関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2017年5月6日に出願された米国仮特許出願第62/502,661号の利益を主張する、2018年3月3日に出願された米国特許出願第15/970,712号の優先権を主張するもので、両方が本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる。
[0002] 本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、接続先(connection)にアクセスすることを別々の状態(different states)(例えば、アイドル状態、非アクティブ状態、および接続状態)において試みるときのアクセス制御を行うユーザ機器(UE:user equipment)を構成するための方法および装置に関する。
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービス(various telecommunication services)を提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力)を共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。このような多元接続技術の例には、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムが含まれる。
[0004] いくつかの例では、ワイヤレス多元接続通信システムが、他にはユーザ機器(UE)として知られる複数の通信デバイス向けの通信を各々同時にサポートするいくつかの基地局を含み得る。LTEネットワークまたはLTE−Aネットワークでは、1つまたは複数の基地局のセットがeノードB(eNB)を定義し得る。他の例では(例えば、次世代ネットワークまたは5Gネットワークでは)、ワイヤレス多元接続通信システムが、いくつかの集約ユニット(CU:central unit)(例えば、集約ノード(CN)、アクセスノードコントローラ(ANC:access node controller)など)と通信しているいくつかの分散ユニット(DU:distributed unit)(例えば、エッジユニット(EU:edge unit)、エッジノード(EN:edge node)、無線ヘッド(RH:radio head)、スマート無線ヘッド(SRH:smart radio head)、送受信点(TRP:transmission reception point)など)を含み得るもので、集約ユニットと通信している1つまたは複数の分散ユニットのセットは、アクセスノード(例えば、新無線基地局(NR BS)、新無線ノードB(NR NB:new radio base station)、ネットワークノード、5G NB、eNB、次世代ノードB(gNB)など)を定義し得る。基地局またはDUは、(例えば、基地局からまたはUEへの送信のための)ダウンリンクチャネルおよび(例えば、UEから基地局または分散ユニットへの送信のための)アップリンクチャネル上でUEのセットと通信し得る。
[0005] これら多元接続技術は、様々な電気通信規格において採用され、別々のワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供する。新興の通信規格の一例は、新無線(NR)、例えば、5G無線アクセスである。NRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公布されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。それは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、並びにダウンリンク(DL:downlink)上およびアップリンク(UL:uplink)上でサイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)を有するOFDMAを使用する他のオープン規格とより良く統合することにより、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートし、ビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションもサポートするように設計されている。
[0006] しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、NR技術のさらなる改善を求める要望が存在する。好ましくは、これら改善が、他の多元接続技術、およびこれら技術を採用する電気通信規格に適用可能であるべきである。
[0007] 本開示のシステム、方法、およびデバイスは、各々いくつかの態様を有し、これら態様のうちの単一の態様が単独で本開示の望ましい属性を担うことはない。本開示の適用範囲を後続の特許請求の範囲によって表現されるように限定することなく、いくつかの特徴がここで簡潔に論じられる。この議論を検討した後、特に「詳細な説明」と題するセクションを読んだ後に、ワイヤレスネットワークにおけるアクセスポイントと局との間の改善された通信を含む利点を本開示の特徴がどのように提供するかを理解することになる。
[0008] いくつかの態様は、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は、概して、アクセス規制パラメータを取得することであって、ここにおいて、このアクセス規制パラメータは、UEがアクセス規制チェックを行うことを別々の状態において適用するために、アクセスカテゴリごとに別々のアクセス試行要因を含むものである、取得することと、複数のアクセスカテゴリへのアクセス試行のマッピングに基づくとともに、UEの現在の状態のためのアクセス試行要因に依存して、アクセス規制チェックを行うこととを含む。
[0009] いくつかの態様は、基地局(BS:base station)によるワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は、概して、少なくとも1つのユーザ機器(UE)がアクセス規制チェックを行うことを別々の状態において適用するためのもので、アクセスカテゴリごとに別々のアクセス試行要因を含むアクセス規制パラメータを決定することと、アクセス規制パラメータをUEに通知することとを含む。
[0010] 態様は、概して、添付の図面を参照して本明細書に概ね説明され、添付の図面によって示されるような、方法、装置、システム、コンピュータ可読媒体、および処理システムを含む。
[0011] 上述の関連目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲において指し示された複数の特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に明らかにする。しかしながら、これら特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方式を示すものの、いくつかのこれら方式であって、この説明は、全てのそうした態様およびそれらの均等物を含むことを意図する。
[0012] 本開示の上述された複数の特徴が詳細に理解できるように、上で簡潔に要約されたことのより具体的な説明が、添付の図面にいくつか示される態様への参照で得られることがある。しかしながら、添付の図面は、本開示の特定の典型的な態様を示すにすぎず、説明が他の同様に有効な態様を許容し得るので、本開示の適用範囲を限定していると見なされないことに留意されたい。
本開示の態様が行われ得る例示的な電気通信システムを概念的に示すブロック図。
本開示のいくつかの態様による、分散RANの例示的な論理アーキテクチャを示すブロック図。
本開示のいくつかの態様による、分散RANの例示的な物理アーキテクチャを示す図。
本開示のいくつかの態様による、例示的なBSおよびユーザ機器(UE)の設計を概念的に示すブロック図。
本開示のいくつかの態様による、通信プロトコルスタックを実施するための例を示す図。
本開示のいくつかの態様による、DL中心サブフレームの一例を示す図。
本開示のいくつかの態様による、UL中心サブフレームの一例を示す図。
本開示の態様による、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
本開示の態様による、基地局(BS)によるワイヤレス通信のための例示的な動作を示す図。
詳細な説明
[0022] 理解を容易にするために、可能な場合に、図に共通する同一の要素を指定するために同一の参照番号が使用されている。一態様において開示される要素が、具体的な記載なしに他の態様に対して有益に利用され得ると考えられる。
[0023] 本開示の態様は、新無線(NR)(新無線アクセス技術または5G技術)のための装置、方法、処理システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。
[0024] NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)ターゲッティング広帯域幅(例えば、80MHz超)、ミリメートル波(mmW)ターゲッティング高キャリア周波数(例えば、60GHz)、マッシブMTC(mMTC)ターゲッティング非後方互換MTC技法、および/またはミッションクリティカルターゲッティング超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low latency communications)などの、様々なワイヤレス通信サービスをサポートし得る。これらサービスは、待ち時間および信頼性の要件を含み得る。これらサービスはまた、それぞれのサービス品質(QoS)要件を満たす別々の送信時間間隔(TTI:transmission time interval)を有し得る。さらに、これらサービスは同じサブフレーム内に共存し得る。
