以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE−Aは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE−Aの進化したバージョンである。
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio Access technology、RAT)に比べて向上した無線広帯域(mobile broadband、eMBB)通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模MTC(massive Machine Type Communications)が次世代通信において考慮すべき重要なイッシュの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮したURLLC(Ultra−Reliable and Low Latency Communication)が論議されている。このようにeMBB(enhanced Mobile BroadBand Communication)、大規模MTC、URLLC(Ultra−Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されており、本発明では、便宜上、該当技術をNR(New radio又はNew RAT)と呼ぶ。
説明を明確にするために、3GPP NRを主として説明するが、本発明の技術的思想はこれに限られない。
図1は5G使用シナリオの一例を示す図である。
図1を参照すると、5Gの主要要求事項の3つの領域は、(1)改善したモバイル広帯域(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)領域、(2)多量のマシンタイプ通信(massive Machine type Communication、mMTC)領域、及び(3)超信頼及び低遅延通信(Ultra−Reliable and Low Latency Communications、URLLC)領域を含む。
一部の使用例(Use Case)では、最適化のために多数の領域が要求され、他の使用例では、ただ1つの核心性能指標(Key Performance Indicator、KPI)のみに集中することもできる。5Gはかかる様々な使用例を柔らかく信頼できる方法で支援することである。
eMBBは基本的なモバイルインターネットアクセスを飛び越えて、豊かな両方向作業、クラウド又は拡張現実におけるメディア及びエンターテインメントアプリケーションをカバーする。データは5Gの核心動力の1つであり、5G時代に初めて専用音声サービスが見られないことができる。5Gにおいて、音声は単に通信システムにより提供されるデータ連結を使用して応用プログラムとして処理されることが期待される。増加したトラフィック量のための主要原因はコンテンツのサイズ増加及び高いデータ送信率を要求するアプリケーション数の増加である。ストリーミングサービス(オーディオ及びビデオ)、会話型ビデオ及びモバイルインターネット連結は、より多い装置がインターネットに連結されるほど広く使用される。かかる多い応用プログラムはユーザに実時間情報及び通知をプッシュするために常にオンになっている連結性が必要である。クラウドストーリッジ及びアプリケーションはモバイル通信プラットホームで急に増加しており、これは業務及びエンターテインメントに全て適用できる。またクラウドストーリッジは上りリンクデータ送信率の成長を牽引する特別な使用例である。5Gはクラウドの遠隔業務にも使用され、触覚インターフェースが使用される時、優れたユーザ経験を維持するように非常に低い端−対−端(end−to−end)遅延を要求する。エンターテインメント、例えば、クラウドゲーム及びビデオストリーミングは、モバイル広帯域能力に対する要求を増加させる他の核心要素である。エンターテインメントは汽車、車及び飛行機のような高移動性の環境を含むどこでもスマートホン及びタブレットにおいて必須である。さらに他の使用例としては、エンターテインメントのための拡張現実及び情報検索がある。ここで、拡張現実は非常に低い遅延と瞬間的なデータ量を必要とする。
また多く予想される5G使用例のうちの1つは、全ての分野において埋め込みセンサを円滑に連結できる機能、即ち、mMTCに関する。2020年まで潜在的なIoT装置は204億個に至ると予測される。産業IoTは5Gがスマート都市、資産管理(asset tracking)、スマート有用性(utility)、農業及び保安インフラを可能にする主要役割を行う領域の1つである。
URLLCは主要インフラの遠隔制御及び自体駆動車両(self−driving vehicle)のような超信頼/利用可能な低遅延のリンクにより産業を変化させる新しいサービスを含む。信頼性と遅延の水準は、スマートグリッド制御、産業自動化、ロボット工学、ドローン制御及び調整に必須である。
次に、図1では三角形内に示した多数の使用例についてより具体的に説明する。
5Gは、1秒当たりに数百メガバイトから1秒当たりギガバイトに評価されるストリームを提供する手段により、FTTH(fiber−to−the−home)及びケーブル基盤の広帯域(又はDOCSIS)を補完することができる。かかる速い速度は仮想現実及び拡張現実だけではなく、4K以上(6K、8K及びそれ以上)の解像度でTVを伝達するためにも要求される。VR(Virtual Reality)及びAR(Augmented Reality)アプリケーションは、ほぼ没入型(immersive)スポーツ競技を含む。特定の応用プログラムには特別なネットワーク設定が求められることができる。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小化するために、コアサーバーとネットワークオペレーターのエッジネットワークサーバーとの通合が必要であることができる。
自動車(Automotive)は車両に対する移動通信のための多い使用例と共に、5Gにおいて重要な新しい動力になると思われる。例えば、乗客のためのエンターテインメントは、高い同時容量と高い移動性モバイル広帯域を要求する。これは、未来のユーザは彼らの位置及び速度に関係なく高品質の連結を期待するためである。自動車分野の他の活用例としては拡張現実ダッシュボード(dashboard)がある。これは、運転者が見ている前側ウィンドウの上に、闇の中で物体を識別して運転者に物体の距離及び動きを知らせる情報を重ねてディスプレーする。未来の無線モジュールは、車両間通信、車両と支援するインフラ構造の間での情報交換及び自動車と他の連結された装置(例えば、歩行者により伴われる装置)の間での情報交換を可能にする。安全システムは、運転者のより安全な運転のために行動の代替コースなどを案内して事故の危険を減らすことはできる。次の段階は遠隔操縦、又は自体運転車両(self−driven vehicle)になる。これは互いに異なる自体運転車両の間及び自動車とインフラの間で非常に高い信頼性と非常に早い通信を要求する。未来には、自体運転車両が全ての運転活動を行い、運転者は車両自体が識別できない交通異常のみに集中するようになる。自体運転車両の技術的要求事項は、人が達成できない程度の水準までトラフィック安全が増加するように超低遅延と超高速信頼性を要求する。
スマート社会(smart society)として言及されるスマート都市とスマートホームは、高密度の無線センサネットワークに埋め込まれる。知能型センサの分散ネットワークは都市又はホームの費用及びエネルギー効率的な維持に関する条件を識別する。類似設定が各家庭のために行われる。温度センサ、窓及び暖房制御、盗難警報及び家電製品は全て無線連結される。かかるセンサの殆どは典型的に低いデータ送信速度、低電力及び低費用である。しかし、例えば、実時間HDビデオは監視のために特定タイプの装置で要求される。
熱又はガスを含むエネルギーの消費及び分配は高度に分散化されており、分散センサネットワークの自動化された制御が要求される。スマートグリッドは情報を収集し、これにより作動するようにデジタル情報及び通信技術を使用してかかるセンサを相互連結する。この情報は供給業体と消費者の行動を含むので、スマートグリッドが効率性、信頼性、経済性、生産の持続性及び自動化方式で電気のような燃料の分配を改善することができる。スマートグリッドは遅延の少ない他のセンサネットワークとも見える。
健康部分では移動通信の恵みを受ける多い応用プログラムを保有している。通信システムは遠く離れたところで臨床診療を提供する遠隔診療を支援する。これにより距離に対する壁を超えることができ、距離の遠い農村では持続的に利用できない医療サービスへの接近を改善することができる。またこれは重要な診療及び救急状況で生命を救うために使用される。移動通信基盤の無線センサネットワークは心拍数及び血圧のようなパラメータに対する遠隔モニタリング及びセンサを提供することができる。
無線及びモバイル通信は産業応用分野において重要になっている。配線は設置及び維持費用が高い。従って、ケーブルを再構成する無線リンクへの交替可能性は多い産業分野で魅力的な機会である。しかし、これを達成することは、無線連結がケーブルのような遅延、信頼性び容量で動作することと、その管理が簡単になることが求められる。低い遅延と非常に低いエラー率は5Gに連結される必要がある新しい要求事項である。
物流(logistics)及び貨物追跡(freight tracking)は位置基盤情報システムを使用してどこでもインベントリー(inventory)及びパッケージ追跡を可能にする移動通信に対する重要な使用例である。物流及び貨物追跡の使用例は、典型的に低いデータ速度を要求するが、広い範囲と信頼性のある位置情報が必要である。
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局から上りリンク(Uplink、UL)を介して情報を伝送する。基地局と端末が送受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
図2は3GPP NRシステムに用いられる物理チャネル及びこれらを用いた一般的な信号伝送方法を例示する図である。
電源Off状態で電源を入れたか或いは新しくセルに進入した端末は、段階S101において、基地局と同期を確立するなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う。このために、端末は基地局から主同期チャネル(Primary Synchronization Channel、P−SCH)及び副同期チャネル(Secondary Synchronization Channel、S−SCH)を受信して基地局と同期を確立し、セルID(cell identity)などの情報を得る。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)を受信してセル内の放送情報を得る。なお、端末は初期セル探索の段階において、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信して下りリンクチャネルの状態を確認できる。
初期セル探索が終了した端末は、段階S102において、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)及び物理下りリンク制御チャネルの情報に基づく物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDSCH)を受信して、より具体的なシステム情報を得る。
以後、端末は基地局に接続を完了するために、段階S103乃至段階S106のような任意接続過程(Random Access Procedure)を行う。このために端末は、物理任意接続チャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介してプリアンブル(preamble)を伝送し(S103)、物理下りリンク制御チャネル及びこれに対応する物理下りリンク共有チャネルを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信する(S104)。競争基盤の任意接続(Contention based random access)の場合、さらなる物理任意接続チャネルの伝送(S105)、物理下りリンク制御チャネル及びそれに対応する物理下りリンク共有チャネルの受信(S106)のような衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)を行う。
このような手順を行った端末は、その後一般的な上り/下りリンク信号の伝送手順として物理下りリンク制御チャネル/物理下りリンク共有チャネルの受信(S107)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)の伝送を行う(S108)。端末が基地局に伝送する制御情報を併せて上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)と称する。UCIは、HARQ ACK/NACK(Hybrid Automatic Repeat and reQuest Acknowledgement/Negative−ACK)、SR(Scheduling Request)、CSI(Channel State Information)などを含む。CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。UCIは一般的にPUCCHを介して伝送されるが、制御情報とトラヒックデータが同時に伝送される必要がある場合にはPUSCHを介して伝送される。また、ネットワークの要請/指示によってPUSCHを介してUCIを非周期的に伝送することができる。
図3は無線フレームの構造を例示する図である。NRにおいて、上りリンク及び下りリンク送信はフレームで構成される。無線フレームは10msの長さを有し、2個の5msハーフフレーム(Half−Frame、HF)と定義される。ハーフフレームは5個の1msサブフレーム(Subframe、SF)と定義される。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットはCP(cyclic prefix)によって12つ又は14個のOFDM(A)シンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14個のシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12個のシンボルを含む。
表1は一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
*Nslot symb:スロット内のシンボル数
*Nframe,u slot:フレーム内のスロット数
*Nsubframe,u slot:サブフレーム内のスロット数
表2は拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
フレーム構造は例示に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数及びシンボル数は様々に変更できる。
NRシステムでは1つの端末に併合される複数のセル間でOFDMニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS)が異なるように設定されることができる。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間で異なるように設定されることができる。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いはCP−OFDMシンボル)、SC−FDMAシンボル(或いはDiscrete Fourier Transform−spread−OFDM、DFT−s−OFDMシンボル)を含む。
図4はスロットのリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。スロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが12個のシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインで複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインで複数(例えば、12)の連続する副搬送波と定義される。BWPは周波数ドメインで複数の連続するPRB(Physical RB)と定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応することができる。搬送波は最大N個(例えば、5個)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの複素シンボルがマッピングされることができる。
図5は自己完結(Self−contained)スロットの構造を例示する図である。NRシステムにおいて、フレームは1つのスロット内にDL制御チャネル、DL又はULデータ、UL制御チャネルなどを全て含むことができる自己完結構造を特徴とする。例えば、スロット内の最初のN個のシンボルは、DL制御チャネルを送信する時に使用され(以下、DL制御領域)、スロット内の最後のM個のシンボルはUL制御チャネルを送信する時に使用される(以下、UL制御領域)。NとMは各々0以上の整数である。DL制御領域とUL制御領域の間におけるリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータ送信のために使用されるか、又はULデータ送信のために使用される。制御領域とデータ領域の間には、DL−to−UL或いはUL−to−DLスイッチングのための時間ギャップが存在する。一例として、以下の構成を考慮できる。各区間は時間順である。
1.DLのみの構成
2.ULのみの構成
3.混合UL−DLの構成
−DL領域+GP(Guard Period)+UL制御領域
−DL制御領域+GP+UL領域
*DL領域:(i)DLデータ領域、(ii)DL制御領域+DLデータ領域
*UL領域:(i)ULデータ領域、(ii)ULデータ領域+UL制御領域
図6は自己完結スロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。UL制御領域ではPUCCHが送信され、ULデータ領域ではPUSCHが送信される。GPは基地局と端末が送信モードから受信モードに転換する過程又は受信モードから送信モードに転換する過程で時間ギャップを提供する。サブフレーム内でDLからULに転換する時点の一部のシンボルがGPと設定されることができる。
以下、各々の物理チャネルについてより詳しく説明する。
PDCCHはDCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(即ち、DCI)はDL−SCH(downlink shared channel)の送信フォーマット及びリソース割り当て、UL−SCH(uplink shared channel)に対するリソース割り当て情報、PCH(Paging Channel)に関するページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダム接続応答のような上位階層制御メッセージに関するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、CS(Configured scheduling)の活性化/解除などを運ぶ。DCIはCRC(cyclic redundancy check)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCは端末識別子(例えば、cell−RNTI、C−RNTI)にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCはP−RNTI(Paging−RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCはSI−RNTI(System Information RNTI)にマスキングされる。PDCCHがランダム接続応答に関するものであれば、CRCはRA−RNTI(Random Access−RNTI)にマスキングされる。
PDCCHはAL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。CCEは無線チャネル状態によって所定の符号率のPDCCHを提供するために使用される論理的割り当て単位である。CCEは6個のREG(Resource Element Group)で構成される。REGは一つのOFDMシンボルと一つの(P)RBにより定義される。PDCCHはCORESET(Control Resource Set)により送信される。CORESETは与えられたニューマロロジー(例えば、SCS、CP長さなど)を有するREGセットにより定義される。一つの端末のための複数のCORESETは時間/周波数ドメインで重畳することができる。CORESETはシステム情報(例えば、Master Information Block、MIB)又は端末−特定(UE−specific)の上位階層(例えば、Radio Resource Control、RRC、layer)シグナリングにより設定される。具体的には、CORESETを構成するRB数及びOFDMシンボル数(最大3個)が上位階層シグナリングにより設定される。
PDCCH受信/検出のために、端末はPDCCH候補をモニタする。PDCCH候補はPDCCH検出のために端末がモニタするCCEを示す。各PDCCH候補はALによって1、2、4、8、16個のCCEにより定義される。モニタリングはPDCCH候補を(ブラインド)復号することを含む。端末がモニタするPDCCH候補のセットをPDCCH検索空間(Search Space、SS)と定義する。検索空間は共通検索空間(Common Search Space、CSS)又は端末−特定の検索空間(UE−specific search space、USS)を含む。端末はMIB又は上位階層シグナリングにより設定された一つ以上の検索空間でPDCCH候補をモニタしてDCIを得ることができる。各々のCORESETは一つ以上の検索空間に連関し、各検索空間は一つのCORESTに連関する。検索空間は以下のパラメータに基づいて定義される。
−controlResourceSetId:検索空間に関連するCORESETを示す。
−monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期(スロット単位)及びPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
−monitoringSymbolsWithinSlot:スロット内のPDCCHモニタリングシンボルを示す(例えば、SORESETの1番目のシンボルを示す)。
−nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(0、1、2、3、4、5、6、8のうちの1つ)を示す。
*PDCCH候補をモニタする機会(occasion)(例、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会であると定義する。スロット内に1つ以上のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
表3は検索空間タイプごとの特徴を例示する。
表4はPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
