JP2020537754A - 部分放電処理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

部分放電処理装置は、入力信号の強度に比例する比例信号を生成する比例信号生成部と、前記比例信号生成部の出力端と自動利得調整部の入力端との間に位置し、基準電圧と伝達関数に基づいて入力端に入力される前記比例信号を変換して伝達関数信号を出力する伝達関数生成部と、前記伝達関数信号が入力されると自動利得調整(Automatic Gain Control)を行う自動利得調整部と、前記自動利得調整部の自動利得調整信号が入力されると、少なくとも一つのRC並列回路を介して自動利得調整フィードバック信号を生成して、前記自動利得調整部のフィードバック端にフィードバックする部分放電検出部と、前記自動利得調整部の自動利得調整出力信号が入力されると、前記基準電圧に基づいて前記自動利得調整出力信号をフィルタリングして部分放電判断信号を生成する部分放電判断部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、部分放電検出及びノイズ除去技術に係り、さらに詳しくは、部分放電信号が、部分放電信号と非常に類似した部分放電性ノイズ及び一般ノイズと共に混在された入力信号から部分放電信号をより効果的に検出できる部分放電処理装置及び方法に関する。
部分放電(Partial Discharge)診断技術は、電力設備及び電気自動車の分野において電気装備の予防診断のために使用される。一般に、部分放電診断技術は、電気装備の内部で発生する電磁波、超音波、光または振動を検出して部分放電の発生の有無を事前に予防診断する非破壊診断技術に該当する。
従来の電磁波を用いた部分放電診断技術は、HFCTを用いた電力ケーブルの部分放電診断、UHFセンサを用いた電力設備の部分放電診断、HFCTとUHFハイブリッドセンサを用いた電気自動車の部分放電診断などに適用されている。
前記電磁波を用いて部分放電の発生の有無を検出する過程において、他の多くのノイズをも一緒に含み、部分放電に起因する部分放電信号と、部分放電と類似の部分放電性ノイズ又は通信ノイズなどとを明確に区別し難いため、部分放電診断の信頼性が著しく低下するという欠点がある。
センサを介して入力された部分差分増幅器放電信号は、数nSのパルス幅を有する高周波パルスのバースト(Burst)形状を示しており、規則的なパターンはない。部分放電信号と類似の部分放電性ノイズバースト(Burst)または通信ノイズバースト(Burst)などにおける、バースト内にバーストを構成している構成パルスは、部分放電信号バーストを構成するパルスとは異なる部分がある。しかしながら、但し、ケーブル部分放電の分野では、ノイズが部分放電と非常に類似しており、信号強度が比較的非常に大きいため、ケーブル部分放電を検出することは容易でない。
韓国登録特許第10−1496442(2015.02.17)号は、ケーブル部分放電診断装置に関するもので、前記ケーブル部分放電診断装置は、ケーブルの部分放電信号を感知するための感知センサと;前記感知センサのノイズをフィルタリングするためのバンドパスフィルタと;前記バンドパスフィルタの出力信号を増幅させる増幅器と;前記増幅器の出力信号の周波数をチューニングする周波数チューニングフィルタと;前記周波数チューニングフィルタの出力信号の長さ及び形状を測定するための包絡線検波器と;前記包絡線検波器の出力信号の大きさ測定のためのピーク検出器と;前記ピーク検出器の出力信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル信号変換器と;を備え、前記アナログ・デジタル信号変換器の出力信号の長さ及び形状を確認して、ノイズとPD信号の判別を行う部分放電信号検出部と;前記部分放電信号検出部から出力される信号のPRPDマッピングにより部分放電の種類を確認する部分放電パターン分析部と;をさらに備える。前記感知センサは、HFセンサまたはHF CTセンサであり、HFセンサの場合の測定範囲は5MHz〜200MHz、HFCTセンサの場合の測定範囲は1MHz〜100MHzであることを特徴とする。前記バンドパスフィルタは、1MHz〜200MHzの通過帯域を有するバンドパスフィルタであることを特徴とする。前記周波数チューニングフィルタは、200MHz〜420MHzの周波数を有する信号を発生する信号発生器と;前記増幅器を通過した信号と、前記信号発生器から発生された信号とを混合することで、前記増幅器の出力信号と前記信号発生器の出力信号との和に相当する周波数の信号と、差に相当する周波数の信号とを出力するミキサと;前記ミキサの出力信号を中心周波数425MHz Bandwidth 20MHzである狭帯域でフィルタリングする狭帯域バンドパスフィルタと;を備える。
上記技術は、ノイズを除去するために狭帯域バンドパスフィルタを適用しているため、部分放電信号がフィルタリングされて部分放電が適切に検出できないという欠点がある。また、バンドパスフィルタを適用したにもかかわらず、ノイズが流入していることがわかる。上記技術は、ノイズと部分放電信号とを区別するために高速ADCとソフトウェアコンピューティングのプロセスがさらに必要になるため、経済的に不利であるという欠点がある。
韓国登録特許第20−0435061(2006.12.29)号は、ガス絶縁開閉装置診断用の部分放電カウンタに関するもので、前記ガス絶縁開閉装置診断用の部分放電カウンタは、ガス絶縁開閉装置(GIS:Gas Insulation Switchgear)に内蔵されている部分放電センサの高周波出力信号を、バンドパスフィルタ(帯域通過フィルタ)21−a、ピーク検出回路21−b、ピーク保持回路21−c、ピークリセット21−dを用いて低周波信号に変換する周波数変換手段と;前記周波数変換手段によって出力された信号をアナログ・デジタル変換器(ADC:Analog−to−digital converter)22においてAD変換し、変換された値を相電圧の周波数に一致させる同期回路と;を備えてなることを特徴とする。
前記技術はまた、入力信号からノイズを除去するためにバンドパスフィルタ(帯域通過フィルタ)を適用しているため、部分放電信号がフィルタリングされて適切に検出できないという欠点がある。ピーク検出回路を適用しているため、部分放電信号よりも大きなノイズが流入した場合、ノイズ信号を部分放電と認識してカウントできるという欠点がある。
韓国登録特許第10−1496442(2015.02.17)号 韓国登録特許第20−0435061(2006.12.29)号
部分放電の予防診断は、人の安全と設備のメンテナンスに欠かせないことである。
電磁波を用いた部分放電予防診断手法は、最良の結果が得られるため好まれているが、新たな通信サービスが出現し続けているため、フィルタを取り付ける方法ではノイズを除去することが不可能であり、高速演算によりノイズと部分放電とを区別する試みがなされてきたが、大型で経済的に不利であるため、その応用分野が制限されている。
部分放電信号は、数nSのパルス幅を有する高周波パルスのバースト(Burst)形状を示しており、部分放電信号と類似の部分放電性ノイズまたは通信ノイズなどと異なっているが、但し、ケーブル部分放電の分野では、前記部分放電性ノイズとの区別が容易でない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。
本発明の技術は、部分放電が簡単な回路構成であり、ノイズが混在した入力信号から部分放電信号を検出するので、フィルタの取り付けや高速な演算処理が不要であるため、経済的であり、体積減少が可能であり、様々な分野で利用可能である。
本発明の一実施形態は、入力信号に部分放電信号が含まれているかどうかを効果的に検出できる部分放電処理装置及び方法を提供することである。
実施イェドゥルの中で、部分放電処理装置は、入力信号の強度に比例する比例信号を生成する比例信号生成部と、前記比例信号生成部の出力端と自動利得調整部の入力端との間に位置し、基準電圧と伝達関数に基づいて入力端に入力される前記比例信号を変換して伝達関数信号を出力する伝達関数生成部と、前記伝達関数信号が入力されると自動利得調整(Auto Gain Control)を行う自動利得調整部と、前記自動利得調整部の自動利得調整信号が入力されると、少なくとも一つのRC並列回路を介して自動利得調整フィードバック信号を生成して、前記自動利得調整部のフィードバック端にフィードバックする部分放電検出部と、前記自動利得調整部の自動利得調整出力信号が入力されると、前記基準電圧に基づいて前記自動利得調整出力信号をフィルタリングして部分放電判断信号を生成する部分放電判断部と、を備える。
前記比例信号生成部は、前記入力信号のログ値を復調(demodulation)して前記比例信号を生成するログ検出器(log detector:対数検出器)として実現されてもよい。
前記比例信号生成部は、増幅器(amplifier)、エンベロープ検出器(envelope detector)及び積分器(integrator)のうちの少なくとも一つにより、または、少なくとも二つの組み合わせにより実現されてもよい。
前記部分放電検出部は、前記自動利得調整信号の振幅または周波数の強度を、前記少なくとも一つのRC並列回路を介して前記自動利得調整部のフィードバック端にフィードバックすることができる。
前記部分放電検出部は、前記フィードバック過程において、前記自動利得調整信号にノイズが含まれている場合には、前記基準電圧に対して負の方向に負の増幅を行い、前記自動利得調整信号に部分放電信号が含まれている場合には、前記少なくとも一つのRC並列回路と前記自動利得調整部との相互間の充・放電及びフィードバック作用により増幅度を変化させて、一時的な過剰増幅と波動(fluctuation)を誘導することができる。
前記伝達関数生成部は、前記比例信号の−60dBm〜5dBm値を1.7Vdc〜0.5Vdc値に変換する逆伝達関数を有することができる。
前記基準電圧は、2.4Vdcを基準として特定の誤差範囲内の値を有するように形成されてもよい。
前記部分放電判断部は、前記自動利得調整出力信号と前記基準電圧とを比較して、前記自動利得調整出力信号における前記基準電圧未満の信号をノイズと判断して消去し、前記基準電圧以上の信号を部分放電と判断して取得する前記フィルタリングにより前記部分放電判断信号を生成することができる。
前記部分放電判断部は、前記自動利得調整出力信号から前記基準電圧を減算する差分増幅器(Difference Amplifier)として実現されるか、前記自動利得調整出力信号と前記基準電圧に基づいて差動増幅する差動増幅器(Differential amplifier)として実現されるか、または、部分放電時の電圧降下のための少なくとも一つのダイオードを備えて実現されてもよい。
前記部分放電処理装置は、前記部分放電判断信号の振幅が基準振幅以上であれば、TTL(Transistor Transistor Logic)レベルに変換された部分放電レベル変換信号を発生させる部分放電信号レベル変換部をさらに備えてもよい。
前記部分放電信号レベル変換部は、比較器およびシュミットトリガのうち少なくとも一つにより実現されてもよい。
実施形態の中で、部分放電検出方法は、部分放電処理装置によって実行される。
前記部分放電検出方法は、
入力信号の強度に比例する比例信号を生成する比例信号生成ステップと、基準電圧と伝達関数を設定し、前記基準電圧と伝達関数に基づいて前記比例信号を変換して伝達関数信号を生成する伝達関数生成ステップと、前記伝達関数信号に基づいて自動利得調整(Auto Gain Control)を行う自動利得調整ステップと、少なくとも一つのRC並列回路を介して、前記少なくとも一つのRC並列回路と、前記自動利得調整を行う自動利得調整部との相互間の充・放電及びフィードバック作用を誘導して、前記自動利得調整の実行過程にフィードバックする部分放電検出ステップと、前記自動利得調整により自動利得調整出力信号が生成されると、前記基準電圧に基づいて前記自動利得調整出力信号をフィルタリングして部分放電判断信号を生成する部分放電判断ステップと、を含む。
本開示の技術は、次の効果を奏することができる。但し、特定の実施形態が次の効果をすべて含まなければならないか、または、次の効果のみを含まなければならないという意味ではないので、開示の技術の権利範囲は、これによって制限されるものとして理解されてはならない。
本発明の一実施形態に係る部分放電処理装置及び方法は、入力信号に部分放電信号が含まれているかどうかを効果的に検出することができる。
本発明の一実施形態に係る部分放電処理装置及び方法は、入力信号に部分放電信号とノイズ及び部分放電類似ノイズが混在した場合でも、ノイズ及び部分放電類似ノイズを効果的に除去して部分放電を検出するできるようにする。
本発明の技術概念は、PANA(PD Amplification Noise Attenuation)方式と呼ばれる。
本発明のPANA方式では、同じ時間帯に混入した部分放電信号及びノイズ信号において、部分放電信号成分を基準電圧Vrefよりも高くし、ノイズ成分を基準電圧Vrefよりも低くすることで、基準電圧Vrefを基準として差別を行い、この差別に起因して、部分放電信号を検出する際のエラーが非常に少ない。
本発明のPANA方式は、検出される部分放電信号成分の強度が入力された部分放電信号の強度に比例するため、出力そのものだけで部分放電センサとしての役割を果たすことができるし、ADC結合時に部分放電測定装備としても活用することができる。同時に、TTL変換回路との結合時には、部分放電カウンタなどとしても活用することができる。
