本発明が適用されたスロットマシンの実施例について図面を用いて説明する。本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロットマシン1の内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数ずつ配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。また、図2に示すように、各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄(「赤7」、「白7」、「BAR」、「スイカa」、「スイカb」、「チェリー」、「ベルa」、「ベルb」、「リプレイ」、「プラム」)が所定の順序で配列されている。
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良い。また、本実施例では、リール2L、2C、2Rにより図柄を可変表示させる可変表示部を構成しているが、可変表示部は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄が配置されたベルトを移動させることで図柄を変動表示させることが可能な構成でも良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示部を構成しているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示部を構成しても良い。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて遊技状態に応じて定められた規定数(本実施例では、通常遊技状態:3、BB一般:3、RB:2)の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードや、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に対応する操作情報(ナビ報知)等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、区間状態が有利区間に制御されている旨を点灯により報知する区間表示LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20、が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールを停止させる操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられている。
また、スロットマシン1の正面には、画像を表示可能な液晶表示器51が設けられている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)に表示領域が配置されるように設けられている。液晶表示器51の背面側の各リール2L、2C、2Rは、液晶表示器51の表示領域のうち透視窓3に対応する透過領域及び透視窓3を介して遊技者側から視認可能である。
スロットマシン1の前面扉1bの内側には、所定キー操作によりスロットマシン1の外部からのエラー状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、スロットマシン1の内部に設けられた後述のホッパータンク側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入されてホッパータンク側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31a〜31cを有するメダルセレクタ29が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からの制御信号に応じて前述のリール2L、2C、2Rを回転させたり停止させたりするためのリールユニット34、メイン制御部41からの制御信号に応じてメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって遊技(ゲーム)の制御が行われ、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、前述のMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31a〜31c、リールユニット34のリールセンサ(図示略)、ホッパーユニット35の払出センサ及び満タンセンサ(図示略)、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類等の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述のクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、スタート有効LED18、区間表示LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールユニット34、ホッパーユニット35が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、遊技の制御を行うメイン制御部41が搭載されている。メイン制御部41は、プログラム等が記憶されるROM41b、ワークデータが一時的に記憶されるRAM41cを備える。
また、メイン制御部41は、サブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。
演出制御基板90には、前述の液晶表示器51、音声を出力可能なスピーカ、演出に用いられ遊技者側から視認可能な演出用LED57等の演出装置が接続されており、これら演出装置の出力状態は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により制御可能となっている。サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御等を行うようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。詳しくは、内部抽選やAT抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源スイッチ39をONにする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONにすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFにされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部に設けられ、所定のキー操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不可能とされており、スロットマシン1が設置される遊技店の店員のうち所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。特に、設定キースイッチ37は、さらにキー操作を要することから、遊技店の店員の中でも、設定キースイッチ37の操作を行うためのキーを所持する店員のみが操作可能とされている。また、リセットスイッチ23は、前面扉1bを開放する必要はないが、所定のキーを用いたキー操作を必要とするため、所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。また、リセット/設定スイッチ38は、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとしても機能するようになっている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、先ず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6を操作してクレジットを使用して賭数を設定する。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、予め定められた入賞ラインLN(図1参照、本実施例では、リール2L、2Cの中段、リール2Rの上段に屈曲して並んだ図柄に跨がって設定されている)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。また、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜5を設定している。無効ラインLM1〜5は、これら無効ラインLM1〜5に揃った図柄の組合せによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃った際に、無効ラインLM1〜5のいずれかに入賞を示唆する示唆図柄の組合せ(例えば、ベルa−ベルa−ベルa)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨がって設定された無効ラインLM1、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM5の5種類が無効ラインとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転され、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動される。リール2L、2C、2Rが回転されている状態で、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rに対して停止制御が行われ、当該リールの回転が停止され、当該リールの図柄が透視窓3に表示結果として導出表示される。
停止制御では、各ストップスイッチについて操作が行われたときから最大停止遅延時間(本実施例では、190ms(ミリ秒))以内に、操作に対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御が行われ、最大停止遅延時間(190ms)が経過するまでの間では、最大で4コマ分の図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止制御では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分(引込範囲)の図柄から一の図柄を選択して、リール2L、2C、2Rに導出させることが可能である。
これにより、停止制御では、各リール2L、2C、2Rについて対応するストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで回転を停止させる際に、後述する内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、ストップスイッチが操作されたときの図柄から4コマ先までの引込範囲内にある場合には、当該図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させる一方で、内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、当該引込範囲内にない場合には、内部抽選にて当選していない入賞役を構成する図柄が、入賞ラインLN上に停止しないように、いずれの入賞役も構成しない図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させるように制御することが可能である。
また、停止制御では、遊技状態の移行を伴う特別役(本実施例では、BB、RB)の当選が持ち越されている場合に、内部抽選にてメダルの付与を伴う小役が当選して、特別役と小役が同時に当選している状況であるときには、当選している小役の構成図柄を前述の引込範囲内で優先して入賞ラインLNに引き込むように制御し、当選している小役の構成図柄を入賞ラインLNに引き込むことができないときに、当選している特別役の構成図柄を入賞ラインLNに引き込むように制御する。このため、特別役と小役が同時当選しているゲームにおいて、当選している特別役を入賞させることが困難になっている。
また、停止制御では、特別役(本実施例では、BB、RB)の当選が持ち越されている場合に、内部抽選にて再遊技の付与を伴う再遊技役が当選して、特別役と再遊技役が同時に当選している状況であるときには、当選している再遊技役の構成図柄を優先して入賞ラインLNに引き込むようになっている。各リール2L、2C、2Rにおいて再遊技役を構成する図柄は、所定の引込範囲内に配置されており、再遊技役の当選時には必ず再遊技役の構成図柄が入賞ラインLNに引き込まれることとなる。このため、特別役と再遊技役が同時に当選しているゲームでは、当選している特別役を入賞させることができないようになっている。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、予め定められた入賞役の図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rに表示結果として入賞ラインLN上に停止した場合に入賞が発生した場合に、入賞に応じた制御が行われる。小役が入賞した場合には、その種類に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、再遊技役が入賞した場合には、メダルを投入せずに遊技を行うことが可能な再遊技が付与されるようになっている。また、特別役が入賞した場合には、遊技状態が他の遊技状態に移行されるようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
本実施例のスロットマシン1において、入賞となる役(以下、入賞役と呼ぶ)の種類は、遊技状態に応じて定められ、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次ゲームが開始可能となる再遊技が付与される再遊技役と、遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグが設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、前述の各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7の操作が検出された時)に、乱数を用いて決定するものである。
尚、各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次ゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次ゲームへ持ち越されるようになっている。
また、内部抽選では、予め定められた所定の操作態様(例えば、押し順、操作タイミング)で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われた場合よりも有利となる小役、再遊技役(以下、ナビ対象役と呼ぶ場合がある。)が当選し得るようになっている。ナビ対象役には、例えば、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合に停止する停止態様よりも有利な停止態様となる役や、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合よりも有利な停止態様が停止する割合が高い役等を含む。また、有利な停止態様とは、メダルの付与を伴う停止態様だけでなく、有利な遊技状態への移行を伴う停止態様、不利な遊技状態への移行が回避される停止態様なども含む。
メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を遊技補助表示器12の点灯態様により報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(AT)状態に制御可能である。メイン制御部41は、AT状態に制御される権利が遊技者に対して付与されることで、AT状態の制御を開始する。そして、AT状態に制御している場合には、ナビ対象役に当選することにより、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を遊技補助表示器12を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信することで、当該操作態様を液晶表示器51等を用いて報知するナビ演出を実行させる。ナビ報知及びナビ演出により報知される操作態様にて、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作することで、内部抽選にて当選したナビ対象役を確実に入賞させることができるようになっている。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、メダルの払出枚数やエラーコード、ナビ情報を表示させることが可能な遊技補助表示器12を備え、ナビ報知の制御において遊技補助表示器12を用いてナビ情報を報知する構成であるが、ナビ情報のみを表示させることが可能な専用の表示器を備え、ナビ報知の制御において当該専用の表示器を用いてナビ情報を報知する構成でも良い。
[遊技状態について]
メイン制御部41は、図4に示すように、遊技状態として通常遊技状態、特別遊技状態のいずれかに制御することが可能である。通常遊技状態は、BBの当選が持ち越されていない通常遊技状態(非内部中)と、通常遊技状態(内部中)と、を含む。特別遊技状態は、BB一般と、RBと、を含み、BB一般は、RBの当選が持ち越されていないBB一般(非内部中)と、BB一般(内部中)と、を含む。
通常遊技状態(非内部中)は、通常遊技状態においてBBが当選していない状態である。スロットマシン1の工場出荷時の状態や、メイン制御部41のRAMが初期化された状態で、スロットマシン1が起動された場合に、先ず、通常遊技状態(非内部中)に制御される。また、特別遊技状態が終了された場合にも通常遊技状態(非内部中)に制御される。そして、通常遊技状態(非内部中)は、内部抽選にてBBが当選するまで継続し、内部抽選にてBBが当選して通常遊技状態(内部中)に移行することで終了する。
通常遊技状態(内部中)は、通常遊技状態においてBBが持ち越されている状態である。通常遊技状態(非内部中)における内部抽選にてBBが当選することで開始し、当選しているBBが入賞するまで継続し、当選しているBBが入賞して特別遊技状態に移行することで終了する。BBは、特別役(BB)が当選した状態、すなわち通常遊技状態(内部中)において、内部抽選でいずれの役も当選しなかった場合に入賞させることができる。
特別遊技状態は、通常遊技状態においてBBが入賞することで移行する遊技状態であり、BB一般(非内部中)、BB一般(内部中)、RBから構成されている。特別遊技状態は、通常遊技状態(内部中)において持ち越されているBBが入賞することで開始し、所定の終了条件が成立(本実施例では、特別遊技状態におけるメダルの総払出枚数が200枚を超えること)するまで継続し、所定の終了条件が成立して通常遊技状態(非内部中)に移行することで終了する。
BB一般(非内部中)は、BB一般においてRBが当選していない状態であり、特別遊技状態に移行した後、最初に移行するとともに、RBの終了後、特別遊技状態の終了条件が成立していない場合にも移行する状態であり、内部抽選にてRBが当選するか、特別遊技状態の終了条件が成立するまで継続し、内部抽選にてRBが当選してBB一般(内部中)に移行するか、特別遊技状態の終了条件が成立することで終了する。
BB一般(内部中)は、BB一般においてRBが持ち越されている状態であり、BB一般(非内部中)における内部抽選にてRBが当選することで開始し、当選しているRBが入賞するか、特別遊技状態の終了条件が成立するまで継続し、当選しているRBが入賞してRBに移行するか、特別遊技状態の終了条件が成立することで終了する。
RBは、通常遊技状態においてBBが入賞することで移行する遊技状態であり、通常遊技状態及びBB一般よりも小役の入賞確率が高まる遊技状態である。RBは、BB一般(内部中)において当選しているRBが入賞することで開始し、RBにおいて小役が所定回数入賞するか、または所定ゲーム数が経過してBB一般(非内部中)に移行するか、特別遊技状態の終了条件が成立することで終了する。
[押し順役について]
押し順役について図5に基づいて説明する。押し順役は、複数の小役が当選する役であり、通常遊技状態(非内部中)、通常遊技状態(内部中)、BB一般(非内部中)、BB一般(内部中)において内部抽選の抽選対象となり、特に、ナビ報知の対象となり得る役である。
押し順役は、左ベルA、左ベルB、中ベルA、中ベルB、右ベルA、右ベルBを含む。左ベルAは、12枚のメダルの払出を伴う12枚役(後述する上段ベルA、上段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、下段ベルA、下段ベルB)と、1枚のメダルの払出を伴う1枚役(後述する左キラー1、左キラー2、左キラー3、左キラー4、中キラー1、中キラー2、右キラー1、右キラー2)と、を含む複数種類の小役が当選する役である。左ベルBは、12枚役と、3枚のメダルの払出を伴う3枚役(後述する(3枚1、3枚2、3枚3、3枚4、3枚5、3枚6)と、を含む複数種類の小役が当選する役である。中ベルAは、12枚役と、1枚役と、を含む複数種類の小役が当選する役である。中ベルBは、12枚役と、3枚役と、を含む複数種類の小役が当選する役である。右ベルAは、12枚役と、1枚役と、を含む複数種類の小役が当選する役である。右ベルBは、12枚役と、3枚役と、を含む複数種類の小役が当選する役である。これら複数種類の押し順役は、少なくとも当選している小役の種類が少なくとも一部異なることで区別可能であれば良く、12枚役、1枚役、3枚役の一部が異なる構成でも良いし、これら12枚役、1枚役、3枚役は共通で、付加的に当選する小役の種類が異なる構成でも良い。
本実施例では、図5(a)〜(c)に示すように、押し順役当選時のリールの停止制御が遊技状態に応じて異なる。
メイン制御部41は、図5(a)に示すように、通常遊技状態(非内部中)において、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合、通常遊技状態(内部中)において、持越中のBBに加え、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役よりも1枚役を優先して引き込む制御を行い、12枚役が入賞ラインLNに停止することはなく、1枚役の引込範囲となるタイミングで停止操作が行われた場合には、1枚役が入賞ラインLNに停止し、1枚役の引込範囲外となるタイミングで停止操作が行われた場合には、いずれの役も入賞ラインに停止しない。
また、メイン制御部41は、通常遊技状態(非内部中)において、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合、通常遊技状態(内部中)において、持越中のBBに加え、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役よりも3枚役を優先して引き込む制御を行い、12枚役が入賞ラインLNに停止することはなく、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚役が入賞ラインLNに停止する。
このため、通常遊技状態(非内部中)において、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合、通常遊技状態(内部中)において、BBに加え、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役が入賞することはなく、1枚役が入賞するか、いずれの役も入賞しないこととなる。
また、通常遊技状態(非内部中)において、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合、通常遊技状態(内部中)において、BBに加え、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役が入賞することはなく、3枚役が必ず入賞することとなる。
メイン制御部41は、図5(b)に示すように、BB一般(非内部中)において、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役よりも1枚役を優先して引き込む制御を行い、12枚役が入賞ラインLNに停止することはなく、1枚役の引込範囲となるタイミングで停止操作が行われた場合には、1枚役が入賞ラインLNに停止し、1枚役の引込範囲外となるタイミングで停止操作が行われた場合には、いずれの役も入賞ラインに停止しない。
また、メイン制御部41は、BB一般(非内部中)において、左ベルBが当選した場合には、左リール2Lを最初に停止とする停止操作順(左第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた場合に、3枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを最初に停止とする停止操作順(中第1停止とする停止操作順)または右リール2Rを最初に停止とする停止操作順(右第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも3枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚役が入賞ラインLNに停止する。
また、メイン制御部41は、BB一般(非内部中)において、中ベルBが当選した場合には、中第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、3枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、左第1位停止または右第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも3枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚役が入賞ラインLNに停止する。
また、メイン制御部41は、BB一般(非内部中)において、右ベルBが当選した場合には、右第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、3枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、左第1位停止または中第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも3枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚役が入賞ラインLNに停止する。
このため、BB一般(非内部中)において、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役が入賞することはなく、1枚役が入賞するか、いずれの役も入賞しないこととなる。
また、BB一般(非内部中)において、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、それぞれ対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役が必ず入賞し、それぞれ対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、3枚役が必ず入賞することとなる。
メイン制御部41は、図5(c)に示すように、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、左ベルAが当選した場合には、左第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、1枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、中第1停止または右第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも1枚役を優先して引き込む制御を行い、12枚役が入賞ラインLNに停止することはなく、1枚役の引込範囲となるタイミングで停止操作が行われた場合には、1枚役が入賞ラインLNに停止し、1枚役の引込範囲外となるタイミングで停止操作が行われた場合には、いずれの役も入賞ラインに停止しない。
また、メイン制御部41は、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、中ベルAが当選した場合には、中第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、1枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、左第1停止または右第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも1枚役を優先して引き込む制御を行い、12枚役が入賞ラインLNに停止することはなく、1枚役の引込範囲となるタイミングで停止操作が行われた場合には、1枚役が入賞ラインLNに停止し、1枚役の引込範囲外となるタイミングで停止操作が行われた場合には、いずれの役も入賞ラインに停止しない。
また、メイン制御部41は、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、右ベルAが当選した場合には、右第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、1枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、左第1停止または中第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも1枚役を優先して引き込む制御を行い、12枚役が入賞ラインLNに停止することはなく、1枚役の引込範囲となるタイミングで停止操作が行われた場合には、1枚役が入賞ラインLNに停止し、1枚役の引込範囲外となるタイミングで停止操作が行われた場合には、いずれの役も入賞ラインに停止しない。
