JP2020195132A - 施設内機器類の遠隔操作システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 施設内の照明設備や空調設備等を一括または連動させてシーン制御する。【解決手段】 通信機能を備える携帯端末20と、携帯端末の情報を管理するWebシステム10と、Webシステムと連携して施設内機器類を制御する中央監視システム1とを備え、前記Webシステム10は、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報か、前記携帯端末の使用者からの要求に基づいて、前記中央監視システム1に前記施設内機器類Kkの施設内制御情報Ckの提示を命令し、提示された前記情報を前記携帯端末に表示し、前記携帯端末の使用者と前記中央監視システム1との双方向のコミュニケーションを行い、前記携帯端末の使用者は、携帯端末20を介して施設内機器類Kkを遠隔操作する。【選択図】 図1

Description

本発明は、居住施設、オフィス、ビル、工場などの施設内の機器類の遠隔操作を行う施設内機器類の遠隔操作システムに関する。
居住施設、オフィス、ビル、工場などの施設内の機器類の遠隔操作を行う施設内機器類の遠隔操作システムとしては、特許文献1〜3が既に開示されている。
特許文献1には、その特許請求の範囲に「(請求項1)施設内を所定の室内環境に近づけるために、前記施設に配置された複数の機器の少なくとも一部を動作させるシーン制御の実行指示を受け付ける受付部と、前記受付部によって前記シーン制御の実行指示が受け付けられたときに、前記シーン制御を行う制御部と、前記施設内または前記施設外の環境状態を示す情報、前記施設内または前記施設外の環境状態の予測情報、及び、タイミングに関する情報の少なくとも1つを取得する取得部とを備え、前記制御部は、前記取得部によって取得された情報に応じて前記シーン制御の内容を変更する制御システム。(請求項2)前記制御部は、前記シーン制御の内容の変更において、前記シーン制御において動作させる機器、及び、前記シーン制御における機器の動作状態の少なくとも一方を変更する請求項1に記載の制御システム。」が記載されている。
また特許文献2は、建築モデルデータを基にして設備の制御データを作成する情報作成方法、記録媒体、情報作成装置、情報作成システムを提供することを目的としており、情報作成装置(10)で用いられる情報作成方法は、建築物の構成の情報と建築物の設備(たとえば、照明設備40)の情報とを含む建築モデルデータ(たとえば、BIMデータ)を受け取るステップと、建築モデルデータに関連付けて、設備の制御データの作成条件を定める入力データを受け取るステップとを有することが記載されている(要約)。
そして特許文献3は、照明センターが有する照明システムの監視・制御に関する情報を遠隔的に把握できる建物の制御・監視システムを提供するものであり、建物の照明システム1、空調システム2、防犯システム3、中央監視装置4および照明センター5を共通の伝送路6および同一の通信プロトコルを用いてオープンシステム化することで、これらシステムの建設費やメンテナンス費用が低減され、中央監視装置4の構成が簡単化されているとともに、照明センター5が制御・監視システムサーバー機能を備え、外部ネットワークに接続されていることが記載されている(要約)。
特開2018−186331号公報 国際公開第2017/017956号公報 特開2002−287820号公報
ところで、施設内の照明設備や空調設備等は、ボタン操作等によって単に制御されるのみならず、その施設内で作業する人(作業者)の行動に関連して一括して制御されることが好ましい。例えば、プレゼンテーションを行う場合に、プロジェクタや映像表示装置の照射に応じて照明の明るさが低くなったり、作業者が退室した場合にその部屋の照明が自動で落とされたりするといったように、その会議室の照明設備や空調設備も関連して動作を制御できることが好ましい。 この点、特許文献1では、シーンの変更ができるとされてはいるが、作業者(ユーザー)の行動や動作にマッチしたシーンの表示やシーン制御(ボタン操作)ができるものではなかった。
また、例えば多くオープンフロア型のオフィスの場合、1フロアあたりの面積が広いが、従来、照明設備や空調設備を制御する機器類(動作スイッチやコントロールパネル)がフロア入り口の壁面などに集中して設置されていた。そのため例えば、作業者が所定のワークスペース(例えば1フロア)の1区画(1パーテーション)だけで作業を行っている場合であっても、作業者はわざわざフロア入り口まで往復して、照明や空調を制御する必要があった。
また、施設内機器類の照明や空調などのON、OFFや空調の温度制御は、一律に定まるものではなく、照明のいくつかはONにするが他はOFFにしたり、空調の温度制御も、それまでの使用状況や(午前中は高温で使用していたので午後はそれほど高温にする必要はない場合)、周囲の状況(使用する予定区画では空調はOFFだが、その隣の空調を利用すれば、それほど高温でなくても良い場合)等を照合し合いながら設定することが求められる。このため、これらの照合情報を対話しながら(コミュニケーションしながら)好適な内容に設定する必要があるが、このような対話形式での設定は難しかった。また、故障情報の対応についても、故障情報は種々あり、その中から最善の方式に復帰させる必要があり、そのような場合にも、双方向のコミュニケーションしながら好適な内容に設定する必要がある。
そこで本発明の目的は、施設内の機器類を携帯端末からシーン制御できるようにすることにある。また施設がオープンフロア型オフィスの場合を考慮して、作業者の各種情報に基づいてカスタマイズされたシーン制御を可能とし、これによってワークスペースや、当該ワークスペースの1区画(1パーテーション)に合わせたシーン制御が可能な施設内機器類の遠隔操作システムを提供することにある。また、本発明の目的は、携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションを行い、前記携帯端末の使用者は、携帯端末を介して施設内機器類を遠隔操作することにある。
本発明は、居住施設、オフィス、ビル、工場などの施設内機器類の遠隔操作を行う、施設内機器類の遠隔操作システムにおいて、
通信機能を備える携帯端末と、携帯端末の情報を管理するWebシステムと、Webシステムと連携して施設内機器類を制御する中央監視システムとを備え、
前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報か、前記携帯端末の使用者からの要求に基づいて、前記中央監視システムに前記施設内機器類の施設内制御情報の提示を命令し、提示された前記情報を前記携帯端末に表示し、前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションを行い、
前記携帯端末の使用者は、携帯端末を介して施設内機器類を遠隔操作することを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末の使用者(施設内の作業者)は、使用者の使用場面ごとに照明や空調などの施設内機器類を、使用者の携帯端末から制御でき、施設内機器類を直接制御する必要がないので、外部から施設内機器類の照明や空調をONにしたり、仮に消し忘れて外出してしまっても、外部から空調をOFFにしたり、また、空調が条件通りに動作するかの制御、つまり故障状況の制御などを、その施設から離れた位置から制御することができる。そして、これらの制御を前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションを行うことができる。
本発明としては、前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報に基づいて、前記使用者の使用場面ごとにシーン制御情報を収集し、前記携帯端末は、前記シーン制御情報に基づいて、前記使用者の使用場面ごとにシーン制御ボタンを表示し、携帯端末の使用者は、携帯端末に表示された制御可能なシーン制御ボタンを操作して、施設内機器類を遠隔操作することを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末の使用者(施設内の作業者)の各種情報に基づいて、使用者の使用場面ごとにカスタマイズされたシーン制御情報が携帯端末に表示される。使用者の使用場面ごとに最適化されたシーン制御情報が携帯端末に表示されるため、利便性が高い。また携帯端末には、使用者のシーン(利用場面や用途)に応じて、シーン制御ボタン(例えば、会議、プレゼン(プレゼンテーション)、プレゼン終了、退出、おはよう、夕方、おやすみなど)が表示される。そのため、使用者は携帯端末から、現在の自分に最適なシーンを選択するだけで、施設内の各種機器類(例えば照明機器や空調機器など)を一括して(あるいはシーンを連動させて)シーン制御することが可能となり、利便性が高い。
本発明の施設内機器類の遠隔操作システムは、前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報に基づいて、施設内のワークスペースごとにシーン制御情報を収集し、前記携帯端末は、前記シーン制御情報に基づいて、施設内のワークスペースごとにシーン制御ボタンを表示することを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末の使用者(施設内の作業者)の各種情報に基づいて、ワークスペースごとにカスタマイズされたシーン制御情報が携帯端末に表示される。使用者のワークスペースごとに最適化されたシーン制御情報が携帯端末に表示されるため、利便性が高い。
本発明の施設内機器類の遠隔操作システムは、前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報に基づいて、前記ワークスペースの区画ごとにシーン制御情報を収集し、前記携帯端末は、前記シーン制御情報に基づいて、前記ワークスペースの区画ごとにシーン制御ボタンを表示することを特徴とする。
本発明によれば、オープンワークスペース型の広いフロアで壁から遠い環境でも、スイッチのある場所まで移動する必要がなくなる。また同じ1つのフロアにいても、ワークスペースあるいは区画(パーテーション)毎によって利用できるシーン制御ボタンが変わりうるため、複数の利用者が個々で、ワークスペースごと、あるいは区画(パーテーション)ごとにに機器類をシーン制御することができる。
携帯端末の使用者のユーザー情報としては、施設内機器類の遠隔操作システムは、前記携帯端末は、過去のシーン制御履歴を表示し、携帯端末の使用者は、携帯端末に表示された前記シーン制御履歴から、制御可能なシーン制御ボタンを操作して、過去に使用した施設内機器類を遠隔操作することを特徴とする。
