JP2020199594A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

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尚弥 石山
Naoya Ishiyama
尚弥 石山
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Abstract

【課題】主軸シャフトの軸孔を小径に加工する必要なく、簡単な構造で軸孔内に引き込む方向に付勢できる工作機械の主軸装置を提供すること。【解決手段】軸孔31を有する主軸シャフト3と、主軸シャフトの軸孔内に進退移動可能に設けられ、工具100を主軸シャフトの先端に固定するドローバ4であって、軸孔の先端側を密封すると共に工具を把持するクランプ部41と、軸孔の基端側を密封する基端封止部42と、クランプ部及び基端封止部よりも小径に形成されてクランプ部と基端封止部とを連結する軸部43とを有するドローバ4と、主軸シャフトの軸孔内に設けられ、ドローバに対して軸孔内に引き込む方向に付勢する付勢部材5と、主軸シャフトの軸孔内におけるドローバのクランプ部と基端封止部との間に設けられ、付勢部材の一端を支持する支持部材6と、主軸シャフトの外周面から軸孔に貫通して設けられ、支持部材を軸孔内に固定する固定部材7とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の主軸装置に関する。
自動工具交換機構を有する工作機械の主軸装置には、主軸シャフトの回転軸に沿う軸孔内に、工具を主軸装置の先端に把持して固定(クランプ)するためのドローバが、主軸シャフトの軸方向に沿って進退移動可能に設けられている。ドローバは、付勢部材によって軸孔内に引き込まれる方向に付勢されており、その付勢力によって、先端に把持した工具を主軸装置の先端に固定し、その付勢力に抗して軸孔内から押し出される方向に移動することにより、工具の把持を解除(アンクランプ)して工具の交換を可能としている。
ドローバの付勢構造としては、ドローバが収容される主軸シャフトの軸孔の先端側を小径に形成して段差を設け、その段差の端面を付勢部材の一方の端部(先端部)の受け部とすることにより、付勢部材の付勢力をドローバの後端部に対して軸孔内に引き込む方向に作用させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
再表2004/112999号公報
しかし、主軸シャフトの軸孔内に、付勢部材の受け部となる段差を設ける場合、軸孔の内面形状を小径部分と大径部分との少なくとも2つの径を有する複雑な形状に形成しなくてはならず、付勢部材の受け部を形成するために煩雑な孔加工が要求される。
従って、工作機械の主軸装置においては、主軸シャフトの軸孔を部分的に小径に加工して段差を設ける必要がなく、簡単な軸孔の構造で、ドローバを付勢部材によって軸孔内に引き込む方向に付勢できるようにすることが望まれている。
本開示の一態様は、軸孔を有する主軸シャフトと、前記主軸シャフトの前記軸孔内に軸方向に沿って進退移動可能に設けられ、工具を前記主軸シャフトの先端に固定するドローバであって、前記軸孔の先端側を密封すると共に前記工具を把持するクランプ部と、前記軸孔の基端側を密封する基端封止部と、前記クランプ部及び前記基端封止部よりも小径に形成されて前記クランプ部と前記基端封止部とを連結する軸部と、を有するドローバと、前記主軸シャフトの前記軸孔内に設けられ、前記ドローバに対して前記ドローバを前記軸孔内に引き込む方向に付勢する付勢部材と、前記主軸シャフトの前記軸孔内における前記ドローバの前記クランプ部と前記基端封止部との間に設けられ、前記付勢部材の一端を支持する支持部材と、前記主軸シャフトの外周面から前記軸孔に貫通して設けられ、前記支持部材を前記軸孔内に固定する固定部材と、を備える、工作機械の主軸装置である。
