本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、リソーススケジューリング方法及びデバイスに関する。
無線通信システムにおいて、ネットワークデバイスは、端末デバイスの上りバッファー(Buffer)における送信必要データ量に応じて、端末デバイスに割り当てる上りリソースを決定する必要がある。通常、端末デバイスは、ネットワークデバイスに送信すべきデータ量をバッファー状況報告(Buffer Status Report:BSR)を介して通知し、ネットワークデバイスがそれにリソースを割り当てた後、論理チャネルの優先度に基づいて、割り当てたリソースを使用する。
通信リンクの輻輳が発生すると、端末デバイスに比較的重要なデータ(あるいは優先度の高いデータ)が存在していても、伝送リソースが割り当てられないためにその部分のデータを送信できず、ユーザの体験に影響を与える可能性がある。
端末デバイスに伝送リソースがタイムリーにに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できなくなる可能性を低減し、ユーザ体験を向上させるリソーススケジューリング方法を提供する必要がある。
本発明は、端末デバイスに伝送ソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できなくなる可能性を低減し、ユーザ体験を向上させるリソーススケジューリング方法を提供する。
第1形態は、リソーススケジューリング方法を提供し、端末デバイスがバッファー状態報告(Buffer Status Report:BSR)を確定することと、前記端末デバイスがネットワークデバイスに前記BSRを送信して、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて前記端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てることとを含み、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する。
なお、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、目標タイプデータがどのようなデータであるかを予め約束しておいてもよいし、ネットワークデバイスが、指示情報によって、端末デバイスに目標タイプデータがどのようなデータであるかを知らせてもよく、本願では目標タイプデータが具体的にどのようなデータであるかを限定しない。
本願のリソーススケジューリング方法は、端末デバイスが、該端末デバイスの送信するデータに目標タイプデータが含まれることを示すバッファー状況報告をネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスが、バッファー状況報告を受信した場合に、該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。これにより、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに伝送できなくなる可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
端末デバイスは、目標タイプデータを送信する必要がない場合、従来技術のBSRをネットワークデバイスに送信することができ、ネットワークデバイスは、従来技術の方法に従って、端末デバイスにリソースを割り当てることができる。
第1の形態と結合し、第1の形態の実現可能な方式において、前記方法は、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信することをさらに含み、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に利用して前記目標タイプデータが搬送される論理チャネルのデータを伝送するように指示する。
通常、ネットワークデバイスが端末デバイスに伝送リソースを割り当てた後、端末デバイスが論理チャネルの優先度に応じて、割り当てた伝送リソースを使用するため、目標タイプデータが存在する論理チャネルの優先度が低い場合には、割り当てた伝送リソースを使用して目標タイプデータを送信することができない。本願の方法では、ネットワークデバイスは、割り当てた伝送リソースを優先的に使用して、目標タイプデータが存在する論理チャネルのデータを端末デバイスに送信するように指示情報を端末デバイスに送信することで、目標タイプデータがタイムリーに伝送されない可能性をさらに低減し、ユーザ体験を向上させる。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、
又は、
前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスに前記BSRを送信することは、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスにメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを送信することを含み、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニット(Service Data Unit:SDU)に前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
第2形態は、リソーススケジューリング方法を提供し、ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信することと、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて、前記端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てることとを含み、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する。
本願のリソーススケジューリング方法は、ネットワークデバイスが、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれていることを示すためのBSRを受信した後、当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。これにより、本願のリソーススケジューリング方法は、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
第2の形態と結合し、第2に形態の実現可能な方式において、前記方法は、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに指示情報を送信することをさらに含み、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てた伝送リソースを優先的に利用して目標タイプデータが搬送される論理チャネルの伝送データを伝送する。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、
又は、
前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信することは、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにより送信されたメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを受信することを含み、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニットSDUに前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
第3の形態は、上記の第1の形態または第1の形態の任意の可能な方式における方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的には、端末デバイスは、上記の第1の形態または第1の形態の任意の可能な実装形態における方法を実行するための機能モジュールを含む。
第4の形態は、上記の第2の形態または第2の形態の任意の可能な方式における方法を実行するためのネットワークデバイスを提供する。具体的には、ネットワークデバイスは、上記の第2の形態または第2の形態の任意の可能な実装方式における方法を実行するための機能モジュールを含む。
第5の形態は、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む端末デバイスを提供する。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは、内部接続経路を介して互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を通信し、端末デバイスに、上記の第1の形態または第1の形態の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させる。
第6の形態は、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含むネットワークデバイスを提供する。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは、内部接続経路を介して互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を通信し、ネットワークデバイスに、上記の第2の形態または第1の形態の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させる。
第7の形態は、上記の第1の形態または第1の形態の任意の可能な実装を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
第8の形態は、上記の第2の形態または第2の形態の任意の可能な実装を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
本願の実施例におけるリソーススケジューリング方法のフローチャートである。
本願の実施例におけるバッファー状態報告の模式図である。
本願の他の実施例におけるリソーススケジューリング方法のフローチャートである。
本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
本願の他の実施例における端末デバイスのブロック図である。
本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
以下、本願の実施例における技術的解決策を、本願の実施例における添付図面と併せて、明確かつ完全に説明する。
