JP2020188401A - クロック同期プログラム、クロック同期方法、通信装置、及び通信システム - Google Patents

クロック同期プログラム、クロック同期方法、通信装置、及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】マスタ通信装置に異常が発生しても、各スレーブ通信装置間でのクロック同期を可能とする。【解決手段】マスタ通信装置から同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づき、自装置のクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を行うクロック同期処理と、前記クロック同期の状態を監視する監視処理と、前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したとき、前記マスタ通信装置を、現在クロック同期を行っている第1マスタ通信装置から、前記第1マスタ通信装置以外の第2マスタ通信装置に切り替えるマスタ切替処理を、通信装置が有するコンピュータに実行させる。【選択図】図11

Description

本発明は、クロック同期プログラム、クロック同期方法、及び通信装置に関する。
インターネットのようなデジタル通信網に接続する通信装置や交換機は、同じクロックで同期することで、効率的なデータの送受信を可能とする。また、通信装置や交換機は、より遅延が少ない通信を実現するために、正確なクロック同期が必要となる。クロック同期は、例えば、各装置が有するクロック生成回路が発生するクロックの周波数を調整し、通信相手装置と同期をとることで実現する。
インターネットを介したクロック同期の方法として、例えば、PTP(Precision Time Protocol)と呼ばれるプロトコルが存在する。PTPにおいて、各通信装置は、マスタ通信装置とスレーブ通信装置に分類される。PTPにおいて、スレーブ通信装置は、マスタ通信装置から同期信号を受信することで、マスタ通信装置にクロック同期する。スレーブ装置は、通信システム内に複数存在し、各スレーブ装置それぞれがマスタ通信装置にクロック同期することで、各スレーブ装置間のクロック同期も実行される。
クロック同期に関する技術としては、以下の特許文献1に記載されている。
特開2012-23654号公報
しかし、PTPにおいて、マスタ通信装置が故障し通信断が発生した場合、スレーブ通信装置は、マスタ通信装置にクロック同期できない。また、PTPにおいて、マスタ通信装置のクロック精度が低下した場合、スレーブ通信装置は、マスタ通信装置にクロック同期しても、各スレーブ通信装置間のクロック同期がとれなくなってしまう(ずれてしまう)場合がある。
そこで、一開示は、マスタ通信装置に異常が発生しても、各スレーブ通信装置間でのクロック同期を可能とするクロック同期プログラム、クロック同期方法、及び通信装置を提供する。
マスタ通信装置から同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づき、自装置のクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を行うクロック同期処理と、前記クロック同期の状態を監視する監視処理と、前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したとき、前記マスタ通信装置を、現在クロック同期を行っている第1マスタ通信装置から、前記第1マスタ通信装置以外の第2マスタ通信装置に切り替えるマスタ切替処理を、通信装置が有するコンピュータに実行させる。
一開示は、マスタ通信装置に異常が発生しても、各スレーブ通信装置間でのクロック同期を可能とする。
図1は、通信システム10の構成例を示す図である。 図2は、クロック同期の基本シーケンスの例を示す図である。 図3は、通信システム11の構成例を示す図である。 図4は、スレーブ通信装置間のデータ送受信の例を示す図である。 図5は、通信装置100の構成例を表す図である。 図6は、スレーブ通信装置100−2及び3のマスタ候補テーブル124の例を示す図である。 図7は、スレーブ通信装置100−5及び6のマスタ候補テーブル124の例を示す図である。 図8は、マスタ通信装置100−1のスレーブ通信装置テーブル125の例を示す図である。 図9は、マスタ通信装置100−4のスレーブ通信装置テーブル125の例を示す図である。 図10は、クロック監視処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図11は、スレーブ通信装置100−2でクロック同期ずれが発生した場合のクロック同期シーケンスの例を示す図である。 図12は、クロック同期シーケンス完了後のテーブルの状態の例を示す図である。 図13は、スレーブ通信装置100−2でクロック同期ずれが発生した場合のクロック同期シーケンスの例を示す図である。 図14は、スレーブ通信装置100−2でクロック同期ずれが発生した場合のクロック同期シーケンスの例を示す図である。 図15は、スレーブ通信装置100−2でクロック同期ずれが発生した場合のクロック同期シーケンスの例を示す図である。
<通信システムの基本構成例 及び クロック同期の基本シーケンス例>
通信システムの基本構成例及びクロック同期の基本シーケンス例について説明する。
<1.通信システムの基本構成例>
図1は、通信システム10の基本構成例を示す図である。通信システム10は、通信装置100−1,2、及びネットワークNW1を有する。通信システム10は、例えば、通信装置100−1と通信装置100−2との間でパケットを送受信する通信システムである。
通信装置100−1,2(以下、通信装置100と呼ぶ場合がある)は、例えば、コンピュータなどの通信が可能な装置である。また、通信装置100−1,2は、例えば、他の装置(例えば電話、Faxなど)と接続し、接続する装置から引き渡されたデータ(例えば音声データや通信データ)をパケットで送信可能なデータ形式に変換し、パケットとして通信相手装置に送信するデータ変換サーバ(ゲートウェイサーバ)であってもよい。通信装置100−1,2は、データ変換サーバである場合、受信したパケットに含まれるデータの種別(例えば、音声データや通信データ)に応じてデータ形式を変換し、接続する装置にデータを引き渡す。