また、メイン制御部41は、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、左ベルBが当選した場合には、左第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、3枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、中第1停止または右第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも3枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚役が入賞ラインLNに停止する。
また、メイン制御部41は、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、中ベルBが当選した場合には、中第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、3枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、左第1位停止または右第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも3枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚役が入賞ラインLNに停止する。
また、メイン制御部41は、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、右ベルBが当選した場合には、右第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、3枚役よりも12枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず12枚役が入賞ラインLNに停止し、左第1位停止または中第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、12枚役よりも3枚役を優先して引き込む制御を行い、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚役が入賞ラインLNに停止する。
このため、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、それぞれ対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役が必ず入賞し、それぞれ対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、1枚役が入賞するか、いずれの役も入賞しないこととなる。
また、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、それぞれ対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役が必ず入賞し、それぞれ対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、3枚役が必ず入賞することとなる。
尚、本実施例では、ナビ報知の対象となる役として、対応する停止操作順で停止操作を行うことで12枚役が入賞し、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作を行うことで12枚役を入賞させることができない押し順役を適用しているが、ナビ報知の対象となる役として、対応する停止操作タイミングで停止操作を行うことで12枚役が入賞し、対応する停止操作タイミング以外の停止操作タイミングで停止操作を行うことで12枚役を入賞させることができない役を適用しても良いし、対応する停止操作順及び対応する停止操作タイミングで停止操作を行うことで12枚役が入賞し、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作を行うか、対応する停止操作タイミング以外の停止操作タイミングで停止操作を行うことで12枚役を入賞させることができない役を適用しても良い。
また、押し順役は、対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役が入賞し、対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役を入賞させることができない構成であるが、最初に停止するリール(第1停止リール)と、2番目に停止するリール(第2停止リール)と、が対応する停止操作順と一致する停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役が入賞し、第1停止リールまたは第2停止リールが対応する停止操作順と一致しない停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役を入賞させることができない構成としても良い。
また、押し順役は、12枚役と1枚役が当選する左ベルA、中ベルA、右ベルAと、12枚役と3枚役が当選する左ベルB、中ベルB、右ベルBと、からなる構成であるが、12枚役と1枚役1を含む複数種類の小役が当選する左ベルA、中ベルA、右ベルAと、12枚役と1枚役2を含む複数種類の小役が当選する左ベルB、中ベルB、右ベルBと、からなる構成、すなわち12枚役と当選する12枚役よりもメダルの払出枚数の少ない小役として、いずれも同一枚数となる別の小役を適用する構成とし、通常遊技状態(非内部中、内部中)においては、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時には、停止操作順に関わらず、12枚役が入賞せず、1枚役1が入賞可能となり、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時には、停止操作順に関わらず、12枚役が入賞せず、1枚役2が入賞可能となり、BB一般(非内部中)においては、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時には、停止操作順に関わらず、12枚役が入賞せず、1枚役1が入賞可能となり、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時には、対応する停止操作順で停止操作がされた場合に12枚役が入賞し、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合には1枚役2が入賞可能となり、BB一般(内部中)においては、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時には、対応する停止操作順で停止操作がされた場合に12枚役が入賞し、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合には1枚役1が入賞可能となり、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時には、対応する停止操作順で停止操作がされた場合に12枚役が入賞し、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合には1枚役2が入賞可能となる構成としても良い。
[遊技状態の特徴について]
通常遊技状態(非内部中)、通常遊技状態(内部中)、BB一般(非内部中)、BB一般(内部中)の特徴について、図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、通常遊技状態(非内部中)及び通常遊技状態(内部中)では、前述のように、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時に、リールの停止操作順に関わらず、12枚役は入賞せず、1枚役が入賞するか、いずれの役も入賞せず、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時に、リールの停止操作順に関わらず、12枚役は入賞せず、3枚役が入賞する。また、ナビ報知が行われない非AT状態である場合にも、ナビ報知が行われるAT状態である場合にも、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にナビ報知が行われない。このため、通常遊技状態(非内部中)及び通常遊技状態(内部中)においては、非AT状態であるか、AT状態であるか、に関わらず、12枚役が入賞することはなく、通常遊技状態(非内部中)及び通常遊技状態(内部中)のメダルの払出率(メダルの払出枚数/メダルの投入枚数(賭数の設定に用いられたメダル枚数))Aは100%未満となり、メダルは減少することとなる。
BB一般(非内部中)では、前述のように左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時に、リールの停止操作順に関わらず、12枚役は入賞せず、1枚役が入賞するか、いずれの役も入賞せず、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時に、対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われると12枚役が入賞する一方、対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われると3枚が入賞する。また、非AT状態である場合には、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にナビ報知が行われず、AT状態である場合には、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時にナビ報知が行われないが、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にナビ報知が行われる。このため、BB一般(非内部中)において非AT状態であれば、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時には12枚役が入賞することはなく、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時には1/3の確率で12枚役が入賞することとなり、BB一般(非内部中)、非AT状態のメダルの払出率Bは100%未満となり、メダルは減少することとなる。また、BB一般(非内部中)においてAT状態であれば、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時には12枚役が入賞することはなく、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にはナビ報知に従って停止操作が行われることで必ず12枚役が入賞することとなり、BB一般(非内部中)、AT状態のメダルの払出率Cは100%を超え、メダルは増加することとなる。
BB一般(内部中)では、前述のように左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時に、対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われると12枚役が入賞する一方、対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われると1枚役が入賞するか、いずれの役も入賞せず、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時に、対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われると12枚役が入賞する一方、対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われると3枚が入賞する。また、非AT状態である場合には、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にナビ報知が行われず、AT状態である場合には、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にナビ報知が行われる。このため、BB一般(内部中)において非AT状態であれば、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時には1/3の確率で12枚役が入賞することとなり、BB一般(内部中)、非AT状態のメダルの払出率Dは100%を超え、メダルは増加することとなる。また、BB一般(内部中)においてAT状態であれば、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にはナビ報知に従って停止操作が行われることで必ず12枚役が入賞することとなり、BB一般(内部中)、AT状態のメダルの払出率Eは100%を超え、メダルは増加することとなる。
通常遊技状態(非内部中)及び通常遊技状態(内部中)のメダルの払出率A、BB一般(非内部中)、非AT状態のメダルの払出率B、BB一般(非内部中)、AT状態のメダルの払出率C、BB一般(内部中)、非AT状態のメダルの払出率D、BB一般(内部中)、AT状態のメダルの払出率Eのうち、通常遊技状態(非内部中)及び通常遊技状態(内部中)のメダルの払出率Aは、通常遊技状態(非内部中)及び通常遊技状態(内部中)において12枚役が入賞することがないことから、最も低くなる。
また、BB一般(非内部中)、非AT状態のメダルの払出率Bは、BB一般(非内部中)、非AT状態において左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時に12枚役が入賞することはないが、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時には1/3の確率で12枚役が入賞することから、通常遊技状態(非内部中)及び通常遊技状態(内部中)のメダルの払出率Aよりも高くなる。
また、BB一般(非内部中)、AT状態のメダルの払出率Cは、BB一般(非内部中)、AT状態において、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時に12枚役が入賞することはないが、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にはナビ報知に従った停止操作を行うことで12枚役が必ず入賞することから、BB一般(非内部中)、非AT状態のメダルの払出率Bよりも高くなる。
また、BB一般(内部中)、非AT状態のメダルの払出率Dは、BB一般(内部中)、非AT状態において左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時には1/3の確率で12枚役が入賞することから、BB一般(非内部中)、非AT状態のメダルの払出率Bよりも高くなるが、BB一般(非内部中)、AT状態よりも12枚役が入賞する確率は低いことから、BB一般(非内部中)、AT状態のメダルの払出率Cよりも低くなる。
また、BB一般(内部中)、AT状態のメダルの払出率Eは、BB一般(内部中)、AT状態において、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にナビ報知に従った停止操作を行うことで12枚役が必ず入賞することから、BB一般(非内部中)、AT状態のメダルの払出率C、BB一般(内部中)、非AT状態のメダルの払出率Dよりも高くなる。
このため、図6(b)に示すように、通常遊技状態(非内部中)及び通常遊技状態(内部中)のメダルの払出率A、BB一般(非内部中)、非AT状態のメダルの払出率B、BB一般(内部中)、非AT状態のメダルの払出率D、BB一般(非内部中)、AT状態のメダルの払出率C、BB一般(内部中)、AT状態のメダルの払出率Eの順でメダルの払出率は高くなり、その分遊技者にとって有利となる。
また、BB一般(内部中)では、非AT状態であってもメダルの払出率Dは100%を超えてメダルが増加することとなるが、その後、特別遊技状態が終了し、通常遊技状態(非内部中)、BB一般(非内部中)を経由して、再度BB一般(内部中)に移行するまでの期間においてのメダルの減少量が、BB一般(内部中)、非AT状態におけるメダルの増加量を上回るため、長期的にみると、非AT状態においてBBを入賞させて特別遊技状態に移行させた場合には、メダルは減少することとなる。
[AT状態の制御について]
次に、メイン制御部41によるAT状態の制御について、図7に基づいて説明する。
図7に示すように、メイン制御部41は、通常遊技状態(非内部中)または通常遊技状態(内部中)における非AT状態においてAT状態に制御するか否かを決定するAT抽選を行う。AT抽選では、AT状態に制御するか否かを決定するとともに、AT状態に制御する旨を決定する場合には、さらにAT状態の種別をAT種別1とするか、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2とするか、を決定する。
メイン制御部41は、AT抽選においてAT状態に制御する旨を決定すると、所定期間にわたり前兆状態に制御する(S1)。サブ制御部91は、前兆状態においてAT状態に制御される可能性を示唆する前兆演出を行い、前兆状態の最終ゲームでAT状態に制御される旨を報知する。尚、サブ制御部91は、AT抽選においてAT状態に制御する旨が決定されなかった場合にも、前兆演出を行うことが可能であり、前兆演出が実行されることで、AT状態に制御されることを期待させることができるようになっている。
メイン制御部41は、前兆状態の終了後、BBの入賞が可能なゲーム(通常遊技状態(非内部中)においてBBが当選したゲーム、通常遊技状態(内部中)において内部抽選の結果がハズレとなるゲーム)となるまで待機する。通常遊技状態(非内部中)においてBBが当選する確率は、約1/10であり、通常遊技状態(内部中)においてハズレとなる確率も、約1/10であり、約10ゲーム毎に1回BBの入賞が可能なゲームとなる。
メイン制御部41は、BBの入賞が可能なゲームを待機している場合(S2:N)には、各ゲームにおいてAT種別1か否かを判定し、AT種別1であれば(S3:Y)、AT種別をAT種別2に変更するか否かを決定するAT種別昇格抽選を行い(S4)、AT種別昇格抽選に当選した場合(S5:Y)には、AT種別をAT種別2に変更する(S6)。
また、メイン制御部41は、前兆状態の終了後、BBの入賞が可能なゲームなった場合(S2:Y)に、BBの入賞を促すBBナビを実行させるか否かを決定するBBナビ抽選を行い(S7)、BBナビ抽選に当選することで(S8:Y)、BBナビを実行する。BBナビ抽選の当選確率は、AT種別に応じて異なる確率が設定されており、AT種別1の当選確率は1/2.5であり、AT種別2の当選確率は1/1である。
BB入賞が可能なゲームとなる確率は約1/10であるため、AT種別1であれば、前兆状態の後、約25ゲームでBBナビが実行され、AT種別2であれば、前兆状態の後、約10ゲームでBBナビが実行されることとなる。前述のようにBBへ移行するまでの状態(通常遊技状態(内部中))では、メダルの払出率が100%未満となるため、AT種別2では、AT種別1よりもその期間が短い分、AT種別1よりも有利となる。
また、メイン制御部41は、BBナビの実行に伴い、遊技補助表示器12に「7−」と表示し、BBの入賞を促すとともに、サブ制御部91では、液晶表示器51に、BBの図柄組合せ(例えば「777」)と「狙え!」とのメッセージを表示させるBBナビ演出を実行することで、BBの入賞が促されるとともに、遊技者がBBを入賞させて良いゲームであることを認識可能となる。
そして、メイン制御部41は、BBナビが実行されたゲームにおいてBBが入賞すると遊技状態を特別遊技状態に移行させるとともに、当該特別遊技状態においてAT状態に制御する。尚、BBナビが実行されたゲームにおいてBBが入賞しなかった場合には、メイン制御部41は、以後、BB入賞が可能なゲームとなる度にBBナビを実行する。
メイン制御部41は、特別遊技状態に移行し、AT状態に制御する(S11)ことにより、BB一般(非内部中)では、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にナビ報知を実行するとともに、サブ制御部91がナビ演出を実行させ、BB一般(内部中)では、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時にナビ報知を実行するとともに、サブ制御部91がナビ演出を実行させることで、ナビ報知及びナビ演出に従って停止操作を行うことにより12枚役を入賞させることが可能となり、メダルが増加することとなる。
尚、メイン制御部41は、BB入賞が可能なゲームにおいて、BBナビが実行されない場合でも、BBの図柄組合せの引込範囲で停止操作を行うことでBBが入賞し、特別遊技状態に移行させるが、BBナビが実行されないゲームでBBが入賞して特別遊技状態に移行した場合には、AT状態に制御せず、メダルの払出率が低くなり、1回の特別遊技状態におけるメダルの増加量が減少し、BBナビが実行されるまで待ってBBを入賞させた場合に比較して遊技者に不利となる。
メイン制御部41は、特別遊技状態の終了条件が成立し、特別遊技状態が終了した場合(S12:Y)に、AT状態を継続させるか否かを判定する(S13)。メイン制御部41は、特別遊技状態の開始時及び特別遊技状態の各ゲームにおいてATを継続させるか否かを決定する継続抽選を行っており、当該特別遊技状態において継続抽選に当選した場合(S13:Y)には、通常遊技状態(非内部中)に移行させた後、AT状態を継続させるために、BB入賞が可能なゲームとなるまで待機し、その後、BBナビ抽選に当選し、BBナビが実行されてBBが入賞して特別遊技状態に移行することで、再度AT状態に制御することとなる。
継続抽選の当選確率は、AT種別1よりもAT種別2の方が高く設定されており、AT種別2の方がAT種別1よりもAT状態が継続しやすい分、AT種別1よりも有利となる。
また、メイン制御部41は、特別遊技状態の終了時に、当該特別遊技状態において継続抽選に当選していない場合(S13:N)には、通常遊技状態(非内部中)に移行させた後、規定ゲーム数(本実施例では50ゲーム)が経過するまで引き戻し状態に制御し、引き戻し状態では各ゲームにおいてAT状態に復帰させるか否かを決定する引き戻し抽選を行う(S14)。
引き戻し抽選の当選確率は、非AT状態においてAT抽選に当選する確率よりも高く設定されており、規定ゲーム数が経過するまでの引き戻し状態においては、再度AT状態に制御されやすい状態となる。また、引き戻し抽選の当選確率は、AT種別1よりもAT種別2の方が高く設定されており、AT種別2の方がAT種別1よりもAT状態に復帰しやすい分、AT種別1よりも有利となる。
そして、メイン制御部41は、規定ゲーム数が経過する前に引き戻し抽選に当選した場合(S15:Y)には、AT状態に復帰させるために、BB入賞が可能なゲームとなるまで待機し、その後、BBナビ抽選に当選し、BBナビが実行されてBBが入賞して特別遊技状態に移行することで、再度AT状態に制御することとなる。
一方、メイン制御部41は、特別遊技状態の終了後、引き戻し抽選に当選せずに規定ゲーム数が経過した場合(S15:N、S16:Y)には、引き戻し状態を終了し、再び非AT状態に制御する。
このように本実施例では、AT抽選に当選することで、その後、BB入賞が可能なゲームにおいてBBナビを実行可能となり、BBナビが実行されたゲームにおいてBBが入賞して特別遊技状態に移行することで、特別遊技状態においてAT状態に制御されることで、メダルを増加させることができる。
また、特別遊技状態の開始時及び特別遊技状態の各ゲームにおいて継続抽選を行っており、継続抽選に当選することで、特別遊技状態の終了後、次回の特別遊技状態においてもAT状態に制御されることとなる。
また、継続抽選に当選しなかった場合でも、特別遊技状態の終了後、規定ゲーム数が経過するまでの引き戻し状態では、非AT状態におけるAT抽選よりも当選確率の高い引き戻し抽選を行っており、引き戻し抽選に当選した場合にも、その後の特別遊技状態においてAT状態に制御されることとなる。
また、AT抽選では、AT種別を決定するようになっており、AT種別2が決定された場合には、AT種別1が決定された場合に比較して、特別遊技状態においてAT状態に制御される条件となるBBナビが実行されるまでの期間が短くなりやすく、また、AT状態が継続しやすく、また、AT状態の終了後もAT状態に復帰しやすくなることで、遊技者にとって有利となる。
また、AT種別1では、BBナビが実行されるまでの期間がAT種別2に比較して相対的に長くなるが、その間、AT種別昇格抽選が行われ、AT種別2に変更される可能性があるため、BBナビが実行されるまでの期間が長くなっても興趣を持続させることができる。
また、AT種別1の場合には、AT種別昇格抽選に当選するか、一連のAT状態が終了して非AT状態となるまではAT種別1のままであり、その後のBBナビ抽選の当選確率、AT状態における継続抽選の当選確率や引き戻し抽選の当選確率はAT種別1に応じたものとなる。一方、AT種別2の場合には、その後、AT種別1に変更されることはなく、一連のAT状態が終了して非AT状態となるまではAT種別2が維持されることとなり、その後のBBナビ抽選の当選確率、AT状態における継続抽選の当選確率や引き戻し抽選の当選確率はAT種別2に応じたものとなる。
[RTについて]
メイン制御部41は、再遊技役の当選確率または内部抽選の対象となる再遊技役の種類の少なくとも一方が異なる複数種類のRTに制御可能であり、図8に示すように、遊技状態に応じてRT0〜4の5種類のRTに制御する。
通常遊技状態においては、RT0、RT1のいずれかに制御される。RT0は、工場出荷時やRAM異常などによりRAM41cの全ての記憶内容が初期化されたとき、RT1に制御された後、BBが入賞して特別遊技状態に移行することなく、1200ゲーム経過したときに制御される。RT0では、通常リプレイと、特殊リプレイ、レアリプレイが内部抽選の対象となり、通常リプレイの当選確率は約1/12、特殊リプレイの当選確率は約1/20、レアリプレイの当選確率は約1/500となる。RT1は、特別遊技状態が終了して通常遊技状態に移行したときに制御される。RT1では、通常リプレイと、レアリプレイが内部抽選の対象となり、特殊リプレイは内部抽選の対象とならず、通常リプレイの当選確率は約1/7.4、レアリプレイの当選確率は約1/500となる。
特別遊技状態においては、RT2〜4のいずれかに制御される。RT2は、通常遊技状態においてBBが入賞してBB一般(非内部中)に移行したとき、または特別遊技状態においてRBが終了してBB一般(非内部中)に移行したときに制御される。RT2では、通常リプレイと、レアリプレイが内部抽選の対象となり、特殊リプレイは内部抽選の対象とならず、通常リプレイの当選確率は約1/7.3、レアリプレイの当選確率は約1/500となる。RT3は、BB一般(非内部中)においてRBが当選し、BB一般(内部中)に移行したときに制御される。RT3では、通常リプレイと、レアリプレイが内部抽選の対象となり、特殊リプレイは内部抽選の対象とならず、通常リプレイの当選確率は約1/4.2、レアリプレイの当選確率は約1/500となる。RT4は、BB一般(非内部中)またはBB一般(内部中)においてRBが入賞し、RBに移行したときに制御される。RT4では、いずれの再遊技役も内部抽選の対象とならない。
[遊技区間について]
メイン制御部41は、図9に示すように、遊技区間として通常区間及び有利区間のいずれかに制御することが可能である。
通常区間は、ナビ報知が行われることのない遊技区間であり、有利区間が終了された後、次ゲームが開始されることで開始される。その後、通常区間は、通常遊技状態のゲームにおいて内部抽選にて有利区間移行役が当選したゲームにおいて終了される。通常区間では、区間表示LED19は、常に消灯状態に制御される。
有利区間は、ナビ報知が行われることのある遊技区間であり、ナビ報知が実行され得ることで通常区間に比較して遊技者にとって有利な遊技区間である。有利区間は、通常区間のゲームにおいて内部抽選にて有利区間移行役が当選することで有利区間に移行させる旨が決定され、次ゲームが開始されることで開始される。その後、有利区間の終了条件(後述の終了条件1〜3)が成立することで終了される。メイン制御部41は、有利区間の開始時に区間表示LED19を点灯させることで、有利区間中である旨を認識させることが可能となる。その後、メイン制御部41は、有利区間が終了するときに区間表示LED19を消灯し、区間表示を終了するようになっている。
尚、本実施例では、メイン制御部41が、有利区間が開始するゲームの開始時に区間表示LED19を点灯することで、有利区間に制御されている旨の報知を開始する構成であるが、有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われることでメダルの払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時に、区間表示LED19を点灯することで、有利区間に制御されている旨の報知を開始する構成としても良い。
有利区間では、所定の報知条件が成立することで、ナビ報知を行うことが可能とされ、ナビ報知が行われることで遊技者にとって有利なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される。
有利区間の終了条件には、有利区間におけるゲーム数(有利区間ゲーム数)が上限ゲーム数として定められた第1規定数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件1、有利区間においてメダルの増減枚数が減少傾向から増加傾向に変化してからのメダルの純増枚数が上限枚数として定められた第2規定数(本実施例では、2387(上限枚数2400枚から払出枚数の最大値(15)を減算し、かつ賭数の設定に使用される最大枚数(2枚)を加算した値))を超えることで成立する終了条件2、予め定められた任意条件(本実施例では、非AT状態において有利区間ゲーム数が100ゲームに到達、引き戻し状態(AT状態の終了後、AT状態が継続せずに規定ゲーム数が経過するまでの状態)の終了、設定変更状態への移行時)が成立することで成立する終了条件3が含まれ、終了条件1〜3のうち少なくとも一の条件が成立することで有利区間は終了される。
