JP2020525678A - 岩石のチゼル加工用のドリル - Google Patents

岩石のチゼル加工用のドリル Download PDF

Info

Publication number
JP2020525678A
JP2020525678A JP2019572094A JP2019572094A JP2020525678A JP 2020525678 A JP2020525678 A JP 2020525678A JP 2019572094 A JP2019572094 A JP 2019572094A JP 2019572094 A JP2019572094 A JP 2019572094A JP 2020525678 A JP2020525678 A JP 2020525678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill bit
suction
cutting edge
drill
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019572094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6925456B2 (ja
Inventor
クラウス−ペーター ボーン,
クラウス−ペーター ボーン,
ローランド フォセル,
ローランド フォセル,
マルクス ハルトマン,
マルクス ハルトマン,
バスティアン プリュマッハー,
バスティアン プリュマッハー,
カールステン ペータース,
カールステン ペータース,
Original Assignee
ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト
ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト, ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト filed Critical ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JP2020525678A publication Critical patent/JP2020525678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6925456B2 publication Critical patent/JP6925456B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D17/00Details of, or accessories for, portable power-driven percussive tools
    • B25D17/02Percussive tool bits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D1/00Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
    • B28D1/14Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by boring or drilling
    • B28D1/146Tools therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D7/00Accessories specially adapted for use with machines or devices of the preceding groups
    • B28D7/02Accessories specially adapted for use with machines or devices of the preceding groups for removing or laying dust, e.g. by spraying liquids; for cooling work
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D2217/00Details of, or accessories for, portable power-driven percussive tools
    • B25D2217/0003Details of shafts of percussive tool bits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D2217/00Details of, or accessories for, portable power-driven percussive tools
    • B25D2217/0057Details related to cleaning or cooling the tool or workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D2222/00Materials of the tool or the workpiece
    • B25D2222/72Stone, rock or concrete

