JP2020526980A - サブバンド空間オーディオエンハンスメント - Google Patents

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Abstract

オーディオシステムが、左入力チャネルおよび右入力チャネルを含むオーディオ信号の空間エンハンスメントを提供する。システムは、空間周波数帯域ディバイダ、空間周波数帯域プロセッサ、および空間周波数帯域コンバイナを含んでよい。空間周波数帯域ディバイダは、左入力チャネルおよび右入力チャネルを空間成分および非空間成分へ処理する。空間周波数帯域プロセッサは、エンハンスメントされた空間成分を生成するために、空間成分のサブバンドにサブバンドゲインを適用し、エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、非空間成分のサブバンドにサブバンドゲインを適用する。空間周波数帯域コンバイナは、エンハンスメントされた空間成分およびエンハンスメントされた非空間成分を左出力チャネルおよび右出力チャネルになるように組み合わせる。いくつかの実施形態では、空間成分および非空間成分は、処理するために空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分に分離される。

Description

本開示の実施形態は、一般にオーディオ信号処理の分野に関し、より詳細には、ラウドスピーカの上で作り出されるステレオおよびマルチチャネルオーディオの空間エンハンスメントに関する。
立体音響音再生は、音場の空間特性を含む信号を符号化し再生することを必要とする。立体音響音は、聴取者がステレオ信号から音場内で空間感覚を知覚することを可能にする。
サブバンド空間オーディオ処理方法は、左入力チャネルおよび右入力チャネルを含むオーディオ信号をエンハンスメントする。左入力チャネルおよび右入力チャネルは、空間成分および非空間成分へ処理される。第1のサブバンドゲインが、エンハンスメントされた空間成分を生成するために空間成分のサブバンドに適用され、第2のサブバンドゲインが、エンハンスメントされた非空間成分を生成するために非空間成分のサブバンドに適用される。次いで、エンハンスメントされた空間成分およびエンハンスメントされた非空間成分は、左出力チャネルおよび右出力チャネルに組み合わされる。
いくつかの実施形態では、左入力チャネルおよび右入力チャネルを、空間成分および非空間成分へ処理することは、左入力チャネルおよび右入力チャネルを、空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分へ処理することを含む。第1のサブバンドゲインは、エンハンスメントされた空間サブバンド成分を生成するために第1のサブバンドゲインを空間サブバンド成分に適用することによって、空間成分のサブバンドに適用することができる。同様に、第2のゲインは、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を生成するために第2のサブバンドゲインを非空間サブバンド成分に適用することによって、非空間成分のサブバンドに適用することができる。次いで、エンハンスメントされた空間サブバンド成分およびエンハンスメントされた非空間サブバンド成分を組み合わせることができる。
左入力チャネルおよび右入力チャネルを有するオーディオ信号をエンハンスメントするためのサブバンド空間オーディオ処理装置は、空間周波数帯域ディバイダ、空間周波数帯域プロセッサ、および空間周波数帯域コンバイナを含むことができる。空間周波数帯域ディバイダは、左入力チャネルおよび右入力チャネルを空間成分および非空間成分へ処理する。空間周波数帯域プロセッサは、エンハンスメントされた空間成分を生成するために第1のサブバンドゲインを空間成分のサブバンドに適用し、エンハンスメントされた非空間成分を生成するために第2のサブバンドゲインを非空間成分のサブバンドに適用する。空間周波数帯域コンバイナは、エンハンスメントされた空間成分およびエンハンスメントされた非空間成分を左出力チャネルおよび右出力チャネルに組み合わせる。
いくつかの実施形態では、空間周波数帯域ディバイダは、左入力チャネルおよび右入力チャネルを空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分へ処理することによって、左入力チャネルおよび右入力チャネルを空間成分および非空間成分へ処理する。空間周波数帯域プロセッサは、エンハンスメントされた空間サブバンド成分を生成するために第1のサブバンドゲインを空間サブバンド成分に適用することによって、エンハンスメントされた空間成分を生成するために第1のサブバンドゲインを空間成分のサブバンドに適用する。空間周波数帯域プロセッサは、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を生成するために第2のサブバンドゲインを非空間サブバンド成分に適用することによって、エンハンスメントされた空間成分を生成するために第2のサブバンドゲインを非空間成分のサブバンドに適用する。空間周波数帯域コンバイナは、エンハンスメントされた空間サブバンド成分およびエンハンスメントされた非空間サブバンド成分を組み合わせることによって、エンハンスメントされた空間成分およびエンハンスメントされた非空間成分を左出力チャネルおよび右出力チャネルに組み合わせる。
いくつかの実施形態は、プログラムコードを記憶するための非一時的コンピュータ可読媒体を含み、プログラムコードは、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、オーディオ信号の左入力チャネルおよび右入力チャネルを、空間成分および非空間成分へ処理させ、エンハンスメントされた空間成分を生成するために第1のサブバンドゲインを空間成分のサブバンドに適用させ、エンハンスメントされた非空間成分を生成するために第2のサブバンドゲインを非空間成分のサブバンドに適用させ、エンハンスメントされた空間成分およびエンハンスメントされた非空間成分を左出力チャネルおよび右出力チャネルに組み合わさせる、命令を備える。
一実施形態によるステレオオーディオ再生システムの一例の図である。 一実施形態によるステレオオーディオ再生システムの一例の図である。 一実施形態によるオーディオ信号をエンハンスメントするためのオーディオシステム200の一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域ディバイダの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域ディバイダの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域ディバイダの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域ディバイダの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域プロセッサの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域プロセッサの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域プロセッサの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域コンバイナの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域コンバイナの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域コンバイナの一例の図である。 いくつかの実施形態によるオーディオシステムの空間周波数帯域コンバイナの一例の図である。 一実施形態によるオーディオ信号をエンハンスメントするための方法の一例の図である。 一実施形態によるサブバンド空間プロセッサの一例の図である。 一実施形態による、図7に示されているサブバンド空間プロセッサでオーディオ信号をエンハンスメントするための方法の一例の図である。 一実施形態によるサブバンド空間プロセッサの一例の図である。 一実施形態による、図9に示されているサブバンド空間プロセッサでオーディオ信号をエンハンスメントするための方法の一例の図である。 一実施形態によるサブバンド空間プロセッサの一例の図である。 一実施形態による、図11に示されているサブバンド空間プロセッサでオーディオ信号をエンハンスメントするための方法の一例の図である。 一実施形態による、クロストークキャンセルと共にオーディオ信号をエンハンスメントするためのオーディオシステム1300の一例の図である。 一実施形態による、クロストークシミュレーションと共にオーディオ信号をエンハンスメントするためのオーディオシステム1400の一例の図である。
本明細書に記載の特徴および利点は、すべてを含むものではなく、特に、多くの追加の特徴および利点が、図面、明細書、および特許請求の範囲に鑑みて当業者には明らかになろう。さらに、本明細書で使用される言葉は、主に読みやすさおよび教示の目的で選択されており、本発明の主題の境界を画す、またはその範囲を定めるために選択されていなくてよいことに留意されたい。
図および以下の説明は、単に例示として好ましい実施形態に関する。以下の考察から、本明細書に開示されている構造および方法の代替実施形態が本発明の原理から逸脱することなしに使用されてよい実行可能な代替として容易に認識されることに留意されたい。
次に、その例が添付の図に示されている本発明のいくつかの実施形態を詳細に参照する。実行可能なときはいつでも、同様または類似の符号が図中で使用されてよく、同様または類似の機能を示してよいことに留意されたい。これらの図は、例示のためだけに実施形態を示す。当業者なら、以下の説明から、本明細書に示されている構造および方法の代替実施形態が本明細書に記載の原理から逸脱することなしに使用されてよいことを容易に認識するであろう。
例示的なオーディオシステム
図1は、ステレオオーディオ再生のいくつかの原理を示す。ステレオ構成では、スピーカ110Lおよび110Rが聴取者120に対して固定された場所に配置される。スピーカ110は、左オーディオチャネルおよび右オーディオチャネル(信号と等価)を含むステレオ信号を音波に変換し、音波は聴取者120に向けて送られ、ラウドスピーカ110Lおよび110R間に位置するように思われる仮想の音源160から、またはラウドスピーカ110のどちらをも越えて位置する仮想のソース160から、またはそのようなソース160の任意の組合せから聞き取られる音の印象(たとえば、空間音像)を生み出す。本開示は、左オーディオチャネルおよび右オーディオチャネルのそのような空間音像処理の知覚をエンハンスメントするための様々な方法を提供する。
図2は、一実施形態による、オーディオ信号をエンハンスメントするためにサブバンド空間プロセッサ210を使用することができるオーディオシステム200の一例を示す。オーディオシステム200は、2つの入力チャネルXLおよびXRを含む入力オーディオ信号Xをサブバンド空間プロセッサ210に提供するソース構成要素205を含む。ソース構成要素205は、入力オーディオ信号Xをデジタルビットストリーム(たとえば、PCMデータ)で提供するデバイスであり、コンピュータ、デジタルオーディオプレーヤ、光ディスクプレーヤ(たとえば、DVD、CD、Blu−ray)、デジタルオーディオストリーマ、またはデジタルオーディオ信号の他のソースであってよい。サブバンド空間プロセッサ210は、入力チャネルXLおよびXRを処理することによって、2つの出力チャネルOLおよびORを含む出力オーディオ信号Oを生成する。オーディオ出力信号Oは、入力オーディオ信号Xの空間エンハンスメントされたオーディオ信号である。サブバンド空間プロセッサ210は、システム200内の増幅器215に結合されるように構成され、増幅器215は、信号を増幅し、出力チャネルOLおよびORを音に変換するラウドスピーカ110Lおよび110Rなど出力デバイスに信号を提供する。いくつかの実施形態では、出力チャネルOLおよびORは、ヘッドホン、イヤホン、電子デバイスの一体型スピーカなど別のタイプのスピーカに結合される。
