JP2020199944A - 車載機器の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車室空間のエンターテインメント性を向上させることができる車載機器の制御装置を提供する。【解決手段】車両に搭載されたコンピュータ14は、ナビゲーション装置10からの車両の位置情報(現在位置、目的地等)、映像音響機器による車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、並びに、生体センサ11やカメラ12によって検出されるユーザーの生体情報(体温、脈拍、感情等)といった情報を取得する。そして、コンピュータ14は、上述したように取得した情報のうちの少なくとも一つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われるよう、モニタ3、スピーカ4、ランプ5、シート6、空調装置7、香り発生装置8、及び調光ガラス9といった機器の動作を制御する。これにより、車室空間のエンターテインメント性が向上するようになる。【選択図】図1
Description
本発明は、車載機器の制御装置に関する。
特許文献1に示されるように、車載機器の制御装置として、ユーザーの車両への接近、乗り込み、運転及び滞在、並びに、降車といった各々のシーンに応じて、車両に搭載された各種の機器にユーザーに対するもてなし動作を行わせるものが知られている。なお、こうしたもてなし動作を行わせる機器としては、車両の照明機器やオーディオ機器といったものが例示されている。
しかし、特許文献1のように、車両のユーザーに対し照明機器やオーディオ機器といった機器のもてなし動作を行わせたとしても、車室空間におけるエンターテインメント性に関しては必ずしも高いとはいえず、そうした点で更なる改善の余地があった。
本発明の目的は、車室空間のエンターテインメント性を向上させることができる車載機器の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車載機器の制御装置は、車両に搭載されている各種の機器を制御する制御部を備える。上記機器としては、車室内にいるユーザーの五感のうちの少なくとも一つに訴える動作を行うものが用いられる。更に、上記制御部については、車両の位置情報、車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、及び、車室内におけるユーザーの生体情報のうちの少なくとも一つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われるよう、上記機器を制御するものとされる。
上記課題を解決する車載機器の制御装置は、車両に搭載されている各種の機器を制御する制御部を備える。上記機器としては、車室内にいるユーザーの五感のうちの少なくとも一つに訴える動作を行うものが用いられる。更に、上記制御部については、車両の位置情報、車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、及び、車室内におけるユーザーの生体情報のうちの少なくとも一つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われるよう、上記機器を制御するものとされる。
上記構成によれば、車両の位置情報、車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、及び、車室内におけるユーザーの生体情報といった情報のうちの少なくとも一つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われる。すなわち、車室空間にいるユーザーの五感のうちの少なくとも一つに訴える動作を行う機器の制御を通じて、上記情報に対応した車室空間の演出が行われる。これにより、車室空間のエンターテインメント性が向上するようになる。
なお、上記機器には、車両の映像音響機器、照明機器、シート、及び空調機器のうちの少なくとも一つが含まれているものとすることが考えられる。
上記車載機器の制御装置において、上記制御部は、車室内におけるユーザーの生体情報に基づき、同ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器を制御するものとすることが考えられる。
上記車載機器の制御装置において、上記制御部は、車室内におけるユーザーの生体情報に基づき、同ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器を制御するものとすることが考えられる。
この構成によれば、ユーザーに適した車室空間の演出を通じて、車室空間のエンターテインメント性をより一層向上させることができる。
