JP2020528132A - 昼間及び夜間に使用するための照準器、及び銃器 - Google Patents

昼間及び夜間に使用するための照準器、及び銃器 Download PDF

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Abstract

本発明は、昼間及び夜間に使用するための照準器(20)に関し、照準器(20)は、−銃器に取り付けるための取付インターフェース(28)、−標的を照準するために環境の一部を取得するカメラ(30)、−照準器(20)の環境の照度を測定するための測定センサ(34)、−カメラ(30)によって取得された環境の一部を表示するための、輝度を有する画面(36)、−測定された照度に応じて画面(36)の輝度を制御するのに適したコントローラ(38)、を備え、カメラ(30)及び画面(36)は、照準器(20)のユーザーが両目を開いた状態で標的を見るように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、昼夜を問わず使用するための照準器に関する。本発明は、そのような照準器を備えた武器にも関する。
軍事分野では、都市における戦闘は、特定の種類の戦闘である。特に、都市における戦闘では、軍隊は同時に発砲し移動できることが望まれる。発砲するためには、軍隊はその環境を認識し、隠れることができなければならない。さらに、軍隊が使用する武器はコンパクトで軽量でなければならない。
このために、赤点照準器(red dot sights)として知られる照準器を使用することが知られている。このような照準器は、ユーザーの視野に標的点を形成する赤い点を投影する直視光学系である。照準は両目を開いた状態で行われ、日中に迅速に標的を獲得することができる。
しかし、獲得速度は夜間の使用には十分ではないため、このような照準器は日中のみ使用することができる。
したがって、特に標的の獲得速度を高めることにより、昼夜を使用できる視力が必要である。
このため、本説明は、昼間及び夜間に使用するための照準器に関し、前記照準器は、銃器に取り付けるための取付インターフェースと、標的を照準するために環境の一部を取得するカメラと、前記照準器の環境の照度を測定するための測定センサと、前記カメラによって取得された環境の一部を表示するための、輝度を有する画面と、を備える。また、照準器は、測定された照度に応じて前記画面の輝度を制御するのに適したコントローラを備える。
特定の実施形態では、照準器は、単独で、又は技術的に可能なすべての組み合わせに従って、以下の特徴の1つ又は複数を備える。
−前記カメラ及び前記画面は、照準器のユーザーが両目を開いた状態で標的を見るように構成されている。
−前記画面が、その寸法が4センチメートルから6センチメートルまでの間である対角線を有する。
−前記コントローラは、前記画面上に照準用レチクルを表示することができ、測定された照度に応じて前記照準用レチクルと前記画面とのコントラストを制御するのに適している。
−前記カメラの倍率が0.95から1.05までの間である。
−前記照準器は、前記カメラの作動モードを決定する制御ボタンを備え、前記作動モードは、前記カメラの倍率が0.95から1.05までの間である第1の作動モードと、前記カメラの倍率が1.95から2.05までの間である第2の作動モードと、を備える。
−前記カメラは画像センサを備え、前記測定センサは前記画像センサである。
−前記画面は、少なくとも2つの異なる位置の間で調整可能である。
−前記照準器は、直接光学ビュー(direct optical view)を備え、前記コントローラによって、測定された照度に応じて、前記画面ビュー(screen view)と前記直接光学ビューとが切り替えられる。
本明細書は、上述のような照準器を備えた銃器についても開示する。
特定の実施形態では、前記銃器は、ユーザーの頭部用の支持部を備え、前記支持部は、ユーザーの頭部が前記支持部上にある際に、前記ユーザーの頭部と前記画面との距離が8センチメートルから15センチメートルまでの間となるように配置される。
本発明の他の特徴及び利点は、単なる例として、図面を参照して与えられる本発明の実施形態の以下の説明を読むことによって明らかになるであろう。
照準器を備えた銃器の一実施例を示す概略図である。 図1に示す照準器を示す概略図である。 図1に示す照準器を使用するための構成の第1の実施例を示す図である。 図1に示す照準器を使用するための構成の第2の実施例を示す図である。 別の実施例の照準器を示す概略図である。
図1に銃器10を示す。
銃器10は、ユーザーの視線内の標的を狙い撃ちするために使用される武器である。