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

岩石のチゼル加工用ドリルビット(1)は、挿入端部(6)における衝撃面(7)と、内部に搬送通路(35)が設けられている中空シャンク(4)と、ドリルヘッド(2)とを有する。ドリルヘッド(2)は、前端部(12)に3つ以上の刃先(14)及び1つ以上の吸入開口(3)を有する。ドリルヘッド(2)内には、吸入開口(3)を搬送通路(35)に接続する吸入通路(30)が設けられている。吸入通路(30)の少なくとも1つにおいて、吸入開口(3)に隣接する吸入通路(30)の第1部分(32)はドリルビット軸線(11)に対する第1傾斜を有しており、中空シャンク(4)に隣接する吸入通路(30)の第2部分(33)はドリルビット軸線(11)に対する第2傾斜を有する。第2傾斜は第1傾斜よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、岩石のチゼル加工用ドリルビットに関する。特に、本発明は、中空シャンクを介してドリル切削片を運び出すことのできるドリルビットに関する。ドリルビットは、螺旋状のシャンクを有しておらず又は螺旋状のシャンクを必要としない。
岩石をチゼル加工するためのドリルビットは、挿入端部における衝撃面と、内部に搬送通路が設けられている中空シャンクと、ドリルヘッドとを有している。ドリルヘッドは、前端部に、3つ以上の刃先と1つ以上の吸入開口とを有している。ドリルヘッド内には、吸入開口を搬送通路に接続する吸入通路がある。吸入通路の少なくとも1つにおいて、吸入開口に隣接する吸入通路の第1部分は、ドリルビット軸線に対する第1傾斜を有しており、中空シャンクに隣接する吸入通路の第2部分は、ドリルビット軸線に対する第2傾斜を有している。第2傾斜は、第1傾斜よりも大きい。上部領域において吸入通路の傾斜が小さいことは、故障に関して有利である。接触面が軸方向に平行になる傾向があるため、衝撃波は、半径方向にまったく振れないか、又はわずかにしか振れない。
第1傾斜は、5度より小さくてもよい。第2傾斜は、15度から30度の間であってもよい。
ある構成では、吸入通路の第2部分は、連続的に湾曲している。
ある構成では、ドリルヘッドは、刃先が埋め込まれている基部を有している。基部は、周方向において刃先を部分的に取り囲んでいる。
ある構成では、基部は、少なくとも部分的に焼結鋼から成る。刃先を取り囲む基部の一部は炭化タングステンから製造され得る。
ある構成では、基部は、完全に焼結鋼から成る。
ある構成では、吸入通路の横断面は、吸入開口から搬送通路に向けて増加している。
ある構成では、吸入開口は三角形である。
ドリルヘッドの刃先は、好ましくは焼結された炭化タングステンから製造されている。硬質材料は、特に岩石をチゼル加工するために好適である。刃先は、すくい面及び逃げ面を有しており、すくい面及び逃げ面は、衝撃面の一部を形成し、チゼル端に沿って互いに接触している。この幾何学的形状は、岩石をチゼル加工するのに特に適している。
以下、典型的な実施形態および図面に基づいて本発明を説明する。
ドリルビットを示す。 ドリルビットのドリルヘッドの側面図を示す。 ドリルヘッドの断面を示す。 ドリルヘッドの前端部の平面図を示す。 ドリルビットのドリルヘッドの側面図を示す。 ドリルヘッドの断面を示す。 ドリルヘッドの前端部の平面図を示す。 ドリルヘッドの断面を示す。 中空シャンクの断面を示す。 中空シャンクの断面を示す。
同一または機能的に同一の要素は、特に明記しない限り、図面において同一の参照符号によって示される。
図1は、典型的なドリルビット1を示す。ドリルビット1は、吸入開口3を有するドリルヘッド2と、抽出ポート5を有する中空シャンク4と、衝撃面7を有する挿入端部6とを有している。スリーブ8は、抽出ポート5を取り囲むことができる。
ドリルビット1は、例えばコンクリート、れんが等の鉱物構造材料を破壊するように設計されている。挿入端部6は、例えばドリル機械またはハンマードリル等のポータブル電動工具に挿入することができる。ポータブル電動工具の衝撃機構は、挿入端部6における衝撃面7に周期的に衝突する。衝撃の衝撃波は、衝撃方向9にドリルヘッド2まで中空シャンク4を通過する。ドリルヘッド2は、鉱物材料を粉砕する。ドリルビット1は、好ましくは、衝突と衝突の間そのドリルビット軸線11の周りを回転方向10に回転される。その結果、ドリルビット1は、異なる向きで材料に衝突する。得られたドリル切削片は、ドリルビット1の前端部12から直接、ドリル穴を通って除去することができる。真空クリーナーがスリーブ8に取り付けられている。空気流が、ドリルビット1の前端部12に直接設けられた吸入開口3においてドリル切削片を吸い込む。ドリル切削片は、中空シャンク4内に運び出される。
典型的なドリルヘッド2は、基部13と、基部13に埋め込まれた複数の刃先14とを有する。刃先14はドリルヘッド2の先端15を形成する。刃先14は、基部13に対して衝撃方向9に突出している。ドリルヘッド2の前端部12は、衝撃方向9に面する刃先14の前面16と、基部13の前面17とから構成されている。基部13は、円筒形の側面18を有する。好ましくは、刃先14は、側面18に対して半径方向に突出する。側面18は、刃先14の下で円周方向に閉じることができる。基部13の下面19は、中空シャンク4上に配置されている。下面19は、シャンク4に溶接又ははんだ付けされ得るか、又は類似の材料接続手段でシャンク4に結合され得る。他の実施形態では、ドリルヘッド2は、ねじ接続、バヨネット結合、又は好ましくは円錐締まり嵌め(図6)によってシャンク4に接続され得る。