工作機械の主軸装置の一態様によれば、主軸シャフトの軸孔を部分的に小径に加工して段差を設ける必要がなく、簡単な軸孔の構造で、ドローバを付勢部材によって軸孔内に引き込む方向に付勢することができる。
工作機械の主軸装置の一実施形態の縦断面図である。 図1中のA−A線に沿う断面図である。 図1に示す工作機械の主軸装置における支持部材の周辺を拡大して示す縦断面図である。 支持部材の一実施形態を示す斜視図である。 支持部材の他の一実施形態を示す斜視図である。 スピンドルモータを連結した状態を示す図1に示す工作機械の主軸装置の縦断面図である。 図1中のC−C線に沿う断面図である。
以下、本開示の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、工作機械の主軸装置の一実施形態の縦断面図である。図2は、図1中のA−A線に沿う断面図である。図3は、図1に示す工作機械の主軸装置における支持部材の周辺を拡大して示す縦断面図である。図4は、支持部材の一実施形態を示す斜視図である。図5は、支持部材の他の実施形態を示す斜視図である。なお、図1の縦断面図は、主軸装置を図2中のB−B線に沿って切断した場合の縦断面を示している。
本実施形態における工作機械の主軸装置1は、ハウジング2の内部に、主軸シャフト3と、ドローバ4と、付勢部材5と、支持部材6と、を備える。主軸シャフト3の先端には、工具100が装着される。主軸装置1は、工作機械(図示せず)に装着されることにより、工具100を回転駆動させてワーク(図示せず)に対して加工を行う。
なお、図中に矢視する方向において、D1方向は、主軸装置1における先端の方向を示し、D2方向は、主軸装置1における基端の方向を示す。D1方向は、工具100をクランプするためにドローバ4が主軸シャフト3に引き込まれる方向でもあり、D2方向は、工具100をアンクランプするためにドローバ4が主軸シャフト3から押し出される方向でもある。
ハウジング2の内部には、軸受21,21、内側軸受間座22a及び外側軸受間座22bを介して、主軸シャフト3が配置されている。内周側に配置される内側軸受間座22aは、主軸シャフト3の外周面に密接して配置され、外周側に配置される外側軸受間座22bは、ハウジング2の内周面に密接して配置されている。
主軸シャフト3は、ハウジング2及び外側軸受間座22bに対して、ハウジング2の軸周り(D1−D2方向に沿う軸線の周り)に、内側軸受間座22aと一体に回転可能であり、且つ、ハウジング2の軸方向(D1−D2方向)には移動不能に設けられる。主軸シャフト3は、円筒状であり、その中心に軸孔31を有する。軸孔31は、主軸シャフト3の全長に亘って貫通している。
主軸シャフト3の軸孔31は、工具固定孔部32とドローバ収容孔部33とで構成される。
工具固定孔部32は、軸孔31の先端側に位置し、後述するドローバ4によって把持される工具100の基部(基端部)側を収容して固定する部位である。工具固定孔部32の先端側には、工具100のテーパ面100aの形状に沿う形状のテーパ面32aが設けられている。
ドローバ収容孔部33は、工具固定孔部32に連続して工具固定孔部32から軸孔31の基端側に延びており、軸孔31の大部分を占める部位である。ドローバ収容孔部33の内径は、工具固定孔部32の最小内径以下であり、且つ、ドローバ収容孔部33の全長に亘って同一径となるように形成されている。即ち、主軸シャフト3の軸孔31において、ドローバ収容孔部33が形成されている部位が最小径の部位となっている。
ドローバ4は、工具100を把持して主軸シャフト3の先端に固定するためのものであり、主軸シャフト3の軸孔31におけるドローバ収容孔部33内に、主軸シャフト3の軸方向(D1−D2方向)に沿って進退移動可能に収容されている。ドローバ4は、クランプ部41と、基端封止部42と、軸部43と、を有する。
