JP2020187391A - 美容器、及び美容器の管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡単な構成で使用を制限し得る美容器、及び美容器の管理システムを提供する。【解決手段】美容器10は、給電されることによって動作して人体に対して施術する第1施術器12及び第2施術器13と、第1施術器及び第2施術器を載置する載置台11とを備える。載置台は、第1施術器及び第2施術器へ給電する載置台側給電部31、使用者からの支払い状況を管理するデータサーバと情報のやり取りをする通信部32、及びデータサーバから取得した支払い状況に基づいて載置台側給電部から第1施術器及び第2施術器に対して給電する給電状態、又は給電を停止する給電停止状態に切り替える載置台側制御部30を有する。【選択図】図4
Description
本発明は、美容器、及び美容器の管理システムに関するものである。
特許文献1に開示された医療機器は、治療モジュールを制御して医学的治療を施し、治療計画への患者のコンプライアンスを反映するコンプライアンス情報を収集し、1つ又は複数の記憶装置からの装置識別子にアクセスし、収集されたコンプライアンス情報をアクセスされた装置識別子と共にサーバシステムに送信するように構成された1つ又は複数の処理装置を含む。サーバシステムは、コンプライアンス情報及び装置識別子を受信し、装置識別子に基づいて患者識別子を決定し、決定された患者識別子に関連付けられたコンプライアンス情報を記憶し、照会に応答してコンプライアンス情報にアクセスできるように構成されている。また、この医療機器は使用不可又は無効の状態で流通業者又は維持に提供され、サーバからの情報に基づいてイネーブル装置が医療機器の有効化を実行する。
しかし、特許文献1は、医療機器の有効化のためにわざわざイネーブル装置を設ける構成であるため、サーバ、医療機器、及びイネーブル装置の間でのやりとりが複雑になるおそれがある。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、より簡単な構成で使用を制限し得る美容器、及び美容器の管理システムを提供することを解決すべき課題としている。
第1発明の美容器は、
給電されることによって動作して人体に対して施術する施術器と、
前記施術器を載置する載置台と、を備える美容器であって、
前記載置台は、前記施術器へ給電する給電部、使用者からの支払い状況を管理するデータサーバと情報のやり取りをする通信部、及び前記データサーバから取得した前記支払い状況に基づいて前記給電部から前記施術器に対して給電する給電状態又は給電を停止する給電停止状態に切り替える制御部を有していることを特徴とする。
給電されることによって動作して人体に対して施術する施術器と、
前記施術器を載置する載置台と、を備える美容器であって、
前記載置台は、前記施術器へ給電する給電部、使用者からの支払い状況を管理するデータサーバと情報のやり取りをする通信部、及び前記データサーバから取得した前記支払い状況に基づいて前記給電部から前記施術器に対して給電する給電状態又は給電を停止する給電停止状態に切り替える制御部を有していることを特徴とする。
第1発明の美容器は、使用者からの支払い状況に基づいて施術器に対して給電状態又は給電停止状態にきりかえることができる。これによって、この美容器は施術器の動作を制御することができる。つまり、この美容器は、データサーバと美容器の制御部とが直接的にやり取りするのみで使用を制限することができる。
第2発明の美容器の管理システムは、
第1発明の美容器と、
前記通信部と通信し、前記通信部から前記施術器の使用状況を示す使用情報を取得する前記データサーバと、
前記データサーバが取得した前記使用情報に基づいて、前記施術器が人体に対して施術する際に利用される消耗品の消耗量を演算して算出する演算部と、
前記演算部が算出した前記消耗量を報知する報知部と、
を備えることを特徴とする。
第1発明の美容器と、
前記通信部と通信し、前記通信部から前記施術器の使用状況を示す使用情報を取得する前記データサーバと、
前記データサーバが取得した前記使用情報に基づいて、前記施術器が人体に対して施術する際に利用される消耗品の消耗量を演算して算出する演算部と、
前記演算部が算出した前記消耗量を報知する報知部と、