刃先14は、焼結された炭化タングステン含有材料から製造されることが好ましい。ある構成では、刃先14を取り囲む基部13の部分20は、焼結された炭化タングステン含有材料から製造することができ、下面を形成する部分21は、焼結された鉄系材料から製造することができる(図3)。
刃先14はドリルビット軸線11の周りに星形に配置されている。刃先14は、一体となってまとまっており、特に、接合領域を有することなく溶接、はんだ付け、クランプ等によって一体に接合されている。刃先14は、炭化タングステン含有材料から焼結されることが好ましい。刃先14は、ドリルビット軸線11の周りに規則的に配置されるか、又は対をなして規則的に配置されることが好ましい。例えば、4つの同一の刃先14が、回転方向10に90度の間隔で配置されている。他の実施形態では、刃先は、異なるように形成することができる。例えば、ドリルヘッドは、主刃先及び副刃先を有している。典型的な実施形態は、4つの刃先14を示しており、他の実施形態では、ドリルヘッド2は、3つ、5つ、又は6つの刃先14を有することができる。
刃先14はそれぞれチゼル端22を有し、各チゼル端22は、衝撃方向9に突出し、ドリルヘッド2の先端15に向かって半径方向に狭まっている。チゼル端22は、真っ直ぐであってもよいし湾曲していてもよい。チゼル端22は、好ましくは、同一に形成されるか、又は対で同一に形成される。図示の構成では、全てのチゼル端22は先端15まで延びており、他の構成では、主刃先のチゼル端のみが先端15まで達している。ドリルヘッド2の単一の先端15は、ドリルビット軸線11上に配置されることが好ましい。
各刃先14の衝撃方向9に面する前面16は、すくい面23と逃げ面24とによって形成されている。すくい面23と逃げ面24は両方とも衝撃方向9に面しており、チゼル端22に沿って互いに接触している。すくい面23および逃げ面24は、半径方向に延長されている。すくい面23および逃げ面24は、外周面25に隣接する位置からドリルビット軸線11まで又はドリルビット軸線11の近傍まで延びている。すくい面23は、ドリルヘッド2の正常な回転方向10において逃げ面24を先行する。ドリルヘッド2を見ると、通常の回転方向10は反時計回りである。すくい面23及び逃げ面24はドリルビット軸線11に対して傾斜している。すくい面23は、衝撃方向9において回転方向10と反対に上昇し、これに対して、逃げ面24は、衝撃方向9において回転方向10と反対に下降する。従って、すくい面23および逃げ面24は、互いに対して傾斜している。すくい面23と逃げ面24との間の屋根角度26は、45度より大きく、例えば60度より大きく120度未満である。屋根角度26は、半径方向において一定であってもよいし、半径方向に変化していてもよい。
ドリルビット軸線11と反対を向く刃先14の周面25は、好ましくはドリルビット軸線11に平行に配向されている。周面25は、ドリルビット軸線11から半径方向に間隔をおいて、ドリルヘッド2の直径27を形成している。周面25は、ドリル加工中、ドリル加工された壁を支える破断縁部28を形成する。破断縁部28は、ドリル加工された孔内において半径方向に突出する岩石を破断することによって、ドリル加工された孔の円柱形の構造を支持する。周面25は、好ましくは、円筒形の基部13の側面18に対して半径方向に突出している。刃先14は、側面18の上側部分を複数の円筒状区分に細分する。当該上側部分に接続された側面18の下側部分は、好ましくは円周方向に閉じている、すなわち完全に円筒形であることが好ましい。
ドリルヘッド2の前端部12には、複数の吸入開口3が設けられている。吸入開口3は、隣接するチゼル端22の間の中央に配置することができる。吸入開口3は、好ましくは、基部13の前面17に配置されている。吸入開口3は円周方向に閉じられており、このため、吸入開口3は側面18から離間して配置されている。吸入開口3の間の半径方向の間隔は、例えばドリルヘッド2の直径の5%〜20%である。吸入開口3は、ドリルビット軸線11に沿って、チゼル端22からオフセットして配置されている。吸入開口3は、チゼル端22よりも下方に配置されており、したがって、ドリルヘッド2のチゼル機能に影響を及ぼさず、または、わずかな程度しか影響を及ぼさない。先端15に対する吸入開口3の軸線方向オフセット29は、ドリルビット1の直径27の15%よりも大きいことが好ましい。
各吸入通路30は、前端部12における吸入開口3をドリルヘッド2の下面19に接続する。規定された流れ方向31は、吸入開口3から下面19へ、すなわち衝撃方向9と反対の方向である。吸入通路30は、その全長に沿って流れ方向に対して横方向に閉鎖されている。このため、吸入通路30は、基部13内に完全に延びている。