DCIフォーマット0_0はTB−基盤(又はTB−level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB−基盤(又はTB−level)のPUSCH又はCBG(Code Block Group)−基盤(又はCBG−level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB−基盤(又はTB−level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB−基盤(又はTB−level)のPDSCH又はCBG−基盤(又はCBG−level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット0_0/0_1はULグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれ、DCIフォーマット1_0/1_1はDLグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれる。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先制(pre−Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0及び/又はDCIフォーマット2_1は1つのグループで定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group Common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。
DCIフォーマット0_0とDCIフォーマット1_0はフォールバック(fallback)DCIフォーマットと称され、DCIフォーマット0_1とDCIフォーマット1_1はノンフォールバックDCIフォーマットと称される。フォールバックDCIフォーマットは端末の設定に関係なくDCIサイズ/フィールドの構成が同様に維持される。反面、ノンフォールバックDCIフォーマットは端末の設定によってDCIサイズ/フィールドの構成が異なる。
PDSCHは下りリンクデータ(例、DL−SCH transport block、DL−SCH TB)を運び、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。TBを符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2個のコードワードを運ぶ。コードワードごとにスクランブル及び変調マッピングが行われ、各コードワードから生成された変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各レイヤはDMRS(Demodulation Reference Signal)と共にリソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートにより送信される。
PUCCHは、UCI(Uplink Control Information)を運ぶ、UCIは以下を含む。
−SR(Scheduling Request):UL−SCHリソースを要請するために使用される情報である。
−HARQ−ACK:PDSCH上の下りリンクデータパケット(例えば、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパケットが成功裏に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ−ACK 1ビットが送信され、2個のコードワードに対する応答としてHARQ−ACK 2ビットが送信される。HARQ−ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ−ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと同じ意味で使われる。
−CSI(Channel State Information):下りリンクチャンネルに対するフィードバック情報である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)−関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
表5はPUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信長さによってShort PUCCH(フォーマット0,2)及びLong PUCCH(フォーマット1,3,4)に区分できる。
PUCCHフォーマット0は最大2ビットサイズのUCIを運び、シーケンスに基づいてマッピングされて送信される。具体的には、端末は複数のシーケンスのうちの1つのシーケンスをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIを基地局に送信する。端末は肯定(positive)のSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。
PUCCHフォーマット1は最大2ビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは時間領域で(周波数ホッピング有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(OCC)により拡散される。DMRSは変調シンボルが送信されないシンボルで送信される(即ち、TDM(Time Division Multiplexing)されて送信される)。
PUCCHフォーマット2は2ビットより大きいビットサイズのUCIを運び、変調シンボルはDMRSとFDM(Frequency Division Multiplexing)されて送信される。DM−RSは1/3密度のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7及び#10に位置する。PN(Pseudo Noise)シーケンスがDM_RSシーケンスのために使用される。2シンボルPUCCHフォーマット2のために周波数ホッピングが活性化されることができる。
PUCCHフォーマット3は同一の物理リソースブロック内において端末多重化が行われず、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。即ち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは直交カバーコードを含まない。変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
PUCCHフォーマット4は同一の物理リソースブロック内に最大4個の端末まで多重化が支援され、2ビットより大きいビットサイズのUCIを運ぶ。即ち、PUCCHフォーマット3のPUCCHリソースは直交カバーコードを含む。変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
PUSCHは上りリンクデータ(例えば、UL−SCH transport block、UL−SCH TB)及び/又は上りリンク制御情報(UCI)を運び、CP−OFDM(Cyclic Prefix−Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形又はDFT−s−OFDM(Discrete Fourier Transform−spread−Orthogonal Frequency Division Multiplexing)波形に基づいて送信される。PUSCHがDFT−s−OFDM波形に基づいて送信される場合、端末は変換プリコーディング(transform precoding)を適用してPUSCHを送信する。一例として、変換プリコーディングが不可能な場合は(例えば、transform precoding is disabled)、端末はCP−OFDM波形に基づいてPUSCHを送信し、変換プリコーディングが可能な場合には(例えば、transform precoding is enabled)、端末はCP−OFDM波形又はDFT−s−OFDM波形に基づいてPUSCHを送信する。PUSCH送信はDCI内のULグラントにより動的にスケジュールされるか、又は上位階層(例えば、RRC)シグナリング(及び/又はLayer 1(L1)シグナリング(例えば、PDCCH))に基づいて準−静的(semi−static)にスケジュールされる(configured grant)。PUSCH送信はコードブック基盤又は非コードブック基盤に行われる。
図7はACK/NACK送信過程を例示する。図7を参照すると、端末はスロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは下りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含み、PDCCHはDL割り当て−to−PDSCHオフセット(K0)とPDSCH−HARQ−ACK報告オフセット(K1)を示す。例えば、DCIフォーマット1_0、1_1は以下の情報を含む。
−Frequency domain resource assignment:PDSCHに割り当てられたRBセットを示す。
−Time domain resource assignment:K0、スロット内のPDSCHの開始位置(例えば、OFDMシンボルインデックス)及び長さ(例:OFDMシンボル数)を示す
−PDSCH−to−HARQ_feedback timing indicator:K1を示す
今後、端末はスロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K0)でPDSCHを受信した後、スロット#(n+K1)でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIはPDSCHに対するHARQ−ACK応答を含む。PDSCHが最大1個のTBを送信するように構成された場合、HARQ−ACK応答は1ビットで構成される。PDSCHが最大2個のTBを送信するように構成された場合は、HARQ−ACK応答は空間(spatial)バンドリングが構成されていない場合は、2ビットで構成され、空間バンドリングが構成された場合は、1ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ−ACK送信時点がスロット#(n+K1)と指定された場合、スロット#(n+K1)で送信されるUCIは複数のPDSCHに対するHARQ−ACK応答を含む。
図8はPUSCH送信過程を例示する。図8を参照すると、端末はスロット#nでPDCCHを検出する。ここで、PDCCHは上りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット0_0、0_1)を含む。DCIフォーマット0_0、0_1は以下の情報を含む。
−Frequency domain resource assignment:PUSCHに割り当てられたRBセットを示す。
−Time domain resource assignment:スロットオフセットK2、スロット内のPUSCHの開始位置(例えば、シンボルインデックス)及び長さ(例:OFDMシンボル数)を示す。開始シンボル及び長さはSLIV(Start and Length Indicator Value)により指示されるか、又は各々指示される。
以後、端末はスロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K2)でPUSCHを送信する。ここで、PUSCHはUL−SCH TBを含む。
図9はUSIをPUSCHに多重化する例を示す。スロット内で複数のPUCCHリソースとPUSCHリソースが重畳し、PUCCH−PUSCH同時送信が設定されていない場合、UCIは、図示したように、PUSCHを介して送信される(UCIピギーバック又はPUSCHピギーバック)。図9はHARQ−ACKとCSIがPUSCHリソースに含まれる場合を例示する。
実施例:UL送信
NRシステムでは、単一の物理ネットワーク上に複数の論理ネットワークを具現する方案が考えられている。ここで、論理ネットワークは様々な要求条件を有するサービス(例えば、eMBB、mMTC、URLLCなど)を支援する必要がある。従って、NRの物理階層は様々なサービスに対する要求条件を考えて柔軟な送信構造を支援するように設計されている。一例として、NRの物理階層は必要によってOFDMシンボル長さ(OFDMシンボル区間)及び副搬送波間隔(SCS)(以下、OFDMニューマロロジー)を変更することができる。また物理チャネルの送信リソースも(シンボル単位で)一定範囲内で変更可能である。例えば、NRにおいて、PUCCH(リソース)とPUSCH(リソース)は送信長さ/送信開始時点が一定範囲内で柔軟に設定される。
一方、基地局と端末で構成された無線通信システムにおいて、端末がUCIをPUCCHを介して送信する時、PUCCHリソースが時間軸で他のPUCCHリソース或いはPUSCHリソースと重畳することができる。例えば、同じ端末の観点で(同じスロット内で)、(1)(互いに異なるUCI送信のための)PUCCH(リソース)とPUCCH(リソース)、或いは(2)PUCCH(リソース)とPUSCH(リソース)が時間軸で重畳することができる。一方、端末は(端末能力の制限、又は基地局からの設定情報によって)PUCCH−PUCCH同時送信或いはPUCCH−PUSCH同時送信を支援しないことができる。この場合、端末は、(1)互いに異なるUCI、或いは(2)UCIとULデータを最大限多重化して送信することが好ましい。しかし、NRシステムでは、(スロット内の)時間軸で重畳した(1)PUCCH(リソース)とPUCCH(リソース)、或いは(2)PUCCH(リソース)とPUSCH(リソース)の間に送信長さ(例えば、シンボル数)及び/又は送信開始時点(例えば、開始シンボル)が異なることができる。従って、端末の処理時間の観点で、端末が(1)互いに異なるUCI、或いは(2)UCIとULデータを多重化して送信することが難しい場合がある。例えば、A/Nを送信するPUCCH(以下、A/N PUCCH)とSRを送信するPUCCH(以下、SR PUCCH)が時間軸で(一部或いは全部)重畳することができる。この場合、端末がSR PUCCHに対する送信を既に開始したか又は送信準備を完了した後、SR PUCCHと重畳するA/N PUCCHの存在を認知すると、端末はA/N PUCCH内のA/NをSRと多重化して送信することが難しい。
既存のNRシステムでは、A/N PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが時間軸で完全に重畳した場合(即ち、送信区間が一致)、A/N PUCCHのPUCCHフォーマットによって以下のようにUCI多重化規定を適用する。Positive SRは端末が送信するULデータがあることを意味し、negative SRは端末が送信するULデータがないことを意味する。
(1)A/N PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合
A.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
−A/NをA/N PUCCHにCS/OCC/PRBオフセットが適用されたリソースを介して送信
B.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
−A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
(2)A/N PUCCHがPUCCHフォーマット1である場合
A.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
−A/NをSR PUCCHリソースを介して送信
B.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
−A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
(3)A/N PUCCHがPUCCHフォーマット2/3/4のうちの1つである場合
A.SRに対するUCI状態がPositive SR又はnegative SRである場合
−SRを明示的ビットで表現してA/Nに付け加えて(Appending)UCIペイロードを生成後、生成されたUCIをA/N PUCCHリソースを介して送信
しかし、既存の方案では、A/N PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが時間軸で完全に重畳する場合に限ってUCI多重化方案を定義している。よって、効率的なUCI送信のために、様々な状況を考えてUCI多重化方案を論議する必要がある。
上記問題を解決するために、本発明では時間軸で重畳したULチャネルに対するUCI及び/又はデータを多重化する動作を提案する。具体的には、本発明ではULチャネルの送信開始時点及び/又は端末の処理時間を考えてULチャネルに対するUCI及び/又はデータを多重化する動作を提案する。
まず、以下のように用語を定義する。
−UCI:端末がUL送信する制御情報を意味する。UCIは複数のタイプの制御情報(即ち、UCIタイプ)を含む。例えば、UCIはHARQ−ACK(簡単に、A/N、AN)、SR、CSIを含む。
−PUCCH:UCI送信のための物理階層ULチャネルを意味する。便宜上、A/N、SR、CSI送信のために、基地局が設定した及び/又は送信を指示したPUCCHリソースを各々A/N PUCCHリソース、SR PUCCHリソース、CSI PUCCHリソースと呼ぶ。
−PUSCH:ULデータ送信のための物理階層ULチャネルを意味する。
−UCI多重化(multiplexing):互いに異なるUCI(タイプ)を共通の物理階層ULチャネル(例えば、PUCCH、PUSCH)を介して送信する動作を意味する。UCI多重化は、互いに異なるUCI(タイプ)を多重化する動作を含む。便宜上、多重化されたUCIをMUX UCIと称する。またUCI多重化はMUX UCIに関連して行われる動作を含む。例えば、UCI多重化はMUX UCIを送信するためにULチャネルリソースを決定する過程を含む。
−UCI/データ多重化:UCIとデータを共通の物理階層ULチャネル(例えば、PUSCH)により送信する動作を意味する。UCI/データ多重化はUCIとデータを多重化する動作を含む。便宜上、多重化されたUCIをMUX UCI/Dataと称する。またUCI/データの多重化はMUX UCI/Dataに関連して行われる動作を含む。例えば、UCI/データの多重化はMUX UCI/Dataを送信するためにULチャネルリソースを決定する過程を含む。
−スロット:データスケジューリングのための基本時間単位(time unit(TU)又はtime interval)を意味する。スロットは複数のシンボルを含む。ここで、シンボルはOFDM−基盤のシンボルを含む(例えば、CP−OFDMシンボル、DFT−s−OFDMシンボル)。この明細書において、シンボル、OFDM基盤のシンボル、OFDMシンボル、CP−OFDMシンボル及びDFT−s−OFDMシンボルは互いに代替することができる。
−重畳したULチャネルリソース:所定の時間区間(例えば、スロット)内で時間軸で(少なくとも一部が)重畳したULチャネル(例えば、PUCCH、PUSCH)リソースを意味する。重畳したULチャネルリソースはUCI多重化を行う前のULチャネルリソースを意味する。
PUCCHフォーマットはUCIペイロードサイズ及び/又は送信長さ(例えば、PUCCHリソースを構成するシンボル数)によって以下のように区分される。PUCCHフォーマットに関する事項は表5を参照できる。
(0)PUCCHフォーマット0(PF0、F0)
−支援可能なUCIペイロードサイズ:最大Kビットまで(例えば、K=2)
−単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1〜Xシンボル(例えば、X=2)
−送信構造:DM−RS無しにUCI信号のみで構成され、複数のシーケンスのうちの1つを選択及び送信することによりUCI状態を送信
(1)PUCCHフォーマット1(PF1、F1)
−支援可能なUCIペイロードサイズ:最大Kビットまで(例えば、K=2)
−単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y〜Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
−送信構造:DM−RSとUCIが互いに異なるOFDMシンボルにTDM形態で構成され、UCIは特定のシーケンスに変調(例えば、QPSK)シンボルを乗ずる形態。UCIとDM−RSに全てCS(Cyclic Shift)/OCC(Orthogonal Cover Code)を適用して、(同じRB内で)(PUCCHフォーマット1に従う)複数のPUCCHリソースの間でCDMを支援
(2)PUCCHフォーマット2(PF2、F2)
−支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
−単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1〜Xシンボル(例えば、X=2)
−送信構造:DMRSとUCIが同じシンボル内でFDM形態で構成/マッピングされ、符号化されたUCIビットにDFT無しにIFFTのみを適用して送信される構造
(3)PUCCHフォーマット3(PF3、F3)
−支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
−単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y〜Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
−送信構造:DMRSとUCIが互いに異なるシンボルにTDM形態で構成/マッピングされ、符号化されたUCIビットにDFTを適用して送信する形態。UCIにはDFTの前端でOCCを適用し、DMRSにはCS(又はIFDMマッピング)を適用して複数の端末に多重化を支援
(4)PUCCHフォーマット4(PF4、F4)
−支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
−単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y〜Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
−送信構造:DMRSとUCIが互いに異なるシンボルにTDM形態で構成/マッピングされ、符号化されたUCIビットにDFTを適用して端末間の多重化無しに送信される構造
UCIタイプ(例えば、A/N、SR、CSI)ごとにPUCCHリソースが決定される。UCI送信に使用されるPUCCHリソースはUCI(ペイロード)サイズに基づいて決定される。一例として、基地局は端末に複数のPUCCHリソースセットを設定し、端末はUCI(ペイロード)サイズ(例えば、UCIビット数)の範囲によって、特定の範囲に対応する特定のPUCCHリソースセットを選択する。例えば、端末はUCIビット数(NUCI)によって、以下のうちのいずれか1つのPUCCHリソースセットを選択することができる。
−PUCCHリソースセット#0、UCIビット数≦2であると、
−PUCCHリソースセット#1、2<UCIビット数≦N1であると、
...
