[関連出願への相互参照]
この出願は、2017年3月24日付で中国専利局に出願された"ネットワークリソース構成方法及びデバイス"と題する中国特許出願第201710182073.0号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
この出願は、通信技術の分野に関し、より具体的には、干渉測定方法及び関連するデバイスに関する。
通信システムにおける非対称なアップリンクダウンリンクサービスが増加し、アップリンクダウンリンクサービス比率が絶えず変化するのに伴い、対を構成する固定の周波数スペクトラム及び固定のアップリンクダウンリンクスロット構成を使用する場合には、サービスの動的に非対称な特性を効果的にサポートすることはもはや不可能となっている。柔軟な複信の場合には、アップリンクサービス及びダウンリンクサービスの配分に基づいて、アップリンクリソース及びダウンリンクリソースを適応的に割り当てることが可能である。このことは、通信システムにおけるリソースの利用を効果的に改善することを可能とし、したがって、非対称特性に対する将来的なネットワークの要件を満たすことが可能である。
柔軟な複信技術のうちの1つの複信モードは、柔軟な周波数帯域技術であり、その柔軟な周波数帯域技術においては、周波数分割複信(Frequency Division Duplex, FDD)システムにおけるアップリンク周波数帯域のうちのいくつかは、柔軟な周波数帯域として構成される。実際の適用の際には、柔軟な周波数帯域は、あるネットワークにおけるアップリンクサービス及びダウンリンクサービスの配分に基づいて、アップリンク伝送又はダウンリンク伝送のために割り当てられ、それによって、アップリンクスペクトラムリソース及びダウンリンクスペクトラムリソースは、アップリンクサービスの要件及びダウンリンクサービスの要件に適合し、それにより、スペクトラム利用を改善する。例えば、ダウンリンクサービスの量が、あるネットワークの中でのアップリンクサービスの量よりも大きいときに、そのネットワークの中でのアップリンク伝送のために元々使用される周波数帯域を、ダウンリンク伝送のために使用される周波数帯域として構成することが可能である。
柔軟な複信技術における他の複信モードは、柔軟な時分割技術である。言い換えると、ある周波数帯域における時分割複信(Time Division Duplex, TDD)は、アップリンクサービス及びダウンリンクサービスを伝送するのに使用される。ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システムにおいては、TDDアップリンクダウンリンク構成には合計で7つの異なるサブフレーム構成モードが存在する。複数の隣接するセルにおいて複数の異なるTDD構成を使用するとき、又は、FDDの柔軟な複信におけるサービス要件に基づいて、アップリンク(Uplink, UL)周波数帯域のうちのいくつかをダウンリンク(Downlink, DL)周波数帯域として構成するときに、クロスリンク干渉、具体的にいうと、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉は、同じ時間領域リソース/周波数領域リソースにおける複数の隣接するセルの間で引き起こされる場合がある。
このことを考慮して、この出願は、干渉測定方法を提供し、その干渉測定方法は、複数の隣接するセルの間に存在するクロスリンク干渉、具体的にいうと、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定し、そして、さらに、その測定した干渉に基づいて、電力制御を実行する。
これらの目的を達成するために、この出願は、以下の複数の技術的解決方法を提供する。
第1の態様によれば、この出願は、干渉測定方法であって、第1の端末によって、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するステップであって、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、前記複数の異なる方向は、前記第1の端末と前記第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び第2の端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含む、ステップと、前記第2の端末によって、前記干渉測定リソースに関する情報及び前記干渉測定信号に関する情報に基づいて、前記干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するステップと、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記第2の端末が前記第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御するステップと、を含む、干渉測定方法を提供する。
ある1つの例では、第1の端末によって、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信する前記ステップは、前記第1の端末によって、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を受信するステップであって、前記干渉測定リソースの前記指標情報は、前記干渉測定信号を送信するための時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、第1の端末によって、前記干渉測定リソースの前記指標情報が示す前記干渉測定リソースによって、前記干渉測定信号の前記指標情報が示す前記干渉測定信号を送信するステップと、を含む。
ある1つの例では、前記第1の端末によって、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を受信する前記ステップは、前記第1の端末によって、前記第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信する前記干渉測定リソースの前記指標情報を受信するステップと、前記第1の端末によって、前記第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信する前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するステップと、を含む。
ある1つの例では、前記第1の端末によって、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を受信する前記ステップは、OAMによって、前記第1の端末のための前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を構成するステップを含む。
ある1つの例では、前記時間領域位置は、サブフレーム、スロット、ミニサブフレーム、ミニスロット、OFDMシンボル、又は、1つのOFDMシンボルよりも小さなリソースユニットを含む。
ある1つの例では、前記周波数領域位置は、周波数帯域、サブバンド、周波数オフセット、制御チャネル要素、又は、物理リソースブロックを含む。
ある1つの例では、前記空間領域位置は、送信ポート又は送信ビームに関する情報を含み、前記送信ビームに関する前記情報は、前記ビームに関連する識別子である。
ある1つの例では、前記時間領域位置は、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレーム、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレーム、PDCCH及びPDSCHを含むサブフレーム、及び、PUCCH及びPUSCHを含むサブフレームのうちのいずれか1つの中に位置する。
ある1つの例では、前記時間領域位置が、前記PDCCH、前記PUSCH、及び前記PUCCHを含む前記サブフレームの中に位置している場合には、前記干渉測定リソースは、前記PDCCHの後の1つ又は複数のOFDMシンボルであり、又は、前記時間領域位置が、前記PDCCH、前記PDSCH、及び前記PUCCHを含む前記サブフレームの中に位置している場合には、前記干渉測定リソースは、前記PUCCHの前の1つ又は複数のOFDMシンボルである。
ある1つの例では、前記干渉測定信号は、復調参照信号、チャネル状態情報参照信号、サウンディング参照信号、プリアンブル、又は新たな信号である。
ある1つの例では、前記干渉測定信号の前記指標情報は、シーケンス長さ、サイクリックシフト、物理セル識別子、及び擬似ランダムシーケンス初期値のうちの少なくとも1つを含む。
前記干渉測定信号の前記指標情報は、前記干渉測定信号のための送信ポート又は送信ビームをさらに含み、前記送信ビームは、前記ビームに関連する識別子である。
ある1つの例では、前記ビームに関連する前記識別子は、同期信号リソースブロックの時間領域識別子、同期信号の時間領域識別子、又は、参照信号の識別子を含む。
ある1つの例では、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記第2の端末が前記第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御する前記ステップは、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号の特性と前記データ信号の位置との間の関係を受信するステップであって、前記位置は、時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、前記第2の端末によって、前記第1の端末が送信する前記干渉測定信号の前記特性を決定し、そして、前記関係に基づいて、前記第1の端末が送信する前記干渉測定信号に対応する前記データ信号の前記位置を決定するステップと、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記決定された位置における前記データ信号の前記送信電力を制御するように、前記第2の端末を制御するステップと、を含む。
ある1つの例では、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号の特性と前記データ信号の位置との間の関係を受信する前記ステップは、前記第2の端末によって、第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信するとともに前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するステップを含む。
ある1つの例では、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号の特性と前記データ信号の位置との間の関係を受信する前記ステップは、OAMによって、前記干渉測定信号の前記特性と前記第2の端末のための前記データ信号の前記位置との間の前記関係を構成するステップを含む。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報、前記干渉測定信号の前記指標情報、及び、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の関係のうちいずれか1つは、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は、物理層シグナリングのうち少なくとも1つを使用することによって送信される。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報、前記干渉測定信号の前記指標情報、及び、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係のうちのいずれか1つは、RRCシグナリングを使用することによってあらかじめ構成され、物理層シグナリングを使用することによって有効化され又は無効化される。
ある1つの例では、前記第1の端末が、前記干渉測定リソースによって前記干渉測定信号を送信するときに、前記干渉測定リソース及び/又は前記干渉測定信号は、時間領域において直交するか、周波数領域において直交するか、又は、符号領域において直交する。
ある1つの例では、前記第2の端末が測定によって取得する前記干渉測定信号強度は、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度インジケータ、チャネル品質インジケータ、及び、チャネル状態インジケータのうちの1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記第2の端末が前記第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御する前記ステップは、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度とアップリンク変調及び符号化スキームとの間の対応関係に基づいて、前記第2のネットワークデバイスへの前記アップリンク変調及び符号化スキームを決定するステップ、又は、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度と送信電力制御パラメータとの間の対応関係に基づいて、前記第2のネットワークデバイスへのアップリンク送信電力を決定するステップ、を含む。
ある1つの例では、前記第2の端末は、前記第2のネットワークデバイスが送信するシグナリングを受信し、前記シグナリングは、前記干渉測定信号強度と前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の前記対応関係、及び/又は、前記干渉測定信号強度と前記送信電力制御パラメータとの間の前記対応関係を含む。
ある1つの例では、前記シグナリングは、無線リソース制御シグナリング、MAC層シグナリング、又は、物理層シグナリングのうちの少なくとも1つである。
ある1つの例では、前記物理層シグナリングは、アップリンクグラントシグナリング又はダウンリンク制御情報の中のシグナリングである。
ある1つの例では、前記送信電力制御パラメータは、ターゲット電力値、経路損失補償係数、閉ループ送信電力値、及びクロスリンク干渉パラメータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、干渉測定が中期的な干渉測定又は長期的な干渉測定であるときに、前記クロスリンク干渉パラメータは、より上位の層のシグナリングを使用することによって、前記第2のネットワークデバイスによって前記第2の端末に送信されるか、又は、干渉測定が短期的な干渉測定であるときに、前記クロスリンク干渉パラメータは、MAC層シグナリング又は物理層シグナリングを使用することによって、前記第2のネットワークデバイスによって前記第2の端末に送信される。
ある1つの例では、前記干渉測定信号強度と前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の前記対応関係は、干渉測定信号強度レベルと前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の対応関係を含む。
ある1つの例では、前記干渉測定信号強度と前記送信電力制御パラメータとの間の前記対応関係は、干渉測定信号強度レベルと前記送信電力制御パラメータとの間の対応関係を含む。
ある1つの例では、前記強度レベルは、信号強度しきい値に基づいて決定される。
第2の態様によれば、この出願は、干渉測定方法であって、
第2の端末によって、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するステップであって、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、前記複数の異なる方向は、第1の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び前記第2の端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含む、ステップと、前記第1の端末によって、前記干渉測定リソースに関する情報及び前記干渉測定信号に関する情報に基づいて、前記干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するステップと、を含む、干渉測定方法を提供する。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1の端末によって、前記第1のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するステップをさらに含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1のネットワークデバイスによって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記第1のネットワークデバイスが前記第1の端末にデータ信号を送信する電力を制御するステップをさらに含む。
ある1つの例では、前記第1の端末が測定によって取得する前記干渉測定信号強度のタイプは、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度インジケータ、チャネル品質インジケータ、及び、チャネル状態インジケータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1の端末によって、前記干渉測定信号強度の前記タイプとアップリンク方向との間の関連性関係を確立するステップをさらに含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するステップをさらに含む。
ある1つの例では、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信する前記ステップは、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUCCHの中に位置する予約されているリソース、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUSCH又は前記PUCCHの中に位置する予約されているリソースを含む2つのリソースのうちのいずれかを使用することによって、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するステップを含む。
ある1つの例では、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度を送信する前記ステップは、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUCCHの中に位置する予約されているリソース、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUSCH又は前記PUCCHの中に位置する予約されているリソースを含む2つのリソースのうちのいずれかを使用することによって、前記干渉測定信号強度を送信するステップを含む。
ある1つの例では、前記予約されているリソースは、前記第1のネットワークデバイスが送信するRRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つに含まれる。
第3の態様によれば、この出願は、干渉測定方法であって、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスに、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するステップであって、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である、ステップと、前記第2のネットワークデバイスによって、前記干渉測定リソースに関する情報及び前記干渉測定信号に関する情報に基づいて、前記干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するステップと、を含む、干渉測定方法を提供する。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第2のネットワークデバイスによって前記第1のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するステップをさらに含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1のネットワークデバイスによって第1の端末に、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を送信し、それによって、前記第1の端末は、前記指標情報に基づいて、受信したデータに対してレートマッチング又はデータパンクチャリング操作を実行する、ステップをさらに含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第2のネットワークデバイスによって第2の端末に、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を送信し、それによって、前記第2の端末は、前記指標情報に基づいて、アップリンク伝送されたデータに対してレートマッチング又はデータパンクチャリング操作を実行する、ステップをさらに含む。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報は、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって送信される。
第4の態様によれば、この出願は、端末であって、干渉測定リソースの指標情報及び/又は干渉測定信号の指標情報を受信するように構成される受信機であって、前記干渉測定リソースの前記指標情報は、前記干渉測定信号を送信するための時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含む、受信機と、前記干渉測定リソースの前記指標情報が示す前記干渉測定リソースによって、前記干渉測定信号の前記指標情報が示す前記干渉測定信号を送信するように構成される送信機と、を含み、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である、端末を提供する。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、第1のネットワークデバイス又は第2のネットワークデバイスが送信する前記干渉測定リソースの前記指標情報を受信し、そして、前記第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信する前記干渉測定信号の前記指標情報を受信する、ように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、OAMによって前記第1の端末のために構成される前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記時間領域位置は、サブフレーム、スロット、ミニサブフレーム、ミニスロット、OFDMシンボル、又は、1つのOFDMシンボルよりも小さなリソースユニットを含む。
ある1つの例では、前記周波数領域位置は、周波数帯域、サブバンド、周波数オフセット、制御チャネル要素、又は、物理リソースブロックを含む。
ある1つの例では、前記空間領域位置は、送信ポート又は送信ビームに関する情報を含み、前記送信ビームに関する前記情報は、前記ビームに関連する識別子である。
ある1つの例では、前記時間領域位置は、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレーム、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレーム、PDCCH及びPDSCHを含むサブフレーム、及び、PUCCH及びPUSCHを含むサブフレームのうちのいずれか1つの中に位置する。
ある1つの例では、前記時間領域位置が、前記PDCCH、前記PUSCH、及び前記PUCCHを含む前記サブフレームの中に位置している場合には、前記干渉測定リソースは、前記PDCCHの後の1つ又は複数のOFDMシンボルであり、又は、前記時間領域位置が、前記PDCCH、前記PDSCH、及び前記PUCCHを含む前記サブフレームの中に位置している場合には、前記干渉測定リソースは、前記PUCCHの前の1つ又は複数のOFDMシンボルである。
ある1つの例では、前記干渉測定信号は、復調参照信号、チャネル状態情報参照信号、サウンディング参照信号、プリアンブル、又は新たな信号である。
ある1つの例では、前記干渉測定信号の前記指標情報は、シーケンス長さ、サイクリックシフト、物理セル識別子、及び擬似ランダムシーケンス初期値のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの例では、前記干渉測定信号の前記指標情報は、前記干渉測定信号のための送信ポート又は送信ビームをさらに含み、前記送信ビームは、前記ビームに関連する識別子である。
ある1つの例では、前記ビームに関連する前記識別子は、同期信号リソースブロックの時間領域識別子、同期信号の時間領域識別子、又は、参照信号の識別子を含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを受信するように構成されることを含み、前記シグナリングは、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、RRCシグナリングを受信するように構成され、前記RRCシグナリングは、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報をあらかじめ構成するのに使用され、そして、物理層シグナリングを受信するように構成され、前記物理層シグナリングは、前記干渉測定リソースの前記あらかじめ構成された指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記あらかじめ構成された指標情報を有効化し又は無効化するのに使用されることを含む。
ある1つの例では、前記送信機が、前記干渉測定リソースによって前記干渉測定信号を送信するときに、前記干渉測定リソース及び/又は前記干渉測定信号は、時間領域において直交するか、周波数領域において直交するか、又は、符号領域において直交する。
第5の態様によれば、この出願は、端末であって、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他の端末が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得し、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、前記複数の異なる方向は、前記他の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び当該端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含み、そして、前記干渉測定信号強度に基づいて、当該端末が前記第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御する、ように構成されるプロセッサを含む、端末を提供する。
ある1つの例では、当該端末は、前記干渉測定信号の特性と前記データ信号の位置との間の関係を受信するように構成される受信機をさらに含み、前記位置は、時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含み、前記プロセッサが、前記干渉測定信号強度に基づいて、当該端末が前記第2のネットワークデバイスに前記データ信号を送信する前記電力を制御するように構成されることは、前記プロセッサが、特に、第1の端末が送信する前記干渉測定信号の前記特性を決定し、前記関係に基づいて、前記第1の端末が送信する前記干渉測定信号に対応する前記データ信号の前記位置を決定し、そして、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記決定された位置における前記データ信号の前記送信電力を制御するように、前記第2の端末を制御する、ように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、前記第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信するとともに前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、OAMによって前記第2の端末のために構成される前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを受信するように構成されることを含み、前記シグナリングは、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、RRCシグナリングを受信するように構成され、前記RRCシグナリングは、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係をあらかじめ構成するのに使用され、そして、物理層シグナリングを受信するように構成され、前記物理層シグナリングは、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記あらかじめ構成された関係を有効化し又は無効化するのに使用されることを含む。