本発明は、ケーブル部分放電予防診断、SIS(Solid Insulation Switchgear:固体絶縁スイッチギャ)設備の部分放電予防診断、電気自動車の部分放電予防診断、電気自動車の充電器の部分放電予防診断、ガス絶縁開閉装置(GIS:Gas Insulation Switchgear)部分放電予防診断、ノイズ除去機能を有するUHF部分放電センサ、ブッシング部分放電予防診断などに適用することができるが、これに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る部分放電処理装置の構成を示す図である。 図1の伝達関数生成部を構成する一実施回路図である。 図1の部分放電検出部を構成する一実施回路図である。 図1の部分放電検出部を構成する他の実施形態の回路図である。 図1の部分放電処理装置が部分放電を検出する過程で入力され又は出力される電圧を例示する図である。 図1の部分放電判断部の一実施形態に係る回路図である。 図1の部分放電処理装置を備える部分放電検出システムを示す図である。 図7の部分放電処理装置を実際に実現して部分放電の発生の有無を検出する過程を示す出力結果のグラフである。 一実施形態に係る部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムを示す図である。 一実施形態に係る部分放電タイミング信号取得装置の構成を示す図である。 図10の比例信号生成部の構成の一実施形態を示すブロック図である。 図11の伝達関数生成モジュールを構成する一実施回路図である。 図10の第1の自動利得調整部の構成と第2の自動利得調整部の構成とをそれぞれ示すブロック図である。 図13の部分放電フィードバックモジュールを構成する他の実施形態の回路図である。 図10のタイミングノイズ除去部の一実施形態に係る回路図である。 図9の部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムが、部分放電検出過程におけるタイミングノイズの除去、タイミング信号の取得、部分放電信号の再生または生成過程において、入力され又は出力する電圧波形を例示する図である。 図9の部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムを用いてノイズを除去し部分放電を検出した実験結果を示す図である。 図9の部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムを実際に実現して、部分放電の発生の有無を検出した結果を、従来の技術と比較して示した出力結果グラフである。 一実施形態に係る図9の部分放電信号取得部の構成を示す図である。 一実施形態に係る図9の部分放電信号発生部の構成を示す図である。
本発明についての説明は、構造的ないし機能的説明のための実施形態に過ぎないので、本発明の権利範囲は、詳細な説明に説明された実施形態によって制限されるものとして解釈されてはいけない。すなわち、実施形態は多様な変更が可能で、さまざまな形態を持つことができるので、本発明の権利範囲は、技術的思想を実現できる均等物を含むものとして理解されなければならない。また、本発明で提示された目的または効果は、特定の実施形態がこれをすべて含まなければならないか、または、そのような効果のみを含まなければならないという意味ではないので、本発明の権利範囲はこれによって制限されるものとして理解されてはならないであろう。
一方、本出願で叙述される用語の意味は、次のように理解されるべきである。
「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するためのものであり、これらの用語によって権利範囲が限定されてはならない。例えば、第1の構成要素は第2の構成要素として命名されることができ、同様に第2の構成要素も第の1構成要素として命名されることができる。
ある構成要素が他の構成要素と「接続されて」いると言及されたときには、前記ある構成要素が前記他の構成要素と直接的に接続されてもよいが、これらの間に他の構成要素が存在してもよいものと理解されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接接続されて」いると言及されたときには、これらの間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。一方、構成要素間の関係を説明する他の表現、すなわち、「〜間に」と「すぐに〜間に」、または「〜に隣り合う」と「〜に直接隣り合う」なども同様に解釈されるべきである。
単数の表現は、文脈上明らかに異なるものを意味しない限り、複数の表現を含むものと理解されるべきであり、「備える(含む)」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除するものではないと理解されなければならない。
各ステップにおいて、識別符号(例えば、a、b、cなど)は説明の便宜のために使われるものであって、識別符号は各ステップの順序を説明するものでなく、各ステップは、文脈上、明白に特定順序を記載しない限り、明記した順序と異なるように起こることがある。即ち、各ステップは、明記した順序と同一に起こることもあり、実質的に同時に実行されることもあり、逆の順序どおりに実行されることもある。
ここで使われる全ての用語は、異に定義されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一な意味を有する。一般的に使われる辞書上の定義されている用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきであり、本出願において明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味として解釈されない。
図1は、本発明の一実施形態に係る部分放電処理装置の構成を示す図である。
図1に示すように、部分放電処理装置100は、比例信号生成部110、伝達関数生成部120、自動利得調整部130、部分放電検出部140及び部分放電判断部150を備えてもよい。
比例信号生成部110は、入力信号の強度に比例する比例信号を生成する。具体的には、比例信号生成部110は、入力ポート10と伝達関数生成部120との間に配置されて入力ポート10及び伝達関数生成部120の入力端と電気的に接続され、入力ポート10を介して受信される入力信号を入力として提供され得、入力された入力信号の振幅、周波数及び電力のうち少なくとも一つの強度に比例する比例信号を出力して、伝達関数生成部120の入力端に提供することができる。例えば、比例信号生成部110は、入力信号Vinが受信されると、当該入力端における電力に比例するDC出力電圧として比例信号V1を生成することができる(図5のグラフ参照)。
一実施形態において、比例信号生成部110は、入力信号のログ値を復調(demodulation)して比例信号を生成するログ検出器(log detector)として実現されてもよい。ここで、ログ検出器は、ログディテクタ、ログアンプ、ログ増幅器、ロガリズミックアンプ、RFパワーディテクタ、ログアンプディテクタなどと呼ばれる場合を含む。このとき、RF入力ポートにおいて全ノードの電力の測定値は、信号、雑音及び干渉などを含むDCに変換される全電力を示すことができる。
他の一実施形態において、比例信号生成部110は、増幅器(amplifier)、エンベロープ検出器(envelope detector)、ダイオードディテクタ(diode detector)及び積分器(integrator)のうちの少なくとも一つにより、または、少なくとも二つの組み合わせにより実現されてもよい。例えば、比例信号生成部110は、RF増幅器とエンベロープ検出器との組み合わせにより実現されてもよく、増幅器と積分器との組み合わせにより実現されてもよい。
伝達関数生成部120は、比例信号生成部110の出力端と自動利得調整部130の入力端との間に位置する。伝達関数生成部120は、比例信号生成部110の出力端及び自動利得調整部130の入力端と電気的に接続されていて、比例信号生成部110からの入力信号を提供され、自動利得調整部130に出力信号を出力することができる。
伝達関数生成部120は、基準電圧と伝達関数に基づいて入力端に入力される比例信号を変換して伝達関数信号を出力する。一実施形態において、伝達関数生成部120は、特定のDC電圧レベルを有する基準電圧Vrefを提供され得、入出力信号の線形特性を示す伝達関数(transfer function)を介して、入出力信号の範囲、入力信号に比べる出力信号の電圧特性及び周波数特性のうち少なくとも一つを定義することができる。このような内容は図2を参照してより詳しく説明する。
図2は、図1の伝達関数生成部を構成する一実施回路図である。
図2に示すように、伝達関数生成部120は、第1および第2の抵抗210、220、増幅器230を備えてもよい。第1の抵抗210は、入力端と増幅器230の第1の入力端との間に配置されてもよく、第2の抵抗220は、増幅器230の第2の入力端と出力端との間に配置されてもよく、一実施形態において、それぞれが数kohmの抵抗値で形成されてもよい。増幅器230は、第1の抵抗210を介して比例信号生成部110から比例信号V1を第1の入力端に入力され得、基準電圧Vrefを第2の入力端に入力され得、第2の抵抗220を介したフィードバックに基づいて増幅を行い、基準電圧Vrefを基準として生成されて伝達関数の特性に対応する伝達関数信号V2を生成して出力することができる(図5のグラフ参照)。
伝達関数生成部120は、DC出力電圧が、当該検出器の入力端に現れる全RF信号の電力に比例または反比例する伝達関数の特性を有するように実現され得る。一実施形態において、伝達関数生成部120は、下記の式(1)に基づいて伝達関数の特性を定義でき、ここで、Slope(スロープ)は、伝達関数で定義される、入力信号の電力に対する出力信号の電力の比の値によるDC出力の傾き特性を示す。ここで、VO1とVO2は出力電圧を意味し、PI1とPI2は入力端に現れる信号の電力を意味する。
[数1]
Slope=(VO2−VO1)/(PI2−PI1)...式(1)
一実施形態において、伝達関数生成部120は、比例信号V1の−60dBm〜+5dBm値を1.7Vdc〜0.5Vdc内外の値に変換する逆伝達関数を有することができる。このとき、基準電圧Vrefは約2.4Vdc内外に形成され得、例えば、2.4Vdcを基準として特定の基準誤差の範囲内となるように形成され得る。
他の一実施形態において、伝達関数生成部120は、比例信号V1の−60dBm〜+5dBm値を0.5Vdc〜1.7Vdc内外の値に変換する比例伝達関数を有することができる。このとき、基準電圧Vrefは約0.5Vdc内外に形成され得る。
自動利得調整部130は、伝達関数信号が入力されると自動利得調整(Auto Gain Control)を行う。具体的には、自動利得調整部130は、伝達関数信号に基づいて生成されフィードバック端にフィードバックできる自動利得調整信号を出力し、フィードバック端にフィードバックされる自動利得調整フィードバック信号に基づいて自動利得調整を行うことができる。
自動利得調整部130は、伝達関数生成部120の出力端、部分放電検出部140の入出力端および部分放電判断部150の入力端と電気的に接続されていてもよいし、一実施形態において、少なくとも一つの抵抗を介して接続されていてもよい。たとえば、自動利得調整部130は、伝達関数生成部120から入力として比例信号V1を受信し、部分放電検出部140の入力端に出力として自動利得調整信号V2aを伝達し、同時に、部分放電検出部140から出力される自動利得調整フィードバック信号V2bを、フィードバック端に入力としてフィードバックされて、電圧利得を調整して自動利得調整出力信号V3を出力することができる(図5のグラフ参照)。
一実施形態において、自動利得調整部130は、入力される信号の振幅の変化にもかかわらず、出力からフィードバックされる信号の振幅の変化に基づいて制御された信号の振幅を提供する閉ループフィードバック調整回路であるAGC(Auto Gain Control:自動利得調整)またはAVC(Automatic Volume Control:自動ボリュームコントロール)として実現されてもよい。自動利得調整部130は、入力される信号の強度が強ければ、利得(gain)を減少させて出力される信号のボリュームを減らし、弱ければ、利得を増加させて出力される信号のボリュームを増やすことができ、フィードバック端にフィードバックされる自動利得調整フィードバック信号の平均信号レベルまたは最大出力信号レベルに基づいて、入出力の利得を動的に調整することができる。