尚、本実施例では、遊技区間が通常区間に制御されているときに、予め定められた有利区間移行役が当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成であるが、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選することで、有利区間移行抽選を行い、当該有利区間移行抽選にて当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成でも良い。
後述のように、有利区間移行役としてレアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E、押し順役、BBが定められており、これらの合成確率は、約1/1.2であり、通常区間に滞在する平均ゲーム数は、約1.2ゲームとなる。一方、有利区間は、非AT状態において有利区間ゲーム数が100ゲームに到達することで終了することとなるが、AT状態に当選することで有利区間ゲーム数が1500ゲームに到達するか、有利区間におけるメダルの純増枚数が2387枚を超えるか、AT状態の終了後、引き戻し状態が終了するまで終了しないので、有利区間に滞在する平均ゲーム数は、少なくとも100ゲーム以上となり、有利区間に滞在する平均ゲーム数よりも多いゲーム数となる。
[RT0、RT1における内部抽選の対象役について]
図10に示すように、RT1においては、再遊技役として通常リプレイ、レアリプレイが内部抽選の対象となり、小役としてレア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E、24種類の押し順役が内部抽選の対象となり、特別役としてBBが内部抽選の対象となる。尚、RT0において内部抽選の対象となる特殊リプレイはRT1において内部抽選の対象とならない。RT1において、通常リプレイの当選確率は約1/7.4、レアリプレイの当選確率は約1/500、レア小役Aの当選確率は約1/500、レア小役Bの当選確率は約1/200、レア小役Cの当選確率は約1/300、レア小役Dの当選確率は約1/50、レア小役Eの当選確率は約1/80、押し順役の当選確率は約1/1.4、BBの当選確率は約1/10に設定されている。尚、BBの持ち越し後は、BBの当選確率は0となる。
また、図10に示すように、RT0においては、再遊技役として通常リプレイ、特殊リプレイ、レアリプレイが内部抽選の対象となり、小役としてレア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E、24種類の押し順役が内部抽選の対象となり、特別役としてBBが内部抽選の対象となる。RT1において、通常リプレイの当選確率は約1/12、特殊リプレイの当選確率は約1/20、レアリプレイの当選確率は約1/500、レア小役Aの当選確率は約1/500、レア小役Bの当選確率は約1/200、レア小役Cの当選確率は約1/300、レア小役Dの当選確率は約1/50、レア小役Eの当選確率は約1/80、押し順役の当選確率は約1/1.4、BBの当選確率は約1/10に設定されている。尚、BBの持ち越し後は、BBの当選確率は0となる。
また、図10に示すように、RT0、RT1の少なくとも一方で内部抽選の対象となる役には、通常リプレイ、特殊リプレイ、レアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E、押し順役、BBの順番でそれぞれ1〜33の当選番号が割り当てられており、内部抽選において当選した役の当選番号がRAM41cに設定されるようになっている。当選番号は、有利区間に移行することのない役に対して、当選番号2以下の値が割り当てられており、有利区間移行する有利区間移行役に対して、当選番号3以上の値が割り当てられている。このため、メイン制御部41は、通常区間において有利区間移行役が当選したか否かについて、個々の当選番号を特定するのではなく、当選番号が3以上であるか否かを判定し、当選番号が3以上である場合に、有利区間移行役の当選であることを特定するようになっている。
また、図10に示すように、RT0、RT1の少なくとも一方で内部抽選の対象となる役には、フラグカテゴリ(FC)が割り当てられており、内部抽選において当選した役のフラグカテゴリ(FC)がRAM41cに設定されるようになっている。フラグカテゴリ(FC)は、例えば、複数種類の押し順役、当選確率が近い複数の役等、共通の属性を有する役に対して共通の値が割り当てられている。このため、メイン制御部41は、後述するAT抽選等を行う場合に、当選役に応じた確率を特定する場合に、個々の当選番号から当選役に応じた確率を特定するのではなく、当選役に割り当てられたフラグカテゴリ(FC)の値に応じて当選役に応じた確率を特定するようになっている。これにより、個々の当選番号毎に確率を定める必要がなく、当選番号よりも少ないフラグカテゴリ(FC)毎に確率を定めることで、当選役の属性に応じた確率を特定することが可能となる。
[AT抽選について]
メイン制御部41は、通常遊技状態においてAT状態に制御するか否かを決定するAT抽選を行う。AT抽選では、AT種別1、AT種別2、不当選のいずれかを決定し、AT種別1、AT種別2が決定された場合に、AT状態に制御する旨が決定される。前述のようにAT種別2は、AT種別1よりも遊技者にとって有利となる。
また、AT抽選におけるAT種別1、AT種別2の当選確率は、当選役の属するフラグカテゴリ(FC)毎に定められており、遊技区間が通常区間であるか、有利区間であるか、に応じて異なる。また、遊技区間が同じであっても、RTがRT1であるか、RT0であるか、に応じて異なる。また、遊技区間が通常区間である場合には、少なくとも一部のフラグカテゴリ(FC)に対応する当選確率は、設定値毎に個別の確率が設定されており、少なくとも一部の設定値に対応する当選確率として他の設定値に対応する当選確率と異なる確率が設定されている。一方、遊技区間が有利区間である場合には、いずれのフラグカテゴリ(FC)に対応する当選確率についても、設定値に関わらず共通の確率が設定されている。
図11(a)に示すように、通常区間かつRT1である場合において、FC0に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に応じて4.5%〜5.5%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に応じて0.5%〜0.6%である。FC1に属する通常リプレイは、通常区間ではAT抽選の対象外である。FC2に属する特殊リプレイは、通常区間ではAT抽選の対象外であり、RT1では内部抽選の対象外である。FC3に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に応じて27%〜35%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に応じて3%〜5%である。FC4に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に応じて45%〜55%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に応じて5%〜6%である。FC5に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず50%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず50%である。また、FC0、1、3、4に対応するAT種別1、AT種別2の当選確率は、設定値が大きい値ほど高い確率が設定されている。
図11(b)に示すように、通常区間かつRT0である場合において、FC0に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に応じて9%〜11%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に応じて1%〜1.2%である。FC1に属する通常リプレイ、FC2に属する特殊リプレイは、通常区間ではAT抽選の対象外である。FC3に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず90%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず10%である。FC4に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず75%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず25%である。FC5に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず0%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず100%である。また、FC0に対応するAT種別1、AT種別2の当選確率は、設定値が大きい値ほど高い確率が設定されている。
図11(c)に示すように、有利区間かつRT1である場合において、FC0に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず0%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC1に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず0%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC2に属する特殊リプレイは、RT1では内部抽選の対象外である。FC3に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず5%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC4に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず20%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC5に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず40%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず10%である。
図11(d)に示すように、有利区間かつRT0である場合において、FC0に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず0%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC1に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず10%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC2に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず25%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC3に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず100%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC4に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず100%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず0%である。FC5に対応するAT種別1の当選確率は、設定値に関わらず80%であり、AT種別2の当選確率は、設定値に関わらず20%である。
このようにAT抽選では、AT種別1、AT種別2の当選確率が有利区間よりも通常区間の方が高く設定されている。
特に、通常区間においても有利区間においてもAT抽選の対象となるFC3、FC4に属する役(レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E)の当選時に、AT種別1、AT種別2の当選確率が有利区間よりも通常区間の方が高く設定されることで、有利区間よりも通常区間の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となっている。
また、通常区間においても有利区間においてもAT抽選の対象となるFC3、FC4に属する役の当選時に、有利区間では、AT種別1は抽選対象となるが、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2は抽選対象とならないのに対して、通常区間では、AT種別1もAT種別2も抽選対象となることで、有利区間よりも通常区間の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となっている。
尚、FC3、FC4に属する役の当選時に、有利区間では、AT種別1のみを抽選対象とし、通常区間では、AT種別2のみを抽選対象とすることで、有利区間よりも通常区間の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となる構成としても良い。
また、FC3、FC4に属する役の当選時に、有利区間では、AT抽選の当選確率が高まる高確率状態を特典として付与するか否かを決定し、通常区間では、AT抽選自体を行いAT状態を特典として付与するか否かを決定することで、有利区間よりも通常区間の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となる構成としても良い。
また、FC3、FC4に属する役よりも当選確率の高いFC0(押し順役、BB)の当選時に、有利区間では、AT抽選を行わず、AT種別1もAT種別2も当選し得ないのに対して、通常区間では、AT抽選を行い、AT種別1もAT種別2も当選し得ることで、有利区間よりも通常区間の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となっている。
また、FC3、FC4に属する役の当選時に、通常区間では、AT種別1、AT種別2の当選確率として設定値に応じて少なくとも一部が異なる確率が用いられるのに対して、有利区間では、AT種別1、AT種別2の当選確率として共通の確率が用いられる。
また、AT抽選では、AT種別1、AT種別2の当選確率がRT1よりもRT0の方が高く設定されている。
特に、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となるFC1に属する役(通常リプレイ)の当選時に、RT1では、AT種別1、AT種別2のいずれも当選しないのに対して、RT0では、AT種別1が当選し得ることで、RT1よりもRT0の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となっている。
また、RT0においては、FC1に属する役の当選時よりも、FC1に属する役よりも当選確率の低いFC3〜5に属する役(レアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E)の当選時に、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2の当選確率が高く設定されている。
尚、本実施例では、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となるFC1に属する役(通常リプレイ)の当選時に、RT1では、AT種別1、AT種別2のいずれも当選しないのに対して、RT0では、AT種別1が当選し得ることで、RT1よりもRT0の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となる構成であるが、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となるFC1に属する役(通常リプレイ)の当選時に、RT1でも、RT0でもAT種別1またはAT種別2の少なくとも一方が当選し得るとともに、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となるFC1に属する役(通常リプレイ)の当選時に、AT種別1、AT種別2の当選確率がRT1よりもRT0の方が高く設定されることで、RT1よりもRT0の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となる構成としても良い。また、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となるFC1に属する役(通常リプレイ)の当選時に、RT1でも、RT0でもAT種別1またはAT種別2の少なくとも一方が当選し得るとともに、FC1に属する役(通常リプレイ)の当選確率が、RT0においてRT1よりも高まることで、RT0においてRT1よりもAT抽選の機会が増えることで、RT1よりもRT0の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となる構成でも良い。
また、RT1においては内部抽選の対象とならず、RT0においてのみ内部抽選の対象となるFC2に属する役(特殊リプレイ)の当選時に、AT抽選が行われることで、RT0においてRT1よりもAT抽選の機会が増えることで、RT1よりもRT0の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となっている。
また、RT0においては、FC2に属する役の当選時よりも、FC2に属する役よりも当選確率の低いFC3〜5に属する役(レアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E)の当選時に、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2の当選確率が高く設定されている。
[RTと遊技区間の関係について]
前述のように、特別遊技状態の終了後、通常遊技状態に移行したときにRT1に制御されるとともに、RT1に制御された後、BBが入賞して特別遊技状態に移行することなく、1200ゲーム経過したときに、RT0に制御される。RT0では、AT抽選の条件が遊技者にとって有利となる。このため、特別遊技状態の後、AT抽選に当選せず、非AT状態が長期間にわたり続いても、特別遊技状態の終了後、RT1に制御されてから1200ゲーム経過し、RT0に移行することで、その後AT抽選の条件が遊技者にとって有利となり、AT状態に制御されやすくなる。
一方、遊技区間は、特別遊技状態の終了後、平均1.2ゲームで通常区間から有利区間に移行することとなり、そのまま有利区間に継続して制御されると、RT1に制御されてから1200ゲーム経過してRT0に制御されたときには、有利区間の終了条件1(有利区間ゲーム数が1500ゲームに到達すること)が成立するまでのゲーム数が300ゲーム程度となってしまうこととなり、RT0に制御されることで有利な条件でAT抽選に当選したとしても、その後、長期間にわたりAT状態が継続することが期待できなくなってしまうこととなる。
このため、本実施例では、RT1に制御された後、1200ゲーム経過してRT0に制御されるまでに有利区間を終了させ、一度通常区間に移行させた後、再度有利区間に制御するようになっている。具体的には、非AT状態において有利区間ゲーム数が100ゲームに到達する毎に、一度有利区間を終了させて通常区間に移行させた後、有利区間移行役が当選することで再度有利区間に移行させるようになっている。これにより非ATの状態でRT1に制御された後、1200ゲーム経過してRT0に制御されたときには、有利区間に既に移行していても、少なくとも有利区間の終了条件1が成立するまでに1400ゲーム以上は残ることとなる。
[遊技区間及びAT抽選の変形例について]
本変形例においてメイン制御部41が通常区間からAT状態に制御するまでの流れについて説明する。
図12に示すように、メイン制御部41は、通常区間において有利区間移行役が当選した場合には、内部抽選の後、予め定められた複数の値から規定値を決定する規定値抽選を行い、当選した規定値を設定する。次いで、メイン制御部41は、規定値抽選の後、予め定められた複数の値から初期値を決定する初期値抽選を行い、当選した初期値をポイント値として設定する。また、メイン制御部41は、通常区間において有利区間移行役が当選した場合に、前述のように規定値及び初期値を設定した後、次のゲームから有利区間に移行させる。
メイン制御部41は、有利区間に移行後、各ゲームにおいて、まず、RT1からRT0に移行したか否か、すなわちRT1に制御されてから1200ゲームが経過し、RT0に移行したか否かを判定し、RT1からRT0に移行した場合には、有利区間を終了して通常区間に制御する。一方、メイン制御部41は、RT1からRT0に移行していない場合には、AT状態に制御するか否かを決定する第1AT抽選を行う。第1AT抽選におけるAT種別1、AT種別2の当選確率は、図11において説明したAT抽選と同様であるため、ここでの説明は省略する。
また、メイン制御部41は、第2AT抽選に当選しなかった場合に、予め定められた複数の値からポイント値への加算値を決定する加算値抽選を行い、当選した値をポイント値に加算する。加算値抽選では、当該ゲームの内部抽選の結果に応じて決定され易い加算値が異なる。
そして、メイン制御部41は、ポイント値を加算した後、当該ポイント値が規定値に到達したか否かを判定し、規定値未満の場合には、第1AT抽選に当選するか、ポイント値が規定値に到達するまで、上記の制御を各ゲーム毎に行う。
一方、メイン制御部41は、ポイント値が規定値に到達した場合に、AT状態に制御するか否かを決定する第2AT抽選を行う。第2AT抽選では、第1AT抽選よりもAT種別1、AT種別2の当選確率が高く設定されており、ポイント値が規定値に到達した方が、AT期間に制御されることに対して期待させることができるようになっている。
メイン制御部41は、第1AT抽選または第2AT抽選に当選した場合に、所定ゲーム数にわたる前兆期間を経てAT期間に制御する。尚、AT期間は、前述の実施例において前兆状態が終了してから引き戻し状態が終了するまでの一連の制御と共通の制御を行う期間であるため、ここでの説明は省略する。また、メイン制御部41は、AT期間の終了後は、有利区間を終了し、再び通常区間に制御する。
一方、メイン制御部41は、第2AT抽選に当選しなかった場合に、有利区間を維持したまま通常区間において有利区間移行役が当選した場合と同様の規定値抽選及び初期値抽選を行い、当選した新たな規定値を設定し、さらにポイント値を初期化して当選した初期値をポイント値として改めて設定し、これらの制御を、第1AT抽選または第2AT抽選に当選してAT期間に制御するまで繰り返し行う。
また、有利区間に移行後、第1AT抽選または第2AT抽選に当選しない場合に、ポイント値が規定数に到達する毎に複数回にわたり第2AT抽選が行われることとなるが、特定回数目(例えば、3回目、7回目以降等)の第2AT抽選では、特定回数目以外の第2AT抽選よりもAT種別1、AT種別2の当選確率が高く設定されており、特定回数目の第2AT抽選の方が、特定回数目以外の第2AT抽選よりもAT期間に制御されることに対して期待させることができるようになっている。
このように本変形例では、有利区間に移行後、内部抽選の結果に応じた第1AT抽選に当選したときだけでなく、有利区間において更新されるポイント数が規定値に到達したときに行われる第2AT抽選に当選した場合にも、AT期間に制御されるので、内部抽選の結果に応じた第1AT抽選に当選しない場合でも、AT期間に制御されることを期待させることができる。
また、本変形例では、RT1に制御された後、1200ゲーム経過してRT1からRT0に移行した場合に有利区間を終了させ、一度通常区間に移行させた後、再度有利区間に制御するようになっている。これにより非ATの状態でRT1に制御された後、1200ゲーム経過してRT0に制御されたときには、有利区間の終了条件1が成立するまでに1500ゲーム残ることとなる。
また、前述の実施例のように非AT状態におけるRT1において所定ゲーム数毎に有利区間を終了し、通常区間に移行させた後、再度有利区間に移行させるものではなく、RT1の開始後、1200ゲーム経過してRT0に移行するまでは継続して有利区間に制御される構成であるため、有利区間において第2AT抽選が行われた回数に応じて第2AT抽選の当選確率を変化させる等、有利区間に制御されてからの期間に応じてAT状態に制御される確率を変化させることができる。
尚、本変形例では、ポイント値が規定値に到達した回数に応じて第2AT抽選が行われるとともに、その回数に応じてAT状態に制御される確率を変化させる構成であるが、有利区間が開始してからのゲーム数に応じてAT状態に制御される確率を変化させる構成としても良い。
[設定変更に伴う初期化について]
本実施例においてメイン制御部41は、設定変更状態に移行することに伴い、RAM41cに記憶された領域の一部を初期化する。この際、遊技状態、BBの当選フラグ、RTに関する情報は初期化されず、設定変更状態に移行する前の情報が維持される。一方、AT状態に関連する情報を含む有利区間に関する情報は初期化される。
このように設定変更状態に移行すること伴いAT状態に関連する情報を含む有利区間に関する情報が初期化されるので、AT状態に関する情報が残っている状態であっても、設定変更状態に移行させることにより、AT状態に関する情報が初期化された状態とすることができる。この際、遊技状態、BBの当選フラグ、RTに関する情報は初期化されず、維持され、有利区間に関する情報のみ初期化されるので、設定変更状態が終了した後、RT1よりもAT抽選におけるAT種別1、AT種別2の当選確率が優遇されたRT0から開始してしまうことがない。
特に、特別遊技状態に移行し、AT状態に制御されている場合に、設定変更状態に移行させた場合には、有利区間に関する情報が初期化される一方、遊技状態、RTに関する情報は維持されるので、設定変更状態が終了した後は、ナビ報知を伴わない特別遊技状態、すなわちBBナビが実行されないときにBB入賞させることで移行する特別遊技状態から開始するようになっている。このため、特別遊技状態に移行し、AT状態に制御されている場合に、設定変更状態に移行させた場合に、設定変更状態が終了した後、RT0から開始してしまうことなく、AT状態を終了させることができる。
尚、本実施例では、特別遊技状態に移行し、AT状態に制御されている場合に、設定変更状態に移行させた場合には、有利区間に関する情報が初期化される一方、遊技状態、RTに関する情報は維持される構成であるが、遊技状態、RTに関する情報が維持される構成とすると、特別遊技状態に移行し、AT状態に制御されている場合に、設定変更状態に移行させて有利区間に関する情報を初期化させると、特別遊技状態のみが維持されてしまうこととなる。一方、特別遊技状態におけるRTは、特別遊技状態に特有のRTであるため、設定変更状態に移行させた際に、遊技状態を初期化すると、RTについても初期化する必要があり、このような構成とすると、設定変更状態の終了後、RT0から開始してしまうこととなる。
このような問題を解決すべく、設定変更状態に移行しても、遊技状態、RTに関する情報が初期化されず、維持される構成において、特別遊技状態に移行し、AT状態に制御されている場合に、当該特別遊技状態が終了するまで、設定変更状態に移行することを禁止する構成としても良く、このような構成とすることで、特別遊技状態に移行し、AT状態に制御されている場合に、設定変更状態に移行することはないため、設定変更状態の終了後、AT状態のみ終了し、特別遊技状態のみが維持されることがなく、また、AT状態のみ終了し、特別遊技状態のみが維持されることを防止すべく、設定変更状態に移行することにより遊技状態及びRTに関する情報を初期化する必要もないため、RT1よりもAT抽選におけるAT種別1、AT種別2の当選確率が優遇されたRT0から開始してしまうこともない。
また、本実施例では、設定変更状態に移行することに伴いRAM41cが初期化された場合に、有利区間に関する情報が初期化されることで、有利区間が終了し、設定変更状態の終了後、通常区間に制御されることとなる。本実施例において、有利区間よりも通常区間の方が、AT状態の付与に関して遊技者にとって有利となるが、設定変更状態に移行することに伴い、有利区間を終了させることで、有利区間よりもAT状態の付与に関して遊技者にとって有利となる通常区間へ移行させることが可能となる。この際、有利区間が終了し、通常区間に移行するだけでは、AT状態の付与に関する処理は行わず、通常区間に移行した後、有利区間移行役に当選したときにAT抽選を行うことが可能であり、この際、AT状態の付与に関して遊技者にとって有利となる。
[有利区間の示唆について]
本実施例においてメイン制御部41は、図13に示すように、通常区間においては、区間表示LED19を消灯しており、有利区間に移行したゲームから区間表示LED19を点灯することで、有利区間に制御されている旨の報知を開始する。そして、メイン制御部41は、有利区間が終了したゲームにおいて区間表示LED19を消灯することで、有利区間に制御されている旨の報知を終了する。
一方、サブ制御部91は、図13に示すように、通常区間から有利区間に移行しても通常演出を継続して実行するようになっており、サブ制御部91の制御による演出によって有利区間に制御されている旨が示唆されることはない。サブ制御部91は、有利区間に移行後、一連のAT状態を開始する制御が開始したときにAT中演出を実行することで、有利区間に制御されている旨が示唆されることとなる。そして、サブ制御部91は、一連のAT状態を開始する制御が終了したときにAT中演出を終了することで、有利区間に制御されている旨の示唆も終了することとなる。
このように本実施例では、メイン制御部41により制御される区間表示LED19では、有利区間の開始とともに有利区間に制御されている旨の報知を開始する一方、サブ制御部91による演出では、有利区間に移行しても一連のAT状態を開始する制御が開始するまでは、有利区間に制御されている旨が示唆されることはなく、有利区間に移行してもAT状態に制御されずに通常区間に移行した場合には、サブ制御部91による演出によって有利区間に制御されている旨が示唆されることがない。
尚、本実施例では、サブ制御部91が、AT中演出を実行することで、間接的に有利区間に制御されている旨を示唆する構成であるが、サブ制御部91が、有利区間に制御されている旨を点灯により報知するLEDや、液晶表示器51に有利区間に制御されている旨を報知する表示をさせる等、直接的に有利区間に制御されている旨を示唆することが可能な構成としても良い。
