本願は、2017年6月16日に中国国家知識産権局に出願された「通信方法及び通信装置(COMMUNICATION METHOD AND COMMUNICATIONS APPARATUS)」と題する中国特許出願第201710459115.0号に基づく優先権を主張し、当該特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、通信方法及び通信装置に関する。
モバイル通信は、キャパシティの最大化を追求するだけでなく、より広いカバレージエリアも必要とする。すなわち、どこへでも移動する端末は、無線ネットワーク信号によってカバーされる必要がある。端末がサービングセルから他のセルに移動するとき、端末のサービスの継続性を保証すべく、端末は、現在のサービングセルから他のセルにハンドオーバされる必要がある。
現在、LTEシステムにおける端末のサービングセルハンドオーバ処理が、以下のように説明される。ソース基地局(Source eNB、SeNB)は、端末によってレポートされた測定レポートに基づいて、端末上のサービングセルのハンドオーバを実行することを決定し、ターゲット基地局(Target eNB、TeNB)にハンドオーバ要求を開始する。SeNBがTeNBからハンドオーバ要求確認メッセージを取得した後、SeNBは、ハンドオーバメッセージを端末に送信する。端末は、ハンドオーバメッセージに保持されたターゲットセルの識別子に基づいて、ターゲット基地局へのランダムアクセス処理を開始してTA値及びアップリンクリソースを取得し、ハンドオーバ完了メッセージをアップリンクリソース上のターゲット基地局に送信する。
しかしながら、高周波数技術が、現在の5Gシステムに導入される。高周波数でのデータ伝送の間、通常、比較的大きな伝送損失が生じる。効率的なサービス伝送を保証すべく、高周波数セルは、ビームフォーミング技術を用いて通信を実行する、すなわち、それぞれの高周波数セルは、通信に用いられる複数の異なるビームを有する。ハンドオーバが端末上で実行されるとき、端末がアクセスするビームをどのように選択するかを早期解決する必要がある。
本願の実施形態は、通信方法及び通信装置を提供し、適切なビームアクセス解決手段を提供する。
第1の態様によれば、本願の実施形態は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信する段階であって、N及びMは正の整数である、段階と、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階であって、Lは非負の整数である、段階とを含む、通信方法を提供する。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階を含む。
可能な設計において、方法は、強度閾値情報を受信する段階をさらに含む。
可能な設計において、強度閾値情報は、第1のビーム信号の強度閾値又は強度閾値インジケーション情報を含み、強度閾値インジケーション情報は、第1のビーム信号の強度閾値と第2のビーム信号の強度閾値との間の関係を示すのに用いられ、第2のビーム信号の強度閾値は、測定構成情報に保持されたビーム信号の強度閾値である。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定する段階を含む。従って、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、ランダムアクセスチャネル構成及び高い信号強度を有する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率がより高くなる。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、M本のビームから、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する段階を含む。従って、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、ランダムアクセスチャネル構成を有する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、N本のビームの識別子と、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定する段階を含む。従って、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、L本のビームに属する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、N本のビームの優先順位と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する段階を含む。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、M本のビームのいずれも見つけられないとき、N本のビームの識別情報に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおいて最大信号強度を有するビームを決定する段階を含む。従って、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームがL本のビームで最も強い信号を有することを決定する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
可能な設計において、N本のビームの識別情報は、同期信号ブロックインジケーション情報及び/又はチャネル状態情報参照信号識別情報を含み、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、識別情報がチャネル状態情報参照信号識別情報であるビームの優先度が、識別情報が同期信号ブロックインジケーション情報であるビームの優先度より高いことと、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階を含む。
可能な設計において、N本のビームのいずれも見つけられない、L本のビームの信号強度若しくはM本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さい、又はM本のビームのいずれも見つけられない場合、方法はさらに、アクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定する段階、アクセスするビームとして最大信号強度を有するビームを決定する段階、アクセスするビームとして見つけられたビームをランダムに決定する段階、又はアクセスするビームとして見つけられたビームにおいて最も高い優先度を有するビームを決定する段階を含む。従って、端末は、比較的フレキシブルな方式で、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
可能な設計において、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
第2の態様によれば、本願の実施形態は、第1のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスによって送信された、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信する段階であって、N及びMは正の整数である、段階と、第1のネットワークデバイスが、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を端末に送信する段階を含む通信方法を提供する。
可能な設計において、方法はさらに、第1のネットワークデバイスが、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信する段階と、第1のネットワークデバイスが、サービングビーム変更情報を第2のネットワークデバイスに送信する段階であって、サービングビーム変更情報は、第2のネットワークデバイスによって、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するのに用いられる、段階とを含む。
可能な設計において、方法はさらに、第1のネットワークデバイスが、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信する段階と、第1のネットワークデバイスが、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定する段階と、第1のネットワークデバイスが、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を第2のネットワークデバイスに送信する段階とを含む。
可能な設計において、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
可能な設計において、方法はさらに、ハンドオーバメッセージを通じて、第1のネットワークデバイスが、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信する段階を含む。
第3の態様によれば、本願の実施形態は、第2のネットワークデバイスが、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を第1のネットワークデバイスに送信する段階であって、N及びMは正の整数である、段階を含む通信方法を提供する。
オプションで、方法はさらに、第2のネットワークデバイスが、所定の期間内であって、かつ、第1のネットワークデバイスによって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信する段階と、第2のネットワークデバイスが、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定する段階と、有効期間が終了したとき、第2のネットワークデバイスが、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースする段階とを含む。
オプションで、方法はさらに、第2のネットワークデバイスが、第1のネットワークデバイスによって送信されたM本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を受信する段階と、有効期間が終了したとき、第2のネットワークデバイスが、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースする段階とを含む。
オプションで、方法はさらに、第2のネットワークデバイスが、システム情報を通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信する段階を含む。
第4の態様によれば、本願の実施形態は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信するよう構成される受信モジュールであって、N及びMは正の整数である、受信モジュールと、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される処理モジュールであって、Lは非負の整数である、処理モジュールとを含む通信装置を提供する。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、受信モジュールは、強度閾値情報を受信するようさらに構成される。
可能な設計において、強度閾値情報は、第1のビーム信号の強度閾値又は強度閾値インジケーション情報を含み、強度閾値インジケーション情報は、第1のビーム信号の強度閾値と第2のビーム信号の強度閾値との間の関係を示すのに用いられ、第2のビーム信号の強度閾値は、測定構成情報に保持されたビーム信号の強度閾値である。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、M本のビームから、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、N本のビームの識別子と、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、N本のビームの優先順位と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、M本のビームのいずれも見つけられないとき、N本のビームの識別情報に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおいて最大信号強度を有するビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、N本のビームの識別情報は、同期信号ブロックインジケーション情報及び/又はチャネル状態情報参照信号識別情報を含み、処理モジュールは、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、識別情報がチャネル状態情報参照信号識別情報であるビームの優先度が、識別情報が同期信号ブロックインジケーション情報であるビームの優先度より高いことと、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、N本のビームのいずれも見つけられない、L本のビームの信号強度若しくはM本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さい、又はM本のビームのいずれも見つけられない場合、アクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定し、アクセスするビームとして最大信号強度を有するビームを決定し、アクセスするビームとして見つけられたビームをランダムに決定し、又はアクセスするビームとして見つけられたビームにおいて最も高い優先度を有するビームを決定するようさらに構成される。
可能な設計において、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
第4の態様における通信装置が、端末であってよく、又は端末の内部のチップであってよいことに留意されたい。
第5の態様によれば、本願の実施形態は、第2のネットワークデバイスによって送信された、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信するよう構成される受信モジュールであって、N及びMは正の整数である、受信モジュールと、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を端末に送信するよう構成される送信モジュールとを含む通信装置を提供する。
可能な設計において、受信モジュールは、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された、端末のサービングビーム変更情報を受信するようさらに構成され、送信モジュールは、サービングビーム変更情報を第2のネットワークデバイスに送信するようさらに構成され、サービングビーム変更情報は、第2のネットワークデバイスによって、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するのに用いられる。
可能な設計において、通信装置は、処理モジュールをさらに含み、受信モジュールは、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された、端末のサービングビーム変更情報を受信するようさらに構成され、処理モジュールは、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するよう構成され、送信モジュールは、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を第2のネットワークデバイスに送信するようさらに構成される。
可能な設計において、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含み、送信モジュールは、ハンドオーバメッセージを通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信するようさらに構成される。
第5の態様における通信装置が、ネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスの内部のチップであってよいことに留意されたい。
第6の態様によれば、本願の実施形態は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を第1のネットワークデバイスに送信するよう構成される送信モジュールであって、N及びMは正の整数である、送信モジュールを含む通信装置を提供する。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、受信モジュール及び処理モジュールをさらに含み、受信モジュールは、所定の期間内であって、かつ、第1のネットワークデバイスによって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信するよう構成され、処理モジュールは、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定し、有効期間が終了した後、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースするよう構成される。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、受信モジュール及び処理モジュールをさらに含み、受信モジュールは、第1のネットワークデバイスによって送信されたM本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を受信するよう構成され、処理モジュールは、有効期間が終了した後、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースするよう構成される。
可能な設計において、送信モジュールは、システム情報を通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信するようさらに構成される。
第6の態様における通信装置が、ネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスの内部のチップであってよいことに留意されたい。
第7の態様によれば、本願の実施形態は、プロセッサ及びトランシーバーを含む端末を提供する。プロセッサ及びトランシーバーは、第1の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するよう構成される。
第8の態様によれば、本願の実施形態は、プロセッサ及びトランシーバーを含むネットワークデバイスを提供する。プロセッサ及びトランシーバーは、第2の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するよう構成される。
第9の態様によれば、本願の実施形態は、プロセッサ及びトランシーバーを含むネットワークデバイスを提供する。プロセッサ及びトランシーバーは、第3の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するよう構成される。
第10の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。記憶媒体の命令が通信装置のプロセッサによって実行されると、通信装置は、第1の態様における本願の実施形態による通信方法を実行し得る。
第11の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。記憶媒体の命令が通信装置のプロセッサによって実行されると、通信装置は、第2の態様における本願の実施形態による通信方法を実行し得る。
第12の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。記憶媒体の命令が通信装置のプロセッサによって実行されると、通信装置は、第3の態様における本願の実施形態による通信方法を実行し得る。
本願の実施形態における通信方法及び通信装置によれば、端末は、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信し、端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいてアクセスするビームを決定し、アクセスする適切なビームを提供して、解決手段を決定する。さらに実施形態におけるアクセスするビームが、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度、及びM本のビームの受信されたランダムアクセスチャネル構成に基づいて、端末によって決定される。従って、このように決定されたアクセスするビームは、端末のアクセス成功率を高め得る。
本願の実施形態による通信システムの概略図である。
本願の実施形態1による通信方法のフローチャートである。
本願の実施形態2による通信方法のフローチャートである。
本願の実施形態3による通信方法のフローチャートである。
本願の実施形態による通信装置の概略構造図である。
本願の実施形態による端末の概略構造図である。
本願の実施形態による通信装置の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
本願の実施形態による通信装置の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
図1は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。図1に示されるように、通信システムは、少なくとも2つのネットワークデバイス及び少なくとも1つの端末を含む。少なくとも2つのネットワークデバイスは、本願の以下の実施形態で提供される技術的解決手段を用いることによって、少なくとも1つの端末と通信する。図1は、1つの端末及び2つのネットワークデバイス、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスを示す。
当業者がより理解することを助けるべく、本願におけるいくつかの用語が以下で説明される。
無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスとも称されるネットワークデバイスは、端末を無線ネットワークに接続するデバイスであり、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)における進化型NodeB(Evolutional NodeB、eNB若しくはeNodeB)、中継ノード、アクセスポイント、又は5GネットワークにおけるgNB、例えば、伝送及び受信ポイント(Transmission and Reception Point、TRP)若しくはコントローラであり得る。これは、本明細書で限定されない。
端末は、無線又は有線端末であり得る。無線端末は、無線送受信機能を有するデバイスであってよい。屋内端末若しくは屋外端末、携帯情報端末、若しくは車載端末を含む無線端末は、陸上に配置されてよく、水上に(例えば、汽船に)配置されてよく、又は上空に(例えば、航空機、気球、若しくは衛星に)配置されてよい。端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(Virtual Reality、VR)端末、拡張現実(Augmented Reality、AR)端末、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、又は同様のものであり得る。これは、本明細書で限定されない。
本願の本実施形態において、ビーム(英語:beam)は、伝送ビーム及び受信ビームを含み得る。伝送ビームは、信号がアンテナを通じて伝送された後、異なる空間方向で形成される信号強度分布であってよく、受信ビームは、無線信号がアンテナを通じて受信された後、異なる空間方向で形成される信号強度分布であってよい。1つのビームに対する1又は複数のアンテナポートがアンテナポートセットとみなされてもよいことが理解され得る。言い換えれば、1つのアンテナポートセットは、少なくとも1つのアンテナポートを含む。
