は、ノズル20nが取付けられた状態でプランジャ20pに押圧されてノズル孔20mから吐出される。
混合吐出装置50を説明する。図7は混合吐出装置50の概略構成を示す図である。混合吐出装置50は、主剤タンク50mと、硬化剤タンク50nと、主剤と硬化剤とを混合しながら吐出部50hから押出す混合部50jと、混合部50jを操作する操作部50eと、フランジ部50fとを有する。フランジ部50fには、支持部36に向かって突出する連結用の第3雄ねじ部50sが設けられる。
図4に戻り、支持ベース部32を説明する。本実施形態の支持ベース部32は、平面視で略矩形の平坦な板状の部材である。この場合、足場やゴンドラ上の環境でも倒れにくく、注入補助装置100を安定して支持できる。支持ベース部32には、下方に突出する3以上の第1雄ねじ32pが設けられる。第1雄ねじ32pは、一例としてボルトである。第1雄ねじ32pは、支持ベース部32に設けられた雌ねじ孔32sを貫通して支持ベース部32の下方に突出する。第1雄ねじ32pの突出量を変化させて、支持ベース部32の不陸調整を行うことができる。
支持部36を説明する。本実施形態の支持部36は、カートリッジ20の延伸方向に伸びる複数の柱状部材36eを有する。柱状部材36eは、混合吐出装置50を支持するのに十分な強度を提供するために、例えばステンレス鋼のような金属パイプや棒状の物を採用できる。柱状部材36eの基端側は支持ベース部32に形成された凹部に固定されており、先端側は支持ベース部32から略垂直に突出している。
連結部34を説明する。混合吐出装置50には、柱状部材36eに向かって突出する連結用の第3雄ねじ部50sが設けられる。平面視において、第3雄ねじ部50sは柱状部材36eと同位置に配置される。図4、図5に示すように、本実施形態の連結部34は、下部が第2雄ねじ部36sと螺合し、上部が第3雄ねじ部50sと螺合する雌ねじ部34sを有する円筒状のカプラーである。連結部34を調整することにより、支持部36に対する混合吐出装置50の高さを比較的自由に設定できる。
図8(a)、図8(b)も参照する。図8(a)、図8(b)は、注入補助装置100を示す平面図である。図8(a)は、後述するMサイズのカートリッジ20を保持する状態を示す。図8(b)は、後述するLサイズのカートリッジ20を保持する状態を示す。これらの図では、混合吐出装置50および連結部34の記載を省略している。これらの図に示すように、平面視において、3本の柱状部材36eが支持ベース部32の上面に互いに離間して配置されている。3本の柱状部材36eは、カートリッジ20を囲む円周上に120°の間隔で配置されている。なお、この角度は3本の柱状部材36eがバランスよく配置される角度であれば厳密に120°でなくともよい。また柱状部材36eの本数に応じてバランスよく配置される角度は異なる。各柱状部材36eの先端部には連結用の第2雄ねじ部36sが形成されている。
保持部材36fを説明する。カートリッジ20が平面方向(径方向)に揺れると、作業の妨げになる。そこで、本実施形態はカートリッジ20の横揺れを抑制するため保持部材36fを備える。図8(a)、図8(b)に示すように、各柱状部材36eには、カートリッジ20の胴部20bの側面に沿った形状の案内部36g、36h、36j、36kを有する保持部材36fが設けられる。本実施形態の保持部材36fは平面視で略円板状の部材であり、案内部36g、36h、36j、36kは保持部材36fの外周に設けられた凹部である。案内部36g、36h、36j、36kは、平面視で略90°の間隔で設けられている。案内部36g、36h、36j、36kの形状は互いに異なる。
案内部36gは、LLサイズの胴部20bの直径に対応する円弧形状を有する。案内部36hは、Lサイズの胴部20bの直径に対応する円弧形状を有する。案内部36jは、Mサイズの胴部20bの直径に対応する円弧形状を有する。案内部36kは、Sサイズの胴部20bの直径に対応する円弧形状を有する。胴部20bの直径において、LLサイズはLサイズより大きく、LサイズはMサイズより大きく、MサイズはSサイズより大きい。