ある1つの例では、前記プロセッサが測定によって取得する前記干渉測定信号強度は、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度インジケータ、チャネル品質インジケータ、及び、チャネル状態インジケータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、前記プロセッサが、前記干渉測定信号強度に基づいて、当該端末が前記第2のネットワークデバイスに前記データ信号を送信する前記電力を制御するように構成されることは、前記プロセッサが、特に、前記干渉測定信号強度とアップリンク変調及び符号化スキームとの間の対応関係に基づいて、前記第2のネットワークデバイスへの前記アップリンク変調及び符号化スキームを決定するか、又は、前記干渉測定信号強度と送信電力制御パラメータとの間の対応関係に基づいて、前記第2のネットワークデバイスへのアップリンク送信電力を決定する、ように構成されることを含む。
ある1つの例では、当該端末は、前記第2のネットワークデバイスが送信するシグナリングを受信するように構成される受信機をさらに含み、前記シグナリングは、前記干渉測定信号強度と前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の前記対応関係、及び/又は、前記干渉測定信号強度と前記送信電力制御パラメータとの間の前記対応関係を含む。
ある1つの例では、前記シグナリングは、無線リソース制御シグナリング、MAC層シグナリング、又は、物理層シグナリングのうちの少なくとも1つである。
ある1つの例では、前記物理層シグナリングは、アップリンクグラントシグナリング又はダウンリンク制御情報の中のシグナリングである。
ある1つの例では、前記送信電力制御パラメータは、ターゲット電力値、経路損失補償係数、閉ループ送信電力値、及びクロスリンク干渉パラメータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、受信機は、干渉測定が中期的な干渉測定又は長期的な干渉測定であるときに、前記第2のネットワークデバイスがより上位の層のシグナリングを使用することによって第2の端末に送信する前記クロスリンク干渉パラメータを受信するか、又は、干渉測定が短期的な干渉測定であるときに、前記第2のネットワークデバイスがMAC層シグナリング又は物理層シグナリングを使用することによって第2の端末に送信する前記クロスリンク干渉パラメータを受信する、ように構成される。
ある1つの例では、前記干渉測定信号強度と前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の前記対応関係は、干渉測定信号強度レベルと前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の対応関係を含む。
ある1つの例では、前記干渉測定信号強度と前記送信電力制御パラメータとの間の前記対応関係は、干渉測定信号強度レベルと前記送信電力制御パラメータとの間の対応関係を含む。
ある1つの例では、前記強度レベルは、信号強度しきい値に基づいて決定される。
第6の態様によれば、この出願は、端末であって、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他の端末が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するように構成されるプロセッサを含み、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、前記複数の異なる方向は、前記他の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び当該端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含む、端末を提供する。
ある1つの例では、当該端末は、前記第1のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するように構成される送信機をさらに含む。
ある1つの例では、前記プロセッサが測定によって取得する前記干渉測定信号強度のタイプは、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度インジケータ、チャネル品質インジケータ、及び、チャネル状態インジケータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、前記プロセッサは、さらに、前記干渉測定信号強度の前記タイプとアップリンク方向との間の関連性関係を確立するように構成される。
ある1つの例では、当該端末は、前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するように構成される送信機をさらに含む。
ある1つの例では、前記送信機が、前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するように構成されることは、前記送信機が、特に、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUCCHの中に位置する予約されているリソース、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUSCH又は前記PUCCHの中に位置する予約されているリソースを含む2つのリソースのうちのいずれかを使用することによって、前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記送信機が、前記第1のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するように構成されることは、前記送信機が、特に、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUCCHの中に位置する予約されているリソース、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUSCH又は前記PUCCHの中に位置する予約されているリソースを含む2つのリソースのうちのいずれかを使用することによって、前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度を送信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記予約されているリソースは、前記第1のネットワークデバイスが送信するRRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つに含まれる。
第7の態様によれば、この出願は、さらに、ネットワークデバイスであって、他のネットワークデバイスに、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するように構成される送信機を含み、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である、ネットワークデバイスを提供する。
ある1つの例では、前記送信機は、さらに、当該ネットワークデバイスと関連する端末に、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を送信するように構成され、それによって、前記端末は、前記指標情報に基づいて、受信したデータに対してレートマッチング又はデータパンクチャリング操作を実行する。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報は、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって送信される。
第8の態様によれば、この出願は、ネットワークデバイスであって、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他のネットワークデバイスが伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するように構成されるプロセッサを含む、ネットワークデバイスを提供する。
ある1つの例では、当該ネットワークデバイスは、前記他のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するように構成される送信機をさらに含む。
ある1つの例では、当該ネットワークデバイスは、当該ネットワークデバイスと関連する端末に、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を送信するように構成される送信機をさらに含み、それによって、前記端末は、前記指標情報に基づいて、アップリンク伝送されるデータに対してレートマッチング又はデータパンクチャリング操作を実行する。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報は、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって送信される。
本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、それらの複数の実施形態を説明するのに必要な複数の添付の図面を簡潔に説明する。明らかなことではあるが、以下の説明の中の複数の添付の図面は、本発明の複数の実施形態のうちのいくつかを示しているにすぎず、当業者は、創造的な努力を行うことなく、それらの複数の添付の図面から他の図面を導き出すことが可能である。
この出願にしたがったセルの中で使用することを可能とされる2つのTDD構成方式の概略的な図である。
この出願にしたがった複数の隣接するセルの間の干渉の概略的な図である。
ある1つのシステムの構成図であり、そのシステムにおいて、この出願にしたがった複数の隣接するセルの間に干渉が発生する。
この出願にしたがった干渉測定に基づいた電力制御の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった新たなサブフレームの概略的な図である。
この出願にしたがった干渉測定に基づいた電力制御の他の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった干渉測定に基づいた電力制御のさらに別の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった第1の端末の概略的なハードウェア構成図である。
この出願にしたがった第2の端末の概略的なハードウェア構成図である。
この出願にしたがった第1の端末の他の概略的なハードウェア構成図である。
この出願にしたがった第1の基地局の概略的なハードウェア構成図である。
この出願にしたがった第2の基地局の概略的なハードウェア構成図である。
通信技術の分野においては、基地局及び端末は、柔軟な複信モードで動作することが可能である。柔軟な複信モードを使用する複数の隣接するセルの間では、セルにおけるある1つの方向のデータ伝送は、他のセルにおける他の方向のデータ伝送に対して干渉を引き起こす。複数の異なる方向の複数の通信リンクの間で生じるそのような干渉は、クロスリンク干渉と称されてもよい。
データ伝送は、制御チャネルにおける伝送又はデータチャネルにおける伝送であってもよい。あるセルにおけるある1つの方向のデータ伝送が他のセルにおける他の方向のデータ伝送に対して引き起こす干渉は、あるセルにおけるある1つの方向の制御チャネルにおけるデータ伝送と他のセルにおける他の方向の制御チャネルにおけるデータ伝送との間の干渉、又は、あるセルにおけるある1つの方向の制御チャネルにおけるデータ伝送と他のセルにおける他の方向のデータチャネルにおけるデータ伝送との間の干渉、又は、あるセルにおけるある1つの方向のデータチャネルにおけるデータ伝送と他のセルにおける他の方向のデータチャネルにおけるデータ伝送との間の干渉を含む。
以下の記載は、複数の特定の適用シナリオを参照して、干渉の原因を説明する。
複信モードは、時分割複信(Time Division Duplex, TDD)及び周波数分割複信(Frequency Division Duplex, FDD)を含んでもよい。ある1つの例としてTDDモードを使用する。以下の表は、7つのアップリンクデータ構成方式及びダウンリンクデータ構成方式を含んでもよい。
Dは、ダウンリンクサブフレームを表し、Uは、アップリンクサブフレームを表し、Sは、特別なサブフレームを表す。
あるセルが、サービス要件を満たすことを目的として、それらの7つの構成方式に基づいて、TDD構成を動的に変化させることが可能である場合に、表1から、番号0、1、2、及び5のサブフレームの方向は、固定され、他の番号のサブフレームの方向は、可変であるということを理解することが可能である。例えば、番号0、1、2、及び5のサブフレーム等の方向が固定されているサブフレームは、固定のサブフレームと称されてもよく、例えば、番号3、4、6、7、8、及び9のサブフレーム等の方向が可変であるサブフレームは、柔軟なサブフレームと称されてもよい。もちろん、固定のサブフレーム及び柔軟なサブフレームは、使用することが可能とされるTDD構成方式にしたがって変化してもよい。例えば、図1に示されているように、セルは、構成番号が0及び2のTDD構成方式のみをサポートし、番号0の構成方式は、変更前に使用され、番号2の構成方式は、変更後に使用されるということを仮定する。この場合には、番号0、1、2、5、6、及び7のサブフレームは、固定のサブフレームであり、番号3、4、8、及び9のサブフレームは、柔軟なサブフレーム(Flexible Subframe)である。
図2に示されているように、3つのセルが隣接しているということを仮定する。セル1においては、番号1のTDD構成方式を使用し、セル2においては、番号0のTDD構成方式を使用し、セル3においては、番号2のTDD構成方式を使用する。それらの3つのTDD構成方式を比較することによって、基地局eNB#1については、サブフレームsf#3及びサブフレームsf#4は、柔軟なサブフレームであり、それらの2つのサブフレームが被る干渉の強度は、他のサブフレームが被る干渉の強度とは異なっているということを発見することが可能である。加えて、基地局eNB#1については、サブフレームsf#3は、基地局eNB#3が構成するD方向のサブフレームからの干渉(interference)を被り、サブフレームsf#4は、基地局eNB#2が構成するU方向のサブフレームからの干渉(interference)を被り、それらの2つのサブフレームが被る干渉の状況は、異なっている。
この出願の複数の技術的解決方法は、上記の適用シナリオに限定されず、干渉は、また、他の適用シナリオにおいても存在する場合があるということに留意すべきである。例えば、上記の記載は、時間領域におけるTDD構成方式の変更を説明している。もちろん、例えば、特定の周波数帯域の全体又はある周波数帯域のうちのいくつかのサブバンドにおけるTDD構成方式の変更、或いは、その特定の周波数帯域の全体又はその周波数帯域のうちのいくつかのサブバンドにおける伝送方向の変更等の、周波数領域におけるTDD構成方式の変更、或いは、周波数領域の全体における伝送方向の変更は、また、複数の隣接するセルの間の干渉を引き起こす場合がある。加えて、TDD構成方式の変更が干渉を引き起こすのみならず、FDD構成の変更もまた上記の干渉を引き起こす場合がある。
結論として、上記の複数の適用シナリオのいずれにおいても、基地局及び端末は、柔軟な複信モードで動作し、且つ、使用される通信リンクは、複数の異なる方向のリンクであり、また、クロスリンクと称されてもよい。あるセルの中の基地局は、サービス要件に基づいて、リンクリソースの伝送方向を動的に変化させる場合があり、そのセルを含む複数の隣接するセルの間に干渉を引き起こす。伝送方向の構成が動的に変化するときは、引き起こされる干渉は、動的となる。
干渉は、そのリンクにおいて伝送されているデータ信号に対する影響の原因となり、そのデータ信号の送信電力を制御することによって、そのような影響を調整することが可能である。例えば、干渉を被っている端末については、その干渉が比較的強い場合には、その干渉を引き起こしている端末のデータ信号の送信電力を減少させることが可能であり、或いは、その干渉が比較的弱い場合には、その干渉を引き起こしている端末のデータ信号の送信電力を増加させることを可能として、データの送信/受信の信頼性を保証することが可能である。上記の例としての端末を基地局と置き換えることが可能である。言い換えると、干渉が複数の基地局の間で発生するときに、干渉を被っている基地局については、その干渉が比較的強い場合には、その干渉を引き起こしている基地局のデータ信号の送信電力を減少させることが可能であり、その干渉が比較的弱い場合には、その干渉を引き起こしている基地局のデータ信号の送信電力を増加させることを可能として、データの送信/受信の信頼性を保証することが可能である。
現在、強化型干渉管理及びトラフィック適応(Enhanced Interference Management and Traffic Adaptation, eIMTA)技術による電力制御解決方法が開示されている。その解決方法においては、サービングセルのTDD構成方式によるサブフレームと隣接するセルのTDD構成方式によるサブフレームとの間の干渉のタイプを設定し、そして、その干渉のタイプに基づいて、そのサービングセルの中のデバイスのための送信電力を設定する。
しかしながら、その技術では、準静的なTDD構成に基づいて、電力制御に適用可能なサブフレームリソースを割り当て、リソース割り当て及び関連するシグナリング通知を適時的な方式では実行しない。結果として、その技術は、伝送方向が比較的動的に構成される柔軟な複信モードを使用する上記の通信システムには適用可能ではない。
したがって、この出願は、クロスリンク干渉測定に基づいて送信電力を制御するための解決方法を提供する。時間領域リソース/周波数領域リソースの伝送方向を比較的動的に構成するときは、この出願によって、そのような構成が引き起こす干渉を動的に測定することが可能であり、その測定に基づいて、適時的な方式で送信電力を調整することが可能である。
それらの複数の技術的解決方法の理解を容易にするために、説明のためのある1つの例として、複数の隣接するセルのうちの2つのセルを使用する。区別を容易にするために、それらの2つのセルは、第1のセル及び第2のセルと称されてもよい。それらの複数の技術的解決方法を実装するのに使用されるシステムアーキテクチャは、図3に示されている。第1のセルの中の基地局は、第1の基地局と称され、第2のセルの中の基地局は、第2の基地局と称され、第1のセルの中の端末は、第1の端末と称され、第2のセルの中の端末は、第2の端末と称される。第2の端末は、アップリンクモードで動作し、第1の端末は、ダウンリンクモードで動作する。言い換えると、第2の端末によるアップリンクデータ信号の送信は、第1の端末によるダウンリンクデータ信号の受信に対する干渉を引き起こす。この出願においては、1つ又は複数の第1の端末/第2の端末が存在してもよい。さまざまな適用シナリオを包含するために、第1の基地局は、第1のネットワークデバイスとして一般化されてもよく、第2の基地局は、第2のネットワークデバイスとして一般化されてもよい。
上記のシステムアーキテクチャに基づいて、第2の端末が第1の端末に対して引き起こす干渉を制御するための2つの解決方法が存在し、ある1つの解決方法は、第2の端末がデータ信号を送信する電力を制御することであり、他の解決方法は、第1の端末がデータ信号を受信する電力を制御することである。したがって、この出願は、以下のいくつかの特定の実施態様を提供する。
実施形態1
図4は、干渉測定に基づいた電力制御の概略的なフローチャートである。具体的には、ステップS401乃至S407を含む。
S401. 第1の基地局は、第1の端末及び第2の基地局に、干渉測定リソースに関する情報を送信する。
第1の基地局及び第2の基地局は、2つの隣接するセルの中に位置している。第1の基地局は、第1の端末及び第2の基地局に同時に情報を送信してもよく、又は、異なる時点において情報を送信してもよい。
干渉測定リソースは、干渉測定信号を送信するのに使用されるリソースであり、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉強度を測定するのに使用される信号である。代替的に、干渉測定リソースは、干渉を測定するのに使用されるリソースと考えられてもよく、干渉測定信号は、干渉を測定するのに使用される信号と考えられてもよい。干渉測定は、また、干渉検出、干渉モニタリング、又は干渉センシング等と称されてもよい。干渉は、複数の異なる方向の伝送の間の干渉である。
(また、指標情報又は構成情報と称されてもよい)干渉測定リソースに関する情報は、干渉測定信号を送信するのに使用されるリソースのタイプを示すのに使用される。具体的には、干渉測定リソースに関する情報は、干渉測定信号を送信するための時間位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちのいずれか1つ又は複数を含んでもよい。言い換えると、干渉測定リソースは、干渉測定信号を送信するための時間位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを使用することによって示されてもよい。
干渉測定信号を送信するための時間位置(又は、時間領域リソース)は、サブフレーム(subframe)、スロット(slot)、ミニスロット(mini slot)、ミニサブフレーム(mini subframe)、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing, OFDM)シンボル、又は、1つのOFDMシンボルよりも小さなリソースユニットを含んでもよい。OFDMシンボルは、1つ又は複数のOFDMシンボルであってもよい。干渉測定信号を送信するための周波数領域位置(又は、周波数領域リソース)は、周波数帯域(band)、サブバンド(subband)、周波数オフセット(frequency offset)、制御チャネル要素(control channel element, CCE)、又は、物理リソースブロック(physical resource block, PRB)を含んでもよい。干渉測定信号を送信するための空間領域位置(又は、空間領域リソース)は、送信ポート(port)又は送信ビームを含んでもよい。例えば、同期信号リソースブロックの時間領域識別子、同期信号の時間領域識別子、又は、参照信号の識別子を使用することによって、といったように、ビームに関連する識別子を使用することによって、送信ビームを示してもよい。
具体的には、干渉測定信号を送信するための時間位置は、1つ又は複数の時間位置であってもよく、連続的又は不連続的であってもよく、干渉測定信号を送信するための周波数領域位置は、1つ又は複数の周波数領域位置であってもよく、連続的又は不連続的であってもよい。連続的な又は不連続的な時間位置及び/又は周波数領域位置は、すべてが、特定のパターン(pattern)となっていてもよい。ミニスロット(mini slot)は、1つのスロットよりも小さいOFDMシンボルを含むリソースユニットであり、ミニサブフレーム(mini subframe)は、1つのスロットよりも小さいOFDMシンボルを含むリソースユニットである。
干渉測定リソースがOFDMシンボルであるときは、干渉測定リソースは、1つのサブフレームの長さ以下である。
干渉測定リソースは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel, PDCCH)及び物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel, PDSCH)を含むサブフレームである第1のタイプのサブフレーム、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel, PUCCH)及び物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared CHannel, PUSCH)を含むサブフレームである第2のタイプのサブフレーム、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームである第3のタイプのサブフレーム、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームである第4のタイプのサブフレームのうちのいずれかのタイプのサブフレームに含まれてもよい。
第3のタイプのサブフレーム及び第4のタイプのサブフレームは、ガード期間(guarding period, GP)を含んでいてもよく、ガード期間は、アップリンクダウンリンク転換のために使用される。第3のタイプのサブフレーム及び第4のタイプのサブフレームにおいては、干渉測定リソースは、例えば、PDCCHの後の1つ又は複数のOFDMシンボル等の1つ又は複数の時間位置であってもよく、或いは、例えば、PUCCHの前の1つ又は複数のOFDMシンボル等の1つ又は複数の時間位置であってもよい。第3のタイプのサブフレームは、新たなサブフレーム、ダウンリンク混合型サブフレーム、又は、自己完結型サブフレームと称されてもよく、第4のタイプのサブフレームは、新たなサブフレーム、アップリンク混合型サブフレーム、又は、自己完結型サブフレームと称されてもよい。
図5に示されているように、1行目にある3番目のサブフレーム及び4番目のサブフレームは、第3のタイプのサブフレームである。3番目のサブフレームは、(交差斜線で満たされている領域である)干渉測定リソースを含む第3のタイプのサブフレームであり、4番目のサブフレームは、干渉測定リソースを含まない第3のタイプのサブフレームである。第3のタイプのサブフレームは、新たなDL(downlink, ダウンリンク)優勢のサブフレーム(又は、新たなDL優勢のサブフレームと称され、又は、新たなDL中心のサブフレームと称され、又は、自己完結型のダウンリンクサブフレームと称される)である。第3のタイプのサブフレームにおいては、干渉測定リソースは、例えば、PUCCHの前の1つ又は複数のOFDMシンボル等の1つ又は複数の時間位置である。
図5において、2行目にある3番目のサブフレーム及び4番目のサブフレームは、第4のタイプのサブフレームである。3番目のサブフレームは、干渉測定リソースを含む第4のタイプのサブフレームであり、4番目のサブフレームは、干渉測定リソースを含まない第4のタイプのサブフレームである。第4のタイプのサブフレームは、新たなUL(uplink, アップリンク)優勢のサブフレーム(又は、新たなUL優勢のサブフレームと称され、又は、新たなUL中心のサブフレームと称され、又は、自己完結型のアップリンクサブフレームと称される)である。第4のタイプのサブフレームにおいては、干渉測定リソースは、例えば、PDCCHの後の1つ又は複数のOFDMシンボル等の1つ又は複数の時間位置である。
リソースユニットがスロットであるときは、最初のスロットにおいて干渉測定を実行してもよく、そして、2番目のスロットにおいてデータを伝送する。リソースユニットがサブフレームであるときは、最初のサブフレームにおいて干渉測定を実行してもよく、そして、2番目のサブフレームにおいてデータを送信する。
第1の基地局及び第2の基地局が使用する干渉測定リソースに対して、時間領域協調、周波数領域協調、又は符号領域協調を実行してもよく、それによって、第1の基地局と第2の基地局との間の干渉測定リソースは、直交するか又は準直交となり、したがって、容易に検出することが可能であるということに留意すべきである。同じ時間リソースにおいて、周波数領域協調及び符号領域協調を実行することが可能である。このようにして、干渉測定リソースをあらかじめ構成してもよい。協調は、複数の基地局の間の相互の通知に基づいた協調であってもよく、OAM(operation, administration and management)によってあらかじめ構成された協調であってもよい。
第1の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第2の基地局に、干渉測定リソースに関する情報を送信してもよい。第1の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第1の端末に、干渉測定リソースに関する情報を送信してもよい。
S402. 第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースに関する情報を送信する。
S403. 第1の基地局は、第1の端末及び第2の基地局に、干渉測定信号に関する情報を送信する。
第1の基地局は、第1の端末及び第2の基地局に、同時に、干渉測定信号に関する情報を送信してもよく、又は、異なる時点において、干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。第1の基地局は、それらの2つの複数の基地局の間のインターフェイスによって、第2の基地局に、干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。第1の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第1の端末に、干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。
