JP2020533841A - トーンカーブ最適化方法および関連するビデオエンコーダとビデオデコーダ - Google Patents

トーンカーブ最適化方法および関連するビデオエンコーダとビデオデコーダ Download PDF

Info

Publication number
JP2020533841A
JP2020533841A JP2020511981A JP2020511981A JP2020533841A JP 2020533841 A JP2020533841 A JP 2020533841A JP 2020511981 A JP2020511981 A JP 2020511981A JP 2020511981 A JP2020511981 A JP 2020511981A JP 2020533841 A JP2020533841 A JP 2020533841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trim
metadata
tone mapping
trim path
decoder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020511981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7084984B2 (ja
Inventor
クマール アタヌ チョードゥリー,アヌスタップ
クマール アタヌ チョードゥリー,アヌスタップ
アトキンス,ロビン
バイアー,サディアス
ザンダイファ,アリ
ゴダン,イアン
Original Assignee
ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション
ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション, ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション filed Critical ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション
Publication of JP2020533841A publication Critical patent/JP2020533841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7084984B2 publication Critical patent/JP7084984B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/134Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the element, parameter or criterion affecting or controlling the adaptive coding
    • H04N19/136Incoming video signal characteristics or properties
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6058Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut
    • H04N1/6061Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut involving the consideration or construction of a gamut surface
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/64Systems for the transmission or the storage of the colour picture signal; Details therefor, e.g. coding or decoding means therefor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/10Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding
    • H04N19/169Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding
    • H04N19/186Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding the unit being a colour or a chrominance component
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/46Embedding additional information in the video signal during the compression process
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/70Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals characterised by syntax aspects related to video coding, e.g. related to compression standards
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/90Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using coding techniques not provided for in groups H04N19/10-H04N19/85, e.g. fractals
    • H04N19/98Adaptive-dynamic-range coding [ADRC]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

ビデオエンコーダにより符号化された映像コンテンツを表示するためにビデオデコーダにより使用されるメタデータを生成する方法は、(1)ターゲットトーンマッピングカーブにアクセスする工程と、(2)映像コンテンツをトーンマッピングするためにビデオデコーダにより使用されるトーンカーブに相当するデコーダトーンカーブにアクセスする工程と、(3)映像コンテンツにデコーダトーンカーブを適用した後でビデオデコーダによって適用されるために用いられるトリムパス関数の複数のパラメータを生成する工程であって、トリムパス関数のパラメータは、トリムパス関数とデコーダトーンカーブとの組み合わせでターゲットトーンカーブを近似するように生成される、工程と、(4)ビデオデコーダにより使用される、トリムパス関数の前記複数のパラメータを含むメタデータを生成する工程と、を包含する。

