JP2020525159A - ステープル形成ポケット配列 - Google Patents

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Abstract

エンドエフェクタが開示される。エンドエフェクタは、脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジを含み得る。エンドエフェクタはまた、組織圧縮面を含むアンビルであって、複数のポケットが組織圧縮面内に画定されており、複数のポケットは、脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含む、アンビルを含むことができる。カップは、周辺部、カップの長さに沿ってカップの深さを画定する深さプロファイル、周辺部から深さプロファイルに向かって延在する第1の湾曲側壁、及び周辺部から深さプロファイルに向かって延在する第2の側壁、を含む、境界面を含み得る。第1の湾曲側壁及び第2の湾曲側壁は、カップの長さの大半に沿って一定角度で周辺部と交差し得る。

Description

本発明は、外科用器具に関し、また様々な状況において、組織をステープル留めし、切断するために設計された、外科用ステープル留め及び切断器具並びにそれらと共に使用するためのステープルカートリッジに関する。
本明細書に記載する実施形態の様々な特徴は、それらの利点と共に、以下の添付図面と併せて以下の説明によって理解することができる。
ハンドル組立体及びそれと共に使用され得る複数の交換式外科用器具組立体を備える外科用システムの、側面立面図である。 図1のハンドル組立体に動作可能に連結された図1の交換式外科用器具組立体のうちの1つの、斜視図である。 図1及び図2のハンドル組立体及び交換式外科用器具組立体の一部分の、分解組立図である。 図1の交換式外科用器具組立体のうちの別の1つの、斜視図である。 図4の交換式外科用器具組立体の、部分的な断面斜視図である。 図4及び図5の交換式外科用器具組立体の一部分の、別の部分的な断面図である。 図4〜図6の交換式外科用器具組立体の一部分の、分解組立図である。 図7の交換式外科用器具組立体の弾性スパイン組立体の一部分の、拡大平面図である。 図4〜図7の交換式外科用器具組立体の一部分の分解組立図である。 図4〜図8の交換式外科用器具組立体の外科用エンドエフェクタ部分の別の断面斜視図である。 図9に示した交換式外科用器具組立体の外科用エンドエフェクタ部分の、分解組立図である。 図4〜図10の交換式外科用器具組立体に使用してよい発射部材の実施形態の斜視図、側面立面図、及び正面図である。 図4〜図11の交換式外科用器具組立体に使用してよいアンビルの斜視図である。 図12のアンビルの、断面側面立面図である。 図12及び図13のアンビルの底面図である。 外科用エンドエフェクタの細長チャネルに適切に着座した未使用の外科用ステープルカートリッジを伴う、図4の交換式外科用器具組立体の外科用エンドエフェクタ及びシャフト部分の一部分の断面側面立面図である。 外科用ステープルカートリッジが、ステープル発射ストローク中に発射され、かつ発射部材がステープル発射ストローク後に開始位置へと後退した後の、図15の外科用エンドエフェクタ及びシャフト部分の別の断面側面立面図である。 発射部材が開始位置へと完全に後退して戻った後の、図16の外科用エンドエフェクタ及びシャフト部分の別の断面側面立面図である。 外科用エンドエフェクタの細長チャネルに適切に着座した未使用の外科用ステープルカートリッジを伴う、図15の外科用エンドエフェクタ及びシャフト部分の上面断面図である。 ロック位置に保持された発射部材を示す、内部に取り付けられた発射済みの外科用ステープルカートリッジを伴う、図15の外科用エンドエフェクタの別の上面断面図である。 図4の交換式器具組立体のアンビル及び細長チャネルの一部分の、部分的な断面図である。 図20のアンビル及び細長チャネルの一部分の、分解側面立面図である。 少なくとも1つの実施形態による、アンビルのアンビル取り付け部分の後方斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、別のアンビルのアンビル取り付け部分の後方斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、別のアンビルのアンビル取り付け部分の後方斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、アンビルの斜視図である。 図25のアンビルの、分解斜視図である。 図25のアンビルの、断面端面図である。 少なくとも1つの実施形態による、別のアンビルの斜視図である。 図28のアンビル実施形態の、分解斜視図である。 図28のアンビルのアンビル本体部分の遠位端部の、平面図である。 少なくとも1つの実施形態による、別のアンビルのアンビル本体部分の遠位端部の、上面図である。 図31のアンビルの、断面端面斜視図である。 少なくとも1つの実施形態による、別のアンビルの断面端面斜視図である。 近位形成ポケット及び遠位形成ポケットを含むステープル形成ポケット配列であって、各形成ポケットが、異なる曲率半径を有する入口領域及び出口領域を有する形成面を備える、ステープル形成ポケット配列の断面斜視図である。 図34のステープル形成ポケット配列の平面図である。 図35の線36−36に沿ってとられた図34のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図35の線37−37に沿ってとられた図34のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図35の線38−38に沿ってとられた図34のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図35の線39−39に沿ってとられた図34のステープル形成ポケット配列の断面図である。 各ポケットが起伏を有する一対の側壁を含む、近位形成ポケット、遠位形成ポケット、及び一次側壁を含むステープル形成ポケット配列の断面斜視図である。 図40のステープル形成ポケット配列の平面図である。 図41の線42−42に沿ってとられた図40のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図41の線43−43に沿ってとられた図40のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図41の線44−44に沿ってとられた図40のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図41の線45−45に沿ってとられた図40のステープル形成ポケット配列の断面図である。 位置合わせされている状態で形成ポケットと接触している、完全に形成された構成の、図40の形成ポケット配列で形成されたステープルを示す図である。 位置合わせされていない状態で形成ポケットと接触している、完全に形成された構成の、図40の形成ポケット配列で形成されたステープルを示す図である。 近位形成ポケットと遠位形成ポケットとを含むステープル形成ポケット配列の断面斜視図である。 図48のステープル形成ポケット配列の一部分の断面斜視図である。 図48のステープル形成ポケット配列の平面図である。 図50の線51−51に沿ってとられた図48のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図50の遠位形成ポケットの入口領域内の線52−52に沿ってとられた図48のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図50の遠位形成ポケットの移行領域内の線53−53に沿ってとられた図48のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図50の遠位形成ポケットの出口領域内の線54−54に沿ってとられた図48のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図48のステープル形成ポケット配列の形成ポケットの部分負方向図であって、ステープル形成ポケット配列の組織対向面及びステープル形成ポケット配列のポケット軸に垂直な、形成ポケットに沿った複数の平面でとられた様々なスライスを含む、部分負方向図である。 図54Aに表示される、図54Aのスライスの寸法を含む表である。 図48の形成ポケット配列のポケット軸に沿ってとられた、図48の形成ポケット配列の断面図であって、形成ポケット配列の様々な寸法が、その上に表示されている、断面図である。 近位形成ポケットと遠位形成ポケットとを含むステープル形成ポケット配列の断面斜視図である。 図55のステープル形成ポケット配列の平面図である。 図56の線57−57に沿ってとられた図55のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図56の遠位形成ポケットの入口領域内の線58−58に沿ってとられた、図55のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図56の遠位形成ポケットの移行領域内の線59−59に沿ってとられた、図55のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図56の遠位形成ポケットの出口形成領域内の線60−60に沿ってとられた、図55のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図55のステープル形成ポケット配列の形成ポケットの部分負方向図であって、ステープル形成ポケット配列の組織対向面及びステープル形成ポケット配列のポケット軸に垂直な、形成ポケットに沿った複数の平面でとられた様々なスライスを含む、部分負方向図である。 図60Aに表示される、図60Aのスライスの寸法を含む表である。 図55の形成ポケット配列のポケット軸に沿ってとられた、図55の形成ポケット配列の断面図であって、形成ポケット配列の様々な寸法が、その上に表示されている、断面図である。 近位形成ポケットと遠位形成ポケットとを含むステープル形成ポケット配列の断面斜視図である。 図61のステープル形成ポケット配列の平面図である。 図62の線63−63に沿ってとられた図61のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図62の遠位形成ポケットの入口形成領域内の線64−64に沿ってとられた図61のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図62の遠位形成ポケットの入口形成領域内の線65−65に沿ってとられた図61のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図62の遠位形成ポケットの移行領域内の線66−66に沿ってとられた図61のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図62の遠位形成ポケットの出口形成領域内の線67−67に沿ってとられた図61のステープル形成ポケット配列の断面図である。 図61のステープル形成ポケット配列の形成ポケットの部分負方向図であって、ステープル形成ポケット配列の組織対向面及びステープル形成ポケット配列のポケット軸に垂直な、形成ポケットに沿った複数の平面でとられた様々なスライスを含む、部分負方向図である。 図67Aに表示される、図67Aのスライスの寸法を含む表である。 図61の形成ポケット配列のポケット軸に沿ってとられた、図61の形成ポケット配列の断面図であって、形成ポケット配列の様々な寸法が、その上に表示されている、断面図である。 位置合わせされていない状態で形成ポケットと接触している、完全に形成された構成の図55の形成ポケット配列で形成されたステープルの平面図である。 図68のステープルの立面図である。 各種構成要素が除かれた外科用エンドエフェクタの断面立面図であって、アンビルと、複数のステープルを有するステープルカートリッジとを示し、均一な組織間隙がステープルカートリッジとアンビルとの間に画定される閉鎖位置におけるエンドエフェクタを更に示し、ステープルカートリッジから発射され、アンビル内にポケットを形成することによって均一な高さに形成されたステープルを更に示す、断面立面図である。 各種構成要素が除かれた外科用エンドエフェクタの断面立面図であって、アンビルと、複数のステープルを有するステープルカートリッジとを示し、アンビルが段付き組織圧縮面を含み、可変組織間隙がステープルカートリッジとアンビルとの間に画定される閉鎖位置におけるエンドエフェクタを更に示し、ステープルカートリッジから発射され、アンビル内にポケットを形成することによって均一な高さに形成されたステープルを更に示す、断面立面図である。 各種構成要素が除かれた外科用エンドエフェクタの断面立面図であって、アンビルと、複数のステープル及び段付き組織圧縮面を有するステープルカートリッジとを示し、可変組織間隙がステープルカートリッジとアンビルとの間に画定される閉鎖位置におけるエンドエフェクタを更に示し、ステープルカートリッジから発射され、アンビル内にポケットを形成することによって均一な高さに形成されたステープルを更に示す、断面立面図である。 各種構成要素が除かれた外科用エンドエフェクタの断面立面図であって、アンビルと複数のステープルを有するステープルカートリッジとを示し、アンビル及びステープルカートリッジが段付き組織圧縮面を含み、可変組織間隙がステープルカートリッジとアンビルとの間に画定される閉鎖位置におけるエンドエフェクタを更に示し、ステープルカートリッジから発射され、アンビル内にポケットを形成することによって均一な高さに形成されたステープルを更に示す、断面立面図である。 関節継手が非関節運動位置にあることを示す、各種構成要素が除かれた、外科用器具組立体用の関節継手の部分断面斜視図である。 非関節運動構成にある図74の関節継手の部分断面平面図である。 部分関節運動構成にある図74の関節継手の部分断面平面図である。 完全関節運動構成にある図74の関節継手の部分断面平面図である。 図77の完全関節運動構成にある図74の関節継手の補強機構の詳細図である。
複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の様々な実施形態を1つの形態で例示するものであり、かかる例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第__________号、発明の名称「SURGICAL ANVIL MANUFACTURING METHODS」、代理人整理番号END8165USNP/170079M、
−米国特許出願第__________号、発明の名称「SURGICAL ANVIL ARRANGEMENTS」、代理人整理番号第END8168USNP/170080号、
−米国特許出願第__________号、発明の名称「SURGICAL ANVIL ARRANGEMENTS」、代理人整理番号第END8170USNP/170081号、
−米国特許出願第__________号、発明の名称「SURGICAL ANVIL ARRANGEMENTS」、代理人整理番号第END8164USNP/170082号、
−米国特許出願第__________号、発明の名称「SURGICAL FIRING MEMBER ARRANGEMENTS」、代理人整理番号第END8169USNP/170083号、
−米国特許出願第__________号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS」、代理人整理番号第END8232USNP/170086号、
−米国特許出願第__________号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ANVILS」、代理人整理番号END8166USNP/170087号、及び
−米国特許出願第__________号、発明の名称「ARTICULATION SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、代理人整理番号END8171USNP/170088号。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/386,185号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES THEREOF」、
−米国特許出願第15/386,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/386,221号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS」、
−米国特許出願第15/386,209号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND FIRING MEMBERS THEREOF」、
−米国特許出願第15/386,198号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES」、
−米国特許出願第15/386,240号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ADAPTABLE FIRING MEMBERS THEREFOR」、
−米国特許出願第15/385,939号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、
−米国特許出願第15/385,941号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS FOR SHIFTING BETWEEN CLOSURE SYSTEMS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES AND ARTICULATION AND FIRING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,943号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、
−米国特許出願第15/385,950号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES」、
−米国特許出願第15/385,945号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、
−米国特許出願第15/385,946号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、
−米国特許出願第15/385,951号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAW OPENING FEATURES FOR INCREASING A JAW OPENING DISTANCE」、
−米国特許出願第15/385,953号、発明の名称「METHODS OF STAPLING TISSUE」、
−米国特許出願第15/385,954号、発明の名称「FIRING MEMBERS WITH NON−PARALLEL JAW ENGAGEMENT FEATURES FOR SURGICAL END EFFECTORS」、
−米国特許出願第15/385,955号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH EXPANDABLE TISSUE STOP ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/385,948号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、
−米国特許出願第15/385,956号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」、
−米国特許出願第15/385,958号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION UNLESS AN UNSPENT STAPLE CARTRIDGE IS PRESENT」、
−米国特許出願第15/385,947号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、
−米国特許出願第15/385,896号、発明の名称「METHOD FOR RESETTING A FUSE OF A SURGICAL INSTRUMENT SHAFT」、
−米国特許出願第15/385,898号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENT TO ACCOMMODATE DIFFERENT TYPES OF STAPLES」、
−米国特許出願第15/385,899号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING IMPROVED JAW CONTROL」、
−米国特許出願第15/385,901号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE AND STAPLE CARTRIDGE CHANNEL COMPRISING WINDOWS DEFINED THEREIN」、
−米国特許出願第15/385,902号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CUTTING MEMBER」、
−米国特許出願第15/385,904号、発明の名称「STAPLE FIRING MEMBER COMPRISING A MISSING CARTRIDGE AND/OR SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/385,905号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/385,907号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN END EFFECTOR LOCKOUT AND A FIRING ASSEMBLY LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/385,908号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A FUSE」、
−米国特許出願第15/385,909号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A MULTIPLE FAILED−STATE FUSE」、
−米国特許出願第15/385,920号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/385,913号、発明の名称「ANVIL ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE/FASTENERS」、
−米国特許出願第15/385,914号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
−米国特許出願第15/385,893号、発明の名称「BILATERALLY ASYMMETRIC STAPLE FORMING POCKET PAIRS」、
−米国特許出願第15/385,929号、発明の名称「CLOSURE MEMBERS WITH CAM SURFACE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,911号、発明の名称「SURGICAL STAPLE/FASTENERS WITH INDEPENDENTLY ACTUATABLE CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,927号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SMART STAPLE CARTRIDGES」、
−米国特許出願第15/385,917号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES WITH DIFFERENT CLAMPING BREADTHS」、
−米国特許出願第15/385,900号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING PRIMARY SIDEWALLS AND POCKET SIDEWALLS」、
−米国特許出願第15/385,931号、発明の名称「NO−CARTRIDGE AND SPENT CARTRIDGE LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE/FASTENERS」、
−米国特許出願第15/385,915号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN ANGLE」、
−米国特許出願第15/385,897号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING ZONED FORMING SURFACE GROOVES」、
−米国特許出願第15/385,922号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FAILURE RESPONSE MODES」、
−米国特許出願第15/385,924号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH PRIMARY AND SAFETY PROCESSORS」、
−米国特許出願第15/385,912号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAWS THAT ARE PIVOTABLE ABOUT A FIXED AXIS AND INCLUDE SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,910号、発明の名称「ANVIL HAVING A KNIFE SLOT WIDTH」、
−米国特許出願第15/385,906号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN CONFIGURATIONS」、
−米国特許出願第15/386,188号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH ASYMMETRICAL STAPLES」、
−米国特許出願第15/386,192号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH TISSUE RETENTION AND GAP SETTING FEATURES」、
−米国特許出願第15/386,206号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE WITH DEFORMABLE DRIVER RETENTION FEATURES」、
−米国特許出願第15,386,226号、発明の名称「DURABILITY FEATURES FOR END EFFECTORS AND FIRING ASSEMBLIES OF SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/386,222号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS HAVING END EFFECTORS WITH POSITIVE OPENING FEATURES」、
−米国特許出願第15/386,236号、発明の名称「CONNECTION PORTIONS FOR DEPOSABLE LOADING UNITS FOR SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/385,887号、発明の名称「METHOD FOR ATTACHING A SHAFT ASSEMBLY TO A SURGICAL INSTRUMENT AND,ALTERNATIVELY,TO A SURGICAL ROBOT」、
−米国特許出願第15/385,889号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A MANUALLY−OPERABLE RETRACTION SYSTEM FOR USE WITH A MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、
−米国特許出願第15/385,890号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING SEPARATELY ACTUATABLE AND RETRACTABLE SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,891号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A CLUTCH CONFIGURED TO ADAPT THE OUTPUT OF A ROTARY FIRING MEMBER TO TWO DIFFERENT SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,892号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING A FIRING MEMBER ROTATABLE INTO AN ARTICULATION STATE TO ARTICULATE AN END EFFECTOR OF THE SURGICAL SYSTEM」、
−米国特許出願第15/385,894号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/385,895号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING FIRST AND SECOND ARTICULATION LOCKOUTS」、
−米国特許出願第15/385,916号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,918号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,919号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,921号、発明の名称「SURGICAL STAPLE/FASTENER CARTRIDGE WITH MOVABLE CAMMING MEMBER CONFIGURED TO DISENGAGE FIRING MEMBER LOCKOUT FEATURES」、
−米国特許出願第15/385,923号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,925号、発明の名称「JAW ACTUATED LOCK ARRANGEMENTS FOR PREVENTING ADVANCEMENT OF A FIRING MEMBER IN A SURGICAL END EFFECTOR UNLESS AN UNFIRED CARTRIDGE IS INSTALLED IN THE END EFFECTOR」、
−米国特許出願第15/385,926号、発明の名称「AXIALLY MOVABLE CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR APPLYING CLOSURE MOTIONS TO JAWS OF SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/385,928号、発明の名称「PROTECTIVE COVER ARRANGEMENTS FOR A JOINT INTERFACE BETWEEN A MOVABLE JAW AND ACTUATOR SHAFT OF A SURGICAL INSTRUMENT」、
−米国特許出願第15/385,930号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTOR WITH TWO SEPARATE COOPERATING OPENING FEATURES FOR OPENING AND CLOSING END EFFECTOR JAWS」、
−米国特許出願第15/385,932号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR WITH ASYMMETRIC SHAFT ARRANGEMENT」、
−米国特許出願第15/385,933号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT WITH INDEPENDENT PIVOTABLE LINKAGE DISTAL OF AN ARTICULATION LOCK」、
−米国特許出願第15/385,934号、発明の名称「ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR IN AN ARTICULATED POSITION IN RESPONSE TO ACTUATION OF A JAW CLOSURE SYSTEM」、
−米国特許出願第15/385,935号、発明の名称「LATERALLY ACTUATABLE ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR OF A SURGICAL INSTRUMENT IN AN ARTICULATED CONFIGURATION」、及び
−米国特許出願第15/385,936号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATION STROKE AMPLIFICATION FEATURES」。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/191,775号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、
−米国特許出願第15/191,807号、発明の名称「STAPLING SYSTEM FOR USE WITH WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、
−米国特許出願第15/191,834号、発明の名称「STAMPED STAPLES AND STAPLE CARTRIDGES USING THE SAME」、
−米国特許出願第15/191,788号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OVERDRIVEN STAPLES」、及び
−米国特許出願第15/191,818号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OFFSET LONGITUDINAL STAPLE ROWS」。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国意匠特許出願第29/569,218号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、
−米国意匠特許出願第29/569,227号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、
−米国意匠特許出願第29/569,259号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」、及び
−米国意匠特許出願第29/569,264号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」。
本願の出願人は、2016年4月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/089,325号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」、
−米国特許出願第15/089,321号、発明の名称「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」、
−米国特許出願第15/089,326号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE−ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、
−米国特許出願第15/089,263号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」、
−米国特許出願第15/089,262号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」、
−米国特許出願第15/089,277号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」、
−米国特許出願第15/089,296号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」、
−米国特許出願第15/089,258号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」、
−米国特許出願第15/089,278号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」、
−米国特許出願第15/089,284号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」、
−米国特許出願第15/089,295号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,300号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,203号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHMENT LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,210号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,324号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」、