自動利得調整部130は、部分放電検出部140から、自動利得調整信号の変形により生成された自動利得調整フィードバック信号を、フィードバック端に提供されて、部分放電の検出のための自動利得調整を行うことができる。たとえば、自動利得調整部130は、万が一、出力される自動利得調整信号V2aに部分放電信号が含まれている場合は、部分放電検出部140を介して、伝達関数信号V2、または、自動利得調整信号V2aに比べて変形された自動利得調整フィードバック信号V2bをフィードバックされて、電圧利得をさらに調整して、さらに調整された自動利得調整信号V2aを続いて出力することができ(図4の部分放電信号検出の場合を参照)、一方、万が一、出力される自動利得調整信号V2aに部分放電信号が含まれていない場合は、部分放電検出部140を介して、変形されていない自動利得調整信号V2b、または、基準差分未満に変形された自動利得調整信号V2bをフィードバックされて、電圧利得を十分に調整せず、十分に調整されていない自動利得調整信号V2aを続いて出力することができる。その結果、部分放電信号を含むかどうかに基づいて、互いに異なる波形特性を有する自動利得調整出力信号V3を出力することができる(図4の類似ノイズ又は通信ノイズ発生の場合を参照)。
一実施形態において、自動利得調整部130は、下記の式(2)に基づいて電圧利得調整因子(電圧利得調整係数)gを算出して、算出された電圧利得調整因子gに対応する電圧利得として、自動利得調整信号及び自動利得調整出力信号を出力するように制御することができ、部分放電検出部140を介したフィードバックに基づいて電圧利得調整因子gをリアルタイムで調整して電圧利得調整に反映することができる。例えば、部分放電の発生状況を仮定すると、図3に示すように、自動利得調整部130は、リアルタイムで出力される自動利得調整信号V2aが部分放電検出部140を経てフィードバックされる過程において、部分放電検出部140の動作により振幅及び周波数の強度が変わった自動利得調整フィードバック信号V2bをフィードバックされて、電圧利得調整因子gを高い値に算出して電圧利得を一時的に増加させることができ、このような一時的な増加に伴って発生した入力フィードバックの低下に起因して、伝達関数信号V2に対して一時的な過剰増幅を行い、部分放電が発生したことを自動利得調整信号V2aに即座に反映することができ、その結果、フィードバックを反映することで、当該時点で一時的に過剰増幅した自動利得調整出力信号V3を出力することができる。一実施形態において、自動利得調整部130は、このような一時的な過剰増幅が発生していない場合には、平均電圧利得が1になるように自動利得調整を行うことができる。
Figure 2020537754
...式(2)
部分放電検出部140は、自動利得調整部130の出力端と接続された少なくとも一つのRC並列回路310を介してフィードバックを行う。このような内容は図3を参照してより詳しく説明する。
図3は、図1の部分放電検出部を構成する一実施回路を示す。
図3に示すように、部分放電検出部140は、少なくとも一つのRC並列回路310を備えてもよく、少なくとも一つのRC並列回路310のそれぞれは、少なくとも一つのキャパシタ312と少なくとも一つの抵抗314とで構成されてもよい。
部分放電検出部140は、自動利得調整部130の自動利得調整信号が入力されると、少なくとも一つのRC並列回路310を介して自動利得調整フィードバック信号を生成して、自動利得調整部130のフィードバック端にフィードバックする。一実施形態において、部分放電検出部140は、自動利得調整信号の振幅または周波数の強度を、少なくとも一つのRC並列回路310を介して自動利得調整部130のフィードバック端にフィードバックすることができ、上述したように、自動利得調整信号に部分放電信号が含まれている場合には、自動利得調整部130とRC並列回路310との相互間の充・放電及びフィードバック作用により自動利得調整部130の増幅度gを変化させて、一時的な過剰増幅と波動(fluctuation)を誘導することができる。
具体的には、部分放電信号は、パルス幅が数nSの高周波成分で構成されたバースト(Burst)である一方、ノイズは、パルス幅が広い相対的に低周波成分のバーストであり得る。一例として、ログ検出器回路を通すと、部分放電バーストはインパルス形状を示し、ノイズは緩やかな三角波形を示すことになる。前記インパルス形状の波形は、周波数スペクトル上の高周波成分で構成されており、前記緩やかな三角波は比較的低周波成分で構成されているため、RC並列回路310での反応が異なっている。一実施形態として、特定のR値とC値とで構成されたRC並列回路310に対して、前記インパルスは反応するが、前記緩やかな三角波は反応しない(図5のグラフ参照)。
部分放電検出部140は、自動利得調整部130の出力端から自動利得調整信号を受信すると、当該出力端と接続され、それぞれが適正値を持つキャパシタ312と抵抗314とで構成されたRC並列回路310を介して充・放電フィードバックを形成して、自動利得調整信号に含まれている高周波成分を低下させることで、結果として出力信号の強度を下げることができ、しかも、出力信号のままの自動利得調整フィードバック信号ではない、高周波成分が低下した自動利得調整フィードバック信号を自動利得調整部130にフィードバックして、自動利得調整部130の自動利得調整のための増幅度を一時的に増加させることで、自動利得調整部130をして一時的な過剰増幅及びフィードバックによる波動を発生せしめるようにすることができる。
部分放電検出部140は、次のような実施形態の様々な構成により実現されてもよい。
第1の実施形態において、部分放電検出部140は、単一のキャパシタ312と単一の抵抗314とで構成された単一のRC並列回路310で構成されてもよい。例えば、RC並列回路310は、それぞれの一端が自動利得調整部130の出力端と接続され、それぞれの他の一端が接地されるキャパシタ312と抵抗314とで構成されてもよい。部分放電検出部140は、受信された自動利得調整信号の特定の周波数帯域をRC並列回路310を介してフィルタリングすることができ、例えば、1MHz〜10GHzの周波数帯域の信号がフィルタリングされた自動利得調整フィードバック信号を、自動利得調整部130のフィードバック端にフィードバックすることができる。一実施形態において、キャパシタ312は、30pF〜300pFのキャパシタンス値を有するように設計されてもよく、抵抗314は、キャパシタ312の設計範囲に応じて数kohm〜数百kohmの値を有するように設計されてもよく、例えば、20kOhm〜40kOhmの抵抗値を有するように設計されてもよく、PCBパターン設計上のパターンの長手方向のパターン幅と材質の誘電率とを勘案して素子値を調整及び変更することができる。
部分放電検出部140は、このようなキャパシタ312と抵抗314との組み合わせ構成によりローパスフィルタ(LPF:Low−pass Filter:低域通過濾波器)として機能することができ、例えば、自動利得調整信号V2aから500MHzの周波数帯域以上の信号がフィルタリングされた自動利得調整フィードバック信号V2bを、自動利得調整部130にフィードバックすることができる。
第2の実施形態において、部分放電検出部140は、キャパシタ、インダクタ、抵抗および増幅器のうちの少なくとも二つの組み合わせで構成されてもよい。部分放電検出部140は、このような組み合わせにより、ローパスフィルタ(LPF:Low−pass Filter:低域通過濾波器)またはハイパスフィルタ(HPF:High−pass Filter:高域通過濾波器)として実現されてもよい。
例によれば、図4(a)に示すように、部分放電検出部140は、キャパシタ410、抵抗420及びインダクタ430で構成されてもよく、このような組み合わせ構成によりLPFとして機能することができる。このとき、少なくとも一つの部分放電インダクタ430は、抵抗420及びキャパシタ410の設計範囲に基づいてnH〜数mHの範囲のインダクタンス値を有するように設計調整されてもよい。
他の例によれば、図4(b)に示すように、部分放電検出部140は、キャパシタ410、抵抗420及び部分放電増幅器440で構成されてもよく、このような組み合わせ構成によりLPFとして機能することができる。
上記では、部分放電検出部140を実現するためのいくつかの例示の構成について説明したが、これらに限定されず、部分放電を検出するために、自動利得調整部130から受信された出力信号を変形させて自動利得調整部130にフィードバックすることにより、部分放電の発生時に過剰増幅と波動を誘導する機能に関連して必要な様々な形態で構成されてもよいことは言うまでもない。
部分放電検出部140は、出力される自動利得調整信号を自動利得調整部130にフィードバックするとともに、自動利得調整出力信号を部分放電判断部150に入力として伝達することができる。一実施形態において、部分放電検出部140は、出力インピーダンスを調整するために、自動利得調整出力信号を出力する部分放電検出部140の出力端と部分放電判断部150の入力端との間に配置される数kohmの抵抗をさらに備えてもよい。
部分放電判断部150は、自動利得調整部130の自動利得調整出力信号が入力されると、基準電圧に基づいて自動利得調整出力信号をフィルタリングして部分放電判断信号を生成することができる。例えば、部分放電判断部150は、基準電圧を基準として自動利得調整出力信号の一部のみをバッファリングするか、あるいは、増幅または減算して部分放電判断信号を取得することができる。部分放電判断部150は、自動利得調整部130の出力端、部分放電検出部140の入力端及び出力ポート20と電気的に接続されてもよい。
一実施形態において、部分放電判断部150は、自動利得調整出力信号と基準電圧とを比較して、自動利得調整出力信号における基準電圧未満の信号をノイズと判断して消去し、基準電圧以上の信号を部分放電と判断して取得するフィルタリングにより部分放電判断信号を生成することができる。例えば、部分放電判断部150は、自動利得調整出力信号V3における、基準電圧Vref未満の強度を有する信号をノイズとして処理してしまい、基準電圧Vref以上の強度を有する信号を部分放電と判断し取得して部分放電判断信号Voutを生成して出力ポート20に出力することができる(図5のグラフ参照)。
一実施形態として、部分放電判断部150は、部分放電判断信号を生成するために、自動利得調整出力信号から基準電圧または任意の特定の電圧を減算して部分放電判断信号を生成し、+5Vdc単電源を動作電源とする差分増幅器(Difference amplifier)として実現されるか、または、自動利得調整出力信号と基準電圧または任意の特定の電圧に基づいて差動増幅して部分放電判断信号を生成する差動増幅器(Differential amplifier)として実現されるか、または、部分放電発生時の自動利得調整出力信号の電圧を、任意の特定の電圧または基準電圧または基準電圧の以下まで降下させてノイズ成分を除去し、部分放電判断信号を生成するための一つ以上のダイオード接続により実現されてもよい。
一実施形態において、部分放電処理装置100は、部分放電信号レベル変換部(図示せず)をさらに備えてもよい。部分放電信号レベル変換部は、部分放電判断部150の出力端及び出力ポート20と電気的に接続でき、部分放電判断部150から出力される自動利得調整出力信号の入力を受け、部分放電レベル変換信号を生成することができる。
部分放電信号レベル変換部は、自動利得調整出力信号の振幅が基準振幅以上であれば、TTL(Transistor Transistor Logic)レベルに変換された部分放電レベル変換信号を発生させることができる。一実施形態において、部分放電信号レベル変換部は、特定の振幅及び持続時間を有するように設計されてもよいし、ここで、基準振幅は、精度及び速度に関する設計ターゲットに基づいて設計者により設定されてもよく、当該基準振幅を有するように内部構成要素の設計値が調整されてもよい。
一実施形態において、部分放電信号レベル変換部は、TTLレベルへの変換を行うために、比較器(comparator)及びシュミットトリガ(Schmitt−trigger)のうちの少なくとも1つを備えて実現されてもよい。例えば、部分放電信号レベル変換部は、自動利得調整信号の電圧レベルの振幅が基準電圧Vtの電圧レベルを超えると、データ1(high)を意味する特定の電圧レベルを特定の持続時間の間に(例えば、クロック単位で)発生させる比較器、当該比較器の出力がデータ1(hgin)を表すかどうかをトリガリング(triggering)するレベルトリガ(level trigger)やエッジトリガ(edge trigger)、および電圧レベルを調整するためのレベルシフタ(level shifter)のうちの少なくとも一つの組み合わせにより実現されてもよい。一実施形態において、基準電圧Vtは、最大電圧レベルに対して50%〜90%の範囲内または任意の特定レベルで設定されてもよい。
部分放電信号レベル変換部は、上記のような過程により部分放電検出過程で生成されたアナログレベルの信号をデジタル信号処理のためのTTLレベルの信号に変換して生成し、ユーザに部分放電の発生をより明確に通知することができ、後続のステップでデジタル信号処理のための入力として使用できるようにする。また、部分放電信号レベル変換部は、アナログレベルの信号をバッファリングしてアナログ・デジタル変換器(ADC:Analog−to−digital converter)の入力端に提供して出力強度を測定することができる。
一実施形態において、部分放電判断部150は、ネットワーク通信モジュールをさらに備えてもよく、部分放電判断信号または部分放電レベル変換信号が発生すると、警告音を出力し、ネットワーク通信モジュールを介してネットワークに接続されたモニタリングサーバ(図示せず)に、当該発生に関する通知メッセージ及び当該波形に関する情報を送信することができる。また、部分放電判断部150は、ADC変換されたデジタル信号を用いて部分放電の強度を測定して、時間帯別強度による分析を行い部分放電の強度変化をモニタリング(図示せず)することができるので、設備遠隔監視及び遠隔予防診断装備としても活用され得る。