クランプ部41は、工具100の基部に設けられたプルスタッド101を把持する部位であり、ドローバ4の先端に配置される。クランプ部41は、略円柱状に形成され、プルスタッド101を把持する先端側が工具固定孔部32内に僅かに突出して位置するように、ドローバ収容孔部33内に配置されている。本実施形態のクランプ部41は、先端に設けられたボール41aによってプルスタッド101を把持する構造を有する。このようなクランプ部41の構造は、一般によく知られたものであり、ボール41aに代えて、例えばコレットによってプルスタッド101を把持する構造であってもよい。
クランプ部41の外径(ボール41aを除く)は、軸孔31のドローバ収容孔部33の内径以下とされる。クランプ部41は、その外周面に設けられた環状溝内にシール部材41bを有する。シール部材41bは、ゴム製又は樹脂製の環状の弾性体からなり、ドローバ収容孔部33の内壁面に密接して、ドローバ収容孔部33の内壁面とクランプ部41の外周面との間を摺動可能に密封する。
基端封止部42は、例えば環状に形成され、軸部43の基端部に螺着されることにより、ドローバ4の基端に着脱可能に設けられる。基端封止部42の外径も、軸孔31のドローバ収容孔部33の内径以下とされ、具体的には、クランプ部41の外径と同一径に形成される。基端封止部42にも、クランプ部41と同様に、その外周面に設けられた環状溝内にシール部材42aを有する。このシール部材42aも、ゴム製又は樹脂製の環状の弾性体からなり、ドローバ収容孔部33の内壁面に密接して、ドローバ収容孔部33の内壁面と基端封止部42の外周面との間を摺動可能に密封する。
軸部43は、クランプ部41と基端封止部42とを連結する。軸部43の外径は、クランプ部41と基端封止部42のそれぞれの外径よりも小径に形成されている。これにより、軸孔31のドローバ収容孔部33内におけるクランプ部41と基端封止部42との間に空間が形成され、その空間によって、グリース、オイル等の潤滑剤が貯留される潤滑剤貯留室34が構成される。
付勢部材5は、潤滑剤貯留室34内において、ドローバ4の軸部43の外周を取り囲むように配置され、ドローバ4の基端封止部42と、軸孔31内に配置される後述の支持部材6とにそれぞれ当接している。付勢部材5は、一方の端部(付勢部材5のD1方向側の端部)が支持部材6に当接して支持されることにより、ドローバ4に対して軸孔31内に引き込む方向(D2方向)の付勢力を付与する。この付勢部材5の付勢力によって、ドローバ4は、クランプ部41に把持された工具100を主軸シャフト3の先端に引き付け、工具100のテーパ面100aを主軸シャフト3のテーパ面32aに当接させる。これにより、工具100が、主軸シャフト3の先端に固定(クランプ)される。本実施形態の付勢部材5はコイルばねを例示しているが、皿ばね等の他の付勢部材であってもよい。付勢部材は、弾性的な挙動を示さない部材であってもよい。
支持部材6は、ドローバ収容孔部33におけるドローバ4のクランプ部41と基端封止部42との間の潤滑剤貯留室34内に配置される。支持部材6は、図4に示すように、中央にドローバ4の軸部43を挿通させる挿通孔61を有する環状に形成されている。支持部材6の外径は、ドローバ収容孔部33の内径にほぼ等しい。挿通孔61の径は、ドローバ4の軸部43の外径よりも大きい。このため、図3に示すように、支持部材6の挿通孔61の内周面と、ドローバ4の軸部43の外周面との間に、潤滑剤貯留室34内の潤滑剤(図示せず)を流通可能な隙間が形成される。