サブバンド空間プロセッサ210は、空間周波数帯域ディバイダ240、空間周波数帯域プロセッサ245、および空間周波数帯域コンバイナ250を含む。空間周波数帯域ディバイダ240は、入力チャネルXLおよびXRと、空間周波数帯域プロセッサ245とに結合される。空間周波数帯域ディバイダ240は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを受信し、これらの入力チャネルを、空間(または「サイド」)成分Ysおよび非空間(または「ミッド」)成分Ymと処理する。たとえば、空間成分Ysは、左入力チャネルXLと右入力チャネルXRとの差に基づいて生成することができる。非空間成分Ymは、左入力チャネルXLと右入力チャネルXRの和に基づいて生成することができる。空間周波数帯域ディバイダ240は、空間成分Ysおよび非空間成分Ymを空間周波数帯域プロセッサ245に提供する。
いくつかの実施形態では、空間周波数帯域ディバイダ240は、空間成分Ysを空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)に分離し、ここでnは、周波数サブバンドの数である。周波数サブバンドはそれぞれ、n=4周波数サブバンドについて0ないし300Hz、300ないし510Hz、510ないし2700Hz、2700ないしナイキストHzなど周波数の範囲を含む。また、空間周波数帯域ディバイダ240は、非空間成分Ymを非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)に分離し、ここでnは、周波数サブバンドの数である。空間周波数帯域ディバイダ240は、空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)を空間周波数帯域プロセッサ245に提供する(たとえば、未分離の空間成分Ysおよび非空間成分Ymの代わりに)。図3A、図3B、図3C、および図3Dは、空間周波数ディバイダ240の様々な実施形態を示す。
空間周波数帯域プロセッサ245は、空間周波数帯域ディバイダ240および空間周波数帯域コンバイナ250に結合される。空間周波数帯域プロセッサ245は、空間成分Ysおよび非空間成分Ymを空間周波数帯域ディバイダ240から受信し、受信された信号をエンハンスメントする。具体的には、空間周波数帯域プロセッサ245は、エンハンスメントされた空間成分Esを空間成分Ysから、エンハンスメントされた非空間成分Emを非空間成分Ymから生成する。
たとえば、空間周波数帯域プロセッサ245は、エンハンスメントされた空間成分Esを生成するためにサブバンドゲインを空間成分Ysに適用し、エンハンスメントされた非空間成分Emを生成するためにサブバンドゲインを非空間成分Ymに適用する。いくつかの実施形態では、空間周波数帯域プロセッサ245は、追加として、または代替としてエンハンスメントされた空間成分Esを生成するためにサブバンド遅延を空間成分Ysに、またエンハンスメントされた非空間成分Emを生成するためにサブバンド遅延を非空間成分Ymに提供する。サブバンドゲインおよび/または遅延は、空間成分Ysおよび非空間成分Ymの異なる(たとえば、n個の)サブバンドについて異なるものとすることができ、または(たとえば、2つ以上のサブバンドについて)同じとすることができる。空間周波数帯域プロセッサ245は、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを生成するために、ゲインおよび/または遅延を空間成分Ysおよび非空間成分Ymの異なるサブバンドについて、互いに対して調整する。次いで、空間周波数帯域プロセッサ245は、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを空間周波数帯域コンバイナ250に提供する。
いくつかの実施形態では、空間周波数帯域プロセッサ245は、空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)を空間周波数帯域ディバイダ240から受信する(たとえば、未分離の空間成分Ys、非空間成分Ymの代わりに)。空間周波数帯域プロセッサ245は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)を生成するために、ゲインおよび/または遅延を空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)に適用し、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を生成するために、ゲインおよび/または遅延を非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)に適用する。空間周波数帯域プロセッサ245は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)およびエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を空間周波数帯域コンバイナ250に提供する(たとえば、未分離のエンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emの代わりに)。図4A、図4B、および図4Cは、空間および非空間成分を処理する、またサブバンド成分への分離後、空間および非空間成分を処理する空間周波数帯域プロセッサを含む空間周波数帯域プロセッサ245の様々な実施形態を示す。
空間周波数帯域コンバイナ250は、空間周波数帯域プロセッサ245に結合され、増幅器215にさらに結合される。空間周波数帯域コンバイナ250は、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを空間周波数帯域プロセッサ245から受信し、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに組み合わせる。たとえば、左出力チャネルOLは、エンハンスメントされた空間成分Esとエンハンスメントされた非空間成分Emの和に基づいて生成することができ、右出力チャネルORは、エンハンスメントされた非空間成分Emとエンハンスメントされた空間成分Esとの差に基づいて生成することができる。空間周波数帯域コンバイナ250は、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORを増幅器215に提供し、増幅器215は、信号を増幅しそれを左スピーカ110Lおよび右スピーカ110Rに出力する。
いくつかの実施形態では、空間周波数帯域コンバイナ250は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)およびエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を空間周波数帯域プロセッサ245から受信する(たとえば、未分離のエンハンスメントされた非空間成分Emおよびエンハンスメントされた空間成分Esの代わりに)。空間周波数帯域コンバイナ250は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)を、エンハンスメントされた空間成分Esに組み合わせ、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を、エンハンスメントされた非空間成分Emに組み合わせる。次いで、空間周波数帯域コンバイナ250は、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに組み合わせる。図5A、図5B、図5C、および図5Dは、空間周波数帯域コンバイナ250の様々な実施形態を示す。
図3Aは、サブバンド空間プロセッサ210の空間周波数帯域ディバイダ240の実施として、空間周波数帯域ディバイダ300の第1の例を示す。空間周波数帯域ディバイダ300は4つの周波数サブバンド(1)ないし(4)(たとえば、n=4)を使用するが、他の数の周波数サブバンドを様々な実施形態で使用することができる。空間周波数帯域ディバイダ300は、クロスオーバネットワーク304およびL/R−M/Sコンバータ306(1)から306(4)を含む。
クロスオーバネットワーク304は、左入力チャネルXLを左周波数サブバンドXL(1)ないしXL(n)に分割し、右入力チャネルXRを右周波数サブバンドXR(1)およびXR(n)に分割し、ここでnは、周波数サブバンドの数である。クロスオーバネットワーク304は、直列、並列、または派生型(derived)など様々な回路トポロジで配置される複数のフィルタを含んでよい。クロスオーバネットワーク304に含まれる例示的なフィルタタイプは、無限インパルス応答(IIR)または有限インパルス応答(FIR)バンドパスフィルタ、IIRピーキングおよびシェルビングフィルタ、リンクウィッツ・ライリー(L−R)フィルタなどを含む。いくつかの実施形態では、人の耳の臨界帯域に近似するためにn個のバンドパスフィルタ、またはローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、およびハイパスフィルタの任意の組合せが使用される。臨界帯域は、第2の音が既存の1次音をマスクすることが可能である帯域幅に対応してよい。たとえば、周波数サブバンドのそれぞれは、人の聴覚の臨界帯域をまねるための統合されたバーク尺度に対応してよい。
たとえば、クロスオーバネットワーク304は、左入力チャネルXLを、周波数サブバンド(1)について0から300Hz、周波数サブバンド(2)について300から510Hz、周波数サブバンド(3)について510から2700Hz、および周波数サブバンド(4)について2700からナイキスト周波数にそれぞれ対応する左サブバンド成分XL(1)ないしXL(4)に分割し、同様に右入力チャネルXRを、対応する周波数サブバンド(1)ないし(4)について右サブバンド成分XR(1)ないしXR(4)に分割する。いくつかの実施形態では、臨界帯域の統合されたセットが周波数サブバンドを定義するために使用される。臨界帯域は、多種多様な音楽ジャンルからのオーディオサンプルのコーパスを使用して決定されてよい。24個のバーク尺度臨界帯域の上でのミッド成分対サイド成分の長期平均エネルギー比が、これらのサンプルから決定される。次いで、同様の長期平均比を有する連続する周波数帯域が、臨界帯域のセットを形成するために共にグループ化される。クロスオーバネットワーク304は、左サブバンド成分XL(1)ないしXL(4)および右サブバンド成分XR(1)ないしXR(4)の対を、対応するL/R−M/Sコンバータ420(1)ないし420(4)に出力する。他の実施形態では、クロスオーバネットワーク304は、左入力チャネルおよび右入力チャネルXL、XRを、4つの周波数サブバンドより少ない、またはそれより多いものに分離することができる。周波数サブバンドの範囲は、調整可能であってよい。