上記車載機器の制御装置において、上記機器は、車室内のユーザーによる動作のカスタマイズが可能とすることが考えられる。更に、上記制御部は、車室内におけるユーザーの生体情報と同ユーザーによる上記機器の動作のカスタマイズ情報とを関連付けてデータベースにデータとして蓄積する一方、その蓄積されたデータに基づき解析された上記ユーザーの好みを表すデータに基づき、上記ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器を制御するものとすることが考えられる。
上記車載機器の制御装置において、上記機器は、車室内のユーザーによる動作のカスタマイズが可能とすることが考えられる。更に、上記制御部は、車室内におけるユーザーの生体情報と同ユーザーによる上記機器の動作のカスタマイズ情報とを関連付けてデータベースにデータとして蓄積する一方、その蓄積されたデータに基づき解析された上記ユーザーの好みを表すデータに基づき、上記ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器を制御するものとすることが考えられる。
上記構成によれば、ユーザーの好みを表すデータに基づき、同ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう上記機器が制御されるため、その車室空間の演出をユーザーの好みを反映したものとすることができる。
なお、上記制御部は、上記機器を制御するためのアプリケーションソフトウェアを無線通信によりダウンロードしてインストールすることにより、車室空間を演出するための前記機器の制御態様を変更可能なものとすることが考えられる。
この構成によれば、車室空間の演出に多様性を持たせることができ、ユーザーの好む車室空間の演出を実現しやすくなるため、車室空間内におけるエンターテインメント性の向上も実現しやすくなる。
以下、車載機器の制御装置の一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示す車両の前部(図1の上部)には前側車室1が設けられている。車両の前側車室1には、地図や現在位置などの位置情報を提供したり、ユーザーによって設定された目的地までの案内をしたりするナビゲーション装置10が設けられている。このナビゲーション装置10は、車両の現在位置を検知するための全地球測位システム(GPS)を備えている。
図1に示す車両の前部(図1の上部)には前側車室1が設けられている。車両の前側車室1には、地図や現在位置などの位置情報を提供したり、ユーザーによって設定された目的地までの案内をしたりするナビゲーション装置10が設けられている。このナビゲーション装置10は、車両の現在位置を検知するための全地球測位システム(GPS)を備えている。
車両における前側車室1よりも後側(図1の下側)には後側車室2が設けられている。車両の後側車室2には、ユーザーが着座するためのシート6が設けられている。このシート6は、座部6aと背もたれ6bとを備えている。また、シート6は、座部6aに対する背もたれ6bの傾斜角度を変化させるリクライニング機能、及び、座部6aや背もたれ6bを振動させるバイブレーション機能も有している。シート6の背もたれ6bには、シート6に着座したユーザーの体温や脈拍といった生体情報を検出する生体センサ11が設けられている。更に、後側車室2には、シート6に着座したユーザーの顔を撮影するためのカメラ12が設けられている。このカメラ12は、顔認証によってユーザーを識別するため、及び、ユーザーの感情等を判別して生体情報として取得するために用いられる。
また、後側車室2におけるシート6周りには、車両の車室内にいるユーザー、より詳しくは後側車室2内にいるユーザーの五感のうちの少なくとも一つに訴える動作を行う各種の機器が設けられている。そして、こうした各種の機器の動作が行われると、後側車室2内にいるユーザーの五感に訴える上記機器の動作を通じて、そのユーザーに対し車室空間(この例では後側車室2)の演出が行われるようになる。
車室空間を演出する上記機器としては、映像音響機器のモニタ3及びオーディオ(スピーカ4等)、照明機器としてのランプ5、後側車室2等の空調を行う空調装置7、後側車室2等に任意の香りを放つ香り発生装置8、並びに、後側車室2の窓ガラスとして用いられる調光ガラス9といったものもあげられる。なお、リクライニング機能及びバイブレーション機能を有する上記シート6も、車室空間を演出する機器としての役割を担う。以下、こうした各種の機器の詳細について列記する。
上記映像音響機器は、映画やバーチャルツアーといった各種のエンターテインメントコンテンツのうち、ユーザーによって選択されたコンテンツを実施するものであり、同コンテンツの実施時にモニタ3に映像を映し出すというユーザーの視覚に訴える動作を行ったり、スピーカ4から音を出すというユーザーの聴覚に訴える動作を行ったりする。上記ランプ5は、後側車室2等を照らすだけでなく、明るさ、色、及び点滅パターンを変えるといったユーザーの視覚に訴える動作を行う。上記空調装置7は、後側車室2の空調、すなわち後側車室2の温度や湿度を調整するというユーザーの触覚に訴える動作を行う。