吸入通路30は、流れ方向31においてドリルビット軸線11に接近する。この接近は直線的ではなく、むしろ吸入通路30は少なくとも部分的に湾曲している。吸入開口3に隣接する吸入通路30の上側部分32は、刃先14、すなわちドリルビット軸線11に実質的に平行である。吸入通路30は、刃先14に接近しないか、または流れ方向31においてわずかに刃先14に接近するだけである。上側部分32におけるドリルビット軸線11への吸入通路30の接近は、ドリルビット1の直径27の5%未満であることが好ましい。半径方向間隔を決定するための手段として、ドリルビット軸線11に垂直な横断面における重心を使用することができる。上側部分32は、刃先14の高さの少なくとも50%例えば75%、好ましくは刃先14の少なくとも全高にわたって延びている。上側部分32は、直線状又は湾曲状に形成することができる。中空シャンク4に隣接する吸入通路30の下側部分33は、刃先14に対して傾斜している。下側部分33は、シャンク4の方向においてドリルビット軸線11に次第に接近する。吸入通路30の下側部分33は、10度〜30度の傾斜で中空シャンク4内に延びることができる。吸入通路30は、ドリルビット1の直径27の5%〜30%の間でドリルビット軸線11に接近することが好ましい。典型的な下側部分33は、連続的に湾曲している。下側部分は、直線状に構成することもできる。上側部分を下側部分に接続する部分は、適切に湾曲している。吸入通路30の全ての湾曲部分は、ドリルビット1の直径27の80%より大きい曲率半径を有することが好ましい。吸入通路30は、その全長に沿って滑らかな内壁を有している。大きな曲率半径を有する穏やかな湾曲は、吸入通路30内でのドリル切削片の摩擦のない搬送に有利である。特に、より大きなドリル切削片の付着または詰まりが回避される。
吸入開口3は、前端部12において10%〜25%の領域を占める。高い割合は、ドリル切削片が確実に運び出されるようにする点で有利である。吸入通路30は、流れ方向31に拡大する横断面を有することができる。吸入通路30は、吸入開口3において又はその近傍において最小の横断面を有する。横断面の変化は、吸入通路30が詰まる傾向を減少させる。横断面積は、少なくとも30%、好ましくは60%を超えて変化する。横断面積は、ドリルビット軸線11に垂直な平面内で決定される。この変化は、好ましくは、全体的に又は主として上側部分32の範囲内で、即ち刃先14の高さで生じる。吸入通路30における半径方向外側の壁は、ドリルビット軸線11に平行であることが好ましく、一方、吸入通路30における半径方向内側の壁は、横断面の広がりを得るためにドリルビット軸線11に接近する。
典型的な吸入開口3は、非円形である。吸入開口3は、三角形状を有している。吸入開口3の角は尖っていても丸みを帯びていてもよい。複数の角を接続する側面は、真っ直ぐであっても湾曲していてもよい。三角形に典型的な方法では、吸入開口3に円を内接させることができ、当該円は、3つの側面の各々に正確に1つの点で接触する。さらに、三角形に典型的な方法では、内接円の中心と側面との間の距離は、角から円が接触する点に向けて連続的に減少する。吸入開口3の角はドリルヘッド2の先端15に向いている。角における内角34は、好ましくは、多かれ少なかれ、隣接する刃先14間の角度距離、例えば90度に対応する。これに関連して、多かれ少なかれ、20%未満の偏差を記述する。吸入開口3の表面積は、内接円の表面積よりもはるかに大きい。吸入開口3の表面積は、少なくとも30%大きく、例えば少なくとも100%大きい。
中空シャンク4は、ドリルビット軸線11に沿って延びる搬送通路35を有している。搬送通路35は、シャンク4の長さに沿って一定の横断面を有する。搬送通路35の横断面積は、吸入通路30の横断面積の総和に等しいことが好ましい。搬送通路35は、例えば、シャンク4の横断面の15%〜65%の表面積を有する。搬送通路35は、ドリルビット軸線11の中央に配置することができる。搬送通路35は、ドリルヘッド2の下、特に基部13の下で終端している。搬送通路35の端部は、球形キャップの形で丸みを帯びていることが好ましい。
ドリルヘッド2における吸入通路30は、中空シャンク4の搬送通路35に開口している。開口は、搬送通路35の一端にあるか、またはその近傍にある。開口の面は丸みを帯びている。
ドリルヘッド2から離れた搬送通路35の端部には、抽出ポート5が配置されている。抽出ポート5は、搬送通路35への半径方向の切り口36を含む。スリーブ8は、切り口36の領域において、好ましくは気密に円筒形シャンクを取り囲んでいる。スリーブ8はシャンク4に対して回転可能である。
ドリルビット1の典型的な挿入端部6は、回転式チゼル加工用携帯型動力工具に使用するように設計されている。挿入端部6は、実質的に円筒形状を有している。挿入端部6は、2つの閉鎖スロット37を有し、当該閉鎖スロット37において、携帯型動力工具のロック要素が、半径方向に係合することができ且つドリルビット軸線11に沿って摺動することができる。ドリルビット軸線11に沿って配向された溝38は、携帯型動力工具によってトルクが導入されることを可能にする。
