JP2020534366A - アダリムマブ用医薬製剤 - Google Patents

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Abstract

医薬組成物が、アダリムマブ、塩、ポリオールおよびポリソルベートからなる、緩衝剤を含まない水性製剤を含む。製剤は注射に適している。

Description

本発明は、アダリムマブとして公知の抗TNFα抗体を送達するための医薬製剤に関する。
アダリムマブはTNF−α(腫瘍壊死因子α)に結合するIgG抗体である。これは、依然として一般的な識別子であったコード名D2E7の下に米国特許第6090382号に開示された。現在の市販のアダリムマブ製品は、典型的には、皮下注射により投与される非経口製剤として、HUMIRA(登録商標)(AbbVie)のブランド名で販売されている。非経口製剤は、元々の50mg/mlおよび最近の高濃度100mg/mlの2つのアダリムマブ濃度で販売されている。
Abbott Biotechnology,Ltd(AbbVieの前身)に対して米国特許第8216583号としてその後許可された、米国特許出願公開第2006/0153846号は、アダリムマブ(D2E7)の注射可能な水性製剤について記載している。製剤は、クエン酸およびリン酸緩衝剤を含む緩衝系を特徴とする。典型的には、製剤は、界面活性剤およびポリオールをさらに含有する。アダリムマブ濃度は、1〜150mg/mlの範囲であることが教示されるが、好ましい濃度および例示される濃度は50mg/mlである。4〜8のpHを有する緩衝化製剤は、安定であり、少なくとも18カ月の長期の貯蔵寿命を有すると記載されている。この緩衝系製剤の戦略は、50mg/mlの濃度であるが、100mg/mlの濃度ではない市販のHUMIRA(登録商標)製剤に対応すると考えられている。
アダリムマブの他の緩衝化製剤も開示されている。例えば、米国特許第9346880号は、クエン酸、リン酸、コハク酸、ヒスチジン、酒石酸およびマレイン酸を含む、アダリムマブ製剤に適した多くの緩衝剤について記載している。驚くべきことに、この特許は、先行のクエン酸/リン酸緩衝系は、「他と比較して、かなり不良な緩衝剤の選択」であると断定している。一実施形態は、緩衝剤を有さない、すなわち、緩衝剤を実質的に含まないアダリムマブ組成物について記載している。米国特許第9346880号の製剤は全般的に「安定剤」を含み、これは実施形態に応じてポリオールおよび/または界面活性剤であり得る。追加の安定剤も存在し得、これらとしてはアミノ酸、塩、EDTAおよび/または金属イオンが挙げられる。アダリムマブの濃度範囲が教示されているが、実施例は50mg/mlのアダリムマブのみ使用する。例示される製剤はすべて緩衝剤を含有する。
タンパク質/抗体の水性製剤での緩衝剤の使用は一般的であるが、米国特許第9346880号に言及されるように緩衝剤の省略は、時折試みられる変形形態である。国際公開第2006/138181号は、いくつかの利点を有する「自己緩衝化」バイオ医薬タンパク質組成物について記載している。緩衝剤は、製剤の所望のpHを維持するのに役立つが、この開示によれば、正しい緩衝剤を見出すことは困難であり得る。自己緩衝化製剤は、製剤に緩衝能を付与するのに抗体などのタンパク質を使用し、緩衝剤を添加または含有しない。十分な緩衝能は、一般に、とりわけ、タンパク質濃度の関数である。緩衝剤を除去することにより、製剤は簡素化され、安定性、貯蔵寿命などに有害な影響を与えるリスクが低減される。アダリムマブは、多くの可能性のあるタンパク質の1つとして言及されているが、製剤において例示されていない。
米国特許第8420081号も、とりわけ、緩衝剤を含有しないアダリムマブ製剤について教示している。一般に、特許は、タンパク質を、水だけで、例えば、他の賦形剤なしで配合できることを教示している。このような単純な製剤は、長期の液体貯蔵安定性を有することが記載されている。特許はまた、非イオン性賦形剤が製剤に添加され得ることも教示している。アダリムマブは、注目されるタンパク質であり、例において、純水製剤と、マンニトールおよびポリソルベート80などの非イオン性賦形剤を有する製剤の両方として配合される。例は、50mg/ml〜200mg/mlの様々な濃度のアダリムマブを含む。