図5は、図1の部分放電処理装置が部分放電を検出する過程で入力され又は出力する電圧を例示する図である。
図3において、部分放電処理装置100は、入力ポート10を介して入力信号Vinを受信することができ、比例信号生成部110は、入力信号Vinの強度に比例する(例えば、Vinのログ値を復調した)比例信号V1を生成することができる。例えば、比例信号生成部110によりログ値として復調されたRFバースト信号の中で
部分放電信号に該当する部分は、波形の幅が非常に狭い(例えば、インパルス)形状に近い波形を持つ比例信号V1として出力され得、部分放電以外のノイズは、相対的に緩やかな波形を有する比例信号V1として出力され得る。
伝達関数生成部120は、図2に示すように、設定された基準電圧Vrefと伝達関数のSlope(例えば、Slope=(VO2−VO1)/(PI2−PI1))の特性に応じて、伝達関数信号V2を生成することができる。ここで、Pは、比例信号生成部110のRFバースト入力の強度である。
自動利得調整部130は、伝達関数信号V2に基づいて自動利得調整信号V2aを出力することができる。部分放電検出部140は、自動利得調整部130の出力端と接続されたRC並列回路310を介して、自動利得調整信号V2aの高周波帯域の電圧を一時的に降下させた自動利得調整フィードバック信号V2bを生成して、自動利得調整部130のフィードバック端に提供することができ、自動利得調整部130は、一時的に降下した自動利得調整フィードバック信号V2bがフィードバックされると、電圧利得を増加させて、当該降下が続く間に出力される自動利得調整信号V2aの振幅を、原信号に比べて増幅させることができる。
部分放電検出部140は、前記のようなフィードバックにより、部分放電信号が発生した場合には、自動利得調整部130の過剰増幅を誘導することにより、変形された自動利得調整出力信号V3を出力することができ、類似ノイズ又は通信ノイズが発生した場合には、自動利得調整部130の過剰増幅を誘導しないことにより、実際に変形されていない自動利得調整出力信号V3を出力することができる。図3において、部分放電検出部140で生成可能なV2a、V2b及びV3を区別して示したが、一実施形態において、部分放電検出部140の構成により、V2a、V2b及びV3のうちの少なくとも一部は、互いに同じノードに該当することも可能である。
部分放電判断部150は、部分放電検出部140から受信された自動利得調整出力信号V3の振幅が基準電圧Vref以上であれば、当該部分を部分放電信号と判断して取得し、基準電圧Vref未満であれば、当該部分をノイズ信号と判断して除去することにより、部分放電判断信号Voutを生成することができる。
しかし、ノイズ成分が一部残存することがあるので、部分放電信号レベル変換部は、部分放電判断部150から受信された部分放電判断信号Voutを、他の基準電圧Vtと比較して、最終的にVt以上の振幅を有する信号が検出されると、TTLレベルの部分放電レベル変換信号Vttlを発生させることができる。これにより、部分放電処理装置100は、入力信号に部分放電信号が含まれているかどうかに応じて、部分放電の発生の有無を選択的に通知することができる。
図6は、図1の部分放電判断部の一実施形態に係る回路図を示す。
図6に示すように、部分放電判断部150は、自動利得調整出力信号を第1の入力として受信し、基準電圧Vrefを第2の入力として受信して、第1の入力から第2の入力を減算する差分増幅器で構成されてもよい。一実施形態において、部分放電判断部150は、演算増幅器を用いて、両入力端の入力の強度差を電圧利得1で増幅する減算器として機能することができ、他の一実施形態においては、演算増幅器を用いて、両入力端の入力の強度差を1超過又は1未満の電圧利得で増幅する差動増幅器として機能することができる。
一実施形態において、部分放電判断部150は、自動利得調整出力信号が受信される第1の入力端、または、基準電圧Vrefが受信される第2の入力端と接続された複数の抵抗510を備えて構成されてもよい。例えば、部分放電判断部150は、基準電圧Vrefと前記第1の入力端との間に配置された第1の抵抗610bと、部分放電検出部140の出力端と前記第2の入力端との間に配置された第2の抵抗610aと、第1の入力端と部分放電判断部150の出力端との間に配置された第3の抵抗610dと、前記第2の入力端とグランドとの間に配置された第4の抵抗610cと、を備えてもよい。一実施形態において、このような複数の抵抗610は、数kohmの抵抗範囲内で互いに同一の抵抗値を有するように設計されてもよい。
他の一実施形態において、部分放電判断部150は、自動利得調整信号と基準電圧Vrefに基づいて差動増幅する差動増幅器として実現されてもよい。
図7は、図1の部分放電処理装置を備える部分放電検出システムを示す図である。
部分放電検出システム700は、電気装備710、電流変換器720、部分放電処理装置100及び出力装置730を備えてもよい。
電気装備710は、電動、発電、電気の変換、電気の供給、電気制御のうち少なくとも一つを行う電力設備装置に該当することができる。例えば、電気装備710は、SIS(Solid Insulation Switchgear:固体絶縁スイッチギャ)を有するケーブル部分放電装置に該当することができる。図7において、電気装備710は、ガス絶縁開閉器の形で示されているが、電気自動車上のバッテリ、インバータ、パワーモータ、電気自動車用の充電器、変圧器またはケーブルに該当することもでき、高速列車や建物の配電、極初段波(UHF:Ultra High Frequency)関連装置に該当することもできる。
電流変換器720は、電気装備710の接地線と結合でき、電気装備710から発生する電磁波を検出して電流に変換する計器用変流器(CT:Current Transformer)として実現されてもよい。部分放電処理装置100は、電流変換器720からの変換された電流を入力信号として受信して、当該入力信号に基づいて部分放電検出を行うことができる。
出力装置730は、部分放電処理装置100と接続でき、部分放電処理装置100から受信される信号を処理して可視化することができる。一実施形態において、出力装置730は、部分放電処理装置100から受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換できるデジタル変換モジュール、変換されたデジタル信号を基づいてプログラム可能なように実現されたFPGA(field−programmable gate array)、FPGAから受信された信号を処理するPCボード、及び処理された信号を視覚的に出力するディスプレイモジュールのうちの少なくとも一つにより実現されてもよい。
図8は、図7の部分放電処理装置を実際に実現して部分放電の発生の有無を検出する過程を示す出力結果のグラフである。
図8に示すように、部分放電処理装置100は、実際の装備として実現されて、SIS装備の電気装備710と接続された電流変換器720から対象信号を入力信号として提供され得、指定された入力信号を処理して部分放電信号が含まれているかどうかを検出することで、出力装置730を介して当該入出力信号を可視化することができる。
図8において、下のグラフは、電流変換器720から提供された入力信号Vinを示し、上のグラフは、部分放電処理装置100が入力信号に基づいて部分放電信号の発生の有無を検出して生成した出力信号VOUTを示す。実際に受信される入力信号では複数の信号が重畳されており、信号の強度が非常に弱いため、視覚的に部分放電信号を含むかどうかを判断しにくいが、本発明の一実施形態に係る部分放電処理装置100では、提供された入力信号Vinに部分放電信号が含まれているかどうかを高い精度で検出して確認することができる。
図9は、一実施形態に係る部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムを示す図である。
図9に示すように、部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム1000は、入力端子1、出力端子2、第1の信号分配モジュール3、部分放電タイミング信号取得装置1100、制御部1300、部分放電信号取得部1200及び部分放電信号発生部1400を備えてもよい。
部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム1000は、部分放電信号とノイズとが混在した入力信号から、従来の初段フィルタ方式および/または後段高速ソフトウェア処理方式とは異なり、初段のPANA−タイミング方式で部分放電の発生タイミングを把握し、前記タイミング発生と無関係な信号を除去することにより、部分放電信号は生かしノイズは効果的に除去することにより、体積が小さいながらも、ノイズ除去性能に優れて部分放電信号をより効果的に検出することができる。通常の部分放電信号の検出過程において、非常に微細な信号である−65dBm以下の信号を取得して分析する特性を持つノイズ抑制は、部分放電信号検出の成否を左右する重要な要素であるにもかかわらず、部分放電検出帯域にさまざまな信号帯域が重畳されている場合、部分放電信号と非常に類似した部分放電信号があるため、従来の何れの技術でも前記のようなノイズを抑えることが難しいのが現状である。ノイズをはじめとするすべての信号は、一定の信号幅を有するため、部分放電発生タイミングさえ正確に感知できるなら、部分放電のみを検出できるので、ノイズを抑制することができる。部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム1000は、部分放電発生タイミングを取得するとほぼ同時に部分放電の大きさを測定して、純粋に部分放電信号だけを取得することにより、ノイズが除去された部分放電信号を再生することができ、これを様々な装置に利用することができる。
一実施形態において、制御部1300は、マイクロプロセッサを適用して実現されてもよく、部分放電信号取得部1200は、アナログ・デジタル変換器(ADC:Analog−to−digital converter)を適用して実現されてもよい。ADCは、制御部1300の命令に基づいて信号の大きさを取得して制御部1300に伝達することができる。
一実施形態において、部分放電信号発生部1400は、デジタル・アナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)を適用して実現されてもよい。DAC信号の発生時の信号の大きさの場合、前記ADCは、部分放電信号の大きさを取得し、制御部1300は、取得された部分放電信号の大きさと同じ大きさ、あるいは、増幅または減衰した大きさを提供することができる。制御部1300は、DAC信号の発生時の信号の大きさ、バースト周期、周波数及び波形を決定することができる。
結果として、部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムは、部分放電タイミング信号取得装置1100を介して部分放電発生タイミングを取得し、この際、ADCは、部分放電信号の大きさを検出し、制御部は、検出された部分放電信号の大きさと同じ大きさ、あるいは、減衰または増幅した大きさ、バースト周期、周波数および波形を決定し、DACは、部分放電信号のみを再生または生成することができるので、ノイズを効果的に抑制し、部分放電信号を検出することができる。実験の結果、前記発生タイミングの場合、部分放電信号の発生時に(部分放電信号周期の発生即時)タイミング信号が生成されるため、非常に正確なノイズ処理及び部分放電取得が可能であることがわかる。本発明は、前記タイミングの結果を用いて本発明の効果を達成しようとする。
一実施形態において、部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムは、部分放電発生タイミングを取得するとともに部分放電の大きさを測定して、純粋に部分放電信号だけを取得することにより、ノイズが除去された部分放電信号を再生することができ、様々な装置に利用され得る。
一実施形態において、部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムは、部分放電発生タイミングを取得するとほぼ同時に部分放電のサイズを測定して、部分放電信号を再生して送出することにより、ノイズ除去機能を有するアクティブ型部分放電検出センサモジュールに利用され得る。
図10は、一実施形態に係る部分放電タイミング信号取得装置の構成を示す図である。
図10に示すように、部分放電タイミング信号取得装置1100は、比例信号生成部1110、第1の自動利得調整部1120、第2の自動利得調整部1130、タイミングノイズ除去部1140及びタイミング信号生成部1150を備えてもよい。
比例信号生成部1110は、入力信号に応じた第1及び第2の比例信号を生成する。具体的には、比例信号生成部1110は、入力端において入力ポート4と電気的に接続され、入力ポート4を介して入力信号を受信でき、受信された入力信号に基づいて第1および第2の比例信号を生成でき、出力端において第1及び第2の自動利得調整部1120、1130の入力端と電気的に接続されて生成された第1及び第2の比例信号を、それぞれ第1および第2の自動利得調整部1120、1130の入力端に提供することができる。
