JP2020524824A - 飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるためのシステム及び方法 - Google Patents

飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【構成】飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるためのコンピューター実施方法に関するものである。この方法は、航空機の飛行計画を受け取り、前記航空機から離陸時刻の詳細情報をオペレーションコントローラーに送信し、前記オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継し、前記スロットアロケーターが前記航空機の飛行時間と可変データを分析し、前記航空機が所定の航路上の地点に達するべきである特定の時間枠を前記スロットアロケーターが決定し、前記航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点に到達するように指示し、飛行中の前記航空機に、その航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点に到達した時点で、着陸時間帯を割り当てる。【選択図】図1

Description

本出願は、飛行中の航空機に着陸時間枠(Landing Time Slot)を割り当てるためのシステム及び方法に関するものである。特に、本システム及び方法は、出発した航空機の離陸時刻(the time the aircraft is airborne at departure)に基づいて、飛行中の航空機の着陸時間枠を割り当てるものであるが、これに限定したものではない。
現在の航空業界の課題の一つは、主要空港における混雑ないし渋滞(congestion)を減らすことである。この需要をみたすために行われる空港の拡張や新空港開港は、必ずしもこの問題を解決するものではなく、また、多くの要因により空港の拡張はいつでも実現可能であるとは限らない。
1977年以来、世界の航空交通量は15年ごとに倍増しており、その後も年々増加し続けている。毎日10万便以上のフライトが、世界中の空港で発着している。航空機に搭載されている技術は、地上管理(管制)や航空交通管理センター(air traffic management centers)の技術を上回っている。
国際航空運送協会(IATA)は、世界中で約300の空港を様々なレベルの混雑を抱える空港と特定し(identified)、レベル3(最も混雑している)とレベル2(非常に混雑している)に格付けした。これらの繁忙空港のほとんどはヨーロッパにある(例:ロンドンの主要3空港)。
乗客の不満は別として、混雑は排出量の増加による環境問題を引き起こす原因にもなる。また、燃料消費量の増加およびフライトの欠航などによる不要なコストを生み出し、空港とそのサービスプロバイダー、および関連事業の広報活動(PR)にも悪影響を及ぼす。
航空機を空港に着陸させるための従来の手順(procedure)の概要は以下の通りである。
航空会社は、規定および業界の手順(protocols)に従って特定の飛行計画(flight plan)を作成する。それには着陸時に考えられる様々な運用条件(operational variables)が考慮され、不測の事態(例えば目的地変更による予備の燃料)にも対応できるものである。飛行計画には出発前にいくつかのドラフト計画が作成されることがあり、機長(captain)によって最終的な飛行計画が承認される(signed off)。
フライトは、通常の航空会社、空港及び航空交通管理(ATM)の手順に沿って出発する。特に国際航空運送協会(IATA)が、レベル3もしくはレベル2に指定した繁忙空港において、通常、出発スロット(発着枠ないし出発便の空き)は、各フライトに割り当てられる。これは航空機の到着時刻とは関係なく(no bearing)、単に航空機を離陸させ、その飛行計画で特定された空域に移動させるためのものである。
航空機がひとたび離陸すると(ホイールアップ)、機内搭載のフライト管理システム(FMS)が、航空機からの離陸通知(アラートピン)を航空機空地データ通信システム(ACARS)を介して航空会社のオペレーションコントロールセンター(OCC)に送信する。航空機が、その飛行計画に沿って(along its flight plan route)所定の経過確認地点(wayfinding points)を通過すると、同様の通知がフライトの航行中に定期的に送信される。これにより、航空会社が、フライトのどの行程においても飛行中の航空機を追跡することができる。
アプローチコントロールまたは(空港の)ターミナルコントロールは、到着管理システム(A-MAN)(arrivals manager)でその日の空港の運用に合わせた着陸スロットを調整する。すなわち、着陸スロットは、その日の空域の容量及び運用上の制約を考慮した上で、航空交通管理プロバイダ(ATM)(air traffic management provider)により調整され割り当てられる。
航空機が、様々な管制空域(jurisdiction)を通過する際、位置、高度あるいは速度を変更するように指示されることがあり、これが最終的な到着時刻に影響を与える。
あらゆる変更事項は、フライト管理システム(FMS)に入力され、これによりフライトの時刻が調整される。位置警報情報(positional alert messages)は、ACARSシステム(Aircraft Communication Addressing and Reporting System)を通じて航空会社のオペレーションコントロールセンター(OCC)に送られ、航空会社はフライトの飛行状況を監視することができる。
本来、フライトが空港に到着したときにそのまま着陸でき、航空機がアプローチに到達した時点で着陸スロットを要求できることが理想である。アプローチコントロールは、その日の空域の容量に合わせて航空機の着陸を調整する。しかし、この方法は天候、空域の混雑、運用の遅延、医療上の緊急事態など、航空交通管理の流れに影響を与えるすべての状況によって左右される。
繁忙空港では、アプローチコントロールが、着陸スロットが空くまでの間、空中待機を指示することがよくある。
待機を指示された航空機は、着陸許可が下りるまで、空中待機、もしくは広域誘導(in a stack or extended vector)を強いられる。これには最長20分間、あるいは当日の運用状況による規制がある場合はさらに長くかかることもある。
最終的に、着陸スロットが空くと、航空機は着陸許可を与えられ、空中待機を解除される。
航空機を空港に着陸させるための従来の方法の大きな問題は、航空機を着陸空港空域で空中待機させることであるということが、上記の概要から明らかである。
従って、従来の方法の少なくともいくつかの欠点を補うシステム及び方法が必要となる。
以上により、(本発明は)飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てる(allocating)ためのコンピュータ実施方法(computer implemented method)を提供する。その実施方法は、以下の各手順ないし手段からなる。
航空機から飛行計画を受け取るための手順、
航空機が離陸時刻の詳細情報(message)をオペレーションコントローラーに送信するための手順、
オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継するための手順、
スロットアロケーターが、航空機の飛行時間と可変情報を分析するための手順、
スロットアロケーターが、航空機が所定の航路上の地点(predetermined geographical position。航空路上の地点、地理的位置ともいう。)に到達すべき特定の時間枠を計算するための手順、
および、計算に基づき、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるための手順、
からなる飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てる(allocating)ためのコンピュータ実施方法。
本発明の一態様では、着陸時間枠は航空機が離陸した後、既定の(predetermined)時間内に割り当てることができる。
本発明の別の態様では、着陸時間枠は航空機が離陸後3分間以内に割り当てられる。
本発明の更に別の態様では、航空機が特定の時刻に所定の航路上の地点に到達しないと予想される場合に、着陸時間枠を再度割り当てることからなる。
本発明の一態様では、航空機の着陸時間枠は、可変する情報の変化に応じて、再度割り当てることができる。
