JP2020198675A - Drive system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、駆動システムの構造に関する。 The present invention relates to the structure of a drive system.
特許文献1には、ファイナリングギアの回転によって掻き上げられたオイルを貯留可能なキャッチタンクと、キャッチタンクに貯留されるオイルの液位が規定液位以上となった場合に、第2供給孔へ向けて流れるオイルを、第1供給孔へ向けて流れるように可動する可動部材と、を備えた車両の潤滑装置が開示されている。
低温時には、オイルの粘度が上昇するため、減速機のギアがオイルパンのオイルをかき上げることによるかき上げ抵抗が大きくなり、これによる損失が増大するという問題がある。特許文献1に記載の発明は、運転状態によって経路を変更するものであり、装置全体を循環するオイルの量は変わらず、オイルパンに貯留された液位が変化するものではないため、低温時にかき上げ抵抗が増大するという課題を解決しない。
At low temperatures, the viscosity of the oil increases, so there is a problem that the gear of the reduction gear scoops up the oil in the oil pan, which increases the scooping resistance, which increases the loss. The invention described in
本発明は、このような問題に対してなされたものであり、低温時において潤滑オイルのかき上げ抵抗を低減することによって、エネルギーの損失を抑制する駆動システムを提供することを目的とする。 The present invention has been made in response to such a problem, and an object of the present invention is to provide a drive system that suppresses energy loss by reducing the pumping resistance of lubricating oil at low temperatures.
本発明の一実施態様は、回転電機と減速機とを備える駆動システムに適用される。この駆動システムは、回転電機及び減速機を潤滑する潤滑オイルが貯留され、減速機が有するギアの少なくとも一つが潤滑オイルに浸漬する貯留タンクと、回転電機の上方に設けられ、減速機のギアによりかき上げられた潤滑オイルを一時的に貯留するオイルキャッチタンクと、オイルキャッチタンクから回転電機へと潤滑オイルを流下させる第1排出口と、第1排出口よりも下方側に設けられ、オイルキャッチタンクから回転電機へと潤滑オイルを流下させる第2排出口と、駆動システムの運転状態に応じて、第2排出口を開閉するバルブと、を備える。このような構成において、バルブの開閉状態に応じて、オイルキャッチタンクのオイルの貯留量が変化する。 One embodiment of the present invention applies to a drive system including a rotary electric machine and a speed reducer. This drive system is provided with a storage tank in which lubricating oil for lubricating the rotary electric machine and the reducer is stored and at least one of the gears of the reducer is immersed in the lubricating oil, and a gear of the reducer provided above the rotary electric machine. An oil catch tank that temporarily stores the pumped lubricating oil, a first discharge port that allows the lubricating oil to flow down from the oil catch tank to the rotary electric machine, and an oil catch that is provided below the first discharge port. It is provided with a second discharge port for flowing lubricating oil from the tank to the rotary electric machine, and a valve for opening and closing the second discharge port according to the operating state of the drive system. In such a configuration, the amount of oil stored in the oil catch tank changes according to the open / closed state of the valve.
本発明によると、運転状態に応じて第2排出口を開閉するので、第2排出口が閉じられたときにオイルキャッチタンクに貯留される油量が増加して、減速機のギアが浸漬する貯留タンクの油面が低下することにより、かき上げ抵抗が低減するので、駆動システムの損失を抑制できる。 According to the present invention, since the second discharge port is opened and closed according to the operating state, the amount of oil stored in the oil catch tank increases when the second discharge port is closed, and the gear of the reduction gear is immersed. By lowering the oil level in the storage tank, the pumping resistance is reduced, so that the loss of the drive system can be suppressed.
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings and the like.
本発明の実施形態の駆動システム1は、例えばバッテリに充電された電力により電動モータを駆動して走行する電動車両に適用される。なお、電動車両は、電気自動車(EV)に限定されるものではなく、エンジンをも備えたハイブリッド車(HEV)であってもよい。
The
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態の駆動システム1の構成を示す説明図であり、モータ5及び減速機4の断面図を示す。
<First Embodiment>
FIG. 1 is an explanatory view showing a configuration of a
本実施形態の駆動システム1は、モータ(回転電機)5と減速機4とが、ハウジング2に収容されて構成される。
The
モータ5は、ステータ11及びロータ12から構成され、パワーモジュール3から電力の供給を受けてロータ12が回転することで、回転駆動力を発生する。また、モータ5は、減速機4からの回転を受けて発電を行なうことで回生が行なわれる。