−米国特許出願第15/089,335号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」、
−米国特許出願第15/089,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
−米国特許出願第15/089,253号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」、
−米国特許出願第15/089,304号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」、
−米国特許出願第15/089,331号、発明の名称「ANVIL MODIFICATION MEMBERS FOR SURGICAL STAPLE/FASTENERS」、
−米国特許出願第15/089,336号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」、
−米国特許出願第15/089,312号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」、
−米国特許出願第15/089,309号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING ROTARY FIRING SYSTEM」、及び
−米国特許出願第15/089,349号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」。
本願の出願人はまた、2015年12月31日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/984,488号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第14/984,525号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第14/984,552号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」。
本願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/019,220号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」、
−米国特許出願第15/019,228号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」、
−米国特許出願第15/019,206号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」、
−米国特許出願第15/019,215号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON−SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,227号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,235号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/019,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF−AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」、及び
−米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」。
本願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下に特定する米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第15/043,254号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/043,259号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/043,275号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第15/043,289号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/742,925号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367256号、
−米国特許出願第14/742,941号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」、現在は米国特許出願公開第2016/0367248号、
−米国特許出願第14/742,914号、発明の名称「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367255号、
−米国特許出願第14/742,900号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」、現在は米国特許出願公開第2016/0367254号、
−米国特許出願第14/742,885号、発明の名称「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367246号、及び
−米国特許出願第14/742,876号、発明の名称「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0367245号。
本願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/640,746号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2016/0256184号、
−米国特許出願第14/640,795号、発明の名称「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/02561185号、
−米国特許出願第14/640,832号、発明の名称「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、現在は米国特許出願公開第2016/0256154号、
−米国特許出願第14/640,935号、発明の名称「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY(RF) ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0256071号、
−米国特許出願第14/640,831号、発明の名称「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0256153号、
−米国特許出願第14/640,859号、発明の名称「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」、現在は米国特許出願公開第2016/0256187号、
−米国特許出願第14/640,817号、発明の名称「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0256186号、
−米国特許出願第14/640,844号、発明の名称「CONTROL TECHNIQUES AND SUB−PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」、現在は米国特許出願公開第2016/0256155号、
−米国特許出願第14/640,837号、発明の名称「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」、現在は米国特許出願公開第2016/0256163号、
−米国特許出願第14/640,765号、発明の名称「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS−INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLE/FASTENER」、現在は米国特許出願公開第2016/0256160号、
−米国特許出願第14/640,799号、発明の名称「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」、現在は米国特許出願公開第2016/0256162号、及び
−米国特許出願第14/640,780号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」、現在は米国特許出願公開第2016/0256161号。
本願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0249919号、
−米国特許出願第14/633,546号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」、現在は米国特許出願公開第2016/0249915号、
−米国特許出願第14/633,560号、発明の名称「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」、現在は米国特許出願公開第2016/0249910号、
−米国特許出願第14/633,566号、発明の名称「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」、現在は米国特許出願公開第2016/0249918号、
−米国特許出願第14/633,555号、発明の名称「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」、現在は米国特許出願公開第2016/0249916号、
−米国特許出願第14/633,542号、発明の名称「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2016/0249908号、
−米国特許出願第14/633,548号、発明の名称「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2016/0249909号、
−米国特許出願第14/633,526号、発明の名称「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」、現在は米国特許出願公開第2016/0249945号、
−米国特許出願第14/633,541号、発明の名称「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」、現在は米国特許出願公開第2016/0249927号、及び
−米国特許出願第14/633,562号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END−OF−LIFE PARAMETER」、現在は米国特許出願公開第2016/0249917号。
本願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/574,478号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING MEMBER」、現在は米国特許出願公開第2016/0174977号、
−米国特許出願第14/574,483号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174969号、
−米国特許出願第14/575,139号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174978号、
−米国特許出願第14/575,148号、発明の名称「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174976号、
−米国特許出願第14/575,130号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON−MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0174972号、
−米国特許出願第14/575,143号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174983号、
−米国特許出願第14/575,117号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174975号、
−米国特許出願第14/575,154号、発明の名称SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2016/0174973号、
−米国特許出願第14/574,493号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2016/0174970号、及び
−米国特許出願第14/574,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2016/0174971号。
本願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第13/782,295号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」、現在は米国特許出願公開第2014/0246471号、
−米国特許出願第13/782,323号、発明の名称「ROTARY POWERED ARTICULATION JOINTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246472号、
−米国特許出願第13/782,338号、発明の名称THUMBWHEEL SWITCH ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0249557号、
−米国特許出願第13/782,499号、発明の名称「ELECTROMECHANICAL SURGICAL DEVICE WITH SIGNAL RELAY ARRANGEMENT」、現在は米国特許第9,358,003号、
−米国特許出願第13/782,460号、発明の名称「MULTIPLE PROCESSOR MOTOR CONTROL FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,554,794号、
−米国特許出願第13/782,358号、発明の名称「JOYSTICK SWITCH ASSEMBLIES FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,326,767号、
−米国特許出願第13/782,481号、発明の名称「SENSOR STRAIGHTENED END EFFECTOR DURING REMOVAL THROUGH TROCAR」、現在は米国特許第9,468,438号、
−米国特許出願第13/782,518号、発明の名称「CONTROL METHODS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH REMOVABLE IMPLEMENT PORTIONS」、現在は米国特許出願公開第2014/0246475号、
−米国特許出願第13/782,375号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM」、現在は米国特許第9,398,911号、及び
−米国特許出願第13/782,536号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SOFT STOP」、現在は米国特許第9,307,986号。
本願の出願人はまた、2013年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第13/803,097号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は米国特許出願公開第2014/0263542号、
−米国特許出願第13/803,193号、発明の名称「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許第9,332,987号、
−米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263564号、
−米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、
−米国特許出願第13/803,210号、発明の名称「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263538号、
−米国特許出願第13/803,148号、発明の名称「MULTI−FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263554号、
−米国特許出願第13/803,066号、発明の名称「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,629,623号、
−米国特許出願第13/803,117号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,351,726号、
−米国特許出願第13/803,130号、発明の名称「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,351,727号、及び
−米国特許出願第13/803,159号、発明の名称「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0277017号。
本願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、その全体内容が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/200,111号、発明の名称「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許第9,629,629号。
本願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/226,106号、発明の名称「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272582号、
−米国特許出願第14/226,099号、発明の名称「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272581号、
−米国特許出願第14/226,094号、発明の名称「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272580号、
−米国特許出願第14/226,117号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」、現在は米国特許出願公開第2015/0272574号、
−米国特許出願第14/226,075号、発明の名称「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」、現在は米国特許出願公開第2015/0272579号、
−米国特許出願第14/226,093号、発明の名称「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272569号、
−米国特許出願第14/226,116号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」、現在は米国特許出願公開第2015/0272571号、
−米国特許出願第14/226,071号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」、現在は米国特許出願公開第2015/0272578号、
−米国特許出願第14/226,097号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272570号、
−米国特許出願第14/226,126号、発明の名称「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272572号、
−米国特許出願第14/226,133号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272557号、
−米国特許出願第14/226,081号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT」、現在は米国特許出願公開第2015/0277471号、
−米国特許出願第14/226,076号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」、現在は米国特許出願公開第2015/0280424号、
−米国特許出願第14/226,111号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272583号、及び
−米国特許出願第14/226,125号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」、現在は米国特許出願公開第2015/0280384号。
本願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/479,103号、発明の名称「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066912号、
−米国特許出願第14/479,119号、発明の名称「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066914号、
−米国特許出願第14/478,908号、発明の名称「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066910号、
−米国特許出願第14/478,895号、発明の名称「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066909号、
−米国特許出願第14/479,110号、発明の名称「POLARITY OF HALL MAGNET TO DETECT MISLOADED CARTRIDGE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066915号、
−米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066911号、
−米国特許出願第14/479,115号、発明の名称「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066916号、及び
−米国特許出願第14/479,108号、発明の名称「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066913号。
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許出願第14/248,590号、発明の名称「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305987号、
−米国特許出願第14/248,581号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」、現在は米国特許第9,649,110号、
−米国特許出願第14/248,595号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SHAFT INCLUDING SWITCHES FOR CONTROLLING THE OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305988号、
−米国特許出願第14/248,588号、発明の名称「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLE/FASTENER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309666号、
−米国特許出願第14/248,591号、発明の名称「TRANSMISSION ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305991号、
−米国特許出願第14/248,584号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305994号、
−米国特許出願第14/248,587号、発明の名称「POWERED SURGICAL STAPLE/FASTENER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309665号、
−米国特許出願第14/248,586号、発明の名称「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305990号、及び
−米国特許出願第14/248,607号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305992号。
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国仮特許出願第61/812,365号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
−米国仮特許出願第61/812,376号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
−米国仮特許出願第61/812,382号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
−米国仮特許出願第61/812,385号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
−米国仮特許出願第61/812,372号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
明細書に記載され、添付の図面に示されるように、実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。周知の動作、構成要素、及び要素は、本明細書に記載される実施形態を不明瞭にしないようにするため、詳細に記載されていない。読者は、本明細書に記載され図示された実施形態は非限定的な例であり、したがって本明細書に開示された特定の構造的及び機能的詳細は代表的及び例示的であり得ることを、理解するであろう。特許請求の範囲から逸脱することなく、それに対する変形及び変更を行うことができる。
用語「備える(comprise)」(「comprises」及び「comprising」など、compriseの任意の語形)、「有する(have)」(「has」及び「having」など、haveの任意の語形)、「含む(include)」(「includes」及び「including」など、includeの任意の語形)、及び「含有する(contain)」(「contains」及び「containing」など、containの任意の語形)は、オープンエンドの連結動詞である。結果として、1つ又は2つ以上の要素を「備える」、「有する」、「含む」、若しくは「含有する」外科用システム、デバイス、又は装置は、それらの1つ又は2つ以上の要素を有するが、それらの1つ又は2つ以上のみを有することに限定されない。同様に、1つ又は2つ以上の特徴を「備える」、「有する」、「含む」、若しくは「含有する」、システム、デバイス、又は装置の素子は、それら1つ又は2つ以上の特徴を有するが、それら1つ又は2つ以上の特徴のみを有することに限定されない。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
腹腔鏡下及び低侵襲性の外科手術を行うための、様々な例示的なデバイス及び方法が提供される。しかしながら、本明細書に開示される様々な方法及びデバイスが、例えば開腹外科手術と関連するものを含む、多くの外科手術及び用途で使用され得ることが、読者には容易に理解されよう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読み進めることで、読者は、本明細書に開示される様々な器具が、例えば、天然の開口部を通じて、組織に形成された切開又は穿刺穴を通じてなど、任意の方法で体内に挿入され得ることを更に理解するであろう。これらの器具の作用部分すなわちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接に挿入することもでき、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長シャフトを進めることが可能な作用通路を有するアクセスデバイスを通じて挿入することもできる。
外科用ステープル留めシステムは、シャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタとを備えることができる。エンドエフェクタは、第1の顎部と第2の顎部とを備える。第1の顎部は、ステープルカートリッジを備える。ステープルカートリッジは、第1顎部へと挿入可能であり、かつ第1顎部から取り外し可能であるが、ステープルカートリッジが第1顎部から取り外し可能でない、又は第1顎部から少なくとも容易に交換可能ではない、その他の実施形態が想到される。第2の顎部は、ステープルカートリッジから排出されたステープルを変形させるように構成されたアンビルを備える。第2顎部は、閉鎖軸の周囲にて、第1顎部に対して枢動可能であるが、第1顎部が第2顎部に対して枢動可能である、その他の実施形態が想定される。外科用ステープル留めシステムは、エンドエフェクタをシャフトに対して回転させる、すなわち関節運動させることができるように構成された関節継手を更に備える。エンドエフェクタは、関節継手を通って延在する関節運動軸を中心にして回転可能である。関節継手を含まない他の実施形態も想到される。
ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を備える。カートリッジ本体は、近位端部と、遠位端部と、近位端部と遠位端部との間に延在するデッキとを含む。使用中、ステープルカートリッジは、ステープル留めされる組織の第1の側に位置付けられ、アンビルは、組織の第2の側に位置付けられる。アンビルは、ステープルカートリッジに向かって移動させられて、デッキに対して組織を圧縮しクランプする。続いて、カートリッジ本体内に取り外し可能に格納されたステープルを、組織内に配備することができる。カートリッジ本体は、内部に画定されたステープルキャビティを含み、ステープルは、ステープルキャビティ内に取り外し可能に格納される。ステープルキャビティは、6つの長手方向列に配置されている。ステープルキャビティの3つの列が長手方向スロットの第1の側に位置付けられ、ステープルキャビティの3つの列が長手方向スロットの第2の側に位置付けられている。ステープルキャビティ及びステープルの他の配置も可能であり得る。
ステープルは、カートリッジ本体内のステープル駆動器によって支持される。駆動器は、第1の、すなわち未発射位置と、ステープルキャビティからステープルを排出する、第2の、すなわち発射済位置との間で移動可能である。駆動器は、カートリッジ本体の底部周辺に延在する保持具によってカートリッジ本体内に保持され、また、カートリッジ本体を把持し、保持具をカートリッジ本体に対して保持するように構成された、弾性部材を含む。駆動器は、スレッドによってそれらの未発射位置とそれらの発射済位置との間で移動可能である。スレッドは、近位端部に隣接した近位位置と、遠位端部に隣接した遠位位置との間で移動可能である。スレッドは、駆動器の下を摺動し、駆動器を持ち上げるように構成された複数の傾斜面を備え、ステープルがその上に支持され、アンビルに向かう。
上記に加えて、スレッドは発射部材によって遠位に移動される。発射部材は、スレッドに接触し、スレッドを遠位端部に向かって押し出すように構成されている。カートリッジ本体内に画定された長手方向スロットは、発射部材を受け入れるように構成されている。アンビルはまた、発射部材を受け入れるように構成されたスロットも含む。発射部材は、第1の顎部に係合する第1のカムと、第2の顎部に係合する第2のカムとを更に備える。発射部材を遠位に前進させる際、第1のカム及び第2のカムは、ステープルカートリッジのデッキとアンビルとの間の距離、すなわち組織間隙を制御することができる。発射部材はまた、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に捕捉された組織を切除するように構成されたナイフも備える。ステープルがナイフよりも前方に排出されるように、ナイフが傾斜面に対して少なくとも部分的に近位側に位置付けられることが望ましい。
図1は、種々の異なる外科処置を実施するために使用し得る、モータ駆動外科用システム10を示す。この図に見ることができるように、外科用システム10の一例は、それぞれがハンドル組立体500との交換可能な使用に適した4つの交換式外科用器具組立体100、200、300及び1000を含む。交換式外科用器具組立体100、200、300及び1000はそれぞれ、1つ又は2つ以上の特定の外科処置の実施に関連して使用するように、設計されてよい。別の外科用システムの実施形態では、交換式外科用器具組立体は、ロボット制御又は自動外科用システムの器具駆動組立体と共に効果的に使用され得る。例えば、本明細書で開示する外科用器具組立体は、種々のロボットシステム、器具、構成要素及び方法、例えば、限定されないが、全体内容が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9,072,535号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」に開示されるものと共に使用されてもよい。
図2は、ハンドル組立体500に動作可能に連結された交換式外科用器具組立体100の一形態を示す。図3は、ハンドル組立体500への交換式外科用器具組立体100の取り付けを示す。図3に示される取り付け構成及びプロセスはまた、ロボットシステムの器具駆動部分又は器具駆動ハウジングへの、交換式外科用器具組立体100、200、300及び1000のいずれかの取り付けに関連して、用いられてよい。ハンドル組立体500は、臨床医が把持及び操作することが可能なピストルグリップ部分504を含むハンドルハウジング502を備えてもよい。以下で簡潔に論じられるように、ハンドル組立体500は、動作可能に取り付けられた交換式外科用器具組立体100、200、300及び/又は1000の対応部分へと種々の制御運動を発生させて適用するように構成された複数の駆動システムを、動作可能に支持する。
ここで図3を参照すると、ハンドル組立体500は、複数の駆動システムを動作可能に支持するフレーム506を更に含んでよい。例えば、フレーム506は、一般に510として示される第1の又は閉操作駆動システムを動作可能に支持することができ、この閉操作駆動システムは、ハンドル組立体500へと動作可能に取り付けられた又は連結された交換式外科用器具組立体100、200、300及び1000に対して開閉運動を適用するために、用いられてよい。少なくとも1つの形態では、フレーム506によって枢動可能に支えられる閉操作駆動システム510は、閉鎖トリガ512の形態でアクチュエータを含んでもよい。かかる配置によって、閉鎖トリガ512を臨床医が操作することが可能になり、それによって、臨床医がハンドル組立体500のピストルグリップ部分504を把持すると、閉鎖トリガ512は、開始位置又は「非作動」位置から「作動」位置へと、より具体的には完全圧縮位置又は完全作動位置へと容易に枢動され得る。種々の形態では、閉操作駆動システム510は、閉鎖トリガ512に枢動可能に連結するか、これらと他の方法で動作可能にインターフェースする閉鎖連結組立体514を更に含む。以下で更に詳細に論じるように、閉鎖連結組立体514は、外科用器具組立体上の対応する駆動システムへの取り付けを容易にする横方向取り付けピン516を含む。閉操作駆動システムを作動させるために、臨床医は、閉鎖トリガ512をピストルグリップ部分504に向かって押圧する。全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願第14/226,142号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272575号に更に詳細に記載されるように、閉操作駆動システムは、臨床医が閉鎖トリガ512を完全に押圧して完全閉鎖ストロークを達成するときに、閉鎖トリガ512を完全に押下又は完全に作動させた位置にロックするように構成されている。臨床医が閉鎖トリガ512をロック解除して非作動位置へと付勢させるように所望する場合、臨床医は、単純に、閉鎖解放ボタン組立体518を作動させ、これにより、閉鎖トリガ512を非作動位置まで戻すことが可能である。閉鎖解放ボタン518はまた、閉鎖トリガ512の位置を追跡するために、ハンドル組立体500内のマイクロコントローラ520と通信する種々のセンサと相互作用するように構成されてよい。閉鎖解放ボタン組立体518の構成及び操作に関する更なる詳細は、米国特許出願公開第2015/0272575号に見出すことができる。
少なくとも1つの形態では、ハンドル組立体500及びフレーム506は、取り付けられている交換式外科用器具組立体の対応する部分に発射運動を適用するように構成されている、本明細書で発射駆動システム530と呼ばれる別の駆動システムを動作可能に支えていてもよい。米国特許出願公開第2015/0272575号に詳細に記載されているように、発射駆動システム530は、ハンドル組立体500のピストルグリップ部分504に位置する電気モータ(図1〜図3に示さず)を用いてよい。種々の形態では、モータは、例えば、約25,000RPMの最大回転数を有するブラシ付きDC駆動モータであってよい。その他の構成では、モータとしては、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又はその他の任意の好適な電気モータを挙げてもよい。モータは、1つの形態にて取り外し可能なパワーパックを備え得る電源522により、給電されてよい。パワーパックは、その中にある複数のリチウムイオン(「LI」)又は他の好適な電池を支えてもよい。直列に接続され得る多数の電池を、外科用システム10のための電源522として使用してよい。加えて、電源522は、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。