Description

関連出願への相互参照
本願は、ともに2017年9月6日付け出願の米国仮特許出願第62/554,706号と欧州特許出願第17189603.8号、および2018年2月21日付け出願の米国仮特許出願第62/633,326号、ならびに2018年8月21日付け出願の米国仮特許出願第62/720,411号に関し得るものであり、各出願の開示内容を全て本願に援用する。
技術
本発明は、広く画像に関する。より詳細には、本発明のある実施形態は、映像符号化および復号化におけるトーンカーブ最適化に関する。
背景
本明細書において、用語「ダイナミックレンジ」は、人間の視覚システムが画像においてある範囲の強度(例えば、輝度、ルマ)(例えば、最暗の黒(暗部)から最明の白(ハイライト)まで)を知覚する能力に関連し得る。この意味では、ダイナミックレンジはシーン−リファード(scene−referred)の強度に関する。ダイナミックレンジはまた、ディスプレイデバイスが特定の幅を有する強度範囲を妥当にまたは近似的に描画する能力にも関連し得る。この意味では、ダイナミックレンジは、ディスプレイ−リファード(display−referred)の強度に関する。本明細書中の任意の箇所において、ある特定の意味が特に明示的に指定されている場合を除いて、この用語はどちらの意味としても(例えば、区別なく)使用できるものとする。
本明細書において、ハイダイナミックレンジ(HDR)という用語は、人間の視覚システムにおいて14〜15桁ほどにわたるダイナミックレンジ幅に関する。実際において、人間が広範囲の強度範囲を同時に知覚し得るダイナミックレンジは、HDRに対して幾分端折られ得る。本明細書において、エンハンストダイナミックレンジ(EDR)または視覚ダイナミックレンジ(VDR)という用語は、個別にまたは区別なく、人間の視覚システムによって同時に知覚されることが可能なダイナミックレンジに関する。本明細書において、EDRは、5〜6桁にわたるダイナミックレンジに関連し得る。従って、真のシーンリファードのHDRに対しては幾分狭いものの、EDRは広いダイナミックレンジ幅を表し、HDRとも呼ばれ得る。
実際において、画像は1つ以上の色成分(例えばルマYおよびクロマCbおよびCr)を有しており、各色成分は、画素あたりnビットの精度(例えばn=S)で表される。線形輝度符号化(linear luminance coding)を用いた場合、n<8の画像(例えばカラー24ビットJPEG画像)はスタンダードダイナミックレンジとされ、n>8の画像はエンハンストダイナミックレンジの画像とされる。EDRおよびHDR画像はまた、Industrial Light and Magicが開発したOpenEXRファイルフォーマットなどの高精度の(例えば16ビット)浮動小数点フォーマットを用いて、格納および配信され得る。
ほとんどのコンシューマー用デスクトップディスプレイは、200〜300cd/mまたはニトの輝度をサポートしている。ほとんどのコンシューマー用HDTVは300〜1000cd/mの範囲である。このような従来のディスプレイはしたがって、HDRやEDRに対し、ローダイナミックレンジ(LDR)(またはスタンダードダイナミックレンジ(SDR)とも呼ばれる)の典型例となる。キャプチャ機器(例えばカメラ)およびEDRディスプレイ(例えばDolby LaboratoriesのPRM−4200プロフェッショナルリファレンスモニター)両方の進化によって、EDRコンテンツの普及率が高まるにつれ、EDRコンテンツはカラーグレーディングされてより高いダイナミックレンジ(例えば1,000ニトから5,000ニト以上)をサポートするEDRディスプレイ上に表示されることがある。
本明細書で用いるとき、「ディスプレイマネジメント」という用語は、第1のダイナミックレンジ(例えば1,000ニト)の入力映像信号を第2のダイナミックレンジ(例えば500ニト)のディスプレイにマッピングするために要求される処理(例えばトーンおよび色域のマッピング)を含むが、これに限定されない。
図1は、ある実施形態における、エンコーダおよびデコーダを有する映像供給パイプラインを表す。
図2は、ある実施形態における、トーンカーブ最適化方法を実現するように構成されたビデオエンコーダおよびビデオデコーダの模式的ブロック図である。
図3Aは、ある実施形態による、第1のダイナミックレンジから第2のダイナミックレンジへ画像をマッピングするためのトーンマッピングカーブの一例を図示したものである。
図3Bは、トーンマッピングカーブの改良されたマッチングのためのパラメータを規定することの一例を表す。
図4は、ある実施形態における、トーンカーブ最適化方法を図示するフローチャートである。
図5は、ある実施形態における、図4の方法の一実施形態において実行される決定木を図示するものである。
図6は、ある実施形態における、図5の決定木に対応するメソッドフローチャートである。
図7は、ある実施形態における、図6の方法を実現するように構成されたビデオエンコーダおよびビデオデコーダの模式的ブロック図である。
実施形態の詳細な説明
本開示の方法は、SDRよりも高い任意のダイナミックレンジに関する。後方互換性と、より優れた没入体験との両方のために、ハイダイナミックレンジ画像についてHDRおよびSDRディスプレイ上へのディスプレイマネジメントを行うための、改良技術が望まれる。
図1は、映像供給パイプライン100のプロセス例を示しており、映像のキャプチャから映像コンテンツの表示までの、様々な段を示している。画像生成ブロック105を用い、映像フレームのシーケンス102をキャプチャまたは生成する。映像フレーム102は、デジタル的にキャプチャされるか(例えばデジタルカメラにより)またはコンピュータによって生成(例えばコンピュータアニメーションを用いて)されることにより、映像データ107が得られる。あるいは映像フレーム102は、銀塩カメラによってフィルム上に取得されてもよく、この場合、フィルムがデジタルフォーマットに変換されることによって、映像データ107が得られる。プロダクションフェーズ110において、映像データ107は編集され、映像プロダクションストリーム112を得る。
映像プロダクションストリーム112の映像データは次に、ポストプロダクションブロック115のプロセッサに与えられて、ポストプロダクション編集を受ける。ポストプロダクションブロック115における編集は、画像の特定の領域の色または明るさを調節または変更することにより、映像制作者の制作意図にしたがってその画像が特定の見え方をするようにしたり、画質を上げたりすることを含み得る。これは、「カラータイミング」あるいは「カラーグレーディング」と呼ばれることがある。ポストプロダクションブロック115において、その他の編集(例えば、シーン選択およびシーケンシング、画像クロッピング、コンピュータ生成された視覚的特殊効果の追加など)を行うことにより、プロダクションの、配信用の最終バージョン117を作成してもよい。ポストプロダクションブロック115のポストプロダクション編集において、映像イメージは、リファレンスディスプレイ125上で視聴される。
ポストプロダクションブロック115におけるポストプロダクションの後、最終バージョン117の映像データは、下流のテレビ受像機、セットトップボックス、映画館などの復号化・再生機器まで供給されるために、エンコーダ120に供給されてもよい。いくつかの実施形態において、エンコーダ120は、符号化されたビットストリーム122を生成するための、ATSC、DVB、DVD、ブルーレイおよびその他の供給フォーマットに規定されるような音声およびビデオエンコーダを含み得る。受信機において、符号化されたビットストリーム122は、デコーダ130により復号化されることにより、最終バージョン117に対応する映像データと同一またはこれに近い近似を表す、復号化された信号132を生成し得る。受信機は、リファレンスディスプレイ125と全く異なる特性を有し得るターゲットディスプレイ151に取り付けられていてもよい。その場合、ディスプレイマネジメントユニット135を用いてディスプレイマッピング化信号137を生成することで、復号化された信号132のダイナミックレンジを、ターゲットディスプレイ151の特性にマッピングしてもよい。ターゲットディスプレイ151は、リファレンスモニター、コンピュータ用のモニターもしくはディスプレイ、テレビ受像機、ヘッドマウントディスプレイ、仮想網膜ディスプレイなどであり得る。
図2は、ユースシナリオの一例における、ビデオエンコーダ200およびビデオデコーダ250の模式的ブロック図である。ビデオエンコーダ200とビデオデコーダ250は、それぞれエンコーダ120とデコーダ130の例である。本シナリオにおいてビデオエンコーダ200は、通信チャネル240を介し、ビデオデコーダ250と通信可能に接続されている。ビデオエンコーダ200およびビデオデコーダ250は、それぞれビデオサーバー201および映像ディスプレイデバイス251の一部であり得る。ビデオデコーダ250はディスプレイマネジメントユニット135の機能を含むことができる。通信チャネル240は、光学チャネル242、有線チャネル244、および無線チャネル246のうち少なくとも1つを含み得る。映像ディスプレイデバイス251はターゲットディスプレイ151の例である。
ビデオエンコーダ200は、メモリ210に通信可能に接続されたマイクロプロセッサ202を有しており、メモリ210は、ターゲットトーンカーブ214、ソース映像データ211、トーンカーブ候補群216、ソフトウェア220、中間画像データ232、最適化メタデータ(optimized metadata)234、および符号化映像コンテンツ(encoded video content)236を格納するように構成される。メモリ210はまた、トリムパス関数218をも格納し得る。ソフトウェア220は、マッパー222およびメタデータオプティマイザ224を含む。マッパー222は、第1のダイナミックレンジの入力映像信号を第2のダイナミックレンジを有する映像信号へとマッピングする、ディスプレイマネジメントアルゴリズム222Aを実現することができる。ソフトウェア220の機械可読命令を実行するとき、マイクロプロセッサ202は本明細書に記載のビデオエンコーダ200の機能を果たす。
本明細書に記載の「トーンカーブ」に対する専門用語は「トーンマッピングカーブ」だが、簡潔にするために「トーンカーブ」を用いる。本明細書において、ディスプレイ「マネジメントカーブ」という用語はトーンマッピングカーブと同等である。
符号化映像コンテンツ236は、複数のカラーチャネル値238を含んでおり、映像符号化フォーマットに従い符号化されたデジタル映像コンテンツであり得る。映像符号化フォーマットの候補は、限定することなく、MPEG−2、MPEG−4、H.264、AVC、HEVCおよびその他の、現在または将来の最高水準として知られるものを含む。
ビデオデコーダ250は、メモリ260に通信可能に接続されたディスプレイマネジメントプロセッサ252を有しており、メモリ260は、最適化メタデータ234、デコーダトーンカーブ263、およびソフトウェア270を格納するように構成される。メモリ260はまた、第2のトーンカーブ264と、出力チャネル値288を含む復号化映像コンテンツ(decoded video content)286と、をも格納するように構成されてもよい。復号化映像コンテンツ286は、ディスプレイマッピング化信号137(図1)の例である。ディスプレイマネジメントプロセッサ252はマイクロプロセッサであってもよく、ソフトウェア270の機械可読命令を実行するとき、本明細書に記載のビデオデコーダ250の機能を果たす。
第2のトーンカーブ264は、ターゲットトーンカーブ214に類似し得る。例えば、ターゲットトーンカーブ214と第2のトーンカーブ264は、同じメタデータに適合性がある、同じ関数形を有する、等しい、のうち少なくとも1つであり得る。トーンカーブ214および264は同じダイナミックレンジを有してもよいし、異なるダイナミックレンジを有してもよい。デコーダトーンカーブ263は、トーンカーブ214および264の1つもしくは両方と等しいダイナミックレンジを有してもよいし、異なるダイナミックレンジを有してもよい。
トーンカーブ214、263、および264などのトーンカーブは、メモリ210とメモリ260の1つまたは両方に、異なるフォーマットで格納され得る。当該フォーマットは、データテーブル、多項式係数群、スプラインアンカーポイント群とその間の直線/曲線群、およびこれらの組み合わせを含む。
図2に示すように、デコーダトーンカーブ263はマッピング関数gmapを表し得る。デコーダトーンカーブ263は、ビデオエンコーダ200のメモリ210に格納されたトーンカーブ候補群216のうちの1つである。ソフトウェア270は、トーンカーブオプティマイザ273を含み、またマッパー274をも含むことができる。ソフトウェア270の機械可読命令が実行されるとき、ソフトウェア270は本明細書に記載のビデオデコーダ250の機能を果たす。マッパー274は、第1のダイナミックレンジの入力映像信号を第2のダイナミックレンジを有する映像信号へとマッピングする、ディスプレイマネジメントアルゴリズム274Aを実現し得る。
メモリ210とメモリ260の各々は、一時的および/または非一時的であることができ、揮発性メモリ(例えばSRAM、DRAMまたはこれらの任意の組み合わせ)および非揮発性メモリ(例えばFLASH、ROM、磁気式媒体、光学式媒体またはこれらの任意の組み合わせ)の1つまたは両方を含み得る。メモリ210の一部または全部は、マイクロプロセッサ202に集積されてもよい。メモリ260の一部または全部は、ディスプレイマネジメントマイクロプロセッサ252に集積されてもよい。
ソース映像データ211は、それぞれが1つ以上の色成分(またはチャネル値)で規定される色を有する画素群によって特徴付けられた、デジタル画像を含む。各チャネル値XはNビットの精度を有し、例えば、X∈[0,255]になるようなものとしてN=8である。これらのチャネル値は色空間のチャネル値に対応し得る。具体的な色空間は、例えば以下の色空間のうち1つに基づく。すなわち、CIE、RGB、YUV、HSL/HSV、およびCMYKである。チャネル値Xは、例えばYUV色空間における輝度を表してもよい。ターゲットトーンカーブ214は、図2に示すように、チャネル値Xのマッピング関数fmapを表し得る。
ソース映像データ211および符号化映像コンテンツ236は、ソースメタデータ215を含むことができる。ソースメタデータ215は、SMPTE Standard 2094−10:2016,「Dynamic Metadata for Color Volume Transform ―Application #1」(著作権マーク 2016,Society of Motion Picture and Television Engineers)に記載のメタデータについてのアプリケーション制約(Application Constraints)に準拠し得る。ソースメタデータ215は、L1メタデータ215(1)、L2メタデータ215(2)、L3メタデータ215(3)、およびL8メタデータ215(8)のうち少なくとも1つを含むことができる。ターゲットトーンカーブ214、デコーダトーンカーブ263、および第2のトーンカーブ264の各々は、メタデータ215(1)、215(2)、215(3)、および215(8)のうち少なくとも1つに適合性があるか、または少なくとも1つによって少なくとも部分的に決定され得る。ディスプレイマネジメントアルゴリズム222Aおよび274Aは、同じメタデータ215に適合性があってもよいし、異なるメタデータ215に適合性があってもよい。
第1の実施形態において、ディスプレイマネジメントアルゴリズム222Aはメタデータ215(3)および215(8)に適合性があり、ディスプレイマネジメントアルゴリズム274Aは215(2)に適合性がある。第2の実施形態において、ディスプレイマネジメントアルゴリズム222Aおよび274Aの両方が、メタデータ215(3)および215(8)に適合性がある。第2の実施形態において、ディスプレイマネジメントアルゴリズム274Aはまた、メタデータ215(2)にも適合性を有し得る。
L1メタデータ215(1)は、ソース映像データ211中に表現されているコンテンツのダイナミックレンジについての情報(ソースシーン、ソース画像における輝度値の分布、ソースゲイン/オフセット/パワーなど)を提供/記述する。いくつかの実施形態において、輝度値の分布は、当該シーン、当該画像のイメージコンテンツ(例えば画素値、ルマ値、クロマ値、Y値、Cb/Cr値、RGB値など)、当該ゲイン/オフセット/パワーなどに基づき導出された、ヒストグラムによって表され得る。L1メタデータ215(1)は、ソース映像データ211の1つ以上のシーンを代表する最小(「クラッシュ」)、ミッドトーン(「ミッド」)、および最大(「クリップ」)の輝度値をそれぞれ表す量であるmin、mid、およびmaxを含み得る。
デコーダトーンカーブ263は、入力チャネル値X(別名「入力強度」)と中間チャネル値Y=gmap(X)との間のマッピングである。例えば、マッパー222は、デコーダトーンカーブ263を採用してソース映像データ211の入力チャネル値を中間画像データ232にマッピングすることができる。マッピング関数gmapは、XおよびL1メタデータ215(1)の関数であり得る。例えば、
Figure 2020533841