[0025] 以下の説明は例を与えるものであって、特許請求の範囲に記載される適用範囲、適用可能性、または例を限定するものではない。本開示の適用範囲から逸脱することなく、説明される要素の機能および構成において変更が行われ得る。様々な例は、必要に応じて、様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加し得る。例えば、記載される方法は、記載される順序とは異なる順序で行われ得るもので、様々なステップが追加、省略、または組み合わされ得る。また、いくつかの例に関して記載される特徴は、いくつかの他の例において組み合わされ得る。例えば、本明細書に記載された任意の数の態様を使用して、装置が実施され得るか、または方法が実践され得る。さらに、本開示の適用範囲は、本明細書に記載された開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外の他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践される装置または方法を包含するものである。本明細書に開示される開示の任意の態様は、また請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。「例示的」という単語は、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するように本明細書で使用される。「例示的」として本明細書に記載された任意の態様は、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきでない。
[0026] 本明細書に記載された技法は、LTE、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークに使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば同義で使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実施し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))とCDMAの他の変形形態とを含む。cdma2000は、IS−2000規格と、IS−95規格と、IS−856規格とを包含する。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実施し得る。OFDMAネットワークは、NR(例えば、5G RA)、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術を実施し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)の一部である。NRは、5G技術フォーラム(5GTF)と連携して開発中の新興のワイヤレス通信技術である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。「LTE」は、概して、LTE、LTEアドバンスト(LTE−A)、無認可スペクトル内のLTE(LTEホワイトスペース)などを指す。本明細書に記載された技法は、上述されたワイヤレスネットワークおよび無線技術、並びに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術に使用され得る。明確さのために、態様が3Gおよび/または4Gのワイヤレス技術に通常関連する用語を使用して説明され得る一方で、本開示の態様は、NR技術を含む、5G以後などの他の世代ベースの通信システムにおいて適用され得る。
例示的なワイヤレス通信システム
[0027] 図1は、本開示の態様が行われ得る、新無線(NR)ネットワークまたは5Gネットワークなどの、例示的なワイヤレスネットワーク100を示す。
[0028] 図1に示されたように、ワイヤレスネットワーク100は、いくつかのBS110と他のネットワークエンティティとを含み得る。BSはUEと通信する局であり得る。各BS110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPにおいて、「セル」という用語は、用語が使用される文脈に依存して、ノードBのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスしているノードBサブシステムを指すことができる。NRシステムにおいて、「セル」という用語、並びにeNB、ノードB、5G NB、AP、NR BS、NR BS、gNB、またはTRPは同義であり得る。いくつかの例では、セルが必ずしも固定されていなくてよく、このセルの地理的エリアはモバイル基地局の位置に応じて移動し得る。いくつかの例において、基地局は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを介して、ワイヤレスネットワーク100の中で、互いに、および/または1つもしくは複数の他の基地局もしくはネットワークノード(図示せず)と相互接続され得る。
[0029] 一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリア内に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)をサポートし得るもので、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれる場合もある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれる場合もある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク(wireless networks of different RATs)間での干渉を回避するために、所与の地理的エリア内で単一のRATをサポートし得る。場合によっては、NRまたは5GのRATが展開され得る。
[0030] BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし得るもので、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得るもので、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、自宅)をカバーし得るもので、フェムトセルとの関連付けを有するUE(例えば、限定加入者グループ(CSG:Closed Subscriber Group)内のUE、自宅内のユーザ用のUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSはマクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSはピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示された例において、BS110a、110b、および110cは、それぞれ、マクロセル102a、102b、および102cのためのマクロBSであり得る。BS110xは、ピコセル102xのためのピコBSであり得る。BS110yおよび110zは、それぞれ、フェムトセル102yおよび102zのためのフェムトBSであり得る。BSは、1つまたは複数(例えば、3つ)のセルをサポートし得る。
[0031] ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(例えば、BSまたはUE)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、このデータおよび/または他の情報の送信を下流局(例えば、UEまたはBS)に送る局である。中継局はまた、他のUE向けの送信を中継するUEであり得る。図1に示された例では、中継局110rが、BS110aとUE120rとの間の通信を容易にするために、BS110aおよびUE120rと通信し得る。中継局は、リレーBS、リレーなどと呼ばれることもある。
[0032] ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、例えば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、リレーなどを含む異種ネットワークであり得る。これら異なるタイプのBSは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100内の干渉に対する異なる影響を有することがある。例えば、マクロBSは、高い送信電力レベル(例えば、20ワット)を有することがあるが、ピコBS、フェムトBS、およびリレーは、より低い送信電力レベル(例えば、1ワット)を有することがある。
