JP2020508744A - 転倒する滑り止め手段を備えた改良された靴底 - Google Patents

Abstract

靴底に固定されていないが、転倒させて、靴底自体上に作製されたスロット（６）内に隠れることができる支持要素上に固定されている釘またはスパイク（１２）のような滑り止めまたはスライド止め手段を備えるタイプの靴底（１）のための滑り止め装置において、各転倒支持要素が、立方体ブロック自体に一体に成形されたキノコ状結合要素（１３）によって靴底に固定される立方体ブロック（４）上でその端部にヒンジ止めされ、立方体ブロックは、支持要素と同じ熱可塑性ポリウレタン材料でできており、スロットに隣接して靴底内に配置されるシート（１４）内にスナップ嵌合され、転倒支持要素は転倒後にそのスロット内に収容され、靴底自体の完全性を妨げず、したがって困難なくその交換を可能にする。歩行時に支持要素の偶然の紛失を回避するための手段も提供される。【選択図】図１

Description

本発明は、釘またはスパイクのような滑り止めまたはスライド止め手段が設けられるタイプの滑り止め装置を備えた靴底に関するものであり、それら釘またはスパイクは靴底に直接固定されているのではなく、靴底自体上に得られるスロット内に隠れるよう転倒させることができる剛性または半剛性手段に固定されている。

より具体的には、本発明は滑り止め要素を靴底に固定することに関する改良に関し、特に本出願の不可欠な部分である、同じ出願人の欧州特許第１０９６８６７号明細書で既知の滑り止め装置に関する。このような特許では、地面と接触する面に一定数の剛性スパイクまたは釘を備えた靴底が記載されているが、これらのスパイクは、靴底に確実に固定されているのではなく、むしろ好ましくは半剛性プラスチック材料でできた剛性または半剛性転倒要素の靴底の接触面上に固定され、靴底上に得られた第１のスロットまたは凹部から、やはり靴底自体の上に得られる第１のスロットと対称的な鏡像になる第２のスロットへ切り替えることができ、スパイクは、剛性要素を収容するスロットの底部に得られる適切なキャビティ内に収容される。

これらの支持要素は棒状、レール状またはパターンの形態であってもよく、その転倒は、水平軸、すなわちその反対側端部で担持された２本のピンによって靴底の静止面に平行に発生し、それらの端部は、剛性の立方体ブロックからなる各回転シートにスナップ嵌合されており、各ブロックにはそれぞれ対応するヒンジ穴が横方向に設けられている。好ましくは金属製である剛性材料でできた２つの立方体ブロックは、次いで、それぞれ靴底自体に対して垂直に得られた穴の中に挿入されたピンによって、靴底に剛性的に、かつ永久に固定される。

製造業生産品は、加硫ゴム、微孔性ゴム、「バイオラベル」の微孔性ゴム、複密度ポリウレタンおよび一般的な熱可塑性材料のような材料を数年間にわたり靴底用に大量に使用してきた。

経時的に、回転シートを形成する立方体ブロックおよび転倒する滑り止め要素の両方を組み立てるために靴底上に手動で介入する必要が生じることに加えて、上述の特許文献１に記載された解決策もまた、靴底自体の不透過性および引き裂きに対する耐性を損なうことが確認されてきており、これによって、熱可塑性材料でできた靴底内に得られたスロットの内壁と金属製立方体ブロックとが連続的に接触することに起因して、および靴底自体の垂直方向の厚みが局所的に減少することから、その完全性が損なわれる。

さらなる欠点は、釘またはスパイクの転倒支持要素の使用による破損、紛失または磨耗による起こり得る交換は、最も応力のかかる回転シートで正確にそれを弾性的に付勢する靴底に介入する必要があることを考慮すると、かなり困難であるという事実に関連する。

また別の不利な点は、上述の特許文献１の靴底では、スパイクまたは釘の支持要素が、転倒時にそれらを収容すべきスロットの中に必ずしも完全に引き込まれるのではなく、むしろ特定の状況下で、例えば偶然の動きに続いて、歩行時にもやはり発生し、それらが収容されているスロットから偶然に抜ける可能性があり、両方の場合で、靴が地面上に正確に静止すること妨げるので、その靴を履いている人がつまずいたり、転んだりする危険があるという事実にある。