干渉測定信号に関する情報は、干渉測定信号であってもよく又は干渉測定信号の構成情報であってもよい。構成情報は、その構成情報に基づいて対応する干渉測定信号を生成するように、第1の端末に指示してもよい。
S404. 第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定信号に関する情報を送信する。
第2の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第2の端末に、干渉測定信号に関する情報及び/又は干渉測定リソースに関する情報を送信してもよい。
ステップS401乃至S404を実行する順序は、図に示されている順序には限定されないということに留意すべきである。第1の基地局の設定に基づいて、第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよく、そして、第2の基地局に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。これらの送信動作は、同時に実行されてもよく、逐次的に実行されてもよく、実行順序は特には限定されない。干渉測定信号に関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を受信した後に、第2の基地局は、第2の基地局の設定に基づいて、第2の端末に、干渉測定に関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。
ステップS401乃至S404は、第1の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成し、そして、第2の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成する、ように構成されるということに留意すべきである。もちろん、構成方式は、実施形態1における構成方式には限定されず、以下の複数の構成方式が存在してもよい。
他の構成方式において、OAMによって、第1の基地局及び第2の基地局のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成するときに、第1の基地局は、第1の端末のために、それらの情報の双方を構成し、第2の基地局は、第2の端末のために、それらの情報の双方を構成する。さらに別の実装において、OAMによって、第1の端末及び第2の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を直接的に構成する。さらに別の実装において、第1の基地局及び第2の基地局は、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報について交渉し、その次に、第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースに関する交渉された情報及び/又は干渉測定信号に関する交渉された情報を送信し、第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースに関する交渉された情報及び/又は干渉測定信号に関する交渉された情報を送信する。干渉測定リソースに関する交渉された情報及び干渉測定信号に関する交渉された情報は、第1の基地局が第2の基地局に送信する干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報であってもよく、又は、第2の基地局が第1の基地局に送信する干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報であってもよい。
S405. 第1の端末は、干渉測定リソースに関する情報が示す干渉測定リソースによって、干渉測定信号に関する情報が示す干渉測定信号を送信する。
(指標情報又は構成情報と称されてもよい)干渉測定信号に関する情報は、干渉測定を実行するのに使用される干渉測定信号のタイプを示すのに使用される。干渉測定信号に関する情報は、シーケンス長さ(sequence length)、サイクリックシフト(cyclic shift)、物理セル識別子(physical cell ID)、及び擬似ランダムシーケンス初期値(pseudo-random sequence initial value)のうちの少なくとも1つを含む。干渉測定信号の形態は、干渉測定信号に関する情報を使用することによって示される。干渉測定信号は、特に、復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サウンディング参照信号(sounding reference signal, SRS)、プリアンブル(preamble)、又は、新たな信号からなる複数の形態を含んでもよい。上記の信号のうちのいずれか1つは、シーケンス長さ(sequence length)、サイクリックシフト(cyclic shift)、物理セル識別子(physical cell ID)、及び、擬似ランダムシーケンス初期値(pseudo-random sequence initial value)のうちの少なくとも1つに基づいて決定され又は構成される信号であってもよい。干渉測定信号に関する情報は、干渉測定信号のための送信ポート(port)又は送信ビームをさらに含んでもよく、送信ポート(port)又は送信ビームは、端末の送信ポート(port)又は送信ビームである。高周波システムにおいて、干渉測定信号に関する情報は、干渉測定信号のための送信ビームをさらに含む。送信ビームは、例えば、同期信号リソースブロックの時間領域識別子、同期信号の時間領域識別子、又は参照信号の識別子を使用することによって、といったように、ビームに関連する識別子を使用することによって、示されてもよい。
第1のセル及び第2のセルは、干渉測定信号についてあらかじめ交渉し、そして、干渉測定信号をあらかじめ定義してもよい。それらの2つのセルは、各々が、対応する干渉測定信号を有し、それらの干渉測定信号は、直交しており、その結果、干渉測定信号の誤ったモニタリングを回避する。各々のセルが、干渉測定信号のグループに対応していてもよい場合に(グループは、また、セットと称されてもよい)、複数の干渉測定信号セットのうちの2つのグループは直交している。
S406. 第2の端末は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、第1の端末が送信した干渉測定信号強度を決定する。
具体的には、第2の端末は、干渉測定リソースに関する情報に基づいて、干渉測定信号がモニタリングされるように構成されるリソースを決定し、モニタリングによって干渉測定信号を検出した後に、干渉モニタリング信号を測定し、そして、干渉測定信号に関する情報を使用することによって、干渉測定信号強度又は経路損失を決定してもよい。
干渉測定信号強度を測定するときに、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power, RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality, RSRQ)、受信信号強度インジケータ(Received Signal Strength Indicator, RSSI)、チャネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator, CQI)、及びチャネル状態インジケータ(Channel State Indicator, CSI)のうちの1つ又は複数の干渉測定信号強度値を測定してもよい。
干渉測定報告の中に干渉測定信号強度を含めてもよい。第2の基地局に干渉測定報告を報告してもよく、また、報告のために使用されるリソースを予約して、干渉測定報告が適時的な方式で報告されるということを保証してもよい。予約されるリソースは、例えば、第3のタイプのサブフレーム又は第4のタイプのサブフレームのPUCCH/PUSCH等のいずれかのサブフレームのPUCCH/PUSCHの中に位置していてもよい。予約されるリソースは、上位層のシグナリングを使用することによって、対応する基地局によって端末に通知されてもよい。
第2の端末の干渉測定は、中期的な干渉測定/長期的な干渉測定であってもよく、又は、短期的な干渉測定であってもよい。上位層シグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に、例えば、干渉測定サンプリング値の数又は干渉測定リソースの数量等の干渉測定継続時間を通知する必要がある。
S407. 第2の端末は、モニタリングによって検出される干渉測定信号強度に基づいて、第2の端末が第2の基地局にデータ信号を送信する電力を制御する。
第2の基地局は、シグナリングを使用することによって、第2の端末に選択的なアップリンク伝送方式のいくつかのグループを送信してもよい。そのシグナリングは、アップリンクグラントシグナリング又はダウンリンク制御情報の中の他のシグナリングを含んでもよい。代替的に、第2の基地局は、第2の端末のためのアップリンク伝送方式を構成してもよい。その構成方式は、無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)シグナリングを使用することによって構成することであってもよく、又は、物理層シグナリングを使用することによって構成することであってもよい。その構成は、事前の構成又は動的な構成であってもよい。PDCCHの中の物理層シグナリングを使用することによって、あらかじめ構成されているアップリンク伝送方式を有効化し又は無効化してもよい。物理層シグナリングは、アップリンクグラントシグナリング又はダウンリンク制御情報の中の他のシグナリングであってもよい。代替的に、第2の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって構成を実行するか、又は、OAMによって構成を実行する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project, 3GPP)での現在の物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared CHannel, PUSCH)の電力制御方式は、
となり、P
CMAX,c(i)は、最大電力を表し、M
PUSCH,c(i)は、物理リソースブロック(Physical Resource Block, PRB)の数を表し、P
O_PUSCH,c(j)及びα
c(j)は、準静的に構成されるパラメータであり、PL
cは、ユーザ機器(User Equipment, UE)が推定した経路損失であり、Δ
TF,c(i)は、異なる変調及び符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme, MCS)についての漸増的な値であり、f
c(i)は、端末による閉ループ電力制御の際に生成される電力調整値であるということに留意すべきである。
上記の電力制御においては、PO_PUSCH,c(j)及びαc(j)は、準静的に構成され、それらの値は、すべてのサブフレームについて変化しない状態に維持される。準静的に構成される構成期間は、比較的長く、また、柔軟な複信モードを使用するシステムに対しては適用不可能である。しかしながら、この実施形態においては、アップリンク伝送方式は、アップリンクグラントシグナリング又はPDCCHを使用することによって等の動的な方式で、第2の端末のために第2の基地局によって構成される。構成方式は、より動的であり、柔軟な複信モードを使用するシステムに適用することが可能である。
加えて、柔軟な複信モードを使用するシステムにおいては、複数の隣接するセルの間にクロススロット干渉が存在し、複数の異なるアップリンクサブフレームの間の干渉は、異なっている場合がある。ある1つの例として、ある1つのセルを使用する。そのセルの中で基地局がアップリンクサブフレームにおいて被る干渉は、隣接する基地局が実行するダウンリンク伝送が引き起こすアップリンク干渉である場合があり、そして、他のアップリンクサブフレームにおいて被る干渉は、アップリンク伝送が引き起こすアップリンク干渉である場合があり、そのアップリンク伝送は、隣接する基地局がサービスを提供する端末が実行する。これに対して、この実施形態においては、第2の端末のために複数のアップリンク伝送方式を構成することが可能であり、その第2の端末は、モニタリングによって検出される干渉測定信号強度に基づいて、対応するアップリンク伝送方式を使用することを選択することが可能である。アップリンク伝送方式において、それらの複数の異なるアップリンク方向及びダウンリンク方向における伝送が引き起こす干渉の差分を考慮して、実効的なデータ伝送に対してクロスリンク干渉が引き起こす影響を回避し、さらに、実効的なデータ伝送速度を増加させる。
第2の基地局は、さらに、干渉測定信号強度と第2の端末のためのアップリンク伝送方式との間の対応関係を構成する必要がある。モニタリングにより干渉測定信号強度を検出した後に、その第2の端末は、干渉測定信号強度とアップリンク伝送方式との対応に基づいて、対応するアップリンク伝送方式を選択してもよい。
ある1つの例では、干渉測定信号強度とアップリンク伝送方式との間の対応関係は、特に、干渉測定信号強度レベルとアップリンク伝送方式との間の対応であってもよい。信号強度範囲に基づいて、強度レベルを決定してもよく、信号強度しきい値に基づいて、信号強度範囲を決定する。このようにして、モニタリングによって検出される干渉測定信号強度に基づいて、干渉測定信号に対応する強度レベルを決定することが可能であり、そして、さらに、干渉測定信号に対応するアップリンク伝送方式を決定する。基地局が、上位層シグナリングを使用することによって、端末のために、信号強度しきい値、及び/又は、干渉測定信号強度レベルとアップリンク伝送方式との間の対応関係を構成してもよい。
例えば、信号強度範囲[1dB,5dB)は、強度レベル1に対応し、信号強度範囲[5dB,10dB)は、強度レベル2に対応する。第2の端末がモニタリングにより検出する干渉測定信号強度が、8[dB]であると仮定すると、その干渉測定信号強度が強度レベル2に対応するということを決定してもよい。ある1つの例として、それらの特定の値を使用しているにすぎず、実際の値は、限定されない。さらに、第2の端末は、強度レベルとアップリンク伝送方式との間の対応関係に基づいて、強度レベル2に対応するアップリンク伝送方式を決定する必要があるということを決定して、データ信号の送信電力を制御してもよい。
アップリンク伝送方式は、複数のアップリンク変調及び符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme, MCS)及び/又は送信電力制御パラメータの複数のパラメータ値を含んでもよい。送信電力制御パラメータは、ターゲット電力値、経路損失補償係数、閉ループ送信電力値、及び、クロスリンク干渉パラメータの4つのパラメータのうちのいずれか1つ又は複数を含んでもよい。目標電力値は、セル特有ターゲット電力値及び端末特有ターゲット電力値を含んでもよい。クロスリンク干渉パラメータは、PUSCHの電力制御の式にターゲット電力値に対して並列的に加えられるパラメータであり、干渉が引き起こすアップリンク送信電力値の決定を補償するのに使用される。
例えば、クロスリンク干渉パラメータを表すのにP_
CLIを使用する場合には、クロスリンク干渉パラメータを導入した新たな電力制御の式は、
となる。
クロスリンク干渉パラメータは、上位層シグナリング、MAC層のシグナリング、及び物理層のシグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に通知されてもよい。干渉測定が、中期的な干渉測定/長期的な干渉測定であるときは、クロスリンク干渉パラメータは、上位層シグナリングを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に通知されてもよい。干渉測定が、短期的な干渉測定であるときは、クロスリンク干渉パラメータは、MAC層シグナリング又は物理層シグナリングを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に通知されてもよい。クロスリンク干渉パラメータが、上位層シグナリングを使用することによって第2の端末に通知されるときは、クロスリンク干渉パラメータは、ターゲット電力値と組み合わせられ、1つのパラメータとされ、そして、第2の端末に通知されてもよく、又は、第2の端末に個別に通知されてもよい。クロスリンク干渉パラメータが、物理層シグナリングを使用することによって第2の端末に通知されるときは、クロスリンク干渉パラメータは、閉ループ電力値と組み合わせられ、1つのパラメータとされ、そして、第2の端末に通知されてもよく、又は、第2の端末に個別に通知されてもよい。
複数のアップリンク伝送方式が存在してもよい。複数の異なるアップリンク伝送方式は、電力制御の複数の異なるタイプに対応する。例えば、電力制御は、PUSCH電力制御、PUCCH電力制御、又はSRS(Sounding Reference Signal, サウンディング参照信号)電力制御を含む。
変調及び符号化スキームが異なる場合には、また、異なる変調及び符号化スキームにしたがって生成されるデータ信号の送信電力も異なる。送信電力制御パラメータは、送信電力影響力係数である。複数の異なるパラメータ値の制約条件の下では、また、送信電力値も異なる。詳細については、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project, 3GPP)の物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared CHannel, PUSCH)電力制御方式を参照するべきである。
アップリンク伝送方式を選択するのに使用される方式にかかわらず、選択されるアップリンク伝送方式は、変調及び符号化スキーム又は送信電力制御パラメータのいくつかのパラメータ値であってもよく、データ信号の送信電力は、アップリンク伝送方式に基づいて決定されてもよい。アップリンク伝送方式と干渉測定信号強度との間の関係は、逆相関関係にあるということに留意すべきである。言い換えると、干渉測定信号強度がより高い場合には、アップリンク伝送方式に基づいて、データ信号のより低い送信電力を決定し、及び/又は、より低次のMCSを選択して、干渉を減少させる。反対に、干渉測定信号強度がより低い場合には、アップリンク伝送方式に基づいて、データ信号のより高い送信電力を決定し、及び/又は、より高次のMCSを選択する。このようにして、干渉を引き起こすことなく、データ信号を送信するための信頼性及び/又はスループットを改善することが可能である。
第1の基地局は、第1の端末のために、干渉測定信号の特性とデータ信号の位置との間の関係を構成する。その位置は、データ信号の時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちのいずれか1つ又は複数を含む。相互の交渉の後に、基地局によって端末にその関係を送信してもよい。例えば、第1の基地局によって第2の基地局にその関係を送信し、第2の基地局によって第2の端末にその関係を送信し、その次に、第1の基地局によって第1の端末にその関係を送信する。代替的に、その関係は、OAMによって基地局のために構成され、上記の方式と同様の方式によって、基地局によって端末に送信されてもよく、又は、OAMによって基地局及び端末の双方のために構成されてもよい。例えば、複数の基地局の間のX2シグナリング又は無線インターフェイスシグナリング等のインターフェイスシグナリングを使用することによって、第1の基地局によって第2の基地局にその関係を送信してもよい。その次に、その関係は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に送信され、及び/又は、第1の基地局によって第1の端末に送信される。無線インターフェイスシグナリングは、特に、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は物理層シグナリングのうちの少なくとも1つであってもよい。代替的に、その関係は、RRCシグナリングを使用することによってあらかじめ構成され、そして、物理層シグナリングを使用することによって有効化されてもよい。
干渉測定信号の特性とデータ信号の時間領域との間の関係は、第1の端末が、ある特性を有する干渉測定信号を送信した後に、その特性を有するその干渉測定信号と対応関係にあるデータ信号を送信する時間を示す。干渉測定信号の特性とデータ信号の周波数領域との間の関係は、端末が、ある特性を有する干渉測定信号を送信するときに、その特性を有する干渉信号と対応関係にあるデータ信号を送信する周波数領域位置を示す。その特性は、その干渉測定信号に関する情報であってもよい。時間領域/周波数領域は、あらかじめ定義されているモードにしたがってもよい。ある特定のモードは、例えば、準静的にスケジュールされている時間領域リソース/周波数領域リソースである。
例えば、干渉測定信号を送信した後に、第1の端末は、次の1つ又は複数のサブフレーム又はスロットにおいてデータ信号を送信してもよい。データ信号が複数のサブフレーム又はスロットにおいて送信される場合に、例えば、サブフレーム又はスロット等のこれらの時間領域リソースは、連続的であってもよく又は非連続的であってもよい。非連続的であることは、準静的なスケジューリング又は半永久スケジューリング(semi-persistent scheduling, SPS)を意味する。
第2の端末に、干渉測定信号とデータ信号の位置との間の関係を送信してもよい。モニタリングによって干渉測定信号を検出した後に、第2の端末は、干渉測定信号とデータ信号の位置との間の関係に基づいて、第1の端末がデータ信号を送信する位置を決定してもよい。このようにして、第2の端末は、上記の決定されたアップリンク伝送方式における対応する位置において、第2の端末がデータ信号を送信する電力を制御してもよい。
比較的近い距離にある端末が被る干渉は、近似しており、したがって、第2の端末に比較的近い端末の電力制御基準として、第2の端末がモニタリングにより検出する干渉計測信号又は決定されるアップリンク伝送方式を使用することが可能であるということに留意すべきである。距離が比較的短いか否かを決定する基準は、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power, RSRP)又は参照信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality, RSRQ)等の複数の距離パラメータの間の差が、あらかじめ設定されたしきい値の範囲の中にあることであってもよい。
この実施形態において、第1の端末は、干渉測定信号を送信し、第2の端末は、干渉測定信号強度をモニタリングし、そして、第2の端末は、測定した干渉測定信号強度に基づいて、第2の端末がデータ信号を伝送する電力を直接的に制御してもよい。この出願においては、周波数帯域、サブバンド、及びサブフレーム等の様々な粒度で干渉測定を実装することが可能であり、測定結果に基づいて送信電力を制御する。
第2の実施形態
実施形態1においては、第2の端末は、第2の基地局にデータ信号を送信するのに使用される電力を制御する。言い換えると、干渉を引き起こす端末は、データ信号の送信電力を調整して、隣接するセルの中でデータを受信する端末に対してその端末が引き起こす干渉を適応的に調整する。この出願は、さらに、実施態様2を提供する。実施形態2においては、第1の基地局は、第1の端末にデータ信号を送信するのに使用される電力を制御する。図6は、干渉測定に基づいた電力制御の概略的なフローチャートである。具体的には、ステップS601乃至S608を含む。
S601. 第2の基地局は、第2の端末及び第1の基地局に、干渉測定リソースに関する情報を送信する。
S602. 第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースに関する情報を送信する。
S603. 第2の基地局は、第2の端末及び第1の基地局に、干渉測定信号に関する情報を送信する。
S604. 第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定信号に関する情報を送信する。
S605. 第2の端末は、干渉測定リソースに関する情報が示す干渉測定リソースによって、干渉測定信号に関する情報が示す干渉測定信号を送信する。
S606. 第1の端末は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、第2の端末が送信した干渉測定信号強度をモニタリングする。
この実施形態におけるステップS601乃至S606の説明については、実施形態1のS401乃至S406を参照してもよいということに留意すべきである。上記ステップは、実施例1の対応するステップと同じ動作の内容を含んでおり、動作の実行の主体のみが、第1の基地局及び第1の端末から第2の基地局及び第2の端末に変更されている。
同様に、ステップS601乃至S604を実行する順序は、図に示されている順序には限定されない。第2の基地局の設定に基づいて、その第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信し、そして、第1の基地局に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。これらの送信動作は、同時に実行されてもよく、又は、順次的に実行されてもよく、実行順序は、特には限定されない。干渉測定信号に関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を受信した後に、第1の基地局は、その第1の基地局の設定に基づいて、第1の端末に、干渉測定に関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。
ステップS601乃至S604は、第1の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成し、そして、第2の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成する、ように構成されるということに留意すべきである。もちろん、構成方式は、実施形態2における構成方式には限定されず、以下の複数の構成方式が存在してもよい。
他の構成方式において、OAMによって、第1の基地局及び第2の基地局のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成し、そして、第1の基地局は、第1の端末のために、それらの情報の双方を構成し、第2の基地局は、第2の端末のために、それらの情報の双方を構成する。さらに別の実装において、OAMによって、第1の端末及び第2の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を直接的に構成する。さらに別の実装において、第1の基地局及び第2の基地局は、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報について交渉し、その次に、第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースに関する交渉された情報及び/又は干渉測定信号に関する交渉された情報を送信し、第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースに関する交渉された情報及び/又は干渉測定信号に関する交渉された情報を送信する。干渉測定リソースに関する交渉された情報及び干渉測定信号に関する交渉された情報は、第1の基地局が第2の基地局に送信する干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報であってもよく、又は、第2の基地局が第1の基地局に送信する干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報であってもよい。
S607. 第1の端末は、第1の基地局に、干渉測定信号強度を送信する。
干渉測定信号は、アップリンクモードで第2の端末によって送信され、干渉測定信号強度は、RSRP、RSRQ、RSSI、CQI、及びCSIのうちの少なくとも1つであってもよい。したがって、干渉測定信号は、UL-RSRP、UL-RSRQ、UL-RSSI、UL-CSI、又はUL-CQI等として記録されてもよい。そのようなUL信号強度タイプの記録方式は、第1の端末がモニタリングによって検出するとともにアップリンク方向に関連する信号強度のタイプを示すことが可能である。記録方式は、また、関連性関係と称されてもよいということに留意すべきである。関連性関係の中に含まれる"UL"は、アップリンク方向、具体的にいうと、第2の端末が送信する干渉測定信号の測定結果を示す。もちろん、第1の端末は、また、DL-RSRP、DL-RSRQ、DL-RSSI、DL-CSI、及びDL-CQIを記録してもよい。一方で、これらの関連性関係の中の"DL"は、ダウンリンク方向、具体的にいうと、第1の基地局のダウンリンク参照信号の測定結果を示す。測定された信号強度と関連するリンク方向又は(具体的にいうと、一般的な参照信号又は干渉測定信号である)信号は、"DL"及び"UL"を使用することによって区別されてもよいということを理解することが可能である。
さらに、複数のタイプの干渉測定信号が存在してもよい。したがって、さらに、信号強度のタイプと関連する干渉測定信号のタイプを記録してもよい。記録方式は、UL信号タイプ信号強度タイプである。例えば、信号強度タイプが、RSRP、RSRQ、RSSI、CQI、及びCSIを含み、且つ、信号タイプが、DMRS、CSI-RS、SRS、及びプリアンブルを含むときは、組み合わせにより、20個のUL信号タイプ信号強度タイプの記録結果を取得することが可能である。