米国特許第8821865号は、緩衝剤または塩を含有しない高濃度のアダリムマブ製剤について記載している。製剤はポリオールおよび/または界面活性剤を含有し得る。いくつかの実施形態は、塩および緩衝剤を含有する対応する製剤よりも面倒がないと記載されている。他の実施形態は、高いバイオアベイラビリティをもたらすことが記載されている。製剤は、安定な液体製剤であることが記載されており、いくつかの実施形態は、緩衝剤および塩などのイオン性賦形剤を排除することにより一般に得られる低い伝導率または低い流体力学的直径について言及している。例示される製剤の一つは、「注射用水」中100mg/mlのアダリムマブ、42mg/mlのマンニトール、および1mg/mlのポリソルベート80からなる。この製剤は、100mg/mlの濃度の市販のHUMIRA(登録商標)製剤に対応すると考えられる。
高濃度アダリムマブ製剤の別の開示は、米国特許出願公開第2010/0278822号に見出される。液体製剤は、NaClを排除するが、20mg/ml超のポリオールおよび100mg/ml(またはこれ以上)のアダリムマブを含有する。塩NaClは排除されるが、緩衝剤はこれらの高濃度製剤中に存在し得る。
上記の開示は、安定な水性アダリムマブ製剤を製造するために、多くの提案が示されたことを示している。しかし、さらに安定な高濃度アダリムマブ製剤が必要とされている。
本発明は、(a)90〜110mg/mlのアダリムマブ;(b)5mM〜25mMの塩;(c)180mM〜300mMのポリオール;および(d)0.1%(w/v)のポリソルベートを溶解および/または懸濁した医薬品グレードの水を含み、緩衝剤を含まない、医薬組成物に関する。組成物は、非経口投与に、とりわけ使い捨てプレフィルドシリンジまたは自己注射器によるなどの皮下注射に適している。塩は、典型的にはNaClまたは別の塩化物塩、例えば、KCl、MgCl2、CaCl2など、およびこれらの組み合わせであるが、これらに限定されない。ポリオールは、典型的にはマンニトール、スクロースまたはトレハロースであるが、これらに限定されない。ポリソルベートは、通常ポリソルベート80またはポリソルベート20である。本発明の組成物は、緩衝剤を含まないが、塩を含有しているにも関わらず良好な安定性を示し得る。
アダリムマブの熱安定性に対するNaClの濃度の影響を調査する実施例1の結果を示すグラフである。
本発明の組成物は、注射による医薬投与に適した高濃度水性アダリムマブ製剤を提供する。組成物の主成分(または担体)は、医薬品グレードの水である。「医薬品グレードの水」は、「注射用水」(または「WFI」)についてUSPに規定された非経口医薬組成物を製造するのに適した、少なくとも純度および品質要求を満たす水を指す。当業者に理解されるように、WFIは、化学物質および微生物の除去における蒸留と同等またはそれを上回る蒸留または精製プロセスにより飲料水を精製した結果として特徴づけられる。WFIは添加物を含有しない。医薬品グレードの水は、組成物の他の成分と組み合わせる前および/または組み合わせた後に滅菌され得るが、これは必要とされない。
本発明の医薬組成物は、医薬品グレードの水中に溶解および/または分散されるが、典型的には完全に溶解されるいくつかの成分を含む。これらとしてはアダリムマブ、塩、ポリオールおよびポリソルベートが挙げられる。さらに、組成物は緩衝剤を含まない。本発明で使用する「緩衝剤を含まない」は、顕著な緩衝能を有する追加の成分が存在しないこと、すなわち、アダリムマブが、自己緩衝であるように十分な濃度で存在することを意味する。当技術分野で周知のように、緩衝剤は所与のpHまたはpH範囲の変化に対して耐性があり、緩衝能は、その耐性の程度または大きさを指す。したがって、緩衝化剤は、緩衝能または効果がごくわずかであるように十分に低い濃度であるという条件で本発明の製剤中に存在し得る。これは、賦形剤、例えば、クエン酸塩が、多様な用途を有するが、意味のある緩衝効果を付与するのに不十分な量(または形態)で存在する場合に生じ得る。より好ましくは、リン酸、クエン酸、酢酸、コハク酸、ヒスチジン、酒石酸およびマレイン酸緩衝剤などの緩衝剤は、いかなる量でも存在しない。