を備えることを特徴とする。
第2発明の美容器の管理システムは、第1発明の美容器と同様の効果を得られるだけでなく、美容器の使用情報に基づいて、施術器が人体に対して施術する際に利用される消耗品の消費量を演算部が算出し、報知部によって報知することができる。このため、この美容器の管理システムは、例えば美容器を使用者に供給する供給者(以下、美容器の供給者ともいう)が報知部を確認することによって、美容器の使用者(以下、単に使用者ともいう)における消耗品の在庫状況を把握することができ、これにより、美容器の供給者は使用者に対してタイミングよく消耗品を補充する機会を得ることができる。
第3発明の美容器は、
人体に対して施術する施術器と、
使用者からの支払い状況を管理するデータサーバと情報のやり取りをする通信部と、
前記データサーバから取得した前記支払い状況に基づいて前記施術器の使用を禁止する使用禁止状態、又は使用を可能にする使用可能状態にする使用状態切替部と、
を備えていることを特徴とする。
人体に対して施術する施術器と、
使用者からの支払い状況を管理するデータサーバと情報のやり取りをする通信部と、
前記データサーバから取得した前記支払い状況に基づいて前記施術器の使用を禁止する使用禁止状態、又は使用を可能にする使用可能状態にする使用状態切替部と、
を備えていることを特徴とする。
第3発明の美容器は、使用者からの支払い状況に基づいて使用状態切替部を使用禁止状態又は使用可能状態にすることによって施術器の使用を禁止したり可能にしたりすることができる。つまり、この美容器は、データサーバと美容器とが直接的にやり取りするのみで使用を禁止したり許可したりすることができる。
したがって、第1発明、第3発明の美容器、及び第2発明の美容器の管理システムは、より簡単な構成で使用を制限することができる。
第1発明の美容器の施術器は、給電されることによって蓄電する蓄電部を有し、蓄電された蓄電部からの放電によって動作し得る。この場合、第1発明の美容器は給電が停止した後、蓄電部が蓄電した範囲において施術器を使用することができる。このため、この美容器は蓄電部が蓄電した範囲において使用することができる間に使用者が施術器への給電を再開するように支払い等の手続きをすることができる。このため、この美容器は支払い等の手続きが遅れても施術器の使用が禁止になることを避けることができる。
次に、本発明の美容器、及び美容器の管理システムを具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の美容器の管理システムは、美容器の使用を希望する使用者が美容器の供給者から美容器を借り、使用者が美容器の供給者に対して毎月の使用料を支払うことによって使用者が美容器の使用を可能とされ、データサーバによって美容器の供給者が使用者からの毎月の使用料の支払い状況を把握し、毎月の使用料の支払い状況に応じて美容器の使用を禁止したり許可したりすることができる。
実施例1の美容器の管理システムは、美容器の使用を希望する使用者が美容器の供給者から美容器を借り、使用者が美容器の供給者に対して毎月の使用料を支払うことによって使用者が美容器の使用を可能とされ、データサーバによって美容器の供給者が使用者からの毎月の使用料の支払い状況を把握し、毎月の使用料の支払い状況に応じて美容器の使用を禁止したり許可したりすることができる。
実施例1の美容器の管理システム100は、図1に示すように、データサーバ20、演算部21、報知部22、美容器10を備えている。
〔データサーバの説明〕
データサーバ20は、例えば、クラウド上の仮想サーバ等を用いることができる。データサーバ20は美容器10を借りている使用者から美容器10の使用料の支払いがされたか否かを把握して記憶し得る構成とされている。つまり、データサーバ20は使用者からの支払い状況を管理する。また、データサーバ20は美容器10が有する後述する通信部32と通信し、後述する第1施術器12及び第2施術器13の使用状況を示す使用情報を取得し、且つ通信部32に対して使用者からの最新の支払い状況を送信し得る構成とされている。ここで使用情報には第1施術器12及び第2施術器13のそれぞれの使用時間等が含まれる。データサーバ20と通信部32との通信はインターネット等のネットワークやLTE回線等の通信回線を介して行うことができる。また、データサーバ20は通信部32に対して、FOTA(Firmware Over the Air)を実行することができる。これにより、人の手を介さずに自動で通信部32に記憶されたファームウェアを更新させることができる。