保持部材36fの中心部は、柱状部材36eに嵌合している。保持部材36fは、柱状部材36eを中心に回転可能である。保持部材36fを回転させることによって案内部36g、36h、36j、36kのうち所望の案内部をカートリッジ20に対向させることができる。図8(a)は、各案内部36jをMサイズのカートリッジ20に対向させた状態を示す。図8(b)は、各案内部36hをLサイズのカートリッジ20に対向させた状態を示す。このように、案内部を切換えることによって、保持部材36fは、サイズの異なる複数種類のカートリッジ20を適切な隙間をもって平面方向に支持できる。
図9(a)、図9(b)も参照して、押付け機構40を説明する。図9(a)、図9(b)は、構造シーラント14をカートリッジ20に注入している状態を示す図である。図9(a)は、注入が開始された直後の状態を示す。図9(b)は、注入が半分進んだ状態を示す。これらの図に示すように、構造シーラント14を注入すると内圧が高まり、注入量に応じてプランジャ20pが底部20j側に移動する。混合吐出装置50の吐出部50hとカートリッジ20の開口20hとの間の隙間が大きいと、内圧が上昇しないため、注入された構造シーラント14は、プランジャ20pを十分に押圧できず、隙間から漏れ出す。そこで、本実施形態は、カートリッジ20を混合吐出装置50に押し付け可能にするために押付け機構40を備える。
図4、図5に示すように、本実施形態の押付け機構40は、昇降台40dと、レベル調整用の第4雄ねじ40sとを有する。一例として、第4雄ねじ40sは、ボルトである。昇降台40dは、支持ベース部32の中央に配置され、カートリッジ20の底部20jを支持する。この例の昇降台40dは、平面視で略円形の板状の部材である。昇降台40dには、上下に貫通する雌ねじ孔40fが設けられている。第4雄ねじ40sの先端は、雌ねじ孔40fを貫通して昇降台40dと支持ベース部32との間に突出する。第4雄ねじ40sの突出量を調整することにより、カートリッジ20を載せた昇降台40dを持上げ、カートリッジ20を混合吐出装置50に押付ける。
なお、混合吐出装置50の先端とカートリッジ20の先端部20kとを連結するカプラーを使用してもよい。一例として、このカプラーは混合吐出装置50の先端とカートリッジ20の先端部20kとに螺合することによって、これらを連結可能な構成を有してもよい。このカプラーを用いることにより、吐出部50hと開口20hとの間の隙間からの構造シーラント14の漏れ出しを低減できる。
上述のように構成された注入補助装置100の使用方法の一例を説明する。
(1)先ず、混合吐出装置50を支持部36に連結する。
(2)保持部材36fを回転させ、カートリッジ20のサイズに対応して選択された案内部を中心側に向ける。
(3)カートリッジ20からノズル20nを取外して開口20hを露出させる。
(4)混合吐出装置50の吐出部50hをカートリッジ20の開口20hに進入させた状態で、底部20jを昇降台40dにセットする。
(5)吐出部50hが開口20hに接触するように、連結部34によって混合吐出装置50の高さを調整する。
(6)昇降台40dを上昇させて、開口20hを吐出部50hに押し付ける。開口20hを吐出部50hに押し付けることにより、プランジャ20pを押し下げる圧力が開口20hと吐出部50hとの隙間から逃げることを抑制し、圧力が逃げることによる当該隙間からの構造シーラント14も溢れ出しも抑制することができる。更に、混合吐出装置50側のノズル先端部にゴム状の弾性部材を巻くことにより、押付け機構40による押さえ効果を更に向上させ、すき間からの圧力逃げやシーラント溢れの抑制効果を更に高めることが可能である。
(7)混合吐出装置50に主剤と硬化剤のカートリッジタンク(不図示)をセットする。
(8)混合吐出装置50を操作して、構造シーラント14の主剤と硬化剤を混合しながら吐出部50hからカートリッジ20に注入する。
(9)昇降台40dを下げ、混合吐出装置50を上げて注入済みのカートリッジ20を取り出す。
(10)カートリッジ20にノズル20nを取付ける。
これらのプロセスはあくまでも一例であり、他の工程を追加したり、一部の工程を変更または削除したり、工程の順序を入れ替えてもよい。
図10も参照して、押出装置60を説明する。図10は、押出装置60の一例を示す側面図である。押出装置60は、カートリッジ20から内包する構造シーラント14を押出すための装置である。押出装置60は、ホルダ60bと、押棒60pと、グリップ部60gと、前進レバー60hと、ロッド推進部60jとを有する。
