本願は、2017年1月22日に中国特許庁に出願された「上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置」と題する中国特許出願第201710047415.8号に対する優先権を主張するものであり、同出願はここに参照によりその全体において組み込まれる。
技術分野
本願の実施形態は、通信技術の分野に関し、より具体的には、上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置に関する。
第五世代移動無線技術システムでは、複数のサービス型があり、各サービス型は異なるサービス要件に対応する。たとえば、超高信頼性かつ低遅延通信(ultra-reliable and low latency communications、URLLC)サービスは、低いレイテンシーおよび高い信頼性を要求する。すなわち、伝送は1ms以内に成功する必要がある。もう一つの例として、向上モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービスは、高いスペクトル効率を要求するが、レイテンシーに対する要件はない。さらにもう一つの例として、大規模マシン型通信(massive machine type communications、mMTC)サービスは、定期的な低電力の送信を要求する。
第五世代移動無線技術システムでは、上りリンク・チャネル電力割り当て法は定式化されていない。端末装置のすべての上りリンク・チャネルによって要求される送信電力の合計が、端末装置の最大許容送信電力より大きい場合、現在、送信電力を上りリンク・チャネルに効果的に割り当てるための適切な電力割り当て方法は存在しない。よって、送信電力を上りリンク・チャネルに効果的に割り当てるための技術的要求がある。
よって、いかにして上りリンク・チャネルに送信電力を効果的に割り当てるかは、現在、解決される必要のある緊急の問題である。
本願の実施形態は、上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置を提供する。
本願の実施形態は、以下のように実装される:第一の側面によれば、本願のある実施形態は、送信電力を上りリンク・チャネルに効果的に割り当てるために、上りリンク・チャネル電力割り当て方法を提供する。この方法は:端末装置によって、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合のうちの少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを含む。
本願のこの実施形態では、上りリンク・チャネルの優先度は、該上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定されてもよい。重要なサービス集合の優先度は高いので、端末装置は、好ましくは、N個の上りリンク・チャネルの優先度の順序に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てて、送信電力が重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに好ましく割り当てられ、それによってサービス集合のサービス要件を満たすことを確実にする。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定する前記ステップは:前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合に、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応する前記サービス集合に基づいて決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合、端末装置は、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに送信電力を好ましく割り当てることを考慮する。
ある可能な実装では、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する前に、本方法は、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することをさらに含む。
端末装置がN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定した後、端末装置は、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することができる。
任意的に、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:ネットワーク装置によって送信された、より上位層の信号伝達または物理層の信号伝達に基づいて、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:前記端末装置の上位層プロトコル層によって前記端末装置の物理層に送られた、より上位層の信号伝達に基づいて、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含み、前記上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。
任意的に、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:前記端末装置によって、あらかじめ定義された情報に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは:前記端末装置によって、各サービス集合の優先度を決定し;前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することを含む。
各サービス集合の優先度を決定した後、端末装置は、第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。
任意的に、前記端末装置によって、各サービス集合の優先度を決定することは、具体的には:前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することは、具体的には:前記端末装置によって、ネットワーク装置によって送信された、より上位層の信号伝達または物理層の信号伝達に基づいて各サービス集合の優先度を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することは:前記端末装置によって、前記端末装置の上位層プロトコル層から前記端末装置の物理層に送られた、より上位層の信号伝達に基づいて各サービス集合の優先度を決定することを含み、前記上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。
任意的に、前記端末装置によって各サービス集合の優先度を決定することは、前記端末装置によって、あらかじめ定義された情報に基づいて各サービス集合の優先度を決定することを含む。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは:前記N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、前記端末装置によって、前記同じサービス集合について指定された原則に従って、前記L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することを含む。ここで、NはL以上であり、Lは2以上である。
前記N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、端末装置は、同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよく、それにより、L個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、L個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当て、好ましくは、重要な上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができる。
ある可能な実装では、端末装置によって同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する前に、本方法は:端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することをさらに含む。
端末装置は、前記同じサービス集合についての原則を指定する。したがって、N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、端末装置は、まず同じサービス集合について指定された原則を決定し、次いで、前記原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。
任意的に、端末装置によって同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:前記同じサービス集合に含まれる情報に基づいて、前記端末装置によって、前記同じサービス集合について設計された原則を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:ネットワーク装置によって送信される、より上位層の信号伝達または物理層の信号伝達に基づいて、前記端末装置によって、前記同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には;前記端末装置によって、前記端末装置の上位層プロトコル層から前記端末装置の物理層に送られる、第一の、より上位層の信号伝達に基づいて、同じサービス集合について指定された原則を決定することを含み、前記上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。
任意的に、前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することは:あらかじめ定義された情報に基づいて、前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。
ある可能な実装では、前記原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのハイブリッド自動反復要求HARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さ、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期のうちの少なくとも一つに対応する。
ある可能な実装では、前記サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合は、超高信頼性かつ低遅延通信URLLCサービスを含み、第二のサービス集合は、向上モバイルブロードバンドeMBBサービスを含み、第三のサービス集合は、大規模マシン型通信mMTCサービスを含み、第四のサービス集合は、チャネル状態情報CSI、HARQ、およびスケジューリング要求SRのうちの少なくとも一つを含む。同じサービス集合が第一のサービス集合であるときは、前記原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応する;および/または、同じサービス集合が第二のサービス集合であるときは、前記原則は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのハイブリッド自動反復要求HARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応する;および/または、同じサービス集合が第三のサービス集合であるときは、前記原則は上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応する;および/または、同じサービス集合が第四のサービス集合であるときは、前記原則は上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応する。
第一のサービス集合は、URLLCサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが第一のサービス集合に対応するときは、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、送信電力は、好ましくは、レイテンシーが枢要なサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信される。
第二のサービス集合は、eMBBサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが第二のサービス集合に対応するときは、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、送信電力は、好ましくは、重要なサービスまたはレイテンシーに敏感なサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信される。
第三のサービス集合は、mMTCサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが第三のサービス集合に対応するときは、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、送信電力は、好ましくは、比較的重要なmMTCサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信される。
第四のサービス集合はCSIを含む。N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが第四のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、送信電力は、好ましくは、枢要なCSIに対応する上りリンク・チャネルに送信される。
ある可能な実装では、前記原則は以下のうちの少なくとも一つである:
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する、より早い情報伝送期限は、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す;同じサービス集合の情報伝送については、より低い情報伝送レイテンシーを求める上りリンク・チャネルの要件は、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数がより少ないことは、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔が長いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さが短いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さが短いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期が短いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限がより早い、または上りリンク・チャネルがより低い情報伝送レイテンシーを要求する、または上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのハイブリッド自動反復要求HARQ送信回数がより少ない、または上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔がより長い、または上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さがより短い、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さがより短い、または上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期がより短い場合、そのことは、その上りリンク・チャネルの送信に成功する可能性がより小さく、その上りリンク・チャネルを送るための要件がより枢要であることを示している。よって、上りリンク・チャネルの優先度はより高い。
ある可能な実装では、一つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネルPRACHが、前記第一の時間期間にさらに含まれ;N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する前に、本方法はさらに:前記端末装置によって、前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップを含み、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは:前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てることを含む。
前記第一の時間期間にPRACHがある場合、そのことは、端末装置がネットワーク装置と正常に通信できないことを示す。よって、端末装置は、好ましくは、PRACHのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる必要がある。PRACHのうちの少なくとも一つに送信電力が割り当てられた後、端末装置が残りの送信電力をもつならば、端末装置は、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、送信電力をN個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに割り当て、第一の時間期間において送信電力が好ましくPRACHに割り当てられることを保証する。
ある可能な実装では、前記端末装置によって、送信電力を前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに割り当てることは:前記端末装置によって、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し;前記端末装置によって、PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てることとを含む。
各サービス集合は、一つの優先度に対応する。PRACHがサービス集合に対応する場合、端末装置は、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し、次いで、PRACHの優先度に基づいて前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当て、第一の時間期間において送信電力が好ましくPRACHに割り当てられることを保証する。
ある可能な実装では、前記端末装置によって、送信電力を前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに割り当てることは:前記端末装置によって、各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定し、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応することと;前記端末装置によって、PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てることとを含む。
各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さは、一つの優先度に対応する。端末装置は、各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定し、次いで、PRACHの優先度に基づいて前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てて、第一の時間期間において送信電力が好ましくPRACHに割り当てられることを保証する。
ある可能な実装では、前記上りリンク・チャネルはPRACH以外の上りリンク・チャネルである、または前記上りリンク・チャネルは上りリンク・データ・チャネルである。
ある可能な実装では、サービス集合は、前記第一のサービス集合、前記第二のサービス集合、前記第三のサービス集合、および前記第四のサービス集合のうちの前記少なくとも一つを含む。第一のサービス集合は、超高信頼性かつ低遅延通信URLLCサービスを含み、第二のサービス集合は、向上モバイルブロードバンドeMBBサービスを含み、第三のサービス集合は、大規模マシン型通信mMTCサービスを含み、第四のサービス集合は、CSI、HARQ、およびSRのうちの少なくとも一つを含む。
サービス集合は、前記第一のサービス集合、前記第二のサービス集合、前記第三のサービス集合、前記第四のサービス集合のうちの前記少なくとも一つを含むだけでなく、別のサービス集合を含んでいてもよい。
ある可能な実装では、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第一のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
ある可能な実装では、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
ある可能な実装では、第一のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
ある可能な実装では、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高くてもよく、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度に等しくてもよく、あるいは第三のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高くてもよい。
ある可能な実装では、第一のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第四のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
第二の側面によれば、本願のある実施形態は、送信電力が重要なサービス集合に対応するPRACHに好ましく割り当てられることを保証するために、もう一つの上りリンク・チャネル電力割り当て方法を提供する。本方法は:端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップとを含みNは2以上である。
本願のこの実施形態では、上りリンク・チャネルの優先度は、PRACHに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定されてもよい。重要なサービス集合の優先度が高いので、端末装置は、好ましくは、N個のPRACHの優先度の順序に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つのPRACHに電力送信を割り当て、重要なサービス集合に対応するPRACHに送信電力が好ましく割り当てられ、それにより、サービス集合のサービス要件を満たす。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは:前記N個のPRACHの送信電力の和が指定された電力閾値よりも大きい場合、前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定することを含む。
本願のこの実施形態では、前記第一の時間期間におけるN個のPRACHの送信電力の和が指定された電力閾値より大きいとき、端末装置は、重要なサービス集合に対応するPRACHに送信電力を好ましく割り当てることを考慮する。
ある可能な実装では、N個のPRACHの優先度を決定する前に、本方法はさらに:前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
端末装置が前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定した後、端末装置は、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいてN個のPRACHの優先度を決定することができる。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは、前記端末装置によって、各サービス集合の優先度を決定し;前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて前記N個のPRACHの優先度を決定することを含む。
端末装置は、各サービス集合の優先度を事前に記憶する。よって、端末装置は、各サービス集合の優先度を決定した後、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは:前記N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するときは、前記端末装置によって、前記L個のPRACHの優先度を、前記同じサービス集合について指定された原則に従って決定することを含む。Lは2以上である。
端末装置は、同じサービス集合について指定された前記原則を事前に記憶する。よって、N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、同じサービス集合について指定された事前に記憶された原則に従ってL個のPRACHの優先度を決定してもよく、それにより、端末装置は、L個のPRACHの優先度に基づいてL個のPRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当て、好ましくは、重要なサービス集合に対応するPRACHに送信電力を割り当てることができる。
ある可能な実装では、N個のPRACHの優先度を決定する前に、本方法はさらに:前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。
端末装置は、同じサービス集合について指定された原則を事前に記憶する。よって、N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、まず、前記同じサービス集合について指定された原則を決定し、次いで、該原則に従ってL個のPRACHの優先度を決定することができる。
ある可能な実装では、前記原則は、PRACHに対応するシーケンスの長さ、PRACHに対応するスロットの長さ、およびPRACHに対応するミニスロットの長さのうちの少なくとも一つに対応する。
ある可能な実装では、前記原則は以下のうちの少なくとも一つである:
同じサービス集合の情報伝送について、PRACHに対応するシーケンスの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す;同じサービス集合の情報送信について、PRACHに対応するスロットの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す。
同じサービス集合の情報伝送について、PRACHに対応するシーケンスの長さが、より短い、またはPRACHに対応するスロットの長さが、より短い場合、そのことは、PRACHを正常に送信する可能性がより小さく、PRACHを送るための要件がより枢要であることを示す。したがって、PRACHの優先度は高くなる。
第三の側面によれば、本願のある実施形態は、送信電力が、好ましくは、第一の時間期間において高い優先度をもつ少なくとも一つのPRACHに割り当てられることを保証する、さらにもう一つの上りリンク・チャネル電力割り当て方法を提供する。本方法は:端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップとを含む。ここで、Nは2以上である。
各シーケンスの長さまたは各スロットの長さは、一つの優先度に対応する。端末装置は、PRACHの優先度を、前記N個のPRACHに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定し、次いで、前記N個のPRACHの優先度に基づいて、送信電力を、前記N個のPRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに割り当てて、送信電力が、第一の時間期間において、高い優先度をもつ少なくとも一つのPRACHに好ましく割り当てられることを確実にする。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定することは:前記N個のPRACHの送信電力の和が指定された電力閾値よりも大きい場合、前記端末装置によって、PRACHの優先度を、前記第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるN個のPRACHの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合、端末装置は、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定する。
ある可能な実装では、N個のPRACHの優先度を決定する前に、本方法はさらに:前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応する、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さを決定することを含む。
端末装置が前記N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さを決定した後、端末装置は、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて、前記N個のPRACHの優先度を決定することができる。
ある可能な実装では、前記N個のPRACHの優先度は下記を含む:
PRACHに対応するシーケンスの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す;PRACHに対応するスロットの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す;または、PRACHに対応するミニスロットの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す。
PRACHに対応するシーケンスの長さが、より短い、またはPRACHに対応するスロットの長さが、より短い、またはPRACHに対応するミニスロットの長さが、より短い場合、そのことは、そのPRACHを正常に送信する可能性がより小さく、そのPRACHを送るための要件がより枢要であることを示す。したがって、そのPRACHの優先度は、より高くなる。
第四の側面によれば、本願のある実施形態は、情報送信方法を提供する。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルは、少なくとも二つのネットワーク装置または少なくとも二つのセル・グループに対応し、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、少なくとも第一のネットワーク装置および第二のネットワーク装置を含み、前記少なくとも二つのセル・グループは、少なくとも第一のセル・グループおよび第二のセル・グループを含む。本方法は:前記端末装置によって、第一の時間期間内に前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップと;前記端末装置によって、前記第二のネットワーク装置に指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルである、ステップ;または前記端末装置によって、前記第二のセル・グループ上で指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルである、ステップとを含む。Nは2以上である。前記指示情報は、第二の時間期間を示す情報である。第二の時間期間は、端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または、第二の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
前記第一の側面における上りリンク・チャネル電力割り当て方法は、いかにして端末装置が第一の時間期間においてN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てるかを記述するために使用される。第四の側面における情報送信方法は、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置または前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、端末装置が、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てた後に、いかにして端末装置が第二のネットワーク装置に指示情報を送信するか、または、いかにして端末装置が第二のセル・グループ上で指示情報を送信するかを記述するために使用される。端末装置が、第一の側面における上りリンク・チャネル電力割り当て方法を実行した後、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置または前記少なくとも二つのセル・グループに対応する場合に、端末装置は、さらに第四の側面における情報送信方法を実行してもよい。よって、第一の側面における上りリンク・チャネル電力割り当て方法と第四の側面における情報送信方法との間には、時間シーケンス関係がある。
さらに、第四の側面の方法は、第一の側面の方法と組み合わせて新たな解決策を得ることができるだけでなく、第一の側面の可能な実装と組み合わせて新たな解決策を得ることもできる。さらに、第四の側面の方法は、第二の側面および第二の側面の可能な実装と組み合わせて新たな解決策を得ることができ、第四の側面の方法は、第三の側面および第三の側面の可能な実装と組み合わせて新たな解決策を得ることができる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオにおいて、上記の上りリンク・チャネル電力割り当て方法によれば、端末装置は、好ましくは、N個の上りリンク・チャネルの優先度の順番に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てて、送信電力が、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに好ましく割り当てられ、それによって、サービス集合のサービス要件を満たすようにすることができる。前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれは、第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルであるため、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられる残りの送信電力をもたない。よって、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送る必要がある。それにより、第二のネットワーク装置は、該指示情報に基づいて、端末装置が第一の時間期間において第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができ、第二のネットワーク装置は、指示情報を受信した後、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決できる。このように、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間におけるノイズを、端末装置によって第二のネットワーク装置に送信された上りリンク・チャネルとは考えず、第二のネットワーク装置のバッファは汚染されることを回避し、よって、上りリンク・チャネルが端末装置によって再送された後に第二のネットワーク装置によって正常に受信されることができない場合が回避され、システム資源効率を向上させる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、上記の上りリンク・チャネル電力割り当て方法によれば、端末装置は、好ましくは、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度の順番に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てて、送信電力が、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに好ましく割り当てられ、それによって、サービス集合のサービス要件を満たすようにすることができる。端末装置は、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信された上りリンク・チャネルであると決定するので、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられる残りの送信電力をもたない。したがって、端末装置は、第二のセル・グループ上で指示情報を送信する必要がある。それにより、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、該指示情報に基づいて、端末装置が第一の時間期間において第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができ、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、指示情報を受信した後、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決できる。このように、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、第一の時間期間におけるノイズを、端末装置によって第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置に送信された上りリンク・チャネルとは考えず、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染されて、よって、上りリンク・チャネルが端末装置によって再送された後に第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信されることができない場合が回避され、それによりシステム資源効率を向上させる。
ある可能な実装では、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルは、前記第一の時間期間において前記端末装置によって送信されるすべての上りリンク・チャネルである。
前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルが、前記第一の時間期間において前記端末装置によって送信されるすべての上りリンク・チャネルであるとき、そのことは、端末装置が、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたないことを示す。したがって、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送信する必要がある。それにより、第二のネットワーク装置は、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されないことを知ることができる。あるいはまた、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルが、前記第一の時間期間において前記端末装置によって送信されたすべての上りリンク・チャネルであるとき、そのことは、端末装置が、第一の時間期間において第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたないことを示す。したがって、端末装置は、第二のセル・グループに指示情報を送信する必要がある。それにより、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、該指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されないことを、知ることができる。
ある可能な実装では、端末装置によって、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは:端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定するステップであって、各サービス集合が一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つが少なくとも一つのサービスを含む、ステップと、端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップとを含む。
ある可能な実装では、端末装置によって第二のネットワーク装置に指示情報を送信する前に、本方法はさらに:端末装置によって、第二のネットワーク装置によって送信された第一のスケジューリング情報を受信することを含み、前記第一のスケジューリング情報は、前記第一の時間期間において、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを前記第二のネットワーク装置に送信するように端末装置をトリガーするために使われる;または、端末装置によって第二のセル・グループ上で指示情報を送信する前に、本方法はさらに:端末装置によって、第二のセル・グループ上の第二のスケジューリング情報を受信することを含み、前記第二のスケジューリング情報は、前記第一の時間期間において、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを前記第二のセル・グループ上で送信するように端末装置をトリガーするために使われる。
第二のネットワーク装置は、第一のスケジューリング情報を前もって端末装置に送信し、それにより、端末装置は、該第一のスケジューリング情報に基づいて、第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを第二のネットワーク装置に送信することができる。端末装置が第二のネットワーク装置によって送信された第一のスケジューリング情報を受信した後、端末装置は、第一の時間期間の前に、第二のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第二のネットワーク装置に対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度が、第一のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度より低く、端末装置が第一のネットワーク装置に対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。
第二のセル・グループは、第二のスケジューリング情報を前もって端末装置に送信し、それにより、端末装置は、該第二のスケジューリング情報に基づいて、第一の時間期間において第二のセル・グループ上で前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つを送信することができる。端末装置が第二のセル・グループによって送信された第二のスケジューリング情報を受信した後、端末装置は、第一の時間期間の前に、第二のセル・グループに対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第二のセル・グループに対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度がリンク・チャネルより低く、端末装置が第一の時間期間において第一のセル・グループに対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。
第五の側面によれば、本願のある実施形態は、ネットワーク装置またはセル・グループが、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を指示情報に基づいて適切に解決できることを保証するための、さらにもう一つの情報送信方法を提供する。本方法は;ネットワーク装置によって、端末装置によって送信された指示情報を受信するステップであって、前記指示情報は、第一の時間期間を示す情報であり、前記第一の時間期間は、前記端末装置が前記ネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または、前記第一の時間期間は、前記端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップである、ステップと;前記ネットワーク装置によって、前記指示情報に基づいて、前記第一の時間期間を判別するステップとを含む。
ネットワーク装置が端末装置によって送信された指示情報を受信した後、ネットワーク装置は、指示情報に基づき、第一の時間期間を決定する。それにより、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて、端末装置が、第一の時間期間において、該ネットワーク装置に対して上りリンク・チャネルを送信しないことを知る、または、セル・グループは、指示情報に基づいて、端末装置が、第一の時間期間において、該セル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知る。それにより、ネットワーク装置またはセル・グループは、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決することができる。
ある可能な実装では、前記ネットワーク装置によって、指示情報に基づいて第一の時間期間を決定することは:前記ネットワーク装置によって、前記ネットワーク装置によって受信された指示情報および第二の時間期間に基づいて前記第一の時間期間を決定することを含み、前記第二の時間期間は、前記ネットワーク装置が前記指示情報を受信する時間期間である。
ある可能な実装では、前記ネットワーク装置によって、指示情報に基づく第一の時間期間を決定することは:前記ネットワーク装置によって、前記受信された指示情報、第一の規則および第二の時間期間に基づいて前記第一の時間期間を決定することを含み、ここで、前記第二の時間期間は、前記ネットワーク装置が前記指示情報を受信する時間期間であり、前記第一の規則は、前記第一の時間期間と前記第二の時間期間との間の事前設定されたオフセットを示すために使用される、または前記第一の規則は、前記第一の時間期間が前記第二の時間期間より前であることを示す情報または前記第一の時間期間が前記第二の時間期間に続くことを示す情報を示すために使用される。
前記指示情報は、相対時間期間を含んでいてもよく、前記ネットワーク装置は、前記第一の規則を記憶してもよく、前記ネットワーク装置は、前記第二の時間期間、前記指示情報内の前記相対時間期間、および前記ネットワーク装置内の前記第一の規則に基づいて、前記第一の時間期間を決定してもよい。もちろん、前記指示情報が前記第一の規則を含んでいてもよく、前記ネットワーク装置が相対時間期間を記憶してもよく、前記ネットワーク装置は、前記第二の時間期間、前記指示情報内の前記第一の規則、および前記ネットワーク装置における前記相対時間期間に基づいて、前記第一の時間期間を決定してもよい。
ある可能な実装では、本方法はさらに:前記第一の時間期間が前記第二の時間期間より前であるときは、前記ネットワーク装置によって、前記第一の時間期間において受信された前記端末装置の上りリンク情報をクリアすること;または、前記第一の時間期間が前記第二の時間期間に続くときは、前記ネットワーク装置によって、前記第一の時間期間において前記端末装置の上りリンク情報を受信することをスキップすることを含む。ここで、前記第二の時間期間は、前記ネットワーク装置が前記指示情報を受信する時間期間である。
前記第一の時間期間は、前記端末装置が前記第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップ、または前記端末装置が前記ネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、前記第二の時間期間は、前記ネットワーク装置が前記指示情報を受信する時間期間、または前記ネットワーク装置が前記第二のセル・グループ上で前記指示情報を受信する期間である。前記第一の時間期間が前記第二の時間期間より前である場合、そのことは、前記ネットワーク装置が、第一の時間期間に受信されたノイズ等の無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報であると誤って認識していることを示す。よって、ネットワーク装置は、第一の時間期間に受信された端末装置の上りリンク情報をクリアする必要がある、すなわち、ネットワーク装置は、第一の時間期間に受信されたノイズ等の無駄な情報をクリアする。このように、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、結果として、上りリンク・チャネルが、端末装置によって再送された後、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
第一の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップ、または端末装置がネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間、またはネットワーク装置が第二のセル・グループ上で指示情報を受信する期間である。第一の時間期間が第二の時間期間に続く場合、そのことは、ネットワーク装置が、第一の時間期間においてノイズ等の無用な情報をまだ受信していないことを示し、ネットワーク装置は、第一の時間期間に受信されたノイズ等の無用な情報を端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報であると誤って認識しない。よって、ネットワーク装置が、第一の時間期間におけるノイズ等の無用な情報を受信することを防止するために、ネットワーク装置は、第一の時間期間において端末装置の上りリンク情報を受信することをスキップしてもよい。このように、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、結果として、上りリンク・チャネルが、端末装置によって再送された後、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
第六の側面によれば、本願のある実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は:N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュールと;前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルを送信するよう構成された送信モジュールとを含む。
第六の側面の端末装置の処理モジュールは、さらに、第一の側面の可能な実装における方法のステップを実行するよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には:前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きいことを判別した後、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応する前記サービス集合に基づいて決定するよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールはさらに、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定するよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には、各サービス集合の優先度を決定し、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定するよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には:前記N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、前記同じサービス集合について指定された原則に従って、前記L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定するよう構成され、NはL以上であり、Lは2以上である。
ある可能な実装では、処理モジュールはさらに、同じサービス集合について指定された原則を決定するよう構成される。
前記原則は、第一の側面について述べた原則であってもよい。サービス集合の型および対応する原則については、第一の側面における上記の記述を参照されたい。
