JP2020201253A - 保護用圧力機構を有する圧力センサアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力スパイク等による損傷からの所望のレベルの保護を提供するような圧力センサアセンブリを提供する。【解決手段】本体32に支持体40が接続され、支持体40に基板72が接続される。支持体40は、チャネル44を含み、基板72は、外部源から流体を受け取って流体を膜36へ誘導するためのチャネル76を含む。基板ベース部材82内の開口84に入る外部流体からの圧力スパイクの伝達を軽減するために、支持体40または基板72のうちの一方または両方に圧力軽減要素が配置される。一例では、圧力軽減要素は、基板壁部材78内にチャンバ88および92ならびにチャネル90を備える。【選択図】図3

Description

本明細書に開示する圧力センサアセンブリは、監視されている外部源からの気体または流体と連通するセンサ膜またはダイヤフラムを備える圧力センサに関し、より詳細には、高圧スパイクなどの過渡的な流体圧力事象によって引き起こされる損傷からの改善された程度の保護を提供する圧力センサに関する。
圧力センサが流体流連通する外部源からの流体の圧力を測定または監視するための圧力センサアセンブリまたは圧力センサの使用は、当技術分野では知られている。従来の圧力センサアセンブリは、流体に接触するダイヤフラムまたは膜(membrane)を備え、ダイヤフラムまたは膜は、流体の圧力を、流体圧力がかかったときダイヤフラムの応力または変位に変換する目的で薄壁構造を有するように構成される。典型的には、そのような圧力センサは、外部源から流体を受け取るためのポートまたは開口を有し、流体は、圧力センサ内でダイヤフラムまたは膜へ伝達され、1つまたは複数の検出素子がダイヤフラムに接続されて、ダイヤフラムの動きに関するデータの測定または取得/信号の受信を行い、それによって流体圧力を判定する。
そのような従来の圧力センサに伴う問題は、測定されている流体が、高圧の過渡的事象、たとえば圧力スパイクを生成することが可能な外部源からくる可能性があり、そのような圧力は、圧力ダイヤフラムまたは膜へ伝達されると、設計圧力の範囲外になり、それによって圧力ダイヤフラムまたは膜に損傷を引き起こす可能性があり、すなわちダイヤフラムまたは膜がその設計降伏点を超えて曲がり、圧力センサを恒久的に損傷するおそれがあることである。
そのような問題を考慮して、当技術分野でスナバデバイスと呼ばれる付属デバイスが開発され、外部流体源と圧力センサとの間に配置される補助デバイスとして構築されてきた。そのようなスナバデバイスは、ダイヤフラム、小型のオリフィスもしくは制限器、または自由に動く管材の形態であり、過渡的な流体圧力事象の衝撃波を軽減して圧力センサに入る前に衝撃波を低減または軽減するように動作する。しかし、そのような補助スナバデバイスは外部デバイスであるため、圧力センサの全体的なパッケージングコストおよびサイズが増し、たとえば車両のエンジンまたはパワートレイン部材とともに使用されるときなど、設置された圧力センサの取付けのための空間が少なくて貴重である最終使用用途に適さない可能性がある。
したがって、過渡的な流体圧力事象、たとえば圧力スパイクによる損傷からの所望のレベルの保護を提供するように圧力センサアセンブリが構築されることが望ましい。さらに、そのような圧力センサアセンブリは、パッキングおよび配置の目的で、圧力センサアセンブリの全体的なサイズを増すことなくそのような保護を提供し、上述した外部スナバデバイスまたは他の外部デバイスの必要を回避するように構築されることが望ましい。さらに、そのような圧力センサアセンブリは、センサと、センサが接続される外部デバイス、たとえば圧力感知のために外部流体を伝送するデバイスとの間に存在する熱膨張係数特性の差を軽減するように構築されることが望ましい。
本明細書に開示する圧力センサアセンブリは、概して、感知膜を備えるセンサ本体を備え、感知膜は、外部源からの流体を膜と連通させ、流体の圧力を判定するために本体内に配置されている。センサアセンブリは、本体に接続された支持体をさらに備え、支持体は、流体を受け取るために支持体を通って延びるチャネルを備え、チャネルは、膜と流体流連通している。支持体に基板が接続され、基板は、外部源からの流体を受け取るために基板を通って延びるチャネルを備え、流体は、基板を通って支持体へ伝送される。