通信装置100−1,2それぞれは、通信ケーブルC1及びC2を介して、ネットワークNW1と接続されている。通信ケーブルは、例えば、光ケーブルやLAN(Local Area Network)ケーブルである。
ネットワークNW1は、例えば、インターネットである。ネットワークNW1は、接続する通信装置100−1,2を、例えば、IP(Internet Protocol)アドレスで管理する。通信装置100−1,2は、送信するパケットの宛先及び送信元にIPアドレスを付与することで、通信相手装置とのパケットの送受信を行い、通信を実現する。
また、通信システム10において、通信装置100−1,2は、PTPによるクロック同期を行う。マスタ通信装置は通信装置100−1であり、スレーブ通信装置は通信装置100−2である。
<2.クロック同期の基本シーケンス>
図2は、クロック同期の基本シーケンスの例を示す図である。1台のマスタ通信装置及び1台のスレーブ通信装置との間で実行するクロック同期のシーケンスを、クロック同期の基本シーケンスと呼ぶ。
マスタ通信装置100−1は、クロック同期を開始するとき、スレーブ通信装置100−2に同期信号(SynC)を送信する(S11)。マスタ通信装置100−1が同期信号S11の送信を開始する時刻を時刻T1とする。
同期信号S11は、時刻T1からネットワークNW1内をパケットが通過するリンク遅延時間P1が経過した、時刻T2にスレーブ通信装置100−2に到達する。しかし、マスタ通信装置100−1とスレーブ通信装置100−2のクロックがずれている場合(クロック同期がとれていない場合)、スレーブ通信装置100−2が同期信号S11を受信したことを認識するまでにタイムラグが発生する。
図2において、スレーブ通信装置100−2は、時刻T3において、同期信号S11を受信したことを認識する。よって、スレーブ通信装置100−2は、同期信号S11が到達してから、時刻T3から時刻T2を減じた時間P2が経過した後、同期信号S11の受信を認識している。時間P2は、クロックずれによる遅延時間である。
そして、マスタ通信装置100−1は、フォローアップメッセージ(FolloW_up)を、スレーブ通信装置100−2に送信する(S12)。フォローアップメッセージは、例えば、同期信号の送信開始時間を含む。また、フォローアップメッセージは、リンク遅延時間を含んでもよい。
スレーブ通信装置100−2は、フォローアップメッセージS12を受信する。そして、フォローアップメッセージS12に含まれる時刻T1、リンク遅延時間P1、同期信号の受信時刻T3より、時間P2を算出する。スレーブ通信装置100−2は、時間P2が0になる、又は0に近づくように自装置の発生する周波数を調整する。
そして、スレーブ通信装置100−2は、クロック周波数の調整が完了(クロック同期が完了したこと)すると、時刻補正要求(Delay_Req)をマスタ通信装置100−1に送信する(S13)。
マスタ通信装置100−1は、時刻補正要求S13を受信すると、時刻補正応答(Delay_Resp)をスレーブ通信装置100−2に送信し(S14)、一連のクロック同期処理を終了する。
なお、時刻補正要求及び時刻補正応答は、例えば、各メッセージの送信開始の時刻が含まれる。各メッセージを受信した通信装置は、送信開始時刻と受信時刻を比較し、スロット同期がとれているか否か、又はリンク遅延時間の算出などを実行する。
マスタ通信装置100−1は、例えば周期的にクロック同期を実行する場合、同期信号の前回送信時から所定時間P3が経過したのち、同期信号を送信し(S15)、フォローアップメッセージを送信する(S16)。
なお、フォローアップメッセージは、例えば、送信されなくてもよい。この場合、フォローアップメッセージに含まれる情報は、例えば、同期信号に含まれてもよいし、他の信号やメッセージを使用して送信されてもよい。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態において、通信システムは、1以上のマスタ通信装置及び1以上のスレーブ通信装置を有する。
<通信システムの構成例>
図3は、通信システム11の構成例を示す図である。通信システム11は、さらに複数の通信装置100−3〜6(以下、通信装置100と呼ぶ場合がある)を設置する。通信装置100−1及び通信装置100−4は、マスタ通信装置である。通信装置100−2及び3は、スレーブ通信装置であって、マスタ通信装置100−1とクロック同期を行う。また、通信装置100−5及び6は、スレーブ通信装置であって、マスタ通信装置100−4とクロック同期を行う。以下、マスタ通信装置及び当該マスタ通信装置とクロック同期を行う1以上のスレーブ通信装置で構成されるグループを、同期グループと呼ぶ場合がある。図3においては、通信装置100−1〜3が同期グループG1を構成し、通信装置100−4〜6が同期グループG2を構成する。通信装置100−1〜6は、例えば、データ変換サーバである。以下、スレーブ通信装置100−2及び3に、固定電話を接続する場合について説明する。
図4は、スレーブ通信装置間のデータ送受信の例を示す図である。スレーブ通信装置100−2,3は、それぞれ接続装置である固定電話200−2,3が接続される。スレーブ通信装置100−2,3と固定電話200−2,3は、それぞれ接続ケーブルC12及びC13を介して接続される。接続ケーブルC12及びC13は、例えば、アナログ電話ケーブルやISDNケーブルである。
固定電話200−2と固定電話200−3が音声通話を行う場合について説明する。例えば、固定電話200−2は、接続ケーブルC12を介してスレーブ通信装置100−2に音声データを引き渡す(S50)。
スレーブ通信装置100−2は、音声データを受信すると(S50)、音声データをパケットに掲載するデータ形式に変換し、当該変換したデータを含むパケットを生成する。そして、スレーブ通信装置100−2は、宛先をスレーブ通信装置100−3とし、生成したパケットをネットワークNW1に送信する(S51)。
ネットワークNW1に送信されたパケットは、宛先であるスレーブ通信装置100−3に到達する(S52)。スレーブ通信装置100−3は、受信したパケットに含まれるデータを抽出し、固定電話200−3で再生可能なデータ形式の音声データに変換(デコード)し、音声データを固定電話200−3に引き渡す(S53)。固定電話200−3は、音声データを受け取ると(S53)、自装置の有する音声出力部で音声データを再生する。