The
ステータ11は、円環状に形成された電磁鋼板を軸方向に積層して形成された積層体と、積層体に形成された複数のティース間のギャップに巻回されるコイルとを備えて構成される。ステータ11にはパワーモジュール3からの電力が供給されるバスバー14が接続される。
The
ロータ12は、円環状に形成された電磁鋼板を軸方向に積層して形成された積層体により構成され、積層体に形成された複数の磁石溝に複数の永久磁石が埋め込まれて構成される。
The
ロータ12の中心にはロータシャフト13が貫通して固定されている。ロータシャフト13は、ハウジング2にベアリング13a、13bを介して回転自在に支持される。
A
ハウジング2は、モータ5及び減速機4を収容可能な内部空間を有している。減速機4を収容する部分の最下部は、潤滑オイルが蓄えられる貯留タンク21が形成されている。モータ5を収容する部分の直上には、潤滑オイルが一時的に蓄えられるオイルキャッチタンク20が形成されている。ハウジング2のオイルキャッチタンク20とモータ5との間には、冷却水が流通する冷却水流路23が形成されている。
The
減速機4は、複数のギア(第1ギア41、第2ギア42、第3ギア43、第4ギア44)と、これらが固定される複数のシャフト(第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53)を備えて構成される。減速機4は、これら複数のギアを用いて、モータ5が出力する回転を減速して出力する。
The
第1シャフト51は第1ギア41を有すると共に、モータ5のロータシャフト13と同軸的に固定され、ロータシャフト13と共に回転する。第1シャフト51は、ハウジング2にベアリング51a、51bを介して回転自在に支持される。
The
第2シャフト52は、第2ギア42及び第3ギア43を有し、これらと一体に回転する。第2ギア42は第1ギア41の下方に位置し、第1ギア41と噛み合う。第3ギア43は第4ギア44と噛み合う。第2シャフト52は、ハウジング2にベアリング52a、52bを介して回転自在に支持される。
The second shaft 52 has a
第3シャフト53は、第4ギア44及び軸受け部54を有し、これらと一体に回転する。第4ギア44は第3ギア43の下方に位置し、第3ギア43と噛み合う。第3シャフト53は、ハウジング2にベアリング53a、53bを介して回転自在に支持される。軸受け部54は、例えばベベルギアにより構成され、図示しないドライブシャフトに連結されて車輪を駆動する。
The
ここで、第2ギア42は第1ギア41よりも径が大きく(歯数が多く)なるように設計され、第3ギア43は第2ギア42よりも径が小さく(歯数が少なく)なるように設計され、第4ギア44は第3ギア43よりも径が大きく(歯数が多く)なるように設計されている。これにより、ロータ12(ロータシャフト13)の回転数>第2シャフト52の回転数>軸受け部54の回転数となり、軸受け部54はロータ12よりも低い回転数で回転するとともに、ロータ12よりも高いトルクを得ることになる。
Here, the
第4ギア44の下部は、貯留タンク21に貯留した潤滑オイルに浸漬した状態となっている。第4ギア44が回転すると貯留タンク21に貯留した潤滑オイルが上方にかき上げられる。これにより、各ギア(第1ギア41、第2ギア42、第3ギア43、第4ギア44)が潤滑される。
The lower portion of the
ハウジング2の内部であって減速機4の上部にはフランジ部22が形成されている。第4ギア44によりかき上げられたオイルの一部はフランジ部22に受け止められてオイルキャッチタンク20へと流入する。オイルキャッチタンク20に貯留された潤滑オイルは、出口24を介してモータ5に供給される。
A
モータ5に供給される潤滑オイルは、モータ5を潤滑すると共にモータ5の冷却を行なう。モータ5の冷却を行なった潤滑オイルは図2の矢印で示す方向へと流れ、貯留タンク21に流下する。なお、潤滑オイルは図示しないオイルクーラによって冷却が行なわれる。
The lubricating oil supplied to the
次に、オイルキャッチタンク20の詳細構成について説明する。
Next, the detailed configuration of the
本実施形態のオイルキャッチタンク20は、潤滑オイルの油温が低い場合に、より多くの潤滑オイルを貯留するように構成したものである。
The
潤滑オイルは、油温によりその粘性が変化し、油温が低い場合は油温が高い場合と比較して粘性がより高くなる。潤滑オイルの粘性が高い場合は、潤滑オイルに浸漬する第4ギア44のかき上げ抵抗が大きくなり、エネルギーの損失が増加する。
The viscosity of the lubricating oil changes depending on the oil temperature, and when the oil temperature is low, the viscosity becomes higher than when the oil temperature is high. When the viscosity of the lubricating oil is high, the pumping resistance of the
一般的に、エンジンを駆動力源とする車両では、エンジンのエネルギー効率(熱効率)は20〜30%であり、減速機4でのエネルギーの損失の割合は駆動システム全体からみて大きくなかった。一方で、本実施形態のようなモータ5を駆動源とする車両では、モータ5のエネルギー効率は90%を超える。このため、第4ギア44のかき上げ抵抗が増大した場合に、そのエネルギーの損失の割合が駆動システム1全体からみて大きくなる。
Generally, in a vehicle using an engine as a driving force source, the energy efficiency (thermal efficiency) of the engine is 20 to 30%, and the rate of energy loss in the
これに対して、本実施形態の駆動システム1では、減速機4におけるエネルギー損失を低減させて、駆動システム1全体の効率が向上するように構成されている。
On the other hand, the
図2A及び図2Bは、本実施形態のオイルキャッチタンク20の構成を示す説明図であり、オイルキャッチタンク20の断面図を示す。
2A and 2B are explanatory views showing the configuration of the
オイルキャッチタンク20は、第4ギア44によりかき上げられた潤滑オイルを一時的に貯留しておくタンクであり、第1排出口31、第2排出口32及びサーモバルブ33を備える。第1排出口31及び第2排出口32は、いずれも出口24に連通しており、オイルキャッチタンク20の潤滑オイルを出口24へと流出させる。第1排出口31は、第2排出口よりも鉛直方向の上方側に配置される。
The
サーモバルブ33は、ワックスやバイメタル等の作用により、周辺の潤滑オイルの油温に応じて、第2排出口32を開放状態又は閉鎖状態にする。具体的には、オイルキャッチタンク20の油温が、後述する所定温度を超えた場合に、ワックスの膨張又はバイメタルの変形により、図2Aに示す閉鎖位置から図2Bに示す開放位置へと弁状態が変位する。
The
サーモバルブ33は、弁体331、軸332及びリターンスプリング333を備えて構成される。
The
軸332は、オイルキャッチタンク20の底部に固定されて鉛直方向上側に延設される。弁体331は、軸332に装着されて軸332の軸方向に摺動する。リターンスプリング333は弁体331を下側(第2排出口32を閉鎖する方向)に付勢する。一方、潤滑オイルの油温が上昇して所定温度を超えた場合には、リターンスプリング333の付勢力に抗して弁体331が上側(第2排出口32を開放する方向)に移動する。