一例では、支持体は、支持体の熱膨張係数と基板に接続された外部流体源の熱膨張係数との間の熱膨張係数を有する材料から形成されている。一例では、センサ本体は、シリコンから形成され、基板は、セラミック材料から形成されている。基板のチャネルまたは支持体のチャネルのうちの一方が、外部源からセンサ膜への気体または流体の圧力スパイクの伝達を軽減するための圧力軽減要素または機構を備える。一例では、基板は、圧力軽減機構を形成するようにともに接合されたいくつかのセラミック要素を備える。一例では、圧力軽減機構は、容積拡大部を備える。一例では、圧力軽減機構は、チャネルに配置された可動部材を備える。
一例では、圧力軽減機構は、チャネルに配置された多孔質部材を備える。一例では、圧力軽減機構は、支持体または基板を通って動くときにチャネルの2つ以上の方向変化を含む。一例では、圧力センサアセンブリは、基板に接続されたプリント回路基板をさらに備えることができる。
本明細書に開示する圧力センサアセンブリによって監視されている外部流体の圧力スパイクを軽減する方法は、外部源からの流体を、基板を通って延びるチャネルを有する基板内へ誘導することを含むことができる。次いで流体は、基板からセンサ本体へ伝送され、流体はセンサ本体に入り、膜に接触する。一例では、センサ本体と基板との間に支持体が介在する。圧力アセンブリの内部にあってセンサ本体膜の上流に位置決めされた圧力軽減機構を通るように流体を誘導することによって、圧力センサアセンブリ内の流体の高圧スパイクが軽減される。
本明細書に開示する圧力センサアセンブリについて、添付の図を参照しながら例として次に説明する。
従来技術の圧力センサアセンブリの断面側面図である。 本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリの断面側面図である。 本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリの断面側面図である。 本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリの断面側面図である。 本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリの断面側面図である。 本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリの断面側面図である。 本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリの断面側面図である。 図7の例示的な圧力センサアセンブリの斜視側面図である。 本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリの断面側面図である。
以下、圧力センサアセンブリの実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。添付の図面では、同様の参照番号が同様の要素を指す。しかし、本明細書に開示する圧力センサアセンブリまたは圧力センサは、多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載する実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、逆にこれらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全になり、圧力センサアセンブリの概念を当業者へ十分に伝えるために提供される。
本明細書に開示する圧力センサアセンブリまたは圧力センサは、概して、支持体および基板に接続されたセンサ本体を備え、センサアセンブリの支持体または基板のうちの1つまたは複数は、圧力測定/監視のために圧力センサに入る流体の過渡的な気体または流体圧力事象に起因する衝撃波を軽減するように構成されたチャネルなどの形態の一体の圧力軽減要素または機構を含むように特別に設計される。一例では、本明細書に開示する圧力センサは、外部デバイスの流体の圧力を監視または測定し、コントローラ、プロセッサなどの遠隔デバイスへ圧力信号を送るための微小電気機械システム(MEMS)圧力センサの形態で構成される。
本明細書に開示する圧力センサの特徴は、内蔵/一体の流体衝撃軽減機構を備えるように構築され、それによって外部のスナバなどを使用する必要を未然に防き、それに伴う上述した欠陥を回避することである。本明細書に開示する圧力センサアセンブリは、気体または流体のサービスで使用することができることを理解されたい。そのようなアセンブリのさらなる特徴は、普通なら膜に直接届きうる流体中に存在する粒子によって引き起こされる可能性のある損傷から保護する助けとなるように構築することができることである。