本発明によれば、過去のシーン制御履歴を記録しているため、電気の消し忘れなどをシーン制御履歴の記録情報から確認して、その場で携帯端末から電気を消す制御を行うこともできる。
本発明としては、前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションのインターフェースには、チャット機能が使用され、そのチャットの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることを特徴とする。
本発明によれば、チャット機能である双方向のコミュニケーション形式(対話式)で情報の要求や提示・指示を行うことで、施設内機器類の詳細な設定を簡易に行うことができる。そして、そのチャットの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることから、施設内機器類の操作が容易に一括して行うことができるようになる。
また、本発明としては、前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションのインターフェースには、前記携帯端末が備えるカメラ機能とQRコードやARマーカーなどのARシステムが使用され、そのARシステムの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることを特徴とする。
本発明によれば、前記施設内機器類の配置状態とその制御を可能にするためのQRコードやARマーカー等のコード類情報を前記携帯端末に送信して、前記中央監視システムの制御可能条件との条件合わせが行えることから、その施設の照明や空調などの施設内機器類に応じた監視制御が使用者の情報端末から行うことができ、QRコードやARマーカー等のコード類情報を適宜変更することで、例えば上限値を設定したり、タイマーを設置することで、空調の使い過ぎを防止したり、また、照明や空調などの施設内機器類の故障の情報を適宜設定して、例えば停電後の復帰情報を確認したりすることができるようになる。そして、そのARシステムの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることから、施設内機器類の操作が容易に一括して行うことができるようになる。
本発明によれば、施設内での移動先でも、このWebシステムを表示できる携帯端末が手元にあれば、簡単に制御が可能になる。また、広いオープンワークスペース型のフロアで壁が遠い環境でも、スイッチのある場所まで移動する必要がなくなる。同じフロアでもワークスペースあるいは区画(パーテーション)毎によって利用できるシーン制御ボタンが変わりうるため、複数の利用者が個々で各ワークスペースの機器類をシーン制御することができる。会議やプレゼンなどで、シーン毎の内容に合わせてシーンを切り替えることで会議やプレゼン効果を向上させることができる。SNSなどから、シーン制御情報の内容を入力することで、遠隔地からでも実行することができる。過去のシーン制御履歴を記録しているため、電気の消し忘れなどを記録から確認して、携帯端末から電気を消す制御を行うこともできる。
本発明の第1の実施形態である施設内機器類の遠隔操作システムの構成を示す概略図である。 上記実施形態のシーン制御の登録方法を示すシーケンス図である。 上記実施形態の施設内機器類の遠隔操作システムの全体処理の概要を示すシーケンス図である。 上記実施形態の携帯端末に表示されるシーン制御用画面を示す概略図である。 上記実施形態の携帯端末に表示される画面を示す概略図である。 本発明の実施例を説明するための図である。 本発明におけるシーン制御情報を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。
本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
(本発明の実施の形態)
図1は、本発明の実施形態である施設内機器類の遠隔操作システムおよび方法を示す概略図である。本発明において、施設内で作業する作業者は、施設内の所定のワークスペースで携帯端末20を使用する使用者となり、携帯端末20を操作することでWebシステム10から中央監視システム1にアクセスし、中央監視システム1を介して施設内機器類を遠隔操作する。遠隔操作には例えばシーン制御が含まれる。
施設とは、中央監視システム1が管理している各建物であり、例えば、ビル、オフィス、病院、工場、コミュニティなどである。施設内機器類とは、中央監視システム1が制御している各種の機器であり、例えば空調機器、照明機器、熱源機器等である。
本発明において「ワークスペース」とは、作業者の作業する領域のことであり、ワークスペースには、1部屋や、1フロアの意味が含まれる。またワークスペースには、1フロアの所定の区画(パーテーション)や、1部屋の所定の区画(パーテーション)の意味も含まれる。
本発明において「シーン」とは、施設内で作業する作業者の、利用場面や用途のことである(図7)。シーンとしては、例えば、会議、プレゼン(プレゼンテーション)、プレゼン終了、退出、おはよう、夕方、おやすみなどのシーンがある。これらのシーンは携帯端末20において、シーン名としてそのまま表示される。例えば会議、プレゼン、プレゼン終了、退出、おはよう、夕方などのシーン名である。
本発明において「シーン制御」とは、利用場面や利用用途に応じて、関連する施設内機器類を一括または連動して制御することである。シーン制御としては、例えば図7に示すように、会議のシーンでは、照明機器の設定をON(照明の色味は100%白色)、ブラインドの設定をON(ブラインドを上げる)、空調機器の設定をON(24℃)の条件としてシーン制御する。プレゼンのシーンでは、照明窓の設定をON(50%白色)、照明廊下の設定をON(30%白色)の条件としてシーン制御する。退出のシーンでは、照明の設定をOFF、ブラインドの設定をOFF(ブラインドを下げる)、空調機器の設定をOFFの条件としてシーン制御する。「おはよう」のシーンでは、照明窓の設定をON(30%暖色)、照明廊下の設定をON(70%暖色)、ブラインドの設定をON、空調機器の設定をONの条件としてシーン制御する。
本発明において「シーン制御情報」とは、シーン(シーン名)と機器類の設定条件を紐づけた、シーン制御に関する情報のことである(図7)。例えば図7では、会議のシーンと紐づいた機器類の各種設定条件の情報、プレゼンのシーンと紐づいた機器類の各種設定条件の情報、退出のシーンと紐づいた機器類の各種設定条件の情報、「おはよう」のシーンと紐づいた機器類の各種設定条件の情報が、シーン制御情報である。
本発明において「利用シーン情報」とは、作業者が利用するシーンを推測し、決定するための情報や条件のことである。利用シーン情報としては、作業者(携帯端末の使用者)自身のユーザー情報、作業者(携帯端末の使用者)の行動情報、作業者(携帯端末の使用者)の行動予定情報がある。ユーザー情報には、年齢、性別、居所、名前などがある。行動情報としては、作業者または携帯端末の位置情報、現在の日時(時刻)情報、メニューの選択情報、ユーザー環境情報(例えば、携帯端末の光センサーなどで取得できる情報)がある。また作業者の行動予定情報としては、作業者の作業予定情報、作業環境情報(例えば、フロアやワークスペースの使用予定情報)がある。これらの利用シーン情報の取得方法は特に限定されず、例えば、QRコード(登録商標)、タグ情報(例えばNFCタグ)、ARマーカーなどの付加情報から、携帯端末を介して、利用シーン情報の一つとして位置情報を取得することができる。GPS機能や、Wifiの各種機能によって位置情報を取得することもできる。また、作業者が端末上から自分の場所を選択したり、現在の時刻を選択したりするといった、作業者の選択により利用シーン情報が取得されてもよい。
(遠隔操作システム100の構成)
図1を用いて、本実施形態の施設内機器類の遠隔操作システム100の構成を説明する。本発明の第1の実施形態の施設内機器類の遠隔操作システム100は、Webシステム10と連携して照明や空調などの施設内機器類を制御する中央監視システム1と、携帯端末20の情報を管理するWebシステム10と、通信機能を備える携帯端末20とを備え、これらがネットワークNを介して繋がっている。したがって、前記Webシステム1は、前記施設内機器類の施設内制御情報Ckを収集した前記中央監視システム1からの制御可能条件を前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記施設内制御情報から制御可能な施設内機器類とその機器類の制御可能条件を表示することができる。
ネットワークNは、特に限定はされず、例えばクラウド型のネットワークであってもよい。クラウド型のネットワークの場合、LINEなどのSNSサービスを利用することも可能であり、携帯端末20上からLINEにアクセスし、LINEのチャット画面から、本発明の遠隔操作およびシーン制御を行うことも可能である。すなわち、会話形式(チャット方式)で制御が可能であり、携帯端末の使用者は、携帯端末に表示された前記施設内機器類Kkに関する制御可能条件に関する問い合わせである条件合わせを行って、その条件が合致する場合には、前記施設内機器類の制御可能条件を確認して、その条件が合致しない場合には、前記制御可能な条件を再検索して、制御可能な条件が合うまで前記中央監視システム1の制御可能条件との条件合わせを繰り返すことができ、これにより施設内機器類の照明のON・OFFや空調Arなどの温度制御や、上記条件合わせができないことで、施設内機器類の故障なども認識ができる。
中央監視システム1は、各施設とネットワーク・VPNを介して繋がっており、各施設の施設内機器類を制御している。施設内機器類は一括または連動して制御されている。中央監視システム1は、I/F(ネットワークインターフェース)部2と、管理部と、表示部と、処理部とを有する。
管理部は、不揮発性の半導体フラッシュメモリー、EEPROM、ハードディスク等により構成される。管理部は、作業者のユーザー情報、施設情報、機器情報、シーン制御情報などの情報が管理・記憶されている。
表示部は、LCD(液晶ディスプレイ)等のモニターにより構成され、表示信号の指示に従って、入力指示やデータ等を表示する。
処理部は、CPUやRAM等により構成され、必要に応じて管理部に記憶されている各種プログラムを読みだして、RAM内に展開する。展開されたプログラムに従い、施設内機器類の制御処理などの各種処理を実行して、施設内機器類の動作を一括して集中制御する。
I/F部2は、ネットワークに接続された各装置との間のデータ送受信を制御するものであり、LANアダプターやモデム等を備える。I/F部2は、外部とのシーン制御情報(グループ化された制御群・シーン等)や、制御命令のやり取りを行う。
Webシステム10は、I/F(ネットワークインターフェース)部11と、通信部12と、シーン制御手段と、UI手段と、管理部とを有する。