データサーバ20は、例えば、クラウド上の仮想サーバ等を用いることができる。データサーバ20は美容器10を借りている使用者から美容器10の使用料の支払いがされたか否かを把握して記憶し得る構成とされている。つまり、データサーバ20は使用者からの支払い状況を管理する。また、データサーバ20は美容器10が有する後述する通信部32と通信し、後述する第1施術器12及び第2施術器13の使用状況を示す使用情報を取得し、且つ通信部32に対して使用者からの最新の支払い状況を送信し得る構成とされている。ここで使用情報には第1施術器12及び第2施術器13のそれぞれの使用時間等が含まれる。データサーバ20と通信部32との通信はインターネット等のネットワークやLTE回線等の通信回線を介して行うことができる。また、データサーバ20は通信部32に対して、FOTA(Firmware Over the Air)を実行することができる。これにより、人の手を介さずに自動で通信部32に記憶されたファームウェアを更新させることができる。
〔演算部の説明〕
演算部21は、例えば、クラウド上の仮想サーバ等を用いることができる。演算部21は、データサーバ20が美容器10の通信部32から受信して取得した第1施術器12及び第2施術器13の使用状況を示す使用情報を取得し得る構成とされている。データサーバ20と演算部21との通信はインターネット等のネットワークやLTE回線等の通信回線を介して行うことができる。演算部21には、第1施術器12及び第2施術器13が人体に対して施術する際に利用される消耗品(例えば、美容液やコットン等)の単位時間当たりの消耗量のデータ(以下、消耗量のデータともいう)が記憶されている。演算部21は、データサーバ20から取得した使用状況(第1施術器12及び第2施術器13の使用時間)と、消耗量のデータとを乗じることによって、使用者が消耗した消耗品の消耗量を算出することができる。つまり、演算部21は、データサーバ20が取得した使用情報に基づいて、第1施術器12及び第2施術器13が人体に対して施術する際に利用される消耗品の消耗量を演算して算出する。
演算部21は、例えば、クラウド上の仮想サーバ等を用いることができる。演算部21は、データサーバ20が美容器10の通信部32から受信して取得した第1施術器12及び第2施術器13の使用状況を示す使用情報を取得し得る構成とされている。データサーバ20と演算部21との通信はインターネット等のネットワークやLTE回線等の通信回線を介して行うことができる。演算部21には、第1施術器12及び第2施術器13が人体に対して施術する際に利用される消耗品(例えば、美容液やコットン等)の単位時間当たりの消耗量のデータ(以下、消耗量のデータともいう)が記憶されている。演算部21は、データサーバ20から取得した使用状況(第1施術器12及び第2施術器13の使用時間)と、消耗量のデータとを乗じることによって、使用者が消耗した消耗品の消耗量を算出することができる。つまり、演算部21は、データサーバ20が取得した使用情報に基づいて、第1施術器12及び第2施術器13が人体に対して施術する際に利用される消耗品の消耗量を演算して算出する。
〔報知部の説明〕
報知部22は、例えばタブレット端末、スマートフォン、ノートPC、又はデスクトップ型のコンピュータ等として構成される。報知部22と演算部21とはインターネット等のネットワークやLTE回線等の通信回線を介して通信を行うことができる。報知部22は演算部21が算出した消耗量を受信すると、自身が有するディスプレイ22Aに消耗量を表示して報知することができる。報知部22は美容器10の供給者や使用者等が有する。
報知部22は、例えばタブレット端末、スマートフォン、ノートPC、又はデスクトップ型のコンピュータ等として構成される。報知部22と演算部21とはインターネット等のネットワークやLTE回線等の通信回線を介して通信を行うことができる。報知部22は演算部21が算出した消耗量を受信すると、自身が有するディスプレイ22Aに消耗量を表示して報知することができる。報知部22は美容器10の供給者や使用者等が有する。