[0033] ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、BSは同様のフレームタイミングを有することができ、異なるBSからの送信は時間的にほぼ整合され得る。非同期動作の場合、BSは異なるフレームタイミングを有することができ、異なるBSからの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書に記載された技法は、同期動作と非同期動作の両方に使用され得る。
[0034] ネットワークコントローラ130は、複数のBSのセットに結合され、これらBSのための調整および制御を提供し得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBS110と通信し得る。BS110はまた、例えば、ワイヤレスバックホールまたは有線バックホールを介して直接的または間接的に互いに通信し得る。
[0035] UE120(例えば、120x、120yなど)は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得るもので、各UEは固定またはモバイルであり得る。UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、顧客構内設備(CPE:Customer Premises Equipment)、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL:wireless local loop)局、タブレット、カメラ、ゲーミングデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、ヘルスケアデバイス、生体認証センサ/デバイス、スマートウォッチ、スマート衣料、スマートグラス、仮想現実ゴーグル、スマートリストバンド、スマートジュエリ(例えば、スマートリング、スマートブレスレットなど)などのウェアラブルデバイス、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星ラジオなど)、車両コンポーネントもしくはセンサ、スマートメータ/センサ、ロボット、ドローン、工業生産機器、測位デバイス(例えば、GPS、Beidou、地上波)、または、ワイヤレスもしくは有線の媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスを指す場合もある。いくつかのUEは、基地局、別のリモートデバイス、または何らかの他のエンティティと通信できるリモートデバイスを含んでよい、マシンタイプ通信(MTC:machine-type communication)デバイスまたは発展型MTC(eMTC)デバイスと見なされ得る。マシンタイプ通信(MTC)は、通信の少なくとも1つの終端上の少なくとも1つのリモートデバイスを伴う通信を指すことができ、必ずしも人間との対話を必要としない1つまたは複数のエンティティを伴うデータ通信の形態を含み得る。MTC UEは、例えば、公的地域モバイルネットワーク(PLMN)を介した、MTCサーバおよび/または他のMTCデバイスとのMTC通信が可能であるUEを含み得る。MTC UEおよびeMTC UEには、例えば、BS、別のデバイス(例えば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信できる、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサ、メータ、モニタ、カメラ、ロケーションタグなどが含まれる。ワイヤレスノードは、例えば、有線またはワイヤレスの通信リンクを介した、ネットワーク(例えば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。MTC UE、並びに他のUEは、モノのインターネット(IoT:Internet-of-Things)デバイス、例えば、狭帯域IoT(NB−IoT:narrowband IoT)デバイスとして実施され得る。
[0036] 図1では、両矢印付きの実線が、UEと、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上で、このUEをサービスするように指定されたBSであるサービングBSとの間の所望の送信を示す。両矢印付きの破線は、UEとBSとの間の干渉送信を示す。
[0037] ある特定のワイヤレスネットワーク(例えば、LTE)は、ダウンリンク上で直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、アップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分化する。各サブキャリアはデータで変調され得る。一般に、変調シンボルは、OFDMに関して周波数領域内で、SC−FDMに関して時間領域内で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定され得るもので、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。例えば、サブキャリアの間隔は15kHzであり得、(「リソースブロック」と呼ばれる)最小リソース割振りは、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。従って、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ128、256、512、1024、または2048に等しいものであり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分化され得る。例えば、サブバンドは1.08MHz(例えば、6つのリソースブロック)をカバーでき、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ1、2、4、8、または16個のサブバンドが存在し得る。
[0038] 本明細書に記載された例の態様はLTE技術に関連付けられてよいが、本開示の態様はNRなどの他のワイヤレス通信システムに適用可能であり得る。NRはアップリンクおよびダウンリンク上でCPを有するOFDMを利用し、時分割複信(TDD)を使用する半二重動作向けのサポートを含み得る。100MHzのシングルコンポーネントキャリア帯域幅がサポートされ得る。NRリソースブロックは、0.1msの持続時間を超える75kHzのサブキャリア帯域幅を有する12個のサブキャリアにわたり得る。各無線フレームは、10msの長さを有する50個のサブフレームから構成され得る。この結果、各サブフレームは0.2msの長さを有し得る。各サブフレームは、データ送信のためのリンク方向(例えば、DLまたはUL)を示し得るもので、サブフレームごとのリンク方向は動的に切り替えられ得る。各サブフレームは、DL/ULデータ並びにDL/UL制御データを含み得る。NR用のULおよびDLのサブフレームは、図6および図7に関して下記でより詳細に記載される通りであり得る。ビームフォーミングがサポートされ得るもので、ビーム方向が動的に構成され得る。プリコーディングを有するMIMO送信もサポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、8ストリームまで、およびUEあたり2ストリームまでのマルチレイヤDL送信を有する、8個までの送信アンテナをサポートし得る。UEあたり2ストリームまでのマルチレイヤ送信がサポートされ得る。8個までのサービングセルを有する複数のセルのアグリゲーションがサポートされ得る。あるいは、NRはOFDMベース以外の異なるエアインターフェースをサポートし得る。NRネットワークはCUおよび/またはDUなどのエンティティを含み得る。
[0039] いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされることがあり、スケジューリングエンティティ(例えば、基地局)は、それのサービスエリアまたはセル内の一部または全てのデバイスおよび機器の間の通信用のリソースを割り振る。本開示内で、以下にさらに説明されるように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の従属エンティティのためのリソースをスケジュールし、割り当て、再構成し、解放することに関与し得る。すなわち、スケジュールされた通信の場合、従属エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEが、1つまたは複数の従属エンティティ(例えば、1つまたは複数の他のUE)のためのリソースをスケジュールするスケジューリングエンティティとして機能し得る。この例において、UEはスケジューリングエンティティとして機能しており、他のUEは、ワイヤレス通信のためにUEによってスケジュールされたリソースを利用する。UEは、ピアツーピア(P2P)ネットワークおよび/またはメッシュネットワークにおいて、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、複数のUEが、スケジューリングエンティティとの通信に加えて、互いに、随意に(optionally)直接通信し得る。
[0040] ゆえに、時間周波数リソースへのスケジュールされたアクセスを伴うもので、セルラー構成、P2P構成、およびメッシュ構成を有するワイヤレス通信ネットワークでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数の従属エンティティが、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。