空間周波数帯域ディバイダ300は、n個のL/R−M/Sコンバータ306(1)ないし306(n)をさらに含む。図3Aでは、空間周波数帯域ディバイダ300は、n=4周波数サブバンドを使用し、したがって空間周波数帯域ディバイダ300は、4つのL/R−M/Sコンバータ306(1)ないし306(4)を含む。各L/R−M/Sコンバータ306(k)は、所与の周波数サブバンドkについてサブバンド成分XL(k)とサブバンド成分XR(k)の対を受信し、これらの入力を空間サブバンド成分Ym(k)および非空間サブバンド成分Ys(k)に変換する。各非空間サブバンド成分Ym(k)は、左サブバンド成分XL(k)と右サブバンド成分XR(k)の和に基づいて決定されてよく、各空間サブバンド成分Ys(k)は、左サブバンド成分XL(k)と右サブバンド成分XR(k)との差に基づいて決定されてよい。各サブバンドkについてそのような計算を実施して、L/R−M/Sコンバータ306(1)ないし306(n)は、非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)および空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)を左サブバンド成分XL(1)ないしXL(n)および右サブバンド成分XR(1)ないしXR(n)から生成する。
図3Bは、サブバンド空間プロセッサ210の空間周波数帯域ディバイダ240の実施として、空間周波数帯域ディバイダ310の第2の例を示す。図3Aの空間周波数帯域ディバイダ300と異なり、空間周波数帯域ディバイダ310は、まずL/R−M/S変換を実施し、次いでL/R−M/S変換の出力を非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)および空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)に分割する。
L/R−M/S変換を実施し、次いで非空間成分Ymを非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)および空間成分Ysを空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)に分離することは、入力信号を左サブバンド成分XL(1)ないしXL(n)および右サブバンド成分XR(1)−XR(n)に分離し、次いでサブバンド成分のそれぞれに対してL/R−M/S変換を実施することより計算的に効率的なものとすることができる。たとえば、空間周波数帯域ディバイダ310は、空間周波数帯域ディバイダ300によって実施されるn回のL/R−M/S変換(たとえば、各周波数サブバンドごとに1回)ではなくL/R−M/S変換を1回だけ実施する。
より具体的には、空間周波数帯域ディバイダ310は、クロスオーバネットワーク314に結合されたL/R−M/Sコンバータ312を含む。L/R−M/Sコンバータ312は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを受信し、これらの入力を空間成分Ymおよび非空間成分Ysに変換する。クロスオーバネットワーク314は、空間成分Ymおよび非空間成分YsをL/R−M/Sコンバータ312から受信し、これらの入力を空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)に分離する。クロスオーバネットワーク314の動作は、様々な異なるフィルタトポロジおよびフィルタの数を使用することができる点で、ネットワーク304と同様である。
図3Cは、サブバンド空間プロセッサ210の空間周波数帯域ディバイダ240の実施として空間周波数帯域ディバイダ320の第3の例を示す。空間周波数帯域ディバイダ320は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを受信し、これらの入力を空間成分Ymおよび非空間成分Ysに変換するL/S−M/Sコンバータ322を含む。図3Aおよび図3Bに示されている空間周波数帯域ディバイダ300および310と異なり、空間周波数帯域ディバイダ320は、クロスオーバネットワークを含まない。したがって、空間周波数帯域ディバイダ320は、空間成分Ymおよび非空間成分Ysをサブバンド成分に分離されることなく出力する。
図3Dは、サブバンド空間プロセッサ210の空間周波数帯域ディバイダ240の実施として空間周波数帯域ディバイダ320、の第4の例を示す。空間周波数帯域ディバイダ320は、入力オーディオ信号の周波数領域エンハンスメントを容易化する。空間周波数帯域ディバイダ320は、周波数領域で表される空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)を生成するために、順方向高速フーリエ変換(FFFT)334を含む。
周波数領域エンハンスメントは、多数の並列エンハンスメント動作が望ましい(たとえば、4つのサブバンドだけに対して512個のサブバンドを独立してエンハンスメントすること)設計、および順方向/逆フーリエ変換から導入される追加のレイテンシが実際的な問題を課さない設計において好ましいものとしてよい。
より具体的には、空間周波数帯域ディバイダ320は、L/R−M/Sコンバータ332およびFFFT334を含む。L/R−M/Sコンバータ332は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを受信し、これらの入力を空間成分Ymおよび非空間成分Ysに変換する。FFFT334は、空間成分Ymおよび非空間成分Ysを受信し、これらの入力を空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)に変換する。n=4周波数サブバンドについて、FFFT334は、時間領域における空間成分Ymおよび非空間成分Ysを周波数領域に変換する。次いで、FFFT334は、空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(4)を生成するために、周波数領域空間成分Ysをn個の周波数サブバンドに従って分離し、非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(4)を生成するために、周波数領域非空間成分Ymをn個の周波数サブバンドに従って分離する。
図4Aは、サブバンド空間プロセッサ210の周波数帯域プロセッサ245の実施として、空間周波数帯域プロセッサ400の第1の例を示す。空間周波数帯域プロセッサ400は、空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)を受信し、サブバンドゲインを空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)に適用する増幅器を含む。
より具体的には、たとえば、空間周波数帯域プロセッサ400は、2n個の増幅器(図に示されているように「ゲイン」と等価)を含み、ここでn=4周波数サブバンドである。空間周波数帯域プロセッサ400は、周波数サブバンド(1)のためのミッドゲイン402(1)およびサイドゲイン404(1)、周波数サブバンド(2)のためのミッドゲイン402(2)およびサイドゲイン404(2)、周波数サブバンド(3)のためのミッドゲイン402(3)およびサイドゲイン404(3)、周波数サブバンド(4)のためのミッドゲイン402(4)およびサイドゲイン404(4)を含む。
ミッドゲイン402(1)は、非空間サブバンド成分Ym(1)を受信し、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)を生成するためにサブバンドゲインを適用する。サイドゲイン404(1)は、空間サブバンド成分Ys(1)を受信し、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)を生成するためにサブバンドゲインを適用する。
ミッドゲイン402(2)は、非空間サブバンド成分Ym(2)を受信し、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(2)を生成するためにサブバンドゲインを適用する。サイドゲイン404(2)は、空間サブバンド成分Ys(2)を受信し、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(2)を生成するためにサブバンドゲインを適用する。
ミッドゲイン402(3)は、非空間サブバンド成分Ym(3)を受信し、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(3)を生成するためにサブバンドゲインを適用する。サイドゲイン404(3)は、空間サブバンド成分Ys(3)を受信し、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(3)を生成するためにサブバンドゲインを適用する。
ミッドゲイン402(4)は、非空間サブバンド成分Ym(4)を受信し、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(4)を生成するためにサブバンドゲインを適用する。サイドゲイン404(4)は、空間サブバンド成分Ys(4)を受信し、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(4)を生成するためにサブバンドゲインを適用する。
ゲイン402、404は、オーディオエンハンスメントを提供するために、空間および非空間サブバンド成分の相対サブバンドゲインを調整する。ゲイン402、404は、構成情報、調整可能な設定などによって制御されるゲイン値を使用して、様々なサブバンドについて異なる量のサブバンドゲインまたは同じ量のサブバンドゲイン(たとえば、2つ以上の増幅器について)を適用してよい。1つまたは複数の増幅器は、サブバンドゲインを適用しないこと(たとえば、0dB)、または、負のゲインを適用することができる。この実施形態では、ゲイン402、404は、サブバンドゲインを並列で適用する。
図4Bは、サブバンド空間プロセッサ210の周波数帯域プロセッサ245の実施として、空間周波数帯域プロセッサ420の第2の例を示す。図4Aに示されている空間周波数帯域プロセッサ400と同様に、空間周波数帯域プロセッサ420は、空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)を受信し、空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)にゲインを適用するゲイン422、424を含む。空間周波数帯域プロセッサ420は、調整可能な時間遅延を追加する遅延ユニットをさらに含む。
より具体的には、空間周波数帯域プロセッサ420は、2n遅延ユニット438、440を含んでよく、各遅延ユニット438、440は、2nゲイン422、424の対応する1つに結合される。たとえば、空間周波数帯域プロセッサ400は、非空間サブバンド成分Ym(1)を受信し、サブバンドゲインおよび時間遅延を適用することによってエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Ym(1)を生成するために、(たとえば、n=4サブバンドについて)ミッドゲイン422(1)およびミッド遅延ユニット438(1)を含む。空間周波数帯域プロセッサ420は、空間サブバンド成分Ys(1)を受信し、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)を生成するためにサイドゲイン424(1)およびサイド遅延ユニット440(1)をさらに含む。他のサブバンドについて同様に、空間周波数帯域プロセッサは、非空間サブバンド成分Ym(2)を受信しエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(2)を生成するためのミッドゲイン422(2)およびミッド遅延ユニット438(2)と、空間サブバンド成分Ys(2)を受信しエンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(2)を生成するためのサイドゲイン424(2)およびサイド遅延ユニット440(2)と、非空間サブバンド成分Ym(3)を受信しエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(3)を生成するためのミッドゲイン422(3)およびミッド遅延ユニット438(3)と、空間サブバンド成分Ys(3)を受信しエンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(3)を生成するためのサイドゲイン424(3)およびサイド遅延ユニット440(3)と、非空間サブバンド成分Ym(4)を受信しエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(4)を生成するためのミッドゲイン422(4)およびミッド遅延ユニット438(4)と、空間サブバンド成分Ys(4)を受信しエンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(4)を生成するためのサイドゲイン424(4)およびサイド遅延ユニット440(4)とを含む。