ある可能な実装では、一つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネルPRACHが、前記第一の時間期間にさらに含まれる。処理モジュールはさらに、前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるよう構成される。処理モジュールは具体的には、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てるよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し;PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には、各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップとを実行するよう構成される。
ある可能な実装では、前記サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合、および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合は、超高信頼性かつ低遅延通信URLLCサービスを含み、第二のサービス集合は、向上モバイルブロードバンドeMBBサービスを含み、第三のサービス集合は、大規模マシン型通信mMTCサービスを含み、第四のサービス集合は、CSI、HARQ、およびSRのうちの少なくとも一つを含む。
ある可能な実装では、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第一のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
ある可能な実装では、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
第七の側面によれば、本願のある実施形態は、もう一つの端末装置を提供する。端末装置は:N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュールと;前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において、前記少なくとも一つのPRACHを送信するよう構成された送信モジュールとを含む。
第七の側面の端末装置の処理モジュールは、さらに、第二の側面の可能な実装における方法のステップを実行するよう構成される。
第八の側面によれば、本願のある実施形態は、さらにもう一つの端末装置を提供する。端末装置は、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュールと;
前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において、前記少なくとも一つのPRACHを送信するよう構成された送信モジュールとを含む。
第八の側面の端末装置の処理モジュールは、さらに、第三の側面の可能な実装における方法のステップを実行するよう構成される。
第九の側面によれば、本願のある実施形態は、さらにもう一つの端末装置を提供する。第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルは、少なくとも二つのネットワーク装置または少なくとも二つのセル・グループに対応し、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、少なくとも第一のネットワーク装置および第二のネットワーク装置を含み、前記少なくとも二つのセル・グループは、少なくとも第一のセル・グループおよび第二のセル・グループを含む。本端末装置は:第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てるよう構成された処理モジュールと;前記第二のネットワーク装置に指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルである、ステップ;または前記第二のセル・グループ上で指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルである、ステップを実行するよう構成された送信モジュールとを含む。Nは2以上である。前記指示情報は、第二の時間期間を示す情報である。第二の時間期間は、端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または、第二の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
第九の側面の端末装置の処理モジュールは、さらに、第四の側面の可能な実装における方法のステップを実行するよう構成される。
第六の側面ないし第九の側面における端末装置の処理モジュールは、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、第六の側面ないし第九の側面における端末装置の送信モジュールは、送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
第十の側面によれば、本願のある実施形態は、ネットワーク装置を提供する。本ネットワーク装置は、端末装置によって送信された指示情報を受信するように構成された受信モジュールであって、前記指示情報は第一の時間期間を示す情報であり、前記第一の時間期間は、前記端末装置が前記ネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または前記第一の時間期間は、前記端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップである、受信モジュールと;前記指示情報に基づいて前記第一の時間期間を決定するよう構成された処理モジュールとを含む。第十の側面におけるネットワーク装置の処理モジュールは、さらに、第五の側面の可能な実施態様における方法のステップを実行するよう構成される。
第十の側面におけるネットワーク装置の処理モジュールは、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、第十の側面におけるネットワーク装置の受信モジュールは、受信器または送信器のようなコンポーネントであってもよい。
本願のある実施形態はさらに、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータ読取可能な記憶媒体は命令を記憶する。該命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第一の側面ないし第四の側面のいずれかの方法を実行する。
本願のある実施形態は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータ読取可能な記憶媒体は命令を記憶する。該命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第五の側面のいずれかの方法を実行する。
本願のある実施形態はさらに、コンピュータ・プログラム製品を提供し、該コンピュータ製品は命令を含む。該命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第一の側面ないし第四の側面のいずれかの方法を実行する。
本願のある実施形態はさらに、コンピュータ・プログラム製品を提供し、該コンピュータ製品は命令を含む。該命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第五の側面のいずれかの方法を実行する。
上記の装置実施形態の効果については、対応する方法実施形態の効果の上記の説明を参照されたい。詳細を再び述べることはしない。
本願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態に必要な添付の図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、単に本願のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者は、創造的努力なしにこれら添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
本願のある実施形態による適用シナリオを示す。
本願のある実施形態による上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
図5Aおよび図5Bは、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、情報送信方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の情報送信方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による端末装置の概略図である。
本願のある実施形態による別の端末装置の概略図である。
本願のある実施形態による、さらに別の端末装置の概略図である。
本願のある実施形態による、さらに別の端末装置の概略図である。
本願のある実施形態によるネットワーク装置の概略図である。
本願のある実施形態によるネットワーク装置の可能な概略的な構造図である。
本願のある実施形態による端末装置の可能な設計構造の簡略化された概略図である。
ロングタームエボリューション‐アドバンスト(Long Term Evolution-Advanced、LTE-A)システムでは、端末装置が送信電力を送信予定の上りリンク・チャネルに割り当てるプロセスは、通例、以下のステップを含む:第一に、端末装置が、ターゲット時間期間内に上りリンク・チャネル上で実行される必要があるデータまたは上りリンク制御情報を準備し;次いで、端末装置が、ターゲット時間期間における上りリンク・チャネルの全部または一部によって要求される送信電力の合計を計算し;最後に、ターゲット時間期間においてすべての上りリンク・チャネルによって必要とされる送信電力の合計が端末装置の最大許容送信電力より大きい場合、端末装置は、上りリンク・チャネルの型または上りリンク・チャネル上で搬送される情報に基づいて上りリンク・チャネルの優先度の高い順を判別し、ターゲット時間期間において上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。
ターゲット時間において送信電力を上りリンク・チャネルに割り当てるプロセスにおいて、端末装置の送信電力がターゲット時間期間において高い優先度をもつ上りリンク・チャネルに割り当てられている場合、端末装置の残りの送信電力は、ターゲット時間期間において低い優先度をもつ上りリンク・チャネルに割り当てられる。残りの送信電力がない場合には、端末装置は、低い優先度の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てず、よって、低い優先度の上りリンク・チャネルは、ターゲット時間期間において送信されることができない。
第五世代移動無線技術システムのサービス要件から、従来のLTE-Aシステムにおける送信予定の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる方法は、第五世代移動無線技術システムには適用できないことがわかる。従来のLTE-Aシステムにおいて送信予定の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる方法では、上りリンク・チャネルの型または上りリンク・チャネル上で搬送される情報のみが考慮されるが、第五世代移動無線技術システムのサービス要件は考慮されない。したがって、LTE-Aシステムにおける送信予定の上りリンク・チャネルへの送信電力の割り当て方法では、すべてのサービス型に対応するサービス要件に基づいて優先度を分類することはできず、よって、重要なサービス型に対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく割り当てられることは保証できない。
上記に鑑み、LTE-Aシステムにおける上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる方法が第五世代移動通信技術システムには適用できないという問題を解決するために、本願の実施形態は、上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置を提供し、上りリンク・チャネルに送信電力を効果的に割り当てる。本願の実施形態における添付の図面を参照して、以下は、本願の実施形態において提供される上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置について説明する。
本願の実施形態において提供される上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置は、グローバル移動通信システム(global system of mobile communication、GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)システム、一般パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、およびユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)などの無線通信システムに適用されてもよく、特にロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムおよびその発展したシステム、ならびにニュージェネレーション(new generation、NR)無線通信システムに適用される。
図1は、本願のある実施形態による適用シナリオを示している。このシナリオは、セル基地局101、セル基地局102、およびセル基地局101およびセル基地局102のカバレッジ内に位置しており、セル基地局101およびセル基地局102と通信する端末装置103を含む。セル基地局101およびセル基地局102は、無線通信システムの基地局であり、端末装置103は、対応する無線通信システムの端末装置である。
本願の実施形態におけるネットワーク要素は、主に、免許周波数帯または免許不要の周波数帯で機能しうる基地局および端末装置である。
具体的な実施形態が記載される前に、本願における基地局、セル、キャリア、および端末装置などの概念がまずに簡単に説明される。
本願では、免許周波数帯と免許不要の周波数帯の両方が、一つまたは複数のキャリアを含みうる。キャリア・アグリゲーションは免許周波数帯および免許不要の周波数帯で行なわれ、免許周波数帯に含まれる一つまたは複数のキャリアおよび免許不要の周波数帯に含まれる一つまたは複数のキャリアに対してキャリア・アグリゲーションを行なうことを含む。
本願で言及されるセルは、基地局に対応するセルであってもよい。セルは、マクロ基地局に属していてもよいし、小セル(small cell)に対応する基地局に属していてもよい。ここでの小セルは、メトロ・セル(metro cell)、マイクロ・セル(micro cell)、ピコ・セル(Pico cell)、フェムト・セル(femto cell)などを含みうる。小セルは、小さなカバレッジおよび低い送信電力を特徴とし、高速データ伝送サービスを提供するために使用される。
複数の周波数内セルが、無線通信システムにおいてキャリア上で機能してもよい。いくつかの特別なシナリオでは、キャリアの概念は、無線通信システムにおけるセルの概念と等価であると考えられてもよい。たとえば、キャリア・アグリゲーション・シナリオにおいて、副次成分キャリアが端末装置のために構成されるとき、副次成分キャリアのキャリア・インデックスと、副次成分キャリア上で機能する副次サービス提供セルのセル識別子(cell identifier、Cell ID)との両方が搬送される。この場合、キャリアの概念はセルの概念と等価であると考えられてもよい。たとえば、端末装置によるキャリアへのアクセスは、端末装置によるセルへのアクセスと等価である。
実施形態は、本願において端末装置を参照して説明される。端末装置は、ユーザー装置(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal)、インテリジェント端末などと呼ばれることがある。端末装置は、無線アクセス・ネットワーク(radio access network、RAN)を使って、一つまたは複数のコア・ネットワークと通信することができる。たとえば、端末装置は、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)または移動端末を有するコンピュータであってもよい。あるいはまた、端末装置は、携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載の移動装置、および将来のNRネットワークにおける端末装置であってもよく、これらの端末装置は、無線アクセス・ネットワークと音声またはデータを交換する。本願では、端末装置はさらにリレーを含んでいてもよい。基地局との間でデータ通信を実行できる装置は、端末装置と考えられてもよい。本願においては、端末装置は、一般的な意味で記述されている。
さらに、実施形態は、本願においてネットワーク装置を参照して説明される。ネットワーク装置は、LTEシステム、NRシステム、またはロングタームエボリューションを用いたライセンス支援アクセス(authorized auxiliary access long-term evolution、LAA-LTE)システムにおける、進化型ノードB(evolutional NodeB、eNB)、マクロ基地局、マイクロ基地局(「小セル」とも呼ばれる)、ピコ基地局、アクセスステーション(access point、AP)、送信ステーション(transmission point、TP)、ニュージェネレーションノードB(new generation NodeB、gNode)などである。
任意的に、時間期間は、一つまたは複数のシンボル(symbol)、一つまたは複数のシンボル・グループ(symbol group)、一つまたは複数のミニスロット(mini slot)、一つまたは複数のスロット(slot)、または一つまたは複数のサブフレーム(subframe)である。シンボルは、サブキャリア間隔が15kHzであるシンボルであってもよいし、または通信システムにおいてサブキャリア間隔が15kHzを超えるシンボルであってもよい。スロットは、サブキャリア間隔が15kHzであるスロットであるか、または通信システムにおいてサブキャリア間隔が15kHzを超えるスロットであり、スロットの長さは0.5ms未満でありうる。ミニスロットは、サブキャリア間隔が60kHzのミニスロットであるか、または通信システムにおいてサブキャリア間隔が別の値であるスロットであり、ミニスロットの長さはスロットの長さより短くてもよい。サブフレームは、サブキャリア間隔が15kHzのサブフレームであるか、または通信システムにおいてサブキャリア間隔が15kHzを超えるサブフレームであり、サブフレームの長さは1ms未満であってもよい。これは、実施形態において限定されない。たとえば、15kHzより大きいサブキャリア間隔は、30kHz、60kHz、または120kHzであってもよい。これは、実施形態において限定されない。
任意的に、ミニスロットは、サブキャリア間隔が60kHzである時間領域において二つのシンボルを含む時間区間である。
任意的に、シンボルの意味はOFDMシンボルまたはSC-FDMAシンボルと等価である。シンボルは、直交周波数分割多元接続OFDMAシンボル、またはLTEシステムにおける15kHzサブキャリア間隔を有する単一キャリア周波数分割多元接続SC-FDMAシンボル、または通信システムにおける、より大きなサブキャリア間隔を有するシンボルである。これは、実施形態において限定されない。
図2は、本願のある実施形態による上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図2に示される上りリンク・チャネル電力割り当て方法では、送信電力は、好ましくは、重要なサービス型に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられることができる。本方法は、以下のステップを含む。
ステップS11:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。各サービス集合は一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合のうちの少なくとも一つは、少なくとも一つのサービスを含む。
Nは2以上の正の整数である。上りリンク・チャネルは、PRACH(Physical Random Access Channel、物理ランダムアクセスチャネル)以外の上りリンク・チャネルであってもよい。もちろん、上りリンク・チャネルは代替的に、上りリンク・データを搬送するチャネルであってもよい。
本願のこの実施形態において言及される端末装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートTV等の装置であってもよく、ネットワーク装置は、eNBまたはgNodeB等の装置を含んでいてもよい。
本願のこの実施形態において言及されるサービスについて、各サービスは、複数の要件をもつことがある。たとえば、URLLCサービスのレイテンシー要件は、1msまたは2msであってもよく、または別のレイテンシー要件があってもよい。これは、本願において限定されない。URLLCサービスの信頼性は、10e-5または10e-3であってもよく、別の信頼性値があってもよい。これは、本願において限定されない。
任意的に、端末装置は、上りリンク・チャネルがPRACH以外の上りリンク・チャネルでありうるときにのみ、N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。さらに、N個の上りリンク・チャネルがA個のPRACHを含むときは、端末装置は、まず、PRACHに対応するサービス集合に基づいてA個のPRACHの優先度を決定してもよく、または、PRACHに対応するシーケンスの長さ、またはPRACHに対応するスロットの長さ、またはPRACHに対応するミニスロットの長さに基づいてA個のPRACHの優先度を決定し、次いで、N−A個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間におけるN−A個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定するのでもよい。すなわち、PRACHの優先度は、PRACH以外の上りリンク・チャネルの優先度より高い。Aは0以上の正の整数である。
たとえば、Nが10、Aが2であるとする。換言すれば、第一の時間期間における端末装置の10個の上りリンク・チャネルが二つのPRACHを含む。PRACHの優先度は、PRACH以外の上りリンク・チャネルの優先度より高いため、端末装置は、まず、二つのPRACHの優先度を、二つのPRACHに対応するサービス集合に基づいて決定してもよく、または、端末装置は、二つのPRACHの優先度を、二つのPRACHに対応するシーケンスの長さ、該PRACHに対応するスロットの長さ、または該PRACHに対応するミニスロットの長さに基づいて決定してもよい。次いで、端末装置は、8つの上りリンク・チャネルに対応するサービス集合に基づいて、第一の時間期間における10個の上りリンク・チャネルにおける二つのPRACH以外の8つの上りリンク・チャネルの優先度を、8つの上りリンク・チャネルに対応するサービス集合に基づいて決定する。
任意的に、端末装置は、すべての上りリンク・チャネルが上りリンク・データ・チャネルであるときにのみ、N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。そうではなく、上りリンク・チャネルが上りリンク・データ・チャネル以外のチャネルであるときは、端末装置は、別の基準に従ってN個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。本明細書における上りリンク・データ・チャネルは、上りリンク・データを搬送できるだけでなく、上りリンク制御情報も搬送することができることが理解されうる。上りリンク制御情報は、ハイブリッド自動反復要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)、チャネル状態情報(channel state information、CSI)などを含む。CSIは、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)、ランクインジケータ(rank indicator、RI)、前置符号化行列インジケータ(precoding matrix indicators、PMI)のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい。
N個の上りリンク・チャネルは、複数のサービス集合に対応しうる。複数のサービス集合において、いくつかのサービス集合は少なくとも一つのサービスを含むが、いくつかのサービス集合はサービスを含まない。各サービス集合は、一つの優先度に対応する。換言すれば、一つのサービス集合が二つのサービスを含むとき、該二つのサービスは同じ優先度に対応する。
たとえば、第一のサービス集合は、超高信頼性かつ低遅延通信(ultra-reliable and low latency communications、URLLC)サービスを含み、第二のサービス集合は、向上モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービスを含み、第三のサービス集合は、大規模マシン型通信(massive Machine Type Communications、mMTC)サービスを含み、第四のサービス集合は、CSI情報を含むとする。URLLCサービス、eMBBサービス、およびmMTCサービスはすべてサービスに属するが、CSI情報はサービスに属さない。
任意的に、スケジューリング要求(scheduling request、SR)、PRACH、およびHARQはサービスに属してもよい。たとえば、SRを使って申請される資源は、申請されるサービスに暗黙的に対応していてもよく、PRACHが位置するキャリアはサービスに対応していてもよく、HARQによってフィードバックされる肯定的な受け取り確認(acknowledge、ACK)/否定的な受け取り確認(negative acknowledge、NACK)は、サービスのフィードバック情報に対応する。
任意的に、サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合、および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報と、URLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第一のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上であり、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さないCSIのような情報のみを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスとを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスとを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報と、URLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上であり、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さないCSIのような情報のみを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスとを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスとを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報と、URLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第四のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上である。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQ、SRのうちの少なくとも一つを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQ、SRのうちの少なくとも一つを含む。
第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルはそれぞれ一つのサービス集合に対応し、各サービス集合は一つの優先度に対応する。よって、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合と、各サービス集合に対応する優先度とに基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することができる。
下記は、適用例を使って、ステップS11の実行プロセスを記述する。
表1ないし表3を参照するに、表1は、N個の上りリンク・チャネルと複数のサービス集合との間の対応を示し、表2は、複数のサービス集合と優先度との間の対応を示し、表3は、N個の上りリンク・チャネルと優先度との間の対応を示している。
表1〜表2に示される内容を参照されたい。たとえば、端末装置は、第一の時間期間において四つの上りリンク・チャネル:上りリンク・チャネルA、上りリンク・チャネルB、上りリンク・チャネルC、上りリンク・チャネルDをもつとする。端末は、上りリンク・チャネルとサービス集合との対応、すなわち表1の内容を決定しうる。端末装置は、上りリンク・チャネルAが第一のサービス集合に対応し、上りリンク・チャネルBが第二のサービス集合に対応し、上りリンク・チャネルCが第三のサービス集合に対応し、上りリンク・チャネルDが第四のサービス集合に対応すると決定しうる。端末装置は、さらに、各サービス集合に対応する優先度、すなわち表2の内容を決定しうる。端末装置は、第一のサービス集合が第一の優先度に対応し、第二のサービス集合が第二の優先度に対応し、第三のサービス集合が第三の優先度に対応し、第四のサービス集合が第四の優先度に対応すると決定しうる。この場合、端末装置は、上りリンク・チャネルとサービス集合との間の対応およびサービス集合と優先度との間の対応に基づいて、上りリンク・チャネルの優先度、すなわち表3の内容を決定しうる。端末装置は、上りリンク・チャネルAが第一の優先度に対応し、上りリンク・チャネルBが第二の優先度に対応し、上りリンク・チャネルCが第三の優先度に対応し、上りリンク・チャネルDが第四の優先度に対応すると決定しうる。なお、表1および表2の対応があらかじめ定義されている場合には、端末装置は、決定を実行することなく、表全体の内容を直接取得してもよい。
ステップS12:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上である。
端末装置がN個の上りリンク・チャネルの優先度を決定した後、端末装置の最大許容送信電力は、第一の時間期間において、N個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てるのに十分でない可能性があるため、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度の順序に基づいて、N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
たとえば、端末装置は、第一の時間期間において四つの上りリンク・チャネル:上りリンク・チャネルA、上りリンク・チャネルB、上りリンク・チャネルC、上りリンク・チャネルDをもつとする。また、端末装置は、上りリンク・チャネルAが第一の優先度に対応し、上りリンク・チャネルBが第二の優先度に対応し、上りリンク・チャネルCが第三の優先度に対応し、上りリンク・チャネルDが第四の優先度に対応すると決定している。端末装置は、三つの上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、第一の時間期間において三つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第二の優先度が第三の優先度よりも高く、第四の優先度が第二の優先度よりも高く、第一の優先度が第四の優先度よりも高いとする。端末装置が、上りリンク・チャネルAに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合には、端末装置は、上りリンク・チャネルDに送信電力を割り当る。端末装置が第一の時間期間においていまだ残りの送信電力をもつ場合には、端末装置は、上りリンク・チャネルBに送信電力を割り当てる。この場合、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもたない場合には、端末装置は、上りリンク・チャネルCに送信電力を割り当てることができない。換言すれば、端末装置は、残りの送信電力がなくなるまで、優先度の高い順に諸チャネルに送信電力を割り当てる。
もう一つの例として、端末装置は、上りリンク・チャネルAが第一の優先度に対応し、上りリンク・チャネルBおよび上りリンク・チャネルCが第二の優先度に対応し、上りリンク・チャネルDが第三の優先度に対応すると決定しおり、端末装置は、第一の時間期間における四つの上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、四つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第三の優先度が第二の優先度よりも高いとする。端末装置が上りリンク・チャネルAに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合には、端末装置は上りリンク・チャネルDに送信電力を割り当てる。次いで、残りの送信電力が上りリンク・チャネルBおよび上りリンク・チャネルCのすべての要件を満たすことができない場合、上りリンク・チャネルBおよび上りリンク・チャネルCは同時に圧縮され、よって、総送信電力は電力閾値を超えない。電力閾値は、第一の時間期間における端末装置の最大許容送信電力である。
さらに、端末装置がN個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、少なくとも一つのN個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てた後、端末装置は、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられた送信電力に基づいて、第一の時間期間において前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルを送信する。
図2に示される本願のこの実施形態では、上りリンク・チャネルの優先度は、上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定されてもよい。重要なサービス集合の優先度が高いため、端末装置は、好ましくは、N個の上りリンク・チャネルの優先度の順序に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てて、送信電力が重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに好ましく割り当てられ、それによりサービス集合のサービス要件を満たすことを確実にする。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置がN個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定する前記ステップはさらに:前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合に、端末装置が、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応する前記サービス集合に基づいて決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合、端末装置は、好ましくは、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに送信電力を好ましく割り当てることを考慮し、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が、指定された電力閾値以下であるときは、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができる。この場合、端末装置は、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルを考慮する必要はない。すなわち、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、N個の上りリンク・チャネルに送信電力を直接割り当てることができる。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、N個の上りリンク・チャネルの優先度が決定される前に、本願のこの実施形態における方法はさらに、次のステップを含む:端末装置が、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定する、または端末装置が、N個の上りリンク・チャネルとサービス集合との間の対応を決定する。
端末装置がN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定した後、端末装置は、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することができる。
任意的に、端末装置が、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定すること;または、端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された、物理層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。ここで、物理層信号伝達は下りリンク制御情報であってもよく、下りリンク制御情報における特別な情報フィールドが、優先度を示すために使われる。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、端末装置の上位層プロトコル層によって端末装置の物理層に送られた、第一の、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含み、前記上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。上位層プロトコル層は具体的には、下記のプロトコル層のうちの少なくとも一つである:MAC(Medium Access Control、媒体アクセス制御)層、RLC(Radio Link Control、無線リンク制御)層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol、パケット・データ収束プロトコル)層、RRC(Radio Resource Control、無線資源制御)層、NAS(Non-Access Stratum、非アクセス層)層等。
任意的に、端末装置が、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、あらかじめ定義された情報に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
前記あらかじめ定義された情報は、キャリアとサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、キャリア1は第一のサービス集合に対応し、キャリア2は第二のサービス集合に対応する。キャリア1上のすべての上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、キャリア2上のすべての上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応することが理解されうる。
前記あらかじめ定義された情報は、代替的に、ネットワーク装置とサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、第一のネットワーク装置が第一のサービス集合に対応し、第二のネットワーク装置が第二のサービス集合に対応し、第一のネットワーク装置が一次ネットワーク装置または一次セル・グループであり、第二のネットワーク装置が二次ネットワーク装置または二次セル・グループである。第一のネットワーク装置に送られるすべての上りリンク・チャネルまたは一次セル・グループ上のすべての上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、第二のネットワーク装置に送られるすべての上りリンク・チャネルまたは二次セル・グループ上のすべての上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応することが理解されうる。
前記あらかじめ定義された情報は、代替的に、上りリンク・チャネルとサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、第一の上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、第二の上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応する。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置が、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは、次のステップを含む:端末装置が、各サービス集合の優先度を決定し;端末装置が、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。
端末装置は、具体的には、下記の態様で、各サービスの優先度を具体的に決定しうる。
第一の態様では、端末装置は、各サービス集合のあらかじめ記憶された優先度に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することができる。第二の態様では、端末装置は、端末装置の上位層プロトコル層によって送られた、より上位層の信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。第三の態様では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信される、より上位層の信号伝達を使用することによって、各サービス集合の優先度を決定することができる。第四の態様では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信される物理層信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。
さらに、端末装置は代替的に、サービス集合の内容に基づいてサービス集合の優先度を決定してもよい。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はURLLC以外のサービスのみを含み、第三のサービス集合はCSIのみを含む。この場合、第一のサービス集合の優先度は第二のサービス集合の優先度よりも高く、第二のサービス集合の優先度は第三のサービス集合の優先度よりも高い。よって、端末装置は、各サービス集合の優先度を決定した後、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。
図3は、本願のある実施形態による別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図3に示される実施形態は、図2に基づいて改善された実施形態である。図2の内容と同じ内容については、図2に示される実施形態を参照されたい。図3に示される方法は、以下のステップを含む。
ステップS21:N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、同じサービス集合について指定された原則に従って、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、NはL以上であり、Lは2以上である。
任意的に、端末装置が同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することは、さらに、具体的には:L個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が電力閾値よりも大きいことを含んでいてもよい。L個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が電力閾値より大きい場合に、端末装置が、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することが理解されうる。そうでない場合には、端末装置は、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、L個の上りリンク・チャネルに送信電力を直接割り当てる。
L個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応していることは、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも二つが同じサービス集合に対応していることを意味する。
表4は、上りリンク・チャネルとサービス集合との間の対応を示す。
表4を参照されたい。たとえば、端末装置が第一の時間期間において四つの上りリンク・チャネル:上りリンク・チャネルJ、上りリンク・チャネルE、上りリンク・チャネルF、上りリンク・チャネルGをもつとする。第一の時間期間において、二つの上りリンク・チャネルが第一のサービス集合に対応し、二つの上りリンク・チャネルが第二のサービス集合に対応する。
各サービス集合は一つの原則に対応するので、端末装置は、サービス集合に対応する原則に従って、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。
ステップS21で言及した原則は、次のうちの少なくとも一つであってもよい:上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期および上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さ。
さらに、ステップS21で言及した原則は、以下のうちの少なくとも一つであってもよい。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する、より早い情報伝送期限は、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す。同じサービス集合についての情報伝送が固定された時間内に成功裏に完了される必要があるとき、そのサービス集合に対応する上りリンク・チャネルは固定された時間内に成功裏に伝送される必要がある。よって、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限がより早い場合、そのことは、上りリンク・チャネルを成功裏に伝送する要求がより枢要であることを示す。この場合、上りリンク・チャネルの優先度は高くなり、よって、枢要な上りリンク・チャネルが好ましく伝送されることができ、枢要なサービスが好ましく伝送されることができる。伝送期限は、前記固定された時間の終点が位置する時間期間であってもよく、あるいは前記固定された時間の終点が位置する時間期間前のあらかじめ定義された時間期間であってもよい。たとえば、上りリンク・チャネルJおよび上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJの情報伝送期限はスロット10であり、上りリンク・チャネルEの情報伝送期限はスロット8である。この場合、上りリンク・チャネルEの優先度は上りリンク・チャネルJの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルの、より低い情報伝送レイテンシーの要件は、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す。同じサービス集合についての情報伝送が同じ情報伝送レイテンシー要件に対応するとき、サービス集合に対応する諸上りリンク・チャネルは同じ情報伝送レイテンシー要件に対応する。よって、上りリンク・チャネルがより低い伝送レイテンシーを必要とするとき、そのことは、その上りリンク・チャネルを送信するための要件がより枢要であることを示す。この場合、上りリンク・チャネルの優先度はより高く、よって、枢要な上りリンク・チャネルが好ましく送信されることができ、枢要なサービスが好ましく送信されることができる。レイテンシー要件は、あらかじめ定義された時間長であってもよく、または、より上位層の信号伝達を使って構成設定される、または、物理層信号伝達を使って通知される時間長であってもよい。たとえば、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJの情報伝送レイテンシー要件は1msであり、上りリンク・チャネルEの情報伝送レイテンシー要件は2msである。この場合、上りリンク・チャネルJの優先度は上りリンク・チャネルEの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数がより少ないことは、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す。上りリンク・チャネルが上りリンク・データ・チャネルである場合、上りリンク・チャネル内のデータ情報は、一つの上りリンクHARQプロセスに対応することが理解されうる。上りリンク・チャネルがACK/NACKを搬送する上りリンク制御チャネルである場合、上りリンク・チャネル内のACK/NACK情報は、一つの下りリンクHARQプロセスのフィードバック情報に対応する。上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数はより小さい。ネットワーク装置は、端末装置のHARQプロセスについて、最大のHARQ送信回数を設定する。すべてのHARQプロセスの最大回数は、同じであってもよく、異なっていてもよい。HARQプロセスの送信回数が最大HARQ送信回数に達したが、送信がまだ成功していない場合、ネットワーク装置は、端末装置のHARQプロセスがMAC層で正しく伝送されず、RLC層での再送信が開始され、それにより、より高いレイテンシーをもたらすと考える。ここで、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数がより少ないとき、そのことは、MAC層における上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りの送信回数が少ないことを示す。RLC層またはより上位の層において再送信を導入することによって引き起こされる伝送レイテンシーを避けるために、上りリンク・チャネルの優先度が、より高く設定され、それにより、より多くの伝送レイテンシーを回避し、システム効率を改善する。たとえば、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方を送られる必要がある。上りリンク・チャネルJに対応する第一のHARQプロセスの残りのHARQ送信回数は1であり、上りリンク・チャネルEの第二のHARQプロセスの残りのHARQ送信回数は2である。この場合、上りリンク・チャネルJの優先度は、上りリンク・チャネルEの優先度よりも高い。本明細書における第一のHARQプロセスおよび第二のHARQプロセスは、いずれも、上りリンクHARQプロセスまたは下りリンクHARQプロセスであってもよく、あるいは第一のHARQプロセスおよび第二のHARQプロセスの一方が上りリンクHARQプロセスであってもよく、他方が下りリンクHARQプロセスである。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔が大きいほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す。第五世代通信システムでは、サブキャリア間隔は構成設定可能であり、15kHzから480kHzの範囲である。より大きなサブキャリア間隔は、上りリンク・チャネルが位置する時間領域資源がより短く、時間領域延長に抵抗する上りリンク・チャネルの能力がより弱いことを示すことが理解されうる。よって、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔は、より大きく設定され、上りリンク・チャネルの優先度はより高くなり、よって、パフォーマンス・インパクトに脆弱な上りリンク・チャネルが好ましく送られることができ、それによってシステム伝送効率を改善する。たとえば、上りリンク・チャネルAと上りリンク・チャネルBの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルAが位置するサブキャリアの間隔は15kHzであり、上りリンク・チャネルBが位置するサブキャリアの間隔は60kHzである。この場合、上りリンク・チャネルAの優先度は上りリンク・チャネルBの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さがより短い、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さがより短いことは、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す。第五世代通信システムでは、スロットの長さまたはミニスロットの長さは構成設定可能である。上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さがより短い場合、送信時間の粒度はより細かくなり、ネットワーク装置は、上りリンク・チャネル上で、レイテンシーに、より敏感な情報またはより重要な情報を送信することができる。よって、スロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さがより短く設定され、上りリンク・チャネルの優先度がより高くなり、それにより、レイテンシーの恩恵をもたらすことのできる上りリンク・チャネルが好ましく送られることができ、それによりシステム伝送効率を向上させることができる。たとえば、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さは0.5msであり、上りリンク・チャネルEが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さは0.125msである。