上記香り発生装置8は、香り成分を持つ複数(この例では五つ)の粒子を所定の比率で混ぜ合わせて放出することによって多様な香りを再現するというユーザーの嗅覚に訴える動作を行う。上記調光ガラス9は、車両の外部から後側車室2に入る光の量を調整するというユーザーの視覚に訴える動作を行う。上記シート6は、着座した同ユーザーに対しバイブレーション機能による振動等を加えたり、リクライニング機能によって座部6aに対する背もたれ6bの傾斜角度を変化させたりするといったユーザーの触覚に訴える動作を行う。
車両の後側車室2におけるシート6の近くには、車室空間を演出する上記機器の動作をカスタマイズするための操作パネル13が設けられている。ユーザーは、この操作パネル13による操作を通じて、車室空間を演出する上記機器の動作をカスタマイズすることができる。また、車両には、上記機器を制御するためのコンピュータ14が搭載されている。このコンピュータ14は、車載機器の制御装置において、上記機器を制御する制御部としての役割を担う。
次に、車載機器の制御装置の電気的構成について説明する。
図2に示すように、コンピュータ14には、その入力ポートを介して、ナビゲーション装置10、カメラ12、生体センサ11、及び操作パネル13が接続されている。また、コンピュータ14には、その出力ポートを介して、モニタ3、スピーカ4、ランプ5、シート6、空調装置7、香り発生装置8、及び調光ガラス9といった機器の駆動回路が接続されている。更に、コンピュータ14は、無線通信によるインターネット接続を通じて情報センタ15からのアプリケーションソフトウェアのダウンロード及びそのソフトウェアのインストールや、情報センタ15のデータベースに対するデータの受け渡しを行うことが可能となっている。
図2に示すように、コンピュータ14には、その入力ポートを介して、ナビゲーション装置10、カメラ12、生体センサ11、及び操作パネル13が接続されている。また、コンピュータ14には、その出力ポートを介して、モニタ3、スピーカ4、ランプ5、シート6、空調装置7、香り発生装置8、及び調光ガラス9といった機器の駆動回路が接続されている。更に、コンピュータ14は、無線通信によるインターネット接続を通じて情報センタ15からのアプリケーションソフトウェアのダウンロード及びそのソフトウェアのインストールや、情報センタ15のデータベースに対するデータの受け渡しを行うことが可能となっている。
コンピュータ14は、インストールされているアプリケーションソフトウェアの実行を通じて、車室空間の演出が行われるよう上記機器を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、ナビゲーション装置10からの車両の位置情報(現在位置、目的地等)、映像音響機器による車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、並びに、生体センサ11やカメラ12によって検出されるユーザーの生体情報(体温、脈拍、感情等)といった情報を取得する。コンピュータ14は、上述したように取得した情報のうちの少なくとも一つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われるよう、モニタ3、スピーカ4、ランプ5、シート6、空調装置7、香り発生装置8、及び調光ガラス9といった機器の動作を制御する。これにより、車室空間のエンターテインメント性が向上するようになる。
以下、こうしたコンピュータ14による車室空間の演出のための機器の動作の制御態様の具体例について列記する。
映像音響装置によって映画の再生がエンターテインメントコンテンツとして実施されている場合、コンピュータ14は、映画の再生及びそのときのユーザーの生体情報に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、再生されている映画の内容に応じて、ランプ5による照明の明るさ、点灯の有無、及び点滅の間隔やスピードを変えたり、シート6のバイブレーション機能による振動態様を変えたりする。更に、コンピュータ14は、再生されている映画の内容に応じて、空調装置7における後側車室2内の空調態様を変えたり、香り発生装置8から放出される香りの種類を変えたり、調光ガラス9により後側車室2に入る車両の外部からの光の量を変えたりもする。また、コンピュータ14は、上述した機器の動作態様をユーザーの生体情報に基づいて変えることも行う。
映像音響装置によって映画の再生がエンターテインメントコンテンツとして実施されている場合、コンピュータ14は、映画の再生及びそのときのユーザーの生体情報に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、再生されている映画の内容に応じて、ランプ5による照明の明るさ、点灯の有無、及び点滅の間隔やスピードを変えたり、シート6のバイブレーション機能による振動態様を変えたりする。更に、コンピュータ14は、再生されている映画の内容に応じて、空調装置7における後側車室2内の空調態様を変えたり、香り発生装置8から放出される香りの種類を変えたり、調光ガラス9により後側車室2に入る車両の外部からの光の量を変えたりもする。また、コンピュータ14は、上述した機器の動作態様をユーザーの生体情報に基づいて変えることも行う。