[押し順役、RB小役の詳細について]
通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において内部抽選の対象となる押し順役、RBにおいて内部抽選の対象となるRB小役の詳細について説明する。
[押し順役、RB小役を構成する小役について]
図14〜図16に示すように、押し順役を構成する小役には、下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルB、左キラー1、左キラー2、左キラー3、左キラー4、中キラー1、中キラー2、右キラー1、右キラー2、3枚1、3枚2、3枚3、3枚4、3枚5、3枚6が含まれる。
尚、下段ベルA、下段ベルBを特に区別する必要がない場合には、単に下段ベルと呼び、中段ベルA、中段ベルBを特に区別する必要がない場合には、単に中段ベルと呼び、上段ベルA、上段ベルBを特に区別する必要がない場合には、単に上段ベルと呼ぶ。また、下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBを特に区別する必要がない場合には、これらをまとめて主小役と呼ぶ。また、下段ベルA、中段ベルA、上段ベルAを特に区別する必要がない場合には、これらをまとめて主小役Aと呼び、下段ベルB、中段ベルB、上段ベルBを特に区別する必要がない場合には、これらをまとめて主小役Bと呼ぶ。また、左キラー1、左キラー2、左キラー3、左キラー4を特に区別する必要がない場合には、単に左キラーと呼び、中キラー1、中キラー2を特に区別する必要がない場合には、単に中キラーと呼び、右キラー1、右キラー2を特に区別する必要がない場合には、単に右キラーと呼ぶ。また、左キラー3、左キラー4、中キラー1、中キラー2、右キラー1、右キラー2を特に区別する必要がない場合には、これらをまとめて副小役1と呼ぶ。また、3枚1、3枚2、3枚3、3枚4、3枚5、3枚6を特に区別する必要がない場合には、これらをまとめて副小役2と呼ぶ。
下段ベルAは、入賞ラインLNに「リプレイ−スイカa−白7」、「リプレイ−スイカa−チェリー」、「リプレイ−チェリー−白7」、「リプレイ−チェリー−チェリー」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、下段ベルAが入賞した時には12枚(RB中であれば15枚)のメダルが払い出される。下段ベルAを構成する左リール2Lの「リプレイ」は、「ベルa」または「ベルb」の1つ上の位置に配置されており、中リール2Cの「スイカa」及び「チェリー」は、「ベルa」の1つ上に配置されており、右リール2Rの「白7」、「チェリー」は、「ベルa」の2つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−スイカa−白7」、「リプレイ−スイカa−チェリー」、「リプレイ−チェリー−白7」、「リプレイ−チェリー−チェリー」の入賞図柄の組合せが揃う場合に、「ベルa−ベルa−ベルa」または「ベルb−ベルa−ベルa」の示唆図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの下段、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。また、下段ベルAを構成する左リール2Lの「リプレイ」、中リール2Cの「スイカa」及び「チェリー」のうちいずれか1の図柄、右リール2Rの「白7」、「チェリー」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において下段ベルAが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
ここで、入賞図柄の組合せとは、入賞ラインLNに揃うことで入賞となる図柄組合せであり、示唆図柄の組合せとは、入賞ラインLNに入賞図柄の組合せが揃った場合に、無効ラインLM1〜LM5のいずれかに揃うことで、入賞を示唆する図柄組合せであり、無効ラインLM1〜LM5のいずれかに揃った示唆図柄の組合せから入賞を容易に認識可能となる。
下段ベルBは、入賞図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「リプレイ」である点、示唆図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「ベルb」である点で下段ベルAと異なるものの、それ以外の構成については下段ベルAと同一である。また、中リール2Cの「リプレイ」も5コマ以内に配置されているため、内部抽選において下段ベルBが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
中段ベルAは、入賞ラインLNに「ベルa−ベルa−BAR」、「ベルa−ベルa−赤7」、「ベルa−ベルa−スイカb」、「ベルa−ベルa−プラム」、「ベルb−ベルa−BAR」、「ベルb−ベルa−赤7」、「ベルb−ベルa−スイカb」、「ベルb−ベルa−プラム」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、中段ベルAが入賞した時には12枚(RB中であれば15枚)のメダルが払い出される。中段ベルAを構成する右リール2Rの「BAR」、「赤7」、「スイカb」、「プラム」は、「ベルa」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「ベルa−ベルa−BAR」、「ベルa−ベルa−赤7」、「ベルa−ベルa−スイカb」、「ベルa−ベルa−プラム」、「ベルb−ベルa−BAR」、「ベルb−ベルa−赤7」、「ベルb−ベルa−スイカb」、「ベルb−ベルa−プラム」の入賞図柄の組合せが揃う場合に、「ベルa−ベルa−ベルa」または「ベルb−ベルa−ベルa」の示唆図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの中段、すなわち無効ラインLM1に揃うこととなる。また、中段ベルAを構成する左リール2Lの「ベルa」及び「ベルb」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「ベルa」、右リール2Rの「BAR」、「赤7」、「スイカb」、「プラム」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において中段ベルAが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
中段ベルBは、入賞図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄及び示唆図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「ベルb」である点で中段ベルAと異なるものの、それ以外の構成については中段ベルAと同一である。また、中リール2Cの「ベルb」も5コマ以内に配置されているため、内部抽選において中段ベルBが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
上段ベルAは、入賞ラインLNに「赤7−リプレイ−ベルa」、「スイカa−リプレイ−ベルa」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、上段ベルAが入賞した時には12枚(RB中であれば15枚)のメダルが払い出される。上段ベルAを構成する左リール2Lの「赤7」、「スイカa」は、「ベルa」または「ベルb」の1つ下の位置に配置されており、中リール2Cの「リプレイ」は、「ベルa」の1つ下に配置されているので、入賞ラインLNに「赤7−リプレイ−ベルa」、「スイカa−リプレイ−ベルa」の入賞図柄の組合せが揃う場合に、「ベルa−ベルa−ベルa」または「ベルb−ベルa−ベルa」の示唆図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの上段、すなわち無効ラインLM2に揃うこととなる。また、上段ベルAを構成する左リール2Lの「赤7」、「スイカa」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「リプレイ」、右リール2Rの「ベルa」は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において上段ベルAが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
上段ベルBは、入賞図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「白7」、「BAR」、「赤7」、「プラム」のうちいずれか1の図柄である点、示唆図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「ベルb」である点で上段ベルAと異なるものの、それ以外の構成については上段ベルAと同一である。また、中リール2Cの「白7」、「BAR」、「赤7」、「プラム」のうちいずれか1の図柄も5コマ以内に配置されているため、内部抽選において上段ベルBが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
左キラー1は、入賞ラインLNに「リプレイ−白7−BAR」、「リプレイ−白7−赤7」、「リプレイ−赤7−BAR」、「リプレイ−赤7−赤7」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、左キラー1が入賞した時には1枚のメダルが払い出される。左キラー1には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、左キラー1を構成する左リール2Lの「リプレイ」は、5コマ以内に配置されている一方で、中リール2Cの「白7」、「赤7」のうちいずれか1の図柄、右リール2Rの「BAR」、「赤7」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されていない箇所があるため、内部抽選において左キラー1に当選していても、中リール2C、右リール2Rの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している左キラー1に入賞することはない。
左キラー2は、入賞ラインLNに「リプレイ−白7−スイカb」、「リプレイ−白7−プラム」、「リプレイ−赤7−スイカb」、「リプレイ−赤7−プラム」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、左キラー2が入賞した時には1枚のメダルが払い出される。左キラー2には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、左キラー2を構成する左リール2Lの「リプレイ」は、5コマ以内に配置されている一方で、中リール2Cの「白7」、「赤7」のうちいずれか1の図柄、右リール2Rの「スイカb」、「プラム」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されていない箇所があるため、内部抽選において左キラー2に当選していても、中リール2C、右リール2Rの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している左キラー2に入賞することはない。
左キラー3は、入賞ラインLNに「リプレイ−BAR−BAR」、「リプレイ−BAR−赤7」、「リプレイ−プラム−BAR」、「リプレイ−プラム−赤7」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、左キラー3が入賞した時には1枚のメダルが払い出される。左キラー3には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、左キラー3を構成する左リール2Lの「リプレイ」は、5コマ以内に配置されている一方で、中リール2Cの「BAR」、「プラム」のうちいずれか1の図柄、右リール2Rの「BAR」、「赤7」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されていない箇所があるため、内部抽選において左キラー3に当選していても、中リール2C、右リール2Rの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している左キラー3に入賞することはない。
左キラー4は、入賞ラインLNに「リプレイ−BAR−スイカb」、「リプレイ−BAR−プラム」、「リプレイ−プラム−スイカb」、「リプレイ−プラム−プラム」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、左キラー4が入賞した時には1枚のメダルが払い出される。左キラー4には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、左キラー4を構成する左リール2Lの「リプレイ」は、5コマ以内に配置されている一方で、中リール2Cの「BAR」、「プラム」のうちいずれか1の図柄、右リール2Rの「スイカb」、「プラム」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されていない箇所があるため、内部抽選において左キラー4に当選していても、中リール2C、右リール2Rの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している左キラー4に入賞することはない。
中キラー1は、入賞ラインLNに「ベルa−ベルb−白7」、「ベルb−ベルb−白7」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、中キラー1が入賞した時には1枚のメダルが払い出される。中キラー1には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、中キラー1を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずか1の図柄、中リール2Cの「ベルb」は、5コマ以内に配置されている一方で、右リール2Rの「白7」は、5コマ以内に配置されていない箇所があるため、内部抽選において中キラー1に当選していても、右リール2Rの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している中キラー1に入賞することはない。
中キラー2は、入賞ラインLNに「ベルa−ベルb−チェリー」、「ベルb−ベルb−チェリー」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、中キラー2が入賞した時には1枚のメダルが払い出される。中キラー2には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、中キラー2を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずか1の図柄、中リール2Cの「ベルb」は、5コマ以内に配置されている一方で、右リール2Rの「チェリー」は、5コマ以内に配置されていない箇所があるため、内部抽選において中キラー2に当選していても、右リール2Rの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している中キラー2に入賞することはない。
右キラー1は、入賞ラインLNに「ベルa−白7−リプレイ」、「ベルa−赤7−リプレイ」、「ベルb−白7−リプレイ」、「ベルb−赤7−リプレイ」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、右キラー1が入賞した時には1枚のメダルが払い出される。右キラー1には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、右キラー1を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずか1の図柄、右リール2Rの「リプレイ」は、5コマ以内に配置されている一方で、中リール2Cの「赤7」、「白7」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されていない箇所があるため、内部抽選において右キラー1に当選していても、中リール2Cの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している右キラー1に入賞することはない。
右キラー2は、入賞ラインLNに「ベルa−BAR−リプレイ」、「ベルa−プラム−リプレイ」、「ベルb−BAR−リプレイ」、「ベルb−プラム−リプレイ」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、右キラー2が入賞した時には1枚のメダルが払い出される。右キラー2には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、右キラー2を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずか1の図柄、右リール2Rの「リプレイ」は、5コマ以内に配置されている一方で、中リール2Cの「BAR」、「プラム」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されていない箇所があるため、内部抽選において右キラー2に当選していても、中リール2Cの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している右キラー2に入賞することはない。
3枚1は、入賞ラインLNに「ベルa−ベルa−ベルa」、「ベルb−ベルa−ベルa」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、3枚1が入賞した時には3枚のメダルが払い出される。3枚1には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、3枚1を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「ベルa」、右リール2Rの「ベルa」は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において3枚1が当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
3枚2は、入賞ラインLNに「ベルa−ベルb−ベルa」、「ベルb−ベルb−ベルa」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、3枚2が入賞した時には3枚のメダルが払い出される。3枚2には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、3枚2を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「ベルa」、右リール2Rの「ベルa」は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において3枚2が当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
3枚3は、入賞ラインLNに「ベルa−リプレイ−ベルa」、「ベルb−リプレイ−ベルa」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、3枚3が入賞した時には3枚のメダルが払い出される。3枚3には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、3枚3を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「リプレイ」、右リール2Rの「ベルa」は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において3枚3が当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
3枚4は、入賞ラインLNに「ベルa−リプレイ−白7」、「ベルa−リプレイ−チェリー」、「ベルb−リプレイ−白7」、「ベルb−リプレイ−チェリー」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、3枚3が入賞した時には3枚のメダルが払い出される。3枚4には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、3枚4を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「リプレイ」、右リール2Rの「白7」、「チェリー」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において3枚4が当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
3枚5は、入賞ラインLNに「ベルa−ベルa−リプレイ」、「ベルb−ベルa−リプレイ」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、3枚5が入賞した時には3枚のメダルが払い出される。3枚5には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、3枚5を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「ベルa」、右リール2Rの「リプレイ」は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において3枚5が当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
3枚6は、入賞ラインLNに「ベルa−ベルb−リプレイ」、「ベルb−ベルb−リプレイ」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、3枚6が入賞した時には3枚のメダルが払い出される。3枚6には、示唆図柄の組合せが設定されていない。また、3枚6を構成する左リール2Lの「ベルa」、「ベルb」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「ベルb」、右リール2Rの「リプレイ」は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において3枚6が当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
[押し順役、RB小役における当選役の組合せについて]
図17に示すように、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において内部抽選の対象となる押し順役には、左ベルA1、左ベルA2、左ベルA3、左ベルA4、左ベルB1、左ベルB2、左ベルB3、左ベルB4、中ベルA1、中ベルA2、中ベルA3、中ベルA4、中ベルB1、中ベルB2、中ベルB3、中ベルB4、右ベルA1、右ベルA2、右ベルA3、右ベルA4、右ベルB1、右ベルB2、右ベルB3、右ベルB4が含まれている。また、RBにおいて内部抽選の対象となるRB小役には、RB小役1、RB小役2が含まれている。
尚、左ベルA1、左ベルA2、左ベルA3、左ベルA4、左ベルB1、左ベルB2、左ベルB3、左ベルB4、中ベルA1、中ベルA2、中ベルA3、中ベルA4、中ベルB1、中ベルB2、中ベルB3、中ベルB4、右ベルA1、右ベルA2、右ベルA3、右ベルA4、右ベルB1、右ベルB2、右ベルB3、右ベルB4を区別する必要がない場合には、単に押し順役と呼び、左ベルA1、左ベルA2、左ベルA3、左ベルA4を区別する必要がない場合には、単に左ベルAと呼び、左ベルB1、左ベルB2、左ベルB3、左ベルB4を区別する必要がない場合には、単に左ベルBと呼び、中ベルA1、中ベルA2、中ベルA3、中ベルA4を区別する必要がない場合には、単に中ベルAと呼び、中ベルB1、中ベルB2、中ベルB3、中ベルB4を区別する必要がない場合には、単に中ベルBと呼び、右ベルA1、右ベルA2、右ベルA3、右ベルA4を区別する必要がない場合には、単に右ベルAと呼び、右ベルB1、右ベルB2、右ベルB3、右ベルB4を区別する必要がない場合には、単に右ベルBと呼ぶ。また、RB小役1、RB小役2を区別する必要がない場合には、単にRB小役と呼ぶ。
左ベルA1は、下段ベルA、中キラー1、右キラー1が当選する役である。左ベルA2は、下段ベルAが当選し、中キラー1、右キラー2が当選する役である。左ベルA3は、下段ベルA、中キラー2、右キラー1が当選する役である。左ベルA4は、下段ベルA、中キラー2、右キラー2が当選する役である。左ベルB1は、下段ベルB、3枚3、3枚5が当選する役である。左ベルB2は、下段ベルB、3枚3、3枚6が当選する役である。左ベルB3は、下段ベルB、3枚4、3枚5が当選する役である。左ベルB4は、下段ベルB、3枚4、3枚6が当選する役である。中ベルA1は、中段ベルA、左キラー1、右キラー1が当選する役である。中ベルA2は、中段ベルA、左キラー2、右キラー1が当選する役である。中ベルA3は、中段ベルA、左キラー3、右キラー2が当選する役である。中ベルA4は、中段ベルA、左キラー4、右キラー2が当選する役である。中ベルB1は、中段ベルB、3枚1、3枚5が当選する役である。中ベルB2は、中段ベルB、3枚1、3枚6が当選する役である。中ベルB3は、中段ベルB、3枚2、3枚5が当選する役である。中ベルB4は、中段ベルB、3枚2、3枚6が当選する役である。右ベルA1は、上段ベルA、左キラー1、中キラー1が当選する役である。右ベルA2は、上段ベルA、左キラー2、中キラー1が当選する役である。右ベルA3は、上段ベルA、左キラー3、中キラー2が当選する役である。右ベルA4は、上段ベルA、左キラー4、中キラー2が当選する役である。右ベルB1は、上段ベルB、3枚1、3枚3が当選する役である。右ベルB2は、上段ベルB、3枚1、3枚4が当選する役である。右ベルB3は、上段ベルB、3枚2、3枚3が当選する役である。右ベルB4は、上段ベルB、3枚2、3枚4が当選する役である。RB小役1は、下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBが当選する役である。RB小役2は、左キラー1、左キラー2、左キラー3、左キラー4、中キラー1、中キラー2、右キラー1、右キラー2、3枚1、3枚2、3枚3、3枚4、3枚5、3枚6が当選する役である。
[押し順役、RB小役当選時の停止制御について]
次に、押し順役、RB小役当選時のリールの停止制御について、図18に基づいて説明する。尚、押し順役については、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)のいずれにおいても内部抽選の対象となるが、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBのいずれについても停止操作順によって停止制御が変化するBB一般(内部中)において押し順役が当選した場合のリールの停止制御について説明し、RB小役については、RB小役が内部抽選の対象となるRBにおいてRB小役が当選した場合のリールの停止制御について説明する。また、本実施例では、BB一般(内部中)において押し順役が当選した場合のみ、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBのいずれについても停止操作順によって停止制御が変化する構成であるが、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中)等、他の遊技状態において、左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBのいずれについても停止操作順によって停止制御が変化する構成としても良い。
左ベルA1の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、中キラー1の入賞図柄の組合せまたはいずれの役も構成しない図柄組合せ(以降、単にハズレと呼ぶ。)が入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、右キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止する。
左ベルA2の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、中キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、右キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止する。
左ベルA3の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、中キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、右キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止する。
左ベルA4の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、中キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、右キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止する。
左ベルB1の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚3の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚5の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