この場合、上りリンク・チャネルEの優先度は、上りリンク・チャネルJの優先度よりも高い。本明細書におけるスロットの長さは、ミニスロットの長さよりも長く、ミニスロットの長さは、一つまたは複数のシンボルを含んでいてもよい。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期が短いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す。サービス集合についての情報送信は同一の送信周期に対応し、情報はeMTC情報であってもよいし、あるいはCSI情報であってもよいことが理解されうる。情報がCSI情報であり、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期がより短いとき、そのことは、CSIについてのネットワーク装置の要件がより枢要であることを示す。この場合、上りリンク・チャネルの優先度がより高くなり、それにより、枢要なCSIが好ましく送信されることができ、ネットワーク装置は好ましくはCSIについて知ることができ、それによりシステム送信効率を改善することができる。前記情報がeMTCサービス情報であるとき、同じサービス集合の情報送信において、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期が長いほど、上りリンク・チャネルの優先度は高くなる。eMTCサービスの送信周期は比較的長いため、送信周期の短いサービスは、次回、より迅速に送信されることができ、それにより、好ましくは、長時間にわたって再送信できないサービスが好ましく送信されることを保証する。この場合、長い送信周期に対応する上りリンク・チャネルの優先度がより高く、それにより、相対的に重要な上りリンク・チャネルが好ましく送信されることができ、重要なサービスが好ましく送信されることができる。送信周期は、あらかじめ定義されていてもよいし、物理層信号伝達またはより上位層の信号伝達を使って、ネットワーク装置によって構成設定されてもよい。たとえば、CSIについて、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJに対応する情報送信周期は5msであり、上りリンク・チャネルEに対応する情報送信周期は20msである。この場合、上りリンク・チャネルJの優先度は上りリンク・チャネルEの優先度よりも高い。たとえばeMTCについて、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJに対応する情報送信周期は1000msであり、上りリンク・チャネルEに対応する情報送信周期は40000msである。この場合、上りリンク・チャネルEの優先度は上りリンク・チャネルJの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限がより早い、または上りリンク・チャネルがより低い情報伝送レイテンシーを要求する、または上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数がより少ない、または上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔がより長い、または上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さがより短い、または上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期がより短い場合、そのことは、その上りリンク・チャネルの送信に成功する可能性がより小さく、その上りリンク・チャネルを送るための要件がより枢要であることを示している。よって、その上りリンク・チャネルの優先度はより高い。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置が同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する前に、本方法は:端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することをさらに含む。
N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、まず同じサービス集合について指定された原則を決定し、次いで、原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。
任意的に、端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:端末装置が、前記同じサービス集合に含まれる情報に基づいて、前記同じサービス集合について設計された原則を決定することを含む。前記情報は、URLLCサービス、eMBBサービスまたはmMTCサービスのようなサービスであってもよく、あるいはCSI、HARQまたはSRのような制御情報であってもよい。たとえば、第一のサービス集合に含まれる情報がURLLCサービス情報である場合、端末装置は、第一のサービス集合のために設計された第一の原則を決定する。第二のサービス集合に含まれる情報がeMBBサービス情報である場合、端末装置は第二のサービス集合のために設計された第二の原則を決定する。ここで、第一の原則は第二の原則とは異なる。たとえば、第一の原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、または上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件であり、第二の原則は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、または上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さである。種々のサービス集合に含まれる情報について原則が指定されており、よって、サービス集合内の情報の属性が原則と照合されることができ、サービス集合に対応するL個の上りリンク・チャネルのうちの比較的重要な上りリンク・チャネルが識別されることができ、好ましくは重要な上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができる。
任意的に、サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合、および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはeMBBサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQおよびSRのうちの少なくとも一つを含む。
任意的に、端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記同じサービス集合について指定された原則を決定すること;または、端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された物理層信号伝達に基づいて前記同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。物理層信号伝達は、下りリンク制御情報であってもよく、下りリンク制御情報内の特別な情報フィールドが、優先度を示すために使用される。ネットワーク装置によって通知される信号伝達は、サービス集合と指定された原則との間の対応であってもよく、または決定される必要がある原則であってもよいことが理解されうる。
任意的に、端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することは:端末装置が、端末装置の上位層プロトコル層によって端末装置の物理層に送られる第一の、より上位層の信号伝達に基づいて、前記同じサービス集合について指定された原則を決定することを含み、上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。
任意的に、端末装置が、同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:端末装置が、あらかじめ定義された情報に基づいて、同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。
前記同じサービス集合が前記第一のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第一のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第一のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置しているスロットの長さに対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第一のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応してもよい。
前記第一のサービス集合は、URLLCサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルのうちのL個の上りリンク・チャネルが第一のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。それにより、レイテンシーが枢要なサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく送信される。
前記同じサービス集合が前記第二のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数に対応していてもよい。前記同じサービス集合が前記第二のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第二のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さに応じてもよい。前記同じサービス集合が前記第二のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応してもよい。
前記第二のサービス集合は、eMBBサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルのうちのL個の上りリンク・チャネルが第二のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。それにより、重要なサービスまたはレイテンシーに敏感なサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく送信される。
前記同じサービス集合が前記第三のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第三のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第三のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さに対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第三のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応してもよい。
前記第三のサービス集合は、mMTCサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルのうちのL個の上りリンク・チャネルが第三のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。それにより、比較的重要なmMTCサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく送信される。
前記同じサービス集合が前記第四のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第四のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第四のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さに対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第四のサービス集合である場合、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応してもよい。
前記第四のサービス集合は、CSIおよび/またはHARQ情報および/またはSRを含む。N個の上りリンク・チャネルのうちのL個の上りリンク・チャネルが前記第四のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。それにより、枢要なCSIに対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく送信される。
ステップS22:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。Nは2以上である。
図3に示される実施形態では、端末装置は、同じサービス集合について指定される原則を決定する。したがって、N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、前記同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。それにより、端末装置は、それらL個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、L個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当て、重要な上りリンク・チャネルに好ましく送信電力を割り当てることができる。
図4は、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図4に示される実施形態は、図2に基づいて改善された実施形態である。図2の内容と同じ内容については、図2に示される実施形態を参照されたい。図4に示される方法は、以下のステップを含む。
ステップS31:端末装置は、PRACHのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
一つまたは複数のPRACHが第一の時間期間に含まれてもよい。端末装置とネットワーク装置は、PRACHが位置するキャリア上で同期から外れている可能性があるため、端末装置とネットワーク装置が正常にデータを伝送できることを保証するために、端末装置は、好ましくは、PRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てる必要がある。他のN個の上りリンク・チャネルのそれぞれの優先度は、PRACHの優先度よりも低い。よって、送信電力が他のN個の上りリンク・チャネルに割り当てられることができるのは、送信電力が前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた後にのみである。さらに、ある可能な場合には、送信電力が他のN個の上りリンク・チャネルに割り当てられることができるのは、すべてのPRACHに送信電力が割り当てられた後にのみである。
ステップS32:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合のうちの少なくとも一つは、少なくとも一つのサービスを含む。
端末装置が第一の時間期間においてN個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができるのは、端末装置がPRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てた後にのみである。
ステップS33:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上であり、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられた送信電力の合計は、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力以下である。
第一の時間期間において、端末装置がPRACHに送信電力を割り当てた後、残りの送信電力がある場合、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられる送信電力の合計は、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当てられ後に残る送信電力以下である。
図4に示される実施形態では、第一の時間期間にPRACHがある場合、そのことは、端末装置が、PRACHが位置するキャリア上で同期から外れている可能性があることを示す。よって、端末装置は、好ましくは、PRACHのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる必要がある。送信電力がPRACHのうちの前記少なくとも一つに割り当てられた後、端末装置が残りの送信電力をもつ場合、端末装置は、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てて、第一の時間期間においてPRACHに送信電力が好ましく割り当てられることを保証する。
ある可能な実装では、端末装置がPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは、以下のステップを含んでいてもよい:端末装置は、まず、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し;次いで、端末装置は、PRACHの優先度に基づいて、PRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
各サービス集合は、一つの優先度に対応する。PRACHがサービス集合に対応する場合、端末装置は、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し、次いで、PRACHの優先度に基づいてPRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てて、第一の時間期間においてPRACHに送信電力が好ましく割り当てられることを確実にする。PRACHに対応するサービス集合は、PRACHが位置するキャリアまたはキャリア・グループまたはネットワーク装置を使って決定されうることが理解されうる。ここで、サービス集合と、PRACHが位置するキャリアまたはキャリア・グループまたはネットワーク装置との間に対応がある。この対応は、あらかじめ記憶されていてもよく、あるいは、ネットワーク装置または端末装置の上位層プロトコル層によって、より上位層の信号伝達を使って通知されてもよい。
ある可能な実装では、端末装置がPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは、次のステップを含んでいてもよい:端末装置は、まず、各PRACHに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定し、ここで、各シーケンスの長さ、または各スロットの長さ、または各ミニスロットの長さは、一つの優先度に対応する;次いで、端末装置は、PRACHの優先度に基づいて、PRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
各シーケンスの長さまたは各スロットの長さは、一つの優先度に対応する。端末装置は、各PRACHに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定し、次いで、PRACHの優先度に基づいて、PRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てて、第一の時間期間において、PRACHに好ましく送信電力が割り当てられることを確実にする。たとえば、PRACHに対応するより短いシーケンスはPRACHのより高い優先度を示し、PRACHに対応するスロットのより短い長さはPRACHのより高い優先度を示し、PRACHに対応するミニスロットのより短い長さはPRACHのより高い優先度を示す。
本願のこの実施形態のある可能な実施において、端末装置が送信電力をPRACHの少なくとも一つに割り当てることは、さらに:第一の時間期間におけるPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値よりも大きい場合に、端末装置は、第一の時間期間におけるPRACHに対応するサービス集合、またはシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて、PRACHの優先度を決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値より大きい場合、端末装置は、好ましくは、重要なPRACHに送信電力を割り当てることを考慮し、第一の時間期間におけるPRACHに対応するサービス集合、またはシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定する。第一の時間期間におけるPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値以下であるときは、端末装置は、すべてのPRACHに送信電力を割り当てることができる。この場合、端末装置は、重要なPRACHを考慮する必要はない。すなわち、端末装置は、PRACHの優先度を決定することなく、PRACHに送信電力を直接割り当てることができる。
図5Aおよび図5Bは、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図5Aおよび図5Bに示される実施形態は、図2ないし図4に示される実施形態の実行プロセスを説明するために使用される。図2ないし図4に示される内容と同じ内容については、図2ないし図4に示される実施形態を参照されたい。図5Aおよび図5Bに示される方法は、以下のステップを含む。
ステップS41:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計は、電力閾値よりも大きい。
N個の上りリンク・チャネルにおけるL1個の上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、N個の上りリンク・チャネルにおけるL2個の上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応し、L1個の上りリンク・チャネルの優先度はL2個の上りリンク・チャネルの優先度より高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルは、さらに、第三のサービス集合に対応するL3個の上りリンク・チャネルおよび/またはL4個の上りリンク・チャネルを含んでもよいことが理解されうる。ここでは、L1、L2が例として使われる。第三のサービス集合と第四のサービス集合の内容については、図2ないし図4に示される実施形態を参照されたい。詳細をここで再び述べることはしない。
任意的に、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の優先度を決定し、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合と、サービス集合の優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値よりも大きい。端末装置は、サービス集合に含まれる情報に基づいて、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の優先度を決定する。たとえば、サービス集合に含まれるURLLCの優先度がサービス集合に含まれるeMBBの優先度よりも高く、サービス集合に含まれるCSIの優先度が前記サービス集合に含まれるeMBBの優先度よりも高く、前記サービス集合に含まれるURLLCの優先度がサービス集合に含まれるmMTCの優先度よりも高い。
ステップS42:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値以下である場合は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定しない。
さらに、端末装置は、送信電力をN個の上りリンク・チャネルに直接割り当てる。
ステップS43:端末装置は、第一のサービス集合に基づいて第一のサービス集合についての第一の原則を決定し、端末装置は、第一の原則に従って、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計は、電力閾値よりも大きい。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置が、第一のサービス集合に基づいて第一のサービス集合についての第一の原則を決定し、端末装置が、第一の原則に従って、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することは:第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が、指定された電力閾値より大きい場合には、端末装置は、第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルに対応する第一のサービス集合に基づいて、第一のサービス集合についての第一の原則を決定し、端末装置は、第一の原則に従って、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が指定された電力閾値よりも大きいとき、端末装置は、好ましくは、L1個の上りリンク・チャネルにおける重要な上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることを考慮し、端末装置は、第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルに対応する第一のサービス集合に基づいて、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が、指定された電力閾値以下であるときは、端末装置は、すべてのL1個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができる。この場合、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルにおける重要な上りリンク・チャネルを考慮する必要はない。すなわち、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、L1個の上りリンク・チャネルに送信電力を直接割り当てることができる。
ステップS44:端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値以下である場合には、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定しない。
さらに、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルに直接送信電力を割り当てる。
ステップS45:端末装置は、第二のサービス集合に基づいて第二のサービス集合についての第二の原則を決定し、第二の原則に従ってL2個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。
L1個の上りリンク・チャネルの送信電力が割り当てられた後に残りの電力がある場合、すなわち、電力閾値と、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計との差がゼロより大きい送信電力となる場合に、ステップS45が実行される。
さらに、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
ステップS46:端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルの優先度を決定しない。
L1個の上りリンク・チャネルの送信電力が割り当てられた後に残りの電力がない場合、すなわち、電力閾値と、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計との差がゼロ以下の送信電力である場合に、ステップS46が実行される。
さらに、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てず、L2個の上りリンク・チャネルを破棄する。
図2ないし図4に示される実施形態の実行プロセス全体は、図5Aおよび図5Bに示される実施形態を使って明確に理解することができる。
図5Aおよび図5Bに示される実施形態では、ステップS41ないしステップS46は順に実行されるのではなく、図5Aおよび図5Bの条件に基づいて、実行する必要のあるステップが決定される。
図5Aおよび図5Bに示される実施形態では、まず、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値より大きいかどうかを判定する。N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値より大きい場合、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合に基づいてN個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、N個の上りリンク・チャネルにおいて、少なくともL1個の上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、L2個の上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応し、L1個の上りリンク・チャネルの優先度はL2個の上りリンク・チャネルの優先度よりも高い。そうでない場合、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、N個の上りリンク・チャネルに電力を直接割り当てる。次いで、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値より大きいかどうかを判定する。N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値より大きい場合、端末装置は、第一のサービス集合に基づいて第一のサービス集合についての第一の原則を決定し、第一の原則に従ってL1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。そうでない場合、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、L1個の上りリンク・チャネルに電力を直接割り当てる。最後に、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルへの割り当て後に残りの電力があるかどうかを判定する。電力が残っている場合、端末装置は、第二のサービス集合に基づいて第二のサービス集合についての第二の原則を決定し、第二の原則に従ってL2個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。そうでない場合には、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルの優先度を決定せず、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てない、または、L2個の上りリンク・チャネルを破棄する。よって、図5Aおよび図5Bに示される実施形態では、送信電力を上りリンク・チャネルに効果的に割り当てることができる。
なお、端末装置がN個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が電力閾値より大きいと判定することは:端末装置が、N個の上りリンク・チャネル全部の送信電力が電力閾値より大きいことを判別することであってもよく、あるいは、端末装置がN個の上りリンク・チャネルのいくつかの送信電力の和が電力閾値より大きいことを判別する場合に、端末装置は、N個の上りリンク・チャネル全部の送信電力が電力閾値より大きいと判定する。端末装置が、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が電力閾値より大きいと判定することは:端末装置が、L1個の上りリンク・チャネル全部の送信電力が電力閾値より大きいことを判別することであってもよく、あるいは、端末装置がL1個の上りリンク・チャネルのいくつかの送信電力の和が電力閾値より大きいことを判別する場合に、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネル全部の送信電力が電力閾値より大きいと判定する。
図6は、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図6に示される上りリンク・チャネル電力割り当て方法では、好ましくは、重要なPRACHに送信電力が割り当てられることができる。この方法は、以下のステップを含む。
ステップS51:端末装置は、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。ここで、各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合のうちの少なくとも一つは、少なくとも一つのサービスを含む。
Nは2以上の正の整数である。PRACHは物理ランダムアクセスチャネルであり、PRACHは上りリンク・チャネルの一つの型である。
N個のPRACHは、複数のサービス集合に対応してもよい。複数のサービス集合において、いくつかのサービス集合は少なくとも一つのサービスを含むが、いくつかのサービス集合はサービスを含まない。各サービス集合は一つの優先度に対応する。換言すれば、一つのサービス集合が二つのサービスを含むとき、それら二つのサービスは同じ優先度に対応する。
たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスを含み、第四のサービス集合はCSI情報を含むとする。URLLCサービス、eMBBサービス、およびmMTCサービスはすべてサービスに属するが、CSI情報はサービスに属さない。
任意的に、サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合、および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報とURLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第一のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上であり、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さないCSIのような情報のみを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスとを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスとを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報とURLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上であり、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さないCSIのような情報のみを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスとを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスとを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報とURLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第四のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上である。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQ、SRの少なくとも一つを含む。もう一つの例として、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQ、SRの少なくとも一つを含む。
第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれは一つのサービス集合に対応し、各サービス集合は一つの優先度に対応する。よって、端末装置は、N個のPRACHに対応するサービス集合と各サービス集合に対応する優先度とに基づいて、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
下記は、適用例を使って、ステップS51の実行プロセスについて説明する。表5〜表7を参照するに、表5は、N個のPRACHと複数のサービス集合との間の対応を示し、表6は、複数のサービス集合と優先度との間の対応を示し、表7は、N個のPRACHと優先度との間の対応を示す。
表5ないし表7の内容を参照されたい。たとえば、端末装置は、第一の時間期間において四つのPRACH:第一のPRACH、第二のPRACH、第三のPRACH、第四のPRACHをもつとする。端末装置は、PRACHとサービス集合との間の対応、すなわち、表5の内容を決定することができる。端末装置は、第一のPRACHが第一のサービス集合に対応し、第二のPRACHが第二のサービス集合に対応し、第三のPRACHが第三のサービス集合に対応し、第四のPRACHが第四のサービス集合に対応すると決定することができる。端末装置は、さらに、各サービス集合に対応する優先度、すなわち、表6の内容を決定することができる。端末装置は、第一のサービス集合が第一の優先度に対応し、第二のサービス集合が第二の優先度に対応し、第三のサービス集合が第三の優先度に対応し、第四のサービス集合が第四の優先度に対応すると決定することができる。この場合、端末装置は、PRACHとサービス集合との間の対応およびサービス集合と優先度との間の対応に基づいて、PRACHの優先度、すなわち表3の内容を決定することができる。端末装置は、第一のPRACHが第一の優先度に対応し、第二のPRACHが第二の優先度に対応し、第三のPRACHが第三の優先度に対応し、第四のPRACHが第四の優先度に対応すると決定することができる。なお、表5および表6の対応関係があらかじめ定義されている場合には、端末装置は、決定を実行することなく、直接、表全体の内容を取得することができる。
ステップS52:N個のPRACHの優先度に基づいて、N個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上である。
端末装置がN個のPRACHの優先度を決定した後、端末装置の最大許容送信電力は、第一の時間期間においてN個のPRACHに送信電力を割り当てるのに十分でない可能性があるため、端末装置は、N個のPRACHの優先度の順序に基づいて、N個のPRACHのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
たとえば、端末装置は、第一の時間期間に四つのPRACH:PRACH-A、PRACH-B、PRACH-C、およびPRACH-Dをもつとする。また、端末装置は、PRACH-Aが第一の優先度に対応し、PRACH-Bが第二の優先度に対応し、PRACH-Cが第三の優先度に対応し、PRACH-Dが第四の優先度に対応すると決定した。端末装置は、第一の時間期間における四つのPRACHの優先順位に基づいて四つのPRACHに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度より高く、第二の優先度が第三の優先度より高く、第三の優先度が第四の優先度より高いとする。端末装置がPRACH-Aに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合、端末装置はPRACH-Bに送信電力を割り当てる。端末装置が第一の時間期間おいてまだ残りの送信電力をもつ場合、端末装置はPRACH-Cに送信電力を割り当てる。この場合、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもたない場合、端末装置はPRACH-Dに送信電力を割り当てることができない。換言すれば、端末装置は、残りの送信電力がなくなるまで、優先度の高い順に諸チャネルに送信電力を割り当てる。
別の例では、端末装置は、PRACH-Aが第一の優先度に対応し、PRACH-BおよびPRACH-Cが第二の優先度に対応し、PRACH-Dが第三の優先度に対応すると決定しており、端末装置は、第一の時間期間における四つのPRACHの優先度に基づいて、四つのPRACHに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第二の優先度が第四の優先度よりも高いとする。端末装置がPRACH-Aに送信電力を割り当てた後、残りの送信電力がある場合、端末装置はPRACH-Dに電力を割り当てる。電力がPRACH-Dに割り当てられた後、残りの送信電力がPRACH-BおよびPRACH-Cのすべての要件を満たすことができない場合、PRACH-BおよびPRACH-Cは同時に圧縮され、従って、合計送信電力は電力閾値を超えない。電力閾値は、第一の時間期間における端末装置の最大許容送信電力である。
図6に示される本願のこの実施形態では、PRACHの優先度は、PRACHに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定されうる。重要なサービス集合の優先度が高いため、端末装置は、N個のPRACHの優先度の順序に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つのPRACHに送信電力を好ましく割り当ててもよく、送信電力が、重要なサービス集合に対応するPRACHに好ましく割り当てられ、それにより、サービス集合のサービス要件を満たすようにする。
本願のこの実施態様のある可能な実装では、端末装置が、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定するステップは、さらに:N個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値よりも大きい場合に、端末装置が、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるN個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値より大きいとき、端末装置は、好ましくは、重要なサービス集合に対応するPRACHに送信電力を割り当てることを考慮し、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個のPRACHの優先度を決定する。第一の時間期間におけるN個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値以下であるときは、端末装置は、N個のPRACHに送信電力を割り当てることができる。この場合、端末装置は、重要なサービス集合に対応するPRACHを考慮する必要はない。すなわち、端末装置は、N個のPRACHの優先度を決定することなく、N個の上りリンク・チャネルに送信電力を直接割り当てることができる。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、N個のPRACHの優先度が決定される前に、本願のこの実施形態の方法は、さらに、次のステップを含んでいてもよい:端末装置は、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定するか、または、端末装置は、N個のPRACHとサービス集合との間の対応を決定する。
端末装置がN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定した後、端末装置は、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
任意的に、端末装置が、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定すること;または、端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された物理層信号に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定すること、を含む。ここで、物理層信号伝達は下りリンク制御情報であってもよい。下りリンク制御情報における特別な情報フィールドが、優先度を示すために使用される。
任意的に、端末装置が、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、端末装置の上位層プロトコル層によって端末装置の物理層に送られる第一の、より上位層の信号伝達に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。ここで、上位層プロトコル層は物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。上位層プロトコル層は、具体的には、次のうちの少なくとも一つであってもよい:MAC(Medium Access Control、媒体アクセス制御)層、RLC(Radio Link Control、無線リンク制御)層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol、パケット・データ収束プロトコル)層、RRC(Radio Resource Control、無線資源制御)層、NAS(Non-Access Stratum、非アクセス層)層等。
任意的に、端末装置がN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、あらかじめ定義された情報に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
あらかじめ定義された情報は、キャリアとサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、キャリア1は第一のサービス集合に対応し、キャリア2は第二のサービス集合に対応する。キャリア1上のすべてのPRACHが第一のサービス集合に対応し、キャリア2上のすべてのPRACHが第二のサービス集合に対応することが理解されうる。
前記あらかじめ定義された情報は、代替的に、ネットワーク装置とサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、第一のネットワーク装置が第一のサービス集合に対応し、第二のネットワーク装置が第二のサービス集合に対応し、第一のネットワーク装置が一次ネットワーク装置または一次セル・グループであり、第二のネットワーク装置が二次ネットワーク装置または二次セル・グループである。第一のネットワーク装置に送信されたすべてのPRACHまたは一次セル・グループ上のすべてのPRACHが第一のサービス集合に対応し、第二のネットワーク装置に送信されたすべてのPRACHまたは二次セル・グループ上のすべてのPRACHが第二のサービス集合に対応することが理解されうる。
前記あらかじめ定義された情報は、代替的に、PRACHとサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、第一のPRACHは第一のサービス集合に対応し、第二のPRACHは第二のサービス集合に対応する。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置が、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは、以下のステップを含む:端末装置は、各サービス集合の優先度を決定し;端末装置は、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定する。
端末装置は、具体的には、次の態様で各サービスの優先度を決定しうる。
第一の態様では、端末装置は、各サービス集合のあらかじめ記憶された優先度に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することができる。第二の態様では、端末装置は、端末装置の上位層プロトコル層から送られる、より上位層の信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。第三の態様では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信される、より上位層の信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。第四の態様では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信される物理層信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。
さらに、端末装置は、代替的に、サービス集合の優先度を、サービス集合の内容に基づいて決定することもできる。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はURLLC以外のサービスのみを含み、第三のサービス集合はCSIのみを含む。この場合、第一のサービス集合の優先度は第二のサービス集合の優先度よりも高く、第二のサービス集合の優先度は第三のサービス集合の優先度よりも高い。よって、端末装置は、各サービス集合の優先度を決定した後、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて、N個のPRACHの優先度を決定する。
図7は、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図7に示される実施形態は、図6に基づいて改善された実施形態である。図6の内容と同じ内容については、図6に示される実施形態を参照されたい。図7に示される方法は、以下のステップを含む。
ステップS61;N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、L個のPRACHの優先度を、前記同じサービス集合について指定された原則に従って決定する。ここで、NはL以上、Lは2以上である。
L個のPRACHが同じサービス集合に対応していることは、N個のPRACHのうちの少なくとも二つが同じサービス集合に対応していることを意味する。
任意的に、端末装置がL個のPRACHの優先度を前記同じサービス集合について指定された原則に従って決定することは、さらに、具体的には:L個のPRACHの送信電力の合計が電力閾値よりも大きいことを含んでいてもよい。L個のPRACHの送信電力の合計が電力閾値よりも大きい場合、端末装置はL個のPRACHの優先度を決定することが理解されうる。そうでない場合、端末装置は、L個のPRACHの優先度を決定することなく、L個のPRACHに送信電力を直接割り当てる。