銃器10は、都市における戦闘に適している。
銃器10は、携帯可能である。
開示された実施例では、銃器10はアサルトライフル(assault rifle)である。
変形例として、銃器10は、狩猟用ライフル(hunting rifle)、カービン銃(carbine)、リボルバー(revolver)、機関銃(machine gun)、又は、暴動鎮圧銃(riot gun)等の致死性の低い武器である。
銃器10は、特に、バレル12、ストック14、発射装置16、ユーザーの頭部用の支持部18、及び照準器20を備える。
銃器10は、以下ではより詳細に説明されないマガジン等、又は、図示されないピン、フラッシュ抑制器、又はコッキングレバー等の他の要素も備える。
バレル12は、小口径弾薬の通過を可能にするのに適した直径を有する円形ベースを備えたシリンダーである。
バレル12は、主方向に沿って延びている。主方向は、図1のX軸で表される。したがって、主方向は、以降「主方向X」と示される。
また、第1の横断方向も定義され、第1の横断方向は主方向に垂直である。第1の横断方向は、図1のY軸で表される。したがって、第1の横断方向は、以降「第1の横断方向Y」と示される。
第2の横断方向も定義され、第2の横断方向は、主方向X及び第1の横断方向Yに垂直である。第2の横断方向は、図1のZ軸で表される。したがって、第2の横断方向は以降「第2の横方向Z」と示される。
ストック14は、バレル12を支持し、ユーザーの肩の上に保持され得る。
発射装置16は弾薬を発射することができる。
示された実施例では、発射装置16は、トリガーガード22とトリガー24とを備える。
他の実施例では、発射装置16は安全装置も備える。
ユーザーの頭部の支持部18は、ストック14の上端部(heel)に対応する。支持部18は、ユーザーの頭部の迅速な位置決めを可能にし、ユーザーの頭部を常に同じ場所に置くことができる。
照準器20は、ユーザーが標的を照準することを可能にする。
照準器20は、文言「照準装置」とも称される。
図2に、照準器20をより詳細に示す。
照準器20は、昼間及び夜間に使用されることを意図している。
照準器20は、作動温度で作動することができ、保管温度で保管され得る。
これは、照準器20の各構成要素が作動温度で作動可能であり、保管温度で保管可能であることを意味する。
開示された実施例では、作動温度は−10℃から40℃までの間である。ここで、「間(between)」という文言は、その広い意味で理解される。換言すれば、量が第1の値から第2の値までの間(又は、量が第1の値から第2の値まで)にあるということは、量が第1の値以上であり、量が第2の値以下であることを意味する。
開示されたケースでは、保管温度は−50℃から60℃までの間である。
照準器20は、厳密に500グラム未満の重量を有する。
照準器20は、照準器20のすべての構成要素を保護することを目的とした保護シェル26を備える。
例えば、保護シェル26は、第1の材料の壁の形態である。
第1の材料は、例えば、プラスチック、アルミニウム、又は複合材料である。
保護シェル26は、以降の説明において長さと呼ばれる主方向Xに沿った寸法を有する。
保護シェル26の長さは、50mmから300mmまでの間である。
開示された実施例では、長さは150mmに等しい。
保護シェル26はまた、以降の説明において高さと呼ばれる第1の横方向Yに沿った寸法を有する。
高さは、50mmから70mmまでの間である。
開示された実施例では、高さは70mmに等しい。
保護シェル26はまた、以降の説明において深さと呼ばれる第2の横方向Zに沿った寸法を有する。
深さは、30mmから50mmまでの間である。
開示された実施例では、深さは50mmに等しい。
開示されたケースでは、保護シェル26は、取付インターフェース28を備える。
取付インターフェース28は、照準器20を銃器10に取り付けるためのインターフェースである。
例えば、取付インターフェース28は、ピカティニーインターフェース(picatiny interface)である。
変形例として、取付インターフェース28は、ストック14の対応するオリフィスと係合することができる一組のねじである。
照準器20は、カメラ30、制御ボタン32、センサ34、画面36、コントローラ38、及び電源40を備える。
カメラ30は、標的を照準するための環境の一部を取得することができる。
カメラ30は、光学系42と画像センサ44とを備えている。
光学系42は、照準器20の環境の一部をキャプチャし、キャプチャした画像を画像センサ44に送る働きをする。