ゲイン422、424は、オーディオエンハンスメントを提供するために、空間および非空間サブバンド成分のサブバンドゲインを互いに対して調整する。ゲイン422、424は、構成情報、調整可能な設定などによって制御されるゲイン値を使用して、様々なサブバンドについて異なるサブバンドゲイン、または同じサブバンドゲイン(たとえば、2つ以上の増幅器について)を適用してよい。増幅器の1つまたは複数は、サブバンドゲインを適用しないこともできる(たとえば、0dB)。この実施形態では、増幅器422、424はまた、互いに対して並列でサブバンドゲインを適用する。
遅延ユニット438、440は、オーディオエンハンスメントを提供するために、空間および非空間サブバンド成分のタイミングを互いに対して調整する。遅延ユニット438、440は、構成情報、調整可能な設定などによって制御される遅延値を使用して、様々なサブバンドについて異なる時間遅延、または同じ時間遅延(たとえば、2つ以上の遅延ユニットについて)を適用してよい。1つまたは複数の遅延ユニットは、時間遅延を適用しないこともできる。この実施形態では、遅延ユニット438、440は、時間遅延を並列で適用する。
図4Cは、サブバンド空間プロセッサ210の周波数帯域プロセッサ245の実施として、空間周波数帯域プロセッサ460の第3の例を示す。空間周波数帯域プロセッサ460は、非空間サブバンド成分Ymを受信し、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Emを生成するためにサブバンドフィルタのセットを適用する。また、空間周波数帯域プロセッサ460は、空間サブバンド成分Ysを受信し、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Emを生成するためにサブバンドフィルタのセットを適用する。図4Cに示されているように、これらのフィルタは、直列で適用される。サブバンドフィルタは、ピークフィルタ、ノッチフィルタ、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ローシェルフフィルタ、ハイシェルフフィルタ、バンドパスフィルタ、バンドストップフィルタおよび/またはオールパスフィルタの様々な組合せを含むことができる。
より具体的には、空間周波数帯域プロセッサ460は、非空間成分Ymのn個の周波数サブバンドのそれぞれのためのサブバンドフィルタと、空間成分Ysのn個のサブバンドのそれぞれのためのサブバンドフィルタとを含む。n=4サブバンドについて、たとえば、空間周波数帯域プロセッサ460は、サブバンド(1)のためのミッド等化(EQ)フィルタ462(1)、サブバンド(2)のためのミッドEQフィルタ462(2)、サブバンド(3)のためのミッドEQフィルタ462(3)、およびサブバンド(4)のためのミッドEQフィルタ462(4)を含む非空間成分Ymのための直列のサブバンドフィルタを含む。各ミッドEQフィルタ462は、非空間成分Ymを直列で処理し、エンハンスメントされた非空間成分Emを生成するために、非空間成分Ymの周波数サブバンド部分にフィルタを適用する。
空間周波数帯域プロセッサ460は、サブバンド(1)のためのサイド等化(EQ)フィルタ464(1)、サブバンド(2)のためのサイドEQフィルタ464(2)、サブバンド(3)のためのサイドEQフィルタ464(3)、およびサブバンド(4)のためのサイドEQフィルタ464(4)を含む、空間成分Ysの周波数サブバンドのための直列のサブバンドフィルタをさらに含む。各サイドEQフィルタ464は、空間成分Ysを直列で処理し、エンハンスメントされた空間成分Esを生成するために、空間成分Ysの周波数サブバンド部分にフィルタを適用する。
いくつかの実施形態では、空間周波数帯域プロセッサ460は、非空間成分Ymを、空間成分Ysを処理することと並列で処理する。n個のミッドEQフィルタは、非空間成分Ymを直列で処理し、n個のサイドEQフィルタは、空間成分Ysを直列で処理する。各直列のn個のサブバンドフィルタは、様々な実施形態において異なる順序で配置することができる。
空間周波数帯域プロセッサ460によって示されているように、直列(たとえば、縦続)EQフィルタ設計を空間成分Ysおよび非空間成分Ymに対して並列で使用することは、分離されたサブバンド成分が並列で処理されるクロスオーバネットワーク設計に勝る利点を提供することができる。直列EQフィルタ設計を使用すると、2次フィルタ(たとえば、ピーキング/ノッチングまたはシェルビングフィルタ)のQファクタおよび中心周波数を調整することによってなど、扱われているサブバンド部分に対するより大きな制御を達成することが可能である。クロスオーバネットワーク設計を使用してスペクトルの同じ領域に対する比較可能な分離および制御を達成することは、4次以上のローパス/ハイパスフィルタなどより高次のフィルタを使用することを必要とすることがある。これは、少なくとも2重の計算コストをもたらす可能性がある。クロスオーバネットワーク設計を使用すれば、サブバンド周波数範囲は、サブバンド成分を再び組み合わせた後、フルバンドスペクトルを再生するために、重なり合いが最小限であるか、または重なり合いがないはずである。直列EQフィルタ設計の使用は、1つのフィルタから次のフィルタへの周波数帯域関係に対するこの制約を除去することができる。また、直列EQフィルタ設計は、クロスオーバネットワーク設計に比べて1つまたは複数のサブバンドに対するより効率的な選択的処理を提供することができる。たとえば、減算的なクロスオーバネットワークを使用するとき、所与の帯域のための入力信号は、元のフルバンド信号を下の隣接する帯域の、得られるローパスされた出力信号から減じることによって導出することができる。ここで、単一のサブバンド成分を分離することは、複数のサブバンド成分の計算を含む。直列EQフィルタは、フィルタの効率的な使用可能化および使用不能化を提供する。しかし、信号が独立した周波数サブバンドに分割される並列設計は、時間遅延を組み込むことなど、各サブバンドに対する離散的な非スケーリング動作を可能にする。
図5Aは、サブバンド空間プロセッサ210の周波数帯域コンバイナ250の実施として、空間周波数帯域コンバイナ500の第1の例を示す。空間周波数帯域コンバイナ500は、n=4周波数サブバンドについてM/S−L/Rコンバータ502(1)、502(2)、502(3)、および502(4)など、n個のM/S−L/Rコンバータを含む。空間周波数帯域コンバイナ500は、M/S−L/Rコンバータに結合されたL/Rサブバンドコンバイナ504をさらに含む。
所与の周波数サブバンドkについて、各M/S−L/Rコンバータ502(k)は、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(k)およびエンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(k)を受信し、これらの入力をエンハンスメントされた左サブバンド成分EL(k)およびエンハンスメントされた右サブバンド成分ER(k)に変換する。エンハンスメントされた左サブバンド成分EL(k)は、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(k)とエンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(k)の和に基づいて生成することができる。エンハンスメントされた右サブバンド成分ER(k)は、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(k)とエンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(k)との差に基づいて生成することができる。
n=4周波数サブバンドについて、L/Rサブバンドコンバイナ504は、エンハンスメントされた左サブバンド成分EL(1)ないしEL(4)を受信し、これらの入力を左出力チャネルOLに組み合わせる。L/Rサブバンドコンバイナ504は、エンハンスメントされた右サブバンド成分ER(1)ないしER(4)をさらに受信し、これらの入力を右出力チャネルORに組み合わせる。
図5Bは、サブバンド空間プロセッサ210の周波数帯域コンバイナ250の実施として、空間周波数帯域コンバイナ510の第2の例を示す。図5Aに示されている空間周波数帯域コンバイナ500に比べて、空間周波数帯域コンバイナ510は、ここでまず、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を、エンハンスメントされた非空間成分Emに組み合わせ、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)を、エンハンスメントされた空間成分Esに組み合わせ、次いで左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORを生成するためにM/S−L/R変換を実施する。M/S−L/R変換に先だって、グローバルミッドゲインをエンハンスメントされた非空間成分Emに適用することができ、グローバルサイドゲインをエンハンスメントされた空間成分Esに適用することができ、ここでグローバルゲイン値は、構成情報、調整可能な設定などによって制御することができる。
より具体的には、空間周波数帯域コンバイナ510は、M/Sサブバンドコンバイナ512、グローバルミッドゲイン514、グローバルサイドゲイン516、およびM/S−L/Rコンバータ518を含む。n=4周波数サブバンドについて、M/Sサブバンドコンバイナ512は、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(4)を受信し、これらの入力を、エンハンスメントされた非空間成分Emに組み合わせる。また、M/Sサブバンドコンバイナ512は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(4)を受信し、これらの入力を、エンハンスメントされた空間成分Esに組み合わせる。
グローバルミッドゲイン514およびグローバルサイドゲイン516は、M/Sサブバンドコンバイナ512およびM/S−L/Rコンバータ518に結合される。グローバルミッドゲイン514は、エンハンスメントされた非空間成分Emにゲインを適用し、グローバルサイドゲイン516は、エンハンスメントされた空間成分Esにゲインを適用する。