一実施形態において、比例信号生成部1110は、入力信号の振幅、周波数及び電力のうち少なくとも一つの強度に比例する第1および第2の比例信号を生成でき、例えば、入力信号Vin’が受信されると、当該入力端における電力に比例するDC出力電圧として比例信号V1’、V2’を生成することができる(図16のグラフ参照)。このような内容は図11を参照してより詳しく説明する。
図11は、図10の比例信号生成部の構成の一実施形態を示すブロック図である。
図11に示すように、比例信号生成部1110は、第2の信号分配モジュール1112、第1及び第2のログ検出モジュール1114、および第1及び第2の伝達関数生成モジュール1116を備えてもよい。
第2の信号分配モジュール1112は、入力された信号を少なくとも2つ以上の分配することができ、一実施形態において、入力された信号を基づいて当該信号と同じ位相及び振幅(大きさ)を有する少なくとも二つの信号を生成することができる。第2の信号分配モジュール1112は、出力端において第1および第2のログ検出モジュール1114の入力端と電気的に接続でき、入力ポート4を介して受信された入力信号Vinが第1の信号分配モジュールの出力信号Vin’を基づいて同じ位相及び振幅を有する二つの信号Vin’1、Vin’2を生成して、第1のログ検出モジュール1114aと第2のログ検出モジュール1114bのそれぞれに提供することができる。
一実施形態において、第2の信号分配モジュール1112は、入力された信号を既設定された特定の電力利得(例えば、10dB)で増幅する増幅器(図示せず)を備えて実現されてもよく、当該増幅器を介して増幅された信号を複数の信号に分配することができ、1:N(Nは2以上の自然数)分配器として実現されてもよい。
第1および第2のログ検出モジュール1114は、入力された信号の振幅、周波数および電力のうち少なくとも一つの大きさに比例するように、第1および第2の比例信号を生成することができる。一実施形態において、第1および第2のログ検出モジュール1114は、第2の信号分配モジュール1112の信号分配数と対応する数で構成されてもよく、例えば、第2の信号分配モジュール1112が1:3分配器として実現された場合には、第1乃至第3のログ検出モジュールで構成されてもよい。第1のログ検出モジュール1114aは、第2の信号分配モジュール1112から分配された第1の信号Vin’1を入力され得、第2のログ検出モジュール1114bは、信号分配モジュール1112から分配された第2の信号Vin’2を入力され得、第1および第2のログ検出モジュール1114のそれぞれは、当該入力端における信号電力に比例するDC出力電圧として第1及び第2の比例信号V1、V2それぞれを生成することができる(図16のグラフ参照)。
一実施形態において、第1および第2のログ検出モジュール1114のそれぞれは、入力された信号のログ値を復調(demodulation)して出力信号を生成するログ検出器(log detector)として実現されてもよい。ここで、ログ検出器は、ログディテクタ、ログアンプ、ログ増幅器、ロガリズミックアンプ、RFパワーディテクタ、ログアンプディテクタなどと呼ばれる場合を含む。このとき、RF入力ポートにおいて全ノードの電力の測定値は、信号、雑音及び干渉などを含むDCに変換される全電力を示すことができる。
他の一実施形態において、第1および第2のログ検出モジュール1114のそれぞれは、増幅器(amplifier)、エンベロープ検出器(envelope detector)、ダイオードディテクタ(diode detector)及び積分器(integrator)のうちの少なくとも一つにより、または、少なくとも二つの組み合わせにより実現されてもよく、例えば、RF増幅器とエンベロープ検出器との組み合わせにより実現されてもよく、増幅器と積分器との組み合わせにより実現されてもよい。
第1及び第2の伝達関数生成モジュール1116のそれぞれは、入力端に入力される比例信号を基準電圧と伝達関数に基づいて変換して伝達関数信号を出力することができる。第1の伝達関数生成モジュール1116aは、第1のログ検出モジュール1114aから第1の比例信号V1を入力され、基準電圧Vrefと伝達関数に基づいて第1の伝達関数信号V1’を生成して、第1の自動利得調整部1120の入力端に出力することができ、第2の伝達関数生成モジュール1116bは、第2のログ検出モジュール1114bから第2の比例信号V2を入力され、同じ基準電圧Vrefと同じ伝達関数に基づいて第2の伝達関数信号V2’を生成して、第2の自動利得調整部1130の入力端に出力することができる(図16のグラフ参照)。
第1及び第2の伝達関数生成モジュール1116のそれぞれは、特定DC電圧レベルを有する基準電圧Vrefを提供され得、入出力信号の線形特性を示す伝達関数(transfer function)を介して入出力信号の範囲、入力信号に比べる出力信号の電圧特性、および周波数特性のうち少なくとも一つを定義することができる。ここで、伝達関数は、設計者やユーザによって設計され得、基準電圧は、ユーザにより入力値及び範囲が調整され得る。このような内容は図12を参照してより詳しく説明する。
図12は、図11の伝達関数生成モジュールを構成する一実施回路図である。
図12に示すように、第1および第2の伝達関数生成モジュール1116のそれぞれは、第1および第2の抵抗に3100、3200と、増幅器3300とを備えてもよい。
第1の抵抗3100は、入力端と増幅器3300の第1の入力端との間に配置されてもよく、第2の抵抗3200は、増幅器3300の第2の入力端と出力端との間に配置されてもよく、一実施形態において、それぞれは数kOhmの抵抗値を有してもよい。
増幅器3300は、第1の抵抗3100を介して第1および第2のログ検出モジュール1114のうちいずれか一方から比例信号を第1の入力端に入力され得、基準電圧Vrefを第2の入力端に入力され得、第2の抵抗1400を介したフィードバックに基づいて増幅を行い、基準電圧Vrefを基準として生成され伝達関数の特性に対応する伝達関数信号V1’(またはV2’)を生成して出力することができる(図16のグラフ参照)。これにより、増幅器3300は、基準電圧Vrefを基準として入力された比例信号に対応する大きさだけ減少した伝達関数信号を出力することができる。
第1及び第2の伝達関数生成モジュール1116のそれぞれは、DC出力電圧が、当該検出器の入力端に現れる全RF信号の電力に比例または反比例する伝達関数の特性を有するように実現され得る。一実施形態において、第1および第2の伝達関数生成モジュール1116のそれぞれは、入力される信号として反転入力信号と非反転入力信号の入力を受ける差動増幅器を介して実現されてもよく、下記の式(3)に基づいて当該伝達関数生成モジュールの動作範囲を定義する伝達関数の特性を決定することができる。ここで、Slope(スロープ)は、伝達関数で定義される、入力信号の電力に対する出力信号の電力の比の値によるDC出力の傾き特性を示す。ここで、VO1とVO2は、両方の出力端から出力される出力電圧を意味し、PI1とPI2は、両方の入力端に現れる信号の電力を意味する。
[数3]
Slope=(VO2−VO1)/(PI2−PI1)...式(3)
一実施形態において、第1および第2の伝達関数生成モジュール1116のそれぞれは、当該入力された比例信号の−60dBm〜+5dBm値を1.7Vdc〜0.5Vdc内外の値に変換する逆伝達関数を有することができる。このとき、基準電圧Vrefは約2.4Vdc内外に形成され得、例えば、2.4Vdcを基準として特定の基準誤差の範囲内となるように形成され得る。
他の一実施形態において、第1および第2の伝達関数生成モジュール1116のそれぞれは、当該入力された比例信号の−60dBm〜+5dBm値を0.5Vdc〜1.7Vdc内外の値に変換する比例伝達関数を有することができる。このとき、基準電圧Vrefは約0.5Vdc内外に形成され得る。
上記では、比例信号生成部1110を、信号分配モジュール1112、第1及び第2のログ検出モジュール1114、および第1及び第2の伝達関数生成モジュール1116が順次配置された構成として説明したが、これに限定されず、これらのうちの少なくとも一部を使用して実現されてもよく、構成要素の配置順、配置数及び接続構造は、入力信号の振幅、周波数または電力の大きさに比例する複数の比例信号を生成するための様々な実施形態により様々な回路形態で実現されてもよい。
第1の自動利得調整部1120は、第1の比例信号に基づいて生成され少なくとも一つの部分放電キャパシタを介して入力端にフィードバックされる部分放電検出信号に対して、自動利得調整を行う。第1の自動利得調整部1120は、第1の比例信号に基づいて自動利得調整(AGC:automatic gain control)を行うことができ、自動利得調整の過程で出力端に生成される出力信号を、少なくとも一つの部分放電キャパシタを用いて加工して他の入力端に該当するフィードバック端にフィードバックすることができる。一実施形態において、第1の自動利得調整部1120は、少なくとも一つの部分放電キャパシタ及び少なくとも一つの抵抗を介してフィードバックを行うことができる。
一実施形態において、第1の自動利得調整部1120は、比例信号生成部1110から第1の伝達関数信号V1’が入力されると自動利得調整を行うことができ、自動利得調整の過程で部分放電検出信号Vf1を、少なくとも一つの部分放電キャパシタを介して生成された自動利得調整フィードバック信号Vf1’に加工してフィードバック端に伝達することにより、部分放電信号の包含の有無に応じて、部分放電検出信号Vfが変形されるようにフィードバックすることができる。例えば、第1の自動利得調整部1120は、入力信号Vinに部分放電信号が含まれている場合は、当該部分放電信号の特性に応じて高周波成分が含まれている部分放電検出信号Vfを生成し、少なくとも一つの部分放電キャパシタを介して自動利得調整フィードバック信号Vf1’に変形してフィードバック端にフィードバックすることができ、これにより、自動利得調整過程における利得を変形して、高周波成分に基づいて部分放電検出信号Vfの信号変形を誘導することができ(図16のグラフ中の部分放電の場合)し、一方、入力信号Vinに部分放電信号が含まれていない場合は、部分放電検出信号Vfの信号変形を誘導しないことができる(図16のグラフ中の部分放電類似ノイズや通信ノイズの場合)。このような内容は図13を参照してより詳しく説明する。
図13は、図10の第1の自動利得調整部と第2の自動利得調整部の構成をそれぞれ示すブロック図である。具体的には、図13(a)は、第1の自動利得調整部1120を示し、図13(b)は、第2の自動利得調整部1130を示す。
図13(a)に示すように、第1の自動利得調整部1120は、AGCモジュール4100と、部分放電フィードバックモジュール4200とを備えてもよい。
AGCモジュール4100は、入力される信号に対して自動利得調整を行うことができ、一実施形態において、入力される信号の振幅の変化にもかかわらず、出力からフィードバックされる信号の振幅の変化に基づいて制御された信号の振幅を提供する閉ループフィードバック調整回路であるAGC(Auto Gain Control:自動利得調整)またはAVC(Automatic Volume Control:自動ボリュームコントロール)として実現されてもよい。AGCモジュール4100は、入力される信号の強度が強ければ、利得(gain)を減少させて、出力される信号のボリュームを減らし、入力される信号の強度が弱ければ、利得を増加させて、出力される信号のボリュームを増加させることができ、且つ、フィードバック端にフィードバックされる自動利得調整フィードバック信号の平均信号レベルまたは最大出力信号レベルに基づいて、入出力利得を動的に調整することができる。
部分放電フィードバックモジュール4200は、AGCモジュール4100の出力端及びフィードバック端と接続され、AGCモジュール4100の出力信号を加工してフィードバック端にフィードバックすることができる。部分放電フィードバックモジュール4200は、それぞれがAGCモジュール4100の出力端及びフィードバック端のうち少なくとも一方と一端で接続する少なくとも一つの部分放電キャパシタ4200a及び少なくとも一つの部分放電抵抗4200bをさらに備えてもよい。
一実施形態において、部分放電フィードバックモジュール4200は、少なくとも一つの部分放電キャパシタ4200a及び少なくとも一つの部分放電抵抗4200bの並列構成により、AGCモジュール4100のフィードバック端に、部分放電検出信号Vf1の加工により形成された自動利得調整フィードバック信号Vf1’をフィードバックすることができる。例えば、部分放電フィードバックモジュール4200は、出力される部分放電検出信号に部分放電信号成分が反映された場合には、RC並列回路で構成された部分放電キャパシタ4200aと部分放電抵抗4200bとの相互間の充・放電及びフィードバック作用によりAGCモジュール4100の増幅度gを変化させて、一時的な過剰増幅と波動(fluctuation)を誘導することができる。