光学系42は、大きな観察視野(field of observation)を有する。観察視野は、当該観察視野が40%以上の場合、「大きい」と表現される。
開示された実施例では、光学系42によって提供される観察視野は50°に等しい。この文脈で言及される観察視野は、光学系42の全観察視野である。
光学系42は、単一のレンズを備える。
本実施例では、光学系42は、接眼レンズ46として機能するレンズを備える。
変形例として、光学系42はより複雑である。
例えば、光学系42は、2つのレンズ又は3つ以上のレンズを備える。
焦点距離が可変であるレンズを使用してもよく、特に機械的リング(mechanical rings)によって焦点距離が可変であるレンズを使用してもよい。
光学系42には、ユーザーによってアクティブ化可能なデジタル拡大鏡(digital magnifier)が設けられている。
「デジタル拡大鏡」という文言は、画像センサ44による画像の観察に変化を与えずに画面36に表示される画像の拡大することを意味すると理解される。
したがって、光学系42には、2つの位置、より正確には2つの作動モードが存在し、第1の位置はデジタル拡大鏡が非アクティブ化され、第2の位置はデジタル拡大鏡がアクティブ化される。
図2に示される第1の位置では、光学系42の倍率G、すなわちカメラ30の倍率は、第1の値G1を有する。
第2の位置では、光学系42の倍率G、すなわちカメラ30の倍率は、第2の値G2を有する。
第2の値G2と第1の値G1との間の比は厳密に1よりも大きいため、第2の位置は拡大鏡の位置に対応する。
一実施形態では、第2の値G2と第1の値G1との間の比は、厳密に1.5よりも大きく、好ましくは厳密に1.8よりも大きい。
第1の値G1は、例えば、0.95から1.05までの間である。
図示の場合、第1の値G1は1に等しい。
第2の値G2は、例えば、1.95から2.05までの間である。
開示された実施例では、第2の値G2は2に等しい。
変形例として、第2の値G2は厳密に2.5よりも大きい。
さらに、一実施形態では、第2の値G2は、照準器20のユーザーによって選択される。
したがって、図2の場合、第2の値G2と第1の値G1との間の比は2に等しい。
画像センサ44は、可視範囲の放射を検出可能なセンサである。
加えて、画像センサ44は、赤外線範囲の放射も検出可能である。
画像センサ44は、ピクセルのセットである。誤称ではあるが、各ピクセルを、以降の説明において「光検出器」と称する。
例えば、光検出器は、CMOSタイプの技術で製造される。念のため、CMOSは電子部品製造技術を意味し、ひいてはこの技術を使用して製造された部品を意味する。
他の実施例では、画像センサ44は電荷結合素子(頭字語CCDによっても示される)である。
開示されたケースでは、カメラ30は、400nmから1200nmまでのスペクトル帯域で作動することができる。
カメラ30の感度は50μルクスから50ルクスまでの間であり、これはそのダイナミクス(dynamics)を定義する。
そのようなダイナミクスは、それをレベル4の夜間カメラ(night camera)30にする。
そのようなダイナミクスは、自動アイリス及び自動ゲイン制御の実装によって達成される。
当該自動アイリスは、照度が強すぎる場合に輝度を低下させることを可能にする。
自動ゲイン制御は、画像センサ44の各光検出器のゲインを電子的に調整することを可能にし、したがって、レンダリングされた画像を最適化することを可能にする。
制御ボタン32は、デジタル拡大鏡を制御することを可能にする。
制御ボタン32は、ユーザーによって手動で操作可能である。
センサ34は、照準器20の環境の照度を測定するための測定センサである。
センサ34は大きなダイナミックレンジ(dynamic range)を有する。センサ34は、10μルクスから100ルクスまでの間の照度を測定することができる。
画面36は、環境の一部を表示する画面である。
画面36はデジタル画面である。
例えば、画面36は、OLED(「有機発光ダイオード」の略)タイプの画面である。
この意味で、画面36は環境を間接的に表示する画面である。
画面36は輝度(brightness)を有する。
輝度は、一次光源(primary sources)に適用される色特性(color property)である。より正確には、輝度は調査した色の明るい外観(the bright appearance of the studied color)の知覚を評価する。色が暗いほど、輝度は低くなる。
輝度について一般的に使用される定義は、1976年に国際照明委員会(CIE)によって定義された。これは、以降の説明のために選択される定義である。
