JP2020524798A - 監視方法、監視システム、およびそれに関連する傾斜計装置 - Google Patents
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Abstract
結合要素を監視するための傾斜計装置(1)、監視システム(100)、およびそれらに関連する方法は、可撓性テープ(2)と、テープ(2)の中または上に収容された少なくとも1つの傾斜計(3)とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、独立請求項の前提条件に記載された特徴を含むタイプの監視方法、監視システム、およびそれに関連した傾斜計装置に関する。
人工構造物の結合要素(例えば、橋の接合部、家の壁など)または自然型の結合要素(地面の区域、水面流域の一部、雪塊の一部など)は、それらが直接的または間接的に結合される他の構造物の部分または他の土地の区域の移動または沈下(例えば、地滑り、地震、地盤沈下など)に内面的にさらされると、変位関連の回転および/または変形(歪み)関連の回転を受けることがありうることが知られている。
特に、このような土地の移動または沈下は予測できずかつ非常に短時間で発生し、こうして前述の移動または沈下によって直接的または間接的に影響を及ぼされる構造物または地面(土地)の区域への壊滅的な損傷を時には引き起ことがありうる。
したがって、明らかに、前述の移動または沈下にさらされる可能性のある土地の地質状態のあらゆる変化を出来るだけ効率的に監視すること、および、必要な場合にはそれらを迅速に更新することが必要である。
このような情報と監視を必要とする状況では、関連する文献には中国特許出願CN 105973200があり、当該出願は、地滑りを監視するポータブル自動傾斜計を記載し、当該傾斜計は、調査対象の地面(土地)に挿入されるチューブ(管)の通り道に沿って動作する剛性スライダーに収容されたセンサと、一端でセンサに接続され、他端で自身を巻き戻す手段に接続されたケーブルと、収集したデータを処理するシステムとを備える。
必要に応じて、操作者は、チューブが以前に備え付けられていた場所(部位)に移動し、前述の自動傾斜計をその場所に挿入し、地面に対して垂直方向にゆっくりと自動傾斜計を動かして、センサを配置した分析深度に依存してセンサによって提供される様々な情報を収集するようにしなければならない。
しかしながら、この製品は、結合要素(この具体的な実例では、地滑りの可能性がある地面の領域)を継続的かつ効率的に監視するには適していない。
そもそも、前述の中国特許の教示に従って製造された製品に固有の明らかな欠点は、傾斜計を安定的かつ確実に調査チューブに挿入するための設備(装置)がないことである。実際、センサが移動する剛性スライダーは、地滑りによって影響を受ける可能性のある地面に挿入されるチューブの調査ゾーンの典型的なサイズ(一般に100から200メートルの長さ)よりも非常に小さい部分を表す。
明らかに、地滑りの最中またはその後に、調査対象の地盤に挿入されたチューブは、異なる組成または挙動の地面の特定の領域における他と異なる滑りの後に、深刻な変形(歪み)を受けることもある。これらの場合に、前述の中国特許で説明されている解決策が非効率的または完全に役に立たないと判明する可能性があるとすぐに明らかになるのは、何とか剛性スライダーをチューブにねじ込もうとしないリスク、または、それをチューブの限定された部分のみにねじ込み出来ないリスクがあるからである。
別の重大な欠点は、前述の場合に迅速に行動できるようにするために、関連するデータを出来るだけ早く収集する必要があるという事実によって表される。明らかに、中国特許の解決策は、調査中にその場所(部位)へ移動し(通常の車両では到着し難い場合がある)、剛性スライダーを調査チューブに挿入し(前述のように、これがまだ可能である場合)、調査チューブ全体(全長)に関しての局所データを収集し、そのデータを処理し、そのチューブからスライダーを回収する操作者に備えている。
これらの操作は、時間(最も幸運な場合)または数日(最も幸運でない場合)換算で定量化できる操作上の遅延を引き起こすことがある。
さらに、考慮すべきことは、懸念される場所(部位)へのアクセスルートを地滑りが損なう(危うくする)たびに、調査を実行できないことである。
他方、操作者がチューブ内にスライダーを置いたままにすることを想像することが不可能であるのは、これがその後の地面の移動または沈下の間にセンサの機能を著しく損なうかもしれないからであり、いずれの場合でも調査目的にとって実際には役立たないと判明するような空間的に制限された局所的情報を与えるだろう。
本発明の目的は、結合(接着、接合)要素を監視する方法およびそれに関連する傾斜計装置を提供し、識別されるような従来技術の1つ以上の欠点を克服することである。
これに関連して、結合要素という用語は、それらが直接的または間接的に接続される土地の移動または沈下(例えば、地滑り、地震、地盤沈下など)を受け場合に、回転、変位、および変形を受ける可能性のある人工構造物の部分(例えば、橋、家の壁などの部分)または自然構造物(地面の特定の区域、水面流域の領域、石塊の部分)を意味する。