I/F部11は、ネットワークに接続された各装置との間のデータ送受信を制御するものであり、LANアダプターやモデム等を備える。I/F部11は、中央監視システム1のI/F部2との間で、シーン制御情報の取得、制御命令のやり取りを行う。
通信部12は、LANアダプターやモデム等を備える。通信部12は、各施設の携帯端末20から、シーン制御情報を表示するための利用シーン情報、表示画面、制御命令のやり取りを行う。
シーン制御手段は、CPUやRAM等により構成され、必要に応じて管理部に記憶されている各種プログラムを読みだして、RAM内に展開する。展開されたプログラムに従い、制御処理などの各種処理を実行する。シーン制御手段は、命令部13と、取得部14を備える。
命令部13は、Webシステム10のI/F部11に対して制御命令を送信し、記録情報17として制御記録を残す。取得部14は、Webシステム10のI/F部11からシーン制御情報18を取得し、管理する。
UI手段は、取得部15と、表示部16とを有する。取得部15は、Webシステム10の通信部12から利用シーン情報や制御命令を取得する。表示部16は、LCD(液晶ディスプレイ)等のモニターにより構成され、表示信号の指示に従って、入力指示やデータ等を表示する。表示部16は、UI手段の取得部15で得た表示条件と、表示情報19をもとに作業者が操作するための表示画面を提供する。
管理部は、不揮発性の半導体フラッシュメモリー、EEPROM、ハードディスク等により構成される。管理部は、記録情報17と、シーン制御情報18と、表示情報19とを備える。
管理部は、シーン制御手段の命令部13で制御を行った記録を記録情報17として管理する。また管理部は、UI手段の表示部16に過去のシーン制御情報として記録情報17を提供する。
管理部は、シーン制御手段の取得部14で取得した、シーン制御情報18を管理する。また、シーン制御情報18と、UI手段の取得部15の利用シーン情報と、管理部の表示情報19と組み合わせてUI手段の表示部16に表示情報を提供する。
管理部は、UI手段の取得部15の利用シーン情報をもとに、UI手段の表示部16で必要な情報を表示情報19として管理する。
携帯端末20は、スマートホン、タブレット端末、ノート型端末などの持ち運びが可能な機器から構成される。携帯端末20は、無線通信機能を備え、Webシステム10の通信部12との間でデータの送受信を行う。また携帯端末20は、中央監視システム1と直接データの送受信が可能であってもよい。各施設の携帯端末20から、利用環境・場面に応じて表示されたシーン制御情報で操作する。
携帯端末20の通信機能は、外部から各種の利用シーン情報を取得できる機能のことであり、各種の利用シーン情報には、少なくとも、携帯端末20または作業者の位置(場所)情報や、日時(時刻、時間)情報のほか、タイミング、環境の情報などが含まれる。位置情報の取得や位置の確定は、例えばGPS,Wifi、QRコード(登録商標)、タグ情報(例えばNFCタグ)、ARマーカーなどによって行うことができる。
次に、本実施形態の施設内機器類の遠隔操作方法を説明する。施設内の作業者の行動に関連するシーンは、中央監視システム1において、シーン(シーン名)と施設内機器類の各種設定条件を紐づけたシーン制御に関する情報、すなわちシーン制御情報として、予め設定され、登録されている(不図示)。したがって本発明では、中央監視システム1は、各施設の機器類をシーン制御することが可能な状態に予め設定されている(不図示)。携帯端末の使用者は、問い合わせ情報、条件検索情報、設備の故障状況を検索したり制御したりする。前記携帯端末の画面Cmでは、Webシステム1の施設内機器類Kkに関する情報をまとめるコンシュルジュCnが問い合わせ情報、条件検索情報、施設内機器類の故障の状況や数値の上限値や下限値の異常S12などの通知をすることにより、会話形式(チャット方式)で制御が可能である。照明や空調Arの制御では、これらの上限値と下限値の中から希望する値を制御することができる仕組みである。また、上記故障情報の操作や制御が終了した場合には、その対応状況の操作や制御をコンシュルジュCnとの対話形式で対応して、故障確認後の整備された状態で新たな設定や制御が可能である(図8、図11)。ここで、チャットとは、インターネットNを介してリアルタイムに会話をする仕組みのことである。電子メールはリアルタイムコミュニケーションを重視していないのに対し、チャットは短い文章を頻繁にやりとりするため、感覚的には会話に近い(音声を用いて入力することも可能である。)。従来は、チャットルームと呼ばれるWebページに参加者が同時にアクセスしてチャットを行う形式が主だったが、最近ではSNSにチャット機能が付いていることが多く、用事がある相手にSNS経由でチャット用のメッセージを送り、チャットが開始されることが多い。
図2は、上記実施形態のシーン制御の登録方法を示すシーケンス図である。まず、Webシステム10の管理部と中央監視システム1との間での、シーン制御情報の紐づけ方を説明する。Webシステム10の管理部は、中央監視システム1に対して、シーン制御情報を要求する。中央監視システム1においてシーン制御情報要求を取得すると、予め設定されていたシーン制御情報が取得される。また、Webシステム10の管理部の要求に合わせて、中央監視システム1でシーン制御情報が作成されてもよい。中央監視システム1からWebシステム10に対して、シーン制御情報が送信されると、Webシステムの管理部では、シーン制御情報18が登録される。このようにして、Webシステム10の管理部では、シーン制御情報18を管理している。
次に、Webシステム10の管理部における、利用シーン情報とシーン制御情報18と表示情報19との紐づけ方を説明する。Webシステム10の管理部では、シーン制御に関する表示情報19が管理されている。利用シーン情報が入力されると、シーン制御情報18の一覧が表示される。シーン制御情報18の選択が行われると、利用シーン情報とシーン制御情報18とが紐づいた状態で、表示情報19の登録が行われる。
図3は、本実施形態の施設内機器類の遠隔操作方法を示す運用シーケンス図である。
各施設の作業者は、施設内機器類を遠隔で制御する、シーン制御用画面を、携帯端末20の表示画面上に表示するため、Webシステム10に対し、シーン制御用画面の要求を行う(図3)。
Webシステム10が、シーン制御用画面要求を取得すると、付加情報に利用シーン情報があるかどうかを確認する(図3)。
付加情報に利用シーン情報がある場合(Yes)、シーン制御情報18の収集を行う(図3)。
付加情報に利用シーン情報がない場合(No)、携帯端末20に対して利用シーン情報を要求する。携帯端末20はWebシステム10に対し、利用シーン情報の送信を行う。Webシステム10において利用シーン情報が取得されると、シーン制御情報18の収集を行う(図3)。
収集したシーン制御用画面のデータは、携帯端末20に対して送信される。携帯端末20では、シーン制御用画面が表示される(図3)。
図4は、本実施の形態のシーン制御用画面を説明する図である。
携帯端末20には、作業者の利用シーン情報に合わせたシーン制御用画面が表示される(図4)。例えば、ある利用シーン情報(例えば、13時という時刻の情報)を取得した場合では、会議や、退出といったシーン名が表示される。また、ある別の利用シーン情報(例えば、10時という時刻の情報)を取得した場合では、プレゼンテーションa、プレゼンテーションb、プレゼンテーションc、プレゼン終了、入室、および退出といったシーン名が表示される。これらのシーン名は制御ボタンとなっており、制御ボタンを選択すると、そのシーンに合わせたシーン制御命令が行われる。
メニューボタンを押下すると、利用シーン情報の一覧が表示され、利用シーン情報をWebシステム10に送信することが可能となっている(図4)。利用シーン情報としては、例えば、フロアのワークスペースS1、フロアのワークスペースS2、フロアのワークスペースS3、デモルーム、打合わせコーナーなど、作業者または携帯端末の位置情報に関する利用シーン情報が、一覧として表示される。
履歴ボタンを押下すると、これまでに作業者が使用したシーン制御の履歴が表示される(図4)。履歴画面においては、シーン制御時刻、シーン制御を行った場所の情報とともに、実行されたシーン(シーン名)の情報が表示される。
履歴画面に表示された、過去にシーン制御を行った場所の情報は、画面リンクがされており、別の利用シーン情報であっても、過去にシーン制御を行った場所の施設内機器類を一括して制御することが可能である(図4)。これにより、休憩や帰宅によってオフィスから出た場合であっても、過去の施設内機器類を制御することができる。
図5は、上記実施形態の携帯端末に表示されるその他の画面を示す概略図である。図3に示すように、利用シーン情報が変化すると(Yes)、携帯端末20からWebシステム10に対して、変化した利用シーン情報が送信される。Webシステム10において再び前述のステップが繰り返され、最終的に携帯端末20では変化したシーン制御用画面が表示される(図3)。利用シーン情報が変化した際には、図5に示すように、シーン制御ボタン(シーン名)の切り替えを行うかどうかが表示されてもよい。
利用シーン情報に変化がない場合(No)、携帯端末20においてシーン制御情報を選択する。携帯端末20からWebシステム10に対して、シーン制御命令を送信する(図3)。
なお、シーン制御命令の送信を行ったあとに、より詳細なシーン制御用画面が表示されてもよい(図3)。例えば、会議のシーンを選択して、施設内機器類のシーン制御を行った後、会議のオープニングや、エンディングのシーンが表示され、それらのシーン制御が可能となるといった具合である。
Webシステム10において、シーン制御命令が取得されると、Webシステム10から中央監視システム1に対し、シーン制御命令が送信される(図3)。
中央監視システム1においてシーン制御命令が取得されると、シーン制御命令が実行される。中央監視システム1から、シーン制御の結果が、Webシステム10に対して送信される(図3)。
Webシステム10において、シーン制御結果が取得されると、シーン制御結果の記録が行われる(図3)。
以上のようにして、本実施の形態のシーン制御を行うことができるが、図5に示すように、ログイン機能が付加されていてもよい。これにより、各作業者の過去のシーン制御に応じて、個別に履歴を表示することが可能となる。
ここで、以上のシーン制御S1を行うに際して、QRコードやARマーカー等のコード類Crによる制御S13も可能である。