具体的には、ビームは、特定のエネルギー伝送の指向性を有するプリコーディングベクトルを指してよく、プリコーディングベクトルが、識別情報を用いることによって識別され得る。エネルギー伝送の指向性は、プリコーディングベクトルを用いることによるプリコーディング処理を実行することによって取得される信号が、例えば、受信電力が受信復調信号対雑音比を満たす、特定の空間配置における比較的高い受信電力で受信されるが、プリコーディングベクトルを用いることによるプリコーディング処理を実行することによって取得される信号が、例えば、受信電力が受信復調信号対雑音比を満たさない、他の空間配置における比較的低い電力で受信されることを意味する。異なる通信デバイスは、異なるプリコーディングベクトルを有してよく、すなわち、異なるビームに対応している。1つの通信デバイスは、通信デバイスの構成又は性能に基づいて、同一の時間ポイントで複数の異なるプリコーディングベクトルのうちの1又は複数を用いてよい、すなわち1又は複数のビームが同時に形成されてよい。ビームが空間リソースとして理解され得る。ビームが識別情報を用いることによって識別され得る。オプションで、識別情報は、ユーザの構成された対応するリソース識別子(identity、ID)に対応していてもよい。例えば、識別情報は、チャネル状態情報参照信号(Channel status information Reference Signal、CSI−RS)の構成されたID若しくはリソースに対応していてもよく、又は、アップリンクサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)の構成されたID若しくはリソースに対応していてもよい。代替的に、オプションで、識別情報は、ビームで搬送される信号又はチャネルで明確に又は暗黙のうちに搬送される識別情報であり得る。例えば、識別情報は、ビームを用いることによって送信される同期信号又はブロードキャストチャネルによって示されるビームの識別情報、ビームを用いることによって送信される同期信号ブロック(Synchronization Signal block、SS block)によって示されるビームの識別情報を含むがこれに限定されない。SSブロックは、プライマリ同期信号(PSS)及び/又はセカンダリ同期信号(SSS)及び/又はブロードキャストチャネル(PBCH)を少なくとも含む。
以下の方法の実施形態では、第1のネットワークデバイスがソース基地局であり、第2のネットワークデバイスがターゲット基地局である例を用いることによって説明が提供されることに留意されたい。
図2は、本願の実施形態1による通信方法のフローチャートである。図2に示されるように、本実施形態における方法は、以下の段階を含み得る。
S101.ターゲット基地局は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル(Random Access Channel、RACH)構成をソース基地局に送信する。
本実施形態において、ターゲット基地局は、承認制御を実行し、端末がサービングセルからターゲットセルにハンドオーバされることを可能する。その後、ターゲット基地局は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成をソース基地局に送信する。RACH構成は、SSブロックに対応していてもよく、又はCSI−RSに対応していてもよい。N及びMは正の整数である。さらに、代替的に、ターゲット基地局は、ターゲットセルのセル識別子をソース基地局に送信し得る。
オプションで、ターゲット基地局が段階S101で説明される情報をソース基地局に送信する前に、ターゲット基地局は、ソース基地局によって送信されたハンドオーバ要求メッセージを受信し得る。これは、本実施形態で限定されない。
N本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成が、ターゲット基地局によってソース基地局に送信された同一のメッセージ又は異なるメッセージに含まれ得る。代替的に、ターゲット基地局は、同一の時間ポイント又は異なる時間ポイントでN本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成をソース基地局に送信し得る。
オプションで、N本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成が、ターゲット基地局によってソース基地局に送信されたハンドオーバ要求確認メッセージに含まれ得る。
S102.ソース基地局は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を端末に送信する。
本実施形態において、ターゲット基地局によって送信された、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を受信した後、ソース基地局は、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を端末に送信する。
N本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成が、ソース基地局によって端末に送信された同一のメッセージ又は異なるメッセージに含まれ得る。代替的に、ソース基地局は、同一の時間ポイント又は異なる時間ポイントでN本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成を端末に送信し得る。
オプションで、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成が、ソース基地局によって端末に送信されたハンドオーバメッセージに含まれ得る。ハンドオーバメッセージは、モビリティ制御情報(mobility Control Information)情報要素を保持する無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続再構成メッセージ、又はRRC接続再構成メッセージ、レイヤ1のシグナリング、若しくはレイヤ2のシグナリングと異なる他のRRCメッセージのような、他のメッセージであり得る。
S103.端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに少なくとも基づいて、アクセスするビームを決定する。
本実施形態において、端末は、L本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する。アクセスするビームを決定した後、端末は、そのビームを用いてそのビームが属するターゲットセルにアクセスする。
端末が少なくとも1つの見つけられたビームを測定し、ビームの信号品質又は信号強度を取得することが理解され得る。見つけられたビームは、ターゲットセルのN本のビームに限定されない。言い換えれば、ターゲットセル以外のセルのビームも、見つけられ得る。加えて、N本のビームのそれぞれが測定される必要がある、という限定は存在しない。
オプションで、ある場合において、本明細書のLは、代替的に、信号品質又は信号強度が検出されたビームの数とみなされ得る。
本明細書では、M本のビーム及びL本のビームは、インタセクションを有してよく、又はインタセクション有していなくてよい。これは、本願の本実施形態に限定されない。
ビームの信号品質は、ビームの第1の信号受信品質であり得る。ビームの信号強度は、ビームの第1の信号受信電力であり得る。第1の信号は、同期信号及び/又は参照信号を含む。
本実施形態において、ソース基地局は、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を端末に送信し、その後、端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する。従って、本実施形態は、アクセスする適切なビームを提供して、解決手段を決定する。さらに、本実施形態におけるアクセスするビームが、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度及びM本のビームの受信されたRACH構成に基づいて、端末によって決定される。従って、このように決定されたアクセスするビームは、端末によるセルへのアクセスの成功率を高め、ハンドオーバ成功率を高める。
以下では、例としてビームの信号強度を用いることによって、アクセスするビームを決定する方法を説明する。信号品質のソリューションは、信号強度のソリューションと同様であり、詳細は実施形態で説明されない。
図3は、本願の実施形態2による通信方法のフローチャートである。図3に示されるように、本実施形態における方法は、以下の段階を含み得る。
S201.端末は、測定レポートをソース基地局に送信する。
オプションで、測定レポートをソース基地局に送信する前に、端末は、ソース基地局によって送信された測定構成情報を受信し、構成情報に基づいて、サービングセル及び隣接セルの測定を実行する。
可能な実施例において、構成情報は、サービングセル及び隣接セルのビームを測定するよう端末を構成するのに用いられる。構成情報は、ビームの数K及び略してXであるビーム信号の強度閾値を含むがこれに限定されない。端末は、信号強度がXより大きい又はこれに等しいK本のビームの信号強度に基づいて、サービングセルの信号強度及び隣接セルの信号強度を決定する。サービングセルの決定された信号強度及び隣接セルの決定された信号強度が、対応する測定イベント決定条件、例えば、イベントA3、イベントA4、イベントA5、又はLTEにおける他の測定イベントの決定条件、を満たすとき、端末は、測定レポートを送信する。測定レポートは、少なくとも1つの隣接セルの信号強度、及び/又は、それぞれの隣接セルのK本のビームの信号強度、サービングセルの識別情報、並びに少なくとも1つの隣接セルの識別情報を含む。サービングセルの識別情報及び少なくとも1つの隣接セルの識別情報は、セルID又はセルインデックスを含む。オプションで、測定レポートは、代替的に、オプションで、測定レポートは、代替的に、隣接セルの信号強度を生成するのに用いられるK本のビームの識別情報、又は隣接セルの信号強度を生成するのに用いられるK本のビームの信号強度を含み得るを含み得る。
隣接セルが図2に示される実施形態におけるターゲットセルを含むことが理解され得る。代替的に、構成情報は、ビームの数又はビーム信号の強度閾値情報を保持しなくてよい。この場合、端末は、セルの信号強度を測定する。
オプションで、SSブロック及びCSI−RSは、参照信号であり、ビームで伝送される。具体的には、測定構成情報が、ビームで伝送されるSSブロック及び/又はCSI−RSを測定するよう端末を構成するのに用いられる。それに応じて、ビームの信号強度は、ビームのSSブロックの信号強度及び/又はビームのCSI−RSの信号強度を含む。信号強度がSSブロックを測定することによって取得されたビームの数は、信号強度がCSI−RSを測定することによって取得されたビームの数と同一又は異なり得る。それに応じて、測定構成情報に対応するビーム信号の強度閾値は、SSブロックビーム信号の強度閾値及び/又はCSI−RSビーム信号の強度閾値を含み得る。言い換えれば、XはX1及びX2を含み、ここで、X1はSSブロックビーム信号の強度閾値に対応しており、X2はCSI−RSビーム信号の強度閾値に対応しており、X1はX2に等しくてよく、又はX1はX2に等しくなくてよい。
本実施形態におけるビームの識別情報は、ビームで伝送されたSSブロックの識別情報、及び/又はビームで伝送されたCSI−RSの識別情報であり得る。
SSブロックが、ワイドビームで伝送される。ビームが、SSブロックの識別情報を用いることによって識別され得る。例えば、SSブロックの識別情報は、SSブロックにおけるPBCHで(暗黙のうちに又は明確に)保持される時間インデックスインジケーション(time index indication)であり得る。
CSI−RSが、ナロービームで伝送される。ビームがCSI−RSの識別情報を用いることによって識別され得る。例えば、CSI−RSの識別情報は、CSI−RS構成の識別子であり得る。CSI−RS構成は、少なくともリソース構成を含む。CSI−RS構成は、さらに、CSI−RSを送信するのに用いられるアンテナポート等を含み得る。
オプションで、測定レポートは、隣接セルの少なくとも1つのビームに関する情報(本明細書でビームに関する情報は、ビームの信号強度及び/又はビームの識別情報であり得る)を含み得る。少なくとも1つのビームに関する情報は、リストの形態で測定レポートに含まれ得る。例えば、それぞれの隣接セルのビームのビーム識別子が、信号強度に基づいて配列される。少なくとも1つのビームに関する情報が、ターゲット基地局によってRACH構成で構成されたビーム(すなわち、M本のビーム)を決定するのに用いられ得る。
端末は、例えば、以下の2つの方式で、測定レポートにおける隣接セルのビームに関するレポート情報を決定し得る。これは、本実施形態で限定されない。
1つの方式において、CSI−RSが測定される場合、CSI−RSリソースがソース基地局によって測定構成メッセージで端末に対して構成されるので、W個のCSI−RSリソースが測定構成メッセージで構成される場合、端末は、W個のCSI−RSリソースに対応するビームに関する情報、すなわち、W個のCSI−RSリソースのそれぞれに対応するビームに関する情報をレポートする。
他の態様において、端末によって受信された測定構成メッセージは、閾値を含む。閾値Qは、Xに等しくない。閾値が、ビームに関する情報がレポートされる必要があるかどうかを端末が決定するのに用いられる。すなわち、端末によって測定された隣接セルのビームの信号強度が閾値より高い(閾値より低くない)場合、端末は、測定レポートでビームに関する情報をレポートする。
他の態様において、オプションで、端末は、値Pに基づいて、P本のビームの最大値に関する情報をレポートし、又は、閾値Qに基づいて、信号品質又は信号強度がQより高いP本のビームの最大値に関する情報をレポートしてよい。値Pは予め設定された最大値Pであってよく、又はソース基地局によって端末に送信された測定構成メッセージに含まれてよい。
測定レポートのレポート方式及び測定構成情報のコンテンツが本願の本実施形態から独立してよく、すなわち、本願の本実施形態と異なる他の解決手段に適用されてよいことが理解され得る。
S202.ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。
本実施形態において、ソース基地局は、端末によって送信された測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて、ハンドオーバ決定を実行する。ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲットセルが属するターゲット基地局に送信し得る。ここで、複数のレポートされた隣接セルのうち最大信号強度を有する隣接セルがターゲットセルとして用いられてよく、ハンドオーバ要求メッセージは、ターゲットセルの識別子を含んでよい。
オプションで、ハンドオーバ要求メッセージは、(ビームの信号強度及び/又はビームの識別情報を含む)ターゲットセルの少なくとも1つのビームに関する情報をさらに含み得る。
オプションで、ソース基地局は、測定レポートにおける複数の隣接セルの信号強度に基づいて、ハンドオーバ要求メッセージを複数の隣接セルのそれぞれに送信し得る。これは、ターゲット基地局が、端末がターゲットセルにハンドオーバされることを可能にしないとき、他の隣接セルが属する基地局が、ハンドオーバ要求メッセージに基づいて、端末が他の隣接セルにハンドオーバされることを可能にできることを保証し得る。
ソース基地局は、代替的に、端末によって送信された測定レポートに基づいて、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信してよいが、これに限定されない。例えば、ソース基地局は、代替的に、現在のネットワークステータス又は同様のものに基づいて、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。
ハンドオーバ要求メッセージが説明の例として用いられることが理解され得る。対応するハンドオーバ準備インタラクションが、代替的に、他のメッセージを通じて完了されてよく、そのようなタイプのメッセージが、第1のメッセージと称されてよい。
S203.ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求確認メッセージをソース基地局に送信する。
本実施形態において、ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求メッセージに基づいて承認制御を実行した後、ハンドオーバ要求確認メッセージでソース基地局に応答する。ハンドオーバ要求確認メッセージは、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を含む。
ハンドオーバ要求確認メッセージが説明の例として用いられることが理解され得る。対応するハンドオーバ準備インタラクションが、代替的に、他のメッセージを通じて完了されてよく、そのようなタイプのメッセージが、第2のメッセージと称されてよい。第2のメッセージは、第1のメッセージの確認メッセージである。
S204.ソース基地局は、ハンドオーバメッセージを端末に送信する。
本実施形態において、ハンドオーバ要求確認メッセージを受信した後、ソース基地局は、ハンドオーバメッセージを端末に送信する。ハンドオーバメッセージは、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成を含む。
ハンドオーバメッセージが説明の例として用いられることが理解され得る。対応するハンドオーバインジケーションが、代替的に、他のメッセージを通じて完了されてよく、そのようなタイプのメッセージが、第3のメッセージと称されてよい。
オプションで、N本のビームの識別情報がリストの形式で送信され得る。もちろん、N本のビームの識別情報が、代替的に、他の形式で送信され得る。これは、本実施形態で限定されない。
ハンドオーバメッセージが対応する優先度情報をさらに保持してよいこと、及び優先度情報が異なる方式で通知されてよいことが理解され得、例は以下のようである。
第1の方式において、N本のビームの識別情報がリストの形式で送信される。リストは優先順位を有し、すなわち、ビーム順序及びビーム優先度がリストにバインドされる。例えば、リストにおける第1のビームの識別情報について、ビームは最も高い優先度を有し、ビームが優先順位に基づいてシーケンシャルに配列される。2本のビームの識別情報が例として用いられる。リストが{ビーム2の識別情報,ビーム1の識別情報}である場合、ビーム2の優先度がビーム1の優先度より高い。
第2の方式において、N本のビームの識別情報がリストの形式で送信される。リストは、ビームに対応する優先度情報をさらに含む。優先度情報がビーム優先度を示すのに用いられる。2本のビームが例として用いられる。2本のビームがリストの形式で送信される。リストは優先順位を有していないが、リストはビームの優先度情報を含む。リストが{ビーム1の識別情報及び優先度情報=2,ビーム2の識別情報及び優先度情報=1}である場合、それは、ビーム2の優先度がビーム1の優先度より高いことを示す。
S205.端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する。
強度閾値情報が事前に規定されてよく、又は端末によって受信されてよい。
ターゲットセルにアクセスするビームが信号品質に基づいて決定される場合、対応する品質閾値情報が用いられることが理解され得る。
端末は、ソース基地局によって送信された強度閾値情報を受信し得る。例えば、強度閾値情報が、ソース基地局によって端末に送信されたハンドオーバメッセージに含まれる。ある方式において、強度閾値情報が、ハンドオーバメッセージに含まれる。代替的に、オプションで、最小のシステム情報(minimum SI)がハンドオーバメッセージに保持され、強度閾値情報がハンドオーバメッセージにおける最小のシステム情報(minimum SI)に含まれる。強度閾値情報がソース基地局によって決定されてよく、又は強度閾値情報がターゲット基地局によって送信されて、ソース基地局に受信されてよい。例えば、強度閾値情報が、ターゲット基地局によってソース基地局に送信されたハンドオーバ要求確認メッセージに含まれる。
端末は、ターゲット基地局によって送信された強度閾値情報を受信し得る。例えば、強度閾値情報が、ターゲット基地局によってターゲットセルを用いることによりブロードキャストされるシステム情報(system information、SI)に含まれる。SIは、最小のシステム情報(minimum SI)及び最小のシステム情報と異なる他のシステム情報(other SI)を含み得る。強度閾値情報が、SIにおける最小SIに含まれてよく、又はOSIに含まれてよい。
強度閾値情報は、第1のビーム信号の強度閾値及び/又は強度閾値インジケーション情報を含み、強度閾値インジケーション情報は、第1のビーム信号の強度閾値と第2のビーム信号の強度閾値との間の関係を示すのに用いられ、第2のビーム信号の強度閾値は測定構成メッセージに保持されるビーム信号の強度閾値、すなわち、上述のXである。
本実施形態において、ハンドオーバメッセージを受信した後、端末は強度閾値情報に基づいて第1のビーム信号の強度閾値を決定し、N本のビームの識別情報に基づいてN本のビームにおけるL本のビームの信号強度を第1のビーム信号の強度閾値と比較し、N本のビームにおけるM本のビームのRACH構成に基づいてターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
以下では、例として第1のビーム信号の強度閾値Yを用いることによって説明を提供する。
強度閾値インジケーション情報は、XとYとの間の関係を示し得、例えば、XがYに等しいかどうかを示す。強度閾値インジケーション情報はバイナリビット値であり得る。例えば、「0」は、XがYに等しくないことを示し、「1」は、XがYに等しいことを示す。逆もまた同様である。代替的に、強度閾値インジケーション情報はブール値である。「真」は、XがYに等しいことを示し、「偽」は、XがYに等しくないことを示す。逆もまた同様である。代替的に、強度閾値インジケーション情報は情報要素である。情報要素が保持されるとき、それは、XがYに等しくないことを示し、情報要素が保持されないとき、それは、XがYに等しいことを示す。逆もまた同様である。
XがYに等しい場合、オプションで、強度閾値情報は値Yを保持しなくてよく、強度閾値インジケーション情報に示された「XがYに等しい」ことを解析した後、端末は、値Xに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する。オプションで、XがYに等しくない場合、強度閾値情報は値Yを保持する。オプションで、強度閾値情報は、強度閾値インジケーション情報を保持しなくてよい。
オプションで、N本のビームの識別子がビームで伝送されたSSブロックの識別情報及び/又はビームで伝送されたCSI−RSの識別情報を含むとき、強度閾値インジケーション情報は、SSブロック強度閾値インジケーション情報及びCSI−RS強度閾値インジケーション情報であり得る。第1のビーム信号の強度閾値(Y)は、第1のSSブロックビーム信号の強度閾値(Y1)及び第1のCSI−RSビーム信号の強度閾値(Y2)を含む。
オプションで、強度閾値情報は、第1のインジケーション情報をさらに含む。第1のインジケーション情報がY1とY2との間の関係、例えば、Y1がY2に等しいかどうかを示すのに用いられる。第1のインジケーション情報は、バイナリビット値であり得る。例えば、「0」は、Y1がY2に等しくないことを示し、「1」は、Y1がY2に等しいことを示す。逆もまた同様である。代替的に、第1のインジケーション情報はブール値である。「真」は、Y1がY2に等しいことを示し、「偽」は、Y1がY2に等しくないことを示す。逆もまた同様である。代替的に、第1のインジケーション情報は、情報要素である。情報要素が保持されるとき、それは、Y1がY2に等しくないことを示し、情報要素が保持されないとき、それは、Y1がY2に等しいことを示す。逆もまた同様である。