本願の実施例の技術的解決策は、例えば、グローバル移動通信( Global System of Mobile Communication:GSM )システム、符号分割多元接続( Code Division Multiple Access:CDMA )システム、広帯域符号分割多元接続( Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA )システム、汎用パケット無線サービス( General Packet Radio Service:GPRS )、ロングタームエボリューション( Long Term Evolution:LTE )システム、LTE周波数分割複信( Frequency Division Duplex:FDD )システム、LTE時分割複信( Time Division Duplex:TDD )、汎用移動通信システム( Universal Mobile Telecommunication System:UMTS )、又はグローバル相互接続マイクロ波アクセス( Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX )通信システム、及び5Gシステム、New Radioシステムに適用され得ることが理解されるべきである。
また、本願の実施例において、端末デバイスは、ユーザデバイス( User Equipment:UE )、端末装置、移動局( Mobile Station:MS )、モバイル端末( Mobile Terminal )、又は将来の5Gネットワークにおける端末デバイスなどと呼ぶことができ、無線アクセスネットワーク( Radio Access Network:RAN )を介して1つ以上のコアネットワークと通信することができ、例えば、端末は、携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)又はモバイル端末を有するコンピュータなどとすることができ、例えば、端末は、音声及び/又はデータを無線アクセスネットワークと交換する携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイルデバイスとすることもできる。
本願の実施例に係るネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークに構成され、端末デバイスに無線通信機能を提供するデバイスである。ネットワークデバイスは、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含み得る基地局であり得る。異なる無線アクセス技術を採用するシステムでは、基地局機能を有するデバイスの名称が異なる場合がある。例えば、LTEネットワークではEvolvedノードB ( Evolved NodeB、eNB又はeNodeB )と呼ばれ、第3世代( 3 rd Generation、3G )ネットワークではノードB(Node B)と呼ばれる、などである。前記ネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスであってもよい。
既存のLTEシステムにおいて、UEが上りデータを送信する必要がある場合、UEは、eNodeBがUEにどれだけの上りリソースを割り当てるかを決定するために、どのくらいのデータが送信される必要があるかを、バッファー状態報告( Buffer Status Report:BSR )によってeNodeBに通知する。
実現過程において、サービスに応じて、UEは、複数の無線ベアラ(Radio Bearer)を確立することができ、各Bearerは1つの論理チャネルに対応し、UEは、論理チャネルグループ(Logical Channel Group:LCG)に基づいてBSRを報告し、このLCGがどのくらいのデータが送信される必要があるかをeNodeBに知らせることができる。eNodeBは、UEが送信するデータがあることを知っているだけで、UEが送信する必要があるデータがどのようなデータであるかを知っていないので、通信リンクが輻輳状態にある場合、eNodeBは、このUEに上りリソースを割り当てることができず、その結果、UEが重要な上りデータを有していても、この重要なデータの一部をタイムリーに送信することができず、ユーザ体験に影響を与える可能性がある。
そこで、本願は、端末デバイスが、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを示すBSRをネットワークデバイスに送信することにより、ネットワークデバイスがBSRを受信した場合に、端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当て、伝送リソースにタイムリーに割り当てられていないデータがタイムリーに送信されない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させるリソーススケジューリング方法を提供する。
図1は本願の実施例におけるリソーススケジューリング方法を示す。図1に示すように、方法100は、S110及びS120を含む。
S110において、端末デバイスがバッファー状態報告BSRを確定し、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する。
S120において、前記端末デバイスがネットワークデバイスに前記BSRを送信して、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて前記端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てる。
本願の実施例におけるリソーススケジューリング方法は、端末デバイスが、該端末デバイスの送信するデータに目標タイプデータが含まれることを示すためのバッファー状況報告をネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスが、バッファー状況報告を受信した場合に、該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。これにより、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに伝送できなくなる可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
なお、本発明の実施例において、ネットワークデバイスと端末デバイスは、端末デバイスの論理チャネルにおいて送信するデータに目標タイプデータが含まれている場合に、端末デバイスが本発明の実施例におけるBSRをネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスが本発明の実施例におけるBSRを受信した場合に、BSRを送信する端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てることを予め約束しておいてもよい。なお、本願実施例におけるBSRは、従来技術におけるBSRとは異なり、「Critical BSR」と呼ぶことができる。
なお、本願の実施例において、端末デバイスの論理チャネルにおいて伝送されるデータのデータ量がCritical BSRにない場合、ネットワークデバイスは、現在のリンクの状況に応じて、端末デバイスに割り当てる伝送リソースを自ら決定することができる。
さらに、従来のように論理チャネルの優先度に応じて割り当てられたリソースを使用することと異なり、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれている場合には、端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に使用して、目標タイプデータが含まれている論理チャネルのデータを送信するように予め約定されている。あるいは、ネットワークデバイスは、端末デバイスに、割り当てられた伝送リソースを優先的に使用して、目標タイプデータが伝送された論理チャネルのデータを送信するように指示する指示情報を送信することができる。
選択可能で、一例として、本願のCritical BSRは、論理チャネルに対するBSRであっても良く、BSRがCritical BSRであることを示すための表示ビットがCritical BSRに含む。この場合も、ネットワークデバイスは、Critical BSRに対応する論理チャネルに専用リソースを割り当てることができる。例えば、ネットワークデバイスは、伝送リソースを割り当てるための情報において論理チャネルの識別子を搬送し、端末デバイスは、割り当てられた伝送リソースを決定した後、割り当てられた伝送リソースのみを論理チャネルにおけるデータの伝送に使用する。
さらに、Critical BSRが1つの論理チャネルのみに対する場合、当該Critical BSRは、論理チャネル内で伝送されるデータのデータ量を搬送することもでき、または当該Critical BSRは、目標タイプデータを含むパケットのサイズを搬送することもでき、および/または当該Critical BSRは、論理チャネル内の目標タイプデータの位置を搬送することもできる。この場合、ネットワークデバイスが端末デバイスに適当なサイズの伝送リソースを割り当てることが可能となる。
選択可能で、一例として、本願のCritical BSRは、1つの論理チャネルグループに対するものであってもよい。ネットワークデバイスは、Critical BSRを、端末デバイスに送信されるメディアアクセス制御プロトコルデータユニット( Media Access Control Protocol Data Unit:MAC PDU )に搬送されることができる。この場合、BSRがCritical BSRであるか否かを示すために、MACサブヘッダ( Sub−head )内の論理チャネル識別子( Logical Channel Identify:LCID )フィールド内の予約ビット(Reserved)を使用することができる。表1は、従来のプロトコルにおけるLCID値( Values )と、その示す具体的な意味との対応関係を示している。本願の実施例において、01011-11000間の任意の数値を用いてBSRがCriticalを表すことができる。
さらに、本願のCritical BSRが論理チャネルグループに対する場合、Critical BSRには、目標タイプデータの関連情報が含まれ、目標タイプデータの関連情報は、目標タイプデータの関連情報が搬送される論理チャネルを示す第1の情報、目標タイプデータの関連情報に関連する目標データ量を示す第2の情報、及び、論理チャネルにおける目標タイプデータの位置を示す第3の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。ここで、論理チャネル内の目標タイプデータの位置は、目標タイプデータがこの論理チャネル内でスケジューリングされる順序を意味すると理解され得る。