The
このような構成により、オイルキャッチタンク20の潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合は、サーモバルブ33が第2排出口32を閉鎖状態とする。この場合は、オイルキャッチタンク20に貯留された潤滑オイルは第1排出口31のみを通じて出口へと流出する。このとき、オイルキャッチタンク20には、オイルキャッチタンク20の底部から第1排出口31の高さ分の油量の潤滑オイルが貯留されることとなる。
With such a configuration, when the oil temperature of the lubricating oil in the
一方、オイルキャッチタンク20の潤滑オイルの油温が上昇して、所定温度以上となった場合は、サーモバルブ33が第2排出口32を開放状態とする。この場合は、オイルキャッチタンク20に貯留された潤滑オイルは、第2排出口32を通じて出口へと流出する。従って、第4ギア44がかき上げた潤滑オイルは、オイルキャッチタンク20にほとんど貯留されることなく、モータ5へと流下して、貯留タンク21に戻る。
On the other hand, when the oil temperature of the lubricating oil in the
なお、この所定温度は、駆動システム1の冷間始動時など駆動システム1の暖機が完了する以前の運転状態であって、潤滑オイルの粘度が低下して第4ギア44によるかき上げ抵抗が増大することによるエネルギーの損失が、駆動システム1として大きくなる温度に設定される。所定温度は、例えば0℃〜数℃に設定される。
It should be noted that this predetermined temperature is an operating state before the warm-up of the
このような構成により、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合には、オイルキャッチタンク20に多くの潤滑オイルを貯留することができるので、相対的に貯留タンク21の油量が減少し、潤滑オイルの油面が低下する。これにより、潤滑オイルに浸漬する第4ギア44のかき上げ抵抗を低減することができるので、エネルギーの損失を抑制できる。
With such a configuration, when the oil temperature of the lubricating oil is lower than the predetermined temperature, a large amount of lubricating oil can be stored in the
このとき、オイルキャッチタンク20の潤滑オイルの貯留量が増加することで、駆動システム1全体に流通する潤滑オイルの量が減少し、潤滑オイルの油温の上昇を促進することもできる。
At this time, by increasing the amount of lubricating oil stored in the
また、潤滑オイルの油温が所定温度よりも高くなった場合には、第1排出口31に加えて第2排出口32によってもオイルキャッチタンク20に貯留された潤滑オイルが出口24から流出するので、駆動システム1全体に流通する潤滑オイルの量が増大する。その後は、第2排出口32が開放状態となることで、オイルキャッチタンク20に潤滑オイルがほとんど貯留されない状態で駆動システム1に潤滑オイルが循環するので、駆動システム1全体の潤滑及び冷却が適切に行なわれる。
Further, when the oil temperature of the lubricating oil becomes higher than the predetermined temperature, the lubricating oil stored in the
なお、本実施形態では、駆動システム1の運転状態の一例として、駆動システム1が暖機されたか否かを判断する。この判断の基準値として、潤滑オイルの油温が所定温度よりも高いか否かという観点を用いる。
In the present embodiment, as an example of the operating state of the
また、サーモバルブ33は、油温が所定温度より低い場合に第2排出口32を閉鎖するだけでなく、油温に応じて第2排出口32の開度を調整することで、第2排出口32から排出される潤滑オイルの量を調整するように構成してもよい。また、サーモバルブ33ではなく、ソレノイドバルブを用いて、制御装置によりその開度を調節するように構成してもよい。また、潤滑オイルの油温でははく、潤滑オイルの粘度の大きさを直接計測して、これに応じて第2排出口32を開閉するように構成してもよい。
Further, the
以上説明したように、本発明の第1実施形態における駆動システム1は、回転電機としてのモータ5と、モータ5を減速する減速機4とにより構成されるものである。この駆動システム1は、モータ5及び減速機4を潤滑する潤滑オイルが貯留され、減速機4が有するギアの少なくとも一つ(第4ギア44)が潤滑オイルに浸漬する貯留タンク21と、モータ5の上方に設けられ、減速機4のギアによりかき上げられた潤滑オイルを一時的に貯留するオイルキャッチタンク20と、オイルキャッチタンク20からモータ5へと潤滑オイルを流下させる第1排出口31と、第1排出口31よりも下方側に設けられ、オイルキャッチタンク20からモータ5へと潤滑オイルを流下させる第2排出口32と、駆動システム1の運転状態に応じて、第2排出口32を開閉するサーモバルブ33と、を備える。そして、サーモバルブ33の開閉状態に応じて、オイルキャッチタンク20のオイルの貯留量が変化する。
As described above, the
本実施形態では、このような構成によって、運転状態に応じて第2排出口32が開閉するので、第2排出口32が閉じられたときにオイルキャッチタンク20に貯留される油量が増加して、減速機4の第4ギア44が浸漬する貯留タンク21の油面が低下することにより、かき上げ抵抗が低減するので、駆動システム1のエネルギー損失を抑制できる。
In the present embodiment, since the
このとき、オイルキャッチタンク20に貯留される潤滑オイルの量が増加することで、駆動システム1全体に流通する潤滑オイルの量が減少するので、潤滑オイルの油温の上昇を促進することができる。
At this time, as the amount of the lubricating oil stored in the
また、本実施形態によると、潤滑オイルの油温が低いほどサーモバルブ33により第2排出口32が閉じられて、オイルキャッチタンク20の潤滑オイルの貯留量が増加し、潤滑オイルの流出量が減少するので、減速機4の第4ギア44が浸漬する貯留タンク21の油面が低下することによりかき上げ抵抗が低減するので、駆動システム1のエネルギー損失を抑制できると共に、駆動システム1全体に流通する潤滑オイルの量が減少するので、潤滑オイルの油温の上昇を促進することができる。
Further, according to the present embodiment, as the oil temperature of the lubricating oil is lower, the
さらに、本実施形態のサーモバルブ33は、潤滑オイルの油温に応じてそれ自身が自動的に開閉を行なうものであるので、他に制御装置等の構成を備える必要がなく、駆動システム1のコストやメンテナンスの手間を軽減することができる。
Further, since the