表8は、PRACHとサービス集合との間の対応を示す。
表8を参照されたい。たとえば、端末装置が第一の時間期間において四つのPRACH:PRACH-J、PRACH-E、PRACH-FおよびPRACH-Gをもつとする。第一の時間期間において、二つのPRACHは第一のサービス集合に対応し、二つのPRACHは第二のサービス集合に対応している。
各サービス集合は一つの原則に対応するため、端末装置はサービス集合に対応する原則に従ってL個のPRACHの優先度を決定しうる。
ステップS61で言及した原則は、次のうちの少なくとも一つであってもよい:PRACHに対応するシーケンスの長さ、PRACHに対応するスロットの長さ、およびPRACHに対応するミニスロットの長さ。
さらに、ステップS61で言及した原則は、次のうちの少なくとも一つであってもよい。
同じサービス集合の情報送信については、PRACHに対応するシーケンスの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す。PRACHに対応するシーケンスの長さがより短い場合、そのPRACHに対応するTTI(Transmission Time Interval、送信時間区間)がより短く、そのことはそのPRACHが枢要であることを示す。したがって、PRACHの優先順位は高くなる。たとえば、PRACH-JとPRACH-Eの両方が送られる必要がある。PRACH-Jに対応するシーケンスの長さはXであり、PRACH-Eに対応するシーケンスの長さはYであり、XはYより小さい。この場合、PRACH-Jの優先度はPRACH-Eの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報送信については、スロットの長さが短いほど、またはPRACHに対応するミニスロットの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す。第五世代通信システムでは、スロットの長さまたはミニスロットの長さは構成設定可能である。PRACHが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さがより短い場合、伝送時間の粒度はより細かくなり、ネットワーク装置は、そのPRACH上で、レイテンシーにより敏感な情報またはより重要な情報を伝送しうる。したがって、PRACHが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さは、より短く設定され、PRACHの優先度はより高く、それにより、レイテンシー上の恩恵をもたらすことのできるPRACHが好ましく送られることができ、それにより、システム伝送効率が改善される。たとえば、PRACH-JとPRACH-Eの両方が送られる必要がある。PRACH-Jが位置するスロットの長さは0.5msであり、PRACH-Eが位置するスロットの長さは0.125msである。この場合、PRACH-Eの優先度は、PRACH-Jの優先度よりも高い。本明細書におけるスロットは、ミニスロットであってもよく、または一つまたは複数のシンボルを含んでいてもよい。
ステップS62:端末装置は、N個のPRACHの優先度に基づいて、N個のPRACHのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上である。
図7に示される実施形態では、端末装置は、同じサービス集合について指定される原則を決定する。よって、N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、前記同じサービス集合について指定された原則に従ってL個のPRACHの優先度を決定することができ、L個のPRACHの優先度に基づいてL個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当て、重要なPRACHに送信電力を好ましく割り当てる。
図8は、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図8に示される上りリンク・チャネル電力割り当て方法では、送信電力は、重要なPRACHチャネルに好ましく割り当てられることができる。この方法は、以下のステップを含む。
ステップS71:端末装置は、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応する、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて、N個のPRACHの優先度を決定する。ここで、各シーケンスの長さ、または各スロットの長さは、一つの優先度に対応する。
Nは2以上の正の整数である。PRACHは物理ランダムアクセスチャネルであり、PRACHは上りリンク・チャネルの一つの型である。
端末装置は、まず、N個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値より大きいかどうかを判定する。端末装置が、N個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値より大きいと判定する場合、端末装置は、まず、第一の時間期間において、N個のPRACHのそれぞれに対応する、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さを決定し、次いで、端末装置は、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応する、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
端末装置は、少なくとも次の二つの態様で、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
第一の態様では、PRACHに対応するシーケンスのより短い長さが、PRACHのより高い優先度を示す。PRACHに対応するシーケンスの長さがより短い場合、PRACHに対応するTTIはより短く、そのことは、そのPRACHが枢要であることを示す。したがって、PRACHの優先度はより高い。たとえば、PRACH-AとPRACH-Bの両方が送られる必要がある。PRACH-Aに対応するシーケンスの長さはXであり、PRACH-Bに対応する配列の長さはYであり、XはYより小さい。この場合、PRACH-Aの優先度はPRACH-Bの優先度よりも高い。
第二の態様では、PRACHに対応するスロットのより短い長さまたはミニスロットのより短い長さが、PRACHのより高い優先度を示す。第五世代通信システムでは、スロットの長さは構成設定可能である。PRACHが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さがより短い場合、伝送時間の粒度はより細かくなり、ネットワーク装置は、そのPRACH上で、レイテンシーにより敏感な情報またはより重要な情報を伝送しうる。よって、PRACHが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さは、より短く設定され、PRACHの優先度はより高く、それにより、レイテンシーの恩恵をもたらすことのできるPRACHが好ましく送られることができ、それにより、システム伝送効率が改善される。たとえば、PRACH-JとPRACH-Eの両方が送られる必要がある。PRACH-Jが位置するスロットの長さは0.5msであり、PRACH-Eが位置するスロットの長さは0.125msである。この場合、PRACH-Eの優先度は、PRACH-Jの優先度よりも高い。本明細書におけるスロットは、ミニスロットであってもよく、または一つまたは複数のシンボルを含んでいてもよい。
ステップS72:N個のPRACHの優先度に基づいて、N個のPRACHのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上である。
端末装置がN個のPRACHの優先度を決定した後、端末装置の最大許容送信電力は、第一の時間期間においてN個のPRACHに送信電力を割り当てるのに十分でない可能性があるため、端末装置は、N個のPRACHの優先度の順序に基づいて、N個のPRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
たとえば、端末装置は、第一の時間期間において四つのPRACH:PRACH-A、PRACH-B、PRACH-CおよびPRACH-Dもつとする。また、端末装置は、PRACH-Aが第一の優先度に対応し、PRACH-Bが第二の優先度に対応し、PRACH-Cが第三の優先度に対応し、PRACH-Dが第四の優先度に対応すると決定している。端末装置は、第一の時間期間における四つのPRACHの優先順位に基づいて四つのPRACHに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第二の優先度が第三の優先度よりも高く、第四の優先度が第二の優先度よりも高く、第一の優先度が第四の優先度よりも高いとする。端末装置がPRACH-Aに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合、端末装置はPRACH-Dに送信電力を割り当てる。端末装置が第一の時間期間においてまだ残りの送信電力をもつ場合、端末装置は、送信電力をPRACH-Bに割り当てる。この場合、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもたない場合、端末装置はPRACH-Cに送信電力を割り当てることができない。換言すれば、端末装置は、残りの送信電力がなくなるまで、優先度の高い順に諸チャネルに送信電力を割り当てる。
別の例では、端末装置は、PRACH-Aが第一の優先度に対応し、PRACH-BおよびPRACH-Cが第二の優先度に対応し、PRACH-Dが第三の優先度に対応することを決定しており、端末装置は、第一の時間期間における四つのPRACHの優先度に基づいて、四つのPRACHに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第三の優先度が第二の優先度よりも高いとする。端末装置がPRACH-Aに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合、端末装置はPRACH-Dに送信電力を割り当てる。次いで、残りの送信電力がPRACH-BおよびPRACH-Cのすべての要件を満たすことができない場合、PRACH-BおよびPRACH-Cは同時に圧縮され、よって、総送信電力は電力閾値を超えない。
電力閾値は、第一の時間期間における端末装置の最大許容送信電力である。
図8に示される実施形態では、各シーケンスの長さ、または各スロットの長さ、または各ミニスロットの長さは、一つの優先度に対応する。端末装置は、PRACHの優先度を、N個のPRACHに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定し、次いで、送信電力を、N個のPRACHの優先度に基づいて、N個のPRACHの前記少なくとも一つに割り当てて、送信電力が、第一の時間期間において高い優先度をもつ少なくとも一つのPRACHに好ましく割り当てられることを確実にする。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオにおいて、たとえば、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、第一のネットワーク装置と第二のネットワーク装置とを含み、端末装置が第一の時間期間において第一のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたず、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間において、端末装置によって送信される上りリンク・チャネルにおいて有用な情報を受信できない。結果として、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間に受信されたノイズのような無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報と誤って考え、その結果、第二のネットワーク装置のその後の情報復調プロセスにおけるエラーを生じさせる。
同様に、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、たとえば、少なくとも二つのセル・グループは第一のセル・グループと第二のセル・グループを含み、端末装置が第一の時間期間において第一のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたず、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報は、第一の時間期間において第二のセル・グループ上では受信できない。結果として、第二のセル・グループは、第一の時間期間において受信されたノイズのような無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報と誤って考え、その結果、第二のセル・グループのその後の情報復調プロセスにおけるエラーを生じさせる。
第二のネットワーク装置または第二のセル・グループのその後の情報復調プロセスにおいてエラーが発生するという問題を解決するために、本願の実施形態において、情報送信方法が提供される。
図9は、本願のある実施形態による情報送信方法のフローチャートである。図9に示される情報送信方法では、端末装置が、ネットワーク装置に指示情報を送信してもよく、それにより、指示情報に基づいて、ネットワーク装置は、端末装置が第一の時間期間においてそのネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知る。または、端末装置がセル・グループ上で指示情報を送ってもよく、それにより、指示情報に基づいて、セル・グループは、端末装置が第一の時間期間においてそのセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知る。こうして、ネットワーク装置またはセル・グループは、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信しない場合を適切に解決できる。この方法は、以下のステップを含む。
ステップS81:端末装置が、第一の時間期間において、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
Nは2以上の正の整数である。第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルは、少なくとも二つのネットワーク装置または少なくとも二つのセル・グループに対応し、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、少なくとも第一のネットワーク装置および第二のネットワーク装置を含み、前記少なくとも二つのセル・グループは、少なくとも第一のセル・グループおよび第二のセル・グループを含む。
端末装置が、第一の時間期間において、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは、具体的には以下のステップを含みうる:端末装置は、まず、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは、少なくとも一つのサービスを含む。次いで、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
端末装置が第一の時間期間においてN個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップについての技術的詳細については、図2ないし図5Aおよび図5Bに示される実施形態を参照されたい。詳細をここでは再び述べることはしない。
ステップS82:端末装置は第二のネットワーク装置に指示情報を送り、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルである;または、端末装置は第二のセル・グループ上で指示情報を送り、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルである。
前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルであるときは、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送信する;または、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルであるときは、端末装置は、第二のセル・グループ上で指示情報を送信することが理解されうる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオでは、ステップS82で述べた前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルは、第一の時間期間において端末装置によって送信されるすべての上りリンク・チャネルであるため、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。したがって、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送信する必要があり、それにより、第二のネットワーク装置は、指示情報に基づいて、第一の時間期間に上りリンク・チャネルが受信されないことを知ることができる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオでは、ステップS82で述べた前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルは、第一の時間期間において端末装置によって送信されるすべての上りリンク・チャネルであるため、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。したがって、端末装置は、第二のセル・グループに指示情報を送信する必要があり、それにより、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置が、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されないことを知ることができる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオにおいて、指示情報は第二の時間期間を示す情報であり、第二の時間期間は、端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、指示情報は第二の時間期間を示す情報であり、第二の時間期間は端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
第二の時間期間は、第一の時間期間より長いか、またはそれに等しいことがありうることが理解されうる。端末装置が、第一の時間期間において、第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない、または第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しない場合、第一の時間期間の前または後に、第三の時間期間において、端末装置は、第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない、または第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しない。端末装置によって送信される指示情報は第一の時間期間のみを示してもよく、この場合には、第二の時間期間は第一の時間期間と等しくてもよい。または、端末装置によって送信される指示情報は、前記第一の時間期間と、前記第三の時間期間のような別の時間期間とを示してもよく、この場合には前記第二の時間期間は前記第一の時間期間よりも長い。
ギャップとは、端末装置が情報を送信しない時間区間または時間期間である。
任意的に、端末装置が第二のネットワーク装置に指示情報を送信する前に、本願のこの実施形態は、さらに、次のステップを含んでいてもよい:端末装置は、第二のネットワーク装置によって送信された第一のスケジューリング情報を受信し、第一のスケジューリング情報は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置にN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを送信するよう、端末装置をトリガーするために使用される。
第二のネットワーク装置は、第一のスケジューリング情報を前もって端末装置に送信し、端末装置は、第一のスケジューリング情報に基づいて、第一の時間期間においてN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを第二のネットワーク装置に送信することができる。端末装置が第二のネットワーク装置によって送信された第一のスケジューリング情報を受信した後、端末装置は、第一の時間期間の前に、第二のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第二のネットワーク装置に対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度が、第一のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度より低く、端末装置が第一の時間期間において第一のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合は、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。
任意的に、端末装置が第二のセル・グループ上で指示情報を送信する前に、本願のこの実施形態は、さらに、次のステップを含んでいてもよい:端末装置が第二のセル・グループ上で第二のスケジューリング情報を受信し、第二のスケジューリング情報は、第一の時間期間において第二のセル・グループ上でN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを送信するよう端末装置をトリガーするために使用される。
第二のセル・グループは、第二のスケジューリング情報を前もって端末装置に送信し、それにより、端末装置は、該第二のスケジューリング情報に基づいて、第一の時間期間において第二のセル・グループ上で前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つを送信することができる。端末装置が第二のセル・グループによって送信された第二のスケジューリング情報を受信した後、端末装置は、第一の時間期間の前に、第二のセル・グループに対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第二のセル・グループに対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度がリンク・チャネルより低く、端末装置が第一の時間期間において第一のセル・グループに対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。
図9に示される実施形態で、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオにおいて、端末装置が、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルであると判断するとき、そのことは、端末装置が、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたないことを示す。よって、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送信する必要がある。それにより、指示情報に基づいて、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間において端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができ、第二のネットワーク装置は、指示情報を受信した後、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決することができる。このように、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間におけるノイズを、端末装置によって第二のネットワーク装置に送信された上りリンク・チャネルとは考えず、第二のネットワーク装置のバッファが汚染されることを回避し、よって、上りリンク・チャネルが端末装置によって再送された後に第二のネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
図9に示される実施形態で、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、端末装置が、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルであると判断するとき、そのことは、端末装置が、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたないことを示す。よって、端末装置は、第二のセル・グループ上で指示情報を送信する必要がある。それにより、指示情報に基づいて、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、第一の時間期間において端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができ、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、指示情報を受信した後、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決することができる。このように、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、第一の時間期間におけるノイズを、端末装置によって第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置に送信された上りリンク・チャネルとは考えず、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、よって、上りリンク・チャネルが端末装置によって再送された後に第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
図10は、本願のある実施形態に基づく、さらに別の情報送信方法のフローチャートである。図10に示される実施形態は、図9に示される実施形態に対応する。図9に示される実施形態は、端末装置によって実行され、図10に示される実施形態は、ネットワーク装置またはセル・グループによって実行される。図10に示される実施形態において図9の内容と同じ内容については、図9に示される実施形態を参照されたい。
図10に示される情報送信方法において、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて、端末装置が、第一の時間期間においてネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができる、または、セル・グループは、指示情報に基づいて、端末装置が、第一の時間期間においてセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができる。それにより、ネットワーク装置またはセル・グループは、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決することができる。図10に示す方法は、以下のステップを含む。
ステップS91:ネットワーク装置は、端末装置によって送信された指示情報を受信する。
指示情報は、第一の時間期間を示す情報である。第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオでは、第一の時間期間は、端末装置がネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである。第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオでは、第一の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップである。
ステップS92:ネットワーク装置は、指示情報に基づいて、第一の時間期間を決定する。
ネットワーク装置が端末装置によって送信された指示情報を受信した後、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて第一の時間期間を決定し、それにより、ネットワーク装置は、第一の時間期間における情報をよりよく処理できる。
図10に示される実施形態では、ネットワーク装置が端末装置によって送信された指示情報を受信した後、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて前記第一の時間期間を決定する。それにより、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて、端末装置が前記第一の時間期間においてネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知る、または、セル・グループが、指示情報に基づいて、端末装置が前記第一の時間期間においてセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知る。それにより、ネットワーク装置またはセル・グループは、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決できる。
ネットワーク装置は、指示情報に基づき、複数の態様で第一の時間期間を決定する。いくつかの態様が下記で簡単に記述される。
第一の態様では、ネットワーク装置が指示情報に基づいて第一の時間期間を決定することは、次のステップを含んでいてもよい:ネットワーク装置が、ネットワーク装置によって受信された指示情報の中のターゲット時間期間に基づいて第一の時間期間を決定する。
第一の態様では、指示情報がターゲット時間期間を含むので、ネットワーク装置は、ターゲット時間期間に基づいて第一の時間期間を決定することができる。
たとえば、指示情報に含まれるターゲット時間期間は、サブフレーム0における0の識別子をもつミニスロット、またはサブフレーム1における1の識別子をもつスロットであるとする。本明細書におけるターゲット時間期間は、一つまたは複数のスロットまたは一つまたは複数のミニスロットである。
第二の態様では、ネットワーク装置が指示情報に基づいて第一の時間期間を決定することは、次のステップを含んでいてもよい:ネットワーク装置が、ネットワーク装置によって受信された指示情報および第二の時間期間に基づいて第一の時間期間を決定する。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間である。
第二の態様では、指示情報が時間オフセットおよび/または時間オフセット方向を含むとき、ネットワーク装置は、第二の時間期間、相対時間期間、およびオフセットに基づいて第一の時間期間を決定してもよい。
任意的に、具体的態様1において、指示情報が時間オフセットおよび時間オフセット方向を含むとき、ネットワーク装置は、第二の時間期間、時間オフセット方向、および時間オフセットに基づいて第一の時間期間を決定することができる。
ネットワーク装置は、ネットワーク装置によって受信された指示情報および第二の時間期間に基づいて第一の時間期間を決定し、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間であり、指示情報は、時間オフセットおよび時間オフセット方向を含むことが理解されうる。
任意的に、第一の時間期間の長さは、あらかじめ定義されるか、または、より上位層の信号伝達を使って構成設定される、または、指示情報において通知される。
たとえば、第一の時間期間の長さは一つのミニスロットであり、指示情報は時間オフセットと時間オフセット方向を含むとする。時間オフセットは3つのミニスロットであり、時間オフセット方向は、第一の時間期間が第二の時間期間より前であるというものであり、ネットワーク装置が指示情報を受信する第二の時間期間は、サブフレーム2において識別子が7であるミニスロットであるとする。この場合、ネットワーク装置は、時間オフセット、時間オフセット方向、および第二の時間期間に基づいて、第一の時間期間が、サブフレーム2において識別子が4であるミニスロットであると決定することができる。
任意的に、具体的態様2において、指示情報が時間オフセットを含むとき、ネットワーク装置は、第二の時間期間および時間オフセットに基づいて第一の時間期間を決定することができる。
ネットワーク装置は、ネットワーク装置によって受信された指示情報、第一の規則、および第二の時間期間に基づいて第一の時間期間を決定することが理解されうる。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間であり、指示情報は時間オフセットを含み、第一の規則は時間オフセット方向である。
任意的に、第一の時間期間の長さは、あらかじめ定義されるか、または、より上位層の信号伝達を使って構成設定される、または、指示情報において通知される。
たとえば、指示情報は時間オフセットを含む。第一の時間期間の長さは一つのミニスロット、時間オフセットは4つのミニスロットであり、時間オフセット方向は第一の時間期間が第二の時間期間に続くというものであるとする。第一の規則は、より上位層の信号伝達を使って構成設定されてもよいし、あるいはあらかじめ定義されていてもよいし、あるいはあらかじめ記憶されていてもよい。ネットワーク装置が指示情報を受信する第二の時間期間は、サブフレーム2において識別子が1であるミニスロットである。この場合、ネットワーク装置は、時間オフセット、第一の規則、および第二の時間期間に基づいて、第一の時間期間がサブフレーム2において識別子が5であるミニスロットであると決定することができる。
任意的に、具体的態様3において、指示情報が時間オフセットを含むとき、ネットワーク装置は、第二の時間期間および時間オフセット方向に基づいて第一の時間期間を決定することができる。
ネットワーク装置は、ネットワーク装置によって受信された指示情報、第一の規則、および第二の時間期間に基づいて第一の時間期間を決定することが理解されうる。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間であり、指示情報は時間オフセット方向を含み、第一の規則は時間オフセットおよび長さである。
任意的に、第一の時間期間の長さは、あらかじめ定義されるか、または、より上位層の信号伝達を使って構成設定されるか、または、指示情報において通知される。
たとえば、指示情報は時間オフセット方向を含み、時間オフセット方向は、第一の時間期間が第二の時間期間より前であるというものである。第一の時間期間の長さは2つのミニスロットであり、時間オフセットは2つのミニスロットであるとする。第一の規則は、より上位層の信号伝達を使って構成設定されてもよいし、あるいはあらかじめ定義されていてもよいし、あるいはあらかじめ記憶されていてもよい。ネットワーク装置が指示情報を受信する第二の時間期間は、サブフレーム1において識別子が0であるミニスロットである。この場合、ネットワーク装置は、時間オフセット方向、第一の規則、および第二の時間期間に基づいて、第一の時間期間が、サブフレーム0において識別子が26および27であるミニスロットであると決定することができる。一つのサブフレームは28個のミニスロットを含むとする。
任意的に、ステップS92の後、本願のこの実施形態はさらに、次のステップを含んでいてもよい:第一の時間期間が第二の時間期間に先行するときは、ネットワーク装置は、第一の時間期間において受信された端末装置の上りリンク情報をクリアする。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間である。
第一の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップ、または端末装置がネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間、またはネットワーク装置が第二のセル・グループ上で指示情報を受信する時間期間である。第一の時間期間が第二の時間期間に先行する場合、そのことは、ネットワーク装置が、第一の時間期間において受信されたノイズ等の無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報であると誤って認識することを示す。よって、ネットワーク装置は、第一の時間期間において受信された端末装置の上りリンク情報をクリアする必要がある、すなわち、ネットワーク装置は、第一の時間期間において受信されたノイズ等の無用な情報をクリアする。このように、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、結果として、上りリンク・チャネルが端末装置により再送された後、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
任意的に、ステップS92の後、本願のこの実施形態は、次のステップを含んでいてもよい:第一の時間期間が第二の時間期間に続く場合、ネットワーク装置は、第一の時間期間においては端末装置の上りリンク情報を受信することをスキップする。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間である。
第一の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップ、または端末装置がネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間、またはネットワーク装置が第二のセル・グループ上で指示情報を受信する期間である。第一の時間期間が第二の時間期間に続く場合、そのことは、第一の時間期間においてネットワーク装置がまだノイズ等の無用な情報を受信していないことを示し、ネットワーク装置は、第一の時間期間において受信されたノイズ等の無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報であると誤って考えない。よって、ネットワーク装置が、第一の時間期間においてノイズ等の無用な情報を受信することを防止するために、ネットワーク装置は、第一の時間期間においては端末装置の上りリンク情報を受信することをスキップしてもよい。このように、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、結果として、上りリンク・チャネルが端末装置により再送された後、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
図11は、本願のある実施形態による端末装置の概略図である。図11は、図2ないし図4に対応する装置実施形態である。図2ないし図4の内容と同じ図11の内容については、図2ないし図4に対応する実施形態を参照されたい。図11を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュール11と;
前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルを送信するよう構成された送信モジュール12。
任意的に、処理モジュールは具体的には:前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きいことを判別した後、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応する前記サービス集合に基づいて決定するよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールはさらに、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定するよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールは具体的には:各サービス集合の優先度を決定し、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定するよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールは具体的には:前記N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、前記同じサービス集合について指定された原則に従って、前記L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定するよう構成されてもよく、NはL以上であり、Lは2以上である。
任意的に、処理モジュールはさらに、同じサービス集合について指定された原則を決定するよう構成されてもよい。
任意的に、一つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネルPRACHが、前記第一の時間期間にさらに含まれる。処理モジュールはさらに、前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるよう構成されてもよい。処理モジュールは具体的には、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てるよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールは具体的には:各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し;PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールは具体的には:各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップとを実行するよう構成されてもよい。
端末装置の処理モジュール11は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、端末装置の送信モジュール12は送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
図12は、本願のある実施形態による別の端末装置の概略図である。図12は、図6に対応する装置実施形態である。図6の内容と同じ図12の内容については、図6に対応する実施形態を参照されたい。図12を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュール21と;
前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において、前記少なくとも一つのPRACHを送信するよう構成された送信モジュール22。
端末装置の処理モジュール21は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、端末装置の送信モジュール22は送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
図13は、本願のある実施形態によるさらに別の端末装置の概略図である。図13は、図8に対応する装置実施形態である。図8の内容と同じ図13の内容については、図8に対応する実施形態を参照されたい。図13を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュール31と;
前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において、前記少なくとも一つのPRACHを送信するよう構成された送信モジュール32。
端末装置の処理モジュール31は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、端末装置の送信モジュール32は送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
図14は、本願のある実施形態によるさらに別の端末装置の概略図である。図14は、図9に対応する装置実施形態である。図9の内容と同じ図14の内容については、図9に対応する実施形態を参照されたい。図14を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てるよう構成された処理モジュール41と;
第二のネットワーク装置に指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルである、ステップ;または第二のセル・グループ上で指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルである、ステップを実行するよう構成された送信モジュール42。
Nは2以上である。前記指示情報は、第二の時間期間を示す情報である。第二の時間期間は、端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または、第二の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルは、少なくとも二つのネットワーク装置または少なくとも二つのセル・グループに対応し、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、少なくとも第一のネットワーク装置および第二のネットワーク装置を含み、前記少なくとも二つのセル・グループは、少なくとも第一のセル・グループおよび第二のセル・グループを含む。
端末装置の処理モジュール41は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、端末装置の送信モジュール42は送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
図15は、本願のある実施形態によるネットワーク装置の概略図である。図15は、図10に対応する装置実施形態である。図10の内容と同じ図15の内容については、図10に対応する実施形態を参照されたい。図15を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
端末装置によって送信された指示情報を受信するように構成された受信モジュール51であって、前記指示情報は第一の時間期間を示す情報であり、前記第一の時間期間は、前記端末装置が前記ネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または前記第一の時間期間は、前記端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップである、受信モジュールと;
前記指示情報に基づいて前記第一の時間期間を決定するよう構成された処理モジュール52。
ネットワーク装置の受信モジュール51は受信器または送信器のようなコンポーネントであってもよく、処理モジュール52は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよい。
図16は、本願のある実施形態によるネットワーク装置の可能な概略的な構造図である。ネットワーク装置は、送信器/受信器1001、コントローラ/プロセッサ1002、メモリ1003、および通信ユニット1004を含む。送信器/受信器1001は、上記の諸実施形態において、ネットワーク装置と端末装置との間の情報の送受信をサポートするように構成される。コントローラ/プロセッサ1002は、端末装置と通信するためのさまざまな機能を実行する。
上りリンク上では、端末装置からの上りリンク信号は、アンテナを使用することによって受信され、受信器1001によって復調され、さらに、コントローラ/プロセッサ1102によって処理されて、端末装置によって送信されたサービス・データおよび信号伝達情報を復元する。下りリンクでは、サービス・データおよび信号伝達メッセージは、コントローラ/プロセッサ1002によって処理され、送信器1001によって復調されて下りリンク信号を生成し、下りリンク信号は、アンテナを使って端末装置に送信される。メモリ1003は、ネットワーク装置のプログラム・コードおよびデータを記憶するよう構成される。通信ユニット1004は、他のネットワーク・エンティティと通信する際にネットワーク装置をサポートするよう構成される。
図16は、単にネットワーク装置の単純化された設計を示したものであることが理解されうる。実際の応用では、ネットワーク装置は、任意の量の送信器、受信器、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニット等を含むことができる。
図17は、本願のある実施形態による端末装置の可能な設計上の構造の簡略化した概略図である。端末装置は、送信器1101、受信器1102、コントローラ/プロセッサ1103、メモリ1104、およびモデム・プロセッサ1105を含む。
送信器1101は、出力サンプリングを(たとえばアナログ変換、フィルタリング、増幅、およびアップコンバージョンなどを通じて)調整し、上りリンク信号を生成する。上りリンク信号は、アンテナを使って、上記の実施形態におけるネットワーク装置に送信される。下りリンクでは、アンテナは、上記の実施形態におけるネットワーク装置によって送信される下りリンク信号を受信する。受信器1102は、アンテナから受信された信号を(たとえばフィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン、およびデジタル化などを通じて)調整し、入力サンプリングを提供する。モデム・プロセッサ1105では、エンコーダ1106が、上りリンク上で送信されるべきサービス・データおよび信号伝達メッセージを受け取り、サービス・データおよび信号メッセージを(たとえばフォーマット、エンコード、およびインターリーブなどを通じて)処理する。変調器1107が、エンコードされたサービス・データおよびエンコードされた信号伝達メッセージを(たとえばシンボル・マッピングおよび変調などを通じて)処理し、出力サンプリングを提供する。復調器1109は、入力サンプリングを(たとえば復調を通じて)処理し、シンボル推定を提供する。デコーダ1108は、シンボル推定を(たとえばインターリーブ解除およびデコードを通じて)処理し、端末装置に送られるべきデコードされたデータおよびデコードされた信号伝達メッセージを提供する。エンコーダ1106、変調器1107、復調器1109、およびデコーダ1108は、複合的なモデム・プロセッサ1105によって実装されてもよい。これらのユニットは、無線アクセス・ネットワークにおいて使用される無線アクセス技術に基づく処理を実行する。
メモリ1104は、端末装置110のプログラム・コードおよびデータを記憶するよう構成される。コントローラ/プロセッサ1103は、上記の諸実施形態における任意の一つまたは複数の上りリンク・チャネル電力割り当て方法における端末装置による動作プロセスを実行することにおいて、端末装置をサポートするよう構成される。
本願は、2017年1月22日に出願された「上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置」と題する中国特許出願第201710047415.8号に対する優先権を主張するものであり、同出願はここに参照によりその全体において組み込まれる。
技術分野
本願の実施形態は、通信技術の分野に関し、より具体的には、上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置に関する。
第五世代移動無線技術システムでは、複数のサービス型があり、各サービス型は異なるサービス要件に対応する。たとえば、超高信頼性かつ低遅延通信(ultra-reliable and low latency communications、URLLC)サービスは、低いレイテンシーおよび高い信頼性を要求する。すなわち、伝送は1ms以内に成功する必要がある。もう一つの例として、向上モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービスは、高いスペクトル効率を要求するが、レイテンシーに対する要件はない。さらにもう一つの例として、大規模マシン型通信(massive machine type communications、mMTC)サービスは、定期的な低電力の送信を要求する。
第五世代移動無線技術システムでは、上りリンク・チャネル電力割り当て法は定式化されていない。端末装置のすべての上りリンク・チャネルによって要求される送信電力の合計が、端末装置の最大許容送信電力より大きい場合、現在、送信電力を上りリンク・チャネルに効果的に割り当てるための適切な電力割り当て方法は存在しない。よって、送信電力を上りリンク・チャネルに効果的に割り当てるための技術的要求がある。
よって、いかにして上りリンク・チャネルに送信電力を効果的に割り当てるかは、現在、解決される必要のある緊急の問題である。
本願の実施形態は、上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置を提供する。