映像音響装置によってバーチャルツアーがエンターテインメントコンテンツとして実施されている場合、コンピュータ14は、バーチャルツアーの実施及びそのときのユーザーの生体情報に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、実施されているバーチャルツアーの内容に応じて、映像音響装置のモニタ3に表示される映像やスピーカ4から出される音を変えたり、ランプ5による照明の明るさ、点灯の有無、及び点滅の間隔やスピードを変えたり、シート6のバイブレーション機能による振動態様を変えたりする。更に、コンピュータ14は、実施されているバーチャルツアーの内容に応じて、空調装置7における後側車室2内の空調の態様を変えたり、香り発生装置8から放出される香りの種類を変えたり、調光ガラス9により後側車室2に入る車両の外部からの光の量を変えたりもする。また、コンピュータ14は、上述した機器の動作態様をユーザーの生体情報に基づいて変えることも行う。
車両が観光ルート等を移動している場合、コンピュータ14は、車両の位置情報(現在位置)に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、車両の現在位置に応じて、映像音響装置のモニタ3に表示される映像やスピーカ4から出される音を変えたり、ランプ5による照明の明るさ、点灯の有無、及び点滅の間隔やスピードを変えたり、シート6のバイブレーション機能による振動態様を変えたりする。更に、コンピュータ14は、車両の現在位置に応じて、空調装置7における後側車室2内の空調の態様を変えたり、香り発生装置8から放出される香りの種類を変えたり、調光ガラス9により後側車室2に入る車両の外部からの光の量を変えたりもする。また、コンピュータ14は、上述した機器の動作態様をユーザーの生体情報に基づいて変えることも行う。
車両が観光地など所定の目的地に向かっている場合、コンピュータ14は、車両の位置情報(目的地)に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、目的地までの距離に応じて、映像音響装置のモニタ3に表示される映像やスピーカ4から出される音を変えたり、ランプ5による照明の明るさ、点灯の有無、及び点滅の間隔やスピードを変えたり、シート6のバイブレーション機能による振動態様を変えたりする。更に、コンピュータ14は、目的値までの距離に応じて、空調装置7における後側車室2内の空調の態様を変えたり、香り発生装置8から放出される香りの種類を変えたり、調光ガラス9により後側車室2に入る車両の外部からの光の量を変えたりもする。これらによって目的地に到着するまでの間に、ユーザーの期待感を高めることができる。また、コンピュータ14は、上述した機器の動作態様をユーザーの生体情報に基づいて変えることも行う。
コンピュータ14は、状況によっては、ユーザーの生体情報に応じた車室空間の演出が優先的に行われるよう、上記機器の動作を制御する。
こうした機器の動作の制御では、コンピュータ14は、ユーザーの生体情報に基づいて同ユーザーが例えば睡眠中であることを判別すると、ユーザーの睡眠中に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、ランプ5による照明の明るさを暗くしたり、シート6のリクライニング機能によって座部6aに対し背もたれ6bを寝かせた状態としたり、空調装置7における後側車室2内の空調やモニタ3の表示を睡眠に適した態様に変えたり、調光ガラス9により後側車室2に入る車両の外部からの光の量を少なくしたりする。
こうした機器の動作の制御では、コンピュータ14は、ユーザーの生体情報に基づいて同ユーザーが例えば睡眠中であることを判別すると、ユーザーの睡眠中に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、ランプ5による照明の明るさを暗くしたり、シート6のリクライニング機能によって座部6aに対し背もたれ6bを寝かせた状態としたり、空調装置7における後側車室2内の空調やモニタ3の表示を睡眠に適した態様に変えたり、調光ガラス9により後側車室2に入る車両の外部からの光の量を少なくしたりする。
また、コンピュータ14は、ユーザーの生体情報に基づいて同ユーザーが例えばビジネスでの作業中であることを判別すると、ユーザーの作業に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、ランプ5による照明の明るさを明るくしたり、シート6のリクライニング機能によって座部6aに対し背もたれ6bを立たせた状態としたり、空調装置7における後側車室2内の空調やモニタ3の表示を作業に適した態様に変えたり、調光ガラス9により後側車室2に入る車両の外部からの光の量を多くしたりする。