電気モータは、長手方向に移動可能な駆動部材540を、モータに印加される電圧の極性に応じて、遠位方向及び近位方向で軸方向にて駆動するように構成される。例えば、モータが1つの回転方向にて駆動する場合に、長手方向に移動可能な駆動部材540は、遠位方向「DD」にて軸方向に駆動され得る。モータが反対の回転方向に駆動すると、長手方向に移動可能な駆動部材540は、近位方向「PD」にて軸方向に駆動され得る。ハンドル組立体500は、電源522により電気モータに適用される極性を逆転させる、又は別の方法でモータを制御するように構成され得る、スイッチ513を備えることができる。ハンドル組立体500はまた、駆動部材540の位置及び/又は駆動部材540が移動されている方向を検出するように構成されたセンサ(複数可)も含み得る。モータの作動は、ハンドル組立体500上に枢動可能に支持された発射トリガ532(図1)により、制御することができる。発射トリガ532は、非作動位置と作動位置との間を枢動してもよい。発射トリガ532は、ばね若しくは他の付勢構成により非作動位置へと付勢されてよく、これにより、臨床医が発射トリガ532を解放すると、発射トリガ532がばね若しくは付勢装置により非作動位置へと枢動する、又は別の方法で戻されてよい。少なくとも1つの形態では、発射トリガ532は、上述したように、閉鎖トリガ512の「外側に」位置付けられてもよい。米国特許出願公開第2015/0272575号に記載されるように、ハンドル組立体500には、発射トリガ532の不注意による作動を防ぐために、発射トリガ安全ボタンが設けられていてもよい。閉鎖トリガ512が非作動位置にある場合、安全ボタンは、ハンドル組立体500の中に入っており、臨床医は、これに容易に触ることができず、発射トリガ532の作動を防ぐ安全位置と、発射トリガ532が発射し得る発射位置との間を移動させることはできない。臨床医が閉鎖トリガ512を押圧する際に、安全ボタン及び発射トリガ532が下方に枢動し、ここで、臨床医による操作が可能になる。
少なくとも1つの形態では、長手方向に移動可能な駆動部材540は、モータと相互作用する対応する駆動ギア配列との噛合係合ために、駆動部材上に形成された歯のラックを有してよい。これらの特徴に関する更なる詳細は、米国特許出願公開第2015/0272575号に見出すことができる。少なくとも1つの形態では、ハンドル組立体500は、モータが故障した場合に、臨床医が手動にて、長手方向に移動可能な駆動部材540を後退させることが可能なように構成された、手動作動式「緊急離脱」組立体も含む。緊急離脱組立体は、着脱可能なドア部550の下のハンドル組立体500内に格納されたレバー又は緊急離脱ハンドル組立体を含んでもよい。レバーは、駆動部材540の歯状部とのラチェット機構による係合に手動で枢動されるように構成されている。したがって、臨床医は、緊急離脱ハンドル組立体を使用して駆動部材540を近位方向「PD」にラチェットさせることにより、駆動部材5400を手動にて後退させることができる。その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在の米国特許第8,608,045号は、本明細書に開示された各種外科用器具組立体と共に用いることのできる緊急離脱構成を開示している。
ここで図2を参照すると、交換式外科用器具組立体100は、第1顎部及び第2顎部を備える外科用エンドエフェクタ110を含む。1つの構成では、第1顎部は、外科用ステープルカートリッジ116を内部に動作可能に支持するように構成される、細長チャネル112を備える。第2顎部は、細長チャネル112に対して枢動可能に支持されるアンビル114を備える。交換式外科用器具組立体100はまた、シャフト軸SAに対して所望の位置にてエンドエフェクタ110を解放可能に保持するように構成することができる、ロック式関節継手120を含む。エンドエフェクタ110、関節継手120及び関節運動ロックの種々の構造及び動作に関する詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号に記載されている。図2及び図3に更に見ることができるように、交換式外科用器具組立体100は、近位ハウジング又はノズル130、並びにエンドエフェクタ110のアンビル114を閉鎖及び/又は開放するために利用され得る閉鎖管組立体140を、含むことができる。米国特許出願公開第2015/0272575号に記載されるように、閉鎖管組立体140は、外科用エンドエフェクタ110に関節運動を適用するための関節運動駆動器構成147を支持するスパイン145上に移動可能に支持される。スパイン145は、(1)発射バー170を内部で摺動可能に支持し、(2)スパイン145の周囲に延在する閉鎖管組立体140を摺動可能に支持するように、構成される。種々の状況下で、スパイン145は、シャーシ150にて回転可能に支持された近位端部を含む。図3を参照されたい。1つの構成では、例えば、スパイン145の近位端部は、シャーシ150内に支持されるように構成されたスパインベアリングに取り付けられる。このような構成により、シャーシ150に対するスパイン145の回転可能な取り付けが容易になり、スパイン145を、シャーシ150に対してシャフト軸SAを中心に選択的に回転させてよい。
依然として図3を参照すると、交換式外科用器具組立体100は、閉鎖シャトル160がシャーシ150に対して軸方向に移動され得るようにシャーシ150内で摺動可能に支持されている、閉鎖シャトル160を含む。図3に示されるように、閉鎖シャトル160は、一対の近位方向に突出するフック162を含み、それらは、ハンドル組立体500の閉鎖連結組立体514に取り付けられた取り付けピン516へと取り付けるように構成される。閉鎖管組立体140の近位閉鎖管部分146は、閉鎖シャトル160に回転可能に連結されている。したがって、フック162がピン516の上に引っ掛かった場合、閉鎖トリガ512の作動により、閉鎖シャトル160、及び最終的にはスパイン145上の閉鎖管組立体140の軸方向の移動をもたらす。閉鎖ばねは、閉鎖管組立体140上で軸支されて、閉鎖管組立体140を近位方向「PD」に付勢する役割を果たし、これにより、シャフト組立体100がハンドル組立体500に動作可能に連結された場合に、閉鎖トリガ512を非作動位置へと枢動させる役割を果たすことができる。使用の際、閉鎖管組立体140は、閉鎖トリガ512の作動に応答して、アンビル114を閉鎖するように遠位方向(方向DD)に並進する。閉鎖管組立体140は、近位閉鎖管部分146の遠位端部に枢動可能にピン留めされた遠位閉鎖管区分142を含む。遠位閉鎖管区分142は、外科用エンドエフェクタ110に対して近位閉鎖管部分146と共に軸方向に移動するように、構成される。遠位閉鎖管区分142の遠位端部がアンビル114上の近位表面又はレッジ115に衝突した場合、アンビル114は枢動閉鎖される。アンビル114の閉鎖に関する更なる詳細は、前述の米国特許出願公開第2014/0263541号に見出すことができ、また以下で更に詳細に説明する。米国特許出願公開第2014/0263541号に詳細に記載されているように、アンビル114は、遠位閉鎖管区分142を近位方向に並進させることにより、開放される。遠位閉鎖管区分142は、アンビル114の近位端部上に形成されたアンビルタブ117と協働してアンビル114を開放位置へと戻すように枢動する、下向きに延在する戻りタブを画定する馬蹄形開口部143を内部に有する。完全開放位置では、閉鎖管組立体140は、その最近位位置又は非作動位置にある。
やはり上述したように、交換式外科用器具組立体100は、シャフトスパイン145内で軸方向移動するように支持される発射バー170を更に含む。発射バー170は、外科用エンドエフェクタ110を介して軸方向に移動するように構成された遠位切断部分又はナイフバーに取り付けられるように構成された、中間発射シャフト部分を含む。少なくとも1つの構成では、交換式外科用器具組立体100は、関節運動駆動器を発射バー170へと選択的かつ解放可能に連結させるように構成され得るクラッチ組立体を含む。クラッチ組立体機構及び動作に関する更なる詳細は、米国特許出願公開第2014/0263541号に見出すことができる。米国特許出願公開第2014/0263541号に記載されているように、クラッチ組立体が係合位置にある場合に、発射バー170の遠位方向への移動は、関節運動駆動器構成147を遠位方向に移動させることができ、それに対応して、発射バー170の近位方向への移動は、関節運動駆動器147を近位方向に移動させることができる。クラッチ組立体がその係合解除位置にある場合、発射バー170の移動は、関節運動駆動器構成147に伝達されず、その結果、発射バー170は、関節運動駆動器147とは独立して移動することができる。交換式外科用器具組立体100はまた、スリップリング組立体を含むことができ、これは、エンドエフェクタ110との間で電力を伝導するように、及び/又はエンドエフェクタ110との間で信号を通信するように、構成され得る。スリップリング組立体に関する更なる詳細は、米国特許出願公開第2014/0263541号に見出され得る。米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。米国特許第9,345,481号、名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
依然として図3を参照すると、シャーシ150は、フレーム506の遠位端部内に形成された、対応するダブテールスロット507内に収容されるように適合された、シャーシ上に形成された1つ又は2つ以上の先細の取り付け部分152を含む。各ダブテールスロット507は、先細取り付け部分152を内部に着座的に受容するように、先細であってもよい、又は言い換えれば、ある程度V字形であってよい。図3に更に見ることができるように、シャフト取り付けラグ172が、発射シャフト170の近位端部上に形成される。交換式外科用器具組立体100がハンドル組立体500に連結されている場合、シャフト取り付けラグ172は、長手方向に移動可能な駆動部材540の遠位端部に形成された、発射シャフト取り付けクレードル542に受容される。交換式外科用器具組立体100はまた、シャフト組立体100をハンドル組立体500のフレーム506に解放可能にラッチするためのラッチシステム180を用いる。少なくとも1つの形態では、例えば、ラッチシステム180は、シャーシ150に移動可能に連結されているロック部材又はロックヨーク182を含む。ロックヨーク182は、フレーム506の遠位取り付けフランジにおける対応するロック移動止め又は溝509と解除可能に係合するように構成された、2つの近位方向に突出するロックラグ184を含む。種々の形態では、ロックヨーク182は、ばね又は付勢部材により、近位方向に付勢される。ロックヨーク182の作動は、シャーシ150に取り付けられたラッチアクチュエータ組立体上に摺動可能に取り付けられたラッチボタン186により、行われてもよい。ラッチボタン186は、ロックヨーク182に対して近位方向に付勢されていてもよい。以下で更に詳細に説明するように、ロックヨーク182は、ラッチボタン186を遠位方向DDにて付勢することによりロック解除位置へと移動させてよく、これによりまた、ロックヨーク182が枢動して、フレーム506の遠位取り付けフランジとの保定係合から外れるようにする。ロックヨーク182がフレーム506の遠位取り付けフランジと保定係合している場合、ロックラグ184は、フレーム506の遠位端部における対応するロック移動止め又は溝509内に保定されて着座する。ラッチシステムに関する更なる詳細は、米国特許出願公開第2014/0263541号に見出すことができる。
交換式外科用器具組立体100をハンドル組立体500に取り付けるために、臨床医は、シャーシ150上に形成された先細取り付け部分152がフレーム506のダブテールスロット507と位置合わせされるように、交換式外科用器具組立体100のシャーシ150をフレーム506の遠位端部の上方に、又はそれに隣接して位置合わせしてもよい。臨床医は、次いで、先細取り付け部分152をフレーム506の遠位端部の対応するダブテール受け入れスロット507と動作可能に係合した状態で着座させるように、外科用器具組立体100をシャフト軸SAに垂直な設置軸IAに沿って移動させてもよい。その際、発射シャフト170上のシャフト取り付けラグ172もまた、長手方向に移動可能な駆動部材540におけるクレードル542に着座し、閉鎖リンク514上のピン516の一部分が、閉鎖シャトル160における対応するフック162に着座する。本明細書で使用するとき、2つの構成要素の文脈における「動作可能な係合」という用語は、それら2つの構成要素が互いに十分に係合され、それにより、作動運動をそれらに適用すると、構成要素が意図される行為、機能、及び/又は手順を実施し得ることを意味する。
ここで図1を参照すると、外科用システム10は、4つの交換式外科用器具組立体100、200、300及び1000を含み、これらはそれぞれ、同じハンドル組立体500と共に効果的に用いられて、異なる外科処置を実行し得る。交換式外科用器具組立体100の代表的な形態の構成は、簡潔に上述されており、米国特許出願公開第2014/0263541号に更に詳細に記載されている。交換式外科用器具組立体200及び300に関する種々の詳細は、参照により本明細書に組み込まれる種々の米国特許出願に見出され得る。交換式外科用器具組立体1000に関する種々の詳細を、以下で更に詳細に説明する。
図1に示されるように、外科用器具組立体100、200、300、及び1000はそれぞれ、一対の顎部を含み、顎部うちの少なくとも1つは、2つの顎部の間に組織を捕捉、操作、及び/又はクランプするように移動可能である。移動可能な顎部は、ハンドル組立体、又は外科用器具組立体が動作可能に連結されるロボット若しくは自動外科用システムから加えられる閉鎖及び開放運動の印加時に、解放位置と閉鎖位置との間で移動する。なお、図示された交換式外科用器具組立体のそれぞれは、組織を切断し、かつハンドル組立体又はロボットシステムによりそこへと適用される発射運動に反応して、顎部のうちの1つに支持されたステープルカートリッジからステープルを発射するように構成された、発射部材を含む。各外科用器具組立体は、例えば、身体のある領域内の特定の種類及び厚さの組織を切断かつ締結するための特定の処置を実施するように、独自に設計されてよい。ハンドル組立体500又はロボットシステムにおける閉鎖、発射、及び関節運動制御システムは、外科用器具組立体に用いられる閉鎖、発射、及び関節運動システム構成の種類に応じて、軸方向制御運動及び/又は回転制御運動を発生させるように構成されてよい。1つの構成では、ハンドル組立体又はロボットシステム内の閉鎖制御システムが完全に作動されると、閉鎖システム制御構成要素のうちの1つが、非作動位置から完全作動位置へと軸方向に移動する。閉鎖管組立体がその非作動位置とその完全作動位置との間で移動する軸方向距離は、本明細書においては「閉鎖ストローク長さ」と称され得る。同様に、ハンドル組立体又はロボットシステム内の発射システムが完全に作動されると、発射システム制御構成要素のうちの1つが、非作動位置から完全作動又は発射済位置へと軸方向に移動する。長手方向に移動可能な駆動部材がその非作動位置とその完全な発射済位置との間で移動する軸方向距離は、本明細書においては「発射ストローク長さ」と称され得る。関節運動可能なエンドエフェクタの構成を用いるこれらの外科用器具組立体に関して、ハンドル組立体又はロボットシステムは、「関節運動駆動ストローク長さ」を介して軸方向に移動する関節運動制御構成要素を用いてよい。多くの状況において、閉操作ストローク長さ、発射ストローク長さ、及び関節運動駆動ストローク長さは、特定のハンドル組立体又はロボットシステムに関して固定される。したがって、外科用器具組立体のそれぞれは、外科用器具組立体の損傷又は突発故障をもたらす可能性のある過度の応力を外科用器具構成要素に加えることなく、それらのストローク長さ全体のそれぞれにわたって、閉鎖、発射、及び/又は関節運動構成要素の制御運動に適応可能でなければならない。
ここで図4〜図10を参照すると、交換式外科用器具組立体1000は、ステープルカートリッジ1110を内部に動作可能に支持するように構成された細長チャネル1102を備える、外科用エンドエフェクタ1100を含む。エンドエフェクタ1100は、細長チャネル1102に対して枢動可能に支持されたアンビル1130を更に含んでもよい。交換式外科用器具組立体1000は、シャフト軸SAに対して所望の関節運動位置にてエンドエフェクタ1100を解放可能に保持するように構成することができる、関節継手1200及び関節運動ロック1210(図5及び図8〜図10)を更に含んでよい。関節ロック1210の構成及び操作に関する詳細は、全体の開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号に見出すことができる。関節運動ロックに関する更なる詳細はまた、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2016年2月9日に出願された米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」にも見出すことができる。図7に示されるように、交換式外科用器具組立体1000は、例えば、ノズル部分1302、1304と、組み立てられたノズル部分1302、1304にスナップ、ラグ、及び/又はねじなどによって連結されるように構成されたアクチュエータホイール部分1306と、から構成される近位ハウジング又はノズル1300を更に含み得る。交換式外科用器具組立体1000は、以下で更に詳細に論じるように、エンドエフェクタ1100のアンビル1130を閉鎖及び/又は開放するために利用され得る閉鎖管組立体1400を更に含み得る。主に図8及び図9を参照すると、交換式外科用器具組立体1000は、関節運動ロック1210を支持するように構成され得る、スパイン組立体1500を含むことができる。スパイン組立体1500は、以下で更に詳細に説明する「弾性」スパイン又はフレーム部材1510を備える。弾性スパイン部材1510の遠位端部1522は、関節運動ロック1210を内部で動作可能に支持する遠位フレーム区分1560に取り付けられる。図7及び図8に見ることができるように、スパイン組立体1500は、(1)発射部材組立体1600を内部で摺動可能に支持し、(2)スパイン組立体1500の周囲に延在する閉鎖管組立体1400を摺動可能に支持するように構成される。スパイン組立体1500はまた、近位関節運動駆動器1700を摺動可能に支持するように構成することができる。
図10に示されるように、遠位フレーム部分1560は、エンドエフェクタ装着組立体1230によって細長チャネル1102に枢動可能に連結されている。1つの構成では、遠位フレーム部分1560の遠位端部1562は、例えば、その上に形成された枢動ピン1564を有する。枢動ピン1564は、エンドエフェクタ装着組立体1230の枢動ベース部1232に形成された枢動穴1234内に枢動可能に受容されるように、適合されている。エンドエフェクタ装着組立体1230は、ばねピン1108又は他の好適な部材により、細長チャネル1102の近位端部1103に取り付けられている。枢動ピン1564は、シャフト軸SAを横断する関節運動軸B−Bを画定する。図4を参照されたい。このような構成は、スパイン組立体1500に対する関節運動軸B−Bを中心としたエンドエフェクタ1100の枢動移動(すなわち、関節運動)を円滑にする。
依然として図10を参照すると、関節運動駆動器1700は、関節運動ロック1210と動作可能に係合するように構成された、遠位端部1702を有する。関節運動ロック1210は、エンドエフェクタ装着組立体1230の枢動ベース部1232上の駆動ピン1238と動作可能に係合するように適合された、関節運動フレーム1212を含む。なお、クロスリンク1237は、エンドエフェクタ1100の関節運動を支援するように、駆動ピン1238及び関節運動フレーム1212に連結されてよい。上述のように、関節運動ロック1210及び関節運動フレーム1212の動作に関する更なる詳細は、米国特許出願第13/803,086号、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号に見出され得る。エンドエフェクタ装着組立体及びクロスリンクに関する更なる詳細は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2016年2月9日に出願された米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」に見出され得る。種々の状況では、弾性スパイン部材1510は、シャーシ1800にて回転可能に支持された近位端部1514を含む。1つの構成では、例えば、弾性スパイン部材1510の近位端部1514は、シャーシ1800内部で支持されるように構成されたスパインベアリングへのねじ込み装着用としてその上に形成されたねじ1516を有する。このような構成により、シャーシ1800に対する弾性スパイン部材1510の回転可能な取り付けが容易になり、これにより、スパイン組立体1500を、シャーシ1800に対してシャフト軸SAの周囲にて選択的に回転させ得る。
主に図7を参照すると、交換式外科用器具組立体1000は、閉鎖シャトル1420がシャーシ1800に対して軸方向に移動され得るようにシャーシ1800内で摺動可能に支持されている、閉鎖シャトル1420を含む。1つの形態では、閉鎖シャトル1420は、一対の近位方向に突出するフック1421を含み、それらは、上述したように、ハンドル組立体500の閉鎖連結組立体514に取り付けられた取り付けピン516に取り付けられるように構成される。近位閉鎖管部分1410の近位端部1412は、閉鎖シャトル1420に回転可能に連結されている。例えば、U字型コネクタ1424は、近位閉鎖管部分1410の近位端部1412にある環状スロット1414へと挿入され、閉鎖シャトル1420における垂直スロット1422内で保定される。図7を参照されたい。このような構成は、閉鎖管組立体1400をシャフト軸SAを中心に閉鎖シャトル1420に対して回転させることを可能にしつつ、それと共に軸方向移動させるために、近位閉鎖管部分1410を閉鎖シャトル1420へと取り付けるのを助ける。閉鎖ばねは、近位閉鎖管部分1410の近位端部1412上に軸支され、かつ閉鎖管組立体1400を近位方向PDにて付勢する役割を果たすことにより、交換式外科用器具組立体1000がハンドル組立体500に動作可能に連結されている場合に、ハンドル組立体500上の閉鎖トリガ512(図3)を非作動位置へと枢動させるのに役立ち得る。
上述したように、示した交換式外科用器具組立体1000は、関節継手1200を含む。しかし、他の交換式外科用器具組立体は、関節運動可能でなくてもよい。図10に見ることができるように、上部突起部1415及び下部突起部1416は、近位閉鎖管部分1410の遠位端部から遠位方向に突出しており、これらの突起部は閉鎖管組立体1400のエンドエフェクタ閉鎖スリーブ又は遠位閉鎖管区分1430に移動可能に連結されるように構成されている。図10に見ることができるように、遠位閉鎖管区分1430は、その近位端部から近位方向に突出する上部突起部1434及び下部突起部1436を含む。上部二重枢動リンク1220は、近位閉鎖管部分1410及び遠位閉鎖管区分1430の上部突起部1415、1434の対応する穴とそれぞれ係合する、近位ピン及び遠位ピンを含む。同様に、下部二重枢動リンク1222は、近位閉鎖管区分1410及び遠位閉鎖管区分1430の下部突起部1416及び1436の対応する穴とそれぞれ係合する、近位ピン及び遠位ピンを含む。以下で更に詳細に説明するように、閉鎖管組立体1400の遠位及び近位軸方向並進は、細長チャネル1102に対するアンビル1130の閉鎖及び開放をもたらし得る。
上述したように、交換式外科用器具組立体1000は、スパイン組立体1500内で軸方向移動するように支持される発射部材組立体1600を更に含む。発射部材組立体1600は、遠位側切断部分又はナイフバー1610に取り付けるために構成された中間発射シャフト部分1602を含む。発射部材組立体1600はまた、本明細書において「第2のシャフト」及び/又は「第2のシャフト組立体」と呼ばれることもある。図7〜図10に見ることができるように、中間発射シャフト部分1602は、その遠位端部において長手方向スロット1604を含んでよく、これは、ナイフバー1610の近位端部上のタブを受容するように構成することができる。長手方向スロット1604及びナイフバー1610の近位端部は、それらの間の相対運動を可能にするようにサイズ決めして構成することができ、かつスリップ継手1612を備えることができる。スリップ継手1612は、ナイフバー1610を移動させずに、又は少なくとも実質的に移動させずに、発射部材組立体1600の中間発射シャフト部分1602を移動させて、エンドエフェクタ1100を関節運動させることを可能にすることができる。一度エンドエフェクタ1100が好適に配向されると、長手方向スロット1604の近位側壁がナイフバー1610上のタブに接触するまで、中間発射シャフト部分1602を遠位に前進させて、ナイフバー1610を進め、かつ細長チャネル1102内に位置するステープルカートリッジ1110を発射させることができる。図8及び図9に更に見ることができるように、弾性スパイン部材1520は、組み立て、及び中間発射シャフト部分1602の弾性スパイン部材1520への挿入を容易にするための、細長開口部又は窓部1525を有する。一度中間発射シャフト部分1602が内部に挿入されると、頂部フレーム部分1527が弾性スパイン部材1520と係合して、中間発射シャフト部分1602及びナイフバー1610を内部に囲い込んでよい。発射部材組立体1600の動作に関する更なる記載は、米国特許出願第13/803,086号、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号に見出され得る。
上記に加えて更に、交換式器具組立体1000は、関節運動駆動器1700を発射部材組立体1600に選択的かつ解除可能に連結させるように構成することができる、クラッチ組立体1620を含むことができる。1つの形態では、クラッチ組立体1620は、発射部材組立体1600の周囲に位置付けられたロックカラー、又はスリーブ1622を含み、ロックスリーブ1622は、ロックスリーブ1622が関節運動駆動器1700を発射部材組立体1600に連結させる係合位置と、関節運動駆動器1700が発射部材組立体1600に動作可能に連結されない係合解除位置との間で、回転し得る。ロックスリーブ1622がその係合位置にあるとき、発射部材組立体1600の遠位移動によって、関節運動駆動器1700を遠位に移動させることができ、それに対応して、発射部材組立体1600の近位移動によって、関節運動駆動器1700を近位に移動させることができる。ロックスリーブ1622がその係合解除位置にあるとき、発射部材組立体1600の移動は、関節運動駆動器1700に伝達されず、その結果、発射部材組立体1600は、関節運動駆動器1700とは独立して移動することができる。様々な状況において、関節運動駆動器1700が発射部材組立体1600によって近位又は遠位方向に移動されていないとき、関節運動駆動器1700を関節運動ロック1210によって適所に保持することができる。
主に図7を参照すると、ロックスリーブ1622は、発射部材組立体1600を受容するように構成された長手方向開口部1624が内部に画定された、円筒状の、又は少なくとも実質的に円筒状の本体を備えることができる。ロックスリーブ1622は、直径方向に対向する内向きのロック突出部1626、1628及び外向きのロック部材1629を備えることができる。ロック突出部1626、1628は、発射部材組立体1600の中間発射シャフト部分1602と選択的に係合するように構成され得る。より具体的には、ロックスリーブ1622がその係合位置にある場合、ロック突出部1626、1628は、中間発射シャフト部分1602に画定された駆動ノッチ1605内に配置され、これにより、遠位押力及び/又は近位引張力が発射部材組立体1600からロックスリーブ1622へと伝達され得る。ロックスリーブ1622がその係合位置にある場合、第2のロック部材1629は、関節運動駆動器1700に画定された駆動ノッチ1704内に受容され、これにより、ロックスリーブ1622に加えられる遠位方向の押力及び/又は近位方向の引張力を、関節運動駆動器1700へと伝達し得る。実質的に、発射部材組立体1600、ロックスリーブ1622、及び関節運動駆動器1700は、ロックスリーブ1622がその係合位置にある場合に、共に移動し得る。他方で、ロックスリーブ1622がその係合解除位置にある場合、ロック突出部1626、1628は、発射部材組立体1600の中間発射シャフト部分1602の駆動ノッチ1605内に配置され得ず、その結果、遠位方向の押力及び/又は近位方向の引張力が、発射部材組立体1600からロックスリーブ1622へと伝達され得ない。それに対応して、遠位方向の押力及び/又は近位方向の引張力が、関節運動駆動器1700へと伝達されない場合がある。このような状況下では、発射部材組立体1600は、ロックスリーブ1622及び近位関節運動駆動器1700に対して、近位方向及び/又は遠位方向に摺動され得る。クラッチ組立体1620は、ロックスリーブ1622と相互作用するスイッチドラム1630を更に含む。スイッチドラム及びロックスリーブ1622の動作に関する更なる記載は、米国特許出願第13/803,086号、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、及び米国特許出願第15/019,196号に見出され得る。スイッチドラム1630は、内部に画定された少なくとも部分的に円周状の開口部1632、1634を更に備えることができ、その開口部は、ノズル半部1302、1304から延在する円周状の取り付け座部1305を受容し、かつスイッチドラム1630と近位ノズル1300との間の相対回転は許容するが、並進は許容しない。図6を参照されたい。取り付け座部がスイッチドラム1630におけるそれぞれのスロット1632、1634の端部に到達する点までノズル1300を回転させることで、スイッチドラム1630がシャフト軸SAの周囲にて回転することをもたらし得る。スイッチドラム1630が回転することで、最終的に、ロックスリーブ1622が、その係合位置と係合解除位置との間で移動することをもたらし得る。したがって、本質的に、ノズル1300は、それぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,086号、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、及び米国特許出願第15/019,196号に更に詳細に記載されている種々の方式にて、関節運動駆動システムと発射駆動システムとを動作可能に係合及び係合解除するために、用いられてよい。
図示される構成では、スイッチドラム1630は、スイッチドラム1630の遠位開口部1637へと延在するL字形スロット1636を含む。遠位開口部1637は、シフタプレート1638の横方向ピン1639を受容する。一例では、シフタプレート1638は、ロックスリーブ1622に提供された長手方向スロット内に受容されて、関節運動駆動器1700と係合されている場合のロックスリーブ1622の軸方向の動きを円滑にする。シフタプレート及びシフトドラム配置の動作に関する更なる詳細は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2015年9月28日に出願された、米国特許出願第14/868,718号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH SHAFT RELEASE,POWERED FIRING AND POWERED ARTICUALATION」、現在は米国特許出願公開第2017/0086823号に見出され得る。
図7及び図8にも示すように、交換式器具組立体1000は、例えば、エンドエフェクタ1100との間で電力を伝導するように、及び/又はエンドエフェクタ1100との間で信号を通信するように、ハンドル組立体又はロボットシステムコントローラにおけるマイクロプロセッサへと戻るように構成することができる、スリップリング組立体1640を備えることができる。スリップリング組立体1640及び関連するコネクタに関する更なる詳細は、それぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,086号、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、及び米国特許出願第15/019,196号、並びにその全体が参照として本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号に見出され得る。参照により本明細書に組み込まれる前述の特許出願において更に詳細に記載されているように、交換式外科用器具組立体1000はまた、スイッチドラム1630の位置を検出するように構成された、少なくとも1つのセンサを備えることができる。
再び図7を参照すると、シャーシ1800は、上述したように、ハンドル組立体500のフレーム506の遠位端部内に形成された対応するダブテールスロット507内に受容されるように適合された、シャーシ上に形成された1つ又は2つ以上の先細取り付け部分1802を含む。図7に更に見ることができるように、シャフト取り付けラグ1605が、中間発射シャフト1602の近位端部上に形成される。以下で更に詳細に説明するように、シャフト取り付けラグ1605は、交換式外科用器具組立体1000がハンドル組立体500に連結されるときに、長手方向駆動部材540の遠位端部に形成された発射シャフト取り付けクレードル542内に受容される。図3を参照されたい。
種々の交換式外科用器具組立体は、交換式外科用器具組立体1000をハンドル組立体500のフレーム506に取り外し可能に連結させるための、ラッチシステム1810を用いる。少なくとも1つの形態では、図7に示されるように、ラッチシステム1810は、シャーシ1800に移動可能に連結されているロック部材又はロックヨーク1812を含む。ロックヨーク1812は、離間配置されて下向きに延在する2つの脚部1814を備えたU字形を有する。脚部1814にはそれぞれ、シャーシ1800に形成された対応する穴1816に受け入れられるように適合された枢動ラグが形成される。かかる配置により、ロックヨーク1812をシャーシ1800に枢動可能に取り付けやすくなる。ロックヨーク1812は、ハンドル組立体500のフレーム506の遠位端部の対応するロック移動止め又は溝509と着脱可能に係合するように構成された、2つの近位に突出するロックラグ1818を含んでもよい。図3を参照されたい。種々の形態では、ロックヨーク1812は、ばね又は付勢部材1819によって近位方向に付勢される。ロックヨーク1812の作動は、シャーシ1800に装着されたラッチアクチュエータ組立体1822上に摺動可能に装着される、ラッチボタン1820によって遂行されてもよい。ラッチボタン1820は、ロックヨーク1812に対して近位方向に付勢されていてもよい。ロックヨーク1812は、ラッチボタン1820を遠位方向に付勢することによってロック解除位置へと移動されてもよく、またこれによって、ロックヨーク1812が枢動して、フレーム506の遠位端部との保持係合から外れる。ロックヨーク1812がフレーム506の遠位端部と保持係合している場合、ロックラグ1818は、フレーム506の遠位端部における対応するロック移動止め又は溝509内に保定されて着座さする。
示した配置では、ロックヨーク1812は、閉鎖シャトル1420上に形成された対応するロックラグ部分1426に接触するように適応された、少なくとも1つの、好ましくは2つのロックフック1824を含む。閉鎖シャトル1420が非作動位置にあるとき、ロックヨーク1812は、ハンドル組立体500から交換式外科用器具組立体1000をロック解除するために、遠位方向に枢動され得る。その位置にあるとき、ロックフック1824は、閉鎖シャトル1420上のロックラグ部分1426に接触しない。しかしながら、閉鎖シャトル1420が作動位置に移動されると、ロックヨーク1812がロック解除位置へと枢動することが防止される。換言すれば、臨床医がロックヨーク1812をロック解除位置へと枢動させようとした場合、又は例えば、さもなければロックヨーク1812を遠位に枢動させ得るような様式でロックヨーク1812に慎重に突き当てられるか又は接触した場合、ロックヨーク1812上のロックフック1824が閉鎖シャトル1420上のロックラグ1426に接触し、ロックヨーク1812がロック解除位置へと移動することを防ぐ。
依然として図10を参照すると、ナイフバー1610は、少なくとも2つのビーム層を含む積層ビーム構造を備えてよい。このようなビーム層は、例えばステンレス鋼バンドを含んでもよく、ステンレス鋼バンドは、例えば、それらの近位端部及び/又はそれらの長さに沿った他の場所で互いに溶接及び/又はピン留めすることによって相互接続される。代替的な実施形態では、バンドの遠位端部は、エンドエフェクタが関節運動しているときに積層体又はバンドが互いに対して広がることを可能にするように、互いに接続されていない。このような構成により、ナイフバー1610がエンドエフェクタの関節運動に適応するのに十分に可撓性であり得る。様々な積層ナイフバー配置が、米国特許出願第15/019,245号に開示されている。図10に見ることができるように、中央支持部材1614は、中央支持部材1614が外科用エンドエフェクタ1100の関節運動に適応するように屈曲する際に、ナイフバー1610に側方支持を提供するように用いられる。中央支持部材及び代替のナイフバー支持配置に関する更なる詳細は、米国特許出願第15/019,245号に開示されている。図10に見ることができるように、発射部材又はナイフ部材1620は、ナイフバー1610の遠位端部に取り付けられている。
図11は、交換式器具組立体1000と共に用いられてよい発射部材1660の一形態を示す。発射部材1660は、ナイフバー1610の遠位端部における対応する形状のコネクタ開口部1614に受容されるように構成された、近位に延在するコネクタ部材1663を含む、本体部分1662を備える。図10を参照されたい。コネクタ1663は、摩擦、溶接、及び/又は好適な接着剤などによってコネクタ開口部1614内に保持されてもよい。図15〜図17を参照すると、本体部分1662は、細長チャネル1102内の細長スロット1104を通って突出し、本体部分1662の各側面上で横方向に延在する足部材1664で終端する。発射部材1660が外科用ステープルカートリッジ1110を介して遠位方向に駆動される際、足部材1664は、外科用ステープルカートリッジ1110の下に位置する細長チャネル1102における通路内に乗る。図11に見られるように、発射部材1660は、横方向に突出する中央タブ、ピン、又は保定装置機構1680を更に含んでよい。発射部材1660が外科用ステープルカートリッジ1110を介して遠位方向に駆動される際、中央保定機構1680は、細長チャネル1102の内側表面1106上に乗る。発射部材1660の本体部分1662は、遠位方向に突出した肩部1665と遠位方向に突出した上部鼻部1670との間に配置された組織切断縁部又は機構1666を更に含む。図11に更に見ることができるように、発射部材1660は、横方向に延在する2つの上部タブ、ピン、又はアンビル係合機構1665を更に含んでよい。図13及び図14を参照されたい。発射部材1660が遠位方向に駆動されると、本体1662の上部は、中央に配設されたアンビルスロット1138を介して延在し(図14)、上部アンビル係合機構1672は、アンビルスロット1134の各側に形成された対応するレッジ1136上に乗る。