図9は、携帯端末20でARマーカーMkを写して、施設内機器類である照明L10,L11や空調機器Arの温度調節する例を示す図である。空調機器Arの周辺には、ARマーカーMkが貼着されており、このARマーカーMkを携帯端末(スマートフォン等)20で写すと、その携帯端末の画面で空調機器(施設内機器類)Arの温度制御が可能である(図8)。すなわち、画像(画像イメージ)Gmに状況(ステータス;ONとOFFの表示)と設定温度が表示されるが、携帯端末20の使用者は、携帯端末20に表示された前記施設内機器類Kkに関する制御可能条件に関する問い合わせである条件合わせを行って、その条件が合致する場合には、施設内機器類(L10等)の制御可能条件を確認して、その条件が合致しない場合には、前記制御可能な条件を再検索して、制御可能な条件が合うまで前記中央監視システム1の制御可能条件との条件合わせを繰り返すことで、携帯端末使用者の目的に合わせた制御が可能であるととともに、その内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されるようになる(図10)。図10の例では、温度の設定のやり取りをした後、シーン制御するかどうかを聞いて、「すずしく」するか、「ほどよく」するか、「暖かく」するか等のシーン制御ボタンが表示されるので、携帯端末使用者は、それらの中から希望するボタンにより施設内機器類Kkを制御可能にする(シーン制御S11)。
図11は、携帯端末20の対話画面の一例が示されている。対話情報を表示する画面(トークルーム)Cmには、キャラクタ表示部と入出力応答表示部が示され、キャラクタ表示部には、ユーザーの入力や応答の表示に対応して表情や動きを変化させるコンシュルジュ(キャラクタのコンシェル)Cnが表示され、入出力応答表示部には、ユーザーが携帯端末20に入力した質問等を含む入力文(対話情報、チャット機能)Cmが表示され、その入力文に対応する遠隔操作システム100からの応答が表示される。入出力応答表示部に示されるように、ユーザーと遠隔操作システム100との間の会話のやりとり(チャット機能)Cmに応じて、入力文と応答の表示が、携帯端末20の画面Gmに時系列に表示される。そして、前記施設内制御情報Sから制御可能な施設内機器類Kkとその機器類の制御可能条件を表示しながら、携帯端末20の使用者は、照明や空調などの施設内機器類Kkの情報を検知したり、これらの故障を検知したりして、その情報を対話形式で制御可能にする。
また、シーン制御S11、ARマーカー等のコード類Crでの制御を行う。また、数値情報から照明や空調などの施設内機器類Kkの異常を検出することもできる。例えば、温度制御の上限値及び/又は下限値が表示された場合には、制御部はこれを異常と判断して、携帯端末にこれを書き込んだり、また、設定範囲以外の温度が表示された場合には、制御部はこれを異常と判断して、携帯端末20にこれを書き込んだりすることで、施設内機器類Kkの異常を検出することができる(図13)。
また、ARマーカーMkとは、AR(拡張現実)を体験するときなどに使用されるものであり、ARマーカーを認識することで、拡張する付加情報や位置を計算し、情報が表示される仕組みになっているが、本発明においては、GPSから取得した位置情報との組み合わせによって、例えば、建造物の部屋から部屋への移動や変更や、フロアや階(1階、2階〜屋上)への移動や変更に合わせて、これらの情報を合わせて、照明や空調などの施設内機器類Kkの制御が可能である。携帯端末20の表示としては、移動する部屋や区画ごとに応じて(部屋ごとに応じたシーンや部屋の一部を区画として仕切った範囲ごとにシーン制御可能である)、施設内機器類Kkを制御する制御ボタンが表示されるようにすることが考えられる。本実施の形態では、QRコードやARマーカー(拡張現実)という表示技術を用いることで、照明や空調の施設内機器類Kkの位置やスイッチ類を表示したが、RFID(ICタグ)などの自動認識技術を用いても良い。また、AR(マーカー型)を用いて、施設内機器類Kkの操作や、故障時の応急復旧対応、部品交換などを支援する機能として活用することができる。
なお、図11と図12において、API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェアコンポーネントが互いにやりとりするのに使用するインターフェースの仕様を言い、ソフトウェアの機能を共有することを意味する。APIを公開する使用方法があり、「APIを公開する」とはソフトウェアの一部を公開することで外部とやり取りをする窓口を作り、外部とコミュニケーションや機能連携が出来る状態にすることを指す。ソフトウェアの一部を公開することによって、アプリケーション同士で連携することが可能になる。
図13は、故障等の情報を交換して対話する例を示す図である。携帯端末20でARマーカーMkを写して、施設内機器類である照明L10,L11や空調機器Arの故障情報や部品交換情報等について、その情報を要求するとともに、条件や情報の提供指示が行われ(ST1,ST2,Sz1,SZ2)、携帯端末20の画面で空調機器等の施設内機器類Kkの故障情報等に関する制御が可能である。すなわち、携帯端末20の使用者は、携帯端末20に表示された前記施設内機器類Kkに関する故障等の情報に関する問い合わせである条件合わせを行って、その条件が合致する場合には、施設内機器類Kkの制御可能条件を確認して、その条件が合致しない場合には、前記制御可能な条件を再検索して、制御可能な条件が合うまで前記中央監視システムの制御可能条件との条件合わせを繰り返すことで、携帯端末使用者の目的に合わせた制御が可能であるとともに、その内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されるようになる。なお、サーバー情報をかぶせて表示したり、シーン制御ボタンをかぶせて表示して(符号SSa)、シーン操作ボタンにより表示する(符号SSb)。
図13の例では、故障等の情報のやり取りをした後、シーン制御するかどうかを聞いて、施設内機器類Kkの「写真」、「取扱説明書」、「点検情報」や「メーカー情報」等の表示可能ボタンが表示されるので、携帯端末使用者は、それらの中から希望するボタンにより施設内機器類の故障等の情報を取得して、それらを活用するかどうか判断して、活用する場合はボタン表示で情報を取得する(シーン制御S11)。「写真」、「取扱説明書」等の表示可能ボタンは、これら以外にも多数用意されており、対話のやり取り(対話情報Cm)の中から優先順位をつけたり、制御可能な表示ボタンを表示する。
次に使用例を説明する。図6は、本実施例を説明するための図である。本実施例では、オフィスがオープンフロア型(オープンワークスペース型)の広いフロアからなり、1つのフロア内に複数のワークスペースがあり、複数のグループや作業者が共用利用している職場において説明する。
作業者は、Webシステム10にアクセスできる携帯端末20を持っている。作業者はフロアF1のワークスペースS1で作業を開始する。携帯端末20から、Webシステム10にアクセスするとワークスペースS1でシーン制御S11できるボタンとして、「着席」「退出」などのシーン制御ボタンが携帯端末20に表示される。携帯端末20上において、「着席」のシーン制御ボタンを押すと、照明機器L1がONになり、空調機器A1が24℃の設定でONになる。別グループの打合せに参加することになり、「退出」のシーン制御ボタンを押すと、照明機器L1と空調機器A1がOFFになる。
フロアF1のワークスペースS3に移動して、再び携帯端末20から、Webシステム10にアクセスすると、ワークスペースS3でシーン制御S11できるボタンとして、「着席」「会議」「プレゼン」「打合せ」「退出」などのシーン制御ボタンが携帯端末20に表示される。携帯端末20上において、「打合せ」のシーン制御ボタンを押すと、照明機器L3がONになり、調光80%になる。
フロアF1のワークスペースS3での打合せが終わり、フロアF2のワークスペースS10に移動して、プレゼンテーションを開始する。再び携帯端末20から、Webシステム10にアクセスすると、ワークスペースS10でシーン制御できるボタンとして、「プレゼンシーンa」「プレゼンシーンb」「プレゼンシーンc」「プレゼン終了」「入室」「退出」のでシーン制御ボタンが携帯端末20に表示される(図4(b))。なお、その他のシーン制御(シーン名)としては、会議、おやすみ、夕方などの状況に合わせて、これらの状況での照明機器の設定、ブラインドの設定、空調機器の設定をシーン制御(S11)することができる。
ここで、フロアF1のワークスペースS3の機器類の消し忘れを思い出し、ワークスペースS10において、携帯端末20に履歴(過去のシーン制御履歴)を表示させて、ワークスペースS3を表示し、「退出」のシーン制御ボタンを押す。これにより、作業者は、ワークスペースS10に留まったまま、ワークスペースS3の照明機器L3がOFFになる。
作業者は、ワークスペースS10におけるプレゼンシーンに合わせて、携帯端末20に表示された、「プレゼンシーンa」〜「プレゼンシーン終了」などのシーン制御ボタンで、照明機器L10、照明機器L11、ブラインドB10、スクリーンSC10や空調機器Arなどの施設内機器類を切り替え、プレゼンテーションの内容に合わせた効果的なプレゼンテーションを行う。最後に「退出」のシーン制御ボタンを押して、フロアF2を出る。
以上のように、オープンフロア型のオフィスであっても、携帯端末20から、作業するワークスペース(区画やパーテーションと呼ばれてもよい)だけを一括または、連動させてシーン制御することができ、利便性が向上する。また、過去のシーン制御履歴を記憶させることで、利用シーン情報が変更された後でも、過去のシーン制御を行った場所のシーン制御を行うことができる。
100 施設内機器類の遠隔操作システム、
1 中央監視システム、
10 Webシステム、
20 携帯端末、
N ネットワーク、
L10,L11 照明機器(施設内機器類)、 B10 ブラインド(施設内機器類)、
SC10 スクリーン(施設内機器類)、Ar 空調機器(施設内機器類)、
S11 シーン制御、
Kk 施設内機器類、
Cm 対話情報(コミュニケーション情報)、
Ck 施設内制御情報、
Gm 画像イメージ、
本発明は、居住施設、オフィス、ビル、工場などの施設内の機器類の遠隔操作を行う施設内機器類の遠隔操作システムに関する。
居住施設、オフィス、ビル、工場などの施設内の機器類の遠隔操作を行う施設内機器類の遠隔操作システムとしては、特許文献1〜3が既に開示されている。
特許文献1には、その特許請求の範囲に「(請求項1)施設内を所定の室内環境に近づけるために、前記施設に配置された複数の機器の少なくとも一部を動作させるシーン制御の実行指示を受け付ける受付部と、前記受付部によって前記シーン制御の実行指示が受け付けられたときに、前記シーン制御を行う制御部と、前記施設内または前記施設外の環境状態を示す情報、前記施設内または前記施設外の環境状態の予測情報、及び、タイミングに関する情報の少なくとも1つを取得する取得部とを備え、前記制御部は、前記取得部によって取得された情報に応じて前記シーン制御の内容を変更する制御システム。(請求項2)前記制御部は、前記シーン制御の内容の変更において、前記シーン制御において動作させる機器、及び、前記シーン制御における機器の動作状態の少なくとも一方を変更する請求項1に記載の制御システム。」が記載されている。