本発明の一態様では、可変する情報は、天候、空域の混雑、運用の遅延、あるいは医療上の緊急事態、またはその他の変動する要因のうち少なくとも一つを示す。
本発明の別の態様では、航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点に到着するように指示することができる。
本発明のさらなる態様では、航空機が待機態勢をとることなく、割り当てられた着陸時間内に目的空港に着陸できるよう指示する。
本発明の一態様では、航空機の離陸前に、初期予定着陸時間枠(an initial landing time slot)が航空機に割り当てられる場合もある。
本発明の別の態様では、到着時刻はスロットアロケーターの分析により決定され、初期予定着陸時間枠との整合性や互換性はない(not compatible with)。
本発明の一態様では、使用可能な複数の着陸時間枠の中から、代替の着陸時間枠(an alternative landing time slot)を検索するためのアルゴリズムを開始する。
本発明の更なる態様では、そのアルゴリズムにより、着陸時間枠の割り当てが決定される。
本発明の開示はまた、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるためのシステムに関するものである。このシステムは以下の各手段または手順(means)からなる。
航空機が飛行計画を受け取るための手段
航空機の離陸時刻の詳細情報をオペレーションコントローラーに送信するための手段
オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継するための手段
スロットアロケーターが、航空機の飛行時刻と可変する情報を分析するための手段スロットアロケーターが、航空機が所定の航路上の地点に到達するべき特定の時間枠を計算するための手段
そして、計算に基づき、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるための手段。
本発明の一態様では、航空機が特定の時刻に所定の航路上の地点に到達しないと予想される場合に、着陸時間枠を再度割り当てるための手段からなる。
本発明の別の態様では、航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点に到達するように指示するための手段からなる。
本発明のさらなる態様では、航空機が待機態勢をとることなく、割り当てられた着陸時間内に目的空港に着陸できるよう指示するための手段からなる。
更に、本発明の開示は、処理装置により実行された場合、処理装置が以下の手段からなることを実行するプログラムコードを組み込んだ、プロセッサ可読媒体手段(processor readable medium)製品(article)に関するものである。
航空機から飛行計画を受け取る手段、
航空機が離陸時刻の詳細情報をオペレーションコントローラーに送信する手段、
オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継する手段、
スロットアロケーターが、航空機の飛行時間と可変する情報を分析する手段、
スロットアロケーターが、航空機が所定の航路上の地点に到達するべき特定の時間枠を計算する手段、
そして、計算に基づき、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てる手段。
更に本発明の開示は、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるための方法に関するものである。その方法は以下の各手段からなる。
航空機から飛行計画を受け取る手段、
航空機が離陸時刻の詳細情報をオペレーションコントローラーに送信する手段、
オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継する手段、
スロットアロケーターが、航空機の飛行時間と可変する情報を分析する手段、
スロットアロケーターが、航空機が所定の航路上の地点に到達すべき特定の時間枠を計算する手段、
航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点に到達するように指示する手段、
そして、飛行中の航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点に到達した場合、その航空機に着陸時間枠を割り当てる手段。
さらに、本発明の開示は飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるためのシステムに関するものである。このシステムは、以下の手段からなることを実行するプロセッサを一つ以上備えたものからなる(processors configured to)。
航空機から飛行計画を受け取る手段、
航空機が離陸時刻の詳細情報をオペレーションコントローラーに送信する手段、
オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継する手段、
スロットアロケーターが、航空機の飛行時間と可変する情報を分析する手段、
スロットアロケーターが、航空機が所定の航路上の地点に到着すべき特定の時間枠を計算する手段、
航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点に到達するように指示する手段、
そして、飛行中の航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点に到達した場合、その航空機に着陸時間枠を割り当てる手段。
本発明の別の態様では、本開示は、空港において航空機に着陸時間枠を割り当てるためのコンピュータ実装方法又は実施方法(computer implemented method)に関するものである。航空機に既定の到着時間枠を割り当て、航空機が出発空港から出発した時刻を示す通知を受取り、既定の予定着陸時間枠と関係なく、航空機の離陸時間をもとに到着予定時刻を決定し、その空港到着時刻をもとに代替えの着陸時間枠を探すためにスロット割り当てアルゴリズムを開始する。またその代替えの着陸時間枠は、一連の利用可能な着陸時間枠の中で、できるだけ予定到着時刻に近いものである。このようにして、代替えの着陸時間枠を航空機に割り当てる手段からなる。
本発明の方法は、空港の到着管理システムに(arrivals manager system)代替えの着陸時間枠を通知することができる。
本発明の方法は、割り当てられた代替えの着陸時間枠が、到着管理システムにより了承されたという確認を取ることができる。
本発明の方法は、確認が取れた後、割り当てられた代替えの着陸時間枠を航空機に伝達する。必要に応じて、この中継は航空会社のオペレーションコントロールセンターで行われることができる。
本発明の方法は、確認が取れた後、割り当てられた代替えの着陸時間枠をデータベースに記録することができる。
本発明の方法は、既定の着陸時間枠が航空機の予定到着時刻に適応しないと判断すると、必要に応じてアルゴリズムが利用可能な着陸時間枠のリストを保有しているデータベースにアクセスし、予定到着時刻にできるだけ近い着陸時間枠を決定することができる。
本発明の方法は、航空機の出発地点と目的地空港の間にある所定の航路上の地点への航空機の到達時刻を示す通知を受信することができる。
本発明の方法は、代替えの着陸時間枠は航空機の空港予定到着時刻と関係なく、航空機が所定の航路上の地点に到達した時刻に基づいて決定されることができる。
本発明の方法は、次の代替えの着陸時間枠を探すために、航空機の空港予定到着時刻に基づいてスロットを割り当てるためのアルゴリズムを再開する。次の着陸時間枠は、一連の利用可能な着陸時間枠の中で、できるだけ予定到着時刻に近いものを割り当てることができる。
前述の方法を実行するためのシステムのいずれのステップも開示する。
さらに、本発明の開示は、実行された場合、着陸時間枠(landing time slot)を空港の航空機に割り当てるための方法をプロセッサに実行させる非一過性の命令(non-transitory instructions)を持つコンピュータ可読媒体(computer-readable medium)に関するものである。この方法は、航空機に既定の到着時間枠を割り当て、航空機が出発空港から出発した時刻を示す通知を受取り、既定の予定着陸時間枠と関係なく、航空機の離陸時刻時間をもとに到着時刻を決定し、その空港到着時刻をもとに代替えの着陸時間枠を探すためにスロット割り当てアルゴリズムを開始する。またその代替えの着陸時間枠は、一連の利用可能な着陸時間枠の中で、できるだけ予定到着時刻に近いものである。このようにして、代替えの着陸時間枠を航空機に割り当てることができる。