閾値Y1が閾値Y2に等しい場合、オプションで、強度閾値情報は閾値、具体的には、Y1及びY2の両方がYである閾値Yを保持し得る。強度閾値情報が閾値Yを保持するので、第1のインジケーション情報によって示された「Y1がY2に等しい」ことを解析した後、端末は、(ビームで伝送されたSSブロックの信号強度及びビームで伝送されたCSI−RSの信号強度の両方に対応する)値Yを用いてターゲットセルにアクセスするビームを決定する。Y1がY2に等しくない場合、強度閾値情報は2つの値、すなわちY1及びY2を保持し、端末はY1及びY2を用いてターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
強度閾値情報の説明に基づいて、S205は、具体的には、端末は、N本のビームにおけるM本のビームの受信されたRACH構成に基づいて、RACH構成がM本のビームのそれぞれに構成されること(すなわち、それぞれのビームに対応するRACH構成がビームに構成されること)を決定でき、端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度を取得し、L本のビームの信号強度を第1のビーム信号の強度閾値と比較し、これにアクセスするビームを決定できる。
第1の実現可能な実施例において、N本のビームは、以下の2つの条件を満たすビームを含む。RACH構成がビームに構成され、ビームの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しい。
端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しい少なくとも1本のビームを決定する。すなわち、RACH構成がビームに構成され、ビームの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しいことを決定する場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、ビームを決定する。この実装において、ターゲットセルにアクセスする決定されたビームは、N本のビームに属し、かつ、M本のビームに属する。
オプションで、N本のビームの識別情報は、SSブロックの識別情報及び/又はCSI−RSの識別情報を含む。従って、N本のビームがSSブロックの識別情報によって識別されたビーム及びCSI−RSの識別情報によって識別されたビームの両方を含むとき、CSI−RSの識別情報によって識別されたビームの優先度は、SSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先度より高く、端末は、ターゲットセルビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きく、CSI−RSの識別情報によって識別されるRACH構成で構成されるビームを優先的に決定する。ビームのRACH構成がM本のビームのRACH構成に属し、かつ、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい、という条件を満たすCSIの識別情報によって識別されたビームがない場合、端末は、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きく、ターゲットセルにアクセスするビームとしてSSブロックの識別情報によって識別されたRACH構成で構成されるビームを決定する。
上述の2つの条件を満たす複数のビームが上述の方式で決定される場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、上述の条件を満たす第1の見つけられたビームを決定してよく、端末は、上述の条件を満たすビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに選択してよく、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、上述の条件を満たすビームから最大信号強度を有するビームを選択してよく、又は端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、上述の条件を満たすビームから最も高い優先度を有するビームを選択してよいことが理解され得る。ビームの優先順位について、上述の関連する説明を参照する。
オプションで、CSI−RSの識別情報によって識別されたビーム及びSSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先順位が予め決定されてよく、又はネットワークデバイスによって構成されてよい。例えば、優先順位が、ハンドオーバメッセージを通じて示される。
M本のビームのそれぞれのRACH構成は、プリアンブルインデックス(preamble index)及び時間−周波数リソース構成を含む。RACH構成は、競合なしのランダムアクセス構成(Contention Free Random Access、CFRA)とみなされ得る。ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームがM本のビームに属するとき、端末は、ビームのRACH構成に基づいて、ターゲットセルへのランダムアクセス処理を開始する。
この実装において、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、RACH構成及び高い信号強度を有する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率がより高くなる。
第2の実現可能な実施例において、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、ターゲットセルにアクセスするビームがM本のビームから決定される。例えば、端末は、M本のビーム信号強度についてN本のビームを捜索し、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、M本のビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する。ターゲットセルにアクセスする決定されたビームは、本実施形態において、M本のビームに属する。
Mが1より大きいとき、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビーム内の第1の見つけられたビームを決定してよく、端末は、M本のビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに選択してよく、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから最大信号強度を有するビームを選択してよく、又は端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから最も高い優先度を有するビームを選択してよい。ビームの優先順位について、上述の関連する説明を参照する。
オプションで、N本のビームの識別情報は、SSブロックの識別情報及び/又はCSI−RSの識別情報を含む。従って、N本のビームが、SSブロックの識別情報によって識別されたビーム及びCSI−RSの識別情報によって識別されたビームの両方を含むとき、CSI−RSの識別情報によって識別されたビームの優先度は、SSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先度より高く、端末は、M本のビームにおけるCSI−RSの識別情報によって識別されたビームからターゲットセルにアクセスするビームを優先的に決定する。M本のビームがCSIの識別情報によって識別されたビームを含まない場合、端末は、M本のビームにおけるSSブロックの識別情報によって識別されたビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
CSI−RSの識別情報によって識別されたビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する又はM本のビームにおけるSSブロックの識別情報によって識別されたビームからターゲットセルアクセスするビームを決定する方式が、第2の実現可能な実施例におけるM本のビームからターゲットセルアクセスするビームを決定する方式と同様であることが理解され得る。
この実装において、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、RACH構成を有する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
第3の実現可能な実施例において、M本のビームのそれぞれの信号強度は、第1のビーム信号の強度閾値より小さく、かつ、L本のビームは、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを含む。
端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、N本のビームの識別子と、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報に基づいて、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定する。この場合、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームは、L本のビームのうちの1本として理解され得る。すなわち、端末は、L本のビームの信号強度についてN本のビームを捜索し、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームの信号強度閾値が、第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しいことに基づいて、L本のビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する。L本のビームが信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しい複数のビームを含む場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しい第1の見つけられたビームを決定し得る。代替的に、端末は、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい若しくはこれに等しいビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに選択してよく、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい若しくはこれに等しいビームから最大信号強度を有するビームを選択してよく、又は端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい若しくはこれに等しいビームから最も高い優先度を有するビームを選択してよい。ビームの優先順位について、上述の関連する説明を参照する。
オプションで、N本のビームの識別情報は、SSブロックの識別情報及び/又はCSI−RSの識別情報を含む。従って、N本のビームがSSブロックの識別情報によって識別されたビーム及びCSI−RSの識別情報によって識別されたビームの両方を含むとき、CSI−RSの識別情報によって識別されたビームの優先度は、SSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先度より高く、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しく、かつ、CSI−RSの識別情報によって識別されるビームを優先的に決定する。CSIの識別情報によって識別されたビームが信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを含まない場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しく、かつ、SSブロックの識別情報によって識別されたビームを決定する。
信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しく、かつ、CSI−RSの識別情報又はSSブロックの識別情報によって識別された複数の決定されたビームが存在するとき、処理の態様は、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しい複数のビームをL本のビームが含むとき、第3の実現可能な実施例に用いられる処理の態様と同様であることが理解され得、詳細はここでは改めて説明されない。
オプションで、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームが、M本のビームに属さないとき、端末は、ターゲットセルのシステム情報をリッスンして解析し、システム情報における共通のRACH構成に基づいて、ターゲットセルへのランダムアクセスを開始し得る。
この実装において、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームが高い信号強度を有することを決定する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
第4の実現可能な実施例において、M本のビームのそれぞれの信号強度は、第1のビーム信号の強度閾値より小さく、かつ、L本のビームは、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを含まない。
端末は、N本のビームの識別子及びL本のビームの信号強度に基づいて、L本のビームから、ターゲットセルにアクセスするビームとして、最大信号強度を有するビームを決定してよく、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとしてL本のビーム内の第1の見つけられたビームを決定してよく、端末は、L本のビームからターゲットセルビームをランダムに選択してよく、又は端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから最も高い優先度を有するビームを選択してよい。ここで、ビームの優先順位について、上述の関連する説明を参照する。
本実施形態におけるターゲットセルにアクセスする決定されたビームは、L本のビームに属するが、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、この場合において決定されるビームは、M本のビームに属してよく、又はM本のビームに属さなくてよい。
オプションで、N本のビームの識別情報は、SSブロックの識別情報及び/又はCSI−RSの識別情報を含む。従って、N本のビームがSSブロックの識別情報によって識別されたビーム及びCSI−RSの識別情報によって識別されたビームの両方を含むとき、CSI−RSの識別情報によって識別されたビームの優先度は、SSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先度より高く、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおけるCSI−RSの識別情報によって識別されビームから最大信号強度を有するビームを優先的に決定する。L本のビームがCSIの識別情報によって識別されたビームを含まない場合、端末は、ターゲットセルビームとして、L本のビームにおけるSSブロックの識別情報によって識別されたビームから最大信号強度を有するビームを決定する。CSI−RSの識別情報によって識別されたビームから又はSSブロックの識別情報によって識別されビームからターゲットセルビームを決定する方式は、代替的に、ターゲットセルにアクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定すること、ビームをランダムに選択すること、又は最も高い優先度を有するビームを選択することであってよいことが理解され得る。これは、本願の本実施形態に限定されない。
この実装において、端末は、比較的フレキシブルな方式で、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
上述の実現可能な実施例において、例としてMが1より大きい又はこれに等しい場合を用いることによって説明が提供されることが理解され得る。可能な場合において、Mは、代替的に、ターゲット基地局がターゲットセルのビームに対するRACH構成を提供しないことを示す0に等しくてよい。この場合、ターゲットセルにアクセスするビームが、以下の態様で決定され得る。端末は、N本のビームにおけるL本のビームを見つけて、端末は、L本のビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定してよい。例えば、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから最大信号強度を有するビームを決定し、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビーム内の第1の見つけられたビームを決定し、端末は、ターゲットセルビームとして、L本のビームから最も高い優先度を有するビームを決定し、又は端末は、L本のビームから、ターゲットセルビームをランダムに決定する。M=0のとき、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する方式はまた、M本のビームのいずれも見つけられないシナリオに適用可能であってよいことが理解され得る。
他の可能な実施例において、M本のビームのいずれも見つけられない、Mが0に等しい、N本のビームのいずれも見つけられない、L本のビーム若しくはM本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビームの信号品質閾値より小さい、又はMが0に等しいとき、それは、ターゲット基地局がターゲットセルのビームに対するRACH構成を提供しないとき、アクセスするビームが、代替的に、以下の態様のうちの1つで決定され得ることを示す。
(1)端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、ターゲットセルの見つけられたビームから、最大信号強度を有するビームを決定し、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、ターゲットセルの第1の見つけられたビームを決定し、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、ターゲットセルの見つけられたビームから最も高い優先度を有するビームを決定し、又は、端末は、ターゲットセルのビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに決定する。この方式によれば、端末は、できる限りアクセス失敗を回避すべく、優先的にターゲットセルにアクセスする。 (2)端末は、アクセスするビームとして、見つけられたビームから最大信号強度を有するビームを決定する。代替的に、端末は、アクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定し、この場合、ビームは、ターゲットセルに属し得る。代替的に、端末は、隣接セルにアクセスするビームとして、見つけられたビームから最も高い優先度を有するビームを決定する。代替的に、端末は、アクセスするビームをランダムに決定し、ビームは、ターゲットセルに属し得る。アクセスするビームは、ターゲットセルに属してよく、又は、アクセスするビームは、ターゲットセル以外の隣接セルに属してよい。 (3)端末は、RRC接続復元処理を開始し、オプションで、端末は、現在のサービングセルにおけるRRC接続復元処理を実行する。
本願の上述の実施形態に基づいて、オプションで、端末が上述の方式でビームを決定し、ランダムアクセス処理を開始するが、ランダムアクセス処理が失敗した場合、例えば、端末によるプリアンブルインデックスの送信回数が最大送信回数に達するが、端末が基地局によって応答されるランダムアクセス応答(RAR)メッセージを受信しない場合、端末は、RRC接続復元処理を開始する。オプションで、端末は、現在のサービングセルにおけるRRC接続復元処理を実行する。
本願の上述の実施形態は、方式を決定してアクセスする複数のビームを提供し、その結果、端末は、アクセスするビームをフレキシブルに選択する。
図4は、本願の実施形態3による通信方法のフローチャートである。図4に示されるように、本実施形態における方法は、以下の段階を含み得る。
S301.端末は、測定レポートをソース基地局に送信する。ここで、測定レポートは、所定の期間内の端末のサービングビーム変更情報を含む。
測定レポートについて、本実施形態において、図3に示される実施形態における関連する説明を参照する。加えて、本実施形態における測定レポートは、所定の期間内の端末のサービングビーム変更情報をさらに含む。サービングビーム変更情報は、例えば、所定の期間内の端末のサービングビームの変更数、又は端末がそれぞれのサービングビームに滞在する期間である情報である。
オプションで、ビーム変更情報が測定レポートに含まれていることに限定されず、又は端末によってソース基地局に送信される新しいRRCメッセージ、レイヤ1のシグナリング、若しくはレイヤ2のシグナリングに含まれてよい。
S302.ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。ここで、ハンドオーバ要求メッセージは、サービングビーム変更情報を含む。
ハンドオーバ要求メッセージについて、本実施形態において、図3に示される実施形態における関連する説明を参照する。加えて、本実施形態におけるハンドオーバ要求メッセージは、サービングビーム変更情報をさらに含む。
S303.ターゲット基地局は、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのRACH構成の有効期間を決定する。
本実施形態において、ターゲット基地局は、サービングビーム変更情報に基づいて、端末の移動ステータス実質的に決定し、端末の移動ステータスに基づいて、M本のビームのRACH構成の有効期間を決定し得る。サービングビーム変更情報に基づいて、端末がサービングビームを頻繁に変更することが決定された場合、M本のビームのものであり、かつ、ターゲット基地局によって割り当てられるものであるRACH構成の有効期間は比較的短く、そうでなければ、M本のビームのものであり、かつ、ターゲット基地局によって割り当てられるものであるRACH構成の有効期間は比較的長い。
S302及びS303の交換可能な解決手段において、ソース基地局は、サービングビーム変更情報に基づいて、有効期間を決定し、その後、ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。ここで、ハンドオーバ要求メッセージは有効期間を含む。ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求メッセージに基づいて、ハンドオーバ要求メッセージにおける有効期間がM本のビームのRACH構成の有効期間であることを決定する。
RACH構成の有効期間が終了した後、ターゲット基地局がM本のビームのRACH構成をリリースし、それによって、長期間リソースを浪費することを回避することが理解され得る。
S301からS303の全ての段階は、代替的に、後の段階から独立し、他のシナリオ又はソリューションに適用され得る。本実施形態におけるS301からS303は、本実施形態におけるシナリオ又は解決手段に適用されるがこれに限定されない。
S304.ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求確認メッセージをソース基地局に送信する。
本実施形態において、ハンドオーバ要求確認メッセージは、N本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成を含む。ハンドオーバ要求メッセージについて、本実施形態において、図3に示される実施形態における関連する説明を参照する。
S303及びS304の段階を実行するための特定の順序は存在しない。
