JP2021002190A - 通貨収納装置および通貨管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、現金通貨の処理に係る作業者の負荷を低減することができる通貨収納装置および通貨処理システムを提供することにある。
《棒金管理システムの構成》
図1は、第1の実施形態に係る硬貨管理システムの構成を示す概略図である。
第1の実施形態に係る硬貨管理システム1は、硬貨袋70に収容されたバラ硬貨を棒金として所在を追跡可能に保管し、さらにバラ硬貨が過不足なく棒金(包装硬貨)として収納されたことを管理する。棒金とは、同一金種に係るバラの硬貨を所定枚数ごとに包装したものである。棒金および硬貨は、現金通貨の一例である。
棒金収納装置10は、1台で同一金種に係る複数の棒金を収納する。現金センター等で6金種を取り扱う場合には、少なくとも6台の棒金収納装置10を一組として使用する。
管理装置30は、金融機関の営業店や量販店の各店舗などのバラ硬貨の回収元と、回収されたバラ硬貨の金種およびその量と、回収時刻と、回収業務にかかる作業者とを、後述する硬貨袋の容器識別情報に対応付けて管理する。
硬貨包装機50は、投入されたバラ硬貨を包装し、棒金を生成する。硬貨包装機50の払出口51は、アタッチメントを介して棒金収納装置10の投入口112に接続される。
硬貨袋70は、回収元から回収されたバラ硬貨を収容する容器である。他の実施形態においては、硬貨袋70に代えて硬貨カセットや金庫などの他の容器を用いてもよい。硬貨袋70の封かん具等には、RFIDタグ71が取り付けられる。RFIDタグ71には、硬貨袋70を一意に識別可能な容器識別情報が記憶される。RFIDタグ71は、記憶媒体の一例である。他の実施形態に係る記憶媒体は、例えば硬貨袋70に関連付けられたバーコードや二次元コードが描かれたレシートなどであってもよい。
ここで、硬貨管理システム1のユースケースを説明する。
回収元から回収されたバラ硬貨は、回収元別に硬貨袋70に収容され、現金センター等に移送される。精査業務にかかる作業者は、硬貨袋70に取り付けられたRFIDタグ71と作業者が所有するICカードとを棒金収納装置10に読み取らせた後に、当該棒金収納装置10に接続される硬貨包装機50に、硬貨袋70に収容されたバラ硬貨を投入する。
図2は、第1の実施形態に係る棒金収納装置の外観を示す斜視図である。
以下の説明における「前」は棒金収納装置10の操作者側、「後」は棒金収納装置10の操作者とは反対側、「左」は棒金収納装置10の操作者から見て左、「右」は棒金収納装置10の操作者から見て右である。
筐体11の後面には、タッチパネル113およびRFIDリーダ114が設けられる。タッチパネル113は、棒金収納装置10の状態を示し、棒金収納装置10への入力を受け付ける。RFIDリーダ114は、硬貨袋70のRFIDタグ71および作業者が所有するICカード等から情報を読み取る。作業者が所有するICカードには、作業者を識別する作業者識別情報が記憶される。RFIDリーダ114は、RFIDタグ71から容器識別情報を読み取る読取部の一例である。
棒金収納装置10は、内部に収納部14、搬送部15、投入通路16、払出通路17、制御部18、無線通信部19、電源部20を備える。
無線通信部19は、外部の無線通信装置(例えば、無線LANのアクセススポット)を介して管理装置30との通信を行う。
電源部20は、棒金収納装置10に電源を供給する。
図4は、棒金収納装置の制御部の構成を示す概略ブロック図である。
制御部18は、入力部201、作業者特定部202、容器特定部203、容器情報受信部204、計数部205、搬送制御部206、履歴記憶部207、履歴記録部208、比較部209、警報部210、表示制御部211、および設定情報記憶部212を備える。
作業者特定部202は、RFIDリーダ114を介して作業者が所有するICカードに記憶された作業者識別情報を取得する。
容器特定部203は、RFIDリーダ114を介して硬貨袋70に取り付けられたRFIDタグ71に記憶された容器識別情報を取得する。
容器情報受信部204は、容器特定部203が特定した容器識別情報を管理装置30に送信し、管理装置30から硬貨袋70の回収元、硬貨袋70に収容されたバラ硬貨の金種およびその量、ならびに回収時刻を受信する。容器情報受信部は、容器識別情報に関連付けられた硬貨袋70に収容されたバラ硬貨の量を取得する収容通貨量取得部の一例である。
計数部205は、棒金収納装置10に投入された棒金の数を計数する。
警報部210は、容器情報受信部204が受信したバラ硬貨の金種と、当該棒金収納装置10に収納可能な棒金の金種とが異なる場合、バラ硬貨の回収時刻から現在時刻までの時間が所定時間を超える場合、または容器情報受信部204が受信したバラ硬貨の量と、計数部205が計数した棒金の数に基づくバラ硬貨の量とが異なる場合に、警報を発する。警報は、タッチパネル113に表示されてもよいし、図示しないスピーカから音声によって出力されてもよい。警報部210は、収納部14に収納された硬貨の量と硬貨袋70に収容された硬貨の量とが異なる場合に、硬貨の量が異なる旨を報知する報知部の一例である。