構造シーラント14を吐出させる方法を説明する。押棒60pを一番後に引いた状態で、カートリッジ20をホルダ60bに装着する。グリップ部60gを握り前進レバー60hをゆっくりと引いて、押棒60pの前端をプランジャ20pに接触させる。カートリッジ20のノズル20nを対象物に当てて前進レバー60hを引くと、ロッド推進部60jによって押棒60pが前進する。押棒60pが前進すると、プランジャ20pが前進し、構造シーラント14がノズル20nから吐出される。
以上のように構成された第1実施形態の注入補助装置100の特徴を説明する。注入補助装置100は、カートリッジ20の底部20jを支持するための支持ベース部32と、支持ベース部32からカートリッジ20の延伸方向に延伸する支持部36と、複数の材料を混合して構造シーラント14を吐出する混合吐出装置50を支持部36に連結する連結部34と、カートリッジ20の開口20hを混合吐出装置50の吐出部50hに押付ける押付け機構40と、を備える。この構成によれば、小型軽量化が容易であり、SSG構法による既設の構造体のメンテナンスなど、狭くて不安定な作業現場でも容易に使用可能な注入補助装置を提供できる。
支持部36は、カートリッジ20の延伸方向に伸びる柱状部材36eを有し、柱状部材36eには、カートリッジ20の側面に沿った形状の案内部を有する保持部材36fが設けられ、保持部材36fは、互いに形状の異なる複数の案内部36g、36h、36j、36kを有する。この場合、サイズの異なる複数種類のカートリッジ20を適切な隙間で平面方向に支持できる。カートリッジ20の横揺れを抑制できる。
連結部34は、支持部36と混合吐出装置50との間隔を変更可能に構成される。この場合、混合吐出装置50を、カートリッジ20に対して適切な高さに調整できる。長さの異なる複数種類のカートリッジ20に対応できる。
押付け機構40は、カートリッジ20の底部20jを押上げるジャッキ構造を有する。この場合、簡単な構成でカートリッジ20を混合吐出装置50に押し付けできる。
以上が第1実施形態の説明である。
以下、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態の図面および説明では、第1実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。第1実施形態と重複する説明を適宜省略し、第1実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態は、構造シーラントの打設方法S80である。この方法は、ガラスパネル16と当該ガラスパネル16を支持する枠体12とを有する構造体に構造シーラント14を打設する方法であって、構造シーラント14の主剤と硬化剤を混合しながらカートリッジ20に注入する工程S82と、構造シーラント14が注入されたカートリッジ20を押出装置60に装着する工程S84と、押出装置60に装着されたカートリッジ20から構造体に構造シーラント14を吐出する工程S86と、を含む。
本実施形態によれば、鉛直に配置された対象物に対して狭く不安定な作業現場から作業員よって実行することができる。この打設方法の各プロセスは、狭く不安定な作業現場であっても、連携して一体的に実行することができる。
注入する工程S82と、装着する工程S84と、吐出する工程S86とは連続して実行される。この場合、短時間で作業できるため、構造シーラント14が初期硬化する前に接着を完了できる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。上述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除などの多くの設計変更が可能である。上述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。
[変形例]
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、第1実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
第1実施形態の説明では、保持部材36fが、4つの案内部36g、36h、36j、36kを有する例を示したが、本発明はこれに限定されない。保持部材36fは、1〜3または5以上の案内部を有してもよい。