一方、コンピュータ14は、ユーザーの生体情報に基づいて同ユーザーが例えばリラックス中であることを判別すると、ユーザーのリラックス中に適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、コンピュータ14は、映像音響装置の映像及び音、ランプ5による照明の明るさ、シート6における座部6aに対する背もたれ6bの傾斜、空調装置7における後側車室2内の空調、及び、調光ガラス9から後側車室2に入る車両の外部からの光の量を、ユーザーのリラックス中に適した状態とする。これにより、上述したユーザーの睡眠中やビジネスでの作業中である場合と比べて、車室空間のエンターテインメント性が高められる。
なお、以上のようにコンピュータ14による上記機器の動作の制御を通じて車室空間を演出しているとき、ユーザーは、操作パネル13の操作を通じて上記機器の動作態様を自分の好みに応じてカスタマイズすることができる。コンピュータ14は、車室内におけるユーザーの生体情報と同ユーザーによる上記機器の動作のカスタマイズ情報とを関連付けて情報センタ15のデータベースにデータとして蓄積する。情報センタ15では、蓄積されたデータに基づき上記ユーザーの好みが解析される。そして、コンピュータ14は、情報センタ15のデータベースに蓄積されたデータに基づき解析された上記ユーザーの好みを表すデータを取得し、同データに基づいて上記ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう上記機器の動作を制御する。
次に、本実施形態における車載機器の制御装置の動作について説明する。
図3は、車室空間を演出する機器の動作の制御手順を示すフローチャートである。なお、このように機器の動作を制御するための各種処理は、コンピュータ14を通じて実行される。
図3は、車室空間を演出する機器の動作の制御手順を示すフローチャートである。なお、このように機器の動作を制御するための各種処理は、コンピュータ14を通じて実行される。
コンピュータ14は、図3のステップ101(S101)の処理として、上記機器の動作を制御するために必要な情報を取り込む。すなわち、コンピュータ14は、ナビゲーション装置10からの車両の位置情報(現在位置、目的地等)、映像音響機器による車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、並びに、生体センサ11やカメラ12によって検出されるユーザーの生体情報(体温、脈拍、感情等)といった情報を取り込む。
コンピュータ14は、続くS102の処理として、ユーザーによる操作パネル13の操作を通じて上記機器の制御態様にカスタマイズが加えられているか否かを判断する。そして、上記機器の制御態様にカスタマイズが加えられていると判断された場合には、S103に進む。コンピュータ14は、S103の処理として、車室内におけるユーザーの生体情報と同ユーザーによる上記機器の動作のカスタマイズ情報とを関連付けて情報センタ15のデータベースにデータとして蓄積する。そして、情報センタ15では、蓄積されたデータに基づき上記ユーザーの好みが解析される。
S103の処理を実行した後には、S104に進む。また、S102で上記機器の制御態様にカスタマイズが加えられていないと判断された場合にも、S104に進む。コンピュータ14は、S104の処理として、情報センタ15のデータベースに蓄積されたデータに基づき解析された上記ユーザーの好みを表すデータを取得する。その後、S105に進む。コンピュータ14は、S105の処理として、S101で取得した情報とS104で取得した上記ユーザーの好みを表すデータとに基づき、上記ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう上記機器の動作を制御する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)コンピュータ14は、ナビゲーション装置10からの車両の位置情報(現在位置、目的地等)、映像音響機器による車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、並びに、生体センサ11やカメラ12によって検出されるユーザーの生体情報(体温、脈拍、感情等)といった情報を取得する。そして、コンピュータ14は、上述したように取得した情報のうちの少なくとも一つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われるよう、モニタ3、スピーカ4、ランプ5、シート6、空調装置7、香り発生装置8、及び調光ガラス9といった機器の動作を制御する。これにより、車室空間のエンターテインメント性を向上させることができるようになる。