[0041] 上述されたように、RANは、1つのCUと複数のDUとを含み得る。NR BS(例えば、eNB、5GノードB、ノードB、送受信点(TRP)、アクセスポイント(AP:access point))は、1つまたは複数のBSに対応し得る。NRセルは、アクセスセル(ACell:access cell)またはデータオンリーセル(DCell:data only cell)として構成できる。例えば、RAN(例えば、集約ユニットまたは分散ユニット)は、セルを構成できる。DCellは、キャリアアグリゲーションまたはデュアル接続性に使用されるが、初期アクセス、セル選択/再選択、またはハンドオーバに使用されないセルであり得る。場合によって、DCellは同期信号を送信しなくてもよく、場合場合によって、DCellはSSを送信してもよい。NR BSは、セルタイプを示すダウンリンク信号をUEに送信し得る。セルタイプ指示に基づいて、UEはNR BSと通信し得る。例えば、UEは、示されたセルタイプに基づいて、セル選択、アクセス、ハンドオーバ、および/または測定を考慮するようにNR BSを決定し得る。
[0042] 図2は、図1によって示されたワイヤレス通信システムにおいて実施され得る、分散無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)200の例示的な論理アーキテクチャを示す。5Gアクセスノード206は、アクセスノードコントローラ(ANC)202を含み得る。ANCは、分散RAN200の集約ユニット(CU)であり得る。次世代コアネットワーク(NG−CN:next generation core network)204へのバックホールインターフェースはANCで終端し得る。隣接する次世代アクセスノード(NG−AN)へのバックホールインターフェースはANCで終端し得る。ANCは、(BS、NR BS、ノードB、5G NB、AP、gNB、または何らかの他の用語で呼ばれることもある)1つまたは複数のTRP208を含み得る。上述されたように、TRPは「セル」と同義で使用され得る。
[0043] TRP208はDUであり得る。TRPは、1つのANC(ANC202)または2つ以上のANC(図示せず)に接続され得る。例えば、RAN共有、サービスとしての無線(RaaS:radio as a service)、およびサービス固有AND展開の場合、TRPは2つ以上のANCに接続され得る。TRPは1つまたは複数のアンテナポートを含み得る。TRPは、UEにトラフィックを個別(例えば、動的選択)または一緒(例えば、ジョイント送信)にサービスするように構成され得る。
[0044] ローカルアーキテクチャ200は、フロントホール定義を示すために使用され得る。別々の展開タイプにわたってフロントホール解決策をサポートするアーキテクチャが定義され得る。例えば、アーキテクチャは、送信ネットワーク能力(例えば、帯域幅、待ち時間、および/またはジッタ)に基づき得る。
[0045] アーキテクチャは、LTEと特徴および/または構成要素を共有し得る。態様によれば、次世代AN(NG−AN:next generation AN)210は、NRとのデュアル接続性をサポートし得る。NG−ANは、LTEおよびNR用の共通フロントホールを共有し得る。
[0046] アーキテクチャは、TRP208間およびTRP208中の調整を可能にし得る。例えば、調整は、ANC202を介してTRP内および/またはTRP間で事前設定され得る。態様によれば、TRP間インターフェースは必要とされなくても/存在しなくてもよい。
[0047] 態様によれば、アーキテクチャ200内に分割された論理機能の動的構成が存在し得る。図5を参照してより詳細に記載されるように、無線リソース制御(RRC)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤ、および物理(PHY)レイヤが、DUまたはCU(例えば、それぞれTRPまたはANC)に適応して配置され得る。いくつかの態様によれば、BSは、集約ユニット(CU)(例えば、ANC202)および/または1つもしくは複数の分散ユニット(例えば、1つもしくは複数のTRP208)を含み得る。
[0048] 図3は、本開示の態様による、分散RAN300の例示的な物理アーキテクチャを示す。集中型コアネットワークユニット(C−CU:centralized core network unit)302は、コアネットワーク機能をホストし得る。C−CUは中央に展開され得る。C−CU機能は、ピーク容量を処理することを目指して、(例えば、アドバンストワイヤレスサービス(AWS:advanced wireless service)に)オフロードされ得る。
[0049] 集中型RANユニット(C−RU:centralized RAN unit)304は、1つまたは複数のANC機能をホストし得る。随意に(Optionally)、C−RUはローカルにコアネットワーク機能をホストし得る。C−RUは分散された展開を有し得る。C−RUはネットワークエッジに近接し得る。
[0050] DU306は、1つまたは複数のTRP(エッジノード(EN)、エッジユニット(EU)、無線ヘッド(RH)、スマート無線ヘッド(SRH)など)をホストし得る。DUは、無線周波数(RF)機能を有するネットワークのエッジに配置され得る。
[0051] 図4は、本開示の態様を実施するために使用され得る、図1に示されたBS110およびUE120の例示的な構成要素を示す。上述されたように、BSはTRPを含み得る。BS110およびUE120の1つまたは複数の構成要素は、本開示の態様を実践するために使用され得る。例えば、UE120のアンテナ452、Tx/Rx222、プロセッサ466、458、464、および/もしくはコントローラ/プロセッサ480、並びに/またはBS110のアンテナ434、プロセッサ460、420、438、および/もしくはコントローラ/プロセッサ440は、本明細書に記載され、図13を参照して示される動作を行うために使用され得る。
[0052] 図4は、図1のBSのうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る、BS110およびUE120の設計のブロック図を示す。制限付き関連付けシナリオの場合、基地局110は図1のマクロBS110cであり得、UE120はUE120yであり得る。基地局110はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。基地局110はアンテナ434a〜434tを備え得るもので、UE120はアンテナ452a〜452rを備え得る。
[0053] 基地局110において、送信プロセッサ420は、データソース412からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ440から制御情報を受信し得る。制御情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などのためであり得る。データは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)などのためであり得る。プロセッサ420は、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを取得するために、データと制御情報とを処理(例えば、符号化およびシンボルマッピング)し得る。プロセッサ420はまた、例えば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ430は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(例えば、プリコーディング)を行い得、変調器(MOD)432a〜432tに出力シンボルストリームを提供し得る。例えば、TX MIMOプロセッサ430は、RS多重化のために、本明細書に記載されたいくつかの態様を行い得る。各変調器432は、出力サンプルストリームを取得するために、(例えば、OFDMなどのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器432は、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームをさらに処理(例えば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器432a〜432tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ434a〜434tを介して送信され得る。
[0054] UE120において、アンテナ452a〜452rは、基地局110からダウンリンク信号を受信し得るもので、受信された信号をそれぞれ復調器(DEMOD)454a〜454rに提供し得る。各復調器454は、入力サンプルを取得するために、それぞれの受信された信号を調整(例えば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器454は、受信シンボルを取得するために、(例えば、OFDMなどのための)入力サンプルをさらに処理し得る。MIMO検出器456は、全ての復調器454a〜454rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を行い、検出シンボルを提供し得る。例えば、MIMO検出器456は、本明細書に記載された技法を使用して送信された検出RSを提供し得る。受信プロセッサ458は、検出シンボルを処理(例えば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120用の復号されたデータをデータシンク460に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ480に提供し得る。1つまたは複数のケースによれば、CoMP態様は、アンテナ、並びにいくつかのTx/Rx機能を、それらが分散ユニット内に存在するように提供することを含むことができる。例えば、いくつかのTx/Rx処理は集約ユニット内で行うことができるが、他の処理は分散ユニットで行うことができる。例えば、図に示された1つまたは複数の態様によれば、BSのmod/demod432は分散ユニット内にあり得る。
