JP2020519350A - 引張コンポーネントを有する関節接合されたクッション製品およびクッション製品の製造方法 - Google Patents

引張コンポーネントを有する関節接合されたクッション製品およびクッション製品の製造方法 Download PDF

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Abstract

クッション製品は、内部キャビティを取り囲んでおり、かつ、内部キャビティ内にガスを保持しているブラダを含む。引張コンポーネントは、内部キャビティ内に配置されており、かつ、引張層および引張層を接続する複数のテザーを含んでいる。引張コンポーネントは、テザーが内部キャビティを横切って広がるように、ブラダの内面に接続されている。ブラダは、内側へ突出している接合部を有する。内側へ突出している接合部は、ブラダの内面を引張コンポーネントに対して接合し、内部キャビティの中へ突出しており、かつ、複数のテザーを部分的に横切る。そうして、ブラダは、内側へ突出している接合部において狭められ、かつ、内部キャビティ内のガスが、内側へ突出している接合部にわたり流体連通している。クッション製品を製造する方法が開示される。

Description

本発明の教示は、一般的に、引張コンポーネント(tensile component)を有する関節接合された(articulated)クッション製品(cushioning article)、および、内側へ突出している接合部(bond)を有するクッション製品の製造方法を含む。
本出願は、2017年5月18日に出願された米国仮特許出願第62/508035号に対する優先権の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
履物製品のソールコンポーネントといった、クッション製品は、典型的には、クッション性、運動コントロール、及び/又は、反発力(resilience)を提供するように構成されている。いくつかのクッション製品は、圧縮荷重に反発的に反応するガスで充填されたシールされた(sealed)内部キャビティを利用する。引張コンポーネントは、内部キャビティの中に配置されてよく、そして、クッション製品の外方への拡張(expansion)を制限し得る。
図1は、本発明の教示に従った、クッション製品の平面における概略図である。 図2は、図1のクッション製品の底面における概略図である。 図3は、図1の直線3-3において取得された、図1のクッション製品の断面における概略図である。 図4は、図1の直線4-4において取得された、図1のクッション製品の断面における概略図である。 図5は、図1の直線5-5において取得された、図1のクッション製品の断面における概略図である。 図6は、図1のクッション製品の内側面(medial side)における概略図である。 図7は、隠線で示されている、図1のクッション製品を含むソール構造体を用いた履物製品の内側面における概略図である。 図8は、クッション製品を製造する以前の図1のクッション製品のコンポーネントの分解図における概略図である。 図9は、図1のクッション製品の製造方法において使用される第1鋳型インサートのわずかに斜視的な底面の概略図である。 図10は、図1のクッション製品のコンポーネントおよびクッション製品の製造に使用される鋳型(mold)の分解断面における概略図である。 図11は、図10の鋳型の中での図1のクッション製品のコンポーネントの概略図であり、鋳型は閉じた位置にある。 図12は、本開示の代替的な態様に従って、代替的なクッションコンポーネントを製造するための鋳型部分の概略斜視図である。 図13は、鋳型部分に対して固定された第1鋳型インサートを伴う、図12の鋳型部分の概略斜視図である。 図14は、図12の鋳型部分と共に使用するための第2鋳型インサートの概略斜視図である。 図15は、本発明の教示に従った、クッション製品の平面における概略図である。 図16は、図15のクッション製品の底面における概略図である。 図17は、図15の直線17-17において取得された、図15のクッション製品の断面における概略図である。 図19は、クッション製品ペアの平面における概略図である。 図19は、クッション製品を製造する方法のフローチャートである。
クッション製品は、内部キャビティを取り囲んでおり、かつ、内部キャビティ内にガスを保持しているブラダを含む。クッション製品は、さらに、内部キャビティ内に配置されている引張コンポーネントを含む。引張コンポーネントは、引張層および引張層を接続する複数のテザーを含む。引張層は、テザーが内部キャビティを横切って広がるように、ブラダの内面に接続されている。ブラダは、内側へ突出している接合部を有している。内側へ突出している接合部は、ブラダの内面を引張コンポーネントに対して接合し、内部キャビティの中へ突出しており、かつ、複数のテザーを部分的に横切り、そうして、ブラダは、内側へ突出している接合部において狭められ、かつ、内部キャビティ内のガスは、内側へ突出している接合部にわたり流体連通している。別の言葉で言えば、内側へ突出している接合部は、いくつかのテザーの直接的に外側へ向いている(directly inward of some of the tethers)。内側へ突出している接合部は、内部キャビティが内側へ突出している接合部において狭くなり、かつ、内部キャビティ内のガスが内側へ突出している接合部にわたり流体連通することができるように、第2ポリマーシートから離間されている。
1つまたはそれ以上の実施形態において、内側へ突出している接合部の第1側面における内部キャビティの部分は、内側へ突出している接合部の第2側面における内部キャビティの部分と流体連通しており、第2側面は、第1側面と対向している。内部キャビティ内のガスは、従って、クッション製品がソール構造体に含まれている場合に、履物製品のフットストライク(foot strike)またはフットロール(foot roll)の最中といったときに、内側へ突出している接合部を横切って移動させることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、内部キャビティ内のガスの膨張圧力は、複数のテザーを引張るのに十分であり、そして、内側へ突出している接合部は、ブラダの外面において溝を画定する。そうして、クッション製品は、溝の一方の側における第1製品部分および溝の他方の側における第2製品部分へと分割される。溝は、屈曲溝(flex groove)として機能することができ、そこで、クッション製品は関節を形成する(articulate)。従って、動的な圧縮荷重に従って、内部キャビティを元の形状に戻すことにおけるテザーの一貫性および応答性が、関節接合されたクッションコンポーネントの柔軟性と組み合わされ、内側へ突出している接合部によって横切られるテザーと整合されて、関節接合を生じている。
1つまたはそれ以上の実施形態において、引張層は、内側へ突出している接合部に隣接する位置において第1距離だけ第2引張層から離間されており、かつ、内側へ突出している接合部は、第2距離だけ第2引張層から離間されている。第2距離は、第1距離の50%と80%との間である。この比率による内部キャビティの狭小化は、クッション製品の柔軟性に貢献する最適な関節接合を提供し得る。
内側へ突出している接合部が、複数のテザーを少なくとも部分的に横切るので、1つまたはそれ以上の実施形態において、複数のテザーは、内側へ突出している接合部と整列されたテザー、および、内側へ突出している接合部から移動された(displaced from)テザーを含む。内側へ突出している接合部と整列されたテザーは、内側へ突出している接合部から移動されたテザーよりも短く、厚く、または、短くかつ厚いの両方である。テザーは、クッション製品の製造、および、内側へ突出している接合部を確立する以前には、元来、全て同じ長さおよび幅を有している。内側へ突出している接合部を製造している最中に生じるテザーの変形は、クッション製品の関節接合および柔軟性に貢献するものである。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ブラダは、周辺のフランジにおいて相互に接合されており、かつ、内部キャビティを取り囲んでいる、第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを含む。引張層は、第1ポリマーシートに対して接続された第1引張層および第2ポリマーシートに対して接続された第2引張層を含む。内側へ突出している接合部は、第2ポリマーシートから離間されている。内部キャビティが膨張したときに、第2ポリマーシートは、テザーの張力によって、溝を横切って、内側へ突出している接合部に向かって内側に凹み(recessed)得る。溝のおかげで、第1製品部分は、溝に沿って第2製品部分に対して関節接合される。従って、内側へ突出している接合部の第1側面での第1ポリマーシートの外面は、内側へ突出している接合部の第2側面での第1ポリマーシートの外面と同平面になく(non-planar)、第2側面は第1側面と対向している。
1つまたはそれ以上の実施形態において、内側へ突出している接合部は、第1の内側へ突出している接合部であり、そして、クッション製品は、さらに、第2の内側へ突出している接合部を含む。第2の内側へ突出している接合部は、第1ポリマーシートを引張コンポーネントに対して接合し、そして、第1ポリマーシートから第2ポリマーシートに向かって突出しており、かつ、引張コンポーネントを部分的に横切る。第2の内側へ突出している接合部は、第1の内側へ突出している接合部と交差し、かつ、第2ポリマーシートから離間されており、そうして、内部キャビティは、第2の内側へ突出している接合部において狭められ、かつ、内部キャビティ内のガスは、第2の内側へ突出している接合部にわたり流体連通(fluidly communicate)している。
第1表面接合部は、第1ポリマーシートの内面を第1引張層に接合し、そして、第2表面接合部は、第2ポリマーシートの内面を第1引張層と対向する第2引張層に接合し得る。内側へ突出している接合部は、第1表面接合部よりも遠くに、第1ポリマーシートから第2ポリマーシートに向かって内側へ突出している。
1つまたはそれ以上の実施形態において、クッション製品は、履物製品のためのソールコンポーネントであり、そして、内側へ突出している接合部は、ソールコンポーネントの屈曲軸を確立している。従って、クッションコンポーネントは、内側へ突出している接合部において関節接合され得る。そして、屈曲軸は、足に係る所望の屈曲領域と整合され得る。例えば、ミッドフット骨−趾骨関節(metatarsal-phalange joints)といったものである。