また特許文献2は、建築モデルデータを基にして設備の制御データを作成する情報作成方法、記録媒体、情報作成装置、情報作成システムを提供することを目的としており、情報作成装置(10)で用いられる情報作成方法は、建築物の構成の情報と建築物の設備(たとえば、照明設備40)の情報とを含む建築モデルデータ(たとえば、BIMデータ)を受け取るステップと、建築モデルデータに関連付けて、設備の制御データの作成条件を定める入力データを受け取るステップとを有することが記載されている(要約)。
そして特許文献3は、照明センターが有する照明システムの監視・制御に関する情報を遠隔的に把握できる建物の制御・監視システムを提供するものであり、建物の照明システム1、空調システム2、防犯システム3、中央監視装置4および照明センター5を共通の伝送路6および同一の通信プロトコルを用いてオープンシステム化することで、これらシステムの建設費やメンテナンス費用が低減され、中央監視装置4の構成が簡単化されているとともに、照明センター5が制御・監視システムサーバー機能を備え、外部ネットワークに接続されていることが記載されている(要約)。
特開2018−186331号公報 国際公開第2017/017956号公報 特開2002−287820号公報
ところで、施設内の照明設備や空調設備等は、ボタン操作等によって単に制御されるのみならず、その施設内で作業する人(作業者)の行動に関連して一括して制御されることが好ましい。例えば、プレゼンテーションを行う場合に、プロジェクタや映像表示装置の照射に応じて照明の明るさが低くなったり、作業者が退室した場合にその部屋の照明が自動で落とされたりするといったように、その会議室の照明設備や空調設備も関連して動作を制御できることが好ましい。この点、特許文献1では、シーンの変更ができるとされてはいるが、作業者(ユーザー)の行動や動作にマッチしたシーンの表示やシーン制御(ボタン操作)ができるものではなかった。
また、例えば多くオープンフロア型のオフィスの場合、1フロアあたりの面積が広いが、従来、照明設備や空調設備を制御する機器類(動作スイッチやコントロールパネル)がフロア入り口の壁面などに集中して設置されていた。そのため例えば、作業者が所定のワークスペース(例えば1フロア)の1区画(1パーテーション)だけで作業を行っている場合であっても、作業者はわざわざフロア入り口まで往復して、照明や空調を制御する必要があった。
また、施設内機器類の照明や空調などのON、OFFや空調の温度制御は、一律に定まるものではなく、照明のいくつかはONにするが他はOFFにしたり、空調の温度制御も、それまでの使用状況や(午前中は高温で使用していたので午後はそれほど高温にする必要はない場合)、周囲の状況(使用する予定区画では空調はOFFだが、その隣の空調を利用すれば、それほど高温でなくても良い場合)等を照合し合いながら設定することが求められる。このため、これらの照合情報を対話しながら(コミュニケーションしながら)好適な内容に設定する必要があるが、このような対話形式での設定は難しかった。また、故障情報の対応についても、故障情報は種々あり、その中から最善の方式に復帰させる必要があり、そのような場合にも、双方向のコミュニケーションしながら好適な内容に設定する必要がある。
そこで本発明の目的は、施設内の機器類を携帯端末からシーン制御できるようにすることにある。また施設がオープンフロア型オフィスの場合を考慮して、作業者の各種情報に基づいてカスタマイズされたシーン制御を可能とし、これによってワークスペースや、当該ワークスペースの1区画(1パーテーション)に合わせたシーン制御が可能な施設内機器類の遠隔操作システムを提供することにある。また、本発明の目的は、携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションを行い、前記携帯端末の使用者は、携帯端末を介して施設内機器類を遠隔操作することにある。
本発明は、居住施設、オフィス、ビル、工場などの施設内機器類の遠隔操作を行う、施設内機器類の遠隔操作システムにおいて、
通信機能を備える携帯端末と、携帯端末の情報を管理するWebシステムと、Webシステムと連携して施設内機器類を制御する中央監視システムとを備え、
前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報か、前記携帯端末の使用者からの要求に基づいて、前記中央監視システムに前記施設内機器類の施設内制御情報の提示を命令し、提示された前記情報を前記携帯端末に表示し、前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションを行い、
前記携帯端末の使用者は、携帯端末を介して施設内機器類を遠隔操作することを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末の使用者(施設内の作業者)は、使用者の使用場面ごとに照明や空調などの施設内機器類を、使用者の携帯端末から制御でき、施設内機器類を直接制御する必要がないので、外部から施設内機器類の照明や空調をONにしたり、仮に消し忘れて外出してしまっても、外部から空調をOFFにしたり、また、空調が条件通りに動作するかの制御、つまり故障状況の制御などを、その施設から離れた位置から制御することができる。そして、これらの制御を前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションを行うことができる。
本発明としては、前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報に基づいて、前記使用者の使用場面ごとにシーン制御情報を収集し、前記携帯端末は、前記シーン制御情報に基づいて、前記使用者の使用場面ごとにシーン制御ボタンを表示し、携帯端末の使用者は、携帯端末に表示された制御可能なシーン制御ボタンを操作して、施設内機器類を遠隔操作することを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末の使用者(施設内の作業者)の各種情報に基づいて、使用者の使用場面ごとにカスタマイズされたシーン制御情報が携帯端末に表示される。使用者の使用場面ごとに最適化されたシーン制御情報が携帯端末に表示されるため、利便性が高い。また携帯端末には、使用者のシーン(利用場面や用途)に応じて、シーン制御ボタン(例えば、会議、プレゼン(プレゼンテーション)、プレゼン終了、退出、おはよう、夕方、おやすみなど)が表示される。そのため、使用者は携帯端末から、現在の自分に最適なシーンを選択するだけで、施設内の各種機器類(例えば照明機器や空調機器など)を一括して(あるいはシーンを連動させて)シーン制御することが可能となり、利便性が高い。
本発明の施設内機器類の遠隔操作システムの前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報に基づいて、施設内のワークスペースごとにシーン制御情報を収集し、前記携帯端末は、前記シーン制御情報に基づいて、施設内のワークスペースごとにシーン制御ボタンを表示することを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末の使用者(施設内の作業者)の各種情報に基づいて、ワークスペースごとにカスタマイズされたシーン制御情報が携帯端末に表示される。使用者のワークスペースごとに最適化されたシーン制御情報が携帯端末に表示されるため、利便性が高い。
本発明の施設内機器類の遠隔操作システムの前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報に基づいて、前記ワークスペースの区画ごとにシーン制御情報を収集し、前記携帯端末は、前記シーン制御情報に基づいて、前記ワークスペースの区画ごとにシーン制御ボタンを表示することを特徴とする。
本発明によれば、オープンワークスペース型の広いフロアで壁から遠い環境でも、スイッチのある場所まで移動する必要がなくなる。また同じ1つのフロアにいても、ワークスペースあるいは区画(パーテーション)ごとに利用できるシーン制御ボタンが変わりうるため、複数の利用者が個々で、ワークスペースごと、あるいは区画(パーテーション)ごと機器類をシーン制御することができる。
携帯端末の使用者のユーザー情報として施設内機器類の遠隔操作システムは、前記携帯端末過去のシーン制御履歴を表示し、携帯端末の使用者は、携帯端末に表示された前記シーン制御履歴から、制御可能なシーン制御ボタンを操作して、過去に使用した施設内機器類を遠隔操作することを特徴とする。
本発明によれば、過去のシーン制御履歴を記録しているため、電気の消し忘れなどをシーン制御履歴の記録情報から確認して、その場で携帯端末から電気を消す制御を行うこともできる。
本発明としては、前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションのインターフェースには、チャット機能が使用され、そのチャットの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることを特徴とする。
本発明によれば、チャット機能である双方向のコミュニケーション形式(対話式)で情報の要求や提示・指示を行うことで、施設内機器類の詳細な設定を簡易に行うことができる。そして、そのチャットの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることから、施設内機器類の操作が容易に一括して行うことができるようになる。
また、本発明としては、前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションのインターフェースには、前記携帯端末が備えるカメラ機能とQRコード(登録商標)やARマーカーなどのARシステムが使用され、そのARシステムの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることを特徴とする。
本発明によれば、前記施設内機器類の配置状態とその制御を可能にするためのQR(登録商標)コードやARマーカー等のコード類情報を前記携帯端末に送信して、前記中央監視システムの制御可能条件との条件合わせが行えることから、その施設の照明や空調などの施設内機器類に応じた監視制御が使用者の情報端末から行うことができ、QRコード(登録商標)やARマーカー等のコード類情報を適宜変更することで、例えば上限値を設定したり、タイマーを設置することで、空調の使い過ぎを防止したり、また、照明や空調などの施設内機器類の故障の情報を適宜設定して、例えば停電後の復帰情報を確認したりすることができるようになる。そして、そのARシステムの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることから、施設内機器類の操作が容易に一括して行うことができるようになる。