干渉測定信号のタイプがSRSである場合に、記録結果は、UL-SRS-RSRP、UL-SRS-RSRQ、UL-SRS-RSSI、UL-SRS-CSI、及びUL-SRS-CQIを含む。干渉測定信号のタイプがCSI-RSである場合に、記録結果は、UL-CSI-RS-RSRP、UL-CSI-RS-RSRQ、UL-CSI-RS-RSSI、UL-CSI-RS-CSI、及びUL-CSI-RS-CQIを含む。干渉測定信号のタイプがDMRSである場合に、記録結果は、UL-DMRS-RSRP、UL-DMRS-RSRQ、UL-DMRS-RSSI、UL-DMRS-CSI、及びUL-DMRS-CQIを含む。
実施例1において、第1の端末が送信する干渉測定信号強度をモニタリングするときに、第2の端末は、上記の方式によって、干渉測定信号のタイプ及び信号の強度のタイプを記録してもよいということに留意すべきである。
第1の端末は、第1の基地局に、アップリンク制御データ伝送エリアの中のPUCCH部分を報告してもよい。アップリンク制御データ伝送領域の中のPUCCH部分は、既存のサブフレーム又は新たなサブフレームのPUCCH部分であってもよく、新たなサブフレームは、自己完結型のサブフレーム又は混合型サブフレームであってもよい。具体的には、新たなサブフレームは、DL制御部分、DLデータ部分、及びUL制御部分を含んでもよく、又は、新たなサブフレームは、DL制御部分、ULデータ部分、及びUL制御部分を含んでもよい。同様に、第1の端末は、また、第1の基地局に、PUSCH部分を報告してもよい。PUSCH部分は、既存のサブフレーム又は新たなサブフレームのPUSCH部分であってもよい。
予約されたPUCCH/PUSCHを使用することによってフィードバックを実行するときは、UL信号強度タイプ又はUL信号タイプ信号強度タイプについて実行するフィードバックを指定する必要があり、そして、対応する信号強度値を指定する必要があり、又は、対応する信号強度値を直接的にフィードバックする。無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、基地局によって端末に、前もって、予約されたPUCCH/PUSCHを通知する。
S608. 第1の基地局は、干渉測定信号強度に基づいて、第1の基地局が第1の端末にデータ信号を送信する電力を制御する。
送信されるデータ信号の電力を制御するために、第1の基地局は、データ信号の送信電力(又は伝送電力と称される)と干渉測定信号強度との間の対応関係を構成し、そして、その対応に基づいて、データ信号の送信電力を制御してもよい。対応関係は、実施形態1における対応関係とは異なり、その対応関係は、正の相関であるということに留意すべきである。言い換えると、干渉測定信号強度がより高い場合には、データ信号の制御された送信電力は、より高くなり、第1の端末が被る干渉を減少させ、反対に、干渉測定信号強度がより低い場合には、データ信号の制御された送信電力は、より低くなり、第1の端末によるデータ信号の受信に対して干渉を引き起こすことなく、第1の基地局の電力消費を減少させることが可能であるということを保証する。
代替的に、第1の基地局は、相対的狭帯域送信電力(Relative Narrowband Transmission Power, RNTP)シグナリングを使用することによって、データ信号の送信電力を制御する。具体的には、第1の基地局は、RNTPシグナリングを使用することによって、複数の異なるPRBの送信電力を制御し、比較的強い干渉測定信号に対応するデータ信号の時間領域リソース/周波数領域リソースについてのPRBの送信電力を増加させ、比較的弱い干渉測定信号に対応するデータ信号の時間領域リソース/周波数領域リソースについてのPRBの送信電力を減少させる。干渉測定方法のみを実装する場合には、ステップS607及びステップS608は、必須のステップでなくてもよいということに留意すべきである。
実施形態1においては、第1の端末は、干渉測定信号を送信し、第2の端末は、その干渉測定信号をモニタリングし、そして、電力を適応的に調整する。実施形態2においては、第2の端末は、干渉測定信号を送信し、第1の端末は、その干渉測定信号をモニタリングし、第1の基地局に干渉測定信号をフィードバックし、第1の基地局は、例えば、電力を調整するといったように、スケジューリング方式を変更する。上記2つの実施形態は、主として、端末側において又は第1の端末において実行されるということを理解することが可能である。この出願は、さらに、以下の実施形態を提供する。この実施形態は、主として、基地局側に適用される。基地局は、干渉測定信号を送信し及びモニタリングし、そして、モニタリングによって取得される結果に基づいて、電力を制御する。
実施形態3
この実施形態においては、第1の基地局は、干渉測定信号を送信し、第2の基地局は、干渉測定信号を測定し、基地局側において、対応するスケジューリング方式等を調整する。図7は、干渉測定に基づいた電力制御の概略的なフローチャートである。具体的には、ステップS701乃至S704を含む。
S701. 第1の基地局は、第2の基地局に、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を送信する。
第1の基地局は、第2の基地局に、上記の情報を同時に送信してもよく、又は、異なる時点で送信してもよい。
第2の基地局の干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報は、第1の基地局によって送信されなくてもよく、又は、OAMによって構成されてもよく、具体的にいうと、第1の基地局と第2の基地局の間の干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報は、OAMによって構成されるということに留意すべきである。
干渉測定リソースを受信した後に、第2の基地局は、これらの指定されたリソースにおけるデータ送信又はデータ受信を構成せず、すなわち、これらのリソースを削除(blank)して、干渉が正しく測定されるということを保証する。
S702. 第1の基地局は、干渉測定リソースに関する情報が示す干渉測定リソースによって、干渉測定信号に関する情報が示す干渉測定信号を送信する。
上記の2つの実施形態とは異なり、第1の基地局の干渉測定信号は、第2の基地局に送信される。
S703. 第2の基地局は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、第1の基地局が送信した干渉測定信号強度をモニタリングする。
S704. 第2の基地局は、干渉測定信号強度に基づいて、第2の端末が第2の基地局にデータ信号を送信する電力を設定する。
第2の端末が第2の基地局にデータ信号を送信する電力を設定するステップは、第2の端末が第2の基地局にデータ信号を送信するのに使用される電力パラメータ値及び/又はMCSを設定するステップを含み、それによって、アップリンク伝送の間に、第2の端末は、設定された電力パラメータ値を使用することによって、アップリンク送信電力を決定し、及び/又は、設定されたMCSを使用することによって、アップリンク伝送を実行する。干渉測定方法のみを実行する場合には、ステップS703及びステップS704は、必須のステップでなくてもよいということに留意すべきである。
この実施形態において、基地局は、干渉測定を実装し、例えば、基地局にデータ信号を送信するのに使用される電力を制御するといったように、測定された干渉強度に基づいて端末に対して対応する処理を実行することが可能であるということを上記の技術的解決方法から理解することが可能である。このことは、端末の大きな干渉測定負荷を増加させない。
上記の複数の実施形態に基づいて、第2の基地局は、さらに、第1の基地局に干渉測定信号強度を送信してもよい。したがって、第1の基地局は、例えば、ダウンリンク伝送に使用される電力を調整するといったように、対応する処理を実行してもよい。
加えて、第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースの指標情報及び/又は干渉測定信号の指標情報を送信してもよい。このようにして、干渉測定リソースの指標情報を受信した後に、第1の端末は、その指標情報が示すリソースが、干渉測定に使用され、ダウンリンク伝送を実行するように第1の基地局が第1の端末をスケジューリングするのに使用されるデータは、これらのリソースには存在しないということを認識する。したがって、第1の端末は、受信したデータに対してレートマッチング又はパンクチャリング等の対応するデータ操作を実行することが可能である。
加えて、第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースの指標情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。このようにして、干渉測定リソースの指標情報を受信した後に、第2の端末は、その指標情報が示すリソースが、干渉測定に使用され、ダウンリンク伝送を実行するように第2の基地局が第2の端末をスケジューリングするのに使用されるデータは、これらのリソースには存在しないということを認識する。したがって、第2の端末は、アップリンク伝送されるデータに対してレートマッチング又はパンクチャリング等の対応するデータ操作を実行することが可能である。
実施形態3においては、第1の基地局は、第2の基地局によって置き換えられ、第2の基地局は、第1の基地局によって置き換えられてもよいということに留意すべきである。
図8は、この出願にしたがった第1の端末の概略的な構成図である。第1の端末は、バス、受信機801、送信機802、プロセッサ803、及びメモリ804を含む。バス、受信機801、送信機802、プロセッサ803、及びメモリ804は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第1の端末の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機801は、干渉測定リソースの指標情報及び/又は干渉測定信号の指標情報を受信するように構成され、干渉測定リソースの指標情報は、干渉測定信号を送信するための時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含む。受信機801は、さらに、実施形態1における第1の端末に関連する他のデータ受信動作を実行するように構成されてもよい。
送信機802は、干渉測定リソースの指標情報が示す干渉測定リソースによって、干渉測定信号の指標情報が示す干渉測定信号を送信するように構成され、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である。送信機802は、さらに、第1の端末に関連する他のデータ送信動作を実行するように構成されてもよい。
プロセッサ803は、受信機801及び送信機802の動作を調整することが可能である。
メモリ804は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらにオペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
図9は、この出願にしたがった第2の端末の概略的な構成図である。第2の端末は、バス、受信機901、送信機902、プロセッサ903、及びメモリ904を含む。バス、受信機901、送信機902、プロセッサ903、及びメモリ904は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第2の端末の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機901は、実施形態1の第2の端末に関連するデータ受信動作を実行するように構成される。
送信機902は、実施形態1の第2の端末に関連するデータ送信動作を実行するように構成される。
プロセッサ903は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他の端末が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得し、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、複数の異なる方向は、他の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び当該端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含み、そして、干渉測定信号強度に基づいて、当該端末が第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御する、ように構成される。プロセッサ903は、さらに、実施形態1の第2の端末に関連する他のデータ処理動作を実行するように構成されてもよい。
メモリ904は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらに、オペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
図10は、この出願にしたがった第1の端末の他の概略的な構成図である。第1の端末は、バス、受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、及びメモリ1004を含む。バス、受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、及びメモリ1004は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第1の端末の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機1001は、実施形態2の第2の端末に関連するデータ受信動作を実行するように構成される。
送信機1002は、実施形態2の第2の端末に関連するデータ送信動作を実行するように構成される。
プロセッサ1003は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他の端末が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するように構成され、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、複数の異なる方向は、他の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び当該端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含む。
メモリ1004は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらに、オペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
図11は、この出願にしたがった第1の基地局の概略的な構成図である。第1の基地局は、バス、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、及びメモリ1104を含む。バス、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、及びメモリ1104は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第1の基地局の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機1101は、実施形態3の第1の基地局に関連するデータ受信動作を実行するように構成される。
送信機1102は、第2の基地局に、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するように構成され、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である。加えて、送信機1002は、実施形態3の第1の基地局に関連するデータ送信動作を実行してもよい。
プロセッサ1103は、受信機1101及び送信機1102の動作を調整することが可能である。
メモリ1104は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらに、オペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
図12は、この出願にしたがった第2の基地局の概略的な構成図である。第2の基地局は、バス、受信機1201、送信機1202、プロセッサ1203、及びメモリ1204を含む。バス、受信機1201、送信機1202、プロセッサ1203、及びメモリ1204は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第2の基地局の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機1201は、実施形態3の第2の基地局に関連するデータ受信動作を実行するように構成される。
送信機1202は、実施形態3の第2の基地局に関連するデータ送信動作を実行するように構成される。
プロセッサ1203は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、第1の基地局が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するように構成される。
メモリ1204は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらに、オペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
以下の記載は、さらに、この出願の複数の適用シナリオ及び用語について説明する。
本明細書においては、第1の基地局及び第2の基地局は、相互に交換可能であり、第1の端末及び第2の端末は、相互に交換可能である。それらの構成要素は、特定の名称によっては限定されない。
例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システム、3GPP関連のセルラーシステム、及び、他の通信システム等の、現在の2G、3G、及び4G通信システム等のさまざまな通信システム及び5G通信システム等の将来的な進化型ネットワークに、この出願の複数の実施形態によって提供される複数の技術的解決方法を適用することが可能である。特に、5G超高密度ネットワーク(Ultra Dense Network, UDN)システムに、それらの複数の技術的解決方法を適用することが可能である。5G規格は、マシン型通信(Machine to Machine, M2M)シナリオ、D2Mシナリオ、マクロマイクロ通信シナリオ、拡張モバイルブロードバンド(Enhance Mobile Broadband, eMBB)シナリオ、超高信頼性及び低遅延通信(Ultra Reliable & Low Latency Communication, uRLLC)シナリオ、及び大規模マシン型通信(Massive Machine Type Communication, mMTC)シナリオ等の複数のシナリオを含んでもよいということに留意すべきである。これらのシナリオは、これらには限定されないが、複数の基地局の間の通信シナリオ、基地局と端末との間の通信シナリオ、及び複数の端末の間の通信シナリオ等を含んでもよい。基地局と端末との間の通信シナリオ、複数の基地局の間の通信シナリオ、又は第5世代通信システムにおける複数の端末の間の通信シナリオ等のシナリオに、この出願の複数の実施形態によって提供される複数の技術的解決方法を適用することが可能である。
上記の複数の実施形態において、第1の基地局及び第2の基地局は、これらには限定されないが、5G技術を使用する基地局、スモールセル基地局、新たな無線基地局(new radio eNB)、又は送信点(transmission point, TRP)等のさまざまなタイプの基地局であってもよい。代替的に、無線ローカルエリアネットワーク適用シナリオにおいて、第1の基地局及び第2の基地局は、第1の無線アクセスポイント(Access Point, AP)及び第2の無線アクセスポイントによって置き換えられてもよい。他の適用シナリオにおいては、第1の基地局及び第2の基地局は、他のタイプのデバイスによって置き換えられてもよい。
基地局は、中継局、アクセスポイント、又は送信ポイント等であってもよい。基地局は、汎欧州ディジタル移動体通信システム(Global System for Mobile Communication, GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)ネットワークにおける基地局(Base Transceiver Station, BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access, WCDMA)におけるNB(NodeB)であってもよく、又は、LTEにおけるeNB又はeNodeB(evolutional NodeB)であってもよい。基地局は、代替的に、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network, CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよい。基地局は、代替的に、将来的な5Gネットワークにおける(例えば、gNB等の)ネットワークデバイスであってもよく、将来的な進化型公衆陸上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network, PLMN)におけるネットワークデバイスであってもよく、又は、ウェアラブルデバイス又は車載型デバイス等であってもよい。
基地局は、ビルディングベースバンドユニット(Building Baseband Unit, BBU)及びリモート無線ユニット(Remote Radio Unit, RRU)を含んでもよい。RRUは、アンテナシステム(具体的にいうと、アンテナ)に接続され、BBU及びRRUは、ある要件に基づいて、個別に使用されてもよい。ある1つの特定の実装プロセスにおいて、基地局は、代替的に、他の汎用のハードウェアアーキテクチャを有してもよいということに留意すべきである。
端末は、ユーザ機器(User Equipment, UE)、アクセス端末、UEユニット、UE局、移動局、移動体コンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、UE端末、端末、無線通信デバイス、UEエージェント、又はUE装置等であってもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol, SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop, WLL)局、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant, PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されるコンピュータデバイス又は他の処理デバイス、車載型デバイス、ウェアラブルデバイス、将来的な5Gネットワークの中の端末、又は将来的な進化型PLMNネットワークの中の端末であってもよい。
加えて、隣接するセルのタイプは、マクロセル、ミクロセル、及びピコセル等であってもよく、隣接するセルのタイプは、同じタイプであっても、異なるタイプであってもよい。また、ある1つのセルの中に複数のネットワークタイプが存在してもよい。例えば、ネットワークタイプは、超高密度ネットワーク(Ultra Dense Network, UDN)であってもよく、そのネットワークタイプを使用することによって構築されるより多くのセルが存在し、且つ、複数のセルの間の距離は、より小さくなっている。したがって、干渉の場合がより多く、干渉は、より強くなる。UDNシナリオにおいては、複数の隣接するセルクラスタの間のみならず、複数の隣接するスモールセルの間でもより深刻な干渉が生じる。
本明細書においては、特に指定しない限り、すべての送信無線インターフェイスシグナリングは、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は物理層シグナリングのうちの少なくとも1つであってもよい。代替的に、送信される無線インターフェイスシグナリングのすべては、RRCシグナリングを使用することによってあらかじめ構成されてもよく、物理層シグナリングを使用することによって有効化されてもよい。
加えて、この出願は、低周波システムに適用されるのみならず、さらに、高周波ミリ波システムに適用されてもよい。したがって、干渉測定信号、干渉測定リソース及び/又は電力制御、及び/又は、干渉測定信号強度の報告等は、すべて、ビームフォーミング(beamforming)に基づいていてもよく、又は、ビーム識別子に対応していてもよい。具体的にいうと、干渉測定信号、干渉測定リソース及び/又は電力制御、及び/又は、干渉測定信号強度の報告は、すべて、さらに、ビーム識別子を搬送していてもよい。ビーム識別子は、ビームインデックス、ビームにおける対応する同期信号の識別子、又はビームにおける対応する参照信号の識別子であってもよい。同期信号の識別子又は参照信号の識別子は、例えば、同期信号ブロックの時間インデックス等の同期信号又は参照信号に関連する時間識別子であってもよい。
この出願においては、干渉測定信号は、また、干渉検出信号、干渉センシング信号、干渉モニタリング信号、及び干渉測定信号のうちのいずれかの1つと称されてもよい。この特許においては、干渉測定リソースは、また、干渉検出リソース、干渉センシングリソース、干渉モニタリングリソース、及び干渉測定リソースのうちのいずれかの1つと称されてもよい。
この出願においては、干渉測定信号強度は、また、干渉測定信号受信電力又は干渉測定信号の測定結果と称されてもよい。この特許においては、説明のためのある1つの例として、第1の基地局及び第2の基地局を使用する。しかしながら、基地局の数は、2つに限定されるものではなく、実際には、複数の基地局が存在してもよい。したがって、第1の基地局に属する第1の端末が送信する干渉測定信号に基づいて、第2の基地局は、モニタリングを実行するように第2の端末を構成してもよく、第3の基地局は、モニタリングを実行するように第3の端末を構成してもよい。同様に、第2の基地局に属する第2の端末が送信する干渉測定信号に基づいて、第1の基地局は、モニタリングを実行するように第1の端末を構成してもよく、第3の基地局は、モニタリングを実行するように第3の端末を構成してもよい。同様に、第1の基地局が干渉測定信号を送信するときは、第2の基地局及び第3の基地局の双方は、モニタリングを実行してもよい。
理解を容易にするために、参照のための例として、この出願に関連するいくつかの概念を説明する。詳細は、以下のとおりである。
ダウンリンク: ダウンリンクは、基地局から端末に向かう情報伝送方向である。
アップリンク: アップリンクは、端末から基地局に向かう情報伝送方向である。
特別なサブフレーム: 特別なサブフレームは、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームの間に位置している転換のためのサブフレームである。
静的な構成: 静的な構成は、通常、事前の構成によって又はネットワーク計画法を使用することによって実行される構成である。
動的な構成: 動的な構成は、リアルタイム構成方式又は高い頻度による構成方式である。
準静的な構成: 準静的な構成は、静的な構成と動的な構成との間の構成であり、変更頻度は、比較的低く、構成は、通常、比較的長い構成周期を有する構成方式によって、又は、比較的長い構成継続期間を有する構成方式によって、上位層シグナリングを使用することによって実行される。
リソース粒子: リソース粒子は、分割されたリソース単位である。
新たなサブフレーム/スロット: 新たなサブフレーム/スロットは、また、自己完結型サブフレーム/スロット、新たな無線サブフレーム/スロット、双方向サブフレーム/スロット、又は混合型サブフレーム/スロットと称される。以下では、ある1つの例として、自己完結型サブフレーム/スロットを使用する。自己完結型サブフレームは、自己完結型ダウンリンクサブフレーム及び自己完結型アップリンクサブフレームを含んでもよい。自己完結型ダウンリンクサブフレームは、ダウンリンク制御チャネル、ダウンリンクデータチャネル、及びアップリンク制御チャネルの送信を含んでもよい。自己完結型アップリンクサブフレームは、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、及びアップリンク制御チャネルの送信を含んでもよい。新たなサブフレーム/スロットは、新たなミニサブフレーム/スロットであってもよい。
リソースエレメント(Resource Element, RE): リソースエレメントは、周波数領域の中の1つのサブキャリアに対応し、時間領域の中の1つのOFDMシンボルに対応する。
サブバンド: サブバンドは、複数のサブキャリアを含む。
周波数帯域: 周波数帯域は、周波数領域の帯域幅全体である。
スロット: 7つのOFDMシンボルは、1つのスロットに対応する。
サブフレーム: 1つのサブフレームは、2つのスロットを含む。
無線フレーム: 1つの無線フレームは、10個のサブフレームを含む。