クッション製品は、対称的に配置された複数の内側へ突出している接合部を含んでよい。これは、右足および左足履物製品の両方において、ブラダの近位側面において両方の場合に接合部(従って、屈曲溝(flex grooves))を有する、同一形状のクッション製品の使用を可能にするので有益である。例えば、内側へ突出している接合部は、ブラダの対称軸に関して対称的なパターンで配置されているブラダの近位側面から突き出している複数の内側へ突出している接合部のうちの1つであってよい。複数の内側へ突出している接合部は、相互に離間され、かつ、平行なセグメントを有する第1接合部セット(set of bonds)および第2接合部セットを含む。第1接合部セットおよび第2接合部セットは、クッション製品が対称軸から反時計回りに第1角度で配置された軸に沿って曲がる(bend)ときに、関節接合軸(articulation axes)を確立する。複数の内側へ突出している接合部は、さらに、相互に離間され、かつ、平行なセグメントを有する第3接合部セットおよび第4接合部セットを含み得る。第3接合部セットおよび第4接合部セットは、クッション製品が対称軸から時計回りに第1角度で配置された軸に沿って曲がるときに、関節接合軸を確立する、
1つまたはそれ以上の実施形態において、複数の内側へ突出している接合部は、対称軸を横切って延伸している第1中央接合部、第1中央接合部の第1端部および第2端部から延伸している対称な前方角度付き接合部ペア(pair of symmetrical forward-angled bonds)、および、第1中央接合部の第1端部および第2端部から延伸している対称な後方角度付き(rearward-angled)接合部ペアを含み得る。複数の内側へ突出している接合部は、さらに、対称軸を横切って延伸し、かつ、第1中央接合部から離間されている第2中央接合部、第2中央接合部の第1端部および第2端部から延伸している対称な前方角度付き接合部ペア、および、第2中央接合部の第1端部および第2端部から延伸している対称な後方角度付き接合部ペアを含み得る。
クッション製品は、対称軸から時計回りに第1角度に配置された軸に沿ってクッション製品が折り曲がるときに、第1屈曲軸および第2屈曲軸において関節を形成(articulate)し得る。そして、対称軸から反時計回りに前記第1角度に配置された軸に沿ってクッション製品が折り曲がるときに、第3屈曲軸および第4屈曲軸において関節を形成し得る。第1屈曲軸および第2屈曲軸は、第1中央接合部および第2中央接合部に沿って、それぞれに、延びており、前方角度付き接合部は、第1中央接合部および第2中央接合部の第1端部から延伸しており、かつ、後方角度付き接合部は第1中央接合部および第2中央接合部の第2端部から延伸している。第3屈曲軸および第4屈曲軸は、第1中央接合部および第2中央接合部に沿って、それぞれに、延びており、前方角度付き接合部は、第1中央接合部および第2中央接合部の第2端部から延伸しており、かつ、後方角度付き接合部は第1中央接合部および第2中央接合部の第1端部から延伸している。
クッション製品を製造する方法は、第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを鋳型コンポーネントに適合させるステップを含んでいる。例えば、第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを鋳型コンポーネントに適合させることは、真空、圧縮、またはその両方によるものであってよい。このようにして第1および第2ポリマーシートを適合させることは、鋳型コンポーネントの1つまたはそれ以上の突起部において第1ポリマーシートを第2ポリマーシートに向かって押し下げる(depress)。引張コンポーネントが、第1ポリマーシートと第2ポリマーシートとの間に配置されている。引張コンポーネントは、第1ポリマーシートに隣接して配置されている第1引張層、第2ポリマーシートに隣接して配置されている第2引張層、および、第1引張層を第2引張層に接続している複数のテザーを含んでいる。突起部は、複数のテザーの直接的に外側へ向いてよい(directly outward of the plurality of tethers)。本方法に従って、第1ポリマーシートと第2ポリマーシートとを適合させるステップは、第1ポリマーシートおよび第1引張層を突起部において接合し、かつ、複数のテザーを部分的に横断する、内側へ突出している接合部を生成する。内側へ突出している接合部は、第2ポリマーシートに向かって突出しているが、第2引張層および第2ポリマーシートから離間されている。
1つまたはそれ以上の実施態様において、本方法は、第1引張層を第1ポリマーシートに熱的に接合し、かつ、第2引張層を第1引張層と対向する第2ポリマーシートに熱的に接合するステップを含む。熱的に接合するステップは、第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを鋳型コンポーネントに適合させる以前に第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを加熱するステップ、高周波溶接を行うステップ、または、鋳型を加熱するステップのうち少なくとも1つを含み得る。
1つまたはそれ以上の実施形態において、本方法は、さらに、第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを周辺接合部において接合するステップを含み、そうして、第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートは、引張コンポーネントを包含している内部キャビティを少なくとも部分的に取り囲むブラダを画定する。複数のテザーは、第1引張層から第2引張層まで内部キャビティを横切って広がり、内側へ突出している接合部は、内側へ向かって突き出しており、かつ、内部キャビティは、内側へ突出している接合部において狭められている。
1つまたはそれ以上の実施形態において、本方法は、さらに、内部キャビティを膨張させ、かつ、シールするステップを含む。内部キャビティを膨張させるステップは、複数のテザーを引張り、かつ、内側へ突出している接合部において、第1ポリマーシートの外面において溝を生成し、そこで、クッション製品は関節を形成する。1つまたはそれ以上の実施形態において、クッション製品は、履物製品のためのソールコンポーネントであり、かつ、溝が、ソールコンポーネントの屈曲軸を確立している。
1つまたはそれ以上の実施形態において、内側へ突出している接合部は、ブラダの対称軸に関して対称的なパターンで配置されたクッション製品の近位側面における複数の内側へ突出している接合部のうち1つである。本方法は、さらに、クッション製品(第1クッション製品として参照されるもの)を、右足のために構成された第1ソール構造体に固定するステップであり、第1クッション製品の対称軸が第1ソール構造体の長手方向軸に対して時計回り又は反時計回りのいずれかに第1角度で回転されている、ステップを含む。そして、同様に構成された第2クッション製品を、左足のために構成された第2ソール構造体に固定するステップであり、第2クッション製品の対称軸が第2ソール構造体の長手方向軸に対して第1クッション製品と対向する時計回り又は反時計回りの一方に第1角度で回転されているステップを含む。第1ソール構造体および第2ソール構造体は、相互の鏡像(mirror images)である。この構成においては、1つの屈曲軸セットが右足の関節と正しく位置合わせされ、かつ、別の屈曲軸セットが左足の関節と正しく位置合わせされるだろう。従って、複数の内側へ突出している接合部の対称的なパターンは、特には、右足の構成を有するソール構造体および左足の構成を有するソール構造体の両方において、同一のクッションコンポーネントの使用を可能にするように設計されている。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鋳型コンポーネントは、第1鋳型部分および第2鋳型部分を含み、第1鋳型部分および第2鋳型部分のうち少なくとも一方は、第1鋳型部分および第2鋳型部分のうち他方に対して、開いた位置(open position)と閉じた位置(closed position)との間で移動可能である。周辺接合部において第1ポリマーシートを第2ポリマーシートに接合するステップは、閉じた位置において第1鋳型部分と第2鋳型部分との間で第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを圧縮するステップを含んでいる。
本方法の1つまたはそれ以上の実施形態においては、第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを鋳型コンポーネントに適合させるステップの以前に、本方法は、鋳型インサートを鋳型の第1鋳型部分に固定するステップを含み得る。突起部を有する鋳型コンポーネントが、鋳型インサートであってよい。これにより、鋳型インサートを、異なる突起パターンを有する異なる鋳型インサートに変更することによって、本方法に従って製造されるクッション製品の接合部パターンを容易に変更することができる。例えば、1つまたはそれ以上の実施形態において、鋳型インサートは第1鋳型インサートであり、クッション製品は第1クッション製品である。そして、本方法は、さらに、第1鋳型インサートを第1鋳型部分から取り外し、かつ、第2突起部を有する第2鋳型インサートを第1鋳型部分に固定することによって、第2クッション製品を製造するステップを含み、ここで、第2突起部は、第1突起部とは異なる形状または寸法を有している。後続の第1ポリマーシートおよび後続の第2ポリマーシートが、次いで、それぞれに、第2鋳型インサートおよび鋳型コンポーネントのうち別のものに適合され、後続の引張コンポーネントが、後続の第1ポリマーシートと後続の第2ポリマーシートとの間にある。この後続の第1ポリマーシートと後続の第2ポリマーシートとを適合させることは、後続の第1ポリマーシートを第2突起部において後続の第2ポリマーシートに向かって押し下げ、第2突起部は後続の引張コンポーネントの直接的に外側へ向いている。第2の内側へ突出している接合部が、これによって、第2突起部において生成され、そして、後続の引張コンポーネントを部分的に横切る。鋳型は、従って、第2鋳型インサートのおかげで、第1クッション製品とは異なる接合部パターンを有する第2クッション製品を提供する。
本発明の教示に係る上記の特徴と利点、および、他の特徴と利点は、添付の図面に関連して理解される場合、本発明の教示を実施するためのモードに係る以下の詳細な説明から直ちに明らかである。
図面を参照すると、類似の参照番号は、図の全体を通じて類似のコンポーネントを参照しており、図1は、図19の方法210に従って製造され得るクッション製品10を示しており、そして、クッション性と柔軟性との望ましい組み合わせを提供する機能を有している。クッション製品10は、図7に示されるように、履物製品14のソール構造体12において使用されるクッション製品として示され、かつ、説明されている。例えば、クッション製品10は、フォームソール層(foam sole layer)11の中に少なくとも部分的に収容されて示されており、そして、クッション製品10とソール層11が一緒に、ソール構造体12のミッドソール(midsole)として機能する。アウトソール、インソール、および他のソールコンポーネントが、また、ソール構造体12の中に含まれてよい。従って、クッション製品10は、ソールコンポーネントである。しかしながら、クッション製品10、ここにおいて説明されるクッション製品110、または、方法210に従って製造される他のクッション製品は、運動衣料(athletic apparel)、スポーツ用具、家具、およびフロアマットといった、他の製品において使用することができる。例えば、クッション製品10または110は、バックパックのストラップ、ヘルメットクッション、シンガード、野球グローブ、シートクッション、またはフロアマットのためのものであり得る。