本発明で使用する「アダリムマブ」は、アダリムマブのINN名を有し、その配列が1330個のアミノ酸を含有する、周知のヒトIgG抗TNFα抗体を指し、これはその任意の許容される変形体またはバイオシミラーを含む。アダリムマブは、生物学的プロセスで製造されるため、特定のわずかな変動がバッチ間で生じ得、この変動はアダリムマブと見なされ、臨床的に意味のある効果を有さない。当業者に理解されるように、バイオシミラーは、参照製品(この場合、AbbVieにより製造されるアダリムマブ)に高度に類似しており、有効性および安全性に関して臨床的に意味のある差異がない生物製剤を指す。バイオシミラーと参照製品との間の高度の類似性は、一般に物理的、化学的および生物学的特性を含み、許容されるわずかな差異は臨床的に意味がない。この理解は、U.S.FDAおよび欧州医薬品庁(EMA)、ならびに参照製品のバイオシミラーの販売許可を求める製薬会社により用いられる。米国において、バイオシミラーは、一般に参照製品名の後の拡張名と共に示される。例えば、Amgen Inc.は承認バイオシミラーであるHumira(登録商標)(アダリムマブ)を有し、これはAMJEVITA(アダリムマブ−atto)と呼ばれる。疑念をなくすために、アダリムマブのすべてのこのような拡張名(例えば、アダリムマブ−atto)は、本発明で使用する「アダリムマブ」の範囲内である。本発明の組成物中のアダリムマブ濃度は、90mg/ml〜110mg/ml、しばしば95mg/ml〜105mg/mlの範囲であり、典型的には100mg/ml+/−2mg/mlである。
塩は、5mM〜25mM、より典型的には10〜20mM、しばしば10〜15mMの濃度に及ぶ少量で本発明の組成物中に存在する。塩は、典型的には浸透圧調整剤として、非経口製剤で一般に用いられ、タンパク質安定性に悪影響を与え得る。本発明は、アダリムマブの安定性に悪影響を与えずに、少量の塩により浸透圧モル濃度を上昇でき、以下に記載の他の利点を提供できるという発見に一部基づく。本発明で用いられる塩は、薬学的に許容される賦形剤、すなわち、非経口製剤中に存在するのに適した非活性剤である。一般に塩は、適当な対イオンと共に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどから形成される無機塩である。好ましい塩としては、このような金属の塩化物塩、例えば、塩化マグネシウム(MgCl2)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、塩化カルシウム(CaCl2)およびこれらの組み合わせが挙げられる。これらの塩では一般にアダリムマブの熱不安定性がわずかであることが示される。対照的に、メタ重亜硫酸ナトリウム(Na225)は、公知の抗酸化剤であるが、あまり好ましくなく、いくつかの実施形態において、熱不安定性の問題により好ましくは組成物から排除される。典型的には、熱安定性試験において、NaClまたはKClではアダリムマブの不安定性がわずかであることが示されるため、これらが塩として用いられる。
本発明の組成物中に存在するポリオールは、1種または複数の糖または糖アルコールであり得、典型的にはマンニトール、ソルビトール、トレハロースおよびスクロースから単独または組み合わせのいずれかで選択される。組成物中のポリオール濃度は180mM〜300mM,より典型的には200mM〜280mMの範囲である。いくつかの実施形態は、230〜280mMなどのより高い濃度を使用するが、他の実施形態は190〜240mMなどのより低い濃度を使用する。ポリオールの種およびポリオール濃度は各々、浸透圧モル濃度に影響を与えるため、組成物の所望の浸透圧モル濃度を考慮して、濃度が選択される場合が多い。例えば、一実施形態において、ポリオールはマンニトールであり、ポリオール濃度は典型的には220mM〜240mM、例えば230mMである。別の実施形態において、ポリオールはスクロースであり、ポリオール濃度は典型的には240mM〜270mM、例えば、255mMである。
ポリソルベートは、エトキシル化ソルビタンを脂肪酸でエステル化することにより形成される周知のクラスの非イオン性界面活性剤である。ポリソルベートは、典型的には、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60またはポリソルベート80などの市販されている形態の1つである。通常、本発明で使用するポリソルベートは、ポリソルベート20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)またはポリソルベート80(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)であり、各々TWEEN(登録商標)20およびTWEEN(登録商標)80としても公知である。ポリソルベートの公称量は0.1%(w/v)である。明確性のために、このような値は、0.15%および0.05%を含む0.1%に丸められる、より高い値およびより低い値を含む。