−PUCCHリソースセット#(K−1)、NK-2<UCIビット数≦NK-1であると、
ここで、KはPUCCHリソースセット数を示し(K>1)、NiはPUCCHリソースセット#iが支援する最大のUCIビット数である。例えば、PUCCHリソースセット#1はPUCCHフォーマット0〜1のリソースで構成され、それ以外のPUCCHリソースセットはPUCCHフォーマット2〜4のリソースで構成される(表5を参照)。
UCIタイプがSR、CSIである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)により設定される。UCIタイプがSPS(Semi−Persistent Scheduling)PDSCHに対するHARQ−ACKである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)により設定される。反面、UCIタイプが普通のPDSCH(即ち、DCIによりスケジュールされたPDSCH)に対するHARQ−ACKである場合は、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースはDCIに基づいてスケジュールされる。
DCI基盤のPUCCHリソーススケジューリングの場合、基地局は端末にPDCCHを介してDCIを送信し、DCI内のARI(ACK/NACK Resource Indicator)により特定のPUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースを指示する。ARIはACK/NACK送信のためのPUCCHリソースを指示するために使用され、PRI(PUCCH Resource Indicator)とも呼ばれる。ここで、DCIはPDSCHスケジューリングに使用されるDCIであり、UCIはPDSCHに対するHARQ−ACKを含む。一方、基地局はARIが表現できる状態(state)の数より多いPUCCHリソースで構成されたPUCCHリソースセットを(端末−特定の)上位階層(例えば、RRC)信号により端末に設定する。この時、ARIはPUCCHリソースセット内のPUCCHリソースサブセットを指示し、指示されたPUCCHリソースサブセット内でどのPUCCHリソースを使用するかは、PDCCHに関する送信リソース情報(例えば、PDCCHの開始CCEインデックスなど)に基づく暗黙的な規則(implicit rule)によって決定される。
以下の提案方案は他の提案方案と互いに相反しない限り、共に結合して適用できる。
PUCCH/PUCCH多重化
[提案方案#1] A/N PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが時間軸で(PUCCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳することができる。この場合、(基準時点から)特定の時点前まで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがSR PUCCHリソースと時間軸で重畳するか否かによって、端末でA/Nと(positive)SRの間の多重化有無を決定することができる。
但し、端末がA/Nと(positive)SRの間の多重化を行わない場合、A/Nと(positive)SRのうちの一つの送信を省略することができる。
一例として、端末はSR PUCCHの送信開始時点(例えば、開始シンボル)(以下、Tsr)を基準として、T0以前時点(以下、Tref,sr)まで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがSR PUCCHリソースと時間軸で重畳するか否かによって、A/Nと(positive)SRの間の多重化有無を決定することができる。Tref,sr=Tsr−T0と定義され、OFDMシンボル単位で表現することができる。
(ケース1) Tref,srまで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがSR PUCCHリソースと時間軸で重畳する場合、端末はA/Nと(positive)SRを多重化して送信することができる(又はA/N PUCCHとSR PUCCHが時間軸でPUCCH内の全てのシンボルが完全に重畳する場合と同じUCI多重化規則に従うことができる)。
(1)A/N PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合
A.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
−A/NをA/N PUCCHにCS/OCC/PRBオフセットが適用されたリソースを介して送信
B.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
−A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
(2)A/N PUCCHがPUCCHフォーマット1である場合
A.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
−A/NをSR PUCCHリソースを介して送信。但し、SR PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合には、SRを送信せず、A/Nのみを送信することができる。
B.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
−A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
(3)A/N PUCCHがPUCCHフォーマット2/3/4のうちの1つである場合
A.SRに対するUCI状態がPositive SR又はnegative SRである場合
−SRを明示的ビットで表現してA/Nに付け加えて(Appending)UCIペイロードを生成後、生成されたUCIをA/N PUCCHリソースを介して送信
(ケース2) (ケース1)に該当しない場合、端末はA/Nと(positive)SRのうちの1つを選択して送信することができる。例えば、(i)Tref,sr時点後に受信された(又は送信が開始/終了した)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがSR PUCCHリソースと時間軸で重畳するか、(ii)Tref,srまで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがSR PUCCHリソースと時間軸で重畳しないか、又は(iii),srまで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが存在しない場合、端末はA/Nと(positive)SRのうちの1つを選択して送信することができる。
(1)SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
−SRをSR PUCCHリソースを介して送信(A/N送信を省略)
(2)SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
−A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
T0は以下のうちの1つである。T0は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力(capability)によるPDSCHの受信後、PDSCHに対応するA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(2)端末能力によるPDCCHの受信後、PDCCHから指示されたA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力による復調に必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(4)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(5)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
[提案方案#1]はA/N PUCCH以外のPUCCHにも拡張して適用できる。
一方、NRシステムでは、A/N PUCCHとSR PUCCHの間の開始(starting)(OFDM)シンボル(或いは開始時間)が一致する場合、A/N PUCCHとSR PUCCHが時間軸で完全に重畳する場合と同一のUCI多重化規則を適用する端末動作が合議されている。反面、A/N PUCCHとSR PUCCHの間の開始(OFDM)シンボルが異なる場合には、A/N PUCCHとSR PUCCHの間の開始(OFDM)シンボル(或いは開始時間)を比較して、A/NとSRの間のUCI多重化有無を決定する方案が論議されている。例えば、SR PUCCHの開始(OFDM)シンボルがA/N PUCCHの開始(OFDM)シンボルより先立つ場合、端末はSR PUCCHを送信し、A/N送信を省略する。逆に、SR PUCCHの開始(OFDM)シンボルがA/N PUCCHの開始(OFDM)シンボルより遅れる場合は、端末はSRとA/NをUCI多重化して単一のPUCCHで送信する。この動作は端末がSR送信を準備した後(又はSR送信中)にA/N送信があることを認知した場合、SR送信を取り消し、A/NとSRをUCI多重化して送信する過程が端末の具現上、容易ではないという点で提案されたものである。しかし、SR PUCCHの開始(OFDM)シンボルがA/N PUCCHの開始(OFDM)シンボルより先立っても、A/N PUCCHに対応するPDSCH(及び/又はPDCCH)の受信時点がしばらく前であると、端末はA/NとSRをUCI多重化して送信することができる。従って、既存の方案は、端末処理時間の観点で端末にA/NとSRの間のUCI多重化を行う余力があっても、A/N送信を省略するという点で好ましくない。
従って、A/NとSRの多重化を支援するために、端末に(i)SR onlyの送信を行うか、又は(ii)SRとA/Nを多重化して送信するかを決定する時点を明示することができる。たとえ、端末は特定のSR PUCCHに対する送信開始時点(Tsr)を基準として、T0以前時点(Tref,sr)まで受信されたPDSCH(及び/又はPDCCH)に対するA/N PUCCHリソースがSR PUCCHリソースと時間軸で重畳しない場合、Positive SRであれば、SR PUCCHを送信すると決定することができる。この時、端末はTref,sr後に受信されたPDSCH(及び/又はPDCCH)に対するA/N PUCCHリソースがSR PUCCHリソースと時間軸で重畳しても、A/N送信を省略し、SR PUCCH送信を行うことができる。反面、Tref,srまで受信されたPDSCH(及び/又はPDCCH)に対するA/N PUCCHリソースがSR PUCCHリソースと時間軸で重畳する場合は、端末は(i)SR情報がpositive SRであれば、A/NとSRをUCI多重化して単一のPUCCHリソースを介して送信し、(ii)SR情報がnegative SRであれば、A/NのみをA/N PUCCHを介して送信するか、又はnegative SRを表現する明示的ビットをA/Nに付け加えてA/N PUCCHを介して送信することができる。
一方、端末は今後A/N PUCCHリソースがSR PUCCHと重畳しないように更新されてもA/NとSRをUCI多重化すると予め決定したので、決定を翻さなく、相変わらずUCI多重化されたA/NとSRを単一のPUCCHリソースを介して送信することができる。
図10はA/N PUCCHがPUCCHフォーマット0/2/3/4である場合の動作を例示する。図11はA/N PUCCHがPUCCHフォーマット1である場合の動作を例示する。
[提案方案#1]は、端末がTref,sr(即ち、TSR−To)前に終了した/受信したPDSCH(及び/又はPDCCH)に対応するA/N PUCCHについてはSR PUCCHに対する送信を確定する前に存在有無を把握できるという仮定を前提とする。即ち、[提案方案#1]は、Tref,SR後に終了したPDSCH(及び/又はPDCCH)については端末がSR PUCCHに対する送信を確定する前に把握することが難しいと判断し、A/NとSRの多重化を判断する時に参照しない。[提案方案#1]によれば、端末はTref,SR前に終了した/受信したPDSCH(及び/又はPDCCH)に対応するA/N PUCCHがSR PUCCHと時間軸で重畳すると、A/NとSRを共に多重化して送信することができる。A/N PUCCHがSR PUCCHと時間軸で重畳しないか又は存在しないと、SRのみを送信することができるので、端末の具現が容易である。また、[提案方案#1]は、ほとんどの場合にA/NとSRが多重化されるようにすることにより、A/N又はSR送信が省略される場合を減らす効果がある。また[提案方案#1]は、A/NとSRが多重化されてSR PUCCHで送信される場合、(例えば、A/N PUCCHがF1であり、SR PUCCHもF1である場合にも)A/N送信に対する最小のPDSCH−to−HARQ−ACK送信処理時間を保障して、できる限り単一化された解決策を提示するという長所がある。もし一つのスロット内に互いに区分される複数のSR PUCCHが設定された場合は、端末はスロット内の先立つSR PUCCHに対してA/Nとの多重化有無を判断した後、A/N送信が省略されないと、次のSR PUCCHとA/Nとの多重化有無を判断するように順に動作を適用することができる。
[提案方案#1]の変形として、Tref,sr(即ち、TSR−To)まで送信が開始されたPDSCH(及び/又はPDCCH)に対応するA/N PUCCHがSR PUCCHと重畳する場合には、A/NとSRに対する多重化を行い、そうではない場合には、SRのみを送信する。この動作は、(A/N PUCCHに対応する)PDSCH(及び/又はPDCCH)の送信開始時点がTref,srより先立つ(又は同一である)場合、端末が該当PDSCHに対応するPDCCH(例えば、DL割り当て)を検出及び復調する時間が十分であり、SR PUCCHに対する送信を確定する前に該当SR PUCCHと衝突するA/N PUCCHが存在することを認知できるという仮定を前提とする。従って、(A/N PUCCHに対応する)PDSCH(及び/又はPDCCH)の送信開始時点がTref,srより遅れる場合は、該当PDSCHに対応するPDCCH(例えば、DL割り当て)を検出及び復調する時間が十分でないので、端末は該当PDSCHについてはA/NとSRに対する多重化有無を判断する時に反映されない。
[提案方案#1]の変形として、端末が送信しようとするA/N PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが時間軸で(PUCCH内の一部OFDMシンボルに対して)重畳した場合、A/N PUCCHリソースに対応するPDSCH(及び/又はPDCCH)の送信終了(或いは開始)時点とSR PUCCHの送信開始時点の間の相対的な関係によって、A/Nと(positive)SRの間の多重化有無を決定する方案を考慮できる。
但し、端末がA/Nと(positive)SRの間の多重化を行わない場合、A/Nと(positive)SRのうちの一つの送信を省略することができる。
一例として、端末は(A/N PUCCHリソースに対応する)PDSCH(及び/又はPDCCH)送信終了(或いは開始)時点がTref,sr(即ち、TSR−To)より先立つか/遅れるかによって以下のようにA/Nと(positive)SRの間の多重化有無を決定することができる。
(1)(A/N PUCCHリソースに対応する)PDSCH(及び/又はPDCCH)の送信終了(或いは開始)時点がTref,srより遅れた場合
A.A/Nと(positive)SRのうちの1つを選択して送信
i.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
1.SRをSR PUCCHリソースを介して送信(A/N送信を省略)
ii.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
1.A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
(2)(A/N PUCCHリソースに対応する)PDSCH(及び/又はPDCCH)の送信終了(或いは開始)時点がTref,srより先立つ(又は同一である)場合
A.A/Nと(positive)SRを多重化して送信(又はA/N PUCCHとSR PUCCHが時間軸でPUCCH内の全てのOFDMシンボルが完全に重畳する場合と同一のUCI多重化規則に従う)
i.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合
1.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
−A/NをA/N PUCCHにCS/OCC/PRBオフセットが適用されたリソースを介して送信
2.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
−A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
ii.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット1である場合
1.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
−A/NをSR PUCCHリソースを介して送信。但し、SR PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合にはSRを送信せず、A/Nのみを送信する。
2.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
−A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
iii.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット2/3/4のうちの一つである場合
1.SRに対するUCI状態がPositive SR又はnegative SRである場合
−SRを明示的ビットで表現してA/Nに付け加えてUCIペイロードを生成後、生成されたUCIをA/N PUCCHリソースを介して送信
T0は以下のうちの1つである。T0は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力(capability)によるPDSCHの受信後、PDSCHに対応するA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(2)端末能力によるPDCCHの受信後、PDCCHから指示されたA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力による復調に必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(4)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(5)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
[提案方案#1]の変形として、A/NとCSIの間のUCI多重化についても、A/NとSRの間のUCI多重化のように、以下の動作を行うことができる。例えば、A/N PUCCHリソースとCSI PUCCHリソースが時間軸で(PUCCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳することができる。この場合、端末は(基準時点から)特定時点前まで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがCSI PUCCHリソースと時間軸で重畳するか否かによってA/NとCSIの間の多重化有無を決定することができる。
但し、端末がA/NとCSIの間の多重化を行わない場合には、A/NとCSIのうちの一つの送信を省略することができる。
一例として、端末はCSI PUCCHの送信開始時点(例えば、開始シンボル)(以下、Tcsi)を基準として、T0以前時点(以下、Tref,csi)まで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがCSI PUCCHリソースと時間軸で重畳するか否かによってA/NとCSIの間の多重化有無を決定することができる。Tref,csi=Tcsi−T0と定義され、OFDMシンボル単位で表現することができる。
(ケース1)Tref,csiまで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがCSI PUCCHリソースと時間軸で重畳する場合は、端末はA/NとCSIを多重化して送信することができる。
(1)A/N PUCCHがDL割り当てにより指示される場合
−A/NとCSIを多重化してA/N PUCCHリソースを介して送信
(2)A/N PUCCHがDL割り当てにより指示されない場合
−A/NとCSIを多重化してCSI PUCCHリソースを介して送信
(ケース2) (ケース1)に該当しない場合、端末はA/NとCSIのうちの1つを選択して送信することができる。例えば、(i)Tref,CSI時点後に受信された(又は送信が開始/終了した)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがCSI PUCCHリソースと時間軸で重畳するか、(ii)Tref,CSIまで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがCSI PUCCHリソースと時間軸で重畳しないか、又は(iii)Tref,CSIまで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが存在しない場合、端末はA/NとCSIのうちの1つを選択して送信することができる。
(1)Opt.1:CSIをCSI PUCCHリソースを介して送信(A/N送信を省略)
(2)Opt.2:A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信(CSI送信を省略)
T0は以下のうちの1つである。T0は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力によるPDSCHの受信後、PDSCHに対応するA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(2)端末能力によるPDCCHの受信後、PDCCHから指示されたA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力による復調に必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(4)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(5)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