このように、通信システム11では、通信装置同士がデータ通信を行う。なお、図4は、同一同期グループ内のスレーブ通信装置間の通信の例であるが、マスタ通信装置との通信や、他の同期グループのマスタ及びスレーブ通信装置との通信を行ってもよい。また、接続機器は、固定電話以外でもよく、例えば、Fax、パーソナルコンピュータやサーバマシンなどであってもよい。
<通信装置の構成例>
図5は、通信装置100の構成例を表す図である。通信装置100は、ネットワークNW1を介して通信が可能な装置であり、例えば、コンピュータやデータ変換サーバ(ゲートウェイサーバ)である。
通信装置100は、CPU(Central Processing Unit)110、ストレージ120、メモリ130、ネットワーク側インターフェース150、及び接続装置側インターフェース140を有する。
ストレージ120は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置である。ストレージ120は、通信プログラム121、マスタ側クロック制御プログラム122、スレーブ側クロック制御プログラム123、マスタ候補テーブル124、及びスレーブ通信装置テーブル125を記憶する。なお、マスタ候補テーブル124及びスレーブ通信装置テーブル125は、メモリ130に記憶されてもよい。
なお、通信装置100は、マスタ通信装置及びスレーブ通信装置の両方になり得る場合、ストレージ120に記憶するプログラム及びテーブルは、上述した通りである。しかし、通信装置100は、マスタ通信装置にしかなり得ない場合、スレーブ側クロック制御プログラム123及びマスタ候補テーブル124を記憶しなくてもよい。また、通信装置100は、スレーブ通信装置にしかなり得ない場合、マスタ側クロック制御プログラム122及びスレーブ通信装置テーブル125を記憶しなくてもよい。
メモリ130は、ストレージ120に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ130、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
ネットワーク側インターフェース150は、ネットワークNW1と接続するインターフェースである。ネットワーク側インターフェース150は、例えば、ネットワークインターフェースカードなどの、インターネットに接続するポートを有するインターフェース機器である。なお、ネットワーク側インターフェース150は、例えば、通信相手の通信装置100の数や、接続機器の種類(例えば、データ種別、コーデック種別、通信規格種別など)の数などに応じて、複数存在してもよい。また、通信装置100は、クロック同期処理専用のネットワーク側インターフェースを有してもよい。
接続装置側インターフェース140は、接続装置と接続するインターフェースである。接続装置側インターフェース140は、接続装置の種別に応じて存在してもよい。例えば、接続装置が固定電話及びFaxの2つである場合、固定電話用の接続装置側インターフェース140及びFax用の接続装置側インターフェース140など、複数の接続装置側インターフェース140が存在してもよい。また、上述したネットワーク側インターフェース150は、接続装置側インターフェース140と1対1で対応してもよい。この場合、接続装置側インターフェース140とネットワーク側インターフェース150の数は同数となる。また、この場合、ネットワーク側インターフェース150と接続装置側インターフェース140は、例えば、同一基板上に存在してもよい。
CPU110は、ストレージ120に記憶されているプログラムを、メモリ130にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
CPU110は、通信プログラム121を実行することで、通信部を構築し、通信処理を行う。通信処理は、通信相手となる通信装置100との通信を制御する処理を含む。また、通信処理は、接続装置から受け取ったデータを適切な形式に変換し、変換した形式のデータを含むパケットを生成し、送信相手の通信装置100に送信する処理を含む。さらに、通信処理は、通信相手の通信装置100から受信したパケットからデータを抽出し、適切な形式に変換(デコード)し、データを送信先の接続装置に引き渡す処理を含む。
また、CPU110は、通信プログラム121が有するインターフェース変換モジュール1211を実行することで、変換部を構築し、インターフェース変換処理を行う。インターフェース変換処理は、接続装置から受け取ったデータをパケットに掲載するデータ形式に変換する処理、及びネットワークNW1経由で受信したパケットからデータを抽出し、送信先の接続装置が処理可能なデータ形式に変換する処理を含む。
CPU110は、マスタ側クロック制御プログラム122を実行することで、マスタクロック同期部及び停止部を構築し、マスタ側クロック制御処理を行う。マスタ側クロック制御処理は、自装置と同一同期グループに属するスレーブ通信装置100と、クロック同期のシーケンスを実行する処理を含む。また、マスタ側クロック制御処理は、例えば、スレーブ通信装置100からの要求や同期信号に対する応答を受信することで、新たなスレーブ通信装置100が自同期グループに属することを認識したとき、あるいは、自同期グループに属するスレーブ通信装置100が自同期グループの配下ではなくなったとき、自同期グループに属するスレーブ通信装置を管理するスレーブ通信装置テーブル125を更新する処理である。
また、CPU110は、マスタ側クロック制御プログラム122が有するスレーブ通信装置テーブル更新モジュール1221を実行することで、マスタクロック同期部及び停止部を構築し、スレーブ通信装置テーブル更新処理を行う。スレーブ通信装置テーブル更新処理は、自同期グループに属するスレーブ通信装置を管理するスレーブ通信装置テーブル125を更新する処理である。
さらに、CPU110は、マスタ側クロック制御プログラム122が有するマスタ側クロック同期モジュール1222を実行することで、マスタクロック同期部を構築し、マスタ側クロック同期処理を行う。マスタ側クロック同期処理は、自装置と同一同期グループに属する1以上のスレーブ通信装置100と、クロック同期のシーケンスを実行する処理である。
CPU110は、スレーブ側クロック制御プログラム123を実行することで、クロック同期部、監視部及びマスタ切替部を構築し、スレーブ側クロック制御処理を行う。スレーブ側クロック制御処理は、マスタ通信装置100から同期信号を受信し、クロック同期を実行する処理を含む。また、スレーブ側クロック制御処理は、クロック同期はずれを検出したとき、新たなマスタ通信装置をマスタ候補テーブル124から抽出し、マスタ候補テーブル124を更新する処理を含む。