図10に戻ると、発射部材1660は、外科用ステープルカートリッジ1110の本体1111内で支持されたスレッド1120と動作可能に相互作用するように構成される。スレッド1120は、カートリッジ本体1111の近位端部1112に隣接する近位開始位置からカートリッジ本体1111の遠位端部1113に隣接する終了位置まで、外科用ステープルカートリッジ本体1111内で摺動可能に変位可能である。カートリッジ本体1111は、中央に配置されたスロット1114の各側面の列に位置合わせされた複数のステープル駆動器(図10に示さず)を内部に動作可能に支持する。中央に配設されたスロット1114によって、発射部材1660は、アンビル1130とステープルカートリッジ1110との間にクランプされた組織を通過し、その組織を切断することができる。駆動器は、カートリッジ本体の上部デッキ表面を介して開いている対応するポケット1115と関連付けられる。ステープル駆動器はそれぞれ、その上に1つ若しくは2つ以上の外科用ステープル又はその締結具を支持する。スレッド1120は、複数の傾斜した又は楔形カム1122を含み、各カム1122は、スロット1114の側面上に位置する締結具又は駆動器の特定のラインに対応する。図示した実施例では、1つのカム1122は、2つのステープル又は締結具をその上でそれぞれ支持する「二重」駆動器の1つのラインと位置合わせされ、また別のカム1122は、スロット1114の同じ側にある、単一の外科用ステープル又は締結具をその上でそれぞれ支持する「単一」駆動器の別のラインと位置合わせされる。したがって、図示の例では、外科用ステープルカートリッジ1110が「発射」される場合、組織切断線の各外側に3本のステープルのラインが存在し得る。しかし、その他のカートリッジ及び駆動器の構成を用いて、他のステープル/締結具の配列を発射することができる。スレッド1120は、発射部材1660の肩部1665と係合されるように構成された中央本体部分1124を有する。発射部材1660が遠位に発射されるか、又は駆動される場合、発射部材1660はスレッド1120も遠位に駆動させる。発射部材1660がカートリッジ1110を介して遠位方向に移動する際、組織切断機構1666は、アンビル組立体1130とカートリッジ1110との間でクランプされた組織を切断し、また、スレッド1120は、駆動器をカートリッジにおいて上向きに駆動させることで、対応するステープル又は締結具を、アンビル組立体1130との接触を形成するように駆動する。
発射部材が組織切断面を含む実施形態では、未使用のステープルカートリッジが外科用エンドエフェクタ1100の細長チャネル1102内で適切に支持されていない限り発射部材の不注意な前進を防ぐように細長シャフト組立体が構成されていることが望ましい場合がある。例えば、ステープルカートリッジが全く存在せず、発射部材がエンドエフェクタを通じて遠位側に前進される場合、組織は切断はされるが、ステープル留めはされない。同様に、使用済みのステープルカートリッジ(すなわち、ステープルの少なくともいくつかが既に発射されているステープルカートリッジ)がエンドエフェクタに存在し、発射部材が前進される場合、組織は切断はされることになるが、ステープル留めはされるとしても完全にはされない可能性がある。かかる現象の発生は、外科手技中に不所望な結果をもたらし得ることが認識されるであろう。米国特許第6,988,649号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、同第7,044,352号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SINGLE LOCKOUT MECHANISM FOR PREVENTION OF FIRING」、及び同第7,380,695号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING A SINGLE LOCKOUT MECHANISM FOR PREVENTION OF FIRING」、並びに米国特許出願第14/742,933号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION WHEN A CARTRIDGE IS SPENT OR MISSING」が、それぞれ様々な発射部材ロックアウト配置を開示している。これらの参考文献のそれぞれは、その全体内容が参照により本明細書に組み込まれる。
「未発射」、「未使用」、「新品」、又は「新しい」締結具カートリッジ1110は、本明細書において、締結具カートリッジ1110が、「発射準備完了位置」にあるその締結具の全てを有することを意味する。新しいカートリッジ1110は、細長チャネル1102内に着座され、細長チャネル1102の対応する部分に保持係合するように構成されたカートリッジ本体上のスナップ特徴によって内部に保持されてもよい。図15及び図18は、内部に着座した新しい又は未発射の外科用ステープルカートリッジ1110を伴う、外科用エンドエフェクタ1100の一部分を示す。図15及び図18に示されるように、スレッド1120は開始位置にある。未発射又は新しい外科用ステープルカートリッジが細長チャネル1102内に適切に着座されていない限り発射システムが作動されることを防ぐために、より正確には、発射部材1660がエンドエフェクタ1110を通って遠位に駆動されることを防ぐために、交換式外科用器具組立体1000は、大まかに1650で示される発射部材ロックアウトシステムを使用する。
ここで図10及び図15〜図19を参照すると、発射部材ロックアウトシステム1650は、新しい外科用ステープルカートリッジ1110が細長チャネル1102内に適切に着座していない場合に、発射部材1660と保定係合するように構成された、移動可能なロック部材1652を含む。より具体的には、ロック部材1652は、スレッド1120がその開始位置においてカートリッジ1110内に存在しない場合に、発射部材1660の対応する部分と保定係合するように構成された、少なくとも1つの横方向に移動するロック部分1654を備える。実際には、ロック部材1652は、横方向に移動する2つのロック部分1654を用いており、各ロック部分は、発射部材1660の横方向に延在する部分と係合する。他のロックアウト構成を使用することもできる。
ロック部材1652は、ほぼU字型のばね部材を備え、横方向に移動可能な各脚部又はロック部分1654は、中央ばね部分1653から延在し、図18及び図19中の「L」により表される横方向に移動するように構成される。用語「横方向」とは、シャフト軸SA(図2)を横断する方向を意味することが理解されよう。ばね又はロック部材1652は、例えば、高強度ばね鋼又は同様の材料から作製されてよい。中央ばね部分1653は、エンドエフェクタ装着組立体1230におけるスロット1236内に着座してよい。図10を参照されたい。図15〜図17に見ることができるように、横方向に移動可能な脚部又は係止部分1654のそれぞれは、内部にロッキング窓部1658を伴う遠位端部1656を有する。ロック部材1652がロック位置にある場合、発射部材1660の各外側の中央保定機構1680は、ロック部分1654内に画定された対応するロッキング窓部1658へと延在して、発射部材が遠位方向に軸方向に前進するのを保定的に防止する。
発射部材ロックアウトシステムの動作について、図15〜図19に関して説明する。図15及び図18は、内部に適切に設置された新しい未発射のカートリッジ1110を伴う、外科用エンドエフェクタ1100の一部分を示す。図15及び図18に示されるように、スレッド1120は、横方向に移動可能なロック部分1654のそれぞれに対応するロック解除機構1126を含む。ロック解除機構1126は、中央楔形カム1122のそれぞれの上に設けられる、又はそこから近位方向に延在する。代替的な構成では、ロック解除機構1126は、対応する楔形カム1122の近位方向に突出した部分を備えてよい。図18に示されるように、ロック解除機構1124は、スレッド1120がその開始位置にあるときに、対応するロック部分1654をシャフト軸SA(図2)を横断する方向に横方向に係合し付勢する。ロック部分1654がこれらのロック解除された配向にある場合、中央保定機構1680は、対応するロッキング窓部1658と保定係合しない。かかる場合では、発射部材1660は、遠位方向又は軸方向に前進(発射)され得る。しかし、カートリッジが細長チャネル1102に存在しない場合、又はスレッド1120がその開始位置から移動した場合(カートリッジが部分的に又は完全に発射されることを意味する)、ロック部分1654は、横方向にばねを掛けて発射部材1660と保定係合する。かかる場合では、図19を参照すると、発射部材1660は遠位方向に移動することができない。
図16及び図17は、上述のようにステープル発射ストロークを実施した後の、発射部材1660の開始位置、つまり未発射位置へ戻る後退を示す。図16は、保定機構1680の、対応するロッキング窓部1658への初期の再係合を示す。図17は、発射部材1660がその開始位置に完全に後退して戻った場合の、ロック位置にある保定機構を示す。近位方向に移動する保定機構1680が接触するときのロック部分1654の横方向変位を支援するために、保定機構1680にはそれぞれ、近位方向に面し横方向に先細の遠位端部が設けられてもよい。このようなロックアウトシステムは、新しい未発射カートリッジが存在しない場合、又は新たな未発射カートリッジが存在するが、細長チャネル1102内に適切に着座していない場合に、発射部材1660の作動を防止する。なお、ロックアウトシステムは、使用済み又は部分的に発射されたカートリッジが細長チャネル内に偶発的に適切に着座された場合に、臨床医が発射部材を遠位方向に前進させることを防止し得る。ロックアウトシステム1650により提供され得る別の利点は、ステープルカートリッジにおける対応するスロット/通路との位置合わせ内への、及び位置合わせからの発射部材の運動を必要とする、その他の発射部材ロックアウト構成とは異なり、発射部材1660は、ロック位置及びロック解除位置にあるままで、カートリッジ通路との位置合わせにおいて保定される。ロック部分1654は、発射部材の対応する側面に横方向に移動して係合及び係合解除するように設計されている。ロック部分(複数可)のこのような横方向の移動は、発射部材の部分と係合及び係合解除するために垂直方向に移動するその他のロック構成と、区別可能である。
図13及び図14に戻ると、アンビル1130は、細長アンビル本体部分1132及び近位アンビル取り付け部分1150を含む。細長アンビル本体部分1132は、近位アンビル取り付け部分1150に隣接する2つの下向きに延在する組織停止部材1136を画定する、外側表面1134を含む。細長アンビル本体部分1132はまた、細長アンビルスロット1138を画定する下面1135を含む。図14に示す例示の構成では、アンビルスロット1138は、下面1135内において中央に配置されている。下面1135は、アンビルスロット1138の各側に位置するステープル形成ポケット1143、1144、及び1145の3つの列1140、1141、1142を含む。アンビルスロット1138の各側に隣接して、2つの細長いアンビル通路1146がある。各通路1146は、近位傾斜面部分1148を有する。図13を参照されたい。発射部材1660が遠位方向に前進する際、上部アンビル係合機構1632は、対応する近位傾斜面部分1148に最初に入り、また対応する細長いアンビル通路1146へと入る。
図12及び図13を参照すると、アンビルスロット1138並びに近位傾斜面部分1148は、アンビル取り付け部分1150へと延在する。換言すれば、アンビルスロット1138は、アンビル取り付け部分1150を2つのアンビル取り付けフランジ1151へと分割又は分岐させる。アンビル取り付けフランジ1151は、接続ブリッジ1153によりそれらの近位端部で一緒に連結される。接続ブリッジ1153は、アンビル取り付けフランジ1151に支持を提供して、近位端部で接続されていないその他のアンビル構成の取り付け部分よりもアンビル取り付け部分1150の剛性を高くするように機能することができる。図12及び図14にも見ることができるように、アンビルスロット1138は、発射部材1660が近位未発射位置にあるときに発射部材1660の上部アンビル係合機構1632を含む頂部を収容するための幅広部分1139を有する。
図13及び図20〜図24に見ることができるように、アンビル取り付けフランジ1151のそれぞれは、それを通して枢動ピン1158(図10及び図20)を受容するように構成された横方向取り付け穴1156を含む。アンビル取り付け部分1150は、枢動ピン1158により、細長チャネル1102の近位端部1103へと枢動可能にピン留めされており、これは、細長チャネル1102の近位端部1103における取り付け穴1107及びアンビル取り付け部分1150における取り付け穴1156を貫通して延在する。このような構成は、アンビル1130がシャフト軸SAを横切る固定アンビル軸A−Aを中心として枢動できるように、アンビル1130を細長チャネル1102に枢動可能に固定する。図5を参照されたい。アンビル取り付け部1150はまた、中央発射部材駐留領域1154からアンビル本体部分1132の外側表面1134まで延在する、カム面1152を含む。
上述の点に加えて、アンビル1130は、更に後述するように、遠位閉鎖管区分1430を軸方向に前進及び後退させることにより、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。遠位閉鎖管区分1430の遠位端部は、その上に形成された内部カム面を有し、このカム面は、カム面1552又はアンビル取り付け部分1150上に形成されたカム面と係合し、アンビル1130を移動させるように構成される。図22は、例えば、遠位閉鎖管区分1430上の内部カム面1444と単一の接触経路1155aを確立するように、アンビル取り付け部分1150上に形成されたカム面1152aを示す。図23は、遠位閉鎖管区分上の内部カム面1444に対して構成され、アンビル取り付け部分1150上のカム面1152と遠位閉鎖管区分1430上の内部カム面1444との間に、2つの別個の異なる弓状接触経路1155bを確立する、カム面1152bを示す。本明細書で議論されるその他の潜在的利点に加えて、このような構成は、遠位閉鎖管区分1430からアンビル1130に閉鎖力をより良好に分散させることができる。図24は、遠位閉鎖管区分1430の内部カム面1444に対して構成され、アンビル取り付け部分1150上のカム面と遠位閉鎖管区分1430との間に、3つの異なる接触領域1155c及び1155dを確立する、カム面1152cを示す。領域1155c及び1155dは、遠位閉鎖管区分1430上のカム面(複数可)とアンビル取り付け部分1150との間のカム接触のより大きな領域を確立し、かつアンビル1130へと閉鎖力をより良好に分散させることができる。
遠位閉鎖管区分1430が、アンビル1130のアンビル取り付け部分1150にカム係合する際、アンビル1130がアンビル軸AAを中心に枢動する結果(図5)、細長アンビル本体部分1132の端部1133の遠位端部が、外科用ステープルカートリッジ1110及び細長チャネル1102の遠位端部1105に向かって枢動する。アンビル本体部分1132が枢動し始めた際、アンビルが切断されステープル留めされる組織と接触し、これにより、ここで細長いアンビル本体部分1132の下面1135と外科用ステープルカートリッジ1110のデッキ1116との間に位置付けられる。アンビル本体部分1132が組織上に圧迫された際、アンビル1130は相当量の抵抗力及び/又は屈曲力を経験し得る。これらの抵抗力は、遠位閉鎖管1430がその遠位方向の前進を継続する際に克服される。しかしながら、これらの抵抗力は、アンビル本体部分1132へ印加の大きさ及び印加点に応じて、アンビル1130の部分をステープルカートリッジ1110から離れるように屈曲させる傾向にあり、このことは一般的に望ましくない場合がある。例えば、このような屈曲は、発射部材1660とアンビル1130内の通路1148、1146との間の位置ずれを引き起こし得る。屈曲が過剰である場合、このような屈曲は、器具を発射するために必要とされる発射力の量を大幅に増加させる(すなわち、発射部材1660を、その開始位置から終了位置まで組織を介して駆動させる)ことができる。かかる過剰な発射力は、例えば、エンドエフェクタ、発射部材、ナイフバー、及び/又は発射駆動システム構成要素への損傷をもたらし得る。したがって、アンビルは、かかる屈曲に抵抗するように構成されることが有利であり得る。
図25〜図27は、アンビル本体の剛性、並びに閉鎖及び/又は発射プロセス中に発生し得る屈曲力に対する抵抗力を改善し得る機構を含む、アンビル1130’を示す。アンビル1130’は、本明細書で議論される相違点を除いて、さもなければ上記のアンビル1130と構造が同一であってよい。図25〜図27に見ることができるように、アンビル1130’は、アンビルキャップ1170が取り付けられた上部本体部分1165を有する、細長アンビル本体1132’を有する。アンビルキャップ1170は、ほぼ矩形状であり、外側キャップ周辺部1172を有するが、アンビルキャップ1170は任意の好適な形状を有することもできる。アンビルキャップ1170の周辺部1172は、対応する形状の開口部1137に挿入されるように構成され、この開口部は、上部本体部分1165に形成され、内部に形成された軸方向に延在する内部レッジ部分1139に接して位置付けられる。図27を参照されたい。内部レッジ部分1139は、アンビルキャップ1170の対応する長辺1177を支持するように構成される。代替実施形態では、アンビルキャップ1170は、アンビル本体1132’の遠位端部1133における開口部を介して、内部レッジ1139上へと摺動してよい。更に別の実施形態では、内部レッジ部分は提供されない。アンビル本体1132’及びアンビルキャップ1170は、溶接に寄与する好適な金属から作製されてよい。第1溶接部1178は、アンビルキャップ1170のキャップ周辺部1172全体の周囲に延在してよい、又は遠位端部1173及び/又はその近位端部1175ではなく、アンビルキャップ1170の長辺1177に沿ってのみ配置されてよい。第1溶接部1178は連続的であってよい、又は不連続的であっても断続的であってもよい。第1溶接部1178が不連続的又は断続的であるこのような実施形態では、溶接区分は、アンビルキャップ1170の長辺1177に沿って均等に分散されてよい、又は長辺1177の遠位端部に近いほど密に離間配置されてよい、又は長辺1177の近位端部に近いほど密に離間配置されてよい。特定の構成では、溶接区分は、アンビルキャップ1170の長辺1177の中央領域においてより密に離間配置されてよい。
図28〜図30は、アンビル本体1132’に機械的にインターロックされるように、及び上部本体部分1165に溶接されるように構成されたアンビルキャップ1170’を示す。本実施形態では、複数の保定構成体1182が、開口部1137を画定する上部本体部分1165の壁1180に画定される。本文脈中で使用される場合、用語「機械的にインターロックされた」とは、例えば、細長アンビル本体の配向にかかわらず、かつ溶接及び/又は接着剤などの任意の追加の保定又は締結なしに、アンビルキャップが細長アンビル本体へと固定されたままであることを意味する。保定構成体1182は、開口壁1180から開口部1137へと内向きに突出してよいが、他の好適な構成も採用することができる。保定構成体1182は、壁1180へと一体的に形成されてよく、又は別の方法でそこへ取り付けられてよい。保定構成体1182は、アンビルキャップ1170’が開口部1137に取り付けられてアンビルキャップ1170’に摩擦保定されるとき、アンビルキャップ1170’の対応部分と摩擦係合するように設計される。保定構成体1182は開口部1137へと内向きに突出して、アンビルキャップ1170’の外側周辺部1172’に形成された対応する形状の係合領域1184内に摩擦により受容されるように構成される。保定構成体1182は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’にのみ対応し、アンビルキャップ1170’の遠位端部1173又は近位端部1175に対応する壁1180の部分には設けられない。代替的な構成では、保定構成体1182は、アンビルキャップ1170’の遠位端部1173及び近位端部1175並びにその長辺1177’に対応する壁1180の部分に設けられてもよい。更に他の構成では、保定構成体1182は、アンビルキャップ1170’の遠位端部1173及び近位端部1175の一方又は両方に対応する壁1180の一部分にのみ、提供されてよい。更に他の構成では、保定構成体1182は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’、並びに近位端部1173及び遠位端部1175の一方のみに対応する壁1180の一部分に、提供されてよい。前述の実施形態の全てにおける保定突出部が、細長アンビル本体に係合領域が形成された状態で、アンビルキャップ上に代替的に形成されてよいことが、更に理解されよう。
図28〜図30に示す実施形態では、保定構成体1182は、アンビルキャップ1170’の壁部分1180に沿って均等に離間配置又は均等に分散される。代替実施形態では、保定構成体1182は、長辺1177’の遠位端部に近接してより密に離間配置されてよい、又は長辺1177の近位端部に近接してより密に離間配置されてよい。換言すれば、遠位端部、近位端部、又は遠位端部と近位端部の両方に隣接したこれらの保定構成体間の間隔は、アンビルキャップ1170’の中央部分に位置する構成体の間隔よりも小さくてよい。更に他の構成では、保定構成体1182は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’の中央領域においてより密に離間配置されてよい。いくつかの代替実施形態では、対応する形状の係合領域1184は、外側周辺部1172’又はアンビルキャップ1170’の周辺部1172’の一部分に設けられなくてもよい。他の実施形態では、保定構成体及び対応する形状の係合領域は、異なる形状及び寸法を備えてよい。代替的な構成では、保定構成体は、それらの間に締まり嵌めがないように、係合領域に対して寸法決めされてよい。このような構成では、アンビルキャップは、例えば、溶接及び/又は接着剤などによって適切な位置に保定されてよい。
図示される例では、溶接部1178’は、アンビルキャップ1170’の周辺部1172’全体に延在する。あるいは、溶接部1178’は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’に沿って位置し、遠位端部1173及び/又はその近位端部1175には配置されない。溶接部1178’は連続的であってよい、又は不連続的であっても断続的であってもよい。溶接部1178’が不連続又は断続的であるこれらの実施形態では、溶接区分は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’に沿って均等に分散されてよい、又は溶接区分は、長辺1177’の遠位端部に近接してより密に離間配置されてよい、又は長辺1177’の近位端部に近接して密に離間配置されてもよい。更に他の構成では、溶接区分は、アンビルキャップ1170’の長辺1177’の中央領域においてより密に離間配置されてよい。
図31及び図32は、アンビルキャップ1170’’が取り付けられた別のアンビル構成1130’’を示す。アンビルキャップ1170’’は、ほぼ矩形状であり、外側キャップ周辺部1172’’を有する。ただし、アンビルキャップ1170’’は任意の好適な構成を含み得る。外側キャップ周辺部1172’’は、アンビル本体1132’’の上部本体部分1165における対応形状の開口部1137’’に挿入され、かつ内部に形成された軸方向に延在する内部レッジ部分1139’’及び1190’’に受容されるように構成される。図32を参照されたい。レッジ部分1139’’及び1190’’は、アンビルキャップ1170’’の対応する長辺1177’’を支持するように構成される。代替実施形態では、アンビルキャップ1170’’は、アンビル本体1132’の遠位端部1133’’における開口部を介して、内部レッジ1139’’及び1190’’上に摺動される。アンビル本体1132’’及びアンビルキャップ1170’’は、溶接に寄与する金属材料から作製されてよい。第1溶接部1178’’は、アンビルキャップ1170’’の周辺部1172’’全体に延在してよい、又は遠位端部1173’’及び/又はその近位端部ではなく、アンビルキャップ1170’’の長辺1177’’に沿ってのみ配置されてよい。溶接部1178は連続的であってよい、又は不連続的であっても断続的であってもよい。連続的な溶接部の実施形態は、例えば、図26に示すアンビルキャップなどの直線状の周辺部を伴う実施形態と比較して、アンビルキャップ1170’’の不規則な形状の周辺部故に、より多くの溶接面領域を有することが、理解されよう。溶接部1178’’が不連続的又は断続的であるこのような実施形態では、溶接区分は、アンビルキャップ1170’’の長辺1177’’に沿って均等に分散されてよい、又は溶接区分は、長辺1177’’の遠位端部に近接してより密に離間配置されてよい、又は長辺1177’’の近位端部に近接してより密に離間配置されてよい。更に他の構成では、溶接区分は、アンビルキャップ1170’’の長辺1177’’の中央領域においてより密に離間配置されてよい。
依然として図31及び図32を参照すると、アンビルキャップ1170’’は、複数の第2の別個の「深い」溶接部1192’’により、アンビル本体1132’’へと追加的に溶接されてよい。例えば、各溶接部1192’’は、アンビルキャップ1170’’を介して提供される対応する穴又は開口部1194’’の底部に配置されてよく、これにより、別個の溶接部1192’’は、レッジ1190’’と1139’’との間のアンビル本体1132’’の一部分に沿って形成され得る。図32を参照されたい。溶接部1192’’は、アンビルキャップ1170’’の長辺1177’’に沿って均等に分散されてよい、又は溶接部1192’’は、長辺1177’’の遠位端部に近接してより密に離間配置されてよい、又は長辺1177’’の近位端部に近接してより密に離間配置されてよい。更に他の構成では、溶接部1192’’は、アンビルキャップ1170’’の長辺1177’’の中央領域においてより密に離間配置されてよい。
図33は、アンビル本体1132’’に機械的にインターロックされるように、及び上部本体部分1165に溶接されるように構成された、別のアンビルキャップ1170’’を示す。本実施形態では、舌部−溝構成が、アンビルキャップ1170’’’の各長辺1177’’’に沿って用いられる。具体的には、横方向に延在する連続的又は断続的なタブ1195’’’は、アンビルキャップ1170’’’の長辺1177’’’のそれぞれから突出する。各タブ1195’’は、アンビル本体1132’’’に形成された軸方向スロット1197’’’に対応する。アンビルキャップ1170’’’は、アンビル本体1132’’’の遠位端部における開口部から摺動して、アンビルキャップをアンビル本体1132’’’に「機械的に」固定する。タブ1195’’’及びスロット1197’’’は、それらの間に摺動摩擦嵌合を確立するように、互いに対して寸法決めされてよい。なお、アンビルキャップ1170’’’はアンビル本体1132’’’に溶接されてよい。アンビル本体1132’’’及びアンビルキャップ1170’’’は、溶接に寄与する金属から作製されてよい。溶接部1178’’’は、アンビルキャップ1170’’’の周辺部1172’’’全体の周囲に延在してよい、又はアンビルキャップ1170’’’の長辺1177’’’に沿ってのみ配置されてよい。溶接部1178’’’は連続的であってよい、又は不連続的であっても断続的であってもよい。溶接部1178’’’が不連続的又は断続的であるこのような実施形態では、溶接区分は、アンビルキャップ1170’’’の長辺1177’’’に沿って均等に分散されてよい、又は溶接区分は、長辺1177’’’の遠位端部に近接してより密に離間配置されてよい、又は長辺1177’’’の近位端部に近接してより密に離間配置されてよい。更に他の構成では、溶接区分は、アンビルキャップ1170’’’の長辺1177’’’の中央領域においてより密に離間配置されてよい。
アンビルキャップを伴う本明細書に記載されたアンビル実施形態は、いくつかの利点を提供し得る。例えば、1つの利点は、アンビル及び発射部材組立体のプロセスをより容易にすることができる。すなわち、アンビルが細長チャネルへと取り付けられている間、発射部材は、アンビル本体の開口部を介して設置されてよい。別の利点は、上部キャップが、組織をクランプする場合に経験され得る上述の屈曲力に対する、アンビルの剛性及び抵抗を、改善し得ることである。このような屈曲に抵抗することにより、発射部材1660によって通常遭遇する摩擦力が低減され得る。したがって、外科用ステープルカートリッジにおいて、発射部材をその開始から終了位置まで駆動させるのに必要な発射力の量もまた、低減され得る。
図34〜図39は、外科用ステープル留め処置中にステープルを変形させるように構成された、形成ポケット配列10200を示す。形成ポケット配列10200及び様々な代替形成ポケット配列は、2016年12月21日に出願された、米国特許出願第15/385,914号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」に更に記載されている。米国特許出願第15/385,914号は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。形成ポケット配列10200は、アンビル10201の平面又は組織係合表面10207に画定された近位形成ポケット10210及び遠位形成ポケット10230を備える。ポケット10210、10230は、形成ポケット配列10200の長手方向ポケット軸10203に沿って位置合わせされる。ステープルは、ステープルカートリッジから配備されるとき、形成ポケット配列10200によりポケット軸10203に沿って形成されることが意図される。図35及び図36を参照すると、形成ポケット配列10200は、形成ポケット10210と10230との間に画定されたブリッジ部分10205を更に含む。この場合、ブリッジ部分10205は、アンビル10201の平面10207に対して凹んでいる。ブリッジ部分10205は、ブリッジ幅「W」及びブリッジ深さ「D」を含む。ブリッジ深さ「D」は、ブリッジ部分10205が平面10207に対して凹んでいる距離である。形成ポケット配列10200は、ブリッジ部分10205内に画定された中心「C」を含む。形成ポケット配列10200は、ブリッジ部分10205に対して両側対称であり、ポケット軸10203に対して両側対称であり、かつ中心「C」に対して回転対称である。
形成ポケット配列10200は、アンビル10201の平面10207からポケット10210、10230及びブリッジ部分10205に向かって延在する、一対の一次側壁10208を更に備える。一次側壁10208は、アンビル10201の平面10207に対して角度θ(図37)で角度付けされている。形成ポケット配列10200は、ポケット10210、10230の外縁部と平面10207との間、ポケット10210、10230の長手方向縁部と一次側壁10208との間、ポケット10210、10230の内縁部とブリッジ部分10205との間に、移行機構を提供する、縁部機構10215、10235を更に備える。これらの縁部10215、10235は、例えば、丸みを帯びている、及び/又は面取りされていてよい。縁部機構10215、10235は、ステープル先端部が固着するのを防止するのに役立ち得る。
形成ポケット10210は一対のポケット側壁10213を含み、形成ポケット10230は一対のポケット側壁10233を含む。ポケット側壁10213、10233は、ステープル先端部及び/又はステープルの脚部がポケット10210、10230の側壁10213、10233に最初に当たった場合に、ポケット10210、10230の形成面に向かって、ステープル先端部及びステープルの脚部を方向付けるように構成される。側壁10213、10233は、各ポケット10210、10230の形成面に向かって移行縁部10215、10235から延在する。形成ポケット10210、10230の側壁10213、10233は、ポケット10210、10230の形成面に向かってステープルの脚部及び/又はステープル先端部を方向付ける、又は通路付けるために、角度θ(図38)にて、アンビル10201の平面10207に対して角度付けされる。側壁10213、10233は、ステープルがポケット10210、10230の形成面に対して形成される際に、ステープル先端部及び/又はステープルの脚部をポケット軸10203に沿って形成することを促すように構成される。総じて、一次側壁10208及びポケット側壁10213、10233は、ステープル先端部を方向付けるための漏斗状構成を提供することができる。図37及び図38を参照すると、角度θは角度θよりも大きい。
ポケット10210、10230は、以下でより詳細に論じられるように、ポケット側壁10213、10233と形成面との間に移行機構を提供する移行縁部10214、10234を更に含む。様々な例において、移行縁部10214、10234は、移行縁部10215、10235と同様のプロファイルを有することができる。その他の実施例では、移行縁部10214、10234は、移行縁部10215、10235とは異なる輪郭を有することができる。これにより、縁部10214、10234は、例えば、丸みを帯びている、又は面取りされていてよい。縁部10214、10234は、縁部10214、10234がポケット10210、10230の外側端部と接する第1の端部、及び縁部10214、10234がポケット10210、10230のブリッジ部分10205又は内端部にアプローチする第2の端部を備える。縁部10214、10234は、ブリッジ部分10205の近傍の移行縁部10215、10235へと移行してよい。縁部機構10214、10234はまた、ポケット10210、10230においてステープル先端部が形成時に固着されるのを防止するのに役立ち得る。
再び図35を参照すると、ポケット10210、10230の形成面はそれぞれ、入口領域形成面10211、10231及び出口領域形成面10212、10232を含む。この場合、入口領域形成面10211、10231がカバーする形成面の表面積の量は、出口領域形成面10212、10232がカバーする形成面の表面積よりも大きい。その結果、入口領域形成面10211、10231は、各ポケット10210、10230の中心における出口領域形成面10212、10232へと移行しない。むしろ、入口領域10211、10231が出口領域10212、10232へと移行する移行点は、ブリッジ部分10205に近い。入口領域形成面10211、10231と出口領域形成面10212、10232との間の移行は、各ポケット10210、10230の谷部又はトラフを画定する。形成ポケット10210、10230の谷部は、平面10207から最大の垂直距離を有する形成面の部分又は区分を画定する。
図36を参照すると、各ポケット10210、10230の形成面は、2つ以上の曲率半径を有する。具体的には、ポケット10210は、入口領域形成面10211に対応する入口曲率半径10217と、出口領域形成面10212に対応する出口曲率半径10218と、を有する。同様に、ポケット10230は、入口領域形成面10231に対応する入口曲率半径10237と、出口領域形成面10232に対応する出口曲率半径10238と、を有する。この場合、入口曲率半径10217、10237は、それぞれ、出口曲率半径10218、10238よりも大きい。いくつかの潜在的利点及び特定の関係のパターンと共に、曲率半径と様々なポケット機構との間の特定の関係が、米国特許出願第15/385,914号に更に記載されている。
入口領域が出口領域へと移行する移行点を画定することに加えて、形成ポケット10210、10230の谷部はまた、各ポケット10210、10230の形成面の最も狭い部分を画定する。それらが入口領域形成面10211、10231の開始部を画定しているために、入口縁部とも称される各ポケット10210、10230の外縁部は、入口幅を含む。それらが出口領域形成面10212、10232の端部を画定しているために、出口縁部とも称される各ポケット10210、10230の内縁部は、出口幅を含む。この場合、入口幅は出口幅よりも大きい。また、出口幅は、形成面の谷部幅又は最も狭い部分よりも大きい。図38は、図35の線38−38に沿ってとられた遠位形成ポケット10230の断面図である。この図は、遠位形成ポケット10230の谷部又はトラフを示す。この谷部又はトラフはまた、入口領域形成面10231と出口領域形成面10232との間の移行部でもある。図37は、形成ポケット10230の出口領域形成面10232内に配置された、図35の線37−37に沿ってとられた遠位形成ポケット10230の断面図を示す。図39は、遠位形成ポケット10230の入口領域形成面10232内に配置された、図35の線39−39に沿ってとられた遠位形成ポケット10230の断面図である。
形成ポケット配列10200及び本明細書に開示される種々のその他の形成ポケット配列は、種々の直径を有するステープルと共に使用されるように、構成される。形成ポケット配列10200と共に使用されるステープルの直径は、例えば、約0.0079インチ〜約0.0094インチの間でばらつきがあり得る。加えて、各形成面の入口曲率半径及び出口曲率半径は、例えば、入口半径が、ステープル直径の約8倍とステープル直径の10倍との間にある場合に、約1.5:1〜約3:1の比を有する。少なくとも1つの場合では、各形成面の入口曲率半径及び出口曲率半径は、例えば、入口半径が、ステープル直径の約9倍である場合に、約2:1の比を有する。その他の場合、各形成面の入口曲率半径及び出口曲率半径は、例えば、入口半径が、ステープル冠部長さ及び隆起部、又はブリッジの約0.6倍を超え、又は幅がステープル直径の1倍未満である場合に、約1.5:1〜約3:1の比を有する。少なくとも1つの場合では、各形成面の入口曲率半径及び出口曲率半径は、入口半径が、ステープル冠部長さ及び隆起部、又はブリッジの約0.6倍を超える、又は幅がステープル直径の1倍未満である場合に、約2:1の比を有する。出口曲率半径は、例えば、ステープル直径の約4倍と直径の約6倍との間である。少なくとも1つの場合では、出口曲率半径は、ステープル直径の約4.5倍である。