具体的に、いくつかの実施形態において、目標タイプデータの関連情報が第1の情報を含む場合、ネットワークデバイスは、目標タイプデータの関連情報を搬送する論理チャネルに対して優先的に伝送リソースを構成することができ、例えば、目標タイプデータを搬送する論理チャネルの識別情報を、伝送リソースを構成する情報において搬送することができ、端末デバイスは、割り当てられた伝送リソースを決定した後、論理チャネルにおいてデータを送信するために割り当てられた伝送リソースのみを使用する。前記目標タイプデータの関連情報が前記第1の情報及び前記第3の情報を含む場合、前記ネットワークデバイスは、前記目標タイプデータを伝送する論理チャネルを優先して伝送リソースを設定するとともに、前記端末デバイスに対して、前記論理チャネルにおける前記目標タイプデータの位置に応じて適切なサイズの伝送リソースを設定し、目標タイプデータをタイムリーに伝送することができるようにすることができる。
本願の実施例において、上記の目標データ量は、目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、又は、目標データ量は、目標データを搬送する論理チャネルにおいて目標タイプデータの前のデータのデータ量の和であっても良い。ここで、論理チャネルにおいて目標タイプデータの前のデータは、この論理チャネルにおいてスケジューリング順番が目標タイプデータの前のデータであると理解されても良い。
具体的に、いくつかの実施例において、ネットワークデバイスが端末デバイスに送信するメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUにCritical BSR、MAC PDU内のMACサービスデータユニット(Service Data Unit:SDU)に目標タイプデータの関連情報が含まれる。図2は本願の実施例におけるBSRの模式図である。図2に示すように、本願の実施例におけるBSRは、論理チャネルグループ(Logical Channel Group:LCG)識別子(Identify)領域及びバッファサイズ(Buffer Size)領域を含み、LCG ID領域は、BSRに対応するLCGを示し、バッファサイズ領域に目標タイプデータの関連情報が含まれる。
選択可能で、1つの例として、本願のritical BSRは、複数の論理チャネルグループに対する。端末デバイスの複数の論理チャネルグループに目標タイプデータを送信する場合、端末デバイスは、複数の論理チャネルグループに対するCritical BSRを送信する。
さらに、本願のCritical BSRが複数の論理チャネルグループに対応する場合、Critical BSRには、目標タイプデータの関連情報が含まれ、目標タイプデータの関連情報は、目標タイプデータが伝送される論理チャネル又は論理チャネルグループを示す第1の情報、目標タイプデータに関連する目標タイプデータ量を示す第2の情報、及び、目標タイプデータの論理チャネル内での位置を示す第3の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
具体的に、いくつかの実施例において、目標タイプデータの関連情報が、目標タイプデータを搬送する論理チャネルグループを示す第1の情報を含む場合、ネットワークデバイスは、目標タイプデータを搬送する論理チャネルグループに対して優先的に伝送リソースを割り当てることができ、例えば、目標タイプデータを搬送する論理チャネルグループの識別情報を、伝送リソースを割り当てる情報において搬送することができ、端末デバイスは、割り当てられた伝送リソースを決定した後、割り当てた伝送リソースのみを、論理チャネルグループ内のデータの送信に使用する。端末デバイスは、割り当てた伝送リソースを使用する際に、論理チャネルグループ内の論理チャネルの優先度に応じて伝送リソースを使用してもよいし、目標タイプデータが伝送された論理チャネル内のデータの伝送に伝送リソースを使用しておき、伝送リソースが残っている場合には、残りの伝送リソースを他の論理チャネルの優先度に応じて使用してもよい。
又は、別の実施形態において、目標タイプデータの関連情報が、目標タイプデータを搬送する論理チャネルを示す第1の情報を含む場合、ネットワークデバイスは、目標タイプデータを搬送する論理チャネルに対して優先的に伝送リソースを割り当てることができ、例えば、ネットワークデバイスは、伝送リソースを割り当てるための情報において論理チャネルの識別情報を搬送し、端末デバイスは、割り当てた伝送リソースを決定した後、割り当てた伝送リソースのみを使用して論理チャネル内のデータを送信する。
上記の全ての実施例において、ネットワークデバイスと端末デバイスは、目標タイプデータがどのようなデータであるかを予め約束しておいてもよい。例えば、メディアサービスの符号化規格(H264)では、主に3種類の符号化フレームが定義されている。ここで、完全符号化フレーム、すなわち独立静止画として符号化されたフレームをIフレーム、それよりも前のIフレームを参照して生成された差分のみを含んで符号化されたフレームをPフレーム、その前後のフレームを参照して符号化されたフレームをBフレームと呼び、Iフレームの重要度がPフレーム及びBフレームよりも高い。従って、ネットワークデバイスと端末デバイスは、予め目標タイプデータをIフレームのデータとして約束しておき、端末デバイスがIフレームのデータを送信する場合に、端末デバイスは本願の実施例のBSRをネットワークデバイスに送信することで、ネットワークデバイスは当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てることができる。
以上、図1及び図2を参照して端末デバイス側から本発明の一実施例によるリソーススケジューリング方法を詳細に説明したが、図3を参照してネットワークデバイス側から本発明の実施例によるリソーススケジューリング方法を詳細に説明する。なお、ネットワークデバイス側で説明したネットワークデバイスと端末デバイスとのインタラクションについては、端末デバイス側で説明したものと同様であるため、重複を避けるため、適宜説明を省略する。
図3は本願の他の実施例におけるリソーススケジューリング方法であり、図3に示すように、方法200は、S210及びS220を含む。
S210において、ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信し、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する。
S220において、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて、前記端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てる。
そして、本願の実施例におけるリソーススケジューリング方法は、ネットワークデバイスが、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれているBSRを受信した後、当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。これにより、本願のリソーススケジューリング方法は、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記方法は、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに指示情報を送信することをさらに含み、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に利用して前記目標タイプデータが搬送される論理チャネルの伝送データを伝送するように指示する。
本願の実施例において、選択可能で、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、又は、前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
本願の実施例において、選択可能で、S210は、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにより送信されたメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを受信することを含み、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニットSDUに前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
本願の実施例に係るリソーススケジューリング方法は、図1乃至図3を参照して詳細に説明しており、以下、図4に示すように、端末デバイス10は、図4を参照して詳細に説明する。端末デバイス10は、処理モジュール11及び送受信モジュール12を含む。
処理モジュール11は、バッファー状態報告BSRを確定するように構成され、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する、前記目標タイプデータは、優先的に伝送する必要があるデータである。
送受信モジュール12は、ネットワークデバイスに前記BSRを送信するように構成され、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて前記端末デバイスに伝送リソースを優先に割り当てる。
そして、本願の実施例における端末デバイスがネットワークデバイスに端末デバイスの伝送するデータにおいて目標タイプデータが含まれるバッファー状態報告を送信して、ネットワークデバイスがバッファー状態報告を受信する際、当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。そして、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記送受信モジュール11は、さらに、前記ネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信するように構成され、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に利用して前記目標タイプデータが搬送される論理チャネルのデータを伝送するように指示する。
本願の実施例において、選択可能で、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、又は、
前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
本願の実施例において、選択可能で、前記送受信モジュール11は、さらに、前記ネットワークデバイスにメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを送信するように構成され、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニットSDUに前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
本願の実施例による端末デバイスは、本願の実施例による方法100に対応するフローを参照することができ、該端末デバイスにおける各ユニット/モジュール及び上記の他の動作及び/又は機能は、それぞれ方法100における対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