図1は、シリコンセンサ本体12を備える従来技術のMEMS圧力センサ10を示し、シリコンセンサ本体12は、従来の方法によって底面14に沿ってガラス支持体16に取り付けられ、または他の方法で接合される。支持体16は、外部流体源への圧力センサの取付けが、そのような介在する取付けを強化するように構成されたさらなるアセンブリまたはハウジング(図示せず)を使用して容易に監視または測定されるように構成される。この例は、ガラスから形成された頂部カバー18を含み、頂部カバー18は、従来の方法によってセンサ本体12の上面20に取り付けられ、または他の方法で接合される。センサ本体は、内部チャンバ22と、内部チャンバの一方の端部に沿って配置された膜またはダイヤフラム24とを含み、膜またはダイヤフラム24は、膜またはダイヤフラム24に流体圧力がかかることに応答して動くように構成される。
外部源からの流体は、一定の直径の開口26を通って圧力センサ10に入る。開口26は、支持体16を通過し、センサ本体の内部チャンバ22との連続した隠されていない流体流連通を提供する。圧力センサに入る流体の圧力が変化すると、膜またはダイヤフラム24が動かされる。頂部カバー18は、知られている基準容積を提供するチャンバ28を含み、流体圧力の変化に起因するダイヤフラムまたは膜の動きにより、基準容積が変化し、これらの変化は、そこから流体容積圧力を判定する目的で監視および測定される。そのような圧力センサは、流体圧力に応答したセンサの特性の変化に応答して出力信号を提供する目的で膜またはセンサの他の部分に接続することができる圧電抵抗素子などの電気圧力感知素子を備える。
図1に示すそのような従来技術のMEMS圧力センサは、ダイヤフラムまたは膜の画定された流体圧力条件および降伏条件の範囲内で動作するように設計された感知ダイヤフラムまたは膜を備える。過渡的な流体高圧事象またはスパイク中など、圧力センサが受ける流体圧力が画定された条件の範囲外になった場合、ダイヤフラムまたは膜が裂けたり他の形で損傷したりする可能性があり、それによって圧力センサが使用不能になるおそれがある。そのような従来技術の圧力センサ10では、圧力センサに入る流体は、支持体の開口26を通って圧力センサの内部チャンバ22に直接入り、ダイヤフラムまたは膜24に接触する。
基板の開口からセンサ本体の内部チャンバへ移動する容積がわずかに増大するが、そのような容積の変化は、そのような過渡的な流体高圧スパイクからダイヤフラムにかかる衝撃の影響を軽減または相殺するには十分でない。簡単に上述したように、従来技術の圧力センサのそのような制限に対処するために、外部のスナバデバイスが使用されており、そのようなスナバデバイスは、外部流体源とMEMS圧力センサとの間に介在する。
図2は、本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリ30を示す。一例では、圧力センサは、内部空洞34を有するセンサ本体32を備えるMEMSセンサであり、空洞の一方の端部に膜36が位置し、空洞は、膜から空洞開口に向かって外方へ動くにつれて先細りする円錐形の形状を有する。センサ本体32の上に頂部カバーまたは上部支持体38が配置され、膜36を覆うように位置決めされる。センサ本体32の下面42に支持体40が接続され、支持体40は、支持体40を通って延びる開口または空洞44を含み、空洞44は、センサ本体から離れる方へ動くにつれて外方へ先細りする円錐形の構成を有する。支持体開口は、センサ本体の空洞34と位置合わせされて、支持体開口とセンサ本体の空洞34との間の流体輸送を容易にする。
支持体40の下面48に第1の基板46が取り付けられ、第1の基板46は、第1の支持体から支持体とは反対側の入口ポート52まで延びる容積拡大チャンバ50を含む。第1の基板46は、支持体に取り付けられた側壁54を含み、側壁54は、支持体から支持体下面48の外周に沿って延び、容積拡大チャンバは、基板側壁内に画定される。入口ポート52は、基板側壁に接続する基板ベース部54を通って配置される。第1の基板46の下面58に第2の基板56が取り付けられ、第2の基板56は、第2の基板56を通って延びる通路60を含み、通路60は、第1の基板の入口ポート52と位置合わせされる。一例では、第1の基板の入口ポート52は、第2の基板の通路60に比べて低減された直径を有するサイズである。
この例の圧力センサアセンブリの全体的な構造は、流体が第2の基板を通ってセンサ本体まで圧力センサアセンブリ内を進むことを容易にするように構成される。直径が低減された第1の基板の入口ポート52および第1の基板の容積拡大チャンバ50の機構は、センサアセンブリに入ってセンサ本体の膜36へ進む圧力流体のスパイク作用を軽減するようにともに動作する。