[0055] アップリンク上では、UE120で、送信プロセッサ464が、データソース462からの(例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)向けの)データと、コントローラ/プロセッサ480からの(例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)向けの)制御情報とを受信し処理し得る。送信プロセッサ464はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ464からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ466によってプリコーディングされ、さらに(例えば、SC−FDMなどのために)復調器454a〜454rによって処理され、基地局110に送信され得る。BS110では、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得するために、UE120からのアップリンク信号が、アンテナ434によって受信され、復調器432によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器436によって検出され、受信プロセッサ438によってさらに処理され得る。受信プロセッサ438は、復号されたデータをデータシンク439に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ440に提供し得る。
[0056] コントローラ/プロセッサ440および480は、それぞれ基地局110およびUE120での動作を指示し得る。基地局110でのプロセッサ440並びに/または他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書に記載された技法のためのプロセスを行うかまたは指示し得る。UE120でのプロセッサ480並びに/または他のプロセッサおよびモジュールも、本明細書に記載された技法のためのプロセスを行うかまたは指示し得る。メモリ442および482は、それぞれBS110およびUE120のためのデータとプログラムコードとを記憶し得る。スケジューラ444は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上のデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
[0057] 図5は、本開示の態様による、通信プロトコルスタックを実施するための例を示す図500である。図示された通信プロトコルスタックは、5Gシステム(例えば、アップリンクベースのモビリティをサポートするシステム)内で動作するデバイスによって実施され得る。図500は、無線リソース制御(RRC)レイヤ510と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ515と、無線リンク制御(RLC)レイヤ520と、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ525と、物理(PHY)レイヤ530とを含む通信プロトコルスタックを示す。様々な例では、プロトコルスタックのレイヤが、ソフトウェアの別々のモジュール、プロセッサもしくはASICの部分、通信リンクによって接続されたコロケートされていないデバイスの部分、またはそれらの様々な組合せとして実施され得る。例えば、ネットワークアクセスデバイス(例えば、AN、CU、および/もしくはDU)またはUE用のプロトコルスタックにおいて、コロケートされた実施形態およびコロケートされていない実施形態が使用され得る。
[0058] 第1のオプション505−aはプロトコルスタックの分割実施形態を示し、このプロトコルスタックの分割実施形態では、プロトコルスタックの実施が、集中型ネットワークアクセスデバイス(例えば、図2のANC202)と、分散ネットワークアクセスデバイス(例えば、図2のDU208)との間で分割(split)される。第1のオプション505−aでは、RRCレイヤ510およびPDCPレイヤ515が集約ユニットによって実施され得るもので、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530がDUによって実施され得る。様々な例において、CUおよびDUはコロケートされてもよく、コロケートされなくてもよい。第1のオプション505−aは、マクロセル、マイクロセル、またはピコセルの展開において有用なことがある。
[0059] 第2のオプション505−bはプロトコルスタックの統合実施形態を示し、この実施形態では、プロトコルスタックが、単一のネットワークアクセスデバイス(例えば、アクセスノード(AN)、新無線基地局(NR BS)、新無線ノードB(NR NB)、ネットワークノード(NN)など)において実施される。第2のオプションでは、RRCレイヤ510、PDCPレイヤ515、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530が、各々ANによって実施され得る。第2のオプション505−bは、フェムトセルの展開において有用であり得る。
[0060] ネットワークアクセスデバイスがプロトコルスタックの一部を実施するか、または全てを実施するかにかかわらず、UEは、プロトコルスタック全体(例えば、RRCレイヤ510、PDCPレイヤ515、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、およびPHYレイヤ530)を実施し得る。
[0061] 図6はDL中心サブフレームの一例を示す図600である。DL中心サブフレームは制御部分602を含み得る。制御部分602は、DL中心サブフレームの初期部分または開始部分に存在し得る。制御部分602は、DL中心サブフレームの様々な部分に対応する様々なスケジューリング情報および/または制御情報を含み得る。いくつかの構成において、制御部分602は、図6に示されたように、物理DL制御チャネル(PDCCH)であり得る。DL中心サブフレームはDLデータ部分604も含み得る。DLデータ部分604は、DL中心サブフレームのペイロードと呼ばれる場合がある。DLデータ部分604は、スケジューリングエンティティ(例えば、UEまたはBS)から従属エンティティ(例えば、UE)にDLデータを通信するために利用される通信リソースを含み得る。いくつかの構成において、DLデータ部分604は、物理DL共有チャネル(PDSCH)であり得る。
[0062] DL中心サブフレームは共通UL部分606も含み得る。共通UL部分606は、ULバースト、共通ULバースト、および/または様々な他の適切な用語で呼ばれることがある。共通UL部分606は、DL中心サブフレームの様々な他の部分に対応するフィードバック情報を含み得る。例えば、共通UL部分606は、制御部分602に対応するフィードバック情報を含み得る。フィードバック情報の非限定的な例には、ACK信号、NACK信号、HARQインジケータ、および/または様々な他の適切なタイプの情報が含まれ得る。共通UL部分606は、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順に関する情報、スケジューリング要求(SR)、および様々な他の適切なタイプの情報などの、追加または代替の情報を含み得る。図6に示されたように、DLデータ部分604の終端は、共通UL部分606の開始から時間的に分離され得る。この時間分離は、ギャップ、ガード期間、ガード間隔、および/または様々な他の適切な用語で呼ばれることがある。この分離は、DL通信(例えば、従属エンティティ(例えば、UE)による受信動作)からUL通信(例えば、従属エンティティ(例えば、UE)による送信)への切替えのための時間を提供する。上記はDL中心サブフレームの1つの例にすぎず、必ずしも本明細書に記載された態様から逸脱することなく、同様の特徴を有する代替の構造が存在してよいことを当業者は理解されよう。
[0063] 図7はUL中心サブフレームの一例を示す図700である。UL中心サブフレームは制御部分702を含み得る。制御部分702は、UL中心サブフレームの初期部分または開始部分に存在し得る。図7の制御部分702は、図6を参照して上述された制御部分と同様であり得る。UL中心サブフレームはULデータ部分704も含み得る。ULデータ部分704は、UL中心サブフレームのペイロードと呼ばれることがある。UL部分は、従属エンティティ(例えば、UE)からスケジューリングエンティティ(例えば、UEまたはBS)にULデータを通信するために利用される通信リソースを指し得る。いくつかの構成において、制御部分702は、物理DL制御チャネル(PDCCH)であり得る。