さらに、本発明の開示は、実行されると、空港の航空機に着陸時間枠を割りあてる方法を持つ1つまたは複数のモジュールを備えるシステムに関するものである。この方法は、航空機に既定の到着時間枠を割り当て、航空機が出発空港から出発した時刻を示す通知を受取り、既定の予定着陸時間枠と関係なく、航空機の離陸時間をもとに到着時刻を決定し、その空港到着時刻をもとに代替えの着陸時間枠を探すためにスロット割り当てアルゴリズムを開始する。またその代替えの着陸時間枠は、一連の利用可能な着陸時間枠の中で、できるだけ予定到着時刻に近いものである。このようにして、代替えの着陸時間枠を航空機に割り当てることができる。
本発明の開示は、着陸時間枠を空港の航空機に割り当てるための方法に関するものであることを理解されたい。この方法は、航空機に既定の到着時間枠を割り当て、航空機が出発空港から出発した時刻を示す通知を受取り、既定の予定着陸時間枠と関係なく、航空機の離陸時間をもとに到着時刻を決定し、その空港到着時刻をもとに代替えの着陸時間枠を探すためにスロット割り当てアルゴリズムを開始する。またその代替えの着陸時間枠は、一連の利用可能な着陸時間枠の中で、できるだけ予定到着時刻に近いものである。このようにして、代替えの着陸時間枠を航空機に割り当てることができる。
本発明の開示を、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の教示に基づくシステムの使用により、空港における航空機の着陸運用の改善が、どのように実現されるかの概要を示している。 図2Aは、本発明の教示に基づくシステムアーキテクチャの概要を示している。 図2Bは、本発明の開示に基づき、図2Aのシステムを使用し、飛行段階の典型的な各段階を示している。 図3は、本発明の教示に基づく、システムの一部としての指定空港に関するものである。 図4は、本発明の教示に基づき、航空会社、航空交通管制、進入管制および監督機関(Regulatory Body)の申告登録(Sign-up)に関する規定を示している. 図5は、本発明についてのリアルタイム情報(real time updates)を用いた飛行プランの設定および計画の設定を示している。 図6は、本発明についての飛行計画の準備を示している。 図7は、本発明についてのフライトの到着予定時刻のために確保された着陸時間枠(booking of a landing slot)を示している。 図8は、本発明についてのフライトのプッシュバック、地上走行(taxi)および離陸の際に行われる作業を示している。 図9は、本発明の教示に基づいた着陸時間枠の計算方法を示している。 図10は、本発明の教示に基づき計算された、着陸時間枠の航空機への通信方法(communication)を示している。 図11は、本発明の教示に基づき飛行中に行われる、着陸時間枠の再計算方法を示している。 図12は、本発明の教示に基づき、フライト到着にかかわる作業(operation)を示している。 図13は、本発明の教示に基づき、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てる方法の典型的な段階を示すフローチャートである。
本発明の開示の実施形態は、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるための例示的なシステム及び方法を参照して説明されている。この例示的なアーキテクチャは、本発明の教示に対する理解を補助するために提供されており、いかなる方法でも決して限定的に解されるものではないことを理解していただきたい。さらに、これらの図を参照して説明されたモジュール、あるいは要素は、本発明の教示の精神から逸脱していない限り、他の図あるいは同等の要素と交換することが可能である。以下の用語集(glossary of the terms)は、本発明の開示の理解を補助するために提供されるもので、決して限定的なものではないことを理解されたい。
スマートスロットオペレータ: スマートスロット運用技術を習得しているオペレータ。
スマートスロット: スケジュール管理された到着予約時間枠。これは、飛行運用から得られる様々な情報と、過去のデータおよび分析データを組み合わせた実際の運用情報を取り入れたスマートスロットアルゴリズムにより、リアルタイムで計算される独自のものである。
スマートスロットアロケータ: これはスマートスロットの割り当てを計算し、管理できるコントローラである。
スマートスロットデータベース: スマートスロットオペレータのための、保管、処理、通信データベース。
スマートスロットアルゴリズム: 運用、飛行、天候、空港、航空機などの分析、および乗務員のデータなどのリアルタイムの情報を取り入れ、個々のフライトのスマートスロットを計算する独自のアルゴリズム。
指定空港(Designated Airport): すべての空港が、スマートスロットに対応しているわけではない。指定空港とは、スマートスロットプロセスに契約し、関連情報を共有し、個々のフライトごとに電子飛行契約の履行に完全に同意した(subscrives)空港のことである。
主要関係者(key stakeholders): 指定空港、参加航空会社、参加空港交通管制プロバイダ、主要規制機関のことである。
ELCon: 電子飛行契約。これは航空会社のためにスマートスロットを達成するという観点から、ある関係者が成果を達成したときに、他の関係者がその義務を果たすという主要関係者間の合意である。
WaP: ウェイファインディングポイント(経路探索地点)。これはGPS座標により決められ、空域を管理し統制するために業界で使用される航行地点である。飛行経路には多くのウェイファインディングポイントがあり、航空会社もこれらを使用して飛行中の航空機の位置を監視している。
ファイナルアプローチフィックス(FAF): これは航空機が着陸する前に通過しなければならない最後のウェイファインディングポイント(WaP)である。航空機がFAFに到達すると、着陸が許可される。
スロットラダー: 空港における、特定の時間枠内の利用可能なスロットタイミング。これは、スマートスロットの計算を補助するためにスマートスロットアルゴリズムで使用される機能である。
トリガーアラート: 航空機が出発空港を離陸すると、航空会社のオペレーションコントロールセンターを介して電子通知が発せられる。それを受け、その個々のフライトに固有のスマートスロットが計算され、通知される。
リアルタイム: 本発明の開示の文脈では、リアルタイムは、現行中(live)、運用中(operational)として定義され、3分間未満の短い時間差が有りうる。
ACARS: 航空機空地データ通信システムまたは航空機通信位置明示及び通報システム(Aircraft Communication Addressing and Reporting System)。これは航空機と、その地上管制局との間で短いメッセージを送受信するためのデジタルデータリンクシステムである。
本発明の教示は、スマートスロットアロケータシステム200を介して、航空機が空港上空で待機態勢をとる必要性を排除するものである。スマートスロットアロケータシステムは、航空機が離陸すると同時に着陸時間枠を割り当てる。本システムの発明者たちは、航空機が出発地点から離陸した時刻をもとに飛行中の航空機に到着着陸スロットを割り出すアルゴリズムを発明した。システム200はまた、飛行状況、天候、空港、航空機の分析および乗務員のデータなどの運用変数(operational valuables)を考慮に入れ、スマートスロットを計算し、割り当てることができる。これらの運用変数は、例としてのみ提供されるもので、他の運用変数がスマートスロットアロケータ200で使用される場合もある。スマートスロットアロケータ200は、着陸段階で航空機が空港上空で待機態勢をとる必要性を回避するものである。結果として、航空機の燃料消費量が減り、それ故に、着陸時の大気汚染及び騒音を軽減することになる。
スマートスロットアロケータ200は、現在運用中の既存の航空交通管理システム(structures)に取って代わるものではない。システム200は既存の航空交通管理システムと交信し、航空機を特定の時刻に指定されたATC(航空管理管制)のウェイファインディングポイント(WaP)に配置させることにより、既存のシステムを補完、補助するよう考案されたものである。航空機が、特定の時刻に指定された地点に到着すると、すぐに着陸許可が与えられる。航空会社の観点からすると、システム200は、既存の航空通信プロトコルを通して、その解決策を提供することになる。システム200は、航空機の離陸通知を受信した時点で、スマートスロットを計算するように設定されている。このようにして、航空機は離陸後(airborne)、既定の時間内にスマートスロットアルゴリズムを開始する。例として、スマートスロットの計算に要する規定時間は、離陸後3分間以内である。