S305.ソース基地局は、ハンドオーバメッセージを端末に送信する。ここで、ハンドオーバメッセージは、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成を含む。
S306.端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに少なくとも基づいて、アクセスするビームを決定する。
本実施形態において、S305及びS306について、上述の実施形態における関連する説明を参照する。詳細はここでは改めて説明されない。
S307.端末は、アクセスするビームに基づいて、プリアンブルインデックスをビームに対応する基地局に送信する。
本明細書では、ビームに対応する基地局は、ターゲット基地局であってよく、又は他の基地局であってよい。図4はビームに対応する基地局がターゲット基地局である例を示すが、これは本実施形態で限定されない。
S308.ビームに対応する基地局は、ランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)メッセージを端末に送信する。
ターゲットセルにアクセスするビームがM本のビームに属することを端末が決定する場合、それは、RACH構成がターゲットセルにアクセスするビームに構成されることを示す。この場合、端末は、RACH構成を用いることによって、プリアンブルインデックスをターゲット基地局に送信する。ターゲット基地局は、端末によって送信されたプリアンブルインデックス及び/又はプリアンブルインデックスを送信するのに用いられた時間−周波数リソースに基づいて、端末によって実行されるターゲットセルへのランダムアクセスのために選択されるビームを決定し、ターゲット端末はビームに基づいてRARメッセージを端末に送信し、ターゲット基地局はM本のビーム内の他のビームのRACH構成をリリースする。
ターゲットセルにアクセスするビームがM本のビームに属さないことを端末が決定する場合、それは、RACH構成がターゲットセルにアクセスするビームに構成されないことを示す。この場合、端末は、共通のランダムアクセスチャネルの時間−周波数リソース上でランダムに選択されたプリアンブルインデックスをターゲット基地局に送信する。
S309.端末は、RRC接続再構成完了メッセージをビームに対応する基地局に送信する。
RARメッセージを受信した後、端末は、RRC接続再構成完了メッセージをビームに対応する基地局に送信する。
本実施形態において、上述の解決手段によれば、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームを決定し、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率がビームに基づいて改善されることができ、ハンドオーバ成功率を高める。加えて、端末は、端末のサービングビーム変更情報をさらにレポートし、その結果、ターゲット基地局は、M本のビームのRACH構成の有効期間を決定し、有効期間が終了した後、M本のビームのRACH構成をリリースすることによって、長期間リソースを占有することを回避して、リソースの利用を高める。
上述の実施形態において、端末によって実装される方法又は段階は、代替的に、端末の内部のチップによって実装されてよいことが理解され得る。ソース基地局のような基地局によって実装される方法又は段階は、代替的に、基地局の内部のチップによって実装されてよい。
本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は端末であってよく、又は端末の内部のチップであってよい。図5に示されるように、本実施形態における通信装置は、受信モジュール11及び処理モジュール12を含み得る。
受信モジュール11は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信するよう構成される。ここで、N及びMは正の整数である。
処理モジュール12は、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。ここで、Lは非負の整数である。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。
オプションで、受信モジュール11は、強度閾値情報を受信するようさらに構成される。
オプションで、強度閾値情報は、第1のビーム信号の強度閾値又は強度閾値インジケーション情報を含み、強度閾値インジケーション情報は、第1のビーム信号の強度閾値と第2のビーム信号の強度閾値との間の関係を示すのに用いられ、第2のビーム信号の強度閾値は、測定構成情報に保持されたビーム信号の強度閾値である。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、M本のビームから、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、N本のビームの識別子と、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、N本のビームの優先順位と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、M本のビームのいずれも見つけられないとき、N本のビームの識別情報に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおいて最大信号強度を有するビームを決定するよう構成される。
オプションで、N本のビームの識別情報は、同期信号ブロックインジケーション情報及び/又はチャネル状態情報参照信号識別情報を含む。
処理モジュール12は、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、識別情報がチャネル状態情報参照信号識別情報であるビームの優先度が、識別情報が同期信号ブロックインジケーション情報であるビームの優先度より高いことと、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、N本のビームのいずれも見つけられない、L本のビームの信号強度若しくはM本のビームの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さい、又はM本のビームのいずれも見つけられない場合、アクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定し、アクセスするビームとして最大信号強度を有するビームを決定し、アクセスするビームとして見つけられたビームをランダムに決定し、又はアクセスするビームとして見つけられたビームにおいて最も高い優先度を有するビームを決定するようさらに構成される。
オプションで、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
本実施形態において説明された通信装置は、上述の方法の実施形態で端末/端末のチップによって実行される技術的解決手段を実行するよう構成され得る。通信装置の実装原理及び技術的効果は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的効果と同様である。モジュールの機能について、方法の実施形態における対応する説明を参照する。詳細はここでは改めて説明されない。
図6は、本願の実施形態による端末の概略構造図である。図6に示されるように、本実施形態における端末は、プロセッサ21及びトランシーバー22を含み得る。プロセッサ21がトランシーバー22に通信可能に接続される。
ハードウェア実装において、受信モジュール11は、本実施形態におけるトランシーバー22であり得る。代替的に、トランシーバー22は伝送機及び受信機を含む。この場合、受信モジュール11は、トランシーバー22の受信機であってよい。処理モジュール12は、ハードウェアの形態で端末のプロセッサ21に組み込まれてよく、又は端末のプロセッサ21から独立してよい。
トランシーバー22は、周波数混合器のような、必要な無線周波数通信デバイスを含み得る。プロセッサ21は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(Microcontroller Unit、MCU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field−Programmable Gate Array、FPGA)のうちの少なくとも1つを含み得る。
オプションで、本実施形態における端末は、メモリ23をさらに含み得る。メモリ23は、プログラム命令を格納するよう構成される。プロセッサ21は、メモリ23内のプログラム命令を呼び出して上述の解決手段を実行するよう構成される。
プログラム命令はソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよく、独立した製品として販売され又は用いられることができる。メモリ23は、任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体であり得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の全て又は一部がソフトウェア製品の形態で表されてよく、ソフトウェア製品は、本願の実施形態における端末の段階の全て又は一部を実行すべく、具体的にはプロセッサ21であり得る、コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、及びコンパクトディスクのような、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
本実施形態において説明された端末は、本願の上述の方法の実施形態において、端末又は端末の内部のチップによって実行される技術的解決手段を実行するよう構成され得る。端末の実装原理及び技術的効果は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的効果と同様である。モジュールの機能について、方法の実施形態における対応する説明を参照する。詳細はここでは説明されない。
本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置はネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスの内部のチップであってよい。図7に示されるように、通信装置は、受信モジュール31及び送信モジュール32を含み得る。
受信モジュール31は、第2のネットワークデバイスによって送信された、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信するよう構成される。ここで、N及びMは正の整数である。
送信モジュール32は、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を端末に送信するよう構成される。
オプションで、受信モジュール31は、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された、端末のサービングビーム変更情報を受信するようさらに構成される。
送信モジュール32は、サービングビーム変更情報を第2のネットワークデバイスに送信するようさらに構成される。ここで、サービングビーム変更情報は、第2のネットワークデバイスによって、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するのに用いられる。
オプションで、本実施形態における通信装置は、処理モジュール33をさらに含む。
受信モジュール31は、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された、端末のサービングビーム変更情報を受信するようさらに構成される。
処理モジュール33は、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するよう構成される。
送信モジュール32は、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を第2のネットワークデバイスに送信するようさらに構成される。
オプションで、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
オプションで、送信モジュール32は、ハンドオーバメッセージを通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信するようさらに構成される。
本実施形態において説明された通信装置は、上述の方法の実施形態でソース基地局又はソース基地局の内部のチップによって実行される技術的解決手段を実行するよう構成され得る。通信装置の実装原理及び技術的効果は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的効果と同様である。モジュールの機能について、方法の実施形態における対応する説明を参照する。詳細はここでは改めて説明されない。
図8は、本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。図8に示されるように、本実施形態におけるネットワークデバイスは、プロセッサ41及びトランシーバー42を含み得る。プロセッサ41がトランシーバー42に通信可能に接続される。
ハードウェア実装において、受信モジュール31及び送信モジュール32は、本実施形態におけるトランシーバー42であり得る。代替的に、トランシーバー42は伝送機及び受信機を含む。この場合、受信モジュール31はトランシーバー22の受信機であってよく、送信モジュール32は、トランシーバー42の伝送機であってよい。処理モジュール33は、ハードウェアの形態でネットワークデバイスのプロセッサ41に組み込まれてよく、又はネットワークデバイスのプロセッサ41から独立してよい。
トランシーバー42は、周波数混合器のような、必要な無線周波数通信デバイスを含み得る。プロセッサ41は、CPU、DSP、MCU、ASIC、又はFPGAのうちの少なくとも1つを含み得る。
オプションで、本実施形態におけるネットワークデバイスは、メモリ43をさらに含み得る。メモリ43は、プログラム命令を格納するよう構成される。プロセッサ41は、メモリ43内のプログラム命令を呼び出して上述の解決手段を実行するよう構成される。
プログラム命令はソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよく、独立した製品として販売され又は用いられることができる。メモリ23は、任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体であり得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の全て又は一部がソフトウェア製品の形態で表されてよく、ソフトウェア製品は、本願の実施形態におけるネットワークデバイスの段階の全て又は一部を実行すべく、具体的にはプロセッサ41であり得る、コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、及びコンパクトディスクのような、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
本実施形態におけるネットワークデバイスは、本願の上述の方法の実施形態において、ソース基地局の技術的解決手段を実行するよう構成され得る。ネットワークデバイスの実装原理及び技術的解決手段は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的解決策と同様であり、詳細はここでは説明されない。
本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は、ネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスの内部のチップであってよい。図9に示されるように、通信装置は、送信モジュール51を含み得る。
送信モジュール51は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を第1のネットワークデバイスに送信するよう構成される。ここで、N及びMは正の整数である。
オプションで、通信装置は、受信モジュール52及び処理モジュール53をさらに含む。
実現可能な実施例において、受信モジュール52は、所定の期間内であって、かつ、第1のネットワークデバイスによって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信するよう構成される。
処理モジュール53は、サービングビーム変更情報に基づいてM本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定し、有効期間が終了した後、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースするよう構成される。
実現可能な実施例において、受信モジュール52は、第1のネットワークデバイスによって送信されたM本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を受信するよう構成される。
処理モジュール53は、有効期間が終了した後、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースするよう構成される。
オプションで、送信モジュール51は、システム情報を通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信するようさらに構成される。
本実施形態において説明された通信装置は、上述の方法の実施形態でターゲット基地局又はターゲット基地局の内部のチップによって実行される技術的解決手段を実行するよう構成され得る。通信装置の実装原理及び技術的効果は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的効果と同様である。モジュールの機能について、方法の実施形態における対応する説明を参照する。詳細はここでは改めて説明されない。
図10は、本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。図10に示されるように、本実施形態におけるネットワークデバイスは、プロセッサ61及びトランシーバー62を含み得る。プロセッサ61がトランシーバー62に通信可能に接続される。
ハードウェア実装において、受信モジュール52及び送信モジュール51は、本実施形態におけるトランシーバー62であり得る。代替的に、トランシーバー62は、伝送機及び受信機を含む。この場合、受信モジュール52はトランシーバー62の受信機であってよく、送信モジュール51は、トランシーバー62の伝送機であってよい。処理モジュール53は、ハードウェアの形態でネットワークデバイスのプロセッサ61に組み込まれてよく、又はネットワークデバイスのプロセッサ61から独立してよい。
トランシーバー62は、周波数混合器のような、必要な無線周波数通信デバイスを含み得る。プロセッサ61は、CPU、DSP、MCU、ASIC、又はFPGAのうちの少なくとも1つを含み得る。
オプションで、本実施形態におけるネットワークデバイスは、メモリ63をさらに含み得る。メモリ63は、プログラム命令を格納するよう構成される。プロセッサ61は、メモリ63内のプログラム命令を呼び出して上述の解決手段を実行するよう構成される。
プログラム命令は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよく、独立した製品として販売され又は用いられることができる。メモリ63は、任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体であり得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の全て又は一部がソフトウェア製品の形態で表されてよく、ソフトウェア製品は、本願の実施形態におけるネットワークデバイスの段階の全て又は一部を実行すべく、具体的には、プロセッサ61であり得る、コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、及びコンパクトディスクのような、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
本実施形態におけるネットワークデバイスは、本願の上述の方法の実施形態において、ターゲット基地局の技術的解決手段を実行するよう構成され得る。ネットワークデバイスの実装原理及び技術的解決手段は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的解決手段と同様であり、詳細はここでは説明されない。
本願の実施形態におけるモジュール分割は一例であり、単にロジカルな機能分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装では、他の分割方式が存在し得る。本願の実施形態における機能的なモジュールは1つの処理モジュールに統合されてよく、モジュールのそれぞれは物理的に独立して存在してよく、又は2若しくはそれ以上のモジュールが1つのモジュールに統合される。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよく、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。
統合されたモジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実装されて、独立した製品として販売され又は用いられるとき、統合されたモジュールがコンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。そのような理解に基づいて、本願の本質的な技術的解決手段、先行技術に寄与する部分、又は技術的解決手段の全て若しくは一部がソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品が記憶媒体に格納され、本願の実施形態において説明された方法の段階の全て又は一部を実行すべく、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、又は同様のものであり得る)コンピュータデバイス又はプロセッサ(processor)に命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、及びコンパクトディスクのような、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
上述の実施形態の全て又は一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせを用いることによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実行するのに用いられるとき、実施形態の全て又は一部がコンピュータプログラムプロダクトの形態で実装され得る。コンピュータプログラムプロダクトは、1又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされて実行されるとき、本願の実施形態による手順又は機能の全て又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であり得る。コンピュータ命令がコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、又は1つのコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよい。例えば、コンピュータ命令が、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、若しくはデジタル加入者線(DSL))方式で、又は無線(例えば、赤外線、電波、若しくはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1若しくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバ若しくはデータセンタのようなデータストレージデバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、若しくは磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク、Solid State Disk(SSD))、又は同様のものであり得る。