また、CPU110は、スレーブ側クロック制御プログラム123が有するクロック監視モジュール1231を実行することで、クロック同期部、監視部及びマスタ切替部を構築し、クロック監視処理を行う。クロック監視処理は、クロック同期ずれを検出する処理である。クロック同期ずれは、例えば、他の通信装置100との通信遅延の発生や、マスタ通信装置100から同期信号が受信できないことなどを認識することで、検出される。
また、CPU110は、スレーブ側クロック制御プログラム123が有するスレーブ側クロック同期モジュール1232を実行することで、クロック同期部、監視部及びマスタ切替部を構築し、スレーブ側クロック同期処理を行う。スレーブ側クロック同期処理は、マスタ通信装置100と同期処理のシーケンスを実行し、クロック周波数を調整し、クロック同期を行う処理である。
<各種テーブル>
通信装置100が記憶するテーブルについて説明する。
<1.マスタ候補テーブル>
図6は、スレーブ通信装置100−2及び3のマスタ候補テーブル124の例を示す図である。マスタ候補テーブル124は、マスタ通信装置の候補となる通信装置100を登録(管理)するテーブルである。マスタ候補テーブル124の情報要素は、「マスタ通信装置候補」、「IPアドレス」、「マスタ通信装置」、及び「No.」を含む。
「マスタ通信装置候補」は、例えば、マスタ通信装置の候補となる通信装置100の識別子である。識別子は、例えば、通信装置100の名称、MACアドレスなど、通信装置100を一意に識別できるものであればよい。
「IPアドレス」は、例えば、通信装置100のIPアドレスである。ネットワークNW1がインターネットである場合、ネットワークNW1を介してパケットを送受信する場合、IPアドレスが必要となる。パケットは宛先となる通信装置100のIPアドレスが含まれ、ネットワークNW1内に設置されたハブやルーターは、宛先のIPアドレスを有する通信装置100に向けてパケットを送信する。なお、例えば、ネットワークNW1がインターネット以外の通信ネットワークである場合、IPアドレスに代替し、通信装置100同士で通信を可能とする他の情報であってもよい。
「マスタ通信装置」は、例えば、現在のマスタ通信装置、すなわち、現在クロック同期を行っているマスタ通信装置を示す情報である。「○」で示される通信装置100が現在のマスタ通信装置100であり、図6においては、通信装置100−1がマスタ通信装置である。
「No.」は、例えば、マスタ通信装置候補の優先順位を示す。No.1が最優先でマスタ通信装置とすべき通信装置100であり、数値が大きくなるほど優先順位が低くなる。なお、優先順位は、例えば、クロックの精度が良好なほど高くなる。また、自通信装置から距離が遠い程、又はリンク遅延が大きい程、優先順位を低くしてもよい。また、優先順位が最優先となる通信装置100は、自同期グループに属するマスタ通信装置としてもよい。さらに、「No.」は、優先順位ではなく、テーブルに登録された順番であってもよい。
各スレーブ通信装置100は、マスタ候補テーブル124を記憶し、マスタ通信装置100を管理する。スレーブ通信装置100は、例えば、クロックずれやマスタ通信装置100の故障などが発生すると、マスタ候補テーブル124から次のマスタ通信装置の候補となる通信装置を抽出し、クロックの同期を行う。スレーブ通信装置100は、マスタ候補テーブル124に優先順位を記憶する場合、優先順位に従い新たなマスタ通信装置を抽出する。
図7は、スレーブ通信装置100−5及び6のマスタ候補テーブル124の例を示す図である。スレーブ通信装置100−5及び6は、スレーブ通信装置100−2及び3とは異なる同期グループであるため、マスタ通信装置は通信装置100−4となる。
<2.スレーブ通信装置テーブル>
図8は、マスタ通信装置100−1のスレーブ通信装置テーブル125の例を示す図である。スレーブ通信装置テーブル125は、マスタ通信装置が有するテーブルで、自装置とクロック同期を行うスレーブ通信装置を管理する登録(管理)するテーブルである。スレーブ通信装置テーブル125の情報要素は、「スレーブ通信装置」、「IPアドレス」、及び「No.」を含む。
「スレーブ通信装置」は、例えば、自装置にクロック同期を行う通信装置100の識別子である。「IPアドレス」は、例えば、「スレーブ通信装置」に登録されている通信装置100のIPアドレスである。「No.」は、例えば、テーブルに登録された順番である。
マスタ通信装置100は、例えば定期的又は非定期でクロック同期を行うとき、スレーブ通信装置テーブルに記憶する通信装置100にクロック信号を送信する。そして、クロック信号を送信したスレーブ通信装置100からの応答を受信し、クロック同期を行う。マスタ通信装置100は、例えば、クロック信号を送信したスレーブ通信装置100から応答を受信できない場合、スレーブ通信装置テーブル125から当該通信装置100を削除する。また、他の通信装置からの要求に応じて、スレーブ通信装置テーブル125に記憶するスレーブ通信装置を削除したり、新たに登録したりしてもよい。
図9は、マスタ通信装置100−4のスレーブ通信装置テーブル125の例を示す図である。マスタ通信装置100−4は、図9によると、スレーブ通信装置100−5及び6と、クロック同期を行う。
<クロック監視処理>
スレーブ通信装置100は、クロック同期の状態を監視する。スレーブ通信装置100は、自装置のクロック同期がとれていない場合、他のスレーブ通信装置100やマスタ通信装置100との通信に遅延が発生するため、クロックが他のスレーブ通信装置100やマスタ通信装置100と同期がとれている状態である必要がある。そこで、スレーブ通信装置100は、常時クロック同期の状態を監視し、クロック同期はずれを検出すると、新たの他のマスタ通信装置100とクロック同期を行う、クロック監視処理を行う。
図10は、クロック監視処理の処理フローチャートの例を示す図である。スレーブ通信装置100は、クロック監視処理S100を行う。
スレーブ通信装置100は、クロック同期ずれが発声するのを待ち受ける(S100−1のNo)。クロック同期ずれは、例えば、マスタ通信装置100から前回同期信号を受信してから所定期間経過しても新たな同期信号を受信しないこと、または、他のスレーブ通信装置やマスタ通信装置との通信に所定値以上の遅延が発声したこと、などを含む。