図1は、本発明の教示による例示的な飛行プロセスを説明している。航空機100は割り当てられた出発スロットを使用し、空港102(ここではダブリン空港)から離陸101する。これは通常の過程である。航空機100は通常通り航行103を継続する。しかしながら、航空機100が特定の地点(初期進入フィックス104、initial approach fix 104)に近づいても、航空機100に待機態勢107が指示されることはない。むしろ、航空機100は、最終進入フィックス106に進み、着陸空港108(ここではガトウィック空港)に着陸することができる。要するに、本発明の教示に示すシステム200を使用することにより、航空機に優先着陸(priority landing)が与えられる。
図2Aは、本発明の教示に基づくシステム200の概要を説明している。スマートスロットアロケータモジュール210は、航空交通管制(A-MAN212、到着管理官)および航空会社のオペレーションコントロールセンター(OCC)214などの既存の航空管理システムの環境と交信する。スマートスロットアロケータシステム200の操作を、本発明の教示に基づく例示的な飛行プロセスを示す図2Bを参照しながら、より詳細に説明する。
(図2A、図2Bにおいて)ブロック1、飛行プラン208が電子フォーマットでスマートスロットアロケータモジュール210にアップロードされる。この作業は、オペレーションコントロールセンター(OCC)214の航空会社のスロットデスクにより、ウェブベースのポータルサイトなどを通して完了することができる。システム200を提供するスマートスロットオペレータは、飛行プラン208から関連する情報を取得し、空港運用担当、および航空交通管理チームと連携し、到着スロットを確保する。スロットの情報は、航空会社が公開している時刻表により得られるものである。
ブロック2、航空機100が通常の航空会社、空港及び航空交通管制(ATM)の手順に沿って離陸する。特にIATAがレベル3およびレベル2に指定した繁忙空港においては、通常出発スロットはフライトに割り当てられる。これは到着時間との関連性はなく、単に航空機100を飛行プラン208に従い出発させ、その空域に移動させるものである。
ブロック3、航空機が離陸すると(ホイールアップ)、航空機100に搭載されている飛行管理システム(FMS)が、離陸を知らせるメッセージ(アラートピン)を、ACARS通信システムを介して、航空機100から航空会社のオペレーションコントロールセンター214に送信する。
このアラートピンは、航空機100が離陸した時刻の詳細とともに、即時に航空会社のOCC214からスマートスロットアロケータモジュール210に中継される。このことにより、航空機100は空港102を出発し、空港108に向かっていることが確認できる。ブロック3a、スマートスロットアロケータモジュール210は、航空会社の飛行プラン208、航行時間、着陸空港108の状況などの情報を分析し、これらの変動する情報をもとに到着スロットを要求する。ブロック3b、A-MANシステム212は、公表された時刻表をもとに、到着便の予測をする。この時点では、まだ割り当てられていない着陸スロットが多数存在する。ブロック3c、スマートスロットアロケータモジュール210はアルゴリズムを実行し、航空会社の最終飛行プラン208と、航空機が出発空港102を離陸した時刻に基づき、空港108のATMプロバイダに特定のスロットを要求する。
ほとんどの場合、航空会社が公表している予定到着時刻(STA)より早い時間枠であることが多い。これは空港やATMプロバイダが提供していない、独自の機能である。到着スロットを確保するために、システム200は空港当局およびATMプロバイダと調整をする(coordinate with)。そして、航空機100が、スマートスロットアルゴリズムにより計算された特定の時刻に、指定されたウェイファインディングポイント(進入フィックス104)に到達すると、航空機100はスムーズな(unimpeded)アプローチ誘導を許可される。これがスマートスロットである。
ブロック4は、航行段階を表しており、航空機が航行段階に入り、目的地への航路に就く、通常フライトの最長部分である。ブロック4aは、航空機100の飛行経路の変更を表している。例えば、航空機100が様々な管轄区域(various jurisdictions)を通過する際、高度または速度の変更を指示されることがあり、これが最終的に到着時刻に影響することがある。ブロック4b、いずれかの航空管制業務提供機関(air navigation service providers (ANSP's))が飛行中に変更を指示すると、これらの指示はACARSシステム(航空機空地データ通信システム)を介してOCC214によってスマートスロットアロケータモジュール210に返される。システム200は、可能な限り元のものに近い代替えのスマートスロットを直ちに確保し、これをOCCとACARSを介してリアルタイムのダイナミックな方法で航空機100に送り返す。機長はFMS(flight management system)を更新し、航空機は指定された時刻に進入フィックス104を航行するため、航空機は予定通り着陸することが可能になる。
ブロック5、アプローチコントロールは、予期せぬ運用状況が発生しない限り、スマートスロットを達成した航空機に対し着陸許可を出す。航空機が待機態勢107や広域誘導を指示されることはない。
ブロック6、航空機100は特定の時刻に進入フィックス104に到達するという条件を達成すると、直ちに着陸許可を与えられる。この航空機はスマートスロットを達成したことになる。
ブロック7、システム200は、空港当局とATMプロバイダの双方が合意した進入フィックス104の地点を航空機100に与える。航空会社、空港、ATMプロバイダの三者間の合意は、特定のフライトごとに限定した電子飛行契約(ELCon)の形式であり、スマートスロットの基盤である。航空機100が特定の時刻に進入フィックス104に到達すると、ATMプロバイダは空港が調整した着陸を許可し、電子飛行契約が成立することになる。
ブロック8、航空機100は目的地までの航行中にスマートスロットを割り当てられ、目的地空港108に着陸する。
これまでに知られている伝統的な飛行プロセスでは、航空機100は着陸前に待機態勢107を取らされていたことを認識していただきたい。アプローチコントロールは、着陸スロットが空くまで航空機に待機するよう指示する場合がある。航空機が待機を指示されると、着陸許可が下りるまで空中待機態勢を維持するか、広域誘導を受けることになる。これは最長で20分間、または当日の運用上の規制次第ではそれ以上長くかかることがある。図示の本発明の教示による着陸プロセスは、本発明の教示に沿ってシステム200を使用することによりスマートスロットがダイナミックに割り当てられ、航空機が待機態勢を取る必要性を排除することを理解していただきたい。
図3は、本発明の教示に基づき、システム200の一部としての指定空港に関する例示的な段階を示す。
ブロック1.1 IATA(国際航空運送協会)は、世界の繁忙空港のリストを定期的に作成している。これらのリストはそのウェブサイトで閲覧できる。リストはIATAにより毎年更新され、本発明の教示に従って、スマートスロットオペレータは必要に応じて情報を得る。
ブロック1.2 スマートスロットオペレータはIATAが指定する繁忙空港間で運行している航空会社のデータベースを保持する。これは航空会社のスケジュール変更時に合わせて年2回更新される。
ブロック1.3 スマートスロットオペレータは、スマートスロット空港ネットワークへの加入を促すべき適切な空港を判断し、選択する。選択の基準は、スマートスロットオペレータの商業上、および運用上の条件により決定される。このネットワークは、システム200の通信システムを通じて繋がる空港の独自の集合体であり、スマートスロットアロケータモジュール210を利用して、スマートスロットオペレータにより管理される。このようなネットワークを作る空港間の繋がりで、類似するものや既存のものは、世界のどこにも存在しない。
ブロック1.4 スマートスロットオペレータは、特定の航空会社あるいは空港の加入を促進するために、空港当局(1.5)、航空管制又は空港交通管理(1.6)、規制機関(1.7)と電子飛行契約(1.8)について協議する。このような協議は、個々の関係者との合意成立後は、2者間のもの(bi-lateral)となる。
ブロック1.5 空港は、スマートスロットを達成した到着便に対し、合意した時間に着陸許可を出すことを契約する。