本発明の医薬組成物は、一般に200〜600mOsm/kgの非経口的に許容される範囲内の浸透圧モル濃度を有する。典型的には、本発明の組成物の浸透圧モル濃度は、240〜420mOsm/kgの範囲内である。いくつかの実施形態において、組成物は300〜400mOsm/kg、典型的には330〜380mOsm/kgの範囲内の浸透圧モル濃度を有する。他の実施形態において、浸透圧モル濃度は270〜325mOsm/kgの範囲内である。上記の範囲内の値は、医薬品グレードの水中のアダリムマブの量を考慮して、ポリオールの種類および量、NaClなどの塩の種類および量、ならびに比較的程度は低いが、ポリソルベートの種類および量のバランスを取ることにより得られ得る。
本発明の医薬組成物は、典型的には、4.9〜5.5の範囲のpHを有する。pHは、必要な場合、酸、例えば、HCl、酢酸など、または塩基、例えば、NaOHなどのpH調整剤を添加することにより調整され得る。一般に、組成物のpHは約5.2である。
本発明の医薬組成物は、典型的には、(a)90〜110mg/mlのアダリムマブ;(b)10mM〜15mMの塩、とりわけNaCl;(c)200mM〜280mMのポリオール;および(d)0.1%のポリソルベートから本質的になる。「から本質的になる」という語句は、他の緩衝剤または塩の添加を排除する働きをするが、少量の剤、例えば、pH調整剤、抗酸化剤または保存料の添加を許容する。本発明の特定の実施形態において、医薬組成物は(a)90〜110mg/mlのアダリムマブ;(b)10mM〜15mMのNaCl;(c)200mM〜280mMのポリオール;(d)0.1%のポリソルベートおよび任意にpH調整剤からなる。この文脈において、「からなる」という言語は、すべての他の医薬賦形剤を排除し、したがって、追加の緩衝剤または塩、ならびに抗酸化剤および保存料は排除される。明確性のために、薬学的に許容されるように十分に低いレベルの純度は排除されない。
本発明の医薬組成物は比較的安定である。典型的には、組成物は、十分なバルク安定性を少なくとも6ヶ月間有する。一般に、このような安定性はアダリムマブの化学的および物理的安定性を含み、これによりタンパク質の断片化と凝集の両方がごく少量しか観察されない。
アダリムマブの断片化/凝集の欠如以外に、本発明はまた、製剤中に少量の塩を備えることで貯蔵および製造中の組成変化のリスクを低減できる。生物学的製剤の現代の製造では、製造の一連の流れの様々な時点で使い捨ての容器および構成要素を使用する傾向が見られる。これらの使い捨て構成要素、すなわち、ディスポーザブル構成要素により、ステンレス鋼容器などの再利用可能な構成要素を使用した場合に必要とされる洗浄、滅菌および検査が回避される。ディスポーザブル材料は、典型的にはプラスチックまたはポリマー物質で作られている(例えば、シリコーンが管および濾過膜などに用いられる)。これらのプラスチックまたはポリマー材料は、浸出可能な残渣および/または分解生成物を、材料、その製造業者などに応じて様々な量で有し得る。このような浸出可能な残渣の例としては、未反応のモノマー、溶媒、プラスチック添加物などが挙げられる。これらの不要な残渣および分解生成物は、直接的な表面接触によりプラスチックから水性製剤中に浸出または抽出され得る。NaClなどの塩を含むが緩衝剤を含まない製剤を提供することにより、本発明の組成物は、非極性化合物の可溶化を減少させるのに役立ち得、このようなプラスチック関連材料が組成物中に浸出/抽出されるように助長しなくてもよい。同様に、組成物のイオン強度を増加させることにより、組成物中に移動するイオン種の勾配も低減できる。製剤における小さな変化に対するこの備えは、接触が長期化し得るバルク貯蔵または使い捨てシリンジでの貯蔵の文脈において最も高く評価される。しかし、驚くべきことに、不要な浸出/抽出に対するこの備えは、製剤の粘度または物理的/化学的不安定性の受け入れ難い増加なしに生じる。
本発明の医薬組成物は、アダリムマブ、塩、ポリオールおよびポリソルベートを医薬品グレードの水中で組み合わせて、溶液および/または懸濁液を形成することにより製造され得る。添加する順番および組み合わせる方法は、通常特に重要ではない。簡便性のためにおよび商業的実用性のために、アダリムマブは、周知のUF/DF(限外濾過/透析濾過)技術を用いて本発明の組成物中に配合される場合が多い。一般に、発現したアダリムマブは、様々なプロセスで取り込まれ、精製され、次いで、液体媒体のさらなる精製、濃縮および改変のためにUF/DFにかけられる。先の精製プロセス工程から得られた天然のアダリムマブ溶液は、当技術分野で周知の透析濾過を用いて交換され得る。