具体的には、部分放電信号は、パルス幅が数nSである高周波成分で構成されたバースト(Burst)である一方、ノイズは、パルス幅が広い比較的低周波成分のバーストであり得る。一例として、ログ検出器回路を通すと、部分放電バーストはインパルス形状を示し、ノイズは緩やかな三角波形を示すことになる。前記インパルス形状の波形は、周波数スペクトル上の高周波成分で構成されており、前記緩やかな三角波は比較的低周波成分で構成されているため、一例として、RC並列回路で構成された部分放電フィードバックモジュール4200での反応が異なっている。一実施形態として、特定のR値とC値とで構成された部分放電フィードバックモジュール4200のRC並列回路に対して、前記インパルスは反応するが、前記緩やかな三角波は反応しない(図16のグラフ参照)。
部分放電フィードバックモジュール4200は、AGCモジュール4100の出力端から部分放電検出信号が出力されると、当該出力端と接続され、それぞれが適正値を持つ、一例として、キャパシタと抵抗とで構成されたRC並列回路を介して充・放電フィードバックを形成して、部分放電検出信号の高周波成分を低下させることで、結果として出力信号の強度を下げることができ、しかも、出力信号のままの自動利得調整フィードバック信号ではない、高周波成分が低下した自動利得調整フィードバック信号をAGCモジュール4100にフィードバックして、自動利得調整のための増幅度を一時的に増加させることで、AGCモジュール4100が当該フィードバックに基づいて一時的に過剰増幅を行い波動を発生させるようにすることができる。
部分放電フィードバックモジュール4200は、その他の様々な実施形態の構成により実現されてもよい。一実施形態において、部分放電フィードバックモジュール4200は、上述したように、単一のキャパシタと単一の抵抗とで構成された少なくとも一つのRC並列回路として実現されてもよく、他の実施形態において、図14に示すように、少なくとも一つの部分放電キャパシタ4200aは、少なくとも一つの部分放電抵抗4200b、少なくとも一つの部分放電インダクタ4200cおよび少なくとも一つの部分放電増幅器4200dのうちの少なくとも一部の組み合わせにより構成されてもよいが、これに限定されず、部分放電信号の特性に対応するように出力信号に変形を加えて、AGCモジュール4100の自動利得調整過程に該当する信号の変形がフィードバックされるように構成される様々な組み合わせの構成により実現されてもよい。
第1の自動利得調整部1120は、部分放電検出信号の振幅または周波数の強度を、少なくとも一つの部分放電キャパシタ4200aを介して入力端にフィードバックして、当該部分放電検出信号に部分放電信号が反映されている場合、自動利得調整の過程で一時的な過剰増幅を誘導することができる。
例によれば、第1の自動利得調整部1120は、入力信号Vinに部分放電信号が含まれている場合、部分放電信号成分が反映されて入力される伝達関数信号V1’に対して自動利得調整を行う過程において、部分放電信号成分が反映された部分放電検出信号Vf1を生成することができ、部分放電フィードバックモジュール4200を介して加工された自動利得調整フィードバック信号Vf1’をフィードバックされて、自動利得調整のための電圧利得が一時的に大きくなるように自動調整して一時的な過剰増幅を行うことができ、このような過程を経て伝達関数信号V1’に比べて変形された部分放電検出信号Vf1を出力することができる(図16のグラフ中の部分放電の場合)。他の例によれば、第1の自動利得調整部1120は、入力信号Vinに部分放電信号が含まれていない場合、部分放電類似ノイズや通信ノイズ成分が反映されて入力される伝達関数信号V1’に対して自動利得調整を行う過程において、部分放電フィードバックモジュール4200を介して別途に加工されていない自動利得調整フィードバック信号Vf1’をフィードバックされて、自動利得調整のための電圧利得が自動的に調整されるようにして、一時的な過剰増幅を起こさないように制御することができ、このような過程を経て、伝達関数信号V1’に比べて変形していないか、又は基準範囲未満に変形した部分放電検出信号Vf1を出力することができる(図16のグラフ中の部分放電類似ノイズや通信ノイズの場合)。その結果、第1の自動利得調整部1120は、部分放電信号を含むかどうかに応じて互いに異なる波形の特性を持つ部分放電検出信号Vf1を出力することができる。
一実施形態において、第1の自動利得調整部1120は、下記の式(4)に基づいて電圧利得調整因子gを算出して、算出された電圧利得調整因子gに対応する電圧利得で部分放電検出信号を出力するように制御することができ、部分放電フィードバックモジュール4200を介したフィードバックに基づいて電圧利得調整因子gをリアルタイムで調整して電圧利得調整に反映することができる。例えば、部分放電の発生状況を仮定すると、図16のように、第1の自動利得調整部1120は、リアルタイムで出力される部分放電検出信号Vf1から、部分放電フィードバックモジュール4200により振幅及び周波数の強度が変わった自動利得調整フィードバック信号Vf1’をフィードバックされて、電圧利得調整因子gを高い値に算出して電圧利得を一時的に増加させることができ、このような一時的な増加に伴って発生した入力フィードバックの低下に起因して、第1の伝達関数信号V1’(または第1の比例信号V1’)に対して一時的な過剰増幅を行い、部分放電が発生したことを部分放電検出信号Vf1に即座に反映することができ、その結果、一連のフィードバックを介して当該時点から一時的に過剰増幅した部分放電検出信号Vf1を出力することができる。一実施形態において、自動利得調整部1130は、このような一時的な過剰増幅が発生していない場合には、平均電圧利得が1になるように自動利得調整を行うことができる。
一実施形態において、自動利得調整部1130は、部分放電信号が含まれた信号区間において、前記一時的な過剰増幅の結果として、Vrefを基準としてより高いか低い波動信号値の部分放電信号を一時的に持つ一方、部分放電信号がない区間でVrefよりも低い値のノイズ信号を有することができる。(図16のグラフ中Vf1参照)
Figure 2020537754
...式(4)
(ここで、gは電圧利得調整因子を意味し、V’は伝達関数信号を意味し、Vf1は部分放電検出信号を意味し、Vf1は自動利得調整フィードバック信号を意味する。)
第1の自動利得調整部1120は、一端が出力端と接続され、他の一端が接地される少なくとも一つの部分放電キャパシタ4200aを介して、部分放電検出信号から特定の周波数帯域をフィルタリングして、当該自動利得調整過程にフィードバックすることができる。一実施形態において、第1の自動利得調整部1120は、RC並列回路で構成された部分放電フィードバックモジュール4200を介して、部分放電検出信号の周波数応答特性から既設定された特定の周波数帯域を超える高周波信号をフィルタリングすることができ、このようなフィルタ過程において部分放電検出信号から充放電された電荷量で変形された部分放電フィードバック信号を、AGCモジュール4100の自動利得調整過程にフィードバックすることができる。例えば、部分放電フィードバックモジュール4200は、このようなRC結合構成によりローパスフィルタ(LPF:Low−pass Filter:低域通過濾波器)として機能することができ、例えば、部分放電検出信号Vf1から500MHzの周波数帯域以上の信号がフィルタリングされた自動利得調整フィードバック信号Vf1’を、AGCモジュール4100にフィードバックすることができる。
このとき、一実施形態において、部分放電キャパシタ4200aは、30pF〜300pFのキャパシタンス値を有するように設計されてもよく、部分放電抵抗4200bは、部分放電キャパシタ4200aのキャパシタ設計範囲に応じて数kohm〜数百kohmの値を有するように設計されてもよく、例えば、20kOhm〜40kOhmの抵抗値を有するように設計されてもよく、PCBパターン設計上のパターンの長手方向のパターン幅と材質の誘電率を勘案して素子値を調整及び変更することができる。
上述したように、一実施形態において、フィードバックモジュール4200は、少なくとも一つの部分放電キャパシタ4200a及び少なくとも一つの部分放電抵抗4200bを介してフィードバックを行うことができ、他の一実施形態において、キャパシタ、インダクタ、抵抗および増幅器のうちの少なくとも二つの組み合わせにより実現されたローパスフィルタ(LPF:Low−pass Filter:低域通過濾波器)またはハイパスフィルタ(HPF:High−pass Filter:高域通過濾波器)を介してフィードバックを行うことができる。例によれば、図14(a)に示すように、フィードバックモジュール4200は、部分放電キャパシタ4200a、部分放電抵抗4200bおよび部分放電インダクタ4200cで構成されてもよく、このような組み合わせ構成によりLPFとして機能することができる。他の例によれば、図14(b)に示すように、部分放電フィードバックモジュール4200は、キャパシタ4200a、部分放電抵抗4200bおよび部分放電増幅器4200dで構成されてもよく、このような組み合わせ構成によりLPFとして機能することができる。
上記では、部分放電フィードバックモジュール4200を実現するためのいくつかの例示の構成について説明したが、これらに限定されず、部分放電を検出するために、AGCモジュール4100の出力信号を変形させてフィードバックすることにより、部分放電の発生時に過剰増幅と波動を誘導する機能に関連して必要な様々な形態で構成されもよいことは言うまでもない。
第2の自動利得調整部1130は、第2の比例信号に基づいて生成され入力端にフィードバックされる部分放電比較信号に基づいて自動利得調整を行う。
図13(b)に示すように、第2の自動利得調整部1130は、AGCモジュール4100を備えてもよい。一実施形態において、第2の自動利得調整部1130は、第2の比例信号又は第2の伝達関数信号が受信されると、AGCモジュール4100を介して受信される入力に対して自動利得調整を行い、出力される信号を入力端のうちのフィードバック端にフィードバックして部分放電比較信号を生成することができる。
例えば、第2の自動利得調整部1130は、部分放電信号の包含の有無に関係なく受信された第2の比例信号(または第2の伝達関数信号V2’)に対して自動利得調整を行うことで部分放電検出信号Vf2を生成し、自動利得調整の過程で生成された部分放電検出信号をフィードバック端にフィードバックする一連の過程を経て、第2の比例信号(または第2の伝達関数信号V2’)に比べて変形していないか、又は基準範囲未満に変形した部分放電比較信号Vf2を出力することができる(図16のグラフ参照)。その結果、第1の自動利得調整部1120によって生成された部分放電検出信号Vf1と、第2の自動利得調整部1130によって生成された部分放電比較信号Vf2とは、入力信号に部分放電信号が含まれているかどうかに応じて異なる値を持つアナログ信号として出力され得る。
第1の自動利得調整部1120及び第2の自動利得調整部1130は、出力信号をタイミングノイズ除去部1140の入力端に伝達する過程において出力インピーダンスを調整するために、それ自体とタイミングノイズ除去部1140の入力端との間に配置される数kohmの抵抗をさらに含んでもよい。
タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号と部分放電比較信号に基づいて部分放電ノイズが除去されたノイズ除去信号を生成する。例えば、タイミングノイズ除去部1140は、入力された二つの信号に対して基準電圧に基づいてフィルタリングを行うことでノイズ除去信号を生成することができ、また、基準電圧を基準として部分放電検出信号と部分放電比較信号の一部のみをバッファリングするか、あるいは、増幅または減算してノイズ除去信号を生成することができる。
タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号と部分放電比較信号との間の差分を消去するか、または類似部分を合算することにより、部分放電以外の成分をノイズとして除去することができる。一実施形態において、タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号Vf1と部分放電比較信号Vf2との間の差を比較して、当該類似部分をノイズと判断して消去処理し、残りの部分を取得してノイズ除去信号Vout(denoise)を生成することができる(図16のグラフ参照)。
一実施形態において、タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号と部分放電比較信号との間の差を演算する差分増幅器(Difference Amplifier)または前記部分放電検出信号と前記比較部分放電検出信号との間で差動増幅する差動増幅器(Differential amplifier)を用いて実現されてもよい。例えば、タイミングノイズ除去部1140は、ノイズ除去信号を生成するために、部分放電検出信号から部分放電比較信号を減算してノイズ除去信号を生成し、+5Vdc単電源を動作電源とする差分増幅器として実現されるか、または、基準電圧または任意の特定の電圧に基づいて、これらの間の差を差動増幅してノイズ除去信号を生成する差動増幅器として実現されてもよい。
一実施形態において、タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号と部分放電比較信号との間の減算演算により差分を消去し、消去された信号から、比例信号生成過程の逆過程を通じて原信号を復元してノイズ除去信号を生成することができる。例えば、タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号Vf1から部分放電比較信号Vf2を消去した後に、当該信号のログ値を変調(modulation)してノイズ除去信号Voutを生成することができる。