図40〜図45は、外科用ステープル留め処置中にステープルを変形させるように構成された形成ポケット配列10500を示す。形成ポケット配列10500及び様々な代替形成ポケット配列は、2016年12月21日に出願された、米国特許出願第15/385,914号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」に更に記載されている。米国特許出願第15/385,914号は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。形成ポケット配列10500は、アンビル10501の平面又は組織接触面10507に画定された近位形成ポケット10510及び遠位形成ポケット10530を備える。ポケット10510、10530は、形成ポケット配列10500の長手方向ポケット軸10503に沿って位置合わせされる。ステープルは、ステープルカートリッジから配備されるとき、形成ポケット配列10500によりポケット軸10503に沿って形成されることが意図される。図41及び図42を参照すると、形成ポケット配列10500は、形成ポケット10510と10530との間に画定されたブリッジ部分10505を更に含む。この場合、ブリッジ部分10505は、アンビル10501の平面10507に対して凹んでいる。ブリッジ部分10505は、ブリッジ幅「W」及びブリッジ深さ「D」を有する。ブリッジ部分10505は、実質的に、丸みを帯びた底部を伴うV字形である。ブリッジ深さ「D」は、ブリッジ部分10505の底部が平坦な表面10507に対して凹んでいる距離である。形成ポケット配列10500は、ブリッジ部分10505内に画定された中心「C」を含む。形成ポケット配列10500は、ブリッジ部分10505に対して両側対称であり、ポケット軸10503に対して両側対称であり、かつ中心Cに対して回転対称である。
形成ポケット配列10500は、アンビル10501の平面10507からポケット10510、10530、及びブリッジ部分10505に向かって延在する、一対の一次側壁10508を更に備える。一次側壁10508は、アンビル10501の平面10507に対して角度θ(図43)で角度付けされている。一次側壁10508は、ポケット10510、10530に対して湾曲した又は起伏を有する内縁部を含む。
形成ポケット10510は一対のポケット側壁10513を含み、形成ポケット10530は一対のポケット側壁10533を含む。ポケット側壁10513、10533は、湾曲した又は起伏を有する輪郭を有し、かつステープル先端部及びステープルの脚部をポケット10510、10530の形成面に向かって方向付けると共に、ステープルの形成プロセスを制御する助けとなるように構成されている。側壁10513、10533は、各ポケット10510、10530の形成面に向かって、一次側壁10508及び平面10507から延在する。側壁10513、10533は、ステープルがポケット10510、10530の形成面に対して形成される際に、ステープル先端部及び/又はステープルの脚部をポケット軸10503に沿って形成することを促すように構成される。総じて、一次側壁10508及びポケット側壁10513、10533は、各ポケット10510、10530の横方向中心に向かって対応するステープル先端部を集めるように協働する。以下でより詳細に論じられるように、側壁10513、10533は、入口部分及び出口部分を含み、入口部分は、出口部分よりも浸食的でない通路付け構成を含む。
再び図41を参照すると、ポケット10510、10530の形成面は、それぞれ、入口領域形成面10511、10531及び出口領域形成面10512、10532を含む。入口領域形成面10511、10531は、側壁10513、10533のさほど侵食的でないチャネル部分と一致する。同様に、出口領域形成面10512、10532は、側壁10513、10533のより侵食的なチャネル部分と一致する。ポケット10510、10530は、各ポケット10510、10530の長手方向長さ全体に延在し、かつポケット10510、10530の外側横方向縁部に対して中央に配置された、先端部制御チャネルとも呼ばれる形成溝又は案内溝である、溝10515、10535を更に含む。溝10515、10535は、ポケット10510、10530の外側長手方向縁部において、ポケット10510、10530の内側長手方向縁部よりも狭い。溝10515、10535は、米国特許出願第15/385,914号で更に論じられるように、形成プロセス中にステープル先端部及びステープル脚部が互いに接触するのを促進するように、ブリッジ部分10505において接する。場合によっては、形成ポケットの形成面に画定される溝は、ステープル形成において、より浸食的に角度付けられた出口壁及び/又は狭く構成された出口壁と同様の効果を有し得る。
図42を参照すると、各ポケット10510、10530の形成面は、2つ以上の曲率半径を有する。具体的には、ポケット10510は、入口領域形成面10511に対応する入口曲率半径10517と、出口領域形成面10512に対応する出口曲率半径10518と、を有する。同様に、ポケット10530は、入口領域形成面10531に対応する入口曲率半径10537と、出口領域形成面10532に対応する出口曲率半径10538と、を有する。この場合、入口曲率半径10517、10537は、出口曲率半径10518、10538よりも大きい。特定の関係のいくつかの潜在的な利点及びパターンと共に、曲率半径と各種ポケット機構との間の特定の関係は、米国特許出願第15/385,914号に更に記載されている。
ここで図43〜図45を参照すると、各ポケット10510、10530の長手方向外縁部は、それらが入口領域形成面10511、10531の開始部を画定しているために、入口縁部とも称される。入口縁部は、各ポケット10510、10530の形成面の最大幅である入口幅を含む。それらが出口領域形成面10512、10532の端部を画定しているために、各ポケット10510、10530の内縁部は、出口縁部とも称される。出口縁部は、各ポケット10510、10530の形成面の最も狭い部分であるブリッジ幅「W」とも称される出口幅を含む。入口領域と出口領域との間の移行は、入口幅よりも小さいが出口幅よりも大きい移行幅を含む。図44は、図41の線44−44に沿ってとられた遠位形成ポケット10530の断面図である。この図は、遠位形成ポケット10530の谷部又はトラフの近傍にてとられる。この谷部又はトラフはまた、入口領域形成面10531と出口領域形成面10532との間の移行部でもある。様々な例において、入口領域と出口領域との間の移行部は、ポケットの谷部又はトラフでは発生しない。図43は、形成ポケット10530の出口領域形成面10532内に配置された、図41の線43−43に沿ってとられた遠位形成ポケット10530の断面図を示す。図45は、遠位形成ポケット10530の入口領域形成面10532内に配置された、図41の線45−45に沿ってとられた遠位形成ポケット10530の断面図である。側壁10533は、同図では、直線状又は少なくとも実質的に直線状のものとして例示されており、平面10507に対して角度θ(図45)で角度付けされている。角度θは、角度θよりも大きい(図43)。
図46及び図47は、形成ポケット配列10500で形成されたステープルを示し、一方のステープルは形成ポケット配列10500のポケット軸10503と位置合わせされ、他方のステープルは形成ポケット配列10500のポケット軸10503と位置合わせされていない。図46は、形成ポケット配列10500で形成された、完全に形成された構成における、ステープル13101の側面図13100及び底面図13100’を示す。このステープル13101は、形成プロセス中に形成ポケット配列10500のポケット軸10503と位置合わせされた。ステープル脚部13103の先端部13104は、ポケット軸10503に沿って形成ポケット配列10500に当たる。
ステープル13101は、第1の先端部位置合わせ軸TA1、第2の先端部位置合わせ軸TA2、及び冠部位置合わせ軸CAを含む。ポケット軸10503と位置合わせされた場合、ステープル13101は、第2の先端部位置合わせ軸TA2及び冠部位置合わせ軸CAが実質的に位置合わせされるように形成される、又は、換言すれば、ステープル13101は実質的に平面形状をとる。ステープル13101を発射させる力を、グラフ13110に示す。
図47は、形成ポケット配列10500で形成された、完全に形成された構成における、ステープル13121の側面図13120及び底面図13120’を示す。このステープル13121は、形成プロセス中に形成ポケット配列10500のポケット軸10503と位置合わせされなかった。ステープル13121は、ポケット軸10503に対して面外に駆動されている。ステープル脚部13123の先端部13124は、ポケット軸10503に沿って形成ポケット配列10500に当たっておらず、ステープル13121の冠部又は基部13122も形成中にポケット軸10503と位置合わせされていない。
ステープル13121は、第1の先端部位置合わせ軸TA1、第2の先端部位置合わせ軸TA2、及び冠部位置合わせ軸CAを含む。ポケット軸10503と位置合わせされない場合、ステープル13121は、第2の先端部位置合わせ軸TA2及び冠部位置合わせ軸CAが互いに実質的に位置合わせされるように形成される、又は、換言すれば、ステープル13121は実質的に平面形状をとる。ステープル13101がポケット軸10503と位置合わせされた図46と比較して、ステープル13121は、位置合わせされていない状態で形成される他の形成ポケット配列で形成されたステープルよりも、外科医が組織をより適切に封止することを可能にし得る、完全に形成された構成へと形成される。
図48〜図54は、外科用ステープル留め処置中にステープルを変形させるように構成された形成ポケット配列6500を示す。形成ポケット配列6500は、アンビル6501の平面又は組織接触面6507において画定された、近位形成カップ又はポケット6510及び遠位形成カップ又はポケット6530を備える。アンビル6501の組織接触面6507は、アンビル6501がステープルカートリッジに対してクランプ又は閉鎖されたときに、ステープルカートリッジに対して組織を圧迫するように構成され得る。各カップ6510、6530は、本明細書で更に説明されるように境界面によって画定される。カップ6510、6530は、形成ポケット配列6500のポケット軸6503に沿って位置合わせされる。ステープルは、ステープルカートリッジから配備されるとき、形成ポケット配列6500によりポケット軸6503に沿って形成されることが意図される。例えば、ステープルの第1の脚部は、近位形成カップ6510によって形成され、ステープルの第2の脚部は、遠位形成カップ6530によって形成される。かかる例において、アンビル6501がステープルカートリッジに対してクランプされたとき、ステープルの第1の脚部は、近位形成カップ6510の一部分と位置合わせされ、ステープルの第2の脚部は、遠位形成カップ6530の一部分と位置合わせされる。
図50及び図51を参照すると、形成ポケット配列6500は、形成カップ6510と6530との間に画定されたブリッジ部分6505を更に含む。この場合、ブリッジ部分6505は、アンビル6501の平面6507に対して凹んでいる。ブリッジ部分6505は、ブリッジ幅BW及びブリッジ深さBDを有する(図54)。ブリッジ深さBDは、ブリッジ部分6505の底部が平面6507に対して凹んでいる距離である。ブリッジ幅BWは、カップ6510、6530間のポケット配列6500の幅である。この場合、ブリッジ幅BWは、各カップ6510、6530の形成面の最も狭い部分である。形成ポケット配列6500は、ブリッジ部分6505内に画定された中心Cを有する(図48〜図50)。形成ポケット配列6500は、ブリッジ部分6505に対して両側対称であり、ポケット軸6503に対して両側対称であり、かつ中心Cに対して回転対称である。
形成ポケット配列6500は、アンビル6501の平面6507からカップ6510、6530及びブリッジ部分6505に向かって延在する、一対の一次側壁6508を更に備える。一次側壁6508は、アンビル6501の平面6507に対して、角度θ(図52〜図54)で角度付けされている。カップ6510、6530は周辺部6520を画定し、一次側壁6508の内縁部は、平面6507とカップ6510、6530の周辺部6520との間に延在する。主に図50を参照すると、一次側壁6508の内縁部は、カップ6510、6530に対して湾曲しているか、又は起伏を有する。
特定の例では、形成ポケット配列6500は、一次側壁6508を含まなくてもよい。かかる例では、カップ6510、6530は、平面6507に直接延在することができ、カップ6510、6530の周辺部6520は、平面6507内に画定され得る。
再び図50及び図51を参照すると、近位形成カップ6510は、一対のカップ側壁6513を備え、遠位形成カップ6530は一対のカップ側壁6533を備える。カップ側壁6513、6533は、湾曲した又は起伏を有する輪郭を有し、かつステープル先端部及びステープルの脚部をカップ6510、6530の形成面に向かって方向付けると共に、ステープルの形成プロセスを制御する助けとなるように構成されている。側壁6513、6533は、各カップ6510、6530の形成面に向かって、一次側壁6508及び平面6507から延在する。側壁6513、6533は、ステープルがカップ6510、6530の形成面に対して形成される際、ステープル先端部及び/又はステープルの脚部をポケット軸6503に沿って形成することを促すように構成される。総じて、一次側壁6508及びカップ側壁6513、6533は、各カップ6510、6530の横方向中心に向かって対応するステープル先端部を集めるように協働する。変曲面又は底面6514、6534は、対応する側壁6513、6533の中間の各対応するカップ6510、6530の横方向中心に沿って延在する。
再び図50を参照すると、カップ6510、6530の形成面は、それぞれ入口領域形成面6511、6531及びそれぞれ出口領域形成面6512、6532を含む。入口領域形成面6511、6531は、側壁6513、6533のさほど侵食的でないチャネル部分と一致し得る。同様に、出口領域形成面6512、6532は、側壁6513、6533のより侵食的なチャネル部分と一致し得る。
ここで、主に図51を参照すると、各カップ6510、6530の形成面は、深さプロファイル又は輪郭によって画定される。近位形成カップ6510は深さプロファイル6522を含み、遠位形成カップ6530は深さプロファイル6542を含む。深さプロファイル6522、6542は、カップの長さに沿ってカップ6510、6530の深さをそれぞれ画定する。カップ6510、6530は、それぞれ移行領域6509、6529内の最大カップ深さCDに到達し、これを以下更に説明する。ポケット6510、6530のカップ深さCDは、例えば、0.3〜0.5ミリメートルであり得る。例えば、カップ深さCDは、0.4ミリメートルであり得る。他の例において、カップ深さCDは、例えば、0.3ミリメートル未満又は0.5ミリメートル超であり得る。
深さプロファイル6522、6542は、直線部分を欠く湾曲した輪郭である。更に、深さプロファイル6522、6542は、1つ又は2つ以上の曲率半径を有し得る。具体的には、近位形成カップ6510の深さプロファイル6522は、入口領域形成面6511に対応する入口曲率半径6517と、出口領域形成面6512に対応する出口曲率半径6518と、を有する。同様に、遠位形成カップ6530の深さプロファイル6542は、入口領域形成面6531に対応する入口曲率半径6537と、出口領域形成面6532に対応する出口曲率半径6538と、を有する。この場合、入口曲率半径6517、6537は、出口曲率半径6518、6538よりも大きい。特定の関係のいくつかの潜在的利点及びパターンと共に、入口領域と出口領域の曲率半径と様々なポケット機構との間の特定の関係は、米国特許出願第15/385,914号に更に記載されている。
各カップ6510、6530の長手方向外縁部は、入口領域形成面6511、6531の開始部を画定しているために、入口縁部とも称される。入口縁部は、各カップ6510、6530の形成面の最大幅である入口幅を含む。各カップ6510、6530の内縁部は、出口領域形成面6512、6532の端部を画定しているために、出口縁部とも称される。出口縁部は、各カップ6510、6530の形成面の最も狭い部分である、ブリッジ幅BW(図54)とも称される出口幅を有する。移行領域6509、6529は、各カップの入口領域と出口領域との中間に位置付けられる。移行領域6509、6529は、入口幅よりも小さいが出口幅よりも大きい移行幅を有する。移行領域6509、6529は、それぞれの深さプロファイル6522、6542の変曲部を含み、よって、各カップ6510、6530の最も深い部分を含む。様々な例において、移行領域6509、6529は、各カップ6510、6530の長さの大半を含む。より具体的には、移行領域6509、6529の長さは、各カップ6510、6530の入口領域及び出口領域それぞれの長さ合計より長くてもよい。移行領域6509、6529は、各カップ6510、6530のテーパ部又は狭窄部に沿って延在し得る。例えば、各移行領域6509、6529は、対応するカップ6510、6530の最も広い部分からブリッジ6505に向かって内側に延在し得る。
図53は、図50の線53−53に沿ってとられた遠位形成カップ6530の断面図である。この図は、遠位形成カップ6530の谷部又はトラフの近傍にてとられる。この谷部又はトラフはまた、入口領域形成面6531と出口領域形成面6532との間の移行部でもある。様々な例では、入口領域と出口領域との間の移行部は、カップの谷部又はトラフでは発生しない。図54は、遠位形成カップ6530の出口領域形成面6532内に配置された、図50の線54−54に沿ってとられた遠位形成カップ6530の断面図を示す。図52は、遠位形成カップ6530の入口領域形成面6532内に配置された、図50の線52−52に沿ってとられた遠位形成カップ6530の断面図である。
主に図52〜図54を参照すると、遠位形成カップ6530の一対のカップ側壁6533は、第1の側壁6533a及び第2の側壁6533bを含む。第1の側壁6533a及び第2の側壁6533bは、遠位形成カップ6530の横方向対向側から互いに向かって延在する対向側壁である。遠位形成カップ6530の変曲面又は底面6534は、第1の側壁6533aと第2の側壁6533bとの間に位置付けられる。遠位形成カップ6530の底面6534は、完全に湾曲した非平坦面である。換言すれば、底面6534は平坦な平面を欠いている。底面6534は、1つ又は2つ以上の曲率半径を画定することができる。例えば、ポケット軸6503に沿った様々な長手方向位置において、底面6534は異なる曲率半径を画定する。カップ6530の横方向中心における底面6534への接線は、その長さに沿って平面6507に平行である。
様々な例において、底面6534の曲率は、ステープル形成プロセス中にステープル脚部が平面に沿って移動しないような寸法に設定することができる。かかる例において、特に形成中のステープルがポケット軸6503と位置合わせされていないときに、底面6543は、平坦な底面に沿って形成されるステープルよりも、ステープルをより平坦な構造に形成するように促すことができる。底面6543の曲率は、底面6543がステープル脚部用の複数の接触面を提供するような寸法に設定することができる。例えば、底面6534の曲率半径は、ステープル脚部の曲率半径より小さくてもよい。
カップ側壁6513、6533は、完全に湾曲した非平坦面である。換言すれば、カップ側壁6513、6533は、平坦な平面を欠いている。再び図52〜図54を参照すると、側壁6533a、6533bは、1つ又は2つ以上の曲率半径を画定する。例えば、ポケット軸6503に沿った様々な長手方向位置において、側壁6533a、6533bは、異なる曲率半径を画定する。カップ側壁6513、6533及び底面6534の完全に湾曲した輪郭は、カップ6510、6530の曲線状境界面を画定することができる。カップ6513、6533は、完全に湾曲し、平坦な平面を欠いていてもよい。
側壁6533a、6533bは、遠位形成カップ6530の様々な横断面において、組織接触面6507に対して進入角度θで配向される。より具体的には、図52〜図54では、遠位形成カップ6530の周辺部6520における各側壁6533a、6533bに対する接線Tは、組織接触面6507に対して角度θで配向される。進入角度θは、移行部形成領域6529内で(図50及び図51)、遠位形成カップ6530の長さの大半に沿って一定である。かかる側壁に対する接線は、カップ6510、6530の長さ又は実質的な長さに沿って一定角度で配向されるが、カップの深さ及び幅が長さに沿って変化するにつれ、側壁を画定する円弧の曲率半径及び長さも変化し得る。様々な例において、角度θは、例えば、約55度〜約80度とすることができる。例えば、図52〜図54では、角度θは、80度である。他の例では、角度θは、55度未満又は80度超であり得る。側壁6533a、6533bは非垂直側壁であり、よって、周辺部6520に沿った接線Tの角度θは、例えば、90度未満であり得る。
側壁6533a、6533bと底面6534との間の移行部における基準点は、例示目的で図52〜図54に示される。例えば、遠位形成カップ6530の湾曲境界面は、側壁6533aと底面6534との間の移行部において基準点Aを含む。カップ6530に沿った各長手方向位置において、第1の側壁6533a及び第2の側壁6533bは、側壁曲率半径6543を画定し、底面6534は、底部曲率半径6544を画定する。底部曲率半径6544は、側壁曲率半径6543と異ならせることができる。基準点Aにおける曲率半径の移行は、滑らかで急峻でない移行を含む。
基準線Bもまた、例示目的で図52〜図54に示される。基準線Bは、第1の基準点Aと遠位形成カップ6530の周辺部6520との間に延在する。基準線Bは、図52〜図54では、角度θで配向される。角度θは、湾曲側壁6533aが湾曲底面6534に接する場所を決定することができる。更に、側壁6533aの急峻さは、角度θによって影響され得る。例えば、角度θが一定の場合、角度θが増加すると、より深く狭いカップをもたらし得る。特定の例では、角度θは、カップの最も深い部分における所望の最小ポケット幅によって制限され得る。例えば、所望の最小ポケット幅は、アンビル6501のツーリングプロセスの要件とされ得る、及び/又はステープルワイヤの幅によって必要とされ得る。
角度θは、移行部形成面領域6529内で(図51)、遠位形成カップ6530の長さの大半に沿って一定である。様々な例において、角度θは、角度θより小さくてもよい。図52〜図54での角度θは、例えば、約55度である。他の例では、角度θは、例えば、55度未満又は80度超であり得る。角度θ及びθは、遠位形成カップ6530の長さに沿って、又は少なくとも遠位形成カップ6530の実質的な長さに沿って一定であるが、遠位形成カップ6530の深さ及び幅がその長さに沿って変化するにつれ、側壁6533a、6533bを画定する円弧の曲率半径及び長さも変化する。
組織接触面に対する角度θは、比較的急峻な角度を含むことができる。例えば、角度θは、角度θ及びθより大きくてもよい。角度θの急峻さは、ステープルをポケット軸に沿って形成するように促すことができる。更に、遠位形成カップ6530の長さに沿った一定角度θは、位置合わせされていないステープル脚部を、カップ6530の周辺部から横方向中心又は軸6503に向かって移動するように促すことができる。本明細書に記載されるように、ポケットの深さは、その長さに沿って変化し得る。しかしながら、一定角度θを維持することにより、カップ6530の浅い領域においても、位置合わせされていないステープル脚部を、遠位形成カップ6530の周辺部から横方向中心に向かって移動させるように促すことができる。
特定の場合において、最大カップ深さCDは、アンビル内のステープル形成ポケット及び/又は配列の間で変化し得る。例えば、様々な深さを利用して、様々な高さにステープルを形成することができる、及び/又は本明細書で更に説明するように、様々な高さを有する駆動器によって駆動されるステープルを形成することができる。ポケットの深さは、例えば、ポケット列にわたって、及び/又は1つ若しくは2つ以上のポケット列内で変化し得る。ポケットが深いほど、ステープル形成に対する制御を高めることができる。しかしながら、ポケットの深さは、アンビルツーリングの制約及びステープルの形状によって制限され得る。特定のポケットが他のポケットよりも浅い場合、浅いポケットの側壁は、深いポケットと同じ進入角度θで配向されて、浅いポケットによって形成されたステープルをポケット軸に沿って形成するように促すことができる。
図54Aは、形成ポケット配列6500の形成ポケットの様々なスライスの部分負方向図である。様々なスライスの寸法は、その上に表示される。スライスは、形成ポケットの単一の側壁のみで、組織接触面6507及びポケット軸6503に垂直な形成ポケットに沿った平面で得られる。各スライスは、幅「x」、高さ「y」、上部曲率半径「ra」、及び下部曲率半径「rb」を有する。幅「x」は、形成ポケットの周辺部6520と形成ポケットの底部曲率半径6544との間の距離のx成分として定義される。高さ「y」は、形成ポケットの周辺部6520と形成ポケットの底部曲率半径6544との間の距離のy成分として定義される。上部曲率半径「ra」は、側壁の上部の曲率半径として定義される。下部曲率半径「rb」は、側壁の下部の曲率半径として定義される。各寸法は、その寸法が対応するスライスを示す番号を含む。例えば、スライス1は、幅「x」、高さ「y」、上部曲率半径「ra」、及び下部曲率半径「rb」を有する。図54Bは、少なくとも1つの実施形態における図54Aのスライス1〜12の寸法を含む表6550である。
図54Cは、ポケット軸6503に沿ってとられた形成ポケット配列6500の断面図である。図54Cは、形成ポケット配列6500の遠位形成ポケット6530の様々な寸法を含む。形成ポケット6530の長さは、例えば1.90mmである。形成ポケット6530の深さは、例えば0.40mmである。特定の例では、遠位形成ポケット6530は、1.90mmの入口曲率半径、1.00mmの第1の出口曲率半径、及び0.10mmの第2の出口曲率半径の3つの曲率半径を有する。遠位形成ポケット6530のブリッジ部分の幅は、本例では、形成ポケット配列6500の中心と、第1の出口曲率半径の最内縁部との間の距離(形成ポケット配列6500の中心に最も近い第1の出口曲率半径の縁部)の0.10mmとして定義される。ブリッジ深さは、例えば、0.05mmである。
図55〜図60は、アンビル6501内の別の形成ポケット配列6600を示す。形成ポケット配列6600は、外科用ステープル留め処置中にステープルを変形させるように構成され、アンビル6501の平面又は組織接触面6507に画定された、近位形成カップ又はポケット6610と、遠位形成カップ又はポケット6630と、を含む。形成ポケット配列6600は、形成ポケット配列6500と多くの点で類似し得る。例えば、ステープル形成カップ6610、6630の側壁は、平面6507と同じ一定の進入角度θで、その長さに沿って交差することができる。側壁の進入角度θは、カップ6510及び6530に関してカップ6610及び6630と同じであってもよいが(図48〜図54)、本明細書に更に記載されるように、最大カップ深さCDは異ならせることができる。かかる場合、浅いポケットの側壁は、深いポケットの側壁と同じ進入角度θを画定することができ、深さの異なるポケットによって形成されるステープルの適切な平面形成を促すことができる。
他の例では、形成ポケット配列6600は、異なるアンビル内に画定され得る。例えば、アンビル6501は、異なる形成ポケット配列を含まなくてもよい。むしろ、アンビル6501などのアンビルは、例えば、均一又は同一の形成ポケット配列からなることができる。特定の例では、形成ポケット配列6600は、特定のアンビル内にのみポケット配列を形成することができる。
各カップ6610、6630は、本明細書で更に説明されるように境界面によって画定される。カップ6610、6630は、形成ポケット配列6600のポケット軸6603に沿って位置合わせされる。ステープルは、ステープルカートリッジから配備されるとき、形成ポケット配列6600によりポケット軸6603に沿って形成されることが意図される。例えば、ステープルの第1の脚は、近位形成カップ6610によって形成され得、ステープルの第2の脚は、遠位形成カップ6630によって形成され得る。かかる例において、アンビル6501がステープルカートリッジに対してクランプされたとき、ステープルの第1の脚は、近位形成カップ6610の一部分と位置合わせされ、ステープルの第2の脚は、遠位形成カップ6630の一部分と位置合わせされる。
図56及び図57を参照すると、形成ポケット配列6600は、形成カップ6610と6630との間に画定されたブリッジ部分6605を更に含む。ブリッジ部分6605は、アンビル6501の平面6507に対して凹んでいるが、ブリッジ部分6605は平面6507と同一平面とすることができる。ブリッジ部分6605は、ブリッジ幅BW及びブリッジ深さBDを有する(図60)。ブリッジ深さBDは、ブリッジ部分6605の底部が平面6507に対して凹んでいる距離である。ブリッジ幅BWは、カップ6610、6630間のポケット配列6600の幅である。この場合、ブリッジ幅BWは、各カップ6610、6630の形成面の最も狭い部分である。形成ポケット配列6600は、ブリッジ部分6605内に画定された中心C(図55及び図56)を有する。形成ポケット配列6600は、ブリッジ部分6605に対して両側対称であり、ポケット軸6603に対して両側対称であり、かつ中心Cに対して回転対称である。
形成ポケット配列6605は、アンビル6501の平面6507からカップ6610、6630及びブリッジ部分6605に向かって延在する、一対の一次側壁6608を更に備える。一次側壁6608は、アンビル6501の平面6507に対して、角度θ(図58〜図60)で角度付けされている。カップ6610、6630は周辺部6620を画定し、一次側壁6608の内縁部は、平面6507とカップ6610、6630の周辺部6620との間に延在する。主に図56を参照すると、一次側壁6608の内縁部は、カップ6610、6630に対して湾曲しているか、又は起伏を有する。
特定の例では、形成ポケット配列6600は、一次側壁6608を含まなくてもよい。かかる例では、カップ6610、6630は、平面6507に直接延在することができ、カップ6610、6630の周辺部6620は、平面6507内に画定され得る。
再び図56及び図57を参照すると、近位形成カップ6610は、一対のカップ側壁6613を備え、遠位形成カップ6630は一対のカップ側壁6633を備える。カップ側壁6613、6633は、湾曲した又は起伏を有する輪郭を有し、かつステープル先端部及びステープルの脚部をポケット6610、6630の形成面に向かって方向付けると共に、ステープルの形成プロセスを制御する助けとなるように構成されている。側壁6613、6633は、各カップ6610、6630の形成面に向かって、一次側壁6608及び平面6507から延在する。側壁6613、6633は、ステープルがカップ6610、6630の形成面に対して形成される際、ステープル先端部及び/又はステープルの脚部をポケット軸6603に沿って形成することを促すように構成される。総じて、一次側壁6608及びカップ側壁6613、6633は、各カップ6610、6630の横方向中心に向かって対応するステープル先端部を集めるように協働する。変曲面又は底面6614、6634は、対応する側壁6613、6633の中間の各対応するカップ6610、6630の横方向中心に沿って延在する。
再び図56を参照すると、カップ6610、6630の形成面は、それぞれ入口領域形成面6611、6631及びそれぞれ出口領域形成面6612、6632を含む。入口領域形成面6611、6631は、側壁6613、6633のさほど侵食的でないチャネル部分と一致し得る。同様に、出口領域形成面6612、6632は、側壁6613、6633のより侵食的なチャネル部分と一致し得る。
ここで、主に図57を参照すると、各カップ6610、6630の形成面は、深さプロファイル又は輪郭によって画定される。近位形成カップ6610は深さプロファイル6622を含み、遠位形成カップ6630は深さプロファイル6642を含む。深さプロファイル6622、6642は、カップの長さに沿ってカップ6610、6630の深さをそれぞれ画定する。カップ6610、6630は、それぞれ移行領域6609、6629内の最大カップ深さCDに到達し、これを以下更に説明する。ポケット6610、6630のカップ深さCDは、例えば、0.2〜0.4ミリメートルであり得る。例えば、カップ深さCDは、0.3ミリメートルであり得る。他の例では、カップ深さCDは、0.2ミリメートル未満又は0.4ミリメートル超であり得る。
カップ6610、6630のカップ深さCDは、カップ6510、6530のカップ深さCD未満である(図51)。例えば、カップ6610、6630のカップ深さCDは、カップ6510、6530のカップ深さCDより0.2ミリメートル小さくてもよい。特定の例では、カップ6610、6630のカップ深さCDは、カップ6510、6530のカップ深さCDより0.1ミリメートル〜0.3ミリメートル小さくてもよい。カップ6510、6530のカップ深さCDは、カップ6610、6630のカップ深さCDよりも25%〜50%大きくてもよい。例えば、カップ6510、6530のカップ深さCDは、カップ6610、6630のカップ深さCDよりも40%大きくてもよい。様々な例において、ポケット形成配列6500及び6600のカップ深さCD間の差は、ポケット形成配列6500、6600によって形成されるステープルの直径に等しいか、又は実質的に等しくなるように選択することができる。
深さプロファイル6622、6642は、直線部分を欠く湾曲した輪郭である。更に、深さプロファイル6622、6642は、1つ又は2つ以上の曲率半径を有し得る。この場合、深さプロファイル6622、6642は、2つ以上の曲率半径を有する。具体的には、近位形成カップ6610の深さプロファイル6622は、入口領域形成面6611に対応する入口曲率半径6617と、出口領域形成面6612に対応する出口曲率半径6618と、を有する。同様に、遠位形成カップ6630の深さプロファイル6642は、入口領域形成面6631に対応する入口曲率半径6637と、出口領域形成面6632に対応する出口曲率半径6638と、を有する。この場合、入口曲率半径6617、6637は、出口曲率半径6618、6638よりも大きい。特定の関係のいくつかの潜在的利点及びパターンと共に、入口曲率半径及び出口曲率半径と様々なポケット機構との間の特定の関係は、米国特許出願第15/385,914号に更に記載されている。
各カップ6610、6630の長手方向外縁部は、入口領域形成面6611、6631の開始部を画定しているために、入口縁部とも称される。入口縁部は、各カップ6610、6630の形成面の最大幅である入口幅を含む。各カップ6610、6630の内縁部は、出口領域形成面6612、6632の端部を画定しているために、出口縁部とも称される。出口縁部は、各カップ6610、6630の形成面の最も狭い部分であるブリッジ幅BW(図60)とも称される出口幅を含む。移行領域6609、6629は、各カップの入口領域と出口領域との中間に位置付けられる。移行領域6609、6629は、入口幅よりも小さいが出口幅よりも大きい移行幅を有する。移行領域6609、6629は、対応する深さプロファイル6622、6642の変曲部を含み、よって、各カップ6610、6630の最も深い部分を含む。様々な例において、移行領域6609、6629は、各カップ6610、6630の長さの大半を含む。より具体的には、移行領域6609、6629の長さは、各カップ6610、6630の入口領域及び出口領域それぞれの長さ合計より長くてもよい。移行領域6609、6629は、各カップ6610、6630のテーパ部又は狭窄部に沿って延在し得る。例えば、各移行領域6609、6629は、対応するカップ6610、6630の最も広い区分からブリッジ6605に向かって内側に延在し得る。
図59は、図56の線59−59に沿ってとられた遠位形成カップ6630の断面図である。この図は、遠位形成カップ6630の谷部又はトラフの近傍にてとられる。この谷部又はトラフはまた、入口領域形成面6631と出口領域形成面6632との間の移行部でもある。様々な例では、入口領域と出口領域との間の移行部は、カップの谷部又はトラフでは発生しない。図60は、形成カップ6630の出口領域形成面6632内に配置された、図56内の線60−60に沿ってとられた遠位形成カップ6630の断面図を示す。図58は、遠位形成カップ6630の入口領域形成面6632内に配置された、図56の線58−58に沿ってとられた遠位形成カップ6630の断面図である。
主に図58〜図60を参照すると、遠位形成カップ6630の一対のカップ側壁6633は、第1の側壁6633a及び第2の側壁6633bを含む。第1の側壁6633a及び第2の側壁6633bは、遠位形成カップ6630の横方向対向側から互いに向かって延在する対向側壁である。遠位形成カップ6630の変曲面又は底面6634は、第1の側壁6633aと第2の側壁6633bとの間に位置付けられる。遠位形成カップ6630の底面6634は、完全に湾曲した非平坦面である。換言すれば、底面6634は平坦な平面を欠いている。底面6634は、1つ又は2つ以上の曲率半径を画定することができる。例えば、ポケット軸6603に沿った様々な長手方向位置において、底面6634は異なる曲率半径を画定する。カップ6630の横方向中心における底面6634への接線は、その長さに沿って平面6507に平行である。
様々な例において、底面6634の曲率は、ステープル形成プロセス中にステープル脚部が平面に沿って移動しないような寸法に設定することができる。かかる例において、特に形成中のステープルがポケット軸6603と位置合わせされていないときに、底面6643は、平坦な底面に沿って形成されるステープルよりも、ステープルをより平坦な構造に形成するように促すことができる。底面6643の曲率は、底面6643がステープル脚部用の複数の接触面を提供するような寸法に設定することができる。例えば、底面6634の曲率半径は、ステープル脚部の曲率半径より小さくてもよい。
カップ側壁6613、6633は、完全に湾曲した非平坦面である。換言すれば、カップ側壁6613、6633は、平坦な平面を欠いている。再び図58〜図60を参照すると、側壁6633a、6633bは、1つ又は2つ以上の曲率半径を画定する。例えば、ポケット軸6603に沿った様々な長手方向位置において、側壁6633a、6633bは、異なる曲率半径を画定する。カップ側壁6613、6633及び底面6634の完全に湾曲した輪郭は、カップ6610、6630の曲線状境界面を画定することができる。カップ6613、6633は、完全に湾曲し、平坦な平面を欠いていてもよい。