である。ここでmは、低輝度値と高輝度値の間のミッドトーン輝度値におけるgmapの急峻さを決定するパラメータであり、Cパラメータは、ソースにおけるL1メタデータ(例えばmin、mid、およびmax輝度値)とターゲットディスプレイの対応輝度特性とに基づき生成されることが可能である。
L2メタデータ215(2)は、リファレンスダイナミックレンジを伴うリファレンスディスプレイ125を備える制作スタジオにおいてディレクター、カラーグレーダー、映像プロフェッショナルなどにより施された調整から生じる映像特性調整(video characteristic adjustments)、またはこれに遡及される映像特性調整についての情報を、提供および/または記述する。L8メタデータ215(8)はL2メタデータ215(2)に類似し、例えば、トーンカーブ263および264のうち1つがターゲットトーンカーブ214に合致するとき、L8メタデータ215(8)はL2メタデータ215(2)と同等になることがある。ある別の実施形態において、L2メタデータは、第1のトーンマッピングカーブ(例えばディスプレイマネジメントプロセスのバージョン1において使用されるトーンカーブ)を用いるトリムパスメタデータを指し、L8メタデータは、第2のトーンマッピングカーブ(例えばディスプレイマネジメントプロセスのバージョン2以降において使用されるトーンカーブ)を用いるトリムパスメタデータを指してもよい。
L3メタデータ215(3)は、リファレンスディスプレイ125のリファレンスダイナミックレンジとは異なる第2のリファレンスダイナミックレンジを有した第2のリファレンスディスプレイ(ターゲットディスプレイ151など)を備える制作スタジオにおいてディレクター、カラーグレーダー、映像プロフェッショナルなどによって施された調整から生じる映像特性調整、および/またはこれに遡及される映像特性調整についての情報を、提供および/または記述する。L3メタデータ215(3)は、例えば、L1メタデータ215(1)からのオフセットまたは調整を含む。例えば、量min、mid、およびmaxからのオフセットをそれぞれ表すΔmin、Δmid、およびΔmaxなどである。
図2に示すように、トリムパス関数218はトリムパス関数ftrimを表し得る。トリムパス関数ftrimは、傾き、オフセット、およびパワーをそれぞれ表すS、O、およびPなどのメタデータの関数であってもよい。メタデータS、O、およびPは、いずれもL2メタデータ215(2)の例である。本明細書において、メタデータ値S、O、およびPはまた、「トリムパス値」とも呼ばれる。例えば、ftrim(Y)=(S・Y+O)である。トリムパス値S、O、およびPは、数式
Figure 2020533841

が最小になるように最適化されることができ、ここでm>0である。トリムパス関数ftrimは、べき表現ftrim(Y)=S・Y +Oなどの、他の関数形を有してもよく、ここで指数Pは、輝度または三刺激値を符号化および復号化する技術において周知の、ガンマ符号化における指数γに類似する。最適化されたトリムパス値S、O、およびPは、ビデオエンコーダ200に格納された最適化メタデータ234の例である。ある別の実施形態例において、トリムパス関数は、リフト、ゲイン、およびガンマパラメータ(LGG)によって表されてもよい。例えば、ある実施形態において、ftrim(Y)=(Gain*(Y+Lift*(1−Y)))1/gammaである。
リフト、ガンマ、およびゲインによるメタデータを与えられたとき、これらの値をSOP値へと変換し戻すことが可能である。例えば、ある実施形態において、以下の変換を使用し得る。すなわち、
Figure 2020533841

であり、ここでy=clamp(x,xmin,xmax)は、xの値をxminとxmaxの間になるように制約(クランプ)する。すなわち、if(x<xmin),then y=xminであり、if(x>xmax),then y=xmaxである。
等式(2)は、トリムパス関数の3パラメータの全て(例えばS、O、およびP)に亘るマルチパラメータ最適化を記述する。このような最適化は不連続なマッピングをもたらすことがあり、これにより、審美的に満足できないトーンマッピング化画像(tone−mapped images)が生じる。ある実施形態において、ある適切な関数に基づき3パラメータのうち1つを決定し、それから残りの2パラメータに亘って等式(2)を最適化することができる。例えば、Lift、Gain、およびGamma値を用いたL8メタデータおよびL2メタデータを利用して決定されたトーンカーブを変換するシナリオについて考える。このとき、SOPメタデータを使用する等式(2)を解くことは、以下のステップを含み得る。すなわち、
a)L8 GammaデータからL8 Power(PL8)メタデータを生成
L8=1/gammaL8
b)L8 PowerをL2 Powerに変換
if(PL8<0)then
L2=2*PL8+P L8 (4)
else
L2=2*PL8−P L8
c)与えられたPL2値に対し、SおよびOに亘って等式(2)を最小化することにより、最適なSL2およびOL2値を求める。
ある実施形態において、限定はしないが、上記の演算の際、リフト、ゲイン、およびガンマ値は[−1,1]に入っていると想定してもよく、その一方で、SOP値は[−0.5,0.5]に入り得ることに留意されたい。さらに、ある実施形態において、L2およびL8メタデータは、符号化ビットストリームにおいて個別にスケーリングされていてもよく、ゆえに適切に再スケーリングされる必要があるかも知れない。例えば、ある実施形態において、等式(2)におけるSOP値を使用する前に
S=SL2+1,
O=OL2
P=PL2+1,
および
S=2*SL8+1,
O=2*OL8
P=2*PL8+1
である。ここでSL2、OL2、PL2はL2 SOPメタデータを表し、SL8、OL8、PL8はL8 SOPメタデータを表す。
いくつかの実施形態において、等式(2)における最適化は、1つは入力の最小輝度値(xmin)に近く1つは入力の最大輝度値(xmax)に近い2対のデータポイントのみに基づき実行することができる。今、TminおよびTmaxは、ターゲットディスプレイの最小および最大の明るさを表すものとする(図3Bを参照)。図3Bに示すように、例示的かつ非限定的に、2つのトーンマッピングカーブ(例えばfmap()350およびgmap()360)に対し、デコーダトーンマッピングカーブ(360)を調整してターゲットトーンマッピングカーブ(350)にマッチさせるタスクを行うとき、2つの最適化ポイントを以下のものに決定することができる。すなわちa)(x1,Tmin)、ここでx1≧xminであり、x1はカーブのうち1つ(好ましくはfmap())がTminに交わる箇所のx値を表す、およびb)(x2,Tmax)、ここでx2≦xmaxであり、x2はカーブのうち1つ(好ましくはfmap())がTmaxに交わる箇所のx値を表す、である。これらの2点における2つのカーブの値の差異(例えば、d1=fmap(x1)−gmap(x1)およびd2=fmap(x2)−gmap(x2))を与えられると、等式(2)より、S、O、Pパラメータはこれらの2点における総合誤差、例えば
S,O,P=d1+d2 (5)
を最小化するように決定され得る。このようなMS,O,Pの最適化は、パウエル法(Powell’s method)などの、当該分野で周知の技法を用いて行うことが可能である。等式(4)に関する先の説明に鑑みれば、簡素化された2ステップの最適化方法を使用して、a)入力メタデータ値に従ってパラメータのうち1つ(例えばP)を決定すること(例えば等式(4)を参照)、およびb)最適化問題を解いてその他の2パラメータ(例えばOおよびS)について等式(5)のMS,O,Pを最小化すること、によって等式(5)を解いてもまたよい。
ある実施形態において、トーンマッピングカーブがTminにもTmaxにも交わらない場合、最適化技法は、問題の矩形、すなわちxmin、xmax、Tmin、およびTmaxで囲まれた矩形中の、他の任意のx1およびx2ポイントを使用し得る。
ターゲットトーンカーブ214(fmap(X))は、第2のターゲットトーンカーブf’map(X)についての第2のトリムパス関数f’trimに等しいことがある。すなわち、
map(X)=f’trim(f’map(X)) (6)
であり得る。
例えば、このことは、新しいトーンカーブ(第2のターゲットトーンカーブ)がエンコーダにおいて利用可能であり、かつ、(例えばカラリストにより提供された)トリムパス値もまた、その新しいトーンカーブと組み合わせた応用に利用可能であるようなシナリオに関する。新しいトーンカーブとこれに対応するトリムパス値との組み合わせ演算(combined operation)を近似するために、デコーダトーンマッピングを適用した後でデコーダによって適用されることになるトリムパス値は、(1)トリムパス関数およびデコーダトーンカーブ263(gmap(X))の組み合わせ(combination)と、(2)第2のトリムパス関数f’trimおよび第2のターゲットトーンカーブf’map(X)の組み合わせと、の差異を最小化することによって最適化されることが可能である。すなわち最適化メタデータ234は、数式
Figure 2020533841