支持部材6は、主軸シャフト3の外周面から軸孔31に向けて貫通する複数の固定部材7によって固定される。具体的には、図4に示すように、支持部材6の外周面には被挿入部としての溝62が設けられており、主軸シャフト3を貫通する複数の固定部材7の先端が溝62内にそれぞれ挿入されるようになっている。これにより、支持部材6は、軸孔31内の所定の位置に、複数の固定部材7によって軸方向に動かないように固定される。本実施形態の溝62は、支持部材6の全周に亘って設けられているため、固定部材7に対する支持部材6の周方向の位置合わせを不要にすることができる。
支持部材6の外周面には、溝62に代えて、図5に示すように、固定部材7の先端と螺合する被挿入部としてのねじ穴63が設けられてもよい。ねじ穴63は、固定部材7の数及び位置に対応して配置される。これにより、支持部材6は、軸孔31内の所定に位置に、複数の固定部材7によって軸方向及び周方向のいずれの方向にも動かないように固定される。なお、本実施形態では3本の固定部材7を示しているが、固定部材7の本数は3本に制限されない。
内側軸受間座22aには、固定部材7に対応する位置に、固定部材7のアクセスのための第1開口部23がそれぞれ設けられている。また、ハウジング2及び外側軸受間座22bには、ハウジング2と外側軸受間座22bとに亘って、固定部材7のアクセスのための1つの第2開口部24が設けられている。これら第1開口部23及び第2開口部24は、ドローバ4を主軸シャフト3の軸孔31内に組み付けた後、ドローバ4等の保守を行う時以外は、埋栓等の閉塞部材(図示せず)によって閉塞される。
なお、付勢部材5及び支持部材6は、基端封止部42を取り外した状態のドローバ4の軸部43に、その基端側から支持部材6、付勢部材5の順に装着される。その後、基端封止部42が軸部43に取り付けられることにより、付勢部材5及び支持部材6が組み付けられた状態のドローバ4が構成される。ドローバ4は、軸部43の外周に付勢部材5及び支持部材6が組み付けられた状態で、主軸シャフト3の軸孔31内に挿入される。なお、基端封止部42に代えて、ドローバ4のクランプ部41側が軸部43の先端部に着脱可能に構成されていてもよい。
主軸装置1の基端側には、図1に示すように、主軸シャフト3の軸孔31内から突出するように設けられる柱状の押圧部材8が設けられている。押圧部材8の先端は、軸孔31内においてドローバ4の基端封止部42に当接している。この押圧部材8が工作機械の押圧手段(図示せず)によって押下げられることにより、主軸装置1のドローバ4が、付勢部材5の付勢力に抗して軸孔31から押し出される方向(D1方向)に移動する。このドローバ4の移動により、工具100がアンクランプされ、主軸装置1から取り外される。また、工具100が取り外された主軸装置1に別の新たな工具100が装着された後、押圧手段による押圧力が解除されると、ドローバ4は、付勢部材5の付勢力によって軸孔31内に引き込まれる方向(D2方向)に移動し、クランプ部41がプルスタッド101を把持することにより、新たな工具100が主軸装置1にクランプされる。
このように、本実施形態の主軸装置1は、ドローバ4を軸孔31内に引き込む方向に付勢する付勢部材5の受け部となる支持部材6を、主軸シャフト3の外周面から軸孔31に貫通して設けられる固定部材7によって軸孔31内に固定するようにしている。従って、主軸シャフト3の軸孔31を部分的に小径に形成することによって付勢部材5の受け部となる段差を孔加工する必要がない。このため、簡単な軸孔31の構造で、付勢部材5の付勢力によってドローバ4を軸孔31内に引き込む方向に付勢することができる。
また、工具100のクランプ、アンクランプの際、ドローバ4は、主軸シャフト3の軸孔31内で軸方向に進退移動し、これに伴って潤滑剤貯留室34内の潤滑剤も移動する。しかし、潤滑剤貯留室34を構成するドローバ収容孔部33は、全長に亘って同一径であり、支持部材6の中央の挿通孔61を通って先端側及び基端側への潤滑剤の流通が可能である。従って、ドローバ4の進退移動に伴う潤滑剤貯留室34の容積変化が生じることはない。このため、シール部材41b、42aによるシール部位に負荷が掛かって潤滑剤漏れを発生させるおそれはない。