側壁6633a、6633bは、遠位形成カップ6630の様々な横断面において組織接触面6507に対して進入角度θで配向される。より具体的には、図58〜図60では、遠位形成カップ6630の周辺部6620における各側壁6633a、6633bに対する接線Tは、組織接触面6507に対して角度θで配向される。進入角度θは、移行部形成領域6629内で(図56及び図57)、遠位形成カップ6630の長さの大半に沿って一定である。様々な例において、角度θは、例えば、約55度〜約80度とすることができる。例えば、図58〜図60では、角度θは80度である。他の例では、角度θは、55度未満又は80度超であり得る。側壁6633a、6633bは、非垂直側壁であり、よって、周辺部6620に沿った接線Tの角度θは、例えば90度未満であり得る。
側壁6633a、6633bと底面6634との間の移行部における基準点は、例示目的で図58〜図60に示される。例えば、遠位形成カップ6630の湾曲境界面は、側壁6633aと底面6634との間の移行部において基準点Aを含む。カップ6630に沿った各長手方向位置において、第1の側壁6633a及び第2の側壁6633bは、側壁曲率半径6643を画定し、底面6634は、底部曲率半径6644を画定する。底部曲率半径6644は、側壁曲率半径6643と異ならせることができる。基準点Aにおける曲率半径の移行は、滑らかで急峻でない移行を含む。
基準線Bもまた、例示目的で図58〜図60に示される。基準線Bは、第1の基準点Aと遠位形成カップ6630の周辺部6620との間に延在する。基準線Bは、図58〜図60では、角度θで配向される。角度θは、移行部形成面領域6629内で(図57)、遠位形成カップ6630の長さの大半に沿って一定である。様々な例において、角度θは、角度θより小さくてもよい。図58〜図60での角度θは、例えば、約55度である。他の例では、角度θは、55度未満又は80度超であり得る。角度θ及びθは、遠位形成カップ6630の長さに沿って、又は少なくとも遠位形成カップ6630の実質的な長さに沿って一定であるが、遠位形成カップ6630の深さ及び幅がその長さに沿って変化するにつれ、側壁6633a、6633bを画定する円弧の曲率半径及び長さも変化する。
組織接触面に対する角度θは、比較的急峻な角度を含むことができる。例えば、角度θは、角度θ及びθより大きくてもよい。角度θの急峻さは、ステープルをポケット軸に沿って形成するように促すことができる。一定角度θは、位置合わせされていないステープル脚部を、遠位形成カップ6630の周辺部から横方向中心又は軸6603に向かって移動させるように促すことができる。本明細書に記載されるように、ポケットの深さは、その長さに沿って変化し得る。しかしながら、一定角度θを維持することにより、カップ6630の浅い領域においても、位置合わせされていないステープル脚部を、遠位形成カップ6630の周辺部から横方向中心に向かって移動させるように促すことができる。
異なるカップ深さCDを有するポケット配列は、同じ角度θ及びθを有するような寸法に設定することができる。例えば、カップ6610、6630のカップ深さCD(図57)は、カップ6510、6530のカップ深さCD(図51)よりも小さいが、角度θ及びθは、同じであってもよい。少なくとも1つの例において、角度θは80度であり得、角度θは、形成ポケット配列6500及び6600の両方に対して55度であり得る。組織接触面6507が平面を含む場合、ポケット形成配列6600は、ポケット形成配列6500よりも低い高さにステープルを形成するように構成することができる。例えば、ポケット形成配列6600によって形成されるステープルは、ポケット形成配列6500によって形成される同一のステープルよりも短くてもよい。特定の例では、ステープルの形成高さの変更が、例えば、アンビルとステープルカートリッジとの間の組織圧縮及び/又は流体流を制御するために望ましい場合がある。カップ深さCDはステープルの形成高さを制御するように変更することができるが、異なるカップの長さ又は長さの少なくとも一部分に沿って一定の進入角度θを維持するように構成することで、短く形成されたステープルであっても、より一貫した平面構成に形成されるように確保することができ、これは、特定の例において望ましい。
図68及び図69は、形成ポケット配列6600で形成されたステープル6701(図55〜60)を示し、形成プロセス中に、ステープル6701が形成ポケット配列6600のポケット軸6603と位置合わせされた。図68は、完全に形成された構成のステープル6701の上面図を示し、図69は、完全に形成された構成のステープル6701の側面図を示す。ステープルは、基部6702と、基部6702から延在するステープル脚部6703と、を含み得る。基部6702は、ポケット軸6603と位置合わせされ、ステープル脚部6703の先端部6704は、ポケット軸6603に沿って形成ポケット配列6600に当たる。
ステープル6701は、基部6702を横断し、未形成ステープル脚部6703の中間で垂直に延在する中心線CL(図69)を含む。ステープル6701が完全に形成された構成に形成されると、ステープル脚部6703の先端部6704は、中心線CL及び基部6702に向かって屈曲する。ステープル脚部6703は、ステープル6701が完全に形成された構成にあるときに高さH(図69)を画定するように形成される。カップ6610、6630のカップ深さCD(図57)がカップ6510、6530のカップ深さCD(図51)よりも小さいため、形成ポケット配列6500(図48〜図54)で形成されている場合、高さHはステープル6701の高さより小さくてもよい。
より短い高さHを達成するために、ステープル脚部6703の一部分は、中心線CLに対して横方向に偏向することができる、及び/又はステープル脚部6702の先端部6704は、基部6704まで及び/又は基部6704の下方に延在することができる。対照的に、より深いカップ深さCDを有する形成ポケット配列6500でステープル6701が形成されている場合、ステープル脚部6703は、中心線CLに対して横方向に偏向しなくてもよい、及び/又はステープル脚部6702の先端部6704が基部6704と重なり合わなくてもよい(例えば、ステープル13100(図46)を参照されたい)。図69を参照すると、各ステープル脚部6703の一部分は中心線CLを横断し、ステープル脚部6702の先端部6704は、基部6702の組織圧縮面を越えて又は組織圧縮面の下方に延在する。更に、ステープル6701は、第1の先端部位置合わせ軸TA1と、第2の先端部位置合わせ軸TA2と、冠部位置合わせ軸CAと、を含む。ポケット軸6603と位置合わせされると、ステープル6701は、第1の先端位置合わせ軸TA1及び第2の先端位置合わせ軸TA2が、冠部位置合わせ軸CAから横方向にオフセットされ、等距離(D)になるように形成される。距離Dは、ステープル6701の直径とほぼ等しくてもよい。上記の結果、ステープル6701は、実質的に平面形状をとる。しかしながら、先端部6704は、より短い高さHを達成するために、基部6702とわずかに重なり合い、かつ基部6702からオフセットされている。
図60Aは、形成ポケット配列6600の形成ポケットの様々なスライスの部分負方向図である。様々なスライスの寸法は、その上に表示される。スライスは、形成ポケットの単一の側壁のみで、組織接触面6507及びポケット軸6603に垂直な形成ポケットに沿った平面で得られる。各スライスは、幅「x」、高さ「y」、上部曲率半径「ra」、及び下部曲率半径「rb」を有する。幅「x」は、形成ポケットの周辺部6620と形成ポケットの底部曲率半径6644との間の距離のx成分として定義される。高さ「y」は、形成ポケットの周辺部6620と形成ポケットの底部曲率半径6644との間の距離のy成分として定義される。上部曲率半径「ra」は、側壁の上部の曲率半径として定義される。下部曲率半径「rb」は、側壁の下部の曲率半径として定義される。各寸法は、その寸法が対応するスライスを示す番号を含む。例えば、スライス1は、幅「x」、高さ「y」、上部曲率半径「ra」、及び下部曲率半径「rb」を有する。図60Bは、少なくとも1つの実施形態における図60Aのスライス1〜12の寸法を含む表6650である。
図60Cは、ポケット軸6603に沿ってとられた形成ポケット配列6600の断面図である。図60Cは、形成ポケット配列6600の遠位形成ポケット6630の様々な寸法を含む。形成ポケット6630の長さは、例えば1.90mmである。形成ポケット6630の深さは、例えば0.30mmである。特定の例では、遠位形成ポケット6630は、2.90mmの入口曲率半径、0.70mmの第1の出口曲率半径、及び0.10mmの第2の出口曲率半径、の3つの曲率半径を有する。遠位形成ポケット6630のブリッジ部分の幅は、本例では、形成ポケット配列6600の中心と、第1の出口曲率半径の最内縁部との間の距離(形成ポケット配列6600の中心に最も近い第1の出口曲率半径の縁部)の0.10mmとして定義される。ブリッジ深さは、例えば、0.05mmである。
図61〜図67は、外科用ステープル留め処置中にステープルを変形させるように構成された形成ポケット配列6800を示す。形成ポケット配列6800は、アンビル6801の平面又は組織接触面6807において画定された、近位形成カップ又はポケット6810及び遠位形成カップ又はポケット6830を備える。アンビル6801の組織接触面6807は、アンビル6801がステープルカートリッジに対してクランプ又は閉鎖されたときに、ステープルカートリッジに対して組織を圧迫するように構成されている。形成ポケット配列6800は、形成ポケット配列6500と多くの点で類似し得る。例えば、ステープル形成カップ6810、6830の側壁は、長さに沿って一定の角度で平面6807と交差する。各カップ6810、6830は、本明細書で更に説明されるように境界面によって画定される。カップ6810、6830は、形成ポケット配列6800のポケット軸6803に沿って位置合わせされる。ステープルは、ステープルカートリッジから配備されるとき、形成ポケット配列6800によりポケット軸6803に沿って形成されることが意図される。少なくとも1つのかかる例では、ステープルの第1の脚部は、近位形成カップ6810によって形成され得、ステープルの第2の脚部は、遠位形成カップ6830によって形成され得る。かかる例において、アンビル6801がステープルカートリッジに対してクランプされたとき、ステープルの第1の脚部は、近位形成カップ6810の一部分と位置合わせされ、ステープルの第2の脚部は、遠位形成カップ6830の一部分と位置合わせされる。
図62及び図63を参照すると、形成ポケット配列6800は、形成カップ6810と6830との間に画定されたブリッジ部分6805を更に含む。ブリッジ部分6805は、アンビル6801の平面6807に対して凹んでいる。しかしながら、他の実施形態では、ブリッジ部分6805は、平面6807と面一とすることができる。ブリッジ部分6805は、ブリッジ幅BW及びブリッジ深さBDを有する(図67)。ブリッジ深さBDは、ブリッジ部分6805の底部が平面6807に対して凹んでいる距離である。ブリッジ幅BWは、カップ6810、6830間のポケット配列6800の幅である。この場合、ブリッジ幅BWは、各カップ6810、6830の形成面の最も狭い部分である。形成ポケット配列6800は、ブリッジ部分6805内に画定された中心C(図61及び図62)を有する。形成ポケット配列6800は、ブリッジ部分6805に対して両側対称であり、ポケット軸6803に対して両側対称であり、かつ中心Cに対して回転対称である。
形成ポケット配列6800は、アンビル6801の平面6807からカップ6810、6830及びブリッジ部分6805に向かって延在する、一対の一次側壁6808を更に備える。一次側壁6808は、アンビル6801の平面6807に対して角度θ(図64)で角度付けされている。カップ6810、6830は周辺部6820を画定し、一次側壁6808の内縁部は、平面6807とカップ6810、6830の周辺部6820との間に延在する。主に図62を参照すると、一次側壁6808の内縁部は、カップ6810、6830に対して湾曲しているか、又は起伏を有する。特定の例では、形成ポケット配列6800は、一次側壁6808を含まなくてもよい。かかる例では、カップ6810、6830は、平面6807に直接延在することができ、カップ6810、6830の周辺部6820は、平面6807内に画定され得る。
再び図62及び図63を参照すると、近位形成カップ6810は、一対のカップ側壁6813を備え、遠位形成カップ6830は一対のカップ側壁6833を備える。カップ側壁6813、6833は、湾曲した又は起伏を有する輪郭を有し、かつステープル先端部及びステープルの脚部をカップ6810、6830の形成面に向かって方向付けると共に、ステープルの形成プロセスを制御する助けとなるように構成されている。側壁6813、6833は、各カップ6810、6830の形成面に向かって、一次側壁6808及び平面6807から延在する。側壁6813、6833は、ステープルがカップ6810、6830の形成面に対して形成される際、ステープル先端部及び/又はステープルの脚部をポケット軸6803に沿って形成することを促すように構成される。総じて、一次側壁6808及びカップ側壁6813、6833は、各カップ6810、6830の横方向中心に向かって対応するステープル先端部を集めるように協働する。変曲面又は底面6814、6834は、対応する側壁6813、6833の中間の各対応するカップ6810、6830の横方向中心に沿って延在する。
再び図62を参照すると、カップ6810、6830の形成面は、それぞれ入口領域形成面6811、6831及びそれぞれ出口領域形成面6812、6832を含む。入口領域形成面6811、6831は、側壁6813、6833のさほど侵食的でないチャネル部分と一致し得る。同様に、出口領域形成面6812、6832は、側壁6813、6833のより侵食的なチャネル部分と一致し得る。
ここで、主に図63を参照すると、各カップ6810、6830の形成面は、深さプロファイル又は輪郭によって画定される。近位形成カップ6810は深さプロファイル6822を含み、遠位形成カップ6830は深さプロファイル6842を含む。深さプロファイル6822、6842は、カップの長さに沿ってカップ6810、6830の深さをそれぞれ画定する。カップ6810、6830は、それぞれ移行領域6809、6829内の最大カップ深さCDに到達し、これを以下更に説明する。ポケット6810、6830のカップ深さCDは、例えば、0.4〜0.6ミリメートルであり得る。例えば、カップ深さCDは、0.5ミリメートルであり得る。他の例では、カップ深さCDは、0.4ミリメートル未満又は0.6ミリメートル超であり得る。
深さプロファイル6822、6842は、直線部分を欠く湾曲した輪郭である。更に、深さプロファイル6822、6842は、1つ又は2つ以上の曲率半径を有し得る。この場合、深さプロファイル6822、6842は、2つ以上の曲率半径を有する。具体的には、近位形成カップ6810の深さプロファイル6822は、入口領域形成面6811に対応する入口曲率半径6817と、出口領域形成面6812に対応する出口曲率半径6818と、を有する。同様に、遠位形成カップ6830の深さプロファイル6842は、入口領域形成面6831に対応する入口曲率半径6837と、出口領域形成面6832に対応する出口曲率半径6838と、を有する。この場合、入口曲率半径6817、6837は、出口曲率半径6818、6838よりも大きい。特定の関係のいくつかの潜在的利点及びパターンと共に、入口曲率半径及び出口曲率半径と様々なポケット機構との間の特定の関係は、米国特許出願第15/385,914号に更に記載されている。
各カップ6810、6830の長手方向外縁部は、入口領域形成面6811、6831の開始部を画定しているために、入口縁部とも称される。入口縁部は、各カップ6810、6830の形成面の最大幅である入口幅を含む。各カップ6810、6830の内縁部は、出口領域形成面6812、6832の端部を画定しているために、出口縁部とも称される。出口縁部は、各カップ6810、6830の形成面の最も狭い部分であるブリッジ幅BW(図67)とも称される出口幅を含む。移行領域6809、6829は、各カップの入口領域と出口領域との中間に位置付けられる。移行領域6809、6829は、入口幅よりも小さいが出口幅よりも大きい移行幅を有する。移行領域6809、6829は、対応する深さプロファイル6822、6842の変曲部を含み、よって、各カップ6810、6830の最も深い部分を含む。様々な例において、移行領域6809、6829は、各カップ6810、6830の長さの大半を含む。より具体的には、移行領域6809、6829の長さは、各カップ6810、6830の入口領域及び出口領域それぞれの長さ合計より長くてもよい。移行領域6809、6829は、各カップ6810、6830のテーパ部又は狭窄部に沿って延在し得る。例えば、各移行領域6809、6829は、対応するカップ6810、6830の最も広い区分からブリッジ6805に向かって内側に延在し得る。
図66は、図62の線66−66に沿ってとられた遠位形成カップ6830の断面図である。この図は、遠位形成カップ6830の谷部又はトラフの近傍にてとられる。この谷部又はトラフはまた、入口領域形成面6831と出口領域形成面6832との間の移行部でもある。様々な例では、入口領域と出口領域との間の移行部は、カップの谷部又はトラフでは発生しない。図67は、形成カップ6830の出口領域形成面6832内に配置された、図62内の線67−67に沿ってとられた遠位形成カップ6830の断面図を示す。図64は、図62の線64−64に沿ってとられた遠位形成カップ6830の断面図であり、図65は、図62の線65−65に沿ってとられた遠位形成カップ6830の断面図であり、いずれも遠位形成カップ6830の入口領域形成面6832内に位置する。
主に図64〜図67を参照すると、遠位形成カップ6830の一対のカップ側壁6833は、第1の側壁6833a及び第2の側壁6833bを含む。第1の側壁6833a及び第2の側壁6833bは、遠位形成カップ6830の横方向対向側から互いに向かって延在する対向側壁である。遠位形成カップ6830の変曲面又は底面6834は、第1の側壁6833aと第2の側壁6833bとの間に位置付けられる。遠位形成カップ6830の底面6834は、完全に湾曲した非平坦面である。換言すれば、底面6834は平坦な平面を欠いている。底面6834は、1つ又は2つ以上の曲率半径を画定することができる。例えば、ポケット軸6803に沿った様々な長手方向位置において、底面6834は、異なる曲率半径を画定する。カップ6830の横方向中心における底面6834への接線は、その長さに沿って平面6807に平行である。
様々な例において、底面6834の曲率は、ステープル形成プロセス中にステープル脚部が平面に沿って移動しないような寸法に設定することができる。かかる例において、特に形成中のステープルがポケット軸6803と位置合わせされていないときに、底面6843は、平坦な底面に沿って形成されるステープルよりも、ステープルをより平坦な構造に形成するように促すことができる。底面6843の曲率は、底面6843がステープル脚部用の複数の接触面を提供するような寸法に設定することができる。例えば、底面6834の曲率半径は、ステープル脚部の曲率半径より小さくてもよい。
カップ側壁6813、6833は、完全に湾曲した非平面である。換言すれば、カップ側壁6813、6833は、平坦な平面を欠いている。側壁6833a、6833bは、1つ又は2つ以上の曲率半径を画定する。例えば、ポケット軸6803に沿った様々な長手方向位置において、側壁6833a、6833bは、異なる曲率半径を画定する。カップ側壁6813、6833及び底面6834の完全に湾曲した輪郭は、カップ6810、6830の曲線状境界面を画定することができる。カップ6813、6833は、完全に湾曲し、平坦な平面を欠いていてもよい。
側壁6833a、6833bは、遠位形成カップ6830の様々な横断面において組織接触面6807に対して進入角度θで配向される。より具体的には、図64〜図67では、遠位形成カップ6830の周辺部6820における各側壁6833a、6833bに対する接線Tは、組織接触面6807に対して角度θで配向される。進入角度θは、移行部形成領域6829内で(図62及び図64)、遠位形成カップ6830の長さの大半に沿って一定である。様々な例において、角度θは、例えば、約55度〜約80度とすることができる。例えば、図64〜図67では、角度θは80度である。他の例では、角度θは、55度未満又は80度超であり得る。側壁6833a、6833bは、非垂直側壁であり、よって、周辺部6820に沿った接線Tの角度θは、例えば90度未満であり得る。
側壁6833a、6833bと底面6834との間の移行部における基準点は、例示目的で図64〜図67に示される。例えば、遠位形成カップ6830の湾曲境界面は、側壁6833aと底面6834との間の移行部において基準点Aを含む。カップ6530に沿った各長手方向位置において、第1の側壁6833a及び第2の側壁6833bは、側壁曲率半径6843を画定し、底面6834は、底部曲率半径6844を画定する。底部曲率半径6844は、側壁曲率半径6843と異ならせることができる。基準点Aにおける曲率半径の移行は、滑らかで急峻でない移行を含む。
基準線Bもまた、例示目的で図64〜図67に示される。基準線Bは、第1の基準点Aと遠位形成カップ6830の周辺部6820との間に延在する。基準線Bは、図64〜図67では、角度θで配向される。角度θは、遠位形成カップ6830の長さに沿って変化する。様々な例において、角度θは、遠位形成カップ6830の長さに沿った角度θより小さくてもよい。角度θは、側壁6833a、6833bが中心Cに向かって内側に延在するにつれて増加し、次に減少することができる。例えば、角度θは、カップ6830の入口縁部から移行領域6829に向かって増加し、移行領域6829内では一定のままであり、移行領域6829からカップ6830の出口縁部に向かって減少することができる。示される実施形態では、例えば、角度θは図64では45度であり、角度θ3’は図65では55度であり、角度θ3’’は図66では70度であり、角度θ3’’’は図67では55度である。角度θ及びθは、遠位形成カップ6830の移行領域6829内で一定であるが、遠位形成カップ6830の深さ及び幅が長さに沿って変化するにつれ、側壁6833a、6833bを画定する円弧の曲率半径及び長さも変化する。
組織接触面に対する角度θは、比較的急峻な角度を含むことができる。例えば、角度θは、可変角度θより大きくてもよい。角度θの急峻さは、ステープルをポケット軸に沿って形成するように促すことができる。一定角度θは、位置合わせされていないステープル脚部を、カップの周辺部から横方向中心に向かって移動させるように促すことができる。様々な例において、角度θは、出口領域内で一定かつ急峻であり得、これにより、ステープル形成品質を向上させることができる。これに加えて、又はこの代わりに、角度θは移行領域において一定であってもよい。本明細書に記載されるように、ポケットの深さは、その長さに沿って変化し得る。しかしながら、一定角度θを維持することにより、カップの浅い領域であっても、位置合わせされていないステープル脚部を、カップの周辺部から横方向中心に向かって移動させるように促すことができる。更に、特定のアンビルの最大カップ深さCDは、アンビルのポケット間で変化し得る。例えば、様々な深さを利用して、様々な高さにステープルを形成することができる、及び/又は本明細書で更に説明するように、様々な高さを有する駆動器によって駆動されるステープルを形成することができる。かかる場合、一定角度θは、浅いポケットによって形成されたステープルを、ポケット軸に沿って形成するように促すことができる。
特定の例において、外科用エンドエフェクタのアンビルは、様々な深さのステープル形成ポケットを含み得る。例えば、ステープル形成ポケットの深さは、形成ポケットの列の間で、及び/又は形成ポケットの列の長さに沿って長手方向に変化し得る。かかる深さの差は、ステープル発射ストローク中のステープルカートリッジ内のステープル駆動器の変位の変化、発射済みステープルの過剰駆動距離の変化、及び/又はステープルカートリッジに対するアンビルの位置の変化に対応するように選択することができる。これに加えて、又はこの代わりに、ステープル形成ポケット間の深さの差は、アンビル及び/又はステープルカートリッジ上の段付き組織圧縮面間の様々な組織間隙に対応し得る。例えば、ステープルが異なる量のステープル過剰駆動をもたらす異なるリフト長を有する駆動器によって駆動されるとき、同じ形成高さまでステープルを形成するために、異なるストローク長さ及び異なる量のステープル過剰駆動に対応するステープル形成ポケット間の深さ差を選択することができる。他の例では、アンビルの様々な深さのステープル形成ポケットは、ステープルを様々な高さに形成するように選択することができ、このことは、特定の例では、ステープル留めされた組織の圧縮を変化させる、及び/又は組織厚さの変動に対応する上で望ましい。
図67Aは、形成ポケット配列6800の形成ポケットの様々なスライスの部分負方向図である。様々なスライスの寸法は、その上に表示される。スライスは、形成ポケットの単一の側壁のみで、組織接触面6807及びポケット軸6803に垂直な形成ポケットに沿った平面で得られる。各スライスは、幅「x」、高さ「y」、上部曲率半径「ra」、及び下部曲率半径「rb」を有する。幅「x」は、形成ポケットの周辺部6820と形成ポケットの底部曲率半径6844との間の距離のx成分として定義される。高さ「y」は、形成ポケットの周辺部6820と形成ポケットの底部曲率半径6844との間の距離のy成分として定義される。上部曲率半径「ra」は、側壁の上部の曲率半径として定義される。下部曲率半径「rb」は、側壁の下部の曲率半径として定義される。各寸法は、その寸法が対応するスライスを示す番号を含む。例えば、スライス1は、幅「x」、高さ「y」、上部曲率半径「ra」、及び下部曲率半径「rb」を有する。図67Bは、少なくとも1つの実施形態における図67Aのスライス1〜12の寸法を含む表6850である。
図67Cは、ポケット軸6803に沿ってとられた形成ポケット配列6800の断面図である。図67Cは、形成ポケット配列6800の遠位形成ポケット6830の様々な寸法を含む。形成ポケット6830の長さは、例えば1.90mmである。形成ポケット6830の深さは、例えば0.50mmである。特定の例では、遠位形成ポケット6830は、1.40mmの入口曲率半径、0.80mmの第1の出口曲率半径、及び0.10mmである第2の出口曲率半径の3つの曲率半径を有する。遠位形成ポケット6830のブリッジ部分の幅は、本例では、形成ポケット配列6800の中心と、第1の出口曲率半径の最内縁部との間の距離(形成ポケット配列6800の中心に最も近い第1の出口曲率半径の縁部)の0.10mmとして定義される。ブリッジ深さは、例えば0.15mmである。
ここで図70を参照すると、アンビル7001と、複数のステープル7080を有するステープルカートリッジ7060と、を備える外科用エンドエフェクタ7000が示されている。エンドエフェクタ7000は、閉鎖位置又はクランプ位置にある。より具体的には、アンビル7001は、ステープルカートリッジ7060に対して枢動されてエンドエフェクタ7000を閉鎖位置に移動させ、アンビル7001とステープルカートリッジ7060との間に組織をクランプすることができる。他の例では、アンビル7001は固定され得、ステープルカートリッジ7060は、エンドエフェクタ7000を閉鎖位置に移動させるためにアンビル7001に対して枢動することができる。更に他の例では、アンビル7001及びステープルカートリッジ7060のはいずれも、エンドエフェクタ7000を閉鎖位置に向かって移動させるために枢動するように構成することができる。
閉鎖位置において、均一な組織間隙TGが、ステープルカートリッジ7060とアンビル7001との間に画定される。換言すれば、組織間隙TGは、エンドエフェクタ7000の横方向にわたって一定である。ステープルカートリッジ7060は、平面若しくは実質的に平坦な組織圧縮面又はデッキ7062を含み、アンビル7001はまた、平面若しくは実質的に平坦な組織圧縮面7007を含む。ステープルカートリッジ7060のデッキ7062もアンビル7001の組織圧縮面7007も、隣接する長手方向部分間に長手方向の段差を有する段付き表面を含まない。他の例において、本明細書に記載されるように、ステープルカートリッジのデッキ及び/又はアンビルの組織圧縮面は、段付きプロファイルを含み得る。
ステープルカートリッジ7060は、長手方向スロット7065と、内部に画定された複数のステープルキャビティ7066と、を有するステープルカートリッジ本体7064を含む。スロット7065は、ステープルカートリッジ7060の中心長手方向軸に沿って延在する。各ステープルキャビティ7066は、デッキ7062に開口部を含む。ステープルキャビティ7066は、スロット7065の各側に、第1の列又は外列7068aと、第2の列又は中間列7068bと、第3の列又は内列7068cとを含む、複数の長手方向に延在する列7068に配置される。他の例では、ステープルカートリッジ7060は、6列より少ない又は6列より多いステープルキャビティ7066を有することができる。例えば、ステープルカートリッジは、長手方向スロット7065の各側に2つのステープルキャビティ列を有することができる。
ステープル7080は、各ステープルキャビティ7066内に取り外し可能に格納され、各ステープル7080は、ステープル駆動器7070によって支持される。様々な例において、ステープル駆動器7070は、2つ以上のステープル7080を支持及び発射することができる。例えば、駆動器は、ステープルカートリッジ内の隣接するステープルキャビティ列からステープルを同時に発射するように構成され得る。デッキ7062は、デッキ7062からアンビル7001の組織圧縮面7007に向かって突出するキャビティ延長器7061を含む。キャビティ延長器7061は、ステープルキャビティ7066の少なくとも一部分の周りに配置され、デッキ7062の上方にステープル7080を案内することができる。キャビティ延長器7061はまた、発射中に組織に係合する又は把持するように、及び/又はステープル7080及び/又は駆動器7070を支持するように構成され得る。他の例では、デッキ7062は、キャビティ延長器を有さなくてもよく、例えば、滑らかな組織接触面を有することができる。
図70のステープル7080は、スロット7065の両側の列7068a、7068b、7068cにわたってキャビティ7066から発射されたステープル7080が同じ高さHに形成された形成済構造で示されている。均一な高さにステープルを形成することで、組織をしっかりと締め付けて、組織からの出血を低減することができる。
駆動器7070は、キャビティ7066内に移動可能に位置付けられる。発射ストローク中、発射部材は、駆動器7070をアンビル7001に向かって持ち上げ、駆動器7070上に支持されたステープル7080を駆動してアンビル7001との係合を形成するように構成されている。各ステープル7080は、アンビル7001の平面7007内に画定されたステープル形成ポケット配列7002、7004との接触を形成するように駆動される。ステープル形成ポケット配列7002、7004は、アンビル7001の各側に第1の列又は外列7003aと、第2の列又は中間列7003bと、第3の列又は内列7003cとを含む、複数の長手方向に延在する列7003内に配置される。ステープルキャビティ7066の各列は、ステープル形成ポケット配列7002、7004の列7003と位置合わせされる。本明細書に開示される様々なステープル形成ポケット配列に関して記載されるように、ステープル形成ポケット配列7002、7004はそれぞれ、一対の形成ポケット又はカップ、例えば、近位カップ及び遠位カップを含むことができ、各カップは、ステープル7080が駆動されてアンビル7001との接触を形成するときにステープル脚部を受容するように位置付けることができる。
アンビル7001は、2つの異なるステープル形成ポケット配列を含む。より具体的には、アンビル7001は、第1の形状を有する第1のステープル形成ポケット配列7002と、第2の形状を有する第2のステープル形成ポケット配列7004と、を含む。第1のステープル形成ポケット配列7002は、スロット7065の両側のステープルキャビティ7066の最外列7068aと位置合わせされ、第2のステープル形成ポケット配列7004は、スロット7065の両側のステープルキャビティ7066の列7068b、7068cと位置合わせされる。第1のステープル形成ポケット配列7002のカップは、アンビル平面7007に対してカップ深さCDを画定し、第2のステープル形成ポケット配列7004のカップは、アンビル平面7007に対してカップ深さCDを画定する。外側ステープル形成ポケット配列7002のカップ深さCDは、内側ステープル形成ポケット配列7004のカップ深さCDよりも大きい。その結果、第1の配列7002の深いステープル形成ポケットは、第2の配列7004の浅いステープル形成ポケットの横方向外側に配置されるが、任意の好適な配置を使用することができる。
様々な例において、第1のステープル形成ポケット配列7002は、ステープル形成ポケット配列6800(図61〜図67)と同じ又は同様であってもよく、第2のステープル形成ポケット配列7004は、ステープル形成ポケット配列6600(図55〜図61)と同じ又は同様であってもよい。カップの深さは、第1の形成ポケット配列7002と第2の形成ポケット配列7004との間で異なるが、カップの側壁は、同じ角度で平面7007と交差することができる。すなわち、側壁に対する接線は、各配列7002、7004内のカップの長さに沿って、又は少なくとも各配列7002、7004内のカップの長さの大半に沿って、一定の進入角度で維持され得る。本明細書に記載されるように、急峻な一定角度の側壁は、配列7002、7004の中心軸と位置合わせされていないステープルを含むステープル7080の平面状形成を容易にするように構成されている。
図70に示す発射済位置では、ステープル7080は、ステープルカートリッジ本体7064に対して過剰に駆動されている。より具体的には、発射中にステープル7080がカートリッジ本体7064から完全に取り外されるように、各駆動器7070のステープル支持面は、ステープルカートリッジ本体7064を越えて駆動されている。過剰に駆動されるとき、各ステープル7080のクレードル又は底面は、デッキ7062の上方及び/又はデッキ7062から突出するキャビティ延長器7061の上方に位置付けられる。駆動器7070の過剰駆動機構は、発射済みステープル7080をステープルカートリッジ7060から完全に排出し、例えば、エンドエフェクタ7000からステープル留めされた組織の解放を容易にするように構成することができる。別の言い方をすれば、駆動器7070の過剰駆動機構は、組織をデッキ7067から離れるように押すことができる。
様々な例において、異なるステープルは、異なる量で過剰駆動され得る。例えば、ステープルキャビティ7066の外列7068aから発射されたステープル7080は、デッキ面7062に対して第1の距離Dだけ過剰に駆動され、ステープルキャビティ7066の中間列7068b及び内列7068cから発射されたステープル7080は、デッキ面7062に対して第2の距離Dだけ過剰に駆動される。図70の距離D及びDは、ステープル7080のクレードルと平面デッキ面7062との間の距離である。他の例において、過剰駆動距離は、ステープルクレードルの支持面と隣接するキャビティ延長器7061の最上面との間で測定することができる。
図70の異なる過剰に駆動された距離D及びDを達成するために、駆動器7070のストローク長さは異ならせることができる。例えば、発射要素は、外列7068aのステープル7080を支持する駆動器7070を第1の距離だけ、及び内列7068b、7068c内のステープル7080を支持する駆動器7070を、第2の距離だけ持ち上げるように構成され得る。特定の例では、スレッドの形状は、駆動器7070の様々なストローク長さを制御するように選択することができる。これに加えて、又はこの代わりに、駆動器の高さなどの駆動器7070の形状は、例えば、異なる過剰駆動距離を制御するように選択することができる。
図70では、形成される各ステープル7080について、組織間隙とカップ深さとの合計は、過剰駆動距離とステープル高さとの合計に等しい。例えば:
TG+CD=D+H
及び
TG+CD=D+H
別の言い方をすれば、形成される各ステープルについて、ステープルHの高さは、組織間隙TGとカップ深さCDの合計から過剰駆動距離Dを引いたものに等しい。
H=TG+CD−D
及び
H=TG+CD−D
図70に示されるように、ステープル高さHと組織間隙TGがエンドエフェクタ7000にわたって横方向に一定である場合、異なるカップ深さは異なる過剰駆動距離に対応する。例えば、アンビル7001がステープルカートリッジ7060と適合するようにするために、ステープル形成ポケット配列7002、7004及びカップ深さCD、CDは、異なる過剰駆動距離D、Dに適応するように選択することができる。例えば、カップ深さCDとカップ深さCDとの差は、過剰駆動距離DとDとの差に適応するように構成することができる。
CD−CD=D−D
より具体的には、例えば、過剰駆動距離DとDとの差が0.38ミリメートルである場合、カップ深さCDとCDとの差も0.38ミリメートルであり得る。特定の例では、過剰駆動距離とカップ深さとの差は、例えば、0.2ミリメートル〜1ミリメートルであり得る。過剰駆動距離D及びDとカップ深さCD及びCDとの対応する差は、ステープル7080をエンドエフェクタ7000の横方向にわたって同じ高さHに形成するように構成されている。カップ深さにかかわらず、本明細書に更に記載されるように、カップの側壁は、位置合わせされていないステープルを含むステープル7080の平面形成を促進するように、アンビル7001の組織圧縮面7007と一定の角度で交差するように設計され得る。
特定の例では、外科用器具及び/又はそのサブ組立体はモジュール式であり得る。様々な種類のステープルカートリッジは、2つ以上のアンビルと適合し得る、及び/又は様々な種類のアンビルは2つ以上のステープルカートリッジと適合し得る。例えば、平坦な組織圧縮面7007を有するアンビル7001と適合するステープルカートリッジ7060(例えば、図70を参照)は、段付きアンビルとも適合し得る。ステープルカートリッジ7060と適合可能な段付きアンビルとを含むエンドエフェクタは、横方向に可変の組織間隙TGを画定することができる。しかしながら、かかるエンドエフェクタは、依然として、一定の形成高さにステープルを形成するように構成され得る。かかる例では、異なる過剰駆動距離D及びDは、アンビルの段付き組織圧縮面の異なる高さに対応することができる。
ここで、図71を参照すると、ステープルカートリッジ7060及びアンビル7101と共にエンドエフェクタ7100が示されている。エンドエフェクタ7100は、閉鎖又はクランプ位置にある。使用時、アンビル7101は、ステープルカートリッジ7060に対して枢動されて、エンドエフェクタ7100を閉鎖位置に移動させ、アンビル7101とステープルカートリッジ7060との間に組織をクランプすることができる。他の例では、アンビル7101は固定され得、ステープルカートリッジ7060は、エンドエフェクタ7100を閉鎖位置に移動させるためにアンビル7101に対して枢動することができる。更に他の例では、アンビル7101及びステープルカートリッジ7060はいずれも、エンドエフェクタ7100を閉鎖位置に向かって移動させるために枢動するように構成することができる。