が最小になるように最適化されることができ、ここでk>0であって、かつmに等しくてもよい。例えば、トリムパス値S、O、およびP(最適化メタデータ234としての)は、数式
Figure 2020533841

が最小になるように最適化され得る。
S,O,Pを最小化することの1つの用途は、トーンカーブfmapおよびこれに対応するトリムf’trimがカラリストの制作意図に対応している場合である。MS,O,PとNS,O,Pのうち1つまたは両方は、焼きなまし法プロセスによって最適化されてもよく、これにより、例えば極小値を回避し得る。MS,O,PとNS,O,Pの一方または両方の最適化は、例えばクラッシュ値xminおよびクリップ値xmaxなどの、ソースメタデータ215のL1メタデータにより制約されてもよく、これにより、最適化トリムパス値をダイナミックレンジなどの映像ディスプレイデバイス251の特性により良く対応させることが可能となる。
図3Aは、第1のダイナミックレンジ[x,x]から第2のダイナミックレンジ[y,y]へと画像をマッピングするためのトーンマッピングカーブ300の一例を図示したものであり、ここで[x,x]は入力チャネル値、[y,y]は出力チャネル値である。トーンマッピングカーブ300は、ターゲットトーンカーブ214および第2のトーンカーブ264の一例である。トーンマッピングカーブ300は、(x,y)から(x,y)までのスプライン312と、(x,y)から(x,y)までのスプライン323とを有する。トーンマッピングカーブ300はまた、(x,y)よりも低い値における第1の線形セグメントS1と、(x,y)よりも大きい値における第2の線形セグメントS2と、のうち少なくとも1つを有し得る。最小ダイナミックレンジ値xは負であってもよく、最大ダイナミックレンジ値xは1を超えてもよい。本明細書の範囲から逸脱することなく、セグメントS1およびS2は非線形であってもよい。スプライン312および323の各々は、3次などの任意次数の、エルミート多項式などの多項式であり得る。
トーンマッピングカーブ300は3つのアンカーポイント301、302、および303に交わり、これらの位置はトーンマッピングカーブ300の形状を部分的に決定する。アンカーポイント301、302、および303は、それぞれ座標(x,y)、(x,y)、および(x,y)に位置し、チャネル値xが入力輝度値である場合、それぞれ黒点(例えばxmin、Tmin)、ミッドトーン値点(例えばxmid、Tmid)、および白値点(例えばxmax、Tmax)に対応する。
さらに、スプラインセグメントの各々は両端点における2つの傾きによってさらなる制約を受けることが可能であり、ゆえにトーンマッピングカーブ300は、3つのアンカーポイント(301、302、および303)および以下の3つの傾きによって制御される。すなわち、(x,y)におけるテールの傾き、(x,y)におけるミッドトーンの傾き、および(x,y)におけるヘッドの傾きである。トーンマッピングカーブ300は、本明細書の範囲から逸脱することなく、3個よりも多いまたは少ないアンカーポイント、およびこれらの間に対応するスプラインを有してもよい。
一例として、点(x,y)および(x,y)の間で決定され、(x,y)における傾きmおよび(x,y)における傾きmを有するスプラインについて考える。このとき、入力xに対し、この3次のエルミートスプラインについての伝達関数は、以下の等式(9)において規定され得る。ここで、T=(x−x)/(x−x)である。
y=(2T−3T+1)y+(T−2T+T)(x−x)m
(−2T+3T)y+(T−T)(x−x)m (9)
ある実施形態において、オーバーシュートやアンダーシュートが起こらないことを保証するために(すなわちカーブが単調に変化することを保証するために)、以下の規則を、傾きmおよびmの少なくとも1つに適用することができる。すなわち
Figure 2020533841

であり、ここでαはある定数(例えばα=3)を表す。
トーンマッピングカーブ300は、本出願人による国際特許出願PCT/US2018/017830に記載のトーンマッピングカーブに該当し得るものであり、この出願の開示内容を全て本願に援用する。
トーンマッピングカーブ300のパラメータは、L3および/またはL8メタデータにより、映像ビットストリームにおいて通信され得る。オプションとして、パラメータmin、mid、maxはL1メタデータにより通信され、テールの傾き、ミッドの傾き、およびヘッドの傾きに関するパラメータは、L3および/またはL8メタデータを用いて通信される。
図4は、ビデオエンコーダにより符号化された映像コンテンツを表示するためにビデオデコーダによって使用される最適化トーンカーブ(optimized tone curve)を生成する方法400を図示するフローチャートである。方法400は、例えば、ビデオエンコーダ200およびビデオデコーダ250の1つ以上の態様の中で実現される。例えば、方法400は、ソフトウェア220のコンピュータ可読命令を実行するマイクロプロセッサ202と、ソフトウェア270のコンピュータ可読命令を実行するディスプレイマネジメントプロセッサ252と、により実現される。方法400は、ステップ420および440を含む。
ステップ420は、ターゲットトーンカーブと、ビデオデコーダのデコーダトーンカーブとから、複数の最適化パラメータ(optimized parameters)を生成するステップである。ステップ420の一例において、メタデータオプティマイザ224は、中間画像データ232とトリムパス関数218とから最適化メタデータ234を生成する。
方法400はまた、ステップ420の前に実行されるステップ410を含んでもよい。ステップ410は、デコーダトーンカーブとターゲットトーンカーブのうち少なくとも1つを決定するステップである。ステップ410の一例において、ビデオエンコーダ200は、デコーダトーンカーブ263とターゲットトーンカーブ214のうち少なくとも1つを決定する。
ステップ420はステップ422を含むことができる。これはターゲットトーンカーブと、デコーダトーンカーブとの合成としてのトリムパス関数との差異を最小化するステップであり、複数の最適化パラメータとは、トリムパス関数のパラメータのことである。最小化のステップは、最小二乗法、重み付き最小二乗法、またはLevenberg‐Marquardt法などの減衰最小二乗法を実行することを含み得る。差異の最小化は、ターゲットトーンカーブと、デコーダトーンカーブとの合成としてのトリムパス関数とが、例えば入力チャネル値Xの最小値および最大値などの端点において同じ値を有するようなものとして制約され得る。
ステップ420の一例においてメタデータオプティマイザ224は、ターゲットトーンカーブ214(fmap)と、符号化チャネル値gmap(X)についてのトリムパス関数ftrimと、の差異を最小化する。すなわち、メタデータオプティマイザ224は
Figure 2020533841