明らかに、前述の結合要素は、それらの周囲にしっかりと結合(接着、接合)された構造に当てはまり、したがって結合要素全体が前述の周囲に対して自由に均一に一貫して並進できる条件(状態)を享有しない。その意味で、前述の結合要素が、もし力を受けると、既存の剛性結合に対する単純な変位によってではなく局所的な変位または回転を伴う識別可能な変形によって均一に応答しない。
この目的の範囲内で、本発明の1つの目標は、関連する部位に容易に輸送でき、前記部位の中または上に簡単に設置できる傾斜計装置を製造することである。
本発明に従って実施される教示は、可撓性テープと、可撓性テープの上または中に収容された少なくとも1つの傾斜計とを備える、結合要素を監視する傾斜計装置である。
好ましくは、少なくとも1つの傾斜計3は、第1長手方向軸Xに垂直な方向に向けられる。
こうして、傾斜計装置は、それ自体の上に簡単に巻き上げられてその運搬性を高めることができ、関連される部位に到達したときにのみ簡単に設置するために展開され(広げられ)得る。
さらに、前述の技術的特徴のおかげで、前述の傾斜計装置を関連する部位の中または上に恒久的に設置してそこに残すことができるので、傾斜計装置は、あらゆる変位および/または変形または沈下に関連する回転に関して内部で最新データを、または、結合要素が直接的または間接的に接続される他の構造物の部分または土地の他の領域(区域)に関して最新データを、できる限り常に、供給できるようにしている。
したがって、前述の傾斜計装置は、効率的な適用に向いており、例えば、あらゆる地滑りの場合にその領域の動きを評価するために地面の内部(内側)孔に向いており、車両の通過後の変位(ずれ)もしくは構造的沈下、摩耗、または前述の直接的もしくは間接的に関連する構造物上の土地の領域の変動(変化)を評価するために橋梁スパン(橋梁支間)に向いており、構造物の安定性および弾力性を評価するためにトンネル(トンネルが延びる方向に対して長手方向および横方向の両方)の切石に向いており、ダムの構造的な部分に向いており、この場合にはやはり前述の直接的もしくは間接的に関連する構造物などの上の土地の領域の変位または沈下に関連する可能があるあらゆる変動もしくは構造的沈下を評価するために役立つ。
一実施の形態によれば、少なくとも1つの傾斜計は、可撓性テープの上または中に収容され、すなわち、これは、前述の傾斜計をテープの表面に接着および支持でき、または、テープ自体の内側に挿入できることを意味する(例えば、テープは、装置に巻き付きもしくはその装置を包み込む2つの表面を備え、または装置を、前述のテープなどで作られたキャビティ(空洞)内に収容する)。
好ましくは、傾斜計装置は、複数の傾斜計と、複数の傾斜計のうちの少なくとも2つの傾斜計を動作可能に接続するケーブルとを備える。
したがって、傾斜計装置のデータ収集容量(能力)は、前述の傾斜計に供給するために、傾斜計間のデータ転送と電流の流れとの両方を可能にするケーブルで接続された複数の傾斜計を挿入することにより改善(向上)される。
一実施の形態によれば、傾斜計装置は、少なくとも1つの傾斜計によって収集されたデータを処理するために、少なくとも1つの傾斜計に動作可能に接続された処理ユニットを備える。
したがって、少なくとも1つの傾斜計によって収集されたデータが、関連した部位自体で処理されることを保証し、処理期間を最適化し、それによって、ユーザーが前述の処理済みデータにアクセスおよび/または利用するために必要な時間を短縮することが可能である。
好ましくは、処理ユニットは、第1端部の反対側にある前記テープの第2端部で前記ケーブルによって少なくとも1つの傾斜計に動作可能に接続される。
これにより、輸送、設置、および/または接続のステップ(工程)中における可撓性テープの実用性および取り扱いの両方の最適化と、ユーザーによる処理ユニットへの利用可能性とが許容される。
一実施の形態によれば、複数の傾斜計は、前記テープの第1長手方向軸に沿って離間して配置される。
これにより、複数の傾斜計が既知の距離に配置され、監視対象の現象に応じて最適化されるので、関連する部位のより良い監視が実現される。
有利には、前述の間隔は、前述の第1長手方向軸に沿って一定でも可変でもよい。
好ましくは、少なくとも1つの傾斜計は、密閉ボックスの中に収容される。
この技術的な解決策のおかげで、傾斜計装置を関連する部位に永久的に接着したままにしておくことができ、それは依然として、その部位での自然の力(雨、風、日光や霜への露出(さらし)、高い相対湿度など)のために、内蔵された電気部品および/または電子部品が損傷されないという保証の下においてである。
一実施の形態によれば、傾斜計装置は、テープの第1端部に接続された重み付け装置(加重装置)を備える。
そのため、特にテープを重力の方向に垂直かつ平行に向けた場合(例えば、装置を実質的に垂直な孔に挿入したい場合)、テープをガイドして完全に広げることがより容易になる。