クッション製品10は、内部キャビティ(interior cavity)22を取り囲むように周辺フランジ21に沿って配置されている周辺接合部(peripheral bond)20において相互に接合された第1ポリマーシート16および第2ポリマーシート18から形成されるブラダ(bladder)23を含む。シート16、18が周辺接合部20において一緒に接合され、かつ、任意の膨張ポート(inflation port)82がシールされると、ブラダ13は、内部キャビティ22の中に流体を保持する。ここにおいて使用されるように、内部キャビティ22を充填している「流体(”fluid”)」は、空気、窒素、別のガス、または、それらの組み合わせといった、ガスであってよい。第1および第2ポリマーシート16、18は、窒素、空気、または他のガスといった流体を弾性的(resiliently)に保持することができる種々のポリマー材料とすることができる。第1および第2ポリマーシート16、18のためのポリマー材料の例は、熱可塑性(thermoplastic)ウレタン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルポリウレタン、およびポリエーテルポリウレタンを含んでいる。さらに、第1および第2ポリマーシート16、18は、それぞれ、ポリマー材料を含んでいる異なる材料の層から形成することができる。一つの実施形態において、第1および第2ポリマーシート16、18それぞれは、エチレンとビニルアルコール(EVOH)との共重合体(copolymer)の1つまたはそれ以上のバリア層(barrier layers)を有する1つまたはそれ以上の熱可塑性ポリウレタン層を有する薄膜から形成されており、中に含まれている加圧された流体に対して不浸透性である。ガス障壁材料およびエラストマー材料の交互の層を含む柔軟性マイクロ層膜(microlayer membrane)といったものであって、Bonkらの米国特許第6,082,025号および第6,127,026号に開示されているもので、その全体が参照により包含されている。代替的に、層は、エチレン-ビニルアルコール共重合体、熱可塑性ポリウレタン、および、エチレン-ビニルアルコール共重合体と熱可塑性ポリウレタンの再生材料(regrind material)を含み得る。第1および第2ポリマーシート16、18のための追加の好適な材料は、Rudyの米国特許第4,183,156号および第4,219,945号において開示されており、その全体が参照により組み込まれている。第1および第2ポリマーシート16、18のためのさらなる好適な材料は、Rudyの米国特許第4,936,029号および第5,042,176号に開示されているように、結晶性材料を含有している熱可塑性フィルム、および、Bonkらの米国特許第6,013,340号、第6,203,868号、および第6,321,465号に開示されているように、ポリエステルポリオールを含んでいるポリウレタンを含んでおり、その全体が参照により組み込まれている。クッション製品10について材料の選択において、引張強さ、引張特性、疲労特性、動的弾性率、および損失係数(loss tangent)といった、工学的特性を考慮することができる。例えば、クッション製品10を形成するために使用される第1および第2ポリマーシート16、18の厚さは、これらの特性を提供するように選択することができる。
図3において最も良く示されるように、クッション製品10は、内部キャビティ22の中に配置された引張コンポーネント30を含んでいる。引張コンポーネント30は、第1引張層32、第2引張層34、および第1引張層32から第2引張層34まで内部キャビティ22をつないでいる(spanning)複数のテザー(tethers)36を含んでいる。テザー36は、第1引張層32を第2引張層34に対して接続している。いくつかのテザー36だけが図3において参照番号を用いて示されている。テザー36は、また、織物の引張部材(fabric tensile members)またはスレッド(threads)としても参照され、そして、第1引張層32と第2引張層34とを接続するドロップスレッド(drop threads)の形態であってよい。引張コンポーネント30は、スペーサーニット織物(spacer-knit textile)を有している一体(unitary)、ワンピースの(one-piece)織物要素として形成され得る。
第1引張層32は、第1ポリマーシート16の内面42に接合され、そして、第2引張層34は、第2ポリマーシート18の内面46に接合されている。より具体的に、第1表面接合部40は、第1ポリマーシート16の内面42を第1引張層32の外面に接合する。第2表面接合部44は、第2ポリマーシート18の内面46を、第1引張層32と対向する、第2引張層34の外面に結合する。1つまたはそれ以上の実施形態において、溶接防止材料(anti-weld material)は、第1ポリマーシート16の内面42または第1引張層32の外面、もしくは、第2ポリマーシート18の内面46または第2引張層34の外面においては使用されていない。これらの表面の全てのインターフェイス部分が相互に接合されているからである。
テザー36は、内部キャビティ22内のガスの所与の膨張圧力の下で、図3において示されている最大分離位置(maximum separated positions)まで第1および第2ポリマーシート16、18の分離を引き止める。内部キャビティ22内の加圧されたガスの外向きの力は、テザー36Aを引張り状態におき、そして、テザー36は、引張層32、34およびポリマーシート16、18が相互に離れてさらに外側へ移動するのを妨げている。しかしながら、テザー36は、圧縮荷重の下にあるときは、圧縮に対する抵抗を示さない。ランニングまたは他の運動の最中に着用者の動的な衝撃の力によるといった、圧力がクッション製品10上に加えられると、クッション製品10は圧縮され、そして、ポリマーシート16、18は、一緒により近くに移動し、テザー36は、特定のテザー36に隣接する第1および第2ポリマーシート16、18に加えられる圧力に比例してつぶれている(collapsing)(つまり、たるんでいる(going slack))。
ここにおいて開示される方法210に従って、第1および第2ポリマーシート16、18の接合に先立って、引張コンポーネント30のテザー36は、全てが最初(initial)の長さであり、かつ、おそらく全てが実質的に同じ長さであってよく、そして、図10に示されるように、テザー36によって接続される第1および第2引張層32、34は、それぞれ、テザー36の真上に概ね平坦な外面45、47を有し得る。図8においては、テザー36が、たるんだ状態(slackened state)で示されている。図8では、引張りコンポーネント30がシールされた内部キャビティ内になく、かつ、張力を受けないからである。図10は、シールされ、加圧された内部キャビティ22内で固定される以前の引張コンポーネント30を表しているので、図10においても、テザー36は、また、たるんだ状態で示されている。
ここにおいて提供される方法210の下で、テザー36は、元来は同じ長さであり、かつ、第1および第2引張層32、34の外面45、47、および、第1および第2ポリマーシート16、18の外面49、54は、それぞれに、クッション製品10の製造の以前には、テザー36の真上で概ね平坦であるが(すなわち、輪郭をつけていない(not contoured))、製造方法210は、第1ポリマーシート16を第1引張層32に接合し、かつ、第1ポリマーシート16から第2ポリマーシート18に向かって、いくつかのテザー36によって占有されているキャビティ22の領域の中へと直接的に突出する、内側へ突出している接合部50を生成する。実際に、図3において、複数の内側へ突出している接合部50が存在している。各接合部50は、第1表面接合部40よりも第2ポリマーシート18に向かってより遠くへ突出している。
各接合部50は、ここにおいて開示される製造方法210の最中に、第1ポリマーシート16と接触する鋳型コンポーネント(mold component)53に係るそれぞれの突起部51から生じている。図9は、第1パターンにおける突起部51を有する代表的な鋳型コンポーネント53を示しており、図1に示されるクッション製品10の内側へ突出している接合部50に係る接合部パターン55Aを結果として生じる。鋳型コンポーネント53は、鋳型インサート(mold insert)であり、そして、また、そのように参照されてもよく、もしくは、シム(shim)として参照され得る。接合部50は、図1の上面図において隠線を用いて示されている。それらは、図示された外面49から内側へ突出しているからである。
各接合部50は、第1ポリマーシート16の外面49において凹んだ溝(depressed grooves)52を結果として生じる。明確にするため、図1においては、接合部50のいくつか、および、溝52のいくつかだけが示されている。図示された実施形態において、内側へ突出している接合部50は、第1ポリマーシート16においてだけ存在している。他の実施形態において、製造方法210は、第1ポリマーシート16における内側へ突出している接合部50の代わりとして、または、これに加えて、第2ポリマーシート18における内側へ突出している接合部を提供することができる。第1ポリマーシート16の外面49は、ソール構造体12の中で組み立てられたときに、ブラダ13の近位側面(proximal side)(すなわち、足に最も近い側)であってよく、そして、第2ポリマーシート18の外面57は、図7に示されるように、クッション製品10の遠位側面(distal side)(すなわち、ブラダ13の接地側面(ground-facing side))であってよい。図1に示されるように、ブラダ13は、対称形ではなく、そして、左足用に構成されたソール構造体における使用のためのものである。別の言葉で言えば、ブラダ13の形状は、一般的に、左足のフォアフット部(forefoot portion)の形状に従う。加えて、図6および7に示されるような接合部50および溝52による関節接合(articulation)は、近位側面における第1ポリマーシート16を用いて最も良好に達成される。それにもかかわらず、第2シート18が近位側面にあるように反転された場合、クッション製品10は、右足用に構成されたソール構造体において使用することができる。