更に、主軸シャフト3の軸孔31において、ドローバ収容孔部33の内径は、工具固定孔部32の最小内径以下であり、ドローバ4のクランプ部41及び基端封止部42のそれぞれの外径は、ドローバ収容孔部33の内径以下である。このため、ドローバ4を軸孔31の先端側及び基端側のいずれの方向からも挿入することができ、主軸装置1の組み立て性も向上する。例えば、図6に示すように、主軸装置1が、継手201を介して主軸シャフト3にスピンドルモータ200を直結したモータ直結式の主軸装置である場合、ドローバ4を主軸シャフト3の先端側から軸孔31内に挿入することができる。これにより、スピンドルモータ200の結合を解除する必要がなくなり、ドローバ4の交換、保守等の作業を容易に行うことができる。
ところで、潤滑剤貯留室34内の潤滑剤として、粘土の高いグリースを使用する場合、主軸シャフト3の回転駆動時に主軸シャフト3の内部で偏心を発生させる要因となる場合がある。また、工具100のクランプ、アンクランプの際にドローバ4が進退移動することにより、潤滑剤貯留室34内でグリースの位置が変化するため、主軸シャフト3の回転方向のバランスが安定せず、回転駆動時に偏心を発生する場合がある。このため、本実施形態の主軸装置1には、以下のように、主軸シャフト3のバランスを調整するための構成が更に備えられている。
図7は、図1中のC−C線に沿う断面図である。主軸シャフト3の外周面には、複数のバランス調整用錘収容孔35が、周方向に一定の間隔をおいて設けられている。各バランス調整用錘収容孔35は、潤滑剤貯留室34に対応する主軸シャフト3の外周面から主軸シャフト3の中心に向かい、軸孔31の手前にかけて凹設されている。バランス調整用錘収容孔35には、バランス調整用錘36がそれぞれ収容される。1つのバランス調整用錘収容孔35につき複数個のバランス調整用錘36を収容可能である。また、バランス調整用錘収容孔35には、長さの異なる複数種のバランス調整用錘36を組み合わせて収容することもできる。従って、高粘度の潤滑剤が使用される場合であっても、各バランス調整用錘収容孔35に収容するバランス調整用錘36の数や長さを適宜調整することにより、主軸シャフト3の回転駆動時の偏心を容易に調整可能となっている。
各バランス調整用錘収容孔35は、バランス調整用錘収容孔35よりも小径に形成された潤滑剤注入孔37をそれぞれ有している。潤滑剤注入孔37は、バランス調整用錘収容孔35の底部から潤滑剤貯留室34にかけて、主軸シャフト3を径方向に貫通している。このため、バランス調整用錘36が収容される前のバランス調整用錘収容孔35を利用して、潤滑剤注入孔37を通して、軸孔31の潤滑剤貯留室34内に潤滑剤を径方向に注入することが可能となる。潤滑剤注入孔37には、埋栓38がそれぞれ設けられる。埋栓38は、潤滑剤注入後の全ての潤滑剤注入孔37を閉塞することにより、潤滑剤貯留室34からの潤滑剤の漏れを防止する。
内側軸受間座22aには、少なくとも1つのバランス調整用錘収容孔35に対応する位置に、バランス調整用錘収容孔35にアクセスするための第3開口部25が設けられている。また、ハウジング2及び外側軸受間座22bには、ハウジング2と外側軸受間座22bとに亘って、ハウジング2の外部から第3開口部25を通してバランス調整用錘収容孔35にアクセスするための第4開口部26が設けられている。これら第3開口部25及び第4開口部26は、バランス調整や潤滑剤注入のためにバランス調整用錘収容孔35にアクセスする時以外は、埋栓等の閉塞部材(図示せず)によって閉塞される。