一例では、センサ本体は、シリコンから形成することができ、たとえば単結晶シリコンまたは他の好適なシリコンの形態のシリコンウェーハとして提供することができる。支持体40は、センサ本体を形成するために使用される材料に類似した熱膨張係数を有する材料から形成することができる。一例では、支持体は、化学的に不活性でありかつセンサ本体に接合することができる、シリコンまたはガラスもしくはPYREXなどの他の材料を含む群から選択することができる。
一例では、支持体40は、ガラスから形成される。圧力センサの頂部カバーまたは上部支持体38は任意選択であり、上述した支持体40と同じタイプの材料から形成することができ、センサ本体に取り付けられまたは接合される。上部支持体38は、基準容積を提供するように構成された内部チャンバ62を含む。支持体40内の開口は、機械加工、エッチング、成形などの従来の方法によって形成することができる。
この例示的な圧力センサアセンブリ30の特徴は、流体圧力スパイク軽減機構が、機械加工プロセス、エッチングプロセス、堆積プロセスなどによって形成されたアセンブリの一体部分であることである。第1の基板46および第2の基板56は、センサ本体に取り付けることができ、好適な接着材料、ガラスフリットなどによる従来の技法によって支持することができる。第1の基板および第2の基板は、同じ材料から形成しても異なる材料から形成してもよい。
一例では、第1の基板および/または第2の基板は、支持体の熱膨張係数と、外部流体を提供するために第2の基板が取り付けられた外部デバイスの熱膨張係数との間の熱膨張係数を有する材料から形成することができ、それによって支持体とそのような外部デバイスとの間の熱膨張特性の遷移を提供して、動作中にセンサアセンブリに損傷を引き起こす可能性のある熱膨張の不整合を低減または解消するように作用することができる。一例では、第1の基板および/または第2の基板は、同じ材料から形成しても異なる材料から形成してもよく、その材料は、ガラスまたはセラミック材料を含むことができる。一例では、第2の基板は、酸化アルミニウム(Al)などのセラミック材料から形成される。特定のタイプのセラミック材料について開示したが、上述した所望の熱膨張遷移機構を提供する他のタイプのセラミック材料を使用することもできることを理解されたい。
図3は、内部空洞34および膜36を有するセンサ本体32と、頂部カバーまたは支持体38と、図2に示す上記の支持体に類似している支持体40とを有する本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリ70を示す。この例では、支持体40の下面74に基板72が取り付けられ、基板72は、いくつかの基板部材から形成される。この例では、支持体に第1の基板部材75が取り付けられ、第1の基板部材75は、第1の基板部材75を通る通路76を含み、通路76は、支持体内の開口44と位置合わせされ、開口44と流体流連通する。第1の基板部材75の下面部分に外周に沿って基板壁部材78が取り付けられ、それによってそのような基板壁部材78内に内部チャンバ80が画定される。基板壁部材78の下面部分に基板ベース部材82が取り付けられ、基板ベース部材82は、基板ベース部材82を通って延びる入口開口84を含む。
入口開口84の一方の側で、基板ベース部材82に基板中心部材96が取り付けられ、開口の上に位置決めされて、入口開口84を通って基板72に入る流体を、基板中心部材96の一方の側に位置決めされた第1のチャンバ空洞88内へそらす。図3に示すように、第1のチャンバ空洞88内の流体は、基板中心部材96と第1の基板部材75との間に画定された水平の通路90を通過して第2のチャンバ空洞92に入ることができる。
基板中心部材96は、第1の基板部材75を通る通路76を部分的にふさぐように位置決めされ、したがって高圧スパイク状態になった場合、第1の基板の通路76に対する基板ベース部材の入口開口84の位置決めと、基板ベース部材の入口開口84と第1の基板の通路76との間の基板中心部材96の配置位置とを組み合わせたことによって提供される流体経路方向の変化に加えて、第1のチャンバ空洞および第2のチャンバ空洞のうちの一方または両方によって提供される拡大された容積によって、基板に入る流体を軽減することができる。
この例では、上述したように、たとえば接着接合、ガラスフリットなどによって、基板72を形成する異なる基板部材をともに連結することができる。一例では、基板部材は、組立て前に基板にガラスをスクリーン印刷し、次いで基板部材を組み立てて、基板部材をともに接合するのに有用な高温にアセンブリをさらすことによってともに連結される。一例では、異なる基板部材はすべて、上述したものと同じタイプの材料から形成することができ、または支持体と基板に取り付けられた外部流体を提供するデバイスとの間の所望の熱膨張緩衝および遷移機能を提供する目的で異なる熱膨張特性を有する材料から形成することができる。