[0064] 図7に示されたように、制御部分702の終端は、ULデータ部分704の開始から時間的に分離され得る。この時間分離は、ギャップ、ガード期間、ガード間隔、および/または様々な他の適切な用語で呼ばれることがある。この分離は、DL通信(例えば、スケジューリングエンティティによる受信動作)からUL通信(例えば、スケジューリングエンティティによる送信)への切替えのための時間を提供する。UL中心サブフレームは共通UL部分706も含み得る。図7の共通UL706は、図7を参照して上述された共通UL706と同様であり得る。共通UL部分706は、チャネル品質インジケータ(CQI)に関する情報、サウンディング基準信号(SRS)、および様々な他の適切なタイプの情報を追加または代替包含し得る。上記はUL中心サブフレームの1つの例にすぎず、必ずしも本明細書に記載された態様から逸脱することなく、同様の特徴を有する代替の構造が存在してよいことを当業者は理解されよう。
[0065] いくつかの状況では、2つ以上の従属エンティティ(例えば、UE)が、サイドリンク信号を使用して互いに通信し得る。そのようなサイドリンク通信の実際の用途には、公共安全、近接サービス、UEネットワーク間中継、車両間(V2V)通信、全てのモノのインターネット(IoE)通信、IoT通信、ミッションクリティカルメッシュ、および/または様々な他の適切な用途が含まれ得る。一般に、サイドリンク信号は、スケジューリングエンティティがスケジューリングおよび/または制御の目的で利用され得る場合でも、スケジューリングエンティティ(例えば、UEまたはBS)を介する通信を中継することなく、1つの従属エンティティ(例えば、UE1)から別の従属エンティティ(例えば、UE2)に通信される信号を指し得る。いくつかの例において、サイドリンク信号は、(通常、無認可スペクトルを使用するワイヤレスローカルエリアネットワークとは異なる)認可スペクトルを使用して通信され得る。
[0066] UEは、リソースの専用セット(例えば、無線リソース制御(RRC)専用状態など)を使用してパイロットを送信することに関連付けられた構成、またはリソースの共通セット(例えば、RRC共通状態など)を使用してパイロットを送信することに関連付けられた構成を含む、様々な無線リソース構成において動作し得る。RRC専用状態において動作するとき、UEは、ネットワークにパイロット信号を送信するためのリソースの専用セットを選択し得る。RRC共通状態において動作するとき、UEは、ネットワークにパイロット信号を送信するためのリソースの共通セットを選択し得る。いずれの場合も、UEによって送信されたパイロット信号は、ANもしくはDUなどの1つもしくは複数のネットワークアクセスデバイス、またはそれらの部分によって受信され得る。各受信ネットワークアクセスデバイスは、リソースの共通セット上で送信されたパイロット信号を受信および測定するとともに、また、ネットワークアクセスデバイスがUEのためのネットワークアクセスデバイスの監視セットのメンバであるUEに割り振られたリソースの専用セット上で送信されたパイロット信号を受信および測定するように構成され得る。受信ネットワークアクセスデバイスのうちの1つもしくは複数、または受信ネットワークアクセスデバイスがパイロット信号の測定値を送信するCUは、UEのためのサービングセルを識別するために、またはUEのうちの1つもしくは複数のためのサービングセルの変更を開始するために測定値を使用し得る。
[0067] LTEでは、ネットワークが、例えば、1024スロットの動作を含み得る。この規格は、これらスロットのうちの512個までが潜在的にページングスロットとして構成されることを可能にし得る。しかしながら、現在ほとんどの事業者は、ページに割り当てられた1024個のうちの多くとも128スロットを使用している。これは、部分的に、現在そのようなネットワーク内でただ1つのP−RNTI値がサポートされるからであり得る。これは、同じスロットを有する全てのUEがページを読むために目覚め、UEに向けられたページが存在するかどうかを調べるために解析することを包含(imply)し得る。これは、UEでの過剰な電力消費および処理を生じる可能性がある。
統合アクセス制御の例
[0068] 本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、アクセス制御を行うためにユーザ機器(UE)を構成するための方法および装置に関する。この構成は、UEが別々の接続状態にある間にネットワークにアクセスすることを試みるときにUEが使用するための別々のパラメータと構成とを含み得る。
[0069] NRの場合、システムへのアクセスおよびデータ送信にUEが使用するための統合アクセス制御メカニズムが望ましい。さらに、そのような統合アクセス制御メカニズムが全てのUE接続状態(例えば、接続状態、アイドル状態、および非アクティブ状態)に適用可能であることが望ましい。統合アクセス制御を有することに対する1つの動機付けは、断片化された解決策を回避し、別々のアプリケーションおよび接続状態に対するUEの振る舞いに一貫性をもたせることである。
[0070] 現在のシステムでは、アクセス制御メカニズムがいくつかの問題を提起する。例えば、UEが比較的高い優先度を有する第1のアプリケーションにアクセスし、続いて、そうでない場合規制されるはずの低い優先度のデータを送るためにこの接続を使用することが可能である。
[0071] 従って、(例えば、LTEにおいて以前定義されたものなどの)様々な使用ケースおよびシナリオに対処できるNR用の1つの統合アクセス規制メカニズムを指定することが望ましい。将来の使用ケースおよびシナリオに対処するために、そのような統合アクセス規制メカニズムが前方互換であること、およびメカニズムがNRにおける全ての無線リソース制御(RRC)状態に適用可能であることが望ましい。
[0072] 統合アクセス規制メカニズム向けの1つの解決策は、各アクセス試行がアクセスカテゴリにマッピングされるメカニズムを有することである。例えば、そのようなマッピングは、アクセスに関係する以下のうちの1つまたは複数に基づき得る。
−アクセスをトリガするアプリケーションまたはアプリケーションのタイプ
−関係するサービス(例えば、マルチメディアテレフォニー(MMTel)ボイス、MMTELビデオ、ショートメッセージサービス(SMS))
−コールタイプ(例えば、緊急アクセス、高優先度アクセス)
−デバイス/サブスクリプションインジケータ(例えば、低優先度UE)
−シグナリング手順(例えば、NAS手順、RRC手順)
−QoS特性
本明細書で使用される(例えば、アプリケーションによる)アクセス試行という用語は、一般に、接続を確立するか、または既存の接続先にアクセスする任意の試みを指す。
[0073] 場合によって、RANによってブロードキャストされるアクセス規制パラメータは、「アクセスカテゴリ」固有(であるが、アプリケーション、サービス、コールタイプ…に不可知論的)であり得る。UEは、次いで、その固有のアクセスカテゴリのみを考慮に入れて、その後のアクセス規制チェックを行い得る。このようにして、アクセス規制チェックおよび対応する規制パラメータが統合されていると見なされ得る。
[0074] そのような解決策は、アイドルモードのUEに役立ちし得る。UEでのNASが、アイドルモードから接続モードに転移するためにアクセス層(AS)に接続を要求するとき、ASは、要求に関連付けられたアクセスカテゴリ(AC)をチェックし、このカテゴリに対するアクセスが規制されている場合、アクセスを進めないことがある。
[0075] しかしながら、非アクティブモードおよび接続モードなどの、データアプリケーションがRRCまたはNASの状態遷移なしにデータを送ることができる他の状態の場合、UEモデムは、アクセスが規制されているカテゴリにデータが関連付けられているときにこのデータを送らないようにアプリケーションを防止するために、高レベルオペレーティングシステム(HLOS)と対話しなければならない。この手法に対する1つの課題は、UEが接続状態に移動すると、アクセスカテゴリマッピングに個々のアプリケーションを適用することが難しいことである。
[0076] 特に、UEがアイドルモードから遷移するとき、またはUEが接続モードにあるとき、そのようなアクセスカテゴリが提供されることができるが、ある特定のアクセスカテゴリに対してアクセスが接続モードにあることが可能なままである持続時間は、アプリケーションを開始するトラフィック使用量が変化する可能性がある場合(または可能性があるので)、決定することが困難である。例えば、MMTelボイスコールの場合、個々のコールの開始および終了を決定することが可能であり、ユーザの期待は、ネットワークへのアクセス許可が少なくともコールの持続時間の間有効であることである。いくつかの文書を読むか、またはインターネット上の小さいビデオクリップを視るために、その日の間加入者によって散発的に使用されるウェブブラウザのようなアプリケーションの場合、許可の寿命をどのように制限するかはあまり明確でない。
[0077] 「アプリケーションがアクセスをトリガする」イベントの場合、UEが接続モードにあるときのアクセスカテゴリへのマッピングは、UEのHLOS(高レベルオペレーティングシステム)からの支援がないと可能でないことがある。この理由は、UEが接続モードにあるとき、ユーザデータがNASの関与なしにアプリケーションレイヤからPDCPに移動するので、NASは、元の要求者(例えば、アイドルモードから接続モードへの遷移をトリガしたアプリケーションまたはサービス)以外の1つまたは複数のアプリケーションまたはサービスが、接続を偶然利用するかどうかを知らないからである。同様に、「アプリケーションがアクセスをトリガする」イベントの場合、UEがアイドルモードにあるときのアクセスカテゴリへのマッピングは、UEのOS(オペレーティングシステム)の支援を必要とする。これは、特に、インターネットへのPDN接続に適用される。