内側へ突出している各接合部50は、図3に示されるように、複数のテザー36を部分的に横切っている。別の言葉で言えば、接合部50は、テザー36のうち異なるものの直接的に外側にあり、そして、それらのテザー36上で内側に突出している。テザー36は、列に並んで(in raw)配置されてよく、各列は引張層32、34の間を横断するように延在しており、または、テザー36が引張層32、34の間に延在する他の任意のパターンで配置されてよい。様々なテザー36の異なるものが、接合部50と整列されている。内側へ突出している接合部50は、テザー36の異なる列を横断してよく、そうして、異なる列からの異なるテザーが内側へ突出している接合部50と整列されるか、または、内側へ突出している接合部50が単一の列と直接的に整列されてよい。内側へ突出している接合部50のいくつかは、テザーの列の間にあってよい。
図3を参照すると、複数のテザー36は、内側へ突出している接合部50と整列されたテザー36A、および、内側へ突出している接合部50から移動されたテザー36Bを含んでいる。内側へ突出している接合部50と整列されているテザー36Aは、熱によって、第1引張層32の重ね合わせ材料(overlaying material)の圧縮によって、かつ/あるいは、テザー36Aを覆っている(coating)第1引張層32の重ね合わせ材料によって変形され、そうして、テザー36Aは、他のどの場所よりも内側へ突出している接合部50において、より短く、より厚く、または、より短くかつより厚いの両方である。そうしたテザーは、図3において参照番号36Aを用いて示されており、そして、変形済テザー(modified tethers)36Aとして参照されてよい。しかしながら、ここにおけるテザー36に対する参照は、特に指定されない限り、テザー36Aおよびテザー36Bを含むものである。
内部キャビティ22が膨張すると、変形済テザー36Aは、図1および3に示されるように、第1ポリマーシート16の外面49において凹んだ溝52を結果として生じる。内部キャビティ22内のガスの膨張圧力が、複数のテザー36を引張るために十分であるとき、内側へ突出している接合部50は、第1ポリマーシート16の外面49において溝52を画定する。各溝52において、クッション製品10は、図4に示されるように、溝52の一方の側にある第1製品部分(article portion)61および溝52の他方の側にある第2製品部分62として参照され得るものへと分割されている。第1製品部分61は、溝52に沿って第2製品部分62に対して関節でつながれている(articulated)。別の言葉で言えば、内側へ突出している接合部50の第1側面における第1ポリマーシート16の外面49(外面49の部分49Aとして図4で示されている第1側面)は、内側へ突出している接合部50の第2側面における第1ポリマーシート16の外面49(外面49の部分49Bとして図4で示されている第2側面)とは同平面になく(non-planar)、第2側面は第1側面と対向している。
変形済テザー36Aの張力は、また、第2ポリマーシート18の外面57に凹部56を生じさせる。第2ポリマーシート18は、内部キャビティ22が膨張したときに、各凹部56において、対応する溝52および内側へ突出している接合部50に向かって内方へ凹んでいる。
変形済テザー36Aの張力と組み合された第1ポリマーシート16および第1引張層32の物理的な変形は、溝52を凹部56よりも深くさせる。これは、変形済テザー36Aの張力だけから結果として生じるものである。従って、クッション製品10は、溝52において荷重の下にないといった場合には、図6に示されるように、関節接合された形状を有し得る。加えて、溝52および凹部56は一緒に、溝52においてクッション製品10の関節接合(つまり、屈曲(flexion))が生じるように促進する。クッション製品の全体の厚さが溝52において減少するからであり、クッション製品の曲げ剛性を溝52において低下させている。
溝52は、従って、クッション製品10の屈曲軸(flexion axes)として作用する。例えば、クッション製品10が、図7における履物製品14のソール構造体12の中に含まれている場合に、内側へ突出している接合部50および結果として生じる溝52は、ソール構造体12の屈曲軸F1、F2、F3、F4を確立し、屈曲軸はミッドフット骨趾骨関節(metatarsal phalange joints)といった、足の関節と整列されており、それによって、ソール構造体12の柔軟性を増大させている。屈曲軸F1、F2、F3、F4は、図1および6において示されている。追加の屈曲軸F5およびF6は、概ね長手方向に延びる接合部50および溝52によって生成される。屈曲軸F5およびF6は、クッション製品10の横断(traverse)(つまり、横方向(lateral))の柔軟性を増大させる。
図3および図4を参照すると、内側へ突出している接合部50それぞれは、内部キャビティ22が内側へ突出している接合部50において狭められているが閉じないように、第2ポリマーシート18から離間(spaced apart)されている。そして、内部キャビティ22内のガスは、なおも、内側へ突出している接合部50にわたり流体連通(fluidly communicate)することができる。第1引張層32は、内側へ突出している接合部50に隣接する位置で第2引張層34から第1距離D1だけ離間されており、そして、内側へ突出している接合部502は、第2引張層34から第2距離D2だけ離間されている。第1距離D1は、変形済テザー36Aではないテザー36Bでの引張層32、34間の距離であってよい。第2距離D2は、内側へ突出している接合部50と第2引張層34との間の最小距離(すなわち、接合部50の下で内部キャビティ22の最も狭められた部分における距離)であってよい。一つの実施形態において、製造方法210は、第2距離D2が、第1距離D1の50%と80%の間であるように制御されてよい。この範囲の深さの接合部50は、屈曲について最も望ましい量の関節接合(articulation)を創出することができ、一方で、ブラダ13の中で流体連通を維持している(つまり、ブラダにおいて閉じたサブチャンバーを生成していない)。例えば、接合部50および第2ポリマーシート18へ向かうその突出の程度に影響し得る要因は、第1距離D1に対する第2距離D2のこの所望の比率を提供するように制御することができる。そうした要因は、接合部50を形成する突起部51の深さ、鋳型インサート53または他の鋳型コンポーネントの温度、クッション製品10のコンポーネントの温度、製造の最中における鋳型キャビティ内の真空及び/又は膨張圧力、高周波溶接(radio frequency welding)が使用される場合の溶接周波数の電力、および他の要因を含み得る。
従って、内側へ突出している接合部50の第1側面における内部キャビティ22の部分22Aは、図4に示されるように、内側へ突出している接合部50の第2側面における内部キャビティ22の部分22Bと流体連通しており、第2側面は第1側面と対向している。2つの部分22A、22Bの間で接合部50の下に延在している変形済テザー36Aは、直径が狭く、そして、ガスが、テザー36Aの周囲およびその間で部分22Aから部分22Bへ流れるようにしている。そして、その逆も同様である。これにより、図7における履物製品14が地面Gと衝突する最中といった、圧縮力がクッション製品10に加えられるときに、部分22Aから部分22Bへ、そして、部分22Bから部分22Aへ、ガスを移動させることができる。例えば、フットストライク(foot strike)の最中にヒールからつま先まで足が前方にロール(roll)するとき、ガスは、クッション製品10における後方から、クッション製品10において、より前方へ移動することができる。内部キャビティ22によって提供される支持クッション性(supportive cushioning)が、従って、クッション製品10の使用の最中に最も必要とされる領域において提供され得る。
図3においては、50Aとラベル付けされた接合部50が、第1の内側へ突出している接合部として参照されてよく、そして、50Bとラベル付けされた接合部50が、第2の内側へ突出している接合部として参照されてよい。接合部50Aと同様に、接合部50Bは、第1ポリマーシート16を第1引張層32に接合し、第1ポリマーシート16から第2ポリマーシート18に向かって内方へ突出し、そして、引張コンポーネント30のテザー36Aを少なくとも部分的に横切っている。図1、3、および4から分かるように、第2の内側へ突出している接合部50Bは、図5の断面において第1の内側へ突出している接合部50Aと交差し、かつ、第2ポリマーシート18から離間され、そうして、第2の内側へ突出している接合部50Bにおいて内部キャビティ22は狭められるが、閉じられていない。従って、内部キャビティ22内のガスは、第2の内側へ突出している接合部50Bにわたり(across)流体連通している。
図10は、分解図においてクッション製品10のコンポーネントを示しており、そして、鋳型(mold)66の部品の間に配置されている。より具体的に、鋳型66の鋳型コンポーネント(mold component)は、第1鋳型部分66A、第2鋳型部分66B、鋳型インサート53を含んでいる。図11は、鋳型66が閉じた位置で、鋳型コンポーネントによって画定される鋳型66の鋳型キャビティ68の中のクッション製品10のコンポーネントを示している。
図15および16は、同様の参照番号を用いて示されるクッション製品10と同じ多くの特徴を有するクッション製品110の代替的な実施形態を示している。例えば、第1および第2ポリマーシート16、18は、周辺接合部20において相互に接合されて、内部キャビティ22を取り囲んでいるブラダ113を形成し、内部キャビティ内にガスを保持している。引張コンポーネント30が、内部キャビティ22内に配置されており、そして、図17に示され、かつ、クッション製品10に関して説明されたように、ポリマーシート16、18の内面に固定されている。図15に示されるように、第1ポリマーシート16の外面49は、図7のソール構造体12といったソール構造体の中で使用される場合には、ブラダ113の近位側面であり、そして、第2ポリマーシート18の外面57は、遠位側面である。これにより、クッション製品110のより深い溝52(すなわち、凹部56より深い溝)、および、図7に示されるようなやり方での溝52における屈曲の傾向が、背屈(dorsiflexion)における足の動きと一致するようにできる。
クッション製品10およびブラダ13とは対照的に、クッション製品110およびブラダ113は、外周(すなわち、周辺接合部20)において全体の形状が対称的であり、そして、複数の内側へ突出している接合部50が、ブラダ113の対称軸115に関して、ブラダ113の近位側面において対称的なパターン155Aで配置されている。図16に示される遠位側面における対応する凹部56も、また、対称軸115に関して対称的なパターンで配置されている。図16では、凹部56のいくらかだけがラベル付けされている。図18に関して説明したように、接合部50の対称的なパターン155Aは、着用者に対する足下感触(underfoot feel)において何らの違いなく、クッション製品110を、右足のために構成されたソール構造体、または、左足のために構成されたソール構造体において使用することを可能にする。