ブロック1.6 空港管制は、フライトが適切な時間に合意されたウェイファインディングポイント(スマートスロット)に到達すると、即時に着陸を許可することを契約する。
ブロック1.7 主要関係者3者(航空会社、航空交通管制及び空港)は、スマートスロットモジュール210によって計算されるスマートスロットが、個々のフライトに対し電子飛行契約(ELCon)を結ぶことに同意する。このELConは、該当する2空港間を飛行するフライトに対し、繰り返し適用される。
ブロック1.8 スマートスロットには規制機関の承認は不要であるが、航空会社と空港の管轄を担当する規制当局は、この連携体制に含まれている。
ブロック1.9 すべての主要関係者がこの方法論に合意し、「スマートスロット」と「電子飛行契約」双方の概念を理解したことをもって、その空港はスマートスロットに対応した指定空港ということになる。したがって、その空港はスマートスロット空港ネットワークの一部となる。
図4は、本発明の教示に基づき、航空会社、空港交通管制、アプローチコントロール、および規制機関のシステム200への加入契約に関する例示的なステップを示すものである。
ブロック1.9 空港のリストは、スマートスロットに対応していると指定されたものである(ブロック1.1-1.8)。
ブロック2.1 航空会社は、スマートスロットオペレータの、商業的及び運用上の方策に沿って選択される。
ブロック2.2 航空会社の飛行路線は、該当する航空会社との交渉後、スマートスロットオペレータに公開される。契約締結前に、スマートスロットオペレータは、航空会社の要件を査定するために(an assessment of the requirements)、利用可能な公開情報を使用する。
ブロック2.3 指定空港は航空会社を選定するプロセスに含まれる(空港の判定と選定プロセスについては、セクション1を参照)。
ブロック2.4 現地(local)のアプローチコントロールは、この契約プロセスに含まれる。このプロセスには、スマートスロットの計算と実行を補助する目的で、航空交通管制の情報がスマートスロットオペレータに提供されることに航空会社が同意することが含まれる。
ブロック2.5 スマートスロットオペレータは別途の商業契約に含まれる取引条件に付いて航空会社と交渉する。
ブロック2.6 主要関係者からの提供を求められた運用データは、事前に指定される形式でスマートスロットオペレータに提供される。与えられたすべてのデータが、正しく、適切で確実なものであり、かつ共有可能であることを確実にするために、すべての関係者が合意した手順を取る。
ブロック2.7 必要なデータは検証され、テストされた後、スマートスロットのデータベースにアップロードされる。
図5は、リアルタイムの更新情報を使用したフライトの設定および計画に関する例示的なステップを示す。
ブロック2.7 データはスマートスロットのデータベースにアップロードされ、スマートスロットオペレータと主要関係者により目的に合致していることが確認される。
ブロック3.1 航空会社はスマートスロットのデータベースから関連データを取得し、それを社内のシステムに配布する。スマートスロットオペレータは、必要に応じ補助するが、これは航空会社の業務、および責務である。
ブロック3.2 航空会社は、関連する運用部門が、個々のフライトに関して適切で検証済みのデータを取得することを確認する。関連する運用部門とは、スロットデスク、フライト運用及びオペレーションコントロールであるが、これに限ったものではない。スマートスロットデータベースは、修正や変更があった場合リアルタイムで更新される。
ブロック3.3 航空交通管制はスマートスロットのデータベースから関連データを取得し、それを管内のシステムに配布する。スマートスロットオペレータは、必要に応じ補助するが、これは空港交通管制(ATC)の業務および責務である。
ブロック3.4 ATCは、関連するライン部門とフロー管理システムが、個々のフライトに関して適切で検証済みのデータを取得することを確認する。関連する部門、システムとは、アプローチコントロール、到着管理システム(A-MAN)および延長到着管理システム(X-MAN)であるが、これに限ったものではない。スマートスロットデータベースは、修正や変更があった場合リアルタイムで更新される。
ブロック3.5 空港当局は、スマートスロットデータベースから関連するデータを取得し、それを空港内のシステムに配布する。スマートスロットオペレータは、必要に応じ補助するが、これは空港の業務および責務である。
ブロック3.6 空港当局は、関連する運用部門が、個々のフライトに関する適切で検証済みのデータを取得することを確認する。関連する運用部門とは、スケジュール計画部門、地上管制および駐機場配置部門であるがこれらに限ったものではない。スマートスロットデータベースは修正や変更があった場合リアルタイムで更新される。
図6は、飛行計画の準備に関する例示的なステップを示している。
ブロック4.1 航空会社はフライト出発の約一年前にフライト計画を作成し公表する。最終的なスケジュールが作成される前に、いくつかのバージョンが存在することもある。時には、最終盤が公表された後にスケジュールが修正される場合もある。すべてのバージョンはスマートスロットにアップロードされる。
ブロック4.2 航空会社のオペレーションコントロール部門は、フライト出発前に平均的な燃料および他の積載重量などの一般的な既知の情報をもとに飛行計画208を作成する。フライトの予定が近づいても、天候、航路の混雑、空港の着陸許容量などの既知の運用関連情報により飛行計画が修正されることもある。
飛行プラン208のすべてのバージョンは、飛行プロセスにかかわるその他の関係者(航路のATCや到着空港)のシステムに送られるとともに、スマートスロットのデータベースにアップロードされる。
ブロック4.3 スマートスロットモジュール210(シフト(グローバル エアー トラフィック マネージメント ソリューション(GATMS);SHIFT 世界航空交通管理ソルーション)は、スマートスロットのデータベースと交信し、スマートスロットを計算するために使用される飛行計画208から的確に重要情報を選択し取得する。スマートスロットアルゴリズムは、この情報を利用し、スマートスロットを計算する。このデータは、スマートスロットのデータベースが更新情報を受信するとリアルタイムで修正される。
ブロック4.4 航空会社は、通常の手順に従い飛行動向と運行データを空港交通管制に転送する。スマートスロットデータベースはこの更新をリアルタイムで受信する。
ブロック4.5 航空会社は、通常の手順に従い該当するフライトの飛行情報と運行データを到着空港に転送する。スマートスロットのデータベースはこの更新をリアルタイムで受信する。
図7は、フライトの着陸予定時刻に合わせた着陸スロットの確保に関する例示的または典型的なステップを示す。
ブロック5.1 スマートスロットのデータベースは、到着空港のATCによって設定された利用可能なすべてのスロットのリストを保管する。各空港は、スマートスロットオペレータが「スロットラダー300」と呼ぶ固有のスロットのリストを持ち、それはその空港の通常運用時の飛行間隔により決定される。(この飛行間隔は各空港のその日の変動する運用状況および環境により変更する場合がある。)すべての変更は、リアルタイムでスマートスロットにアップロードされる。
ブロック5.2 スロットラダー300は、一定の時間内に予想されるフライトの着陸時刻を示す。一般的に、この時間帯は、顧客にとって便利な、営業しやすい時間に集中しており、多くの航空会社が同じ時間帯に運用を計画する。
ブロック5.3 スマートスロットアルゴリズムは、その航空会社にとって最適なスロットを確保するためにフライトを出発便と到着便に分ける。
ブロック5.4 スマートスロットアルゴリズムは、その航空会社にとって最適なスロットを確保するためにフライトを出発便と到着便に分ける。
ブロック5.5 スマートスロットアルゴリズムは、公表された予定時刻に航空会社のスロットを確保する。これが予約されたスロットとなりフライト到着の24時間前に処理される。これは、スマートスロットアルゴリズムが可能にした独自の機能である。
ブロック5.6 航空機は出発空港から離陸した際に航空会社のオペレーションコントロールセンター(OCC)214にその情報を送信する。この情報はすぐにトリガーアラートとしてスマートスロットモジュール210に送られ、スマートスロットアルゴリズムが特定のフライトのスマートスロットを計算し、それをリアルタイムで航空機に送信する。
ブロック5.7 スマートスロットが航空会社に通知されると、航空会社、空港およびATCの間で電子飛行契約(ELCon)が成立することになる。航空機がATCによって特定された時刻に指定されたウェイファインディングポイント(WaP)に到着すると、航空会社は、そのELConの役割を果たしたことになり、ATCはすぐに着陸するためのアプローチ誘導を指示する。これにより、航空機が待機態勢107を取る必要性が排除される。航空機の着陸をもってELConが達成されたことになる。