(1)コンピュータ14は、ナビゲーション装置10からの車両の位置情報(現在位置、目的地等)、映像音響機器による車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、並びに、生体センサ11やカメラ12によって検出されるユーザーの生体情報(体温、脈拍、感情等)といった情報を取得する。そして、コンピュータ14は、上述したように取得した情報のうちの少なくとも一つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われるよう、モニタ3、スピーカ4、ランプ5、シート6、空調装置7、香り発生装置8、及び調光ガラス9といった機器の動作を制御する。これにより、車室空間のエンターテインメント性を向上させることができるようになる。
(2)コンピュータ14は、車室内におけるユーザーの生体情報に基づき、同ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう、上記機器の動作を制御する。詳しくは、映像音響装置によるエンターテインメントコンテンツの実施時、車両における観光ルート等の移動時、及び車両における目的値に向かう移動時には、車室空間を演出するために上記機器を動作させる際の動作態様をユーザーの生体情報に基づいて変えることが行われる。このため、そのユーザーに適した車室空間の演出を行うことができ、その演出を通じて車室空間のエンターテインメント性をより一層向上させることができる。
(3)コンピュータ14は、状況によっては、ユーザーの生体情報に応じた車室空間の演出が優先的に行われるよう、上記機器の動作を制御する場合もある。この場合において、ユーザーがリラックス中であることを判別すると、ユーザーが睡眠中やビジネスでの作業中である場合と比べて、車室空間のエンターテインメント性が高められるよう上記機器の動作が制御される。これにより、車室空間のエンターテインメント性を向上させることができる。
(4)車両に搭載された上記機器については、車室内のユーザーによる動作のカスタマイズが可能となっている。コンピュータ14は、車室内におけるユーザーの生体情報と同ユーザーによる上記機器の動作のカスタマイズ情報とを関連付けて情報センタ15のデータベースにデータとして蓄積する。この情報センタ15では、蓄積されたデータに基づき上記ユーザーの好みが解析される。そして、コンピュータ14は、情報センタ15のデータベースに蓄積されたデータに基づき解析された上記ユーザーの好みを表すデータを取得し、同データに基づいて上記ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう上記機器の動作を制御する。その結果、ユーザーの好みを表すデータに基づき、同ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう上記機器の動作が制御されるため、その車室空間の演出をユーザーの好みを反映したものとすることができる。
(4)コンピュータ14は、インストールされているアプリケーションソフトウェアの実行を通じて、車室空間の演出が行われるよう上記機器を制御するものである。更に、コンピュータ14は、無線通信によるインターネット接続を通じて情報センタ15から上記アプリケーションソフトウェアをダウンロードしてインストールすることが可能となっている。従って、情報センタ15に多様な種類の上記アプリケーションソフトウェアをダウンロード可能としておけば、ユーザーの好みに応じたアプリケーションソフトウェアをコンピュータ14にダウンロードしてインストールすることができ、車室空間を演出するための上記機器の制御態様をユーザーの好みに応じて変更することが可能となる。これにより、車室空間の演出に多様性を持たせることができ、ユーザーの好む車室空間の演出を実現しやすくなるため、車室空間内におけるエンターテインメント性の向上も実現しやすくなる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・コンピュータ14は、必ずしもダウンロード及びインストールされたアプリケーションソフトウェアの実行を通じて上記機器を制御するものである必要はなく、上記機器を制御するための制御プログラムが予め組み込まれていて同プログラムの実行を通じて上記機器を制御するものであってもよい。
・コンピュータ14は、必ずしもダウンロード及びインストールされたアプリケーションソフトウェアの実行を通じて上記機器を制御するものである必要はなく、上記機器を制御するための制御プログラムが予め組み込まれていて同プログラムの実行を通じて上記機器を制御するものであってもよい。
・コンピュータ14は、映像音響装置によるエンターテインメントコンテンツの実施時、車両における観光ルート等の移動時、及び車両における目的値に向かう移動時、車室空間を演出するために上記機器を動作させる際の動作態様をユーザーの生体情報に基づいて変えることを行うが、こうしたことは必須ではない。