本願の実施形態は、以下のように実装される:第一の側面によれば、本願のある実施形態は、送信電力を上りリンク・チャネルに効果的に割り当てるために、上りリンク・チャネル電力割り当て方法を提供する。この方法は:端末装置によって、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合のうちの少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを含む。
本願のこの実施形態では、上りリンク・チャネルの優先度は、該上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定されてもよい。重要なサービス集合の優先度は高いので、端末装置は、好ましくは、N個の上りリンク・チャネルの優先度の順序に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てて、送信電力が重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに好ましく割り当てられ、それによってサービス集合のサービス要件を満たすことを確実にする。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定する前記ステップは:前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合に、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応する前記サービス集合に基づいて決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合、端末装置は、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに送信電力を好ましく割り当てることを考慮する。
ある可能な実装では、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する前に、本方法は、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することをさらに含む。
端末装置がN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定した後、端末装置は、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することができる。
任意的に、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:ネットワーク装置によって送信された、より上位層の信号伝達または物理層の信号伝達に基づいて、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:前記端末装置の上位層プロトコル層によって前記端末装置の物理層に送られた、より上位層の信号伝達に基づいて、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含み、前記上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。
任意的に、前記端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:前記端末装置によって、あらかじめ定義された情報に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは:前記端末装置によって、各サービス集合の優先度を決定し;前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することを含む。
各サービス集合の優先度を決定した後、端末装置は、第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。
任意的に、前記端末装置によって、各サービス集合の優先度を決定することは、具体的には:前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することは、具体的には:前記端末装置によって、ネットワーク装置によって送信された、より上位層の信号伝達または物理層の信号伝達に基づいて各サービス集合の優先度を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することは:前記端末装置によって、前記端末装置の上位層プロトコル層から前記端末装置の物理層に送られた、より上位層の信号伝達に基づいて各サービス集合の優先度を決定することを含み、前記上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。
任意的に、前記端末装置によって各サービス集合の優先度を決定することは、前記端末装置によって、あらかじめ定義された情報に基づいて各サービス集合の優先度を決定することを含む。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは:前記N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、前記端末装置によって、前記同じサービス集合について指定された原則に従って、前記L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することを含む。ここで、NはL以上であり、Lは2以上である。
前記N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、端末装置は、同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよく、それにより、L個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、L個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当て、好ましくは、重要な上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができる。
ある可能な実装では、端末装置によって同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する前に、本方法は:端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することをさらに含む。
端末装置は、前記同じサービス集合についての原則を指定する。したがって、N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、端末装置は、まず同じサービス集合について指定された原則を決定し、次いで、前記原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。
任意的に、端末装置によって同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:前記同じサービス集合に含まれる情報に基づいて、前記端末装置によって、前記同じサービス集合について設計された原則を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:ネットワーク装置によって送信される、より上位層の信号伝達または物理層の信号伝達に基づいて、前記端末装置によって、前記同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。
任意的に、前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には;前記端末装置によって、前記端末装置の上位層プロトコル層から前記端末装置の物理層に送られる、第一の、より上位層の信号伝達に基づいて、同じサービス集合について指定された原則を決定することを含み、前記上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。
任意的に、前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することは:あらかじめ定義された情報に基づいて、前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。
ある可能な実装では、前記原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのハイブリッド自動反復要求HARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さ、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期のうちの少なくとも一つに対応する。
ある可能な実装では、前記サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合は、超高信頼性かつ低遅延通信URLLCサービスを含み、第二のサービス集合は、向上モバイルブロードバンドeMBBサービスを含み、第三のサービス集合は、大規模マシン型通信mMTCサービスを含み、第四のサービス集合は、チャネル状態情報CSI、HARQ、およびスケジューリング要求SRのうちの少なくとも一つを含む。同じサービス集合が第一のサービス集合であるときは、前記原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応する;および/または、同じサービス集合が第二のサービス集合であるときは、前記原則は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのハイブリッド自動反復要求HARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応する;および/または、同じサービス集合が第三のサービス集合であるときは、前記原則は上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応する;および/または、同じサービス集合が第四のサービス集合であるときは、前記原則は上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応する。
第一のサービス集合は、URLLCサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが第一のサービス集合に対応するときは、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、送信電力は、好ましくは、レイテンシーが枢要なサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信される。
第二のサービス集合は、eMBBサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが第二のサービス集合に対応するときは、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、送信電力は、好ましくは、重要なサービスまたはレイテンシーに敏感なサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信される。
第三のサービス集合は、mMTCサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが第三のサービス集合に対応するときは、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、送信電力は、好ましくは、比較的重要なmMTCサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信される。
第四のサービス集合はCSIを含む。N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが第四のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、送信電力は、好ましくは、枢要なCSIに対応する上りリンク・チャネルに送信される。
ある可能な実装では、前記原則は以下のうちの少なくとも一つである:
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する、より早い情報伝送期限は、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す;同じサービス集合の情報伝送については、より低い情報伝送レイテンシーを求める上りリンク・チャネルの要件は、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数がより少ないことは、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔が長いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さが短いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さが短いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す;同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期が短いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限がより早い、または上りリンク・チャネルがより低い情報伝送レイテンシーを要求する、または上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのハイブリッド自動反復要求HARQ送信回数がより少ない、または上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔がより長い、または上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さがより短い、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さがより短い、または上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期がより短い場合、そのことは、その上りリンク・チャネルの送信に成功する可能性がより小さく、その上りリンク・チャネルを送るための要件がより枢要であることを示している。よって、上りリンク・チャネルの優先度はより高い。
ある可能な実装では、一つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネルPRACHが、前記第一の時間期間にさらに含まれ;N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する前に、本方法はさらに:前記端末装置によって、前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップを含み、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは:前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てることを含む。
前記第一の時間期間にPRACHがある場合、そのことは、端末装置がネットワーク装置と正常に通信できないことを示す。よって、端末装置は、好ましくは、PRACHのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる必要がある。PRACHのうちの少なくとも一つに送信電力が割り当てられた後、端末装置が残りの送信電力をもつならば、端末装置は、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、送信電力をN個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに割り当て、第一の時間期間において送信電力が好ましくPRACHに割り当てられることを保証する。
ある可能な実装では、前記端末装置によって、送信電力を前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに割り当てることは:前記端末装置によって、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し;前記端末装置によって、PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てることとを含む。
各サービス集合は、一つの優先度に対応する。PRACHがサービス集合に対応する場合、端末装置は、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し、次いで、PRACHの優先度に基づいて前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当て、第一の時間期間において送信電力が好ましくPRACHに割り当てられることを保証する。
ある可能な実装では、前記端末装置によって、送信電力を前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに割り当てることは:前記端末装置によって、各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定し、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応することと;前記端末装置によって、PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てることとを含む。
各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さは、一つの優先度に対応する。端末装置は、各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定し、次いで、PRACHの優先度に基づいて前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てて、第一の時間期間において送信電力が好ましくPRACHに割り当てられることを保証する。
ある可能な実装では、前記上りリンク・チャネルはPRACH以外の上りリンク・チャネルである、または前記上りリンク・チャネルは上りリンク・データ・チャネルである。
ある可能な実装では、サービス集合は、前記第一のサービス集合、前記第二のサービス集合、前記第三のサービス集合、および前記第四のサービス集合のうちの前記少なくとも一つを含む。第一のサービス集合は、超高信頼性かつ低遅延通信URLLCサービスを含み、第二のサービス集合は、向上モバイルブロードバンドeMBBサービスを含み、第三のサービス集合は、大規模マシン型通信mMTCサービスを含み、第四のサービス集合は、CSI、HARQ、およびSRのうちの少なくとも一つを含む。
サービス集合は、前記第一のサービス集合、前記第二のサービス集合、前記第三のサービス集合、前記第四のサービス集合のうちの前記少なくとも一つを含むだけでなく、別のサービス集合を含んでいてもよい。
ある可能な実装では、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第一のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
ある可能な実装では、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
ある可能な実装では、第一のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
ある可能な実装では、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高くてもよく、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度に等しくてもよく、あるいは第三のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高くてもよい。
ある可能な実装では、第一のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第四のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
第二の側面によれば、本願のある実施形態は、送信電力が重要なサービス集合に対応するPRACHに好ましく割り当てられることを保証するために、もう一つの上りリンク・チャネル電力割り当て方法を提供する。本方法は:端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個のPRACHに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップとを含みNは2以上である。
本願のこの実施形態では、PRACHの優先度は、PRACHに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定されてもよい。重要なサービス集合の優先度が高いので、端末装置は、好ましくは、N個のPRACHの優先度の順序に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つのPRACHに電力送信を割り当て、重要なサービス集合に対応するPRACHに送信電力が好ましく割り当てられ、それにより、サービス集合のサービス要件を満たす。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは:前記N個のPRACHの送信電力の和が指定された電力閾値よりも大きい場合、前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定することを含む。
本願のこの実施形態では、前記第一の時間期間におけるN個のPRACHの送信電力の和が指定された電力閾値より大きいとき、端末装置は、重要なサービス集合に対応するPRACHに送信電力を好ましく割り当てることを考慮する。
ある可能な実装では、N個のPRACHの優先度を決定する前に、本方法はさらに:前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
端末装置が前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定した後、端末装置は、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいてN個のPRACHの優先度を決定することができる。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは、前記端末装置によって、各サービス集合の優先度を決定し;前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて前記N個のPRACHの優先度を決定することを含む。
端末装置は、各サービス集合の優先度を事前に記憶する。よって、端末装置は、各サービス集合の優先度を決定した後、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは:前記N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するときは、前記端末装置によって、前記L個のPRACHの優先度を、前記同じサービス集合について指定された原則に従って決定することを含む。Lは2以上である。
端末装置は、同じサービス集合について指定された前記原則を事前に記憶する。よって、N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、同じサービス集合について指定された事前に記憶された原則に従ってL個のPRACHの優先度を決定してもよく、それにより、端末装置は、L個のPRACHの優先度に基づいてL個のPRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当て、好ましくは、重要なサービス集合に対応するPRACHに送信電力を割り当てることができる。
ある可能な実装では、N個のPRACHの優先度を決定する前に、本方法はさらに:前記端末装置によって、同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。
端末装置は、同じサービス集合について指定された原則を事前に記憶する。よって、N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、まず、前記同じサービス集合について指定された原則を決定し、次いで、該原則に従ってL個のPRACHの優先度を決定することができる。
ある可能な実装では、前記原則は、PRACHに対応するシーケンスの長さ、PRACHに対応するスロットの長さ、およびPRACHに対応するミニスロットの長さのうちの少なくとも一つに対応する。
ある可能な実装では、前記原則は以下のうちの少なくとも一つである:
同じサービス集合の情報伝送について、PRACHに対応するシーケンスの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す;同じサービス集合の情報送信について、PRACHに対応するスロットの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す。
同じサービス集合の情報伝送について、PRACHに対応するシーケンスの長さが、より短い、またはPRACHに対応するスロットの長さが、より短い場合、そのことは、PRACHを正常に送信する可能性がより小さく、PRACHを送るための要件がより枢要であることを示す。したがって、PRACHの優先度は高くなる。
第三の側面によれば、本願のある実施形態は、送信電力が、好ましくは、第一の時間期間において高い優先度をもつ少なくとも一つのPRACHに割り当てられることを保証する、さらにもう一つの上りリンク・チャネル電力割り当て方法を提供する。本方法は:端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップとを含む。ここで、Nは2以上である。
各シーケンスの長さまたは各スロットの長さは、一つの優先度に対応する。端末装置は、前記N個のPRACHの優先度を、前記N個のPRACHに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定し、次いで、前記N個のPRACHの優先度に基づいて、送信電力を、前記N個のPRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに割り当てて、送信電力が、第一の時間期間において、高い優先度をもつ少なくとも一つのPRACHに好ましく割り当てられることを確実にする。
ある可能な実装では、端末装置によって、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定することは:前記N個のPRACHの送信電力の和が指定された電力閾値よりも大きい場合、前記端末装置によって、PRACHの優先度を、前記第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるN個のPRACHの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合、端末装置は、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定する。
ある可能な実装では、N個のPRACHの優先度を決定する前に、本方法はさらに:前記端末装置によって、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応する、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さを決定することを含む。
端末装置が前記N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さを決定した後、端末装置は、前記第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて、前記N個のPRACHの優先度を決定することができる。
ある可能な実装では、前記N個のPRACHの優先度は下記を含む:
PRACHに対応するシーケンスの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す;PRACHに対応するスロットの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す;または、PRACHに対応するミニスロットの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す。
PRACHに対応するシーケンスの長さが、より短い、またはPRACHに対応するスロットの長さが、より短い、またはPRACHに対応するミニスロットの長さが、より短い場合、そのことは、そのPRACHを正常に送信する可能性がより小さく、そのPRACHを送るための要件がより枢要であることを示す。したがって、そのPRACHの優先度は、より高くなる。
第四の側面によれば、本願のある実施形態は、情報送信方法を提供する。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルは、少なくとも二つのネットワーク装置または少なくとも二つのセル・グループに対応し、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、少なくとも第一のネットワーク装置および第二のネットワーク装置を含み、前記少なくとも二つのセル・グループは、少なくとも第一のセル・グループおよび第二のセル・グループを含む。本方法は:前記端末装置によって、第一の時間期間内に前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップと;前記端末装置によって、前記第二のネットワーク装置に指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルである、ステップ;または前記端末装置によって、前記第二のセル・グループ上で指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルである、ステップとを含む。Nは2以上である。前記指示情報は、第二の時間期間を示す情報である。第二の時間期間は、端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または、第二の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
前記第一の側面における上りリンク・チャネル電力割り当て方法は、いかにして端末装置が第一の時間期間においてN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てるかを記述するために使用される。第四の側面における情報送信方法は、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置または前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、端末装置が、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てた後に、いかにして端末装置が第二のネットワーク装置に指示情報を送信するか、または、いかにして端末装置が第二のセル・グループ上で指示情報を送信するかを記述するために使用される。端末装置が、第一の側面における上りリンク・チャネル電力割り当て方法を実行した後、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置または前記少なくとも二つのセル・グループに対応する場合に、端末装置は、さらに第四の側面における情報送信方法を実行してもよい。よって、第一の側面における上りリンク・チャネル電力割り当て方法と第四の側面における情報送信方法との間には、時間シーケンス関係がある。
さらに、第四の側面の方法は、第一の側面の方法と組み合わせて新たな解決策を得ることができるだけでなく、第一の側面の可能な実装と組み合わせて新たな解決策を得ることもできる。さらに、第四の側面の方法は、第二の側面および第二の側面の可能な実装と組み合わせて新たな解決策を得ることができ、第四の側面の方法は、第三の側面および第三の側面の可能な実装と組み合わせて新たな解決策を得ることができる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオにおいて、上記の上りリンク・チャネル電力割り当て方法によれば、端末装置は、好ましくは、N個の上りリンク・チャネルの優先度の順番に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てて、送信電力が、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに好ましく割り当てられ、それによって、サービス集合のサービス要件を満たすようにすることができる。前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれは、第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルであるため、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられる残りの送信電力をもたない。よって、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送る必要がある。それにより、第二のネットワーク装置は、該指示情報に基づいて、端末装置が第一の時間期間において第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができ、第二のネットワーク装置は、指示情報を受信した後、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決できる。このように、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間におけるノイズを、端末装置によって第二のネットワーク装置に送信された上りリンク・チャネルとは考えず、第二のネットワーク装置のバッファは汚染されることを回避し、よって、上りリンク・チャネルが端末装置によって再送された後に第二のネットワーク装置によって正常に受信されることができない場合が回避され、システム資源効率を向上させる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、上記の上りリンク・チャネル電力割り当て方法によれば、端末装置は、好ましくは、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度の順番に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てて、送信電力が、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに好ましく割り当てられ、それによって、サービス集合のサービス要件を満たすようにすることができる。端末装置は、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信された上りリンク・チャネルであると決定するので、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられる残りの送信電力をもたない。したがって、端末装置は、第二のセル・グループ上で指示情報を送信する必要がある。それにより、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、該指示情報に基づいて、端末装置が第一の時間期間において第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができ、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、指示情報を受信した後、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決できる。このように、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、第一の時間期間におけるノイズを、端末装置によって第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置に送信された上りリンク・チャネルとは考えず、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染されて、よって、上りリンク・チャネルが端末装置によって再送された後に第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信されることができない場合が回避され、それによりシステム資源効率を向上させる。
ある可能な実装では、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルは、前記第一の時間期間において前記端末装置によって送信されるすべての上りリンク・チャネルである。
前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルが、前記第一の時間期間において前記端末装置によって送信されるすべての上りリンク・チャネルであるとき、そのことは、端末装置が、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたないことを示す。したがって、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送信する必要がある。それにより、第二のネットワーク装置は、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されないことを知ることができる。あるいはまた、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルが、前記第一の時間期間において前記端末装置によって送信されたすべての上りリンク・チャネルであるとき、そのことは、端末装置が、第一の時間期間において第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたないことを示す。したがって、端末装置は、第二のセル・グループに指示情報を送信する必要がある。それにより、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、該指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されないことを、知ることができる。
ある可能な実装では、端末装置によって、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは:端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定するステップであって、各サービス集合が一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つが少なくとも一つのサービスを含む、ステップと、端末装置によって、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップとを含む。
ある可能な実装では、端末装置によって第二のネットワーク装置に指示情報を送信する前に、本方法はさらに:端末装置によって、第二のネットワーク装置によって送信された第一のスケジューリング情報を受信することを含み、前記第一のスケジューリング情報は、前記第一の時間期間において、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを前記第二のネットワーク装置に送信するように端末装置をトリガーするために使われる;または、端末装置によって第二のセル・グループ上で指示情報を送信する前に、本方法はさらに:端末装置によって、第二のセル・グループ上の第二のスケジューリング情報を受信することを含み、前記第二のスケジューリング情報は、前記第一の時間期間において、前記N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを前記第二のセル・グループ上で送信するように端末装置をトリガーするために使われる。
第二のネットワーク装置は、第一のスケジューリング情報を前もって端末装置に送信し、それにより、端末装置は、該第一のスケジューリング情報に基づいて、第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを第二のネットワーク装置に送信することができる。端末装置が第二のネットワーク装置によって送信された第一のスケジューリング情報を受信した後、端末装置は、第一の時間期間の前に、第二のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第二のネットワーク装置に対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度が、第一のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度より低く、端末装置が第一のネットワーク装置に対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。
第二のセル・グループは、第二のスケジューリング情報を前もって端末装置に送信し、それにより、端末装置は、該第二のスケジューリング情報に基づいて、第一の時間期間において第二のセル・グループ上で前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つを送信することができる。端末装置が第二のセル・グループによって送信された第二のスケジューリング情報を受信した後、端末装置は、第一の時間期間の前に、第二のセル・グループに対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第二のセル・グループに対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度が第一のセル・グループに対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度より低く、端末装置が第一の時間期間において第一のセル・グループに対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。
第五の側面によれば、本願のある実施形態は、ネットワーク装置またはセル・グループが、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を指示情報に基づいて適切に解決できることを保証するための、さらにもう一つの情報送信方法を提供する。本方法は;ネットワーク装置によって、端末装置によって送信された指示情報を受信するステップであって、前記指示情報は、第一の時間期間を示す情報であり、前記第一の時間期間は、前記端末装置が前記ネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または、前記第一の時間期間は、前記端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップである、ステップと;前記ネットワーク装置によって、前記指示情報に基づいて、前記第一の時間期間を判別するステップとを含む。
ネットワーク装置が端末装置によって送信された指示情報を受信した後、ネットワーク装置は、指示情報に基づき、第一の時間期間を決定する。それにより、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて、端末装置が、第一の時間期間において、該ネットワーク装置に対して上りリンク・チャネルを送信しないことを知る、または、セル・グループは、指示情報に基づいて、端末装置が、第一の時間期間において、該セル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知る。それにより、ネットワーク装置またはセル・グループは、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決することができる。
ある可能な実装では、前記ネットワーク装置によって、指示情報に基づいて第一の時間期間を決定することは:前記ネットワーク装置によって、前記ネットワーク装置によって受信された指示情報および第二の時間期間に基づいて前記第一の時間期間を決定することを含み、前記第二の時間期間は、前記ネットワーク装置が前記指示情報を受信する時間期間である。
ある可能な実装では、前記ネットワーク装置によって、指示情報に基づく第一の時間期間を決定することは:前記ネットワーク装置によって、前記受信された指示情報、第一の規則および第二の時間期間に基づいて前記第一の時間期間を決定することを含み、ここで、前記第二の時間期間は、前記ネットワーク装置が前記指示情報を受信する時間期間であり、前記第一の規則は、前記第一の時間期間と前記第二の時間期間との間の事前設定されたオフセットを示すために使用される、または前記第一の規則は、前記第一の時間期間が前記第二の時間期間より前であることを示す情報または前記第一の時間期間が前記第二の時間期間に続くことを示す情報を示すために使用される。
前記指示情報は、相対時間期間を含んでいてもよく、前記ネットワーク装置は、前記第一の規則を記憶してもよく、前記ネットワーク装置は、前記第二の時間期間、前記指示情報内の前記相対時間期間、および前記ネットワーク装置内の前記第一の規則に基づいて、前記第一の時間期間を決定してもよい。もちろん、前記指示情報が前記第一の規則を含んでいてもよく、前記ネットワーク装置が相対時間期間を記憶してもよく、前記ネットワーク装置は、前記第二の時間期間、前記指示情報内の前記第一の規則、および前記ネットワーク装置における前記相対時間期間に基づいて、前記第一の時間期間を決定してもよい。
ある可能な実装では、本方法はさらに:前記第一の時間期間が前記第二の時間期間より前であるときは、前記ネットワーク装置によって、前記第一の時間期間において受信された前記端末装置の上りリンク情報をクリアすること;または、前記第一の時間期間が前記第二の時間期間に続くときは、前記ネットワーク装置によって、前記第一の時間期間において前記端末装置の上りリンク情報を受信することをスキップすることを含む。ここで、前記第二の時間期間は、前記ネットワーク装置が前記指示情報を受信する時間期間である。
前記第一の時間期間は、前記端末装置が前記第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップ、または前記端末装置が前記ネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、前記第二の時間期間は、前記ネットワーク装置が前記指示情報を受信する時間期間、または前記ネットワーク装置が前記第二のセル・グループ上で前記指示情報を受信する期間である。前記第一の時間期間が前記第二の時間期間より前である場合、そのことは、前記ネットワーク装置が、第一の時間期間に受信されたノイズ等の無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報であると誤って認識していることを示す。よって、ネットワーク装置は、第一の時間期間に受信された端末装置の上りリンク情報をクリアする必要がある、すなわち、ネットワーク装置は、第一の時間期間に受信されたノイズ等の無駄な情報をクリアする。このように、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、結果として、上りリンク・チャネルが、端末装置によって再送された後、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
第一の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップ、または端末装置がネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間、またはネットワーク装置が第二のセル・グループ上で指示情報を受信する期間である。第一の時間期間が第二の時間期間に続く場合、そのことは、ネットワーク装置が、第一の時間期間においてノイズ等の無用な情報をまだ受信していないことを示し、ネットワーク装置は、第一の時間期間に受信されたノイズ等の無用な情報を端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報であると誤って認識しない。よって、ネットワーク装置が、第一の時間期間におけるノイズ等の無用な情報を受信することを防止するために、ネットワーク装置は、第一の時間期間において端末装置の上りリンク情報を受信することをスキップしてもよい。このように、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、結果として、上りリンク・チャネルが、端末装置によって再送された後、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
第六の側面によれば、本願のある実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は:N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュールと;前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルを送信するよう構成された送信モジュールとを含む。
第六の側面の端末装置の処理モジュールは、さらに、第一の側面の可能な実装における方法のステップを実行するよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には:前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きいことを判別した後、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応する前記サービス集合に基づいて決定するよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールはさらに、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定するよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には、各サービス集合の優先度を決定し、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定するよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には:前記N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、前記同じサービス集合について指定された原則に従って、前記L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定するよう構成され、NはL以上であり、Lは2以上である。
ある可能な実装では、処理モジュールはさらに、同じサービス集合について指定された原則を決定するよう構成される。
前記原則は、第一の側面について述べた原則であってもよい。サービス集合の型および対応する原則については、第一の側面における上記の記述を参照されたい。
ある可能な実装では、一つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネルPRACHが、前記第一の時間期間にさらに含まれる。処理モジュールはさらに、前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるよう構成される。処理モジュールは具体的には、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てるよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し;PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるよう構成される。
ある可能な実装では、処理モジュールは具体的には、各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップとを実行するよう構成される。
ある可能な実装では、前記サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合、および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合は、超高信頼性かつ低遅延通信URLLCサービスを含み、第二のサービス集合は、向上モバイルブロードバンドeMBBサービスを含み、第三のサービス集合は、大規模マシン型通信mMTCサービスを含み、第四のサービス集合は、CSI、HARQ、およびSRのうちの少なくとも一つを含む。