欧州特許第１０９６８６７号明細書

本発明の課題は、各立方体ブロックの靴底の固定を提供することによって、本明細書に指摘する従来技術の全ての欠点を取り除くことであり、それは、転倒する（倒れる；overturning）支持要素のピンの回転シート（回転座部；rotation seat）を形成する各立方体ブロックの靴底の、キノコ状結合要素に起因して発生する固定によってもたらされ、キノコ状結合要素は、製造工程中に立方体ブロック自体にすでに固定され、スロットに隣接し、成形によって得られた靴底内に用意されたそのシート内にスナップ嵌合され、転倒支持要素は転倒後にそのスロットに収容され、靴底自体の完全性を妨げることなく、したがって難なくその交換が可能になる。

好ましい実施形態によれば、そのようなキノコ状要素は、支持要素と同じ熱可塑性ポリウレタン材料でできた関連する立方体ブロックと一体成形することによって得られ、その材料は、耐寒性、耐食性があり、同時に、いずれの場合も柔軟性があり、靴底のスロットに適合可能である。同様に、それは同じ材料でできているので、スパイク支持要素の端部によって担持されている転倒ピンは、立方体ブロックの内側に得られるヒンジシートの中に完全に挿入され、それによって相互互換性が増す。

したがって、前述の解決策とは異なり、熱可塑性材料と鉄ブロックとの結合体はもはや存在しない。

そのような解決策の利点は明らかであり、重要である。
ａ）金属立方体ブロックが靴底に永久に固定されていた既知の装置とは異なり、スパイクの支持要素は、特定の工具を必要とせずに、使用者自身による使用による紛失、破損および磨耗の場合に、この新規な固定装置と交換するのが容易である。
ｂ）本発明による滑り止め要素のキノコ状要素がスナップ嵌合されている関連するシートが成形工程において既に構成されているので、靴底の製造は工業的により迅速であり、製造不良品を回避する。

本発明の別の目的は、滑り止め要素を靴底に固定するために、改良された装置を提供することであり、以下の技術的問題、
支持要素の転倒ピンが、立方体ブロック内に得られたシートから偶然に出ることを回避すること、
歩行時に、支持要素自体が収容されているスロットから同様に偶然に出ることを回避すること、および
使用者がスパイクまたは釘の支持要素を転倒操作することを容易にし、したがって中間位置を安定して取ることを防止し、それにより強制的にその引込み位置からその引出し位置へ、およびその逆へ直接的に切り替えさせること、
を解決することができる。

そのような結果は、以下を提供することによって得られる。
スパイクの支持要素の転倒ピンおよびその回転のためのピボットとして作用する立方体ブロック内の関連するシートの両方が、楕円形の形状を有し、それにより、中間位置なしに、釘の引出し位置から引込み位置へ、またはその逆への切り替えを引き起こす。
ピンの頭部および立方体ブロック内のシートは、一旦ピンがシート内に導入されると、その回転は可能であるが、その離脱は不可能であり、したがって、起こり得る偶然の紛失を回避するように構成されている。
スパイクの各支持要素は、それがその作動位置にある場合に（回転のためのピボットとして作用する立方体ブロックを固定するキノコ状ピンにかかわらず）靴底に対して保持されており、さらに転倒するスパイク支持要素自体によって担持される特定の歯によって保持され、この歯は、アンダーカットによって形成された靴底のスロットの内側垂直壁に得られた特定の凹状のシートにスナップ嵌合式に係合され、アンダーカットはその幾何形状に起因して、歩行時に、動きの影響によって及ぼされる曲げに正比例する締付けを可能にする。

最後に、スパイクの支持要素が完全に静止位置に戻ることを確実にするために、不適切な使用の場合、すなわちスパイクの支持要素が正確にハウジングスロット内の静止位置の中に引き込まれなかった場合、靴底との接触だけで対応するスロットの中に要素自体を沈めるのに十分な圧力を要素自体に及ぼすことができる突起（球状）が設けられるので、雪、氷および泥の場合には不快である手の使用の必要がない。

地面と接触している靴底の表面上に得られたプラグに起因して、球状突起が地面に対して上昇した位置にあるので、球状突起は、静止位置においてハウジングスロット内に完全に引き込まれたスパイクの支持要素によって地面に接触せず、したがって静止安定性を決して妨げないことは注目に値する。

本発明の別の特徴によれば、スパイクの支持要素の静止位置から作動位置（滑り止め）への転倒作動を促進するために、位置の変更、さらに手動の位置変更を容易にする特定のテーパ状スロットが、靴底のプラグの間に設けられる。