表示制御部211は、タッチパネル113の表示を制御する。
設定情報記憶部212は、当該棒金収納装置10に収納可能な棒金の金種およびその量や、当該棒金収納装置10の操作権限を有する作業者の識別情報を記憶する。
図5は、第1の実施形態に係る棒金収納装置の動作を示すフローチャートである。
棒金収納装置10は、初期状態において、投入ゲート161および払出ゲート171が閉状態となっている。
作業者は、棒金収納装置10を操作する場合、まず棒金収納装置10のRFIDリーダ114にICカードを読み取らせる。RFIDリーダ114は、ICカードをかざされることによってICカードが記憶する情報を読み出す。作業者特定部202は、RFIDリーダ114から作業者識別情報を取得する(ステップS1)。
管理装置30は、内部のデータベースを参照して、受信した容器識別情報に関連付けられた容器情報を検索する。管理装置30は、検索された容器情報を棒金収納装置10に送信する。他方、受信した容器識別情報に関連付けられた容器情報がない場合、管理装置30は、棒金収納装置10にエラー情報を返す。
他方、容器情報受信部204が管理装置30から容器情報を受信した場合(ステップS4:YES)、搬送制御部206は、投入ゲート161を開状態にする指示を出力する(ステップS6)。また、上述のステップS4において受信した容器情報に含まれるバラ硬貨の金種が、設定情報記憶部212が記憶する当該棒金収納装置10に収納可能な棒金の金種と一致する場合に限り、投入ゲート161を開くようにしてもよい。これにより、金種が異なる棒金収納装置10に誤って棒金の収納を行うことを防ぐことができる。
他方、最後に棒金が投入された時刻からの経過時間がタイムアウト時間に達した場合(ステップS10:YES)、搬送制御部206は、投入ゲート161を閉状態にする指示を出力する(ステップS11)。
他方、バラ硬貨の量と棒金の数から求められるバラ硬貨の量とが一致する場合(ステップS13:YES)、比較部209は、ステップS3で受信した回収時刻と現在時刻との差が、予め定められた標準所要時間を超えるか否かを判定する(ステップS14)。回収時刻と現在時刻との差が標準所要時間を超える場合(ステップS14:YES)、警報部210は、回収から収容までに時間がかかっていることを示すエラーを発し(ステップS5)、エラー内容を履歴記憶部207に記録して処理を終了する。さらに、当該作業者または回収業務にかかる作業者に標準所要時間を超えた理由を入力させ、履歴記憶部207に記録するようにしてもよい。
回収時刻と現在時刻との差が標準所要時間を超えない場合(ステップS14:NO)、制御部18は、正常に処理を終了する。
このように、第1の実施形態に係る棒金収納装置10によれば、棒金収納装置10は、硬貨袋70に関連付けられたRFIDタグ71から容器識別情報を読み取って投入口112から収納部14への棒金の収納を制御し、読み取られた容器識別情報に関連付けて、搬送制御部206による棒金の収納に関する情報を記録する。また棒金収納装置10はキャスター12を備える。これにより、棒金収納装置10は、棒金の処理にあたって作業者の負荷を低減し、棒金を適切に管理することができる。
第1の実施形態に係る棒金収納装置10は、複数の回収元から回収された棒金を、1つの棒金収納装置10に収容するものである。これに対し、第2の実施形態に係る棒金収納装置10は、棒金収納装置10ごとに収容する棒金の回収元が定められる。
これにより、棒金収納装置10は、回収元の異なる棒金収納装置10に誤って棒金の収納を行うことを防ぐことができる。
ここで、第2の実施形態に係る棒金収納装置10のいくつかの使用態様について説明する。
図6は、棒金収納装置の第1の使用態様に係る構成例である。
第1の使用態様によれば、回収元ごとに異なる金庫室R1が用意され、複数の棒金収納装置10が、それぞれ回収元に対応する金庫室R1に載置される。また、硬貨包装機50は、精査場R2に載置される。硬貨袋70の硬貨を棒金収納装置10に収納する場合、精査業務にかかる作業者は、硬貨の回収元に応じた金庫室R1に載置された棒金収納装置10を、精査場R2へ移動させる。作業者は、精査場R2において、硬貨包装機50と棒金収納装置10とを接続し、硬貨袋70の硬貨を硬貨包装機50に投入することで、棒金を棒金収納装置10に収納する。これにより、棒金収納装置10の混同を防ぎつつ、回収元ごとに棒金収納装置10を分けて管理することができる。
図7は、棒金収納装置の第2の使用態様に係る構成例である。
第2の使用態様によれば、複数の棒金収納装置10が1つの金庫室R1に載置される。複数の棒金収納装置10は、それぞれ回収元に応じて異なる態様の外観を有する。例えば、複数の棒金収納装置10は、それぞれ回収元に応じた色で着色がされていてもよいし、回収元に応じたラベルが貼付されていてもよい。また、硬貨袋70に取り付けられたRFIDタグ71も、棒金収納装置10と同様に回収元に応じた態様の外観を有する。