本発明によれば、施設内での移動先でも、このWebシステムを表示できる携帯端末が手元にあれば、簡単に制御が可能になる。また、広いオープンワークスペース型のフロアで壁が遠い環境でも、スイッチのある場所まで移動する必要がなくなる。同じフロアでもワークスペースあるいは区画(パーテーション)ごとによって利用できるシーン制御ボタンが変わりうるため、複数の利用者が個々で各ワークスペースの機器類をシーン制御することができる。会議やプレゼンなどで、シーンごとの内容に合わせてシーンを切り替えることで会議やプレゼン効果を向上させることができる。SNSなどから、シーン制御情報の内容を入力することで、遠隔地からでも実行することができる。過去のシーン制御履歴を記録しているため、電気の消し忘れなどを記録から確認して、携帯端末から電気を消す制御を行うこともできる。
本発明の第1の実施形態である施設内機器類の遠隔操作システムの構成を示す概略図である。 上記実施形態のシーン制御の登録方法を示すシーケンス図である。 上記実施形態の施設内機器類の遠隔操作システムの全体処理の概要を示すシーケンス図である。 上記実施形態の携帯端末に表示されるシーン制御用画面を示す概略図である。 上記実施形態の携帯端末に表示される画面を示す概略図である。 本発明の実施例を説明するための図である。 本発明におけるシーン制御情報を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。 本発明における照明や空調などの施設内機器類の監視制御の例を説明する図である。
本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
(本発明の実施の形態)
図1は、本発明の実施形態である施設内機器類の遠隔操作システムおよび方法を示す概略図である。本発明において、施設内で作業する作業者は、施設内の所定のワークスペースで携帯端末20を使用する使用者となり、携帯端末20を操作することでWebシステム10から中央監視システム1にアクセスし、中央監視システム1を介して施設内機器類を遠隔操作する。遠隔操作には例えばシーン制御が含まれる。
施設とは、中央監視システム1が管理している各建物であり、例えば、ビル、オフィス、病院、工場、コミュニティなどである。施設内機器類とは、中央監視システム1が制御している各種の機器であり、例えば空調機器、照明機器、熱源機器等である。
本発明において「ワークスペース」とは、作業者の作業する領域のことであり、ワークスペースには、1部屋や、1フロアの意味が含まれる。またワークスペースには、1フロアの所定の区画(パーテーション)や、1部屋の所定の区画(パーテーション)の意味も含まれる。
本発明において「シーン」とは、施設内で作業する作業者の、利用場面や用途のことである(図7)。シーンとしては、例えば、会議、プレゼン(プレゼンテーション)、プレゼン終了、退出、おはよう、夕方、おやすみなどのシーンがある。これらのシーンは携帯端末20において、シーン名としてそのまま表示される。例えば会議、プレゼン、プレゼン終了、退出、おはよう、夕方などのシーン名である。
本発明において「シーン制御」とは、利用場面や利用用途に応じて、関連する施設内機器類を一括または連動して制御することである。シーン制御としては、例えば図7に示すように、会議のシーンでは、照明機器の設定をON(照明の色味は100%白色)、ブラインドの設定をON(ブラインドを上げる)、空調機器の設定をON(24℃)の条件としてシーン制御する。プレゼンのシーンでは、照明窓の設定をON(50%白色)、照明廊下の設定をON(30%白色)の条件としてシーン制御する。退出のシーンでは、照明の設定をOFF、ブラインドの設定をOFF(ブラインドを下げる)、空調機器の設定をOFFの条件としてシーン制御する。「おはよう」のシーンでは、照明窓の設定をON(30%暖色)、照明廊下の設定をON(70%暖色)、ブラインドの設定をON、空調機器の設定をONの条件としてシーン制御する。
本発明において「シーン制御情報」とは、シーン(シーン名)と機器類の設定条件を紐づけた、シーン制御に関する情報のことである(図7)。例えば図7では、会議のシーンと紐づいた機器類の各種設定条件の情報、プレゼンのシーンと紐づいた機器類の各種設定条件の情報、退出のシーンと紐づいた機器類の各種設定条件の情報、「おはよう」のシーンと紐づいた機器類の各種設定条件の情報が、シーン制御情報である。
本発明において「利用シーン情報」とは、作業者が利用するシーンを推測し、決定するための情報や条件のことである。利用シーン情報としては、作業者(携帯端末の使用者)自身のユーザー情報、作業者(携帯端末の使用者)の行動情報、作業者(携帯端末の使用者)の行動予定情報がある。ユーザー情報には、年齢、性別、居所、名前などがある。行動情報としては、作業者または携帯端末の位置情報、現在の日時(時刻)情報、メニューの選択情報、ユーザー環境情報(例えば、携帯端末の光センサーなどで取得できる情報)がある。また作業者の行動予定情報としては、作業者の作業予定情報、作業環境情報(例えば、フロアやワークスペースの使用予定情報)がある。これらの利用シーン情報の取得方法は特に限定されず、例えば、QRコード(登録商標)、タグ情報(例えばNFCタグ)、ARマーカーなどの付加情報から、携帯端末を介して、利用シーン情報の一つとして位置情報を取得することができる。GPS機能や、Wifiの各種機能によって位置情報を取得することもできる。また、作業者が端末上から自分の場所を選択したり、現在の時刻を選択したりするといった、作業者の選択により利用シーン情報が取得されてもよい。
(遠隔操作システム100の構成)
図1を用いて、本実施形態の施設内機器類の遠隔操作システム100の構成を説明する。本発明の第1の実施形態の施設内機器類の遠隔操作システム100は、Webシステム10と連携して照明や空調などの施設内機器類を制御する中央監視システム1と、携帯端末20の情報を管理するWebシステム10と、通信機能を備える携帯端末20とを備え、これらがネットワークNを介して繋がっている。したがって、前記Webシステム1は、前記施設内機器類の施設内制御情報Ckを収集した前記中央監視システム1からの制御可能条件を前記携帯端末に送信し、前記携帯端末は、前記施設内制御情報から制御可能な施設内機器類とその機器類の制御可能条件を表示することができる。
ネットワークNは、特に限定はされず、例えばクラウド型のネットワークであってもよい。クラウド型のネットワークの場合、LINEなどのSNSサービスを利用することも可能であり、携帯端末20上からLINEにアクセスし、LINEのチャット画面から、本発明の遠隔操作およびシーン制御を行うことも可能である。すなわち、会話形式(チャット方式)で制御が可能であり、携帯端末の使用者は、携帯端末に表示された前記施設内機器類Kkに関する制御可能条件に関する問い合わせである条件合わせを行って、その条件が合致する場合には、前記施設内機器類の制御可能条件を確認して、その条件が合致しない場合には、前記制御可能な条件を再検索して、制御可能な条件が合うまで前記中央監視システム1の制御可能条件との条件合わせを繰り返すことができ、これにより施設内機器類の照明のON・OFFや空調Arなどの温度制御や、上記条件合わせができないことで、施設内機器類の故障なども認識ができる。
中央監視システム1は、各施設とネットワーク・VPNを介して繋がっており、各施設の施設内機器類Kkを制御している。施設内機器類は一括または連動して制御されている。中央監視システム1は、I/F(ネットワークインターフェース)部2と、管理部と、表示部と、処理部とを有する。
管理部は、不揮発性の半導体フラッシュメモリー、EEPROM、ハードディスク等により構成される。管理部は、作業者のユーザー情報、施設情報、機器情報、シーン制御情報などの情報が管理・記憶されている。
表示部は、LCD(液晶ディスプレイ)等のモニターにより構成され、表示信号の指示に従って、入力指示やデータ等を表示する。
処理部は、CPUやRAM等により構成され、必要に応じて管理部に記憶されている各種プログラムを読みだして、RAM内に展開する。展開されたプログラムに従い、施設内機器類の制御処理などの各種処理を実行して、施設内機器類の動作を一括して集中制御する。
I/F部2は、ネットワークに接続された各装置との間のデータ送受信を制御するものであり、LANアダプターやモデム等を備える。I/F部2は、外部とのシーン制御情報(グループ化された制御群・シーン等)や、制御命令のやり取りを行う。
Webシステム10は、I/F(ネットワークインターフェース)部11と、通信部12と、シーン制御手段と、UI手段と、管理部とを有する。
I/F部11は、ネットワークに接続された各装置との間のデータ送受信を制御するものであり、LANアダプターやモデム等を備える。I/F部11は、中央監視システム1のI/F部2との間で、シーン制御情報の取得、制御命令のやり取りを行う。
通信部12は、LANアダプターやモデム等を備える。通信部12は、各施設の携帯端末20から、シーン制御情報を表示するための利用シーン情報、表示画面、制御命令のやり取りを行う。
シーン制御手段は、CPUやRAM等により構成され、必要に応じて管理部に記憶されている各種プログラムを読みだして、RAM内に展開する。展開されたプログラムに従い、制御処理などの各種処理を実行する。シーン制御手段は、命令部13と、取得部14を備える。
命令部13は、Webシステム10のI/F部11に対して制御命令を送信し、記録情報17として制御記録を残す。取得部14は、Webシステム10のI/F部11からシーン制御情報18を取得し、管理する。
UI手段は、取得部15と、表示部16とを有する。取得部15は、Webシステム10の通信部12から利用シーン情報や制御命令を取得する。表示部16は、LCD(液晶ディスプレイ)等のモニターにより構成され、表示信号の指示に従って、入力指示やデータ等を表示する。表示部16は、UI手段の取得部15で得た表示条件と、表示情報19をもとに作業者が操作するための表示画面を提供する。
管理部は、不揮発性の半導体フラッシュメモリー、EEPROM、ハードディスク等により構成される。管理部は、記録情報17と、シーン制御情報18と、表示情報19とを備える。
管理部は、シーン制御手段の命令部13で制御を行った記録を記録情報17として管理する。また管理部は、UI手段の表示部16に過去のシーン制御情報として記録情報17を提供する。
管理部は、シーン制御手段の取得部14で取得した、シーン制御情報18を管理する。また、シーン制御情報18と、UI手段の取得部15の利用シーン情報と、管理部の表示情報19と組み合わせてUI手段の表示部16に表示情報を提供する。