図4は、内部空洞34および膜36を有するセンサ本体32と、頂部カバーまたは支持体38と、図2に示す上記の支持体に類似している支持体40とを有する本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリ100を示す。この例では、支持体40の下面104に基板102が取り付けられる。図3に示す上記の例とは異なり、この例の基板102は、複数の基板層の積層構造の形態で提供されたものである。一例では、基板102は、焼結プロセス中に形成されるLTCCまたはHTCCなどの多層セラミック材料の形態で提供することができる。異なる層は、所望の圧力スパイク軽減機構を提供するように構成することができる。この例では、第1の層106は、支持体40に付着するように構成され、第1の層106を通る開口108を有し、開口108は、支持体開口44と流体流連通する。
第1の層は外方へ延びて、支持体内の容積拡大空洞またはチャンバ112の形成を可能にする外壁110を提供する。第1の層106の下面に第2の層114が接合され、同一に構成される。いくつかの基板側壁層116が、層106および114と同じ外側寸法を有するように構成され、開口108から径方向外方へ延びるチャンバ112を形成する目的で低減された壁厚さを有する。基板側壁層116のうちの最後の層に基板ベース層118が取り付けられ、基板ベース層118は内方へ延びて、チャンバを画定し、基板102の入口開口120を形成する。このように構成された多層基板構造は、構造内に形成されて基板入口開口120と基板開口108との間に位置決めされた容積拡大チャンバ112を通る圧力スパイク軽減機構を提供するように動作する。
一例では、基板入口開口120および基板開口108はまた、互いから軸方向にずれており、ある程度の流体圧力スパイクの軽減を提供するように動作する。
図5は、内部空洞34および膜36を有するセンサ本体32と、頂部カバーまたは支持体38と、図2に示す上記の支持体に類似している支持体40とを有する本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリ150を示す。この例では、支持体40に基板152が取り付けられる。この例では、基板152は、支持体下面に取り付けられた基板頂部部材154を備え、基板頂部部材154は、基板頂部部材154を通る通路156を含み、通路156は、支持体開口44に類似したサイズである。基板頂部部材に外周に沿って基板壁部材158が取り付けられ、基板壁部材158は、基板頂部部材から下方へ延び、それによって壁部材内に画定された容積拡大空洞またはチャンバ160を提供し、チャンバ160は、基板通路156および支持体開口44と流体流連通する。
空洞160内に多孔質材料162が配置され、多孔質材料162は、多孔質材料162内に配置された様々な不規則または規則的なチャネルを有し、基板を通ってベース部分164から支持体40への流体の流れを可能にするが、単一の画定された流れ経路は存在しない。一例では、多孔質材料は、セラミック材料とすることができるが、類似の特徴および特性を有する他の材料を使用することもできる。別法として、単一の多孔質部材を使用して基板空洞を充填する代わりに、複数の切片で空洞を充填することもでき、複数の切片は、組み合わせると、複数の不規則または規則的な流体流通路を提供するように同様に機能する多孔質複合物を形成するようにともに動作する。この例では、基板空洞内に配置された多孔質部材は、流体が基板152を通過すると流体圧力スパイクを軽減するように動作する。
この例では多孔質部材または材料の使用について説明してきたが、そのような多孔質部材または材料の使用は、センサ膜に到達する前に流体圧力スパイクを軽減する所望の作用に寄与する目的で、本明細書に開示する他の例示的な圧力センサアセンブリとともに使用することもできることを理解されたい。
図6は、内部空洞34および膜36を有するセンサ本体32と、頂部カバーまたは支持体38とを有する本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリ200を示す。この例では、ウェーハレベルの処理後にセンサ本体に支持体202が取り付けられ、それによってより大きいサイズの支持体の使用が可能になる。この例では、支持体は、開口206を有する頂部区間204を備えるように構成され、開口206は、頂部区間204を通るように配置され、センサ本体開口208と位置合わせされ、センサ本体開口208と類似の直径を有する。センサ本体の下面には、支持体の頂部区間が取り付けられる。支持体は壁区間212を含み、壁区間212は、頂部区間から下方へ延びて、支持体202内に容積拡大空洞またはチャンバ214を画定する。