本願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、通信方法及び通信装置に関する。
モバイル通信は、キャパシティの最大化を追求するだけでなく、より広いカバレージエリアも必要とする。すなわち、どこへでも移動する端末は、無線ネットワーク信号によってカバーされる必要がある。端末がサービングセルから他のセルに移動するとき、端末のサービスの継続性を保証すべく、端末は、現在のサービングセルから他のセルにハンドオーバされる必要がある。
現在、LTEシステムにおける端末のサービングセルハンドオーバ処理が、以下のように説明される。ソース基地局(Source eNB、SeNB)は、端末によってレポートされた測定レポートに基づいて、端末上のサービングセルのハンドオーバを実行することを決定し、ターゲット基地局(Target eNB、TeNB)にハンドオーバ要求を開始する。SeNBがTeNBからハンドオーバ要求確認メッセージを取得した後、SeNBは、ハンドオーバメッセージを端末に送信する。端末は、ハンドオーバメッセージに保持されたターゲットセルの識別子に基づいて、ターゲット基地局へのランダムアクセス処理を開始してTA値及びアップリンクリソースを取得し、ハンドオーバ完了メッセージをアップリンクリソース上のターゲット基地局に送信する。
しかしながら、高周波数技術が、現在の5Gシステムに導入される。高周波数でのデータ伝送の間、通常、比較的大きな伝送損失が生じる。効率的なサービス伝送を保証すべく、高周波数セルは、ビームフォーミング技術を用いて通信を実行する、すなわち、それぞれの高周波数セルは、通信に用いられる複数の異なるビームを有する。ハンドオーバが端末上で実行されるとき、端末がアクセスするビームをどのように選択するかを早期解決する必要がある。
本願の実施形態は、通信方法及び通信装置を提供し、適切なビームアクセス解決手段を提供する。
第1の態様によれば、本願の実施形態は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信する段階であって、N及びMは正の整数である、段階と、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階であって、Lは非負の整数である、段階とを含む、通信方法を提供する。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階を含む。
可能な設計において、方法は、強度閾値情報を受信する段階をさらに含む。
可能な設計において、強度閾値情報は、第1のビーム信号の強度閾値又は強度閾値インジケーション情報を含み、強度閾値インジケーション情報は、第1のビーム信号の強度閾値と第2のビーム信号の強度閾値との間の関係を示すのに用いられ、第2のビーム信号の強度閾値は、測定構成情報に保持されたビーム信号の強度閾値である。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定する段階を含む。従って、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、ランダムアクセスチャネル構成及び高い信号強度を有する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率がより高くなる。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、M本のビームから、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する段階を含む。従って、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、ランダムアクセスチャネル構成を有する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、N本のビームの識別子と、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定する段階を含む。従って、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、L本のビームに属する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、N本のビームの優先順位と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する段階を含む。
可能な設計において、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、M本のビームのいずれも見つけられないとき、N本のビームの識別情報に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおいて最大信号強度を有するビームを決定する段階を含む。従って、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームがL本のビームで最も強い信号を有することを決定する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
可能な設計において、N本のビームの識別情報は、同期信号ブロックインジケーション情報及び/又はチャネル状態情報参照信号識別情報を含み、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、識別情報がチャネル状態情報参照信号識別情報であるビームの優先度が、識別情報が同期信号ブロックインジケーション情報であるビームの優先度より高いことと、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する段階を含む。
可能な設計において、N本のビームのいずれも見つけられない、L本のビームの信号強度若しくはM本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さい、又はM本のビームのいずれも見つけられない場合、方法はさらに、アクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定する段階、アクセスするビームとして最大信号強度を有するビームを決定する段階、アクセスするビームとして見つけられたビームをランダムに決定する段階、又はアクセスするビームとして見つけられたビームにおいて最も高い優先度を有するビームを決定する段階を含む。従って、端末は、比較的フレキシブルな方式で、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
可能な設計において、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
第2の態様によれば、本願の実施形態は、第1のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスによって送信された、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信する段階であって、N及びMは正の整数である、段階と、第1のネットワークデバイスが、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を端末に送信する段階を含む通信方法を提供する。
可能な設計において、方法はさらに、第1のネットワークデバイスが、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信する段階と、第1のネットワークデバイスが、サービングビーム変更情報を第2のネットワークデバイスに送信する段階であって、サービングビーム変更情報は、第2のネットワークデバイスによって、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するのに用いられる、段階とを含む。
可能な設計において、方法はさらに、第1のネットワークデバイスが、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信する段階と、第1のネットワークデバイスが、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定する段階と、第1のネットワークデバイスが、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を第2のネットワークデバイスに送信する段階とを含む。
可能な設計において、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
可能な設計において、方法はさらに、ハンドオーバメッセージを通じて、第1のネットワークデバイスが、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信する段階を含む。
第3の態様によれば、本願の実施形態は、第2のネットワークデバイスが、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を第1のネットワークデバイスに送信する段階であって、N及びMは正の整数である、段階を含む通信方法を提供する。
オプションで、方法はさらに、第2のネットワークデバイスが、所定の期間内であって、かつ、第1のネットワークデバイスによって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信する段階と、第2のネットワークデバイスが、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定する段階と、有効期間が終了したとき、第2のネットワークデバイスが、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースする段階とを含む。
オプションで、方法はさらに、第2のネットワークデバイスが、第1のネットワークデバイスによって送信されたM本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を受信する段階と、有効期間が終了したとき、第2のネットワークデバイスが、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースする段階とを含む。
オプションで、方法はさらに、第2のネットワークデバイスが、システム情報を通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信する段階を含む。
第4の態様によれば、本願の実施形態は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信するよう構成される受信モジュールであって、N及びMは正の整数である、受信モジュールと、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される処理モジュールであって、Lは非負の整数である、処理モジュールとを含む通信装置を提供する。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、受信モジュールは、強度閾値情報を受信するようさらに構成される。
可能な設計において、強度閾値情報は、第1のビーム信号の強度閾値又は強度閾値インジケーション情報を含み、強度閾値インジケーション情報は、第1のビーム信号の強度閾値と第2のビーム信号の強度閾値との間の関係を示すのに用いられ、第2のビーム信号の強度閾値は、測定構成情報に保持されたビーム信号の強度閾値である。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、M本のビームから、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、N本のビームの識別子と、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、N本のビームの優先順位と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、具体的には、M本のビームのいずれも見つけられないとき、N本のビームの識別情報に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおいて最大信号強度を有するビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、N本のビームの識別情報は、同期信号ブロックインジケーション情報及び/又はチャネル状態情報参照信号識別情報を含み、処理モジュールは、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、識別情報がチャネル状態情報参照信号識別情報であるビームの優先度が、識別情報が同期信号ブロックインジケーション情報であるビームの優先度より高いことと、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。
可能な設計において、処理モジュールは、N本のビームのいずれも見つけられない、L本のビームの信号強度若しくはM本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さい、又はM本のビームのいずれも見つけられない場合、アクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定し、アクセスするビームとして最大信号強度を有するビームを決定し、アクセスするビームとして見つけられたビームをランダムに決定し、又はアクセスするビームとして見つけられたビームにおいて最も高い優先度を有するビームを決定するようさらに構成される。
可能な設計において、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
第4の態様における通信装置が、端末であってよく、又は端末の内部のチップであってよいことに留意されたい。
第5の態様によれば、本願の実施形態は、第2のネットワークデバイスによって送信された、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信するよう構成される受信モジュールであって、N及びMは正の整数である、受信モジュールと、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を端末に送信するよう構成される送信モジュールとを含む通信装置を提供する。
可能な設計において、受信モジュールは、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された、端末のサービングビーム変更情報を受信するようさらに構成され、送信モジュールは、サービングビーム変更情報を第2のネットワークデバイスに送信するようさらに構成され、サービングビーム変更情報は、第2のネットワークデバイスによって、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するのに用いられる。
可能な設計において、通信装置は、処理モジュールをさらに含み、受信モジュールは、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された、端末のサービングビーム変更情報を受信するようさらに構成され、処理モジュールは、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するよう構成され、送信モジュールは、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を第2のネットワークデバイスに送信するようさらに構成される。
可能な設計において、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含み、送信モジュールは、ハンドオーバメッセージを通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信するようさらに構成される。
第5の態様における通信装置が、ネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスの内部のチップであってよいことに留意されたい。
第6の態様によれば、本願の実施形態は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を第1のネットワークデバイスに送信するよう構成される送信モジュールであって、N及びMは正の整数である、送信モジュールを含む通信装置を提供する。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、受信モジュール及び処理モジュールをさらに含み、受信モジュールは、所定の期間内であって、かつ、第1のネットワークデバイスによって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信するよう構成され、処理モジュールは、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定し、有効期間が終了した後、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースするよう構成される。
可能な設計において、ネットワークデバイスは、受信モジュール及び処理モジュールをさらに含み、受信モジュールは、第1のネットワークデバイスによって送信されたM本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を受信するよう構成され、処理モジュールは、有効期間が終了した後、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースするよう構成される。
可能な設計において、送信モジュールは、システム情報を通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信するようさらに構成される。
第6の態様における通信装置が、ネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスの内部のチップであってよいことに留意されたい。
第7の態様によれば、本願の実施形態は、プロセッサ及びトランシーバーを含む端末を提供する。プロセッサ及びトランシーバーは、第1の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するよう構成される。
第8の態様によれば、本願の実施形態は、プロセッサ及びトランシーバーを含むネットワークデバイスを提供する。プロセッサ及びトランシーバーは、第2の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するよう構成される。
第9の態様によれば、本願の実施形態は、プロセッサ及びトランシーバーを含むネットワークデバイスを提供する。プロセッサ及びトランシーバーは、第3の態様における本願の実施形態のいずれか1つによる通信方法を実行するよう構成される。
第10の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。記憶媒体の命令が通信装置のプロセッサによって実行されると、通信装置は、第1の態様における本願の実施形態による通信方法を実行し得る。
第11の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。記憶媒体の命令が通信装置のプロセッサによって実行されると、通信装置は、第2の態様における本願の実施形態による通信方法を実行し得る。
第12の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。記憶媒体の命令が通信装置のプロセッサによって実行されると、通信装置は、第3の態様における本願の実施形態による通信方法を実行し得る。
本願の実施形態における通信方法及び通信装置によれば、端末は、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信し、端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいてアクセスするビームを決定し、アクセスする適切なビームを提供して、解決手段を決定する。さらに実施形態におけるアクセスするビームが、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度、及びM本のビームの受信されたランダムアクセスチャネル構成に基づいて、端末によって決定される。従って、このように決定されたアクセスするビームは、端末のアクセス成功率を高め得る。
本願の実施形態による通信システムの概略図である。
本願の実施形態1による通信方法のフローチャートである。
本願の実施形態2による通信方法のフローチャートである。
本願の実施形態3による通信方法のフローチャートである。
本願の実施形態による通信装置の概略構造図である。
本願の実施形態による端末の概略構造図である。
本願の実施形態による通信装置の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
本願の実施形態による通信装置の概略構造図である。
本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
図1は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。図1に示されるように、通信システムは、少なくとも2つのネットワークデバイス及び少なくとも1つの端末を含む。少なくとも2つのネットワークデバイスは、本願の以下の実施形態で提供される技術的解決手段を用いることによって、少なくとも1つの端末と通信する。図1は、1つの端末及び2つのネットワークデバイス、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスを示す。
当業者がより理解することを助けるべく、本願におけるいくつかの用語が以下で説明される。
無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスとも称されるネットワークデバイスは、端末を無線ネットワークに接続するデバイスであり、ロングタームエボリューション(LTE)における進化型NodeB(eNB若しくはeNodeB)、中継ノード、アクセスポイント、又は5GネットワークにおけるgNB、例えば、伝送及び受信ポイント(TRP)若しくはコントローラであり得る。これは、本明細書で限定されない。
端末は、無線又は有線端末であり得る。無線端末は、無線送受信機能を有するデバイスであってよい。屋内端末若しくは屋外端末、携帯情報端末、若しくは車載端末を含む無線端末は、陸上に配置されてよく、水上に(例えば、汽船に)配置されてよく、又は上空に(例えば、航空機、気球、若しくは衛星に)配置されてよい。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ(パッド)、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(VR)端末、拡張現実(AR)端末、産業用制御における無線端末、自動運転における無線端末、遠隔医療における無線端末、スマートグリッドにおける無線端末、輸送安全性における無線端末、スマートシティにおける無線端末、スマートホームにおける無線端末、又は同様のものであり得る。これは、本明細書で限定されない。
本願の本実施形態において、ビームは、伝送ビーム及び受信ビームを含み得る。伝送ビームは、信号がアンテナを通じて伝送された後、異なる空間方向で形成される信号強度分布であってよく、受信ビームは、無線信号がアンテナを通じて受信された後、異なる空間方向で形成される信号強度分布であってよい。1つのビームに対する1又は複数のアンテナポートがアンテナポートセットとみなされてもよいことが理解され得る。言い換えれば、1つのアンテナポートセットは、少なくとも1つのアンテナポートを含む。