なお、本実施形態において、第1排出口31及び第2排出口32は潤滑オイルを通過させる開口として形成されているが、第1排出口31及び第2排出口32にオリフィスを形成して、油温が所定温度よりも低く粘度が高い場合に、潤滑オイルの流動性が低下することによりオリフィスを通過し難くすることで、オイルキャッチタンク20の潤滑オイルの貯留量が増加するように構成してもよい。
In the present embodiment, the
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の駆動システム1を説明する。
<Second Embodiment>
Next, the
図3A及び図3Bは、本発明の第2実施形態のオイルキャッチタンク20の構成を示す説明図である。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
3A and 3B are explanatory views showing the configuration of the
前述の図2A及び図2Bに示す構成は、サーモバルブ33が鉛直方向に移動することで第2排出口32の入口部分を開閉する構成を説明した。一方で、サーモバルブ33は、このような構成に限られない。
The configuration shown in FIGS. 2A and 2B described above describes a configuration in which the
図3Aに示すオイルキャッチタンク20は、サーモバルブ133を備える。サーモバルブ133は、弁体1331、軸1332及びリターンスプリング1333を備えて構成される。
The
サーモバルブ133は、潤滑オイルの油温が所定温度よりも高い場合には第2排出口32を開放状態とする。潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合には、その先端部分が第2排出口32に嵌入することによって第2排出口32を閉鎖する。
The
軸1332は、オイルキャッチタンク20の第2排出口32と対向する側の壁部に固定されて水平方向に延設される。弁体1331は、軸1332に装着されて軸1332の軸方向に摺動する。リターンスプリング1333は弁体1331を右側(第2排出口32を開放する方向)に付勢する。一方、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合には、リターンスプリング1333の付勢力に抗して弁体331が左側(第2排出口32を閉鎖する方向)に移動する。これにより、図3Bに示すように、第2排出口32が閉鎖される。
The
サーモバルブ133をこのように構成した場合にも、前述の第1実施形態と同様に、オイルキャッチタンク20の潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合は、サーモバルブ33が第2排出口32を閉鎖状態(図3B)とすることで、オイルキャッチタンク20には、オイルキャッチタンク20の底部から第1排出口31の高さ分の油量の潤滑オイルが貯留される。
Even when the
従って、第1実施形態と同様に、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合には、オイルキャッチタンク20に多くの潤滑オイルを貯留することができるので、潤滑オイルに浸漬する第4ギア44のかき上げ抵抗を低減することができ、エネルギーの損失を抑制できる。
Therefore, as in the first embodiment, when the oil temperature of the lubricating oil is lower than the predetermined temperature, a large amount of the lubricating oil can be stored in the
また、潤滑オイルの油温が所定温度よりも高くなった場合には、第2排出口32が開放状態となることで、オイルキャッチタンク20に潤滑オイルがほとんど貯留されない状態で駆動システム1に潤滑オイルが循環するので、駆動システム1全体の潤滑及び冷却が適切に行なわれる。
Further, when the oil temperature of the lubricating oil becomes higher than the predetermined temperature, the
なお、後述する第3から第6実施形態においても、第2排出口32を開閉するサーモバルブ33(又はソレノイドバルブ60)を、図3A及び図3Bのように水平方向に移動する構成とすることもできる。
Also in the third to sixth embodiments described later, the thermo valve 33 (or solenoid valve 60) that opens and closes the
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の駆動システム1を説明する。
<Third Embodiment>
Next, the
図4は、本発明の第3実施形態のオイルキャッチタンク20の構成の説明図である。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
FIG. 4 is an explanatory diagram of the configuration of the
前述したように、オイルキャッチタンク20は、油温が所定温度よりも低い場合に第2排出口32を閉鎖して、油温が所定温度よりも高い場合と比較してより多くの潤滑オイルが貯留されるように構成した。
As described above, the
このように、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合は潤滑オイルの粘度が高くなることによって、第4ギア44のかき上げ抵抗の増加だけでなく、他のギアやベアリング等の摺動抵抗が増加する。このため、潤滑オイルの油温をできるだけ早く上昇させることが求められる。
In this way, when the oil temperature of the lubricating oil is lower than the predetermined temperature, the viscosity of the lubricating oil increases, which not only increases the pumping resistance of the
さらに、油温が所定温度よりも高くなった場合は、駆動システム1に循環する潤滑オイルの量を増加させて、駆動システム1の冷却及び潤滑を適切に行なえるようにすることが求められる。
Further, when the oil temperature becomes higher than the predetermined temperature, it is required to increase the amount of lubricating oil circulating in the
そこで、本発明の第3実施形態では、潤滑オイルの油温が所定温度よりも高くなった場合に、油温が所定温度よりも低い場合と比較して、オイルキャッチタンク20から流出する潤滑オイルの量が増加するように構成した。
Therefore, in the third embodiment of the present invention, when the oil temperature of the lubricating oil becomes higher than the predetermined temperature, the lubricating oil flows out from the