他の一実施形態において、タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号と部分放電比較信号との間の差を部分放電タイミングノイズと判断して取得することができ、入力信号から信号分配モジュール1112を介して同じ振幅を有するように分配されたVin’及びVin”から当該差分を消去してタイミングノイズ除去信号を生成することができる。
タイミングノイズ除去部1140は、タイミングノイズをさらに除去するために、出力信号のうち、特定の基準電圧よりも小さい強度で出力される信号を除去するタイミングノイズ除去モジュール(図示せず)をさらに備えてもよい。例えば、タイミングノイズ除去部1140は、少なくとも一つのダイオードを備えて実現されたタイミングノイズ除去モジュールを用いて、部分放電発生により上昇した電圧を任意の特定の電圧、基準電圧または基準電圧未満まで降下させることで、タイミングノイズ成分がさらに除去されたタイミングノイズ除去信号を生成することができる。
タイミングノイズ除去部11且つ40は、ユーザによる手動設定、または内部フィードバックによる自動設定を用いて、タイミングノイズをさらに除去するための前記特定の基準電圧を決定することができる。
一実施形態において、タイミングノイズ除去部1140は、ローカルユーザにより手動で可変する可変抵抗によるローカルアナログ電圧、リモートで提供されるリモートアナログ電圧、または、リモートで提供されるリモートデジタルデータ伝送によるデジタル・アナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)の出力に基づいて、手動設定を行うことができる。例によれば、タイミングノイズ除去部1140は、ユーザによる可変抵抗入力を受信する入力手段を備えてもよく、ローカルユーザにより可変抵抗値が指定されると、可変抵抗を当該指定された可変抵抗値にセットして生成されたアナログ電圧を、前記特定の基準電圧と決定することができる。他の例によれば、タイミングノイズ除去部1140は、部分放電タイミング信号取得装置1100に内蔵されたリモート通信モジュールを介してリモート接続された外部の部分放電処理サーバ(図示せず)または部分放電処理端末(図示せず)から、当該ユーザによって指定された可変抵抗値を受信することができる。
他の一実施形態において、タイミングノイズ除去部1140は、低周波通過フィルタ(図示せず)及びフィードバックモジュール(図示せず)を備えてもよい。ここで、低周波通過フィルタは、出力端に配置されてタイミングノイズ除去信号をフィルタリングすることができ、フィードバックモジュールは、フィルタリングされたタイミングノイズ除去信号の最低値、平均値または最高値をADC変換およびデジタル演算により検出し、当該検出値が特定の基準範囲内に収束するまでフィードバックして、前記特定の基準電圧を自動的に設定することができる。例えば、タイミングノイズ除去部1140は、タイミングノイズ除去信号が生成されると、出力端に配置された低周波通過フィルタにより、タイミングノイズ除去信号における低周波に関連してユーザにより設定された特定の周波数領域を除いた残りの信号をフィルタリングし、フィルタリングされたタイミングノイズ除去信号の平均値が、既に設定された基準平均値の範囲内で確認されるまで、ADC変換及びデジタル演算過程を繰り返して行うことで、このような過程において特定の基準電圧が自動的に設定されるようにフィードバックすることができる。
タイミング信号生成部1150は、前記タイミングノイズ除去信号が基準振幅以上であれば、部分放電発生タイミングと認識して、TTL(Transistor Transistor Logic)レベルに変換された別途の部分放電通知信号を発生させることができ、一実施形態において、特定の振幅及び持続時間を持つように部分放電通知信号を生成することができる。ここで、基準振幅は、精度及び速度に関する設計ターゲットに基づいて設計者により設定され得、当該基準振幅を有するように内部構成要素の設計値が調整され得る。
一実施形態において、タイミング信号生成部1150は、差分増幅器または差動増幅器から得られる部分放電信号を、シュミットトリガ回路を用いてTTL(Transistor Transistor Logic)パルス化して部分放電発生タイミング信号をさらに生成することができる。
一実施形態において、TTLパルス化は、比較器をさらに使用するか、又はアナログ・デジタル変換によりさらに実現可能である。具体的には、タイミング信号生成部1150は、前記生成された部分放電発生タイミング信号を用いて部分放電発生タイミングを取得することができる。
一実施形態において、タイミング信号生成部1150は、TTLレベルに変換するために比較器(comparator)及びシュミットトリガ(Schmitt−trigger)のうちの少なくとも1つを備えて実現されてもよい。
例えば、タイミング信号生成部1150は、部分放電検出信号と部分放電比較信号との間の振幅の差が特定の基準電圧Vt以上であれば、データ1(high)を意味する特定の電圧レベルを特定の持続時間の間に(例えば、クロック単位で)発生させる比較器、当該比較器の出力がデータ1(hgin)を表すかどうかをトリガリング(triggering)するレベルトリガ(level trigger)やエッジトリガ(edge trigger)、および電圧レベルを調整するためのレベルシフタ(level shifter)のうちの少なくとも一つの組み合わせを備えて実現されてもよい。これにより、タイミング信号生成部1150は、デジタル信号処理のためのTTLレベルの部分放電通知信号を提供して、後続のステップでデジタル信号処理のための入力として使用できるようにする。
一実施形態において、部分放電タイミング信号取得装置1100は、ネットワーク通信モジュールをさらに備えてもよく、部分放電通知信号が発生すると、警告音を出力し、ネットワーク通信モジュールを介してネットワークに接続された部分放電処理サーバや部分放電処理端末に、当該発生に関する通知メッセージ及び当該波形に関する情報を送信することができる。また、部分放電タイミング信号取得装置1100は、ADC変換されたデジタル信号を用いて部分放電タイミング信号の強度を測定して、時間帯別強度による分析を行い部分放電強度の変化をモニタリングすることができるので、設備遠隔監視及び遠隔予防診断装備としても活用され得る。
図15は、図10のタイミングノイズ除去部の一実施形態に係る回路図を示す。
図15に示すように、タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号Vf2を第1の入力として受信し、部分放電比較信号Vf1を第2の入力として受信して、第1の入力から第2の入力を減算する差分増幅器6200で構成されてもよい。一実施形態においては、タイミングノイズ除去部1140は、演算増幅器を用いて、両入力端の入力の強度差を電圧利得1で増幅する減算器として機能することができ、他の一実施形態においては、演算増幅器を用いて、両入力端の入力の強度差を1超過又は1未満の電圧利得で増幅する差動増幅器として機能することができる。
一実施形態において、タイミングノイズ除去部1140は、複数の抵抗6100を介して部分放電検出信号及び部分放電比較信号を受信することができ、例えば、第2の自動利得調整部1130の出力端と差分増幅器6200の第1の入力端との間に配置され、第1の部分放電検出信号Vf1を伝達する第1の抵抗6100aと、第2の自動利得調整部1130の出力端と差分増幅器6200の第2の入力端との間に配置され、第2の部分放電検出信号Vf2を伝達する第2の抵抗6100bと、差分増幅器6200の第1の入力端と出力端との間に配置され、フィードバックする第3の抵抗6100cと、差分増幅器6200の第2の入力端とグランドとの間に配置される第4の抵抗6100dと、を備えてもよい。一実施形態において、このような複数の抵抗6100は、数kohmの抵抗範囲内で互いに同一の抵抗値を有するように設計されてもよい。
図16は、図9の部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムが、タイミング信号の発生、部分放電の検出、部分放電の再生または生成過程において入力され又は出力する電圧を例示する図である。
図16に示すように、部分放電タイミング信号取得装置1100は、入力ポート4を介して入力信号Vinを受信することができ、比例信号生成部1110は、入力信号Vinの強度に比例する(例えば、Vinのログ値を復調した)第1の比例信号V1と第2の比例信号V2とを生成することができる。例えば、比例信号生成部1110によりログ値として復調されたRFバースト信号の中で部分放電信号に該当する部分は、波形の幅が非常に狭い(例えば、インパルス)形状に近い波形を持つ比例信号V1、V2として出力され得、部分放電以外のノイズは、相対的に緩やかな波形を有する比例信号V1、V2として出力され得る。
比例信号生成部1110は、上述したように、設定された基準電圧Vrefと伝達関数のSlope(例えば、Slope=(VO2−VO1)/(PI2−PI1))の特性に応じて、第1及び第2の比例信号V1、V2のそれぞれに対応する第1及び第2の伝達関数信号V1’、V2’を生成することができる。ここで、PIは、当該伝達関数信号の生成過程で見られるRFバースト入力の強度である。
第1の自動利得調整部1120は、入力される第1の伝達関数信号V1’に対して自動利得調整を行い、自動利得調整の過程で出力される部分放電検出信号Vf1を、RC並列回路で構成された部分放電フィードバックモジュール4200を介して、部分放電フィードバック信号Vf1’に変形させて、AGCモジュール4100のフィードバック端に伝達することにより、一連の部分放電検出のためのフィードバックを行い、部分放電検出信号Vf1を出力することができる。第1の自動利得調整部1120は、部分放電フィードバックモジュール4200を介して、部分放電検出信号の高周波帯域の電圧を一時的に降下させた自動利得調整フィードバック信号Vf1’を、AGCモジュール4100にフィードバックし、当該フィードバックに基づいてAGCモジュール4100を介して電圧利得を増加させて、当該降下が続く間に出力される部分放電検出信号Vf1の振幅を、原信号に比べて過剰増幅させることができる。
図16において、入力信号Vinに部分放電信号が含まれている場合には、第1の伝達関数信号に比べて変形された部分放電検出信号Vf1が生成可能であり、部分放電類似ノイズ又は通信ノイズが含まれている場合には、実際に変形されていない部分放電比較信号Vf2が生成可能である。上記では、便宜上、部分放電検出信号Vf1と自動利得調整フィードバック信号Vf1’とを区別して示したが、実現される実施形態やレイアウト配置設計上の寄生要素などにより、事実上、同じノード電圧で表されてもよい。
タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号Vf1と部分放電比較信号Vf2との差に基づいて、部分放電タイミングノイズを除去してタイミングノイズ除去信号Voutを出力することができる。タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号Vf1と部分放電比較信号Vf2との差分を消去するか、または類似部分を合算することにより、部分放電以外の成分をタイミングノイズとして除去することができる。
一実施形態において、タイミングノイズ除去部1140は、部分放電検出信号Vf1と部分放電比較信号Vf2との間の減算演算により差分を消去した後、部分放電タイミング信号を生成し、これを用いて部分放電のみを検出し、比例信号生成過程の逆過程を通じて原信号を再生、または原信号と類似の部分放電信号を生成して、部分放電ノイズが除去された純粋な部分放電信号であるVoutを生成することができる。
タイミングノイズ除去部1140は、残存する一部のノイズ成分をさらに減少させるために、出力信号の中で特定の基準電圧よりも小さい強度に出力される信号を除去してノイズ除去信号Vout(denoise)を完成させることができる。
タイミング信号生成部1150は、部分放電検出信号と部分放電比較信号との間の差がVt以上であれば、TTLレベルの部分放電通知信号Vout(timing)を発生させることができる。Vtは比較器(図示せず)に加わる基準電圧であり、部分放電検出信号と部分放電比較信号との間の差がVt以上であれば正のTTL信号を生成し、部分放電検出信号と部分放電比較信号との間の差がVt未満であれば0電位を出力する。
前記実施形態に基づいて、部分放電タイミング信号取得装置1100は、入力信号に部分放電信号が含まれているかどうかに応じて、選択的にフィードバックを行い、差別的なタイミングノイズ除去信号を生成することができ、部分放電信号が含まれていると判断されると、部分放電通知信号を発生させて通知することができる。
図17は、図9の部分放電ノイズ抑制及び信号処理システムを用いてノイズを除去し部分放電を検出した実験結果を示す図である。