ドリルビット1は、異なる材料から製造されることが好ましい。シャンク4及び挿入端部6は、好ましくは、強靭で延性のある鋼で製造される。ドリルヘッド2の刃先14は、非常に硬く且つ耐摩耗性の焼結された炭化タングステンから製造されている。炭化タングステンは、少なくとも70体積%の含有量で存在する。金属バインダーは、好ましくは、金属:コバルトおよびニッケルのうちの1つ以上を含有する。例えば、バインダーは、完全にコバルトから構成され得る。
ドリルヘッド2は、通常ではない方法で基本的な形態で製造することができ、その後、吸入通路30を形成するために機械加工される。続いて、所望の吸入通路30を形成することができる製造プロセスが提案される。記載された製造方法は、その原理から逸脱することなく、具体的詳細において修正することができる。
薄い粉末層は、炭化タングステンおよび金属バインダーを含有する懸濁液を噴霧することによって製造される。接着剤は、計画された方法で粉末層上にプレスされる。接着剤は、ドリルヘッド2を通る横断面を再現する。粉末層および接着剤の堆積は、ドリルヘッド2のブランクが複製されるのに必要な回数だけ繰り返される。特に吸入通路30内の過剰な粉末は、水によって除去することができる。水は、接着剤によって接合されていない層の間に浸透し、それらを除去する。得られたブランクは、ドリルヘッド2の形状に対応する。未焼結体(green body)は焼結することができる。
ドリルヘッド2の製造における困難性は、ドリルヘッド2に課せられる高い機械的要求のためであり、この機械的要求では、非常に低いレベルの気孔率のみを許容する。ドリルヘッド2の必要な密度は、理論的に達成可能な値の98%よりも大きくなければならない。この目的のために、未焼結体は、焼結前における理論密度の少なくとも50%の密度を有さなければならない。焼結は典型的な収縮を伴い、これにより、当該値から始まって細孔を十分に閉じる。成形型内での未焼結体の圧縮を含む従来のプロセスは、これらの値を達成する。原則として重力のみによる層の緩い接合は、ここで新たな課題を課す。
有望なアプローチは、炭化タングステンと酸化コバルトとの粉末混合物に基づく。酸化コバルトは、未焼結体の形成後にコバルトに変換される。液体として、懸濁液は、水またはアルコール、好ましくはイソプロピルアルコールを含有する。粉末に対する液体の比は、1に対して3〜5の間の範囲である。懸濁液は、細いノズルを通して圧力下で均一に噴霧することができる。噴霧後、層を室温より少し高温で乾燥させる。層は、20μm〜30μmの範囲の均一な厚さを有する。接着剤は、ポリエチレンイミンの水溶液をベースとする。ポリエチレンイミンは、炭化タングステンの粒子への結合に対して非常に高い親和性を有する。このようにして、良好な接着結合が達成される。溶液中のポリエチレンイミンの重量比は、1%〜5%の範囲であり得る。プレス後、接着剤を室温より少し高温で乾燥させる。最後の層が塗布された後、接着剤は、約150度の炉内で硬化される。その後、過剰の粉末を水で除去する。未焼結体中の酸化コバルトは、未焼結体を600度〜700度の水素含有雰囲気中に数時間保持することにより、コバルトに変換される。最後に、未焼結体を1250度〜1400度の温度で焼結することができる。
鉄含有の基部13の下側部分21は、同様に、三次元成形によって製造することができる。例えば、未焼結体をプレスし、続いて焼結することも同様に可能である。さらに、鋼体の製造のために、レーザー肉盛溶接、選択的レーザー溶融(SLM)または選択的レーザー焼結(SLS)のようなプロセスも可能である。
ドリルヘッド39の他の実施形態は、図5、図6及び図7に示されている。刃先14は、図2の実施形態のように十字形に形成されている。刃先14は、好ましくは、炭化タングステンから焼結されている。前の実施形態と同様に、基部40は上側部分41と下側部分42とを有する。前の実施形態との相違点は、基部40が1つの材料から形成されていることである。この場合、上側部分41も鉄含有材料から形成される。上側部分41は、刃先14が挿入された十字形スロットを有する。ドリルヘッド2の前端部12は、硬い刃先14と比較的軟らかい基部40の前面43とから構成されている。刃先14は、基部40にはんだ付けまたは溶接されている。
吸入通路30は、基部13の上側部分41に閉じた状態で延びている。吸入通路30は、ドリルヘッド2の周囲及び刃先14の両方から離間して配置されている。通路の経過およびそのさらなる特性は、先の実施形態に対応することができる。
別の実施形態が図8に示されている。ドリルヘッド44は、同様に、基部40と4つの刃先14とを有している。基部40および刃先14は、先の実施形態の1つと同様に形成することができる。吸入開口3は基部40に配置され、吸入通路30は、前述の実施形態と同様に基部40内に延びている。中空シャンク45は、搬送通路46とコア47とを有する。コア47は、ドリルビット軸線11上に位置する棒状の中実構造である。衝撃面7への衝撃は、コア47を介して刃先14に伝達される。搬送通路46は、例えば、コア47を環状に取り囲むことができる(図9)。吸入通路30は、搬送通路46に開口している。コア47は、支柱48(図10)を介してシャンク4の外側シェルに支持され得る。支柱48は、搬送通路46を複数の通路に細分することができ、例えば、各吸入通路30に搬送通路35,48を割り当てることができる。