スーパーフレーム: 1つのスーパーフレームは、51個のマルチフレームを含み、1つのマルチフレームは、26個のサブフレームを含む。
この出願の説明においては、"/"は、特に指定しない限り、"又は"を意味するということに留意すべきである。例えば、A/Bは、A又はBを表してもよい。この明細書においては、"及び/又は"は、複数の関連する対象物を説明するための関連性関係のみを説明し、3つの関係が存在する場合があるということを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの双方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合の3つの場合を表してもよい。加えて、この出願の説明においては、"複数の"は、2つ又はそれ以上を意味する。
[技術分野]
この出願は、通信技術の分野に関し、より具体的には、干渉測定方法及び関連するデバイスに関する。
通信システムにおける非対称なアップリンクダウンリンクサービスが増加し、アップリンクダウンリンクサービス比率が絶えず変化するのに伴い、対を構成する固定の周波数スペクトラム及び固定のアップリンクダウンリンクスロット構成を使用する場合には、サービスの動的に非対称な特性を効果的にサポートすることはもはや不可能となっている。柔軟な複信の場合には、アップリンクサービス及びダウンリンクサービスの配分に基づいて、アップリンクリソース及びダウンリンクリソースを適応的に割り当てることが可能である。このことは、通信システムにおけるリソースの利用を効果的に改善することを可能とし、したがって、非対称特性に対する将来的なネットワークの要件を満たすことが可能である。
柔軟な複信技術のうちの1つの複信モードは、柔軟な周波数帯域技術であり、その柔軟な周波数帯域技術においては、周波数分割複信(Frequency Division Duplex, FDD)システムにおけるアップリンク周波数帯域のうちのいくつかは、柔軟な周波数帯域として構成される。実際の適用の際には、柔軟な周波数帯域は、あるネットワークにおけるアップリンクサービス及びダウンリンクサービスの配分に基づいて、アップリンク伝送又はダウンリンク伝送のために割り当てられ、それによって、アップリンクスペクトラムリソース及びダウンリンクスペクトラムリソースは、アップリンクサービスの要件及びダウンリンクサービスの要件に適合し、それにより、スペクトラム利用を改善する。例えば、ダウンリンクサービスの量が、あるネットワークの中でのアップリンクサービスの量よりも大きいときに、そのネットワークの中でのアップリンク伝送のために元々使用される周波数帯域を、ダウンリンク伝送のために使用される周波数帯域として構成することが可能である。
柔軟な複信技術における他の複信モードは、柔軟な時分割技術である。言い換えると、ある周波数帯域における時分割複信(Time Division Duplex, TDD)は、アップリンクサービス及びダウンリンクサービスを伝送するのに使用される。ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システムにおいては、TDDアップリンクダウンリンク構成には合計で7つの異なるサブフレーム構成モードが存在する。複数の隣接するセルにおいて複数の異なるTDD構成を使用するとき、又は、FDDの柔軟な複信におけるサービス要件に基づいて、アップリンク(Uplink, UL)周波数帯域のうちのいくつかをダウンリンク(Downlink, DL)周波数帯域として構成するときに、クロスリンク干渉、具体的にいうと、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉は、同じ時間領域リソース/周波数領域リソースにおける複数の隣接するセルの間で引き起こされる場合がある。
このことを考慮して、この出願は、干渉測定方法を提供し、その干渉測定方法は、複数の隣接するセルの間に存在するクロスリンク干渉、具体的にいうと、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定し、そして、さらに、その測定した干渉に基づいて、電力制御を実行する。
これらの目的を達成するために、この出願は、以下の複数の技術的解決方法を提供する。
第1の態様によれば、この出願は、干渉測定方法であって、第1の端末によって、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するステップであって、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、前記複数の異なる方向は、前記第1の端末と前記第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び第2の端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含む、ステップと、前記第2の端末によって、前記干渉測定リソースに関する情報及び前記干渉測定信号に関する情報に基づいて、前記干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するステップと、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記第2の端末が前記第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御するステップと、を含む、干渉測定方法を提供する。
ある1つの例では、第1の端末によって、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信する前記ステップは、前記第1の端末によって、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を受信するステップであって、前記干渉測定リソースの前記指標情報は、前記干渉測定信号を送信するための時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、第1の端末によって、前記干渉測定リソースの前記指標情報が示す前記干渉測定リソースによって、前記干渉測定信号の前記指標情報が示す前記干渉測定信号を送信するステップと、を含む。
ある1つの例では、前記第1の端末によって、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を受信する前記ステップは、前記第1の端末によって、前記第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信する前記干渉測定リソースの前記指標情報を受信するステップと、前記第1の端末によって、前記第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信する前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するステップと、を含む。
ある1つの例では、前記第1の端末によって、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を受信する前記ステップは、OAMによって、前記第1の端末のための前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を構成するステップを含む。
ある1つの例では、前記時間領域位置は、サブフレーム、スロット、ミニサブフレーム、ミニスロット、OFDMシンボル、又は、1つのOFDMシンボルよりも小さなリソースユニットを含む。
ある1つの例では、前記周波数領域位置は、周波数帯域、サブバンド、周波数オフセット、制御チャネル要素、又は、物理リソースブロックを含む。
ある1つの例では、前記空間領域位置は、送信ポート又は送信ビームに関する情報を含み、前記送信ビームに関する前記情報は、前記ビームに関連する識別子である。
ある1つの例では、前記時間領域位置は、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレーム、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレーム、PDCCH及びPDSCHを含むサブフレーム、及び、PUCCH及びPUSCHを含むサブフレームのうちのいずれか1つの中に位置する。
ある1つの例では、前記時間領域位置が、前記PDCCH、前記PUSCH、及び前記PUCCHを含む前記サブフレームの中に位置している場合には、前記干渉測定リソースは、前記PDCCHの後の1つ又は複数のOFDMシンボルであり、又は、前記時間領域位置が、前記PDCCH、前記PDSCH、及び前記PUCCHを含む前記サブフレームの中に位置している場合には、前記干渉測定リソースは、前記PUCCHの前の1つ又は複数のOFDMシンボルである。
ある1つの例では、前記干渉測定信号は、復調参照信号、チャネル状態情報参照信号、サウンディング参照信号、プリアンブル、又は新たな信号である。
ある1つの例では、前記干渉測定信号の前記指標情報は、シーケンス長さ、サイクリックシフト、物理セル識別子、及び擬似ランダムシーケンス初期値のうちの少なくとも1つを含む。
前記干渉測定信号の前記指標情報は、前記干渉測定信号のための送信ポート又は送信ビームをさらに含み、前記送信ビームは、前記ビームに関連する識別子である。
ある1つの例では、前記ビームに関連する前記識別子は、同期信号リソースブロックの時間領域識別子、同期信号の時間領域識別子、又は、参照信号の識別子を含む。
ある1つの例では、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記第2の端末が前記第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御する前記ステップは、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号の特性と前記データ信号の位置との間の関係を受信するステップであって、前記位置は、時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、前記第2の端末によって、前記第1の端末が送信する前記干渉測定信号の前記特性を決定し、そして、前記関係に基づいて、前記第1の端末が送信する前記干渉測定信号に対応する前記データ信号の前記位置を決定するステップと、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記決定された位置における前記データ信号の前記送信電力を制御するように、前記第2の端末を制御するステップと、を含む。
ある1つの例では、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号の特性と前記データ信号の位置との間の関係を受信する前記ステップは、前記第2の端末によって、第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信するとともに前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するステップを含む。
ある1つの例では、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号の特性と前記データ信号の位置との間の関係を受信する前記ステップは、OAMによって、前記干渉測定信号の前記特性と前記第2の端末のための前記データ信号の前記位置との間の前記関係を構成するステップを含む。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報、前記干渉測定信号の前記指標情報、及び、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の関係のうちいずれか1つは、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は、物理層シグナリングのうち少なくとも1つを使用することによって送信される。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報、前記干渉測定信号の前記指標情報、及び、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係のうちのいずれか1つは、RRCシグナリングを使用することによってあらかじめ構成され、物理層シグナリングを使用することによって有効化され又は無効化される。
ある1つの例では、前記第1の端末が、前記干渉測定リソースによって前記干渉測定信号を送信するときに、前記干渉測定リソース及び/又は前記干渉測定信号は、時間領域において直交するか、周波数領域において直交するか、又は、符号領域において直交する。
ある1つの例では、前記第2の端末が測定によって取得する前記干渉測定信号強度は、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度インジケータ、チャネル品質インジケータ、及び、チャネル状態インジケータのうちの1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記第2の端末が前記第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御する前記ステップは、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度とアップリンク変調及び符号化スキームとの間の対応関係に基づいて、前記第2のネットワークデバイスへの前記アップリンク変調及び符号化スキームを決定するステップ、又は、前記第2の端末によって、前記干渉測定信号強度と送信電力制御パラメータとの間の対応関係に基づいて、前記第2のネットワークデバイスへのアップリンク送信電力を決定するステップ、を含む。
ある1つの例では、前記第2の端末は、前記第2のネットワークデバイスが送信するシグナリングを受信し、前記シグナリングは、前記干渉測定信号強度と前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の前記対応関係、及び/又は、前記干渉測定信号強度と前記送信電力制御パラメータとの間の前記対応関係を含む。
ある1つの例では、前記シグナリングは、無線リソース制御シグナリング、MAC層シグナリング、又は、物理層シグナリングのうちの少なくとも1つである。
ある1つの例では、前記物理層シグナリングは、アップリンクグラントシグナリング又はダウンリンク制御情報の中のシグナリングである。
ある1つの例では、前記送信電力制御パラメータは、ターゲット電力値、経路損失補償係数、閉ループ送信電力値、及びクロスリンク干渉パラメータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、干渉測定が中期的な干渉測定又は長期的な干渉測定であるときに、前記クロスリンク干渉パラメータは、より上位の層のシグナリングを使用することによって、前記第2のネットワークデバイスによって前記第2の端末に送信されるか、又は、干渉測定が短期的な干渉測定であるときに、前記クロスリンク干渉パラメータは、MAC層シグナリング又は物理層シグナリングを使用することによって、前記第2のネットワークデバイスによって前記第2の端末に送信される。
ある1つの例では、前記干渉測定信号強度と前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の前記対応関係は、干渉測定信号強度レベルと前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の対応関係を含む。
ある1つの例では、前記干渉測定信号強度と前記送信電力制御パラメータとの間の前記対応関係は、干渉測定信号強度レベルと前記送信電力制御パラメータとの間の対応関係を含む。
ある1つの例では、前記強度レベルは、信号強度しきい値に基づいて決定される。
第2の態様によれば、この出願は、干渉測定方法であって、
第2の端末によって、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するステップであって、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、前記複数の異なる方向は、第1の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び前記第2の端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含む、ステップと、前記第1の端末によって、前記干渉測定リソースに関する情報及び前記干渉測定信号に関する情報に基づいて、前記干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するステップと、を含む、干渉測定方法を提供する。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1の端末によって、前記第1のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するステップをさらに含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1のネットワークデバイスによって、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記第1のネットワークデバイスが前記第1の端末にデータ信号を送信する電力を制御するステップをさらに含む。
ある1つの例では、前記第1の端末が測定によって取得する前記干渉測定信号強度のタイプは、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度インジケータ、チャネル品質インジケータ、及び、チャネル状態インジケータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1の端末によって、前記干渉測定信号強度の前記タイプとアップリンク方向との間の関連性関係を確立するステップをさらに含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するステップをさらに含む。
ある1つの例では、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信する前記ステップは、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUCCHの中に位置する予約されているリソース、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUSCH又は前記PUCCHの中に位置する予約されているリソースを含む2つのリソースのうちのいずれかを使用することによって、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するステップを含む。
ある1つの例では、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度を送信する前記ステップは、前記第1の端末によって前記第1のネットワークデバイスに、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUCCHの中に位置する予約されているリソース、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUSCH又は前記PUCCHの中に位置する予約されているリソースを含む2つのリソースのうちのいずれかを使用することによって、前記干渉測定信号強度を送信するステップを含む。
ある1つの例では、前記予約されているリソースは、前記第1のネットワークデバイスが送信するRRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つに含まれる。
第3の態様によれば、この出願は、干渉測定方法であって、第1のネットワークデバイスによって第2のネットワークデバイスに、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するステップであって、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である、ステップと、前記第2のネットワークデバイスによって、前記干渉測定リソースに関する情報及び前記干渉測定信号に関する情報に基づいて、前記干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するステップと、を含む、干渉測定方法を提供する。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第2のネットワークデバイスによって前記第1のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するステップをさらに含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第1のネットワークデバイスによって第1の端末に、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を送信し、それによって、前記第1の端末は、前記指標情報に基づいて、受信したデータに対してレートマッチング又はデータパンクチャリング操作を実行する、ステップをさらに含む。
ある1つの例では、当該干渉測定方法は、前記第2のネットワークデバイスによって第2の端末に、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を送信し、それによって、前記第2の端末は、前記指標情報に基づいて、アップリンク伝送されたデータに対してレートマッチング又はデータパンクチャリング操作を実行する、ステップをさらに含む。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報は、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって送信される。
第4の態様によれば、この出願は、端末であって、干渉測定リソースの指標情報及び/又は干渉測定信号の指標情報を受信するように構成される受信機であって、前記干渉測定リソースの前記指標情報は、前記干渉測定信号を送信するための時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含む、受信機と、前記干渉測定リソースの前記指標情報が示す前記干渉測定リソースによって、前記干渉測定信号の前記指標情報が示す前記干渉測定信号を送信するように構成される送信機と、を含み、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である、端末を提供する。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、第1のネットワークデバイス又は第2のネットワークデバイスが送信する前記干渉測定リソースの前記指標情報を受信し、そして、前記第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信する前記干渉測定信号の前記指標情報を受信する、ように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、OAMによって前記第1の端末のために構成される前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記時間領域位置は、サブフレーム、スロット、ミニサブフレーム、ミニスロット、OFDMシンボル、又は、1つのOFDMシンボルよりも小さなリソースユニットを含む。
ある1つの例では、前記周波数領域位置は、周波数帯域、サブバンド、周波数オフセット、制御チャネル要素、又は、物理リソースブロックを含む。
ある1つの例では、前記空間領域位置は、送信ポート又は送信ビームに関する情報を含み、前記送信ビームに関する前記情報は、前記ビームに関連する識別子である。
ある1つの例では、前記時間領域位置は、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレーム、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレーム、PDCCH及びPDSCHを含むサブフレーム、及び、PUCCH及びPUSCHを含むサブフレームのうちのいずれか1つの中に位置する。
ある1つの例では、前記時間領域位置が、前記PDCCH、前記PUSCH、及び前記PUCCHを含む前記サブフレームの中に位置している場合には、前記干渉測定リソースは、前記PDCCHの後の1つ又は複数のOFDMシンボルであり、又は、前記時間領域位置が、前記PDCCH、前記PDSCH、及び前記PUCCHを含む前記サブフレームの中に位置している場合には、前記干渉測定リソースは、前記PUCCHの前の1つ又は複数のOFDMシンボルである。
ある1つの例では、前記干渉測定信号は、復調参照信号、チャネル状態情報参照信号、サウンディング参照信号、プリアンブル、又は新たな信号である。
ある1つの例では、前記干渉測定信号の前記指標情報は、シーケンス長さ、サイクリックシフト、物理セル識別子、及び擬似ランダムシーケンス初期値のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの例では、前記干渉測定信号の前記指標情報は、前記干渉測定信号のための送信ポート又は送信ビームをさらに含み、前記送信ビームは、前記ビームに関連する識別子である。
ある1つの例では、前記ビームに関連する前記識別子は、同期信号リソースブロックの時間領域識別子、同期信号の時間領域識別子、又は、参照信号の識別子を含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを受信するように構成されることを含み、前記シグナリングは、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、RRCシグナリングを受信するように構成され、前記RRCシグナリングは、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報をあらかじめ構成するのに使用され、そして、物理層シグナリングを受信するように構成され、前記物理層シグナリングは、前記干渉測定リソースの前記あらかじめ構成された指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記あらかじめ構成された指標情報を有効化し又は無効化するのに使用されることを含む。
ある1つの例では、前記送信機が、前記干渉測定リソースによって前記干渉測定信号を送信するときに、前記干渉測定リソース及び/又は前記干渉測定信号は、時間領域において直交するか、周波数領域において直交するか、又は、符号領域において直交する。
第5の態様によれば、この出願は、端末であって、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他の端末が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得し、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、前記複数の異なる方向は、前記他の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び当該端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含み、そして、前記干渉測定信号強度に基づいて、当該端末が前記第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御する、ように構成されるプロセッサを含む、端末を提供する。
ある1つの例では、当該端末は、前記干渉測定信号の特性と前記データ信号の位置との間の関係を受信するように構成される受信機をさらに含み、前記位置は、時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含み、前記プロセッサが、前記干渉測定信号強度に基づいて、当該端末が前記第2のネットワークデバイスに前記データ信号を送信する前記電力を制御するように構成されることは、前記プロセッサが、特に、第1の端末が送信する前記干渉測定信号の前記特性を決定し、前記関係に基づいて、前記第1の端末が送信する前記干渉測定信号に対応する前記データ信号の前記位置を決定し、そして、前記干渉測定信号強度に基づいて、前記決定された位置における前記データ信号の前記送信電力を制御するように、前記第2の端末を制御する、ように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、前記第1のネットワークデバイス又は前記第2のネットワークデバイスが送信するとともに前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、OAMによって前記第2の端末のために構成される前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを受信するように構成されることを含み、前記シグナリングは、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を含む。