具体的には、ビームは、特定のエネルギー伝送の指向性を有するプリコーディングベクトルを指してよく、プリコーディングベクトルが、識別情報を用いることによって識別され得る。エネルギー伝送の指向性は、プリコーディングベクトルを用いることによるプリコーディング処理を実行することによって取得される信号が、例えば、受信電力が受信復調信号対雑音比を満たす、特定の空間配置における比較的高い受信電力で受信されるが、プリコーディングベクトルを用いることによるプリコーディング処理を実行することによって取得される信号が、例えば、受信電力が受信復調信号対雑音比を満たさない、他の空間配置における比較的低い電力で受信されることを意味する。異なる通信デバイスは、異なるプリコーディングベクトルを有してよく、すなわち、異なるビームに対応している。1つの通信デバイスは、通信デバイスの構成又は性能に基づいて、同一の時間ポイントで複数の異なるプリコーディングベクトルのうちの1又は複数を用いてよい、すなわち1又は複数のビームが同時に形成されてよい。ビームが空間リソースとして理解され得る。ビームが識別情報を用いることによって識別され得る。オプションで、識別情報は、ユーザ装置の構成された対応するリソース識別子(ID)に対応していてもよい。例えば、識別情報は、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)の構成されたID若しくはリソースに対応していてもよく、又は、アップリンクサウンディング参照信号(SRS)の構成されたID若しくはリソースに対応していてもよい。代替的に、オプションで、識別情報は、ビームで搬送される信号又はチャネルで明確に又は暗黙のうちに搬送される識別情報であり得る。例えば、識別情報は、ビームを用いることによって送信される同期信号又はブロードキャストチャネルによって示されるビームの識別情報、ビームを用いることによって送信される同期信号ブロック(SS block)によって示されるビームの識別情報を含むがこれに限定されない。SSブロックは、プライマリ同期信号(PSS)及び/又はセカンダリ同期信号(SSS)及び/又はブロードキャストチャネル(PBCH)を少なくとも含む。
以下の方法の実施形態では、第1のネットワークデバイスがソース基地局であり、第2のネットワークデバイスがターゲット基地局である例を用いることによって説明が提供されることに留意されたい。
図2は、本願の実施形態1による通信方法のフローチャートである。図2に示されるように、本実施形態における方法は、以下の段階を含み得る。
S101.ターゲット基地局は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル(RACH)構成をソース基地局に送信する。
本実施形態において、ターゲット基地局は、承認制御を実行し、端末がサービングセルからターゲットセルにハンドオーバされることを可能する。その後、ターゲット基地局は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成をソース基地局に送信する。RACH構成は、SSブロックに対応していてもよく、又はCSI−RSに対応していてもよい。N及びMは正の整数である。さらに、代替的に、ターゲット基地局は、ターゲットセルのセル識別子をソース基地局に送信し得る。
オプションで、ターゲット基地局が段階S101で説明される情報をソース基地局に送信する前に、ターゲット基地局は、ソース基地局によって送信されたハンドオーバ要求メッセージを受信し得る。これは、本実施形態で限定されない。
N本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成が、ターゲット基地局によってソース基地局に送信された同一のメッセージ又は異なるメッセージに含まれ得る。代替的に、ターゲット基地局は、同一の時間ポイント又は異なる時間ポイントでN本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成をソース基地局に送信し得る。
オプションで、N本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成が、ターゲット基地局によってソース基地局に送信されたハンドオーバ要求確認メッセージに含まれ得る。
S102.ソース基地局は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を端末に送信する。
本実施形態において、ターゲット基地局によって送信された、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を受信した後、ソース基地局は、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を端末に送信する。
N本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成が、ソース基地局によって端末に送信された同一のメッセージ又は異なるメッセージに含まれ得る。代替的に、ソース基地局は、同一の時間ポイント又は異なる時間ポイントでN本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成を端末に送信し得る。
オプションで、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成が、ソース基地局によって端末に送信されたハンドオーバメッセージに含まれ得る。ハンドオーバメッセージは、モビリティ制御情報情報要素を保持する無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージ、又はRRC接続再構成メッセージ、レイヤ1のシグナリング、若しくはレイヤ2のシグナリングと異なる他のRRCメッセージのような、他のメッセージであり得る。
S103.端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに少なくとも基づいて、アクセスするビームを決定する。
本実施形態において、端末は、L本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する。アクセスするビームを決定した後、端末は、そのビームを用いてそのビームが属するターゲットセルにアクセスする。
端末が少なくとも1つの見つけられたビームを測定し、ビームの信号品質又は信号強度を取得することが理解され得る。見つけられたビームは、ターゲットセルのN本のビームに限定されない。言い換えれば、ターゲットセル以外のセルのビームも、見つけられ得る。加えて、N本のビームのそれぞれが測定される必要がある、という限定は存在しない。
オプションで、ある場合において、本明細書のLは、代替的に、信号品質又は信号強度が検出されたビームの数とみなされ得る。
本明細書では、M本のビーム及びL本のビームは、インタセクションを有してよく、又はインタセクション有していなくてよい。これは、本願の本実施形態に限定されない。
ビームの信号品質は、ビームの第1の信号受信品質であり得る。ビームの信号強度は、ビームの第1の信号受信電力であり得る。第1の信号は、同期信号及び/又は参照信号を含む。
本実施形態において、ソース基地局は、N本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を端末に送信し、その後、端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する。従って、本実施形態は、アクセスする適切なビームを提供して、解決手段を決定する。さらに、本実施形態におけるアクセスするビームが、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度及びM本のビームの受信されたRACH構成に基づいて、端末によって決定される。従って、このように決定されたアクセスするビームは、端末によるセルへのアクセスの成功率を高め、ハンドオーバ成功率を高める。
以下では、例としてビームの信号強度を用いることによって、アクセスするビームを決定する方法を説明する。信号品質のソリューションは、信号強度のソリューションと同様であり、詳細は実施形態で説明されない。
図3は、本願の実施形態2による通信方法のフローチャートである。図3に示されるように、本実施形態における方法は、以下の段階を含み得る。
S201.端末は、測定レポートをソース基地局に送信する。
オプションで、測定レポートをソース基地局に送信する前に、端末は、ソース基地局によって送信された測定構成情報を受信し、構成情報に基づいて、サービングセル及び隣接セルの測定を実行する。
可能な実施例において、構成情報は、サービングセル及び隣接セルのビームを測定するよう端末を構成するのに用いられる。構成情報は、ビームの数K及び略してXであるビーム信号の強度閾値を含むがこれに限定されない。端末は、信号強度がXより大きい又はこれに等しいK本のビームの信号強度に基づいて、サービングセルの信号強度及び隣接セルの信号強度を決定する。サービングセルの決定された信号強度及び隣接セルの決定された信号強度が、対応する測定イベント決定条件、例えば、イベントA3、イベントA4、イベントA5、又はLTEにおける他の測定イベントの決定条件、を満たすとき、端末は、測定レポートを送信する。測定レポートは、少なくとも1つの隣接セルの信号強度、及び/又は、それぞれの隣接セルのK本のビームの信号強度、サービングセルの識別情報、並びに少なくとも1つの隣接セルの識別情報を含む。サービングセルの識別情報及び少なくとも1つの隣接セルの識別情報は、セルID又はセルインデックスを含む。オプションで、測定レポートは、代替的に、隣接セルの信号強度を生成するのに用いられるK本のビームの識別情報、又は隣接セルの信号強度を生成するのに用いられるK本のビームの信号強度を含み得る。
隣接セルが図2に示される実施形態におけるターゲットセルを含むことが理解され得る。代替的に、構成情報は、ビームの数又はビーム信号の強度閾値情報を保持しなくてよい。この場合、端末は、セルの信号強度を測定する。
オプションで、SSブロック及びCSI−RSは、参照信号であり、ビームで伝送される。具体的には、測定構成情報が、ビームで伝送されるSSブロック及び/又はCSI−RSを測定するよう端末を構成するのに用いられる。それに応じて、ビームの信号強度は、ビームのSSブロックの信号強度及び/又はビームのCSI−RSの信号強度を含む。信号強度がSSブロックを測定することによって取得されたビームの数は、信号強度がCSI−RSを測定することによって取得されたビームの数と同一又は異なり得る。それに応じて、測定構成情報に対応するビーム信号の強度閾値は、SSブロックビーム信号の強度閾値及び/又はCSI−RSビーム信号の強度閾値を含み得る。言い換えれば、XはX1及びX2を含み、ここで、X1はSSブロックビーム信号の強度閾値に対応しており、X2はCSI−RSビーム信号の強度閾値に対応しており、X1はX2に等しくてよく、又はX1はX2に等しくなくてよい。
本実施形態におけるビームの識別情報は、ビームで伝送されたSSブロックの識別情報、及び/又はビームで伝送されたCSI−RSの識別情報であり得る。
SSブロックが、ワイドビームで伝送される。ビームが、SSブロックの識別情報を用いることによって識別され得る。例えば、SSブロックの識別情報は、SSブロックにおけるPBCHで(暗黙のうちに又は明確に)保持される時間インデックスインジケーションであり得る。
CSI−RSが、ナロービームで伝送される。ビームがCSI−RSの識別情報を用いることによって識別され得る。例えば、CSI−RSの識別情報は、CSI−RS構成の識別子であり得る。CSI−RS構成は、少なくともリソース構成を含む。CSI−RS構成は、さらに、CSI−RSを送信するのに用いられるアンテナポート等を含み得る。
オプションで、測定レポートは、隣接セルの少なくとも1つのビームに関する情報(本明細書でビームに関する情報は、ビームの信号強度及び/又はビームの識別情報であり得る)を含み得る。少なくとも1つのビームに関する情報は、リストの形態で測定レポートに含まれ得る。例えば、それぞれの隣接セルのビームのビーム識別子が、信号強度に基づいて配列される。少なくとも1つのビームに関する情報が、ターゲット基地局によってRACH構成で構成されたビーム(すなわち、M本のビーム)を決定するのに用いられ得る。
端末は、例えば、以下の3つの方式で、測定レポートにおける隣接セルのビームに関するレポート情報を決定し得る。これは、本実施形態で限定されない。
1つの方式において、CSI−RSが測定される場合、CSI−RSリソースがソース基地局によって測定構成メッセージで端末に対して構成されるので、W個のCSI−RSリソースが測定構成メッセージで構成される場合、端末は、W個のCSI−RSリソースに対応するビームに関する情報、すなわち、W個のCSI−RSリソースのそれぞれに対応するビームに関する情報をレポートする。
他の態様において、端末によって受信された測定構成メッセージは、閾値を含む。閾値Qは、Xに等しくない。閾値が、ビームに関する情報がレポートされる必要があるかどうかを端末が決定するのに用いられる。すなわち、端末によって測定された隣接セルのビームの信号強度が閾値より高い(閾値より低くない)場合、端末は、測定レポートでビームに関する情報をレポートする。
他の態様において、オプションで、端末は、値Pに基づいて、P本のビームの最大値に関する情報をレポートし、又は、閾値Qに基づいて、信号品質又は信号強度がQより高いP本のビームの最大値に関する情報をレポートしてよい。値Pは予め設定された最大値Pであってよく、又はソース基地局によって端末に送信された測定構成メッセージに含まれてよい。
測定レポートのレポート方式及び測定構成情報のコンテンツが本願の本実施形態から独立してよく、すなわち、本願の本実施形態と異なる他の解決手段に適用されてよいことが理解され得る。
S202.ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。
本実施形態において、ソース基地局は、端末によって送信された測定レポートを受信し、測定レポートに基づいて、ハンドオーバ決定を実行する。ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲットセルが属するターゲット基地局に送信し得る。ここで、複数のレポートされた隣接セルのうち最大信号強度を有する隣接セルがターゲットセルとして用いられてよく、ハンドオーバ要求メッセージは、ターゲットセルの識別子を含んでよい。
オプションで、ハンドオーバ要求メッセージは、(ビームの信号強度及び/又はビームの識別情報を含む)ターゲットセルの少なくとも1つのビームに関する情報をさらに含み得る。
オプションで、ソース基地局は、測定レポートにおける複数の隣接セルの信号強度に基づいて、ハンドオーバ要求メッセージを複数の隣接セルのそれぞれに送信し得る。これは、ターゲット基地局が、端末がターゲットセルにハンドオーバされることを可能にしないとき、他の隣接セルが属する基地局が、ハンドオーバ要求メッセージに基づいて、端末が他の隣接セルにハンドオーバされることを可能にできることを保証し得る。
ソース基地局は、代替的に、端末によって送信された測定レポートに基づいて、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信してよいが、これに限定されない。例えば、ソース基地局は、代替的に、現在のネットワークステータス又は同様のものに基づいて、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。
ハンドオーバ要求メッセージが説明の例として用いられることが理解され得る。対応するハンドオーバ準備インタラクションが、代替的に、他のメッセージを通じて完了されてよく、そのようなタイプのメッセージが、第1のメッセージと称されてよい。
S203.ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求確認メッセージをソース基地局に送信する。
本実施形態において、ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求メッセージに基づいて承認制御を実行した後、ハンドオーバ要求確認メッセージでソース基地局に応答する。ハンドオーバ要求確認メッセージは、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのRACH構成を含む。
ハンドオーバ要求確認メッセージが説明の例として用いられることが理解され得る。対応するハンドオーバ準備インタラクションが、代替的に、他のメッセージを通じて完了されてよく、そのようなタイプのメッセージが、第2のメッセージと称されてよい。第2のメッセージは、第1のメッセージの確認メッセージである。
S204.ソース基地局は、ハンドオーバメッセージを端末に送信する。
本実施形態において、ハンドオーバ要求確認メッセージを受信した後、ソース基地局は、ハンドオーバメッセージを端末に送信する。ハンドオーバメッセージは、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成を含む。
ハンドオーバメッセージが説明の例として用いられることが理解され得る。対応するハンドオーバインジケーションが、代替的に、他のメッセージを通じて完了されてよく、そのようなタイプのメッセージが、第3のメッセージと称されてよい。
オプションで、N本のビームの識別情報がリストの形式で送信され得る。もちろん、N本のビームの識別情報が、代替的に、他の形式で送信され得る。これは、本実施形態で限定されない。
ハンドオーバメッセージが対応する優先度情報をさらに保持してよいこと、及び優先度情報が異なる方式で通知されてよいことが理解され得、例は以下のようである。
第1の方式において、N本のビームの識別情報がリストの形式で送信される。リストは優先順位を有し、すなわち、ビーム順序及びビーム優先度がリストにバインドされる。例えば、リストにおける第1のビームの識別情報について、ビームは最も高い優先度を有し、ビームが優先順位に基づいてシーケンシャルに配列される。2本のビームの識別情報が例として用いられる。リストが{ビーム2の識別情報,ビーム1の識別情報}である場合、ビーム2の優先度がビーム1の優先度より高い。
第2の方式において、N本のビームの識別情報がリストの形式で送信される。リストは、ビームに対応する優先度情報をさらに含む。優先度情報がビーム優先度を示すのに用いられる。2本のビームが例として用いられる。2本のビームがリストの形式で送信される。リストは優先順位を有していないが、リストはビームの優先度情報を含む。リストが{ビーム1の識別情報及び優先度情報=2,ビーム2の識別情報及び優先度情報=1}である場合、それは、ビーム2の優先度がビーム1の優先度より高いことを示す。
S205.端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに基づいて、アクセスするビームを決定する。
強度閾値情報が事前に規定されてよく、又は端末によって受信されてよい。
ターゲットセルにアクセスするビームが信号品質に基づいて決定される場合、対応する品質閾値情報が用いられることが理解され得る。
端末は、ソース基地局によって送信された強度閾値情報を受信し得る。例えば、強度閾値情報が、ソース基地局によって端末に送信されたハンドオーバメッセージに含まれる。ある方式において、強度閾値情報が、ハンドオーバメッセージに含まれる。代替的に、オプションで、最小のシステム情報(minimum SI)がハンドオーバメッセージに保持され、強度閾値情報がハンドオーバメッセージにおける最小のシステム情報(minimum SI)に含まれる。強度閾値情報がソース基地局によって決定されてよく、又は強度閾値情報がターゲット基地局によって送信されて、ソース基地局に受信されてよい。例えば、強度閾値情報が、ターゲット基地局によってソース基地局に送信されたハンドオーバ要求確認メッセージに含まれる。
端末は、ターゲット基地局によって送信された強度閾値情報を受信し得る。例えば、強度閾値情報が、ターゲット基地局によってターゲットセルを用いることによりブロードキャストされるシステム情報(SI)に含まれる。SIは、最小のシステム情報(minimum SI)及び最小のシステム情報と異なる他のシステム情報(other SI)を含み得る。強度閾値情報が、SIにおける最小SIに含まれてよく、又はOSIに含まれてよい。
強度閾値情報は、第1のビーム信号の強度閾値及び/又は強度閾値インジケーション情報を含み、強度閾値インジケーション情報は、第1のビーム信号の強度閾値と第2のビーム信号の強度閾値との間の関係を示すのに用いられ、第2のビーム信号の強度閾値は測定構成メッセージに保持されるビーム信号の強度閾値、すなわち、上述のXである。
本実施形態において、ハンドオーバメッセージを受信した後、端末は強度閾値情報に基づいて第1のビーム信号の強度閾値を決定し、N本のビームの識別情報に基づいてN本のビームにおけるL本のビームの信号強度を第1のビーム信号の強度閾値と比較し、N本のビームにおけるM本のビームのRACH構成に基づいてターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
以下では、例として第1のビーム信号の強度閾値Yを用いることによって説明を提供する。
強度閾値インジケーション情報は、XとYとの間の関係を示し得、例えば、XがYに等しいかどうかを示す。強度閾値インジケーション情報はバイナリビット値であり得る。例えば、「0」は、XがYに等しくないことを示し、「1」は、XがYに等しいことを示す。逆もまた同様である。代替的に、強度閾値インジケーション情報はブール値である。「真」は、XがYに等しいことを示し、「偽」は、XがYに等しくないことを示す。逆もまた同様である。代替的に、強度閾値インジケーション情報は情報要素である。情報要素が保持されるとき、それは、XがYに等しくないことを示し、情報要素が保持されないとき、それは、XがYに等しいことを示す。逆もまた同様である。
XがYに等しい場合、オプションで、強度閾値情報は値Yを保持しなくてよく、強度閾値インジケーション情報に示された「XがYに等しい」ことを解析した後、端末は、値Xに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する。オプションで、XがYに等しくない場合、強度閾値情報は値Yを保持する。オプションで、強度閾値情報は、強度閾値インジケーション情報を保持しなくてよい。
オプションで、N本のビームの識別情報がビームで伝送されたSSブロックの識別情報及び/又はビームで伝送されたCSI−RSの識別情報を含むとき、強度閾値インジケーション情報は、SSブロック強度閾値インジケーション情報及びCSI−RS強度閾値インジケーション情報であり得る。第1のビーム信号の強度閾値(Y)は、第1のSSブロックビーム信号の強度閾値(Y1)及び第1のCSI−RSビーム信号の強度閾値(Y2)を含む。
オプションで、強度閾値情報は、第1のインジケーション情報をさらに含む。第1のインジケーション情報がY1とY2との間の関係、例えば、Y1がY2に等しいかどうかを示すのに用いられる。第1のインジケーション情報は、バイナリビット値であり得る。例えば、「0」は、Y1がY2に等しくないことを示し、「1」は、Y1がY2に等しいことを示す。逆もまた同様である。代替的に、第1のインジケーション情報はブール値である。「真」は、Y1がY2に等しいことを示し、「偽」は、Y1がY2に等しくないことを示す。逆もまた同様である。代替的に、第1のインジケーション情報は、情報要素である。情報要素が保持されるとき、それは、Y1がY2に等しくないことを示し、情報要素が保持されないとき、それは、Y1がY2に等しいことを示す。逆もまた同様である。
閾値Y1が閾値Y2に等しい場合、オプションで、強度閾値情報は閾値、具体的には、Y1及びY2の両方がYである閾値Yを保持し得る。強度閾値情報が閾値Yを保持するので、第1のインジケーション情報によって示された「Y1がY2に等しい」ことを解析した後、端末は、(ビームで伝送されたSSブロックの信号強度及びビームで伝送されたCSI−RSの信号強度の両方に対応する)値Yを用いてターゲットセルにアクセスするビームを決定する。Y1がY2に等しくない場合、強度閾値情報は2つの値、すなわちY1及びY2を保持し、端末はY1及びY2を用いてターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