潤滑剤の注入作業は、ドローバ4が主軸シャフト3の軸孔31内に組み付けられ、クランプ部41と基端封止部42との間で潤滑剤貯留室34が密封状に形成された後に行うことができる。このため、使用可能な潤滑剤の粘度が制限されず、潤滑剤の選択の自由度が向上する。また、潤滑剤注入孔37は、バランス調整用錘収容孔35の底部を利用して、主軸シャフト3の径方向に孔加工するだけで容易に形成可能であり、主軸シャフト3に複雑な形状の孔加工を行う必要がない。
潤滑剤注入孔37は、複数のバランス調整用錘収容孔35のうちの少なくとも1つに設けられればよいが、本実施形態のように、複数のバランス調整用錘収容孔35にそれぞれ潤滑剤注入孔37及び埋栓38を設けるようにしてもよい。これによれば、潤滑剤注入孔37を有するバランス調整用錘収容孔35と第3開口部25との位置合わせ作業が楽になる。しかも、潤滑剤注入孔37及び埋栓38の有無によって主軸シャフト3のバランスが乱れるおそれがなく、バランス調整用錘36によるバランス調整も容易となる。
1 主軸装置
3 主軸シャフト
31 軸孔
32 工具固定孔部
33 ドローバ収容孔部
34 潤滑剤貯留室
35 バランス調整用錘収容孔
36 バランス調整用錘
37 潤滑剤注入孔
38 埋栓
4 ドローバ
41 クランプ部
42 基端封止部
43 軸部
5 付勢部材
6 支持部材
62 溝(被挿入部)
63 ねじ穴(被挿入部)
7 固定部材
100 工具

Claims (4)

  1. 軸孔を有する主軸シャフトと、
    前記主軸シャフトの前記軸孔内に軸方向に沿って進退移動可能に設けられ、工具を前記主軸シャフトの先端に固定するドローバであって、前記軸孔の先端側を密封すると共に前記工具を把持するクランプ部と、前記軸孔の基端側を密封する基端封止部と、前記クランプ部及び前記基端封止部よりも小径に形成されて前記クランプ部と前記基端封止部とを連結する軸部と、を有するドローバと、
    前記主軸シャフトの前記軸孔内に設けられ、前記ドローバに対して前記ドローバを前記軸孔内に引き込む方向に付勢する付勢部材と、
    前記主軸シャフトの前記軸孔内における前記ドローバの前記クランプ部と前記基端封止部との間に設けられ、前記付勢部材の一端を支持する支持部材と、
    前記主軸シャフトの外周面から前記軸孔に貫通して設けられ、前記支持部材を前記軸孔内に固定する固定部材と、
    を備える、工作機械の主軸装置。
  2. 前記支持部材は、その外周面に、被挿入部を有し、前記固定部材の先端が前記被挿入部にそれぞれ挿入されることにより、前記軸孔内に固定される、請求項1に記載の工作機械の主軸装置。
  3. 前記主軸シャフトの前記軸孔は、前記ドローバによって把持される前記工具が固定される工具固定孔部と、前記工具固定孔部から基端側に延び、前記ドローバが収容されるドローバ収容孔部と、を有し、
    前記ドローバ収容孔部の内径は、前記工具固定孔部の最小内径以下であり、
    前記ドローバの前記クランプ部及び前記基端封止部のそれぞれの外径は、前記ドローバ収容孔部の内径以下である、請求項1又は2に記載の工作機械の主軸装置。
  4. 前記軸孔内における前記ドローバの前記クランプ部と前記基端封止部との間の空間は潤滑剤貯留室であり、
    前記主軸シャフトの外周面に設けられる複数のバランス調整用錘収容孔と、
    前記複数のバランス調整用錘収容孔にそれぞれ収容される複数のバランス調整用錘と、を更に備え、
    前記複数のバランス調整用錘収容孔のうちの少なくとも1つは、前記潤滑剤貯留室に連通する潤滑剤注入孔と、前記潤滑剤注入孔を閉塞する埋栓と、を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械の主軸装置。
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