アンビル7101は、隣接長手方向部分の間に長手方向の段付き組織圧縮面7107を含む。より具体的には、アンビル7101は、アンビル7101の各外側に第1の部分又は外側部分7110aと、第2の部分又は内側部分7110bと、を含む複数の長手方向部分7110を含む。段差7112は、外側部分7100aと内側部分7100bとの間に位置付けられる。段差7112は、表面7107に画定されたステープル形成ポケット配列7102の列に平行に延び、ステープル形成ポケット配列7102の隣接列の中間に位置付けられた軸に沿って延在する。
段差7112は、組織圧縮面7107の第1の長手方向部分7110aと第2の長手方向部分7110bとの間の高さ差に対応する高さHstepを有する。ステープルカートリッジ7060は段なしデッキ7062を含むため、高さHstepは、エンドエフェクタ7100が閉鎖位置にあるときのステープルカートリッジ7060とアンビル7101との間の組織間隙の変化に対応する。第1の組織間隙TGは、第1の部分7110aとステープルカートリッジ7060との間に画定され、第2の組織間隙TGは、第2の部分7110bとステープルカートリッジ7060との間に画定される。組織間隙TGは、組織間隙TGよりも大きい。エンドエフェクタ7100の側面と比較して、スロット7065に隣接して及び/又はアンビル7101の内側部分7110bに沿って、より大きな組織圧縮を加えることが望ましい場合がある。他の例では、アンビル7101は、間に段差を有する追加の長手方向部分を含むことができ、かかる例では、エンドエフェクタ7100が閉鎖位置にあるときに、追加の異なる組織間隙を画定してもよい。
図71のステープル7080は、スロット7065の両側のステープルキャビティ7066の列7068a、7068b、7068cから発射されたステープル7080が同じ高さHに形成された形成済構造で示されている。ステープル発射ストローク中、発射部材は、駆動器7070をアンビル7101に向かって持ち上げ、駆動器7070上に支持されたステープル7080を駆動してアンビル7101との係合を形成するように構成されている。より具体的には、各ステープル7080は、アンビル7101の組織圧縮面7107に画定されたステープル形成ポケット配列7102のうちの1つとの接触を形成するように駆動される。ステープル形成ポケット配列7102は、アンビル7101の両側に第1の列又は外列7103aと、第2の列又は中間列7103bと、第3の列又は内列7103cとを含む、複数の長手方向に延在する列7103内に配置される。第1の長手方向部分7110aは、第1の列7103aを含み、第2の長手方向部分7110bは、第2の列7103b及び第3の列7103cを含む。ステープルキャビティ7066の各列7068は、ステープル形成ポケット配列7102の列7103と位置合わせされる。本明細書に開示される様々なステープル形成ポケット配列に関して記載されるように、各ステープル形成ポケット配列7102は、一対の形成ポケット又はカップ、例えば、近位カップ及び遠位カップを含み、各カップは、ステープル7080が駆動されてアンビル7101との接触を形成するときにステープル脚部を受容するように位置付けられる。
ステープル形成ポケット配列7102は、組織圧縮面7107に対してカップ深さCDを画定する。様々な例において、ステープル形成ポケット配列7102は、ステープル形成ポケット配列6600(図55〜図60)と同じ又は同様である。かかる例では、カップの側壁は、一定の角度で組織圧縮面7107と交差することができる。すなわち、側壁に対する接線は、カップの長さに沿って、又は少なくともカップの長さの大半に沿って一定の進入角度で維持され得る。カップの長さに沿った急峻な一定角度の側壁は、ステープル形成配列7102の中心軸と位置合わせされていないステープルを含むステープル7080の平面状形成を容易にするように構成されている。
図71では、形成される各ステープル7080について、組織間隙とカップ深さとの合計は、過剰駆動距離とステープル高さとの合計に等しい。例えば:
TG+CD=D+H
及び
TG+CD=D+H
別の言い方をすれば、形成される各ステープルについて、ステープルHの高さは、組織間隙TGとカップ深さCDの合計から過剰駆動距離Dを引いたものに等しい。
H=TG+CD−D
及び
H=TG+CD−D
図71に示されるように、ステープルの高さH及びカップ深さCDがエンドエフェクタ7100にわたって横方向に一定である場合、組織圧縮面7107の高さは変化する、すなわち、異なる過剰駆動距離に対応する段付きプロファイルを画定することができる。例えば、組織間隙TGと組織間隙TGとの差は、過剰駆動距離D及びDの差に適応するように構成することができる。
TG−TG=D−D
換言すれば、長手方向部分7110a、7110b間の段差7112の高さHstepは、過剰駆動距離D及びDの差と等しくなり得る。
step=D−D
例えば、過剰駆動距離DとDと差が0.38ミリメートルである場合、段差7112の高さHstepも0.38ミリメートルであり得る。特定の例では、過剰駆動距離と組織間隙との差は、0.2ミリメートル〜1ミリメートルであり得る。過剰駆動距離D及びDと長手方向部分7110a、7110bの高さとの間の対応する差は、ステープル7080をエンドエフェクタ7100の横方向にわたって同じ形成高さHに形成するように構成することができる。
特定の閾値負荷を上回ると、アンビル7101は、アンビル7101の側面に沿った組織間隙が図71に示される組織間隙TGよりも大きくなるように、段差7112に沿って屈曲しやすくすることができる。その結果、アンビル7001(図70)は、平面状又は段なし組織圧縮面7007を含むため、アンビル7001はアンビル7101よりも剛性が高くてもよい。アンビル7001は、より剛性を高くすることができ、よって、クランプ及び/又は発射中に高い圧縮負荷を受けたときに屈曲及び/又は偏向しにくい。
様々な例において、アンビル7001などの平面又は段なし組織圧縮面を有するアンビルを利用して、アンビルの側面に沿った偏向を最小限に抑えることが望ましい場合がある。特定の例では、可変組織間隙はまた、組織の流れ及び/又はエンドエフェクタによって圧縮され、最終的に捕捉される組織の量を制御することが望ましい場合がある。例えば、比較的小さい外側組織間隙及び比較的大きい内側組織間隙により、エンドエフェクタは、切断線に隣接してより多量の組織を捕捉することができ、これにより止血を改善することができる。小さい外側組織間隙は、組織の流れに対する制御を改善し、エンドエフェクタの側面が標的組織を効果的に把持及び係合することを確実にすることができる。更に、大きな内側組織間隙は、エンドエフェクタがより大きい、例えば、より厚い組織片を捕捉することを可能にし得る。
例示的な可変組織間隙エンドエフェクタ7200を、図72に示す。エンドエフェクタ7200は、平面又は段なし組織圧縮面7007を有するアンビル7001と(図70も参照)、段付きデッキ7262を有するステープルカートリッジ7260と、を含む。組織間隙は、エンドエフェクタ7200にわたって横方向に変化するが、エンドエフェクタ7200は、一定の形成高さにステープル7280を形成するように構成され得る。例えば、本明細書で更に説明するように、異なるステープル過剰駆動距離は、異なる組織間隙及び/又は異なるカップ深さを有する異なるステープル形成配列に対応し得る。
依然として図72を参照すると、エンドエフェクタ7200は、閉鎖又はクランプ位置にある。使用時、アンビル7001は、ステープルカートリッジ7260に対して枢動されて、エンドエフェクタ7200を閉鎖位置に移動させ、アンビル7001とステープルカートリッジ7260との間に組織をクランプすることができる。他の例では、アンビル7001は固定され得、ステープルカートリッジ7260は、エンドエフェクタ7200を閉鎖位置に移動させるためにアンビル7001に対して枢動することができる。更に他の例では、アンビル7001及びステープルカートリッジ7260はいずれも、エンドエフェクタ7200を閉鎖位置に向かって移動させるために枢動するように構成することができる。
ステープルカートリッジ7260は、長手方向スロット7265と、内部に画定された複数のステープルキャビティ7266と、を有するステープルカートリッジ本体7264を含む。ステープル7280は、ステープルキャビティ7266内に移動可能に位置付けられる。スロット7265は、ステープルカートリッジ7260の中心長手方向軸に沿って延在し得る。各ステープルキャビティ7266は、デッキ7262に開口部を含む。ステープルキャビティ7266は、スロット7265の各側に、第1の列又は外列7268aと、第2の列又は中間列7268bと、第3の列又は内列7268cとを含む、複数の長手方向に延在する列7268に配置される。他の例では、ステープルカートリッジ7260は、6列より少ない又は6列より多いステープルキャビティ7266を有することができる。例えば、ステープルカートリッジは、長手方向スロットの各側に2つのステープルキャビティ列を有することができる。
各ステープル7280は、ステープル駆動器7270によって支持される。様々な例において、ステープル駆動器7270は、2つ以上のステープル7280を支持及び発射することができる。例えば、駆動器は、ステープルカートリッジ内のステープルキャビティの隣接列からステープルを発射するように構成され得る。デッキ7262は、デッキ7262からアンビル7001の組織圧縮面7007に向かって突出するキャビティ延長器7261を含む。キャビティ延長器7261は、ステープルキャビティ7266の少なくとも一部分の周りに配置され、ステープルキャビティ7266から排出されるときにステープルを案内することができる。キャビティ延長器7261はまた、例えば、発射中に、組織と係合又は把持する、及び/又はステープル7280及び/又は駆動器7270を支持するように構成されてもよい。他の例では、デッキ7262は、キャビティ延長器を有さなくてもよく、例えば、滑らかな組織接触面を有することができる。
図72のステープル7280は、スロット7265の両側の列7268a、7268b、7268cにわたってキャビティ7266から発射されたステープル7280が同じ高さHに形成された形成済構造で示されている。特定の例において、複数列にわたってステープルを形成し、組織をしっかりと締め付けて、組織からの出血を低減することが有利であり得る。
駆動器7270は、キャビティ7266内に移動可能に位置付けられる。発射ストローク中、発射部材は、駆動器7270をアンビル7001に向かって持ち上げ、駆動器7070上に支持されたステープル7280を駆動してアンビル7001との係合を形成するように構成されている。各ステープル7280は、ステープル形成ポケット配列7002、7004との接触を形成するように駆動される。ステープルキャビティ7266の各列7268は、ステープル形成ポケット配列7002、7004の列7003と位置合わせされる。第1のステープル形成ポケット配列7002は、スロット7265の各側面上のステープルキャビティ7266の最外列7268aと位置合わせされ、第2のステープル形成ポケット配列7004は、スロット7265の各側面上のステープルキャビティ7266の最内列7268b、7268cと位置合わせされる。
ステープルカートリッジ7260は、隣接する長手方向部分間に長手方向の段差を有する段付きデッキ7262を含む。より具体的には、ステープルカートリッジ7260は、スロット7260の各側に、第1の部分又は外側部分7263aと、第2の部分又は内側部分7263bとを含む複数の長手方向部分7263を含む。段差7267は、外側部分7263aと内側部分7263bとの間に位置付けられる。段差7267は、デッキ7262内に画定されたステープルキャビティ7266の列7268に平行に延在し、ステープルキャビティ7266の隣接列7268の中間に位置付けられた軸に沿って延在する。
段差7267は、デッキ7262の第1の長手方向部分7263aと第2の長手方向部分7263bとの間の高さ差に対応する高さHstepを有する。更に、アンビル7001は、段なし組織圧縮面7007を含むため、高さHstepは、エンドエフェクタ7200が閉鎖位置にあるときのステープルカートリッジ7260とアンビル7001との間の組織間隙の変化に対応する。第1の組織間隙TGは、第1の部分7263aとアンビル7001との間に画定され、第2の組織間隙TGは、第2の部分7263bとアンビル7001との間に画定される。組織間隙TGは、組織間隙TGよりも大きい。特定の例では、本明細書に更に記載されるように、エンドエフェクタ7200の中央内側部分に沿った部分よりも、エンドエフェクタ7200の側部に隣接して大きな組織圧縮を加えることが望ましい。他の例において、ステープルカートリッジ7260は、間に段差を有する追加の長手方向部分を含むことができ、かかる例において、エンドエフェクタ7200が閉鎖位置にあるときに、追加の異なる組織間隙を画定してもよい。
図72に示す発射済位置では、ステープル7280は、ステープルカートリッジ本体7264に対して過剰駆動されている。より具体的には、各駆動器7270のステープル支持面は、発射中にステープル7280がカートリッジ本体7264から完全に取り外されるように、ステープルカートリッジ本体7264を越えて駆動されている。各ステープル7280のクレードル又は最下面は、デッキ7262の上方に位置付けられる。特定のステープル7280のクレードルはまた、デッキ7262から突出するキャビティ延長器7261の上方に位置付けられ、他のステープル7280のクレードルは、キャビティ延長器7261の下方、及び/又はキャビティ延長器7261と面一に位置付けられる。駆動器7270の過剰駆動機構は、発射済みステープル7280をステープルカートリッジ7260から完全に取り外し、エンドエフェクタ7200からステープル留めされた組織の解放を容易にするように構成することができる。
様々な例において、異なるステープルは、異なる量で過剰駆動され得る。例えば、ステープルキャビティ7266の外列7268aから発射されるステープル7280は第1の距離Dだけ過剰駆動され、ステープルキャビティ7266の中間列7268bから発射されるステープル7280は、カートリッジ本体7264に対して第2の距離Dだけ過剰駆動され、ステープルキャビティ7266の内列7268cから発射されるステープル7280は、カートリッジ本体7264に対して第3の距離Dだけ過剰駆動される。図72の距離D、D、及びDは、ステープル7280のクレードルとデッキ面7262の隣接部分との間の距離である。
図72の異なる過剰に駆動された距離D、D、及びDを達成するために、駆動器7270のストローク長さは異ならせることができる。例えば、発射要素は、外列7268a内のステープル7280を支持する駆動器7270を第1の距離だけ持ち上げ、中間列7268b内のステープル7280を支持する駆動器7070を第2の距離だけ持ち上げ、内列7268c内のステープル7280を支持する駆動器7270を第3の距離だけ持ち上げるように構成され得る。特定の例において、発射要素の形状は、駆動器7270の様々なストローク長さを制御するように選択され得る。これに加えて、又はこの代わりに、駆動器の高さなどの駆動器7270の形状は、例えば、異なる過剰駆動距離を制御するように選択することができる。図72の異なる過剰に駆動された距離D、D、及びDはまた、段付きデッキ7262の異なる高さによって制御され得る。
エンドエフェクタ7000(図70)に関して本明細書に記載されるように、組織間隙がステープルの列の間で一定であるとき、異なるカップ深さは、ステープルが同じ形成高さに形成されるように、過剰駆動距離の変動に対応して構成され得る。例えば、図72を再び参照すると、組織間隙TGは、ステープルキャビティ6266の第1の列6268aと第2の列6268bとの間で一定であり、かかる例では、異なるカップ深さCD及びCDは、過剰駆動距離D及びDの変動に適応するように構成されている。更に、エンドエフェクタ7100(図71)に関して記載されるように、組織間隙がステープルの列の間で変化するとき、組織間隙差は、ステープルが同じ形成高さに形成されるように、過剰駆動距離の変動に適応することができる。例えば、図72を再び参照すると、段差7267の高さHstepは、過剰駆動距離DとDとの間の差に対応する。
様々な例において、ステープルカートリッジ7260はまた、アンビル7101(図71)などの段付き組織圧縮面を有するアンビルとも適合し得る。かかる例において、異なる過剰駆動距離D、D及びDは、アンビルの段付き組織圧縮面7107とステープルカートリッジの段付きデッキ7262との間の異なる組織間隙に対応し得る。ステープルカートリッジ7260とアンビル7101とを含むエンドエフェクタ7300が図73に示されている。本明細書で更に説明するように、エンドエフェクタ7300は、複数列にわたって一定の形成高さにステープルを形成するように構成されている。
図73の2つの段付き面7107及び7262により、エンドエフェクタ7300は、アンビル7101とステープルカートリッジ7260との間に複数の組織間隙を画定する。第1の組織間隙TGは、デッキ7262の第1の部分7263aと組織圧縮面7107の第1の部分7110aとの間に画定され、第2の組織間隙TGは、デッキ7262の第1の部分7263aと組織圧縮面7107の第2の部分7110bとの間に画定され、第3の組織間隙TGは、デッキ7262の第2の部分7263bと組織圧縮面7107の第2の部分7110bとの間に画定される。ステープルキャビティ7266の外列7268aとステープル形成ポケット7102の外列7103aは、第1の組織間隙TGと位置合わせされ、ステープルキャビティ7266の中間列7268bとステープル形成ポケット7102の中間列7103bは、第2の組織間隙TGと位置合わせされ、ステープルキャビティ7266の内列7268cとステープル形成ポケット7102の内列7103cは、第3の組織間隙TGと位置合わせされる。エンドエフェクタ7100(図71)に関して記載されるように、組織間隙がステープルの列の間で変化するとき、組織間隙差は、ステープルが同じ形成高さに形成されるように、過剰駆動距離の変動に対応することができる。例えば、再度図73を参照すると、アンビル段差7112の高さHstepは、過剰駆動距離DとDとの間の差に対応し、カートリッジ段差7267の高さHstepは、過剰駆動距離DとDとの間の差に対応する。
本明細書に記載されるように、外科用器具組立体は、シャフト部分及び関節運動可能なエンドエフェクタ部分を含み得る。例えば、関節運動組立体は、シャフト部分とエンドエフェクタ部分との中間に位置付けられ得、関節運動組立体は、エンドエフェクタ部分がシャフト部分に対して関節継手で関節運動することを可能にすることができる。各種関節運動組立体は、本明細書に、及び開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2016年2月9日に出願された米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」に、更に記載される。
関節継手8200を有する例示的な外科用器具組立体8000を、図74〜図77に示す。外科用器具組立体8000は、シャフト8010及びエンドエフェクタ8100を含む。シャフト8010は、閉鎖管組立体8040を含む。閉鎖管組立体8040は、例えば、閉鎖管組立体140(例えば、図2を参照)と多くの点で類似しており、本明細書で更に説明する。シャフト8010はまた、シャフト8010に対してエンドエフェクタ8100を関節運動させるように構成された関節運動駆動システム8201も含む。関節継手8200は、関節運動駆動システム8201によって生成される関節運動が、関節運動軸B−B(図75〜図77)を中心に、シャフト8010に対してエンドエフェクタ8100を関節運動させるように、シャフト8010とエンドエフェクタ8100との中間に位置付けられる。
関節運動駆動システム8201は、遠位端部8204を含む関節ロッド8202を含む。関節運動駆動システム8201はまた、関節ロッド8202の遠位端部8204に連結された近位端部8208を備える関節リンク8206も含む。関節ロッド8202は、シャフト部分8010を通って長手方向に延在する。少なくとも1つの例において、関節ロッド8202は、関節運動軸B−Bを通って延在するシャフト部分8010の中心長手方向軸L(図75〜図77)と同一直上にあることができるが、関節ロッド8202は、他の実施形態では長手方向軸Lからオフセットされ得る。関節ロッド8202の遠位端部8204は、中心長手方向軸Lに対して横方向に延在する延長部8205を含む。例えば、延長部8205は、中心長手方向軸Lから離れるように延在する。本明細書に更に記載されるように、軸Lに対する延長部8205の横方向のオフセットは、関節リンク8206の所望の角度配向を得るように構成される。関節ロッド8202は、中心長手方向軸Lに沿って軸方向に移動してエンドエフェクタ8100の関節運動に影響を及ぼすように構成されている。より具体的には、例えば、関節ロッド8202の遠位方向(DD)の変位は、エンドエフェクタ8100を時計回りに関節運動させるように構成され、関節ロッド8202の近位方向(PD)の変位は、エンドエフェクタ8100を反時計回りに関節運動させるように構成される。
エンドエフェクタ8100は、第1の完全関節運動構成と第2の完全関節運動構成との間で関節運動可能である。第1の完全関節運動構成は、例えば、時計回りの全回転範囲に対応することができ、第2の完全関節運動構成は、例えば、反時計回り全回転範囲に対応することができる。エンドエフェクタ8100の非関節運動又は線形構成は、第1の完全関節運動構成と第2の完全関節運動構成との中間に位置付けることができる。様々な例において、非関節運動構成は、第1の完全関節運動構成と第2の完全関節運動構成との間で等距離であってもよい。他の例では、エンドエフェクタ8100及びシャフト8010の形状に基づいて、より大きい度合いの関節運動が、1つの回転方向で許容され得る。エンドエフェクタ8100は、例えば、少なくとも120度を含む運動範囲全体で関節運動可能である。他の例では、エンドエフェクタ8100は、120度未満で関節運動するように構成され得る。例えば、エンドエフェクタ8100は、約90度で関節運動するように構成され得る。
関節リンク8206は、例えば、クロスリンク1237(図10)と特定の点で類似しているクロスリンクである。関節リンク8206は、中心長手方向軸Lに対して斜めに配向される。より具体的には、関節リンク8206は、関節リンク8206の近位端部8208が中心長手方向軸Lの第1の側に位置付けられ、関節リンク8206の遠位端部8210が中心長手方向軸Lの第2の反対側に位置付けられるように、中心長手方向軸Lを横断する。様々な例において、関節リンク8206の角度配向は、関節運動駆動システム8201の機械的利点を向上させるように構成することができる。関節ロッド8202が中心長手方向軸線Lに対して軸方向に移動すると、関節リンク8206もまた、中心長手方向軸線Lに対して変位する。例えば、図75〜図77を参照すると、関節継手8200が非関節運動構成(図75)から第1の関節運動構成(図76)、及び第2の関節運動構成(図77)に移動すると、関節ロッド8202及び関節リンク8206は、遠位に変位する。本明細書に更に記載されるように、第1の関節運動構成は、部分関節運動構成に対応し、第2の関節運動構成は、外科用器具組立体8000の完全関節運動構成に対応する。
特定の例では、関節運動駆動システム8201は、関節リンク8206を含まなくてもよい。例えば、関節ロッド8202は、エンドエフェクタ8100に枢動可能に連結することができる。特定の例において、関節ロッド8202の遠位端部分は、関節ロッド8202の遠位端部が近位端部及び/又は中心長手方向軸Lから横方向にオフセットされるように、輪郭及び/又はオフセットを画定することができる。
更に図74〜図77を参照すると、関節リンク8206の遠位端部8210は、枢動継手8211において外科用器具組立体8000のエンドエフェクタ部分8100に枢動可能に連結されている。例えば、遠位端部8210は、枢動継手8211を通じて、枢動軸A−A(図75〜図77)においてエンドエフェクタの細長チャネル又は保持部分8102の近位部分又は延長部8103に連結される。関節リンク8206の配向により、枢動軸A−Aは、中心長手方向軸Lから、かつ関節運動軸B−Bから横方向にオフセットされる。関節リンク8206の遠位端部8210は、枢動軸A−Aが近位延長部8103を通って延在するように、近位延長部8103に連結される。
関節ロッド8202及び関節リンク8206が遠位方向(DD)に移動する、例えば、押されると、細長チャネル8102は、枢動軸A−Aで時計回りに枢動される。様々な例において、エンドエフェクタ8100は関節運動に対する抵抗に遭い、関節運動駆動システム8201がその抵抗を克服しようとすると、関節リンク8206は圧縮荷重にさらされ得る。特定の例では、閾値負荷を上回る負荷にさらされると、関節バー8202及び/又は関節リンク8206は、所望の関節運動位置から曲げ、座屈、及び/又は後退を起こしやすくなり得る。別の言い方をすれば、関節リンク8206は、増加した圧縮負荷下で横方向の湾曲を受けやすくなり得る。高圧縮負荷下で、圧縮された関節バー8202及び/又は関節リンク8206の湾曲及び/又は非関節運動に対抗及び/又は抵抗するために、関節運動システム8201は、強化又は後退防止機構を含むことができる。
補強機構8220が、図74〜図77に示されている。補強機構8220は、エンドエフェクタ8100上にブレース8106を含み、このブレースは、特定の例において、関節リンク8206内の凹部又はノッチ8226と係合するように動作可能に構成されている。ブレース8106は、関節運動の大半中、凹部8226から係合解除される(図74〜図76を参照)。しかしながら、図77の完全関節運動構成では、ブレース8106は凹部又はポケット8226に受容され、ブレース8106の部分は、凹部8226の側壁と当接する。ブレース8106は、細長チャネル8102の近位端部から突出するポストを含み、凹部8226は、ブレース8106と位置合わせされたポケットを画定し、エンドエフェクタ8100が完全関節運動構成まで関節運動させられたとき(図77)、ブレース8226はポケット内に移動する。かかる例では、ブレース8106は、完全関節運動構成を越えてエンドエフェクタ8100の更なる時計回りの関節運動を防止する停止面を提供する。
更に、図77の完全関節運動構成では、ブレース8106は、関節リンク8206に湾曲及び後退防止力を加えるように構成されている。より具体的には、関節運動駆動システム8201の関節運動と反対側の外側に加えられた力などの力がエンドエフェクタ8100に加えられると、凹部8226とブレース8106との間の係合が強化されて、関節リンク8206の非関節運動及び/又は湾曲に抵抗するように構成される。例えば、凹部8226は、完全に関節運動したエンドエフェクタ8100に印加される非関節運動力に応答して、後退を防止する抵抗力をブレース8016に加えることができる。
様々な例において、補強機構8220は、ブレース8106と凹部8226との間で力を伝達するために、少なくとも一対の対向する平面又は「平坦部」を含むことができる。例えば、凹部8226は、少なくとも1つの平坦面又は平面を有する内側表面を画定することができ、ブレース8106は、少なくとも1つの平坦面又は平面を有する外側表面を画定することができる。これらの平面は、エンドエフェクタ8100が完全関節運動構成にあるときに、当接して位置付けられるように相補的であり得る。例えば、凹部8226は、レンチのようなブレース8106の部分の周囲に嵌合し、ボルトの頭部に嵌合することができる。当接している平面は、補強機構8220のための力伝達面を提供し、凹部8226内のブレース8106の回転に対抗するように構成される。ブレース8106及び凹部8226は非対称な輪郭を有する。しかしながら、ブレース8106及び凹部8226は、他の例において対称な輪郭を有することができる。
主に図77Aを参照すると、図77の補強機構8220の詳細図が示されている。凹部8226は、複数の平面8230a、8230b、8230cを有する内側表面8228を含む。更に、ブレース8106は、複数の相補的な平面8110a、8110b、8210bを有する外側表面8108を含む。凹部8226の平面8230a、8230bは、ブレース8226の対応する平面8210a、8210bに当接して、ブレース8106を凹部8226内に保持することができる。更に、ブレース8106が凹部8226に受容されるとき、平面は、非関節運動に抵抗する、及び/又は関節リンク8206に反湾曲力が加えられるように配向させることができる。様々な例において、凹部8226の内側表面8228及びブレース8106の外側表面8108はまた、平面に隣接して及び/又は平面の中間に、起伏を有する及び/又は丸みのある面を含むことができる。
様々な例において、関節運動システム8201は、複数の補強機構8220を含み得る。例えば、関節運動システム8201は、関節リンク8206の近位端部8208に向かって凹部8226と同様の凹部を含むことができる。かかる凹部は、例えば、エンドエフェクタ8100上の接地機構と係合する、及び/又はエンドエフェクタ8100が反時計回りに完全に関節運動させられときに、正の停止面を提供するように構成され得る。
実施例1−脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジを備えるエンドエフェクタ。エンドエフェクタは、組織圧縮面を含むアンビルを更に備え、複数のポケットが組織圧縮面内に画定されている。複数のポケットは、脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含む。カップは、境界面を含む。境界面は、周辺部、カップの長さに沿ってカップの深さを画定する深さプロファイル、周辺部から深さプロファイルに向かって延在する第1の湾曲側壁、及び周辺部から深さプロファイルに向かって延在する第2の湾曲側壁、を含む。第1の湾曲側壁及び第2の湾曲側壁は、カップの長さの大半に沿って一定角度で周辺部と交差する。
実施例2−境界面が、平坦面を欠いている、実施例1のエンドエフェクタ。
実施例3−一定角度が、55度〜80度である、実施例1又は2のエンドエフェクタ。
実施例4−境界面が、第1の湾曲側壁と第2の湾曲側壁との中間の底面を更に含む、実施例1、2、又は3のエンドエフェクタ。第1の湾曲側壁は、第1の断面場所において第1の曲率半径を有する。底面は、第1の断面場所において第2の曲率半径を有する。第2の曲率半径は、第1の曲率半径と異なる。
実施例5−底面が、底面の長さに沿って可変の曲率半径を有する、実施例4のエンドエフェクタ。
実施例6−脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジを備えるエンドエフェクタ。エンドエフェクタは、平面を含むアンビルを更に備え、複数のポケットが平面内に画定されている。複数のポケットは、脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含む。カップは、境界面を含む。境界面は、周辺部、カップの長さに沿ってカップの深さを画定する深さプロファイル、並びに周辺部及び深さプロファイルを横断する複数の曲率を含む。各曲率は、周辺部と交差し、第1の曲率半径を有する第1の円弧を備え、周辺部における各第1の円弧に対する接線は、ある角度で配向される。
実施例7−各曲率が、第2の曲率半径を有する第2の円弧を備える、実施例6のエンドエフェクタ。第2の曲率半径は、第1の曲率半径と異なる。
実施例8−角度が、55度〜80度である、実施例6又は7のエンドエフェクタ。
実施例9−境界面が、周辺部から深さプロファイルに向かって延在する第1の側壁と、周辺部から深さプロファイルに向かって延在する第2の側壁と、第1の側壁と第2の側壁との中間に延在する変曲面と、を更に含む、実施例6、7、又は8のエンドエフェクタ。変曲面は、平坦面を欠いている。
実施例10−カップの深さが、カップの長さに沿って変化する、実施例6、7、8、又は9のエンドエフェクタ。
実施例11−脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジを備えるエンドエフェクタ。エンドエフェクタは、平面を含むアンビルを更に備え、複数のポケットが平面内に画定されている。複数のポケットは、ステープルの脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含む。カップは、境界面を含む。境界面は、周辺部、カップの長さに沿ってカップの深さを画定する深さプロファイル、並びに周辺部及び深さプロファイルと交差する長手方向にオフセットされた複数のプロファイル曲率、を含む。プロファイル曲率は、第1の角度で周辺部と交差する。
実施例12−エンドエフェクタが、開放位置とクランプ位置との間で移動可能である、実施例11のエンドエフェクタ。脚部は、エンドエフェクタがクランプ位置にあるときに、カップと位置合わせされる。
実施例13−複数のプロファイル曲率が、第1の曲率及び第2の曲率を含む、実施例11又は12のエンドエフェクタ。カップの周辺部は、ステープル入口領域、ステープル出口領域、及びステープル入口領域とステープル出口領域との中間の移行領域の周りに延在する。第1の曲率及び第2の曲率は、移行領域内で周辺部と交差する。
実施例14−複数のプロファイル曲率が、ステープル入口領域において第2の角度で周辺部と交差する第3の曲率を更に含む、実施例13のエンドエフェクタ。第2の角度は、第1の角度と異なる。
実施例15−複数のプロファイル曲率が、ステープル出口領域において第2の角度で周辺部と交差する第3の曲率を更に含む、実施例13のエンドエフェクタ。第2の角度は、第1の角度と異なる。
実施例16−境界面が、カップの第1の側面から延在する第1の側壁と、カップの第2の側面から延在する第2の側壁と、底面と、を更に含む、実施例13のエンドエフェクタ。第1の側壁及び第2の側壁は、底面で合流する。第1の側壁は、移行領域の長さに沿って第1の角度で平面と接する。
実施例17−第2の側壁が、移行領域の長さに沿って第1の角度で平面と接する、実施例16のエンドエフェクタ。
実施例18−第1の角度が、55度〜80度である、実施例11、12、13、14、15、16、又は17のエンドエフェクタ。
実施例19−プロファイル曲率が、直線部分を欠いている、実施例11、12、13、14、15、16、17、又は18のエンドエフェクタ。
実施例20−各プロファイル曲率が、放物線状の曲率を含む、実施例11、12、13、14、15、16、17、18、又は19のエンドエフェクタ。
実施例21−第1の脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジを備えるエンドエフェクタ。エンドエフェクタは、組織圧縮面を含むアンビルを更に備え、複数のポケットが組織圧縮面内に画定されている。複数のポケットは、第1の脚部を形成するように構成された第1のカップを含むポケットを含む。第1のカップは、第1の側面、第2の側面、及び第1の側面と第2の側面との中間の底部を含む。底部は、組織圧縮面に対する深さを画定し、深さは、底部の長さに沿って長手方向に変化する。第1のカップは、第1の側面から底部まで延在する第1の側壁であって、第1の完全に湾曲した表面を画定する、第1の側壁、及び第2の側面から底部まで延在する第2の側壁を更に含む。第2の側壁は、第2の完全に湾曲した表面を画定する。
実施例22−第1のカップが、平坦面を欠いている、実施例21のエンドエフェクタ。
実施例23−ポケットが、組織圧縮面と第1の側面との中間の第1のはす縁部と、組織圧縮面と第2の側面との中間の第2のはす縁部と、を更に含む、実施例21又は22のエンドエフェクタ。
実施例24−ポケットが、第2のカップを更に含む、実施例21、22、又は23のエンドエフェクタ。ステープルは、ステープルの第2の脚部を形成するように構成された第2の脚部を更に含む。ポケットは、第1のカップ及び第2のカップを通って延在する長手方向軸に対して両側対称であり、ポケットは、長手方向軸に垂直に配向され第1のカップ及び第2のカップから等距離で離間配置された横軸に対して両側対称である。
実施例25−第1のカップが、第1の側面から第2の側面まで延在する複数の境界曲線を更に含む、実施例21、22、23、又は24のエンドエフェクタ。各境界曲線は、底部に沿って位置付けられた変曲部を含む。境界曲線は、第1の側面及び第2の側面に沿って一定角度で組織圧縮面を横断する。
実施例26−境界曲線が、放物線状の曲線を画定する、実施例25のエンドエフェクタ。
実施例27−第1の脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジを備えるエンドエフェクタ。エンドエフェクタは、組織圧縮面を含むアンビルを更に備え、複数のポケットが組織圧縮面内に画定されている。複数のポケットは、第1の脚部を形成するように構成された第1のカップを含むポケットを含む。第1のカップは、第1の側面、第2の側面、及び第1の側面と第2の側面との中間の底部を含む。底部は、組織圧縮面に対する深さを画定し、深さは、底部の長さに沿って長手方向に変化する。第1のカップは、第1の側面と第2の側面との中間に延在する複数の放物線状の境界曲線を更に含む。
実施例28−第1のカップが、入口領域と、出口領域と、入口領域と出口領域との中間の移行領域と、第1の側面から底部に向かって延在する側壁と、を更に含む、実施例27のエンドエフェクタ。第1の側面における側壁に対する接線は、入口領域、出口領域、及び移行領域において一定角度で配向される。
実施例29−第1のカップが、完全に湾曲した境界面を画定する、実施例27又は28のエンドエフェクタ。
実施例30−第1のカップが、第1の側面から底部に向かって延在する第1の側壁と、第2の側面から底部に向かって延在する第2の側壁と、を更に含み、各放物線状の境界曲線が、底部に沿って位置付けられた頂点を含む、実施例27、28、又は29のエンドエフェクタ。
実施例31−第1の側壁が、第1の完全に湾曲した境界面を画定する、実施例30のエンドエフェクタ。第2の側壁は、第2の完全に湾曲した境界面を画定する。
実施例32−ポケットが、組織圧縮面と第1の側面との中間の第1のはす縁部と、組織圧縮面と第2の側面との中間の第2のはす縁部と、を更に備える、実施例27、28、29、30、又は31のエンドエフェクタ。
実施例33−ステープルが、第2の脚部を更に含む、実施例27、28、29、30、31、又は32のエンドエフェクタ。ポケットは、第2の脚部を形成するように構成された第2のカップを更に含む。ポケットは、第1のカップ及び第2のカップを通って延在する長手方向軸に対して両側対称であり、ポケットは、長手方向軸に垂直に配向され第1のカップ及び第2のカップから等距離で離間配置された横軸に対して両側対称である。
実施例34−第1の脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジを備えるエンドエフェクタ。エンドエフェクタは、平面を含むアンビルを更に備え、複数のポケットが平面内に画定されている。複数のポケットは、第1の脚部を形成するように構成された第1のカップを含むポケットを含む。第1のカップは、底部を含む完全に湾曲した境界面を画定し、底部は、平面に対して深さを画定する。深さは、底部の長さに沿って長手方向に変化する。