[0078] しかしながら、本開示の態様は、別々の接続状態において接続先にアクセスすることを試みるときのアクセス制御に別々の規則を適用するようにユーザ機器(UE)を構成することにより、これに対処し得る。
[0079] 図8は、本開示の態様による、アクセス制御を行うためのユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための動作800を示す。
[0080] 動作800は、802で、アクセス規制パラメータを取得することによって始まるもので、アクセス規制パラメータは、UEがアクセス規制チェックを行うことを別々の状態において適用するために、アクセスカテゴリごとに別々のアクセス試行要因を含む。804で、UEは、アクセスカテゴリへのアクセス試行のマッピングに基づくとともに、UEの現在の状態のためのアクセス試行要因に依存して、アクセス規制チェックを行う。
[0081] 図9は、本開示の態様による、基地局(例えば、gNBまたは他のネットワークエンティティ)によるワイヤレス通信のための動作900を示す。例えば、動作900は、上述された図8の動作800によるアクセス制御を行うようにUEを構成するために、gNBによって行われ得る。
[0082] 動作900は、902で、アクセス規制パラメータを決定することによって始まるもので、アクセス規制パラメータは、少なくとも1つのユーザ機器(UE)がアクセス規制チェックを行うことを別々の状態において適用するために、アクセスカテゴリごとに別々のアクセス試行要因を含む。804で、基地局はアクセス規制パラメータをUEに通知する。
[0083] 本明細書で提案されたメカニズムは、接続モードの場合アプリケーションレベルの粒度を使用することが困難である場合に異なる処理を提供することによりこの課題に対処することを助け得る。手法は、例えば、ネットワークによるブロードキャストおよび/または(専用シグナリングを介する)構成を介して、UEがアクセスカテゴリに対する規制制限を知ることを想定し得る。場合によって、この情報を含むメッセージのサイズは、ブロードキャスト配信の課題を提起することがあり、専用シグナリングが好ましい場合があり、並びに/またはそのような情報が複数の送信もしくはメッセージに分割されることがある。場合によっては、専用シグナリングを介して通知されたアクセス規制パラメータに対するブロードキャストされたアクセス規制パラメータの優先度の指示が提供され得る。
[0084] アクセス試行とアクセスカテゴリとの間のマッピングは、まだ上述されたように行われ得る。しかしながら、UEが接続モードに入ると、アクセス制御を行うための新しい規則が提供される。言い換えれば、UEは、別々のRRCモードにおいて、アクセス試行要因の別々のサブセットを適用し得る。
[0085] 一例として、UEがアイドルモードまたは非アクティブモードから接続モードに遷移している場合、NASは、(LTEにおけるTFTフィルタもしくはアプリケーション識別子などの)アプリケーションタイプ、および/または上述された他の特性に基づいて、アクセスカテゴリを提供する。
[0086] UEは、接続モードにおいて異なるマッピングを適用し得る。例えば、接続モードにおいて、データトラフィックの場合、マッピングはベアラIDおよび/またはQFI(QoSフローID)および/または5QI(5G QoSインジケータ)に基づき得る。
[0087] 場合によって、UEは、QoSフローおよび/またはベアラごとにアクセスカテゴリを導出し、必要な規制を適用し得る。これは、例えば、新しいベアラ/QoSフローが追加されたとき、および/または新しいベアラ/QoSフローが始まり、規制が更新されたときに行われ得る。
[0088] 接続モードでは、シグナリングトラフィックについて、データ用のマッピングも使用できる。しかしながら、別々のシグナリング手順のための追加のマッピングも構成され得る。例えば、別々のRRC手順が、別々の優先度(例えば、NASのシグナリング対測定など)を有し得る。
[0089] 場合によって、接続モードにある間、UEはまた、非アクティブモードおよびアイドルモードにおいて使用されるべきアプリケーションレベルのマッピングで構成され得る。このような場合、UEは、接続モードにある間、マッピング用の構成情報を取得する。UEはこの情報を記憶し得るが、ネットワークによって再構成されるまでそれを適用しない(これらがネットワークによってブロードキャストされることも可能である)。
[0090] 場合によっては、UEが、(例えば、タイマに基づいて)固定された持続時間の間、アクセスパラメータアクセス規制パラメータを維持する。代替として、UEは、再構成されるまで、または別のセルに移動するまで、アクセスパラメータを維持し得る。場合によっては、例えば、そのような情報がRRCシグナリングを介して通知されたとき、UEが、トラッキングエリア更新(TAU)を行うまでマッピングを維持し得る。
[0091] ブロードキャストされる「アクセス規制パラメータ」は、カテゴリごとの規制情報とカテゴリへのアクセス試行のマッピングの両方を含み得る。場合によって、NWは、ブロードキャストされるパラメータがより高い優先度を有するか否かを示すこともあり得る。これはまた、タイマを介して、構成された(専用シグナリング)パラメータを解放することに加えて、使用できる。
[0092] 上述されたように、場合によって、アクセス情報は複数の送信/メッセージに分割され得る。例えば、5G/NRにおいて常にブロードキャストされる最小SIは限定された空間を有するので、パラメータのブロードキャストは2ステップであり得る。例えば、最小SIにおいて、NWは、追加パラメータ(アクセスマッピングからカテゴリマッピングなど)の存在を示し得るもので、UEは、例えば、それらを送るかブロードキャストするようにUEがNWに要求するオンデマンドであることができる、別のSIBを読み得る。
[0093] 本明細書で開示された方法は、記載された方法を実現するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに入れ替えられ得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正され得る。
[0094] 本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−c、並びに複数の同じ要素を用いた任意の組合せ(例えば、a−a、a−a−a、a−a−b、a−a−c、a−b−b、a−c−c、b−b、b−b−b、b−b−c、c−c、およびc−c−c、またはa、b、およびcの任意の他の順序付け)を包含するものとする。特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される「および/または」という用語は、2つ以上の項目のリストにおいて使用されるとき、リストされた項目のうちのいずれか1つが単独で採用できること、またはリストされた項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用できることを意味する。例えば、組成が構成要素A、B、および/またはCを含んでいるものとして記載される場合、その組成は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、AとCの組合せ、BとCの組合せ、またはAとBとCの組合せを含むことができる。
[0095] 本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。例えば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること(例えば、テーブル、データベース、または別のデータ構造内で探索すること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受け取ること(例えば、情報を受け取ること)、アクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどを含み得る。
[0096] 以上の説明は、当業者が本明細書に記載された様々な態様を実践することを可能にするために提供される。これら態様に対する様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書において規定された一般原理は他の態様に適用され得る。従って、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、特許請求の文言に矛盾しない全適用範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二」を意味するものではなく、「1つまたは複数」を意味するものである。例えば、本出願および添付の特許請求の範囲において使用される冠詞「a」および「an」は、別段に規定されていない限り、または単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、一般に、「1つまたは複数」を意味するものと解釈されるべきである。別段に明記されていない限り、「いくつか」という用語は1つまたは複数を指す。さらに、「または」という用語は、排他的な「または」でなく、包括的な「または」を意味するものである。すなわち、別段に規定されていない限り、または文脈から明らかでない限り、例えば、「XはAまたはBを採用する」という句は、自然包括的並べ替えのいずれかを意味するものである。すなわち、「XはAまたはBを採用する」という句は、以下のインスタンスのうちのいずれかによって満足される:XはAを採用する、XはBを採用する、またはXはAとBの両方を採用する。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって記載された様々な態様の要素の全ての構造的および機能的な等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。さらに、本明細書で開示されたものは、そうした開示が特許請求の範囲に明記されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。特許請求の範囲の要素は、その要素が「ための手段」という句を使用して明記されていない限り、または方法クレームの場合、その要素が「ためのステップ」という句を使用して記載されていない限り、米国特許法第112条第6段落の規定の下で解釈されるべきではない。