左ベルB2の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚3の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚6の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
左ベルB3の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚4の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚5の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
左ベルB4の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚4の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚6の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
中ベルA1の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、左キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、右キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止する。
中ベルA2の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、左キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、右キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止する。
中ベルA3の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、左キラー3の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、右キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止する。
中ベルA4の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、左キラー4の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、右キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止する。
中ベルB1の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚1の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚5の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
中ベルB2の当選時には、停止操作タイミングに関わらず、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、3枚1の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚6の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
中ベルB3の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚2の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚5の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
中ベルB4の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚2の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚6の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
右ベルA1の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、左キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、中キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、上段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
右ベルA2の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、左キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、中キラー1の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、上段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
右ベルA3の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、左キラー3の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、中キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、上段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
右ベルA4の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、左キラー4の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに応じて、中キラー2の入賞図柄の組合せまたはハズレが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、上段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
右ベルB1の当選時には、停止操作タイミングに関わらず、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、3枚1の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚3の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、上段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
右ベルB2の当選時には、停止操作タイミングに関わらず、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、3枚1の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚4の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、上段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
右ベルB3の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚2の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚3の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、上段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
右ベルB4の当選時には、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚2の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、3枚4の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行った場合には、停止操作タイミングに関わらず、上段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
RB小役1の当選時には、リールの停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、中段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。RB小役2の当選時には、リールの停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、左キラー1〜4のいずれかの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。尚、RB小役1の当選時には、リールの停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、少なくとも主小役のいずれかの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する構成としても良く、RB小役2当選時には、リールの停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、副小役1のいずれかの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する構成としても良い。
このように、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時に、それぞれ対応する停止操作順で停止操作が行われることで、停止操作タイミングに関わらず、12枚のメダルの払出を伴う主小役Aが入賞する一方、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われることで、停止操作タイミングに応じて1枚のメダルの払出を伴う副小役1のいずれかが入賞するか、ハズレとなり、左ベルA、中ベルA、右ベルAの当選時には、停止操作順の違いにより付与されるメダル数の期待値が変化することとなる。
また、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時に、それぞれ対応する停止操作順で停止操作が行われることで、停止操作タイミングに関わらず、12枚のメダルの払出を伴う主小役Bが入賞する一方、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われることで、停止操作タイミングに関わらず、3枚のメダルの払出を伴う副小役2が入賞することとなり、左ベルB、中ベルB、右ベルBの当選時においても、停止操作順の違いにより付与されるメダル数の期待値が変化することとなる。
一方、RB小役1の当選時には、リールの停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、一律に15枚のメダルの払出を伴う主小役が入賞することとなり、RB小役2の当選時には、リールの停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、一律に1枚のメダルの払出を伴う副小役1が入賞することとなる。
尚、本実施例では、押し順役に対応する停止操作順として、左リール2Lを第1停止とする停止操作順、中リール2Cを第1停止とする停止操作順、右リール2Rを第1停止とする停止操作順の3種類の停止操作順を適用しているが、押し順役に対応する停止操作順として、左リール2Lを第1停止とし、中リール2Cを第1停止とする停止操作順、左リール2Lを第1停止とし、右リール2Rを第2停止とする停止操作順、中リール2Lを第1停止とし、左リール2Lを第2停止とする停止操作順、中リール2Cを第1停止とし、右リール2Rを第2停止とする停止操作順、右リール2Rを第1停止とし、左リール2Lを第2停止とする停止操作順、右リール2Rを第1停止とし、中リール2Cを第2停止とする停止操作順の6種類からなる停止操作順を適用しても良い。
[押し順役当選時のリールの停止態様について]
本実施例では、左ベルAの当選時にも、左ベルBの当選時にも、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作を行うことで、停止操作タイミングに関わらず、12枚のメダルの払出を伴う主小役が入賞することとなるが、左ベルA当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図19(a)に示すように、下段ベルAの入賞図柄の組合せ(ここでは、「リプレイ−スイカa−白7」)が入賞ラインLNに揃い、下段ベルAに対応する示唆図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルa−ベルa」)が無効ラインLM3に揃うのに対して、左ベルB当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図19(b)に示すように、下段ベルBの入賞図柄の組合せ(ここでは、「リプレイ−リプレイ−白7」)が入賞ラインLNに揃い、下段ベルBに対応する示唆図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルb−ベルa」)が無効ラインLM3に揃うこととなる。
また、左ベルA当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図19(c)に示すように、中キラー1または中キラー2、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルb−白7」)、またはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、左ベルB当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図19(d)に示すように、3枚3または3枚4、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−リプレイ−ベルa」)が入賞ラインLNに揃うこととなる。
また、左ベルA当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図19(e)に示すように、右キラー1または右キラー2、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−白7−リプレイ」)、またはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、左ベルB当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図19(f)に示すように、3枚5または3枚6、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルa−リプレイ」)が入賞ラインLNに揃うこととなる。
このように、左ベルA及び左ベルBは、ともに左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作した場合に、12枚のメダルの払出を伴う主小役が入賞することとなるが、左ベルAの当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作して下段ベルAが入賞した場合と、左ベルBの当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作して下段ベルBが入賞した場合と、で入賞ラインLNに揃う入賞図柄の組合せだけでなく、無効ラインに揃う示唆図柄の組合せが異なる。
詳しくは、左ベルAの当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作して下段ベルAが入賞した場合にも、左ベルBの当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作して下段ベルBが入賞した場合にも、共通の無効ラインLM3に示唆図柄の組合せが揃うこととなるが、無効ラインLM3に揃う示唆図柄の組合せが異なる。
無効ラインLM3に揃う示唆図柄の組合せは、下段ベルAと下段ベルBにおいて中リール2Cの図柄のみ異なり、左リール2L及び右リール2Rの図柄は共通である。すなわち下段ベルAと下段ベルBにおいて示唆図柄の組合せを構成する図柄が、一のリールにおいて異なり、他のリールでは共通となる。
また、下段ベルAと下段ベルBにおいて異なる中リール2Cの図柄は、一方が「ベルa」、他方が「ベルb」であり、「ベルa」は表面に帯が配置されているのに対し、「ベルb」は表面に帯が配置されていない点で異なり、その他は共通のデザインの図柄、すなわち一部のみ異なり、他は共通のデザインの図柄が用いられている。尚、一部のみ異なり他は共通のデザインの図柄とは、共通の構成に対して異なるパーツが付加されたもの、形状が一部異なるもの、形状は同じであるが色彩の全部または一部が異なるもの、これらの組合せ等によるものである。また、図2に示すように、下段ベルAと下段ベルBにおいて異なる中リール2Cの「ベルa」と「ベルb」は、1図柄以上離間して配置されている。
また、左ベルAの当選時に左リール2L以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、左ベルBの当選時に左リール2L以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、で操作タイミングに関わらず、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。詳しくは、左ベルAの当選時に左リール2L以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、中キラーまたは右キラー、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せまたはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、左ベルBの当選時に左リール2L以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、3枚3〜6のいずれか、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに揃う。
また、本実施例では、中ベルAの当選時にも、中ベルBの当選時にも、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作を行うことで、停止操作タイミングに関わらず、12枚のメダルの払出を伴う主小役が入賞することとなるが、中ベルA当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図20(a)に示すように、中段ベルAの入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルa−BAR」)が入賞ラインLNに揃い、中段ベルAに対応する示唆図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルa−ベルa」)が無効ラインLM1に揃うのに対して、中ベルB当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図20(b)に示すように、中段ベルBの入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルb−BAR」)が入賞ラインLNに揃い、中段ベルBに対応する示唆図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルb−ベルa」)が無効ラインLM1に揃うこととなる。
また、中ベルA当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図20(c)に示すように、左キラー1、左キラー2、左キラー3または左キラー4、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せ(ここでは、「リプレイ−白7−BAR」)、またはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、中ベルB当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図20(d)に示すように、3枚1または3枚2、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルa−ベルa」)が入賞ラインLNに揃うこととなる。
また、中ベルA当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図20(e)に示すように、右キラー1または右キラー2、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−白7−リプレイ」)、またはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、中ベルA当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図20(f)に示すように、3枚5または3枚6、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルa−リプレイ」)が入賞ラインLNに揃うこととなる。
このように、中ベルA及び中ベルBは、ともに中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作した場合に、12枚のメダルの払出を伴う主小役が入賞することとなるが、中ベルAの当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作して中段ベルAが入賞した場合と、中ベルBの当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作して中段ベルBが入賞した場合と、で入賞ラインLNに揃う入賞図柄の組合せだけでなく、無効ラインに揃う示唆図柄の組合せが異なる。
詳しくは、中ベルAの当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作して中段ベル中が入賞した場合にも、中ベルBの当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作して中段ベルBが入賞した場合にも、共通の無効ラインLM1に示唆図柄の組合せが揃うこととなるが、無効ラインLM1に揃う示唆図柄の組合せが異なる。
無効ラインLM1に揃う示唆図柄の組合せは、中段ベルAと中段ベルBにおいて中リール2Cの図柄のみ異なり、左リール2L及び右リール2Rの図柄は共通である。すなわち中段ベルAと中段ベルBにおいて示唆図柄の組合せを構成する図柄が、一のリールにおいて異なり、他のリールでは共通となる。
また、中段ベルAと中段ベルBにおいて異なる中リール2Cの図柄は、前述のように一方が「ベルa」、他方が「ベルb」であり、「ベルa」は表面に帯が配置されているのに対し、「ベルb」は表面に帯が配置されていない点で異なり、その他は共通のデザインの図柄、すなわち一部のみ異なり、他は共通のデザインの図柄が用いられている。尚、前述のように一部のみ異なり他は共通のデザインの図柄とは、共通の構成に対して異なるパーツが付加されたもの、形状が一部異なるもの、形状は同じであるが色彩の全部または一部が異なるもの、これらの組合せ等によるものである。また、図2に示すように、中段ベルAと中段ベルBにおいて異なる中リール2Cの「ベルa」と「ベルb」は、1図柄以上離間して配置されている。
また、中ベルAの当選時に中リール2C以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、中ベルBの当選時に中リール2C以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、で操作タイミングに関わらず、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。詳しくは、中ベルAの当選時に中リール2C以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、左キラーまたは右キラー、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せまたはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、中ベルBの当選時に中リール2C以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、3枚1、3枚2、3枚5、3枚6のいずれか、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに揃う。
また、本実施例では、右ベルAの当選時にも、右ベルBの当選時にも、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作を行うことで、停止操作タイミングに関わらず、12枚のメダルの払出を伴う主小役が入賞することとなるが、右ベルA当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図21(a)に示すように、上段ベルAの入賞図柄の組合せ(ここでは、「赤7−リプレイ−ベルa」)が入賞ラインLNに揃い、上段ベルAに対応する示唆図柄の組合せ(ここでは、「ベルb−ベルa−ベルa」)が無効ラインLM2に揃うのに対して、右ベルB当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図21(b)に示すように、上段ベルBの入賞図柄の組合せ(ここでは、「赤7−白7−ベルa」)が入賞ラインLNに揃い、上段ベルBに対応する示唆図柄の組合せ(ここでは、「ベルb−ベルb−ベルa」)が無効ラインLM2に揃うこととなる。
また、右ベルA当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図21(c)に示すように、左キラー1、左キラー2、左キラー3または左キラー4、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せ(ここでは、「リプレイ−白7−BAR」)、またはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、右ベルB当選時に左リール2Lを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図21(d)に示すように、3枚1または3枚2、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルa−ベルa」)が入賞ラインLNに揃うこととなる。
また、右ベルA当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図21(e)に示すように、中キラー1または中キラー2、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−ベルb−白7」)、またはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、右ベルB当選時に中リール2Cを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、図21(f)に示すように、3枚3または3枚4、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せ(ここでは、「ベルa−リプレイ−ベルa」)が入賞ラインLNに揃うこととなる。
このように、右ベルA及び右ベルBは、ともに右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作した場合に、12枚のメダルの払出を伴う主小役が入賞することとなるが、右ベルAの当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作して上段ベルAが入賞した場合と、右ベルBの当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作して上段ベルBが入賞した場合と、で入賞ラインLNに揃う入賞図柄の組合せだけでなく、無効ラインに揃う示唆図柄の組合せが異なる。
詳しくは、右ベルAの当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作して上段ベル中が入賞した場合にも、右ベルBの当選時に右リール2Rを第1停止とする停止操作順で操作して上段ベルBが入賞した場合にも、共通の無効ラインLM2に示唆図柄の組合せが揃うこととなるが、無効ラインLM2に揃う示唆図柄の組合せが異なる。
無効ラインLM2に揃う示唆図柄の組合せは、上段ベルAと上段ベルBにおいて中リール2Cの図柄のみ異なり、左リール2L及び右リール2Rの図柄は共通である。すなわち上段ベルAと上段ベルBにおいて示唆図柄の組合せを構成する図柄が、一のリールにおいて異なり、他のリールでは共通となる。
また、上段ベルAと上段ベルBにおいて異なる中リール2Cの図柄は、前述のように一方が「ベルa」、他方が「ベルb」であり、「ベルa」は表面に帯が配置されているのに対し、「ベルb」は表面に帯が配置されていない点で異なり、その他は共通のデザインの図柄、すなわち一部のみ異なり、他は共通のデザインの図柄が用いられている。尚、前述のように一部のみ異なり他は共通のデザインの図柄とは、共通の構成に対して異なるパーツが付加されたもの、形状が一部異なるもの、形状は同じであるが色彩の全部または一部が異なるもの、これらの組合せ等によるものである。また、図2に示すように、上段ベルAと上段ベルBにおいて異なる中リール2Cの「ベルa」と「ベルb」は、1図柄以上離間して配置されている。