スレーブ通信装置100は、クロック同期ずれが発生したことを検出すると(S100−1のYes)、マスタ通信装置候補が存在するか否かを確認する(S100−2)。スレーブ通信装置100は、マスタ候補テーブル124を参照し、現在のマスタ通信装置100以外の通信装置が存在するか否かを確認する。
スレーブ通信装置100は、マスタ通信装置候補が存在する場合(S100−2のYes)、マスタ切替処理を行い(S300)、再度クロック同期ずれを監視する(S100−1)。
マスタ切替処理S300は、マスタ通信装置100を現在の通信装置から他の通信装置に切り替え、クロック同期処理を行う、又はクロック同期処理が実行されるのを待ち受ける処理である。また、マスタ切替処理S300は、前回のマスタ通信装置100に、自装置が同期グループから離脱したことを通知する処理を含んでもよい。さらに、マスタ切替処理S300は、新たなマスタ通信装置100に、自装置が同期グループに参加したことを通知したり、同期信号を送信する要求メッセージを送信する処理を含んでもよい。
一方、スレーブ通信装置100は、マスタ通信装置候補が存在しない場合(S100−2のNo)、クロックを自走に切り替え(S100−3)、現在のマスタ通信装置は存在しないこと示すよう、マスタ候補テーブル124を更新する。
そして、スレーブ通信装置100は、マスタ通信装置候補の少なくとも1以上の通信装置と通信が回復する、又はマスタ通信装置候補の少なくとも1以上の通信装置のクロック精度が所定値以上に回復することを待ち受ける(S100−4のNo)。スレーブ通信装置100は、処理S100−4で2つの事象を待ち受けるのは、クロック同期はずれの原因がマスタ通信装置との通信断により発生したのか、マスタ通信装置のクロック精度の低下により発生したのかによって、マスタ通信装置の復旧契機となる事象が異なるためである。
そして、スレーブ通信装置100は、マスタ通信装置候補の少なくとも1以上の通信装置と通信が回復する、又はマスタ通信装置候補の少なくとも1以上の通信装置のクロック精度が所定値以上に回復することを検出すると(S100−4のYes)、復旧した通信装置をあらたなマスタ通信装置とするマスタ切替処理S300を行い、再度クロック同期ずれを監視する(S100−1)。
<クロック同期ずれ発生時のクロック同期シーケンス>
図11は、スレーブ通信装置100−2でクロック同期ずれが発生した場合のクロック同期シーケンスの例を示す図である。なお、各通信装置100の有するテーブルは、上述した図6から図9に示す状態であるものとする。また、図12は、クロック同期シーケンス完了後のテーブルの状態の例を示す図である。
通信装置100−2のマスタ通信装置である通信装置100−1は、通信装置100−2にSynCを送信する(S501)。しかし、例えば通信状態の不良により、SynCS501は、通信装置100−2に到達しないものとする。
通信装置100−2は、クロック監視処理S100において、マスタ通信装置100−1とのクロック同期はずれを検出する。この場合、通信装置100−2は、例えば、マスタ通信装置100−1から前回同期信号を受信してから、所定時間経過しても次の同期信号を受信できないことで、クロック同期外れを検出する。そして、スレーブ通信装置100−2は、クロック監視処理S100のマスタ切替処理S300を行う。
通信装置100−2は、マスタ切替処理S300において、次のマスタ通信装置の候補を抽出する。通信装置100−2は、図6に示すマスタ候補テーブル124より、No.2に記憶する通信装置100−4をマスタ通信装置として抽出する。そして、通信装置100−2は、マスタ通信装置が通信装置100−4であることを示すよう、マスタ候補テーブル124を図12(A)の状態に更新する。
通信装置100−2は、マスタ切替処理S300において、新たなマスタ通信装置100−4に、同期信号の送信を要求する同期信号送信要求(Request)を送信する(S502)。
通信装置100−4は、同期信号送信要求S502を受信すると、自同期グループ配下に新たなスレーブ通信装置100−2が参加したことを認識し、自装置のスレーブ通信装置テーブル125に、スレーブ通信装置100−2を追加し、スレーブ通信装置テーブル125を図12(B)の状態に更新する。
通信装置100−4は、クロック同期を周期的に実行するタイミング又は同期信号送信要求S502の受信に応答し、同期信号を通信装置100−2に送信する(S503)。
通信装置100−4が送信した同期信号S502は、通信装置100−2に到達する。通信装置100−2は、同期信号S502を受信すると、新たなマスタ通信装置100−4からの同期信号であることを認識する。そして、通信装置100−2は、マスタ通信装置100−4からのフォローアップメッセージを受信し(S504)、通信装置100−4とクロック同期を行う。
そして、通信装置100−4は、クロック周波数の調整が完了(クロック同期が完了したこと)すると、時刻補正要求をマスタ通信装置100−4に送信する(S505)。
マスタ通信装置100−4は、時刻補正要求S505を受信すると、時刻補正応答をスレーブ通信装置100−2に送信し(S506)、一連のクロック同期処理を終了する。
一方、同期信号S501を送信した通信装置100−1は、所定時間内に通信装置100−2から時刻補正要求が返信されない場合、通信装置100−1は自同期グループ配下から離脱したと認識し、自装置のスレーブ通信装置テーブル125から通信装置100−2を削除し、スレーブ通信装置テーブル125を図12(C)の状態に更新する。
これにより、通信装置100−2は、クロック同期ずれが発生しても新たなマスタ通信装置100−4とクロック同期を行うことができ、通信遅延の発生が抑制できる。
なお、スレーブ通信装置100−2は、マスタ切替処理S300において同期信号送信要求を送信しない場合がある。この場合、マスタ通信装置100−4は、例えば、自同期グループ配下のスレーブ通信装置以外の通信装置にも同期信号を送信するよう、同期信号をマルチキャストで送信する。これにより、通信装置100−2は、通信装置100−4から送信された同期信号を受信し、新たなマスタ通信装置100−4とクロック同期を行うことができる。さらに、この場合、通信装置100−4は、例えば、通信装置100−2から送信された時刻補正要求を受信することで、自同期グループに通信装置100−2が参加したことを認識し、スレーブ通信装置テーブル125を更新する。