[提案方案#1A]端末に送信設定/指示されたPUCCHリソースがスロット内の時間軸で全体又は一部のOFDMシンボルが重畳する場合、端末が以下のUCI多重化規則に従ってUCI多重化(例えば、UCI多重化)を行う方案
(1)スロット内で重畳したPUCCHリソースが以下の条件の全体或いは一部を満たす場合、端末は重畳したPUCCHリソースに対するUCIを多重化して単一のPUCCHリソース(以下、MUX PUCCH)を介して送信
A.条件#1
i.Opt.1:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロット内に重畳したPUCCHリソースに対するUCIを多重化すると仮定する時、多重化されたUCIを送信する(単一の)PUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルがHARQ−ACKに対するPDSCH及び/又はSPS PDSCH解除(release)の(各々の)最後の(OFDM)シンボルからT1以後に開始
ii.Opt.2:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロットの1番目の(OFDM)シンボル(又はUL送信が許容された1番目の(OFDM)シンボル)がHARQ−ACKに対応するPDSCH(又はSPS PDSCH解除)の最後の(各々の)(OFDM)シンボルからT1以後に開始
iii.Opt.3:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロット内に重畳したPUCCHリソースに対するUCIを多重化すると仮定する時、多重化されたUCIを送信する(単一の)PUCCHリソース、及びスロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるPUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルがHARQ−ACKに対応するPDSCH(又はSPS PDSCH解除)の(各々の)最後の(OFDM)シンボルからT1以後に開始
iv.Opt.4:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロット内に重畳したPUCCHリソースに対するUCIを多重化すると仮定する時、多重化されたUCIを送信する(単一の)PUCCHリソース、及びスロット内に重畳したCSI PUCCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるPUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルがHARQ−ACKに対応するPDSCH(又はSPS PDSCH解除)の(各々の)最後の(OFDM)シンボルからT1以後に開始
v.Opt.5:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロット内の任意のUCI組み合わせ/UCIペイロードに対して端末に設定された(全ての)PUCCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるPUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルがHARQ−ACKに対応するPDSCH(又はSPS PDSCH解除)の(各々の)最後の(OFDM)シンボルからT1以後に開始
B.条件#2
i.Opt.1:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、DCIにより送信が指示されたPUCCHリソースが存在する場合)スロット内に重畳したPUCCHリソースに対するUCIを多重化すると仮定する時、特定の規則によって選択される(単一の)PUCCHリソース、及びスロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるPUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルが(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始
ii.Opt.2:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、DCIにより送信が指示されたPUCCHリソースが存在する場合)スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるPUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルが(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始
iii.Opt.3:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、DCIにより送信が指示されたPUCCHリソースが存在する場合)スロット内の任意のUCI組み合わせ/UCIペイロードについて端末に設定された(全ての)PUCCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるPUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルが(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始
iv.Opt.4:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、DCIにより送信が指示されたPUCCHリソースが存在する場合)スロットの1番目の(OFDM)シンボル(又はUL送信が許容された1番目の(OFDM)シンボル)が(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始
ここで、(スケジューリング)DCI基盤のPUCCHリソースは、DCIにより割り当てられたHARQ−ACK送信PUCCHリソースである。上記DCIの最後のシンボルは該当DCIを運ぶPDCCHが送信された最後のシンボルである。
(2)スロット内に重畳した(一部の)PUCCHリソースが条件を満たさない場合、端末は以下の動作を行うことができる。
A.Opt.1:端末は(2)の場合を期待せず、(2)の場合が発生した時に端末動作は端末具現に従う
B.Opt.2:端末は(1)の条件を満たさない(一部の)PUCCHリソースに対するUCIに対する送信を省略し、(1)の条件を満たす残りのPUCCHリソースに対するUCIを多重化して単一のPUCCHリソースを介して送信
C.Opt.3:端末はスロット内に重畳したPUCCHリソースに対する送信を省略
D.Opt.4:端末は(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち)特定の(一つの)PUCCHリソース(例えば、最も高い優先順位のUCIを送信するPUCCHリソース、又は時間軸で最も先になるPUCCHリソース)のみを送信し、残りは送信を省略
但し、スロット内(上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより送信が指示された)の重畳したPUCCHリソースに対するUCIを多重化すると仮定する時、(多重化する)UCI組み合わせ、(全体)UCIペイロードサイズなどに基づいて定められた特定の規則によって、多重化されたUCIを送信する(単一の)PUCCHリソース(以下、MUX PUCCH)が新しく決定される。
ここで、T1は端末がPDSCHを受信した後、HARQ−ACK送信を行うために必要な端末処理時間に対応する値である。また、T2は端末がUL送信に対する(スケジューリング)DCIを受信した後、UL送信を行うために必要な端末処理時間に対応する値である。T1とT2は(OFDM)シンボル単位で表現することができる。
端末は時間軸で重畳したPUCCHリソースの間のUCI多重化有無を決定する時、少なくとも2個のタイムライン条件を考える。タイムライン条件#1は、PDSCHの受信後、HARQ−ACK送信までの端末処理時間を保障するための条件である。タイムライン条件#1は、HARQ−ACKに対応するPDSCHの最後の(OFDM)シンボルから一定時間T1以後にHARQ−ACK送信が行われることを目的とする。従って、T1時間に基づく条件は、HARQ−ACK送信が行われるULリソースを基準として適用する必要があり、重畳したUCIが多重化されると仮定する時、(特定の規則によって)決定されるPUCCHリソースの開始時点とHARQ−ACKに対応するPDSCHの最後の(OFDM)シンボルの間に適用することができる。タイムライン条件#2は、PDCCHの受信後、UL送信までの端末処理時間を保障するための条件である。タイムライン条件#2は、(重畳したPUCCHのうちの一つ以上のUL送信をスケジュールする)PDCCHの最後の(OFDM)シンボルから一定の時間T2以後にUL送信が行われることを目的とする。タイムライン条件#2は、任意のUL送信開始からT2以前にスケジュール有無を把握できるようにするという目的もある。従って、重畳したPUCCHリソースのうち、最も先のULリソースよりT2以前に(重畳したPUCCHのうちの一つ以上のUL送信をスケジュールする)PDCCHに対する受信が終了しなければならない。即ち、タイムライン条件#2は、スロット内に重畳したPUCCHリソース(及びUCIを多重化すると仮定する時、特定の規則によって選択される(単一の)PUCCHリソース)のうち、(時間軸で)最も先になるPUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルが(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始される条件である。
[提案方案#1B] 端末に設定/指示されたPUCCHリソースとPUSCHリソースがスロット内の時間軸で全体或いは一部のOFDMシンボルが重畳する場合、端末が以下のUCI多重化規則に従ってUCI多重化を行う方案
(1)スロット内に重畳したPUCCHリソース及びPUSCHリソースが以下の条件の全体或いは一部を満たす場合、端末は重畳したPUCCHリソース及びPUSCHリソースに対するUCI及びUL−SCH TBを多重化して、単一のPUSCHリソース(以下、MUX PUSCH)により送信
A.条件#1
i.Opt.1:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロット内に重畳したPUCCHリソースに対するUCIを多重化すると仮定する時、多重化されたUCIを送信する(単一の)PUSCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルがHARQ−ACKに対するPDSCH及び/又はSPS PDSCH解除の(各々の)最後の(OFDM)シンボルからT1以後に開始
ii.Opt.2:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロットの1番目の(OFDM)シンボル(又はUL送信が許容された1番目の(OFDM)シンボル)がHARQ−ACKに対応するPDSCH(又はSPS PDSCH解除)の(各々の)最後の(OFDM)シンボルからT1以後に開始
iii.Opt.3:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロット内に重畳したPUCCHリソース及びPUSCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるUL送信リソースの1番目の(OFDM)シンボルがHARQ−ACKに対応するPDSCH(又はSPS PDSCH解除)の(各々の)最後の(OFDM)シンボルからT1以後に開始
iv.Opt.4:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、HARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースが存在する場合)スロット内の任意のUCI組み合わせ/UCIペイロードに対して端末に設定された(全ての)PUCCHリソースとスロット内の(全ての)PUSCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるUL送信リソースの1番目の(OFDM)シンボルが HARQ−ACKに対応するPDSCH(又はSPS PDSCH解除)の(各々の)最後の(OFDM)シンボルからT1以後に開始
B.条件#2
i.Opt.1:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、DCIにより送信が指示されたPUCCHリソースが存在する場合)スロット内に重畳したPUCCHリソース及びPUSCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるUL送信リソースの1番目の(OFDM)シンボルが(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始
ii.Opt.2:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、DCIにより送信が指示されたPUCCHリソースが存在する場合)スロット内の任意のUCI組み合わせ/UCI ペイロードに対して端末に設定された(全ての)PUCCHリソースと(全ての)PUSCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるUL送信リソースの1番目の(OFDM)シンボルが(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始
iii.Opt.3:(スロット内に重畳したPUCCHリソースのうち、DCIにより送信が指示されたPUCCHリソースが存在する場合)スロットの1番目の(OFDM)シンボル(又はUL送信が許容された1番目の(OFDM)シンボル)が(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始
ここで、(スケジューリング)DCI基盤のPUCCHリソースは、DCIにより割り当てられたHARQ−ACK送信のPUCCHリソースである。上記DCIの最後のシンボルは該当DCIを運ぶPDCCHが送信された最後のシンボルである。
(2)スロット内に重畳した(一部の)PUCCHリソース及び/又は(一部の)PUSCHリソースが上記条件を満たさない場合、
A.Opt.1:端末は(2)の場合を期待せず、(2)の場合が発生する時に端末動作は端末具現に従う
B.Opt.2:端末は(1)の条件を満たさない(一部の)PUCCHリソースに対応するUCIに対する送信及び/又は(一部の)PUSCHリソースに対応するUL−SCH TBに対する送信を省略。反面、端末は(1)の条件を満たす残りのPUCCHリソース及び/又は残りのPUSCHリソースに対するUCI及び/又はUL−SCHを多重化して、単一のPUCCHリソースや((1)の条件を満たす重畳したPUSCHリソースが存在する場合は)単一のPUSCHリソースを介して送信
C.Opt.3:端末はスロット内に重畳したPUCCHリソース及び/又はPUSCHリソースに対する送信を省略
D.Opt.4:端末は(スロット内に重畳したPUCCHリソース及びPUSCHリソースのうち)特定の(一つの)PUCCH又はPUSCHリソース(例えば、最も高い優先順位のUCIを送信するULリソース又は時間軸で最も先になるULリソース)のみを送信し、残りは送信を省略
但し、スロット内の(上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより送信指示された)重畳したPUCCHリソースに対するUCIを多重化すると仮定する時、(多重化する)UCI組み合わせ、(全体)UCIペイロードサイズなどに基づいて定められた特定の規則に従って、多重化されたUCIを送信する(単一の)PUCCHリソース(以下、MUX PUCCH)が新しく決定される。
ここで、T1は端末がPDSCHを受信した後、HARQ−ACK送信を行うために必要な端末処理時間に対応する値である。またT2は端末がUL送信に対する(スケジューリング)DCIを受信した後、UL送信を行うために必要な端末処理時間に対応する値である。T1とT2は(OFDM)シンボル単位で表現することができる。
端末は時間軸で重畳したPUCCHリソース及びPUSCHリソースの間のUCI多重化有無を決定する時、少なくとも2個のタイムライン条件を考える。タイムライン条件#1は、PDSCHの受信後、HARQ−ACK送信までの端末処理時間を保障するための条件である。タイムライン条件#1は、HARQ−ACKに対応するPDSCHの最後の(OFDM)シンボルから一定時間T1以後にHARQ−ACK送信が行われることを目的とする。従って、T1時間に基づく条件は、HARQ−ACK送信が行われるULリソースを基準として適用する必要があり、重畳したUCIが多重化されると仮定する時、(特定の規則によって)決定されるPUCCHリソース又はPUSCHリソースの開始時点とHARQ−ACKに対応するPDSCHの最後の(OFDM)シンボルの間に適用できる。タイムライン条件#2は、PDCCHの受信後、UL送信までの端末処理時間を保障するための条件である。タイムライン条件#2は、(重畳したPUCCHのうちの一つ以上のUL送信をスケジュールする)PDCCHの最後の(OFDM)シンボルから一定時間T2以後にUL送信が行われることを目的とする。タイムライン条件#2は、任意のUL送信開始からT2以前にスケジュール有無を把握できるようにするという目的もある。従って、重畳したPUCCHリソースのうち、最も先のULリソースよりT2以前に(重畳したPUCCHのうちの一つ以上のUL送信をスケジュールする)PDCCHに対する受信が終了しなければならない。即ち、タイムライン条件#2は、スロット内に重畳したPUCCHリソース及びPUSCHリソースのうち、(時間軸で)最も先になるPUCCHリソースの1番目の(OFDM)シンボルが(スケジューリング)DCIの最後の(OFDM)シンボルからT2以後に開始される条件である。
[提案方案#1D] スロット内で端末に設定/指示された(準−静的に設定された)(単一の)SR PUCCHリソースが2つ以上の(準−静的に設定された)CSI PUCCHリソースと時間軸で重畳する場合に、端末が以下のうちの一つの動作を行う方案
(1)Opt.1:SRビットを各CSI PUCCHリソースのUCIペイロードに全て追加してCSIとSRを多重化して送信。即ち、SR情報をSR PUCCHと重畳した全てのCSI PUCCHに含めることができる。
−複数のCSI PUCCHリソースに含まれるSR情報は、最初のCSI PUCCHリソースに送信されたSR情報がコピーされる(或いは同一に送信される)形態である。即ち、複数のCSI PUCCHリソースに含まれるSR情報は、全て同一にコピーされた情報である。また複数のCSI PUCCHリソースに含まれるSR情報は、各CSI PUCCHリソースごとに更新された(或いは、各CSI PUCCH時点の端末のSR状態(例えば、negative又はpositive)を反映する)SR情報である。即ち、複数のCSI PUCCHリソースに含まれるSR情報は、毎CSI PUCCHリソースの送信時点ごとに更新されたSR情報である。
(2)Opt.2:SRビットを特定の一つのCSI PUCCHリソースのUCIペイロードのみに追加してCSIとSRを多重化して送信。ここで、特定の一つのCSI PUCCHリソースは以下のうちの一つである。
−Opt.2−1:時間軸で最初(又は最後)のCSI PUCCHリソース、或いは開始時点が最も早い(又は遅い)CSI PUCCHリソース。即ち、SR情報をSR PUCCHと重畳した全てのCSI PUCCHのうちの1番目のCSI PUCCHのみに含めることができる。
−Opt.2−2:最も送信容量が大きいCSI PUCCHリソース
−Opt.2−3:最も高い優先順位を有するCSIに設定されたCSI PUCCHリソース
NRシステムでは単一のCSI PUCCHリソースと一つ又はそれ以上のSR PUCCHリソースが一つのスロット内で重畳する場合、全てのUCIを多重化して単一のCSI PUCCHリソースを介して送信する動作が考えられる。この時、CSIとSRを多重化する問題について、上記の場合とは逆に、単一のSR PUCCHリソースが複数のCSI PUCCHリソースと重畳する場合のUCI多重化規則も定める必要がある。この問題については、上述したオプションを考慮できる。
[提案方案#1E]スロット内において、端末に設定/指示された(単一の)AN PUCCHリソースが2つ以上の(準−静的に設定された)CSI PUCCHリソースと時間軸で重畳する場合、端末は以下のうちの一つの動作を行う方案
(1)AN PUCCHリソースがDCIに基づいてスケジュールされた場合
A.Opt.1:AN PUCCHリソースと重畳するCSI PUCCHリソースのうち、特定の一つのCSI PUCCHリソースに対するCSI報告をHARQ−ACKと多重化して(単一の)PUCCHリソースを介して送信する。例えば、特定の一つのCSI PUCCHリソースは、時間軸上で最も早い或いは優先順位が最も高いCSIに対して設定された/対応するCSI PUCCHリソースを含む。
i.多重化されたUCIを送信する(単一の)PUCCHリソースは、HARQ−ACK送信を目的として設定されたPUCCHリソースのうち、(DCI及び全体UCIペイロードサイズに基づいて)選択されたリソースである。DCI及び全体UCIペイロードサイズに基づいてPUCCHリソースを選択する方法を例示すると以下の通りである。まず端末は全体UCIペイロードビット数(NUCI)によって、以下のうちの一つのPUCCHリソースセットを選択する。
−PUCCHリソースセット#0、UCIビット数≦2であると、
−PUCCHリソースセット#1、2<UCIビット数≦N1であると、
...
−PUCCHリソースセット#(K−1)、NK-2<UCIビット数≦NK-1であると、
ここで、KはPUCCHリソースセット数を示し(K>1)、NiはPUCCHリソースセット#iが支援する最大のUCIビット数である。例えば、PUCCHリソースセット#1はPUCCHフォーマット0〜1のリソースで構成され、それ以外のPUCCHリソースセットはPUCCHフォーマット2〜4のリソースで構成される(表5を参照)。UCI送信に使用されるPUCCHリソースは、選択されたPUCCHリソースセット内においてDCI内のARIにより指示される。
ii.特定のCSI PUCCH以外の残りのCSI PUCCH及び対応するCSI報告送信は省略できる。
B.Opt.2:AN PUCCHリソースと重畳するCSI PUCCHリソースに対するCSI報告の全体或いは該当CSI報告のうち、予め定義/設定された優先順位規則によって優先順位が高い最大M個のCSI報告のみをHARQ−ACKと多重化して(単一の)PUCCHリソースで送信する。
i.M値は1又は2である。
ii.M値は予め約束された値であるか、又は上位階層信号により設定/定義される値である。
iii.多重化されたUCIを送信する(単一の)PUCCHリソースは、HARQ−ACK送信を目的として設定されたPUCCHリソースのうち、(DCI及び全体UCIペイロードサイズに基づいて)選択されたリソースである。
(2)AN PUCCHリソースが準−静的に設定された場合(即ち、AN PUCCHリソースがDCIに基づいてスケジュールされない場合)(例えば、SPS PDSCHに対するANの場合)