Claims (10)

  1. 挿入端部(6)における衝撃面(7)と、
    内部に搬送通路(35)が設けられている中空シャンク(4)と、
    前端部(12)に3つ以上の刃先(14)及び1つ以上の吸入開口(3)を有し、該吸入開口(3)を前記搬送通路(35)に接続する吸入通路(30)を内部に有するドリルヘッド(2)と、
    を備える岩石のチゼル加工用のドリルビット(1)において、
    前記吸入通路(30)の少なくとも1つにおいて、前記吸入開口(3)に隣接する前記吸入通路(30)の第1部分(32)は、前記ドリルビット軸線(11)に対する第1傾斜を有しており、前記中空シャンク(4)に隣接する前記吸入通路(30)の第2部分(33)は、前記ドリルビット軸線(11)に対する第2傾斜を有し、前記第2傾斜は前記第1傾斜よりも大きいことを特徴とするドリルビット(1)。
  2. 前記第1傾斜は5度より小さい、請求項1記載のドリルビット(1)。
  3. 前記第2傾斜は15度から30度の間である、請求項1又は2記載のドリルビット(1)。
  4. 前記吸入通路(30)の前記第2部分(33)は連続的に湾曲している、請求項1から3までのいずれか1項記載のドリルビット(1)。
  5. 前記ドリルヘッド(2)は、前記刃先(14)が埋め込まれている基部(13)を有し、該基部(13)は、周方向において前記刃先(14)を部分的に取り囲んでいる、請求項1から4までのいずれか1項記載のドリルビット(1)。
  6. 前記基部(13)は少なくとも部分的に焼結鋼から成る、請求項5記載のドリルビット(1)。
  7. 前記刃先(14)を取り囲む前記基部(13)の一部(32)は炭化タングステンから製造されている、請求項6記載のドリルビット(1)。
  8. 前記基部(13)は完全に焼結鋼から成る、請求項5記載のドリルビット(1)。
  9. 前記刃先(14)は焼結された炭化タングステンから製造されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のドリルビット(1)。
  10. 前記刃先(14)は、すくい面(23)及び逃げ面(24)を有しており、
    前記すくい面(23)及び前記逃げ面(24)は、前記衝撃面(7)の一部を形成し、且つチゼル端(22)に沿って互いに接触している、請求項1から9までのいずれか1項記載のドリルビット(1)。
JP2019572094A 2017-06-27 2018-06-19 岩石のチゼル加工用のドリル Active JP6925456B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP17178102.4 2017-06-27
EP17178102.4A EP3421205A1 (de) 2017-06-27 2017-06-27 Bohrer für die meisselnde bearbeitung von gestein
PCT/EP2018/066259 WO2019002025A1 (de) 2017-06-27 2018-06-19 Bohrer für die meisselnde bearbeitung von gestein