M/S−L/Rコンバータ518は、エンハンスメントされた非空間成分Emをグローバルミッドゲイン514から、またエンハンスメントされた空間成分Esをグローバルサイドゲイン516から受信し、これらの入力を左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに変換する。左出力チャネルOLは、エンハンスメントされた空間成分Esとエンハンスメントされた非空間成分Emの和に基づいて生成することができ、右出力チャネルORは、エンハンスメントされた非空間成分Emとエンハンスメントされた空間成分Esとの差に基づいて生成することができる。
図5Cは、サブバンド空間プロセッサ210の周波数帯域コンバイナ250の実施として、空間周波数帯域コンバイナ520の第3の例を示す。空間周波数帯域コンバイナ520は、エンハンスメントされた非空間成分Emおよびエンハンスメントされた空間成分Es(たとえば、それらの分離されたサブバンド成分ではなく)を受信し、エンハンスメントされた非空間成分Emおよびエンハンスメントされた空間成分Esを左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに変換する前にグローバルミッドゲインおよびグローバルサイドゲインを実施する。
より具体的には、空間周波数帯域コンバイナ520は、グローバルミッドゲイン522と、グローバルサイドゲイン524と、グローバルミッドゲイン522およびグローバルサイドゲイン524に結合されたM/S−L/Rコンバータ526とを含む。グローバルミッドゲイン522は、エンハンスメントされた非空間成分Emを受信し、ゲインを適用し、グローバルサイドゲイン524は、エンハンスメントされた非空間成分Esを受信し、ゲインを適用する。M/S−L/Rコンバータ526は、エンハンスメントされた非空間成分Emをグローバルミッドゲイン522から、またエンハンスメントされた空間成分Esをグローバルサイドゲイン524から受信し、これらの入力を左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに変換する。
図5Dは、サブバンド空間プロセッサ210の周波数帯域コンバイナ250の実施として、空間周波数帯域コンバイナ530の第4の例を示す。空間周波数帯域コンバイナ530は、入力オーディオ信号の周波数領域エンハンスメントを容易化する。
より具体的には、空間周波数帯域コンバイナ530は、逆高速フーリエ変換(FFT)532、グローバルミッドゲイン534、グローバルサイドゲイン536、およびM/S−L/Rコンバータ538を含む。逆FFT532は、周波数領域で表されるエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を受信し、周波数領域で表されるエンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)を受信する。逆FFT532は、周波数領域入力を時間領域に変換する。次いで、逆FFT532は、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を、時間領域で表されるエンハンスメントされた非空間成分Emに組み合わせ、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)を、時間領域で表されるエンハンスメントされた空間成分Esに組み合わせる。他の実施形態では、逆FFT532は、サブバンド成分を周波数領域において組み合わせ、組合せ後のエンハンスメントされた非空間成分Emおよびエンハンスメントされた空間成分Esを時間領域に変換する。
グローバルミッドゲイン534は、エンハンスメントされた非空間成分Emを受信し、エンハンスメントされた非空間成分Emにゲインを適用するために、逆FFT532に結合される。グローバルサイドゲイン536は、エンハンスメントされた空間成分Esを受信し、エンハンスメントされた空間成分Esにゲインを適用するために、逆FFT532に結合される。M/S−L/Rコンバータ538は、エンハンスメントされた非空間成分Emをグローバルミッドゲイン534から、またエンハンスメントされた空間成分Esをグローバルサイドゲイン536から受信し、これらの入力を左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに変換する。グローバルゲイン値は、構成情報、調整可能な設定などによって制御することができる。
図6は、一実施形態によるオーディオ信号をエンハンスメントするための方法600の一例を示す。方法600は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを含む入力オーディオ信号をエンハンスメントするために、空間周波数帯域ディバイダ240と、空間周波数帯域プロセッサ245と、空間周波数帯域コンバイナ250とを含むサブバンド空間プロセッサ210によって実施することができる。
空間周波数帯域ディバイダ240は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを空間成分Ysおよび非空間成分Ymに分離する(605)。いくつかの実施形態では、空間周波数帯域ディバイダ240は、空間成分Ysをn個のサブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)に分離し、非空間成分Ymをn個のサブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)に分離する。
空間周波数帯域プロセッサ245は、エンハンスメントされた空間成分Esを生成するために、サブバンドゲイン(および/または時間遅延)を空間成分Ysのサブバンドに適用し(610)、エンハンスメントされた非空間成分Emを生成するために、サブバンドゲイン(および/または遅延)を非空間成分Ymのサブバンドに適用する。
いくつかの実施形態では、図4Cの空間周波数帯域プロセッサ460は、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを生成するために、直列のサブバンドフィルタを空間成分Ysおよび非空間成分Ymに適用する。空間成分Ysのためのゲインを、直列のn個のサブバンドフィルタでそれらのサブバンドに適用することができる。各フィルタは、空間成分Ysのn個のサブバンドの1つにゲインを適用する。非空間成分Ymのためのゲインを、直列のフィルタでそれらのサブバンドに適用することができる。各フィルタは、非空間成分Ymのn個のサブバンドの1つにゲインを適用する。
いくつかの実施形態では、図4Aの空間周波数帯域プロセッサ400または図4Bの空間周波数帯域プロセッサ420は、分離されたサブバンド成分に並列でゲインを適用する。たとえば、空間成分Ymのためのゲインを、分離された空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)のためのn個のサブバンドフィルタの並列セットでそれらのサブバンドに適用することができ、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)として表されるエンハンスメントされた空間成分Esをもたらす。空間成分Ysのためのゲインは、分離された非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)のためのn個のフィルタの並列セットでそれらのサブバンドに適用することができ、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)として表されるエンハンスメントされた非空間成分Emをもたらす。
空間周波数コンバイナ250は、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに組み合わせる(615)。空間成分Esが分離後のエンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)によって表される図5A、図5B、または図5Dに示されている空間周波数コンバイナなどの実施形態では、空間周波数コンバイナ250は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)を、空間成分Esに組み合わせる。同様に、非空間成分Emが分離された後のエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)によって表される場合、空間周波数コンバイナ250は、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を、空間成分Emに組み合わせる。
いくつかの実施形態では、空間周波数帯域コンバイナ250(またはプロセッサ245)は、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに組み合わせる前に、グローバルミッドゲインをエンハンスメントされた非空間成分Emに、またグローバルサイドゲインをエンハンスメントされた空間成分Esに適用する。グローバルミッドゲインおよびグローバルサイドゲインは、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emの相対ゲインを調整する。
空間周波数帯域ディバイダ240(たとえば、それぞれ図3A、図3B、図3C、および図3Dの空間周波数帯域ディバイダ300、310、320、および330によって示されている)、空間周波数帯域プロセッサ245(たとえば、それぞれ図4A、図4B、および図4Cの空間周波数帯域プロセッサ400、420、および460によって示されている)、および空間周波数帯域コンバイナ250(たとえば、それぞれ図5A、図5B、図5C、および図5Dの空間周波数帯域コンバイナ500、510、520、および530によって示されている)の様々な実施形態は、互いに組み合わされてよい。いくつかの例示的な組合せが、下記でより詳細に論じられている。
図7は、一実施形態によるサブバンド空間プロセッサ700の一例を示す。サブバンド空間プロセッサ700は、サブバンド空間プロセッサ210の一例である。サブバンド空間プロセッサ700は、分離された空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)を使用し、n=4周波数サブバンドである。サブバンド空間プロセッサ700は、空間周波数帯域ディバイダ300または310と、空間周波数帯域プロセッサ400または420と、空間周波数帯域コンバイナ500または510を含む。
図8は、一実施形態による、図7に示されているサブバンド空間プロセッサ700でオーディオ信号をエンハンスメントするための方法800の一例を示す。空間周波数帯域ディバイダ300/310は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを、空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)および非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)へ処理する(805)。周波数帯域ディバイダ300は、周波数サブバンドを分離し、次いでL/R−M/S変換を実施する。周波数帯域ディバイダ310は、L/R−M/S変換を実施し、次いで周波数サブバンドを分離する。
空間周波数帯域プロセッサ400/420は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)を生成するためにゲイン(および/または遅延)を空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)に並列で適用し(810)、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を生成するためにゲイン(および/または遅延)を非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)に並列で適用する。空間周波数帯域プロセッサ400は、サブバンドゲインを適用することができ、一方、空間周波数帯域プロセッサ420は、サブバンドゲインおよび/または時間遅延を適用することができる。