この定義では、輝度はLで表され、一次光源(この場合は画面36)が生成する光の輝度(luminance)から計算される。基準とする白の輝度に対する平方メートルあたりのカンデラで表される。
計算式は、次のシステム(1)によって与えられる:
Figure 2020528132
ここで:
・LLは、画面36によって生成される光の輝度を意味する。
・LLは、基準として使用される画面36の白の輝度を意味する。
カメラ30と画面36は、照準器20のユーザーが両目を開いた状態で標的を見るように構成されている。
これは、特に、画面36に表示される画像が「無限遠(infinity)」における画像又はコリメートされた画像であることを意味する。
さらに、光学系42は、過焦点距離で作動することができる。これは、最小距離(数メートル)から無限遠までの間に焦点調整が実行されないことを意味する。
したがって、100メートル以上にわたって照準が合わせられた標的の場合、光学系42は、画面36が「無限遠」における画像を表示し、ユーザーが両目を開いた状態で見ることができるようにする。
さらに、カメラ30及び画面36は、直視で観察されるべき景色(scene)を見る目によって照準器20の保護シェル26が観察されるのを最小限にするように配置される。これにより、両目で見た画像の重ね合わせが容易になる。
特定の実施形態では、画面36は、保護シェル26に非常に近い大きさを有する。
示された実施例では、表示画面36は主方向Xに垂直である。したがって、画面36は高さと深さを有する。
高さと深さの比率は1から2までの間である。
また、画面36対角線を有する。
対角線の寸法は4センチメートルから6センチメートルの間である。
開示された実施例では、対角線の寸法は5センチメートルに等しい。
また、画面36は、カメラ30によって取得された画像の良好な再現品質を有する。これは、画面36のダイナミクスが肉眼によって観察される景色の輝度に従うことを意味する。実際、画像のマージ(merge)を容易にするために、景色の輝度は非常に似ている必要がある。脳は常に、最も明るい景色を優先する傾向がある。
支持部18及び画面36は、ユーザーの頭部が支持部18に支持された際に、ユーザーの頭部と画面36との距離が8センチメートルから15センチメートルまでの間となるように空間に配置される。そのような状況では、ユーザーの頭と画面36との距離は、画面36を見る目と画面36の中心との距離である。この距離は、図3及び図4においてdで示されている。
コントローラ38は、照度を測定するためのセンサ34によって測定された照度に応じて画面36の輝度を制御するのに適している。
このような制御は、図2において破線で示されている。
制御は、画面36の輝度が、ユーザーの肉眼で観察される景色の輝度と同一に見えるようにするものである。このような制御を実現する1つの方法は、両方の輝度を同一にすることである。
照準器20の電源40は電力の供給源である。
一実施例では、電源40はセルである。
バッテリーは、特定のケースでは単三電池である。
他の実施例では、電源40は蓄電池である。
さらに他の実施例では、電源40はバッテリーである。
変形例では、電源40は、セル、蓄電池、及びバッテリーから選択される要素を備える集合体である。
ここで、銃器10、特に照準器20の作動を、照準器20を使用する2つの特定の構成を示す図3及び図4を参照して説明する。
予備的な注意喚起として、照準器20は、ユーザーの任務に応じて異なる用途に使用できることに留意されたい。したがって、状況に応じて、照準器20は、1つ又は複数の所定の標的の観察、照準又は射撃を容易にするための機器として機能する。
図3に示す第1の構成では、ユーザーは、一方の目で画面36上の景色を見て、他方の目で景色を直接見る。示された実施例では、画面36を見るのは右目ODであり、景色を直接見るのは左目OGである。
したがって、左眼OGは、自然倍率(natural magnification)で照準手段なしで無限遠の景色を観察する。通常、この自然倍率は1である。左眼の視野CVGは、図3の2本の実線で規定されている。左眼OGの照準の方向は、DVGで示されている。
右眼ODは、自然倍率と同一の1に等しい倍率で「無限遠」の景色の画像を表示する画面36を観察する。右目の視野CVDは、図3の2本の実線で規定されている。右目ODの照準の方向は、DVDで示されている。右目ODの照準の方向DVDは、左目OGの照準の方向DVGと平行である。
次いで、ユーザーの脳は、左眼OGによる景色の直接観察と、右眼ODによる画面36を介した景色の観察とをマージする。
この第1の構成では、画面36上に表示される画像が、良好な光学品質を備えた倍率1の「無限遠」における景色の画像であるという点が有利である。