を最小化する。ここで、重み関数w(X)は入力チャネル値Xに依存し、mは正である。m=2のとき、メタデータオプティマイザ224は重み付き最小二乗法を実行する。重み関数w(X)は、例えばw(X)=1などの定数関数であってもよい。最適化メタデータ234は、MS,O,PとNS,O,Pのうち1つ以上を最小にするS、O、およびPの最適値を含むか、またはそれらから成り得る。
方法400はまたステップ430をも含むことができ、これは、複数の最適化パラメータを、映像コンテンツに関連付けられたメタデータとして格納するステップである。ステップ430の一例において、ビデオエンコーダ200は、最適化メタデータ234をメモリ210に格納する。ステップ430はステップ432を含んでもよく、これはメタデータをビデオデコーダに送信するステップである。ステップ432の一例において、ビデオエンコーダ200は、最適化メタデータ234をビデオデコーダ250へと送信する。
ステップ440は、デコーダトーンカーブおよび最適化パラメータから、最適化トーンカーブを生成するステップである。ステップ440の一例において、トーンカーブオプティマイザ273は、デコーダトーンカーブ263に適用された最適化メタデータ234から、最適化トーンカーブ283(「f283」)を生成する。以下の等式(11)が表すように、最適化メタデータ234(「d234」)は、メタデータS、O、およびPの最適化値などの、最適化L2メタデータ215(2)であってもよく、これをトーンカーブオプティマイザ273がデコーダトーンカーブ263(gmap)に適用することにより、最適化トーンカーブ283が生成される。
283=f273(gmap(X);d234)=(S・(gmap(X))+O)
(11)
等式(11)はトーンカーブオプティマイザ273がfmap(X)に関数f273を適用することを述べており、ここで最適化メタデータ234(本例におけるS、O、およびP)は関数f273に対する入力パラメータである。関数f273は、最適化メタデータ234を生成するために使用されたトリムパス関数218に等しくできる。例えば、等式(11)の右辺は、関数f273=ftrim(Y)=(S・Y+O)であるような関数f273の一形態を表しており、これはトリムパス関数218の一例である。
本明細書の範囲から逸脱することなく、関数f273は、他の関数形を有し他のタイプの最適化メタデータ234を受け取ってもよい。トーンカーブオプティマイザ273はまた、デバイスパラメータ254をも受け取り、L2最適化メタデータ234、デコーダトーンカーブ263、およびデバイスパラメータ254から最適化トーンカーブ283を生成してもよい。
方法400はまた、ステップ450をも含むことができ、これはデコーダのメモリに格納された最適化トーンカーブおよび異なるトーンカーブのうち1つを用いて、映像コンテンツの複数の入力カラーチャネル値の各々を、複数の出力チャネル値の1つにそれぞれマッピングするステップである。ステップ450の一例において、マッパー274は、最適化トーンカーブ283および第2のトーンカーブ264のうち1つを用いて、複数のカラーチャネル値238(Xに対応する)の各々を、複数の出力チャネル値288の1つにそれぞれマッピングする。
デコーダが、それぞれのディスプレイマネジメントアルゴリズムに対応する複数のトーンカーブを有している場合、ステップ450はステップ452を含むことができる。これは、複数のトーンカーブのうちいずれをマッピングステップ450において採用するのかを、映像コンテンツ中に存在するメタデータに基づき決定するステップである。ステップ452の一例において、マッパー274は決定木500を実行し、この決定木は、例えばマッパー274の一部として、メモリ260に格納され得る。ビデオエンコーダ200のメモリ210は、決定木500を格納し、通信チャネル240を介してこれをビデオデコーダ250に送信することができる。決定木500はメタデータ215の一部であってもよい。
前述のように、任意のマルチパラメータ(例えばSOP)最適化問題は、より簡単な2ステップのアプローチを用いて解くことができる。例えば、入力メタデータのパラメトリックモデルを用いて3パラメータのうちの1つ(例えばP)をまず導出し(例えば等式(4)参照)、それから残りのパラメータ(例えばOおよびS)についてMSE最適化問題(例えば等式(2)、(8)、(10)など)を解いてもよい。
図5は、決定木500を図示するものである。以下の例において、決定木500はマッパー274により実現され、これにより、方法400のステップ450を実行する際に第2のトーンカーブ264と最適化トーンカーブ283のいずれを採用するべきかが、メタデータ215に基づいて決定される。決定木500は、判定510、530、540、550、560、570、および580を備える。判定510において、マッパー274は、メタデータ215がL2メタデータ215(2)を含んでいるかどうかを判定する。判定530および540において、マッパー274は、メタデータ215がL3メタデータ215(3)を含んでいるかどうかを判定する。判定550、560、570、および580において、マッパー274は、メタデータ215がL8メタデータ215(8)を含んでいるかどうかを判定する。
決定木500は、動作593Aと動作594Aのいずれか一方に帰結する。動作593Aはトーンカーブ593を採用するものであり、トーンカーブ263および283はその例である。動作594Aはトーンカーブ594を採用するものであり、トーンカーブ214および264はその例である。あるシナリオ例において、トーンカーブ593はメタデータL1およびL2に適合性があり、第2のトーンカーブ594はメタデータL1、L3、およびL8に適合性がある。決定木500は、「入力メタデータがL2メタデータを含みかつL3メタデータもL8メタデータも含まない」場合を除いては、動作594Aに帰結する。例えば、「メタデータ215がメタデータ215(2)を含みかつ215(3)も215(8)も含まない」のではない限り、決定木500は動作594Aに帰結する。
図6は、受信された符号化映像信号(encoded video signal)に複数のディスプレイマネジメントカーブのいずれを適用すべきかを決定するための方法600を図示するフローチャートである。方法600は例えば、受信された符号化映像信号に第1のディスプレイマネジメント(DM)カーブおよび第2のDMカーブのうち1つを適用する能力を備える、ビデオデコーダ250などのビデオデコーダによって実現される。方法400において、ステップ452の一部として、方法600が実現され得る。
方法600は、ステップ610、623、および624を含む。ステップ610は、判定510で始まり判定550、560、570、および580のうち1つで終わる決定木500の枝に相当する。ステップ623は、決定木500の動作593Aに相当する。ステップ624は、決定木500の動作594Aに相当する。
ステップ610は、受信された符号化映像信号中に存在するメタデータに関して、ある基準が満たされるかどうかを判定するステップである。この基準は、第1のメタデータタイプは存在し、第2のメタデータタイプは存在せず、かつ第3のメタデータタイプは存在しないときに、満たされる。メタデータ215(2)、215(3)、および215(8)は、それぞれ第1、第2、および第3のメタデータタイプの例である。ステップ610の一例において、マッパー274は、メタデータ215が基準を満たしているかどうかを判定する。
基準が満たされている場合、方法600はステップ623へと進む。これは、受信された符号化映像信号に第1のDMカーブを適用するステップであって、第1のDMカーブは第1のメタデータタイプに適合性を有し、第2および第3のメタデータタイプには適合性を有しない。ステップ623の一例において、マッパー274は符号化映像コンテンツ236に最適化トーンカーブ283を適用し、ここでトーンカーブ283はメタデータ215(2)に適合性を有し、メタデータ215(3)およびメタデータ215(8)には適合性を有しない。
基準が満たされている場合、方法600はステップ624へと進む。これは、受信された符号化映像信号に第2のDMカーブを適用するステップであって、第2のDMカーブは第2および第3のメタデータタイプに適合性を有し、第1のメタデータタイプには適合性を有しない。ステップ624の一例において、マッパー274は符号化映像コンテンツ236に第2のトーンカーブ264を適用し、ここで、第2のトーンカーブ264はメタデータ215(2)には適合性を有せず、メタデータ215(3)およびメタデータ215(8)に適合性を有する。
図7は、ユースシナリオの一例における、ビデオエンコーダ700およびビデオデコーダ750の模式的ブロック図である。ビデオエンコーダ700およびビデオデコーダ750は、それぞれビデオエンコーダ200およびビデオデコーダ250の例である。本シナリオにおいてビデオエンコーダ700は、例えば通信チャネル240を介し、ビデオデコーダ750と通信可能に接続されている。ビデオエンコーダ700およびビデオデコーダ750は、それぞれビデオサーバー201および映像ディスプレイデバイス251の一部であり得る。ビデオデコーダ750はソフトウェア770を有し、ディスプレイマネジメントユニット135の機能を含むことができる。
ビデオエンコーダ700は、メモリ710に通信可能に接続されたマイクロプロセッサ202を有しており、メモリ710は、符号化映像コンテンツ736を格納し、ある実施形態において決定木500をもまた格納する。符号化映像コンテンツ736は符号化映像コンテンツ236の一例であって、メタデータ215およびカラーチャネル値738を含む。これらは、それぞれメタデータ215およびカラーチャネル値238の例である。
ビデオデコーダ750は、メモリ760に通信可能に接続されたディスプレイマネジメントプロセッサ252を有しており、メモリ760は、第1のトーンカーブ763、第2のトーンカーブ764、およびソフトウェア770を格納し、ソフトウェア770はマッパー274を含む。ソフトウェア770の機械可読命令を実行するとき、ディスプレイマネジメントプロセッサ252は、本明細書に記載のビデオデコーダ750の機能を果たす。メモリ760はまた、復号化映像コンテンツ786をも格納することができ、復号化映像コンテンツ786は出力チャネル値788を含む。これらはそれぞれ、復号化映像コンテンツ786および出力チャネル値288の例である。
ビデオデコーダ750は、符号化映像コンテンツ736を例えばビデオエンコーダ700から受信し、符号化映像コンテンツ736をメモリ760に格納するように構成される。メモリ760は決定木500を格納し、決定木500はビデオデコーダがビデオエンコーダ700から受信し得る。
ビデオデコーダ750は、1つ以上の態様において、方法600を実現して出力チャネル値788を生成し得る。例えば、方法600は、ソフトウェア770のコンピュータ可読命令を実行するディスプレイマネジメントプロセッサ252において実現される。
以上の実施形態例において、トリムパス関数のパラメータはエンコーダにより生成され、エンコーダは、デコーダに送信するために、このトリムパスパラメータを、符号化映像ビットストリームのメタデータに含める。ある別の例において、トリムパス関数のパラメータはビットストリーム変換器によって生成される。このビットストリーム変換器は、エンコーダによって既に符号化されている映像コンテンツを受け取り、上記のようなトリムパス関数のパラメータを生成し、例えばビットストリームのメタデータを付け加えたり置き換えたりすることにより、符号化映像コンテンツのメタデータにトリムパス関数のパラメータを挿入するものである。
デコーダベースの最適化
前述のように、デコーダにおいて使用されるgmapとエンコーダで利用可能なfmapとの2つのトーンカーブを与えられたとき、エンコーダにおいて、ある最適化関数(optimization function)を最小化することにより、デコーダにおけるgmapマッピングのためのトリム(例えばSlope、Offset、およびPower)を自動的に生成することが可能である。ある実施形態において、本アプローチは以下のように表せる。すなわち、
Figure 2020533841