具体的には、図4に示すように、第1排出口31の開口断面積を、第2排出口32の開口断面積よりも小さくなるように構成した。一例として、第1排出口31の開口断面積と第2排出口32の開口断面積との比が、1:3となるように構成した。
Specifically, as shown in FIG. 4, the opening cross-sectional area of the
このような構成により、第1実施形態と比較して、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低くサーモバルブ33が第1排出口31を閉鎖している場合に、オイルキャッチタンク20から第2排出口32を介して流出する潤滑オイルの量を少なくなる。これにより、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合に、駆動システム1を循環する潤滑オイルの量が少なくなるので、潤滑オイルの油温をより速く上昇させることができる。
With such a configuration, when the oil temperature of the lubricating oil is lower than the predetermined temperature and the
また、潤滑オイルの油温が所定温度よりも高くなった場合には、より開口断面積の大きい第2排出口32が開放状態となることで、オイルキャッチタンク20から潤滑オイルが流出するので、駆動システム1全体に流通する潤滑オイルの量が増大する。その後は、第2排出口32が開放状態となることで、オイルキャッチタンク20に潤滑オイルがほとんど貯留されない状態で駆動システム1に潤滑オイルが循環するので、駆動システム1全体の潤滑及び冷却が適切に行なわれる。
Further, when the oil temperature of the lubricating oil becomes higher than the predetermined temperature, the
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態の駆動システム1を説明する。
<Fourth Embodiment>
Next, the
図5は、本発明の第4実施形態のオイルキャッチタンク20の構成の説明図である。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
FIG. 5 is an explanatory diagram of the configuration of the
本発明の第4実施形態は、前述の第3実施形態と同様に、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合には、油温が所定温度よりも高い場合と比較して潤滑オイルが循環する量を減少させて、油温の上昇を促すように構成した。 In the fourth embodiment of the present invention, similarly to the third embodiment described above, when the oil temperature of the lubricating oil is lower than the predetermined temperature, the lubricating oil is higher than the case where the oil temperature is higher than the predetermined temperature. It was configured to reduce the amount of circulation and promote an increase in oil temperature.
具体的には、図5に示すように、オイルキャッチタンク20に仕切壁210を備えた。仕切壁210は、オイルキャッチタンク20の高さ方向において第1排出口31と第2排出口32との間であって、水平方向の板状部材として形成されている。
Specifically, as shown in FIG. 5, the
このように、本実施形態では、油温が所定温度よりも低く第2排出口32が閉鎖されている場合に、潤滑オイルの流れを第1排出口31へと促すように形成された仕切壁210を備えたので、第2排出口32が閉鎖されている場合には、オイルキャッチタンク20の上方から流下してきた潤滑オイルのほとんどが仕切壁210の上部を流れて第1排出口31へと流出する。
As described above, in the present embodiment, when the oil temperature is lower than the predetermined temperature and the
これにより、油温が所定温度よりも低い場合に、オイルキャッチタンク20内に貯留された低温の潤滑オイルが撹拌され難くなり、オイルキャッチタンク20において潤滑オイルのほとんどが仕切壁210の上側を通過して第2排出口へと向かうようになり、駆動システム1を循環する潤滑オイルの量が少なくなるので、潤滑オイルの油温をより速く上昇させることができる。
As a result, when the oil temperature is lower than the predetermined temperature, the low-temperature lubricating oil stored in the
なお、油温が所定温度よりも高く第2排出口32が開放されているときに、オイルキャッチタンク20の上方から流下し第2排出口32に流れる潤滑オイルが、仕切壁210によって阻害されないように、仕切壁210の位置及び形状が構成される。
When the oil temperature is higher than the predetermined temperature and the
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態の駆動システム1を説明する。
<Fifth Embodiment>
Next, the
図6は、本発明の第5実施形態のオイルキャッチタンク20の構成の説明図である。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
FIG. 6 is an explanatory diagram of the configuration of the
前述の第1実施形態において、オイルキャッチタンク20からモータ5へは1箇所の出口24を介して潤滑オイルを流通させていた。
In the above-mentioned first embodiment, the lubricating oil is circulated from the
これに対して、本発明の第5実施形態では、オイルキャッチタンク20に二箇所の潤滑オイルの出口(左側出口125、右側出口225)を備え、それぞれに、第1排出口(131、231)、第2排出口(132、232)及びサーモバルブ(301、302)を備えて構成した。
On the other hand, in the fifth embodiment of the present invention, the
これら左側出口125、右側出口225は、それぞれ、モータ5のステータ11のコイルエンドの左端及び右端へと潤滑オイルが流下するような位置に配置される。このような構成により、モータ5の駆動時に温度が上昇するそれぞれのコイルエンドを潤滑オイルによって冷却することができる。
The
図6を参照すると、オイルキャッチタンク20の左側には、左側第1排出口131、左側第2排出口132及び左側サーモバルブ301が備えられる、左側第1排出口131及び左側第2排出口132は、左側出口125に連通する。
Referring to FIG. 6, the left side of the