このような構成では、接眼レンズが必要ではない。しかし、これは、このような構成を使用するためにそれぞれの眼において非対称的な作業を必要とし、銃器10のユーザーに頭痛を引き起こすリスクがある。
図4に示す第2の構成では、ユーザーは、画面36によって隠されていない視野の部分について目Oで景色を見て、画面36を見ることによって景色の他の部分を見る。画面36によって遮られない視野(目で直接見る視野)の部分はCVOで示され、画面36を見ることによる景色の部分(画面36によって直接見る視野)はCVEで示される。照準の方向は両方の構成に共通であり、照準の方向はDVで示される。
景色の他の部分は「無限遠」にあり、ユーザーの脳は2つの画像をマージする。
第2の構成は、画面36に表示される景色が1よりも高い倍率、すなわち拡大効果がある場合でも機能する。
照準器20の距離(目から照準器20までの距離)が正しく調整される場合、それぞれの眼が画像サイズ、輝度、色が互いに一致する画像を伝えることができ、脳は2つの画像をマージして(2つの画像を重ね合わせて)、単一の画像の印象を得ることができる。
したがって、照準器20は、都市における戦闘に昼間及び夜間において使用される照準器であり、その主な特徴は近距離オプトロニック照準システム(short distance optronic sighting system)である。 この文脈における「近距離(short distance)」という文言は、200メートル未満の照準距離を意味すると理解されている。
さらに、照準器20は、画面36が使用されるため、間接視(indirect view)の1つである。
照準器20は、接眼レンズ無しで作動できる。
照準器20により、銃器10のユーザーは、射撃及び移動を同時に行うことができる。武器のユーザーは、昼夜を問わず、射撃及び移動を行うことができる。
照準器20は、両目を開いた状態で射撃する機能をユーザーに提供する。
また、照準器20は、ユーザーが近距離で環境を知覚することを可能にする。
照準器20を使用することにより、ユーザーは隠れたままで射撃することができる。この利点は、照度条件(illumination conditions)に依存しないため、ユーザーは昼夜を問わず隠れたままで射撃できる。
照準器20は、10μルクスから100ルクスまでの間の照度に対応する条件に適合しているため、照準器20のユーザーは、環境の観察の大きなダイナミクスの恩恵を受けることができる。
実施形態では、適応は自動的に又は非自動的に実施される。
照準器20は、ユーザーに大きな堅牢性を提供する。
照準器20のスペース要件も小さく、軽量であるため、最大400メートルの作動効率(operational efficiency)が保証される。
また、照準器20は、ユーザーに迅速な標的獲得を提供し、これにより、場合によってはユーザーは自分自身を救うことができる。特に、射撃を調整する操作、すなわち、照準器20の軸に目を置く操作が回避される。この操作は難しいので、従来技術による照準器20では、標的の取得速度ははるかに遅い。
さらに、照準器20は、低減されたコストで製造され得る。
したがって、照準器20は、照明条件(lighting conditions)に関係なく、銃器10を都市における戦闘に適したものにする。結果として、銃器10は、昼間と夜間の双方において使用可能である。
照準器20は、暗視ゴーグルと互換性がある。
照準器20に対して他の実施形態も可能である。
照準器20の別の実施形態を図5に示す。
図2による照準器20と図5による照準器20は類似しており、2つの照準器20の間の差異のみが以下で説明される。説明簡略化のため、双方の照準器20の有効な説明はここでは繰り返されない。
図5の例では、測定センサ34はカメラ30の画像センサ44である。
さらに、画面36は、少なくとも2つの異なる位置の間で調整可能である。
例えば、画面36は、可能なすべての軸に沿って画面36が調整され得るようにボールジョイント(ball joint)に取り付けられている。
画面36にはさらに保護ベローズ(protective bellows)が設けられている。
図5は、メイン方向Xに沿った観測を実線(位置P1)で示し、腰だめ打ち(hip shot)のための下方の観測を破線(位置P2)で示している。
壁のような障害物の後ろに隠れた射撃位置において横方向を観察するために、右又は左にオフセットされた横方向の位置も可能であることに注意すべきである。
このような実施形態では、図2に示す実施形態に係る照準器20について述べた利点も有効である。