強度閾値情報の説明に基づいて、S205は、具体的には、端末は、N本のビームにおけるM本のビームの受信されたRACH構成に基づいて、RACH構成がM本のビームのそれぞれに構成されること(すなわち、それぞれのビームに対応するRACH構成がビームに構成されること)を決定でき、端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度を取得し、L本のビームの信号強度を第1のビーム信号の強度閾値と比較し、これにアクセスするビームを決定できる。
第1の実現可能な実施例において、N本のビームは、以下の2つの条件を満たすビームを含む。RACH構成がビームに構成され、ビームの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しい。
端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しい少なくとも1本のビームを決定する。すなわち、RACH構成がビームに構成され、ビームの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しいことを決定する場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、ビームを決定する。この実装において、ターゲットセルにアクセスする決定されたビームは、N本のビームに属し、かつ、M本のビームに属する。
オプションで、N本のビームの識別情報は、SSブロックの識別情報及び/又はCSI−RSの識別情報を含む。従って、N本のビームがSSブロックの識別情報によって識別されたビーム及びCSI−RSの識別情報によって識別されたビームの両方を含むとき、CSI−RSの識別情報によって識別されたビームの優先度は、SSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先度より高く、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しく、CSI−RSの識別情報によって識別されるRACH構成で構成されるビームを優先的に決定する。ビームのRACH構成がM本のビームのRACH構成に属し、かつ、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しい、という条件を満たすCSIの識別情報によって識別されたビームがない場合、端末は、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しく、ターゲットセルにアクセスするビームとしてSSブロックの識別情報によって識別されたRACH構成で構成されるビームを決定する。
上述の2つの条件を満たす複数のビームが上述の方式で決定される場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、上述の条件を満たす第1の見つけられたビームを決定してよく、端末は、上述の条件を満たすビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに選択してよく、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、上述の条件を満たすビームから最大信号強度を有するビームを選択してよく、又は端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、上述の条件を満たすビームから最も高い優先度を有するビームを選択してよいことが理解され得る。ビームの優先順位について、上述の関連する説明を参照する。
オプションで、CSI−RSの識別情報によって識別されたビーム及びSSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先順位が予め決定されてよく、又はネットワークデバイスによって構成されてよい。例えば、優先順位が、ハンドオーバメッセージを通じて示される。
M本のビームのそれぞれのRACH構成は、プリアンブルインデックス(preamble index)及び時間−周波数リソース構成を含む。RACH構成は、競合なしのランダムアクセス構成(Contention Free Random Access、CFRA)とみなされ得る。ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームがM本のビームに属するとき、端末は、ビームのRACH構成に基づいて、ターゲットセルへのランダムアクセス処理を開始する。
この実装において、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、RACH構成及び高い信号強度を有する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率がより高くなる。
第2の実現可能な実施例において、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、ターゲットセルにアクセスするビームがM本のビームから決定される。例えば、端末は、M本のビーム信号強度についてN本のビームを捜索し、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、M本のビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する。ターゲットセルにアクセスする決定されたビームは、本実施形態において、M本のビームに属する。
Mが1より大きいとき、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビーム内の第1の見つけられたビームを決定してよく、端末は、M本のビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに選択してよく、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから最大信号強度を有するビームを選択してよく、又は端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから最も高い優先度を有するビームを選択してよい。ビームの優先順位について、上述の関連する説明を参照する。
オプションで、N本のビームの識別情報は、SSブロックの識別情報及び/又はCSI−RSの識別情報を含む。従って、N本のビームが、SSブロックの識別情報によって識別されたビーム及びCSI−RSの識別情報によって識別されたビームの両方を含むとき、CSI−RSの識別情報によって識別されたビームの優先度は、SSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先度より高く、端末は、M本のビームにおけるCSI−RSの識別情報によって識別されたビームからターゲットセルにアクセスするビームを優先的に決定する。M本のビームがCSIの識別情報によって識別されたビームを含まない場合、端末は、M本のビームにおけるSSブロックの識別情報によって識別されたビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
CSI−RSの識別情報によって識別されたビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する又はM本のビームにおけるSSブロックの識別情報によって識別されたビームからターゲットセルアクセスするビームを決定する方式が、第2の実現可能な実施例におけるM本のビームからターゲットセルアクセスするビームを決定する方式と同様であることが理解され得る。
この実装において、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームは、RACH構成を有する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
第3の実現可能な実施例において、M本のビームのそれぞれの信号強度は、第1のビーム信号の強度閾値より小さく、かつ、L本のビームは、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを含む。
端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、N本のビームの識別子と、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報に基づいて、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定する。この場合、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームは、L本のビームのうちの1本として理解され得る。すなわち、端末は、L本のビームの信号強度についてN本のビームを捜索し、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームの信号強度閾値が、第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しいことに基づいて、L本のビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する。L本のビームが信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しい複数のビームを含む場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しい第1の見つけられたビームを決定し得る。代替的に、端末は、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい若しくはこれに等しいビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに選択してよく、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい若しくはこれに等しいビームから最大信号強度を有するビームを選択してよく、又は端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい若しくはこれに等しいビームから最も高い優先度を有するビームを選択してよい。ビームの優先順位について、上述の関連する説明を参照する。
オプションで、N本のビームの識別情報は、SSブロックの識別情報及び/又はCSI−RSの識別情報を含む。従って、N本のビームがSSブロックの識別情報によって識別されたビーム及びCSI−RSの識別情報によって識別されたビームの両方を含むとき、CSI−RSの識別情報によって識別されたビームの優先度は、SSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先度より高く、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しく、かつ、CSI−RSの識別情報によって識別されるビームを優先的に決定する。CSIの識別情報によって識別されたビームが信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを含まない場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しく、かつ、SSブロックの識別情報によって識別されたビームを決定する。
信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しく、かつ、CSI−RSの識別情報又はSSブロックの識別情報によって識別された複数の決定されたビームが存在するとき、処理の態様は、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はこれに等しい複数のビームをL本のビームが含むとき、第3の実現可能な実施例に用いられる処理の態様と同様であることが理解され得、詳細はここでは改めて説明されない。
オプションで、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、端末によって決定されたビームが、M本のビームに属さないとき、端末は、ターゲットセルのシステム情報をリッスンして解析し、システム情報における共通のRACH構成に基づいて、ターゲットセルへのランダムアクセスを開始し得る。
この実装において、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームが高い信号強度を有することを決定する。このような方法で、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率が高くなる。
第4の実現可能な実施例において、M本のビームのそれぞれの信号強度は、第1のビーム信号の強度閾値より小さく、かつ、L本のビームは、信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを含まない。
端末は、N本のビームの識別子及びL本のビームの信号強度に基づいて、L本のビームから、ターゲットセルにアクセスするビームとして、最大信号強度を有するビームを決定してよく、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとしてL本のビーム内の第1の見つけられたビームを決定してよく、端末は、L本のビームからターゲットセルにアクセスするビームをランダムに選択してよく、又は端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから最も高い優先度を有するビームを選択してよい。ここで、ビームの優先順位について、上述の関連する説明を参照する。
本実施形態におけるターゲットセルにアクセスする決定されたビームは、L本のビームに属するが、ターゲットセルにアクセスするためのものであり、かつ、この場合において決定されるビームは、M本のビームに属してよく、又はM本のビームに属さなくてよい。
オプションで、N本のビームの識別情報は、SSブロックの識別情報及び/又はCSI−RSの識別情報を含む。従って、N本のビームがSSブロックの識別情報によって識別されたビーム及びCSI−RSの識別情報によって識別されたビームの両方を含むとき、CSI−RSの識別情報によって識別されたビームの優先度は、SSブロックの識別情報によって識別されたビームの優先度より高く、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおけるCSI−RSの識別情報によって識別されビームから最大信号強度を有するビームを優先的に決定する。L本のビームがCSIの識別情報によって識別されたビームを含まない場合、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおけるSSブロックの識別情報によって識別されたビームから最大信号強度を有するビームを決定する。CSI−RSの識別情報によって識別されたビームから又はSSブロックの識別情報によって識別されビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定する方式は、代替的に、ターゲットセルにアクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定すること、ビームをランダムに選択すること、又は最も高い優先度を有するビームを選択することであってよいことが理解され得る。これは、本願の本実施形態に限定されない。
この実装において、端末は、比較的フレキシブルな方式で、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する。
上述の実現可能な実施例において、例としてMが1より大きい又はこれに等しい場合を用いることによって説明が提供されることが理解され得る。可能な場合において、Mは、代替的に、ターゲット基地局がターゲットセルのビームに対するRACH構成を提供しないことを示す0に等しくてよい。この場合、ターゲットセルにアクセスするビームが、以下の態様で決定され得る。端末は、N本のビームにおけるL本のビームを見つけて、端末は、L本のビームからターゲットセルにアクセスするビームを決定してよい。例えば、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから最大信号強度を有するビームを決定し、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビーム内の第1の見つけられたビームを決定し、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから最も高い優先度を有するビームを決定し、又は端末は、L本のビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに決定する。M=0のとき、ターゲットセルにアクセスするビームを決定する方式はまた、M本のビームのいずれも見つけられないシナリオに適用可能であってよいことが理解され得る。
他の可能な実施例において、M本のビームのいずれも見つけられない、Mが0に等しい、N本のビームのいずれも見つけられない、又はL本のビーム若しくはM本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビームの信号強度閾値より小さいとき、それは、ターゲット基地局がターゲットセルのビームに対するRACH構成を提供しないとき、アクセスするビームが、代替的に、以下の態様のうちの1つで決定され得ることを示す。
(1)端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、ターゲットセルの見つけられたビームから、最大信号強度を有するビームを決定し、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、ターゲットセルの第1の見つけられたビームを決定し、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームとして、ターゲットセルの見つけられたビームから最も高い優先度を有するビームを決定し、又は、端末は、ターゲットセルのビームから、ターゲットセルにアクセスするビームをランダムに決定する。この方式によれば、端末は、できる限りアクセス失敗を回避すべく、優先的にターゲットセルにアクセスする。 (2)端末は、アクセスするビームとして、見つけられたビームから最大信号強度を有するビームを決定する。代替的に、端末は、アクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定し、この場合、ビームは、ターゲットセルに属し得る。代替的に、端末は、隣接セルにアクセスするビームとして、見つけられたビームから最も高い優先度を有するビームを決定する。代替的に、端末は、アクセスするビームをランダムに決定し、ビームは、ターゲットセルに属し得る。アクセスするビームは、ターゲットセルに属してよく、又は、アクセスするビームは、ターゲットセル以外の隣接セルに属してよい。 (3)端末は、RRC接続復元処理を開始し、オプションで、端末は、現在のサービングセルにおけるRRC接続復元処理を実行する。
本願の上述の実施形態に基づいて、オプションで、端末が上述の方式でビームを決定し、ランダムアクセス処理を開始するが、ランダムアクセス処理が失敗した場合、例えば、端末によるプリアンブルインデックスの送信回数が最大送信回数に達するが、端末が基地局によって応答されるランダムアクセス応答(RAR)メッセージを受信しない場合、端末は、RRC接続復元処理を開始する。オプションで、端末は、現在のサービングセルにおけるRRC接続復元処理を実行する。
本願の上述の実施形態は、方式を決定してアクセスする複数のビームを提供し、その結果、端末は、アクセスするビームをフレキシブルに選択する。
図4は、本願の実施形態3による通信方法のフローチャートである。図4に示されるように、本実施形態における方法は、以下の段階を含み得る。
S301.端末は、測定レポートをソース基地局に送信する。ここで、測定レポートは、所定の期間内の端末のサービングビーム変更情報を含む。
測定レポートについて、本実施形態において、図3に示される実施形態における関連する説明を参照する。加えて、本実施形態における測定レポートは、所定の期間内の端末のサービングビーム変更情報をさらに含む。サービングビーム変更情報は、例えば、所定の期間内の端末のサービングビームの変更数、又は端末がそれぞれのサービングビームに滞在する期間である情報である。
オプションで、ビーム変更情報が測定レポートに含まれていることに限定されず、又は端末によってソース基地局に送信される新しいRRCメッセージ、レイヤ1のシグナリング、若しくはレイヤ2のシグナリングに含まれてよい。
S302.ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。ここで、ハンドオーバ要求メッセージは、サービングビーム変更情報を含む。
ハンドオーバ要求メッセージについて、本実施形態において、図3に示される実施形態における関連する説明を参照する。加えて、本実施形態におけるハンドオーバ要求メッセージは、サービングビーム変更情報をさらに含む。
S303.ターゲット基地局は、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのRACH構成の有効期間を決定する。
本実施形態において、ターゲット基地局は、サービングビーム変更情報に基づいて、端末の移動ステータス実質的に決定し、端末の移動ステータスに基づいて、M本のビームのRACH構成の有効期間を決定し得る。サービングビーム変更情報に基づいて、端末がサービングビームを頻繁に変更することが決定された場合、M本のビームのものであり、かつ、ターゲット基地局によって割り当てられるものであるRACH構成の有効期間は比較的短く、そうでなければ、M本のビームのものであり、かつ、ターゲット基地局によって割り当てられるものであるRACH構成の有効期間は比較的長い。
S302及びS303の交換可能な解決手段において、ソース基地局は、サービングビーム変更情報に基づいて、有効期間を決定し、その後、ソース基地局は、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット基地局に送信する。ここで、ハンドオーバ要求メッセージは有効期間を含む。ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求メッセージに基づいて、ハンドオーバ要求メッセージにおける有効期間がM本のビームのRACH構成の有効期間であることを決定する。
RACH構成の有効期間が終了した後、ターゲット基地局がM本のビームのRACH構成をリリースし、それによって、長期間リソースを浪費することを回避することが理解され得る。
S301からS303の全ての段階は、代替的に、後の段階から独立し、他のシナリオ又はソリューションに適用され得る。本実施形態におけるS301からS303は、本実施形態におけるシナリオ又は解決手段に適用されるがこれに限定されない。
S304.ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求確認メッセージをソース基地局に送信する。
本実施形態において、ハンドオーバ要求確認メッセージは、N本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成を含む。ハンドオーバ要求メッセージについて、本実施形態において、図3に示される実施形態における関連する説明を参照する。
S303及びS304の段階を実行するための特定の順序は存在しない。
S305.ソース基地局は、ハンドオーバメッセージを端末に送信する。ここで、ハンドオーバメッセージは、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びM本のビームのRACH構成を含む。
S306.端末は、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのRACH構成とに少なくとも基づいて、アクセスするビームを決定する。