図5は本願の実施例におけるネットワークデバイスを示し、図5に示すように、ネットワークデバイス20は、送受信モジュール21及び処理モジュール22を含む。
送受信モジュール21は、端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信するように構成され、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する、
処理モジュール22は、前記BSRに基づいて、前記端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てるように構成される。
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを示すBSRを受信した後、当該端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てる。そして、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記送受信モジュール21は、さらに、前記端末デバイスに指示情報を送信するように構成され、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に利用して前記目標タイプデータが搬送される論理チャネルの伝送データを伝送するように指示する。
本願の実施例において、選択可能で、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、又は、
前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
本願の実施例において、選択可能で、前記送受信モジュール21は、さらに、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにより送信されたメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを受信するように構成され、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニットSDUに前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
本願の実施例によるネットワークデバイスは、本願の実施例による方法200に対応するフローを参照することができ、該ネットワークデバイスにおける各ユニット/モジュール及び上記の他の動作及び/又は機能は、それぞれ方法200における対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
図6は、本願の他の実施例に係る端末デバイスを示す。図6に示すように、端末デバイス100は、プロセッサ110と、プロセッサ110に接続されたトランシーバ120とを含み、任意選択的に、ネットワークデバイス100は、プロセッサ110に接続されたメモリ130とをさらに含む。プロセッサ110、メモリ130、及びトランシーバ120は、内部接続経路を介して互いに通信し得る。プロセッサ110は、バッファー状態報告BSRを確定し、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示し、前記目標タイプデータは、優先的に伝送する必要があるデータであり、トランシーバ120は、BSRを端末デバイスに優先的に送信し、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて前記端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。
そして、本願の実施例における端末デバイスがネットワークデバイスに端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを示すバッファー状態報告を送信して、ネットワークデバイスがバッファー状態報告を受信する際、当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。そして、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例による端末デバイス100は、本願の実施例による端末デバイス10に対応するフローを参照することができ、該端末デバイスにおける各ユニット/モジュール及び上記の他の動作及び/又は機能は、それぞれ方法100における対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
図7は、本願の他の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図を示し、図7に示すように、ネットワークデバイス200は、プロセッサ210と、プロセッサ210に接続されたトランシーバ220とを含み、任意選択的に、プロセッサ210に接続されたメモリ230を備える。プロセッサ210、メモリ230、及びトランシーバ220は、内部接続経路を介して互いに通信し得る。ここで、トランシーバ220は、端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信するように構成され、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示し、前記プロセッサ210は、前記BSRに基づいて前記端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを示すBSRを受信した後、当該端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てる。そして、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例によるネットワークデバイス200は、本願の実施例によるネットワークデバイス20に対応し、該ネットワークデバイスにおける各ユニット/モジュール及び上記の他の動作及び/又は機能は、それぞれ方法200における対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
本願の実施形態のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることが理解される。実施において、上述した方法の実施形態のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal Processor:DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit:ASIC )、既存のプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array:FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本出願の実施形態に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施形態に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
本発明の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( Read−Only Memory:ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( Programmable ROM:PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Erasable PROM:EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Electrically EPROM:EEPROM )、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory:RAM )であってよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ( Static RAM:SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM:DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM:SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM )、エンハンスメント型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM:ESDRAM )、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM:SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM:DR RAM )など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本開示の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、デバイス及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、デバイス、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記のデバイスの実施形態は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、又はいくつかの特徴が省略されてもよいし、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施形態の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
また、本発明の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよいし、各部は、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本発明の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に本発明の様々な実施形態に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、リムーバブルハードディスク、Read−Only Memory、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、リソーススケジューリング方法及びデバイスに関する。
無線通信システムにおいて、ネットワークデバイスは、端末デバイスの上りバッファー(Buffer)における送信必要データ量に応じて、端末デバイスに割り当てる上りリソースを決定する必要がある。通常、端末デバイスは、ネットワークデバイスに送信すべきデータ量をバッファー状況報告(Buffer Status Report:BSR)を介して通知し、ネットワークデバイスがそれにリソースを割り当てた後、論理チャネルの優先度に基づいて、割り当てたリソースを使用する。