センサ本体のウェーハレベルの形成後に支持体を形成することの特徴は、圧力スパイク軽減機能を提供するように動作することができるより大きい規模の支持体の使用が可能になることである。支持体の壁区間は、ベース部分216に沿って基板218に取り付けられる。この例では、基板218は、チャンバ214に比べてサイズが低減された流体入口開口220を有し、流体入口開口220は、支持体開口206と位置合わせして位置決めされているが、所望される場合、圧力スパイク軽減機能に寄与するために、流体入口開口220を支持体開口からずらすこともできる。支持体は、センサ本体に取り付けることができ、支持体は、上記で開示した当技術分野では知られている接着または他の接合材料または技法によって、基板に取り付けることができる。
一例では、基板は、ガラスから形成され、基板は、上記で論じた所望の熱膨張緩衝作用を提供するために、セラミック材料から形成される。別の例では、ガラス支持体は、陽極接合を使用することによってセンサ本体に接合することができ、それによって接着剤などを使用することなく、ガラス支持体とセンサ本体との間に所望の接合を提供することができる。そのような例では、セラミック基板は、上述したガラス接合を使用することによって取り付けられるはずである。
図7は、内部空洞34および膜36を有するセンサ本体32と、頂部カバーまたは支持体38とを有する本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリ300を示す。この例では、センサ本体の下面に基板302が取り付けられており、基板302は、センサ本体よりかなり大きい外側寸法を有するサイズである。一例では、基板は、本体から離れて下方へ延びる厚さを有し、基板内に多方向の通路306を含み、通路306は、基板の底面310から延びる入口開口308から、センサ本体開口と流体流連通する基板の反対側の出口開口312まで延びる。一例では、基板通路306は、入口開口308と出口開口312との間に延びる5つの区間を含む。
通路の第1の区間316は、入口開口308から延び、基板内で水平に入口開口308に対して約90度に向けられ、通路の第2の区間318まで延び、通路の第2の区間318は、第1の区間316に対して約90度に向けられる。
通路の第3の区間320は、通路の第2の区間318から延び、通路の第2の区間318に対して約90度に向けられる。通路の第4の区間322は、通路の第3の区間320から延び、通路の第3の区間320に対して約90度に向けられる。通路の第5の区間324は、通路の第4の区間322から延び、通路の第4の区間322に対して約90度に向けられ、出口開口312まで延び、出口開口312は、通路の第5の区間に対して約90度に向けられる。このように構成されると、入口開口308、出口開口312、通路の第2の区間318、および通路の第4の区間322はそれぞれ、基板内で互いに平行に向けられ、通路の第1の区間316、通路の第3の区間320、および通路の第5の区間324はそれぞれ、基板内で互いに平行に向けられる。
圧力スパイクの軽減の目的で基板内の通路をどのように構成することができるかに関する特定の例について説明してきたが、圧力スパイク軽減機能を提供するように動作する通路区間の他の構成も本開示の範囲内であることを理解されたい。
この例では、基板302は、外部デバイス330に取り付けられており、外部デバイス330は、圧力測定のために圧力センサアセンブリへ外部流体を送達するために外部デバイス330内に配置されたポート332を有する。一例では、外部デバイスは、基板材料とは異なりかつセンサ本体の熱膨張係数とは異なる熱膨張係数を有する材料から形成することができる。したがって、基板は、外部デバイスの熱膨張特性とセンサ本体の熱膨張特性との間に熱膨張特性の遷移を提供する熱膨張係数を有する材料から形成されることが望ましい。一例では、基板は、ガラスから形成することができる。そのような場合、図7に示す上記の例と同様に、陽極接合によって基板をセンサ本体に接合することができる。基板がセラミック材料から形成される場合、上記で論じた接合技法によって基板をセンサ本体に取り付けることができる。
一例では、基板302は、センサ本体の電気感知素子との電気的接続および/または圧力センサ電気インターフェースユニット340の配置のために使用することができる表面を提供することができ、電気インターフェースユニット340は、センサ本体および/またはプリント回路基板などの別の要素間の電気的接続に有用な所望のワイヤ接続342とともに、接着または他の取付け方法によって表面上に配置される。