ある可能な実装では、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第一のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
ある可能な実装では、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高い。
第七の側面によれば、本願のある実施形態は、もう一つの端末装置を提供する。端末装置は:N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個のPRACHに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュールと;前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において、前記少なくとも一つのPRACHを送信するよう構成された送信モジュールとを含む。
第七の側面の端末装置の処理モジュールは、さらに、第二の側面の可能な実装における方法のステップを実行するよう構成される。
第八の側面によれば、本願のある実施形態は、さらにもう一つの端末装置を提供する。端末装置は、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュールと;
前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において、前記少なくとも一つのPRACHを送信するよう構成された送信モジュールとを含む。
第八の側面の端末装置の処理モジュールは、さらに、第三の側面の可能な実装における方法のステップを実行するよう構成される。
第九の側面によれば、本願のある実施形態は、さらにもう一つの端末装置を提供する。第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルは、少なくとも二つのネットワーク装置または少なくとも二つのセル・グループに対応し、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、少なくとも第一のネットワーク装置および第二のネットワーク装置を含み、前記少なくとも二つのセル・グループは、少なくとも第一のセル・グループおよび第二のセル・グループを含む。本端末装置は:第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てるよう構成された処理モジュールと;前記第二のネットワーク装置に指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルである、ステップ;または前記第二のセル・グループ上で指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルである、ステップを実行するよう構成された送信モジュールとを含む。Nは2以上である。前記指示情報は、第二の時間期間を示す情報である。第二の時間期間は、端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または、第二の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
第九の側面の端末装置の処理モジュールは、さらに、第四の側面の可能な実装における方法のステップを実行するよう構成される。
第六の側面ないし第九の側面における端末装置の処理モジュールは、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、第六の側面ないし第九の側面における端末装置の送信モジュールは、送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
第十の側面によれば、本願のある実施形態は、ネットワーク装置を提供する。本ネットワーク装置は、端末装置によって送信された指示情報を受信するように構成された受信モジュールであって、前記指示情報は第一の時間期間を示す情報であり、前記第一の時間期間は、前記端末装置が前記ネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または前記第一の時間期間は、前記端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップである、受信モジュールと;前記指示情報に基づいて前記第一の時間期間を決定するよう構成された処理モジュールとを含む。第十の側面におけるネットワーク装置の処理モジュールは、さらに、第五の側面の可能な実施態様における方法のステップを実行するよう構成される。
第十の側面におけるネットワーク装置の処理モジュールは、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、第十の側面におけるネットワーク装置の受信モジュールは、受信器または送信器のようなコンポーネントであってもよい。
本願のある実施形態はさらに、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータ読取可能な記憶媒体は命令を記憶する。該命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第一の側面ないし第四の側面のいずれかの方法を実行する。
本願のある実施形態は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータ読取可能な記憶媒体は命令を記憶する。該命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第五の側面のいずれかの方法を実行する。
本願のある実施形態はさらに、コンピュータ・プログラム製品を提供し、該コンピュータ製品は命令を含む。該命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第一の側面ないし第四の側面のいずれかの方法を実行する。
本願のある実施形態はさらに、コンピュータ・プログラム製品を提供し、該コンピュータ製品は命令を含む。該命令がコンピュータ上で実行されると、該コンピュータは、第五の側面のいずれかの方法を実行する。
上記の装置実施形態の効果については、対応する方法実施形態の効果の上記の説明を参照されたい。詳細を再び述べることはしない。
本願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態に必要な添付の図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、単に本願のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者は、創造的努力なしにこれら添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
本願のある実施形態による適用シナリオを示す。
本願のある実施形態による上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
図5Aおよび図5Bは、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、情報送信方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による、さらに別の情報送信方法のフローチャートである。
本願のある実施形態による端末装置の概略図である。
本願のある実施形態による別の端末装置の概略図である。
本願のある実施形態による、さらに別の端末装置の概略図である。
本願のある実施形態による、さらに別の端末装置の概略図である。
本願のある実施形態によるネットワーク装置の概略図である。
本願のある実施形態によるネットワーク装置の可能な概略的な構造図である。
本願のある実施形態による端末装置の可能な設計構造の簡略化された概略図である。
ロングタームエボリューション‐アドバンスト(Long Term Evolution-Advanced、LTE-A)システムでは、端末装置が送信電力を送信予定の上りリンク・チャネルに割り当てるプロセスは、通例、以下のステップを含む:第一に、端末装置が、ターゲット時間期間内に上りリンク・チャネル上で実行される必要があるデータまたは上りリンク制御情報を準備し;次いで、端末装置が、ターゲット時間期間における上りリンク・チャネルの全部または一部によって要求される送信電力の合計を計算し;最後に、ターゲット時間期間においてすべての上りリンク・チャネルによって必要とされる送信電力の合計が端末装置の最大許容送信電力より大きい場合、端末装置は、上りリンク・チャネルの型または上りリンク・チャネル上で搬送される情報に基づいて上りリンク・チャネルの優先度の高い順を判別し、ターゲット時間期間において上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。
ターゲット時間において送信電力を上りリンク・チャネルに割り当てるプロセスにおいて、端末装置の送信電力がターゲット時間期間において高い優先度をもつ上りリンク・チャネルに割り当てられている場合、端末装置の残りの送信電力は、ターゲット時間期間において低い優先度をもつ上りリンク・チャネルに割り当てられる。残りの送信電力がない場合には、端末装置は、低い優先度の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てず、よって、低い優先度の上りリンク・チャネルは、ターゲット時間期間において送信されることができない。
第五世代移動無線技術システムのサービス要件から、従来のLTE-Aシステムにおける送信予定の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる方法は、第五世代移動無線技術システムには適用できないことがわかる。従来のLTE-Aシステムにおいて送信予定の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる方法では、上りリンク・チャネルの型または上りリンク・チャネル上で搬送される情報のみが考慮されるが、第五世代移動無線技術システムのサービス要件は考慮されない。したがって、LTE-Aシステムにおける送信予定の上りリンク・チャネルへの送信電力の割り当て方法では、すべてのサービス型に対応するサービス要件に基づいて優先度を分類することはできず、よって、重要なサービス型に対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく割り当てられることは保証できない。
上記に鑑み、LTE-Aシステムにおける上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる方法が第五世代移動通信技術システムには適用できないという問題を解決するために、本願の実施形態は、上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置を提供し、上りリンク・チャネルに送信電力を効果的に割り当てる。本願の実施形態における添付の図面を参照して、以下は、本願の実施形態において提供される上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置について説明する。
本願の実施形態において提供される上りリンク・チャネル電力割り当て方法および装置は、グローバル移動通信システム(global system of mobile communication、GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)システム、一般パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、およびユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)などの無線通信システムに適用されてもよく、特にロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムおよびその発展したシステム、ならびにニュージェネレーション(new generation、NR)無線通信システムに適用される。
図1は、本願のある実施形態による適用シナリオを示している。このシナリオは、セル基地局101、セル基地局102、およびセル基地局101およびセル基地局102のカバレッジ内に位置しており、セル基地局101およびセル基地局102と通信する端末装置103を含む。セル基地局101およびセル基地局102は、無線通信システムの基地局であり、端末装置103は、対応する無線通信システムの端末装置である。
本願の実施形態におけるネットワーク要素は、主に、免許周波数帯または免許不要の周波数帯で機能しうる基地局および端末装置である。
具体的な実施形態が記載される前に、本願における基地局、セル、キャリア、および端末装置などの概念がまずに簡単に説明される。
本願では、免許周波数帯と免許不要の周波数帯の両方が、一つまたは複数のキャリアを含みうる。キャリア・アグリゲーションは免許周波数帯および免許不要の周波数帯で行なわれ、免許周波数帯に含まれる一つまたは複数のキャリアおよび免許不要の周波数帯に含まれる一つまたは複数のキャリアに対してキャリア・アグリゲーションを行なうことを含む。
本願で言及されるセルは、基地局に対応するセルであってもよい。セルは、マクロ基地局に属していてもよいし、小セル(small cell)に対応する基地局に属していてもよい。ここでの小セルは、メトロ・セル(metro cell)、マイクロ・セル(micro cell)、ピコ・セル(Pico cell)、フェムト・セル(femto cell)などを含みうる。小セルは、小さなカバレッジおよび低い送信電力を特徴とし、高速データ伝送サービスを提供するために使用される。
複数の周波数内セルが、無線通信システムにおいてキャリア上で機能してもよい。いくつかの特別なシナリオでは、キャリアの概念は、無線通信システムにおけるセルの概念と等価であると考えられてもよい。たとえば、キャリア・アグリゲーション・シナリオにおいて、副次成分キャリアが端末装置のために構成されるとき、副次成分キャリアのキャリア・インデックスと、副次成分キャリア上で機能する副次サービス提供セルのセル識別子(cell identifier、Cell ID)との両方が搬送される。この場合、キャリアの概念はセルの概念と等価であると考えられてもよい。たとえば、端末装置によるキャリアへのアクセスは、端末装置によるセルへのアクセスと等価である。
実施形態は、本願において端末装置を参照して説明される。端末装置は、ユーザー装置(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal)、インテリジェント端末などと呼ばれることがある。端末装置は、無線アクセス・ネットワーク(radio access network、RAN)を使って、一つまたは複数のコア・ネットワークと通信することができる。たとえば、端末装置は、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)または移動端末を有するコンピュータであってもよい。あるいはまた、端末装置は、携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載の移動装置、および将来のNRネットワークにおける端末装置であってもよく、これらの端末装置は、無線アクセス・ネットワークと音声またはデータを交換する。本願では、端末装置はさらにリレーを含んでいてもよい。基地局との間でデータ通信を実行できる装置は、端末装置と考えられてもよい。本願においては、端末装置は、一般的な意味で記述されている。
さらに、実施形態は、本願においてネットワーク装置を参照して説明される。ネットワーク装置は、LTEシステム、NRシステム、またはロングタームエボリューションを用いたライセンス支援アクセス(licensed-assisted access using long term evolution、LAA-LTE)システムにおける、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、マクロ基地局、マイクロ基地局(「小セル」とも呼ばれる)、ピコ基地局、アクセスステーション(access point、AP)、送信ステーション(transmission point、TP)、ニュージェネレーションノードB(new generation NodeB、gNode)などである。
任意的に、時間期間は、一つまたは複数のシンボル(symbol)、一つまたは複数のシンボル・グループ(symbol group)、一つまたは複数のミニスロット(mini slot)、一つまたは複数のスロット(slot)、または一つまたは複数のサブフレーム(subframe)である。シンボルは、サブキャリア間隔が15kHzであるシンボルであってもよいし、または通信システムにおいてサブキャリア間隔が15kHzを超えるシンボルであってもよい。スロットは、サブキャリア間隔が15kHzであるスロットであるか、または通信システムにおいてサブキャリア間隔が15kHzを超えるスロットであり、スロットの長さは0.5ms未満でありうる。ミニスロットは、サブキャリア間隔が60kHzのミニスロットであるか、または通信システムにおいてサブキャリア間隔が別の値であるスロットであり、ミニスロットの長さはスロットの長さより短くてもよい。サブフレームは、サブキャリア間隔が15kHzのサブフレームであるか、または通信システムにおいてサブキャリア間隔が15kHzを超えるサブフレームであり、サブフレームの長さは1ms未満であってもよい。これは、実施形態において限定されない。たとえば、15kHzより大きいサブキャリア間隔は、30kHz、60kHz、または120kHzであってもよい。これは、実施形態において限定されない。
任意的に、ミニスロットは、サブキャリア間隔が60kHzである時間領域において二つのシンボルを含む時間区間である。
任意的に、シンボルの意味はOFDMシンボルまたはSC-FDMAシンボルと等価である。シンボルは、直交周波数分割多元接続OFDMAシンボル、またはLTEシステムにおける15kHzサブキャリア間隔を有する単一キャリア周波数分割多元接続SC-FDMAシンボル、または通信システムにおける、より大きなサブキャリア間隔を有するシンボルである。これは、実施形態において限定されない。
図2は、本願のある実施形態による上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図2に示される上りリンク・チャネル電力割り当て方法では、送信電力は、好ましくは、重要なサービス型に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられることができる。本方法は、以下のステップを含む。
ステップS11:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。各サービス集合は一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合のうちの少なくとも一つは、少なくとも一つのサービスを含む。
Nは2以上の正の整数である。上りリンク・チャネルは、PRACH(Physical Random Access Channel、物理ランダムアクセスチャネル)以外の上りリンク・チャネルであってもよい。もちろん、上りリンク・チャネルは代替的に、上りリンク・データを搬送するチャネルであってもよい。
本願のこの実施形態において言及される端末装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートTV等の装置であってもよく、ネットワーク装置は、eNBまたはgNodeB等の装置を含んでいてもよい。
本願のこの実施形態において言及されるサービスについて、各サービスは、複数の要件をもつことがある。たとえば、URLLCサービスのレイテンシー要件は、1msまたは2msであってもよく、または別のレイテンシー要件があってもよい。これは、本願において限定されない。URLLCサービスの信頼性は、10e-5または10e-3であってもよく、別の信頼性値があってもよい。これは、本願において限定されない。
任意的に、端末装置は、上りリンク・チャネルがPRACH以外の上りリンク・チャネルでありうるときにのみ、N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。さらに、N個の上りリンク・チャネルがA個のPRACHを含むときは、端末装置は、まず、PRACHに対応するサービス集合に基づいてA個のPRACHの優先度を決定してもよく、または、PRACHに対応するシーケンスの長さ、またはPRACHに対応するスロットの長さ、またはPRACHに対応するミニスロットの長さに基づいてA個のPRACHの優先度を決定し、次いで、N−A個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間におけるN−A個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定するのでもよい。すなわち、PRACHの優先度は、PRACH以外の上りリンク・チャネルの優先度より高い。Aは0以上の正の整数である。
たとえば、Nが10、Aが2であるとする。換言すれば、第一の時間期間における端末装置の10個の上りリンク・チャネルが二つのPRACHを含む。PRACHの優先度は、PRACH以外の上りリンク・チャネルの優先度より高いため、端末装置は、まず、二つのPRACHの優先度を、二つのPRACHに対応するサービス集合に基づいて決定してもよく、または、端末装置は、二つのPRACHの優先度を、二つのPRACHに対応するシーケンスの長さ、該PRACHに対応するスロットの長さ、または該PRACHに対応するミニスロットの長さに基づいて決定してもよい。次いで、端末装置は、8つの上りリンク・チャネルに対応するサービス集合に基づいて、第一の時間期間における10個の上りリンク・チャネルにおける二つのPRACH以外の8つの上りリンク・チャネルの優先度を、8つの上りリンク・チャネルに対応するサービス集合に基づいて決定する。
任意的に、端末装置は、すべての上りリンク・チャネルが上りリンク・データ・チャネルであるときにのみ、N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。そうではなく、上りリンク・チャネルが上りリンク・データ・チャネル以外のチャネルであるときは、端末装置は、別の基準に従ってN個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。本明細書における上りリンク・データ・チャネルは、上りリンク・データを搬送できるだけでなく、上りリンク制御情報も搬送することができることが理解されうる。上りリンク制御情報は、ハイブリッド自動反復要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)、チャネル状態情報(channel state information、CSI)などを含む。CSIは、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)、ランクインジケータ(rank indicator、RI)、前置符号化行列インジケータ(precoding matrix indicators、PMI)のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい。
N個の上りリンク・チャネルは、複数のサービス集合に対応しうる。複数のサービス集合において、いくつかのサービス集合は少なくとも一つのサービスを含むが、いくつかのサービス集合はサービスを含まない。各サービス集合は、一つの優先度に対応する。換言すれば、一つのサービス集合が二つのサービスを含むとき、該二つのサービスは同じ優先度に対応する。
たとえば、第一のサービス集合は、超高信頼性かつ低遅延通信(ultra-reliable and low latency communications、URLLC)サービスを含み、第二のサービス集合は、向上モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービスを含み、第三のサービス集合は、大規模マシン型通信(massive Machine Type Communications、mMTC)サービスを含み、第四のサービス集合は、CSI情報を含むとする。URLLCサービス、eMBBサービス、およびmMTCサービスはすべてサービスに属するが、CSI情報はサービスに属さない。
任意的に、スケジューリング要求(scheduling request、SR)、PRACH、およびHARQはサービスに属してもよい。たとえば、SRを使って申請される資源は、申請されるサービスに暗黙的に対応していてもよく、PRACHが位置するキャリアはサービスに対応していてもよく、HARQによってフィードバックされる肯定的な受け取り確認(acknowledge、ACK)/否定的な受け取り確認(negative acknowledge、NACK)は、サービスのフィードバック情報に対応する。
任意的に、サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合、および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報と、URLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第一のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上であり、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さないCSIのような情報のみを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスとを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスとを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報と、URLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上であり、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さないCSIのような情報のみを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスとを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスとを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報と、URLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第四のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上である。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQ、SRのうちの少なくとも一つを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQ、SRのうちの少なくとも一つを含む。
第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルはそれぞれ一つのサービス集合に対応し、各サービス集合は一つの優先度に対応する。よって、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合と、各サービス集合に対応する優先度とに基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することができる。
下記は、適用例を使って、ステップS11の実行プロセスを記述する。
表1ないし表3を参照するに、表1は、N個の上りリンク・チャネルと複数のサービス集合との間の対応を示し、表2は、複数のサービス集合と優先度との間の対応を示し、表3は、N個の上りリンク・チャネルと優先度との間の対応を示している。
表1〜表2に示される内容を参照されたい。たとえば、端末装置は、第一の時間期間において四つの上りリンク・チャネル:上りリンク・チャネルA、上りリンク・チャネルB、上りリンク・チャネルC、上りリンク・チャネルDをもつとする。端末は、上りリンク・チャネルとサービス集合との対応、すなわち表1の内容を決定しうる。端末装置は、上りリンク・チャネルAが第一のサービス集合に対応し、上りリンク・チャネルBが第二のサービス集合に対応し、上りリンク・チャネルCが第三のサービス集合に対応し、上りリンク・チャネルDが第四のサービス集合に対応すると決定しうる。端末装置は、さらに、各サービス集合に対応する優先度、すなわち表2の内容を決定しうる。端末装置は、第一のサービス集合が第一の優先度に対応し、第二のサービス集合が第二の優先度に対応し、第三のサービス集合が第三の優先度に対応し、第四のサービス集合が第四の優先度に対応すると決定しうる。この場合、端末装置は、上りリンク・チャネルとサービス集合との間の対応およびサービス集合と優先度との間の対応に基づいて、上りリンク・チャネルの優先度、すなわち表3の内容を決定しうる。端末装置は、上りリンク・チャネルAが第一の優先度に対応し、上りリンク・チャネルBが第二の優先度に対応し、上りリンク・チャネルCが第三の優先度に対応し、上りリンク・チャネルDが第四の優先度に対応すると決定しうる。なお、表1および表2の対応があらかじめ定義されている場合には、端末装置は、決定を実行することなく、表全体の内容を直接取得してもよい。
ステップS12:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上である。
端末装置がN個の上りリンク・チャネルの優先度を決定した後、端末装置の最大許容送信電力は、第一の時間期間において、N個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てるのに十分でない可能性があるため、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度の順序に基づいて、N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
たとえば、端末装置は、第一の時間期間において四つの上りリンク・チャネル:上りリンク・チャネルA、上りリンク・チャネルB、上りリンク・チャネルC、上りリンク・チャネルDをもつとする。また、端末装置は、上りリンク・チャネルAが第一の優先度に対応し、上りリンク・チャネルBが第二の優先度に対応し、上りリンク・チャネルCが第三の優先度に対応し、上りリンク・チャネルDが第四の優先度に対応すると決定している。端末装置は、四つの上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、第一の時間期間において四つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第二の優先度が第三の優先度よりも高く、第四の優先度が第二の優先度よりも高く、第一の優先度が第四の優先度よりも高いとする。端末装置が、上りリンク・チャネルAに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合には、端末装置は、上りリンク・チャネルDに送信電力を割り当る。端末装置が第一の時間期間においていまだ残りの送信電力をもつ場合には、端末装置は、上りリンク・チャネルBに送信電力を割り当てる。この場合、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもたない場合には、端末装置は、上りリンク・チャネルCに送信電力を割り当てることができない。換言すれば、端末装置は、残りの送信電力がなくなるまで、優先度の高い順に諸チャネルに送信電力を割り当てる。
もう一つの例として、端末装置は、上りリンク・チャネルAが第一の優先度に対応し、上りリンク・チャネルBおよび上りリンク・チャネルCが第二の優先度に対応し、上りリンク・チャネルDが第三の優先度に対応すると決定しおり、端末装置は、第一の時間期間における四つの上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、四つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第三の優先度が第二の優先度よりも高いとする。端末装置が上りリンク・チャネルAに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合には、端末装置は上りリンク・チャネルDに送信電力を割り当てる。次いで、残りの送信電力が上りリンク・チャネルBおよび上りリンク・チャネルCのすべての要件を満たすことができない場合、上りリンク・チャネルBおよび上りリンク・チャネルCは同時に圧縮され、よって、総送信電力は電力閾値を超えない。電力閾値は、第一の時間期間における端末装置の最大許容送信電力である。
さらに、端末装置がN個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、少なくとも一つのN個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てた後、端末装置は、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられた送信電力に基づいて、第一の時間期間において前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルを送信する。
図2に示される本願のこの実施形態では、上りリンク・チャネルの優先度は、上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定されてもよい。重要なサービス集合の優先度が高いため、端末装置は、好ましくは、N個の上りリンク・チャネルの優先度の順序に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てて、送信電力が重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに好ましく割り当てられ、それによりサービス集合のサービス要件を満たすことを確実にする。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置がN個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定する前記ステップはさらに:前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合に、端末装置が、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応する前記サービス集合に基づいて決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きい場合、端末装置は、好ましくは、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルに送信電力を好ましく割り当てることを考慮し、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が、指定された電力閾値以下であるときは、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができる。この場合、端末装置は、重要なサービス集合に対応する上りリンク・チャネルを考慮する必要はない。すなわち、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、N個の上りリンク・チャネルに送信電力を直接割り当てることができる。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、N個の上りリンク・チャネルの優先度が決定される前に、本願のこの実施形態における方法はさらに、次のステップを含む:端末装置が、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定する、または端末装置が、N個の上りリンク・チャネルとサービス集合との間の対応を決定する。
端末装置がN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定した後、端末装置は、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することができる。
任意的に、端末装置が、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定すること;または、端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された、物理層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。ここで、物理層信号伝達は下りリンク制御情報であってもよく、下りリンク制御情報における特別な情報フィールドが、優先度を示すために使われる。
任意的に、前記端末装置によって、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、端末装置の上位層プロトコル層によって端末装置の物理層に送られた、第一の、より上位層の信号伝達に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含み、前記上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。上位層プロトコル層は具体的には、下記のプロトコル層のうちの少なくとも一つである:MAC(Medium Access Control、媒体アクセス制御)層、RLC(Radio Link Control、無線リンク制御)層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol、パケット・データ収束プロトコル)層、RRC(Radio Resource Control、無線資源制御)層、NAS(Non-Access Stratum、非アクセス層)層等。
任意的に、端末装置が、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、あらかじめ定義された情報に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
前記あらかじめ定義された情報は、キャリアとサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、キャリア1は第一のサービス集合に対応し、キャリア2は第二のサービス集合に対応する。キャリア1上のすべての上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、キャリア2上のすべての上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応することが理解されうる。
前記あらかじめ定義された情報は、代替的に、ネットワーク装置とサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、第一のネットワーク装置が第一のサービス集合に対応し、第二のネットワーク装置が第二のサービス集合に対応し、第一のネットワーク装置が一次ネットワーク装置または一次セル・グループであり、第二のネットワーク装置が二次ネットワーク装置または二次セル・グループである。第一のネットワーク装置に送られるすべての上りリンク・チャネルまたは一次セル・グループ上のすべての上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、第二のネットワーク装置に送られるすべての上りリンク・チャネルまたは二次セル・グループ上のすべての上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応することが理解されうる。
前記あらかじめ定義された情報は、代替的に、上りリンク・チャネルとサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、第一の上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、第二の上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応する。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置が、N個の上りリンク・チャネルの優先度を第一の時間期間における該N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは、次のステップを含む:端末装置が、各サービス集合の優先度を決定し;端末装置が、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。
端末装置は、具体的には、下記の態様で、各サービスの優先度を具体的に決定しうる。
第一の態様では、端末装置は、各サービス集合のあらかじめ記憶された優先度に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することができる。第二の態様では、端末装置は、端末装置の上位層プロトコル層によって送られた、より上位層の信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。第三の態様では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信される、より上位層の信号伝達を使用することによって、各サービス集合の優先度を決定することができる。第四の態様では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信される物理層信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。
さらに、端末装置は代替的に、サービス集合の内容に基づいてサービス集合の優先度を決定してもよい。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はURLLC以外のサービスのみを含み、第三のサービス集合はCSIのみを含む。この場合、第一のサービス集合の優先度は第二のサービス集合の優先度よりも高く、第二のサービス集合の優先度は第三のサービス集合の優先度よりも高い。よって、端末装置は、各サービス集合の優先度を決定した後、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。
図3は、本願のある実施形態による別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図3に示される実施形態は、図2に基づいて改善された実施形態である。図2の内容と同じ内容については、図2に示される実施形態を参照されたい。図3に示される方法は、以下のステップを含む。
ステップS21:N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、同じサービス集合について指定された原則に従って、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、NはL以上であり、Lは2以上である。
任意的に、端末装置が同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することは、さらに、具体的には:L個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が電力閾値よりも大きいことを含んでいてもよい。L個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が電力閾値より大きい場合に、端末装置が、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することが理解されうる。そうでない場合には、端末装置は、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、L個の上りリンク・チャネルに送信電力を直接割り当てる。
L個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応していることは、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも二つが同じサービス集合に対応していることを意味する。
表4は、上りリンク・チャネルとサービス集合との間の対応を示す。
表4を参照されたい。たとえば、端末装置が第一の時間期間において四つの上りリンク・チャネル:上りリンク・チャネルJ、上りリンク・チャネルE、上りリンク・チャネルF、上りリンク・チャネルGをもつとする。第一の時間期間において、二つの上りリンク・チャネルが第一のサービス集合に対応し、二つの上りリンク・チャネルが第二のサービス集合に対応する。
各サービス集合は一つの原則に対応するので、端末装置は、サービス集合に対応する原則に従って、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。
ステップS21で言及した原則は、次のうちの少なくとも一つであってもよい:上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期および上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さ。
さらに、ステップS21で言及した原則は、以下のうちの少なくとも一つであってもよい。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する、より早い情報伝送期限は、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す。同じサービス集合についての情報伝送が固定された時間内に成功裏に完了される必要があるとき、そのサービス集合に対応する上りリンク・チャネルは固定された時間内に成功裏に伝送される必要がある。よって、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限がより早い場合、そのことは、上りリンク・チャネルを成功裏に伝送する要求がより枢要であることを示す。この場合、上りリンク・チャネルの優先度は高くなり、よって、枢要な上りリンク・チャネルが好ましく伝送されることができ、枢要なサービスが好ましく伝送されることができる。伝送期限は、前記固定された時間の終点が位置する時間期間であってもよく、あるいは前記固定された時間の終点が位置する時間期間前のあらかじめ定義された時間期間であってもよい。たとえば、上りリンク・チャネルJおよび上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJの情報伝送期限はスロット10であり、上りリンク・チャネルEの情報伝送期限はスロット8である。この場合、上りリンク・チャネルEの優先度は上りリンク・チャネルJの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルの、より低い情報伝送レイテンシーの要件は、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す。同じサービス集合についての情報伝送が同じ情報伝送レイテンシー要件に対応するとき、サービス集合に対応する諸上りリンク・チャネルは同じ情報伝送レイテンシー要件に対応する。よって、上りリンク・チャネルがより低い伝送レイテンシーを必要とするとき、そのことは、その上りリンク・チャネルを送信するための要件がより枢要であることを示す。この場合、上りリンク・チャネルの優先度はより高く、よって、枢要な上りリンク・チャネルが好ましく送信されることができ、枢要なサービスが好ましく送信されることができる。レイテンシー要件は、あらかじめ定義された時間長であってもよく、または、より上位層の信号伝達を使って構成設定される、または、物理層信号伝達を使って通知される時間長であってもよい。たとえば、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJの情報伝送レイテンシー要件は1msであり、上りリンク・チャネルEの情報伝送レイテンシー要件は2msである。この場合、上りリンク・チャネルJの優先度は上りリンク・チャネルEの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数がより少ないことは、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す。上りリンク・チャネルが上りリンク・データ・チャネルである場合、上りリンク・チャネル内のデータ情報は、一つの上りリンクHARQプロセスに対応することが理解されうる。上りリンク・チャネルがACK/NACKを搬送する上りリンク制御チャネルである場合、上りリンク・チャネル内のACK/NACK情報は、一つの下りリンクHARQプロセスのフィードバック情報に対応する。上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数はより小さい。ネットワーク装置は、端末装置のHARQプロセスについて、最大のHARQ送信回数を設定する。すべてのHARQプロセスの最大回数は、同じであってもよく、異なっていてもよい。HARQプロセスの送信回数が最大HARQ送信回数に達したが、送信がまだ成功していない場合、ネットワーク装置は、端末装置のHARQプロセスがMAC層で正しく伝送されず、RLC層での再送信が開始され、それにより、より高いレイテンシーをもたらすと考える。ここで、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数がより少ないとき、そのことは、MAC層における上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りの送信回数が少ないことを示す。RLC層またはより上位の層において再送信を導入することによって引き起こされる伝送レイテンシーを避けるために、上りリンク・チャネルの優先度が、より高く設定され、それにより、より多くの伝送レイテンシーを回避し、システム効率を改善する。たとえば、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方を送られる必要がある。上りリンク・チャネルJに対応する第一のHARQプロセスの残りのHARQ送信回数は1であり、上りリンク・チャネルEの第二のHARQプロセスの残りのHARQ送信回数は2である。この場合、上りリンク・チャネルJの優先度は、上りリンク・チャネルEの優先度よりも高い。本明細書における第一のHARQプロセスおよび第二のHARQプロセスは、いずれも、上りリンクHARQプロセスまたは下りリンクHARQプロセスであってもよく、あるいは第一のHARQプロセスおよび第二のHARQプロセスの一方が上りリンクHARQプロセスであってもよく、他方が下りリンクHARQプロセスである。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔が大きいほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す。第五世代通信システムでは、サブキャリア間隔は構成設定可能であり、15kHzから480kHzの範囲である。より大きなサブキャリア間隔は、上りリンク・チャネルが位置する時間領域資源がより短く、時間領域延長に抵抗する上りリンク・チャネルの能力がより弱いことを示すことが理解されうる。よって、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔は、より大きく設定され、上りリンク・チャネルの優先度はより高くなり、よって、パフォーマンス・インパクトに脆弱な上りリンク・チャネルが好ましく送られることができ、それによってシステム伝送効率を改善する。たとえば、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJが位置するサブキャリアの間隔は15kHzであり、上りリンク・チャネルEが位置するサブキャリアの間隔は60kHzである。この場合、上りリンク・チャネルJの優先度は上りリンク・チャネルEの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さがより短い、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さがより短いことは、その上りリンク・チャネルの、より高い優先度を示す。第五世代通信システムでは、スロットの長さまたはミニスロットの長さは構成設定可能である。上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さがより短い場合、送信時間の粒度はより細かくなり、ネットワーク装置は、上りリンク・チャネル上で、レイテンシーに、より敏感な情報またはより重要な情報を送信することができる。よって、スロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さがより短く設定され、上りリンク・チャネルの優先度がより高くなり、それにより、レイテンシーの恩恵をもたらすことのできる上りリンク・チャネルが好ましく送られることができ、それによりシステム伝送効率を向上させることができる。たとえば、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さは0.5msであり、上りリンク・チャネルEが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さは0.125msである。