管理部は、UI手段の取得部15の利用シーン情報をもとに、UI手段の表示部16で必要な情報を表示情報19として管理する。
携帯端末20は、スマートホン、タブレット端末、ノート型端末などの持ち運びが可能な機器から構成される。携帯端末20は、無線通信機能を備え、Webシステム10の通信部12との間でデータの送受信を行う。また携帯端末20は、中央監視システム1と直接データの送受信が可能であってもよい。各施設の携帯端末20から、利用環境・場面に応じて表示されたシーン制御情報で操作する。
携帯端末20の通信機能は、外部から各種の利用シーン情報を取得できる機能のことであり、各種の利用シーン情報には、少なくとも、携帯端末20または作業者の位置(場所)情報や、日時(時刻、時間)情報のほか、タイミング、環境の情報などが含まれる。位置情報の取得や位置の確定は、例えばGPS,Wifi、QRコード(登録商標)、タグ情報(例えばNFCタグ)、ARマーカーなどによって行うことができる。
次に、本実施形態の施設内機器類の遠隔操作方法を説明する。施設内の作業者の行動に関連するシーンは、中央監視システム1において、シーン(シーン名)と施設内機器類の各種設定条件を紐づけたシーン制御に関する情報、すなわちシーン制御情報として、予め設定され、登録されている(不図示)。したがって本発明では、中央監視システム1は、各施設の機器類をシーン制御することが可能な状態に予め設定されている(不図示)。携帯端末の使用者は、問い合わせ情報、条件検索情報、設備の故障状況を検索したり制御したりする。前記携帯端末の画面Gmでは、Webシステム10の施設内機器類Kkに関する情報をまとめるコンシュルジュCnが問い合わせ情報、条件検索情報、施設内機器類の故障の状況や数値の上限値や下限値の異常などの通知をすることにより、会話形式(チャット方式)で制御が可能である。照明や空調Arの制御では、これらの上限値と下限値の中から希望する値を制御することができる仕組みである。また、上記故障情報の操作や制御が終了した場合には、その対応状況の操作や制御をコンシュルジュCnとの対話形式で対応して、故障確認後の整備された状態で新たな設定や制御が可能である(図8、図10、図12)。ここで、チャットとは、インターネットNを介してリアルタイムに会話をする仕組みのことである。電子メールはリアルタイムコミュニケーションを重視していないのに対し、チャットは短い文章を頻繁にやりとりするため、感覚的には会話に近い(音声を用いて入力することも可能である。)。従来は、チャットルームと呼ばれるWebページに参加者が同時にアクセスしてチャットを行う形式が主だったが、最近ではSNSにチャット機能が付いていることが多く、用事がある相手にSNS経由でチャット用のメッセージを送り、チャットが開始されることが多い。
図2は、上記実施形態のシーン制御の登録方法を示すシーケンス図である。まず、Webシステム10の管理部と中央監視システム1との間での、シーン制御情報の紐づけ方を説明する。Webシステム10の管理部は、中央監視システム1に対して、シーン制御情報を要求する。中央監視システム1においてシーン制御情報要求を取得すると、予め設定されていたシーン制御情報が取得される。また、Webシステム10の管理部の要求に合わせて、中央監視システム1でシーン制御情報が作成されてもよい。中央監視システム1からWebシステム10に対して、シーン制御情報が送信されると、Webシステムの管理部では、シーン制御情報18が登録される。このようにして、Webシステム10の管理部では、シーン制御情報18を管理している。
次に、Webシステム10の管理部における、利用シーン情報とシーン制御情報18と表示情報19との紐づけ方を説明する。Webシステム10の管理部では、シーン制御に関する表示情報19が管理されている。利用シーン情報が入力されると、シーン制御情報18の一覧が表示される。シーン制御情報18の選択が行われると、利用シーン情報とシーン制御情報18とが紐づいた状態で、表示情報19の登録が行われる。
図3は、本実施形態の施設内機器類の遠隔操作方法を示す運用シーケンス図である。
各施設の作業者は、施設内機器類を遠隔で制御する、シーン制御用画面を、携帯端末20の表示画面上に表示するため、Webシステム10に対し、シーン制御用画面の要求を行う(図3)。
Webシステム10が、シーン制御用画面要求を取得すると、付加情報に利用シーン情報があるかどうかを確認する(図3)。
付加情報に利用シーン情報がある場合(Yes)、シーン制御情報18の収集を行う(図3)。
付加情報に利用シーン情報がない場合(No)、携帯端末20に対して利用シーン情報を要求する。携帯端末20はWebシステム10に対し、利用シーン情報の送信を行う。Webシステム10において利用シーン情報が取得されると、シーン制御情報18の収集を行う(図3)。
収集したシーン制御用画面のデータは、携帯端末20に対して送信される。携帯端末20では、シーン制御用画面が表示される(図3)。
図4は、本実施の形態のシーン制御用画面を説明する図である。
携帯端末20には、作業者の利用シーン情報に合わせたシーン制御用画面が表示される(図4)。例えば、ある利用シーン情報(例えば、13時という時刻の情報)を取得した場合では、会議や、退出といったシーン名が表示される。また、ある別の利用シーン情報(例えば、10時という時刻の情報)を取得した場合では、プレゼンテーションa、プレゼンテーションb、プレゼンテーションc、プレゼン終了、入室、および退出といったシーン名が表示される。これらのシーン名は制御ボタンとなっており、制御ボタンを選択すると、そのシーンに合わせたシーン制御命令が行われる。
メニューボタンを押下すると、利用シーン情報の一覧が表示され、利用シーン情報をWebシステム10に送信することが可能となっている(図4)。利用シーン情報としては、例えば、フロアのワークスペースS1、フロアのワークスペースS2、フロアのワークスペースS3、デモルーム、打合わせコーナーなど、作業者または携帯端末の位置情報に関する利用シーン情報が、一覧として表示される。
履歴ボタンを押下すると、これまでに作業者が使用したシーン制御の履歴が表示される(図4)。履歴画面においては、シーン制御時刻、シーン制御を行った場所の情報とともに、実行されたシーン(シーン名)の情報が表示される。
履歴画面に表示された、過去にシーン制御を行った場所の情報は、画面リンクがされており、別の利用シーン情報であっても、過去にシーン制御を行った場所の施設内機器類を一括して制御することが可能である(図4)。これにより、休憩や帰宅によってオフィスから出た場合であっても、過去の施設内機器類を制御することができる。
図5は、上記実施形態の携帯端末に表示されるその他の画面を示す概略図である。図3に示すように、利用シーン情報が変化すると(Yes)、携帯端末20からWebシステム10に対して、変化した利用シーン情報が送信される。Webシステム10において再び前述のステップが繰り返され、最終的に携帯端末20では変化したシーン制御用画面が表示される(図3)。利用シーン情報が変化した際には、図5に示すように、シーン制御ボタン(シーン名)の切り替えを行うかどうかが表示されてもよい。
利用シーン情報に変化がない場合(No)、携帯端末20においてシーン制御情報を選択する。携帯端末20からWebシステム10に対して、シーン制御命令を送信する(図3)。
なお、シーン制御命令の送信を行ったあとに、より詳細なシーン制御用画面が表示されてもよい(図3)。例えば、会議のシーンを選択して、施設内機器類のシーン制御を行った後、会議のオープニングや、エンディングのシーンが表示され、それらのシーン制御が可能となるといった具合である。
Webシステム10において、シーン制御命令が取得されると、Webシステム10から中央監視システム1に対し、シーン制御命令が送信される(図3)。
中央監視システム1においてシーン制御命令が取得されると、シーン制御命令が実行される。中央監視システム1から、シーン制御の結果が、Webシステム10に対して送信される(図3)。
Webシステム10において、シーン制御結果が取得されると、シーン制御結果の記録が行われる(図3)。
以上のようにして、本実施の形態のシーン制御を行うことができるが、図5に示すように、ログイン機能が付加されていてもよい。これにより、各作業者の過去のシーン制御に応じて、個別に履歴を表示することが可能となる。
ここで、以上のシーン制御S1を行うに際して、QRコード(登録商標)やARマーカー等のコード類Crによる制御も可能である。
図9は、携帯端末20でコード類Crを写して、施設内機器類である空調機器Arの温度調節する例を示す図である。空調機器Arの周辺には、コード類Crが貼着されており、このコード類Crを携帯端末(スマートフォン等)20で写すと、その携帯端末の画面で空調機器Ar(施設内機器類Kk)の温度制御が可能である(図8、図12)。すなわち、画像(画像イメージ)Gmに状況(ステータス;ONとOFFの表示)と設定温度が表示されるが、携帯端末20の使用者は、携帯端末20に表示された前記施設内機器類Kkに関する制御可能条件に関する問い合わせである条件合わせを行って、その条件が合致する場合には、施設内機器類Kkの制御可能条件を確認して、その条件が合致しない場合には、前記制御可能な条件を再検索して、制御可能な条件が合うまで前記中央監視システム1の制御可能条件との条件合わせを繰り返すことで、携帯端末使用者の目的に合わせた制御が可能であるととともに、その内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されるようになる(図10)。図10の例では、温度の設定のやり取りをした後、シーン制御するかどうかを聞いて、「すずしく」するか、「ほどよく」するか、「暖かく」するか等のシーン制御ボタンが表示されるので、携帯端末使用者は、それらの中から希望するボタンにより施設内機器類Kkを制御可能にする(シーン制御S11)。
図11は、携帯端末20の対話画面の一例が示されている。対話情報を表示する画面(トークルーム)Cmには、キャラクタ表示部と入出力応答表示部が示され、キャラクタ表示部には、ユーザーの入力や応答の表示に対応して表情や動きを変化させるコンシュルジュ(キャラクタのコンシェル)Cnが表示され、入出力応答表示部には、ユーザーが携帯端末20に入力した質問等を含む入力文(対話情報、チャット機能)Cmが表示され、その入力文に対応するWebシステム10からの応答が表示される。入出力応答表示部に示されるように、ユーザーとWebシステム10との間の会話のやりとり(チャット機能)Cmに応じて、入力文と応答の表示が、携帯端末20の画面Gmに時系列に表示される。そして、前記施設内制御情報Ckから制御可能な施設内機器類Kkとその機器類の制御可能条件を表示しながら、携帯端末20の使用者は、照明や空調などの施設内機器類Kkの情報を検知したり、これらの故障を検知したりして、その情報を対話形式で制御可能にする。