A.Opt.1:AN PUCCHリソースと重畳する各CSI PUCCHリソースごとにHARQ−ACKをCSI報告と多重化して該当CSI PUCCHリソースで送信する。
B.Opt.2:AN PUCCHリソースと重畳するCSI PUCCHリソースのうちの特定の一つのCSI PUCCHリソースについて、HARQ−ACKをCSI報告と多重化して該当CSI PUCCHリソースで送信する。例えば、特定の一つのCSI PUCCHリソースは時間軸上で最も早い或いは優先順位が最も高いCSIに設定されたPUCCHリソースを含む。
ここで、AN PUCCHリソースはHARQ−ACK送信のためのPUCCHリソースを意味する。
ここで、CSI PUCCHリソースはCSI送信のためのPUCCHリソースを意味する。
NRシステムでは柔軟なPUCCH送信区間の設定が支援されるので、単一のAN PUCCHリソースと一つ以上のCSI PUCCHリソースが1スロット内で重量することができる。まず、AN PUCCHリソースがDCIに基づいてスケジュールされる場合、HARQ−ACKとCSIの多重化したUCIがHARQ−ACK送信の目的で設定されたPUCCHリソースから選択/送信されることができる。この場合、比較的支援可能なUCIペイロードサイズ範囲が大きいので、優先順位規則に基づいて(優先順位が高い)特定の複数のCSI PUCCHリソースに対する複数のCSI報告をHARQ−ACKと多重化して送信する動作が支援される。但し、HARQ−ACKと多重化可能な最大のCSI報告個数は上位階層(例えば、RRC)信号などにより制限される。又は簡単な方案として、上記場合において、AN PUCCHリソースと時間軸で1番目に重畳するCSI PUCCHリソースに対するCSI報告のみをHARQ−ACKと多重化して送信する方案が考えられる。一方、AN PUCCHリソースが上位階層(例えば、RRC)信号などにより準−静的に設定される場合(例えば、SPS PDSCHに対するAN PUCCHリソース)、HARQ−ACKとCSIの多重化したUCIがCSI PUCCHリソースにより送信される。この場合、AN PUCCHリソースと重畳するCSI PUCCHリソースの各々について、HARQ−ACKとCSIを多重化して各CSI PUCCHリソースにより送信するか(即ち、HARQ−ACKの立場で繰り返し送信)、AN PUCCHリソースと重畳する1番目のCSI PUCCHリソースについて、HARQ−ACKとCSIを多重化して該当CSI PUCCHリソースにより送信することができる。
[提案方案#1F] スロット内において、端末に設定/指示された(単一の)PUSCHリソースが2つ以上のCSI PUCCHリソース(又はAN PUCCHリソース)と時間軸で重畳する場合に、端末が以下のうちの一つの動作を行う方案
(1)Opt.1:PUSCHと重畳したCSI PUCCHリソース(又はAN PUCCHリソース)のうち、特定の一つのCSI PUCCHリソース(又はAN PUCCHリソース)に対するCSI報告(又はHARQ−ACK情報)をUL−SCH TB(例えば、ULデータ)と多重化してPUSCHリソースを介して送信(例えば、UCIピギーバック)。
−特定の一つのCSI PUCCHリソースは、時間軸で最も先になる或いは優先順位が最も高いCSIに設定されたCSI PUCCHリソースを含む。また、特定の一つのAN PUCCHリソースは、時間軸で最も先になるAN PUCCHリソースを含む。
−特定の一つのCSI PUCCH(又はAN PUCCH)以外の残りのCSI PUCCH(又はAN PUCCH)及び対応するCSI報告(又はHARQ−ACK)の送信は省略できる。
(2)Opt.2:PUSCHと重畳したCSI PUCCHリソース(又はAN PUCCHリソース)に対するCSI報告(又はHARQ−ACK情報)を全てUL−SCH TB(例えば、ULデータ)と多重化してPUSCHリソースを介して送信(例えば、UCIピギーバック)。又はPUSCHと重畳したCSI PUCCHリソース(又はAN PUCCHリソース)に対するCSI報告(又はHARQ−ACK情報)のうち、予め定義/設定された優先順位規則に従って優先順位が高い最大M個までのCSI報告(又はHARQ−ACK情報)をUL−SCH TB(例えば、ULデータ)と多重化してPUSCHリソースを介して送信(例えば、UCIピギーバック)
−M値は1又は2である。
−M値は予め約束された値であるか、又は上位階層(例えば、RRC)信号により設定/定義される値である。
[提案方案#1F]において、PUSCHリソースをCSI PUCCHリソースに置き換え、UL−SCH TBをCSIに置き換えた場合、CSI PUCCHリソースとAN PUCCHリソースに対するCI多重化動作は同様に適用できる。
NRシステムは柔軟なPUCCH送信区間の設定が支援されるので、単一のPUSCHリソースと一つ又はそれ以上のCSI PUCCHリソース(又はAN PUCCHリソース)が1スロット内で重畳する場合があり得る。この場合、優先順位規則に基づいて(優先順位が高い)M個のCSI PUCCHリソース(又はAN PUCCHリソース)に対するM個のCSI報告のみをPUSCHでUCIピギーバックすることができる。M値は予め約束された値であるか、又は上位階層信号により設定/定義された値である。又は簡単な方案として、PUSCHリソースと時間軸で1番目に重畳したCSI PUCCHリソース(又はAN PUCCHリソース)に対するCSI報告(又はHARQ−ACK)のみをPUSCHでUCIピギーバックすることができる。
[提案方案#1G]NRシステムでは、1スロット内の(TDMされた)PUCCH送信個数を制限する動作が考慮される。従って、1スロット内の複数のPUCCH送信が指示/設定される場合に対する端末の動作を定義する必要がある。
例えば、端末が1スロット内で(TDMされた)PUCCHリソースを最大M個まで送信できる時(例えば、M=2)、特定のスロットで(TDMされた)(即ち、重複しない)N個(N>M)のPUCCHリソースに対する送信が設定及び/又は指示される。ここで、(TDMされた)N個のPUCCHリソースは、時間軸で重複しないPUCCHリソースを意味する/含む。この場合、端末は以下のうちの一つの方法によりスロット内でM個以下の(TDMされた)PUCCHリソースを送信することができる。ここで、PUCCHリソースを送信することは、PUCCHリソースを用いて対応してUCIを送信することを意味する/含む。
(1)方法#1:優先順位規則に従って、スロット内の優先順位が高いM個以下の(TDMされた)PUCCHリソースを選択して送信
A.以下のうちの一つ以上の優先順位規則が適用される。
i.優先順位規則#1:スケジューリング方法による優先順位
−DCIによりUCI送信が指示されたPUCCHリソース(例えば、ARIにより指示されたPUCCHリソース)>上位階層(例えば、RRC)信号により設定されたPUCCHリソース(例えば、SPS PDSCHに対するAN PUCCHリソース、周期的CSI報告のためのPUCCHリソースなど)
ii.優先順位規則#2:PUCCHフォーマットによる優先順位
−Short PUCCH(例えば、PUCCHフォーマット0/2)>Long PUCCH(例えば、PUCCHフォーマット1/3/4)
iii.優先順位規則#3:UCIタイプによる優先順位
−HARQ−ACKを送信するPUCCHリソース>SRを送信するPUCCHリソース(HARQ−ACKは含まない)>CSIを送信するPUCCHリソース(HARQ−ACK/SRは含まない)
−但し、(1スロット内において)同じUCIタイプに対する(TDMされた)複数のPUCCHリソースが存在する場合、同じUCIタイプの複数の報告に対する(予め約束された)優先順位規則によって優先順位が高い報告に対応するPUCCHリソースが(M個のPUCCHリソース選択の観点で)高い優先順位を有する。即ち、同じタイプの複数のUCI(例えば、CSI)に対応する複数のPUCCHリソースが存在する場合、各PUCCHリソースの優先順位は対応するUCIの優先順位に従う。
CSI報告の間の優先順位は、CSI報告タイプ(例えば、非周期的CSI報告、準−静的CSI報告、周期的CSI報告)、CSI報告が送信される物理チャネル、CSI報告のコンテンツ(例えば、layer1 Received Signal Received Power、L1−RSRP)、CSI報告に関連するセルのインデックス、CSI報告に関連するID、CSI報告構成の最大数のうち、いずれか1つに基づいて決定される。例えば、本発明の優先日前に公開された、NRシステムにおけるCSI報告の優先順位は、以下のように定義される(3GPP 38.214 Rel-15.1.0、5.2.5"Priority rules for CSI reports";2018−03)。
[数1]
PriCSI(y,k,c,s)=2*16*Ms*y+16*Ms*k+Ms*c+s
−非周期的CSI報告がPUSCH上で送信される場合はy=0であり、準−静的CSI報告がPUSCH上で送信される場合はy=1であり、準−静的CSI報告がPUCCH上で送信されるは場合はy=2であり、周期的CSI報告がPUCCH上で送信される場合はy=4であり、
−L1−RSRPを運ぶCSI報告の場合はk=0であり、L1−RSRPを運ばないCSI報告の場合はk=1であり、
−cはサービングセルのインデックスを示し、
−sはCSI報告の構成に関連するID(例えば、ReportConfigID)を示し、
−Msは上位階層信号により設定されるCSI報告構成の最大個数である。
ここで、PriCSI(y,k,c,s)値が小さいほど優先順位が高い。
iv.優先順位規則#4:送信順序による優先順位
−(開始又は終了OFDMシンボルを基準として)時間軸上で送信順序が早いPUCCHリソース>時間軸上で送信順序が遅いPUCCHリソース
上記優先順位規則において、不等号が大きい方が高い優先順位を示す。
一方、1スロット内の(TDMされた)M個のPUCCHを送信する場合、少なくとも一つ以上のPUCCHリソースはPUCCHフォーマットYに従うことができる。ここで、PUCCHフォーマットYは短いシンボル区間(例えば、1〜2シンボル)を有するPUCCHリソースを含む。例えば、PUCCHフォーマットYはPUCCHフォーマット0/2(又はShort PUCCH)を含む。なお、PUCCHフォーマットXは長いシンボル区間(例えば、4〜14シンボル)を有するPUCCHリソースを含む。例えば、PUCCHフォーマットXはPUCCHフォーマット1/3/4(又はShort PUCCH)を含む。
1スロット内の(TDMされた)M個のPUCCHを送信する場合、少なくとも1つ以上の(例えば、S個)PUCCHリソースがPUCCHフォーマットYに該当することにより、1スロット内で送信可能なPUCCHフォーマットXのPUCCHリソース数は最大L(<M)に制限される(例えば、L=M−S)。従って、優先順位規則によるPUCCHリソースの選択過程においてPUCCHフォーマットXのPUCCHリソース数がLに到達した場合、端末は次の優先順位のPUCCHリソースを選択するためにPUCCHフォーマットXのPUCCHリソースを除いた残りのPUCCHリソースについて優先順位規則によるPUCCHリソース選択過程を行うことができる。反面、PUCCHフォーマットXのPUCCHリソース数がLに到達しない場合は、端末は次の優先順位のPUCCHリソースを選択するために、PUCCHフォーマットXのPUCCHリソースを含む残りのPUCCHリソースに対して優先順位規則によるPUCCHリソース選択過程を行うことができる。ここで、M=2である場合、S=1及びL=1である。
例えば、スロット内の(TDMされた)PUCCHリソースのうち、優先順位が高い2個のPUCCHリソースのみについて送信が許容されることができる(即ち、M=2)。この時、最優先順位のPUCCHリソースのPUCCHフォーマットがLong PUCCH(例えば、PUCCHフォーマット1/3/4)である場合、次優先順位のPUCCHリソースはLong PUCCHリソースを除いて残りのPUCCHリソース(即ち、Short PUCCHリソース)(例えば、PUCCHフォーマット0/2)のみから選択できる。なお、最優先順位のPUCCHリソースのPUCCHフォーマットがShort PUCCH(例えば、PUCCHフォーマット0/2)である場合は、次優先順位のPUCCHリソースはLong PUCCHリソースを含んで残りのPUCCHリソースから選択される。従って、最優先順位のPUCCHリソースのPUCCHフォーマットによって、次優先順位のPUCCHリソースを選択するためのPUCCHリソースセットが変化する。一方、最優先順位のPUCCHリソースがLong PUCCHであり、最優先順位のPUCCHリソースを除いた残りのPUCCHリソースがいずれもLong PUCCHである場合、端末は該当スロットで最優先順位のPUCCHリソースのみを送信することができる。
具体的な例として、PUCCHフォーマット1であるAN PUCCHリソース、PUCCHフォーマット2であるCSI PUCCHリソース、及びPUCCHフォーマット1であるSR PUCCHリソースが1スロット内に存在すると仮定する。この時、優先順位規則によれば、まず最優先順位のPUCCHリソースとしてAN PUCCHリソースが選択される。なお、1スロット内に最大1個のLong PUCCHフォーマット(=PUCCHフォーマット1/3/4)のみが許容されるので、次優先順位のPUCCHリソースとしてPUCCHフォーマット2であるCSI PUCCHリソース(Short PUCCH)が選択されることができる。また上記の例示において、AN PUCCHリソースをShort PUCCHフォーマットとして仮定する場合、次優先順位のPUCCHリソースはLong PUCCHフォーマット及びShort PUCCHフォーマットのうちのいずれであってもよい。従って、次優先順位のPUCCHリソースとしてPUCCHフォーマット1のSR PUCCHリソース(Long PUCCH)が選択されることができる。
具体的な他の例として、PUCCHフォーマット1であるCSI#1PUCCHリソース、PUCCHフォーマット2であるCSI#2PUCCHリソース、及びPUCCHフォーマット1であるCSI#3PUCCHリソースが1スロット内に存在すると仮定する。CSI報告の間の優先順位はCSI#1>CSI#3>CSI#2であると仮定する。この時、優先順位規則によれば、まず最優先順位のPUCCHリソースとしてCSI#1のPUCCHリソースが選択される。なお、1スロット内に最大1個のLong PUCCHフォーマット(=PUCCHフォーマット1/3/4)のみが許容されるので、次優先順位のPUCCHリソースとしてPUCCHフォーマット2であるCSI#2PUCCHリソース(Short PUCCH)が選択されることができる。また上記の例示において、CSI#1のPUCCHリソースをShort PUCCHフォーマットとして仮定する場合、次優先順位のPUCCHリソースはLong PUCCHフォーマット及びShort PUCCHフォーマットのうちのいずれであってもよい。従って、次優先順位のPUCCHリソースとしてPUCCHフォーマット1のCSI#3のPUCCHリソース(Long PUCCH)が選択されることができる。
図12は方法#1の"優先順位規則#3:UCIタイプによる優先順位"による制御情報の送信過程を例示する。図12の例示は、スロット内の(TDMされた)PUCCHリソースのうち、優先順位が高い2個のPUCCHリソースのみについて送信が許容されると仮定する。
図12を参照すると、端末(又は基地局)は複数のUCIのうちの最高の優先順位を有する第1UCIを決定し、該複数のUCIは同一の時区間内の複数の重複しないPUCCHリソースに対応する(S1202)。各々のUCIは各々のPUCCHリソースに対応し、PUCCHリソースの優先順位は対応するUCIの優先順位に従う。その後、端末(又は基地局)は第1UCIに対応するPUCCHリソースのフォーマットに基づいて、UCIセットのうちの最高の優先順位を有する第2UCIを決定する(S1204)。その後、端末は第1及び第2UCIを各々対応するPUCCHリソースを用いて送信し(S1206)、基地局は第1及び第2UCIを各々対応するPUCCHリソースを用いて受信する。
ここで、第1UCIに対応するPUCCHリソースが第1フォーマットである場合、UCIセットは複数のUCIのうち、第1UCIを除いて残りのUCIを全て含む。反面、第1UCIに対応するPUCCHリソースが第2フォーマットである場合は、UCIセットは複数のUCIのうち、第1UCIを除いて残りのUCIのうち、第1フォーマットのPUCCHリソースに対応する一つ以上のUCIのみを含む。即ち、UCIセットは、複数のUCIのうち、第1UCIを除いて残りのUCIのうち、第2フォーマットのPUCCHリソースに対応するUCIを除いて残りのUCIのみを含む。
ここで、第1フォーマットのPUCCHリソースは所定の値より小さい区間を有する(Short PUCCH)。例えば、第1フォーマットのPUCCHリソースは1〜2個のシンボル区間を有する。例えば、第1フォーマットはPUCCHフォーマット0/2を含む。一方、第2フォーマットのPUCCHリソースは所定の値と等しい又は大きい区間を有する(Long PUCCH)。例えば、第2フォーマットのPUCCHリソースは4個以上(例えば、4〜14個)のシンボル区間を有する。例えば、第1フォーマットはPUCCHフォーマット1/3/4を含む。ここで、シンボルはOFDM基盤のシンボル、例えば、CP−OFDM、DFT−s−OFDMシンボルを含む。
複数のUCIはいずれも同じUCIタイプであることができる。ここで、同じUCIタイプはA/N(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)、CSI(Channel State Information)又はSR(scheduling Request)である。
第1UCIに対応するPUCCHリソースがLong PUCCHであり、複数のUCIのうち、第1UCIを除いた残りのUCIに対応するPUCCHリソースがいずれもLong PUCCHである場合、該当スロットで第1UCIのみが送信される。
また通信装置は自律走行車両に使用される装置を含む。
(2)方法#2:N個の(TDMされた)PUCCHリソースのうちの一部(TDMされた)PUCCHリソースに対するUCIを多重化して単一のPUCCHリソースにより送信することにより、スロット内において、M個以下の(TDMされた)PUCCHリソースを送信
A.例えば、優先順位規則によって、該当スロット内の優先順位が高いM個の(TDMされた)PUCCHリソースを選択することができる(方法#1を参照)。その後、残りのPUCCHリソースに対するUCIは、上記選択されたM個の(TDMされた)PUCCHリソースのうちの最後のPUCCHリソースと重畳すると仮定して、UCIを多重化して送信する。
[提案方案#1H] 端末が、(2ビット以下のANに対する)AN PUCCHリソースとN個の(例えば、N>1)SR PUCCHリソースに対するUCI多重化を行う時、AN PUCCHに対するスケジューリング方法及び/又はAN PUCCHに対して設定されたPUCCHリソース集合数Kによって多重化されたUCI(例えば、AN/SR)を送信するPUCCHフォーマットを以下のように異ならせる方案
(1)AN PUCCHリソースがDCI(例えば、ARI)により指示された場合
A.K>1である場合
−多重化されたUCI(例えば、AN/SR)をPUCCHフォーマット2/3/4のうちの1つで送信
B.K=1である場合
−多重化されたUCI(例えば、AN/SR)をPUCCHフォーマット0/1のうちの1つで送信
(2)AN PUCCHリソースがDCI(例えば、ARI)により指示されない場合(例えば、AN PUCCHリソースがSPS PDSCHに対するA/N情報に連関する場合)
A.K>1である場合
−Opt.1:多重化されたUCI(例えば、AN/SR)をPUCCHフォーマット0/1のうちの1つで送信
−Opt.2:多重化されたUCI(例えば、AN/SR)を特定のARI値を仮定して選択されたPUCCHフォーマット2/3/4のうちの1つで送信
B.K=1である場合
−多重化されたUCI(例えば、AN/SR)をPUCCHフォーマット0/1のうちの1つで送信
上述した方法により、AN PUCCHリソースがN個(例えば、N>1)のSR PUCCHリソースと時間軸で重畳する時、端末はANとSRを多重化することができる。
端末は(総)UCIペイロードサイズによってPUCCHリソース集合を選択した後、選択されたPUCCHリソース集合内のPUCCHリソースのうち、ARIにより指示されたPUCCHリソースによりUCI(例えば、HARQ−ACK)を送信することができる。ここで、ARI(ACK/NACKリソース指示子)はDCI内のPUCCHリソースを指示するビットフィールドを意味する。
一方、AN PUCCHリソースに対するPUCCHリソース集合個数は複数である(K>1)。この場合、端末はANと他のUCIを多重化した後、多重化された(総)UCIペイロードサイズに対応するPUCCHリソース集合を選択する。その後、端末は該当PUCCHリソース集合内のPUCCHリソースのうち、ARIにより指示されたPUCCHリソースを用いて多重化されたUCIを送信する。この時、PUCCHリソース集合が支援するUCIサイズが2ビット以下である場合、PUCCHリソース集合はPUCCHフォーマット0/1を含む。反面、PUCCHリソース集合が支援するUCIサイズが3ビット以上である場合は、PUCCHリソース集合はPUCCHフォーマット2/3/4を含む。PUCCHリソース集合個数が一つ以上であると、少なくとも一つのPUCCHリソース集合は2ビット以下のUCI送信用として設定される。従って、AN PUCCHリソースがARIにより指示され、AN PUCCHリソースに対するPUCCHリソース集合個数が2個以上であると、端末は3ビット以上のUCI送信用であるPUCCHフォーマット2/3/4によりUCIを送信することができる。この場合、端末はANと複数のSRとの間で多重化を行う時、複数のSR PUCCHリソースに関するSR情報をマルチ−ビットSR情報をANペイロードに追加した後、全体UCIペイロードサイズにより選択されたPUCCHリソース集合内でARIにより指示されたPUCCHフォーマット2/3/4のうちの一つにより多重化されたAN/SRを送信することができる。
しかし、AN PUCCHリソースがARIにより指示されても、AN PUCCHリソースに対するPUCCHリソース集合個数が1個であると、端末はPUCCHフォーマット2/3/4リソースを使用できない。従って、多重化されたAN/SRをPUCCHフォーマット0/1リソースを介して送信する方案が考えられる。例えば、端末はANと複数のSRの間の多重化を行う時、AN PUCCHがPUCCHフォーマット1であると、PUCCHフォーマット0に従うSR PUCCHリソースに対するSR送信を省略し、PUCCHフォーマット1に従うSR PUCCHリソースのうち、positive SRでありかつ優先順位が最も高いSRに対応するSR PUCCHリソースによりANを送信する(但し、全部negative SRであると、AN PUCCH送信)。又はAN PUCCHがPUCCHフォーマット0であると、AN PUCCHリソースに対して最大2個のCSオフセットを適用して2個のSR PUCCH(グループ)に関するSR情報を表現することができる。即ち、positive SRであるSR PUCCHを少なくとも一つ以上含みながら、優先順位が最も高いSR PUCCH(グループ)に対応するCSオフセットをAN PUCCHフォーマット0に適用することができる。