本発明のさらなる特徴および利点は、限定しない例として、その好ましい実施形態を示す添付の図面から明らかになるであろう。

地面と接触するように意図された靴底の面の上面図を示し、本発明による靴底が、例として、そのスロット内に配置され、スパイクが作動位置にあり、すなわち外側を向いている２つの転倒スパイクホルダ要素またはブラケット形状のブラケットが設けられた図である。 内側から見た図１の靴底の同じ縮尺でのやはり上面図であり、靴底の他方の面上に成形することによって得られたスパイクホルダ要素およびスパイク自体のハウジングを備える図である。 ２つの転倒されたスパイク・ホルダ・ブラケットが静止位置にある、すなわちスパイクがハウジングスロットの内側を向いている、本発明による靴底を示す図である。 図３のＸ−Ｘ及びＹ−Ｙの配置図による２つの垂直断面図であり、２つのスパイク・ホルダ・ブラケットのヒンジブロックを靴底に垂直に固定するキノコ状ピンを示し、両方のブラケットが図３の静止位置に対して９０°で転倒されており、それぞれ２つの転倒位置に停止することを保証する歯および球体、ならびに滑り止めスパイクが認められる図である。 スパイク・ホルダ・ブラケットの垂直位置から転倒される２つの静止位置および作動位置への回転をそれぞれ拡大して概略的に示す図である。 図１の配置図Ｚ−Ｚにしたがった、拡大断面図であり、特に、スパイク・ホルダ・ブラケットがその作動位置にある場合のスナップ嵌合保持歯を示す図である。 図４および図５と同様のスパイク・ホルダ・ブラケットを示し、これは一方の側面に水平方向転倒ピンを示し、他方の側面にその回転シートを形成する立方体ブロックを示す図である。 図８の配置図Ａ−Ａ、Ｂ−Ｂ及びＣ−Ｃによる断面図であり、キノコ状結合部を有する立方体ブロック、水平転倒ピンの楕円幾何形状、およびテーパ状頭部を示す図である。 スパイクホルダ要素またはブラケットによって担持され、通常状態にある、及び歩行時に折り曲げられた状態にある、靴底のスロットの内側垂直壁のアンダーカットによって生成された特定の凹状シートに配置された歯を有する靴底の断面図であり、靴底の曲げに対して比例する締付けが認められる図である。

図面を参照すると、適度に目の詰まった合成材料でできている靴底１が示されているが、その材料はほとんどすべての表面（タータン、アスファルト、芝生、砂、リノリウムなど）で良好な性能を可能にするが、汚れた、泥だらけの地面上、および雪または氷の地面上ではなおさら付着性をなくす。そのような用途のために特別に作製された履物が、そのような表面のために提供される。主な特徴は、かなり頑丈な構造にあるが、増加した重量、および非常に目の詰まった靴底が付いているため、硬い表面でも最適なグリップが可能になる。しかしながら、そのような靴底は履物の全体的な外観に強く影響し、それによってそのような解決策はこの目的のために特に製造されたスポーツシューズまたはブーツに限定される。

本発明によれば、本発明による隠れたスパイクを有する滑り止め靴底１は限定された厚さを有するので、履物の全体的な外観を損なわずに、様々な種類の履物の中に使用することができる。

これは、前部領域上および後部領域上の両方で、踏付け面と接触することを意図される、図１の適度に目の詰まった面上に、成形によって埋め込まれ、適切に分配され、離隔配置された特定数の釘またはスパイク１２を担持するレールまたはブラケットを収容することができる少なくとも１つのスロット６ａを設けることによって得られる。添付の図面では、それぞれ符号２および３で示される２つのブラケットが存在する。

そのようなレールまたはブラケット２、３は、ほとんど異なる方法で成形可能である。例えば、図示の場合のように、半円ブラケット２よりも小さい直径を有する円が交差した半円ブラケット２の形状、または半円ブラケット３と同様の半径を有する別の円弧と交差する半円ブラケット３の形状である。

ブラケット２、３には、その端部に、各回転シート内に挿入される回転ピン５が設けられている（図１、図６参照）。シートは、単に、２つのブラケット２、３の転倒軸にしたがって構成されたヒンジ穴が設けられた立方体ブロック４から成る。

図８、図８ａおよび図８ｂは、ピン５およびヒンジ穴５ｂの両方の特徴を詳細に示す。有利には、上述のように、ピン５および穴５ｂの両方は、ブラケットを強制的に、釘の引出し位置または釘の引込み位置に移動させる楕円幾何形状を有する。さらに、特に図８ｃに示されるように、ピン５は、増加した直径を有するテーパ状頭部５ｂを有し、これは、異なる直径を有する立方体ブロック４の関連するシート４ｂに一旦挿入されると、その回転は可能であるが、それが抜けることが防止され、したがってブラケットまたは転倒支持レールが紛失する可能性を回避する。