図8は、センサ本体32と、センサ本体32上に配置された頂部カバーまたは支持体38とを備える図7に示す上記の圧力センサアセンブリ400の斜視図であり、センサ本体は、基板302に取り付けられる。この例では、基板は、いくつかの異なる層402から形成された積層構造として示されている。そのような積層構造は、複数の区間を含む通路を基板内に形成する目的で有用であり、それらの区間は、所望の通路構成を提供するために必要に応じて各層をエッチングすることによって形成することができる。所望の通路区間を形成した後、複数の層をともに組み合わせて接合し、基板を提供する。
図9は、内部空洞34および膜36を有するセンサ本体32と、頂部カバーまたは支持体38とを有する本明細書に開示する例示的な圧力センサアセンブリ450を示す。この例では、センサ本体の下面に基板452が取り付けられており、基板452は、センサ本体にやや類似している寸法を有するサイズである。基板は、基板を通って延びる通路454を含み、通路454の直径は、センサ本体の開口456よりかなり小さい。この例では、基板は、プリント回路基板458内に配置され、またはプリント回路基板458に取り付けられる。この実施形態では、基板は、プリント回路基板内に埋め込まれており、プリント回路基板は、基板の壁部分460の周りに径方向に延びる。
基板は外部デバイス462に取り付けられており、外部デバイス462は、圧力測定のために圧力センサアセンブリへ外部流体を送達するために外部デバイス462内に配置されたポート464を有する。この例では、外部デバイスポートは、基板通路の直径より大きい直径を有するサイズであり、基板とプリント回路基板の一部分との両方が、外部デバイスに取り付けられる。この例では、プリント回路基板458は、センサ本体の電気感知素子との電気的接続および/または圧力センサ電気インターフェースユニット466の配置に使用することができる表面を提供し、圧力センサ電気インターフェースユニット466は、センサ本体とプリント回路基板との間の電気的接続に有用な所望のワイヤ接続468とともに、接着または他の取付け方法によって表面上に配置される。

Claims (15)

  1. 感知膜(36)を備えるセンサ本体(32)であって、前記感知膜(36)が、外部源からの流体を前記膜と連通させ、前記流体の圧力を判定するために前記本体内に配置されている、センサ本体(32)と、
    前記本体に接続された支持体(40)であって、前記流体を受け取るために前記支持体(40)を通って延びるチャネル(44)を備え、前記チャネルが前記膜(36)と流体流連通している、支持体(40)と、
    前記支持体(40)に接続された基板(46)であって、外部源からの前記流体を受け取るために前記基板(46)を通って延びるチャネル(52)を備え、前記流体が、前記基板(46)を通って前記支持体(40)へ伝送される、基板(46)とを備え、
    前記基板(46)のチャネル(52)または支持体チャネル(44)のうちの一方が、前記外部源から前記センサ膜への前記流体の圧力スパイクの伝達を軽減するためにその中に配置された圧力軽減機構を備える、
    圧力センサアセンブリ(30)。
  2. 前記基板(46)は、前記支持体(40)の熱膨張係数と外部流体源の熱膨張係数との間の熱膨張係数を有する材料から形成されている、請求項1に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  3. 前記センサ本体(32)は、シリコンから形成され、前記基板は、セラミック材料から形成されている、請求項1に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  4. 前記基板(46)は、前記圧力軽減機構を形成するようにともに接合されたいくつかのセラミック要素(75)、(78)、(96)、および(82)を備える、請求項1に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  5. 前記圧力軽減機構は、基板チャネル(52)または支持体チャネル(44)のうちの一方の容積拡大部を備える、請求項1に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  6. 前記圧力軽減機構は、前記支持体チャネル(44)および前記基板チャネル(52)のうちの一方に配置された可動部材を備える、請求項1に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  7. 