または
Figure 2020533841

であり、ここでnは、最適化されたS、O、およびP値を導出するために使用されるテスト画像の総数を表しており、m>0であって例えばm=1またはm=2である。等式(12)における乗算(例えば「*」)はベクトル空間にあることに留意されたい。等式(12b)を最小化することにより、ビットストリームを介してデコーダへと通信され得るトリムパスS、O、およびP値を生成することが可能であり、これによりデコーダは、旧式のトーンカーブgmapの出力にこれらのトリムパス値を適用して、所望のfmapマッピングにできる限り近い値を得ることが可能となる。エンコーダ側において、本問題は、最小二乗法もしくはLevelberg−Marquartアルゴリズム、またはその他の、当該分野で知られる任意の最小化技法を用いて解くことが可能である。
ある別の実施形態において、デコーダは、最新式のgmapカーブを用いているが、旧式のカーブfmapに基づき生成されたトリムパスデータおよび入力画像を受信するかも知れない。問題は、このとき如何にして、異なるディスプレイマッピング関数を有するにも拘らずデコーダが当初の見た目を復元できるようにするかである。このようなシナリオに対処する一つの明らかな方法は、a)fmapに基づくコンテンツの全てを再グレーディングして、gmapトーンカーブを用いてトリムを生成し、b)これらの新しいトリムを送信することである。しかし、これは高くつくプロセスであり、実現可能ではないことがある。
一実施形態において、当初のfmapトリムを、以下のマッピング手法を用いて変更し得る。fmapとgmapの両方がエンコーダにおいて既知であり、かつfmapに対するトリム値が既知であるものとする。L1メタデータ(例えばMin、Mid、およびMax輝度)を与えられると、L1 MinからL1 Maxに至る一連のグレー画素を構成し、fmapを用いてこれらをマッピングすることができる。その後、gmapマッピングを想定し、gmapにおいて許容可能なレンジの中で様々な変換されたトリムパス値を適用して、テストすることができる。最後に、マッピングされたグレー画素に最も近いマッチをもたらす変換トリムパス値を選択し、それからこれらの値をエンコーダを介して送信することができる。このようなアプローチは、トリムパスメタデータは送信される前に変更され得るものと仮定している。しかし、旧式トーンカーブfmapを使用するメタデータ(例えばL2メタデータ)を有した既存コンテンツがあり、かつ当該デバイス/デコーダが新しいトーンカーブgmapを使用するようにアップグレードされている場合については、上記の仮定は当てはまらないことがある。
もう1つの可能なソリューションは、エンコーダではなくデコーダにおいて前述の最適化技法を実現し、gmapに対応するトリムをデコーダにおいて生成することである。しかし、本ソリューションは、デコーダにおける演算制約のせいで実現可能ではないことがある。例えば、デコーダにおいて反復的な最適化技法を実現することは、リアルタイム性能の妨げとなるかも知れない。この問題を解決するために、あるトーンカーブ(例えばfmap)を用いて生成されたトリムを別のトーンカーブ(例えばgmap)のためのトリムへとデコーダにおいて変換することのできる、線形回帰ベースのモデルを提案する。
限定はしないが、線形のトリムデータ変換モデルを想定すると、目標は、fmapを用いて生成されたトリムに対し、適切なるグローバルなスケーラとオフセットを求めることにより、これらの変更されたトリムがgmapの出力に適用されたとき、当該出力がfmapトーンカーブの出力にできる限り近似して見えるようにすることである。これらのグローバルなスケーラおよびオフセットは、その後、デコーダに組み込まれ、あるトーンカーブから別のトーンカーブへとトリムを変換するために使用されることが可能である。
数学的に、あるコンテンツについて旧式トーンカーブのために生成されたトリムはS、O、およびPであり、最終的なトーンカーブは以下のようなものだと仮定する。すなわち
trim(fmap(X))=(S*fmap(X)+O) (13)
であるものとする。ある実施形態において、
trim(gmap(X))=(S’*gmap(X)+O’)P’(14)
と表し得るような新しいトリムS’、O’、およびP’が、新しいトーンカーブgmapを用いて同一コンテンツにつき生成されて、これにより両トーンカーブからの出力ができる限り近くなる、すなわち
Figure 2020533841

となる必要がある。
限定はせずに、ある実施形態において、新しいトリム(S’ O’ P’)は当初のトリム(S O P)の線形の変換として表され得るものと仮定する。すなわち
Figure 2020533841

であり、ここで
Figure 2020533841

かつ
Figure 2020533841

であるものとする。当業者には、等式(15)は線形のトリム変換モデルを表しており、演算が単純化されるが、他の実施形態において、
Figure 2020533841

値は例えば2次のモデル、3次のモデルなどの、非線形モデルを用いて表されてもよいことが理解されるであろう。
最小二乗推定技法もしくはLevelberg−Marquartアルゴリズム、またはその他の任意の手法を使用して、
Figure 2020533841

の値を推定することが可能である。これらのスケーラおよびオフセットはその後デコーダに送られ、今度は、あるトーンカーブから別のトーンカーブのためのトリムへと、トリムを変換するために使用されることが可能である。
最小二乗推定は、トーンカーブの入力範囲全てに亘るサンプル点が考慮されるようなやり方で適用されるべきであることに、留意されたい。限定はしないが、等式(13)および(14)の出力差異の二乗和を最小化する最適化基準を用いると、解決すべき問題は
Figure 2020533841

を解き求めることとして表され得る。
上述したプロセスは、以下のように要約され得る:エンコーダにおいて、
・旧式のディスプレイマネジメントプロセストーンカーブ(fmap)を決定
・変更されたディスプレイマネジメントプロセストーンカーブ(gmap)を決定
・線形のトリム変換モデル(等式(15)を参照)を使用して、等式(16)を最小化することにより、トリムパスメタデータ(例えば傾き、オフセット、およびパワー)を変更することに関する変更用の
Figure 2020533841

を生成
・変更用のスケーラおよびオフセットをデコーダに通信。
あるいは、一連のグレー画素をfmapでマッピングし、マッピングされたグレー画素に最も近い画像値をもたらす、gmapに関する最良のトリムパス値を識別して、これらの新しいトリム値を送信してもよい。
復号化/再生段において(例えばテレビ、携帯型デバイス、その他任意のディスプレイデバイスにおいて):
・ビットストリームメタデータ(例えばL2メタデータ)からトリムパス値を読み出す
・変更用のスケーラおよびオフセット
Figure 2020533841

を使用して、受信されたトリムパス値を変更することにより、変更されたトリムパスメタデータを生成
・トーンカーブモジュール(gmap)を使用して、ディスプレイマネジメントプロセストーンカーブを生成
・変更されたトリムパスメタデータをディスプレイマネジメントプロセスの出力に適用して、最終出力を生成。
提案した技術は、例えばHDR+またはHDR10+メタデータに関連するメタデータなどの、他のタイプのメタデータに応用できる可能性がある。例えば、もしもコンテンツがHDR10+メタデータ(例えば350ニトP3ディスプレイに対するトリム値を含んでいるかも知れない)を携えているのならば、本発明を使用することにより、350ニトP3ディスプレイに対する異なるレベルのメタデータ(例えばL2またはL8 Dolby Visionメタデータ)を自動的に生成しつつ、これらを自動的に最適化してHDR10+トリムにマッチさせることが可能である。また、本発明を適用することにより、トリム(例えばL2またはL8メタデータ)を有するまたは有しないDolby Visionコンテンツに対し、例えば350ニトP3ディスプレイなどの、HDR10+ユースケースのためのトリムを自動的に生成することも可能である。強度ベースのトリムを変更することに加えて、同様のプロセスを使用することにより、色ベースのトリムに関するメタデータを、異なるバージョンのトーンカーブに跨って変更することもまた可能である。このようなシナリオにおいて、fmap()は、HDR10ストリームを生成するために使用されるトーンカーブを表し、gmap()は、Dolby Visionデコーダによって使用されるトーンカーブを表す。HDR10信号を与えられたとき、意図されたHDR10の見た目(look)にDolby Visionデコーダがマッチするようにメタデータを生成することが望ましい。
本発明の方法を適用できる他の実施形態例は、以下のシナリオを含む。
a)fmap()は新しいターゲットトーンカーブを表し、gmap()は旧式のデコーダトーンカーブを表すものとする。fmap()によって生成されるような新しい見た目に、旧式のデコーダがマッチできることが望ましい。新しいコンテンツを(fmap()を用いて)生成しながら、旧式のデコーダによって読み出されるとあたかも新しいターゲットトーンカーブを用いて生成されたかのように映像コンテンツを再現するであろう、新しいメタデータを生成することが望ましい。本シナリオにおいて、新しいメタデータ(例えばL8)は旧式のメタデータ(例えばL2)へと変換される。
b)fmap()は、旧式のターゲットトーンカーブ(例えば過去にコンテンツを生成するために使用されたもの)を表し、gmap()は、新世代のデコーダにおける最新のデコーダトーンカーブを表すものとする。fmap()により生成されるような旧式の見た目に、新しいデコーダがマッチできることが望ましい。本シナリオにおいて、旧式のメタデータ(例えばL2)は新しいメタデータ(例えばL8)へと変換される。これらの全てのユースケースにおいて、目標は、ftrim(gmap(X))の出力が可能な限りfmap(X)に近くなるようにftrim()のSOPパラメータを生成することである。
本明細書の範囲から逸脱することなく、上記の方法およびシステムに変更を加え得る。従って、以上の明細書に含まれるまたは添付の図面に示される内容は、例示的であって限定的な意味ではないものと解釈されるべきであることに留意されたい。本明細書において、別途示唆のない限り、形容詞「例示的(exemplary)」は、一例、実例、または例解としての役割を意味する。以下に続く請求項は、本明細書に記載の全ての一般的および具体的な特徴、そして本方法およびシステムの範囲に関して表現的にその中間にあると見なし得るすべての記述をも、網羅するように意図されている。

Claims (28)