ブラダ113に係る複数の内側へ突出している接合部50は、説明目的のため、接合部50と区別するように、英数字の識別子を用いてラベル付け(例えば、50C1、等)されている。接合部50は、対称軸115を横切って延伸している第1中央接合部50H、および、対称軸115を横切って延伸しており、かつ、第1中央接合部50Hと概ね平行かつ離間して配置されている第2中央接合部50Lも含んでいる。中央接合部50Hおよび50Lそれぞれは、対称軸115に関して対称である。接合部50は、また、対称な接合部ペア(pairs of bonds)も含んでいる。接合部50C1と50C2、接合部50D1と50D2、接合部50E1と50E2、接合部50F1と50F2、接合部50G1と50G2、接合部50I1と50I2、接合部50J1と50J2、接合部50K1と50K2、接合部50M1と50M2、および接合部50N1と50N2、といったものである。
接合部50は、第1接合部セット(set of bonds)50G1、50H、50F2、および、相互に離間され、かつ、平行なセグメントを有する第2接合部セット50K1、50L、50J2を含んでいる。例えば、接合部50G1と50K1は相互に平行なセグメントであり、そして、接合部50F2と50J2も、また、相互に平行なセグメントである。第1接合部セット50G1、50H、50F2は、第1関節接合軸(articulation axis)A1を確立し、そして、第2接合部セット50K1、50L、50J2は、第2関節接合軸A2を確立している。両方の軸A1およびA2は、例えば、クッション製品110が、第1対称軸115に関して角度117B(すなわち、反時計回り)にある軸に沿って背屈するときに、屈曲軸として作用する。ブラダ113がこの方向に回転されると、軸A1、A2は、図15に示される対称軸115の元の位置に対して概ね垂直である。
接合部50は、また、第3接合部セット50F1、50H、50G2、および、第3接合部セットから離間され、かつ、平行なセグメントを有する第4接合部セット50J1、50L、50K2も含んでいる。例えば、接合部50G2と50K2は平行なセグメントであり、そして、接合部50F1、50J1も、また、平行なセグメントである。第3接合部セット50F1、50H、50G2は、第3関節接合軸A3を確立し、第4接合部セット50J1、50L、50K2は、第4関節接合軸A4を確立している。両方の軸A3およびA4は、例えば、クッション製品110が、第1対称軸115に関して角度117Bと同じ数値であるが異なる方向(すなわち、時計回り)にある軸117Aに沿って背屈するときに、屈曲軸として作用する。ブラダ113がこの方向に回転されると、軸A3、A4は、図15に示される対称軸115の元の位置に対して概ね垂直である。
図15に示されるように、接合部50は、対称軸115を横切って延伸している第1中央接合部50H、および、第1中央接合部50Hの第1端部118および第2端部119から、それぞれに、延伸している対称な前方角度付き(forward-angled)接合部ペア50F1、50F2を含んでいる。接合部50は、また、第1中央接合部50Hの第1端部118および第2端部119から、それぞれに、延伸している対称な後方角度付き(rearward-angled)接合部ペア50G1、50G2を含んでいる。
接合部50は、さらに、対称軸115を横切って延伸し、かつ、第1中央接合部50Hから離間されている第2中央接合部50L、および、第2中央接合部50Lの第1端部120および第2端部121から、それぞれに、延伸している対称な前方角度付き接合部ペア50J1、50J2を含んでいる。接合部50は、また、第2中央接合部50Lの第1端部120および第2端部121から、それぞれに、延伸している対称な後方角度付き接合部ペア50K1、50K2も含んでいる。
クッション製品110は、クッション製品110が対称軸115から反時計回りに第1角度117Bに配置された軸に沿って折り曲がるときに、第1および第2屈曲軸A1、A2において関節を形成し(articulate)、そして、クッション製品110が対称軸115から時計回りに第1角度117Aに配置された軸に沿って折り曲がるときには、第3および第4屈曲軸A3、A4において関節を形成している。従って、図18を参照すると、クッション製品110Aおよび110Bは、それぞれのソール構造体12R、12Lに関するそれらの配向を除いて、クッション製品110について、かつ、相互に同一である。ソール構造体12Rの長手方向曲げ軸(bending axis)LBに関して第1角度117Bだけクッション製品110Aが時計回りに回転された位置において、クッション製品110Aを右足用に構成されたソール構造体12Rの中に固定することによって、クッション製品110Aは、右足が背屈するときに、第1軸A1および第2軸A2に沿って関節を形成する(すなわち、屈曲する)。ソール構造体12Lの長手方向曲げ軸LAに関して第1角度117Aだけクッション製品110Aが反時計回りに回転された位置において、クッション製品110Bを左足用に構成されたソール構造体12Lの中に固定することによって、クッション製品110Bは、左足が背屈するときに、第3軸A3および第4軸A4に沿って関節を形成する。代替的に、クッション製品110Aは、右足用ソール構造体12Rに固定されるときに反時計回りに回転されてよく、そして、クッション製品110Bは、左足用ソール構造体12Lに固定されるときに時計回りに回転されてよい。この場合には、右足および左足のそれぞれの背屈の最中に、右足用ソール構造体12Rのクッション製品110Aは、屈曲軸A3およびA4に沿って関節を形成し、そして、左足用ソール構造体12Lのクッション製品110Bは、屈曲軸A1およびA2に沿って関節を形成する。このようにして、右足用履物製品および左足用履物製品の両方において同一に構成されたクッション製品110を使用することによって、製造において、スケールメリット(economies of scale)を達成することができる。
クッション製品10といった、クッション製品を製造する方法210が、図19のフローチャートにおいて示されており、そして、図10および11を参照して説明されている。方法210は、ブロック212で開始され得るものであり、第1突起パターンを有する第1鋳型インサート53を第1鋳型部分66Aに固定する。例えば、第1鋳型インサート53は、ファスナ(fasteners)72を受け容れる開口部70を有している。ファスナ72は、第1鋳型インサート53を第1鋳型部分66Aに固定するために、第1鋳型部分66Aにおける開口部74の中へ延在している。開口部74は、第1鋳型部分66Aの凹部75内にあり、そして、インサート53は、表面76が、第1鋳型部分66Aの隣接する表面78と同平面になるように、凹部75の中に嵌合(fit)する。開口部70、74およびファスナ72は、例えば、ねじ式(threaded)であってよい。ブロック212で示されるように配置されると、鋳型インサート53は、従って、鋳型キャビティ68の中にあって、かつ、鋳型キャビティを部分的に画定している。
次に、ブロック214においては、開いた(open)鋳型キャビティ68の中へクッション製品10のコンポーネントを配置する以前に、クッション製品10、鋳型コンポーネント、または、その両方が、結合されたブロック218、220を介して発生する後続の熱成形(thermoforming)の促進を手助けするために、予熱(pre-heated)されてよい。内側へ突出している接合部を生成する突起部を有する鋳型コンポーネントが、鋳型インサート53ではなく、むしろ鋳型部分66Aまたは66Bのうち1つである、方法210の実施形態において、方法210は、代わりに、ブロック214で開始され得る。
ブロック216では、次いで、第1および第2ポリマーシート16、18、および引張コンポーネント30が、鋳型キャビティ68内に配置され、第1引張層32は第1ポリマーシート16に隣接して配置され、第2引張層34は第2ポリマーシート18に隣接して配置され、そして、複数のテザー36が第1引張層を第2引張層に接続している。ブロック216は、開いた鋳型部分66A、66Bの間に、第1および第2ポリマーシート16、18、および引張コンポーネント30を配置することを含み得る。このことは、クッション製品10の種々のコンポーネントを相互に、かつ、図10に示されるように、鋳型コンポーネント66A、66B、53と位置合わせして別々に保持するシャトルフレーム(図示なし)の使用によって達成することができる。一つの実施形態において、第1および第2ポリマーシート16、18の一方または両方は、鋳型キャビティ68内に配置されるときに、引張コンポーネント30に係るそれぞれの引張層32、34に既に接着されていてよい。ラミネーション(lamination)または接着剤の使用による、といったものである。そうした1つの実施形態においては、ブロック220は必要でない。鋳型キャビティ68内にコンポーネントを配置すること、および、熱成形することの以前に、第1および第2ポリマーシート16、18のうち一方だけがそれぞれの引張層32、34にラミネーションされる場合に、完成したクッション製品10は、事前にラミネーションされていない側に向かって、その長手方向軸に沿ってカール(curl)する傾向がある。代替的に、図10に示されるように、第1および第2ポリマーシート16、18は、鋳型キャビティ68内に配置されるとき、未だ引張コンポーネント30に接合されなくてよい。一旦クッション製品10のコンポーネントが配置されると、鋳型コンポーネント66A、66Bの一方または両方が、他方の鋳型コンポーネントに向かって移動され、鋳型キャビティ68を閉じる。
次に、ブロック218において、第1ポリマーシート16および第2ポリマーシート18は、図11に示されるように、鋳型66のコンポーネントに対して適合される(conformed)。例えば、第1ポリマーシート16の外面49は、鋳型インサート53の表面76に対して適合される。表面76は、突起部51を含んでいる。第1ポリマーシート16の外面49の部分は、第1鋳型インサート53に隣接する第1鋳型部分66Aの鋳型表面78に対して直接的に適合される。第1ポリマーシート16を、突起部51を含んでいる、表面76に対して適合させることは、このやり方において、突起部51において第1ポリマーシート16を第2ポリマーシート18に向かって押し下げ(depress)、突起部51は、複数のテザー36のいくつかの直接的に外側にある。ブロック218においては、また、第2ポリマーシート18の外面57が、図11に示されるように、第2鋳型コンポーネント66Bの表面80に対して適合される。ポリマーシート16、18を表面76、78、80に対して適合させることは、表面76、78、80に対してポリマーシート16、18を引張るために、鋳型キャビティ68を真空にすることを含み得る。代替的または追加的に、ポリマーシート16、18を表面76、78、80に対して適合させることは、鋳型キャビティ68を加圧することを含み、それによって、表面76、78、80に対してポリマーシート16、18を圧縮(compressing)している。