通信リンクの輻輳が発生すると、端末デバイスに比較的重要なデータ(あるいは優先度の高いデータ)が存在していても、伝送リソースが割り当てられないためにその部分のデータを送信できず、ユーザの体験に影響を与える可能性がある。
端末デバイスに伝送リソースがタイムリーにに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できなくなる可能性を低減し、ユーザ体験を向上させるリソーススケジューリング方法を提供する必要がある。
本発明は、端末デバイスに伝送ソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できなくなる可能性を低減し、ユーザ体験を向上させるリソーススケジューリング方法を提供する。
第1形態は、リソーススケジューリング方法を提供し、端末デバイスがバッファー状態報告(Buffer Status Report:BSR)を確定することと、前記端末デバイスがネットワークデバイスに前記BSRを送信して、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて前記端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てることとを含み、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する。
なお、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、目標タイプデータがどのようなデータであるかを予め約束しておいてもよいし、ネットワークデバイスが、指示情報によって、端末デバイスに目標タイプデータがどのようなデータであるかを知らせてもよく、本願では目標タイプデータが具体的にどのようなデータであるかを限定しない。
本願のリソーススケジューリング方法は、端末デバイスが、該端末デバイスの送信するデータに目標タイプデータが含まれることを示すバッファー状況報告をネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスが、バッファー状況報告を受信した場合に、該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。これにより、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに伝送できなくなる可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
端末デバイスは、目標タイプデータを送信する必要がない場合、従来技術のBSRをネットワークデバイスに送信することができ、ネットワークデバイスは、従来技術の方法に従って、端末デバイスにリソースを割り当てることができる。
第1の形態と結合し、第1の形態の実現可能な方式において、前記方法は、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信することをさらに含み、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に利用して前記目標タイプデータが搬送される論理チャネルのデータを伝送するように指示する。
通常、ネットワークデバイスが端末デバイスに伝送リソースを割り当てた後、端末デバイスが論理チャネルの優先度に応じて、割り当てた伝送リソースを使用するため、目標タイプデータが存在する論理チャネルの優先度が低い場合には、割り当てた伝送リソースを使用して目標タイプデータを送信することができない。本願の方法では、ネットワークデバイスは、割り当てた伝送リソースを優先的に使用して、目標タイプデータが存在する論理チャネルのデータを端末デバイスに送信するように指示情報を端末デバイスに送信することで、目標タイプデータがタイムリーに伝送されない可能性をさらに低減し、ユーザ体験を向上させる。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、
又は、
前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスに前記BSRを送信することは、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスにメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを送信することを含み、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニット(Service Data Unit:SDU)に前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
第1の形態及びその実現方式と結合し、第1の形態の他の実現方式において、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
第2形態は、リソーススケジューリング方法を提供し、ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信することと、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて、前記端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てることとを含み、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する。
本願のリソーススケジューリング方法は、ネットワークデバイスが、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれていることを示すためのBSRを受信した後、当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。これにより、本願のリソーススケジューリング方法は、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
第2の形態と結合し、第2に形態の実現可能な方式において、前記方法は、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに指示情報を送信することをさらに含み、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てた伝送リソースを優先的に利用して目標タイプデータが搬送される論理チャネルの伝送データを伝送する。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、
又は、
前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信することは、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにより送信されたメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを受信することを含み、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニットSDUに前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
第2の形態及びその実現方式と結合し、第2の形態の他の実現方式において、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
第3の形態は、上記の第1の形態または第1の形態の任意の可能な方式における方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的には、端末デバイスは、上記の第1の形態または第1の形態の任意の可能な実装形態における方法を実行するための機能モジュールを含む。
第4の形態は、上記の第2の形態または第2の形態の任意の可能な方式における方法を実行するためのネットワークデバイスを提供する。具体的には、ネットワークデバイスは、上記の第2の形態または第2の形態の任意の可能な実装方式における方法を実行するための機能モジュールを含む。
第5の形態は、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含む端末デバイスを提供する。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは、内部接続経路を介して互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を通信し、端末デバイスに、上記の第1の形態または第1の形態の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させる。
第6の形態は、プロセッサと、メモリと、トランシーバとを含むネットワークデバイスを提供する。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは、内部接続経路を介して互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を通信し、ネットワークデバイスに、上記の第2の形態または第1の形態の可能な実装のいずれかにおける方法を実行させる。
第7の形態は、上記の第1の形態または第1の形態の任意の可能な実装を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
第8の形態は、上記の第2の形態または第2の形態の任意の可能な実装を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
第9の形態は、装置のプロセッサ上で実行され、第1の形態または第1の形態の任意の可能な実装において上記の方法を実行するるコンピュータプログラム提供する。
第10の形態は、装置のプロセッサ上で実行され、第2の形態または第2の形態の任意の可能な実装において上記の方法を実行するコンピュータプログラム提供する。
本願の実施例におけるリソーススケジューリング方法のフローチャートである。
本願の実施例におけるバッファー状態報告の模式図である。
本願の他の実施例におけるリソーススケジューリング方法のフローチャートである。
本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
本願の他の実施例における端末デバイスのブロック図である。
本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
以下、本願の実施例における技術的解決策を、本願の実施例における添付図面と併せて、明確かつ完全に説明する。