ある1つの例では、前記受信機が、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係を受信するように構成されることは、前記受信機が、特に、RRCシグナリングを受信するように構成され、前記RRCシグナリングは、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記関係をあらかじめ構成するのに使用され、そして、物理層シグナリングを受信するように構成され、前記物理層シグナリングは、前記干渉測定信号の前記特性と前記データ信号の前記位置との間の前記あらかじめ構成された関係を有効化し又は無効化するのに使用されることを含む。
ある1つの例では、前記プロセッサが測定によって取得する前記干渉測定信号強度は、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度インジケータ、チャネル品質インジケータ、及び、チャネル状態インジケータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、前記プロセッサが、前記干渉測定信号強度に基づいて、当該端末が前記第2のネットワークデバイスに前記データ信号を送信する前記電力を制御するように構成されることは、前記プロセッサが、特に、前記干渉測定信号強度とアップリンク変調及び符号化スキームとの間の対応関係に基づいて、前記第2のネットワークデバイスへの前記アップリンク変調及び符号化スキームを決定するか、又は、前記干渉測定信号強度と送信電力制御パラメータとの間の対応関係に基づいて、前記第2のネットワークデバイスへのアップリンク送信電力を決定する、ように構成されることを含む。
ある1つの例では、当該端末は、前記第2のネットワークデバイスが送信するシグナリングを受信するように構成される受信機をさらに含み、前記シグナリングは、前記干渉測定信号強度と前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の前記対応関係、及び/又は、前記干渉測定信号強度と前記送信電力制御パラメータとの間の前記対応関係を含む。
ある1つの例では、前記シグナリングは、無線リソース制御シグナリング、MAC層シグナリング、又は、物理層シグナリングのうちの少なくとも1つである。
ある1つの例では、前記物理層シグナリングは、アップリンクグラントシグナリング又はダウンリンク制御情報の中のシグナリングである。
ある1つの例では、前記送信電力制御パラメータは、ターゲット電力値、経路損失補償係数、閉ループ送信電力値、及びクロスリンク干渉パラメータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、受信機は、干渉測定が中期的な干渉測定又は長期的な干渉測定であるときに、前記第2のネットワークデバイスがより上位の層のシグナリングを使用することによって第2の端末に送信する前記クロスリンク干渉パラメータを受信するか、又は、干渉測定が短期的な干渉測定であるときに、前記第2のネットワークデバイスがMAC層シグナリング又は物理層シグナリングを使用することによって第2の端末に送信する前記クロスリンク干渉パラメータを受信する、ように構成される。
ある1つの例では、前記干渉測定信号強度と前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の前記対応関係は、干渉測定信号強度レベルと前記アップリンク変調及び符号化スキームとの間の対応関係を含む。
ある1つの例では、前記干渉測定信号強度と前記送信電力制御パラメータとの間の前記対応関係は、干渉測定信号強度レベルと前記送信電力制御パラメータとの間の対応関係を含む。
ある1つの例では、前記強度レベルは、信号強度しきい値に基づいて決定される。
第6の態様によれば、この出願は、端末であって、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他の端末が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するように構成されるプロセッサを含み、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、前記複数の異なる方向は、前記他の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び当該端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含む、端末を提供する。
ある1つの例では、当該端末は、前記第1のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するように構成される送信機をさらに含む。
ある1つの例では、前記プロセッサが測定によって取得する前記干渉測定信号強度のタイプは、参照信号受信電力、参照信号受信品質、受信信号強度インジケータ、チャネル品質インジケータ、及び、チャネル状態インジケータのうちのいずれか1つ又は複数を含む。
ある1つの例では、前記プロセッサは、さらに、前記干渉測定信号強度の前記タイプとアップリンク方向との間の関連性関係を確立するように構成される。
ある1つの例では、当該端末は、前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するように構成される送信機をさらに含む。
ある1つの例では、前記送信機が、前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するように構成されることは、前記送信機が、特に、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUCCHの中に位置する予約されているリソース、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUSCH又は前記PUCCHの中に位置する予約されているリソースを含む2つのリソースのうちのいずれかを使用することによって、前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度の前記タイプと前記アップリンク方向との間の前記関連性関係を送信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記送信機が、前記第1のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するように構成されることは、前記送信機が、特に、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUCCHの中に位置する予約されているリソース、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームの中の前記PUSCH又は前記PUCCHの中に位置する予約されているリソースを含む2つのリソースのうちのいずれかを使用することによって、前記第1のネットワークデバイスに、前記干渉測定信号強度を送信するように構成されることを含む。
ある1つの例では、前記予約されているリソースは、前記第1のネットワークデバイスが送信するRRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つに含まれる。
第7の態様によれば、この出願は、さらに、ネットワークデバイスであって、他のネットワークデバイスに、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するように構成される送信機を含み、前記干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である、ネットワークデバイスを提供する。
ある1つの例では、前記送信機は、さらに、当該ネットワークデバイスと関連する端末に、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を送信するように構成され、それによって、前記端末は、前記指標情報に基づいて、受信したデータに対してレートマッチング又はデータパンクチャリング操作を実行する。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報は、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって送信される。
第8の態様によれば、この出願は、ネットワークデバイスであって、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他のネットワークデバイスが伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するように構成されるプロセッサを含む、ネットワークデバイスを提供する。
ある1つの例では、当該ネットワークデバイスは、前記他のネットワークデバイスに前記干渉測定信号強度を送信するように構成される送信機をさらに含む。
ある1つの例では、当該ネットワークデバイスは、当該ネットワークデバイスと関連する端末に、前記干渉測定リソースの指標情報及び/又は前記干渉測定信号の指標情報を送信するように構成される送信機をさらに含み、それによって、前記端末は、前記指標情報に基づいて、アップリンク伝送されるデータに対してレートマッチング又はデータパンクチャリング操作を実行する。
ある1つの例では、前記干渉測定リソースの前記指標情報及び/又は前記干渉測定信号の前記指標情報は、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって送信される。
本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、それらの複数の実施形態を説明するのに必要な複数の添付の図面を簡潔に説明する。明らかなことではあるが、以下の説明の中の複数の添付の図面は、本発明の複数の実施形態のうちのいくつかを示しているにすぎず、当業者は、創造的な努力を行うことなく、それらの複数の添付の図面から他の図面を導き出すことが可能である。
この出願にしたがったセルの中で使用することを可能とされる2つのTDD構成方式の概略的な図である。
この出願にしたがった複数の隣接するセルの間の干渉の概略的な図である。
ある1つのシステムの構成図であり、そのシステムにおいて、この出願にしたがった複数の隣接するセルの間に干渉が発生する。
この出願にしたがった干渉測定に基づいた電力制御の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった新たなサブフレームの概略的な図である。
この出願にしたがった干渉測定に基づいた電力制御の他の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった干渉測定に基づいた電力制御のさらに別の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった第1の端末の概略的なハードウェア構成図である。
この出願にしたがった第2の端末の概略的なハードウェア構成図である。
この出願にしたがった第1の端末の他の概略的なハードウェア構成図である。
この出願にしたがった第1の基地局の概略的なハードウェア構成図である。
この出願にしたがった第2の基地局の概略的なハードウェア構成図である。
通信技術の分野においては、基地局及び端末は、柔軟な複信モードで動作することが可能である。柔軟な複信モードを使用する複数の隣接するセルの間では、セルにおけるある1つの方向のデータ伝送は、他のセルにおける他の方向のデータ伝送に対して干渉を引き起こす。複数の異なる方向の複数の通信リンクの間で生じるそのような干渉は、クロスリンク干渉と称されてもよい。
データ伝送は、制御チャネルにおける伝送又はデータチャネルにおける伝送であってもよい。あるセルにおけるある1つの方向のデータ伝送が他のセルにおける他の方向のデータ伝送に対して引き起こす干渉は、あるセルにおけるある1つの方向の制御チャネルにおけるデータ伝送と他のセルにおける他の方向の制御チャネルにおけるデータ伝送との間の干渉、又は、あるセルにおけるある1つの方向の制御チャネルにおけるデータ伝送と他のセルにおける他の方向のデータチャネルにおけるデータ伝送との間の干渉、又は、あるセルにおけるある1つの方向のデータチャネルにおけるデータ伝送と他のセルにおける他の方向のデータチャネルにおけるデータ伝送との間の干渉を含む。
以下の記載は、複数の特定の適用シナリオを参照して、干渉の原因を説明する。
複信モードは、時分割複信(Time Division Duplex, TDD)及び周波数分割複信(Frequency Division Duplex, FDD)を含んでもよい。ある1つの例としてTDDモードを使用する。以下の表は、7つのアップリンクデータ構成方式及びダウンリンクデータ構成方式を含んでもよい。
Dは、ダウンリンクサブフレームを表し、Uは、アップリンクサブフレームを表し、Sは、特別なサブフレームを表す。
あるセルが、サービス要件を満たすことを目的として、それらの7つの構成方式に基づいて、TDD構成を動的に変化させることが可能である場合に、表1から、番号0、1、2、及び5のサブフレームの方向は、固定され、他の番号のサブフレームの方向は、可変であるということを理解することが可能である。例えば、番号0、1、2、及び5のサブフレーム等の方向が固定されているサブフレームは、固定のサブフレームと称されてもよく、例えば、番号3、4、6、7、8、及び9のサブフレーム等の方向が可変であるサブフレームは、柔軟なサブフレームと称されてもよい。もちろん、固定のサブフレーム及び柔軟なサブフレームは、使用することが可能とされるTDD構成方式にしたがって変化してもよい。例えば、図1に示されているように、セルは、構成番号が0及び2のTDD構成方式のみをサポートし、番号0の構成方式は、変更前に使用され、番号2の構成方式は、変更後に使用されるということを仮定する。この場合には、番号0、1、2、5、6、及び7のサブフレームは、固定のサブフレームであり、番号3、4、8、及び9のサブフレームは、柔軟なサブフレーム(Flexible Subframe)である。
図2に示されているように、3つのセルが隣接しているということを仮定する。セル1においては、番号1のTDD構成方式を使用し、セル2においては、番号0のTDD構成方式を使用し、セル3においては、番号2のTDD構成方式を使用する。それらの3つのTDD構成方式を比較することによって、基地局eNB#1については、サブフレームsf#3及びサブフレームsf#4は、柔軟なサブフレームであり、それらの2つのサブフレームが被る干渉の強度は、他のサブフレームが被る干渉の強度とは異なっているということを発見することが可能である。加えて、基地局eNB#1については、サブフレームsf#3は、基地局eNB#3が構成するD方向のサブフレームからの干渉(interference)を被り、サブフレームsf#4は、基地局eNB#2が構成するU方向のサブフレームからの干渉(interference)を被り、それらの2つのサブフレームが被る干渉の状況は、異なっている。
この出願の複数の技術的解決方法は、上記の適用シナリオに限定されず、干渉は、また、他の適用シナリオにおいても存在する場合があるということに留意すべきである。例えば、上記の記載は、時間領域におけるTDD構成方式の変更を説明している。もちろん、例えば、特定の周波数帯域の全体又はある周波数帯域のうちのいくつかのサブバンドにおけるTDD構成方式の変更、或いは、その特定の周波数帯域の全体又はその周波数帯域のうちのいくつかのサブバンドにおける伝送方向の変更等の、周波数領域におけるTDD構成方式の変更、或いは、周波数領域の全体における伝送方向の変更は、また、複数の隣接するセルの間の干渉を引き起こす場合がある。加えて、TDD構成方式の変更が干渉を引き起こすのみならず、FDD構成の変更もまた上記の干渉を引き起こす場合がある。
結論として、上記の複数の適用シナリオのいずれにおいても、基地局及び端末は、柔軟な複信モードで動作し、且つ、使用される通信リンクは、複数の異なる方向のリンクであり、また、クロスリンクと称されてもよい。あるセルの中の基地局は、サービス要件に基づいて、リンクリソースの伝送方向を動的に変化させる場合があり、そのセルを含む複数の隣接するセルの間に干渉を引き起こす。伝送方向の構成が動的に変化するときは、引き起こされる干渉は、動的となる。
干渉は、そのリンクにおいて伝送されているデータ信号に対する影響の原因となり、そのデータ信号の送信電力を制御することによって、そのような影響を調整することが可能である。例えば、干渉を被っている端末については、その干渉が比較的強い場合には、その干渉を引き起こしている端末のデータ信号の送信電力を減少させることが可能であり、或いは、その干渉が比較的弱い場合には、その干渉を引き起こしている端末のデータ信号の送信電力を増加させることを可能として、データの送信/受信の信頼性を保証することが可能である。上記の例としての端末を基地局と置き換えることが可能である。言い換えると、干渉が複数の基地局の間で発生するときに、干渉を被っている基地局については、その干渉が比較的強い場合には、その干渉を引き起こしている基地局のデータ信号の送信電力を減少させることが可能であり、その干渉が比較的弱い場合には、その干渉を引き起こしている基地局のデータ信号の送信電力を増加させることを可能として、データの送信/受信の信頼性を保証することが可能である。
現在、強化型干渉管理及びトラフィック適応(Enhanced Interference Management and Traffic Adaptation, eIMTA)技術による電力制御解決方法が開示されている。その解決方法においては、サービングセルのTDD構成方式によるサブフレームと隣接するセルのTDD構成方式によるサブフレームとの間の干渉のタイプを設定し、そして、その干渉のタイプに基づいて、そのサービングセルの中のデバイスのための送信電力を設定する。
しかしながら、その技術では、準静的なTDD構成に基づいて、電力制御に適用可能なサブフレームリソースを割り当て、リソース割り当て及び関連するシグナリング通知を適時的な方式では実行しない。結果として、その技術は、伝送方向が比較的動的に構成される柔軟な複信モードを使用する上記の通信システムには適用可能ではない。
したがって、この出願は、クロスリンク干渉測定に基づいて送信電力を制御するための解決方法を提供する。時間領域リソース/周波数領域リソースの伝送方向を比較的動的に構成するときは、この出願によって、そのような構成が引き起こす干渉を動的に測定することが可能であり、その測定に基づいて、適時的な方式で送信電力を調整することが可能である。
それらの複数の技術的解決方法の理解を容易にするために、説明のためのある1つの例として、複数の隣接するセルのうちの2つのセルを使用する。区別を容易にするために、それらの2つのセルは、第1のセル及び第2のセルと称されてもよい。それらの複数の技術的解決方法を実装するのに使用されるシステムアーキテクチャは、図3に示されている。第1のセルの中の基地局は、第1の基地局と称され、第2のセルの中の基地局は、第2の基地局と称され、第1のセルの中の端末は、第1の端末と称され、第2のセルの中の端末は、第2の端末と称される。第2の端末は、アップリンクモードで動作し、第1の端末は、ダウンリンクモードで動作する。言い換えると、第2の端末によるアップリンクデータ信号の送信は、第1の端末によるダウンリンクデータ信号の受信に対する干渉を引き起こす。この出願においては、1つ又は複数の第1の端末/第2の端末が存在してもよい。さまざまな適用シナリオを包含するために、第1の基地局は、第1のネットワークデバイスとして一般化されてもよく、第2の基地局は、第2のネットワークデバイスとして一般化されてもよい。
上記のシステムアーキテクチャに基づいて、第2の端末が第1の端末に対して引き起こす干渉を制御するための2つの解決方法が存在し、ある1つの解決方法は、第2の端末がデータ信号を送信する電力を制御することであり、他の解決方法は、第1の端末がデータ信号を受信する電力を制御することである。したがって、この出願は、以下のいくつかの特定の実施態様を提供する。
実施形態1
図4は、干渉測定に基づいた電力制御の概略的なフローチャートである。具体的には、ステップS401乃至S407を含む。
S401. 第1の基地局は、第1の端末及び第2の基地局に、干渉測定リソースに関する情報を送信する。
第1の基地局及び第2の基地局は、2つの隣接するセルの中に位置している。第1の基地局は、第1の端末及び第2の基地局に同時に情報を送信してもよく、又は、異なる時点において情報を送信してもよい。
干渉測定リソースは、干渉測定信号を送信するのに使用されるリソースであり、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉強度を測定するのに使用される信号である。代替的に、干渉測定リソースは、干渉を測定するのに使用されるリソースと考えられてもよく、干渉測定信号は、干渉を測定するのに使用される信号と考えられてもよい。干渉測定は、また、干渉検出、干渉モニタリング、又は干渉センシング等と称されてもよい。干渉は、複数の異なる方向の伝送の間の干渉である。
(また、指標情報又は構成情報と称されてもよい)干渉測定リソースに関する情報は、干渉測定信号を送信するのに使用されるリソースのタイプを示すのに使用される。具体的には、干渉測定リソースに関する情報は、干渉測定信号を送信するための時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちのいずれか1つ又は複数を含んでもよい。言い換えると、干渉測定リソースは、干渉測定信号を送信するための時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを使用することによって示されてもよい。
干渉測定信号を送信するための時間領域位置(又は、時間領域リソース)は、サブフレーム(subframe)、スロット(slot)、ミニスロット(mini slot)、ミニサブフレーム(mini subframe)、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing, OFDM)シンボル、又は、1つのOFDMシンボルよりも小さなリソースユニットを含んでもよい。OFDMシンボルは、1つ又は複数のOFDMシンボルであってもよい。干渉測定信号を送信するための周波数領域位置(又は、周波数領域リソース)は、周波数帯域(band)、サブバンド(subband)、周波数オフセット(frequency offset)、制御チャネル要素(control channel element, CCE)、又は、物理リソースブロック(physical resource block, PRB)を含んでもよい。干渉測定信号を送信するための空間領域位置(又は、空間領域リソース)は、送信ポート(port)又は送信ビームを含んでもよい。例えば、同期信号リソースブロックの時間領域識別子、同期信号の時間領域識別子、又は、参照信号の識別子を使用することによって、といったように、ビームに関連する識別子を使用することによって、送信ビームを示してもよい。
具体的には、干渉測定信号を送信するための時間領域位置は、1つ又は複数の時間領域位置であってもよく、連続的又は不連続的であってもよく、干渉測定信号を送信するための周波数領域位置は、1つ又は複数の周波数領域位置であってもよく、連続的又は不連続的であってもよい。連続的な又は不連続的な時間領域位置及び/又は周波数領域位置は、すべてが、特定のパターン(pattern)となっていてもよい。ミニスロット(mini slot)は、1つのスロットよりも小さいOFDMシンボルを含むリソースユニットであり、ミニサブフレーム(mini subframe)は、1つのスロットよりも小さいOFDMシンボルを含むリソースユニットである。
干渉測定リソースがOFDMシンボルであるときは、干渉測定リソースは、1つのサブフレームの長さ以下である。
干渉測定リソースは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel, PDCCH)及び物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel, PDSCH)を含むサブフレームである第1のタイプのサブフレーム、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel, PUCCH)及び物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel, PUSCH)を含むサブフレームである第2のタイプのサブフレーム、PDCCH、PDSCH、及びPUCCHを含むサブフレームである第3のタイプのサブフレーム、及び、PDCCH、PUSCH、及びPUCCHを含むサブフレームである第4のタイプのサブフレームのうちのいずれかのタイプのサブフレームに含まれてもよい。
第3のタイプのサブフレーム及び第4のタイプのサブフレームは、ガード期間(guard period, GP)を含んでいてもよく、ガード期間は、アップリンクダウンリンク転換のために使用される。第3のタイプのサブフレーム及び第4のタイプのサブフレームにおいては、干渉測定リソースは、例えば、PDCCHの後の1つ又は複数のOFDMシンボル等の1つ又は複数の時間領域位置であってもよく、或いは、例えば、PUCCHの前の1つ又は複数のOFDMシンボル等の1つ又は複数の時間領域位置であってもよい。第3のタイプのサブフレームは、新たなサブフレーム、ダウンリンク混合型サブフレーム、又は、自己完結型サブフレームと称されてもよく、第4のタイプのサブフレームは、新たなサブフレーム、アップリンク混合型サブフレーム、又は、自己完結型サブフレームと称されてもよい。
図5に示されているように、1行目にある3番目のサブフレーム及び4番目のサブフレームは、第3のタイプのサブフレームである。3番目のサブフレームは、(交差斜線で満たされている領域である)干渉測定リソースを含む第3のタイプのサブフレームであり、4番目のサブフレームは、干渉測定リソースを含まない第3のタイプのサブフレームである。第3のタイプのサブフレームは、新たなDL(downlink, ダウンリンク)優勢のサブフレーム(又は、新たなDL優勢のサブフレームと称され、又は、新たなDL中心のサブフレームと称され、又は、自己完結型のダウンリンクサブフレームと称される)である。第3のタイプのサブフレームにおいては、干渉測定リソースは、例えば、PUCCHの前の1つ又は複数のOFDMシンボル等の1つ又は複数の時間領域位置である。
図5において、2行目にある3番目のサブフレーム及び4番目のサブフレームは、第4のタイプのサブフレームである。3番目のサブフレームは、干渉測定リソースを含む第4のタイプのサブフレームであり、4番目のサブフレームは、干渉測定リソースを含まない第4のタイプのサブフレームである。第4のタイプのサブフレームは、新たなUL(uplink, アップリンク)優勢のサブフレーム(又は、新たなUL優勢のサブフレームと称され、又は、新たなUL中心のサブフレームと称され、又は、自己完結型のアップリンクサブフレームと称される)である。第4のタイプのサブフレームにおいては、干渉測定リソースは、例えば、PDCCHの後の1つ又は複数のOFDMシンボル等の1つ又は複数の時間領域位置である。
リソースユニットがスロットであるときは、最初のスロットにおいて干渉測定を実行してもよく、そして、2番目のスロットにおいてデータを伝送する。リソースユニットがサブフレームであるときは、最初のサブフレームにおいて干渉測定を実行してもよく、そして、2番目のサブフレームにおいてデータを送信する。
第1の基地局及び第2の基地局が使用する干渉測定リソースに対して、時間領域協調、周波数領域協調、又は符号領域協調を実行してもよく、それによって、第1の基地局と第2の基地局との間の干渉測定リソースは、直交するか又は準直交となり、したがって、容易に検出することが可能であるということに留意すべきである。同じ時間リソースにおいて、周波数領域協調及び符号領域協調を実行することが可能である。このようにして、干渉測定リソースをあらかじめ構成してもよい。協調は、複数の基地局の間の相互の通知に基づいた協調であってもよく、OAM(operation, administration and management)によってあらかじめ構成された協調であってもよい。
第1の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第2の基地局に、干渉測定リソースに関する情報を送信してもよい。第1の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第1の端末に、干渉測定リソースに関する情報を送信してもよい。
S402. 第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースに関する情報を送信する。
S403. 第1の基地局は、第1の端末及び第2の基地局に、干渉測定信号に関する情報を送信する。
第1の基地局は、第1の端末及び第2の基地局に、同時に、干渉測定信号に関する情報を送信してもよく、又は、異なる時点において、干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。第1の基地局は、それらの2つの複数の基地局の間のインターフェイスによって、第2の基地局に、干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。第1の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第1の端末に、干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。