また、オイルキャッチタンク20の右側には、右側第1排出口231、右側第2排出口232及び右側サーモバルブ302が備えられる。右側第1排出口231及び右側第2排出口232は、右側出口225に連通する。
Further, on the right side of the
従って、左側出口125及び右側出口225は、前述した第1実施形態と同様に、それぞれ油温が所定温度よりも低い場合には、各第2排出口が閉鎖されてオイルキャッチタンク20の潤滑オイルの貯留量が増加する。油温が所定温度よりも高い場合には、各第2排出口が開放されてオイルキャッチタンク20に潤滑オイルがほとんど貯留されない状態で駆動システム1に潤滑オイルが循環するので、駆動システム1全体の潤滑及び冷却が適切に行なわれる。
Therefore, in the
さらに、本実施形態では、左側第2排出口132の開口断面積を、右側第2排出口232の開口断面積と比較して大きく形成した。
Further, in the present embodiment, the opening cross-sectional area of the left
これにより、油温が所定温度よりも高い状態では、左側第2排出口132は、右側第2排出口232よりも多くの潤滑オイルを流通することができるので、モータ5の左端は右端と比較してより多くの潤滑オイルが流通する。
As a result, when the oil temperature is higher than the predetermined temperature, the left
本実施形態のモータ5は、ステータ11のコイルエンドは、右側よりも左側の温度上昇が大きい構成となっている。具体的には、モータ5は、ステータ11のコイルが平角線により構成され、平角線同士が接合(溶接)される箇所がステータ11の左端に設定されている。この溶接箇所は、平角線の他の箇所と比べて電気抵抗が大きいため、モータ5の駆動時の発熱が他の箇所よりも大きくなる。
The
そこで、モータ5のステータ11の左端への潤滑オイルの流通を、右端よりも多くすることで、モータ5を適切に冷却することができる。さらに、モータ5の左端にはパワーモジュール3へと接続するバスバー14が接続されているので、パワーモジュール3にモータ5からの熱が伝達することを抑制することができる。
Therefore, the
このように、本発明の第5実施形態では、第1排出口及び第2排出口が、モータ5の軸方向端部両側付近の上方にそれぞれ設けられるので、モータ5の駆動時に温度が上昇するそれぞれのコイルエンドを潤滑オイルによって適切に冷却することができる。
As described above, in the fifth embodiment of the present invention, since the first discharge port and the second discharge port are provided above the vicinity of both sides of the axial end portion of the
また、本発明の第5実施形態では、それぞれ設けられた第2排出口の開口断面積は、モータ5の軸方向の端部のうち、温度がより上昇する端部(例えば左端)にある左側第2排出口132の開口断面積が大きくなるように構成したので、モータ5の駆動時に温度が上昇するそれぞれのコイルエンドを潤滑オイルによって適切に冷却することができる。
Further, in the fifth embodiment of the present invention, the opening cross-sectional area of the second discharge port provided is the left side of the axial end of the
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態の駆動システム1を説明する。
<Sixth Embodiment>
Next, the
図7は、本発明の第6実施形態のオイルキャッチタンク20の構成の説明図である。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
FIG. 7 is an explanatory diagram of the configuration of the
前述の第1から第5の実施形態では、サーモバルブ33により、油温に応じて第2排出口32を開閉するように構成した。これに対して、第6実施形態では、第2排出口32の開閉を、コントローラ80によるソレノイドバルブ60の開閉によって制御するように構成した。
In the first to fifth embodiments described above, the
図7において、オイルキャッチタンク20には、ソレノイドバルブ60が備えられている。ソレノイドバルブ60は、弁体61、軸62及びリターンスプリング63を備えて構成される。弁体61は電磁石を有し、コントローラ80から信号が送られると磁力の作用により弁体61が軸62を摺動して、第2排出口32の開閉が制御される。
In FIG. 7, the
オイルキャッチタンク20の近傍には冷却水流路23が備えられている。冷却水流路23には、冷却水バルブ70が備えられる。冷却水バルブ70は例えばソレノイドバルブにより構成され、コントローラ80により図示しない冷却水ポンプに連通する冷却水流路との開閉が制御される。
A cooling
コントローラ80は、プロセッサやメモリ等から構成され、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現するコンピュータ(マイコン)として構成される。なお、コントローラ80は、パワーモジュール3の機能の一部として構成されていてもよいし、駆動システム1の動作を制御する独立した装置として構成されていてもよい。
The
コントローラ80には油温センサ81が接続される。油温センサ81は、オイルキャッチタンク20や貯留タンク21等に備えられ、潤滑オイルの油温を計測し、計測結果をコントローラ80に出力する。
An
コントローラ80は、油温センサ81から出力される油温の計測結果に基づいて、ソレノイドバルブ60及び冷却水バルブ70の開閉を制御する。
The
より具体的には、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合は、コントローラ80は、ソレノイドバルブ60を制御して第2排出口32を閉鎖する。このとき、コントローラ80は、冷却水バルブ70を制御して、冷却水流路23の冷却水の流量を制限(減少又は停止)する。
More specifically, when the oil temperature of the lubricating oil is lower than the predetermined temperature, the
これにより、潤滑オイルの油温が所定温度よりも低い場合には、オイルキャッチタンク20に多くの潤滑オイルを貯留することができるので、潤滑オイルに浸漬する第4ギア44のかき上げ抵抗を低減することができ、エネルギーの損失を抑制できる。
As a result, when the oil temperature of the lubricating oil is lower than the predetermined temperature, a large amount of the lubricating oil can be stored in the
このとき同時に、冷却水流路23の冷却水の流量を制限するので、冷却水によりオイルキャッチタンク20に貯留された潤滑オイルの油温が下がることが抑制されるので、駆動システム1全体として潤滑オイルの油温の上昇が促進される。