また、右ベルAの当選時に右リール2R以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、右ベルBの当選時に右リール2R以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、で操作タイミングに関わらず、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。詳しくは、右ベルAの当選時に右リール2R以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、左キラーまたは中キラー、すなわち副小役1の入賞図柄の組合せまたはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、右ベルBの当選時に右リール2R以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、3枚1〜4のいずれか、すなわち副小役2の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに揃う。
また、本実施例では、押し順役として、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役、右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役を含むとともに、いずれの停止操作順に対しても複数種類の押し順役が対応しており、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、異なる入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、異なる示唆図柄の組合せが無効ラインに停止する。
また、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、同じ停止操作順に対応して入賞ラインLNに停止する入賞図柄の組合せ及び無効ラインに停止する示唆図柄の組合せの種類数(左第1停止に対応する左ベルA、左ベルB、中第1停止に対応する中ベルA、中ベルB、右第1停止に対応する右ベルA、右ベルB)は、は同数(A、Bの2種類)であり、後述のように、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)の当選確率と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)の当選確率と、は同一である。
また、本実施例では、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する左ベルA、左ベルBが当選し、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する中ベルA、中ベルBが当選し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する右ベルA、右ベルBが当選し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、で示唆図柄の組合せが停止する無効ラインが異なる。
詳しくは、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する左ベルA、左ベルBが当選し、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、下段ベルに対応する示唆図柄の組合せが無効ラインLM3に停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する中ベルA、中ベルBが当選し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、中段ベルに対応する示唆図柄の組合せが無効ラインLM1に停止し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する右ベルA、右ベルBが当選し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、上段ベルに対応する示唆図柄の組合せが無効ラインLM2に停止する。
尚、本実施例では、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する左ベルA、左ベルBが当選し、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する中ベルA、中ベルBが当選し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する右ベルA、右ベルBが当選し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、で対応する示唆図柄の組合せがそれぞれ異なる無効ラインに停止する構成であるが、例えば、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する左ベルA、左ベルBが当選し、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する中ベルA、中ベルBが当選し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合、及び右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、で対応する示唆図柄の組合せがそれぞれ異なる無効ラインに停止し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する中ベルA、中ベルBが当選し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する右ベルA、右ベルBが当選し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、は対応する示唆図柄の組合せが共通の無効ラインに停止する等、一部の停止操作順に対応する押し順については共通の無効ラインに停止する構成としても良い。
[押し順役の変形例1について]
次に、押し順役の変形例1について、図22及び図23に基づいて説明する。
本変形例1では、図22に示すように、左ベルAの当選時に、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、下段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、左ベルBの当選時に、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、中段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。また、中ベルAの当選時に、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、中段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、中ベルBの当選時に、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、上段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。また、右ベルAの当選時に、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、上段ベルAの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止し、右ベルBの当選時に、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に、下段ベルBの入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに停止する。
このため、左ベルAの当選時に、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図23(a)に示すように、無効ラインLM3に下段ベルAに対応する示唆図柄の組合せが停止するのに対し、左ベルBの当選時に、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図23(b)に示すように、無効ラインLM1に中段ベルBに対応する示唆図柄の組合せが停止する。
また、中ベルAの当選時に、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図23(c)に示すように、無効ラインLM1に中段ベルAに対応する示唆図柄の組合せが停止するのに対し、中ベルBの当選時に、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図23(d)に示すように、無効ラインLM2に上段ベルBに対応する示唆図柄の組合せが停止する。
また、右ベルAの当選時に、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図23(e)に示すように、無効ラインLM2に上段ベルAに対応する示唆図柄の組合せが停止するのに対し、右ベルBの当選時に、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図23(f)に示すように、無効ラインLM3に下段ベルBに対応する示唆図柄の組合せが停止する。
このように本変形例1では、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、異なる示唆図柄の組合せが異なる無効ラインに停止するようになっている。
また、本変形例1では、いずれかの押し順役が当選し、対応する停止操作順で停止操作が行われた場合に、特典(例えば、前述のAT抽選や、規定値に到達することで優遇された条件でAT抽選が受けられるポイント等)が付与される構成とすることが好ましい。
本変形例1では、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、異なる示唆図柄の組合せが異なる無効ラインに停止することとなるため、いずれかのリールを一つ停止させた時点で、示唆図柄の組合せを構成する図柄が停止し得る無効ラインが複数存在することとなり、示唆図柄の組合せを構成する図柄が停止し得るいずれか一の無効ラインに停止していれば、対応する停止操作順で停止操作された可能性が残ることとなり、いずれかのリールを1つ停止させた時点で、示唆図柄の組合せを構成する図柄の停止位置から、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作されたことが否定され難くなり、いずれかの押し順役が当選し、対応する停止操作順で停止操作が行われた場合に、特典が付与される構成においては、次のリールを停止させるまで、特典が付与されることへの期待感を持続させることができる。
尚、本変形例1では、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、異なる示唆図柄の組合せが異なる無効ラインに停止する構成であるが、一部の停止操作順に対応する押し順役について、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役の当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、異なる示唆図柄の組合せが異なる無効ラインに停止する構成としても良い。
[押し順役の変形例2について]
次に、押し順役の変形例2について、図24及び図25に基づいて説明する。
本変形例2では、図24に示すように、押し順役に、右下がりベルA、右下がりベルB、屈曲ベルA、屈曲ベルBが含まれている。尚、右下がりベルA、右下がりベルB、屈曲ベルA、屈曲ベルBを特に区別する必要がない場合には、これらをまとめて主小役と呼ぶ。また、右下がりベルA、右下がりベルBを特に区別する必要がない場合には単に右下がりベルと呼び、屈曲ベルA、屈曲ベルBを特に区別する必要がない場合には単に屈曲ベルと呼ぶ。
右下がりベルAは、入賞ラインLNに「赤7−ベルa−白7」、「赤7−ベルa−チェリー」、「スイカa−ベルa−白7」、「スイカa−ベルa−チェリー」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、右下がりベルAが入賞した時には12枚(RB中であれば15枚)のメダルが払い出される。右下がりベルAを構成する左リール2Lの「赤7」、「スイカa」は、「ベルa」または「ベルb」の1つ下の位置に配置されており、右リール2Rの「白7」、「チェリー」は、「ベルa」の2つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「赤7−ベルa−白7」、「赤7−ベルa−チェリー」、「スイカa−ベルa−白7」、「スイカa−ベルa−チェリー」の入賞図柄の組合せが揃う場合に、「ベルa−ベルa−ベルa」または「ベルb−ベルa−ベルa」の示唆図柄の組合せが右下がりに直線状に並ぶ無効ラインLM4に揃うこととなる。また、右下がりベルAを構成する左リール2Lの「赤7」、「スイカa」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「ベルa」、右リール2Rの「白7」、「チェリー」のうちいずれか1の図柄は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において右下がりベルAが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右下がりベルBは、入賞図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「ベルb」である点、示唆図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「ベルb」である点で右下がりベルAと異なるものの、それ以外の構成については同一である。また、中リール2Cの「ベルb」も5コマ以内に配置されているため、内部抽選において右下がりベルBが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
屈曲ベルAは、入賞ラインLNに「赤7−ベルa−ベルa」、「スイカa−ベルa−ベルa」の入賞図柄の組合せが揃ったときに入賞となり、屈曲ベルAが入賞した時には12枚(RB中であれば15枚)のメダルが払い出される。屈曲ベルAを構成する左リール2Lの「赤7」、「スイカa」は、「ベルa」または「ベルb」の1つ下の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「赤7−ベルa−白7」、「赤7−ベルa−チェリー」、「スイカa−ベルa−白7」、「スイカa−ベルa−チェリー」の入賞図柄の組合せが揃う場合に、「ベルa−ベルa−ベルa」または「ベルb−ベルa−ベルa」の示唆図柄の組合せがリール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの上段を通り、中リールCの中段で屈曲するV字状の無効ラインLM6(図25(c)(d)参照)に揃うこととなる。また、屈曲ベルAを構成する左リール2Lの「赤7」、「スイカa」のうちいずれか1の図柄、中リール2Cの「ベルa」、右リール2Rの「ベルa」は、5コマ以内に配置されているため、内部抽選において屈曲ベルAが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
屈曲ベルBは、入賞図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「ベルb」である点、示唆図柄の組合せの構成図柄のうち中リール2Cの図柄が「ベルb」である点で屈曲ベルAと異なるものの、それ以外の構成については同一である。また、中リール2Cの「ベルb」も5コマ以内に配置されているため、内部抽選において屈曲ベルBが当選しているときには、原則として、停止操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
本変形例2では、左ベルAの当選時に、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図25(a)に示すように、右下がりに直線状に並ぶ無効ラインLM4に右下がりベルAに対応する示唆図柄の組合せが停止するのに対し、左ベルBの当選時に、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図25(b)に示すように、右下がりに直線状に並ぶ無効ラインLM4に右下がりベルBに対応する示唆図柄の組合せが停止する
また、中ベルAの当選時に、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合、右ベルAの当選時に、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図25(c)に示すように、屈曲状に並ぶ無効ラインLM6に屈曲ベルAに対応する示唆図柄の組合せが停止するのに対し、中ベルBの当選時に、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合、右ベルBの当選時に、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、図25(d)に示すように、屈曲状に並ぶ無効ラインLM6に屈曲ベルBに対応する示唆図柄の組合せが停止する。
このように本変形例2では、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する左ベルA、左ベルBが当選し、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する中ベルA、中ベルBが当選し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合、及び右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する右ベルA、右ベルBが当選し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、で示唆図柄の組合せが停止する無効ラインが異なるとともに、前者の場合には、直線状の無効ラインLM4に示唆図柄の組合せが揃う一方、後者の場合には、屈曲状の無効ラインLM6に示唆図柄の組合せが揃うようになっている。
また、例えば、左リール2Lの「ベルa」及び「ベルb」の2つ下の位置に「ベルa」及び「ベルb」に類似する図柄を配置することで、屈曲状の無効ラインLM6に示唆図柄の組合せが揃うときに、右上がりの無効ラインLM5に、「ベルa」、「ベルb」及び類似の図柄となる図柄の組合せが一直線上に揃う構成としても良く、このような構成とすることで、示唆図柄の組合せが屈曲状の無効ラインLM6に揃ったことが分かりやすくなる。
[押し順役の変形例3について]
次に、押し順役の変形例3について、図26に基づいて説明する。
本変形例3では、図26に示すように、左ベルAの当選時に左リール2L以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、左ベルBの当選時に左リール2L以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、で操作タイミングに関わらず、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。詳しくは、左ベルAの当選時に左リール2L以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、副小役1の入賞図柄の組合せまたはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃うのに対して、左ベルBの当選時に左リール2L以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合には、副小役2の入賞図柄の組合せが入賞ラインLNに揃う。
また、中ベルAの当選時に中リール2C以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、中ベルBの当選時に中リール2C以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、で操作タイミングに関わらず、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが共通である。詳しくは、中ベルAの当選時に中リール2C以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合にも、中ベルBの当選時に中リール2C以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合にも、副小役1の入賞図柄の組合せまたはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃う。
また、右ベルAの当選時に右リール2R以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、右ベルBの当選時に右リール2R以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合と、で操作タイミングに関わらず、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが共通である。詳しくは、右ベルAの当選時に右リール2R以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合にも、右ベルBの当選時に右リール2R以外のリールを第1停止とする停止操作順で操作した場合にも、副小役1の入賞図柄の組合せまたはハズレの図柄組合せが入賞ラインLNに揃う。
このように本変形例3では、一部の停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が異なるのに対して、残りの停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が共通となっている。
尚、左第1停止とする停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が共通となるのに対して、中第1停止または右第1停止とする停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が異なる構成としても良く、これにより、一般的な遊技者が最初に操作する割合の高い左リールを第1停止とする停止操作順で停止操作がされて主小役が入賞しない場合には停止態様を多様化しつつ、一般的な遊技者が最初に操作する割合の低い中リールまたは右リールを第1停止とする停止操作順で停止操作がされて主小役が入賞しない場合には、制御を簡素化することができる。
また、左第1停止とする停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が共通となるのに対して、中第1停止または右第1停止とする停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順のうち左リールを第1停止とする停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順のうち左リールを第1停止とする停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が異なり、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順のうち左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順のうち左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が共通となる構成としても良く、これにより、一般的な遊技者が最初に操作する割合の高い左リールを第1停止とする停止操作順で停止操作がされて主小役が入賞しない場合には停止態様を多様化しつつ、一般的な遊技者が最初に操作する割合の低い中リールまたは右リールを第1停止とする停止操作順で停止操作がされて主小役が入賞しない場合には、制御を簡素化することができる。
また、本変形例3では、一部の停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が異なる構成であるが、全ての停止操作順に対応する押し順役について、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、停止態様が共通となる構成としても良い。
[押し順役の当選確率について]
本実施例では、図18に示すように、いずれの押し順役についても、同じ停止操作順に対応して入賞ラインLNに停止する入賞図柄の組合せ及び無効ラインに停止する示唆図柄の組合せの種類数(左第1停止に対応する左ベルA、左ベルB、中第1停止に対応する中ベルA、中ベルB、右第1停止に対応する右ベルA、右ベルB)は、は同数(A、Bの2種類)であり、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)の当選確率と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)の当選確率と、は同一である。
また、いずれの押し順役についても、同じ停止操作順に対応する押し順役の数は同数(いずれも8)であり、いずれの押し順役の当選確率も同一であり、図18に示すように、内部抽選に用いる判定値数は、いずれの押し順役についても1950である。
ここで、メイン制御部41が行う内部抽選について説明すると、メイン制御部41は、内部抽選を行うにあたって、先ず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。そして、現在の遊技状態等に応じて抽選対象となる役の判定値数を、取得した内部抽選用の乱数値に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
また、前述のように押し順役については、いずれの押し順役についても判定値数が1950であることから、メイン制御部41は、内部抽選において押し順役について当選したか否かを判定するにあたり、ROM41bにおける共通のアドレスに格納された判定値数を読み出し、読み出した判定値数を用いて該当する押し順役が当選したか否かを判定するようになっている。詳しくは、内部抽選の抽選対象となる役が押し順役である場合に、押し順役以外の役の判定がされるまで、共通のアドレスを指定して判定値数を読み出すようになっている。また、内部抽選の各役の判定値数が格納されたアドレスが設定されるテーブルにおいて、押し順役に対応する全てのアドレスに共通のアドレスを設定し、内部抽選において当該テーブルのアドレスから判定値数を読み出すことで、押し順役の判定値数として共通の判定値数が用いられる構成としても良い。
[押し順役に関連する制御について]
メイン制御部41は、内部抽選の後、内部抽選の結果を特定可能な内部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信し、サブ制御部91は、内部当選コマンドから特定される内部抽選の結果に応じて演出内容を決定し、決定した演出内容に従って演出を実行する。
メイン制御部41は、図18に示すように、内部抽選において押し順役が当選した場合に、ナビ報知を行う場合にも、ナビ報知を行わない場合にも、押し順役の種類、対応する停止操作順に関わらず、全ての押し順役に共通の当選番号9を示す内部当選コマンド、すなわち押し順役が当選したことは特定可能となるが、対応する停止操作順が特定不能な内部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、メイン制御部41は、図18に示すように、押し順役の当選時にナビ報知を行う場合には、左ベルA、左ベルBのいずれが当選した場合でも、図27に示すように、遊技補助表示器12に「1−」を表示させることで、左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ報知を行い、中ベルA、中ベルBのいずれが当選した場合でも、図27に示すように、遊技補助表示器12に「2−」を表示させることで、中第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ報知を行い、右ベルA、右ベルBのいずれが当選した場合でも、図27に示すように、遊技補助表示器12に「3−」を表示させることで、右第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ報知を行う。すなわち押し順役の種類が異なっても同じ停止操作順が対応する押し順役が当選した場合には、共通のナビ報知を行う。
また、メイン制御部41は、押し順役の当選時にナビ報知を行わない場合には、内部当選コマンドを送信した後、押し順役に対応する停止操作順が特定されない押し順コマンドを送信する一方で、押し順役の当選時にナビ報知を行う場合には、図18に示すように、左ベルA、左ベルBのいずれが当選した場合でも、左第1停止とする停止操作順を特定可能な押し順コマンドをサブ制御部91に対して送信し、中ベルA、中ベルBのいずれが当選した場合でも、中第1停止とする停止操作順を特定可能な押し順コマンドをサブ制御部91に対して送信し、右ベルA、左ベルBのいずれが当選した場合でも、右第1停止とする停止操作順を特定可能な押し順コマンドをサブ制御部91に対して送信する。すなわち押し順役の種類が異なっても同じ停止操作順が対応する押し順役が当選した場合には、共通の押し順役をサブ制御部91に対して送信する。
