JP2020192838A - 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両が旋回しているときに生じる違和感を低減できる車両用ヘッドアップディスプレイを提供する。【解決手段】 車両用ヘッドアップディスプレイ装置100は、車両情報を虚像Vにて表示する。表示手段11は、表示光Lを発する。制御手段15は、表示手段11に車両情報を表示させる。制御手段15は、車両が旋回しているとき、旋回方向を示す方向指示画像G3を表示手段11に表示させる。制御手段15は、ステアリングホイール18の操舵角が所定値以上のとき、方向指示画像G3を表示手段11に表示させる。【選択図】 図1
Description
本発明は、車両情報を虚像にて表示する車両用ヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
従来より、車両速度,ナビゲーション表示等の車両情報を虚像にて表示する車両用ヘッドアップディスプレイ装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。斯かる車両用ヘッドアップディスプレイ装置は、車両前方の実景に重畳させて、車両運転者に虚像を視認させることができる。
しかしながら、車両が左旋回または右旋回したときに、虚像が動いているように見えるため、違和感があった。つまり、車両を基準にすれば、虚像の位置は動いていないのであるが、車両が旋回しているとき、車両運転者は道路のカーブに合わせるように視線を動かすので、虚像が動いているように視認されるため、車両運転者にとって違和感があるという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、車両が旋回しているときに生じる違和感を低減できる車両用ヘッドアップディスプレイを提供するものである。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、車両が旋回しているときに生じる違和感を低減できる車両用ヘッドアップディスプレイを提供するものである。
本発明は、表示光Lを発する表示手段11,22と、前記表示手段11,22に車両情報を表示させる制御手段15,59とを備え、前記車両情報を虚像Vにて表示する車両用ヘッドアップディスプレイ装置100,200であって、前記制御手段15,59は、車両が旋回しているとき、旋回方向を示す方向指示画像G3,G4を前記表示手段11,22に表示させるものである。
また、本発明は、前記制御手段15は、ステアリングホイール18の操舵角が所定値以上のとき、前記方向指示画像G3を前記表示手段11に表示させるものである。
また、本発明は、前記制御手段59は、車両の旋回角速度が所定値以上のとき、前記方向指示画像G4を前記表示手段22に表示させるものである。
車両が旋回しているときに生じる違和感を低減することができる。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態について説明する。図1乃至図4は、第一実施形態を示す図である。
車両用ヘッドアップディスプレイ装置100は、プロジェクタ11,平面鏡12,凹面鏡13をハウジング14に収容したものである。車両用ヘッドアップディスプレイ装置100は、車両のウィンドシールドFに表示光Lを投射する。ウィンドシールドFに投射された表示光Lは、アイポイントEに反射される。アイポイントEからは、虚像Vが視認される。
平面鏡12及び凹面鏡13は、樹脂(例えばポリカーボネート)に金属(例えばアルミニウム)を蒸着させ反射面を形成したものである。プロジェクタ11から出射した表示光Lは、平面鏡12にて反射され、更に凹面鏡13にて反射されて、ウィンドシールドFに投射される。凹面鏡13の反射面は凹面となっており虚像Vを拡大表示するようになっている。ハウジング14にはプロジェクタ11,平面鏡12,凹面鏡13が収容される。ハウジング14には表示光Lが出射する窓部14bが形成されている。
プロジェクタ11は、表示制御部15に接続されており、表示する画像Gのデータを表示制御部15から入力する。表示制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit),揮発性メモリ,不揮発性メモリを有するマイコンからなるものである。表示制御部15は、車両内ネットワーク16に接続されており、表示制御部15は、車両内ネットワーク16から車両速度データ等を入力し、プロジェクタ11に車両速度等を表示させる。操舵角センサ17は、ステアリングホイール18の操舵角を検出し、操舵角データを表示制御部15に出力する。