一方、SPS(Semi−Static scheduling)PDSCH送信に対応するAN PUCCHリソースはARIにより指示されず、上位階層(例えば、RRC)信号により準−静的に設定される。従って、SPS PDSCH送信に対応するAN PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが重畳する場合、端末はANと複数のSRの間の多重化を行う時、PUCCHフォーマット2/3/4リソースを使用することができない。従って、多重化されたAN/SRをPUCCHフォーマット0/1リソースを介して送信する方案を考えることができる。たとえ、端末がANと複数のSRの間の多重化を行う時、AN PUCCHがPUCCHフォーマット1であると、PUCCHフォーマット0に従うSR PUCCHリソースに対するSR送信を省略し、PUCCHフォーマット1を従うSR PUCCHリソースのうち、positive SRでありかつ優先順位が最も高いSRに対応するSR PUCCHリソースによりANを送信する(但し、全部negative SRであると、AN PUCCH送信)。又はAN PUCCHがPUCCHフォーマット0であると、AN PUCCHリソースに対して最大2個までCSオフセットを適用して2個のSR PUCCH(グループ)に関するSR情報を表現することができる。即ち、positive SRであるSR PUCCHを少なくとも一つ以上含みながら優先順位が最も高いSR PUCCH(グループ)に対応するCSオフセットをAN PUCCHフォーマット0に適用することができる。しかし、AN PUCCHリソースに対するPUCCHリソース集合個数が2個以上である場合は、ARIは指示されないが、端末はAN PUCCHリソースを決定するために特定のARI値(例えば、ARI=0)を仮定することができる。その後、端末は(1)複数のSR PUCCHリソースに関するSR情報をマルチ−ビットSR情報で表現してANペイロードに追加した後、(2)多重化された全体UCIペイロードサイズにより選択されたPUCCHリソース集合内でARI=0に対応するPUCCHフォーマット2/3/4リソースのうちの一つを用いて多重化されたAN/SRを送信することができる。
[提案方案#1H]の"多重化されたUCI(例えば、AN/SR)をPUCCHフォーマット0/1のうちの1つで送信"する動作について、端末がANとSRを以下のように多重化する動作を考えることができる。但し、PF0/1/2/3/4はPUCCHフォーマット0/1/2/3/4を意味する。
(1)Case #1:(単一の)ANと(単一の)SRの間のUCI多重化
A.AN PF0である場合
i.SR PF0である場合:Positive SRであると、ANをAN PF0リソースにCSオフセットを適用したリソースを介して送信。negative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信。
ii.SR PF1である場合
−Opt.1:Positive SRであると、ANをAN PF0リソースにCSオフセットを適用したリソースを介して送信。negative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信。
−Opt.2:Positive SRであると、ANをSR PF1リソースを介して送信。negative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信。
B.AN PF1である場合
i.SR PF0である場合:ANをAN PF1リソースを介して送信(SR drop)
ii.SR PF1である場合:Positive SRであると、ANをSR PF1リソースを介して送信。negative SRであると、ANをAN PF1リソースを介して送信。
(2)Case #2:(単一の)ANと(マルチプル)SR(w/単一のPUCCHフォーマット)の間のUCI多重化
A.AN PF0である場合
i.(マルチプル)SR PF0である場合
−(特定のSR PUCCHグループ内の)少なくとも一つのSR PUCCHに対するSR情報がPositive SRであると、ANをAN PF0リソースに(特定のSR PUCCHグループに対応する)CSオフセットを適用したリソースを介して送信
−この場合、全体K個のSR PUCCHをL個(例えば、L=2、K>L)のSR PUCCHグループにグルーピングした後、該当L個のSR PUCCHグループを各々互いに異なるL個のCSオフセットに対応/マッピングすることができる。特定のSR PUCCHグループに属するSRのうちのいずれか1つがPositiveであると、該当特定のSR PUCCHグループに対応するCSオフセットを適用したリソースによりANを送信するように動作
−全てのSR PUCCHに対するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信
ii.(マルチプル)SR PF1である場合
−Opt.1:(特定のSR PUCCHグループ内の)少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであると、ANをAN PF0リソースに(特定のSR PUCCHグループに対応する)CSオフセットを適用したリソースを介して送信。この場合、全体K個のSR PUCCHをL個(例えば、L=2、K>L)のSR PUCCHグループにグループ化した後、該当L個のSR PUCCHグループを各々互いに異なるL個のCSオフセットに対応/マッピングする。特定のSR PUCCHグループに属するSRのうちの少なくとも一つがPositiveであると、該当特定のSR PUCCHグループに対応するCSオフセットを適用したリソースによりANを送信するように動作。全てのSR PUCCHに関するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信
−Opt.2:少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであると、ANをSR PUCCHのうちの(最優先順位の)SR PUCCHに対応するSR PF1リソースを介して送信。全てのSR PUCCHに関するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信
B.AN PF1である場合
i.(マルチプル)SR PF0である場合:ANをAN PF1リソースを介して送信(SR drop)
ii.(マルチプル)SR PF1である場合:少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであると、ANをSR PUCCHのうちの(最優先順位の)SR PUCCHに対応するSR PF1リソースを介して送信。全てのSR PUCCHに関するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF1リソースを介して送信
(3)Case #3:(単一の)ANと(マルチプル)SR(w/互いに異なるPUCCHフォーマット)の間のUCI多重化
A.AN PF0である場合
i.(マルチプル)SR PF0+(マルチプル) SR F1である場合
−Opt.1:少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであり、SR PUCCHのうち、(最優先順位の)SR PUCCHがPF0である場合、ANをAN PF0リソースにCSオフセットを適用したリソースを介して送信。この場合、全体或いはPF0に設定されたK個のSR PUCCHをL個(例えば、L=2、K>L)のSR PUCCHグループにグループ化した後、該当L個のSR PUCCHグループを各々互いに異なるL個CSオフセットに対応/マッピングする。この場合、特定のSR PUCCHグループに属するSRのうちの少なくとも一つがPositiveであると、該当特定のSR PUCCHグループに対応するCSオフセットを適用したリソースによりANを送信するように動作。もしPF0に設定されたSR PUCCH数KがLと同一であるか、又はLより小さい場合には、別のグループ化無しに該当K個のSR PUCCHを各々互いに異なるK個のCSオフセットに対応/マッピングする。この場合、Positive SR PUCCHに対応するCSオフセットを適用したリソースによりANを送信するように動作。少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであり、SR PUCCHのうち、(最優先順位の)SR PUCCHがPF1である場合、ANを(該当)SR PF1リソースを介して送信。全てのSR PUCCHに関するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信
−Opt.2:(特定のSR PUCCHグループ内の)少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであると、ANをAN PF0リソースに(特定のSR PUCCHグループに対応する)CSオフセットを適用したリソースを介して送信。この場合、全体K個のSR PUCCHをL個(例えば、L=2、K>L)のSR PUCCHグループにグループ化した後、該当L個のSR PUCCHグループを各々互いに異なるL個のCSオフセットに対応/マッピングする。この場合、特定のSR PUCCHグループに属するSRのうちの少なくとも一つがPositiveであると、該当特定のSR PUCCHグループに対応するCSオフセットを適用したリソースによりANを送信するように動作。全てのSR PUCCHに関するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信
−Opt.3:(特定のSR PUCCHグループ内の)少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであると、ANを(上記特定のSR PUCCHグループに対応する)特定のSR PF1リソースを介して送信。この場合、全体K個のSR PUCCHをL個(例えば、L=the number of SRs configured with F1、K>L)SR PUCCHグループにグループ化した後、該当L個のSR PUCCHグループを各々互いに異なるL個のSR F1リソースに対応/マッピングする。この場合、特定のSR PUCCHグループに属するSRのうちの少なくとも一つがPositiveであると、該当特定のSR PUCCHグループに対応するSR F1リソースによりANを送信するように動作。全てのSR PUCCHに関するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF0リソースを介して送信
B.AN PF1である場合
i.(マルチプル)SR PF0+(マルチプル)SR F1である場合
−Opt.1:少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであり、SR PUCCHのうち、(最優先順位の)SR PUCCHがPF0である場合、ANをAN PF1リソースを介して送信(SR drop)。少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであり、SR PUCCHのうち、(最優先順位の)SR PUCCHがPF1である場合、ANを(該当)SR PF1リソースを介して送信。全てのSR PUCCHに関するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF1リソースを介して送信
−Opt.2:(特定のSR PUCCHグループ内の)少なくとも一つのSR PUCCHに関するSR情報がPositive SRであると、ANを(上記特定のSR PUCCHグループに対応する)特定のSR PF1リソースを介して送信。この場合、全体K個のSR PUCCHをL個の(例えば、L=the number of SRs configured with F1、K>L)SR PUCCHグループにグループ化した後、該当L個のSR PUCCHグループを各々互いに異なるL個のSR F1リソースに対応/マッピングする。この場合、特定のSR PUCCHグループに属するSRのうちの少なくとも一つがPositiveであると、該当特定のSR PUCCHグループに対応するSR F1リソースによりANを送信するように動作。全てのSR PUCCHに関するSR情報がnegative SRであると、ANをAN PF1リソースを介して送信
ここで、SRPUCCHグループは一つ以上のSR PUCCHで構成され、一つ以上のSR PUCCHグループが定義される。
上述した内容を整理すると以下の通りである。
(1)Case #1
A.AN PF0+単一のSR PF0=>AN+SR on AN PF0(CSオフセットにより)
B.AN PF0+単一のSR PF1=>AN+SR on AN PF0(CSオフセットにより)又はSR PF1(CH選択により)
C.AN PF1+単一のSR PF0=>AN only on AN PF1(SR省略により)
D.AN PF1+単一のSR PF1=>AN+SR on SR PF1(CH選択により)
(2)Case #2
A.AN PF0+マルチプルSR PF0=>AN+SR on AN PF0(CSオフセット及びSRバンドリングにより)
B.AN PF0+マルチプルSR PF1=>AN+SR on AN PF0(CSオフセット及びSRバンドリングにより)又はSR PF1(CH選択により)
C.AN PF1+マルチプルSR PF0=>AN only on AN PF1(SR省略により)
D.AN PF1+マルチプルSR PF1=>AN+SR on SR PF1(CH選択により)
(3)Case #3
A.AN PF0+(マルチプル)SR PF0+(マルチプル)SR PF1
i.Option 1
1.SR PF0がPositive SRであり、優先順位が最も高い場合、AN+SR on AN F0(CSオフセット及びSRバンドリングにより)。この場合、SRバンドリング対象はSR F0のみに限定
2.SR PF1がPositive SRであり、優先順位が最も高い場合、AN+SR on SR PF1(CH選択により)
ii.Option 2
1.SR PFがPositive SRであるか否かに関係なく、AN+SR on AN PF0(CSオフセット及びSRバンドリングにより)。この場合、SRバンドリング対象はSR PF0とSR PF1を全て含む
iii.Option 3
1.SR PFがPositive SRであるか否かに関係なく、AN+SR on SR PF1(CH選択及びSRバンドリングにより)。この場合、SRバンドリング対象はSR PF0とSR PF1を全て含む
B.AN PF1+(マルチプル)SR PF0+(マルチプル)SR PF1
i.Option 1
1.SR PF0がPositive SRであり、優先順位が最も高い場合、AN only on AN PF1(SR省略により)
2.SR PF1がPositive SRであり、優先順位が最も高い場合、AN+SR on SR PF1(CH選択により)
ii.Option 2
1.AN+SR on SR PF1(CH選択及びSRバンドリングにより)。この場合、SRバンドリング対象はSR PF0とSR PF1を全て含む
[提案方案#2]スロット内において、A/N PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが時間軸で(PUCCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳することができる。この場合、端末はA/Nと(positive)SRの間の多重化を仮定する時に使用されるPUCCH(以下、MUX PUCCH)の送信開始時点とSR PUCCHの送信開始時点の相対的な関係によってA/Nと(positive)SRの間の多重化有無を決定することができる。
但し、端末がA/Nと(positive)SRの間の多重化を行わない場合、A/Nと(positive)SRのうちの1つの送信が省略される。
一例として、端末はSR PUCCHの送信開始時点がMUX PUCCHの送信開始時点よりT0ほど先立つか又は遅れるかによって、以下のようにA/Nと(positive)SRの間の多重化有無が決定される。
(1)SR PUCCHの送信開始時点がMUX PUCCHの送信開始時点を基準としてT0 以前時点より先立つ場合
A.A/Nと(positive)SRのうちの一つを選択して送信
i.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合、SRをSR PUCCHリソースを介して送信(A/N送信を省略)
ii.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合、A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
(2)SR PUCCHの送信開始時点がMUX PUCCHの送信開始時点を基準としてT0以前時点より遅れる(又は同一である)場合
A.A/Nと(positive)SRを多重化して送信(又はA/N PUCCHとSR PUCCHが時間軸でPUCCH内の全てのOFDMシンボルに対して完全に重畳する場合と同一のUCI多重化規則に従う)
i.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合
1.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合、A/NをA/N PUCCHにCS/OCC/PRBオフセットが適用されたリソースを介して送信
2.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合、A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
ii.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット1である場合
1.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合、A/NをSR PUCCHリソースを介して送信。但し、SR PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合には、SRを送信せず、A/Nのみを送信することができる。
2.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合、A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
iii.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット2/3/4のうちの一つである場合
1.SRに対するUCI状態がPositive SR又はnegative SRである場合、A.SRを明示的ビットで表現してA/Nに付け加えてUCIペイロードを生成後、生成されたUCIをA/N PUCCHリソースを介して送信
T0は以下のうちの一つである。T0は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力によるPDSCHの受信後、PDSCHに対応するA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(2)端末能力によるPDCCHの受信後、PDCCHから指示されたA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力による復調に必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(4)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(5)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
[提案方案#2]はA/N PUCCHがPUCCHフォーマット0/2/3/4である場合に適用される。
NRシステムにおいて、A/N PUCCHとSR PUCCHの間の開始(OFDM)シンボルが異なる場合、A/N onlyの送信を仮定したA/N PUCCH(以下、A/N PUCCH1)とSR PUCCHの間の開始(OFDM)シンボル(或いは開始時間)を比較して、A/NとSRの間のUCI多重化有無を決定する方案が論議されている。例えば、SR PUCCHの開始(OFDM)シンボルがA/N PUCCH1の開始(OFDM)シンボルより先立つ場合、端末はSR PUCCHを送信し、A/N送信を省略する。逆に、SR PUCCHの開始(OFDM)シンボルがA/N PUCCH1の開始(OFDM)シンボルより遅れた(或いは同一である)場合には、端末はSRとA/NをUCI多重化して単一のPUCCHで送信することができる。上述した動作は、端末が、開始(OFDM)シンボルが先立つPUCCHを先に処理することが期待されるためである。しかし、NRシステムにおいて、A/NとSRを多重化して単一のPUCCHリソースを介して送信する時、A/N PUCCHがPUCCHフォーマット0/2/3/4である場合は、単一のPUCCHリソースはA/NとSRに対する全体UCIペイロードサイズを算定して新しく選択されたA/N PUCCHリソース(以下、A/N PUCCH2)であり、A/N PUCCH1とは異なることができる。従って、端末がSR PUCCHの開始(OFDM)シンボルがA/N PUCCH1の開始(OFDM)シンボルより遅れた(或いは同一である)場合であると判断した後、A/N PUCCH2でA/NとSRを送信する時、SR PUCCHよりA/N PUCCH2の開始(OFDM)シンボルが先立つ場合があり得る。従って、より一貫した端末の動作のために、A/N PUCCH1ではなく、A/N PUCCH2の開始(OFDM)シンボルとSR PUCCHの開始(OFDM)シンボルの間の先後関係を比較することが好ましい。
[提案方案#3] スロット内において、A/N PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが時間軸で(PUCCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳することができる。この時、A/Nと(positive)SRの間の多重化を仮定する時に使用されるPUCCH(以下、MUX PUCCH)の送信開始時点がSR PUCCHの送信開始時点より遅いことができる。この場合、端末は(最善の努力方式により)On−going SR PUCCH送信があれば、該当SR PUCCHの送信を中断して、MUX PUCCHでA/Nと(positive)SRを多重化して送信することができる。
さらに、A/N PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが時間軸で(PUCCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳した場合は、端末はA/Nと(positive)SRの間の多重化を仮定する時に使用されるPUCCH(以下、MUX PUCCH)の送信開始時点がA/N PUCCHの送信開始時点より遅いことができる。この場合、端末は(最善の努力方式により)On−going A/N PUCCH送信があれば、該当A/N PUCCHの送信を中断して、MUX PUCCHでA/Nと(positive)SRを多重化して送信する方案