好ましくは、少なくとも1つの傾斜計は、第1長手方向軸に垂直な方向に向けられる。より好ましくは、密閉ボックスの最長寸法は、第1長手方向軸に平行であり、少なくとも1つの傾斜計は、密閉ボックスの中央平面に垂直な方向に向けられる。
これにより、接合された要素のあらゆる変位または沈下を検出するための少なくとも1つの傾斜計の最適な方向が実現される。
一実施の形態によれば、傾斜計装置は、少なくとも1つの傾斜計の初期方位(方向)を定義することができる磁力計および/または相対変位を検出することができる加速度計を備える。
これにより、初期の既知の方向から開始して、傾斜計の方向の変化(変動)をさらにより正確に読み取ることが可能にされる。さらに、加速度計の存在により、傾斜計またはそれに関連する部品の変位に関する情報量の増加を得ることが可能になる。
好ましくは、傾斜計装置は、少なくとも1つのGPSおよび/または1つの湿度センサおよび/または1つの温度センサを備える。
これにより、傾斜計装置から取得できる情報のさらなる改善が可能にされる。GPSにより、特定の空間座標の関数として傾斜を相関させることが可能になり、したがって調査中の構造物のどの部分が実際に回転を受けるかを発見することが可能であるからである。
さらに、GPSの存在により、構造物全体が純粋な並進運動で変位される状況で発生し得る偽陰性(フォールス・ネガティブ)の識別が、著しい局所的な回転が生じることなく可能にされる。
さらに、湿度センサおよび温度センサの存在により、データが読み取られる状態の監視が可能にされ、したがって必要に応じてその状態の修正が可能にされる。
一実施の形態によれば、傾斜計装置は、可撓性テープおよび少なくとも1つの傾斜計の周りに少なくとも部分的に巻き付けられた、密閉された保護熱収縮チューブを備える。
このチューブにより、装置がより安全に保管および輸送され、あらゆる不要な要素が前述の装置の電子部品と接触するのを防ぐことが可能になる。
前述の発明による本教示の一実施の形態は、傾斜計装置およびチューブを備える監視システムを含んでおり、当該傾斜装置は、可撓性テープと、前記テープの上または中に収容された少なくとも1つの傾斜計とを備え、テープの最長寸法が第1長手方向軸に沿うとともに第1長手方向軸に垂直な幅を有しており、当該チューブは、第2長手方向軸を有するとともにテープが第2長手方向軸の方向にチューブ内で自由にスライドできるように形作られた開口を含む。
したがって、例えば調査中に地面に作られた孔の内側に以前に配置されたチューブに、可撓性テープを挿入することにより、関連する部位への監視システムの導入をさらに最適化することが可能である。
好ましくは、開口は、テープが第2長手方向軸の方向にチューブ内で自由にスライドできるように、テープの幅以上の直径を有する実質的に円形の形状を有する。
これにより、テープをチューブに挿入する動作が容易にされ、スピードアップされる。
一実施の形態によれば、テープは厚さを有し、チューブは、第2長手方向軸に沿って延びるテープ用の少なくとも1つのスライドガイドを備え、そのスライドガイドは、テープの厚さ以上の幅を有して、第2長手方向軸に沿ってテープのガイド付きスライドを可能であるようにしている。
好ましくは、テープは厚さを有し、チューブは、第2長手方向軸に沿って延びるテープ用の少なくとも1つのスライドガイドを備え、そのスライドガイドは、テープの厚さ以上の幅を有して、第2長手方向軸に沿ってテープのガイド付きスライドを可能であるようにしている。
好ましくは、スライドガイドは、チューブの内壁に形成された溝によって、または、チューブの内壁から突き出た突起によって規定(画定)される。
これにより、可撓性テープが、チューブ内で第1長手方向軸に垂直な方向に接着可能にされる。
本発明の一実施の形態は、結合要素を監視する方法を提供しており、当該方法は、監視対象の地面に孔を開け(作り)、前述の特徴を有する傾斜計装置を所定の高さで孔に挿入し、孔に傾斜計装置を取り外し不可能に接合し、傾斜計装置のテープの第2端部を処理ユニットに接続し、少なくとも1つの傾斜計の初期方位(方向)状態を測定する。
これにより、傾斜計装置が、監視対象の地面に効率的に設置可能になる。このタイプの設置は、所望の頻度で有用なデータが常に利用可能であること、したがって経時的なデータの傾向と潜在的に重大な予期しない変化(変動)との両方をほぼリアルタイムで特定できることを意味する。
さらに、前述の方法の一実施の形態は、グラウトを孔に注入することにより、傾斜計装置を孔に取り外し不可能に結合することを含む。
これにより、傾斜計装置をグラウトの部分にしっかりと安全に結合することを可能にしており、そのグラウトの部分は、地面における特定の領域の回転および/または変位に順番に関連づけられる。
一実施の形態によれば、この方法は、監視対象の地面の孔にチューブを挿入し、傾斜計装置を所定の高さでチューブに挿入し、チューブにグラウトを注入することによって傾斜計装置を孔に取り外し不可能に結合し、傾斜計装置のテープの第2端部を処理ユニットに接続し、少なくとも1つの傾斜計の方位(方向)状態を測定する。