ブロック218において、表面76、78、80に対して第1および第2ポリマーシート16、18を適合させた後で、または、同時に、ブロック220において、第1引張層32が第1ポリマーシート16に熱的に接合されてよく、かつ、第2引張層34が第1引張層32と対向する第2ポリマーシート18に熱的に接合されてよい。鋳型キャビティ68の真空及び/又は加圧に加えて、ポリマーシート16、18、引張層32、34、及び/又は、鋳型コンポーネント53、66A、66Bを加熱することは、表面接合部40、44および内側へ突出している接合部50における熱接合を可能にする。コンポーネントが冷却されると、接合部40、44、50が残存している。ブロック218における適合、および、ブロック220における熱接合は、熱成形(thermoforming)として参照されてよく、そして、第1ポリマーシート16と第1引張層32とを接合し、かつ、複数のテザー36を部分的に横切る、内側へ突出している接合部50を突起部51において生成する。内側へ突出している接合部50は、第2ポリマーシート18に向かって突出しているが、図3に関して説明したように、第2引張層34と第2ポリマーシート18から離間されて残存している。
ブロック220の熱接合は、第1ポリマーシート16および第2ポリマーシート18を鋳型キャビティ68内に配置する以前に、第1ポリマーシート16および第2ポリマーシート18を加熱することを含んでよい。代替的または追加的に、熱接合は、鋳型コンポーネント53、66A、66Bのうち1つまたはそれ以上を加熱すること、または、鋳型66を介した高周波溶接を含んでよい。
ブロック220に続いて、または、ブロック220と同時に、方法210は、ブロック222を含んでよく、第1ポリマーシート16および第2ポリマーシート18が引張コンポーネント30を包含している内部キャビティ22を少なくとも部分的に取り囲むように、周辺接合部20において第1ポリマーシート16を第2ポリマーシート18に対して接合する。例えば、ブロック222において、周辺接合部20で第1ポリマーシート16と第2ポリマーシート18を接合することは、図11に示されるように、第1ポリマーシート16および第2ポリマーシート18を、第1鋳型部分66Aと第2鋳型部分66Bとの間で閉じた位置に押し付けることを含んでよい。第1および第2ポリマーシート16、18の周囲の小さな部分は、接合されないままにしておくことができる。ブロック218および220において、シートの中に成形される膨張ポート82といったものである。
ブロック222の後で、鋳型キャビティ68は、ブロック224において、鋳型部分66A、66Bの一方または両方を相互に離れて移動させることによって、開くことができる。クッション製品10を、次いで、ブロック226において、鋳型キャビティ68から取り外すことができる。
ブロック228において、内部キャビティ22は、図1の膨張ポート82を介して、所望の膨張圧力まで膨張させることができる。例えば、充填管(fill tube)が、膨張ポート82の中へ嵌合されてよく、または、膨張ポート82においてシート16、18によって一体的に形成されてよい。ブロック228において内部キャビティ22を膨張させる以前に、または、後で、周辺接合部20の周りのシート16、18の余分な材料を切り落とす(trim)ことができる。空気といった、ガスは、加圧された供給源から分配されるか、または、加圧された供給源から膨張ポート82を通じて内部キャビティ22の中へポンプで送り込まれる。いくつかの実施態様において、内部キャビティ22は、膨張されないが、代わりに、大気圧で単にガスが保持されている。
ブロック230において、内部キャビティ22がシールされる。図示された実施形態において、このことは、シート16、18を膨張ポート82で互いに熱的に接合することによる、といった、膨張ポート82をシールすること、シート16、18を膨張ポート82で互いに接着すること、または、膨張ポート82に栓をする(plugging)ことによって達成することができる。図1においては、シート16、18および任意の充填チューブが既に切り取られており、そして、膨張ポート82はシールされている。クッション製品10は、一旦ブロック230が完成すると、完全に製造され、そして、履物製品14の中に組み込まれる準備ができている。内部キャビティ22が十分な圧力まで膨張されると、複数のテザー36は引張られ、内側へ突出している接合部50で第1ポリマーシート16の外面49において溝52を形成し、それによって、屈曲軸を確立している溝52を用いて、図6に関して説明したように、クッション製品10を関節でつないでいる(articulating)。
方法210は、対称的な形状を伴う接合部を有しているクッション製品110を製造するために使用することができる。そうした1つの実施形態において、方法200は、ブロック232を含んでよく、クッション製品110(図18においてクッション製品110Aとして示されているもの)を、クッション製品110Aの対称軸115が第1ソール構造体の長手軸LAに関して時計回り(または、反時計回り)に第1角度117Bで回転されている右足用に構成された第1ソール構造体12Rに固定する。方法210は、また、ブロック234を含んでよく、クッション製品110Aと同様に構成され(かつ、クッション製品110に関してここにおいて説明されたような)第2クッション製品110Bを、第2クッション製品110Bの対称軸115が第2ソール構造体12Lの長手軸LAに関して反時計回り(または、第1ソール構造体12Rのクッション製品110Aが反時計回りに回転されている場合には時計回り)に第1角度117Aで回転されている左足用に構成された第2ソール構造体12Lに固定する。図18に示される構成を用いて、クッション製品110Aは、軸A1およびA2に沿って関節接合し、そして、クッション製品110Bは、軸A3およびA4に沿って関節接合する。両方のクッション製品110A、110Bは、従って、ソール構造体12R、12Lが、着用者によって右足および左足に、それぞれ、着用されるときには、左足の関節と同様なやり方で、右足の関節と概ね整列している。
図10−11では、内側へ突出している接合部50を形成する突起部51を有している鋳型コンポーネントは、鋳型インサート53であるが、鋳型部分66A、66Bの一方または両方は、1つまたはそれ以上の突起を有することができ、そして、鋳型インサートが使用される必要はないことが、正しく理解されるべきである。しかしながら、鋳型インサートの使用によって治具(tooling)費がより低く、異なる接合部パターンを有しているクッション製品の製造を可能にすることができる。例えば、同じ鋳型部分66A、66Bは、異なる治具インサートと共に使用することができ、異なる接合部パターンを伴うクッション製品を生成する。図12は、全長(full length)ソール構造体についてクッション製品のための鋳型部分66AAを示している。鋳型部分66Aは、鋳型部分66Aと同じ位置において、鋳型66と同様な鋳型において使用することができる。鋳型部分66AAは、凹部75Aと同様な凹部75Aを有しており、そこで、鋳型インサートは、鋳型インサート53と同様な開口部74の中へ延在するファスナを用いて固定され得る。図13は、第1パターンの突起部51を有する第1鋳型インサート53Aを示している。第1鋳型インサート53Aは、凹部75Aの中で鋳型部分66AAに固定される。本製造方法210のブロック212から230に従って、鋳型部66AAおよび第1鋳型インサート53Aが鋳型において使用される場合には、第1接合部パターン(すなわち、鋳型インサート53Aの突起部51のパターンによって生成される接合部パターン)を有する全長ソールコンポーネントであるクッション製品が、方法210に従って製造される。
図14は、第2パターンの突起部51を有する第2鋳型インサート53Bを示している。第2鋳型インサート53Bの突起部51は、第2パターンの突起部51が第1パターンの突起部51と異なるように、第1鋳型インサート53Aの突起部51とは異なる形状または寸法である。第1接合部パターン(すなわち、第1鋳型インサート53Aの突起の第1パターンに対応する内側へ突出している接合部の第1パターン)を有しているクッション製品を製造した後で、本方法210は、ブロック236を含んでよく、鋳型キャビティ68から第1鋳型インサート53Aを取り外す。次いで、ブロック238において、第2鋳型インサート53Bが、鋳型インサート53Aに関して説明したように、開口部70、74を通じて延在しているファスナ72を使用して、鋳型部分66AAに対して固定され得る。第2鋳型インサート53Bが、今や、鋳型キャビティ68内に配置されると、方法210のブロック211から230までが、今や、繰り返されてよく、鋳型インサート53Aを使用して製造される第1全長ソールコンポーネントとは異なる接合部パターンを有している全長ソールコンポーネントである第2クッション製品を製造することができる。異なる接合部パターンは、ここにおいて説明されるような、内側へ突出している接合部50のパターンであるが、第2鋳型インサート53Bの突出の異なるパターンに対応している。例えば、ブロック211から230までの繰り返しにおいて、ブロック216は、後続の第1ポリマーシート16、後続の第2ポリマーシート18、および、後続の引張コンポーネント30を鋳型キャビティ68内に配置することによって繰り返され、後続の第1ポリマーシートと後続の第2ポリマーシートとの間に後続の引張コンポーネントがある。ブロック218は、後続の第1ポリマーシートおよび後続の第2ポリマーシートを第2鋳型インサート53Bに対して、そして、鋳型コンポーネントの別のもの(例えば、鋳型コンポーネント66Bに類似した鋳型コンポーネント)に対して、それぞれに、適合させることによって繰り返される。適合は、後続の第1ポリマーシートを第2突起部51で(すなわち、第2鋳型部分53Bの突起部51のうち1つにおいて)後続の第2ポリマーシートに向かって押し下げ(depressing)、第2突起部は後続の引張コンポーネントの直接外側に向いている。例えば、ブロック220が繰り返されて、後続の引張コンポーネントの第1引張層を後続の第1ポリマーシートに、そして、後続の引張コンポーネントの第2引張層を後続の第2ポリマーシートに対して熱的に接合して、後続の引張コンポーネントを部分的に横切って第2突起部において第2の内側へ突出している接合部を生成する。同一の鋳型部分および鋳型キャビティが、従って、第2鋳型インサート53Bにより、そして、単に、第1鋳型インサート53Aを取り外し、かつ、それを第2鋳型インサート53Bに置き換えることによって、第1クッション製品とは異なる接合部パターンを伴う第2クッション製品を提供する。