さらに、図5の照準器20はより軽量であり、照準器20は、隠れた射撃を可能にし、上方又は横からの腰だめ打ちの射撃等、他の射撃形態を可能にする。これらの構成には、運用上の利点がある。
他の変形例も考えられる。
別の変形例では、測定センサ34は、2つの別個のセンサ、昼間の照度条件を対象とする第1のセンサと、夜間の照度条件を対象とする第2のセンサとを備える。
そのような変形は、照準器20の重量を犠牲にして正確さを向上させる。
1つの変形例によれば、2つの画像間のマージは、画面36を介してユーザーに情報を送信することも可能にする。
照準器20の距離が正しく調整されると(つまり、それぞれの眼で画像サイズ、輝度、色が互いに一致する画像を伝えることができると)、脳は、2つの画像をマージして(2つの画像を重ね合わせて)、画面36上に埋め込まれる情報と単一の画像の印象を与えることができる。
特定の実施形態では、当該情報は、銃器10の作動情報である。
当該情報は、たとえば、照準情報である。
変形例として、当該情報は、バッテリー充電レベル等の照準器20の作動情報である。
代替又は追加の実施形態では、画面36上の当該情報は照準用レチクル(sight reticle)である。
たとえば、照準用レチクルは十字架である。
他の実施例では、照準用レチクルは、調整が正しいとコントローラ38が判断する際に点灯する複数のドットである。これを実現するために、光学系42の焦点距離の自動評価が使用される。
そのような変形形態では、銃器10のユーザーは、ユーザーが自分の決定を下す必要がある情報に迅速にアクセスすることができる。このような速度は、脅威に対するユーザーの応答性を向上させる。
照準用レチクルは通常黒で表示され、画面36とのコントラストをつけることが有利である。
引き続き、定義により、レチクル/画面36のコントラストは、画面36の基準白色の輝度と、画面36上に照準用レチクルを表示するために選択された色の輝度との差として定義される。
コントローラ38は、センサ34によって測定された照度に応じてレチクル/画面36のコントラストを制御することもできる。
変形例として、コントローラ38は、レチクルのセットを備えるデータベースを使用し、各レチクルは使用条件のセットに関連付けられている。次に、コントローラ38は、所与の状況の当該条件を決定して、データベース内の適切なレチクルを選択することができる。
変形例では、カメラ30の倍率は、銃器10のユーザーの自然倍率に正確に一致するように調整可能である。
別の変形例では、照準器20は、カメラ30の光学系42を使用するために配置された光源も備える。
例えば、当該光源は、非可視波長の範囲で放射でき、カメラ30によって検出可能な発光ダイオードである。
通常、当該波長の範囲は赤外線領域に含まれる。
たとえば、観測の種類に応じて、波長範囲は次のうちの1つ以上である。400nmから600nmまでの波長範囲、500nmから900nmまでの波長範囲、400nmから1200nmまでの波長範囲、2μmから5μmまでの波長範囲(バンド2とも称する)、及び8μmから12μmまでの波長範囲(バンド3とも称する)。
変形例として、光源はレーザーである。
当該光源は、本能的なショットの標的指定、又は完全な暗闇(閉じ込められたエリア、建物等)における景色の照明を可能にする。
特定のケースでは、当該光源の強度は調整可能である。
別の特定の場合によれば、照準器20は、位置を調整可能な拡散器(diffuser)を備え、当該拡散器は、標的を指定することが望まれる場合に光源の光路上にある。
この変形例では、照準器20が戦場に従来配備されているすべての暗視システムよりも広い帯域幅を有するという事実は、照準器20に標的指定又は環境の照明の追加機能を提供するために有利に使用される。
別の変形例では、画面36は複数の作動モードを備える。
例えば、特定のケースでは、画面36は「ゴーグルを通した暗視」と呼ばれるモードを含み、画面36は暗視ゴーグルの使用を可能にするために残留輝度を表示する。残留輝度は、暗視ゴーグルを装着したユーザーが肉眼で観察できる輝度である。
ある特定のケースでは、「暗視」と呼ばれるモードへの移行は、減衰フィルター(attenuating filter)を追加することにより実現できる。
例えば、減衰フィルターの位置は、制御ボタン32によって制御可能である。
そのような作動モードは、暗視ゴーグルをと共に銃器10を使用することを可能にする。
したがって、画面36の輝度をゴーグルの感度に適合させる「ゴーグルを介した暗視」と呼ばれるモードを使用することにより、ゴーグルを通して観察された景色の画像と画面36によって表示される画像とを重ね合わせることができる。出願人によって行われた実験は、従来技術の照準器20における効率が25メートルであるのに対し、100メートル以上の効率で照準器20を使用できることを示した。さらに、ユーザーにとって、標的の獲得の容易さは、上述したように、照準器20の方がはるかに優れている。