図8は、フライトのプッシュバック、地上走行(taxi)および離陸時に行われる操作に関する例示的なステップを示す。
ブロック6.1 フライトは、あらゆる既定のプロセスと手順を済ませ出発に備える。これが予定時刻通り(STD)行われることが理想であるが、出発に遅れが生じた場合でも、スマートスロットは航空機が離陸した後に発信されるトリガーアラートを受信してから計算されるため、その遅れの影響を受けることはない。
ブロック6.2 すべての出発手続きが完了すると、航空機は現地のATCからプッシュバックの許可を与えられる。
ブロック6.3 次に、ATCは適切な滑走路へ移動する(taxi)許可が下りた(clearance to taxi)ことを航空機に通知する。
ブロック6.4 滑走路への地上走行(taxing)は、エプロンや誘導路の状況により早く移動できる場合や、多少の遅れが生じる場合がある。
ブロック6.5 フライトは通常通り離陸し、現地のATCにより監視および指示を受ける。
ブロック6.6 航空機が出発空港を離陸する(airborne)と、その飛行情報はメッセージとしてACARSを介して航空会社のオペレーションコントロールセンター(OCC)214に送られる。
ブロック6.7 航空会社のOCCは、個々のフライトの離陸時刻をそのデータベースに記録する。
ブロック6.8 OCCのシステムは、その離陸時刻をトリガーアラートとしてスマートスロットのデータベースに即座に中継する。スマートスロットのアルゴリズムは、その特定のフライトのスマートスロットを計算し、それがリアルタイムで航空機に伝達される。
図9は、本発明の教示に基づき、着陸タイムスロットの計算に関する例示的なステップを示す。
ブロック6.8 OCCシステム214は、即座にトリガーアラートとして離陸時刻をスマートスロットモジュール210に伝達する。この情報はリアルタイムで中継される。
ブロック7.1 スマートスロットのデータベースは、スマートスロットを計算するために必要なリアルタイムのデータを保有する。離陸時刻がアップロードされると、スマートスロットアルゴリズムがプロセスを開始し、スマートスロットが計算される。そして、既定の時刻内−例えば3分間以内−に、航空会社のOCCおよびACARSを介して航空機に中継される。
ブロック7.2 スマートスロットアルゴリズムは、実際の離陸時刻と予定離陸時刻を比較し、そのフライトが予定通り運航しているか遅れているかを判断する。アルゴリズムは、これらの変動する情報に基づいてリアルタイムで可能な限り最良の着陸スロットを計算する。
ブロック7.3 フライトが予定通りに航行していない場合、スマートスロットモジュール210はスロットラダー300を参照し最も有効な空きスロットを確保する。
ブロック7.4 フライトが予定通り航行している場合、スマートスロットモジュール210は、スマートスロットアルゴリズムによりすべての運用状況の変化を考慮に入れて到着時刻を予測する。
ブロック7.5 スマートスロットラダー300は、フライト運航中に到着空港の空きスロット状況をリアルタイムで把握する。
ブロック7.6 スマートスロットアルゴリズムは、最初に予定されたスロットにできるだけ近い最良と思われる空きスロットを判断する。
ブロック7.7 スマートスロットアルゴリズムは、最も早い空きスロットを判断する。
ブロック7.8 スマートスロットアルゴリズムは、最も早いスロットが空いていない場合、最初に確保したスロットを維持する。
ブロック7.9 スマートスロットアルゴリズムは、最良の空きスロットを判断し、これをスマートスロットのデータベースで確保する。
ブロック7.10 以前に予約されたスロットはGATMSアルゴリズムにより確保される。
ブロック7.11 最良の空きスロットはスマートスロットのデータベースに登録される。
ブロック7.12 最良の空きスロットが、スマートスロットのデータベースで確保されると、それは着陸空港のA-MANシステム212に正式に登録される。次に、着陸空港のATCによりスロットが確認されると、スマートスロットのデータベースが更新される。このすべてのプロセスに要する時間は数分で、3分間以内で完了することが可能である。
図10は、本発明の教示に基づき、計算された着陸スロットを航空機に通知することに関する例示的なステップを示す。
ブロック8.1 スマートスロットのデータベースは、着陸空港のATCによるスロット確認を反映しリアルタイムで更新される。この情報が、スマートスロットとして航空会社のOCCに送信される。
航空会社は、スマートスロットオペレータに対し、ELConにおける航空会社の役割が特定の時刻に指定されたWaPに到達すること(すなわち、スマートスロットを達成すること)であると了承する。
ブロック8.2 スマートスロットモジュール210は、航空機100へ送信するためにスマートスロットを航空会社のOCCに中継する。
ブロック8.3 スマートスロットは、飛行中の航空機の飛行情報を更新するため、航空会社の通常のプロセスに従い、既存のデータフォーマットおよびプロトコルに適応する形でACARSシステムに入力される。
ブロック8.4 スマートスロットは、リアルタイムで航空機に転送される。航空機へのアップロードはデータ入力後2分間以内で完了する。
ブロック8.5 機長(the pilot)は、ACARS通信システムを介して機内でデータを受信する。機長はスマートスロットデータを手動で飛行管理システム(FMS)に入力することができる。
ブロック8.6 FMSは、スマートスロットデータに合わせて飛行変数(the flight variables)を調整する。これは加速、減速あるいは進路変更などを意味する。
図11は、本発明の教示に基づき、飛行中に行われる着陸時間枠の再計算に関する例示的なステップを示す。
ブロック9.1 スマートスロットシステム200は、WaP(特定のWaPは最終飛行計画で指定されている)を通過する航空機100から送られる更新情報を通してリアルタイムで飛行動向を監視する。
ブロック9.2 航空路の航空ナビゲーションサービスプロバイダー(ANSP)は、フライトの速度、高度あるいは進路の変更を指示することがあるが、これはスマートスロットに影響する(impact)可能性がある。
ブロック9.3 進路変更(en-route changes)の可能性がある場合、それは通常の手順に従い航空会社のOCCに通知される。OCCは、あらゆる更新情報をスマートスロットのデータベースに中継する。
ブロック9.4 航空会社のOCC214は、WaP監視システムを介してスマートスロットモジュール210に変更を通知する。
ブロック9.5 スマートスロットモジュール210は、スマートスロットラダー300を参照し、最初のスマートスロットと同条件の利用可能な到着スロットのオプションを判断する。
ブロック9.6 スマートスロットモジュール210は、最も早く空くスロットの有無を検証し判断する。
ブロック9.7 早い空きスロットがある場合、それはスマートスロットモジュール210により確保される。
ブロック9.8 適切なスロット(予定より早い、最初に確保された、または最初に計算されたスマートスロット)が利用できない場合、スマートスロットモジュール210により、空いているスロットの中で最良のスロットが確保される。
ブロック9.9 スマートスロットのデータベースは、到着管理システム(A-MAN212)で新しいスロットを確認する。
ブロック9.10 修正されたスロットが確認されると、スマートスロットのデータベースは新しい(修正された)スロットに更新される。
ブロック9.11 スマートスロットのデータベースは、修正されたスマートスロットを航空会社のOCCに通知する。
ブロック9.12 修正されたスマートスロットは、ACARSを介してリアルタイムで航空機にアップロードされ、スマートスロットのデータに従い飛行変数も変更される。
図12は、フライト到着にかかわる運用に関する例示的なステップを示す。
ブロック10.1 フライトが巡航段階103を終了すると到着手順が開始される。航空機は、飛行中に多くのWaP地点を通過し、スマートスロットによって指定されたWaPに到達する。
ブロック10.2 フライトが指定されたWaPに到達すると、アプローチコントロールATCが、それがスマートスロットの条件に適応しているかどうかを判断する。
ブロック10.3 スマートスロットのタイミングが達成されると、アプローチコントロールは航空機に対し最終進入フィックス(FAF)106へのスムーズな着陸誘導を開始する。スマートスロットで指定されたWaPを通過した後着陸するまでの時間は、空港やその日の飛行運用の状況により異なる。しかしながら、この時間は可能な限り最短のもので過度に到着を遅らせることはない。