干渉測定信号に関する情報は、干渉測定信号であってもよく又は干渉測定信号の構成情報であってもよい。構成情報は、その構成情報に基づいて対応する干渉測定信号を生成するように、第1の端末に指示してもよい。
S404. 第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定信号に関する情報を送信する。
第2の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第2の端末に、干渉測定信号に関する情報及び/又は干渉測定リソースに関する情報を送信してもよい。
ステップS401乃至S404を実行する順序は、図に示されている順序には限定されないということに留意すべきである。第1の基地局の設定に基づいて、第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよく、そして、第2の基地局に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。これらの送信動作は、同時に実行されてもよく、逐次的に実行されてもよく、実行順序は特には限定されない。干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を受信した後に、第2の基地局は、第2の基地局の設定に基づいて、第2の端末に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。
ステップS401乃至S404は、第1の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成し、そして、第2の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成する、ように構成されるということに留意すべきである。もちろん、構成方式は、実施形態1における構成方式には限定されず、以下の複数の構成方式が存在してもよい。
他の構成方式において、OAMによって、第1の基地局及び第2の基地局のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成するときに、第1の基地局は、第1の端末のために、それらの情報の双方を構成し、第2の基地局は、第2の端末のために、それらの情報の双方を構成する。さらに別の実装において、OAMによって、第1の端末及び第2の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を直接的に構成する。さらに別の実装において、第1の基地局及び第2の基地局は、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報について交渉し、その次に、第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースに関する交渉された情報及び/又は干渉測定信号に関する交渉された情報を送信し、第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースに関する交渉された情報及び/又は干渉測定信号に関する交渉された情報を送信する。干渉測定リソースに関する交渉された情報及び干渉測定信号に関する交渉された情報は、第1の基地局が第2の基地局に送信する干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報であってもよく、又は、第2の基地局が第1の基地局に送信する干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報であってもよい。
S405. 第1の端末は、干渉測定リソースに関する情報が示す干渉測定リソースによって、干渉測定信号に関する情報が示す干渉測定信号を送信する。
(指標情報又は構成情報と称されてもよい)干渉測定信号に関する情報は、干渉測定を実行するのに使用される干渉測定信号のタイプを示すのに使用される。干渉測定信号に関する情報は、シーケンス長さ(sequence length)、サイクリックシフト(cyclic shift)、物理セル識別子(physical cell ID)、及び擬似ランダムシーケンス初期値(pseudo-random sequence initial value)のうちの少なくとも1つを含む。干渉測定信号の形態は、干渉測定信号に関する情報を使用することによって示される。干渉測定信号は、特に、復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、サウンディング参照信号(sounding reference signal, SRS)、プリアンブル(preamble)、又は、新たな信号からなる複数の形態を含んでもよい。上記の信号のうちのいずれか1つは、シーケンス長さ(sequence length)、サイクリックシフト(cyclic shift)、物理セル識別子(physical cell ID)、及び、擬似ランダムシーケンス初期値(pseudo-random sequence initial value)のうちの少なくとも1つに基づいて決定され又は構成される信号であってもよい。干渉測定信号に関する情報は、干渉測定信号のための送信ポート(port)又は送信ビームをさらに含んでもよく、送信ポート(port)又は送信ビームは、端末の送信ポート(port)又は送信ビームである。高周波システムにおいて、干渉測定信号に関する情報は、干渉測定信号のための送信ビームをさらに含む。送信ビームは、例えば、同期信号リソースブロックの時間領域識別子、同期信号の時間領域識別子、又は参照信号の識別子を使用することによって、といったように、ビームに関連する識別子を使用することによって、示されてもよい。
第1のセル及び第2のセルは、干渉測定信号についてあらかじめ交渉し、そして、干渉測定信号をあらかじめ定義してもよい。それらの2つのセルは、各々が、対応する干渉測定信号を有し、それらの干渉測定信号は、直交しており、その結果、干渉測定信号の誤ったモニタリングを回避する。各々のセルが、干渉測定信号のグループに対応していてもよい場合に(グループは、また、セットと称されてもよい)、複数の干渉測定信号セットのうちの2つのグループは直交している。
S406. 第2の端末は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、第1の端末が送信した干渉測定信号強度を決定する。
具体的には、第2の端末は、干渉測定リソースに関する情報に基づいて、干渉測定信号がモニタリングされるように構成されるリソースを決定し、モニタリングによって干渉測定信号を検出した後に、干渉測定信号を測定し、そして、干渉測定信号に関する情報を使用することによって、干渉測定信号強度又は経路損失を決定してもよい。
干渉測定信号強度を測定するときに、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power, RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality, RSRQ)、受信信号強度インジケータ(Received Signal Strength Indicator, RSSI)、チャネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator, CQI)、及びチャネル状態インジケータ(Channel State Indicator, CSI)のうちの1つ又は複数の干渉測定信号強度値を測定してもよい。
干渉測定報告の中に干渉測定信号強度を含めてもよい。第2の基地局に干渉測定報告を報告してもよく、また、報告のために使用されるリソースを予約して、干渉測定報告が適時的な方式で報告されるということを保証してもよい。予約されるリソースは、例えば、第3のタイプのサブフレーム又は第4のタイプのサブフレームのPUCCH/PUSCH等のいずれかのサブフレームのPUCCH/PUSCHの中に位置していてもよい。予約されるリソースは、上位層のシグナリングを使用することによって、対応する基地局によって端末に通知されてもよい。
第2の端末の干渉測定は、中期的な干渉測定/長期的な干渉測定であってもよく、又は、短期的な干渉測定であってもよい。上位層シグナリング、MAC層シグナリング、及び物理層シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に、例えば、干渉測定サンプリング値の数又は干渉測定リソースの数量等の干渉測定継続時間を通知する必要がある。
S407. 第2の端末は、モニタリングによって検出される干渉測定信号強度に基づいて、第2の端末が第2の基地局にデータ信号を送信する電力を制御する。
第2の基地局は、シグナリングを使用することによって、第2の端末に選択的なアップリンク伝送方式のいくつかのグループを送信してもよい。そのシグナリングは、アップリンクグラントシグナリング又はダウンリンク制御情報の中の他のシグナリングを含んでもよい。代替的に、第2の基地局は、第2の端末のためのアップリンク伝送方式を構成してもよい。その構成方式は、無線リソース制御(Radio Resource Control, RRC)シグナリングを使用することによって構成することであってもよく、又は、物理層シグナリングを使用することによって構成することであってもよい。その構成は、事前の構成又は動的な構成であってもよい。PDCCHの中の物理層シグナリングを使用することによって、あらかじめ構成されているアップリンク伝送方式を有効化し又は無効化してもよい。物理層シグナリングは、アップリンクグラントシグナリング又はダウンリンク制御情報の中の他のシグナリングであってもよい。代替的に、第2の基地局は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって構成を実行するか、又は、OAMによって構成を実行する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project, 3GPP)での現在の物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared CHannel, PUSCH)の電力制御方式は、
となり、P
CMAX,c(i)は、最大電力を表し、M
PUSCH,c(i)は、物理リソースブロック(Physical Resource Block, PRB)の数を表し、P
O_PUSCH,c(j)及びα
c(j)は、準静的に構成されるパラメータであり、PL
cは、ユーザ機器(User Equipment, UE)が推定した経路損失であり、Δ
TF,c(i)は、異なる変調及び符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme, MCS)についての漸増的な値であり、f
c(i)は、端末による閉ループ電力制御の際に生成される電力調整値であるということに留意すべきである。
上記の電力制御においては、PO_PUSCH,c(j)及びαc(j)は、準静的に構成され、それらの値は、すべてのサブフレームについて変化しない状態に維持される。準静的に構成される構成期間は、比較的長く、また、柔軟な複信モードを使用するシステムに対しては適用不可能である。しかしながら、この実施形態においては、アップリンク伝送方式は、アップリンクグラントシグナリング又はPDCCHを使用することによって等の動的な方式で、第2の端末のために第2の基地局によって構成される。構成方式は、より動的であり、柔軟な複信モードを使用するシステムに適用することが可能である。
加えて、柔軟な複信モードを使用するシステムにおいては、複数の隣接するセルの間にクロススロット干渉が存在し、複数の異なるアップリンクサブフレームの間の干渉は、異なっている場合がある。ある1つの例として、ある1つのセルを使用する。そのセルの中で基地局がアップリンクサブフレームにおいて被る干渉は、隣接する基地局が実行するダウンリンク伝送が引き起こすアップリンク干渉である場合があり、そして、他のアップリンクサブフレームにおいて被る干渉は、アップリンク伝送が引き起こすアップリンク干渉である場合があり、そのアップリンク伝送は、隣接する基地局がサービスを提供する端末が実行する。これに対して、この実施形態においては、第2の端末のために複数のアップリンク伝送方式を構成することが可能であり、その第2の端末は、モニタリングによって検出される干渉測定信号強度に基づいて、対応するアップリンク伝送方式を使用することを選択することが可能である。アップリンク伝送方式において、それらの複数の異なるアップリンク方向及びダウンリンク方向における伝送が引き起こす干渉の差分を考慮して、実効的なデータ伝送に対してクロスリンク干渉が引き起こす影響を回避し、さらに、実効的なデータ伝送速度を増加させる。
第2の基地局は、さらに、干渉測定信号強度と第2の端末のためのアップリンク伝送方式との間の対応関係を構成する必要がある。モニタリングにより干渉測定信号強度を検出した後に、その第2の端末は、干渉測定信号強度とアップリンク伝送方式との対応に基づいて、対応するアップリンク伝送方式を選択してもよい。
ある1つの例では、干渉測定信号強度とアップリンク伝送方式との間の対応関係は、特に、干渉測定信号強度レベルとアップリンク伝送方式との間の対応であってもよい。信号強度範囲に基づいて、強度レベルを決定してもよく、信号強度しきい値に基づいて、信号強度範囲を決定する。このようにして、モニタリングによって検出される干渉測定信号強度に基づいて、干渉測定信号に対応する強度レベルを決定することが可能であり、そして、さらに、干渉測定信号に対応するアップリンク伝送方式を決定する。基地局が、上位層シグナリングを使用することによって、端末のために、信号強度しきい値、及び/又は、干渉測定信号強度レベルとアップリンク伝送方式との間の対応関係を構成してもよい。
例えば、信号強度範囲[1dB,5dB)は、強度レベル1に対応し、信号強度範囲[5dB,10dB)は、強度レベル2に対応する。第2の端末がモニタリングにより検出する干渉測定信号強度が、8[dB]であると仮定すると、その干渉測定信号強度が強度レベル2に対応するということを決定してもよい。ある1つの例として、それらの特定の値を使用しているにすぎず、実際の値は、限定されない。さらに、第2の端末は、強度レベルとアップリンク伝送方式との間の対応関係に基づいて、強度レベル2に対応するアップリンク伝送方式を決定する必要があるということを決定して、データ信号の送信電力を制御してもよい。
アップリンク伝送方式は、複数のアップリンク変調及び符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme, MCS)及び/又は送信電力制御パラメータの複数のパラメータ値を含んでもよい。送信電力制御パラメータは、ターゲット電力値、経路損失補償係数、閉ループ送信電力値、及び、クロスリンク干渉パラメータの4つのパラメータのうちのいずれか1つ又は複数を含んでもよい。目標電力値は、セル特有ターゲット電力値及び端末特有ターゲット電力値を含んでもよい。クロスリンク干渉パラメータは、PUSCHの電力制御の式にターゲット電力値に対して並列的に加えられるパラメータであり、干渉が引き起こすアップリンク送信電力値の決定を補償するのに使用される。
例えば、クロスリンク干渉パラメータを表すのにP_
CLIを使用する場合には、クロスリンク干渉パラメータを導入した新たな電力制御の式は、
となる。
クロスリンク干渉パラメータは、上位層シグナリング、MAC層のシグナリング、及び物理層のシグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に通知されてもよい。干渉測定が、中期的な干渉測定/長期的な干渉測定であるときは、クロスリンク干渉パラメータは、上位層シグナリングを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に通知されてもよい。干渉測定が、短期的な干渉測定であるときは、クロスリンク干渉パラメータは、MAC層シグナリング又は物理層シグナリングを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に通知されてもよい。クロスリンク干渉パラメータが、上位層シグナリングを使用することによって第2の端末に通知されるときは、クロスリンク干渉パラメータは、ターゲット電力値と組み合わせられ、1つのパラメータとされ、そして、第2の端末に通知されてもよく、又は、第2の端末に個別に通知されてもよい。クロスリンク干渉パラメータが、物理層シグナリングを使用することによって第2の端末に通知されるときは、クロスリンク干渉パラメータは、閉ループ電力値と組み合わせられ、1つのパラメータとされ、そして、第2の端末に通知されてもよく、又は、第2の端末に個別に通知されてもよい。
複数のアップリンク伝送方式が存在してもよい。複数の異なるアップリンク伝送方式は、電力制御の複数の異なるタイプに対応する。例えば、電力制御は、PUSCH電力制御、PUCCH電力制御、又はSRS(Sounding Reference Signal, サウンディング参照信号)電力制御を含む。
変調及び符号化スキームが異なる場合には、また、異なる変調及び符号化スキームにしたがって生成されるデータ信号の送信電力も異なる。送信電力制御パラメータは、送信電力影響力係数である。複数の異なるパラメータ値の制約条件の下では、また、送信電力値も異なる。詳細については、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project, 3GPP)の物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared CHannel, PUSCH)電力制御方式を参照するべきである。
アップリンク伝送方式を選択するのに使用される方式にかかわらず、選択されるアップリンク伝送方式は、変調及び符号化スキーム又は送信電力制御パラメータのいくつかのパラメータ値であってもよく、データ信号の送信電力は、アップリンク伝送方式に基づいて決定されてもよい。アップリンク伝送方式と干渉測定信号強度との間の関係は、逆相関関係にあるということに留意すべきである。言い換えると、干渉測定信号強度がより高い場合には、アップリンク伝送方式に基づいて、データ信号のより低い送信電力を決定し、及び/又は、より低次のMCSを選択して、干渉を減少させる。反対に、干渉測定信号強度がより低い場合には、アップリンク伝送方式に基づいて、データ信号のより高い送信電力を決定し、及び/又は、より高次のMCSを選択する。このようにして、干渉を引き起こすことなく、データ信号を送信するための信頼性及び/又はスループットを改善することが可能である。
第1の基地局は、第1の端末のために、干渉測定信号の特性とデータ信号の位置との間の関係を構成する。その位置は、データ信号の時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちのいずれか1つ又は複数を含む。相互の交渉の後に、基地局によって端末にその関係を送信してもよい。例えば、第1の基地局によって第2の基地局にその関係を送信し、第2の基地局によって第2の端末にその関係を送信し、その次に、第1の基地局によって第1の端末にその関係を送信する。代替的に、その関係は、OAMによって基地局のために構成され、上記の方式と同様の方式によって、基地局によって端末に送信されてもよく、又は、OAMによって基地局及び端末の双方のために構成されてもよい。例えば、複数の基地局の間のX2シグナリング又は無線インターフェイスシグナリング等のインターフェイスシグナリングを使用することによって、第1の基地局によって第2の基地局にその関係を送信してもよい。その次に、その関係は、無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、第2の基地局によって第2の端末に送信され、及び/又は、第1の基地局によって第1の端末に送信される。無線インターフェイスシグナリングは、特に、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は物理層シグナリングのうちの少なくとも1つであってもよい。代替的に、その関係は、RRCシグナリングを使用することによってあらかじめ構成され、そして、物理層シグナリングを使用することによって有効化されてもよい。
干渉測定信号の特性とデータ信号の時間領域との間の関係は、第1の端末が、ある特性を有する干渉測定信号を送信した後に、その特性を有するその干渉測定信号と対応関係にあるデータ信号を送信する時間を示す。干渉測定信号の特性とデータ信号の周波数領域との間の関係は、端末が、ある特性を有する干渉測定信号を送信するときに、その特性を有する干渉信号と対応関係にあるデータ信号を送信する周波数領域位置を示す。その特性は、その干渉測定信号に関する情報であってもよい。時間領域/周波数領域は、あらかじめ定義されているモードにしたがってもよい。ある特定のモードは、例えば、準静的にスケジュールされている時間領域リソース/周波数領域リソースである。
例えば、干渉測定信号を送信した後に、第1の端末は、次の1つ又は複数のサブフレーム又はスロットにおいてデータ信号を送信してもよい。データ信号が複数のサブフレーム又はスロットにおいて送信される場合に、例えば、サブフレーム又はスロット等のこれらの時間領域リソースは、連続的であってもよく又は非連続的であってもよい。非連続的であることは、準静的なスケジューリング又は半永久スケジューリング(semi-persistent scheduling, SPS)を意味する。
第2の端末に、干渉測定信号とデータ信号の位置との間の関係を送信してもよい。モニタリングによって干渉測定信号を検出した後に、第2の端末は、干渉測定信号とデータ信号の位置との間の関係に基づいて、第1の端末がデータ信号を送信する位置を決定してもよい。このようにして、第2の端末は、上記の決定されたアップリンク伝送方式における対応する位置において、第2の端末がデータ信号を送信する電力を制御してもよい。
比較的近い距離にある端末が被る干渉は、近似しており、したがって、第2の端末に比較的近い端末の電力制御基準として、第2の端末がモニタリングにより検出する干渉計測信号又は決定されるアップリンク伝送方式を使用することが可能であるということに留意すべきである。距離が比較的短いか否かを決定する基準は、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power, RSRP)又は参照信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality, RSRQ)等の複数の距離パラメータの間の差が、あらかじめ設定されたしきい値の範囲の中にあることであってもよい。
この実施形態において、第1の端末は、干渉測定信号を送信し、第2の端末は、干渉測定信号強度をモニタリングし、そして、第2の端末は、測定した干渉測定信号強度に基づいて、第2の端末がデータ信号を伝送する電力を直接的に制御してもよい。この出願においては、周波数帯域、サブバンド、及びサブフレーム等の様々な粒度で干渉測定を実装することが可能であり、測定結果に基づいて送信電力を制御する。
第2の実施形態
実施形態1においては、第2の端末は、第2の基地局にデータ信号を送信するのに使用される電力を制御する。言い換えると、干渉を引き起こす端末は、データ信号の送信電力を調整して、隣接するセルの中でデータを受信する端末に対してその端末が引き起こす干渉を適応的に調整する。この出願は、さらに、実施態様2を提供する。実施形態2においては、第1の基地局は、第1の端末にデータ信号を送信するのに使用される電力を制御する。図6は、干渉測定に基づいた電力制御の概略的なフローチャートである。具体的には、ステップS601乃至S608を含む。
S601. 第2の基地局は、第2の端末及び第1の基地局に、干渉測定リソースに関する情報を送信する。
S602. 第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースに関する情報を送信する。
S603. 第2の基地局は、第2の端末及び第1の基地局に、干渉測定信号に関する情報を送信する。
S604. 第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定信号に関する情報を送信する。
S605. 第2の端末は、干渉測定リソースに関する情報が示す干渉測定リソースによって、干渉測定信号に関する情報が示す干渉測定信号を送信する。
S606. 第1の端末は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、第2の端末が送信した干渉測定信号強度をモニタリングする。
この実施形態におけるステップS601乃至S606の説明については、実施形態1のS401乃至S406を参照してもよいということに留意すべきである。上記ステップは、実施例1の対応するステップと同じ動作の内容を含んでおり、動作の実行の主体のみが、第1の基地局及び第1の端末から第2の基地局及び第2の端末に変更されている。
同様に、ステップS601乃至S604を実行する順序は、図に示されている順序には限定されない。第2の基地局の設定に基づいて、その第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信し、そして、第1の基地局に、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。これらの送信動作は、同時に実行されてもよく、又は、順次的に実行されてもよく、実行順序は、特には限定されない。干渉測定信号に関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を受信した後に、第1の基地局は、その第1の基地局の設定に基づいて、第1の端末に、干渉測定に関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。
ステップS601乃至S604は、第1の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成し、そして、第2の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成する、ように構成されるということに留意すべきである。もちろん、構成方式は、実施形態2における構成方式には限定されず、以下の複数の構成方式が存在してもよい。
他の構成方式において、OAMによって、第1の基地局及び第2の基地局のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を構成し、そして、第1の基地局は、第1の端末のために、それらの情報の双方を構成し、第2の基地局は、第2の端末のために、それらの情報の双方を構成する。さらに別の実装において、OAMによって、第1の端末及び第2の端末のために、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を直接的に構成する。さらに別の実装において、第1の基地局及び第2の基地局は、干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報について交渉し、その次に、第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースに関する交渉された情報及び/又は干渉測定信号に関する交渉された情報を送信し、第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースに関する交渉された情報及び/又は干渉測定信号に関する交渉された情報を送信する。干渉測定リソースに関する交渉された情報及び干渉測定信号に関する交渉された情報は、第1の基地局が第2の基地局に送信する干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報であってもよく、又は、第2の基地局が第1の基地局に送信する干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報であってもよい。
S607. 第1の端末は、第1の基地局に、干渉測定信号強度を送信する。
干渉測定信号は、アップリンクモードで第2の端末によって送信され、干渉測定信号強度は、RSRP、RSRQ、RSSI、CQI、及びCSIのうちの少なくとも1つであってもよい。したがって、干渉測定信号は、UL-RSRP、UL-RSRQ、UL-RSSI、UL-CSI、又はUL-CQI等として記録されてもよい。そのようなUL信号強度タイプの記録方式は、第1の端末がモニタリングによって検出するとともにアップリンク方向に関連する信号強度のタイプを示すことが可能である。記録方式は、また、関連性関係と称されてもよいということに留意すべきである。関連性関係の中に含まれる"UL"は、アップリンク方向、具体的にいうと、第2の端末が送信する干渉測定信号の測定結果を示す。もちろん、第1の端末は、また、DL-RSRP、DL-RSRQ、DL-RSSI、DL-CSI、及びDL-CQIを記録してもよい。一方で、これらの関連性関係の中の"DL"は、ダウンリンク方向、具体的にいうと、第1の基地局のダウンリンク参照信号の測定結果を示す。測定された信号強度と関連するリンク方向又は(具体的にいうと、一般的な参照信号又は干渉測定信号である)信号は、"DL"及び"UL"を使用することによって区別されてもよいということを理解することが可能である。