図4は、プロジェクタ11が表示する画像Gの一例を示すものである。プロジェクタ11が表示する画像Gとしては、車両速度G1,簡易ナビゲーション表示G2,方向指示記号G3を有している。車両速度G1は、数字と、「km/h」という時速単位とで車両速度を表示するものである。
簡易ナビゲーション表示G2は、曲がるべき交差点までの距離と、その交差点で曲がる方向と、を表示する所謂ターンバイターン表示である。方向指示記号G3は、ステアリングホイール18の操舵角に応じて、右向き又は左向きの矢印を表示するものである。方向指示記号G3は、片側にあごがあるハーフバーブ(half barb)型の矢印である。
表示制御部15は、ステアリングホイール18の操舵角が第一の所定値(例えば、90度)以上になったときは、プロジェクタ11に方向指示記号G3を表示させる。表示制御部15は、ステアリングホイール18の操舵角が、第一の所定値よりも小さい第二の所定値(例えば75度)以下になったときは、方向指示記号G3の表示を止める。
車両が右旋回しているとき、表示される方向指示記号G3は右向きの矢印であり、車両が左旋回しているとき、表示される方向指示記号G3は左向きの矢印である。ステアリングホイール18が中立(即ち、操舵角が0度)のときは、方向指示記号G3は表示されない。
図5乃至図8は、第二実施形態を示すものである。車両用ヘッドアップディスプレイ装置200は、車両のウィンドシールドFに表示光Lを投射して、虚像Vを表示する。
車両用ヘッドアップディスプレイ装置200は、液晶表示器22及び反射器23をハウジング24に収容したものである。液晶表示器22は、液晶表示素子25,発光素子26及びケース体27を有している。液晶表示素子25は、TFT型液晶セル30の前後面に前側偏光部材31及び後側偏光部材32を貼着したものであり、ケース体27に支持されている。発光素子26は、例えば白色発光ダイオードからなるものであり、液晶表示素子25の後方に配置され、液晶表示素子25を透過照明する。
反射器23は、反射ミラー36,保持部材37及びステッピングモータ38を有している。反射ミラー36は、樹脂(例えばポリカーボネート)に金属(例えばアルミニウム)を蒸着させ反射面36aを形成したものである。反射面36aは凹面となっており虚像を拡大表示するようになっている。反射ミラー36は保持部材37に両面粘着テープにより接着されている。保持部材37は樹脂(例えばABS)からなるものであり、歯車部40及び軸部41が一体に形成されている。軸部41はハウジング24に軸支されている。
ステッピングモータ38の回動軸には歯車42が取付けられており、この歯車42は、保持部材37の歯車部40と噛み合わされている。反射ミラー36は保持部材37と共に回動可能な状態で支持されており、ステッピングモータ38により反射ミラー36を回動させ、表示光Lの投射方向を調整することができる。使用者は、図示しない押ボタンスイッチを操作し、表示光Lが使用者の目の位置に反射されるように(即ち、虚像を視認できるように)反射ミラー36の角度位置を調整する。
44は放熱板であり、この放熱板44は、発光素子26の後面に貼着されている。放熱板44は、アルミニウム(Al)等の金属からなるものであり、平板形状になっている。45はアルミニウム(Al)等の金属からなる放熱部材であり、この放熱部材45は、ハウジング24の開口部24aに配設されている。放熱部材45は、図示しないビスによってフランジ部45aでハウジング24に固定されている。放熱部材45には、放熱板44が熱伝導性接着剤によって接着されている。放熱部材45は、複数の放熱フィン45bを有している。46はパッキング部材であり、このパッキング部材46は、放熱部材45と、ハウジング24の開口部24aの間を塞いで、ハウジング24の中に塵埃が入ることを防いでいる。
ハウジング24には液晶表示器22,反射器23等が収容される。ハウジング24には表示光Lが出射する窓部24bが形成されており、この窓部24bには透光性カバー48が配設されている。透光性カバー48は、透光性樹脂(例えばアクリル)からなるものであり、湾曲形状になっている。ハウジング24には遮光壁24c,24dが設けられている。遮光壁24cは、ハウジング24の上部から斜めに垂下するように形成されており、太陽光等の外光が液晶表示器22に入射し虚像が見えにくくなる現象(ウォッシュアウト)を防止している。遮光壁24dは、ハウジング24の下部に立設されている。
51はフォトダイオード等の外光センサであり、この外光センサ51は、回路基板52に搭載されている。回路基板52に搭載された外光センサ51は、ハウジング24の上部から垂下した保持部に固定されている。外光センサ51は、透光性カバー48を通過した光を受けるものであり、車両前方の明るさを検出し、後述するマイコンに照度データを出力する。53は筒状体であり、この筒状体53は遮光壁24cと一体形成されている。筒状体53は、略円筒形状になっており、外光センサ51に入射する光の角度範囲を規制する。