これにより、傾斜計装置を挿入する孔の内部キャビティ(内部空洞)に、より不変な画成を与えたチューブが存在するため、傾斜計装置を地面に挿入するステップ(工程)がさらにより安全になる。
一実施の形態によれば、この方法は、グラウトをチューブに注入するステップ中に、チューブを孔から徐々に引き出すことを含む。
これにより、使用される材料に関して節約がもたらされ、グラウトは監視対象の地面における特定の領域と直接接触している。
好ましくは、この方法は、グラウトの所定の熟成期間の後に、少なくとも1つの傾斜計の方位状態を測定することを含む。
これにより、グラウトの熟成プロセスに続いて現れる可能性のあるあらゆる傾斜を監視することが可能になる。
一実施の形態によれば、この方法は、処理ユニットを用いて経時的な方位状態の経過(進行)を監視することを含む。
このようにして、方位(方向)状態を絶えず監視することができ、予想されるまたは望ましい方位のあらゆる著しい変動(変化)を迅速に検出することができる。
本発明の特徴および利点は、添付の図面を参照して、情報のためおよび非限定的に例示された典型的な実施の形態の詳細な説明からより明確に明らかになるであろう。
結合要素を監視するための傾斜計装置の概略図である。
監視システムの概略図である。
一実施の形態によるチューブの部分的な斜視図である。
別の実施の形態によるチューブの部分的な斜視図である。
平面Vに沿った図1の傾斜計装置に含まれるテープの断面の概略図である。
平面VIに沿った図1の傾斜計装置に含まれるテープおよび密閉ボックスの断面の概略図である。
一実施の形態によるチューブの上方からの図である。
別の実施形の態によるチューブの上方からの図である。
本発明に含まれる密閉ボックスの斜視図である。
図1において、1は、本発明に従って製造され、本方法に従って関連部位の中または上に設置されるように設計された傾斜計装置を表す。
好ましくは、結合要素を監視するための傾斜計装置1は、可撓性テープ2と、テープ2の上または中に収容された少なくとも1つの傾斜計3とを備える。
有利には、可撓性テープ2はポリマー材料からなる。特に、可撓性テープ2は、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはそれらの共重合体、または同様のポリオレフィンからなる。
図6に示す実施の形態によれば、可撓性テープ2は中央本体から突き出るリブ2a、2bを有し、これらは、テープがねじり力を受けたときにテープに大きな強度を与え、あらゆるケーブルまたは配線のガイドとしても機能する。
可撓性テープ2は、所望の長さおよび厚さで製造することができる。
前述の傾斜計装置1を設置する非限定的な例は次のとおりである:
あらゆる構造的な変位/沈下を監視するために監視対象の橋への設置。この場合、前述の傾斜計装置を橋のスパンの下部に設置して車両の通行を目的とする表面および空間を妨げないようにすることにより、特に有利な設置が生み出される。さらに、それぞれが約30mの典型的な長さを持つ複数のスパンを備える橋の例を取ると、例えば28mの長さを持つ第1傾斜計装置を第1スパンの下部または側部に設置すること、および、接続手段によって第1傾斜計装置に動作可能に接続され、例えば約28mの長さである第2傾斜計装置を第2スパンの下部または側部に設置することが可能であり、そして、この操作を橋の全長に渡って反復して繰り返すことが可能である。
あらゆる構造的な変位/沈下を監視するために監視対象の橋への設置。この場合、前述の傾斜計装置を橋のスパンの下部に設置して車両の通行を目的とする表面および空間を妨げないようにすることにより、特に有利な設置が生み出される。さらに、それぞれが約30mの典型的な長さを持つ複数のスパンを備える橋の例を取ると、例えば28mの長さを持つ第1傾斜計装置を第1スパンの下部または側部に設置すること、および、接続手段によって第1傾斜計装置に動作可能に接続され、例えば約28mの長さである第2傾斜計装置を第2スパンの下部または側部に設置することが可能であり、そして、この操作を橋の全長に渡って反復して繰り返すことが可能である。
あらゆる構造的な変位/沈下を監視するために監視対象のトンネルへの設置。この場合、前記トンネルが延びる方向に対して並列かつ横切るトンネルの切石の上部に前述の傾斜計装置を設置することにより、特に有利な設置が生み出される。
あらゆる構造的な変位/沈下を監視するために監視対象の家の壁への設置。この場合、その家の壁に前述の傾斜計装置を取り付け、傾斜計装置を建物(ビル)の床のラインに対して垂直かつ横切る両方向に向けることにより、特に有利な設置が生み出される。これにより、ある平面に対して別の平面の回転および/または変位および/または沈下を検出することも可能になる(例えば、昇降機のシャフト(軸)を使用して、計器類を視界にさらした状態にして置くことなくまたはそれを居住者が通り過ぎる場所の近くに放置することなく、迅速な設置を生み出すことができる)。