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020525678A true JP2020525678A (ja) 2020-08-27
JP6925456B2 JP6925456B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=59239847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019572094A Active JP6925456B2 (ja) 2017-06-27 2018-06-19 岩石のチゼル加工用のドリル

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11850716B2 (ja)
EP (2) EP3421205A1 (ja)
JP (1) JP6925456B2 (ja)
CN (1) CN110799316B (ja)
WO (1) WO2019002025A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3421163A1 (de) * 2017-06-27 2019-01-02 HILTI Aktiengesellschaft Bohrer für die meisselnde bearbeitung von gestein
CN111113554A (zh) * 2020-01-03 2020-05-08 西南石油大学 一种用于碳纤维复合材料制孔的吸气式钻头
KR102397373B1 (ko) * 2021-11-01 2022-05-13 서울화스닝(주) 천정 앵커볼트 시공과 전산볼트 설치용 치공구 세트 및 이를 이용한 전산볼트 시공방법

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3163246A (en) * 1963-04-18 1964-12-29 Westinghouse Air Brake Co Rock drill bit
JPS55131400U (ja) * 1979-03-13 1980-09-17
JPS58116979A (ja) * 1981-12-30 1983-07-12 Toho Kinzoku Kk ロツクビツトの芯金ろう付法
JPS6027192U (ja) * 1983-07-29 1985-02-23 三菱マテリアル株式会社 ロツクビツト
JPS62181691U (ja) * 1986-05-09 1987-11-18
JPH05506485A (ja) * 1989-12-01 1993-09-22 トタル 流体オシレータによって分配される流体による潅水システムを備えた掘削ビット
JPH11291236A (ja) * 1998-03-10 1999-10-26 Hilti Ag ドリル工具
US6595305B1 (en) * 2000-02-15 2003-07-22 Kennametal Inc. Drill bit, hard member, and bit body
JP2007023690A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Okumura Corp 穿孔用ビット

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE8025800U1 (de) 1980-09-26 1981-02-05 Hawera Probst Gmbh + Co, 7980 Ravensburg Bohrer
JPS58118104U (ja) 1982-02-08 1983-08-12 船木 元旦 複数の屋根材固着に適する固定金具
JPS62181691A (ja) 1986-01-31 1987-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転調理機の制御装置
US6390211B1 (en) * 1999-06-21 2002-05-21 Baker Hughes Incorporated Variable orientation nozzles for earth boring drill bits, drill bits so equipped, and methods of orienting
SE526344C2 (sv) 2003-12-09 2005-08-30 Sandvik Intellectual Property Bergborrkrona
US7802640B2 (en) * 2005-08-23 2010-09-28 Halliburton Energy Services, Inc. Rotary drill bit with nozzles designed to enhance hydraulic performance and drilling fluid efficiency
US7398837B2 (en) * 2005-11-21 2008-07-15 Hall David R Drill bit assembly with a logging device
US7624824B2 (en) * 2005-12-22 2009-12-01 Hall David R Downhole hammer assembly
DE102006000081A1 (de) * 2006-02-20 2007-08-23 Hilti Ag Gesteinsbohrkopf
US7669674B2 (en) * 2006-08-11 2010-03-02 Hall David R Degradation assembly
US8100201B2 (en) * 2008-07-25 2012-01-24 Bluefire Equipment Corporation Rotary drill bit
DE102010028474A1 (de) * 2010-05-03 2011-11-03 Hilti Aktiengesellschaft Hohlbohrer und Herstellungsverfahren
DE102011075769A1 (de) * 2011-05-12 2012-11-15 Hilti Aktiengesellschaft Bohrer und Herstellungsverfahren