サブ制御部91は、押し順役の当選を示す内部当選コマンドを受信した場合に、内部当選コマンドから押し順役のいずれかが当選したことを特定することは可能であるが、押し順役に対応する停止操作順は特定できないため、メイン制御部41側でナビ報知が行われず、内部当選コマンドの後に受信した押し順コマンドから対応する停止操作順が特定されない場合には、押し順役の当選、かつナビ報知が行われない場合の制御、例えば、押し順役の当選、かつナビ報知がない場合に対応する演出群(例えば、押し順役の当選を示唆する小役当選示唆演出等)からいずれかの演出内容を決定し、決定した演出内容にて演出を実行する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41側でナビ報知が行われ、内部当選コマンドの後に受信した押し順コマンドから対応する停止操作順が特定される場合には、押し順役に対応する停止操作順を報知するナビ演出を実行する。詳しくは、サブ制御部91が、押し順役の当選が特定される内部当選コマンドを受信した後、左第1停止となる停止操作順が特定される押し順コマンドを受信した場合には、図27に示すように、液晶表示器51に「1−−」の画像を表示させることで、左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行う。この際、左ベルAが当選している場合でも、左ベルBが当選している場合でも、共通の内部当選コマンド、共通の押し順コマンドが送信されるため、サブ制御部91は、共通の制御にて左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行う。また、サブ制御部91が、押し順役の当選が特定される内部当選コマンドを受信した後、中第1停止となる停止操作順が特定される押し順コマンドを受信した場合には、図27に示すように、液晶表示器51に「−1−」の画像を表示させることで、中第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行う。この際、中ベルAが当選している場合でも、中ベルBが当選している場合でも、共通の内部当選コマンド、共通の押し順コマンドが送信されるため、サブ制御部91は、共通の制御にて中第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行う。また、サブ制御部91が、押し順役の当選が特定される内部当選コマンドを受信した後、右第1停止となる停止操作順が特定される押し順コマンドを受信した場合には、図27に示すように、液晶表示器51に「−−1」の画像を表示させることで、右第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行う。この際、右ベルAが当選している場合でも、右ベルBが当選している場合でも、共通の内部当選コマンド、共通の押し順コマンドが送信されるため、サブ制御部91は、共通の制御にて右第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行う。
このようにメイン制御部41は、押し順役の当選時に共通の内部当選コマンドを送信するとともに、ナビ報知を行う場合には、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役であるか、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役であるか、に関わらず、同じ停止操作順が特定される押し順コマンドをサブ制御部91に対して送信し、サブ制御部91は、押し順役の当選が特定される内部当選コマンドを受信した後、押し順役に対応する停止操作順が特定される押し順コマンドを受信した場合には、当該押し順役が、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役であるか、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役であるか、に関わらず、共通の制御にて押し順コマンドから特定される停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行うようになっている。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、押し順役の当選時に共通の内部当選コマンドを送信するとともに、ナビ報知を行う場合には、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役であるか、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役であるか、に関わらず、同じ停止操作順が特定される押し順コマンドをサブ制御部91に対して送信することで、サブ制御部91は、当該押し順役が、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役であるか、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役であるか、を特定せず、共通の制御にてナビ演出を行う構成であるが、メイン制御部41は、ナビ報知を行う場合に、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役であるか、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役であるか、を特定可能なコマンドを送信する場合でも、サブ制御部91が、当該押し順役が、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役であるか、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役であるか、に関わらず、共通の制御にて押し順コマンドから特定される停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行うようにしても良い。
[押し順役を構成する小役の当選確率について]
本実施例では、押し順役のうち払出枚数が相対的に多い主小役として下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBが適用されるとともに、図28に示すように、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において、下段ベルAが当選する左ベルAの当選確率、下段ベルBが当選する左ベルBの当選確率、中段ベルAが当選する中ベルAの当選確率、中段ベルBが当選する中ベルBの当選確率、上段ベルAが当選する右ベルAの当選確率、上段ベルBが当選する右ベルBの当選確率は、いずれも7800/65536である。
一方、RBにおいて、全ての主小役、すなわち下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBが当選するRB小役1の当選確率は、8500/65536であり、左ベルA、左ベルB、中ベルA、中ベルB、右ベルA、右ベルBのそれぞれの当選確率よりも高く設定されている。すなわちRBでは、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において下段ベルAが当選する確率よりもRBにおいて下段ベルAが当選する確率が高く、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において下段ベルBが当選する確率よりもRBにおいて下段ベルBが当選する確率が高く、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において中段ベルAが当選する確率よりもRBにおいて中段ベルAが当選する確率が高く、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において中段ベルBが当選する確率よりもRBにおいて中段ベルBが当選する確率が高く、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において上段ベルAが当選する確率よりもRBにおいて上段ベルAが当選する確率が高く、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において上段ベルBが当選する確率よりもRBにおいて上段ベルBが当選する確率が高く設定されている一方で、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBのいずれかが当選する確率(46800/65536)よりも、RBにおいて下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBが当選する確率(8500/65536)の方が低く設定されている。すなわち通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において押し順役を構成する主小役の個々の当選確率は、RBにおいて主小役が当選する確率よりも低く設定されているが、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)においていずれかの主小役が当選する確率よりも、RBにおいて主小役が当選する確率が低く設定されている。
また、従来のように、同じ停止操作順に対応する押し順役において当選する主小役が1種類の場合であると、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において押し順役を構成する主小役の個々の当選確率が高くなり、それ以上にRBにおける主小役の当選確率を高く設定すると、RBにおける主小役の当選確率が相対的に高くなってしまうこととなるが、本実施例では、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において押し順役を構成する主小役の個々の当選確率よりも、RBにおける主小役の当選確率を高く設定する構成において、同じ停止操作順に対応する押し順役において当選する主小役をそれぞれ複数種類(本実施例では2種類)とすることで、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において押し順役を構成する主小役の個々の当選確率が下がるため、その分RBにおける主小役の当選確率を下げることが可能となる。
[作用効果1]
本実施例のメイン制御部41は、通常遊技状態(内部中)で当選しているBBが入賞した場合にBB一般(非内部中)に移行させ、当選しているBBが入賞するまで通常遊技状態(内部中)を維持し、BB一般(非内部中)における内部抽選にてRBが当選することでBB一般(内部中)に移行させる。通常遊技状態(内部中)においては、内部抽選の結果として、持越中のBBに加え、1枚役及び12枚役を含む複数種類の小役が当選する左ベルA、中ベルA、右ベルAと、持越中のBBに加え、3枚役及び12枚役を含む複数種類の小役が当選する左ベルB、中ベルB、右ベルBと、を含む。BB一般(非内部中)においては、内部抽選の結果として、1枚役及び12枚役を含む複数種類の小役が当選する左ベルA、中ベルA、右ベルAと、3枚役及び12枚役を含む複数種類の小役が当選する左ベルB、中ベルB、右ベルBと、を含む。BB一般(内部中)においては、内部抽選の結果として、持越中のRBに加え、1枚役及び12枚役を含む複数種類の小役が当選する左ベルA、中ベルA、右ベルAと、持越中のRBに加え、3枚役及び12枚役を含む複数種類の小役が当選する左ベルB、中ベルB、右ベルBと、を含む。
メイン制御部41は、通常遊技状態(内部中)において、持越中のBBに加え、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役を入賞させることはなく、1枚役を入賞させるか、いずれの役も入賞させず、通常遊技状態(内部中)において、BBに加え、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役を入賞させることはなく、3枚役を必ず入賞させる。
また、メイン制御部41は、BB一般(非内部中)において、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、リールの停止操作順に関わらず、12枚役を入賞させることはなく、1枚役を入賞させるか、いずれの役も入賞させず、BB一般(非内部中)において、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、それぞれ対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役を必ず入賞させ、それぞれ対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、3枚役を必ず入賞させる。
また、メイン制御部41は、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、それぞれ対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役を必ず入賞させ、それぞれ対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、1枚役を入賞させるか、いずれの役も入賞させず、BB一般(内部中)において、持越中のRBに加え、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、それぞれ対応するリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合に12枚役が必を入賞させ、それぞれ対応するリール以外のリールを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合には、3枚役を必ず入賞させる。
そして、メイン制御部41は、通常遊技状態(内部中)において内部抽選に当選した役が左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBである場合には、ナビ報知を行わず、BB一般(非内部中)において内部抽選に当選した役が左ベルA、中ベルA、右ベルAである場合には、ナビ報知を行わず、BB一般(非内部中)において内部抽選に当選した役が左ベルB、中ベルB、右ベルBである場合には、ナビ報知可能とし、BB一般(内部中)において内部抽選に当選した役が左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBである場合には、ナビ報知可能とすることで、通常遊技状態(内部中)のメダルの払出率よりもBB一般(非内部中)のメダルの払出率の方が高く、BB一般(非内部中)のメダルの払出率よりもBB一般(内部中)のメダルの払出率の方が高くなる構成である。
このような構成とすることで、通常遊技状態(内部中)、通常遊技状態(内部中)から移行するBB一般(非内部中)、BB一般(非内部中)から移行するBB一般(内部中)に制御可能であり、通常遊技状態(内部中)において左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合、BB一般(非内部中)において左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合、すなわち1枚役または3枚役よりも多くのメダルが払出される12枚役が入賞しない場合には、ナビ報知されず、BB一般(非内部中)において左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合、BB一般(内部中)において左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合、すなわち12枚役が入賞可能な場合には、12枚役を入賞させるためのナビ報知可能となり、ナビ報知された場合には、報知された停止操作順にて停止操作を行うことで12枚役を入賞させることが可能となる。また、ナビ報知されない場合には、いずれの停止操作順で停止操作が行われても12枚役が入賞することがない。このため、通常遊技状態(内部中)からBB一般(非内部中)、BB一般(非内部中)からBB一般(内部中)に移行することで、段階的にメダルの払出率が高まり、急激にメダルの払出率が上昇しないため、射幸性を抑制することができる。
本実施例のメイン制御部41は、通常遊技状態(内部中)におけるBBナビが実行されたゲームにおいてBBが入賞することでBB一般(非内部中)のAT状態に移行させ、BB一般(非内部中)におけるBBナビが実行されないゲームにおいてBBが入賞することでBB一般(非内部中)の非AT状態に移行させ、BB一般(非内部中)のAT状態における内部抽選にてRBが当選することでBB一般(内部中)のAT状態に移行させ、BB一般(非内部中)の非AT状態における内部抽選にてRBが当選することでBB一般(内部中)の非AT状態に移行させる。
そして、メイン制御部41は、通常遊技状態(内部中)において左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、ナビ報知を行わず、BB一般(非内部中)の非AT状態において左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、ナビ報知を行わず、BB一般(非内部中)のAT状態において左ベルA、中ベルA、右ベルAが当選した場合には、ナビ報知を行わず、BB一般(非内部中)のAT状態において左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、ナビ報知を行い、BB一般(内部中)の非AT状態において左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、ナビ報知を行わず、BB一般(内部中)のAT状態において左ベルA、中ベルA、右ベルA、左ベルB、中ベルB、右ベルBが当選した場合には、ナビ報知を行うことで、通常遊技状態(内部中)のメダルの払出率AよりもBB一般(非内部中)の非AT状態のメダルの払出率Bの方が高く、BB一般(非内部中)の非AT状態のメダルの払出率BよりもBB一般(内部中)の非AT状態のメダルの払出率Dの方が高く、BB一般(内部中)の非AT状態のメダルの払出率DよりもBB一般(非内部中)のAT状態のメダルの払出率Cの方が高く、BB一般(非内部中)のAT状態のメダルの払出率CよりもBB一般(内部中)のAT状態のメダルの払出率Eの方が高くなる構成である。
このような構成とすることで、通常遊技状態(内部中)でBBを入賞させることが可能なゲームであっても、BBナビが実行されるゲーム以外でBBを入賞させた場合には、遊技者にとって不利なBB一般(非内部中)の非AT状態に移行し、その後RBを入賞させることが可能なゲームにおいてRBを入賞させなかった場合にも遊技者にとって不利なBB一般(内部中)の非AT状態に移行することとなるため、過度に遊技者に有利となってしまうことを防止できる。また、BBナビが実行されるゲーム以外でBBを入賞させた場合に移行するBB一般(非内部中)の非AT状態及びBB一般(非内部中)の非AT状態から移行するBB一般(内部中)の非AT状態は、通常遊技状態(内部中)よりはメダルの払出率(払出率A<払出率B<払出率D)が高まるため、このような場合でも過度に遊技者に不利となってしまうことを防止できる。
本実施例では、通常遊技状態(内部中)における非AT状態においてAT抽選によりAT状態に制御する旨が決定され、かつ前兆状態の最終ゲームでAT状態に制御される旨が報知された後のBBナビ抽選に当選したゲームにおいてBBナビが実行される構成である。このような構成とすることで、AT状態に制御する旨が決定され、かつAT状態に制御される旨が報知されることにより通常遊技状態(内部中)からBB一般(非内部中)のAT状態及びBB一般(内部中)のAT状態へ移行させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、AT抽選によりAT状態の種別をAT種別1に決定した場合には、前兆状態の最終ゲームにおいてAT種別1に制御される旨を報知させた後、通常遊技状態(内部中)でBBを入賞させることが可能なゲームにおいて1/2.5の確率でBBナビを実行させ、AT抽選によりAT状態の種別をAT種別2に決定した場合には、前兆状態の最終ゲームにおいてAT種別2に制御される旨を報知させた後、通常遊技状態(内部中)でBBを入賞させることが可能なゲームにおいて1/2.5の確率よりも高い1/1の確率でBBナビを実行させる構成である。このような構成とすることで、AT状態の種別がAT種別2に決定された場合には、AT状態の種別がAT種別1に決定された場合よりも早いタイミングでBB一般(非内部中)のAT状態へ移行させることが可能となる。
本実施例のメイン制御部41は、BB一般(内部中)のAT状態終了後の通常遊技状態(非内部中・内部中)で、50ゲームにわたり引き戻し抽選を行うことで前回のAT種別と同じAT種別に復帰させるか否かを決定するとともに、前回のAT状態におけるAT種別がAT種別1の場合よりも、前回のAT状態におけるAT種別がAT種別2の場合の方が引き戻し抽選の当選確率が高い構成である。このような構成とすることで、AT状態の種別がAT種別2に決定された場合には、AT状態の種別がAT種別1に決定された場合よりもBB一般(内部中)のAT状態終了後の通常遊技状態(非内部中・内部中)において再度AT状態に制御される割合を高めることができる。
本実施例のメイン制御部41は、前兆状態の最終ゲームにおいてAT種別1に制御される旨を報知させた後、BBナビが実行されるゲームとなるまでの期間において、AT種別1をAT種別2に変更するか否かをAT種別昇格抽選により決定する構成である。このような構成とすることで、前兆状態の最終ゲームにおいてAT種別1に制御される旨が報知された後、BBナビが実行されるゲームとなるまでの期間が長くなってもAT種別2に変更されることを期待させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、BBナビが実行されるゲームにおいてBBを入賞させることを促すBBナビを実行する構成である。このような構成とすることで、BB一般(非内部中)のAT状態へ移行可能となるBBナビが実行されるゲームにおいて、BBを入賞させる必要があることを認識させることができる。
[作用効果2]
本実施例のメイン制御部41は、通常区間と遊技者にとって有利な停止操作順が報知されるナビ報知を行うことが可能な有利区間に制御し、有利区間の開始後、1500ゲームが経過することで有利区間を終了させる。また、メイン制御部41は、RT1と、RT1に制御された後、BBが入賞して特別遊技状態に移行することなく、1200ゲーム経過したときに制御され、RT1よりもAT抽選の当選確率が高いRT0と、を含むRT0〜4の5種類のRTに制御可能であり、RT1に制御された後、1200ゲーム経過してRT0に制御されるまでに有利区間を終了させ、一度通常区間に移行させた後、再度有利区間に制御する構成である。このような構成とすることで、RT1の開始後、1200ゲームが経過することでRT1よりもAT抽選の当選確率が高いRT0に制御されるとともに、RT1に制御された後、1200ゲーム経過してRT0に制御されるまでに有利区間を終了させ、一度通常区間に移行させた後、再度有利区間に制御されることで、RT0においてAT抽選に当選して特別遊技状態のAT状態に制御される場合でも、RT1の開始からではなく、再度有利区間が開始してから1500ゲームが経過するまでナビ報知が行われる有利区間が継続するため、RT0に制御されるまで遊技を継続する意欲を高めることができる。
本実施例のメイン制御部41は、非AT状態であるRT1において有利区間が開始した後、有利区間ゲーム数が100ゲームに到達する毎に、一度有利区間を終了させて通常区間に移行させた後、有利区間移行役が当選することで再度有利区間に移行させる構成である。このような構成とすることで、非AT状態であるRT1において有利区間が開始された後、有利区間ゲーム数が100ゲームに到達する毎に、一度有利区間が終了されて通常区間に移行された後、有利区間移行役が当選することで再度有利区間に移行させ、RT0においてAT抽選に当選して特別遊技状態のAT状態に制御される場合に、ナビ報知が行われる有利区間をより長く継続させることができるとともに、RT1においてAT抽選に当選して特別遊技状態のAT状態に制御される場合にも、ナビ報知が行われる有利区間をより長く継続させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、前述のように通常区間と遊技者にとって有利な停止操作順が報知されるナビ報知を行うことが可能な有利区間に制御し、有利区間の開始後、1500ゲームが経過することで有利区間を終了させるとともに、RT1と、RT1に制御された後、BBが入賞して特別遊技状態に移行することなく、1200ゲーム経過したときに制御され、RT1よりもAT抽選の当選確率が高いRT0と、を含むRT0〜4の5種類のRTに制御可能な構成において、変形例にて説明したように、RT1からRT0に移行したタイミングで有利区間を終了させ、一度通常区間に移行させた後、再度有利区間に制御する構成としても良い。このような構成とすることで、RT1の開始後、1200ゲームが経過することでRT1よりも有利区間においてAT抽選の当選確率が高いRT0に制御されるとともに、RT1からRT0に移行した場合に有利区間を終了させて通常区間に制御し、再度有利区間に制御されることで、RT0においてAT抽選に当選して特別遊技状態のAT状態に制御される場合でも、RT1の開始からではなく、RT1からRT0に移行するタイミングに関連して再度有利区間が開始してから1500ゲームが経過するまでナビ報知が行われる有利区間が継続するため、RT0に制御されるまでゲームを継続する意欲を高めることができる。
また、RT1からRT0に移行したタイミングで有利区間を終了させ、一度通常区間に移行させた後、再度有利区間に制御する構成においては、変形例にて説明したように、RT1の開始後、1200ゲーム経過してRT0に移行するまでは継続して有利区間に制御し、有利区間において第2AT抽選が行われた回数に応じて第2AT抽選の当選確率を変化させる等、有利区間に制御されてからの期間に応じてAT状態に制御される確率を変化させる構成とすることが好ましく、このような構成とすることで、RT1においては有利区間が終了しないため、有利区間が開始してからの期間に応じてAT状態に制御される確率を変化させることができるとともに、RT0においてAT抽選に当選して特別遊技状態のAT状態に制御される場合でも、RT1の開始からではなく、RT1からRT0に移行したタイミングで再度有利区間が開始してから1500ゲームが経過するまでナビ報知が行われる有利区間を継続させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、特別遊技状態のAT状態において設定変更状態に移行した場合に、遊技状態、BBの当選フラグ、RTに関する情報は初期化されずに維持され、AT状態に関連する情報を含む有利区間に関する情報は初期化されるので、設定変更状態が終了した後、RT0に移行しない構成である。このような構成とすることで、特別遊技状態のAT状態において設定値が新たに設定された場合に、その後、RT1よりもAT抽選の当選確率が高いRT0からゲームが開始されてしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、RT1またはRT0においてBBナビが実行されるゲームでBBが入賞した場合には、ナビ報知を伴う特別遊技状態に制御される一方、RT1またはRT0においてBBナビが実行されないゲームでBBが入賞した場合には、ナビ報知を伴う特別遊技状態よりも遊技者にとって不利なナビ報知を伴わない特別遊技状態に制御され、ナビ報知を伴う特別遊技状態に制御されている場合に、設定変更状態に移行させた場合には、有利区間に関する情報が初期化される一方、遊技状態、RTに関する情報は維持され、設定変更状態が終了した後は、ナビ報知を伴わない特別遊技状態に制御される構成である。このような構成とすることで、ナビ報知を伴う特別遊技状態において設定値が新たに設定された場合に、その後、AT状態に関連する情報を含む有利区間に関する情報が消去されるとともに、ナビ報知を伴う特別遊技状態よりも遊技者にとって不利なナビ報知を伴わない特別遊技状態に制御されるので、設定値が新たに設定されることに伴って、RT0から遊技が開始してしまうだけでなく、ナビ報知を伴う特別遊技状態といった他の有利な状況からゲームが開始されてしまうことも防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、設定変更状態に移行しても、遊技状態、RTに関する情報が初期化されず、維持される構成において、ナビ報知を伴う特別遊技状態に制御されている場合に、当該ナビ報知を伴う特別遊技状態が終了するまで、設定変更状態に移行することを禁止する構成としても良く、このような構成とすることで、ナビ報知を伴う特別遊技状態においては、新たに設定値が設定されることがなく、設定変更状態に移行することはないため、設定変更状態の終了後、ナビ報知が行われるAT状態のみ終了し、特別遊技状態のみが維持されることがなく、また、ナビ報知が行われるAT状態のみ終了し、特別遊技状態のみが維持されることを防止すべく、設定変更状態に移行することにより遊技状態及びRTに関する情報を初期化する必要もないため、その後、RT1よりもAT抽選の当選確率が高いRT0からゲームが開始されてしまうことも防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となる通常リプレイの当選時に、RT1であればAT抽選に当選せず、RT0であればAT抽選に当選し得ることで、AT抽選の当選確率がRT1よりもRT0の方が高く設定される構成である。このような構成とすることで、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となる通常リプレイとなったときにAT抽選が行われることで、RT0においてRT1よりもAT抽選に当選する確率が高まるので、RT0における通常リプレイの価値を高めることができる。
尚、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となる通常リプレイの当選時に、RT1でも、RT0でもAT種別1またはAT種別2の少なくとも一方が当選し得るとともに、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となる通常リプレイの当選時に、AT種別1、AT種別2の当選確率がRT1よりもRT0の方が高く設定されることで、RT1よりもRT0の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となる構成としたり、RT1においてもRT0においても内部抽選の対象となる通常リプレイの当選時に、RT1でも、RT0でもAT種別1またはAT種別2の少なくとも一方が当選し得るとともに、通常リプレイの当選確率が、RT0においてRT1よりも高まることで、RT0においてRT1よりもAT抽選の機会が増えることで、RT1よりもRT0の方がAT抽選の条件が遊技者にとって有利となる構成としても良く、このような構成においても、RT0における通常リプレイの価値を高めることができる。