図４および図５に示すように、立方体ブロック４は、キノコ状ピン１３によって靴底に強固に固定され、キノコ状ピン１３は、そのような立方体ブロックを所定の位置に保持するように機能し、且つ、キノコ状ピン１３は、この目的のために、図２に示すように、各スロット６に隣接し、靴底の外面から始まり、靴底自体の内面上に垂直に延在するシート１４に挿入される。

靴底の前部と後部の両方に第２の対応するスロット６ｂがあり、作動位置を画定する第１のスロット６ａの鏡像になるように配置されているが、第２の対応するスロット６ｂが第１のスロットと異なるのは、図３の非作動位置に転倒される場合にブラケット２および３の対応するスパイク１２を受領するように意図された図１に示す止まり穴１１を底部に有する点のみである。

図２で特筆すべきことに、図示の好ましい実施形態では、靴底を軽量化するために、トレッドプラグ、スロット６ａ、６ｂ、穴１１、およびキノコ状ピン１３のシート１４は、靴底の厚み中に得られず、むしろ底部１６の上方で、靴底の内面からリブの形状で上方に突出する特定の閉鎖されたシート内に作製される。

これにより、上方に突出する靴底１の側縁部２０に対して自由体積を残すことが可能になり、その自由体積は、靴底が接着されるミッドソールによって導入されうるクッション性および運動の制御要因に関する最新の技術すべてを使用するのに十分である。

ブラケット２および３が、静止位置および転倒後の両方において、そのハウジングスロット内に適切に収容されることを保証するために、ブラケットを定位置に保持するためのシステム（図１、図６および図７に図示）が設けられる。そのような図面に示されるように、ブラケット２および３には、実際に両方とも、その転倒軸に対して遠位位置に、その中心線に、且つスパイク１２が存在する面とは反対側の面上に垂直ピン９が設けられ、ブラケット２が滑り止め作動位置にある場合、垂直ピン９は、スロット６ｂの底部に得られる対応するキャビティ（空洞部）１０内に配置される（図３および図７）。ピン９は、スロット６ｂ自体の内側垂直壁をアンダーカットする（切り取る；undercut）ことによって得られるシート１５であって、歩行時に靴底に及ぼされる曲げに対して比例する締付けを可能にするように構成されるシート１５内にスナップ嵌合される歯８によって定位置に保持される。

実際、図９および図１０に詳細に示されているように、アンダーカットによって形成されたシート１５は凹状の幾何形状を有する。したがって、壁の厚さがアンダーカットの方向に次第に増加するので、スナップ嵌合式に挿入された歯８は、そのような形状に起因して曲げの間にますます締め付けられる。

スパイクが設けられていないブラケットの面から突出することによって、何らかの理由でブラケットがそのハウジングスロット内に完全に引っ込められていない場合、ピンが最初に地面と接触することを意図され、手動で介入する必要なしにブラケット自体を正しい静止位置にもたらすために十分な圧力を及ぼすことができ、歯８はスロット６ａの内側垂直壁上に得られる対応するキャビティ１５の中にスナップ嵌合されるので、ピン９自体もまた、静止位置にブラケットを適切に配置することを保証する役目を果たす。

上記に、本発明の好ましい実施形態について説明した。さらに、以下の特許請求の範囲によって定義されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によっていくつかの変更形態および変形形態が作製されうることは明らかである。

Claims (7)