・後側車室2内にいるユーザーの五感のうちの少なくとも一つに訴える動作を行う各種の機器、すなわち車室空間を演出する機器として、映像音響機器のモニタ3及びスピーカ4等、ランプ5、空調装置7、シート6、及び香り発生装置8を例示したが、それら機器のうちのいくつかを省略したり、それら以外の機器を追加したりしてもよい。
・コンピュータ14は、ナビゲーション装置10からの車両の位置情報、映像音響機器による車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、並びに、生体センサ11やカメラ12によって検出されるユーザーの生体情報といった情報を取得するものとしたが、それらの情報のうちの一つもしくは二つを取得するものであってもよい。この場合、コンピュータ14は、取得した情報の一つもしくは二つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われるよう、モニタ3、スピーカ4、ランプ5、シート6、空調装置7、香り発生装置8、及び調光ガラス9といった機器の動作を制御する。
・車両の後側車室2にいるユーザーに対し車室空間の演出を行うようにしたが、前側車室1にいるユーザーに対し車室空間の演出を行うようにしてもよい。
1…前側車室、2…後側車室、3…モニタ、4…スピーカ、5…ランプ、6…シート、6a…座部、6b…背もたれ、7…空調装置、8…香り発生装置、9…調光ガラス、10…ナビゲーション装置、11…生体センサ、12…カメラ、13…操作パネル、14…コンピュータ、15…情報センタ。
Claims (5)
- 車両に搭載されている各種の機器を制御する制御部を備える車載機器の制御装置において、
前記機器は、車室内にいるユーザーの五感のうちの少なくとも一つに訴える動作を行うものであり、
前記制御部は、車両の位置情報、車室内でのエンターテインメントコンテンツの実施情報、及び、車室内におけるユーザーの生体情報のうちの少なくとも一つに基づき、同情報に対応した車室空間の演出が行われるよう、前記機器を制御するものとされている
ことを特徴とする車載機器の制御装置。 - 前記機器には、車両の映像音響機器、照明機器、シート、及び空調機器のうちの少なくとも一つが含まれている請求項1に記載の車載機器の制御装置。
- 前記制御部は、車室内におけるユーザーの生体情報に基づき、同ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう、前記機器を制御するものである請求項1又は2に記載の車載機器の制御装置。
- 前記機器は、車室内のユーザーによる動作のカスタマイズが可能とされており、
前記制御部は、車室内におけるユーザーの生体情報と同ユーザーによる前記機器の動作のカスタマイズ情報とを関連付けてデータベースにデータとして蓄積する一方、その蓄積されたデータに基づき解析された前記ユーザーの好みを表すデータに基づき、前記ユーザーに適した車室空間の演出が行われるよう、前記機器を制御するものとされている請求項3に記載の車載機器の制御装置。 - 前記制御部は、前記機器を制御するためのアプリケーションソフトウェアを無線通信によりダウンロードしてインストールすることにより、車室空間を演出するための前記機器の制御態様を変更可能なものとされている請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載機器の制御装置。
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JP2019109252A Pending JP2020199944A (ja) | 2019-06-12 | 2019-06-12 | 車載機器の制御装置 |
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JP (1) | JP2020199944A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113696844A (zh) * | 2021-10-08 | 2021-11-26 | 极氪汽车(宁波杭州湾新区)有限公司 | 车辆座舱观影方法、装置及计算机可读存储介质 |
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2019
- 2019-06-12 JP JP2019109252A patent/JP2020199944A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113696844A (zh) * | 2021-10-08 | 2021-11-26 | 极氪汽车(宁波杭州湾新区)有限公司 | 车辆座舱观影方法、装置及计算机可读存储介质 |
CN113696844B (zh) * | 2021-10-08 | 2024-03-08 | 极氪汽车(宁波杭州湾新区)有限公司 | 车辆座舱观影方法、装置及计算机可读存储介质 |
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