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3163246A (en) * 1963-04-18 1964-12-29 Westinghouse Air Brake Co Rock drill bit
JPS55131400U (ja) * 1979-03-13 1980-09-17
JPS58116979A (ja) * 1981-12-30 1983-07-12 Toho Kinzoku Kk ロツクビツトの芯金ろう付法
JPS6027192U (ja) * 1983-07-29 1985-02-23 三菱マテリアル株式会社 ロツクビツト
JPS62181691U (ja) * 1986-05-09 1987-11-18
JPH05506485A (ja) * 1989-12-01 1993-09-22 トタル 流体オシレータによって分配される流体による潅水システムを備えた掘削ビット
JPH11291236A (ja) * 1998-03-10 1999-10-26 Hilti Ag ドリル工具
US6189633B1 (en) * 1998-03-10 2001-02-20 Hilti Aktiengesellschaft Drill
US6595305B1 (en) * 2000-02-15 2003-07-22 Kennametal Inc. Drill bit, hard member, and bit body
JP2007023690A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Okumura Corp 穿孔用ビット

Also Published As

Publication number Publication date
CN110799316B (zh) 2021-12-21
EP3645229B1 (de) 2021-07-28
US20200215674A1 (en) 2020-07-09
EP3421205A1 (de) 2019-01-02
CN110799316A (zh) 2020-02-14
WO2019002025A1 (de) 2019-01-03
EP3645229A1 (de) 2020-05-06
JP6925456B2 (ja) 2021-08-25
US11850716B2 (en) 2023-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6896116B2 (ja) 岩石のチゼル加工用のドリル
JP6987900B2 (ja) 岩石のチゼル加工用のドリルビット
JP2020525678A (ja) 岩石のチゼル加工用のドリル
US6189634B1 (en) Polycrystalline diamond compact cutter having a stress mitigating hoop at the periphery
US9291000B2 (en) Rolling cutter with improved rolling efficiency
US9739097B2 (en) Polycrystalline diamond compact cutters with conic shaped end
US20140238753A1 (en) Cutting elements including non-planar interfaces, earth-boring tools including such cutting elements, and methods of forming cutting elements
US10480253B2 (en) Cutting elements, earth-boring tools including cutting elements, and methods of forming cutting elements
JP2013528504A (ja) カッタ要素、カッタ要素を有する回転機械工具及びカッタ要素製作方法
JP2010507742A (ja) 改良された耐熱亀裂性を有する物品
CN105556050B (zh) 切削元件、形成切削元件的相关方法及相关的钻地工具
US20150354284A1 (en) Polycrystalline diamond cutting element and bit body assemblies
KR20140023382A (ko) 비틀림 드릴 팁, 그 제조에 사용하기 위한 전구체 구조물, 및 그 제조와 사용 방법
US11180961B1 (en) Multi-part superabrasive compacts, rotary drill bits including multi-part superabrasive compacts, and related methods
JP2000096972A (ja) 形状づけられた多結晶カッタ―素子
US9296073B2 (en) Method of making a bit for a rotary drill
US20190118345A1 (en) Polycrystalline diamond compact, drill bit incorporating same, and methods of manufacture
WO2016109110A1 (en) Cutting elements and drill bits incorporating the same
WO2016069712A1 (en) Methods of manufacturing bit bodies

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6925456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150