さらに、複数のタイプの干渉測定信号が存在してもよい。したがって、さらに、信号強度のタイプと関連する干渉測定信号のタイプを記録してもよい。記録方式は、UL信号タイプ信号強度タイプである。例えば、信号強度タイプが、RSRP、RSRQ、RSSI、CQI、及びCSIを含み、且つ、信号タイプが、DMRS、CSI-RS、SRS、及びプリアンブルを含むときは、組み合わせにより、20個のUL信号タイプ信号強度タイプの記録結果を取得することが可能である。
干渉測定信号のタイプがSRSである場合に、記録結果は、UL-SRS-RSRP、UL-SRS-RSRQ、UL-SRS-RSSI、UL-SRS-CSI、及びUL-SRS-CQIを含む。干渉測定信号のタイプがCSI-RSである場合に、記録結果は、UL-CSI-RS-RSRP、UL-CSI-RS-RSRQ、UL-CSI-RS-RSSI、UL-CSI-RS-CSI、及びUL-CSI-RS-CQIを含む。干渉測定信号のタイプがDMRSである場合に、記録結果は、UL-DMRS-RSRP、UL-DMRS-RSRQ、UL-DMRS-RSSI、UL-DMRS-CSI、及びUL-DMRS-CQIを含む。
実施例1において、第1の端末が送信する干渉測定信号強度をモニタリングするときに、第2の端末は、上記の方式によって、干渉測定信号のタイプ及び信号の強度のタイプを記録してもよいということに留意すべきである。
第1の端末は、第1の基地局に、アップリンク制御データ伝送エリアの中のPUCCH部分を報告してもよい。アップリンク制御データ伝送領域の中のPUCCH部分は、既存のサブフレーム又は新たなサブフレームのPUCCH部分であってもよく、新たなサブフレームは、自己完結型のサブフレーム又は混合型サブフレームであってもよい。具体的には、新たなサブフレームは、DL制御部分、DLデータ部分、及びUL制御部分を含んでもよく、又は、新たなサブフレームは、DL制御部分、ULデータ部分、及びUL制御部分を含んでもよい。同様に、第1の端末は、また、第1の基地局に、PUSCH部分を報告してもよい。PUSCH部分は、既存のサブフレーム又は新たなサブフレームのPUSCH部分であってもよい。
予約されたPUCCH/PUSCHを使用することによってフィードバックを実行するときは、UL信号強度タイプ又はUL信号タイプ信号強度タイプについて実行するフィードバックを指定する必要があり、そして、対応する信号強度値を指定する必要があり、又は、対応する信号強度値を直接的にフィードバックする。無線インターフェイスシグナリングを使用することによって、基地局によって端末に、前もって、予約されたPUCCH/PUSCHを通知する。
S608. 第1の基地局は、干渉測定信号強度に基づいて、第1の基地局が第1の端末にデータ信号を送信する電力を制御する。
送信されるデータ信号の電力を制御するために、第1の基地局は、データ信号の送信電力(又は伝送電力と称される)と干渉測定信号強度との間の対応関係を構成し、そして、その対応に基づいて、データ信号の送信電力を制御してもよい。対応関係は、実施形態1における対応関係とは異なり、その対応関係は、正の相関であるということに留意すべきである。言い換えると、干渉測定信号強度がより高い場合には、データ信号の制御された送信電力は、より高くなり、第1の端末が被る干渉を減少させ、反対に、干渉測定信号強度がより低い場合には、データ信号の制御された送信電力は、より低くなり、第1の端末によるデータ信号の受信に対して干渉を引き起こすことなく、第1の基地局の電力消費を減少させることが可能であるということを保証する。
代替的に、第1の基地局は、相対的狭帯域送信電力(Relative Narrowband Transmission Power, RNTP)シグナリングを使用することによって、データ信号の送信電力を制御する。具体的には、第1の基地局は、RNTPシグナリングを使用することによって、複数の異なるPRBの送信電力を制御し、比較的強い干渉測定信号に対応するデータ信号の時間領域リソース/周波数領域リソースについてのPRBの送信電力を増加させ、比較的弱い干渉測定信号に対応するデータ信号の時間領域リソース/周波数領域リソースについてのPRBの送信電力を減少させる。干渉測定方法のみを実装する場合には、ステップS607及びステップS608は、必須のステップでなくてもよいということに留意すべきである。
実施形態1においては、第1の端末は、干渉測定信号を送信し、第2の端末は、その干渉測定信号をモニタリングし、そして、電力を適応的に調整する。実施形態2においては、第2の端末は、干渉測定信号を送信し、第1の端末は、その干渉測定信号をモニタリングし、第1の基地局に干渉測定信号をフィードバックし、第1の基地局は、例えば、電力を調整するといったように、スケジューリング方式を変更する。上記2つの実施形態は、主として、端末側において又は第1の端末において実行されるということを理解することが可能である。この出願は、さらに、以下の実施形態を提供する。この実施形態は、主として、基地局側に適用される。基地局は、干渉測定信号を送信し及びモニタリングし、そして、モニタリングによって取得される結果に基づいて、電力を制御する。
実施形態3
この実施形態においては、第1の基地局は、干渉測定信号を送信し、第2の基地局は、干渉測定信号を測定し、基地局側において、対応するスケジューリング方式等を調整する。図7は、干渉測定に基づいた電力制御の概略的なフローチャートである。具体的には、ステップS701乃至S704を含む。
S701. 第1の基地局は、第2の基地局に、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報を送信する。
第1の基地局は、第2の基地局に、上記の情報を同時に送信してもよく、又は、異なる時点で送信してもよい。
第2の基地局の干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報は、第1の基地局によって送信されなくてもよく、又は、OAMによって構成されてもよく、具体的にいうと、第1の基地局と第2の基地局の間の干渉測定リソースに関する情報及び/又は干渉測定信号に関する情報は、OAMによって構成されるということに留意すべきである。
干渉測定リソースを受信した後に、第2の基地局は、これらの指定されたリソースにおけるデータ送信又はデータ受信を構成せず、すなわち、これらのリソースを削除(blank)して、干渉が正しく測定されるということを保証する。
S702. 第1の基地局は、干渉測定リソースに関する情報が示す干渉測定リソースによって、干渉測定信号に関する情報が示す干渉測定信号を送信する。
上記の2つの実施形態とは異なり、第1の基地局の干渉測定信号は、第2の基地局に送信される。
S703. 第2の基地局は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、第1の基地局が送信した干渉測定信号強度をモニタリングする。
S704. 第2の基地局は、干渉測定信号強度に基づいて、第2の端末が第2の基地局にデータ信号を送信する電力を設定する。
第2の端末が第2の基地局にデータ信号を送信する電力を設定するステップは、第2の端末が第2の基地局にデータ信号を送信するのに使用される電力パラメータ値及び/又はMCSを設定するステップを含み、それによって、アップリンク伝送の間に、第2の端末は、設定された電力パラメータ値を使用することによって、アップリンク送信電力を決定し、及び/又は、設定されたMCSを使用することによって、アップリンク伝送を実行する。干渉測定方法のみを実行する場合には、ステップS703及びステップS704は、必須のステップでなくてもよいということに留意すべきである。
この実施形態において、基地局は、干渉測定を実装し、例えば、基地局にデータ信号を送信するのに使用される電力を制御するといったように、測定された干渉強度に基づいて端末に対して対応する処理を実行することが可能であるということを上記の技術的解決方法から理解することが可能である。このことは、端末の大きな干渉測定負荷を増加させない。
上記の複数の実施形態に基づいて、第2の基地局は、さらに、第1の基地局に干渉測定信号強度を送信してもよい。したがって、第1の基地局は、例えば、ダウンリンク伝送に使用される電力を調整するといったように、対応する処理を実行してもよい。
加えて、第1の基地局は、第1の端末に、干渉測定リソースの指標情報及び/又は干渉測定信号の指標情報を送信してもよい。このようにして、干渉測定リソースの指標情報を受信した後に、第1の端末は、その指標情報が示すリソースが、干渉測定に使用され、ダウンリンク伝送を実行するように第1の基地局が第1の端末をスケジューリングするのに使用されるデータは、これらのリソースには存在しないということを認識する。したがって、第1の端末は、受信したデータに対してレートマッチング又はパンクチャリング等の対応するデータ操作を実行することが可能である。
加えて、第2の基地局は、第2の端末に、干渉測定リソースの指標情報及び/又は干渉測定信号に関する情報を送信してもよい。このようにして、干渉測定リソースの指標情報を受信した後に、第2の端末は、その指標情報が示すリソースが、干渉測定に使用され、ダウンリンク伝送を実行するように第2の基地局が第2の端末をスケジューリングするのに使用されるデータは、これらのリソースには存在しないということを認識する。したがって、第2の端末は、アップリンク伝送されるデータに対してレートマッチング又はパンクチャリング等の対応するデータ操作を実行することが可能である。
実施形態3においては、第1の基地局は、第2の基地局によって置き換えられ、第2の基地局は、第1の基地局によって置き換えられてもよいということに留意すべきである。
図8は、この出願にしたがった第1の端末の概略的な構成図である。第1の端末は、バス、受信機801、送信機802、プロセッサ803、及びメモリ804を含む。バス、受信機801、送信機802、プロセッサ803、及びメモリ804は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第1の端末の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機801は、干渉測定リソースの指標情報及び/又は干渉測定信号の指標情報を受信するように構成され、干渉測定リソースの指標情報は、干渉測定信号を送信するための時間領域位置、周波数領域位置、及び空間領域位置のうちの少なくとも1つを含む。受信機801は、さらに、実施形態1における第1の端末に関連する他のデータ受信動作を実行するように構成されてもよい。
送信機802は、干渉測定リソースの指標情報が示す干渉測定リソースによって、干渉測定信号の指標情報が示す干渉測定信号を送信するように構成され、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である。送信機802は、さらに、第1の端末に関連する他のデータ送信動作を実行するように構成されてもよい。
プロセッサ803は、受信機801及び送信機802の動作を調整することが可能である。
メモリ804は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらにオペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
図9は、この出願にしたがった第2の端末の概略的な構成図である。第2の端末は、バス、受信機901、送信機902、プロセッサ903、及びメモリ904を含む。バス、受信機901、送信機902、プロセッサ903、及びメモリ904は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第2の端末の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機901は、実施形態1の第2の端末に関連するデータ受信動作を実行するように構成される。
送信機902は、実施形態1の第2の端末に関連するデータ送信動作を実行するように構成される。
プロセッサ903は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他の端末が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得し、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、複数の異なる方向は、他の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び当該端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含み、そして、干渉測定信号強度に基づいて、当該端末が第2のネットワークデバイスにデータ信号を送信する電力を制御する、ように構成される。プロセッサ903は、さらに、実施形態1の第2の端末に関連する他のデータ処理動作を実行するように構成されてもよい。
メモリ904は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらに、オペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
図10は、この出願にしたがった第1の端末の他の概略的な構成図である。第1の端末は、バス、受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、及びメモリ1004を含む。バス、受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、及びメモリ1004は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第1の端末の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機1001は、実施形態2の第2の端末に関連するデータ受信動作を実行するように構成される。
送信機1002は、実施形態2の第2の端末に関連するデータ送信動作を実行するように構成される。
プロセッサ1003は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、他の端末が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するように構成され、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号であり、複数の異なる方向は、他の端末と第1のネットワークデバイスとの間のダウンリンク方向及び当該端末と第2のネットワークデバイスとの間のアップリンク方向を含む。
メモリ1004は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらに、オペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
図11は、この出願にしたがった第1の基地局の概略的な構成図である。第1の基地局は、バス、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、及びメモリ1104を含む。バス、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、及びメモリ1104は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第1の基地局の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機1101は、実施形態3の第1の基地局に関連するデータ受信動作を実行するように構成される。
送信機1102は、第2の基地局に、干渉測定リソースによって干渉測定信号を送信するように構成され、干渉測定信号は、複数の異なる方向の複数のリンクの間の干渉を測定するのに使用される信号である。加えて、送信機1002は、実施形態3の第1の基地局に関連するデータ送信動作を実行してもよい。
プロセッサ1103は、受信機1101及び送信機1102の動作を調整することが可能である。
メモリ1104は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらに、オペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
図12は、この出願にしたがった第2の基地局の概略的な構成図である。第2の基地局は、バス、受信機1201、送信機1202、プロセッサ1203、及びメモリ1204を含む。バス、受信機1201、送信機1202、プロセッサ1203、及びメモリ1204は、そのバスを使用することによって互いに接続される。
バスは、第2の基地局の複数の構成要素の間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
受信機1201は、実施形態3の第2の基地局に関連するデータ受信動作を実行するように構成される。
送信機1202は、実施形態3の第2の基地局に関連するデータ送信動作を実行するように構成される。
プロセッサ1203は、干渉測定リソースに関する情報及び干渉測定信号に関する情報に基づいて、第1の基地局が伝送する干渉測定信号を測定して、干渉測定信号強度を取得するように構成される。
メモリ1204は、この出願における複数の技術的解決方法を実行するためのプログラムを格納し、さらに、オペレーティングシステム及び他のデータを格納してもよい。
以下の記載は、さらに、この出願の複数の適用シナリオ及び用語について説明する。
本明細書においては、第1の基地局及び第2の基地局は、相互に交換可能であり、第1の端末及び第2の端末は、相互に交換可能である。それらの構成要素は、特定の名称によっては限定されない。
例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システム、3GPP関連のセルラーシステム、及び、他の通信システム等の、現在の2G、3G、及び4G通信システム等のさまざまな通信システム及び5G通信システム等の将来的な進化型ネットワークに、この出願の複数の実施形態によって提供される複数の技術的解決方法を適用することが可能である。特に、5G超高密度ネットワーク(Ultra Dense Network, UDN)システムに、それらの複数の技術的解決方法を適用することが可能である。5G規格は、マシン型通信(Machine to Machine, M2M)シナリオ、D2Mシナリオ、マクロマイクロ通信シナリオ、拡張モバイルブロードバンド(Enhance Mobile Broadband, eMBB)シナリオ、超高信頼性及び低遅延通信(Ultra Reliable & Low Latency Communication, uRLLC)シナリオ、及び大規模マシン型通信(Massive Machine Type Communication, mMTC)シナリオ等の複数のシナリオを含んでもよいということに留意すべきである。これらのシナリオは、これらには限定されないが、複数の基地局の間の通信シナリオ、基地局と端末との間の通信シナリオ、及び複数の端末の間の通信シナリオ等を含んでもよい。基地局と端末との間の通信シナリオ、複数の基地局の間の通信シナリオ、又は第5世代通信システムにおける複数の端末の間の通信シナリオ等のシナリオに、この出願の複数の実施形態によって提供される複数の技術的解決方法を適用することが可能である。
上記の複数の実施形態において、第1の基地局及び第2の基地局は、これらには限定されないが、5G技術を使用する基地局、スモールセル基地局、新たな無線基地局(new radio eNB)、又は送信点(transmission point, TRP)等のさまざまなタイプの基地局であってもよい。代替的に、無線ローカルエリアネットワーク適用シナリオにおいて、第1の基地局及び第2の基地局は、第1の無線アクセスポイント(Access Point, AP)及び第2の無線アクセスポイントによって置き換えられてもよい。他の適用シナリオにおいては、第1の基地局及び第2の基地局は、他のタイプのデバイスによって置き換えられてもよい。
基地局は、中継局、アクセスポイント、又は送信ポイント等であってもよい。基地局は、汎欧州ディジタル移動体通信システム(Global System for Mobile Communication, GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)ネットワークにおける基地局(Base Transceiver Station, BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access, WCDMA)におけるNB(NodeB)であってもよく、又は、LTEにおけるeNB又はeNodeB(evolutional NodeB)であってもよい。基地局は、代替的に、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network, CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよい。基地局は、代替的に、将来的な5Gネットワークにおける(例えば、gNB等の)ネットワークデバイスであってもよく、将来的な進化型公衆陸上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network, PLMN)におけるネットワークデバイスであってもよく、又は、ウェアラブルデバイス又は車載型デバイス等であってもよい。
基地局は、ビルディングベースバンドユニット(Building Baseband Unit, BBU)及びリモート無線ユニット(Remote Radio Unit, RRU)を含んでもよい。RRUは、アンテナシステム(具体的にいうと、アンテナ)に接続され、BBU及びRRUは、ある要件に基づいて、個別に使用されてもよい。ある1つの特定の実装プロセスにおいて、基地局は、代替的に、他の汎用のハードウェアアーキテクチャを有してもよいということに留意すべきである。
端末は、ユーザ機器(User Equipment, UE)、アクセス端末、UEユニット、UE局、移動局、移動体コンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、UE端末、端末、無線通信デバイス、UEエージェント、又はUE装置等であってもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol, SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop, WLL)局、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant, PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されるコンピュータデバイス又は他の処理デバイス、車載型デバイス、ウェアラブルデバイス、将来的な5Gネットワークの中の端末、又は将来的な進化型PLMNネットワークの中の端末であってもよい。
加えて、隣接するセルのタイプは、マクロセル、ミクロセル、及びピコセル等であってもよく、隣接するセルのタイプは、同じタイプであっても、異なるタイプであってもよい。また、ある1つのセルの中に複数のネットワークタイプが存在してもよい。例えば、ネットワークタイプは、超高密度ネットワーク(Ultra Dense Network, UDN)であってもよく、そのネットワークタイプを使用することによって構築されるより多くのセルが存在し、且つ、複数のセルの間の距離は、より小さくなっている。したがって、干渉の場合がより多く、干渉は、より強くなる。UDNシナリオにおいては、複数の隣接するセルクラスタの間のみならず、複数の隣接するスモールセルの間でもより深刻な干渉が生じる。
本明細書においては、特に指定しない限り、すべての送信無線インターフェイスシグナリングは、RRCシグナリング、MAC層シグナリング、又は物理層シグナリングのうちの少なくとも1つであってもよい。代替的に、送信される無線インターフェイスシグナリングのすべては、RRCシグナリングを使用することによってあらかじめ構成されてもよく、物理層シグナリングを使用することによって有効化されてもよい。
加えて、この出願は、低周波システムに適用されるのみならず、さらに、高周波ミリ波システムに適用されてもよい。したがって、干渉測定信号、干渉測定リソース及び/又は電力制御、及び/又は、干渉測定信号強度の報告等は、すべて、ビームフォーミング(beamforming)に基づいていてもよく、又は、ビーム識別子に対応していてもよい。具体的にいうと、干渉測定信号、干渉測定リソース及び/又は電力制御、及び/又は、干渉測定信号強度の報告は、すべて、さらに、ビーム識別子を搬送していてもよい。ビーム識別子は、ビームインデックス、ビームにおける対応する同期信号の識別子、又はビームにおける対応する参照信号の識別子であってもよい。同期信号の識別子又は参照信号の識別子は、例えば、同期信号ブロックの時間インデックス等の同期信号又は参照信号に関連する時間識別子であってもよい。
この出願においては、干渉測定信号は、また、干渉検出信号、干渉センシング信号、干渉モニタリング信号、及び干渉測定信号のうちのいずれかの1つと称されてもよい。この特許においては、干渉測定リソースは、また、干渉検出リソース、干渉センシングリソース、干渉モニタリングリソース、及び干渉測定リソースのうちのいずれかの1つと称されてもよい。
この出願においては、干渉測定信号強度は、また、干渉測定信号受信電力又は干渉測定信号の測定結果と称されてもよい。この特許においては、説明のためのある1つの例として、第1の基地局及び第2の基地局を使用する。しかしながら、基地局の数は、2つに限定されるものではなく、実際には、複数の基地局が存在してもよい。したがって、第1の基地局に属する第1の端末が送信する干渉測定信号に基づいて、第2の基地局は、モニタリングを実行するように第2の端末を構成してもよく、第3の基地局は、モニタリングを実行するように第3の端末を構成してもよい。同様に、第2の基地局に属する第2の端末が送信する干渉測定信号に基づいて、第1の基地局は、モニタリングを実行するように第1の端末を構成してもよく、第3の基地局は、モニタリングを実行するように第3の端末を構成してもよい。同様に、第1の基地局が干渉測定信号を送信するときは、第2の基地局及び第3の基地局の双方は、モニタリングを実行してもよい。
理解を容易にするために、参照のための例として、この出願に関連するいくつかの概念を説明する。詳細は、以下のとおりである。
ダウンリンク: ダウンリンクは、基地局から端末に向かう情報伝送方向である。
アップリンク: アップリンクは、端末から基地局に向かう情報伝送方向である。
特別なサブフレーム: 特別なサブフレームは、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームの間に位置している転換のためのサブフレームである。
静的な構成: 静的な構成は、通常、事前の構成によって又はネットワーク計画法を使用することによって実行される構成である。
動的な構成: 動的な構成は、リアルタイム構成方式又は高い頻度による構成方式である。
準静的な構成: 準静的な構成は、静的な構成と動的な構成との間の構成であり、変更頻度は、比較的低く、構成は、通常、比較的長い構成周期を有する構成方式によって、又は、比較的長い構成継続期間を有する構成方式によって、上位層シグナリングを使用することによって実行される。
リソース粒子: リソース粒子は、分割されたリソース単位である。
新たなサブフレーム/スロット: 新たなサブフレーム/スロットは、また、自己完結型サブフレーム/スロット、新たな無線サブフレーム/スロット、双方向サブフレーム/スロット、又は混合型サブフレーム/スロットと称される。以下では、ある1つの例として、自己完結型サブフレーム/スロットを使用する。自己完結型サブフレームは、自己完結型ダウンリンクサブフレーム及び自己完結型アップリンクサブフレームを含んでもよい。自己完結型ダウンリンクサブフレームは、ダウンリンク制御チャネル、ダウンリンクデータチャネル、及びアップリンク制御チャネルの送信を含んでもよい。自己完結型アップリンクサブフレームは、ダウンリンク制御チャネル、アップリンクデータチャネル、及びアップリンク制御チャネルの送信を含んでもよい。新たなサブフレーム/スロットは、新たなミニサブフレーム/スロットであってもよい。
リソースエレメント(Resource Element, RE): リソースエレメントは、周波数領域の中の1つのサブキャリアに対応し、時間領域の中の1つのOFDMシンボルに対応する。
サブバンド: サブバンドは、複数のサブキャリアを含む。
周波数帯域: 周波数帯域は、周波数領域の帯域幅全体である。
スロット: 7つのOFDMシンボルは、1つのスロットに対応する。
サブフレーム: 1つのサブフレームは、2つのスロットを含む。
無線フレーム: 1つの無線フレームは、10個のサブフレームを含む。
スーパーフレーム: 1つのスーパーフレームは、51個のマルチフレームを含み、1つのマルチフレームは、26個のサブフレームを含む。
この出願の説明においては、"/"は、特に指定しない限り、"又は"を意味するということに留意すべきである。例えば、A/Bは、A又はBを表してもよい。この明細書においては、"及び/又は"は、複数の関連する対象物を説明するための関連性関係のみを説明し、3つの関係が存在する場合があるということを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの双方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合の3つの場合を表してもよい。加えて、この出願の説明においては、"複数の"は、2つ又はそれ以上を意味する。