本発明の組成物を製造する上で、アダリムマブは、WFI中のNaClなどの塩およびポリオールの溶液で透析濾過され得る。典型的には、先行技術において、このような透析濾過媒体は、リン酸などの緩衝剤も含んでいたが、本発明においては、組成物が緩衝剤を含まないため、緩衝剤は存在しない。ポリソルベートは、典型的には、起泡を回避するために、UF/DFプロセスの終了後添加される。ポリソルベートは、WFI中、またはWFI中の塩、ポリオールおよびポリソルベートなどの透析濾過組成物中の溶液としてアダリムマブ組成物に添加される場合が多い。アダリムマブ濃度は、100mg/ml超、例えば120mg/mlに設定される場合が多く、UF/DF操作が終了したとき、ポリソルベート溶液の添加およびその希釈効果により、所望される90〜110mg/mlのアダリムマブ濃度になる。必要な場合、pHは、例えば、HCl、または非経口製剤に適した他のpH調整剤の導入により、UF/DF操作前、操作中または操作後に調整され得る。しかし、本発明の組成物の形成は、UF/DFの使用に限定されず、所望の濃度で列挙された成分を組み合わせるのに適した任意のプロセスまたは手段が、本発明を製造するために用いられ得る。
本発明の医薬組成物は、抗TNFα抗体治療に応答する様々な疾患および障害を治療するのに有用である。これらとしては、自己免疫疾患、例えば、関節リウマチ、乾癬性関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎および尋常性乾癬が挙げられる。投与量および計画は、HUMIRA(登録商標)の投与から周知である。一般に本発明の製剤の医薬組成物は、各々80mg、40mg、20mgまたは10mgのアダリムマブ用量に相当する、0.8ml、0.4ml、0.2mlまたは0.1mlの組成物になるように自己注射デバイスまたはプレフィルドシリンジに充填される。
本発明を、以下の非限定的実施例においてさらに例示する。
(実施例1)
アダリムマブの熱安定性に対するNaClの影響を、SYPRO Orange色素(Invitrogen、Cat. no.S6651)を用いてqPCRベースのThermofluorアッセイによりApplied Biosystems製の7500リアルタイムPCRサーモサイクラーシステムで試験し、アダリマブタンパク質の見掛けの融解温度(Tm)を評価した。タンパク質の変性または融解の程度と相関する蛍光量を、様々な濃度のNaClを有するいくつかのアダリムマブ試料の温度の関数として求めた。手順を以下に示す。
アダリムマブタンパク質は、リン酸緩衝液を含有するマトリックス中で凍結させて供給された。材料を解凍し、次いで、注射用水(約6体積)と緩衝液交換し、UF/DF装置を用いて108mg/mlに濃縮した。次いで、試験用試料を、最終濃度の0.2mg/mlアダリムマブタンパク質、1:2000希釈の供給されたSYPRO Orange色素ストック、および示された濃度のNaCl:0、5、25または125mM NaClで調製した。
50μl試料を96ウェルプレートのウェルに充填し、4つの融解曲線を各条件に対して同時に測定した。各曲線の融解温度は、Applied Biosystems製のProtein Thermal Shift(商標)ソフトウェア1.3で求めた。簡単に言えば、融解曲線の微分をプロットし、導関数の最大値は推定融解温度を示す。得られた曲線を図に示す。各濃度の平均融解温度を誤差としての標準偏差と共に表1に示し、特定の温度での蛍光値を表2に示す。
上記データは、NaClの存在により、NaClなしの試料のものと比較して、アダリムマブタンパク質の融解温度が低下したことを示している。しかし、5mMおよび25mMの低い濃度では、熱安定性の低下はわずかであり、0、5および25mM NaClの融解曲線は、ほぼ重複していた。対照的に、125mM NaClの条件では、融解温度の実質的な低下、または0mM NaClの条件より2.8℃下回ることが示された。さらに、2つの融解温度(125mM NaClについての表2の2つの項目に留意)、すなわち、0mM NaClの融解温度より8.9℃下回る別の融解温度から分かるように、第2の集団が125mM NaCl試料において出現し、この高い塩濃度での不安定化をさらに示唆している。したがって、25mMまでのNaClでは、WFI中のアダリムマブタンパク質の熱安定性に対する影響はごくわずかである。
(実施例2)
アダリムマブの熱安定性に対する他の塩の影響を、実施例1に記載の手順に従って試験した。各々3つの異なる濃度で、塩MgCl2、KClおよびCaCl2について上記の手順に従って求められた融点を以下の表3に報告する。