また、スレーブ通信装置100−3は、マスタ通信装置100−1とクロック同期をしている状態であるが、例えば、通信装置100−1が故障した場合など、通信装置100−1とクロック同期がはずれることが予想される。すなわち、通信装置100−1が故障等により完全に通信できなくなってしまった場合、通信装置100−3は、通信装置100−2と同様に、マスタ通信装置を通信装置100−4に切り替える。これにより、通信装置100−2と通信装置100−3は同じマスタ通信装置100−4とクロック同期を行うため、通信装置100−2と通信装置100−3との間でクロック同期ができている状態となる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態において、スレーブ通信装置100は、スレーブ通信装置間の通信において遅延が発生したことを検出し、クロック同期ずれが発生したことを認識する。そして、マスタ通信装置を切り替え、元のマスタ通信装置からの同期信号を破棄する。
<クロック同期ずれ発生時のクロック同期シーケンス>
図13は、スレーブ通信装置100−2でクロック同期ずれが発生した場合のクロック同期シーケンスの例を示す図である。
通信装置100−2は、例えば、スレーブ通信装置100−3との通信において、遅延が発生したとき、クロック同期ずれを検出する。そして、通信装置100−2は、クロック監視処理S100のマスタ切替処理S300を行う。
以下、通信装置100−2が同期信号送信要求を送信してから(S601)、通信装置100−4が時刻補正応答を送信するまで(S605)の処理は、図11における処理S502から処理S506と同様である。
通信装置100−2は、新たなマスタ通信装置100−4とクロック同期が完了した後、元のマスタ通信装置である通信装置100−1から同期信号を受信する(S606)。しかし、通信装置100−2のマスタ通信装置は通信装置100−4であるため、通信装置100−2は、マスタ通信装置ではない通信装置100−1からの同期信号S606を破棄する。
なお、図13のシーケンスにおいて、通信装置100−2は、新たなマスタ通信装置100−4とクロック同期が完了した後、元のマスタ通信装置である通信装置100−1から同期信号を受信しているが、当該同期信号の受信タイミングは、クロック同期の実行前や実行中であってもよい。すなわち、通信装置100−2は、マスタ候補テーブル124においてマスタ通信装置として登録されている通信装置100−4からの同期信号に対してのみクロック同期処理を行う。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態において、スレーブ通信装置100−2は、マスタ通信装置を切り替えにおいて、元のマスタ通信装置100−1に対して、同期グループから離脱したことを通知する。元のマスタ通信装置は、スレーブ通信装置が同期グループから離脱したことを認識すると、スレーブ通信装置テーブル125を更新する。
<クロック同期ずれ発生時のクロック同期シーケンス>
図14は、スレーブ通信装置100−2でクロック同期ずれが発生した場合のクロック同期シーケンスの例を示す図である。
通信装置100−2は、クロック同期ずれを検出したとき、クロック監視処理S100のマスタ切替処理S300を行う。そして、通信装置100−2は、マスタ切替処理S300において、元のマスタ通信装置100−1に、同期グループから離脱したことを通知するスレーブ解除通知を送信する(S701)。
通信装置100−1は、スレーブ解除通知S701を受信すると、自装置のスレーブ通信装置テーブル125から通信装置100−2を削除し、スレーブ通信装置テーブル125を更新する。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態において、マスタ通信装置100−1は、スレーブ通信装置の同期グループからの離脱を検出すると、他のスレーブ通信装置も同期グループから削除する。これにより、マスタ通信装置は、同期グループから離脱した通信装置以外のスレーブ通信装置に対しても、同期信号を送信しなくなり、他のスレーブ通信装置もクロック同期はずれを検出する。そして、他のスレーブ通信装置も、最初に同期グループから離脱したスレーブ通信装置と同様に、次のマスタ通信装置に切り替えを行うことで、全てのスレーブ通信装置が同じマスタ通信装置にクロック同期することとなり、スレーブ通信装置間での通信遅延を抑制することができる。
<クロック同期ずれ発生時のクロック同期シーケンス>
図15は、スレーブ通信装置100−2でクロック同期ずれが発生した場合のクロック同期シーケンスの例を示す図である。
マスタ通信装置100−1は、自同期グループ配下の通信装置100−2及び3に対して、同期信号を送信する(S801、S802)。同期信号は、それぞれ異なるタイミングで送信されてもよいし、マルチキャスト通信で同時に送信されてもよい。
通信装置100−2は、例えば通信断により、同期信号を受信できない。一方、通信装置100−3は、同期信号S802を受信し、応答として時刻補正要求を送信する(S803)。
マスタ通信装置100−1は、例えば、同期信号S801を送信してから所定時間P10が経過しても、通信装置100−2から応答がないことを検出すると、クロック同期ずれを検出し、通信装置100−2をスレーブ通信装置テーブル125から削除する。
さらに、マスタ通信装置100−1は、通信装置100−2以外のスレーブ通信装置である通信装置100−3も、スレーブ通信装置テーブル125から削除する。
すなわち、通信装置100−1は、以降の同期信号の送信を停止する。通信装置100−1は、スレーブ通信装置テーブル125に新たに通信装置が登録されるまで、同期信号を送信しない。これにより、スレーブ通信装置100−1の同期グループ配下であったスレーブ通信装置100−2、3は、新たなマスタ通信装置100−4に対してクロック同期を行うこととなり、スレーブ通信装置100−2とスレーブ通信装置100−3との間でのクロック同期を行うことができる。
以上の実施の形態を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
マスタ通信装置から同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づき、自装置のクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を行うクロック同期処理と、