本願の実施例の技術的解決策は、例えば、グローバル移動通信( Global System of Mobile Communication:GSM )システム、符号分割多元接続( Code Division Multiple Access:CDMA )システム、広帯域符号分割多元接続( Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA )システム、汎用パケット無線サービス( General Packet Radio Service:GPRS )、ロングタームエボリューション( Long Term Evolution:LTE )システム、LTE周波数分割複信( Frequency Division Duplex:FDD )システム、LTE時分割複信( Time Division Duplex:TDD )、汎用移動通信システム( Universal Mobile Telecommunication System:UMTS )、又はグローバル相互接続マイクロ波アクセス( Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX )通信システム、及び5Gシステム、New Radioシステムに適用され得ることが理解されるべきである。
また、本願の実施例において、端末デバイスは、ユーザデバイス( User Equipment:UE )、端末装置、移動局( Mobile Station:MS )、モバイル端末( Mobile Terminal )、又は将来の5Gネットワークにおける端末デバイスなどと呼ぶことができ、無線アクセスネットワーク( Radio Access Network:RAN )を介して1つ以上のコアネットワークと通信することができ、例えば、端末は、携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)又はモバイル端末を有するコンピュータなどとすることができ、例えば、端末は、音声及び/又はデータを無線アクセスネットワークと交換する携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイルデバイスとすることもできる。
本願の実施例に係るネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークに構成され、端末デバイスに無線通信機能を提供するデバイスである。ネットワークデバイスは、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含み得る基地局であり得る。異なる無線アクセス技術を採用するシステムでは、基地局機能を有するデバイスの名称が異なる場合がある。例えば、LTEネットワークではEvolvedノードB ( Evolved NodeB、eNB又はeNodeB )と呼ばれ、第3世代( 3 rd Generation、3G )ネットワークではノードB(Node B)と呼ばれる、などである。前記ネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスであってもよい。
既存のLTEシステムにおいて、UEが上りデータを送信する必要がある場合、UEは、eNodeBがUEにどれだけの上りリソースを割り当てるかを決定するために、どのくらいのデータが送信される必要があるかを、バッファー状態報告( Buffer Status Report:BSR )によってeNodeBに通知する。
実現過程において、サービスに応じて、UEは、複数の無線ベアラ(Radio Bearer)を確立することができ、各Bearerは1つの論理チャネルに対応し、UEは、論理チャネルグループ(Logical Channel Group:LCG)に基づいてBSRを報告し、このLCGがどのくらいのデータが送信される必要があるかをeNodeBに知らせることができる。eNodeBは、UEが送信するデータがあることを知っているだけで、UEが送信する必要があるデータがどのようなデータであるかを知っていないので、通信リンクが輻輳状態にある場合、eNodeBは、このUEに上りリソースを割り当てることができず、その結果、UEが重要な上りデータを有していても、この重要なデータの一部をタイムリーに送信することができず、ユーザ体験に影響を与える可能性がある。
そこで、本願は、端末デバイスが、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを示すBSRをネットワークデバイスに送信することにより、ネットワークデバイスがBSRを受信した場合に、端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当て、伝送リソースにタイムリーに割り当てられていないデータがタイムリーに送信されない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させるリソーススケジューリング方法を提供する。
図1は本願の実施例におけるリソーススケジューリング方法を示す。図1に示すように、方法100は、S110及びS120を含む。
S110において、端末デバイスがバッファー状態報告BSRを確定し、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する。
S120において、前記端末デバイスがネットワークデバイスに前記BSRを送信して、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて前記端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てる。
本願の実施例におけるリソーススケジューリング方法は、端末デバイスが、該端末デバイスの送信するデータに目標タイプデータが含まれることを示すためのバッファー状況報告をネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスが、バッファー状況報告を受信した場合に、該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。これにより、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに伝送できなくなる可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
なお、本発明の実施例において、ネットワークデバイスと端末デバイスは、端末デバイスの論理チャネルにおいて送信するデータに目標タイプデータが含まれている場合に、端末デバイスが本発明の実施例におけるBSRをネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスが本発明の実施例におけるBSRを受信した場合に、BSRを送信する端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てることを予め約束しておいてもよい。なお、本願実施例におけるBSRは、従来技術におけるBSRとは異なり、「Critical BSR」と呼ぶことができる。
なお、本願の実施例において、端末デバイスの論理チャネルにおいて伝送されるデータのデータ量がCritical BSRにない場合、ネットワークデバイスは、現在のリンクの状況に応じて、端末デバイスに割り当てる伝送リソースを自ら決定することができる。
さらに、従来のように論理チャネルの優先度に応じて割り当てられたリソースを使用することと異なり、ネットワークデバイスと端末デバイスとは、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれている場合には、端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に使用して、目標タイプデータが含まれている論理チャネルのデータを送信するように予め約定されている。あるいは、ネットワークデバイスは、端末デバイスに、割り当てられた伝送リソースを優先的に使用して、目標タイプデータが伝送された論理チャネルのデータを送信するように指示する指示情報を送信することができる。
選択可能で、一例として、本願のCritical BSRは、論理チャネルに対するBSRであっても良く、BSRがCritical BSRであることを示すための表示ビットがCritical BSRに含む。この場合も、ネットワークデバイスは、Critical BSRに対応する論理チャネルに専用リソースを割り当てることができる。例えば、ネットワークデバイスは、伝送リソースを割り当てるための情報において論理チャネルの識別子を搬送し、端末デバイスは、割り当てられた伝送リソースを決定した後、割り当てられた伝送リソースのみを論理チャネルにおけるデータの伝送に使用する。
さらに、Critical BSRが1つの論理チャネルのみに対する場合、当該Critical BSRは、論理チャネル内で伝送されるデータのデータ量を搬送することもでき、または当該Critical BSRは、目標タイプデータを含むパケットのサイズを搬送することもでき、および/または当該Critical BSRは、論理チャネル内の目標タイプデータの位置を搬送することもできる。この場合、ネットワークデバイスが端末デバイスに適当なサイズの伝送リソースを割り当てることが可能となる。
選択可能で、一例として、本願のCritical BSRは、1つの論理チャネルグループに対するものであってもよい。ネットワークデバイスは、Critical BSRを、端末デバイスに送信されるメディアアクセス制御プロトコルデータユニット( Media Access Control Protocol Data Unit:MAC PDU )に搬送されることができる。この場合、BSRがCritical BSRであるか否かを示すために、MACサブヘッダ( Sub−head )内の論理チャネル識別子( Logical Channel Identify:LCID )フィールド内の予約ビット(Reserved)を使用することができる。表1は、従来のプロトコルにおけるLCID値( Values )と、その示す具体的な意味との対応関係を示している。本願の実施例において、01011-11000間の任意の数値を用いてBSRがCriticalを表すことができる。
さらに、本願のCritical BSRが論理チャネルグループに対する場合、Critical BSRには、目標タイプデータの関連情報が含まれ、目標タイプデータの関連情報は、目標タイプデータの関連情報が搬送される論理チャネルを示す第1の情報、目標タイプデータの関連情報に関連する目標データ量を示す第2の情報、及び、論理チャネルにおける目標タイプデータの位置を示す第3の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。ここで、論理チャネル内の目標タイプデータの位置は、目標タイプデータがこの論理チャネル内でスケジューリングされる順序を意味すると理解され得る。