また、シーン制御S11、ARマーカー等のコード類Crでの制御を行う。また、数値情報から照明や空調などの施設内機器類Kkの異常を検出することもできる。例えば、温度制御の上限値及び/又は下限値が表示された場合には、制御部はこれを異常と判断して、携帯端末にこれを書き込んだり、また、設定範囲以外の温度が表示された場合には、制御部はこれを異常と判断して、携帯端末20にこれを書き込んだりすることで、施設内機器類Kkの異常を検出することができる(図10)。
また、ARマーカーとは、AR(拡張現実)を体験するときなどに使用されるものであり、ARマーカーを認識することで、拡張する付加情報や位置を計算し、情報が表示される仕組みになっているが、本発明においては、GPSから取得した位置情報との組み合わせによって、例えば、建造物の部屋から部屋への移動や変更や、フロアや階(1階、2階〜屋上)への移動や変更に合わせて、これらの情報を合わせて、照明や空調などの施設内機器類Kkの制御が可能である。携帯端末20の表示としては、移動する部屋や区画ごとに応じて(部屋ごとに応じたシーンや部屋の一部を区画として仕切った範囲ごとにシーン制御可能である)、施設内機器類Kkを制御する制御ボタンが表示されるようにすることが考えられる。本実施の形態では、QRコード(登録商標)やARマーカー(拡張現実)という表示技術を用いることで、照明や空調の施設内機器類Kkの位置やスイッチ類を表示したが、RFID(ICタグ)などの自動認識技術を用いても良い。また、AR(マーカー型)を用いて、施設内機器類Kkの操作や、故障時の応急復旧対応、部品交換などを支援する機能として活用することができる。
なお、図11と図12において、API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェアコンポーネントが互いにやりとりするのに使用するインターフェースの仕様を言い、ソフトウェアの機能を共有することを意味する。APIを公開する使用方法があり、「APIを公開する」とはソフトウェアの一部を公開することで外部とやり取りをする窓口を作り、外部とコミュニケーションや機能連携が出来る状態にすることを指す。ソフトウェアの一部を公開することによって、アプリケーション同士で連携することが可能になる。
図13は、故障等の情報を交換して対話する例を示す図である。施設内機器類Kkである照明機器や空調機器の故障情報や部品交換情報等について、その情報を要求するとともに、条件や情報の提供指示が行われ(ST1,ST2,Sz1,S2)、携帯端末20の画面で空調機器等の施設内機器類Kkの故障情報等に関する制御が可能である(図11、図12)。すなわち、携帯端末20の使用者は、携帯端末20に表示された前記施設内機器類Kkに関する故障等の情報に関する問い合わせである条件合わせを行って、その条件が合致する場合には、施設内機器類Kkの制御可能条件を確認して、その条件が合致しない場合には、前記制御可能な条件を再検索して、制御可能な条件が合うまで前記中央監視システムの制御可能条件との条件合わせを繰り返すことで、携帯端末使用者の目的に合わせた制御が可能であるとともに、その内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されるようになる。なお、サーバー情報をかぶせて表示したり、シーン制御ボタンをかぶせて表示して(図12、符号SSa)、シーン操作ボタンにより表示する(図12、符号SSb)。
図13の例では、故障等の情報のやり取りをした後、シーン制御するかどうかを聞いて、施設内機器類Kkの「写真」、「取扱説明書」、「点検情報」や「メーカー情報」等の表示可能ボタンが表示されるので、携帯端末使用者は、それらの中から希望するボタンにより施設内機器類の故障等の情報を取得して、それらを活用するかどうか判断して、活用する場合はボタン表示で情報を取得する(シーン制御S11)。「写真」、「取扱説明書」等の表示可能ボタンは、これら以外にも多数用意されており、対話のやり取り(対話情報Cm)の中から優先順位をつけたり、制御可能な表示ボタンを表示する。
次に使用例を説明する。図6は、本実施例を説明するための図である。本実施例では、オフィスがオープンフロア型(オープンワークスペース型)の広いフロアからなり、1つのフロア内に複数のワークスペースがあり、複数のグループや作業者が共用利用している職場において説明する。
作業者は、Webシステム10にアクセスできる携帯端末20を持っている。作業者はフロアF1のワークスペースS1で作業を開始する。携帯端末20から、Webシステム10にアクセスするとワークスペースS1でシーン制御S11できるボタンとして、「着席」「退出」などのシーン制御ボタンが携帯端末20に表示される。携帯端末20上において、「着席」のシーン制御ボタンを押すと、照明機器L1がONになり、空調機器A1が24℃の設定でONになる。別グループの打合せに参加することになり、「退出」のシーン制御ボタンを押すと、照明機器L1と空調機器A1がOFFになる。
フロアF1のワークスペースS3に移動して、再び携帯端末20から、Webシステム10にアクセスすると、ワークスペースS3でシーン制御S11できるボタンとして、「着席」「会議」「プレゼン」「打合せ」「退出」などのシーン制御ボタンが携帯端末20に表示される。携帯端末20上において、「打合せ」のシーン制御ボタンを押すと、照明機器L3がONになり、調光80%になる。
フロアF1のワークスペースS3での打合せが終わり、フロアF2のワークスペースS10に移動して、プレゼンテーションを開始する。再び携帯端末20から、Webシステム10にアクセスすると、ワークスペースS10でシーン制御できるボタンとして、「プレゼンシーンa」「プレゼンシーンb」「プレゼンシーンc」「プレゼン終了」「入室」「退出」のでシーン制御ボタンが携帯端末20に表示される(図4(b))。なお、その他のシーン制御(シーン名)としては、会議、おやすみ、夕方などの状況に合わせて、これらの状況での照明機器の設定、ブラインドの設定、空調機器の設定をシーン制御(S11)することができる。
ここで、フロアF1のワークスペースS3の機器類の消し忘れを思い出し、ワークスペースS10において、携帯端末20に履歴(過去のシーン制御履歴)を表示させて、ワークスペースS3を表示し、「退出」のシーン制御ボタンを押す。これにより、作業者は、ワークスペースS10に留まったまま、ワークスペースS3の照明機器L3がOFFになる。
作業者は、ワークスペースS10におけるプレゼンシーンに合わせて、携帯端末20に表示された、「プレゼンシーンa」〜「プレゼンシーン終了」などのシーン制御ボタンで、照明機器L10、照明機器L11、ブラインドB10、スクリーンSC10や空調機器Arなどの施設内機器類を切り替え、プレゼンテーションの内容に合わせた効果的なプレゼンテーションを行う。最後に「退出」のシーン制御ボタンを押して、フロアF2を出る。
以上のように、オープンフロア型のオフィスであっても、携帯端末20から、作業するワークスペース(区画やパーテーションと呼ばれてもよい)だけを一括または、連動させてシーン制御することができ、利便性が向上する。また、過去のシーン制御履歴を記憶させることで、利用シーン情報が変更された後でも、過去のシーン制御を行った場所のシーン制御を行うことができる。
100 施設内機器類の遠隔操作システム、
1 中央監視システム、
10 Webシステム、
20 携帯端末、
N ネットワーク、
B10 ブラインド(施設内機器類)、
SC10 スクリーン(施設内機器類)、
Ar 空調機器(施設内機器類)、
S11 シーン制御、
Kk 施設内機器類、
Cm 対話情報(コミュニケーション情報)、
Ck 施設内制御情報、
Cn コンシェルジュ、
Cr コード類、
Gm 画像イメージ

Claims (5)

  1. 居住施設、オフィス、ビル、工場などの施設内機器類の遠隔操作を行う、施設内機器類の遠隔操作システムにおいて、
    通信機能を備える携帯端末と、携帯端末の情報を管理するWebシステムと、Webシステムと連携して施設内機器類を制御する中央監視システムとを備え、
    前記Webシステムは、携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報か、前記携帯端末の使用者からの要求に基づいて、前記中央監視システムに前記施設内機器類の施設内制御情報の提示を命令し、提示された前記情報を前記携帯端末に表示し、前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションを行い、
    前記携帯端末の使用者は、携帯端末を介して施設内機器類を遠隔操作することを特徴とする施設内機器類の遠隔操作システム。
  2. 前記中央監視システムから前記Webシステムを介して前記携帯端末に提示される前記施設内機器類の施設内制御情報には、前記Webシステムが有する携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報か、前記携帯端末の使用者からの要求に基づいて収集されるシーン制御情報に基づく、使用者ごとのシーン制御ボタンが含まれることを特徴とする請求項1に記載された施設内機器類の遠隔操作システム。
  3. 前記Webは、前記Webシステムが有する携帯端末の使用者のユーザー情報か、前記使用者の行動情報か、前記使用者の行動予定情報か、前記携帯端末の使用者からの要求に基づいて、施設内のワークスペースごとにシーン制御情報を収集するか、または、前記ワークスペースの区画ごとにシーン制御情報を収集し、前記シーン制御情報に基づいて、施設内のワークスペースごとにシーン制御ボタンを前記携帯端末に表示するか、または、前記ワークスペースの区画ごとにシーン制御ボタンを前記携帯端末に表示することを特徴とする請求項2に記載の施設内機器類の遠隔操作システム。
  4. 前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションのインターフェースには、チャット機能が使用され、そのチャットの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることを特徴とする請求項2又は3に記載の施設内機器類の遠隔操作システム。
  5. 前記携帯端末の使用者と前記中央監視システムとの双方向のコミュニケーションのインターフェースには、前記携帯端末が備えるカメラ機能とQRコードやARマーカーなどのARシステムが使用され、そのARシステムの内容に合わせて前記シーン制御情報が選択されることを特徴とする請求項2又は3に記載の施設内機器類の遠隔操作システム。

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