地滑りを受ける可能性があり、あらゆる構造物の変位/沈下を監視するために監視する必要がある地面(土地)の特定の区域への設置。この場合、地面に作られた孔に前述の傾斜計装置を約150−200mの深さで設置することにより、特に有利な設置が生み出されるので、地面の特定の区域のあらゆる回転および/または変位を監視できる。
これらの設置を、樹脂および/または接着剤、釘、ねじ、リベットなどの固定手段によって傾斜計装置を所望の構造部分(区域、断面)に接着することにより生み出し得ることが好ましい。
特に、可撓性テープは、その長さが与えられ、かつ、化学物質および有害物質に対する耐性と塑性変形性とを兼ね備えた靭性(貫通孔がある場合でも)が与えられたとしたら、前述の固定手段のハウジング部分(収容部分)に特に効果的に役立つ部品である。
図1、5および6を参照すると、可撓性テープ2は、好ましくは厚板(スラブ)状の形状を有し、その最長寸法Lは、第1長手方向軸Xに沿って第1長手方向軸Xに垂直な幅Wで方向づけられる。
有利には、最長寸法L(長さとしても知られている)は10〜500mである。
有利には、幅Wは約2インチまたは4インチとすることができる。
有利には、傾斜計3は、検出しようとする回転と特定の設置で必要な精度とに応じて、一軸、二軸、または三軸タイプとすることができる。
一実施の形態によれば、傾斜計装置1は複数の傾斜計3を備え、テープ2は複数の傾斜計3のうち少なくとも2つの傾斜計を動作可能に接続するケーブル5を備える。
有利には、ケーブル5は、少なくとも2つの傾斜計間で情報および/または電力供給を転送するように配置された複数の金属ワイヤと、外部物質から前述の金属ワイヤを保護するのに適したポリマー管(チューブ)とを備える。あるいは、例えば、データは、光ファイバーを用いて少なくとも2つの傾斜計間で転送可能である。
好ましくは、傾斜計装置1は、後者によって収集されたデータを処理するために、少なくとも1つの傾斜計3に動作可能に接続された処理ユニット11を備える。
処理ユニットは、少なくとも1つの傾斜計から供給されたデータを認識し、それらを処理し、それらを適切なデータ転送手段によって他の処理ユニットに転送できるCPU(例えば、プロセッサ、サーバーなど)である。好ましくは、CPUはデータバスに動作可能に接続されて、2つ以上の傾斜計がそれに接続され得るようにし、かつ、1台の傾斜計が破損した場合に傾斜計装置の機能性を損なわないためにそれぞれが並列に接続されるようにしている。
有利には、データ転送手段は、WiFi、Bluetooth、クラウドなどのシステムを介して転送を実行するように設計されている。
一実施の形態によれば、処理ユニット11は、第1端部6の反対側にあるテープ2の第2端部10でケーブル5によって少なくとも1つの傾斜計3に動作可能に接続される。
好ましくは、複数の傾斜計3は、前記テープ2の第1長手方向軸Xに沿って離間して置かれる。
この間隔は、例えば30〜500cmの範囲であってもよい。さらに、前述の間隔は、前述のテープの全長にわたって必ずしも常に均一ではないが、前述のテープの異なる部分で異なってもよい。
以前に引用された例を参照すると、有利には、トンネル内に設置された傾斜計装置は、前記トンネルの長手方向軸に対して横に設置された傾斜計装置の間隔と比較すれば(例えば、傾斜計装置の最長50mにわたって200cmの間隔)、その装置がトンネルに沿って設置された場合に異なる間隔(例えば、傾斜計装置の最長500mにわたって500cmの間隔)を持つことが可能である。
一実施の形態によれば、少なくとも1つの傾斜計3は、密閉ボックス(箱)4内に収容される。
一実施の形態によれば、傾斜計装置1は、シート13を含む密閉ボックス4を備える。
有利には、シート13は、第1長手方向軸Xに垂直な方向に少なくとも1つの傾斜計3を収容するように形作られる。
一実施の形態によれば、シート13はPCBカードである。
図1および図6を参照すると、密閉ボックス4は、それが収容する電子部品を、外部物質から保護することができる。
好ましくは、密閉ボックス4は、ポリマー材料からできており、より好ましくはポリカーボネートまたは他の有益なポリマー材料が添加されたもの、すなわちポリマーマトリックスを有する複合材料からできている。
一実施の形態によれば、密閉ボックス4は、10%ガラス繊維強化ポリカーボネートで製造される。
有利には、前記密閉ボックス4のポリマー材料は、密閉ボックス4の前記材料を紫外線から保護できる薬剤からなる添加剤と混合される。
一実施の形態によれば、密閉されたポリカーボネートのボックス4は、好ましくは、高周波振動溶接技術によって所望の瞬間に一緒(同時)に接合される2つの部分で作られる。
好ましくは、前記密閉ボックス4は、少なくともその近傍でケーブルとの接続に対応して、過剰に注入されたゴムで被覆される。
前記過剰に注入されたゴムは、ボックス材料および/またはケーブル材料と化学反応を引き起こすように適応されて、それら自身を、そのような方法でさらに良好なシーリング挙動を保証するただ一つの本体(ボディ)内で結合するようにしている。この技術的解決策により、密閉ボックス4は、圧力が最大10barの接触水条件(コンタクト・ウォーター・コンディション)で使用可能である。