但し、上記動作は特定の端末能力を有する端末に限定して適用される。
端末がSR送信を行った後にSR PUCCHと時間軸で一部重畳するA/N PUCCHリソースの存在を把握した場合、簡単な方法で端末は該当A/N送信を省略することができる。しかし、端末に十分な能力があれば、できる限り(即ち、最善の努力方式により)現在進行中のSR送信を中断し、A/NとSRを多重化して単一のPUCCHリソースを介して送信することができる。逆に、端末がA/N送信を行った後にA/N PUCCHと時間軸で一部重畳するSR PUCCHリソースに対するPositive SRが発生することができる。この場合にも、端末は(即ち、最善の努力方式により)現在進行中のA/N送信を中断し、A/NとSRを多重化して単一のPUCCHリソースを介して送信することができる。[提案方案#3]により、端末はSRとA/Nが衝突する場合にもA/NとSRの多重化された送信を最大に支援することができる。
[提案方案#4] A/N PUCCHがPF0又はPF1であり、スロット内でA/N PUCCHリソースとSR PUCCHリソースが時間軸で(PUCCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳することができる。この場合、端末はA/N PUCCHリソースと重畳したSR PUCCHリソースに対応するSRプロセス数によって、A/NとSRに対するUCI多重化規則を異なるように適用することができる。
一例として、A/N PUCCHリソースと重畳したSR PUCCHリソースに対応するSRプロセスが一つであるか、或いは複数であるかによって、端末は以下のようにA/NとSRに対してUCI多重化規則を適用することができる。
(1)(A/Nと重畳する)SRプロセスが一つである場合
A.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合
i.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合、A/N PUCCHにCS/OCC/PRBオフセットが適用されたリソースによりA/Nを送信
ii.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合、A/N PUCCHリソースによりA/Nを送信
B.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット1である場合
i.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合、SR PUCCHリソースによりA/Nを送信
ii.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合、A/N PUCCHリソースによりA/Nを送信
(2)(A/Nと重畳する)SRプロセスが複数である場合
A.A/N PUCCHがPF0又はPF1である場合
i.A/Nに(複数のSRプロセスに対する)SRを表現するマルチ−ビットを付け加えた後、A/N PUCCHリソースにより全体UCIを送信。ここで、A/N PUCCHリソースはA/NとマルチビットSRを含むUCIペイロードサイズを基準として選択されたリソースであり、PF2/3/4のうちの一つである。
ここで、複数のSRプロセスに対応するSR PUCCHリソースの設定は特定のIDにより区分され、各々独立している。
NRシステムでは、A/N PUCCHがPF0又はPF1である場合、支援されるA/Nペイロードサイズは2ビット以下である。この時、一つのSRプロセスに関する情報が追加される場合、端末は多重化容量が落ちるラージUCIペイロードサイズ用のPUCCHフォーマット(例えば、PF2/3/4)を使用するよりは、リソース選択方式を用いて該当SRプロセスに対するpositive/negative SRを表現することができる。しかし、A/N PUCCHリソースと複数のSRプロセスに対応するSR PUCCHリソースが重畳した場合は、端末はpositive/negative SR以外に、どのSRプロセスがpositive/negative SRであるかに関する情報も基地局に伝達する必要がある。この場合、SR情報を表現するために必要なビット数が多いので、SRプロセスが1個である場合のように、リソース選択方式を活用するよりは、3ビット以上のラージUCIペイロードサイズ用のPUCCHフォーマット(例えば、PF2/3/4)を使用した方がより効率的である。
[提案方案♯5] スロット内のA/N PUCCHリソースとCSI PUCCHリソースが時間軸で(PUCCH内の全体或いは一部OFDMシンボルが)重畳する場合、以下のようにA/NとCSIの間の多重化を支援する方案
(1)A/N PUCCHリソースがDL割り当て基盤ではない場合
A.CSI PUCCHの送信開始時点を基準としてT0以前時点まで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがCSI PUCCHリソースと時間軸で重畳する場合
i.A/NとCSIを多重化してCSI PUCCHで送信
B.その他の場合
i.Opt.1:CSIをCSI PUCCHリソースを介して送信(A/N送信を省略)
ii.Opt.2:A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信(CSI送信を省略)
(2)A/N PUCCHリソースがDL割り当て基盤である場合
A.A/NとCSIを多重化して(全体UCI基準として再選択された)A/N PUCCHリソースを介して送信。但し、CSIを更新する時間が足りない場合は(例えば、CSI参照リソースがA/N PUCCHリソースの送信開始時点を基準としてT1以前時点である場合は)、端末はCSIを更新しないことができる。
CSI参照リソースはCSI計算の参照となる時間リソースを意味する。(有効な)DLスロットは(端末に)DLスロットとして設定されたスロット及び/又は測定ギャップ(例えば、measurement gap)に含まれないスロット及び/又はCSI報告が行われるDL BWPと同一のDL BWPに含まれるスロットを意味する。
T0は以下のうちの一つである。T0は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力によるPDSCHの終了後、PDSCHに対応するA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(2)端末能力によるPDCCHの受信後、PDCCHから指示されたA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力による復調に必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(4)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(5)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
T1は以下のうちの一つである。T1は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力によるCSI計算及び報告のために必要な端末の処理時間又はそれに対応する値
(2)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(3)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
NRシステムでは、DL割り当て(=DL scheduling DCI)に基づくPDSCHに対するA/NとCSIが多重化される場合、A/NとCSIに対する全体UCIペイロードサイズを基準として再選択されたA/N PUCCHリソースにより多重化されたA/NとCSIを送信することができる。多重化動作はA/N PUCCHとCSI PUCCHが時間軸で一部重畳する場合にも適用できる。但し、CSI参照リソースがA/N PUCCHの送信開始地点を基準として、端末処理時間であるT0以前に存在する場合には、端末がCSIを新しく更新することが難しい。従って、CSIを新しく更新することが難しい場合には、CSIを更新せず(但し、更新されないCSIは相変わらずA/Nと多重化して報告)、その他の場合にはCSIを更新してA/Nと多重化して報告する方案を提案する。
反面、A/NがDL割り当てに基づくPDSCHに対応しない場合は、端末はA/NとCSIをCSI PUCCHに多重化して送信することができる。CSI PUCCHによりA/Nを送信する場合、A/N送信のための最小のULタイミングが保障される場合にのみA/NとCSIの間の多重化を許容する。即ち、端末はCSI PUCCH送信開始時点を基準として、T1以前時点まで受信した(或いは送信を開始した)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対するA/N PUCCHがCSI PUCCHと重畳する場合にのみA/NとCSIの間の多重化を行い、そうではない場合にはA/N送信を省略して、CSI PUCCHのみを送信することができる。
[提案方案♯6] 端末が特定のPUCCH(又はPUSCH)リソース(以下、UL−CH1)内の一部の(OFDM)シンボルをパンクチャリングし、(OFDM)シンボルにおいて他のPUCCH(又はPUSCH)リソース(以下、UL−CH2)を送信することができる。この場合、UL−CH2に対する送信電力は以下のように適用できる。
(1)Opt.1
A.UL−CH2に対して(UL−CH1と)独立して設定された送信電力を適用
i.UL−CH2の送信電力がUL−CH1の送信電力を基準として一定の範囲内の値を有する場合、端末はUL−CH1のパンクチャリング後のリソースを(不連続して)全部送信する。
ii.UL−CH2の送信電力がUL−CH1の送信電力を基準として一定範囲外の値を有する場合、
1.UL−CH1のパンクチャリング後のリソース内にDM−RSが存在すると、UL−CH1の残りのリソースに対する送信を全部行う。ここで、DM−RSはデータ復調用の参照信号を意味する。
2.UL−CH1のパンクチャリング後のリソース内にDM−RSが存在すると、UL−CH1の残りのリソースに対する送信を省略
(2)Opt.2
A.UL−CH2に対してUL−CH1と同じ送信電力を適用
(3)Opt.3
A.UL−CH2に対して(UL−CH1と)独立して設定された送信電力がTXP1であり、UL−CH1に対する位相連続性(Phase continuity)を保障する最大の送信電力がTXP2である時、min(TXP1、TXP2)をUL−CH2に対する送信電力として適用。ここで、位相連続性はUL−CH1に対してパンクチャリング以前のリソースと以後のリソースの間にチャネル変化による位相差を除いた他の位相差がないことを意味する。
i.TXP2は端末が具現により任意に選択する値である。
i.UL−CH2について設定された既存のUL PC(power control)規則を例外にすることができる。
一例として、端末がPUSCH送信中に緊急サービス(例えば、URLLC)に対するPUCCH送信を行わなければならない場合がある。この場合は、端末がPUSCH送信を既に進行中であるので(例えば、On−going transmission)、端末はPUSCH送信を中止してPUCCHを送信しなければならない。この時、PUSCH送信の観点では、PUCCHが送信されるOFDMシンボルのみがパンクチャリングされることができる。この場合、パンクチャリング区間内のPUCCH送信電力がPUSCHとは異なるので、PA(power amplifier)設定が初期化されてパンクチャリング区間を基準として前側に送信されたPUSCHリソースと後側に送信されたPUSCHリソースの間に(送信信号の)位相が変化することができる。この問題は、PUSCH送信中にPUCCH送信を行いながら端末の送信電力が大きく変更するためである。従って、本発明では、PUCCH(又はPUSCH)リソース(即ち、UL−CH1)内の一部(OFDM)シンボルをパンクチャリングし、(OFDM)シンボル内で他のPUCCH(又はPUSCH)リソース(即ち、UL−CH2)を送信する時、端末は位相変化を減らすために、以下の動作を行うことができる。
(1)UL−CH2に対する送信電力をUL−CH1と同値に設定するか、又は
(2)UL−CH2に対して独立したUL電力制御を行い、UL−CH1の送信電力と比較して位相差を誘発する電力差が発生する場合には、UL−CH2の送信以後の残りのUL−CH1のリソースはDM−RSが存在する場合にのみ送信する動作を考えることができる。
PUCCH/PUSCH多重化
[提案方案#6.1] スロット内において、A/N PUCCHリソースとPUSCHリソースが時間軸で(PUCCH或いはPUSCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳することができる。この場合、端末は(基準時点から)特定時点前まで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが時間軸でPUSCHリソースと重畳するか否かによって、A/NとULデータの間の多重化有無(或いはA/NをPUSCHにUCIピギーバックするか否か)を決定する方案
但し、端末がA/NとULデータの間の多重化を行わない場合には、A/NとULデータのうちの一つの送信を省略できる。
一例として、端末はPUSCHの送信開始時点(例えば、開始シンボル)を基準として、T0以前時点まで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが時間軸でPUSCHと重畳するか否かによって、PUSCHへのA/Nピギーバック有無を決定することができる。
(1)PUSCHの送信開始時点を基準として、T0以前時点まで受信された(又は送信開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがPUSCHリソースと時間軸で重畳する場合
−A/NとULデータを多重化して送信(即ち、A/NをPUSCHにUCIピギーバックして送信)(又はA/N PUCCHとPUSCHが時間軸でPUCCH或いはPUSCH内の全てのOFDMシンボルと完全に重畳する場合と同じUCI多重化規則に従う)
(2)(1)に該当しない場合(例えば、PUSCHの送信開始時点を基準として、T0以前時点後に受信された(又は送信開始/終了された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが時間軸でPUSCHリソースと重畳するか、又はPUSCHの送信開始時点を基準として、T0以前時点まで受信された(又は送信開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが時間軸でPUSCHリソースと重畳しないか、又はPUSCHの送信開始時点を基準として、T0以前時点まで受信された(又は送信開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが存在しない場合)
−Opt.1:ULデータをPUSCHリソースを介して送信(A/N送信を省略)
−Opt.2:A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信(PUSCH送信を省略)
但し、特定のバージョンの端末である場合、PUSCHに対するULグラントの受信後に受信された、DL割り当てによりスケジュールされたPDSCHに対するA/NはPUSCHへのUCIピギーバック対象ではない。
T0は以下のうちの一つである。T0は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力によるPDSCHの終了後、A/N送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値。端末能力によるUCI(PUCCH)送信のために必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(2)端末能力によるPDSCHの受信後、PDSCHに対応するA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値。又は、端末能力によるUCI(PUCCH)送信のために必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力によるPDCCHの受信後、PDCCHから指示されたA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力による(特定の)UCI送信のために必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(4)端末能力によるULグラントの受信後、PUSCH送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(5)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(6)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
[提案方案#6.1]はA/N PUCCH以外のPUCCHにも拡張して適用することができる。
NRシステムではPUCCHとPUSCHの間の開始(OFDM)シンボル(或いは開始時間)が一致する場合、PUCCHとPUSCHが時間軸で完全に重畳する場合と同一のUCI多重化規則を適用する端末動作が合議されている。この時、PUCCHとPUSCHが多重化して送信されるリソースがPUSCHリソースであるので、PUSCHリソースの送信開始前までPUCCH内の特定のUCI送信に必要な処理時間が満たさない場合には、該当PUCCHをPUSCHに多重化することができない。たとえ、PUCCHがHARQ−ACK送信のためのPUCCH(以下、A/N PUCCH)である場合、端末はPUSCHの送信開始時点を基準として(端末能力によるPDSCHの受信後、A/N送信まで必要な時間である)T0時間以前時点まで受信されたPDSCH(及び/又はPDCCH)に対するA/NのみをPUSCHで送信することができる。従って、本発明はSR PUCCHとA/N PUCCHの間のUCI多重化規則([提案方案#1])のように、端末がPUSCH送信開始時点を基準として、T0以前時点まで受信されたPDSCH(及び/又はPDCCH)に対するA/N PUCCHリソースが時間軸でPUSCHリソースと重畳するか否かによりA/Nに対するUCIピギーバック有無を決定することができる。即ち、端末はPUSCH送信開始時点を基準として、T0以前時点まで受信されたPDSCH(及び/又はPDCCH)に対するA/N PUCCHリソースが時間軸でPUSCHリソースと重畳すると、A/NをPUSCHにUCIピギーバックして送信し、そうではない場合には、A/Nに対する送信無しにPUSCHのみを送信することができる。図13は[提案方案#6.1]の動作を例示する。
[提案方案#6.1]の変形として、CSI PUCCHとPUSCHが時間軸で重畳した場合は、端末はCSI PUCCHを送信せず、PUSCHでCSIをUCIピギーバックすることができる。この時、CSI計算のための処理時間がPUSCH送信準備まで十分ではない場合は、端末はCSIを更新しないことができる。
A/N PUCCHリソースと他のULチャネルが時間軸で(一部或いは全体)重畳する時、[提案方案#1]と[提案方案#6.1]を統合すると、端末が以下のように動作する。
(1)A/N PUCCHの送信開始時点(又はスロット)を基準として、T0以前時点までA/N PUCCHと時間軸で重畳するULチャネルが設定/指示されない場合(例えば、ULチャネルはSRを送信するPUCCH又はUL−SCH TBを運ぶPUSCHである)
A.端末はA/NのみをA/N PUCCHリソースを介して送信(上記時点以後、A/N PUCCHと重畳するULチャネルが発生しても無視するか又は該当ULチャネル送信を省略/放棄)
(2)A/N PUCCHの送信開始時点(又はスロット)を基準として、T0以前時点までA/N PUCCHと時間軸で重畳するULチャネルが設定/指示された場合(例えば、該当ULチャネルはSRを送信するPUCCH又はUL−SCH TBを運ぶPUSCHである)
A.ULチャネルが(特定の)UCI(以下、UCI−A)を送信するPUCCH(以下、PUCCH−A)である場合
i.PUCCH−Aリソースの送信開始時点を基準として、T1以前時点まで受信された(又は送信が開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがPUCCH−Aリソースと時間軸で重畳する場合、A/NとUCI−Aを多重化して単一のPUCCHリソースを介して送信
ii.その他の場合(例えば、PUCCH−Aリソースの送信開始時点を基準として、T1以前時点まで受信された(又は送信が開始した)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがPUCCH−Aリソースと時間軸で重畳しないか、又はPUCCH−Aリソースの送信開始時点を基準として、T1以前時点まで受信された(又は送信が開始した)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが存在しない場合)、A/NとUCI−Aのうちの一つを選択して送信
−Opt.1:UCI−A(only)をPUCCH−Aリソースを介して送信(A/N送信を省略)
−Opt.2:A/N(only)をA/N PUCCHリソースを介して送信(UCI−A送信を省略)
−Opt.3:UCI−Aの状態によってOpt.1又はOpt.2を適用
B.ULチャネルがUL−SCH TB(又はULデータ)を送信するPUSCHである場合
i.PUSCHの送信開始時点を基準としてT2以前時点まで受信された(又は送信開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがPUSCHリソースと時間軸で重畳する場合
1.A/NとULデータを多重化して送信(即ち、A/NをPUSCHによりUCIピギーバック)(又はA/N PUCCHとPUSCHが時間軸でPUCCH或いはPUSCH内の全てのOFDMシンボルに対して完全に重畳する場合と同一のUCI多重化規則に従う)
ii.その他の場合(例えば、PUSCHリソースの送信開始時点を基準としてT2以前時点まで受信された(又は送信開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースがPUSCHリソースと時間軸で重畳しない場合、又はPUSCHリソースの送信開始時点を基準としてT2以前時点まで受信された(又は送信開始された)PDSCH(及び/又はPDCCH)に対応する(又は該当PDSCH/PDCCHから指示された)A/N PUCCHリソースが存在しない場合)、A/NとUL−SCHのうちの一つを選択して送信
−Opt.1:UL−SCH(only)をPUSCHリソースを介して送信(A/N送信を省略)
−Opt.2:A/N(only)をA/N PUCCHリソースを介して送信(UL−SCH送信を省略)