別の特定のケースでは、照準器20は「直接ビュー(direct view)」モードと「スルー画面ビュー(through-screen view)」モードを有する。
このために、照準器20は、直接光学ビュー(direct optical view)を備えている。
直接光学ビューでは、画面36と同じ景色にアクセスできる。
直接光学ビューと画面36を介したビューとの間の切り替えは、専用のメカニズムによって制御される。
当該メカニズムは、例えば、プリズム又は反射ストリップを備える。
特定の実施例では、当該メカニズムの切り替えはユーザーによって外部から制御される。
別の特定の実施例では、当該メカニズムの切り替えは、コントローラ38によって、したがって周囲照明条件に応じて制御される。
そのような照準器20の利点は、2つのビュー(直接及び間接)の最高の恩恵を受け、特に作動の自律性を高めることにある。
変形例として、光学系42は機械的及び非デジタル拡大鏡(non-digital magnifier)を備える。
例えば、光学系42には、少なくとも2つの位置を有する格納式拡大レンズが設けられ、各位置はシステムの異なる倍率に対応する。
例えば、拡大レンズは第1の位置において第1の倍率G1を得ることができ、拡大レンズは第2の位置において第2の倍率G2を得ることができる。
本発明は、前述の実施形態の技術的に可能なすべての組み合わせに対応する。

Claims (10)

  1. −昼間及び夜間に使用するための照準器(20)であって、
    −銃器(10)に取り付けるための取付インターフェース(28)と、
    −標的を照準するために環境の一部を取得するカメラ(30)と、
    −前記照準器(20)の環境の照度を測定するための測定センサ(34)と、
    −前記カメラ(30)によって取得された環境の一部を表示するための、輝度を有する画面(36)と、
    −測定された照度に応じて前記画面(36)の輝度を制御するのに適したコントローラ(38)と、
    を備え、
    前記カメラ(30)及び前記画面(36)は、照準器(20)のユーザーが両目を開いた状態で標的を見るように構成されている、照準器。
  2. 前記画面(36)が、その寸法が4センチメートルから6センチメートルまでの間である対角線を有する、請求項1に記載の照準器。
  3. 前記コントローラ(38)は、前記画面(36)上に照準用レチクルを表示することができ、測定された照度に応じて前記照準用レチクルと前記画面(36)とのコントラストを制御するのに適している、請求項1又は2に記載の照準器。
  4. 前記カメラ(30)の倍率が0.95から1.05までの間である、請求項1〜3の何れか一項に記載の照準器。
  5. 前記照準器(20)は、前記カメラ(30)の作動モードを決定する制御ボタン(32)を備え、
    前記作動モードは、
    前記カメラ(30)の倍率が0.95から1.05までの間である第1の作動モードと、
    前記カメラ(30)の倍率が1.95から2.05までの間である第2の作動モードと、
    を備える、請求項1〜3の何れか一項に記載の照準器。
  6. 前記カメラ(30)は画像センサ(44)を備え、前記測定センサ(34)は前記画像センサ(44)である、請求項1〜5の何れか一項に記載の照準器。
  7. 前記画面(36)は、少なくとも2つの異なる位置(P1、P2)の間で調整可能である、請求項1〜6の何れか一項に記載の照準器。
  8. 前記照準器(20)は、直接光学ビュー(direct optical view)を備え、
    前記コントローラ(38)によって、測定された照度に応じて、前記画面ビュー(screen view)(36)と前記直接光学ビューとが切り替えられる、請求項1〜6の何れか一項に記載の照準器。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の照準器(20)を備えた銃器(10)。
  10. 前記銃器(10)は、ユーザーの頭部用の支持部(18)を備え、前記支持部(18)は、ユーザーの頭部が前記支持部(18)上にある際に、前記ユーザーの頭部と前記画面(36)との距離が8センチメートルから15センチメートルまでの間となるように配置される、請求項9に記載の銃器。
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