本実施形態において、S305及びS306について、上述の実施形態における関連する説明を参照する。詳細はここでは改めて説明されない。
S307.端末は、アクセスするビームに基づいて、プリアンブルインデックスをビームに対応する基地局に送信する。
本明細書では、ビームに対応する基地局は、ターゲット基地局であってよく、又は他の基地局であってよい。図4はビームに対応する基地局がターゲット基地局である例を示すが、これは本実施形態で限定されない。
S308.ビームに対応する基地局は、ランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)メッセージを端末に送信する。
ターゲットセルにアクセスするビームがM本のビームに属することを端末が決定する場合、それは、RACH構成がターゲットセルにアクセスするビームに構成されることを示す。この場合、端末は、RACH構成を用いることによって、プリアンブルインデックスをターゲット基地局に送信する。ターゲット基地局は、端末によって送信されたプリアンブルインデックス及び/又はプリアンブルインデックスを送信するのに用いられた時間−周波数リソースに基づいて、端末によって実行されるターゲットセルへのランダムアクセスのために選択されるビームを決定し、ターゲット基地局はビームに基づいてRARメッセージを端末に送信し、ターゲット基地局はM本のビーム内の他のビームのRACH構成をリリースする。
ターゲットセルにアクセスするビームがM本のビームに属さないことを端末が決定する場合、それは、RACH構成がターゲットセルにアクセスするビームに構成されないことを示す。この場合、端末は、共通のランダムアクセスチャネルの時間−周波数リソース上でランダムに選択されたプリアンブルインデックスをターゲット基地局に送信する。
S309.端末は、RRC接続再構成完了メッセージをビームに対応する基地局に送信する。
RARメッセージを受信した後、端末は、RRC接続再構成完了メッセージをビームに対応する基地局に送信する。
本実施形態において、上述の解決手段によれば、端末は、ターゲットセルにアクセスするビームを決定し、端末によってターゲットセルにアクセスする成功率がビームに基づいて改善されることができ、ハンドオーバ成功率を高める。加えて、端末は、端末のサービングビーム変更情報をさらにレポートし、その結果、ターゲット基地局は、M本のビームのRACH構成の有効期間を決定し、有効期間が終了した後、M本のビームのRACH構成をリリースすることによって、長期間リソースを占有することを回避して、リソースの利用を高める。
上述の実施形態において、端末によって実装される方法又は段階は、代替的に、端末の内部のチップによって実装されてよいことが理解され得る。ソース基地局のような基地局によって実装される方法又は段階は、代替的に、基地局の内部のチップによって実装されてよい。
本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は端末であってよく、又は端末の内部のチップであってよい。図5に示されるように、本実施形態における通信装置は、受信モジュール11及び処理モジュール12を含み得る。
受信モジュール11は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信するよう構成される。ここで、N及びMは正の整数である。
処理モジュール12は、N本のビームにおけるL本のビームの信号品質又は信号強度と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。ここで、Lは非負の整数である。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。
オプションで、受信モジュール11は、強度閾値情報を受信するようさらに構成される。
オプションで、強度閾値情報は、第1のビーム信号の強度閾値又は強度閾値インジケーション情報を含み、強度閾値インジケーション情報は、第1のビーム信号の強度閾値と第2のビーム信号の強度閾値との間の関係を示すのに用いられ、第2のビーム信号の強度閾値は、測定構成情報に保持されたビーム信号の強度閾値である。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、M本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、M本のビームから、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、M本のビームのそれぞれの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さいとき、N本のビームの識別子と、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームから信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より大きい又はそれに等しいビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、L本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、N本のビームの優先順位と、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、具体的には、M本のビームのいずれも見つけられないとき、N本のビームの識別情報に基づいて、ターゲットセルにアクセスするビームとして、L本のビームにおいて最大信号強度を有するビームを決定するよう構成される。
オプションで、N本のビームの識別情報は、同期信号ブロックインジケーション情報及び/又はチャネル状態情報参照信号識別情報を含む。
処理モジュール12は、具体的には、N本のビームにおけるL本のビームの信号強度と、強度閾値情報と、N本のビームの識別情報と、識別情報がチャネル状態情報参照信号識別情報であるビームの優先度が、識別情報が同期信号ブロックインジケーション情報であるビームの優先度より高いことと、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成とに基づいて、アクセスするビームを決定するよう構成される。
オプションで、処理モジュール12は、N本のビームのいずれも見つけられない、L本のビームの信号強度若しくはM本のビームの信号強度が第1のビーム信号の強度閾値より小さい、又はM本のビームのいずれも見つけられない場合、アクセスするビームとして第1の見つけられたビームを決定し、アクセスするビームとして最大信号強度を有するビームを決定し、アクセスするビームとして見つけられたビームをランダムに決定し、又はアクセスするビームとして見つけられたビームにおいて最も高い優先度を有するビームを決定するようさらに構成される。
オプションで、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
本実施形態において説明された通信装置は、上述の方法の実施形態で端末/端末のチップによって実行される技術的解決手段を実行するよう構成され得る。通信装置の実装原理及び技術的効果は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的効果と同様である。モジュールの機能について、方法の実施形態における対応する説明を参照する。詳細はここでは改めて説明されない。
図6は、本願の実施形態による端末の概略構造図である。図6に示されるように、本実施形態における端末は、プロセッサ21及びトランシーバー22を含み得る。プロセッサ21がトランシーバー22に通信可能に接続される。
ハードウェア実装において、受信モジュール11は、本実施形態におけるトランシーバー22であり得る。代替的に、トランシーバー22は伝送機及び受信機を含む。この場合、受信モジュール11は、トランシーバー22の受信機であってよい。処理モジュール12は、ハードウェアの形態で端末のプロセッサ21に組み込まれてよく、又は端末のプロセッサ21から独立してよい。
トランシーバー22は、周波数混合器のような、必要な無線周波数通信デバイスを含み得る。プロセッサ21は、中央処理装置(CPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、マイクロコントローラユニット(MCU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のうちの少なくとも1つを含み得る。
オプションで、本実施形態における端末は、メモリ23をさらに含み得る。メモリ23は、プログラム命令を格納するよう構成される。プロセッサ21は、メモリ23内のプログラム命令を呼び出して上述の解決手段を実行するよう構成される。
プログラム命令はソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよく、独立した製品として販売され又は用いられることができる。メモリ23は、任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体であり得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の全て又は一部がソフトウェア製品の形態で表されてよく、ソフトウェア製品は、本願の実施形態における端末の段階の全て又は一部を実行すべく、具体的にはプロセッサ21であり得る、コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、及びコンパクトディスクのような、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
本実施形態において説明された端末は、本願の上述の方法の実施形態において、端末又は端末の内部のチップによって実行される技術的解決手段を実行するよう構成され得る。端末の実装原理及び技術的効果は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的効果と同様である。モジュールの機能について、方法の実施形態における対応する説明を参照する。詳細はここでは説明されない。
本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置はネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスの内部のチップであってよい。図7に示されるように、通信装置は、受信モジュール31及び送信モジュール32を含み得る。
受信モジュール31は、第2のネットワークデバイスによって送信された、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を受信するよう構成される。ここで、N及びMは正の整数である。
送信モジュール32は、N本のビームの識別情報及びM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を端末に送信するよう構成される。
オプションで、受信モジュール31は、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された、端末のサービングビーム変更情報を受信するようさらに構成される。
送信モジュール32は、サービングビーム変更情報を第2のネットワークデバイスに送信するようさらに構成される。ここで、サービングビーム変更情報は、第2のネットワークデバイスによって、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するのに用いられる。
オプションで、本実施形態における通信装置は、処理モジュール33をさらに含む。
受信モジュール31は、所定の期間内であって、かつ、端末によって送信された、端末のサービングビーム変更情報を受信するようさらに構成される。
処理モジュール33は、サービングビーム変更情報に基づいて、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定するよう構成される。
送信モジュール32は、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を第2のネットワークデバイスに送信するようさらに構成される。
オプションで、ランダムアクセスチャネル構成は、プリアンブルインデックス及び時間−周波数リソース構成を含む。
オプションで、送信モジュール32は、ハンドオーバメッセージを通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信するようさらに構成される。
本実施形態において説明された通信装置は、上述の方法の実施形態でソース基地局又はソース基地局の内部のチップによって実行される技術的解決手段を実行するよう構成され得る。通信装置の実装原理及び技術的効果は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的効果と同様である。モジュールの機能について、方法の実施形態における対応する説明を参照する。詳細はここでは改めて説明されない。
図8は、本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。図8に示されるように、本実施形態におけるネットワークデバイスは、プロセッサ41及びトランシーバー42を含み得る。プロセッサ41がトランシーバー42に通信可能に接続される。
ハードウェア実装において、受信モジュール31及び送信モジュール32は、本実施形態におけるトランシーバー42であり得る。代替的に、トランシーバー42は伝送機及び受信機を含む。この場合、受信モジュール31はトランシーバー42の受信機であってよく、送信モジュール32は、トランシーバー42の伝送機であってよい。処理モジュール33は、ハードウェアの形態でネットワークデバイスのプロセッサ41に組み込まれてよく、又はネットワークデバイスのプロセッサ41から独立してよい。
トランシーバー42は、周波数混合器のような、必要な無線周波数通信デバイスを含み得る。プロセッサ41は、CPU、DSP、MCU、ASIC、又はFPGAのうちの少なくとも1つを含み得る。
オプションで、本実施形態におけるネットワークデバイスは、メモリ43をさらに含み得る。メモリ43は、プログラム命令を格納するよう構成される。プロセッサ41は、メモリ43内のプログラム命令を呼び出して上述の解決手段を実行するよう構成される。
プログラム命令はソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよく、独立した製品として販売され又は用いられることができる。メモリ43は、任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体であり得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の全て又は一部がソフトウェア製品の形態で表されてよく、ソフトウェア製品は、本願の実施形態におけるネットワークデバイスの段階の全て又は一部を実行すべく、具体的にはプロセッサ41であり得る、コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、及びコンパクトディスクのような、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
本実施形態におけるネットワークデバイスは、本願の上述の方法の実施形態において、ソース基地局の技術的解決手段を実行するよう構成され得る。ネットワークデバイスの実装原理及び技術的解決手段は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的解決策と同様であり、詳細はここでは説明されない。
本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は、ネットワークデバイスであってよく、又はネットワークデバイスの内部のチップであってよい。図9に示されるように、通信装置は、送信モジュール51を含み得る。
送信モジュール51は、ターゲットセルのN本のビームの識別情報及びN本のビームにおけるM本のビームのランダムアクセスチャネル構成を第1のネットワークデバイスに送信するよう構成される。ここで、N及びMは正の整数である。
オプションで、通信装置は、受信モジュール52及び処理モジュール53をさらに含む。
実現可能な実施例において、受信モジュール52は、所定の期間内であって、かつ、第1のネットワークデバイスによって送信された端末のサービングビーム変更情報を受信するよう構成される。
処理モジュール53は、サービングビーム変更情報に基づいてM本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を決定し、有効期間が終了した後、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースするよう構成される。
実現可能な実施例において、受信モジュール52は、第1のネットワークデバイスによって送信されたM本のビームのランダムアクセスチャネル構成の有効期間を受信するよう構成される。
処理モジュール53は、有効期間が終了した後、M本のビームのランダムアクセスチャネル構成をリリースするよう構成される。
オプションで、送信モジュール51は、システム情報を通じて、ビーム信号の強度閾値情報又は品質閾値情報を端末に送信するようさらに構成される。
本実施形態において説明された通信装置は、上述の方法の実施形態でターゲット基地局又はターゲット基地局の内部のチップによって実行される技術的解決手段を実行するよう構成され得る。通信装置の実装原理及び技術的効果は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的効果と同様である。モジュールの機能について、方法の実施形態における対応する説明を参照する。詳細はここでは改めて説明されない。
図10は、本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。図10に示されるように、本実施形態におけるネットワークデバイスは、プロセッサ61及びトランシーバー62を含み得る。プロセッサ61がトランシーバー62に通信可能に接続される。
ハードウェア実装において、受信モジュール52及び送信モジュール51は、本実施形態におけるトランシーバー62であり得る。代替的に、トランシーバー62は、伝送機及び受信機を含む。この場合、受信モジュール52はトランシーバー62の受信機であってよく、送信モジュール51は、トランシーバー62の伝送機であってよい。処理モジュール53は、ハードウェアの形態でネットワークデバイスのプロセッサ61に組み込まれてよく、又はネットワークデバイスのプロセッサ61から独立してよい。
トランシーバー62は、周波数混合器のような、必要な無線周波数通信デバイスを含み得る。プロセッサ61は、CPU、DSP、MCU、ASIC、又はFPGAのうちの少なくとも1つを含み得る。
オプションで、本実施形態におけるネットワークデバイスは、メモリ63をさらに含み得る。メモリ63は、プログラム命令を格納するよう構成される。プロセッサ61は、メモリ63内のプログラム命令を呼び出して上述の解決手段を実行するよう構成される。
プログラム命令は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよく、独立した製品として販売され又は用いられることができる。メモリ63は、任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体であり得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の全て又は一部がソフトウェア製品の形態で表されてよく、ソフトウェア製品は、本願の実施形態におけるネットワークデバイスの段階の全て又は一部を実行すべく、具体的には、プロセッサ61であり得る、コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、及びコンパクトディスクのような、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
本実施形態におけるネットワークデバイスは、本願の上述の方法の実施形態において、ターゲット基地局の技術的解決手段を実行するよう構成され得る。ネットワークデバイスの実装原理及び技術的解決手段は、上述の方法の実施形態の実装原理及び技術的解決手段と同様であり、詳細はここでは説明されない。
本願の実施形態におけるモジュール分割は一例であり、単にロジカルな機能分割に過ぎないことに留意されたい。実際の実装では、他の分割方式が存在し得る。本願の実施形態における機能的なモジュールは1つの処理モジュールに統合されてよく、モジュールのそれぞれは物理的に独立して存在してよく、又は2若しくはそれ以上のモジュールが1つのモジュールに統合される。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよく、又はソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。
統合されたモジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実装されて、独立した製品として販売され又は用いられるとき、統合されたモジュールがコンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。そのような理解に基づいて、本願の本質的な技術的解決手段、先行技術に寄与する部分、又は技術的解決手段の全て若しくは一部がソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品が記憶媒体に格納され、本願の実施形態において説明された方法の段階の全て又は一部を実行すべく、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、又は同様のものであり得る)コンピュータデバイス又はプロセッサに命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、及びコンパクトディスクのような、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
上述の実施形態の全て又は一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせを用いることによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実行するのに用いられるとき、実施形態の全て又は一部がコンピュータプログラムプロダクトの形態で実装され得る。コンピュータプログラムプロダクトは、1又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされて実行されるとき、本願の実施形態による手順又は機能の全て又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であり得る。コンピュータ命令がコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、又は1つのコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてよい。例えば、コンピュータ命令が、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、若しくはデジタル加入者線(DSL))方式で、又は無線(例えば、赤外線、電波、若しくはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1若しくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバ若しくはデータセンタのようなデータストレージデバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、若しくは磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD))、又は同様のものであり得る。