前記クロック同期の状態を監視する監視処理と、
前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したとき、前記マスタ通信装置を、現在クロック同期を行っている第1マスタ通信装置から、前記第1マスタ通信装置以外の第2マスタ通信装置に切り替えるマスタ切替処理を、
通信装置が有するコンピュータに実行させるクロック同期プログラム。
(付記2)
前記通信装置は、前記クロック同期を行う候補となる候補マスタ通信装置に関する情報を記憶部に記憶し、
前記第2マスタ通信装置は、前記記憶部に記憶された前記候補マスタ通信装置から抽出する
付記1記載のクロック同期プログラム。
(付記3)
前記第2マスタ通信装置は、前記第1マスタ通信装置の次の優先順位の前記候補マスタ通信装置である
付記2記載のクロック同期プログラム。
(付記4)
前記優先順位は、前記候補マスタ通信装置のクロック精度の応じた順位である
付記3記載のクロック同期プログラム。
(付記5)
前記クロック同期の状態の劣化は、前記第1マスタ通信装置が送信する同期信号を所定時間以上受信できないことで検出する
付記1記載のクロック同期プログラム。
(付記6)
前記クロック同期の状態の劣化は、他の通信装置との通信に遅延が発生したことで検出する
付記1記載のクロック同期プログラム。
(付記7)
前記マスタ切替処理は、さらに、前記第2マスタ通信装置に、同期信号の送信を要求する
付記1記載のクロック同期プログラム。
(付記8)
前記マスタ切替処理は、さらに、前記第1マスタ通信装置に、前記クロック同期の状態が劣化したことを通知する
付記1記載のクロック同期プログラム。
(付記9)
マスタ通信装置から同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づき、自装置のクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を行うクロック同期部と、
前記クロック同期の状態を監視する監視部と、
前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したとき、マスタ通信装置を、現在クロック同期を行っている第1マスタ通信装置から、第1マスタ通信装置以外の第2マスタ通信装置に切り替えるマスタ切替部と、
を有する通信装置。
(付記10)
マスタ通信装置から同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づき、自装置のクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を行い、
前記クロック同期の状態を監視する監視し、
前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したとき、マスタ通信装置を、現在クロック同期を行っている第1マスタ通信装置から、第1マスタ通信装置以外の第2マスタ通信装置に切り替える、
通信装置におけるクロック同期方法。
(付記11)
同期信号を複数のスレーブ通信装置に送信し、前記複数のスレーブ通信装置に、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づいてクロック周波数を制御させ、自装置とクロック同期を実行させるマスタクロック同期処理と、
前記複数のスレーブ通信装置の1つである第1スレーブ通信装置との前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化した場合、前記複数のスレーブ通信装置全てに対して前記同期信号の送信を停止する停止処理を、
通信装置の有するコンピュータに実行させるクロック同期プログラム。
(付記12)
同期信号を送信するマスタ通信装置と、
前記同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づいてクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を実行するスレーブ通信装置とを、
有する通信システムであって、
第1及び第2のスレーブ通信装置は、第1のマスタ通信装置とクロック同期を行い、
前記第1及び第2のスレーブ通信装置は、前記クロック同期の状態を監視し、
前記第1及び第2のスレーブ通信装置それぞれは、前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したことを検出すると、マスタ通信装置を前記第1のマスタ通信装置以外の第2のマスタ通信装置に切り替え、前記第2のマスタ通信装置とクロック同期を行う、
通信システム。
(付記13)
前記第1のマスタ通信装置は、前記第1のスレーブ通信装置がマスタ通信装置を前記第2のマスタ通信装置に切り替えたことを検出した場合、前記第1のスレーブ通信装置及び前記第2のスレーブ通信装置への前記同期信号の送信を停止する
付記12記載の通信システム。
(付記14)
同期信号を送信するマスタ通信装置と、
前記同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づいてクロック周波数を制御し、前記マスタ装置とクロック同期を実行するスレーブ通信装置とを、
有する通信システムであって、
第1及び第2のスレーブ通信装置は、第1のマスタ通信装置とクロック同期を行い、
前記第1及び第2のスレーブ通信装置は、前記クロック同期の状態を監視し、
前記第1のスレーブ通信装置は、前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化した場合、マスタ通信装置を第1のマスタ通信装置以外の第2のマスタ通信装置に切り替え、前記第2のマスタ通信装置とクロック同期を行い、
前記第1のマスタ通信装置は、前記第1のスレーブ通信装置との前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化した場合、前記第1のスレーブ通信装置及び前記第2のスレーブ通信装置への同期信号の送信を停止し、
前記第2の通信装置は、前記第1のマスタ通信装置からの同期信号が所定時間以上受信できないことを検出すると、マスタ通信装置を第1のマスタ通信装置以外の第2のマスタ通信装置に切り替え、前記第2のマスタ通信装置とクロック同期を行う
通信システム。