空間周波数帯域コンバイナ500/510は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)およびエンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに組み合わせる(815)。空間周波数帯域コンバイナ500は、M/S−L/R変換を実施し、次いで左サブバンドおよび右サブバンドを組み合わせる。空間周波数帯域コンバイナ510は、非空間(ミッド)サブバンドおよび空間(サイド)サブバンドを組み合わせ、グローバルミッドゲインおよびグローバルサイドゲインを適用し、次いでM/S−L/R変換を実施する。
図9は、一実施形態によるサブバンド空間プロセッサ900の一例を示す。サブバンド空間プロセッサ900は、サブバンド空間プロセッサ210の一例である。サブバンド空間プロセッサ900は、空間成分Ysおよび非空間成分Ymを、サブバンド成分に分離することなく使用する。サブバンド空間プロセッサ900は、空間周波数帯域ディバイダ320、空間周波数帯域プロセッサ460、および空間周波数帯域コンバイナ520を含む。
図10は、一実施形態による、図9に示されているサブバンド空間プロセッサ900でオーディオ信号をエンハンスメントするための方法1000の一例を示す。空間周波数帯域ディバイダ320は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを、空間成分Ysおよび非空間成分Ymへ処理する(1005)。
空間周波数帯域プロセッサ460は、エンハンスメントされた空間成分Esを生成するために空間成分Ysのサブバンドにゲインを直列で、またエンハンスメントされた非空間成分Emを生成するために非空間成分Ymのサブバンドにゲインを直列で適用する(1010)。第1の直列のn個のミッドEQフィルタが非空間成分Ymに適用され、各ミッドEQフィルタは、n個のサブバンドの1つに対応する。第2の直列のn個のサイドEQフィルタが空間成分Ymに適用され、各サイドEQフィルタは、n個のサブバンドの1つに対応する。
空間周波数帯域コンバイナ520は、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに組み合わせる(815)。いくつかの実施形態では、空間周波数帯域コンバイナ520は、グローバルサイドゲインをエンハンスメントされた空間成分Esに適用し、グローバルミッドゲインをエンハンスメントされた非空間成分Emに適用し、次いでEsおよびEmを、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに組み合わせる。
図11は、一実施形態によるサブバンド空間プロセッサ1100の一例を示す。サブバンド空間プロセッサ1100は、サブバンド空間プロセッサ210の別の例である。サブバンド空間プロセッサ1100は、ゲインが周波数領域における周波数サブバンドに調整されている状態で、時間領域と周波数領域との変換を使用する。サブバンド空間プロセッサ1100は、空間周波数帯域ディバイダ330、空間周波数帯域プロセッサ400または420、および空間周波数帯域コンバイナ520を含む。
図12は、一実施形態による、図11に示されているサブバンド空間プロセッサ1100でオーディオ信号をエンハンスメントするための方法1200の一例を示す。空間周波数帯域ディバイダ330は、左入力チャネルXLおよび右入力チャネルXRを、空間成分Ysおよび非空間成分Ymへ処理する(1205)。
空間周波数帯域ディバイダ330は、空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)(たとえば、図11に示されているn=4周波数サブバンド)を生成するために、順方向FFTを空間成分Ysに適用し(1210)、非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)を生成するために、順方向FFTを非空間成分Ymに適用する。周波数サブバンドへの分離に加えて、周波数サブバンドが時間領域から周波数領域に変換される。
空間周波数帯域プロセッサ400/420は、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)を生成するために、ゲイン(および/または遅延)を空間サブバンド成分Ys(1)ないしYs(n)に並列で適用し(1215)、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)を生成するために、ゲイン(および/または遅延)を非空間サブバンド成分Ym(1)ないしYm(n)に並列で適用する。ゲインおよび/または遅延は、周波数領域で表される信号に適用される。
空間周波数帯域コンバイナ520は、エンハンスメントされた空間成分Esを生成するために、エンハンスメントされた空間サブバンド成分Es(1)ないしEs(n)に逆FFTを適用し(1220)、エンハンスメントされた非空間成分Emを生成するために、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分Em(1)ないしEm(n)に逆FFTを適用する。逆FFTの結果、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emが時間領域で表されることになる。
空間周波数帯域コンバイナ520は、エンハンスメントされた空間成分Esおよびエンハンスメントされた非空間成分Emを、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに組み合わせる(1225)。いくつかの実施形態では、空間周波数帯域コンバイナ520は、グローバルミッドゲインをエンハンスメントされた非空間成分Emに、またグローバルサイドゲインをエンハンスメントされた空間成分Esに適用し、次いで出力チャネルOLおよびORを生成する。
図13は、一実施形態による、クロストークキャンセルと共にオーディオ信号をエンハンスメントするためのオーディオシステム1300の一例を示す。オーディオシステム1300は、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORの対側クロストーク成分をキャンセルするために、ラウドスピーカと共に使用することができる。オーディオシステム1300は、サブバンド空間プロセッサ210、クロストーク補償プロセッサ1310、コンバイナ1320、およびクロストークキャンセルプロセッサ1330を含む。
クロストーク補償プロセッサ1310は、入力チャネルXLおよびXRを受信し、クロストークキャンセルプロセッサ1330によって実施される後続のクロストークキャンセルにおけるアーチファクトを事前補償するために、前処理を実施する。具体的にはクロストーク補償プロセッサ1310は、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORを生成するサブバンド空間プロセッサ210と並列でクロストーク補償信号Zを生成する。いくつかの実施形態では、クロストーク補償プロセッサ1310は、クロストーク補償信号Zを生成するために、入力チャネルXLおよびXRから空間成分および非空間成分を生成し、ゲインおよび/または遅延を非空間空間成分に適用する。
コンバイナ1320は、2つの事前補償されたチャネルTLおよびTRを含む事前補償された信号Tを生成するために、クロストーク補償信号Zを左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORのそれぞれと組み合わせる。
クロストークキャンセルプロセッサ1330は、事前補償されたチャネルTL、TRを受信し、左出力チャネルCLおよび右出力チャネルCRを含む出力オーディオ信号Cを生成するために、チャネルTL、TRに対してクロストークキャンセルを実施する。あるいは、クロストークキャンセルプロセッサ1330は、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORをクロストーク事前補償なしに受信し、処理する。ここで、クロストーク補償は、クロストークキャンセルに続いて左および右出力チャネルCL、CRに適用することができる。クロストークキャンセルプロセッサ1330は、事前補償されたチャネルTL、TRを帯域内成分および帯域外成分に分離し、出力チャネルCL、CRを生成するために帯域内成分に対してクロストークキャンセルを実施する。
いくつかの実施形態では、クロストークキャンセルプロセッサ1330は、入力チャネルXLおよびXRを受信し、入力チャネルXLおよびXRに対してクロストークキャンセルを実施する。ここで、クロストークキャンセルは、サブバンド空間プロセッサ210からの出力信号Oではなく、入力信号Xに対して実施される。いくつかの実施形態では、クロストークキャンセルプロセッサ1330は、入力チャネルXLおよびXRと出力チャネルOLおよびORとの両方に対してクロストークキャンセルを実施し、出力チャネルCL、CRを生成するために、これらの結果(たとえば、異なるゲインを有する)を組み合わせる。
図14は、一実施形態による、クロストークシミュレーションと共にオーディオ信号をエンハンスメントするためのオーディオシステム1400の一例を示す。オーディオシステム1400は、対側クロストーク成分を左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORに追加するために、ヘッドホンと共に使用することができる。これは、ヘッドホンがラウドスピーカの聴取体験を模すことを可能にする。オーディオシステム1400は、サブバンド空間プロセッサ210、クロストークシミュレーションプロセッサ1410、およびコンバイナ1420を含む。
クロストークシミュレーションプロセッサ1410は、オーディオ入力信号Xから「頭影効果」を生成する。頭影効果は、オーディオ入力信号Xがラウドスピーカから聴取者の左右の耳のそれぞれに伝達された場合に聴取者によって知覚されるはずのものなど、聴取者の頭部周りで、および頭部を通じたトランスオーラル波伝搬によって引き起こされる音波の変換を指す。たとえば、クロストークシミュレーションプロセッサ1410は、左チャネルXLから左クロストークチャネルWLおよび右チャネルXRから右クロストークチャネルWRを生成する。左クロストークチャネルWLは、ローパスフィルタ、遅延、およびゲインを左入力チャネルXLに適用することによって生成されてよい。右クロストークチャネルWRは、ローパスフィルタ、遅延、およびゲインを右入力チャネルXRに適用することによって生成されてよい。いくつかの実施形態では、左クロストークチャネルWLおよび右クロストークチャネルWRを生成するために、ローパスフィルタではなくローシェルフフィルタまたはノッチフィルタが使用されてよい。
コンバイナ1420は、左出力信号SLおよび右出力信号SRを含むオーディオ出力信号Sを生成するために、サブバンド空間エンハンサ210およびクロストークシミュレーションプロセッサ1410の出力を組み合わせる。たとえば、左出力チャネルSLは、エンハンスメントされた左チャネルOLと右クロストークチャネルWRの組合せ(たとえば、トランスオーラル音伝搬を介して左耳によって聞かれることになる、右ラウドスピーカからの対側信号を表す)を含む。右出力チャネルSRは、エンハンスメントされた右チャネルORと左クロストークチャネルWLの組合せ(たとえば、トランスオーラル音伝搬を介して右耳によって聞かれることになる、左ラウドスピーカからの対側信号を表す)を含む。コンバイナ1420に入力される信号の相対的な重みは、入力のそれぞれに適用されるゲインによって制御することができる。