第1実施形態の説明では、支持部36が、120°の間隔で配置された3本の柱状部材36eを有する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、支持部36は2または4以上の柱状部材を有してもよいし、複数の柱状部材は不等間隔で配置されてもよい。また、柱状部材は横断面が周方向に長い壁状の部材であってもよいし、柱状部材は互いに一部が繋がっていてもよい。
第1実施形態の説明では、カーテンウォールユニット10がシングルスキン構造である例を示したが、カーテンウォールユニットは、室外側および室内側にガラスパネルが設けられたダブルスキン構造であってもよい。
第1実施形態の説明では、構造シーラント14は主剤と硬化剤の2液混合型である例を示したが、構造シーラントは3種類以上の材料を混合するものであってもよい。
第1実施形態の説明では、支持ベース部32が平面視で略矩形の板状部材である例を示したが、支持ベース部は円、楕円等の様々な形状を有してもよい。
上述の各変形例は実施形態と同様の作用・効果を奏する。
上述した実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。
なお、図面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
以上、複数の実施形態を介して本開示を説明したが、本開示は、本開示の精神および範囲を逸脱しない限り、種々の変更および修正が可能である。したがって、出願人は、この開示の範囲内にあるこのような変更および修正の全てが、添付の特許請求の範囲に包含されると認識している。
12・・・枠体、14・・・構造シーラント、16・・・ガラスパネル、20・・・カートリッジ、20h・・・開口、20j・・・底部、32・・・支持ベース部、34・・・連結部、36・・・支持部、36e・・・柱状部材、36f・・・保持部材、36g,36h,36j,36k・・・案内部、40・・・付け機構、50・・・混合吐出装置、60・・・押出装置、100・・・注入補助装置。

Claims (6)

  1. ガラスパネルと当該ガラスパネルを支持する枠体とを有する構造体に使用する構造シーラントのカートリッジへの注入を補助する装置であって、
    前記カートリッジの底部を支持するための支持ベース部と、
    前記支持ベース部から前記カートリッジの延伸方向に延伸する支持部と、
    複数の材料を混合して前記構造シーラントを吐出する混合吐出装置を前記支持部に連結する連結部と、
    前記カートリッジの開口を前記混合吐出装置の吐出口に押付ける押付け機構と、
    を備えることを特徴とする構造シーラントの注入補助装置。
  2. 前記支持部は、前記カートリッジの延伸方向に伸びる柱状部材を有し、
    前記柱状部材には、前記カートリッジの側面に沿った形状の案内部を有する保持部材が設けられ、
    前記保持部材は、互いに形状の異なる複数の案内部を有することを特徴とする請求項1に記載の構造シーラントの注入補助装置。
  3. 前記連結部は、前記支持部と前記混合吐出装置との間隔を変更可能に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の構造シーラントの注入補助装置。
  4. 前記押付け機構は、前記カートリッジの底部を押上げるジャッキ構造を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の構造シーラントの注入補助装置。
  5. ガラスパネルと当該ガラスパネルを支持する枠体とを有する構造体に構造シーラントを打設する方法であって、
    構造シーラントの主剤と硬化剤とを混合しながらカートリッジに注入する工程と、
    前記構造シーラントが注入されたカートリッジを押出装置に装着する工程と、
    前記押出装置に装着された前記カートリッジから前記構造体に前記構造シーラントを吐出する工程と、
    を含むことを特徴とする構造シーラントの打設方法。
  6. 前記注入する工程と、前記装着する工程と、前記吐出する工程とは連続して実行されることを特徴とする構造シーラントの打設方法。
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