ブロック10.4 航空機がFAF106に達すると、着陸態勢に入ることができる。
ブロック10.5 航空機の着陸は、ELConに則して空港当局によって監視される。
ブロック10.6 航空機が到着すると、その固有のフライトのELConは履行されたことになる。
ブロック10.7 スマートスロットのタイミングが達成されなかった場合は、アプローチコントロールがそのフライトのための新しい着陸スロットを決定する。
ブロック10.8 航空機が、スマートスロットを達成できなかった場合、アプローチコントロールにより、待機態勢、あるいは広域誘導を指示されることがある。そのフライトは、スマートスロットにより指定された時刻にWaPに到達しなかったことで「優先権」を失い、同時間帯に着陸予定の他のフライトと同様に着陸の順番を待つことになる。
ブロック10.9 フライトは通常通り着陸の指示を与えられる。
図13のフローチャート400は、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるための例示的なステップを示す。その方法は、航空機の飛行計画を受信し(ステップ405)、航空機の離陸時刻の詳細情報が、航空機からオペレーションコントロールに送られ(ステップ410)、そのメッセージがオペレーションコントロールからスロットアロケーターに中継され(ステップ415)、スロットアロケーターが航空機の離陸時刻と可変する情報を分析する(ステップ420)。そして、スロットアロケーターが、航空機が所定の航路上の地点に到達すべき特定の時間枠を計算し(ステップ425)、その計算に基づき飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てる(ステップ428)というものである。
ここで紹介した技術は、専用のハードウェア(回路など)、またはソフトウェアおよび/またはファームウェアで適切にプログラムされたプログラム可能な回路、あるいは専用であると同時にプログラム可能でもある回路で具体化できる。したがって、プロセスを実行するようコンピュータ(あるいは他の電子装置)をプログラムするために使用される命令を記憶した機械可読媒体も含まれる。機械可読媒体とは、光ディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光磁気ディスク、ROM、書き込み消去可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的な書き込み消去可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、磁気または光カード、フラッシュメモリー、ソリッドステートドライブ(SSD)、または、電子命令を記憶するのに適した他のタイプの媒体/機械可読媒体などである。
以下に述べることは、飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるための例示的なシステムおよび方法を示したものである。本発明の教示は例示的な状況を参照して説明されているが、状況は変更可能で、本教示を例示に限定するものではなく、本教示の精神および範囲を逸脱するものではない。
本発明の教示に基づいた、例示的なシステムおよび方法の特徴が記載されているが、本発明がこれらの特徴に限定されるものではないことを理解されたい。本教示の方法は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、あるいはそれらの組み合わせで実行することができる。一態様では、この方法は実行可能なプログラムとしてソフトウェアに組み込まれ、一つあるいは複数の、専用あるいは一般的なデジタルコンピュータで実行される。それらのコンピュータとは、パーソナルコンピュータ(IBM対応PC、アップル対応PC、その他)、携帯端末、ワークステーション、小型コンピュータ、またはメインフレームコンピュータなどである。この方法のステップは、ソフトウェアモジュールを搭載した、あるいは部分的に搭載したサーバあるいはコンピュータにより実行することができる。
一般的に、ハードウェアアーキテクチャ分野においては、このようなコンピュータは、プロセッサ、メモリ、一つまたは複数の入力および/または出力(I/O)装置(あるいは周辺機器)のことであり、ローカルインターフェースを介して通信できるよう接続されている。ローカルインターフェースとは、一つまたは複数のバス、あるいは他の有線あるいは無線接続であるが、これらに限定されるものではない。ローカルインターフェースは、通信を可能にするためにコントローラ、バッファ(キャッシュ)、ドライバ、リピータ、および受信機などその他の構成部分を含むこともある。さらに、ローカルインターフェースは、他のコンピュータ構成との適切な通信を可能にするために、アドレス、コントロール、および/あるいはデータ接続を含む場合がある。
方法を持つ機能を実行するようにプログラムすることができる。プロセッサは、特にメモリに登録されたソフトウェアを実行するためのハードウェア機器である。このプロセッサは、特注、あるいは市販のプロセッサ、CPU、コンピュータの補助プロセッサ、半導体系のマイクロプロセッサ(マイクロチップ、またはチップセット形式のもの)、マクロプロセッサなど、一般的にソフトウェアの命令を実行するあらゆる機器が該当する。
メモリはプロセッサと繋がっており、揮発性メモリ要素(例えば、ランダムアクセスメモリ(DRAM、SRAM、SDRAMなどのRAM))、および不揮発性メモリ要素(例えばROM、ハードドライブ、テープ、CDROMなど)のいずれか一つ、あるいはこれらを組み合わせたものである。さらに、メモリは、電子的、磁気的、光学的、および/またはその他の種類の記憶媒体を組み込むことが可能である。メモリは様々な構成要素が離れて配置されているような分散型の構造においても機能し、プロセッサによりアクセスが可能である。
メモリ内のソフトウェアは、一つまたは複数の別のプログラムを有することがある。別のプログラムには、モジュールの機能を実行するために、論理関数を実施させる実行可能命令の順序だてたリストが存在する。これまでに説明した例では、メモリ内のソフトウェアは、この方法の一つあるいは複数の要素を含み、適切なオペレーティングシステム(O/S)上で実行可能である。
本発明の開示には、ソースプログラム、実行可能プログラム(オブジェクトコード)、スクリプト、または、命令を実行するその他の構成要素が含まれている。ソースプログラムでは、プログラムはO/Sと連動して適切に動作するように、コンパイラ、アセンブラ、解釈プログラムなど、メモリ内に組み込まれていないこともある機能を利用して解釈される必要がある。さらに、本発明の教示に従って実施される方法論は、(a)データと方法のクラスを有するオブジェクト指向プログラミング言語、(b)ルーチン、サブルーチン、および/またはその他の手続き型プログラミング言語、例えば、限定的ではないが、C、C++、パスカル、ベーシック、フォートラン、コボル、パール、ジャバ、およびエイダなどで表現することができる。
この方法をソフトウェアで実行するには、そのソフトウェアがいずれかの記録媒体に記録されているか、あるいはその他の任意のコンピュータ関連システムまたは方法が利用可能であるということに留意されたい。本発明の教示において、コンピュータ記録媒体とは、コンピュータ関連のシステムまたは方法によって使用、あるいはそれらと連携させて使用するためのコンピュータプログラムを搭載、あるいは記憶している電子、磁気、光学またはその他の機器や手法のことである。この仕組みは、記録媒体を利用して実施することが可能である。また、コンピュータベースのシステム、プロセッサ搭載システム、または命令を実行するシステム、装置、または機器から命令を読み込み、実行することができるその他のシステムなどの命令実行システム、装置、または機器を使用、あるいはそれらと連携させて実施することが可能である。本発明の開示の中で「コンピュータ記録媒体」とは、命令実行システム、装置、または機器を利用、あるいはそれらと連携させた、プログラムを記録、通信、伝達あるいは転送することができる手段のことである。コンピュータ記録媒体とは、電子、磁気、光、電磁気、赤外線または半導体のシステム、装置、機器または伝搬媒体であるが、これらに限定されるものではない。図中のプロセス説明やブロックは、このプロセスの特定の論理機能あるいはステップを実施するための、モジュール、セグメント、または一つあるいは複数の実行可能な命令を含むコードの一部を示している。