実施例35−ステープルが、第2の脚部を更に含む、実施例34のエンドエフェクタ。ポケットは、第2の脚部を形成するように構成された第2のカップを更に含む。ポケットは、第1のカップ及び第2のカップを通って延在する長手方向軸に対して両側対称であり、ポケットは、長手方向軸に垂直に配向され第1のカップ及び第2のカップから等距離で離間配置された横軸に対して両側対称である。
実施例36−第1のステープルが、第2の脚部を更に含む、実施例34又は35のエンドエフェクタ。ポケットは、第2の脚部を形成するように構成された第2のカップを更に含む。第2のカップは、第2の底部を含む第2の完全に湾曲した境界面を画定する。第2の底部は、平面に対して第2の深さを画定する。第2の深さは、第2の底部の長さに沿って長手方向に変化する。
実施例37−第1のカップが、第1の側面、第2の側面、及び第1の側面と第2の側面との中間に延在する複数の放射線状の境界曲線、を更に含む、実施例34、35、又は36のエンドエフェクタ。
実施例38−第1のカップが、入口領域、出口領域、及び入口領域と出口領域との中間の移行領域に沿って延在する第1の側面を更に含む、実施例34、35、36、は37のエンドエフェクタ。第1のカップは、第1の側面から底部に向かって延在する側壁を更に含み、第1の側面における側壁に対する接線は、入口領域、出口領域、及び移行領域において一定角度で配向される。
実施例39−第1の側面における側壁に対する接線が、55度〜80度の角度で配向される、実施例38のエンドエフェクタ。
実施例40−ポケットが、ポケットの第1の側面に沿って延在する第1のはす縁部と、ポケットの第2の側面に沿って延在する第2のはす縁部と、を更に含む、実施例34、35、36、37、38、又は39のエンドエフェクタ。
実施例41−開放位置と閉鎖位置との間で移動可能なアンビルを備える外科用エンドエフェクタ。アンビルは、平面を含み、複数の形成ポケットが、平面内に画定されている。複数の形成ポケットは、第1の深さを有する第1の形成ポケット、及び第2の深さを有する第2の形成ポケット、を備え、第2の深さは第1の深さと異なる。外科用エンドエフェクタは、デッキを備えるステープルカートリッジを更に備える。デッキは、第1のポケットと位置合わせされた第1の部分、第2のポケットと位置合わせされた第2の部分、及び第1の部分と第2の部分との中間の段差、を含む。ステープルカートリッジは、複数の駆動器を更に備える。複数の駆動器は、第1のポケットと位置合わせされ、未発射位置と発射済位置との間で第1の距離を移動可能である第1の駆動器、及び第2のポケットと位置合わせされ、未発射位置と発射済位置との間で第2の距離を移動可能である第2の駆動器、を含む。第2の距離は、第1の距離と異なる。ステープルカートリッジは、複数のステープルを更に備える。複数のステープルは、第1の駆動器によって支持される第1のステープルであって、第1の駆動器と第1のポケットとの中間の第1の形成高さに形成される、第1のステープルを含む。複数のステープルは、第2の駆動器によって支持される第2のステープルであって、第2の駆動器と第2のポケットとの中間の第2の形成高さに形成される、第2のステープルを更に含む。第1の形成高さは、第2の形成高さに等しい。
実施例42−第1の距離と第2の距離との差が、第1の深さと第2の深さとの差に対応する、実施例41の外科用エンドエフェクタ。
実施例43−第1のステープルが、第1の未形成高さを有し、第2のステープルが、第2の未形成高さを有し、第2の未形成高さは第1の未形成高さに等しい、実施例41又は42の外科用エンドエフェクタ。
実施例44−第1のステープルが、第1の未形成高さを有し、第2のステープルが、第2の未形成高さを有し、第2の未形成高さは第1の未形成高さと異なる、実施例41又は42の外科用エンドエフェクタ。
実施例45−ステープルカートリッジが、交換可能である、実施例41、42、43、又は44に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例46−第1の組織間隙が、第1の部分と平面との間に画定されており、第2の組織間隙が、第2の部分と平面との間に画定されており、第1の組織間隙は第2の組織間隙よりも小さい、実施例41、42、43、44、又は45の外科用エンドエフェクタ。
実施例47−第1の部分が、第2の部分の横方向外側にある、実施例41、42、43、44、45、又は46の外科用エンドエフェクタ。
実施例48−複数の第1のステープルを備えるステープル形成装置であって、各第1のステープルが、第1の駆動面によって支持されている、ステープル形成装置。ステープル形成装置は、複数の第2のステープルを更に備え、各第2のステープルは、第2の駆動面によって支持されている。ステープル形成装置は、組織圧縮面を更に備え、複数の形成ポケットが組織圧縮面内に画定されている。複数の形成ポケットは、各々が第1の深さを有する第1の形成ポケットの長手方向列を含み、各第1の形成ポケットは、第1のステープルのうちの1つを、形成高さの第1の範囲内の第1の形成高さに形成するように構成されている。複数の形成ポケットは、各々が第2の深さを有する第2の形成ポケットの長手方向列を更に含む。第2の深さは第1の深さと異なっており、各第2の形成ポケットは、第2のステープルのうちの1つを、形成高さの第2の範囲内の形成高さに形成するように構成されている。形成高さの第2の範囲は、形成高さの第1の範囲に等しい。
実施例49−第1の深さが、第2の深さの2倍である、実施例48のステープル形成装置。
実施例50−第1の形成ポケットの長手方向列が、第2の形成ポケットの長手方向列の横方向外側にある、実施例48又は49のステープル形成装置。
実施例51−デッキを含むステープルカートリッジを更に備え、各第1の駆動面が、第1のステープルのうちの1つを、デッキに対して第1の過剰駆動距離だけ駆動させるように構成されている、実施例48、49、又は50のステープル形成装置。第1の過剰駆動距離は、第1の深さに対応し、各第2の駆動面は、第2のステープルのうちの1つを、デッキに対して第2の過剰駆動距離だけ駆動させるように構成されている。第2の過剰駆動距離は、第2の深さに対応する。
実施例52−デッキが、段付き面を更に備える、実施例51のステープル形成装置。
実施例53−各第1の駆動面が、未発射位置と発射済位置との間で第1の距離を移動可能である、実施例48、49、50、51、又は52のステープル形成装置。各第2の駆動面は、未発射位置と発射済位置との間で第2の距離を移動可能である。第2の距離は、第1の距離と異なる。
実施例54−第1の距離と第2の距離との差が、第1の深さと第2の深さとの差に対応する、実施例53のステープル形成装置。
実施例55−組織圧縮面を含むアンビルを備える外科用エンドエフェクタであって、複数の形成ポケットが組織圧縮面内に画定されている、外科用エンドエフェクタ。複数の形成ポケットは、第1の深さを有する第1の形成ポケット、及び第2の深さを有する第2の形成ポケット、を含み、第2の深さは第1の深さと異なる。外科用エンドエフェクタは、ステープルカートリッジを更に備える。ステープルカートリッジは、第1の駆動器と第2の駆動器とを含む複数の駆動器を備える。ステープルカートリッジは、複数のステープルを更に備える。複数のステープルは、第1の未形成高さを有し、かつ第1の駆動器によって支持される第1のステープルであって、第1の駆動器によって第1のポケットとの接触を形成するように第1の距離だけ駆動され、第1の形成高さに形成される、第1のステープルを含む。複数のステープルは、第2の未形成高さを有し、かつ第2の駆動器によって支持される第2のステープルをであって、第2の駆動器によって第2のポケットとの接触を形成するように第2の距離だけ駆動され、第2の形成高さに形成される、第2のステープルを更に含む。第2の距離は、第1の距離と異なる。第2の形成高さは、第1の形成高さと実質的に同じである。第1の距離と第2の距離との差は、第1の深さと第2の深さとの差に対応する。
実施例56−組織圧縮面が、平面を含む、実施例55の外科用エンドエフェクタ。平面は、第1の部分であって、第1の形成ポケットが第1の部分に画定されている、第1の部分を含む。平面は、第1の部分の横方向外側にある第2の部分であって、第2の形成ポケットが第2の部分に画定されている、第2の部分を更に含む。
実施例57−外科用エンドエフェクタは、開放構成と閉鎖構成との間で移動可能であり、外科用エンドエフェクタが閉鎖構成にあるときに、一定の組織間隙が、ステープルカートリッジと平面の第1の部分及び第2の部分との間に画定される、実施例56の外科用エンドエフェクタ。
実施例58−外科用エンドエフェクタは、開放構成と閉鎖構成との間で移動可能であり、第1の組織間隙が、ステープルカートリッジと第1の部分との間に画定され、第2の組織間隙が、ステープルカートリッジと第2の部分との間に画定され、第1の組織間隙は組織間隙と異なる、実施例56又は57の外科用エンドエフェクタ。
実施例59−ステープル発射ストローク中に、第1の駆動器を第1の持ち上げ長さだけ変位させるように構成され、かつ第2の駆動器を第2の持ち上げ長さだけ変位させるように構成されたスレッドを更に備える、実施例55、56、57、又は58の外科用エンドエフェクタ。第1の持ち上げ長さは、第2の持ち上げ長さと異なる。
実施例60−ステープルカートリッジが、デッキを更に備える、実施例55、56、57、58、又は59の外科用エンドエフェクタ。第1の駆動器は、第1のステープルを、デッキに対して第1の過剰駆動距離だけ駆動させるように構成されており、第1の過剰駆動距離は、第1の深さに対応する。第2の駆動器は、第2のステープルを、デッキに対して第2の過剰駆動距離だけ駆動させるように構成されており、第2の過剰駆動距離は、第2の深さに対応する。
実施例61−ステープルが、ステープル直径を有し、第1の深さはステープル直径と等しく、第2の深さはステープル直径の2倍に等しい、実施例55、56、57、58、59、又は60の外科用エンドエフェクタ。
実施例62−締結具カートリッジを受容するように構成された細長チャネルを備えるエンドエフェクタを備える外科用器具組立体。細長チャネルは、ブレースを備える。外科用器具組立体は、関節運動駆動組立体を含むシャフトを更に備える。関節運動駆動組立体は、細長チャネルに枢動可能に連結された関節リンクを備える。関節リンクは、エンドエフェクタが完全関節運動構成にあるときにブレースを受容するように構成されたポケットを含む。
実施例63−ブレースが、複数の第1の平坦面を含む外側表面を備える、実施例62の外科用器具組立体。ポケットは、複数の第2の平坦面を含む内側表面を備える。第2の平坦面は、第1の平坦面に相補的である。
実施例64−シャフトが長手方向軸に沿って延在する、実施例62又は63の外科用器具組立体。関節リンクは、枢動軸で細長チャネルに枢動可能に連結され、枢動軸は、長手方向軸から横方向にオフセットされている。
実施例65−関節運動駆動組立体が、関節リンクに連結された関節ロッドを更に備える、実施例62、63、又は64の外科用器具組立体。関節ロッドの遠位変位は、エンドエフェクタを完全関節運動構成に向かって枢動させるように構成されている。
実施例66−関節運動駆動組立体が、関節ロッドの軸方向変位を選択的に防止するように構成された関節運動ロックを更に備える、実施例65の外科用器具組立体。
実施例67−締結具カートリッジを更に備える、実施例62、63、64、65、又は66の外科用器具組立体。
実施例68−シャフトと、近位部分を含むエンドエフェクタであって、近位部分がブレースを備える、エンドエフェクタと、を備える外科用器具組立体。外科用器具組立体は、第1の関節運動構成と第2の関節運動構成との間でシャフトに対してエンドエフェクタを関節運動させるように構成された関節運動組立体を更に備える。関節運動組立体は、凹部を含む関節運動駆動器を備える。凹部は、エンドエフェクタが第1の関節運動構成にあるときにブレースを受容するように構成されている。
実施例69−エンドエフェクタが、ステープルカートリッジを受容するように構成された細長チャネルを備える、実施例68の外科用器具組立体。細長チャネルは、ブレースを備える。
実施例70−ステープルカートリッジを更に備える、実施例69の外科用器具組立体。
実施例71−ブレースが、細長チャネルから突出するポストを備える、実施例69又は70の外科用器具組立体。
実施例72−ポストが、複数の平坦面を含む外側表面を備える、実施例71の外科用器具組立体。
実施例73−凹部が、複数の第2の平坦面を含む内側表面を備える、実施例72の外科用器具組立体。複数の第2の平坦面は、ポストの平坦面に相補的である。
実施例74−関節運動駆動器が、関節リンクを備える、実施例69、70、71、72、又は73の外科用器具組立体。関節リンクは、近位端部及び遠位端部を備える。近位端部は、関節ロッドに連結されている。遠位端部は、細長チャネルに枢動可能に連結されている。
実施例75−シャフトが、長手方向軸に沿って延在する、実施例74の外科用器具組立体。関節リンクの遠位端部は、長手方向軸から横方向にオフセットされている。
実施例76−第2のブレースを更に備える、実施例68、69、70、71、72、73、74、又は75の外科用器具組立体。関節運動駆動器は、エンドエフェクタが第2の関節運動構成にあるときに第2のブレースを受容するように構成された第2の凹部を備える。
実施例77−第2の関節運動構成が、第1の関節運動構成から少なくとも120度オフセットされている、実施例68、69、70、71、72、73、74、75、又は76の外科用器具組立体。
実施例78−シャフトとエンドエフェクタとを備える、外科用器具組立体。エンドエフェクタは、締結具カートリッジを受容するように構成された細長チャネルを備える。外科用器具組立体は、シャフトとエンドエフェクタとの中間の関節運動組立体を更に備える。関節運動組立体は、シャフトに対してエンドエフェクタを関節運動させるように構成されている。関節運動組立体は、細長チャネルに枢動可能に連結された関節リンクを備える。外科用器具組立体は、関節リンクが圧縮されたときに、関節リンクの座屈に対抗するための手段を更に備える。
実施例79−締結具カートリッジを更に備える、実施例78の外科用器具組立体。
実施例80−シャフトとエンドエフェクタとを備える、外科用器具組立体。エンドエフェクタは、締結具カートリッジを受容するように構成された細長チャネルを備える。外科用器具組立体は、シャフトに対してエンドエフェクタを関節運動させるように構成された関節運動組立体を更に備える。関節運動組立体は、エンドエフェクタに枢動可能に連結された関節運動駆動器を備える。外科用器具組立体は、エンドエフェクタが完全関節運動構成にあるときに関節運動駆動器をブレースするための手段を更に備える。
実施例81−締結具カートリッジを更に備える、実施例80の外科用器具組立体。
実施例82−シャフトとエンドエフェクタとを備える、外科用器具組立体。エンドエフェクタは、近位端部及び遠位端部を備える。外科用器具組立体は、エンドエフェクタの近位端部をシャフトに回転可能に接続する関節継手を更に備える。外科用器具組立体は、第1の関節運動構成と第2の関節運動構成との間でシャフトに対してエンドエフェクタを関節運動させるように構成された関節運動組立体を更に備える。関節運動組立体は、近位及び遠位に移動可能な長手方向関節運動駆動器を備える。関節運動組立体は、長手方向関節運動駆動器をエンドエフェクタに接続するリンクを更に備える。関節運動組立体は、関節運動駆動器の近位移動及び遠位移動を妨げずにエンドエフェクタを関節運動させるが、エンドエフェクタの逆回転に抵抗して、関節運動駆動器の逆駆動を防止する機構を更に備える。
本明細書に記載された外科用器具システムの多くは、電気モータにより動作するが、本明細書に記載された外科用器具システムは、任意の好適な方式で動作することができる。様々な例において、本明細書で説明した外科用器具システムは、例えば、手動操作トリガにより動作することができる。ある特定の例において、本明細書に開示されるモータは、ロボット制御システムの部分(複数可)を備えてもよい。更に、本明細書に開示されるエンドエフェクタ及び/又は器具組立体のいずれもロボット手術器具システムと共に利用することができる。例えば、米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在の米国特許第9,072,535号は、ロボット外科用器具システムのいくつかの例をより詳細に開示している。
本明細書に記載された外科用器具システムは、ステープルの配備及び変形と関連させて説明されているが、本明細書に記載された実施形態は、これに限定されない。ステープル以外の締結具、例えばクランプ又はタックなどを配備する、様々な実施形態も想到される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する、様々な実施形態も想到される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱して封止するように構成された電極を備え得る。また例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを加えることができる。
以下の開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
−米国特許第5,403,312号、発明の名称「ELECTROSURGICAL HEMOSTATIC DEVICE」、1995年4月4日に発行、
−米国特許第7,000,818号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、2006年2月21日に発行、
−米国特許第7,422,139号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH TACTILE POSITION FEEDBACK」、2008年9月9日に発行、
−米国特許第7,464,849号、発明の名称「ELECTRO−MECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSURE SYSTEM AND ANVIL ALIGNMENT COMPONENTS」、2008年12月16日に発行、
−米国特許第7,670,334号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」、2010年3月2日に発行、
−米国特許第7,753,245号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、2010年7月13日に発行、
−米国特許第8,393,514号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」、2013年3月12日に発行、
−米国特許出願第11/343,803号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」、現在は、米国特許第7,845,537号、
−米国特許出願第12/031,573号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT HAVING RF ELECTRODES」、2008年2月14日に出願、
−米国特許出願第12/031,873号、発明の名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」、2008年2月15日に出願、現在は米国特許第7,980,443号、
−米国特許出願第12/235,782号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,210,411号、
−米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在は米国特許第8,608,045号、
−米国特許出願第12/647,100号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT WITH ELECTRIC ACTUATOR DIRECTIONAL CONTROL ASSEMBLY」、2009年12月24日に出願、現在は、米国特許第8,220,688号、
−米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」、2012年9月29日に出願、現在は米国特許第8,733,613号、
−米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、2011年2月28日に出願、現在は米国特許第8,561,870号、
−米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号、
−米国特許出願第13/524,049号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、2012年6月15日に出願、現在は、米国特許第9,101,358号、
−米国特許出願第13/800,025号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、2013年3月13日に出願、現在は、米国特許第9,345,481号、
−米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、2013年3月13日に出願、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号、
−米国特許出願公開第2007/0175955号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH CLOSURE TRIGGER LOCKING MECHANISM」、2006年1月31日に出願、及び、
−米国特許出願公開第2010/0264194号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH AN ARTICULATABLE END EFFECTOR」、2010年4月22日に出願、現在は米国特許第8,308,040号。
特定の実施形態と共に本明細書で様々なデバイスについて説明したが、それらの実施形態に対して修正及び変更が実施されてもよい。特定の特徴、構造又は特性を、1つ又は2つ以上の実施形態で、任意の適切な様式で組み合わせてもよい。したがって、一実施形態に関して図示又は説明される特定の特徴、構造、又は特性は、無制限に、1つ又は2つ以上のその他の実施形態の特徴、構造、又は特性と全て、あるいは、部分的に組み合わされてよい。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。更に、様々な実施形態に従って、所与の機能(複数可)を実行するために、単一の構成要素を複数の構成要素に置き換えてもよく、また複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えてもよい。以上の説明及び以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変形形態を全て包含することが意図される。
本明細書に開示されるデバイスは、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、デバイスは少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整には、デバイスの分解工程、それに続くデバイスの特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後のデバイスの再組立工程の任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。具体的には、再調整の施設及び/又は外科チームは、デバイスを分解することができ、デバイスの特定の部品を洗浄及び/又は交換した後、デバイスをその後の使用のために再組立することができる。当業者であれば、デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用できることを理解するであろう。こうした技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本出願の範囲内にある。
本明細書に開示のデバイスは、手術前に処理され得る。最初に、新品又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄されてもよい。次いで、器具を滅菌してよい。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEKバッグなどの、閉鎖され密封された容器に入れられる。次いで、容器及び器具を、γ線、X線、及び/又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線野に置くことができる。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。次いで、滅菌済みの器具を滅菌容器内で保管してよい。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。デバイスはまた、β線、γ線、エチレンオキシド、過酸化水素プラズマ、及び/又は水蒸気が挙げられるが、これらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の他の技術を用いて滅菌され得る。
代表的な設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般的原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用、又は適合を包含するものとする。
その全体又は部分において参照により本明細書に組み込まれるものとする全ての特許、刊行物、又はその他の開示文献は、組み込まれる資料が本開示に記載される既存の定義、記述、又はその他の開示内容と矛盾しない範囲においてのみ本明細書に組み込まれるものとする。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれるものとするが、既存の定義、記述、又は本明細書に記載される他の開示文献と矛盾する任意の文献、又はそれらの部分は、組み込まれる文献と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれるものとする。
〔実施の態様〕
(1) エンドエフェクタであって、
脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジと、
組織圧縮面を含むアンビルであって、複数のポケットが前記組織圧縮面内に画定されており、前記複数のポケットが、前記脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含み、前記カップが、
周辺部、
前記カップの長さに沿って前記カップの深さを画定する深さプロファイル、
前記周辺部から前記深さプロファイルに向かって延在する第1の湾曲側壁、及び
前記周辺部から前記深さプロファイルに向かって延在する第2の湾曲側壁、
を含む、境界面を含み、前記第1の湾曲側壁及び前記第2の湾曲側壁が、前記カップの長さの大半に沿って一定角度で前記周辺部と交差する、アンビルと、を備える、エンドエフェクタ。
(2) 前記境界面が、平坦面を欠いている、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(3) 前記一定角度が、55度〜80度である、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(4) 前記境界面が、前記第1の湾曲側壁と前記第2の湾曲側壁との中間の底面を更に含み、前記第1の湾曲側壁が、第1の断面場所において第1の曲率半径を有し、前記底面が、前記第1の断面場所において第2の曲率半径を有し、前記第2の曲率半径は前記第1の曲率半径と異なる、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(5) 前記底面が、前記底面の長さに沿って可変の曲率半径を有する、実施態様4に記載のエンドエフェクタ。
(6) エンドエフェクタであって、
脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジと、
平面を含むアンビルであって、複数のポケットが前記平面内に画定されており、前記複数のポケットが、前記脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含み、前記カップが、
周辺部、
前記カップの長さに沿って前記カップの深さを画定する深さプロファイル、
前記周辺部及び前記深さプロファイルを横断する複数の曲率、
を含む、境界面を含み、各前記曲率が、前記周辺部と交差し、第1の曲率半径を有する第1の円弧を備え、前記周辺部における各前記第1の円弧に対する接線が、ある角度で配向される、アンビルと、を備える、エンドエフェクタ。
(7) 各前記曲率が、第2の曲率半径を有する第2の円弧を備え、前記第2の曲率半径は前記第1の曲率半径と異なる、実施態様6に記載のエンドエフェクタ。
(8) 前記角度が、55度〜80度である、実施態様6に記載のエンドエフェクタ。
(9) 前記境界面が、
前記周辺部から前記深さプロファイルに向かって延在する第1の側壁と、
前記周辺部から前記深さプロファイルに向かって延在する第2の側壁と、
前記第1の側壁と前記第2の側壁との中間に延在する変曲面と、を更に含み、前記変曲面は平坦面を欠いている、実施態様6に記載のエンドエフェクタ。
(10) 前記カップの深さが、前記カップの長さに沿って変化する、実施態様6に記載のエンドエフェクタ。
(11) エンドエフェクタであって、
脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジと、
平面を含むアンビルであって、複数のポケットが前記平面内に画定されており、前記複数のポケットが、前記ステープルの前記脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含み、前記カップが、
周辺部、
前記カップの長さに沿って前記カップの深さを画定する深さプロファイル、及び
前記周辺部及び前記深さプロファイルと交差する長手方向にオフセットされた複数のプロファイル曲率、
を含む、境界面を含み、前記プロファイル曲率は第1の角度で前記周辺部と交差する、アンビルと、を備える、エンドエフェクタ。
(12) 前記エンドエフェクタが、開放位置とクランプ位置との間で移動可能であり、前記脚部は、前記エンドエフェクタが前記クランプ位置にあるときに、前記カップと位置合わせされる、実施態様11に記載のエンドエフェクタ。
(13) 前記複数のプロファイル曲率が、第1の曲率及び第2の曲率を含み、前記カップの前記周辺部が、ステープル入口領域、ステープル出口領域、及び前記ステープル入口領域と前記ステープル出口領域との中間の移行領域の周りに延在し、前記第1の曲率及び前記第2の曲率が、前記移行領域内で前記周辺部と交差する、実施態様11に記載のエンドエフェクタ。
(14) 前記複数のプロファイル曲率が、前記ステープル入口領域において第2の角度で前記周辺部と交差する第3の曲率を更に含み、前記第2の角度は前記第1の角度と異なる、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
(15) 前記複数のプロファイル曲率が、前記ステープル出口領域において第2の角度で前記周辺部と交差する第3の曲率を更に含み、前記第2の角度は前記第1の角度と異なる、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
(16) 前記境界面が、
前記カップの第1の側面から延在する第1の側壁と、
前記カップの第2の側面から延在する第2の側壁と、
底面と、を更に含み、前記第1の側壁及び前記第2の側壁が、前記底面で合流し、前記第1の側壁が、前記移行領域の長さに沿って前記第1の角度で前記平面と接する、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
(17) 前記第2の側壁が、前記移行領域の長さに沿って前記第1の角度で前記平面と接する、実施態様16に記載のエンドエフェクタ。
(18) 前記第1の角度が、55度〜80度である、実施態様11に記載のエンドエフェクタ。
(19) 前記プロファイル曲率が、直線部分を欠いている、実施態様11に記載のエンドエフェクタ。
(20) 各前記プロファイル曲率が、放物線状の曲率を含む、実施態様11に記載のエンドエフェクタ。

Claims (20)

  1. エンドエフェクタであって、
    脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジと、
    組織圧縮面を含むアンビルであって、複数のポケットが前記組織圧縮面内に画定されており、前記複数のポケットが、前記脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含み、前記カップが、
    周辺部、
    前記カップの長さに沿って前記カップの深さを画定する深さプロファイル、
    前記周辺部から前記深さプロファイルに向かって延在する第1の湾曲側壁、及び
    前記周辺部から前記深さプロファイルに向かって延在する第2の湾曲側壁、
    を含む、境界面を含み、前記第1の湾曲側壁及び前記第2の湾曲側壁が、前記カップの長さの大半に沿って一定角度で前記周辺部と交差する、アンビルと、を備える、エンドエフェクタ。
  2. 前記境界面が、平坦面を欠いている、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
  3. 前記一定角度が、55度〜80度である、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
  4. 前記境界面が、前記第1の湾曲側壁と前記第2の湾曲側壁との中間の底面を更に含み、前記第1の湾曲側壁が、第1の断面場所において第1の曲率半径を有し、前記底面が、前記第1の断面場所において第2の曲率半径を有し、前記第2の曲率半径は前記第1の曲率半径と異なる、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
  5. 前記底面が、前記底面の長さに沿って可変の曲率半径を有する、請求項4に記載のエンドエフェクタ。
  6. エンドエフェクタであって、
    脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジと、
    平面を含むアンビルであって、複数のポケットが前記平面内に画定されており、前記複数のポケットが、前記脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含み、前記カップが、
    周辺部、
    前記カップの長さに沿って前記カップの深さを画定する深さプロファイル、
    前記周辺部及び前記深さプロファイルを横断する複数の曲率、
    を含む、境界面を含み、各前記曲率が、前記周辺部と交差し、第1の曲率半径を有する第1の円弧を備え、前記周辺部における各前記第1の円弧に対する接線が、ある角度で配向される、アンビルと、を備える、エンドエフェクタ。
  7. 各前記曲率が、第2の曲率半径を有する第2の円弧を備え、前記第2の曲率半径は前記第1の曲率半径と異なる、請求項6に記載のエンドエフェクタ。
  8. 前記角度が、55度〜80度である、請求項6に記載のエンドエフェクタ。
  9. 前記境界面が、
    前記周辺部から前記深さプロファイルに向かって延在する第1の側壁と、
    前記周辺部から前記深さプロファイルに向かって延在する第2の側壁と、
    前記第1の側壁と前記第2の側壁との中間に延在する変曲面と、を更に含み、前記変曲面は平坦面を欠いている、請求項6に記載のエンドエフェクタ。
  10. 前記カップの深さが、前記カップの長さに沿って変化する、請求項6に記載のエンドエフェクタ。
  11. エンドエフェクタであって、
    脚部を含むステープルを備えるステープルカートリッジと、
    平面を含むアンビルであって、複数のポケットが前記平面内に画定されており、前記複数のポケットが、前記ステープルの前記脚部を形成するように構成されたカップを含むポケットを含み、前記カップが、
    周辺部、
    前記カップの長さに沿って前記カップの深さを画定する深さプロファイル、及び
    前記周辺部及び前記深さプロファイルと交差する長手方向にオフセットされた複数のプロファイル曲率、
    を含む、境界面を含み、前記プロファイル曲率は第1の角度で前記周辺部と交差する、アンビルと、を備える、エンドエフェクタ。
  12. 前記エンドエフェクタが、開放位置とクランプ位置との間で移動可能であり、前記脚部は、前記エンドエフェクタが前記クランプ位置にあるときに、前記カップと位置合わせされる、請求項11に記載のエンドエフェクタ。
  13. 前記複数のプロファイル曲率が、第1の曲率及び第2の曲率を含み、前記カップの前記周辺部が、ステープル入口領域、ステープル出口領域、及び前記ステープル入口領域と前記ステープル出口領域との中間の移行領域の周りに延在し、前記第1の曲率及び前記第2の曲率が、前記移行領域内で前記周辺部と交差する、請求項11に記載のエンドエフェクタ。
  14. 前記複数のプロファイル曲率が、前記ステープル入口領域において第2の角度で前記周辺部と交差する第3の曲率を更に含み、前記第2の角度は前記第1の角度と異なる、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
  15. 前記複数のプロファイル曲率が、前記ステープル出口領域において第2の角度で前記周辺部と交差する第3の曲率を更に含み、前記第2の角度は前記第1の角度と異なる、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
  16. 前記境界面が、
    前記カップの第1の側面から延在する第1の側壁と、
    前記カップの第2の側面から延在する第2の側壁と、
    底面と、を更に含み、前記第1の側壁及び前記第2の側壁が、前記底面で合流し、前記第1の側壁が、前記移行領域の長さに沿って前記第1の角度で前記平面と接する、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
  17. 前記第2の側壁が、前記移行領域の長さに沿って前記第1の角度で前記平面と接する、請求項16に記載のエンドエフェクタ。
  18. 前記第1の角度が、55度〜80度である、請求項11に記載のエンドエフェクタ。
  19. 前記プロファイル曲率が、直線部分を欠いている、請求項11に記載のエンドエフェクタ。
  20. 各前記プロファイル曲率が、放物線状の曲率を含む、請求項11に記載のエンドエフェクタ。
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