1. 釘またはスパイク（１２）のような滑り止めまたはスライド止め手段が設けられているタイプの滑り止め装置を備え、釘又はスパイクが、靴底に直接固定されていないが、靴底自体上に得られたスロット（６ａ、６ｂ）内に隠れるように転倒され得る剛性または半剛性支持要素（２、３）に固定されている靴底（１）であって、前記スパイク（１２）の前記支持要素（２、３）の転倒が、複数のスナップ嵌合ピン（５）にそれぞれ対応するヒンジ穴が側方に設けられた立方体ブロック（４）からなる各回転シート内のスナップ嵌合ピン（５）によって、水平軸を中心として、すなわち前記靴底の静止平面に平行に発生し、前記立方体ブロック（４）が、それぞれピンによって前記靴底に固定されている靴底（１）において、
   −前記転倒支持要素（２、３）の回転シートを形成する各立方体ブロック（４）の前記靴底（１）への固定は、製造工程において前記立方体ブロック（４）自体と共に一体形成されるキノコ状結合要素（１３）であって、前記転倒後に転倒支持要素（２、３）が収容される前記スロット（６）に隣接して、前記靴底内に成形によって構成された対応するシート（１４）内に着脱自在にスナップ嵌合されるキノコ状結合要素（１３）によって発生し、前記靴底自体の完全性が妨げられず、それにより、前記底部の簡単なねじれがその分離および紛失を引き起こすことを回避し、
   −前記転倒支持要素の前記回転シートを形成する前記立方体ブロック（４）および前記靴底（１）上の定位置にそれらを配置するためのキノコ状結合要素（１３）の両方が、前記転倒支持要素（２、３）と同じ弾性モジュールを有する材料から作製されるが、その材料は前記靴底（１）が作製される材料より小さい弾性モジュールを有しており、
   したがって、前記スパイクの前記支持要素（２、３）および前記回転シートを形成する前記立方体ブロック（４）の両方が、使用による紛失、破損および磨耗の場合、使用者自身によって簡単な操作により交換されることが可能であり、その操作には前記結合部の弾性に起因して特定の工具は必要なく、
   前記スパイク（１２）の前記支持要素（２、３）の前記転倒ピン（５）、およびその回転のためのピボットとして作用する前記立方体ブロック（４）内の関連する前記シート（４ｂ）の両方が、スパイクの引出し位置から引込み位置への切り替え、またはその逆の切り替えを強制的に行わせる楕円形の幾何形状を有し、安定した中間位置は存在せず、それにより、前記支持要素（２、３）が作動位置および静止位置の一方または他方に確実に配置されることを特徴とする、靴底（１）。
2. 前記スパイクの前記支持要素が完全に前記静止位置に戻ることを確実にするために、各支持要素（２、３）が、その転倒軸に対して遠位位置に、前記スパイク（１２）が存在する面とは反対側の面に、突出部または球状ピン（９）を備え、前記突出部または球状ピン（９）は、前記スロット（６ｂ）の前記底部に得られる対応するキャビティ（１０）内に配置されるように適合され、不適切に使用された場合、すなわち前記スパイクの前記支持要素が前記ハウジングスロット内の前記静止位置に正確に引き込まなかった場合に、地面と簡単な接触で、対応するスロットの中に前記支持要素を適切に押し込むのに十分な圧力をその要素自体に及ぼすことができ、雪、氷および泥の場合には不快である手の使用の必要がないことを特徴とする、請求項１に記載の装置を備え付ける靴底。
3. 各転倒支持要素がさらに歯（８）を備え、前記歯（８）が、特定の凹状シート（１５）内にスナップ嵌合することによって定位置に前記ピン（９）を保持し、前記凹状シート（１５）は、共に鏡像のようなスロット（６ａ、６ｂ）の内側垂直壁にアンダーカットによって形成され、前記スロット（６ａ、６ｂ）には、前記ピン（９）が、前記静止位置および前記作動位置に収容されて、前記位置において前記支持要素を安全に定位置に保持し、歩行時に、したがって前記靴底に及ぼされる曲げに正比例する締付けを可能にすることを特徴とする、請求項２に記載の装置を備え付ける靴底。
4. 前記ピン（５）が、増大した直径を有するテーパ状頭部（５ｂ）を有し、前記ピン（５）が、一旦前記立方体ブロック（４ｂ）の前記関連するシート（４ｂ）内に挿入されると、その回転は許容されるが、その偶然の離脱を防止するように構成され、したがって前記転倒支持要素（２、３）の起こり得る紛失を回避することを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一項に記載の装置を備え付ける靴底。
5. 地面と接触している前記靴底の面に得られたグリップねじ溝に起因して、前記球状ピンが地面に対して上昇した位置にあるので、前記スパイクの前記支持要素（２、３）が前記静止位置の前記ハウジングスロット内に完全に引き込まれた場合に、前記球状ピンは地面に接触せず、したがって静止安定性を決して妨げないことを特徴とする、請求項４に記載の装置を備え付ける靴底。
6. 前記スパイクの前記支持要素を前記静止位置から前記作動（滑り止め）位置へ転倒させる操作を容易にするために、使用者の指の介入のみによって位置の変更を容易にする特定のテーパ状スロットが、靴底の複数のグリップねじ溝の間に設けられていることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一項に記載の装置を備え付ける靴底。
7. 前記グリップねじ溝、前記スロット（６ａ、６ｂ）、前記穴（１１）、及び前記キノコ状ピン（１３）の前記シート（１４）が、前記靴底の厚み内に得られず、むしろ前記靴底の内面から、その底部（１６）の上方へ、リブの形状で上方に突出する特定の閉鎖されたシート内に作製され、それにより、前記靴底が接着されているミッドソールを用いて導入され得る、クッション性および運動の制御要因に関する全ての最新技術を使用するのに十分な、前記靴底（１）の上方に突出する前記側縁部（２０）に対して自由体積を残すことを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載の装置を備え付ける靴底。

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