具体的に、いくつかの実施形態において、目標タイプデータの関連情報が第1の情報を含む場合、ネットワークデバイスは、目標タイプデータの関連情報を搬送する論理チャネルに対して優先的に伝送リソースを構成することができ、例えば、目標タイプデータを搬送する論理チャネルの識別情報を、伝送リソースを構成する情報において搬送することができ、端末デバイスは、割り当てられた伝送リソースを決定した後、論理チャネルにおいてデータを送信するために割り当てられた伝送リソースのみを使用する。前記目標タイプデータの関連情報が前記第1の情報及び前記第3の情報を含む場合、前記ネットワークデバイスは、前記目標タイプデータを伝送する論理チャネルを優先して伝送リソースを設定するとともに、前記端末デバイスに対して、前記論理チャネルにおける前記目標タイプデータの位置に応じて適切なサイズの伝送リソースを設定し、目標タイプデータをタイムリーに伝送することができるようにすることができる。
本願の実施例において、上記の目標データ量は、目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、又は、目標データ量は、目標データを搬送する論理チャネルにおいて目標タイプデータの前のデータのデータ量の和であっても良い。ここで、論理チャネルにおいて目標タイプデータの前のデータは、この論理チャネルにおいてスケジューリング順番が目標タイプデータの前のデータであると理解されても良い。
具体的に、いくつかの実施例において、ネットワークデバイスが端末デバイスに送信するメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUにCritical BSR、MAC PDU内のMACサービスデータユニット(Service Data Unit:SDU)に目標タイプデータの関連情報が含まれる。図2は本願の実施例におけるBSRの模式図である。図2に示すように、本願の実施例におけるBSRは、論理チャネルグループ(Logical Channel Group:LCG)識別子(Identify)領域及びバッファサイズ(Buffer Size)領域を含み、LCG ID領域は、BSRに対応するLCGを示し、バッファサイズ領域に目標タイプデータの関連情報が含まれる。
選択可能で、1つの例として、本願のritical BSRは、複数の論理チャネルグループに対する。端末デバイスの複数の論理チャネルグループに目標タイプデータを送信する場合、端末デバイスは、複数の論理チャネルグループに対するCritical BSRを送信する。
さらに、本願のCritical BSRが複数の論理チャネルグループに対応する場合、Critical BSRには、目標タイプデータの関連情報が含まれ、目標タイプデータの関連情報は、目標タイプデータが伝送される論理チャネル又は論理チャネルグループを示す第1の情報、目標タイプデータに関連する目標タイプデータ量を示す第2の情報、及び、目標タイプデータの論理チャネル内での位置を示す第3の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
具体的に、いくつかの実施例において、目標タイプデータの関連情報が、目標タイプデータを搬送する論理チャネルグループを示す第1の情報を含む場合、ネットワークデバイスは、目標タイプデータを搬送する論理チャネルグループに対して優先的に伝送リソースを割り当てることができ、例えば、目標タイプデータを搬送する論理チャネルグループの識別情報を、伝送リソースを割り当てる情報において搬送することができ、端末デバイスは、割り当てられた伝送リソースを決定した後、割り当てた伝送リソースのみを、論理チャネルグループ内のデータの送信に使用する。端末デバイスは、割り当てた伝送リソースを使用する際に、論理チャネルグループ内の論理チャネルの優先度に応じて伝送リソースを使用してもよいし、目標タイプデータが伝送された論理チャネル内のデータの伝送に伝送リソースを使用しておき、伝送リソースが残っている場合には、残りの伝送リソースを他の論理チャネルの優先度に応じて使用してもよい。
又は、別の実施形態において、目標タイプデータの関連情報が、目標タイプデータを搬送する論理チャネルを示す第1の情報を含む場合、ネットワークデバイスは、目標タイプデータを搬送する論理チャネルに対して優先的に伝送リソースを割り当てることができ、例えば、ネットワークデバイスは、伝送リソースを割り当てるための情報において論理チャネルの識別情報を搬送し、端末デバイスは、割り当てた伝送リソースを決定した後、割り当てた伝送リソースのみを使用して論理チャネル内のデータを送信する。
上記の全ての実施例において、ネットワークデバイスと端末デバイスは、目標タイプデータがどのようなデータであるかを予め約束しておいてもよい。例えば、メディアサービスの符号化規格(H264)では、主に3種類の符号化フレームが定義されている。ここで、完全符号化フレーム、すなわち独立静止画として符号化されたフレームをIフレーム、それよりも前のIフレームを参照して生成された差分のみを含んで符号化されたフレームをPフレーム、その前後のフレームを参照して符号化されたフレームをBフレームと呼び、Iフレームの重要度がPフレーム及びBフレームよりも高い。従って、ネットワークデバイスと端末デバイスは、予め目標タイプデータをIフレームのデータとして約束しておき、端末デバイスがIフレームのデータを送信する場合に、端末デバイスは本願の実施例のBSRをネットワークデバイスに送信することで、ネットワークデバイスは当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てることができる。
以上、図1及び図2を参照して端末デバイス側から本発明の一実施例によるリソーススケジューリング方法を詳細に説明したが、図3を参照してネットワークデバイス側から本発明の実施例によるリソーススケジューリング方法を詳細に説明する。なお、ネットワークデバイス側で説明したネットワークデバイスと端末デバイスとのインタラクションについては、端末デバイス側で説明したものと同様であるため、重複を避けるため、適宜説明を省略する。
図3は本願の他の実施例におけるリソーススケジューリング方法であり、図3に示すように、方法200は、S210及びS220を含む。
S210において、ネットワークデバイスが端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信し、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する。
S220において、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて、前記端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てる。
そして、本願の実施例におけるリソーススケジューリング方法は、ネットワークデバイスが、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれているBSRを受信した後、当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。これにより、本願のリソーススケジューリング方法は、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記方法は、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスに指示情報を送信することをさらに含み、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に利用して前記目標タイプデータが搬送される論理チャネルの伝送データを伝送するように指示する。
本願の実施例において、選択可能で、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、又は、前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
本願の実施例において、選択可能で、S210は、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにより送信されたメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを受信することを含み、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニットSDUに前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
本願の実施例に係るリソーススケジューリング方法は、図1乃至図3を参照して詳細に説明しており、以下、図4に示すように、端末デバイス10は、図4を参照して詳細に説明する。端末デバイス10は、処理モジュール11及び送受信モジュール12を含む。
処理モジュール11は、バッファー状態報告BSRを確定するように構成され、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する、前記目標タイプデータは、優先的に伝送する必要があるデータである。
送受信モジュール12は、ネットワークデバイスに前記BSRを送信するように構成され、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて前記端末デバイスに伝送リソースを優先に割り当てる。
そして、本願の実施例における端末デバイスがネットワークデバイスに端末デバイスの伝送するデータにおいて目標タイプデータが含まれるバッファー状態報告を送信して、ネットワークデバイスがバッファー状態報告を受信する際、当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。そして、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記送受信モジュール11は、さらに、前記ネットワークデバイスにより送信された指示情報を受信するように構成され、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に利用して前記目標タイプデータが搬送される論理チャネルのデータを伝送するように指示する。
本願の実施例において、選択可能で、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、又は、
前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
本願の実施例において、選択可能で、前記送受信モジュール11は、さらに、前記ネットワークデバイスにメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを送信するように構成され、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニットSDUに前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
本願の実施例による端末デバイスは、本願の実施例による方法100に対応するフローを参照することができ、該端末デバイスにおける各ユニット/モジュール及び上記の他の動作及び/又は機能は、それぞれ方法100における対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