  1. ビデオエンコーダにより符号化された映像コンテンツを表示するためにビデオデコーダにより使用されるメタデータを生成する方法であって、
    ターゲットトーンマッピングカーブにアクセスする工程と、
    前記映像コンテンツをトーンマッピングするために前記ビデオデコーダにより使用されるトーンカーブに相当するデコーダトーンマッピングカーブにアクセスする工程であって、前記デコーダトーンマッピングカーブは前記ターゲットトーンマッピングカーブとは異なる、工程と
    前記前映像コンテンツに前記デコーダトーンマッピングカーブを適用した後でビデオデコーダによって適用されるために用いられるトリムパス関数の複数のパラメータを生成する工程であって、前記トリムパス関数の前記パラメータは、前記トリムパス関数と前記デコーダトーンマッピングカーブとの組み合わせで前記ターゲットトーンマッピングカーブを近似するように生成される、工程と
    前記ビデオデコーダにより使用される、前記トリムパス関数の前記複数のパラメータを含む前記メタデータを生成する工程と、
    を包含する方法。
  2. 前記トリムパス関数の前記複数のパラメータを生成する工程は、
    前記デコーダトーンマッピングカーブとの合成としての前記トリムパス関数と、
    前記ターゲットトーンマッピングカーブと、
    の差異を最小化する工程を含み、前記複数のパラメータは、前記差異を最小にする前記トリムパス関数のパラメータ群である、請求項1に記載の方法。
  3. 差異を最小化する前記工程は、減衰最小二乗法を実行する工程を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 差異を最小化する前記工程は
    Figure 2020533841

    を最小化する工程を含み、ここで、Xは前記映像コンテンツの入力カラーチャネル値を表し、fmapは前記ターゲットトーンマッピングカーブを表し、ftrimは前記トリムパス関数を表し、gmapは前記デコーダトーンマッピングカーブを表し、m>0である、請求項2に記載の方法。
  5. 前記ターゲットトーンマッピングカーブは前記デコーダトーンマッピングカーブとは異なる関数形を有し、かつ/または前記ターゲットトーンマッピングカーブは、前記デコーダトーンマッピングカーブとの合成としての前記トリムパス関数とは異なる関数形を有する、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記トリムパス関数はftrim(α)=(S・α+O)を含み、前記複数のパラメータを生成する工程はS、O、およびPを生成する工程を含む、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. S、O、およびPを生成する工程は、
    前記ターゲットトーンマッピングカーブに関するメタデータの関数として、出力P値を決定する工程と、
    前記決定された出力P値を用いて前記差異
    Figure 2020533841

    を最小化することに基づき、出力S、Oパラメータを生成する工程と、
    を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ターゲットトーンマッピングカーブに関する前記メタデータは入力P値を含み、前記出力P値は、前記入力P値の2次多項式に基づき決定される、請求項7に記載の方法。
  9. if(Pin<0)then
    out=2*Pin+Pin
    else
    out=2*Pin−Pin
    であって、ここでPinは前記入力P値を表し、Poutは前記出力P値を表す、請求項8に記載の方法。
  10. Figure 2020533841

    は2つのX値を用いて最小化される、請求項4および/または請求項7に従属するときの、請求項4から9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記第1のX値は、fmap(X)またはgmap(X)が前記ターゲットディスプレイの最小輝度値に交わる箇所のX値を含むが、xminよりは大きく、前記第2のX値は、fmap(X)またはgmap(X)が前記ターゲットディスプレイの最大輝度値に交わる箇所のX値を含むが、xmaxよりは小さく、ここでX∈[xmin,xmax]である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ターゲットトーンマッピングカーブfmap(X)は、第2のターゲットトーンマッピングカーブf’map(X)との合成としての第2のトリムパス関数f’trimに等しく、差異を最小化する前記工程は、
    前記デコーダトーンマッピングカーブgmapとの合成としての前記トリムパス関数ftrimと、
    前記第2のターゲットトーンマッピングカーブf’mapとの合成としての前記第2のトリムパス関数f’trimと、
    の差異を最小化する工程を含む、請求項2に従属するときの、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記第2のトリムパス関数f’trim(α)は(S’・α+O’)P’である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記各工程はビデオエンコーダにより実行され、前記ビデオエンコーダはさらに符号化映像コンテンツを生成し、前記符号化映像コンテンツは前記トリムパス関数の前記複数のパラメータを、前記映像コンテンツに関連付けられたメタデータとして含む、請求項1から13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記符号化映像コンテンツを受信する工程と、
    前記符号化映像コンテンツに、前記トリムパス関数の前記複数のパラメータをメタデータとして含める工程であって、オプションとして、前記受信された符号化映像コンテンツに含まれている前記トリムパス関数のパラメータを置き換える、工程と、
    を包含する、請求項1から13のいずれかに記載の方法。
  16. 受信された符号化映像信号に第1のディスプレイマネジメント(DM)カーブと第2のDMカーブのうち1つを適用する能力を備えるビデオデコーダのための方法であって、前記方法はいずれのDMカーブを適用すべきかを決定することに適応されており、
    前記受信された符号化映像信号中に存在するメタデータに関し、ある基準が満たされているかどうかを判定する工程であって、前記基準とはすなわち、第1のメタデータタイプは存在し、第2のメタデータタイプは存在せず、かつ第3のメタデータタイプは存在しないというものである、工程と、
    前記基準が満たされる場合に、前記受信された符号化映像信号に前記第1のDMカーブを適用する工程であって、前記第1のDMカーブは、前記第1のメタデータタイプに適合性を有し、前記第2および前記第3のメタデータタイプには適合性を有しない、工程と、
    前記基準が満たされない場合に、前記受信された符号化映像信号に前記第2のDMカーブを適用する工程であって、前記第2のDMカーブは、前記第2および前記第3のメタデータタイプに適合性を有し、前記第1のメタデータタイプには適合性を有しない、工程と、
    を包含する方法。
  17. 前記第1および前記第3のメタデータタイプは、それぞれ、オフセット、ゲイン、およびガンマに基づくトーンマッピングに関し、かつ/または前記第2のメタデータタイプは、前記受信された符号化映像の時間セグメントにおける輝度値の最小値、最大値、および平均値に関する、請求項16に記載の方法。
  18. トリムパス変換パラメータを生成するエンコーダの方法であって、
    第1のトーンマッピングカーブにアクセスする工程と、
    第2のトーンマッピングカーブにアクセスする工程と、
    1組の入力画像データと、前記第1のトーンマッピングカーブの適用後に前記1組の入力画像データをカラーグレーディングすることに適応された第1のトリムパス関数を規定する1組の対応する入力トリムパスデータとに、アクセスする工程と、
    前記入力トリムパスデータを、前記第2のトーンマッピングカーブの適用後に前記1組の入力画像データをカラーグレーディングすることに適応された第2のトリムパス関数を規定するトリムパスデータへと変換するためのトリムパス変換モデルのパラメータを決定する工程と、
    を包含し、前記決定する工程は、
    前記第1のトーンマッピングカーブと、前記入力トリムパスデータにより規定される前記第1のトリムパス関数とを適用することにより、前記1組の入力画像データを処理することによって生成された、第1組の画像出力と、
    前記トリムパス変換モデルを用いて前記入力トリムパスデータを出力トリムパスデータに変換し、前記第2のトーンマッピングカーブと、前記出力トリムパスデータにより規定される前記第2のトリムパス関数とを適用することにより、前記1組の入力画像を処理することによって生成された、第2組の画像出力と、
    の前記差異を最小化する工程を含む、方法。
  19. さらに、前記トリムパス変換モデルの前記パラメータを、前記入力画像データおよび前記入力トリムパスデータとともにデコーダへ送信する工程を含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記トリムパス変換モデルは線形のモデルである、請求項18または19に記載の方法。
  21. 前記入力トリムパスデータは、傾き(S)、オフセット(O)、およびパワー(P)データを含む、請求項18、19、または20に記載の方法。
  22. 前記最小化する工程は、前記第1および第2組の画像出力間の差異の二乗和を最小化する工程を含む、請求項18から21のいずれかに記載の方法。
  23. 入力映像データを処理するデコーダの方法であって、
    入力映像データと、第1のトーンマッピングカーブの適用後に入力映像データをカラーグレーディングすることに適応された第1のトリムパス関数を規定する対応する入力トリムパスデータとに、アクセスする工程と
    前記入力トリムパスデータを、第2のトーンマッピングカーブの適用後に入力映像データをカラーグレーディングすることに適応された第2のトリムパス関数を規定するトリムパスデータへと変換するためのトリムパス変換モデルのトリムパス変換パラメータにアクセスする工程と、
    前記入力トリムパスデータに、前記トリムパス変換パラメータに応じて前記トリムパス変換モデルを適用することにより、前記入力トリムパスデータを、変換されたトリムパスデータへと変換する工程と、
    前記変換されたトリムパスデータにより規定される前記第2のトリムパス関数と、前記第2のトーンマッピングカーブとを、前記入力映像データに適用することにより、出力映像データを生成する工程と、
    を包含する方法。
  24. 入力トリムパスデータはHDR10+メタデータを含み、前記変換されたトリムパスデータカーブはDolby Visionメタデータを含む、請求項23に記載の方法。
  25. 入力トリムパスデータはDolby Visionメタデータを含み、前記変換されたトリムパスデータはHDR10+メタデータを含む、請求項23に記載の方法。
  26. 請求項1から15または18から22のいずれかに記載の方法を実行するように構成されたエンコーダ。
  27. 請求項15から17または23から25のいずれかに記載の方法を実行するように構成されたデコーダ。
  28. 請求項1から25のいずれかに記載の方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を格納した、非一時的なコンピュータ可読媒体。
JP2020511981A 2017-09-06 2018-09-05 トーンカーブ最適化方法および関連するビデオエンコーダとビデオデコーダ Active JP7084984B2 (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762554706P 2017-09-06 2017-09-06
US62/554,706 2017-09-06
EP17189603.8 2017-09-06
EP17189603 2017-09-06
US201862633326P 2018-02-21 2018-02-21
US62/633,326 2018-02-21
US201862720411P 2018-08-21 2018-08-21
US62/720,411 2018-08-21
PCT/US2018/049585 WO2019050972A2 (en) 2017-09-06 2018-09-05 TONAL CURVE OPTIMIZATION METHOD AND VIDEO ENCODER AND VIDEO DECODER THEREOF