この場合、上りリンク・チャネルEの優先度は、上りリンク・チャネルJの優先度よりも高い。本明細書におけるスロットの長さは、ミニスロットの長さよりも長く、ミニスロットの長さは、一つまたは複数のシンボルを含んでいてもよい。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期が短いほど、その上りリンク・チャネルの優先度が高いことを示す。サービス集合についての情報送信は同一の送信周期に対応し、情報はeMTC情報であってもよいし、あるいはCSI情報であってもよいことが理解されうる。情報がCSI情報であり、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期がより短いとき、そのことは、CSIについてのネットワーク装置の要件がより枢要であることを示す。この場合、上りリンク・チャネルの優先度がより高くなり、それにより、枢要なCSIが好ましく送信されることができ、ネットワーク装置は好ましくはCSIについて知ることができ、それによりシステム送信効率を改善することができる。前記情報がeMTCサービス情報であるとき、同じサービス集合の情報送信において、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期が長いほど、上りリンク・チャネルの優先度は高くなる。eMTCサービスの送信周期は比較的長いため、送信周期の短いサービスは、次回、より迅速に送信されることができ、それにより、好ましくは、長時間にわたって再送信できないサービスが好ましく送信されることを保証する。この場合、長い送信周期に対応する上りリンク・チャネルの優先度がより高く、それにより、相対的に重要な上りリンク・チャネルが好ましく送信されることができ、重要なサービスが好ましく送信されることができる。送信周期は、あらかじめ定義されていてもよいし、物理層信号伝達またはより上位層の信号伝達を使って、ネットワーク装置によって構成設定されてもよい。たとえば、CSIについて、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJに対応する情報送信周期は5msであり、上りリンク・チャネルEに対応する情報送信周期は20msである。この場合、上りリンク・チャネルJの優先度は上りリンク・チャネルEの優先度よりも高い。たとえばeMTCについて、上りリンク・チャネルJと上りリンク・チャネルEの両方が送られる必要がある。上りリンク・チャネルJに対応する情報送信周期は1000msであり、上りリンク・チャネルEに対応する情報送信周期は40000msである。この場合、上りリンク・チャネルEの優先度は上りリンク・チャネルJの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報伝送については、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限がより早い、または上りリンク・チャネルがより低い情報伝送レイテンシーを要求する、または上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数がより少ない、または上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔がより長い、または上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さがより短い、または上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期がより短い場合、そのことは、その上りリンク・チャネルの送信に成功する可能性がより小さく、その上りリンク・チャネルを送るための要件がより枢要であることを示している。よって、その上りリンク・チャネルの優先度はより高い。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置が同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する前に、本方法は:端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することをさらに含む。
N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、まず同じサービス集合について指定された原則を決定し、次いで、原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。
任意的に、端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:端末装置が、前記同じサービス集合に含まれる情報に基づいて、前記同じサービス集合について設計された原則を決定することを含む。前記情報は、URLLCサービス、eMBBサービスまたはmMTCサービスのようなサービスであってもよく、あるいはCSI、HARQまたはSRのような制御情報であってもよい。たとえば、第一のサービス集合に含まれる情報がURLLCサービス情報である場合、端末装置は、第一のサービス集合のために設計された第一の原則を決定する。第二のサービス集合に含まれる情報がeMBBサービス情報である場合、端末装置は第二のサービス集合のために設計された第二の原則を決定する。ここで、第一の原則は第二の原則とは異なる。たとえば、第一の原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、または上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件であり、第二の原則は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、または上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さである。種々のサービス集合に含まれる情報について原則が指定されており、よって、サービス集合内の情報の属性が原則と照合されることができ、サービス集合に対応するL個の上りリンク・チャネルのうちの比較的重要な上りリンク・チャネルが識別されることができ、好ましくは重要な上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができる。
任意的に、サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合、および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQおよびSRのうちの少なくとも一つを含む。
任意的に、端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、前記同じサービス集合について指定された原則を決定すること;または、端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された物理層信号伝達に基づいて前記同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。物理層信号伝達は、下りリンク制御情報であってもよく、下りリンク制御情報内の特別な情報フィールドが、優先度を示すために使用される。ネットワーク装置によって通知される信号伝達は、サービス集合と指定された原則との間の対応であってもよく、または決定される必要がある原則であってもよいことが理解されうる。
任意的に、端末装置が同じサービス集合について指定された原則を決定することは:端末装置が、端末装置の上位層プロトコル層によって端末装置の物理層に送られる第一の、より上位層の信号伝達に基づいて、前記同じサービス集合について指定された原則を決定することを含み、上位層プロトコル層は、物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。
任意的に、端末装置が、同じサービス集合について指定された原則を決定することは、具体的には:端末装置が、あらかじめ定義された情報に基づいて、同じサービス集合について指定された原則を決定することを含む。
前記同じサービス集合が前記第一のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第一のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第一のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置しているスロットの長さに対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第一のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応してもよい。
前記第一のサービス集合は、URLLCサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルのうちのL個の上りリンク・チャネルが第一のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送期限、上りリンク・チャネルに対応する情報伝送レイテンシー要件、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。それにより、レイテンシーが枢要なサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく送信される。
前記同じサービス集合が前記第二のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数に対応していてもよい。前記同じサービス集合が前記第二のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第二のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さに応じてもよい。前記同じサービス集合が前記第二のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応してもよい。
前記第二のサービス集合は、eMBBサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルのうちのL個の上りリンク・チャネルが第二のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応するHARQプロセスの残りのHARQ送信回数、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。それにより、重要なサービスまたはレイテンシーに敏感なサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく送信される。
前記同じサービス集合が前記第三のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第三のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第三のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さに対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第三のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応してもよい。
前記第三のサービス集合は、mMTCサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルのうちのL個の上りリンク・チャネルが第三のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。それにより、比較的重要なmMTCサービスに対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく送信される。
前記同じサービス集合が前記第四のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第四のサービス集合であるとき、上記の原則は、代替的に、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔に対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第四のサービス集合であるとき、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さに対応してもよい。前記同じサービス集合が前記第四のサービス集合である場合、上記の原則は、上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに対応してもよい。
前記第四のサービス集合は、CSIおよび/またはHARQ情報および/またはSRを含む。N個の上りリンク・チャネルのうちのL個の上りリンク・チャネルが前記第四のサービス集合に対応するとき、端末装置は、上りリンク・チャネルに対応する情報送信周期、上りリンク・チャネルが位置するサブキャリアの間隔、上りリンク・チャネルが位置するスロットの長さ、または上りリンク・チャネルが位置するミニスロットの長さに基づいて、L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。それにより、枢要なCSIに対応する上りリンク・チャネルに送信電力が好ましく送信される。
ステップS22:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。Nは2以上である。
図3に示される実施形態では、端末装置は、同じサービス集合について指定される原則を決定する。したがって、N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、前記同じサービス集合について指定された原則に従ってL個の上りリンク・チャネルの優先度を決定してもよい。それにより、端末装置は、それらL個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、L個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当て、重要な上りリンク・チャネルに好ましく送信電力を割り当てることができる。
図4は、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図4に示される実施形態は、図2に基づいて改善された実施形態である。図2の内容と同じ内容については、図2に示される実施形態を参照されたい。図4に示される方法は、以下のステップを含む。
ステップS31:端末装置は、PRACHのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
一つまたは複数のPRACHが第一の時間期間に含まれてもよい。端末装置とネットワーク装置は、PRACHが位置するキャリア上で同期から外れている可能性があるため、端末装置とネットワーク装置が正常にデータを伝送できることを保証するために、端末装置は、好ましくは、PRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てる必要がある。他のN個の上りリンク・チャネルのそれぞれの優先度は、PRACHの優先度よりも低い。よって、送信電力が他のN個の上りリンク・チャネルに割り当てられることができるのは、送信電力が前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた後にのみである。さらに、ある可能な場合には、送信電力が他のN個の上りリンク・チャネルに割り当てられることができるのは、すべてのPRACHに送信電力が割り当てられた後にのみである。
ステップS32:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合のうちの少なくとも一つは、少なくとも一つのサービスを含む。
端末装置が第一の時間期間においてN個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができるのは、端末装置がPRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てた後にのみである。
ステップS33:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上であり、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられた送信電力の合計は、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力以下である。
第一の時間期間において、端末装置がPRACHに送信電力を割り当てた後、残りの送信電力がある場合、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられる送信電力の合計は、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当てられ後に残る送信電力以下である。
図4に示される実施形態では、第一の時間期間にPRACHがある場合、そのことは、端末装置が、PRACHが位置するキャリア上で同期から外れている可能性があることを示す。よって、端末装置は、好ましくは、PRACHのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる必要がある。送信電力がPRACHのうちの前記少なくとも一つに割り当てられた後、端末装置が残りの送信電力をもつ場合、端末装置は、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、N個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てて、第一の時間期間においてPRACHに送信電力が好ましく割り当てられることを保証する。
ある可能な実装では、端末装置がPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは、以下のステップを含んでいてもよい:端末装置は、まず、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し;次いで、端末装置は、PRACHの優先度に基づいて、PRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
各サービス集合は、一つの優先度に対応する。PRACHがサービス集合に対応する場合、端末装置は、各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し、次いで、PRACHの優先度に基づいてPRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てて、第一の時間期間においてPRACHに送信電力が好ましく割り当てられることを確実にする。PRACHに対応するサービス集合は、PRACHが位置するキャリアまたはキャリア・グループまたはネットワーク装置を使って決定されうることが理解されうる。ここで、サービス集合と、PRACHが位置するキャリアまたはキャリア・グループまたはネットワーク装置との間に対応がある。この対応は、あらかじめ記憶されていてもよく、あるいは、ネットワーク装置または端末装置の上位層プロトコル層によって、より上位層の信号伝達を使って通知されてもよい。
ある可能な実装では、端末装置がPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは、次のステップを含んでいてもよい:端末装置は、まず、各PRACHに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定し、ここで、各シーケンスの長さ、または各スロットの長さ、または各ミニスロットの長さは、一つの優先度に対応する;次いで、端末装置は、PRACHの優先度に基づいて、PRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
各シーケンスの長さまたは各スロットの長さは、一つの優先度に対応する。端末装置は、各PRACHに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定し、次いで、PRACHの優先度に基づいて、PRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てて、第一の時間期間において、PRACHに好ましく送信電力が割り当てられることを確実にする。たとえば、PRACHに対応するより短いシーケンスはPRACHのより高い優先度を示し、PRACHに対応するスロットのより短い長さはPRACHのより高い優先度を示し、PRACHに対応するミニスロットのより短い長さはPRACHのより高い優先度を示す。
本願のこの実施形態のある可能な実施において、端末装置が送信電力をPRACHの少なくとも一つに割り当てることは、さらに:第一の時間期間におけるPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値よりも大きい場合に、端末装置は、第一の時間期間におけるPRACHに対応するサービス集合、またはシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて、PRACHの優先度を決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値より大きい場合、端末装置は、好ましくは、重要なPRACHに送信電力を割り当てることを考慮し、第一の時間期間におけるPRACHに対応するサービス集合、またはシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定する。第一の時間期間におけるPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値以下であるときは、端末装置は、すべてのPRACHに送信電力を割り当てることができる。この場合、端末装置は、重要なPRACHを考慮する必要はない。すなわち、端末装置は、PRACHの優先度を決定することなく、PRACHに送信電力を直接割り当てることができる。
図5Aおよび図5Bは、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図5Aおよび図5Bに示される実施形態は、図2ないし図4に示される実施形態の実行プロセスを説明するために使用される。図2ないし図4に示される内容と同じ内容については、図2ないし図4に示される実施形態を参照されたい。図5Aおよび図5Bに示される方法は、以下のステップを含む。
ステップS41:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計は、電力閾値よりも大きい。
N個の上りリンク・チャネルにおけるL1個の上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、N個の上りリンク・チャネルにおけるL2個の上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応し、L1個の上りリンク・チャネルの優先度はL2個の上りリンク・チャネルの優先度より高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスを含む。N個の上りリンク・チャネルは、さらに、第三のサービス集合に対応するL3個の上りリンク・チャネルおよび/または第四のサービス集合に対応するL4個の上りリンク・チャネルを含んでもよいことが理解されうる。ここでは、L1、L2が例として使われる。第三のサービス集合と第四のサービス集合の内容については、図2ないし図4に示される実施形態を参照されたい。詳細をここで再び述べることはしない。
任意的に、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の優先度を決定し、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合と、サービス集合の優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値よりも大きい。端末装置は、サービス集合に含まれる情報に基づいて、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の優先度を決定する。たとえば、サービス集合に含まれるURLLCの優先度がサービス集合に含まれるeMBBの優先度よりも高く、サービス集合に含まれるCSIの優先度が前記サービス集合に含まれるeMBBの優先度よりも高く、前記サービス集合に含まれるURLLCの優先度がサービス集合に含まれるmMTCの優先度よりも高い。
ステップS42:端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値以下である場合は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定しない。
さらに、端末装置は、送信電力をN個の上りリンク・チャネルに直接割り当てる。
ステップS43:端末装置は、第一のサービス集合に基づいて第一のサービス集合についての第一の原則を決定し、端末装置は、第一の原則に従って、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計は、電力閾値よりも大きい。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置が、第一のサービス集合に基づいて第一のサービス集合についての第一の原則を決定し、端末装置が、第一の原則に従って、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することは:第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が、指定された電力閾値より大きい場合には、端末装置は、第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルに対応する第一のサービス集合に基づいて、第一のサービス集合についての第一の原則を決定し、端末装置は、第一の原則に従って、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が指定された電力閾値よりも大きいとき、端末装置は、好ましくは、L1個の上りリンク・チャネルにおける重要な上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることを考慮し、端末装置は、第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルに対応する第一のサービス集合に基づいて、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。第一の時間期間におけるL1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が、指定された電力閾値以下であるときは、端末装置は、すべてのL1個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てることができる。この場合、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルにおける重要な上りリンク・チャネルを考慮する必要はない。すなわち、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、L1個の上りリンク・チャネルに送信電力を直接割り当てることができる。
ステップS44:端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値以下である場合には、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定しない。
さらに、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルに直接送信電力を割り当てる。
ステップS45:端末装置は、第二のサービス集合に基づいて第二のサービス集合についての第二の原則を決定し、第二の原則に従ってL2個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。
L1個の上りリンク・チャネルの送信電力が割り当てられた後に残りの電力がある場合、すなわち、電力閾値と、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計との差がゼロより大きい送信電力となる場合に、ステップS45が実行される。
さらに、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
ステップS46:端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルの優先度を決定しない。
L1個の上りリンク・チャネルの送信電力が割り当てられた後に残りの電力がない場合、すなわち、電力閾値と、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計との差がゼロ以下の送信電力である場合に、ステップS46が実行される。
さらに、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てず、L2個の上りリンク・チャネルを破棄する。
図2ないし図4に示される実施形態の実行プロセス全体は、図5Aおよび図5Bに示される実施形態を使って明確に理解することができる。
図5Aおよび図5Bに示される実施形態では、ステップS41ないしステップS46は順に実行されるのではなく、図5Aおよび図5Bの条件に基づいて、実行する必要のあるステップが決定される。
図5Aおよび図5Bに示される実施形態では、まず、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値より大きいかどうかを判定する。N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値より大きい場合、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合に基づいてN個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。ここで、N個の上りリンク・チャネルにおいて、少なくともL1個の上りリンク・チャネルは第一のサービス集合に対応し、L2個の上りリンク・チャネルは第二のサービス集合に対応し、L1個の上りリンク・チャネルの優先度はL2個の上りリンク・チャネルの優先度よりも高い。そうでない場合、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、N個の上りリンク・チャネルに電力を直接割り当てる。次いで、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値より大きいかどうかを判定する。N個の上りリンク・チャネルの送信電力の合計が電力閾値より大きい場合、端末装置は、第一のサービス集合に基づいて第一のサービス集合についての第一の原則を決定し、第一の原則に従ってL1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定する。そうでない場合、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルの優先度を決定することなく、L1個の上りリンク・チャネルに電力を直接割り当てる。最後に、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネルへの割り当て後に残りの電力があるかどうかを判定する。電力が残っている場合、端末装置は、第二のサービス集合に基づいて第二のサービス集合についての第二の原則を決定し、第二の原則に従ってL2個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。そうでない場合には、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルの優先度を決定せず、端末装置は、L2個の上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てない、または、L2個の上りリンク・チャネルを破棄する。よって、図5Aおよび図5Bに示される実施形態では、送信電力を上りリンク・チャネルに効果的に割り当てることができる。
なお、端末装置がN個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が電力閾値より大きいと判定することは:端末装置が、N個の上りリンク・チャネル全部の送信電力が電力閾値より大きいことを判別することであってもよく、あるいは、端末装置がN個の上りリンク・チャネルのいくつかの送信電力の和が電力閾値より大きいことを判別する場合に、端末装置は、N個の上りリンク・チャネル全部の送信電力が電力閾値より大きいと判定する。端末装置が、L1個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が電力閾値より大きいと判定することは:端末装置が、L1個の上りリンク・チャネル全部の送信電力が電力閾値より大きいことを判別することであってもよく、あるいは、端末装置がL1個の上りリンク・チャネルのいくつかの送信電力の和が電力閾値より大きいことを判別する場合に、端末装置は、L1個の上りリンク・チャネル全部の送信電力が電力閾値より大きいと判定する。
図6は、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図6に示される上りリンク・チャネル電力割り当て方法では、好ましくは、重要なPRACHに送信電力が割り当てられることができる。この方法は、以下のステップを含む。
ステップS51:端末装置は、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定する。ここで、各サービス集合は一つの優先度に対応し、PRACHに対応するサービス集合のうちの少なくとも一つは、少なくとも一つのサービスを含む。
Nは2以上の正の整数である。PRACHは物理ランダムアクセスチャネルであり、PRACHは上りリンク・チャネルの一つの型である。
N個のPRACHは、複数のサービス集合に対応してもよい。複数のサービス集合において、いくつかのサービス集合は少なくとも一つのサービスを含むが、いくつかのサービス集合はサービスを含まない。各サービス集合は一つの優先度に対応する。換言すれば、一つのサービス集合が二つのサービスを含むとき、それら二つのサービスは同じ優先度に対応する。
たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスを含み、第四のサービス集合はCSI情報を含むとする。URLLCサービス、eMBBサービス、およびmMTCサービスはすべてサービスに属するが、CSI情報はサービスに属さない。
任意的に、サービス集合は、第一のサービス集合、第二のサービス集合、第三のサービス集合、および第四のサービス集合のうちの少なくとも一つを含む。第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報とURLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第一のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上であり、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さないCSIのような情報のみを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスとを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスとを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報とURLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上であり、第三のサービス集合に対応する優先度は第四のサービス集合に対応する優先度よりも高い。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さないCSIのような情報のみを含む。別の例では、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスとを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスとを含み、第四のサービス集合はサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報、またはサービスに対応しないまたはサービスに属さない情報とURLLC、eMBB、mMTC以外のサービスとを含む。
任意的に、第一のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第四のサービス集合に対応する優先度は第二のサービス集合に対応する優先度よりも高く、第二のサービス集合に対応する優先度は第三のサービス集合に対応する優先度以上である。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスのみを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスのみを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスのみを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQ、SRの少なくとも一つを含む。もう一つの例として、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はeMBBサービスまたはeMBBサービスとURLLC以外のサービスを含み、第三のサービス集合はmMTCサービスまたはmMTCサービスとURLLC、eMBB以外のサービスを含み、第四のサービス集合はCSI、HARQ、SRの少なくとも一つを含む。
第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれは一つのサービス集合に対応し、各サービス集合は一つの優先度に対応する。よって、端末装置は、N個のPRACHに対応するサービス集合と各サービス集合に対応する優先度とに基づいて、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
下記は、適用例を使って、ステップS51の実行プロセスについて説明する。表5〜表7を参照するに、表5は、N個のPRACHと複数のサービス集合との間の対応を示し、表6は、複数のサービス集合と優先度との間の対応を示し、表7は、N個のPRACHと優先度との間の対応を示す。
表5ないし表7の内容を参照されたい。たとえば、端末装置は、第一の時間期間において四つのPRACH:第一のPRACH、第二のPRACH、第三のPRACH、第四のPRACHをもつとする。端末装置は、PRACHとサービス集合との間の対応、すなわち、表5の内容を決定することができる。端末装置は、第一のPRACHが第一のサービス集合に対応し、第二のPRACHが第二のサービス集合に対応し、第三のPRACHが第三のサービス集合に対応し、第四のPRACHが第四のサービス集合に対応すると決定することができる。端末装置は、さらに、各サービス集合に対応する優先度、すなわち、表6の内容を決定することができる。端末装置は、第一のサービス集合が第一の優先度に対応し、第二のサービス集合が第二の優先度に対応し、第三のサービス集合が第三の優先度に対応し、第四のサービス集合が第四の優先度に対応すると決定することができる。この場合、端末装置は、PRACHとサービス集合との間の対応およびサービス集合と優先度との間の対応に基づいて、PRACHの優先度、すなわち表3の内容を決定することができる。端末装置は、第一のPRACHが第一の優先度に対応し、第二のPRACHが第二の優先度に対応し、第三のPRACHが第三の優先度に対応し、第四のPRACHが第四の優先度に対応すると決定することができる。なお、表5および表6の対応関係があらかじめ定義されている場合には、端末装置は、決定を実行することなく、直接、表全体の内容を取得することができる。
ステップS52:N個のPRACHの優先度に基づいて、N個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上である。
端末装置がN個のPRACHの優先度を決定した後、端末装置の最大許容送信電力は、第一の時間期間においてN個のPRACHに送信電力を割り当てるのに十分でない可能性があるため、端末装置は、N個のPRACHの優先度の順序に基づいて、N個のPRACHのうちの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
たとえば、端末装置は、第一の時間期間に四つのPRACH:PRACH-A、PRACH-B、PRACH-C、およびPRACH-Dをもつとする。また、端末装置は、PRACH-Aが第一の優先度に対応し、PRACH-Bが第二の優先度に対応し、PRACH-Cが第三の優先度に対応し、PRACH-Dが第四の優先度に対応すると決定した。端末装置は、第一の時間期間における四つのPRACHの優先順位に基づいて四つのPRACHに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度より高く、第二の優先度が第三の優先度より高く、第三の優先度が第四の優先度より高いとする。端末装置がPRACH-Aに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合、端末装置はPRACH-Bに送信電力を割り当てる。端末装置が第一の時間期間おいてまだ残りの送信電力をもつ場合、端末装置はPRACH-Cに送信電力を割り当てる。この場合、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもたない場合、端末装置はPRACH-Dに送信電力を割り当てることができない。換言すれば、端末装置は、残りの送信電力がなくなるまで、優先度の高い順に諸チャネルに送信電力を割り当てる。
別の例では、端末装置は、PRACH-Aが第一の優先度に対応し、PRACH-BおよびPRACH-Cが第二の優先度に対応し、PRACH-Dが第三の優先度に対応すると決定しており、端末装置は、第一の時間期間における四つのPRACHの優先度に基づいて、四つのPRACHに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第三の優先度が第二の優先度よりも高いとする。端末装置がPRACH-Aに送信電力を割り当てた後、残りの送信電力がある場合、端末装置はPRACH-Dに電力を割り当てる。電力がPRACH-Dに割り当てられた後、残りの送信電力がPRACH-BおよびPRACH-Cのすべての要件を満たすことができない場合、PRACH-BおよびPRACH-Cは同時に圧縮され、従って、合計送信電力は電力閾値を超えない。電力閾値は、第一の時間期間における端末装置の最大許容送信電力である。
図6に示される本願のこの実施形態では、PRACHの優先度は、PRACHに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定されうる。重要なサービス集合の優先度が高いため、端末装置は、N個のPRACHの優先度の順序に基づいて、重要なサービス集合に対応する少なくとも一つのPRACHに送信電力を好ましく割り当ててもよく、送信電力が、重要なサービス集合に対応するPRACHに好ましく割り当てられ、それにより、サービス集合のサービス要件を満たすようにする。
本願のこの実施態様のある可能な実装では、端末装置が、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定するステップは、さらに:N個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値よりも大きい場合に、端末装置が、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、決定することを含む。
本願のこの実施形態では、第一の時間期間におけるN個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値より大きいとき、端末装置は、好ましくは、重要なサービス集合に対応するPRACHに送信電力を割り当てることを考慮し、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個のPRACHの優先度を決定する。第一の時間期間におけるN個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値以下であるときは、端末装置は、N個のPRACHに送信電力を割り当てることができる。この場合、端末装置は、重要なサービス集合に対応するPRACHを考慮する必要はない。すなわち、端末装置は、N個のPRACHの優先度を決定することなく、N個のPRACHに送信電力を直接割り当てることができる。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、N個のPRACHの優先度が決定される前に、本願のこの実施形態の方法は、さらに、次のステップを含んでいてもよい:端末装置は、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定するか、または、端末装置は、N個のPRACHとサービス集合との間の対応を決定する。
端末装置がN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定した後、端末装置は、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
任意的に、端末装置が、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定すること;または、端末装置が、ネットワーク装置によって送信された、受信された物理層信号に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定すること、を含む。ここで、物理層信号伝達は下りリンク制御情報であってもよい。下りリンク制御情報における特別な情報フィールドが、優先度を示すために使用される。
任意的に、端末装置が、受信された、より上位層の信号伝達に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、端末装置の上位層プロトコル層によって端末装置の物理層に送られる第一の、より上位層の信号伝達に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。ここで、上位層プロトコル層は物理層より上の各プロトコル層の少なくとも一つのプロトコル層である。上位層プロトコル層は、具体的には、次のうちの少なくとも一つであってもよい:MAC(Medium Access Control、媒体アクセス制御)層、RLC(Radio Link Control、無線リンク制御)層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol、パケット・データ収束プロトコル)層、RRC(Radio Resource Control、無線資源制御)層、NAS(Non-Access Stratum、非アクセス層)層等。
任意的に、端末装置がN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することは、具体的には:端末装置が、あらかじめ定義された情報に基づいて、N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合を決定することを含む。
あらかじめ定義された情報は、キャリアとサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、キャリア1は第一のサービス集合に対応し、キャリア2は第二のサービス集合に対応する。キャリア1上のすべてのPRACHが第一のサービス集合に対応し、キャリア2上のすべてのPRACHが第二のサービス集合に対応することが理解されうる。
前記あらかじめ定義された情報は、代替的に、ネットワーク装置とサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、第一のネットワーク装置が第一のサービス集合に対応し、第二のネットワーク装置が第二のサービス集合に対応し、第一のネットワーク装置が一次ネットワーク装置または一次セル・グループであり、第二のネットワーク装置が二次ネットワーク装置または二次セル・グループである。第一のネットワーク装置に送信されたすべてのPRACHまたは一次セル・グループ上のすべてのPRACHが第一のサービス集合に対応し、第二のネットワーク装置に送信されたすべてのPRACHまたは二次セル・グループ上のすべてのPRACHが第二のサービス集合に対応することが理解されうる。
前記あらかじめ定義された情報は、代替的に、PRACHとサービス集合との間の対応であってもよい。たとえば、第一のPRACHは第一のサービス集合に対応し、第二のPRACHは第二のサービス集合に対応する。
本願のこの実施形態のある可能な実装では、端末装置が、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定することは、以下のステップを含む:端末装置は、各サービス集合の優先度を決定し;端末装置は、N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定する。
端末装置は、具体的には、次の態様で各サービスの優先度を決定しうる。
第一の態様では、端末装置は、各サービス集合のあらかじめ記憶された優先度に基づいて、各サービス集合の優先度を決定することができる。第二の態様では、端末装置は、端末装置の上位層プロトコル層から送られる、より上位層の信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。第三の態様では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信される、より上位層の信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。第四の態様では、端末装置は、ネットワーク装置によって送信される物理層信号伝達を使って、各サービス集合の優先度を決定することができる。
さらに、端末装置は、代替的に、サービス集合の優先度を、サービス集合の内容に基づいて決定することもできる。たとえば、第一のサービス集合はURLLCサービスを含み、第二のサービス集合はURLLC以外のサービスのみを含み、第三のサービス集合はCSIのみを含む。この場合、第一のサービス集合の優先度は第二のサービス集合の優先度よりも高く、第二のサービス集合の優先度は第三のサービス集合の優先度よりも高い。よって、端末装置は、各サービス集合の優先度を決定した後、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて、N個のPRACHの優先度を決定する。
図7は、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図7に示される実施形態は、図6に基づいて改善された実施形態である。図6の内容と同じ内容については、図6に示される実施形態を参照されたい。図7に示される方法は、以下のステップを含む。
ステップS61;N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、L個のPRACHの優先度を、前記同じサービス集合について指定された原則に従って決定する。ここで、NはL以上、Lは2以上である。
L個のPRACHが同じサービス集合に対応していることは、N個のPRACHのうちの少なくとも二つが同じサービス集合に対応していることを意味する。
任意的に、端末装置がL個のPRACHの優先度を前記同じサービス集合について指定された原則に従って決定することは、さらに、具体的には:L個のPRACHの送信電力の合計が電力閾値よりも大きいことを含んでいてもよい。L個のPRACHの送信電力の合計が電力閾値よりも大きい場合、端末装置はL個のPRACHの優先度を決定することが理解されうる。そうでない場合、端末装置は、L個のPRACHの優先度を決定することなく、L個のPRACHに送信電力を直接割り当てる。
表8は、PRACHとサービス集合との間の対応を示す。