図8を参照すると、密閉ボックス4は、形状が実質的に平行六面体であり、滑らかで平坦な外面(すなわち、第1長手方向Xと前述の幅Wに平行な方向とによって特定される平面Pに実質的に平行である表面)を有する。
有利には、前述の平らで滑らかな表面は、接着剤を使用して傾斜計装置1を監視対象の部位に接着したい場合に非常に効率的である。実際、接着剤を、密閉ボックス4の遮るもののない表面に配置でき、付着しようとする表面に接触できる。このようにして、少なくとも1つの傾斜計を含む密閉ボックス4が、監視対象の構造物の上に配置されかつそれに直接結合され、接着点(場所)は、実際にそのような結合を最も必要とする部分(部品)のみに削減(減ら)されるだろう。
好ましくは、傾斜計装置1は、テープ2の第1端部6に接続された重み付け装置(加重装置)7を備える。
図1を参照すると、この重み付け装置7は、好適には、形状が台形、平行六面体、角柱、または同様のものの重りであり、特に垂直に広げられたときに傾斜計装置1の可撓性テープ2の方位(向き、方向)を容易にすることができる。
一実施の形態によれば、ボックス4は、他の壁よりも薄い厚さを持ち、したがってより高い変形能を有する壁を備えると考えられる。
有益なことに、この場合、ボックス4に作用する外部の水によって誘導される圧力を検出するように適合された圧力センサは、より高い変形能を有する前記ボックス内に収容される。
有益なことに、より高い変形能の壁を有する前記ボックス4は、前記重み付け装置7のすぐ近くに配置されたものである。
一実施の形態によれば、少なくとも1つの傾斜計3は、第1長手方向軸Xに垂直な方向に向けられる。
好ましくは、傾斜計装置1は、少なくとも1つの傾斜計3の初期方位(方向)を規定(定義)できる磁力計14および/または第1長手方向軸Xに対する少なくとも1つの傾斜計3の相対変位を検出するための加速度計15を備える。
前述の磁力計および加速度計は、特定の必要性に応じて当業者によって容易に特定することができる。
有利には、そして特に橋やトンネルの用途の場合、傾斜計装置1は、通過車両によって生成される音を記録できるマイクを備える。これが意味することは、車両の通過によって生成される音の周波数の変化(変動)の関数として検査(調査)中の構造物や路面のセクション(部分、断面)の可能な劣化を評価することも可能になることである。
一実施の形態によれば、傾斜計装置1は、少なくとも1つのGPS(またはGNSS)16および/または1つの湿度センサ17および/または温度センサ18を備える。前述のGPS装置、湿度センサ17および温度センサ18は、特定の必要性に応じて当業者によって容易に識別され得る。
好ましくは、一実施の形態によれば、実質的に地面レベル(地面高さ)に配置され、有利にはRTK(リアルタイム運動学)バージョンの精密GNSS、好ましくはGPSを備えるヘッド電力センターが考慮される。
この技術的解決策のおかげで、1 mm未満の精度でヘッド電力センターの正確かつ精密な位置認識のため地面の低レベルのボックス内に配置された傾斜計および/または加速度計および/またはGPSによって赤色変位の起こりうるドリフト(ずれ)を強調して修正することが可能である。
有利には、ヘッド電力センターとのロラ通信(Lora通信)が予見される。
好ましくは、傾斜計装置1は、可撓性テープ2および少なくとも1つの傾斜計3の周囲に少なくとも部分的に巻き付けられた、密閉された保護熱収縮チューブ(管)19を備える。
有利には。この熱収縮チューブは、ポリマー材料で作られる。特に、周囲温度(大気温度)より高くなくかつ絶対必要なほど高くない収縮温度を持つ熱収縮チューブを使用するので、熱収縮プロセスが実行されると、それに近いコンポーネント(部品)への最小限の熱損傷を引き起こす。
本発明の一実施の形態によれば、結合要素の監視システム100は、傾斜計装置1およびチューブ20を備えており、当該傾斜計装置1は、可撓性テープ2と、テープ2の上または中に収容された少なくとも1つの傾斜計3であってそのテープ2の最長寸法Lが第1長手方向軸Xに沿うとともに前記第1長手方向軸Xに垂直な幅Wを備える傾斜計とを有しており、当該チューブ20は、第2長手方向軸Yを有し、テープ2が第2長手方向軸Yの方向にチューブ20内で自由にスライド(摺動)できるように形作られた開口21を含む。
有利には、チューブ20は、金属またはポリマー材料で作られる。
図3および図4を参照すると、これらはそれぞれ、接続された角度をもつ長方形および円形の形状またはセクション(部分、断面)を備えた開口21を有するチューブ20の様々な例示的な実施の形態を識別する。
好ましくは、監視システム100では、開口21は直径Dのほぼ円形な形状を有しており、直径Dはテープ2の幅W以上であってテープ2が第2長手方向軸Yの方向へチューブ20内を自由にスライドできるようにしている。あるいは、開口21は、断面がほぼ長方形な形状であり、可撓性テープ2の幅W以上の最大開口Fを有する。