At the same time, since the flow rate of the cooling water in the cooling
図8は、本実施形態のコントローラ80が実行する制御を示すフローチャートである。
FIG. 8 is a flowchart showing the control executed by the
図8に示すフローチャートは、例えばイグニションキーにより駆動システム1の動作が開始された後に、コントローラ80により所定の間隔で実行される。
The flowchart shown in FIG. 8 is executed by the
まず、コントローラ80は、油温センサ81から出力された計測結果を取得し、現在の潤滑オイルの油温を取得する(ステップS100)。
First, the
次に、コントローラ80は、取得した油温が所定温度未満であるか否かを判断する(ステップS110)。所定温度とは、第1実施形態において前述したように、駆動システム1の暖機が完了する前であって、潤滑オイルの粘度が低下して第4ギア44によるかき上げ抵抗が増大することによるエネルギーの損失が駆動システム1として大きくなる温度である。
Next, the
油温が所定温度未満である判断した場合は、ステップS120に移行し、そうでない場合はステップS130に移行する。 If it is determined that the oil temperature is lower than the predetermined temperature, the process proceeds to step S120, and if not, the process proceeds to step S130.
ステップS120では、コントローラ80は、ソレノイドバルブ60の開度を制御して、第2排出口32を閉鎖する。このとき同時に、冷却水バルブ70の開度を制御して、冷却水流路23の冷却水の流量を減少させる。
In step S120, the
次に、コントローラ80は、取得した油温が所定温度よりも高いか否かを判断する(ステップS110)。
Next, the
油温が所定温度よりも高いと判断した場合は、ステップS140に移行し、そうでない場合は本フローチャートの処理を終了し、他の処理に戻る。 If it is determined that the oil temperature is higher than the predetermined temperature, the process proceeds to step S140. If not, the process of this flowchart is terminated and the process returns to another process.
ステップS140では、コントローラ80は、ソレノイドバルブ60の開度を制御して、第2排出口32を開放する。このとき同時に、冷却水バルブ70の開度を制御して、冷却水流路23の冷却水の流量を増大させる。その後、本フローチャートの処理を終了し、他の処理に戻る。
In step S140, the
コントローラ80がこのような制御を実行することにより、油温が所定温度よりも低い場合に、オイルキャッチタンク20に多くの潤滑オイルを貯留することができるので、潤滑オイルに浸漬する第4ギア44のかき上げ抵抗を低減することができると共に、冷却水流路23の冷却水の流量を減少させて、潤滑オイルの油温の上昇を促すことができる。
By executing such control by the
なお、第6実施形態において、コントローラ80は、油温だけでなく、モータ5の出力トルクを取得してソレノイドバルブ60の開閉を制御するようにしてもよい。
In the sixth embodiment, the
モータ5の出力トルクが小さい場合、すなわち低負荷運転時には、駆動システム1が発生するエネルギーに対して第4ギア44のかき上げ抵抗によるエネルギーの損失が占める割合が大きくなる。一方で、モータ5の出力トルクが大きい場合、すなわち高負荷運転時には、駆動システム1が発生するエネルギーに対して第4ギア44のかき上げ抵抗によるエネルギーの損失が占める割合は小さい。
When the output torque of the
そこで、このような場合にも、オイルキャッチタンク20の第2排出口32を閉鎖して、貯留タンク21の油面を低下させることで、第4ギア44のかき上げ抵抗によるエネルギーの損失を少なくすることができる。
Therefore, even in such a case, by closing the
より具体的には、コントローラ80は、パワーモジュール3からモータ5の出力トルクを取得して、取得した出力トルクが低いか否かを判定する。出力トルクが低いか否かは、例えば、モータ5の回転速度が500rpm未満である場合に出力トルクが低いと判断する。
More specifically, the
コントローラ80は、モータ5の出力トルクが低い場合に、ソレノイドバルブ60の開度を制御して、第2排出口32を閉鎖する。なお、このとき、油温が所定温度よりも高い場合には、冷却水バルブ70を解放側に制御して、冷却水流路23の冷却水の流量が十分に大きくなるように制御する。
When the output torque of the
モータの出力トルクが大きい(高負荷運転時)と判断した場合は、ソレノイドバルブ60の開度を制御して、第2排出口32を開放する。モータ5の出力トルクが大きい場合は、駆動システム1が発生するエネルギーに対して第4ギア44のかき上げ抵抗によるエネルギーの損失が占める割合は小さいので、駆動システム1の冷却の促進を優先して、オイルキャッチタンク20に貯留される潤滑オイルの量を小さくして、駆動システム1全体に流通する潤滑オイルの流量が大きくなるようにする。
When it is determined that the output torque of the motor is large (during high load operation), the opening degree of the
このように、本発明の第6実施形態では、油温センサ81と、コントローラ80と、コントローラ80により開閉が調整されるソレノイドバルブ60とを備えて構成されるものである。コントローラ80は、油温センサ81が取得した温度が低いほどソレノイドバルブ60を閉じるように制御するので、油温が所定温度よりも低い場合に、オイルキャッチタンク20に多くの潤滑オイルを貯留することができるので、潤滑オイルに浸漬する第4ギア44のかき上げ抵抗を低減することができると共に、冷却水流路23の冷却水の流量を減少させて、潤滑オイルの油温の上昇を促すことができる。
As described above, in the sixth embodiment of the present invention, the
1 駆動システム
2 ハウジング
3 パワーモジュール
4 減速機
5 モータ(回転電機)
11 ステータ
12 ロータ
13 ロータシャフト
14 バスバー
20 オイルキャッチタンク
21 貯留タンク
23 冷却水流路
24 出口
31 第1排出口
32 第2排出口
33 サーモバルブ
60 ソレノイドバルブ
70 冷却水バルブ
80 コントローラ
81 油温センサ
1
11
Claims (8)
前記回転電機及び前記減速機を潤滑する潤滑オイルが貯留され、前記減速機が有するギアの少なくとも一つが前記潤滑オイルに浸漬する貯留タンクと、
前記回転電機の上方に設けられ、前記減速機のギアによりかき上げられた潤滑オイルを一時的に貯留するオイルキャッチタンクと、
前記オイルキャッチタンクから前記回転電機へと潤滑オイルを流下させる第1排出口と、
前記第1排出口よりも下方側に設けられ、前記オイルキャッチタンクから前記回転電機へと潤滑オイルを流下させる第2排出口と、
駆動システムの運転状態に応じて、前記第2排出口を開閉するバルブと、
を備え、