図6は、車両用ヘッドアップディスプレイ装置200の電気的構成を示すブロック図である。表示制御部59は、車両内ネットワーク58から車両速度データ等を入力する。表示制御部59は、駆動回路60を介して、液晶表示素子25に画像を表示させると共に、駆動回路64を介して発光素子26を点灯させる。表示制御部59は、駆動回路64を介して、外光センサ51から入力した照度データに応じて、発光素子26の発光輝度を調整する。角速度センサ61は、車両の角速度を検出し、表示制御部59に角速度データを出力する。角速度センサ61は、車両が旋回するときの水平方向の角速度を検出するものである。
図8は、液晶表示素子25が表示する画像Gの一例を示すものである。液晶表示素子25が表示する画像Gとしては、車両速度G1,簡易ナビゲーション表示G2,方向指示記号G4が表示された表示例を示すものである。車両速度G1は、数字と、「km/h」という時速単位とで車両速度を表示するものである。簡易ナビゲーション表示G2は、曲がる交差点までの距離と、交差点で曲がる方向と、を表示する所謂ターンバイターン表示である。
方向指示記号G3は、角速度センサ61から出力される角速度データに応じて、右向き又は左向きの矢印を表示するものである。方向指示記号G4は、両側にあごがあるフルバーブ(full barb)型の矢印である。
表示制御部59は、角速度データが第一の所定値以上になったときは、方向指示記号G4を表示させる。表示制御部15は、角速度データが、第一の所定値よりも小さい第二の所定値以下になったときは、方向指示記号G4の表示を止める。
例えば、車両が右旋回を始めたときは、車両運転者の視線は道路のカーブに合わせて右に動くため、車両運転者は虚像Vが左に動いているように感じる。また、車両運転者が、右旋回を終えるため、ステアリングホイール18を中立に戻そうとしているときは、虚像Vは右に動いているように視認される。
また、車両が左旋回を始めたときは、車両運転者の視線は道路のカーブに合わせて左に動くため、車両運転者は虚像Vが右に動いているように感じる。また、車両運転者が、左旋回を終えるため、ステアリングホイール18を中立に戻そうとしているときは、虚像Vは左に動いているように視認される。
第一,第二実施形態によれば、方向指示画像G3,G4を虚像にて表示して、車両が旋回しているときに生じる違和感を低減することができる。なお、本発明は、第一,第二本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、表示手段は、例えば、有機EL表示パネルまたは蛍光表示管であっても良い。
11 プロジェクタ(表示手段)
15 表示制御部(制御手段)
18 ステアリングホイール
22 液晶表示器(表示手段)
59 表示制御部(制御手段)
100 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
200 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
L 表示光
V 虚像
F ウィンドシールド
G3 方向指示画像
G4 方向指示画像
15 表示制御部(制御手段)
18 ステアリングホイール
22 液晶表示器(表示手段)
59 表示制御部(制御手段)
100 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
200 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
L 表示光
V 虚像
F ウィンドシールド
G3 方向指示画像
G4 方向指示画像
Claims (3)
- 表示光を発する表示手段と、前記表示手段に車両情報を表示させる制御手段と、を備え、前記車両情報を虚像にて表示する車両用ヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記制御手段は、車両が旋回しているとき、旋回方向を示す方向指示画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする車両用ヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記制御手段は、ステアリングホイールの操舵角が所定値以上のとき、前記方向指示画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記制御手段は、旋回角速度が所定値以上のとき、前記方向指示画像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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