一実施の形態によれば、図5を参照すると、テープ2は厚さSを有しており、チューブ20は、第2長手方向軸Yに沿って延びるテープ2用の少なくとも1つのスライドガイド22を備えており、スライドガイド22はテープ2の厚さS以上の幅を有して、第2長手方向軸Yに沿ってテープ2のガイド付きスライドを可能にするようにしている。
好ましくは、図7または図8を参照すると、スライドガイド22は、前記チューブ20の内壁に形成された溝22aによって、または、前記チューブ20の前記内壁から突き出る突起22bによって画定される。
これらの溝22aまたは突起22bを、有利には、チューブ20を製造するステップ(工程)の間に製造できる。
一実施の形態によれば、本発明の教示に従って結合要素を監視する方法を定義する、前述の傾斜計装置を設置する手順は、以下に説明するステップからなる。監視対象の地面Tに孔を開け、所定の高さでその孔に前述の特徴を有する傾斜計装置1を挿入し、その孔内に傾斜計装置1を取り外し不可能に結合し、傾斜計装置1のテープ2の第2端部10を処理ユニット11に接続し、少なくとも1つの傾斜計3の方向(方位、配向)状態Oを測定する。
有利には、傾斜計装置1内に含まれる磁力計14は、少なくとも1つの傾斜計の整列状態を定義するために使用される。
有利には、傾斜計装置1は、磁力計および温度計を有する3軸傾斜計を備えており、その3軸傾斜計は、測定点の(空間内の)絶対回転の信頼できる較正値と、機器に誘導されるあらゆる原因からの加速度の値(PおよびS波)とを供給できる。これは、可撓性テープ2が媒体のあらゆる変形に完全に適応し、その媒体の中(または上)では傾斜計3が配置(位置決め)され、様々なセンサを接続するケーブル用の支持体および測定された現象の殆ど即座の解釈に関しての測定値を外部に送信するための支持体として使用される必要があることを意味する。
好ましくは、前述の方法は、グラウトを孔に注入することにより、孔の中に傾斜計装置1を取り外し不可能に結合することを必要とする(伴う)。
有利には、グラウトは、チューブによって大気圧よりわずかに高い圧力で孔に注入され、注入は、孔の底部から前記孔の上部開口部に向かって移動を開始する。
一実施の形態によれば、この方法は、監視対象の地面Tの孔の中にチューブ20を挿入し、所定の高さでチューブ20内に傾斜計装置1を挿入し、チューブ20内にグラウトを注入することによって孔の中に傾斜計装置1を取り外し不可能に結合し、少なくとも1つの傾斜計3の方位状態Oを測定することからなる。
この場合も、グラウトは大気圧よりわずかに高い圧力でチューブに注入され、注入は孔の底部から始まり、前記孔の上部開口に向けて移動する。
前述の操作は、この分野の技術で通常利用可能な機器を使って実行することができる。
好ましくは、チューブ20は、グラウトをチューブ20に注入するステップ(工程)の間に孔から徐々に引き抜かれる。これは、好ましくは、前述の孔からチューブ20を引き抜くステップ(工程)と同時におよびそれと比例して(それに応じて)グラウトを孔に注入するステップ(工程)を含む。
一実施の形態によれば、この方法は、グラウトの所定の熟成期間Tcの後に、少なくとも1つの傾斜計3の方位状態Oを測定することを含む。
有利には、グラウトの所定の熟成期間Tcは約1週間である。
好ましくは、この方法は、処理ユニット11により、経時的に方位状態Oの経過(進行)を監視することを含む。
前述の方法のおかげで、監視対象の部位に人員が物理的に居合わせる必要なしに、調査中の構造物の断面(部分)の傾斜のあらゆる変化(変動)の経過をリアルタイムで監視することが可能になるだろう。
Claims (21)
- 結合要素を監視する傾斜計装置(1)であって、
可撓性テープ(2)と、
少なくとも1つの傾斜計(3)と、
を備え、
前記少なくとも1つの傾斜計(3)が前記テープ(2)の上または中に収容されたことを特徴とする、傾斜計装置。 - 請求項1に記載の傾斜計装置において、
複数の傾斜計(3)と、
前記複数の傾斜計(3)のうち少なくとも2つの傾斜計を動作可能に接続するケーブルを含む前記テープ(2)と、
を備える、傾斜計装置。 - 請求項1または2に記載の傾斜計装置において、
前記少なくとも1つの傾斜計(3)によって収集されたデータを処理するために、前記少なくとも1つの傾斜計(3)に動作可能に接続された処理ユニット(11)を備える、傾斜計装置(1)。 - 請求項2に従属する場合に請求項3に記載の傾斜計装置(1)において、
前記処理ユニット(11)が、第1端部(6)の反対側にある前記テープ(2)の第2端部(10)で前記ケーブル(5)によって、前記少なくとも1つの傾斜計(3)に動作可能に接続された、傾斜計装置。 - 請求項2または4に従属する場合に請求項2または3のいずれか一項に記載の傾斜計装置(1)において、
前記複数の傾斜計(3)が、前記テープ(2)の第1長手方向軸(X)に沿って離間して配置された、傾斜計装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の傾斜計装置(1)において、