前記圧力軽減機構は、前記支持体チャネル(44)および前記基板チャネル(52)のうちの一方に配置された多孔質部材(162)を備える、請求項1に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  8. 前記圧力軽減機構は、それぞれの前記支持体(40)または前記基板(46)を通って動くときに前記支持体チャネル(44)および前記基板チャネル(52)のうちの一方の2つ以上の方向変化を含む、請求項1に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  9. 感知膜(36)および開放空洞(34)を備えるセンサ本体(32)であって、前記開放空洞(34)が、前記本体内で前記膜(36)に隣接して位置し、外部源からの流体を前記膜に接触させて前記流体の圧力を判定することを可能にする、センサ本体(32)と、
    前記本体(32)に接続された基板(46)であって、外部源からの流体を受け取って前記基板を通って前記本体へ前記流体を伝送するために前記基板(46)を通って延びるチャネル(52)を備える、基板(46)と、
    前記膜(36)の上流で圧力センサアセンブリに入る流体の圧力スパイクの伝達を軽減するために前記圧力センサアセンブリ内に配置された流体圧力軽減機構と
    を備える圧力センサアセンブリ(30)。
  10. 前記流体圧力軽減機構は、前記基板(46)内に配置され、前記チャネル(52)の容積拡大部、前記チャネル(52)内の2つ以上の方向変化、前記チャネル(52)内に配置された多孔質部材(162)、および前記チャネル内の可動要素のうちの1つまたは複数から選択されている、請求項9に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  11. 前記センサ本体(32)は、シリコンから形成され、前記基板(46)は、前記センサ本体(32)の熱膨張係数と外部流体圧力源の熱膨張係数との間の熱膨張係数を有する材料から形成されている、請求項9に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  12. 前記センサ本体(32)と前記基板(46)との間に介在する支持体(40)をさらに備え、前記支持体(40)は、前記支持体(40)を通って延びるチャネル(44)を含み、前記チャネル(44)は、前記支持体チャネル(52)および本体開放空洞(34)と連通している、請求項9に記載の圧力センサアセンブリ(30)。
  13. 圧力センサアセンブリ(30)によって監視されている外部流体の圧力スパイクを軽減する方法であって、
    基板(46)を通って延びるチャネル(52)を有する基板(46)内へ流体を誘導するステップと、
    前記流体を前記基板(46)から前記基板(46)に接続されたセンサ本体(32)へ伝送するステップであり、前記センサ本体(32)が、開放空洞(34)および膜(36)を備え、前記膜(36)が前記空洞の端部に位置し、前記膜(36)が、前記膜(36)に配置される流体の圧力を監視するように構成される、伝送するステップと、
    前記圧力センサアセンブリ(30)内に配置されて前記膜(36)の上流に位置決めされた圧力軽減機構を通るように、前記圧力センサアセンブリ(30)に入る前記流体を誘導することによって、前記流体の圧力スパイクを軽減するステップとを含む方法。
  14. 前記軽減するステップは、2つ以上の方向変化を含む前記アセンブリ(30)のチャネルを通るように前記流体を誘導すること、前記アセンブリ内で前記センサ本体(32)の上流に位置する容積拡大部内へ前記流体を誘導すること、前記アセンブリのチャネル内に配置された可動要素に接触するように前記流体を誘導すること、および前記アセンブリのチャネル内に配置された多孔質要素(162)に接触するように前記流体を誘導することのうちの1つまたは複数を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記圧力センサアセンブリ(30)は、前記基板(46)と前記センサ本体(32)との間に介在する支持体(40)を備え、前記支持体(40)は、前記支持体(40)を通って延びるチャネル(44)を含み、前記伝送するステップ中、前記基板(46)から前記支持体チャネル(44)を通って前記センサ本体(32)へ流体が伝送される、請求項13に記載の方法。
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