いくつかの実施形態では、クロストークシミュレーションプロセッサ1410は、入力チャネルXLおよびXRの代わりに、サブバンド空間プロセッサ210の左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORからクロストークチャネルWLおよびWRを生成する。いくつかの実施形態では、クロストークシミュレーションプロセッサ1410は、左出力チャネルOLおよび右出力チャネルORならびに入力チャネルXLおよびXRの両方からクロストークチャネルを生成し、左出力信号SLおよび右出力信号SRを生成するために、これらの結果(たとえば、異なるゲインを有する)を組み合わせる。
この開示を読めば、当業者ならなおも追加の実施形態、本明細書における開示されている原理を理解するであろう。したがって、特定の実施形態および応用例が示され記載されているが、開示されている実施形態は、本明細書に開示されているその構造および構成要素に限定されないことを理解されたい。当業者にとって明白である様々な修正、変更、および変形形態が、本明細書に記載の範囲から逸脱することなしに本明細書に開示されている方法および装置の配置、動作、および詳細に加えられてよい。
本明細書に記載のステップ、動作、またはプロセスのどれでも、1つまたは複数のハードウェアまたはソフトウェアモジュールに対して、単独で、または他のデバイスとの組合せで実施または実装されてよい。一実施形態では、ソフトウェアモジュールは、記載のステップ、動作、またはプロセスのいずれかまたはすべてを実施するためにコンピュータプロセッサによって実行することができるコンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体(たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体)を含むコンピュータプログラム製品で実施される。

Claims (29)

  1. 左入力チャネルおよび右入力チャネルを有するオーディオ信号をエンハンスメントするための方法であって、
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを空間成分および非空間成分へ処理するステップと、
    エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記空間成分のサブバンドに第1のサブバンドゲインを適用するステップと、
    エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、前記非空間成分のサブバンドに第2のサブバンドゲインを適用するステップと、
    前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を左出力チャネルおよび右出力チャネルに組み合わせるステップと
    を含む方法。
  2. 前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間成分および前記非空間成分へ処理するステップは、前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分へ処理するステップを含み、
    前記エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記空間成分の前記サブバンドに前記第1のサブバンドゲインを適用するステップは、エンハンスメントされた空間サブバンド成分を生成するために、前記第1のサブバンドゲインを前記空間サブバンド成分に適用するステップを含み、
    前記エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記非空間成分の前記サブバンドに前記第2のゲインを適用するステップは、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を生成するために、前記第2のサブバンドゲインを前記非空間サブバンド成分に適用するステップを含み、
    前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネルに組み合わせるステップは、前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分および前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を組み合わせるステップを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間成分および前記非空間成分へ処理するステップは、前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分へ処理するステップを含み、
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを左サブバンド成分および右サブバンド成分へ処理するステップと、
    前記左サブバンド成分および前記右サブバンド成分を前記空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分に変換するステップとを含む請求項2に記載の方法。
  4. 前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間成分および前記非空間成分へ処理するステップは、前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分へ処理するステップを含み、
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間成分および前記非空間成分に変換するステップと、
    前記空間成分および前記非空間成分を前記空間サブバンド成分および前記非空間サブバンド成分へ処理するステップとを含む請求項2に記載の方法。
  5. 前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間サブバンド成分および前記非空間サブバンド成分へ処理するステップは、
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間成分および前記非空間成分に変換するステップと、
    前記空間サブバンド成分を生成するために、順方向高速フーリエ変換(FFT)を前記空間成分に適用するステップと、
    前記非空間サブバンド成分を生成するために、前記順方向FFTを前記非空間成分に適用するステップとを含み、
    前記方法は、前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を組み合わせる前に、
    前記エンハンスメントされた空間成分を生成するために、逆FFTを前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分に適用するステップと、
    前記エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、前記逆FFTを前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分に適用するステップとをさらに含む請求項2に記載の方法。
  6. 前記第1のサブバンドゲインは、前記空間サブバンド成分に並列で適用され、前記第2のサブバンドゲインは、前記非空間サブバンド成分に並列で適用される請求項2に記載の方法。
  7. 前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネルに組み合わせるステップは、前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分および前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を組み合わせるステップを含み、
    前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分および前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分をエンハンスメントされた左サブバンド成分エンハンスメントされた右サブバンド成分へ処理するステップと、
    前記エンハンスメントされた左サブバンド成分を前記左出力チャネルに組み合わせ、また前記エンハンスメントされた右サブバンド成分を前記右出力チャネルに組み合わせるステップとを含む請求項2に記載の方法。
  8. 前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネルになるように組み合わせるステップは、
    前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分を前記エンハンスメントされた空間成分に組み合わせ、また前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を前記エンハンスメントされた非空間成分に組み合わせるステップと、
    前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネルに変換するステップとを含む請求項2に記載の方法。
  9. 前記エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記空間成分の前記サブバンドに時間遅延を適用するステップと、
    エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、前記非空間成分の前記サブバンドに時間遅延を適用するステップとをさらに含む請求項1に記載の方法。
  10. 前記空間成分の前記サブバンドに前記第1のサブバンドゲインを適用するステップは、サブバンドフィルタの第1のセットを前記空間成分に適用するステップを含み、
    前記非空間成分の前記サブバンドに前記第2のサブバンドゲインを適用するステップは、サブバンドフィルタの第2のセットを前記非空間成分に適用するステップを含む請求項1に記載の方法。
  11. サブバンドフィルタの前記第1のセットは、前記空間成分の前記サブバンドのそれぞれのためのサブバンドフィルタを含む第1の直列のサブバンドフィルタを含み、
    フィルタの前記第2のセットは、前記非空間成分の前記サブバンドのそれぞれのためのサブバンドフィルタを含む第2の直列のサブバンドフィルタを含む請求項10に記載の方法。
  12. 前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を組み合わせる前に、第1のゲインを前記エンハンスメントされた空間成分に、また第2のゲインを前記エンハンスメントされた非空間成分に適用するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  13. 前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネル、ならびに
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネル
    のうちの少なくとも1つにクロストークキャンセルをさらに適用する請求項1に記載の方法。
  14. 前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネル、ならびに
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネル
    のうちの少なくとも1つにクロストークシミュレーションを適用するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  15. 左入力チャネルおよび右入力チャネルを有するオーディオ信号をエンハンスメントするためのシステムであって、
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを空間成分および非空間成分へ処理するように構成された空間周波数帯域ディバイダと、
    エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記空間成分のサブバンドに第1のサブバンドゲインを適用し、
    エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、前記非空間成分のサブバンドに第2のサブバンドゲインを適用する
    ように構成された空間周波数帯域プロセッサと、
    前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を左出力チャネルおよび右出力チャネルに組み合わせるように構成された空間周波数帯域コンバイナと
    を備えるシステム。
  16. 前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間成分および前記非空間成分へ処理するように構成された前記空間周波数帯域ディバイダは、前記空間周波数帯域分割器が前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分へ処理するように構成されることを含み、
    前記エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記空間成分の前記サブバンドに前記第1のサブバンドゲインを適用するように構成された前記空間周波数帯域プロセッサは、前記空間周波数帯域プロセッサが、エンハンスメントされた空間サブバンド成分を生成するために、前記第1のサブバンドゲインを前記空間サブバンド成分に適用するように構成されることを含み、
    前記エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、前記非空間成分の前記サブバンドに前記第2のサブバンドゲインを適用するように構成された前記空間周波数帯域プロセッサは、前記空間周波数帯域プロセッサが、エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を生成するために、前記第2のサブバンドゲインを前記非空間サブバンド成分に適用するように構成されることを含み、
    前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネルに組み合わせるように構成された前記空間周波数帯域コンバイナは、前記空間周波数帯域コンバイナが前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分および前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を組み合わせるように構成されることを含む請求項15に記載のシステム。
  17. 前記空間周波数帯域ディバイダは、
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを左サブバンド成分および右サブバンド成分へ処理するように構成されたクロスオーバネットワークと、
    前記左サブバンド成分および前記右サブバンド成分を前記空間サブバンド成分および非空間サブバンド成分に変換するように構成されたL/R−M/Sコンバータと
    を含む請求項16に記載のシステム。
  18. 前記空間周波数帯域ディバイダは、
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間成分および前記非空間成分に変換するように構成されたL/R−M/Sコンバータと、
    前記空間成分を前記空間サブバンド成分へ、また前記非空間成分を前記非空間サブバンド成分へ処理するように構成されたクロスオーバネットワークと
    を含む請求項16に記載のシステム。
  19. 前記空間周波数帯域ディバイダは、
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネルを前記空間成分および前記非空間成分に変換するように構成されたL/R−M/Sコンバータと、
    前記空間サブバンド成分を生成するために、前記空間成分に順方向FFTを適用し、
    前記空間サブバンド成分を生成するために、前記空間成分に前記順方向FFTを適用する
    ように構成された順方向高速フーリエ変換(FFT)とを含み、
    前記空間周波数帯域コンバイナは、
    前記空間周波数帯域コンバイナが前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を組み合わせる前に、
    前記エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分に逆FFTを適用し、
    前記エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分に前記逆FFTを適用するように構成された逆FFTを含む請求項16に記載のシステム。
  20. 前記空間周波数帯域プロセッサは、
    前記第1のサブバンドゲインを前記空間サブバンド成分に並列で適用するように構成された増幅器の第1のセットと、
    前記第2のサブバンドゲインを前記非空間サブバンド成分に並列で適用するように構成された増幅器の第2のセットとを含む請求項16に記載のシステム。
  21. 前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネルに組み合わせるように構成された前記空間周波数帯域コンバイナは、前記空間周波数帯域コンバイナが前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分および前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を組み合わせるように構成されることを含み、前記空間周波数帯域コンバイナは、
    前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分および前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分をエンハンスメントされた左サブバンド成分およびエンハンスメントされた右サブバンド成分へ処理し、
    前記エンハンスメントされた左サブバンド成分を前記左出力チャネルに組み合わせ、また前記エンハンスメントされた右サブバンド成分を前記右出力チャネルに組み合わせるように構成されることを含む請求項16に記載のシステム。
  22. 前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネルに組み合わせるように構成された前記空間周波数帯域コンバイナは、前記空間周波数帯域コンバイナが前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分および前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を組み合わせるように構成されることを含み、前記空間周波数帯域コンバイナは、
    前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分を前記エンハンスメントされた空間成分に組み合わせ、また前記エンハンスメントされた非空間サブバンド成分を前記エンハンスメントされた非空間成分に組み合わせ、
    前記エンハンスメントされた空間サブバンド成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネルに変換するように構成されることを含む請求項16に記載のシステム。
  23. 前記空間周波数帯域プロセッサは、
    前記エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記空間成分の前記サブバンドに時間遅延を適用するように構成された時間遅延ユニットの第1のセットと、
    エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、前記非空間成分の前記サブバンドに時間遅延を適用するように構成された時間遅延ユニットの第2のセットと
    を含む請求項15に記載のシステム。
  24. 空間周波数帯域プロセッサは、
    前記空間成分の前記サブバンドに前記第1のサブバンドゲインを適用するように構成されたサブバンドフィルタの第1のセットと、
    前記非空間成分の前記サブバンドに前記第2のサブバンドゲインを適用するように構成されたサブバンドフィルタの第2のセットと
    を含む請求項15に記載のシステム。
  25. サブバンドフィルタの前記第1のセットは、前記空間成分の前記サブバンドのそれぞれのためのサブバンドフィルタを含む第1の直列のサブバンドフィルタを含み、
    サブバンドフィルタの前記第2のセットは、前記非空間成分の前記サブバンドのそれぞれのためのサブバンドフィルタを含む第2の直列のサブバンドフィルタを含む
    請求項24に記載のシステム。
  26. 前記空間周波数帯域コンバイナは、
    第1のゲインを前記エンハンスメントされた空間成分に適用するように構成された第1の増幅器と、
    第2のゲインを前記エンハンスメントされた非空間成分に適用するように構成された第2の増幅器とをさらに含む
    請求項15に記載のシステム。
  27. 前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネル、ならびに
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネル
    のうちの少なくとも1つにクロストークキャンセルを適用するように構成されたクロストークキャンセルプロセッサをさらに備える請求項15に記載のシステム。
  28. 前記左出力チャネルおよび前記右出力チャネル、ならびに
    前記左入力チャネルおよび前記右入力チャネル
    のうちの少なくとも1つにクロストークシミュレーションを適用するように構成されたクロストークシミュレーションプロセッサをさらに備える請求項15に記載のシステム。
  29. プログラムコードを記憶するように構成された非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記プログラムコードは、プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、
    オーディオ信号の左入力チャネルおよび右入力チャネルを空間成分および非空間成分へ処理させ、
    エンハンスメントされた空間成分を生成するために、前記空間成分のサブバンドに第1のサブバンドゲインを適用させ、
    エンハンスメントされた非空間成分を生成するために、前記非空間成分のサブバンドに第2のサブバンドゲインを適用させ、
    前記エンハンスメントされた空間成分および前記エンハンスメントされた非空間成分を左出力チャネルおよび右出力チャネルに組み合わさせる、命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
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