図17に示すように、部分放電検出システム9000は、電気装備9100、部分放電センサ9200、部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム1000及び出力装置9300を備えてもよい。
電気装備9100は、電動、発電、電気の変換、電気の供給、電気制御のうち少なくとも一つを行う電力設備装置に該当することができる。例えば、電気装備9100は、SIS(Solid Insulation Switchgear:固体絶縁スイッチギャ)を有するケーブル部分放電装置に該当することができる。図8において、電気装備9100は、ガス絶縁開閉器の形で示されているが、電気自動車上のバッテリ、インバータ、パワーモータ、電気自動車用の充電器、変圧器またはケーブルに該当することもでき、高速列車や建物の配電、極初段波(UHF:Ultra High Frequency)関連装置に該当することもできる。
部分放電センサ9200は、電気装備9100の接地線と結合でき、電気装備9100から発生する電磁波を検出して電流に変換する計器用変流器(CT:Current Transformer)として実現されてもよい。部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム1000は、部分放電センサ9200からの変換された電流を入力信号として受信して、当該入力信号に基づいて部分放電タイミング信号を生成し、部分放電信号のみを検出して、結果として部分放電検出を行うことができる。
出力装置9300は、部分放電タイミング信号取得装置1100と接続でき、部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム1000から受信される信号を処理して、PRPD(Phase Resolved Partial Discharge)またはPRPS(Phase Resolved Pulse Sequence)により可視化することができる。一実施形態において、出力装置9300は、部分放電タイミング信号取得装置1100から受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換できるデジタル変換モジュール、変換されたデジタル信号に基づいてプログラム可能なように実現されたFPGA(field−programmable gate array)、FPGAから受信された信号を処理するPCボード、及び処理された信号を視覚的に出力するディスプレイモジュールのうちの少なくとも一つにより実現されてもよい。
図18は、図9の部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム1000を実際に実現して、部分放電の発生の有無を検出した結果を、従来の技術と比較して示した出力結果グラフである。
図9において、部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム1000は、実際の装備として実現されてSIS装備の電気装備9100と接続された部分放電センサ9200から、対象信号を入力信号として提供され得、ひいては、提供された入力信号を処理して部分放電信号が含まれているかどうかを検出して、出力装置9300を介して当該入出力信号を可視化することができる。
図18に示すように、グラフは比較グラフであり、グラフにおいて、チャネルAは、部分放電センサ9200からの入力信号Vinを本発明の装置を経由せずに示したものであり、チャネルBは、部分放電センサ9200からの入力信号Vinを本発明の装置を経て示したものである。本発明の一実施形態に係る部分放電タイミング信号取得装置1100は、提供された入力信号Vinにおけるノイズを抑制し、入力信号Vinに部分放電信号が含まれているかどうかを高い精度で検出することが確認できる。
図19は、図9の部分放電信号取得部を示す図である。
図19に示すように、部分放電信号取得部1200は、可変増幅部1220、RFログ検出モジュール1240、ピークホールド1260、ピークホールド制御部1250、ADC制御部1270、ADC1280、高速ADC1230及びRF ADC1210を備えてもよい。
一実施形態において、部分放電信号取得部1200は、ADCの変換速度に応じて、それぞれ第1、第2および第3のアナログ・デジタル変換器を使用できる。ここで、第1、第2および第3のアナログ・デジタル変換器は、それぞれRF ADC、高速ADCおよび一般ADCに該当することができる。
一実施形態では、一般的なADCは最大1Mspsのサンプリング速度で動作でき、高速ADCは250Mspsから1Gspsで動作でき、RF ADCは最大数Gspsで動作できる。
一実施形態において、RF ADC動作の場合、入力されたRF信号を変調することなく、RFレベルで直接サンプリングして制御部に供給する。制御部では、タイミングノイズ除去信号(すなわち、部分放電タイミングでのRF値)に該当する部分放電信号値を取得することができる。この場合、RF FPGAを動作させることができる。
一実施形態において、高速ADC動作の場合、特別な変調プロセスなしで、制御部により制御される可変増幅部で増幅または減衰された信号を受けて、高速でサンプリングして制御部に供給することができ、制御部では、部分放電タイミングに部分放電信号値を取得することができる。
一実施形態において、一般的なADC動作の場合、入力信号を制御部の制御に基づいて増幅または減衰させ、RFログ検出モジュールによって変調してキャパシタに最大値を保存するピークホールド方式を採用でき、そのピークホールド値をサンプリングして制御部に送信して部分放電値を取得し、制御部は、ピークホールドキャパシタをリセットして次の値を準備することができる。この場合、制御部は、ピークホールド周期、ピークホールド保持時間およびリセットタイミングなどを決定することができる。
図20は、一実施形態に係る図9の部分放電信号発生部の構成を示す図である。
図20に示すように、部分放電信号発生部1400は、電圧制御部1440、周波数電圧制御RF発生器1450、RFレベル調整部1460、電圧制御可変RF増幅器1430、出力レベル調整部1470、DAC1420及びRF DAC1410を備えてもよよい。
一実施形態において、部分放電信号発生部1400は、DACの速度に応じて回路構成の接続方式(以下「トポロジ」という。)を選択的に動作させることができる。具体的には、部分放電信号発生部1400は、DACの速度に応じて第1または第2のデジタル・アナログ変換器を選択的に使用することができる。ここで、第1のデジタル・アナログ変換器はRF DACに、第2のデジタル・アナログ変換器は一般的なDACにそれぞれ該当することができる。RF DACは、別の付加的なトポロジがなくてもよいほど、500Mhz以上のRF信号を直接生成することができる。この場合、RF FPGAを動作させることができ、また、ダイレクト・デジタル・シンセサイザ (DDS:Direct Digital Synthesizer)またはソフトウェア無線(SDR:Software−defined radio)の機能を有するシンプルなトポロジの高速RF DACを動作させることができる。一般的なDACは、数Mspsで動作することができる。
一実施形態において、一般的なDAC動作の場合、電圧制御発振器(VCO:Voltage Control Oscillator)などの周波数電圧制御RF発生器1450を動作させることができ、この装置の制御電圧は、制御部から供給又は単独で供給される電圧によって制御され得る。そこで、生成されたRF信号は、減衰器などのRFレベル調整部1460を介して適正なレベルで電圧制御可変RF増幅器1430に供給される。この装置の増幅度は、DAC1420から供給される電圧波形によって制御されてRFバーストを生成することができる。生成されたRFバーストは、減衰器などの出力レベル調整部1470によって適切に調整され、Vout2信号として送出され得る。
以上、本発明の好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者であれば、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能であることを理解できるであろう。
100 部分放電処理装置
110 比例信号生成部
120 伝達関数生成部
130 自動利得調整部
140 部分放電検出部
150 部分放電判断部
1000 部分放電ノイズ抑制及び信号処理システム
1100 部分放電タイミング信号取得装置
1200 部分放電信号取得部
1300 制御部
1400 部分放電信号発生部

Claims (12)

  1. 入力信号の強度に比例する比例信号を生成する比例信号生成部と、
    前記比例信号生成部の出力端と自動利得調整部の入力端との間に位置し、基準電圧と伝達関数に基づいて入力端に入力される前記比例信号を変換して伝達関数信号を出力する伝達関数生成部と、
    前記伝達関数信号が入力されると自動利得調整を行う自動利得調整部と、
    前記自動利得調整部の自動利得調整信号が入力されると、少なくとも一つのRC並列回路を介して自動利得調整フィードバック信号を生成して、前記自動利得調整部のフィードバック端にフィードバックする部分放電検出部と、
    前記自動利得調整部の自動利得調整出力信号が入力されると、前記基準電圧に基づいて前記自動利得調整出力信号をフィルタリングして部分放電判断信号を生成する部分放電判断部と、を備えることを特徴とする部分放電処理装置。
  2. 前記比例信号生成部は、
    前記入力信号のログ値を復調して前記比例信号を生成するログ検出器として実現されることを特徴とする請求項1に記載の部分放電処理装置。
  3. 前記比例信号生成部は、
    増幅器、エンベロープ検出器及び積分器のうちの少なくとも一つにより、または、少なくとも二つの組み合わせにより実現されることを特徴とする請求項1に記載の部分放電処理装置。
  4. 前記部分放電検出部は、
    前記自動利得調整信号の振幅または周波数の強度を、前記少なくとも一つのRC並列回路を介して前記自動利得調整部のフィードバック端にフィードバックすることを特徴とする請求項1に記載の部分放電処理装置。
  5. 前記部分放電検出部は、
    前記フィードバック過程において、前記自動利得調整信号にノイズが含まれている場合は、前記基準電圧に対して負の方向に負の増幅を行い、部分放電信号が含まれている場合は、前記少なくとも一つのRC並列回路と前記自動利得調整部との相互間の充・放電及びフィードバック作用により増幅度を変化させて、一時的な過剰増幅と波動を誘導することを特徴とする請求項4に記載の部分放電処理装置。
  6. 前記伝達関数生成部は、
    前記比例信号の−60dBm〜5dBm値を1.7Vdc〜0.5Vdc値に変換する逆伝達関数を有することを特徴とする請求項1に記載の部分放電処理装置。
  7. 前記基準電圧は、
    2.4Vdcを基準として特定の誤差範囲内の値を有するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の部分放電処理装置。
  8. 前記部分放電判断部は、
    前記自動利得調整出力信号と前記基準電圧とを比較して、前記自動利得調整出力信号における前記基準電圧未満の信号をノイズと判断して消去し、前記基準電圧以上の信号を部分放電と判断して取得する前記フィルタリングにより前記部分放電判断信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の部分放電処理装置。
  9. 前記部分放電判断部は、
    前記自動利得調整出力信号から前記基準電圧を減算する差分増幅器として実現されるか、前記自動利得調整出力信号と前記基準電圧に基づいて差動増幅する差動増幅器として実現されるか、または、部分放電時の電圧降下のための少なくとも一つのダイオードを備えて実現されることを特徴とする請求項1に記載の部分放電処理装置。
  10. 前記部分放電判断信号の振幅が基準振幅以上であれば、TTLレベルに変換された部分放電レベル変換信号を発生させる部分放電信号レベル変換部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の部分放電処理装置。
  11. 前記部分放電信号レベル変換部は、
    比較器およびシュミットトリガのうち少なくとも一つにより実現されることを特徴とする請求項10に記載の部分放電処理装置。
  12. 部分放電処理装置によって実行される部分放電検出方法であって、
    入力信号の強度に比例する比例信号を生成する比例信号生成ステップと、
    基準電圧と伝達関数を設定し、前記基準電圧と伝達関数に基づいて前記比例信号を変換して伝達関数信号を生成する伝達関数生成ステップと、
    前記伝達関数信号に基づいて自動利得調整を行う自動利得調整ステップと、
    少なくとも一つのRC並列回路を介して、前記少なくとも一つのRC並列回路と、前記自動利得調整を行う自動利得調整部との相互間の充・放電及びフィードバック作用を誘導して、前記自動利得調整の実行過程にフィードバックする部分放電検出ステップと、
    前記自動利得調整により自動利得調整出力信号が生成されると、前記基準電圧に基づいて前記自動利得調整出力信号をフィルタリングして部分放電判断信号を生成する部分放電判断ステップと、を含むことを特徴とする部分放電検出方法。

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