前記バルブの開閉状態に応じて、前記オイルキャッチタンクのオイルの貯留量が変化する
ことを特徴とする駆動システム。 It is a drive system equipped with a rotary electric machine and a speed reducer.
A storage tank in which lubricating oil for lubricating the rotary electric machine and the speed reducer is stored, and at least one of the gears of the speed reducer is immersed in the lubricating oil.
An oil catch tank provided above the rotary electric machine and temporarily storing the lubricating oil scooped up by the gear of the reduction gear.
A first discharge port for flowing lubricating oil from the oil catch tank to the rotary electric machine,
A second discharge port provided below the first discharge port and allowing lubricating oil to flow down from the oil catch tank to the rotary electric machine.
A valve that opens and closes the second outlet according to the operating state of the drive system,
With
A drive system characterized in that the amount of oil stored in the oil catch tank changes according to the open / closed state of the valve.
前記潤滑オイルの油温が低いほど、前記バルブにより前記第2排出口が閉じられる
ことを特徴とする駆動システム。 The drive system according to claim 1.
A drive system characterized in that the lower the temperature of the lubricating oil, the more the second discharge port is closed by the valve.
前記第1排出口の開口断面積よりも前記第2排出口の開口断面積が大きい
ことを特徴とする駆動システム。 The drive system according to claim 1 or 2.
A drive system characterized in that the opening cross-sectional area of the second discharge port is larger than the opening cross-sectional area of the first discharge port.
前記オイルキャッチタンクは、前記バルブにより前記第2排出口が閉じられているときに、前記第1排出口へと潤滑オイルの流れを促す仕切壁が形成されている
ことを特徴とする駆動システム。 The drive system according to any one of claims 1 to 3.
The oil catch tank is a drive system characterized in that a partition wall for promoting the flow of lubricating oil to the first discharge port is formed when the second discharge port is closed by the valve.
前記第1排出口及び前記第2排出口は、前記回転電機の軸方向端部両側付近の上方にそれぞれ設けられる
ことを特徴とする駆動システム。 The drive system according to any one of claims 1 to 4.
A drive system characterized in that the first discharge port and the second discharge port are provided above each of the vicinity of both sides of the axial end portion of the rotary electric machine.
前記第2排出口それぞれの開口断面積は、前記回転電機の軸方向の端部のうち、温度がより上昇する端部側にある前記第2排出口の開口断面積が大きい
ことを特徴とする駆動システム。 The drive system according to claim 5.
The opening cross-sectional area of each of the second discharge ports is characterized in that the opening cross-sectional area of the second discharge port on the end side of the axial end of the rotary electric machine where the temperature rises is larger. Drive system.
前記バルブは、所定温度により開閉するサーモバルブである
ことを特徴とする駆動システム。 The drive system according to any one of claims 1 to 6.
The drive system is characterized in that the valve is a thermo valve that opens and closes at a predetermined temperature.
油温センサとコントローラとを備え、
前記バルブは前記コントローラにより開閉が調整されるソレノイドバルブであり、
前記コントローラは、前記油温センサが取得した温度が低いほど前記ソレノイドバルブを閉じるように制御する
ことを特徴とする駆動システム。 The drive system according to any one of claims 1 to 7.
Equipped with an oil temperature sensor and controller
The valve is a solenoid valve whose opening and closing is adjusted by the controller.
The controller is a drive system characterized in that the lower the temperature acquired by the oil temperature sensor is, the more the solenoid valve is controlled to be closed.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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-
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