本実施例のメイン制御部41は、RT0における通常リプレイの当選時のAT抽選よりも、RT0における通常リプレイよりも当選確率の低いレアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eの当選時のAT抽選の方が、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2の当選確率が高く設定されている構成である。このような構成とすることで、RT0において通常リプレイが当選してAT状態に制御されるよりも、通常リプレイが当選してAT状態に制御されるよりも前に、RT0において通常リプレイよりも当選確率の低いレアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選してAT状態制御される方が、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2が当選する確率が高いので、RT0においてレアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選することによる興趣を高めることができる。
本実施例のメイン制御部41は、RT1においては内部抽選の対象とならず、RT0においてのみ内部抽選の対象となる特殊リプレイの当選時に、AT抽選が行われることで、RT0においてRT1よりもAT抽選の機会が増える構成である。このような構成とすることで、RT1及びRT0のうちRT0においてのみ内部抽選の対象となる特殊リプレイとなったときにAT抽選が行われるので、RT0に制御されることでAT抽選の機会が増えることが分かりやすい。
本実施例のメイン制御部41は、特殊リプレイの当選時のAT抽選よりも、特殊リプレイよりも当選確率の低いレアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eの当選時のAT抽選の方が、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2の当選確率が高く設定されている構成である。このような構成とすることで、特殊リプレイが当選してAT状態に制御されるよりも、特殊リプレイが当選してAT状態に制御されるよりも前に、特殊リプレイよりも当選確率の低いレアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選してAT抽選に当選する場合の方がAT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2が当選する確率が高いので、RT0においてレアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選することによる興趣を高めることができる。
本実施例のメイン制御部41は、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eの当選時に、通常区間では、有利区間に制御することに加え、AT抽選を行い、有利区間では、AT抽選を行うとともに、通常区間の方が有利区間よりも遊技者にとって有利な条件でAT抽選が行われる構成である。このような構成とすることで、通常区間においてレア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選したときの方が、有利区間においてレア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選したときよりも遊技者にとって有利な条件でAT状態に制御されるので、有利区間よりも相対的に不利な通常区間においても興趣を高めることができる。
本実施例のメイン制御部41は、有利区間において設定変更状態に移行することに伴い、有利区間を終了させる構成である。このような構成とすることで、設定値が新たに設定されて有利区間が終了し、有利区間よりもAT状態の付与に関して遊技者にとって有利となる通常区間へ移行させるため、通常区間に制御された場合でも興趣を高めることができる。
本実施例のメイン制御部41は、有利区間において設定変更状態に移行することに伴い、有利区間が終了し、通常区間に移行するだけでは、AT状態の付与に関する処理は行わず、通常区間に移行した後、有利区間移行役に当選したときにAT抽選を行うことが可能な構成である。このような構成とすることで、設定値が新たに設定された後、有利区間に移行するまでの内部抽選で当選した役に着目させることができる。
本実施例では、通常区間に滞在する平均ゲーム数は、有利区間に滞在する平均ゲーム数よりも少ない構成である。このような構成とすることで、通常区間よりも有利区間に滞在する割合が高いため、通常区間に制御されてもすぐに有利区間に制御されることを期待できる。また、通常区間では、有利区間よりもAT抽選の当選確率が高いが、通常区間に滞在する割合が相対的に低いことで、通常区間の希少性が高まるとともに、過度に射幸性が高まってしまうことも防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eの当選時に、有利区間では、AT種別1は抽選対象となるが、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2は抽選対象とならないのに対して、通常区間では、AT種別1もAT種別2も抽選対象となる構成である。このような構成とすることで、通常区間においてレア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選したときに、AT種別1よりも遊技者にとって有利なAT種別2が当選することを期待させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E当選時に、通常区間の方が有利区間よりもAT抽選の当選確率が高い構成である。このような構成とすることで、通常区間においてレア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選したときに、有利区間においてレア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eが当選したときよりもAT抽選に当選することを期待させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役Eよりも当選確率の高い押し順役、BB当選時に、通常区間では、有利区間に制御するとともに、AT抽選を行い、有利区間では、AT抽選を行わない構成である。このような構成とすることで、通常区間においては、相対的に高い確率で当選する押し順役、BB当選時にもAT抽選に当選することを期待させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E当選時に、通常区間では、AT抽選の当選確率として設定値に応じて少なくとも一部が異なる確率が用いられるのに対して、有利区間では、設定値に関わらずAT抽選の当選確率として共通の確率が用いられる構成である。このような構成とすることで、有利区間においては、設定値を意識することなく遊技を行うことができる一方で、通常区間においてAT抽選の当選確率によって設定値を推測させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、内部抽選の対象となる通常リプレイ、特殊リプレイ、レアリプレイ、レア小役A、レア小役B、レア小役C、レア小役D、レア小役E、押し順役、BBの順番でそれぞれ1〜33の当選番号が割り当てられており、当選番号が3以上である場合に、有利区間移行役の当選であることを特定し、共通の属性を有する役に対して共通のフラグカテゴリ(FC)が割り当てられており、当選役に割り当てられたフラグカテゴリ(FC)に応じて当選役に応じた確率でAT抽選を行う構成である。このような構成とすることで、AT抽選は、共通の属性を有する役に対して割り当て可能なフラグカテゴリ(FC)に基づいて行われるため、個々の当選番号毎に確率を定める必要がなく、当選番号よりも少ないフラグカテゴリ(FC)毎に確率が定められていることから、通常区間においても有利区間においても行われるAT抽選に係る負荷を軽減できる。
本実施例では、通常区間から有利区間に以降するときに、メイン制御部41は、有利区間に移行したゲームから区間表示LED19を点灯することで、有利区間に制御されている旨の報知を開始し、サブ制御部91は、一連のAT状態を開始する制御が開始したときにAT中演出を実行する以外にサブ制御部91の制御による演出によって有利区間に制御されている旨を示唆しない構成である。このような構成とすることで、メイン制御部41が制御する区間表示LED19では、有利区間に移行するときに必ず有利区間に制御されている旨が示唆されるが、サブ制御部91が制御する演出では、有利区間に移行しても有利区間に制御されている旨が示唆されない場合があるため、区間表示LED19による示唆に着目させることができる。
[作用効果3]
本実施例のメイン制御部41は、複数種類の押し順役(左ベルA1、左ベルA2、左ベルA3、左ベルA4、左ベルB1、左ベルB2、左ベルB3、左ベルB4、中ベルA1、中ベルA2、中ベルA3、中ベルA4、中ベルB1、中ベルB2、中ベルB3、中ベルB4、右ベルA1、右ベルA2、右ベルA3、右ベルA4、右ベルB1、右ベルB2、右ベルB3、右ベルB4)のうちいずれかの押し順役が当選したときに、押し順役に対応する停止操作順で停止操作がされた場合には、12枚のメダルの払出を主小役の停止態様を停止させ、押し順役に対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われた場合には、1枚のメダルの払出を伴う副小役1、ハズレまたは3枚のメダルの払出を伴う副小役2の停止態様を停止させる。
そして、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役に、左ベルAと左ベルBとを含み、左ベルAの当選時に、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作がされた場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルAの停止態様を停止させ、左ベルBの当選時に、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作がされた場合には、停止操作タイミングに関わらず、下段ベルBの停止態様を停止させる構成である。
このような構成とすることで、複数種類の押し順役のうちいずれかの停止操作順に対応する押し順役となったときに、押し順役に対応する停止操作順で停止操作が行われた場合には、12枚のメダルの払出を伴う主小役の停止態様を停止させるものにおいて、同じ停止操作順に対応する左ベルAと左ベルBとを含み、左ベルAとなった場合にも、左ベルBとなった場合にも、対応する停止操作順で停止操作がされた場合には、いずれも12枚のメダルの払出を伴う主小役の停止態様が停止される一方、左ベルAであるか、左ベルBであるか、によって停止操作タイミングに関わらず、異なる主小役の停止態様が停止するので、遊技者の操作タイミングに関わらず、多様な停止態様を停止させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、同じ停止操作順に対応する左ベルA、左ベルBのいずれが当選した場合でも、左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ報知を行う構成である。このような構成とすることで、メイン制御部41によりナビ報知された停止操作順にて停止操作が行われることで、その操作タイミングに関わらず、同じ停止操作順に対応する左ベルAであるか、左ベルBであるか、により異なる主小役の停止態様を停止させることができる。
本実施例では、左ベルAの当選時に対応する停止操作順で停止操作が行われることで停止する下段ベルAの停止態様と左ベルBの当選時に対応する停止操作順で停止操作が行われることで停止する下段ベルBの停止態様とは、無効ラインLM3に揃う示唆図柄の組合せのうち中リール2Cの図柄のみ異なり、左リール2L及び右リール2Rの図柄は共通となる構成である。このような構成とすることで、下段ベルAが停止した場合でも、下段ベルBが停止した場合でも、無効ラインLM3に停止した示唆図柄の組合せのうち中リール2Cの図柄を除いて共通となるため、12枚のメダルの払出を伴う主小役の停止態様が停止したことが分かりやすい。
また、下段ベルAの示唆図柄の組合せを構成する中リール2Cの「ベルa」と、下段ベルBの示唆図柄の組合せを構成する中リール2Cの「ベルb」と、は中リール2Cにおいて1図柄以上離間して配置されている構成である。このような構成とすることで、下段ベルAの停止態様が停止した場合と、下段ベルBの停止態様が停止した場合と、で中リール2Cにおいて1図柄以上離間した位置に「ベルa」及び「ベルb」が停止し、下段ベルAの停止態様と下段ベルBの停止態様との違いが明確になるため、同じ停止操作順で操作されたときでも異なる主小役の停止態様が停止したことを認識させることができる。
尚、下段ベルAの示唆図柄の組合せを構成する中リール2Cの「ベルa」と、下段ベルBの示唆図柄の組合せを構成する中リール2Cの「ベルb」と、が中リール2Cにおいて連続して配置されている構成としても良く、このような構成とすることで、下段ベルAの停止態様が停止した場合と、下段ベルBの停止態様が停止した場合と、で中リール2Cにおいて互いに異なる「ベルa」及び「ベルb」が連続する位置に停止し、下段ベルAの停止態様と下段ベルBの停止態様とが類似するため、12枚のメダルの払出を伴う主小役の停止態様が停止したことが分かりやすい。
本実施例では、下段ベルAの示唆図柄の組合せと下段ベルBの示唆図柄の組合せとは、共通の無効ラインLM3に揃うこととなるが、無効ラインLM3に揃う示唆図柄の組合せが異なる構成である。このような構成とすることで、下段ベルAの停止態様が停止した場合にも、下段ベルBの停止態様が停止した場合にも、共通の無効ラインLM3に示唆図柄の組合せが揃うので、12枚のメダルの払出を伴う主小役の停止態様が停止したことが分かりやすい。
尚、下段ベルAの示唆図柄の組合せと下段ベルBの示唆図柄の組合せとが異なり、かつ異なる無効ラインに停止する構成としても良く、このような構成とすることで、下段ベルAの停止態様が停止した場合と、下段ベルBの停止態様が停止した場合と、で異なる示唆図柄の組合せが異なる無効ラインに揃うので、異なる主小役の停止態様が停止したことを認識させることができる。
また、下段ベルAの示唆図柄の組合せと下段ベルBの示唆図柄の組合せとが異なり、かつ異なる無効ラインに停止する構成においては、いずれかの押し順役が当選し、対応する停止操作順で停止操作が行われて主小役が入賞した場合に、特典(例えば、前述のAT抽選や、規定値に到達することで優遇された条件でAT抽選が受けられるポイント等)を付与可能な構成とすることが好ましく、このような構成とすることで、いずれかのリールを一つ停止させた時点で、示唆図柄の組合せを構成する図柄が停止し得る無効ラインが複数存在することとなり、示唆図柄の組合せを構成する図柄が停止し得るいずれか一の無効ラインに停止していれば、対応する停止操作順で停止操作された可能性が残り、最初に停止したリールに表示された示唆図柄の組合せを構成する図柄が位置する無効ラインから主小役が入賞するか否かが判別困難となることから、特典が付与されていることに対する期待感を持続させることができる。
本実施例では、無効ラインLM3に揃う下段ベルAの示唆図柄の組合せと、下段ベルBの示唆図柄の組合せとは、中リール2Cの図柄のみ異なり、左リール2L及び右リール2Rの図柄は共通な構成である。このような構成とすることで、示唆図柄の組合せを構成する図柄のうち中リール2Cに導出された図柄を除いて共通となるため、示唆図柄の組合せが導出されたことが分かりやすい。
本実施例では、下段ベルAの示唆図柄の組合せを構成する中リール2Cの「ベルa」と、下段ベルBの示唆図柄の組合せを構成する中リール2Cの「ベルb」と、はデザインの一部のみ異なり、他は共通な構成である。このような構成とすることで、下段ベルAの停止態様が停止した場合でも、下段ベルBの停止態様が停止した場合でも、中リール2Cに停止する示唆図柄の組合せを構成する図柄が類似するため、下段ベルAの停止態様が停止した場合と、下段ベルBの停止態様が停止した場合と、で示唆図柄の組合せを構成する図柄が中リール2Cに停止する制御の違いに違和感を与えられることができる一方で、停止した示唆図柄の組合せの違いについては違和感を与えずに済む。
本実施例のメイン制御部41は、左ベルA当選時に、左第1停止とする停止操作順以外の停止操作順で操作された場合と、左ベルB当選時に、左第1停止とする停止操作順以外の停止操作順で操作された場合と、で停止操作タイミングに関わらず、左ベルAの場合は、副小役1またはハズレの停止態様、左ベルBの場合は、副小役2の停止態様を停止する制御を行う構成である。このような構成とすることで、左ベルA当選時または左ベルB当選時に、左第1停止とする停止操作順以外の停止操作順で操作された場合にも、左ベルAが当選しているか、左ベルBが当選しているか、によって停止操作タイミングに関わらず、異なる停止態様が停止するので、遊技者の停止操作タイミングに関わらず、多様な停止態様を停止させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、左ベルA当選時に、左第1停止とする停止操作順以外の停止操作順で操作された場合と、左ベルB当選時に、左第1停止とする停止操作順以外の停止操作順で操作された場合と、でいずれも共通の停止態様(例えば、副小役1またはハズレの停止態様)を停止する制御を行う構成としても良く、このような構成とすることで、左ベルA当選時または左ベルB当選時に、左第1停止とする停止操作順以外の停止操作順で操作された場合には、左ベルAが当選していても、左ベルBが当選していても、共通の停止態様を停止させるので、左第1停止とする停止操作順以外の停止操作順で操作された場合の制御を簡素化できる。
本実施例のメイン制御部41は、左ベルAの当選確率と、左ベルBの当選確率と、が同一である。このような構成とすることで、下段ベルAの停止態様と下段ベルBの停止態様とを均等に停止させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、内部抽選において抽選対象となる役の判定値数を、取得した内部抽選用の乱数値に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定するとともに、左ベルAの当選確率と、左ベルBの当選確率と、が同一の構成において、左ベルAに当選したものと判定する場合にも左ベルBに当選したものと判定する場合にもROM41bの共通のアドレスに記憶された判定値数(1950)を読み出して判定する構成である。このような構成とすることで、押し順役が当選する際に読み出される判定値数の記憶容量を削減することができる。
本実施例のサブ制御部91は、内部抽選において左ベルA当選時にも、左ベルB当選時にも、共通の制御にて左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行うことが可能な構成である。このような構成とすることで、左ベルA当選時にも、左ベルB当選時にも、共通の制御にてナビ演出が行われるので、サブ制御部91の負荷を軽減できる。
本実施例のサブ制御部91は、内部抽選において左ベルAが当選し、メイン制御部41により左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ報知が行われる場合にも、内部抽選において左ベルBが当選し、メイン制御部41により左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ報知が行われる場合にも、共通の制御にて左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ演出を行うことが可能な構成である。このような構成とすることで、左ベルAが当選し、メイン制御部41によりナビ報知が行われる場合にも、左ベルBが当選し、メイン制御部41によりナビ報知が行われる場合にも、共通の制御にてナビ演出が行われるので、サブ制御部91の負荷を軽減できる。
本実施例のメイン制御部41は、内部抽選において左ベルA当選時にも、左ベルB当選時にも、共通の内部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信する構成である。このような構成とすることで、内部抽選において左ベルA当選時にも、左ベルB当選時にも、共通の内部当選コマンドが送信されるので、内部当選コマンドの種類を少なくできる。
本実施例のメイン制御部41は、内部抽選において左ベルAが当選し、左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ報知が行われる場合にも、内部抽選において左ベルBが当選し、左第1停止とする停止操作順での停止操作を促すナビ報知が行われる場合にも、共通の内部当選コマンド、共通の押し順コマンドをサブ制御部91に対して送信する構成である。このような構成とすることで、内部抽選において左ベルAが当選し、ナビ報知が行われる場合にも、内部抽選において左ベルBが当選し、ナビ報知が行われる場合にも、共通の内部当選コマンド、共通の押し順コマンドが送信されるので、内部当選コマンド及び押し順コマンドの種類を少なくできる。
本実施例では、押し順役として、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役、右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役を含むとともに、いずれの停止操作順に対しても複数種類の押し順役が対応しており、メイン制御部41は、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)当選時に、対応する停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、異なる停止態様(主小役Aの停止態様と主小役Bの停止態様)を停止する制御を行う構成である。このような構成とすることで、いずれの停止操作順に対応する押し順役が当選しても、遊技者の停止操作タイミングに関わらず、多様な停止態様を停止させることができる。
本実施例では、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、同じ停止操作順に対応する主小役の停止態様の種類数(左第1停止に対応する左ベルA、左ベルB、中第1停止に対応する中ベルA、中ベルB、右第1停止に対応する右ベルA、右ベルB)は、同数(A、Bの2種類)である。このような構成とすることで、いずれの停止操作順に対応する押し順役が当選しても、同程度に異なる主小役の停止態様に分散させることができる。
本実施例では、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA、中ベルA、右ベルA)の当選確率と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB、中ベルB、右ベルB)の当選確率と、が同一(7800/65536)である構成である。このような構成とすることで、いずれの停止操作順に対応する押し順役であっても、各停止操作順に対応する主小役の停止態様を均等に導出させることができる。
本実施例では、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する左ベルA、左ベルBが当選し、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する中ベルA、中ベルBが当選し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合、及び右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する右ベルA、右ベルBが当選し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合と、で示唆図柄の組合せが停止する無効ラインが異なる構成としても良く、このような構成とすることで、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われて主小役の停止態様が停止した場合と、中リール2Cまたは右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われて主小役の停止態様が停止した場合と、で示唆図柄の組合せが揃う無効ラインが異なるため、遊技者の停止操作タイミングに関わらず、多様な主小役の停止態様を停止させることができる。
本実施例では、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する左ベルA、左ベルBが当選し、左リール2Lを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われて主小役の停止態様が停止する場合には、直線状の無効ラインLM4に示唆図柄の組合せが揃い、中リール2Cを第1停止とする停止操作順に対応する中ベルA、中ベルBが当選し、中リール2Cを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われた場合、及び右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する右ベルA、右ベルBが当選し、右リール2Rを第1停止とする停止操作順で停止操作が行われて主小役の停止態様が停止する場合には、屈曲状の無効ラインLM6に示唆図柄の組合せが揃う構成としても良く、このような構成とすることで、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する主小役の停止態様が停止した場合には、直線状の無効ラインLM4に示唆図柄の組合せが導出され、中リール2Cまたは右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する主小役の停止態様が停止した場合には、屈曲状の無効ラインLM6に示唆図柄の組合せが導出されるため、停止操作順の違いに応じて示唆図柄の組合せが揃った無効ラインの違いが明確となる。
本実施例のメイン制御部41は、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(左ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(左ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、異なる停止態様(左ベルAの場合には、副小役1またはハズレの停止態様、左ベルBの場合には副小役2の停止態様)を停止する制御を行い、中リール2Cまたは右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役については、同じ停止操作順に対応する一方の押し順役(中ベルA、右ベルA)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、同じ停止操作順に対応する他方の押し順役(中ベルB、右ベルB)の当選時に、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合と、で停止操作タイミングに関わらず、共通の停止態様(副小役1またはハズレの停止態様)を停止する制御を行う構成である。このような構成とすることで、左リール2Lを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役となり、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合には、多様な停止態様を停止させることができる一方で、中リール2Cまたは右リール2Rを第1停止とする停止操作順に対応する押し順役となり、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合には、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作がされた場合に停止態様を停止させる制御を簡素化できる。
本実施例では、押し順役は、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において内部抽選の対象となり、RBにおいて内部抽選の対象となるRB小役には、全ての主小役、すなわち下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBが当選するRB小役1を含み、RBにおいてRB小役1の当選確率(8500/65536)は、通常遊技状態(非内部中・内部中)、BB一般(非内部中・内部中)において下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBが当選する左ベルA、左ベルB、中ベルA、中ベルB、右ベルA、右ベルBのいずれか一つの当選確率(7800/65536)よりも高く、左ベルA、左ベルB、中ベルA、中ベルB、右ベルA、右ベルBのいずれかが当選する確率(46800/65536)よりも低い構成である。このような構成とすることで、RBにおいて全ての下段ベルA、下段ベルB、中段ベルA、中段ベルB、上段ベルA、上段ベルBの当選確率を高めつつ、過度に有利となってしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、RB小役1当選時に、リールの停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、一律に15枚のメダルの払出を伴う主小役の停止態様を停止させる構成である。このような構成とすることで、RBにおいてRB小役1当選時には、主小役の停止態様を必ず停止させることができるため、RBにおける興趣を高めることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。