種々の実施形態の説明を支援し、かつ、明確にするために、種々の用語がここにおいて定義されている。特に指定されない限り、以下の定義は、この明細書(請求項を含む)全体を通じて適用される。加えて、全ての言及された参考文献は、その全体がここにおいて包含されている。
「履物製品(”article of footwear”)」、「履物製品の製造(”footwear article of manufacture”)」および「履物(”footwear”)」は、機械および製造の両方であるものとみなされてよい。組み立てられ、直ぐに着用できる履物製品(例えば、靴、サンダル、ブーツ、等)、並びに、直ぐに着用できる履物製品への最終組み立て以前の、履物製品の個別のコンポーネント(例えば、ミッドソール、アウトソール、アッパーコンポーネント、等)が、考慮されており、そして、代替的に、ここにおいては、単数または複数どちらの場合も、「履物製品」または「履物」として参照される。
「一つの(”a”、”an”)」、「その(”the”)」、「少なくとも一つの(”at least one”)」、および、「1つまたはそれ以上の(”one or more”)」は、アイテムのうち少なくとも1つが存在することを示すために交換可能に使用されている。複数のそうしたアイテムは、コンテクスト(context)が明確にそうでないものと示していなければ、存在し得るものである。この明細書中におけるパラメータ(例えば、量または条件)に係る全ての数値は、コンテクストを考慮して明示的または明確に指定されない限り、添付の請求項を含んで、数値の前に実際に「約(”about”)」が現れるか否かにかかわらず、全ての場合において用語「約」によって変更されているものとして理解されるべきである。「約」は、記載された数値が、いくらかの僅かな不正確さ(正確な値に対していくらかのアプローチを伴う、概ね(approximately)または適度に(reasonably)値に近い、ほぼ近いもの)を許容することを示している。「約」によって提供される不正確さが、この通常の意味をもって当該技術分野においてそうでないものと理解される場合に、ここにおいて使用される「約」は、少なくとも、そうしたパラメータを測定および使用する通常の方法から生じ得る変動を示すものである。明細書および添付の請求項において使用されるように、特に断りのない限り、値は、それが記載された値より5%より大きくなく、かつ、5%より小さくなければ、記載された値に「概ね」等しいとみなされる。加えて、範囲の開示は、全ての値および範囲内でさらに分割された範囲を特定的に開示しているものとして理解されるべきである。
用語「含む(”comprising”、”including”、および”having”)」は、包含的であり、そして、従って、記載された特徴、ステップ、オペレーション、エレメント、またはコンポーネントの存在を明示するが、1つまたはそれ以上の他の特徴、ステップ、オペレーション、エレメント、またはコンポーネントの存在または追加を排除するものではない。ステップ、プロセス、およびオペレーションの順序は、可能であれば変更されてよく、そして、追加的または代替的なステップが使用されてよい。この明細書において使用されているように、用語「または(”or”)」は、関連する列挙されたアイテムのうちいずれか1つおよび全ての組み合わせを含むものである。用語「いずれか(”any of”)」は、参照されるアイテムの「いずれか」を含む、参照されるアイテムの任意の可能な組み合わせを含むものと理解される。用語「いずれか」は、参照される請求項の「いずれか1つ」を含む、添付の特許請求の範囲に係る参照される請求項の任意の可能な組み合わせを含むものと理解される。
一貫性および便宜性のために、方向的な形容詞が、説明される実施形態に対応しているこの詳細な説明の全体を通して使用されてよい。当業者であれば、「上(”above”)」、「下(”below”)」、「上方(”upward”)」、「下方(”downward”)」、「上面(”top”)」、「底面(”bottom”)」といった用語が、請求項によって定義されるように、本発明の範囲について限定を表すことなく、図面に関して説明的に使用され得ることを認識するだろう。
用語「長手方向(”longitudinal”)」は、コンポーネントの長さを延長する方向を参照するものである。例えば、履物製品の長手方向は、履物製品のフォアフット領域とヒール領域との間に延びている。用語「前方(”forward”または”anterior”)」は、ヒール領域からフォアフット領域へ向かう一般的な方向を参照するために使用されており、そして、用語「後方(”rearward”または”posterior”)」は、対向する方向、すなわち、フォアフット領域からヒール領域へ向かう方向、を参照するために使用されている。いくつかの事例において、コンポーネントは、長手方向の軸、並びに、その軸に沿った前方および後方の長手方向を用いて特定され得る。縦方向または軸は、前後方向(anterior-posterior direction)または軸としても参照され得る。
用語「横切る(”transverse”)」は、コンポーネントの幅を延長する方向を参照する。例えば、履物製品を横切る方向は、履物製品の外側(lateral side)と内側(medial side)との間に延在している。横切る方向または軸は、外側方向または軸、もしくは、内外(mediolateral)方向または軸としても参照され得る。
用語「垂直(”vertical”)」は、横方向および長手方向の両方に対して概ね垂直な方向を参照する。例えば、ソール構造体が地面に平坦に置かれた(planted)場合に、垂直方向は地面から上方へ延びてよい。これらの方向的な形容詞それぞれは、ソール構造体の個々のコンポーネントに適用され得ることが理解されるだろう。用語「上方(”upward”または”upwards”)」は、コンポーネントの上面を指す垂直方向を参照し、これは、アッパーの甲(instep)、締結領域(fastening region)、及び/又は、スロート(throat)を含み得る。用語「下方(”downward”または”downwards”)」は、コンポーネントの底面に向かう、上方方向と対向する方向を指す垂直方向を参照し、そして、一般的に、履物製品のソール構造体の底面に向かい指し示し得るものである。
靴といった、履物製品の「内部(”interior”)」は、履物製品が着用されたときに着用者の足によって占有される空間における部分を参照する。コンポーネントの「内側(”inner side”)」は、組み立てられた履物製品において履物コンポーネントまたは履物製品の内部に向かって方向付けされている(または、されるであろう)コンポーネントの側面または表面を参照する。コンポーネントの「外側(”outer side”)」または「外部(”exterior”)」は、組み立てられた履物製品において履物製品の内部から離れて方向付けされている(または、されるであろう)コンポーネントの側面または表面を参照する。いくつかの事例においては、他のコンポーネントが、コンポーネントの内側と、組み立てられた履物製品の内部との間に存在してよい。同様に、他のコンポーネントが、コンポーネントの外側と、組み立てられた履物製品の外部の空間との間に存在してよい。さらに、用語「内方(”inward”および”inwardly”)」は、靴といった、履物コンポーネントまたは履物製品の内部へ向かう方向を参照し、そして、用語「外方(”outward”および”outwardly”)」は、靴といった、履物コンポーネントまたは履物製品の外部へ向かう方向を指す。加えて、用語「近位(”proximal”)」は、履物コンポーネントの中心により近い方向、または、使用者によって着用されると、履物製品の中に足が挿入されるときに、足に向かってより近い方向を参照する。同様に、用語「遠位(”distal”)」は、履物コンポーネントの中心からさらに離れているか、または、使用者によって着用されると、履物製品の中に足が挿入されるときに、さらに足から遠い相対的な位置を参照する。従って、用語「近位」および「遠位」は、相対的な空間的位置を記述するために、一般的に対向する用語を提供するものと理解され得る。
種々の実施形態が説明されてきたが、本説明は、限定するものではなく、むしろ例示的なものであることが意図されており、そして、当業者にとっては、実施形態の範囲内にあるより多くの実施形態および実施例が可能であることが明らかであろう。任意の実施形態の任意の特徴は、特に制限されない限り、あらゆる他の実施形態における任意の他の特徴またはエレメントについて、組み合わされて、または、代わりに使用することができる。従って、実施形態は、添付の請求項およびそれらの均等物を考慮する場合を除いて、限定されるものではない。また、添付の特許請求の範囲内で、種々の修正および変更が成され得る。
本教示の多くの態様を実行するためのいくつかのモードが詳細に説明されてきたが、これらの教示が関係する従来技術に精通している者は、添付の特許請求の範囲内にある本発明の教示を実施するための様々な代替的な態様を認識するであろう。上記の説明に含まれ、または、添付の図面において示される全ての事項は、当業者が、含まれる内容に基づいて暗示されている、構造的及び/又は機能的に等価であるか、または、その他の点で自明であると認識するであろう代替の実施形態の全範囲の説明的かつ例示的なものとして解釈されるべきであり、明示的に描かれた実施形態及び/又は記載された実施形態のみに限定されるものではない。

Claims (20)

  1. クッション製品であって、
    内部キャビティを取り囲んでおり、かつ、前記内部キャビティ内にガスを保持しているブラダと、
    前記内部キャビティ内に配置されており、かつ、引張層および前記引張層を接続する複数のテザーを含む、引張コンポーネントであり、前記テザーが前記内部キャビティを横切って広がるように、前記引張層が前記ブラダの内面に接続されている、引張コンポーネントと、を含み、
    前記ブラダは、内側へ突出している接合部を有しており、前記内側へ突出している接合部は、
    前記ブラダの内面を前記引張コンポーネントに対して接合し、
    前記内部キャビティの中へ突出しており、かつ、
    前記複数のテザーを部分的に横切り、
    前記ブラダが、前記内側へ突出している接合部において狭められ、かつ、
    前記内部キャビティ内の前記ガスが、前記内側へ突出している接合部にわたり流体連通している、
    クッション製品。
  2. 前記内側へ突出している接合部の第1側面における前記内部キャビティの部分は、前記内側へ突出している接合部の第2側面における前記内部キャビティの部分と流体連通しており、
    前記第2側面は、前記第1側面と対向している、
    請求項1に記載のクッション製品。
  3. 前記内部キャビティ内の前記ガスの膨張圧力が、前記複数のテザーを引張るのに十分であるときに、前記内側へ突出している接合部は、前記ブラダの外面において溝を画定し、
    前記クッション製品は、前記溝の一方の側における第1製品部分および前記溝の他方の側における第2製品部分へと分割され、かつ、