硬貨袋70の硬貨を棒金収納装置10に収納する場合、作業者は、金庫室R1から硬貨袋70に取り付けられたRFIDタグ71と同じ態様の外観を有する棒金収納装置10を探し、精査場R2へ移動させる。作業者は、精査場R2において、硬貨包装機50と棒金収納装置10とを接続し、硬貨袋70の硬貨を硬貨包装機50に投入することで、棒金を棒金収納装置10に収納する。これにより、棒金収納装置10の混同を防ぎつつ、回収元ごとに棒金収納装置10を分けて管理することができる。
このように、第2の実施形態によれば、棒金収納装置10の搬送制御部206は、受信した容器情報に含まれる回収元の名称が、設定情報記憶部212が記憶する回収元の名称と一致する場合に限り、投入ゲートを開く。これにより、棒金収納装置10は、回収元の異なる棒金収納装置10に誤って棒金の収納を行うことを防ぐことができる。システム内の回収元に対応する各棒金収納装置10が収容している棒金の量を取得すれば、回収元ごとの在高を把握することができる。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。例えば、他の実施形態においては、上述の処理の順序が適宜変更されてもよい。また、一部の処理が並列に実行されてもよい。
図8は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ900は、プロセッサ901、メインメモリ902、ストレージ903、インタフェース904を備える。
上述の棒金収納装置10の制御部18および管理装置30は、それぞれコンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ903に記憶されている。プロセッサ901は、プログラムをストレージ903から読み出してメインメモリ902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ902に確保する。プロセッサ901の例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、マイクロプロセッサなどが挙げられる。
Claims (9)
- 開口部を有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、現金通貨を収納する収納部と、
前記開口部から前記収納部への前記現金通貨の収納を制御する収納制御部と
現金通貨を収容する容器に関連付けられた記憶媒体から前記容器を識別する容器識別情報を読み取る読取部と、
読み取られた前記容器識別情報に関連付けて前記収納制御部による前記現金通貨の収納に関する情報を記録する記録部と
を備える通貨収納装置。 - 前記記録部は、前記収納に関する情報として、収納された前記現金通貨の量、前記現金通貨の収納時刻、および収納処理を実行した作業者を識別する作業者識別情報の少なくとも1つを記録する
請求項1に記載の通貨収納装置。 - 読み取られた前記容器識別情報に関連付けられた前記容器に収容された前記現金通貨の量を取得する収容通貨量取得部と、
前記収納制御部によって収納された前記現金通貨の量と、取得された前記容器に収容された前記現金通貨の量とが異なる場合に、前記現金通貨の量が異なる旨を報知する報知部と
を備える請求項1または請求項2に記載の通貨収納装置。 - 前記収納制御部は、前記容器識別情報が読み取られるまで、前記現金通貨の受け入れを禁止する
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の通貨収納装置。 - 前記収納制御部は、読み取られた前記容器識別情報に基づいて、前記現金通貨の受け入れ可否を判定する
請求項4に記載の通貨収納装置。 - 前記記録部は、読み取られた前記容器識別情報に関連付けて、さらに前記現金通貨の回収元に関する情報を記録する
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の通貨収納装置。 - 前記容器は、バラ硬貨を収容する硬貨袋であり、
前記収納部は、硬貨包装機によって前記バラ硬貨が包装された包装硬貨を収納する
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の通貨収納装置。 - 現金通貨を収容する容器と、
前記容器に取り付けられ、前記容器を識別する容器識別情報を記憶する記憶媒体と、
請求項1から請求項7の何れか1項に記載の通貨収納装置と
を備える通貨管理システム。 - 前記容器からバラ硬貨を受け入れ、前記バラ硬貨を包装することで包装硬貨を生成する硬貨包装機をさらに備え、
前記通貨収納装置は、前記包装硬貨を収納する
請求項8に記載の通貨管理システム。
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