[0097] 上述された方法の様々な動作は、対応する機能を行うことが可能な任意の適切な手段によって行われ得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアの構成要素および/またはモジュールを含み得る。一般に、図に示された動作が存在する場合、それらの動作は、同様の番号を有する対応する同等のミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。
[0098] 本開示に関して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を行うように設計されたそれらの任意の組合せで実施または行われ得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実施され得る。
[0099] ハードウェアで実施される場合、例示的なハードウェア構成は、ワイヤレスノード内の処理システムを備え得る。処理システムは、バスアーキテクチャで実施され得る。バスは、処理システムの特定の用途および全体的な設計制約に依存して、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含み得る。バスは、プロセッサと、機械可読媒体と、バスインターフェースとを含む様々な回路を互いにリンクし得る。バスインターフェースは、ネットワークアダプタを、とりわけ、バスを介して処理システムに接続するために使用され得る。ネットワークアダプタは、PHYレイヤの信号処理機能を実施するために使用され得る。ユーザ端末120(図1参照)の場合、ユーザインターフェース(例えば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続され得る。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、電力管理回路などの様々な他の回路をリンクできるが、それらは当技術分野でよく知られており、従ってこれ以上記載されない。プロセッサは、1つまたは複数の汎用プロセッサおよび/または専用プロセッサで実施され得る。例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行できる他の回路が含まれる。当業者は、特定の用途およびシステム全体に課される全体的な設計制約に依存して、処理システムのための記載された機能をどのように最も良く実施するかを認識されよう。
[0100] ソフトウェアで実施される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味するように広く解釈されるべきである。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。プロセッサは、バス、および機械可読記憶媒体に記憶されたソフトウェアモジュールの実行を含む一般的な処理を管理することを担当し得る。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサがこの記憶媒体から情報を読み取ることができ、この記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。例として、機械可読媒体は、全てがバスインターフェースを介してプロセッサによってアクセスされ得る、伝送線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個のその上に記憶された命令を有するコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。代替または追加として、機械可読媒体またはその任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルがそうであり得るように、プロセッサに統合され得る。機械可読記憶媒体の例には、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、相変化メモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(登録商標)(電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、もしくは任意の他の適切な記憶媒体、またはそれらの任意の組合せが含まれ得る。機械可読媒体はコンピュータプログラム製品内で具現化され得る。
[0101] ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または多くの命令を備え得るもので、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラム間で、および複数の記憶媒体にわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体はいくつかのソフトウェアモジュールを備え得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されると、様々な機能を処理システムに行わせる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一のストレージデバイス内に常駐するか、または複数のストレージデバイスにわたって分散され得る。例として、トリガリングイベントが発生したとき、ソフトウェアモジュールはハードドライブからRAMにロードされ得る。ソフトウェアモジュールの実行中に、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のうちのいくつかをキャッシュにロードし得る。次いで、1つまたは複数のキャッシュラインが、プロセッサによる実行のために汎用レジスタファイルにロードされ得る。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及するとき、このような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行するときにプロセッサによって実施されることが理解されよう。
[0102] また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。従って、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体が、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、有形媒体)を備え得る。さらに、他の態様では、コンピュータ可読媒体が、一時的コンピュータ可読媒体(例えば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0103] 従って、いくつかの態様は、本明細書で提示された動作を行うためのコンピュータプログラム製品を備え得る。例えば、このようなコンピュータプログラム製品は、本明細書に記載された動作を行うために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。例えば、本明細書に記載され、添付の図に示された動作を行うための命令。
[0104] さらに、本明細書に記載された方法および技法を行うためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードされ、および/またはさもなければ取得されることができることを諒解されたい。例えば、そのようなデバイスは、本明細書に記載された方法を行うための手段の転送を容易にするために、サーバに結合されることができる。代替として、本明細書に記載された様々な方法は、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体)を介して提供されることができ、この記憶手段をデバイスに結合するかまたは提供することに伴って、ユーザ端末および/または基地局が様々な方法を取得できるようになる。さらに、本明細書に記載された方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の適切な技法が利用されることができる。
[0105] 特許請求の範囲は、上記に示された厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。特許請求の範囲から逸脱することなく、上述された方法および装置の構成、動作、および詳細において、様々な修正、変更、および変形が行われ得る。