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020533841A true JP2020533841A (ja) 2020-11-19
JP7084984B2 JP7084984B2 (ja) 2022-06-15

Family

ID=63638410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020511981A Active JP7084984B2 (ja) 2017-09-06 2018-09-05 トーンカーブ最適化方法および関連するビデオエンコーダとビデオデコーダ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11336895B2 (ja)
EP (1) EP3679716A2 (ja)
JP (1) JP7084984B2 (ja)
CN (1) CN111095931B (ja)
WO (1) WO2019050972A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022265282A1 (en) * 2021-06-15 2022-12-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Conversion method and device for high dynamic range format

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102701764B1 (ko) 2019-06-28 2024-09-02 삼성전자주식회사 영상을 처리하는 전자 장치 및 그 영상 처리 방법
WO2020264409A1 (en) 2019-06-28 2020-12-30 Dolby Laboratories Licensing Corporation Video content type metadata for high dynamic range
JP7557298B2 (ja) 2020-07-17 2024-09-27 日本放送協会 映像符号化装置、映像復号装置及びこれらのプログラム
JP2023537939A (ja) 2020-08-17 2023-09-06 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション ハイダイナミックレンジビデオ用のピクチャメタデータ
CN111970564B (zh) * 2020-08-26 2023-03-24 展讯通信(上海)有限公司 Hdr视频显示处理的优化方法及装置、存储介质、终端
US11544826B2 (en) * 2021-04-30 2023-01-03 Realnetworks, Inc. Intelligent metadata service for video enhancement
US11961206B2 (en) 2021-09-09 2024-04-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Image generation using non-linear scaling and tone-mapping based on cubic spline curves
WO2023224917A1 (en) 2022-05-16 2023-11-23 Dolby Laboratories Licensing Corporation Trim pass metadata prediction in video sequences using neural networks

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016054496A (ja) * 2011-05-27 2016-04-14 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 様々なレベルのメタデータを含む色管理を制御するスケーラブルシステム
JP2016538736A (ja) * 2013-11-13 2016-12-08 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション Edrビデオのコンテンツ生成および支援ディスプレイ管理を行うためのワークフロー
US20170161882A1 (en) * 2014-06-13 2017-06-08 Bangor University Improvements in and relating to the display of images
US20180077453A1 (en) * 2015-04-24 2018-03-15 Lg Electronics Inc. Broadcast signal transmitting/receiving method and device
JP2018110403A (ja) * 2013-02-21 2018-07-12 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 改善されたhdrイメージ符号化及び復号化方法、装置
JP2021064948A (ja) * 2011-12-06 2021-04-22 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 異なる表示機能の間で知覚ルミナンス非線形性ベースの画像データ交換を改善する装置および方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4151387B2 (ja) 2002-11-15 2008-09-17 セイコーエプソン株式会社 被写体の明るさに応じた画質の自動調整
US8928686B2 (en) 2010-06-08 2015-01-06 Dolby Laboratories Licensing Corporation Tone and gamut mapping methods and apparatus
CN103262149B (zh) 2010-12-12 2016-08-24 杜比实验室特许公司 用于管理颜色分级和内容核准中的显示限制的方法和设备
TWI538473B (zh) 2011-03-15 2016-06-11 杜比實驗室特許公司 影像資料轉換的方法與設備
EP2697972B1 (en) * 2011-04-14 2015-01-14 Dolby Laboratories Licensing Corporation Image prediction based on primary color grading model
US9036042B2 (en) * 2011-04-15 2015-05-19 Dolby Laboratories Licensing Corporation Encoding, decoding, and representing high dynamic range images
US9024961B2 (en) 2011-12-19 2015-05-05 Dolby Laboratories Licensing Corporation Color grading apparatus and methods
US9264683B2 (en) 2013-09-03 2016-02-16 Sony Corporation Decoding device and decoding method, encoding device, and encoding method
US10009588B2 (en) 2013-12-26 2018-06-26 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and imaging apparatus
WO2015180854A1 (en) * 2014-05-28 2015-12-03 Koninklijke Philips N.V. Methods and apparatuses for encoding an hdr images, and methods and apparatuses for use of such encoded images
MX368411B (es) 2014-08-08 2019-10-02 Koninklijke Philips Nv Metodos y aparatos para codificacion de imagenes de alto rango dinamico (hdr).
US10015525B2 (en) 2014-10-27 2018-07-03 Dolby Laboratories Licensing Corporation Content mapping using extended color range
EP3029925A1 (en) 2014-12-01 2016-06-08 Thomson Licensing A method and device for estimating a color mapping between two different color-graded versions of a picture
US10056042B2 (en) 2015-05-12 2018-08-21 Dolby Laboratories Licensing Corporation Metadata filtering for display mapping for high dynamic range images
US10368105B2 (en) 2015-06-09 2019-07-30 Microsoft Technology Licensing, Llc Metadata describing nominal lighting conditions of a reference viewing environment for video playback
CN108141599B (zh) 2015-09-23 2022-01-18 杜比实验室特许公司 在视频编解码器中保留纹理/噪声一致性
US20180022691A1 (en) 2016-07-21 2018-01-25 Versum Materials Us, Llc High Purity Ethylenediamine for Semiconductor Applications

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016054496A (ja) * 2011-05-27 2016-04-14 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 様々なレベルのメタデータを含む色管理を制御するスケーラブルシステム
JP2018029373A (ja) * 2011-05-27 2018-02-22 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 様々なレベルのメタデータを含む色管理を制御するスケーラブルシステム
JP2021064948A (ja) * 2011-12-06 2021-04-22 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション 異なる表示機能の間で知覚ルミナンス非線形性ベースの画像データ交換を改善する装置および方法
JP2018110403A (ja) * 2013-02-21 2018-07-12 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 改善されたhdrイメージ符号化及び復号化方法、装置
JP2016538736A (ja) * 2013-11-13 2016-12-08 ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション Edrビデオのコンテンツ生成および支援ディスプレイ管理を行うためのワークフロー
US20170161882A1 (en) * 2014-06-13 2017-06-08 Bangor University Improvements in and relating to the display of images
US20180077453A1 (en) * 2015-04-24 2018-03-15 Lg Electronics Inc. Broadcast signal transmitting/receiving method and device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022265282A1 (en) * 2021-06-15 2022-12-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Conversion method and device for high dynamic range format

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019050972A2 (en) 2019-03-14
EP3679716A2 (en) 2020-07-15
US20210076042A1 (en) 2021-03-11
WO2019050972A3 (en) 2019-05-02
CN111095931B (zh) 2022-05-27
JP7084984B2 (ja) 2022-06-15
CN111095931A (zh) 2020-05-01
US11336895B2 (en) 2022-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7084984B2 (ja) トーンカーブ最適化方法および関連するビデオエンコーダとビデオデコーダ
RU2713869C1 (ru) Преобразование тоновой кривой для изображений с расширенным динамическим диапазоном
JP5792369B2 (ja) 画像データ変換のための方法及び装置
CN109155853B (zh) 用于高动态范围图像的色度整形
EP2989793B1 (en) Workflow for content creation and guided display management of enhanced dynamic range video
TWI671710B (zh) 用於高動態範圍影像之色調曲線映射
JP2022140582A (ja) 高ダイナミックレンジおよび広色域シーケンスを符号化するシステム
JP6845946B2 (ja) ハイダイナミックレンジ画像のための映像処理曲線を調整するためのシステムおよび方法
CN110192223B (zh) 高动态范围图像的显示映射
KR20200074229A (ko) 변하는 레벨들의 메타데이터을 포함하는 컬러 관리를 제어하기 위한 스케일러블 시스템들
CN112703529B (zh) 功率限制显示器上高动态范围图像的显示映射
WO2018111682A1 (en) Systems and methods for adjusting video processing curves for high dynamic range images
US11792532B2 (en) Picture metadata for high dynamic range video
JP2024538575A (ja) メタデータを使用した複数意図画像およびビデオのエンコードおよびデコード

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7084984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150