本発明の開示の先述の詳細な説明は、開示されたものがすべてではなく、また開示した内容のみに限定するものではない。本開示には、例示を目的として特定の例が前記のとおり記載されているが、本開示の範囲内で、様々な修正が可能であることを認識されたい。例えば、プロセスおよびブロックは特定の順序で説明されているが、別の実施形態として、異なる順序でルーチンを実行する場合や、あるいはブロックを有するシステムを使用して実行することができる。また、いくつかのプロセスやブロックは、削除、補足、追加、移動、分割、結合、および/または異なる組み合わせや部分的な組み合わせのために修正されることがある。これらの各プロセスやブロックは、様々な代替え方法で実施することができる。さらに、ここではプロセスやブロックは順番に実行するように示されているが、それ以外にも、並行して実行、実施する場合や、あるいは異なる時間に実行することも可能である。プロセスやブロックの結果は、処理能力を高め操作条件を減らすために非永続的記録装置に記録することが可能である。
一般的に、添付の特許請求の範囲で使用されている用語は、上記の詳細な説明が、そのような用語を明確に定義していない限り本開示が明細書に開示された特定の例に限定されるものではないことを理解されたい。したがって、本開示の実際の範囲は、開示された例に限らず、特許請求の範囲の中で本開示を実行または実施するすべての同等の方法を包含する。
上述により、例示目的のために本発明の開示の特定の実施例がここに記載されているが、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正がなされ得ることを理解されたい。したがって、本開示は限定的なものではない。
本願明細書で使用されている、comprises/comprising(・・・からなる)という用語は、ここで述べている特徴、整数、ステップまたは構成要素の存在を特定するものであるが、一つまたは複数の特徴、整数または完全体(integers)、ステップ、構成要素、またはそれらのグループ(components or groups)の存在または増加を排除するものではない。
1〜8:ブロック
100:航空機
101:離陸
102:空港
103:通常通り航行
104:初期進入フィックス(IAF)
106:ファイナル(最終)アプローチフィックス(FAF)
107:待機態勢、到着管理者
108:着陸空港
200:スマートスロットアロケータシステム(システム)
208:フライトプラン、飛行計画
210:スマートスロットアロケータ(モジュール)/シフト グローバル エアー トラフィック マネージメント ソリューション(GATMS)データベース
212:A-MAN、A-MANシステム
214:OCC(オペレーションコントロールセンター)
300:ラダー、スマートスロットラダー
400:フローチャート

Claims (24)

  1. 着陸時間枠を飛行中の航空機に割り当てるための、コンピュータ実施方法であって、航空機から飛行計画を受け取る手順と、
    前記航空機が離陸時刻の詳細情報をオペレーションコントローラーに送信する手順と、
    前記オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継する手順と、
    前記スロットアロケーターが、前記航空機の飛行時間と可変する情報を分析する手順と、
    前記スロットアロケーターが、前記航空機が所定の航路上の地点に到達するべき特定の時間枠を計算する手順と、
    計算に基づき、飛行中の前記航空機に着陸時間枠を割り当てる手順と、
    を有することを特徴とするコンピュータ実施方法。
  2. 前記着陸時間枠は、前記航空機が離陸した後、所定の時間内に割り当てられる請求項1に記載の方法。
  3. 前記着陸時間枠は、前記航空機が離陸後3分間以内に割り当てられる請求項2に記載の方法。
  4. 前記航空機が特定の時刻に所定の航路上の地点に到達しないと予想された場合に、前記着陸時間枠を再度割り当てる手順を更に有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記着陸時間枠は、可変する情報の変化に応じて再度割り当てられる請求項4に記載の方法。
  6. 前記可変する情報は、天候、空域の混雑、運用上の遅延、あるいは医療上の緊急事態、またはその他の変動する要因のうち少なくとも一つからなる請求項5に記載の方法。
  7. 前記航空機が特定の時間内に所定の航路上の地点にあるように指示する手順を更に有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記航空機が待機態勢をとることなく、割り当てられた着陸時間内に目的空港に着陸するよう指示する手順を更に有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 離陸前に、初期着陸時間枠を前記航空機に割り当てる手順を更に有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記スロットアロケーターの分析により、前記航空機の予定到着時刻と関係なく、初期着陸時間枠を決定判断する手順を更に有する、請求項9に記載の方法。
  11. 使用可能な複数の着陸時間枠の中から、代替の着陸時間枠を検索するためのアルゴリズムを開始する手順を更に有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記割り当てられた着陸時間枠は、前記アルゴリズムにより割り当てが決定される請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 所定の航路上の地点への前記航空機の到着時刻を示す通知を受信する手順を更に有する、請求項1に記載の方法。
  14. 前記割り当てられた着陸時間枠を、前記航空機の予定着陸時刻とは関係なく、前記航空機が所定の航路上の地点に到着する時刻をもとに決定する手順を更に有する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記航空機が飛行中に、前記スロットを割り当てるためのアルゴリズムを再開し、代替の着陸時間枠を検索する手順を更に有する、請求事項14に記載の方法。
  16. 航空機が飛行計画を受け取るための手段と、
    前記航空機が離陸時刻の詳細情報をオペレーションコントローラーに送信するための手段と
    前記オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継するための手段と
    前記スロットアロケーターが、前記航空機の飛行時間と可変する情報を分析するための手段と、
    前記スロットアロケーターが、前記航空機が所定の航路上の地点に到達するべき特定の時間枠を計算するための手段と、
    計算に基づき、飛行中の前記航空機に着陸時間枠を割り当てるための手段とを有する、
    飛行中の航空機に着陸時間枠を割り当てるためのシステム。
  17. 前記着陸時間枠は、航空機が離陸した後所定の時間内に割り当てられる請求項16に記載のシステム。
  18. 前記着陸時間枠は、前記航空機が離陸後3分間以内に割り当てられる請求項17に記載のシステム。
  19. 前記航空機が特定の時刻に所定の航路上の地点に到達しないと予想される場合に、着陸時間枠を再度割り当てる手段を更に有する請求項16から18のいずれか1項に記載のシステム。
  20. 前記着陸時間枠は、可変する情報の変化に応じて再度割り当てられる請求項19に記載のシステム。
  21. 前記可変する情報とは、天候、空域の混雑、運用上の遅延、あるいは医療上の緊急事態、またはその他の変動する要因のうち少なくとも一つからなる請求項20に記載のシステム。
  22. 前記航空機が特定の時間内に所定の地理的位置にあるように指示する手段を更に有する、請求項15から21のいずれか1項に記載のシステム。
  23. 前記航空機が待機態勢をとることなく、前記割り当てられた着陸時間内に目的空港に着陸するよう指示する手段を更に有する、請求項16から22のいずれか1項に記載のシステム。
  24. 処理装置により実行されると、該処理装置に以下のことを実行させることが可能となるプログラムコードを搭載した記録媒体製品。
    航空機から飛行計画を受け取ること、
    前記航空機が離陸時刻の詳細情報をオペレーションコントローラーに送信すること、
    前記オペレーションコントローラーからスロットアロケーターへメッセージを中継すること、
    前記スロットアロケーターが、前記航空機の飛行時間と可変する情報を分析すること、
    前記スロットアロケーターが、前記航空機が所定の航路上の地点に到達すべき特定の時間枠を計算すること、及び、
    計算に基づき、飛行中の前記航空機に着陸時間枠を割り当てること。
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