10 :通信システム
11 :通信システム
100 :通信装置
100−1 :マスタ通信装置
100−2 :スレーブ通信装置
100−3 :スレーブ通信装置
100−4 :マスタ通信装置
100−5 :スレーブ通信装置
100−6 :スレーブ通信装置
110 :CPU
120 :ストレージ
121 :通信プログラム
122 :マスタ側クロック制御プログラム
123 :スレーブ側クロック制御プログラム
124 :マスタ候補テーブル
125 :スレーブ通信装置テーブル
1211 :インターフェース変換モジュール
1221 :スレーブ通信装置テーブル更新モジュール
1222 :マスタ側クロック同期モジュール
1231 :クロック監視モジュール
1232 :スレーブ側クロック同期モジュール
130 :メモリ
140 :接続装置側インターフェース
150 :ネットワーク側インターフェース
200−2 :固定電話
200−3 :固定電話

Claims (13)

  1. マスタ通信装置から同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づき、自装置のクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を行うクロック同期処理と、
    前記クロック同期の状態を監視する監視処理と、
    前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したとき、前記マスタ通信装置を、現在クロック同期を行っている第1マスタ通信装置から、前記第1マスタ通信装置以外の第2マスタ通信装置に切り替えるマスタ切替処理を、
    通信装置が有するコンピュータに実行させるクロック同期プログラム。
  2. 前記通信装置は、前記クロック同期を行う候補となる候補マスタ通信装置に関する情報を記憶部に記憶し、
    前記第2マスタ通信装置は、前記記憶部に記憶された前記候補マスタ通信装置から抽出する
    請求項1記載のクロック同期プログラム。
  3. 前記第2マスタ通信装置は、前記第1マスタ通信装置の次の優先順位の前記候補マスタ通信装置である
    請求項2記載のクロック同期プログラム。
  4. 前記優先順位は、前記候補マスタ通信装置のクロック精度の応じた順位である
    請求項3記載のクロック同期プログラム。
  5. 前記クロック同期の状態の劣化は、前記第1マスタ通信装置が送信する同期信号を所定時間以上受信できないことで検出する
    請求項1記載のクロック同期プログラム。
  6. 前記クロック同期の状態の劣化は、他の通信装置との通信に遅延が発生したことで検出する
    請求項1記載のクロック同期プログラム。
  7. 前記マスタ切替処理は、さらに、前記第2マスタ通信装置に、同期信号の送信を要求する
    請求項1記載のクロック同期プログラム。
  8. 前記マスタ切替処理は、さらに、前記第1マスタ通信装置に、前記クロック同期の状態が劣化したことを通知する
    請求項1記載のクロック同期プログラム。
  9. マスタ通信装置から同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づき、自装置のクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を行うクロック同期部と、
    前記クロック同期の状態を監視する監視部と、
    前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したとき、前記マスタ通信装置を、現在クロック同期を行っている第1マスタ通信装置から、前記第1マスタ通信装置以外の第2マスタ通信装置に切り替えるマスタ切替部と、
    を有する通信装置。
  10. マスタ通信装置から同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づき、自装置のクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を行い、
    前記クロック同期の状態を監視する監視し、
    前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したとき、前記マスタ通信装置を、現在クロック同期を行っている第1マスタ通信装置から、前記第1マスタ通信装置以外の第2マスタ通信装置に切り替える、
    通信装置におけるクロック同期方法。
  11. 同期信号を複数のスレーブ通信装置に送信し、前記複数のスレーブ通信装置に、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づいてクロック周波数を制御させ、自装置とクロック同期を実行させるマスタクロック同期処理と、
    前記複数のスレーブ通信装置の1つである第1スレーブ通信装置との前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化した場合、前記複数のスレーブ通信装置全てに対して前記同期信号の送信を停止する停止処理を、
    通信装置の有するコンピュータに実行させるクロック同期プログラム。
  12. 同期信号を送信するマスタ通信装置と、
    前記同期信号を受信し、前記同期信号の送信開始時刻と前記同期信号の受信時刻との差異に基づいてクロック周波数を制御し、前記マスタ通信装置とクロック同期を実行するスレーブ通信装置とを、
    有する通信システムであって、
    第1及び第2のスレーブ通信装置は、第1のマスタ通信装置とクロック同期を行い、
    前記第1及び第2のスレーブ通信装置は、前記クロック同期の状態を監視し、
    前記第1及び第2のスレーブ通信装置それぞれは、前記クロック同期の状態が所定値以上に劣化したことを検出すると、マスタ通信装置を前記第1のマスタ通信装置以外の第2のマスタ通信装置に切り替え、前記第2のマスタ通信装置とクロック同期を行う、
    通信システム。
  13. 前記第1のマスタ通信装置は、前記第1のスレーブ通信装置がマスタ通信装置を前記第2のマスタ通信装置に切り替えたことを検出した場合、前記第1のスレーブ通信装置及び前記第2のスレーブ通信装置への前記同期信号の送信を停止する
    請求項12記載の通信システム。
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