    前記溝に沿って、前記第1製品部分が前記第2製品部分に対して関節接合される、
    請求項1または2に記載のクッション製品。
  4. 前記引張層は、第1引張層、および、前記内側へ突出している接合部に隣接する位置において第1距離だけ前記第1引張層から離間されている第2引張層、を含み、
    前記内側へ突出している接合部は、第2距離だけ前記第2引張層から離間されており、かつ、
    前記第2距離は、前記第1距離の50%と80%との間である、
    請求項2または3に記載のクッション製品。
  5. 前記複数のテザーは、前記内側へ突出している接合部と整列されたテザー、および、前記内側へ突出している接合部から移動されたテザーを含み、かつ、
    前記内側へ突出している接合部と整列された前記テザーは、前記内側へ突出している接合部から移動された前記テザーよりも短く、厚く、または、短くて厚い、
    請求項1乃至4いずれか一項に記載のクッション製品。
  6. 前記ブラダは、周辺のフランジにおいて相互に接合されており、かつ、前記内部キャビティを取り囲んでいる、第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシート、を含み、
    前記引張層は、前記第1ポリマーシートに対して接続された第1引張層および前記第2ポリマーシートに対して接続された第2引張層を含み、
    前記内側へ突出している接合部は、前記第2ポリマーシートから離間されている、
    請求項1に記載のクッション製品。
  7. 前記内部キャビティが膨張したときに、前記第2ポリマーシートは、前記内側へ突出している接合部に向かって内側に凹んでいる、
    請求項6に記載のクッション製品。
  8. 前記内側へ突出している接合部は、第1の内側へ突出している接合部であり、
    前記クッション製品は、さらに、第2の内側へ突出している接合部を含み、
    前記第2の内側へ突出している接合部は、
    前記第1ポリマーシートを前記引張コンポーネントに対して接合し、
    前記第1ポリマーシートから前記第2ポリマーシートに向かって突出しており、かつ、
    前記引張コンポーネントを部分的に横切り、
    前記第2の内側へ突出している接合部が、前記第1の内側へ突出している接合部と交差し、かつ、前記第2ポリマーシートから離間されており、
    前記内部キャビティが、前記第2の内側へ突出している接合部において狭められ、かつ、
    前記内部キャビティ内の前記ガスが、前記第2の内側へ突出している接合部にわたり流体連通している、
    請求項6または7に記載のクッション製品。
  9. 前記クッション製品は、履物製品のためのソールコンポーネントであり、かつ、
    前記内側へ突出している接合部は、前記ソールコンポーネントの屈曲軸を確立する、
    請求項1乃至8いずれか一項に記載のクッション製品。
  10. 前記内側へ突出している接合部は、前記ブラダの対称軸に関して対称的なパターンで配置されている前記ブラダの近位側面における複数の内側へ突出している接合部のうちの1つであり、
    前記複数の内側へ突出している接合部は、
    相互に離間され、かつ、平行なセグメントを有する第1接合部セットおよび第2接合部セットを含み、前記第1接合部セットおよび前記第2接合部セットは、前記クッション製品が前記対称軸から反時計回りに第1角度で配置された軸に沿って曲がるときに、関節接合軸を確立し、かつ、
    相互に離間され、かつ、平行なセグメントを有する第3接合部セットおよび第4接合部セットを含み、前記第3接合部セットおよび前記第4接合部セットは、前記クッション製品が前記対称軸から時計回りに第1角度で配置された軸に沿って曲がるときに、関節接合軸を確立する、
    請求項9に記載のクッション製品。
  11. 前記複数の内側へ突出している接合部は、
    前記対称軸を横切って延伸している第1中央接合部、前記第1中央接合部の第1端部および第2端部から延伸している対称な前方角度付き接合部ペア、および、前記第1中央接合部の前記第1端部および前記第2端部から延伸している対称な後方角度付き接合部ペア、および、
    前記対称軸を横切って延伸し、かつ、前記第1中央接合部から離間されている第2中央接合部、前記第2中央接合部の第1端部および第2端部から延伸している対称な前方角度付き接合部ペア、および、前記第2中央接合部の前記第1端部および前記第2端部から延伸している対称な後方角度付き接合部ペア、を含み、
    前記クッション製品は、前記クッション製品が前記対称軸から時計回りに前記第1角度に配置された前記軸に沿って折り曲がるときに、第1屈曲軸および第2屈曲軸において関節を形成し、かつ、前記クッション製品が前記対称軸から反時計回りに前記第1角度に配置された前記軸に沿って折り曲がるときに、第3屈曲軸および第4屈曲軸において関節を形成しており、
    前記第1屈曲軸および前記第2屈曲軸は、前記第1中央接合部および前記第2中央接合部に沿って、それぞれに、延伸し、前記前方角度付き接合部は、前記第1中央接合部および前記第2中央接合部の前記第1端部から延伸しており、かつ、前記後方角度付き接合部は、前記第1中央接合部および前記第2中央接合部の前記第2端部から延伸しており、かつ、
    前記第3屈曲軸および前記第4屈曲軸は、前記第1中央接合部および前記第2中央接合部に沿って延伸し、前記前方角度付き接合部は、前記第1中央接合部および前記第2中央接合部の前記第2端部から延伸しており、かつ、前記後方角度付き接合部は、前記第1中央接合部および前記第2中央接合部の前記第1端部から延伸している、
    請求項10に記載のクッション製品。
  12. クッション製品を製造する方法であって、
    第1ポリマーシートおよび第2ポリマーシートを鋳型コンポーネントに適合させるステップであり、前記鋳型コンポーネントのうち1つの突起部において前記第1ポリマーシートを前記第2ポリマーシートに向かって押し下げる、ステップを含み、
    引張コンポーネントが、前記第1ポリマーシートと前記第2ポリマーシートとの間に配置されており、前記引張コンポーネントは、前記第1ポリマーシートに隣接して配置されている第1引張層、前記第2ポリマーシートに隣接して配置されている第2引張層、および、前記第1引張層を前記第2引張層に接続している複数のテザーを含み、前記突起部は、前記複数のテザーの直接的に外側へ向いており、かつ、
    前記適合させるステップは、前記第1ポリマーシートおよび前記第1引張層を前記突起部において接合し、かつ、前記複数のテザーを部分的に横断する、内側へ突出している接合部を生成し、前記内側へ突出している接合部は、前記第2ポリマーシートに向かって突出しているが、前記第2引張層および前記第2ポリマーシートから離間されている、
    方法。
  13. 前記方法は、さらに、
    前記第1引張層を前記第1ポリマーシートに熱的に接合し、かつ、前記第2引張層を前記第1引張層と対向する前記第2ポリマーシートに熱的に接合するステップ、を含み、
    前記熱的に接合するステップは、
    前記第1ポリマーシートおよび前記第2ポリマーシートを前記鋳型コンポーネントに適合させる以前に、前記第1ポリマーシートおよび前記第2ポリマーシートを加熱するステップ、
    高周波溶接を行うステップ、または、
    鋳型を加熱するステップ、
    のうち少なくとも1つを含む、
    請求項12に記載の方法。
  14. 前記方法は、さらに、
    前記第1ポリマーシートおよび前記第2ポリマーシートを周辺接合部において接合するステップ、を含み、
    前記第1ポリマーシートおよび前記第2ポリマーシートは、前記引張コンポーネントを包含している内部キャビティを少なくとも部分的に取り囲むブラダを画定し、
    前記複数のテザーは、前記第1引張層から前記第2引張層まで前記内部キャビティを横切って広がり、
    前記内側へ突出している接合部は、内側へ向かって突き出しており、かつ、
    前記内部キャビティは、前記内側へ突出している接合部において狭められている、
    請求項12または13に記載の方法。
  15. 前記方法は、さらに、
    前記内部キャビティを膨張させ、かつ、シールするステップ、を含み、
    前記膨張させるステップは、
    前記複数のテザーを引張り、かつ、
    前記内側へ突出している接合部において、前記第1ポリマーシートの外面において溝を生成し、前記クッション製品が関節を形成する、
    請求項14に記載の方法。
  16. 前記クッション製品は、履物製品のためのソールコンポーネントであり、かつ、
    前記溝が、前記ソールコンポーネントの屈曲軸を確立する、
    請求項15に記載の方法。
  17. 前記クッション製品は、第1クッション製品であり、
    前記内側へ突出している接合部は、前記ブラダの対称軸に関して対称的なパターンで配置された前記クッション製品の近位側面における複数の内側へ突出している接合部のうち1つであり、
    前記方法は、さらに、
    前記第1クッション製品を、右足のために構成された第1ソール構造体に固定するステップであり、前記第1クッション製品の対称軸が前記第1ソール構造体の長手方向軸に対して時計回り又は反時計回りのいずれかに第1角度で回転されている、ステップと、
    前記第1クッション製品と同様に構成された第2クッション製品を、左足のために構成された第2ソール構造体に固定するステップであり、前記第2クッション製品の対称軸が前記第2ソール構造体の長手方向軸に対して前記第1クッション製品と対向する時計回り又は反時計回りの一方に前記第1角度で回転されている、ステップと、
    を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記鋳型コンポーネントは、第1鋳型部分および第2鋳型部分を含み、前記第1鋳型部分および前記第2鋳型部分のうち少なくとも一方は、前記第1鋳型部分および前記第2鋳型部分のうち他方に対して、開いた位置と閉じた位置との間で移動可能であり、かつ、
    周辺接合部において前記第1ポリマーシートを前記第2ポリマーシートに接合するステップは、前記閉じた位置において前記第1鋳型部分と前記第2鋳型部分との間で前記第1ポリマーシートおよび前記第2ポリマーシートを圧縮するステップ、を含む、
    請求項12乃至17いずれか一項に記載の方法。
  19. 前記方法は、さらに、
    前記適合させるステップの以前に、鋳型インサートを鋳型の第1鋳型部分に固定するステップを含み、かつ、
    前記突起部を有する前記鋳型コンポーネントが、前記鋳型インサートである、
    請求項12乃至18いずれか一項に記載の方法。
  20. 前記第1ポリマーシートおよび前記第2ポリマーシートを前記鋳型コンポーネントに適合させるステップは、真空、圧縮、または、その両方によるものである、
    請求項12乃至19いずれか一項に記載の方法。
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