3つの塩はすべて、125mMの濃度で第2の低い融点を発現した。したがって、アダリムマブの熱安定性はこのような濃度で問題となる。塩CaCl2は、25mMの濃度でも第2の融点を発現し、これは、熱安定性の観点からあまり好ましくない。
(実施例3)
表4の以下の製剤を製造し、以下に記載するように安定させた。2つの製剤は本発明に対応し(試料1および2)、対照試料は、承認100mg/ml HUMIRA(登録商標)組成物で用いられる製剤に対応する。
各試料(1、2および対照試料)のpHは5.2±0.2であった。
試料を以下の通り調製した。凍結アダリムマブ材料を、実施例1に記載したのと同様の方法で解凍し、濃縮し、注射用水と緩衝液交換して、108mg/mlの濃度でWFI中のアダリムマブを得た。次いで、水中のアダリムマブタンパク質を、試料2および対照試料の230mMマンニトール溶液に対して、および試料1の255mMスクロースに対して透析した。NaCl(4M)およびポリソルベート80(20%w/v)の貯蔵液を必要な場合添加して、所望の濃度に到達させ、pHを酢酸でpH5.2±0.2に調整した。
試料1および2、ならびに対照試料を1ml長のガラスシリンジに入れ、1ml長のブロモブチルプランジャストッパーで栓をし、2〜8℃または25℃±2℃(60±5%相対湿度)で安定させた。次いで、単一試料を、予め規定された時点で抽出し、高圧サイズ排除クロマトグラフィー(HP−SEC)技術を用いてアダリムマブモノマー含有量、アダリムマブ凝集物含有量、およびアダリムマブ分解物含有量を測定した。選択された時点の結果を以下に要約する。
結果は、試料1および2が、対照試料と同様にして実施され、許容される安定性を有することを示している。
上述の特許、特許出願および学術論文は各々、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本発明を説明してきたが、本発明は、多くのやり方で変更できることが明らかであり、すべてのこのような修正形態は、以下の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内であるとして企図される。

Claims (12)

  1. (a)90〜110mg/mlのアダリムマブ;(b)5mM〜25mMの塩;(c)180mM〜300mMのポリオール;および(d)0.1%(w/v)のポリソルベートを溶解および/または懸濁した医薬品グレードの水を含み、
    緩衝剤を含まない、
    医薬組成物。
  2. 前記塩が、塩化物塩であり、好ましくは、MgCl2、KCl、NaCl、CaCl2またはこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記塩がNaClである、請求項2に記載の医薬組成物。
  4. 前記ポリオールがマンニトール、スクロースおよびこれらの組み合わせから選択される、請求項1〜3までのいずれか1項に記載の医薬組成物。
  5. 前記ポリオールがマンニトールであり、前記ポリオール濃度が220mM〜240mMである、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. 前記ポリオールがスクロースであり、前記ポリオール濃度が240mM〜270mMである、請求項4に記載の医薬組成物。
  7. 前記ポリソルベートがポリソルベート80またはポリソルベート20である、請求項1〜6までのいずれか1項に記載の医薬組成物。
  8. 前記塩濃度が10mM〜20mMである、請求項1〜7までのいずれか1項に記載の医薬組成物。
  9. 前記塩がNaClであり、前記塩濃度が10mMであり、前記ポリオールがマンニトールであり、前記ポリオール濃度が230mMである、請求項7または8に記載の医薬組成物。
  10. 前記塩がNaClであり、前記塩濃度が10mMであり、前記ポリオールがスクロースであり、前記ポリオール濃度が255mMである、請求項7または8に記載の医薬組成物。
  11. 前記組成物が300〜400mOsm/kg、典型的には330〜380mOsm/kgの範囲内の浸透圧モル濃度を有する、請求項1〜10までのいずれか1項に記載の医薬組成物。
  12. 前記組成物が4.9〜5.5のpH、好ましくは5.2±0.2のpHを有する、請求項1〜11までのいずれか1項に記載の医薬組成物。
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