図5は本願の実施例におけるネットワークデバイスを示し、図5に示すように、ネットワークデバイス20は、送受信モジュール21及び処理モジュール22を含む。
送受信モジュール21は、端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信するように構成され、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示する、
処理モジュール22は、前記BSRに基づいて、前記端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てるように構成される。
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを示すBSRを受信した後、当該端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てる。そして、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記送受信モジュール21は、さらに、前記端末デバイスに指示情報を送信するように構成され、前記指示情報は、前記端末デバイスが割り当てられた伝送リソースを優先的に利用して前記目標タイプデータが搬送される論理チャネルの伝送データを伝送するように指示する。
本願の実施例において、選択可能で、前記BSRが目標タイプデータの関連情報を含み、前記目標タイプデータの関連情報は、前記目標タイプデータを搬送する論理チャネル又は論理チャネルグループを示すための第一の情報、前記目標タイプデータに関する目標データ量を示すための第二の情報、及び前記目標タイプデータの論理チャネルでの位置を示すための第三の情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標データ量が前記目標タイプデータを含むデータパケットのデータ量であり、又は、
前記目標データ量が前記目標タイプデータのデータ量と前記目標タイプデータが搬送される論理チャネル内の前記目標タイプデータの前のデータのデータ量との和である。
本願の実施例において、選択可能で、前記送受信モジュール21は、さらに、前記ネットワークデバイスが前記端末デバイスにより送信されたメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを受信するように構成され、前記MAC PDUに前記BSRが含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記MAC PDU内のMACサービスデータユニットSDUに前記目標タイプデータの関連情報が含まれる。
本願の実施例において、選択可能で、前記目標タイプデータがイントラ符号化Iフレームデータである。
本願の実施例によるネットワークデバイスは、本願の実施例による方法200に対応するフローを参照することができ、該ネットワークデバイスにおける各ユニット/モジュール及び上記の他の動作及び/又は機能は、それぞれ方法200における対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
図6は、本願の他の実施例に係る端末デバイスを示す。図6に示すように、端末デバイス100は、プロセッサ110と、プロセッサ110に接続されたトランシーバ120とを含み、任意選択的に、ネットワークデバイス100は、プロセッサ110に接続されたメモリ130とをさらに含む。プロセッサ110、メモリ130、及びトランシーバ120は、内部接続経路を介して互いに通信し得る。プロセッサ110は、バッファー状態報告BSRを確定し、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示し、前記目標タイプデータは、優先的に伝送する必要があるデータであり、トランシーバ120は、BSRを端末デバイスに優先的に送信し、前記ネットワークデバイスが前記BSRに基づいて前記端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。
そして、本願の実施例における端末デバイスがネットワークデバイスに端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを示すバッファー状態報告を送信して、ネットワークデバイスがバッファー状態報告を受信する際、当該端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。そして、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例による端末デバイス100は、本願の実施例による端末デバイス10に対応するフローを参照することができ、該端末デバイスにおける各ユニット/モジュール及び上記の他の動作及び/又は機能は、それぞれ方法100における対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
図7は、本願の他の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図を示し、図7に示すように、ネットワークデバイス200は、プロセッサ210と、プロセッサ210に接続されたトランシーバ220とを含み、任意選択的に、プロセッサ210に接続されたメモリ230を備える。プロセッサ210、メモリ230、及びトランシーバ220は、内部接続経路を介して互いに通信し得る。ここで、トランシーバ220は、端末デバイスにより送信されたバッファー状態報告BSRを受信するように構成され、前記BSRは、前記端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを指示し、前記プロセッサ210は、前記BSRに基づいて前記端末デバイスに優先的に伝送リソースを割り当てる。
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスの伝送するデータに目標タイプデータが含まれることを示すBSRを受信した後、当該端末デバイスに伝送リソースを優先的に割り当てる。そして、端末デバイスが伝送リソースにタイムリーに割り当てられないことによりデータがタイムリーに送信できない可能性を低減し、ユーザ体験を向上させることができる。
本願の実施例によるネットワークデバイス200は、本願の実施例によるネットワークデバイス20に対応し、該ネットワークデバイスにおける各ユニット/モジュール及び上記の他の動作及び/又は機能は、それぞれ方法200における対応するフローを実現するために、簡潔のために、ここでは詳しい説明を省略する。
本願の実施形態のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることが理解される。実施において、上述した方法の実施形態のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal Processor:DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit:ASIC )、既存のプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array:FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本出願の実施形態に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施形態に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
本発明の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( Read−Only Memory:ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( Programmable ROM:PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Erasable PROM:EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Electrically EPROM:EEPROM )、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory:RAM )であってよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ( Static RAM:SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM:DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM:SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM )、エンハンスメント型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM:ESDRAM )、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM:SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM:DR RAM )など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本開示の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、デバイス及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、デバイス、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記のデバイスの実施形態は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、又はいくつかの特徴が省略されてもよいし、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施形態の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
また、本発明の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよいし、各部は、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本発明の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に本発明の様々な実施形態に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。なお、前記記憶媒体としては、U-ディスク、リムーバブルハードディスク、Read−Only Memory、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。