表8を参照されたい。たとえば、端末装置が第一の時間期間において四つのPRACH:PRACH-J、PRACH-E、PRACH-FおよびPRACH-Gをもつとする。第一の時間期間において、二つのPRACHは第一のサービス集合に対応し、二つのPRACHは第二のサービス集合に対応している。
各サービス集合は一つの原則に対応するため、端末装置はサービス集合に対応する原則に従ってL個のPRACHの優先度を決定しうる。
ステップS61で言及した原則は、次のうちの少なくとも一つであってもよい:PRACHに対応するシーケンスの長さ、PRACHに対応するスロットの長さ、およびPRACHに対応するミニスロットの長さ。
さらに、ステップS61で言及した原則は、次のうちの少なくとも一つであってもよい。
同じサービス集合の情報送信については、PRACHに対応するシーケンスの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す。PRACHに対応するシーケンスの長さがより短い場合、そのPRACHに対応するTTI(Transmission Time Interval、送信時間区間)がより短く、そのことはそのPRACHが枢要であることを示す。したがって、PRACHの優先順位は高くなる。たとえば、PRACH-JとPRACH-Eの両方が送られる必要がある。PRACH-Jに対応するシーケンスの長さはXであり、PRACH-Eに対応するシーケンスの長さはYであり、XはYより小さい。この場合、PRACH-Jの優先度はPRACH-Eの優先度よりも高い。
同じサービス集合の情報送信については、スロットの長さが短いほど、またはPRACHに対応するミニスロットの長さが短いほど、そのPRACHの優先度が高いことを示す。第五世代通信システムでは、スロットの長さまたはミニスロットの長さは構成設定可能である。PRACHが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さがより短い場合、伝送時間の粒度はより細かくなり、ネットワーク装置は、そのPRACH上で、レイテンシーにより敏感な情報またはより重要な情報を伝送しうる。したがって、PRACHが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さは、より短く設定され、PRACHの優先度はより高く、それにより、レイテンシー上の恩恵をもたらすことのできるPRACHが好ましく送られることができ、それにより、システム伝送効率が改善される。たとえば、PRACH-JとPRACH-Eの両方が送られる必要がある。PRACH-Jが位置するスロットの長さは0.5msであり、PRACH-Eが位置するスロットの長さは0.125msである。この場合、PRACH-Eの優先度は、PRACH-Jの優先度よりも高い。本明細書におけるスロットは、ミニスロットであってもよく、または一つまたは複数のシンボルを含んでいてもよい。
ステップS62:端末装置は、N個のPRACHの優先度に基づいて、N個のPRACHのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上である。
図7に示される実施形態では、端末装置は、同じサービス集合について指定される原則を決定する。よって、N個のPRACHにおけるL個のPRACHが同じサービス集合に対応するとき、端末装置は、前記同じサービス集合について指定された原則に従ってL個のPRACHの優先度を決定することができ、L個のPRACHの優先度に基づいてL個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当て、重要なPRACHに送信電力を好ましく割り当てる。
図8は、本願のある実施形態による、さらに別の上りリンク・チャネル電力割り当て方法のフローチャートである。図8に示される上りリンク・チャネル電力割り当て方法では、送信電力は、重要なPRACHチャネルに好ましく割り当てられることができる。この方法は、以下のステップを含む。
ステップS71:端末装置は、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応する、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて、N個のPRACHの優先度を決定する。ここで、各シーケンスの長さ、または各スロットの長さは、一つの優先度に対応する。
Nは2以上の正の整数である。PRACHは物理ランダムアクセスチャネルであり、PRACHは上りリンク・チャネルの一つの型である。
端末装置は、まず、N個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値より大きいかどうかを判定する。端末装置が、N個のPRACHの送信電力の合計が指定された電力閾値より大きいと判定する場合、端末装置は、まず、第一の時間期間において、N個のPRACHのそれぞれに対応する、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さを決定し、次いで、端末装置は、第一の時間期間におけるN個のPRACHのそれぞれに対応する、シーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
端末装置は、少なくとも次の二つの態様で、N個のPRACHの優先度を決定することができる。
第一の態様では、PRACHに対応するシーケンスのより短い長さが、PRACHのより高い優先度を示す。PRACHに対応するシーケンスの長さがより短い場合、PRACHに対応するTTIはより短く、そのことは、そのPRACHが枢要であることを示す。したがって、PRACHの優先度はより高い。たとえば、PRACH-AとPRACH-Bの両方が送られる必要がある。PRACH-Aに対応するシーケンスの長さはXであり、PRACH-Bに対応する配列の長さはYであり、XはYより小さい。この場合、PRACH-Aの優先度はPRACH-Bの優先度よりも高い。
第二の態様では、PRACHに対応するスロットのより短い長さまたはミニスロットのより短い長さが、PRACHのより高い優先度を示す。第五世代通信システムでは、スロットの長さは構成設定可能である。PRACHが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さがより短い場合、伝送時間の粒度はより細かくなり、ネットワーク装置は、そのPRACH上で、レイテンシーにより敏感な情報またはより重要な情報を伝送しうる。よって、PRACHが位置するスロットの長さまたはミニスロットの長さは、より短く設定され、PRACHの優先度はより高く、それにより、レイテンシーの恩恵をもたらすことのできるPRACHが好ましく送られることができ、それにより、システム伝送効率が改善される。たとえば、PRACH-JとPRACH-Eの両方が送られる必要がある。PRACH-Jが位置するスロットの長さは0.5msであり、PRACH-Eが位置するスロットの長さは0.125msである。この場合、PRACH-Eの優先度は、PRACH-Jの優先度よりも高い。本明細書におけるスロットは、ミニスロットであってもよく、または一つまたは複数のシンボルを含んでいてもよい。
ステップS72:N個のPRACHの優先度に基づいて、N個のPRACHのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。ここで、Nは2以上である。
端末装置がN個のPRACHの優先度を決定した後、端末装置の最大許容送信電力は、第一の時間期間においてN個のPRACHに送信電力を割り当てるのに十分でない可能性があるため、端末装置は、N個のPRACHの優先度の順序に基づいて、N個のPRACHの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
たとえば、端末装置は、第一の時間期間において四つのPRACH:PRACH-A、PRACH-B、PRACH-CおよびPRACH-Dもつとする。また、端末装置は、PRACH-Aが第一の優先度に対応し、PRACH-Bが第二の優先度に対応し、PRACH-Cが第三の優先度に対応し、PRACH-Dが第四の優先度に対応すると決定している。端末装置は、第一の時間期間における四つのPRACHの優先順位に基づいて四つのPRACHに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第二の優先度が第三の優先度よりも高く、第四の優先度が第二の優先度よりも高く、第一の優先度が第四の優先度よりも高いとする。端末装置がPRACH-Aに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合、端末装置はPRACH-Dに送信電力を割り当てる。端末装置が第一の時間期間においてまだ残りの送信電力をもつ場合、端末装置は、送信電力をPRACH-Bに割り当てる。この場合、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもたない場合、端末装置はPRACH-Cに送信電力を割り当てることができない。換言すれば、端末装置は、残りの送信電力がなくなるまで、優先度の高い順に諸チャネルに送信電力を割り当てる。
別の例では、端末装置は、PRACH-Aが第一の優先度に対応し、PRACH-BおよびPRACH-Cが第二の優先度に対応し、PRACH-Dが第三の優先度に対応することを決定しており、端末装置は、第一の時間期間における四つのPRACHの優先度に基づいて、四つのPRACHに送信電力を割り当てる。第一の優先度が第二の優先度よりも高く、第三の優先度が第二の優先度よりも高いとする。端末装置がPRACH-Aに送信電力を割り当てた後、端末装置が第一の時間期間において残りの送信電力をもつ場合、端末装置はPRACH-Dに送信電力を割り当てる。次いで、残りの送信電力がPRACH-BおよびPRACH-Cのすべての要件を満たすことができない場合、PRACH-BおよびPRACH-Cは同時に圧縮され、よって、総送信電力は電力閾値を超えない。
電力閾値は、第一の時間期間における端末装置の最大許容送信電力である。
図8に示される実施形態では、各シーケンスの長さ、または各スロットの長さ、または各ミニスロットの長さは、一つの優先度に対応する。端末装置は、N個のPRACHの優先度を、N個のPRACHに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定し、次いで、送信電力を、N個のPRACHの優先度に基づいて、N個のPRACHの前記少なくとも一つに割り当てて、送信電力が、第一の時間期間において高い優先度をもつ少なくとも一つのPRACHに好ましく割り当てられることを確実にする。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオにおいて、たとえば、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、第一のネットワーク装置と第二のネットワーク装置とを含み、端末装置が第一の時間期間において第一のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたず、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間において、端末装置によって送信される上りリンク・チャネルにおいて有用な情報を受信できない。結果として、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間に受信されたノイズのような無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報と誤って考え、その結果、第二のネットワーク装置のその後の情報復調プロセスにおけるエラーを生じさせる。
同様に、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、たとえば、少なくとも二つのセル・グループは第一のセル・グループと第二のセル・グループを含み、端末装置が第一の時間期間において第一のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたず、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報は、第一の時間期間において第二のセル・グループ上では受信できない。結果として、第二のセル・グループは、第一の時間期間において受信されたノイズのような無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報と誤って考え、その結果、第二のセル・グループのその後の情報復調プロセスにおけるエラーを生じさせる。
第二のネットワーク装置または第二のセル・グループのその後の情報復調プロセスにおいてエラーが発生するという問題を解決するために、本願の実施形態において、情報送信方法が提供される。
図9は、本願のある実施形態による情報送信方法のフローチャートである。図9に示される情報送信方法では、端末装置が、ネットワーク装置に指示情報を送信してもよく、それにより、指示情報に基づいて、ネットワーク装置は、端末装置が第一の時間期間においてそのネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知る。または、端末装置がセル・グループ上で指示情報を送ってもよく、それにより、指示情報に基づいて、セル・グループは、端末装置が第一の時間期間においてそのセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知る。こうして、ネットワーク装置またはセル・グループは、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信しない場合を適切に解決できる。この方法は、以下のステップを含む。
ステップS81:端末装置が、第一の時間期間において、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
Nは2以上の正の整数である。第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルは、少なくとも二つのネットワーク装置または少なくとも二つのセル・グループに対応し、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、少なくとも第一のネットワーク装置および第二のネットワーク装置を含み、前記少なくとも二つのセル・グループは、少なくとも第一のセル・グループおよび第二のセル・グループを含む。
端末装置が、第一の時間期間において、N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てることは、具体的には以下のステップを含みうる:端末装置は、まず、第一の時間期間におけるN個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの優先度を決定し、各サービス集合は一つの優先度に対応し、N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは、少なくとも一つのサービスを含む。次いで、端末装置は、N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てる。
端末装置が第一の時間期間においてN個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップについての技術的詳細については、図2ないし図5Aおよび図5Bに示される実施形態を参照されたい。詳細をここでは再び述べることはしない。
ステップS82:端末装置は第二のネットワーク装置に指示情報を送り、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルである;または、端末装置は第二のセル・グループ上で指示情報を送り、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルである。
前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルであるときは、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送信する;または、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルであるときは、端末装置は、第二のセル・グループ上で指示情報を送信することが理解されうる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオでは、ステップS82で述べた前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルは、第一の時間期間において端末装置によって送信されるすべての上りリンク・チャネルであるため、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。したがって、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送信する必要があり、それにより、第二のネットワーク装置は、指示情報に基づいて、第一の時間期間に上りリンク・チャネルが受信されないことを知ることができる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオでは、ステップS82で述べた前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルは、第一の時間期間において端末装置によって送信されるすべての上りリンク・チャネルであるため、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。したがって、端末装置は、第二のセル・グループに指示情報を送信する必要があり、それにより、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置が、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されないことを知ることができる。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオにおいて、指示情報は第二の時間期間を示す情報であり、第二の時間期間は、端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、指示情報は第二の時間期間を示す情報であり、第二の時間期間は端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
第二の時間期間は、第一の時間期間より長いか、またはそれに等しいことがありうることが理解されうる。端末装置が、第一の時間期間において、第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない、または第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しない場合、第一の時間期間の前または後に、第三の時間期間において、端末装置は、第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない、または第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しない。端末装置によって送信される指示情報は第一の時間期間のみを示してもよく、この場合には、第二の時間期間は第一の時間期間と等しくてもよい。または、端末装置によって送信される指示情報は、前記第一の時間期間と、前記第三の時間期間のような別の時間期間とを示してもよく、この場合には前記第二の時間期間は前記第一の時間期間よりも長い。
ギャップとは、端末装置が情報を送信しない時間区間または時間期間である。
任意的に、端末装置が第二のネットワーク装置に指示情報を送信する前に、本願のこの実施形態は、さらに、次のステップを含んでいてもよい:端末装置は、第二のネットワーク装置によって送信された第一のスケジューリング情報を受信し、第一のスケジューリング情報は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置にN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを送信するよう、端末装置をトリガーするために使用される。
第二のネットワーク装置は、第一のスケジューリング情報を前もって端末装置に送信し、端末装置は、第一のスケジューリング情報に基づいて、第一の時間期間においてN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを第二のネットワーク装置に送信することができる。端末装置が第二のネットワーク装置によって送信された第一のスケジューリング情報を受信した後、端末装置は、第一の時間期間の前に、第二のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第二のネットワーク装置に対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度が、第一のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度より低く、端末装置が第一の時間期間において第一のネットワーク装置に対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合は、端末装置は、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。
任意的に、端末装置が第二のセル・グループ上で指示情報を送信する前に、本願のこの実施形態は、さらに、次のステップを含んでいてもよい:端末装置が第二のセル・グループ上で第二のスケジューリング情報を受信し、第二のスケジューリング情報は、第一の時間期間において第二のセル・グループ上でN個の上りリンク・チャネルのうちの前記少なくとも一つを送信するよう端末装置をトリガーするために使用される。
第二のセル・グループは、第二のスケジューリング情報を前もって端末装置に送信し、それにより、端末装置は、該第二のスケジューリング情報に基づいて、第一の時間期間において第二のセル・グループ上で前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つを送信することができる。端末装置が第二のセル・グループによって送信された第二のスケジューリング情報を受信した後、端末装置は、第一の時間期間の前に、第二のセル・グループに対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルに送信電力を割り当てる。第二のセル・グループに対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度が第一のセル・グループに対応する少なくとも一つの上りリンク・チャネルの優先度より低く、端末装置が第一の時間期間において第一のセル・グループに対応する前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルにすべての送信電力を割り当てる場合、端末装置は、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたない。
図9に示される実施形態で、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオにおいて、端末装置が、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルであると判断するとき、そのことは、端末装置が、第一の時間期間において第二のネットワーク装置に対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたないことを示す。よって、端末装置は、第二のネットワーク装置に指示情報を送信する必要がある。それにより、指示情報に基づいて、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間において端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができ、第二のネットワーク装置は、指示情報を受信した後、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決することができる。このように、第二のネットワーク装置は、第一の時間期間におけるノイズを、端末装置によって第二のネットワーク装置に送信された上りリンク・チャネルとは考えず、第二のネットワーク装置のバッファが汚染されることを回避し、よって、上りリンク・チャネルが端末装置によって再送された後に第二のネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
図9に示される実施形態で、第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが前記少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオにおいて、端末装置が、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルであると判断するとき、そのことは、端末装置が、第一の時間期間において第二のセル・グループに対応する上りリンク・チャネルに割り当てられるべき残りの送信電力をもたないことを示す。よって、端末装置は、第二のセル・グループ上で指示情報を送信する必要がある。それにより、指示情報に基づいて、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、第一の時間期間において端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができ、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、指示情報を受信した後、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決することができる。このように、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置は、第一の時間期間におけるノイズを、端末装置によって第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置に送信された上りリンク・チャネルとは考えず、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、よって、上りリンク・チャネルが端末装置によって再送された後に第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
図10は、本願のある実施形態に基づく、さらに別の情報送信方法のフローチャートである。図10に示される実施形態は、図9に示される実施形態に対応する。図9に示される実施形態は、端末装置によって実行され、図10に示される実施形態は、ネットワーク装置またはセル・グループによって実行される。図10に示される実施形態において図9の内容と同じ内容については、図9に示される実施形態を参照されたい。
図10に示される情報送信方法において、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて、端末装置が、第一の時間期間においてネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができる、または、セル・グループは、指示情報に基づいて、端末装置が、第一の時間期間においてセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知ることができる。それにより、ネットワーク装置またはセル・グループは、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決することができる。図10に示す方法は、以下のステップを含む。
ステップS91:ネットワーク装置は、端末装置によって送信された指示情報を受信する。
指示情報は、第一の時間期間を示す情報である。第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが少なくとも二つのネットワーク装置に対応するシナリオでは、第一の時間期間は、端末装置がネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである。第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルが少なくとも二つのセル・グループに対応するシナリオでは、第一の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップである。
ステップS92:ネットワーク装置は、指示情報に基づいて、第一の時間期間を決定する。
ネットワーク装置が端末装置によって送信された指示情報を受信した後、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて第一の時間期間を決定し、それにより、ネットワーク装置は、第一の時間期間における情報をよりよく処理できる。
図10に示される実施形態では、ネットワーク装置が端末装置によって送信された指示情報を受信した後、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて前記第一の時間期間を決定する。それにより、ネットワーク装置は、指示情報に基づいて、端末装置が前記第一の時間期間においてネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないことを知る、または、セル・グループが、指示情報に基づいて、端末装置が前記第一の時間期間においてセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないことを知る。それにより、ネットワーク装置またはセル・グループは、指示情報に基づいて、第一の時間期間において上りリンク・チャネルが受信されない場合を適切に解決できる。
ネットワーク装置は、指示情報に基づき、複数の態様で第一の時間期間を決定する。いくつかの態様が下記で簡単に記述される。
第一の態様では、ネットワーク装置が指示情報に基づいて第一の時間期間を決定することは、次のステップを含んでいてもよい:ネットワーク装置が、ネットワーク装置によって受信された指示情報の中のターゲット時間期間に基づいて第一の時間期間を決定する。
第一の態様では、指示情報がターゲット時間期間を含むので、ネットワーク装置は、ターゲット時間期間に基づいて第一の時間期間を決定することができる。
たとえば、指示情報に含まれるターゲット時間期間は、サブフレーム0における0の識別子をもつミニスロット、またはサブフレーム1における1の識別子をもつスロットであるとする。本明細書におけるターゲット時間期間は、一つまたは複数のスロットまたは一つまたは複数のミニスロットである。
第二の態様では、ネットワーク装置が指示情報に基づいて第一の時間期間を決定することは、次のステップを含んでいてもよい:ネットワーク装置が、ネットワーク装置によって受信された指示情報および第二の時間期間に基づいて第一の時間期間を決定する。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間である。
第二の態様では、指示情報が時間オフセットおよび/または時間オフセット方向を含むとき、ネットワーク装置は、第二の時間期間、相対時間期間、および/または時間オフセット方向に基づいて第一の時間期間を決定してもよい。
任意的に、具体的態様1において、指示情報が時間オフセットおよび時間オフセット方向を含むとき、ネットワーク装置は、第二の時間期間、時間オフセット方向、および時間オフセットに基づいて第一の時間期間を決定することができる。
ネットワーク装置は、ネットワーク装置によって受信された指示情報および第二の時間期間に基づいて第一の時間期間を決定し、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間であり、指示情報は、時間オフセットおよび時間オフセット方向を含むことが理解されうる。
任意的に、第一の時間期間の長さは、あらかじめ定義されるか、または、より上位層の信号伝達を使って構成設定される、または、指示情報において通知される。
たとえば、第一の時間期間の長さは一つのミニスロットであり、指示情報は時間オフセットと時間オフセット方向を含むとする。時間オフセットは3つのミニスロットであり、時間オフセット方向は、第一の時間期間が第二の時間期間より前であるというものであり、ネットワーク装置が指示情報を受信する第二の時間期間は、サブフレーム2において識別子が7であるミニスロットであるとする。この場合、ネットワーク装置は、時間オフセット、時間オフセット方向、および第二の時間期間に基づいて、第一の時間期間が、サブフレーム2において識別子が4であるミニスロットであると決定することができる。
任意的に、具体的態様2において、指示情報が時間オフセットを含むとき、ネットワーク装置は、第二の時間期間および時間オフセットに基づいて第一の時間期間を決定することができる。
ネットワーク装置は、ネットワーク装置によって受信された指示情報、第一の規則、および第二の時間期間に基づいて第一の時間期間を決定することが理解されうる。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間であり、指示情報は時間オフセットを含み、第一の規則は時間オフセット方向である。
任意的に、第一の時間期間の長さは、あらかじめ定義されるか、または、より上位層の信号伝達を使って構成設定される、または、指示情報において通知される。
たとえば、指示情報は時間オフセットを含む。第一の時間期間の長さは一つのミニスロット、時間オフセットは4つのミニスロットであり、時間オフセット方向は第一の時間期間が第二の時間期間に続くというものであるとする。第一の規則は、より上位層の信号伝達を使って構成設定されてもよいし、あるいはあらかじめ定義されていてもよいし、あるいはあらかじめ記憶されていてもよい。ネットワーク装置が指示情報を受信する第二の時間期間は、サブフレーム2において識別子が1であるミニスロットである。この場合、ネットワーク装置は、時間オフセット、第一の規則、および第二の時間期間に基づいて、第一の時間期間がサブフレーム2において識別子が5であるミニスロットであると決定することができる。
任意的に、具体的態様3において、指示情報が時間オフセット方向を含むとき、ネットワーク装置は、第二の時間期間および時間オフセット方向に基づいて第一の時間期間を決定することができる。
ネットワーク装置は、ネットワーク装置によって受信された指示情報、第一の規則、および第二の時間期間に基づいて第一の時間期間を決定することが理解されうる。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間であり、指示情報は時間オフセット方向を含み、第一の規則は時間オフセットおよび長さである。
任意的に、第一の時間期間の長さは、あらかじめ定義されるか、または、より上位層の信号伝達を使って構成設定されるか、または、指示情報において通知される。
たとえば、指示情報は時間オフセット方向を含み、時間オフセット方向は、第一の時間期間が第二の時間期間より前であるというものである。第一の時間期間の長さは2つのミニスロットであり、時間オフセットは2つのミニスロットであるとする。第一の規則は、より上位層の信号伝達を使って構成設定されてもよいし、あるいはあらかじめ定義されていてもよいし、あるいはあらかじめ記憶されていてもよい。ネットワーク装置が指示情報を受信する第二の時間期間は、サブフレーム1において識別子が0であるミニスロットである。この場合、ネットワーク装置は、時間オフセット方向、第一の規則、および第二の時間期間に基づいて、第一の時間期間が、サブフレーム0において識別子が26および27であるミニスロットであると決定することができる。一つのサブフレームは28個のミニスロットを含むとする。
任意的に、ステップS92の後、本願のこの実施形態はさらに、次のステップを含んでいてもよい:第一の時間期間が第二の時間期間に先行するときは、ネットワーク装置は、第一の時間期間において受信された端末装置の上りリンク情報をクリアする。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間である。
第一の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップ、または端末装置がネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間、またはネットワーク装置が第二のセル・グループ上で指示情報を受信する時間期間である。第一の時間期間が第二の時間期間に先行する場合、そのことは、ネットワーク装置が、第一の時間期間において受信されたノイズ等の無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報であると誤って認識することを示す。よって、ネットワーク装置は、第一の時間期間において受信された端末装置の上りリンク情報をクリアする必要がある、すなわち、ネットワーク装置は、第一の時間期間において受信されたノイズ等の無用な情報をクリアする。このように、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、結果として、上りリンク・チャネルが端末装置により再送された後、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
任意的に、ステップS92の後、本願のこの実施形態は、次のステップを含んでいてもよい:第一の時間期間が第二の時間期間に続く場合、ネットワーク装置は、第一の時間期間においては端末装置の上りリンク情報を受信することをスキップする。ここで、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間である。
第一の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップ、または端末装置がネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は、ネットワーク装置が指示情報を受信する時間期間、またはネットワーク装置が第二のセル・グループ上で指示情報を受信する期間である。第一の時間期間が第二の時間期間に続く場合、そのことは、第一の時間期間においてネットワーク装置がまだノイズ等の無用な情報を受信していないことを示し、ネットワーク装置は、第一の時間期間において受信されたノイズ等の無用な情報を、端末装置によって送信された上りリンク・チャネルにおける有用な情報であると誤って考えない。よって、ネットワーク装置が、第一の時間期間においてノイズ等の無用な情報を受信することを防止するために、ネットワーク装置は、第一の時間期間においては端末装置の上りリンク情報を受信することをスキップしてもよい。このように、第二のセル・グループのバッファまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置のバッファが汚染され、結果として、上りリンク・チャネルが端末装置により再送された後、第二のセル・グループまたは第二のセル・グループに対応するネットワーク装置によって正常に受信できない場合が回避され、それによりシステム資源効率を改善する。
図11は、本願のある実施形態による端末装置の概略図である。図11は、図2ないし図4に対応する装置実施形態である。図2ないし図4の内容と同じ図11の内容については、図2ないし図4に対応する実施形態を参照されたい。図11を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
N個の上りリンク・チャネルの優先度を、第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、前記N個の上りリンク・チャネルに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記N個の上りリンク・チャネルの優先度に基づいて、前記N個の上りリンク・チャネルの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュール11と;
前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルを送信するよう構成された送信モジュール12。
任意的に、処理モジュールは具体的には:前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルの送信電力の和が指定された電力閾値より大きいことを判別した後、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応する前記サービス集合に基づいて決定するよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールはさらに、前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合を決定するよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールは具体的には:各サービス集合の優先度を決定し、前記N個の上りリンク・チャネルの優先度を、前記第一の時間期間における前記N個の上りリンク・チャネルのそれぞれに対応するサービス集合の優先度に基づいて決定するよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールは具体的には:前記N個の上りリンク・チャネルにおけるL個の上りリンク・チャネルが同じサービス集合に対応しているとき、前記同じサービス集合について指定された原則に従って、前記L個の上りリンク・チャネルの優先度を決定するよう構成されてもよく、NはL以上であり、Lは2以上である。
任意的に、処理モジュールはさらに、同じサービス集合について指定された原則を決定するよう構成されてもよい。
任意的に、一つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネルPRACHが、前記第一の時間期間にさらに含まれる。処理モジュールはさらに、前記PRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるよう構成されてもよい。処理モジュールは具体的には、前記少なくとも一つのPRACHへの割り当て後に残る送信電力を使って、前記N個の上りリンク・チャネルの前記少なくとも一つに送信電力を割り当てるよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールは具体的には:各PRACHに対応するサービス集合に基づいてPRACHの優先度を決定し;PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるよう構成されてもよい。
任意的に、処理モジュールは具体的には:各PRACHに対応するシーケンスの長さまたはスロットの長さに基づいてPRACHの優先度を決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;PRACHの優先度に基づいて、前記PRACHのうちの前記少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップとを実行するよう構成されてもよい。
端末装置の処理モジュール11は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、端末装置の送信モジュール12は送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
図12は、本願のある実施形態による別の端末装置の概略図である。図12は、図6に対応する装置実施形態である。図6の内容と同じ図12の内容については、図6に対応する実施形態を参照されたい。図12を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における前記N個のPRACHのそれぞれに対応するサービス集合に基づいて決定するステップであって、各サービス集合は一つの優先度に対応し、PRACHに対応するサービス集合の少なくとも一つは少なくとも一つのサービスを含む、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHの少なくとも一つに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュール21と;
前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において、前記少なくとも一つのPRACHを送信するよう構成された送信モジュール22。
端末装置の処理モジュール21は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、端末装置の送信モジュール22は送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
図13は、本願のある実施形態によるさらに別の端末装置の概略図である。図13は、図8に対応する装置実施形態である。図8の内容と同じ図13の内容については、図8に対応する実施形態を参照されたい。図13を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
N個のPRACHの優先度を、第一の時間期間における該N個のPRACHのそれぞれに対応するシーケンスの長さ、またはスロットの長さ、またはミニスロットの長さに基づいて決定するステップであって、各シーケンスの長さまたは各スロットの長さが一つの優先度に対応する、ステップと;前記N個のPRACHの優先度に基づいて、前記N個のPRACHのうちの少なくとも一つのPRACHに送信電力を割り当てるステップであって、Nは2以上である、ステップとを実行するよう構成された処理モジュール31と;
前記少なくとも一つのPRACHに割り当てられた送信電力に基づいて、前記第一の時間期間において、前記少なくとも一つのPRACHを送信するよう構成された送信モジュール32。
端末装置の処理モジュール31は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、端末装置の送信モジュール32は送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
図14は、本願のある実施形態によるさらに別の端末装置の概略図である。図14は、図9に対応する装置実施形態である。図9の内容と同じ図14の内容については、図9に対応する実施形態を参照されたい。図14を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
第一の時間期間において前記N個の上りリンク・チャネルのうちの少なくとも一つに送信電力を割り当てるよう構成された処理モジュール41と;
第二のネットワーク装置に指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが前記第一のネットワーク装置に送信される上りリンク・チャネルである、ステップ;または第二のセル・グループ上で指示情報を送信するステップであって、前記少なくとも一つの上りリンク・チャネルのそれぞれが第一のセル・グループ上で送信される上りリンク・チャネルである、ステップを実行するよう構成された送信モジュール42。
Nは2以上である。前記指示情報は、第二の時間期間を示す情報である。第二の時間期間は、端末装置が第二のネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または、第二の時間期間は、端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップであり、第二の時間期間は前記第一の時間期間を含む。
第一の時間期間における端末装置のN個の上りリンク・チャネルは、少なくとも二つのネットワーク装置または少なくとも二つのセル・グループに対応し、前記少なくとも二つのネットワーク装置は、少なくとも第一のネットワーク装置および第二のネットワーク装置を含み、前記少なくとも二つのセル・グループは、少なくとも第一のセル・グループおよび第二のセル・グループを含む。
端末装置の処理モジュール41は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよく、端末装置の送信モジュール42は送信器またはトランスミッターのようなコンポーネントであってもよい。
図15は、本願のある実施形態によるネットワーク装置の概略図である。図15は、図10に対応する装置実施形態である。図10の内容と同じ図15の内容については、図10に対応する実施形態を参照されたい。図15を参照すると、端末装置は、以下のモジュールを含む:
端末装置によって送信された指示情報を受信するように構成された受信モジュール51であって、前記指示情報は第一の時間期間を示す情報であり、前記第一の時間期間は、前記端末装置が前記ネットワーク装置に上りリンク・チャネルを送信しない送信ギャップである、または前記第一の時間期間は、前記端末装置が第二のセル・グループ上で上りリンク・チャネルを送信しないギャップである、受信モジュールと;
前記指示情報に基づいて前記第一の時間期間を決定するよう構成された処理モジュール52。
ネットワーク装置の受信モジュール51は受信器または送信器のようなコンポーネントであってもよく、処理モジュール52は、プロセッサまたはコントローラのようなコンポーネントであってもよい。
図16は、本願のある実施形態によるネットワーク装置の可能な概略的な構造図である。ネットワーク装置は、送信器/受信器1001、コントローラ/プロセッサ1002、メモリ1003、および通信ユニット1004を含む。送信器/受信器1001は、上記の諸実施形態において、ネットワーク装置と端末装置との間の情報の送受信をサポートするように構成される。コントローラ/プロセッサ1002は、端末装置と通信するためのさまざまな機能を実行する。
上りリンク上では、端末装置からの上りリンク信号は、アンテナを使用することによって受信され、受信器1001によって復調され、さらに、コントローラ/プロセッサ1102によって処理されて、端末装置によって送信されたサービス・データおよび信号伝達情報を復元する。下りリンクでは、サービス・データおよび信号伝達メッセージは、コントローラ/プロセッサ1002によって処理され、送信器1001によって復調されて下りリンク信号を生成し、下りリンク信号は、アンテナを使って端末装置に送信される。メモリ1003は、ネットワーク装置のプログラム・コードおよびデータを記憶するよう構成される。通信ユニット1004は、他のネットワーク・エンティティと通信する際にネットワーク装置をサポートするよう構成される。
図16は、単にネットワーク装置の単純化された設計を示したものであることが理解されうる。実際の応用では、ネットワーク装置は、任意の量の送信器、受信器、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニット等を含むことができる。
図17は、本願のある実施形態による端末装置の可能な設計上の構造の簡略化した概略図である。端末装置は、送信器1101、受信器1102、コントローラ/プロセッサ1103、メモリ1104、およびモデム・プロセッサ1105を含む。
送信器1101は、出力サンプリングを(たとえばアナログ変換、フィルタリング、増幅、およびアップコンバージョンなどを通じて)調整し、上りリンク信号を生成する。上りリンク信号は、アンテナを使って、上記の実施形態におけるネットワーク装置に送信される。下りリンクでは、アンテナは、上記の実施形態におけるネットワーク装置によって送信される下りリンク信号を受信する。受信器1102は、アンテナから受信された信号を(たとえばフィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン、およびデジタル化などを通じて)調整し、入力サンプリングを提供する。モデム・プロセッサ1105では、エンコーダ1106が、上りリンク上で送信されるべきサービス・データおよび信号伝達メッセージを受け取り、サービス・データおよび信号メッセージを(たとえばフォーマット、エンコード、およびインターリーブなどを通じて)処理する。変調器1107が、エンコードされたサービス・データおよびエンコードされた信号伝達メッセージを(たとえばシンボル・マッピングおよび変調などを通じて)処理し、出力サンプリングを提供する。復調器1109は、入力サンプリングを(たとえば復調を通じて)処理し、シンボル推定を提供する。デコーダ1108は、シンボル推定を(たとえばインターリーブ解除およびデコードを通じて)処理し、端末装置に送られるべきデコードされたデータおよびデコードされた信号伝達メッセージを提供する。エンコーダ1106、変調器1107、復調器1109、およびデコーダ1108は、複合的なモデム・プロセッサ1105によって実装されてもよい。これらのユニットは、無線アクセス・ネットワークにおいて使用される無線アクセス技術に基づく処理を実行する。
メモリ1104は、端末装置のプログラム・コードおよびデータを記憶するよう構成される。コントローラ/プロセッサ1103は、上記の諸実施形態における任意の一つまたは複数の上りリンク・チャネル電力割り当て方法における端末装置による動作プロセスを実行することにおいて、端末装置をサポートするよう構成される。