T0、T1、T2は以下のうちの一つである。T0、T1、T2は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力によるPDSCHの受信後、PDSCHに対応するA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(2)端末能力によるPDCCHの受信後、PDCCHから指示されたA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力による(特定の)UCI送信のために必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(4)端末能力によるULグラントの受信後、PUSCH送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(5)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(6)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
本発明の変形により、スロットにおいてPUCCH−PUCCH又はPUCCH−PUSCHが時間軸で重畳する場合、端末は以下の(一般化した)UCI多重化規則を適用することができる。
(1)特定のUCIに対するPUCCHリソースの送信開始時点(又はスロット)を基準として、T0以前時点までPUCCHリソースと時間軸で重畳するULチャネルが設定/指示されない場合(例えば、ULチャネルはPUCCH又はPUSCHである)
A.端末は特定のUCIのみをPUCCHリソースを介して送信(時点以後のPUCCHと重畳するULチャネルが発生しても無視或いは該当ULチャネルの送信を省略/放棄)
(2)特定のUCI1に対するPUCCHリソース(PUCCH1)が先に指示/指示された後、UCI1に対するPUCCHリソース(PUCCH1)の送信開始時点(又はスロット)を基準として、T0以前時点までPUCCH1と時間軸で重畳する特定のUCI2に対するPUCCHリソース(PUCCH2)が設定/指示された場合
A.端末はUCI1とUCI2を多重化して単一のPUCCHリソースを介して送信
i.但し、単一のPUCCHリソースはPUCCH1とPUCCH2以外のリソースであることができる。
(3)特定のUCIに対するPUCCHリソースが先に設定/指示された後、特定のUCIに対するPUCCHリソースの送信開始時点(又はスロット)を基準として、T0以前時点までPUCCHリソースと時間軸で重畳するUL−SCH TBに対するPUSCHリソースが設定/指示された場合
A.端末はUCIとUL−SCHを多重化してPUSCHリソースを介して送信(即ち、UCIピギーバック)
(4)特定のUL−SCHに対するPUSCHリソースの送信開始時点(又はスロット)を基準として、T1以前時点までPUSCHと時間軸で重畳するULチャネルが設定/指示されていない場合(例えば、該当ULチャネルはPUCCHである)
A.端末は特定のUL−SCHのみをPUSCHリソースを介して送信(時点以後のPUSCHと重畳するULチャネルが発生しても無視或いは該当ULチャネルの送信を省略/放棄)
(5)特定のUL−SCHに対するPUSCHリソースが先に設定/指示された後、特定のUL−SCHに対するPUSCHリソースの送信開始時点(又はスロット)を基準として、T1以前時点までPUSCHリソースと時間軸で重畳する特定のUCIに対するPUCCHリソースが設定/指示された場合
A.端末はUCIとUL−SCH TBを多重化してPUSCHリソースを介して送信(即ち、UCIピギーバック)
T0、T1は以下のうちの一つである。T0、T1は(OFDM)シンボル単位で示すことができる。
(1)端末能力によるPDSCHの受信後、PDSCHに対応するA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(2)端末能力によるPDCCHの受信後、PDCCHから指示されたA/N(PUCCH)送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(3)端末能力による(特定の)UCI送信のために必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(4)端末能力によるULグラントの受信後、PUSCH送信まで必要な端末処理時間又はそれに対応する値
(5)上位階層(例えば、RRC)信号及び/又はDCIにより設定された値
(6)基地局と端末の間に予め約束した値(例えば、固定値)
特定のUCIがA/Nである時、該当UCIに対するPUCCHリソースが設定/指示される時点は、A/Nに対応するPDSCHの受信(終了)時点と見なされる。
特定のUCIに対するPUCCHリソースが先に設定/指示される動作は、上位階層(例えば、RRC)信号に基づいて設定される動作を含む。例えば、上位階層信号により予め設定されたPUCCHリソースは、DCIにより指示されたPUCCHリソースより常に先に設定/指示されたリソースと見なされることができる。例えば、UCI1とUCI2は、各々SRとA/Nであるか、又は各々(periodic)CSIとHARQ−ACKである。
但し、UCI1とUCI2に対して以下の多重化動作が適用される。
(1)UCI1=SR、UCI2=A/Nである場合
A.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合
i.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
1.A/NをA/N PUCCHにCS/OCC/PRBオフセットが適用されたリソースを介して送信
ii.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
1.A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
B.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット1である場合
i.SRに対するUCI状態がPositive SRである場合
1.A/NをSR PUCCHリソースを介して送信
A.但し、SR PUCCHがPUCCHフォーマット0である場合には、SRを送信せず、A/Nのみを送信することができる。
ii.SRに対するUCI状態がnegative SRである場合
1.A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信
C.A/N PUCCHがPUCCHフォーマット2/3/4のうちの一つである場合
i.SRに対するUCI状態がPositive SR又はnegative SRである場合
1.SRを明示的ビットで表現してA/Nに付け加えてUCIペイロードを生成後、生成されたUCIをA/N PUCCHリソースを介して送信
(2)UCI1=CSI、UCI2=A/Nである場合
A.A/N PUCCHがDL割り当てにより指示された場合
i.A/NとCSIを多重化してA/N PUCCHリソースを介して送信
B.A/N PUCCHがDL割り当てにより指示されない場合
i.A/NとCSIを多重化してCSI PUCCHリソースを介して送信
[提案方案#7] スロット内において、A/N PUCCHリソースとPUSCHリソースが時間軸で(PUCCH或いはPUSCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳することができる。この時、端末はA/N PUCCHの送信開始時点がPUSCHの送信時点より遅いことができる。この場合、端末は(最善の努力方式により)On−going PUSCH送信があれば、該当PUSCH送信を中断し、A/N PUCCHを介してA/Nを送信する。
さらにスロット内において、A/N PUCCHリソースとPUSCHリソースが時間軸で(PUCCH或いはPUSCH内の全体或いは一部のOFDMシンボルが)重畳することができる。この時、A/N PUCCHの送信開始時点がPUSCHの送信時点より早いことができる。この場合、端末は(最善の努力方式により)On−going PUCCH送信があれば、該当PUCCH送信を中断し、A/NをPUSCHによりピギーバックする。
端末がPUSCH送信を行った後に該当PUCCHと時間軸で一部重畳するA/N PUCCHリソースの存在を把握した場合は、端末は簡単な方法により該当A/N送信を省略することができる。しかし、端末が十分な能力があれば、できる限り(即ち、最善の努力方式により)現在進行中のPUSCH送信を中断し、A/NをA/N PUCCHリソースを介して送信しようとする。[提案方案#6.1]の動作により、端末はPUSCHとA/Nが衝突した場合にもA/N送信を最大限支援することができる。
上記内容に基づいて、1スロット内において、PUCCHとPUCCHの間或いはPUCCHとPUSCHの間の(UCI)多重化動作を整理すると以下の通りである。
(1)Step#1:1スロット内において、開始シンボルが最も早い(そして終了シンボルが最も早い/遅い)PUCCH(以下、リソースA)を基準として、これと時間上で重複するPUCCH(以下、リソースセットX)を選択する。
(2)Step#2:リソースAとリソースセットXに属する全てのPUCCHに送信されるように設定/指示されたUCIを多重化して、特定の一つのPUCCH(以下、リソースN)を介して送信するように決定する。例えば、[リソースAとリソースセットX]をソースNに代替した後、スロット内の多重化対象PUCCHリソースを新しく更新することができる。
(3)Step#3:リソースNと時間上で重複するPUCCHがある場合、(更新されたPUCCHを対象として)Step#1から再度適用する。リソースNと重複するPUCCHがない場合は、リソースNとPUSCHの重複有無をチェックすることができる。
(4)Step#4:リソースNと時間上で重複するPUSCHがある場合、リソースNにより送信するように決定された多重化されたUCIを該当PUSCHにピギーバックして送信する。反面、リソースNと重複するPUSCHがない場合は、上記決定の通りに多重化されたUCIをリソースNにより送信することができる。
なお、CSIフィードバック/報告送信の用途で特定のPUCCHリソースが(RRCシグナリングなどにより)準−静的に設定されることができる。具体的には、単一のCSI報告のみを送信する用途のシングル−CSI PUCCHリソース及び/又は複数のCSI報告を同時に送信する用途のマルチ−CSI PUCCHリソースが端末に設定される。
またスロット内に複数(例えば、2個)の(シングル)CSI PUCCHリソース(例えば、CSI PUCCHリソース1/2)が時間上で互いに重複しないように設定された状態で、DLグラントDCIにより指示されたA/N PUCCHリソースが時間上でCSI PUCCHリソース1/2と全て重複することができる。この場合、端末にマルチ−CSI PUCCHリソースが設定されたか否かによって以下の動作を考慮できる。
1)Step#1とStep#2を適用する時、リソースAを含むリソースセットXがA/N PUCCHリソースとCSI PUCCHリソース1/2を全て含む場合
A.端末に(該当スロットに対して)マルチ−CSI PUCCHリソースが設定された場合、端末はCSI PUCCHリソース1/2に設定された複数のCSI報告を全て多重化してA/N PUCCHを介して送信する。
B.端末に(該当スロットに対して)マルチ−CSI PUCCHリソースが設定されない場合は、端末はCSI PUCCHリソース1/2に設定された複数のCSI報告のうちの優先順位が最も高い一つのCSI報告のみをA/N PUCCHを介して送信する。この場合、端末は残りのCSI報告の送信を省略するか、又は該当CSI報告(全体或いは一部)がA/N PUCCHではない他のPUCCH(例えば、該当CSI報告に各々設定/指示されたCSI PUCCH)により送信されることができる。
2)Step#1とStep#2を適用する時、リソースAを含むリソースセットXが、A/N PUCCHリソースと(開始シンボルが最も早い)CSI PUCCHリソース1のみを含む場合
A.端末に(該当スロットに対して)マルチ−CSI PUCCHリソースが設定されたか否かに関係なく、端末はCSI PUCCHリソース1に設定されたCSI報告のみをA/N PUCCHを介して送信する。この場合、端末は残りのCSI報告の送信を省略するか、又は該当CSI報告(全体或いは一部)がA/N PUCCHでない他のPUCCH(例えば、該当CSI報告に各々設定/指示されたCSI PUCCH)を介して送信される。
なお、特定のスロット内に複数(例えば、2個)の(シングル)CSI PUCCHリソースが時間上で互いに重複しないように設定された状態で、SR PUCCHリソース及び/又はSPS PDSCHの送信に設定された/対応するSPS A/N PUCCHリソースが、時間上でCSI PUCCHリソース1/2と全て重複することができる。この場合、端末にマルチ−CSI PUCCHリソースが設定されたか否かによって以下の動作を考慮できる。
1)Step#1とStep#2を適用する時、リソースAを含むリソースセットXが、SR PUCCH及び/又はSPS A/N PUCCHとCSI PUCCHリソース1/2を全て含む場合
A.端末に(該当スロットに対して)マルチ−CSI PUCCHリソースが設定された場合
i.端末は、SR情報及び/又はSPS PDSCHに関するA/N情報、及びCSI PUCCHリソース1/2に設定された複数のCSI報告を全て多重化して、マルチ−CSI PUCCHリソースにより送信する。
B.端末に(該当スロットに対して)マルチ−CSI PUCCHリソースが設定されない場合
i.端末は複数のCSI PUCCHのうち、優先順位が最も高いbest CSI報告を運ぶCSI PUCCHを選択した後、該当PUCCHを介して(best CSI報告と)SR情報及び/又はSPS PDSCHに対するA/N情報を全て多重化して送信する。これにより、端末は、残りのCSI報告及びそれに設定されたCSI PUCCHの送信を省略するか、又は該当CSI報告(全体或いは一部)が各々に設定/指示されたCSI PUCCHにより送信される。
2)Step#1とStep#2を適用する時、リソースAを含むリソースセットXが、A/N PUCCHリソースと(開始シンボルが最も早い)1個のCSI PUCCHリソース1のみを含む場合
A.端末は(該当スロットに対して)マルチ−CSI PUCCHリソースが設定されるか否かに関係なく、以下の動作を適用することができる。
i.CSI PUCCHリソース1に設定されたCSI報告のみをSR情報及び/又はSPS PDSCHに対するA/N情報と多重化して、CSI PUCCHリソース1により送信する。これにより、端末は残りのCSI報告及びそれに設定されたCSI PUCCHの送信を省略するか、又は該当CSI報告(全体或いは一部)が各々設定/指示されたCSI PUCCHを介して送信される。
またスロット内において、複数のCSI報告を多重化して送信するように設定された単一のPUCCHリソース及び/又は単一のCSI報告を送信するように設定された一つ以上のPUCCHリソースが、PUSCHと時間上で重複することができる。この場合、端末にマルチ−CSI PUCCHリソースが設定されたか否かによって以下の動作を考慮できる。
1)端末に(該当スロットに対して)マルチ−CSI PUCCHリソースが設定された場合
A.PUSCHと重複する一つ以上のCSI PUCCHに設定された複数のCSI報告を全て(多重化して)該当PUSCHにピギーバックして送信するように動作
2)端末に(該当スロットに対して)マルチ−CSI PUCCHリソースが設定されない場合
PUSCHと重複する一つ以上のCSI PUCCHに設定された複数のCSI報告のうち、優先順位が最も高い一つのCSI報告のみを該当PUSCHにピギーバックして送信することができる。これにより、端末は残りのCSI報告の送信を省略することができる。
図14は本発明に実施例に適用可能な基地局及び端末を例示する。
図14を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。無線通信システムがリレーを含む場合、基地局又は端末はリレーに取り替えられることができる。
基地局110は、プロセッサ112、メモリ114及び無線周波数(Radio Frequency、RF)ユニット116を含む。プロセッサ112は本発明で提案した過程及び/又は方法を具現するように構成されることができる。メモリ114はプロセッサ112に連結され、プロセッサ112の動作に関連した多様な情報を記憶する。RFユニット116はプロセッサ112に連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリ124及びRFユニット126を含む。プロセッサ122は本発明で提案した過程及び/又は方法を具現するように構成されることができる。メモリ124はプロセッサ122に連結され、プロセッサ122の動作に関連した多様な情報を記憶する。RFユニット126はプロセッサ122に連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
前述した実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
本文書で、本発明の実施例は主に端末と基地局間のデータ送受信関係を中心として説明した。本文書で、基地局によって遂行されると説明した特定の動作は場合によってはその上位ノード(upper node)によって遂行することができる。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)でなるネットワークで端末との通信のために行われる多様な動作は基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって遂行することができるのは明らかである。基地局は、固定国(fixed station)、Node B、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に取り替えることができる。また、端末はUE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)などの用語に取り替えられることができる。
また端末は、例えば、送信UE、受信UE、無線装置、無線通信装置、運送手段(vehicle)、自律走行機能を有する運送手段(vehicle having an autonomous traveling function)、コネクティッド・カー(connected car)、無人空中運送手段(unmanned aerial vehicle、UAV)、人工知能(artificial intelligence、AI)モジュール、ロボット、拡張現実(augmented reality、AR)装置、仮想現実(virtual reality、VR)装置、複合現実(mixed reality、MR)装置、ホログラム(hologram)装置、公共安全のための装置(public safety Device)、MTC装置、IoT装置、医療用装置(medical Device)、フィンテック装置(FinTech Device)(又はfinancial Device)、保安装置(security Device)、気象/環境装置(weather/environment Device)、5Gサービスに関連する装置、又は4次産業革命分野(fourth industrial revolution field)に関連する装置がある。
また端末は、例えば、携帯電話(cellular phone)、スマートホン、ラップトップ(laptop computer)、デジタル放送用端末(digital broadcast terminal)、PDA(personal digital assistant)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーションシステム(navigation system)、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブル装置(wearable Device)(例:スマートウオッチ、スマートガラス又は頭装着型ディスプレー(HMD;head mounted display))などを含む。例えば、HMDは頭に装着されるタイプの装置である。例えば、HMDはVR、AR、MRの具現に用いられる。
UAVは、例えば、無人飛行機(aircraft without a human being onboard)であり、無線制御信号により操縦する。VR装置は、例えば、仮想世界の物体又は背景を具現するための装置を含む。AR装置は、例えば、仮想世界の物体又は背景を現実世界の物体又は背景に連結するように具現される装置を含む。MR装置は、例えば、仮想世界の物体又は背景を現実世界の物体又は背景に併合(merge)するように具現される装置を含む。ホログラム装置は、例えば、ホログラフィ(holography)と呼ばれる2個のレーザが合った時に生成される光の干渉現象を用いて立体情報を記録し、再生産することにより、360°の立体映像を具現するための装置を含む。公共安全のための装置は、例えば、ユーザの体に着用可能な(wearable)映像中継装置又は映像装置を含む。MTC装置及びIoT装置は直接的な人間の干渉又は操作を必要としない装置を含む。例えば、MTC装置とIoT装置は、スマートメーター(smartmeter)、自動販売機(vending machine)、温度計(thermometer)、スマート電球(smartbulb)、ドアロック(door lock)又は様々なセンサを含む。医療用装置は、例えば、診断(diagnosing)、診療(treating)、緩和(relieving)、治療(curing)、疾病予防(preventing disease)のために使用される装置である。例えば、医療用装置は救助又は機能を検査(inspecting)、代替(replacing)、修正(modifying)するために使用される装置である。例えば、医療用装置は妊娠調節(adjusting pregnancy)のための装置である。例えば、医療用装置は診療のための装置、手術(operation)のための装置、(体外)診断((in vitro)diagnosis)のための装置、補聴器(hearing aid)、施術(procedure)のための装置を含む。保安装置は、例えば、あり得る危険を防止し、安全を守るために設けられる装置である。例えば、保安装置としてはカメラ、CCTV、録音装置(Recorder)、又はブラックボックスがある。フィンテック装置は、例えば、モバイル決済(mobile payment)のような金融サービス(financial service)を提供する装置である。例えば、フィンテック装置は、決済装置(payment device)又はPOS(point of sales)システムを含む。気象/環境装置は、例えば、気象/環境をモニタリングするための装置を含む。
本発明の実施例は、多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの組合せなどによって具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、前述した機能又は動作を行うモジュール、手続、関数などの形態に具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納してプロセッサによって駆動することができる。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知の多様な手段によって前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。