前記少なくとも1つの傾斜計(3)が密閉ボックス(4)内に収容された、傾斜計装置。 - 請求項4〜6の一項以上に記載の傾斜計装置(1)において、
前記テープ(2)の前記第1端部(6)に接続された重み付け装置(7)を備える、傾斜計装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の傾斜計装置(1)において、
前記少なくとも1つの傾斜計(3)が、前記第1長手方向軸(X)に垂直な方向に向けられた、傾斜計装置。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の傾斜計装置(1)において、
前記少なくとも1つの傾斜計(3)の初期方位を規定できる磁力計(14)、および/または、前記第1長手方向軸(X)に対する前記少なくとも1つの傾斜計(3)の相対位置を検出する加速度計(15)を備える、傾斜計装置。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の傾斜計装置(1)において、
少なくとも1つのGPS(16)および/または1つの湿度センサ(17)および/または1つの温度センサ(18)を備える、傾斜計装置。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載の傾斜計装置(1)において、
前記可撓性テープ(2)の少なくとも一部と前記少なくとも1つの傾斜計(3)との周囲に巻き付けられた、密閉された保護熱収縮チューブ(19)を備える、傾斜計装置。 - 結合要素の監視システム(100)であって、
傾斜計装置(1)およびチューブ(20)を備え、
前記傾斜計装置は、可撓性テープ(2)と、前記テープ(2)の上または中に収容される少なくとも1つの傾斜計(3)とを有し、前記テープ(2)が第1長手方向軸(X)に沿って主要範囲(L)および前記第1長手方向軸(X)に垂直な幅(W)を有し、
前記チューブは、第2長手方向軸(Y)を有し、前記チューブ(20)内で前記第2長手方向軸(Y)の方向に前記テープ(2)が自由にスライドできるように形作られた開口(21)を備える、監視システム。 - 請求項12に記載の監視システム(100)において、
前記開口(21)は、直径(D)を有する実質的に円形の形状を有し、前記直径(D)は、前記テープ(2)の前記幅(W)以上であって前記テープ(2)が前記チューブ(20)内で前記第2長手方向軸(Y)の方向に自由にスライドできるようになっている、監視システム。 - 請求項12または13のいずれかに記載の監視システム(100)において、
前記テープ(2)は厚さ(S)を有し、
前記チューブ(20)は、前記第2長手方向軸(Y)に沿って延びる前記テープ(2)用の少なくとも1つのスライドガイド(22)を備え、
前記スライドガイド(22)は、前記第2長手方向軸(Y)に沿って前記テープ(2)のガイド付きスライドを可能にするように前記テープ(2)の前記厚さ(S)以上の幅を有する、監視システム。 - 請求項12〜14に記載の監視システム(100)において、
前記スライドガイド(22)は、前記チューブ(20)の内壁に形成された溝(22a)によって、または、前記チューブ(20)の前記内壁から突き出た突起(22b)によって画定される、監視システム(100)。 - 結合要素を監視する方法であって、
監視対象の地面(T)に孔を作り、
請求項1の特徴を有する傾斜計装置(1)を、所定の高さで前記孔に挿入し、
前記孔に前記傾斜計装置(1)を取り外し不可能に連結し、
前記傾斜計装置(1)の前記テープ(2)の第2端部(10)を処理ユニット(11)に接続し、
前記少なくとも1つの傾斜計(3)の方位状態(O)を測定する、方法。 - 請求項16に記載の方法において、
前記傾斜計装置(1)を前記孔に取り外し不可能に連結することを必要とする前記ステップは、前記孔にグラウトを注入することによって実行される、方法。 - 請求項16または17のいずれか一項に記載の方法において、
監視対象の前記地面(T)の前記孔にチューブ(20)を挿入し、
所定の高さで前記チューブ(20)内に傾斜計装置(1)を挿入し、
グラウトを前記チューブ(20)に注入することにより、前記傾斜計装置(1)を前記孔に取り外し不可能に連結し、
前記少なくとも1つの傾斜計(3)の方位状態(O)を測定する、方法。 - 請求項16〜18に記載の方法において、
前記チューブ(20)は、グラウトを前記孔に注入する前記ステップ中に前記孔から徐々に引き出される、方法。 - 請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法において、
前記グラウトの所定の熟成期間(Tc)後に、前記少なくとも1つの傾斜計(3)の前記方位状態(O)を測定する、方法。 - 請求項16〜20のいずれか一項に記載の方法において、
前記処理ユニット(11)によって前記方位状態(O)の経過を経時的に監視する、方法。
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