〔美容器の説明〕
美容器10は、図2に示すように、載置台11、第1施術器12、及び第2施術器13を備えている。
美容器10は、図2に示すように、載置台11、第1施術器12、及び第2施術器13を備えている。
〔載置台の構成〕
載置台11は、図2、3、4に示すように、キャビネット11A、制御部である載置台側制御部30、給電部である載置台側給電部31、及び通信部32を有している。キャビネット11Aは、図2に示すように、上側キャビネット11C、及び下側キャビネット11Dを有している。上側キャビネット11Cは上方(載置台11における上下は、図2における矢印A1、A2のそれぞれが指し示す側である)からの平面視において、4隅が弧状に形成された略四角形状をなしている。また、上側キャビネット11Cには、図2、3に示すように、第1凹部11E、第2凹部11F、及び第3凹部11Gが下方に窪んで形成されている。第1凹部11Eには第1施術器12を載置することができる。第2凹部11Fには第2施術器13の本体部13Aを載置することができる。第3凹部11Gには後述するアース部13Bを載置することができる。つまり、載置台11は第1施術器12及び第2施術器13を載置する。下側キャビネット11Dは、上方から見た平面視において、4隅が弧状に形成された略四角形状をなし、上側が開口された箱状をなしている。下側キャビネット11Dの側面には後述する載置台側制御部30、通信部、及び載置台側給電部31等の動作をオン・オフさせる電源スイッチ33が配置されている。電源スイッチ33は、図4に示すように、載置台側制御部30に電気的に接続されている。
載置台11は、図2、3、4に示すように、キャビネット11A、制御部である載置台側制御部30、給電部である載置台側給電部31、及び通信部32を有している。キャビネット11Aは、図2に示すように、上側キャビネット11C、及び下側キャビネット11Dを有している。上側キャビネット11Cは上方(載置台11における上下は、図2における矢印A1、A2のそれぞれが指し示す側である)からの平面視において、4隅が弧状に形成された略四角形状をなしている。また、上側キャビネット11Cには、図2、3に示すように、第1凹部11E、第2凹部11F、及び第3凹部11Gが下方に窪んで形成されている。第1凹部11Eには第1施術器12を載置することができる。第2凹部11Fには第2施術器13の本体部13Aを載置することができる。第3凹部11Gには後述するアース部13Bを載置することができる。つまり、載置台11は第1施術器12及び第2施術器13を載置する。下側キャビネット11Dは、上方から見た平面視において、4隅が弧状に形成された略四角形状をなし、上側が開口された箱状をなしている。下側キャビネット11Dの側面には後述する載置台側制御部30、通信部、及び載置台側給電部31等の動作をオン・オフさせる電源スイッチ33が配置されている。電源スイッチ33は、図4に示すように、載置台側制御部30に電気的に接続されている。
載置台側制御部30は、図4に示すように、電気基板S1に実装されたマイクロコンピュータや様々な電子部品によって電気回路が形成された構成をなしており、下側キャビネット11Dに収納されている(図示せず。)。載置台側制御部30は商用電源Pから電力が供給され、この電力に基づいて動作する。載置台側制御部30は、後述する通信部32がデータサーバ20から取得した使用者からの最新の支払い状況に基づいて、載置台側給電部31から第1施術器12及び第2施術器13に対して給電する給電状態又は給電を停止する給電停止状態に切り替えることができる。
載置台側制御部30には、後述する第1施術器12の振動板部12Mを超音波振動させる動作(以下、振動動作ともいう)又は振動板部12Mの加温又は冷却する動作(加温冷却動作ともいう)の開始からの経過時間を計測して、一定時間(例えば15分)経過すると、これらの動作を停止させるタイマ部30Aが設けられている。これにより、載置台側給電部31が長時間作動することを抑制して、電力を無駄に消費することを防止することができる。
載置台側給電部31は第1施術器12及び第2施術器13へ給電することができる。載置台側給電部31は載置台側制御部30が形成された電気基板S1に実装された様々な電子部品によって構成されている。載置台側給電部31には第1施術器12のケーブル12Dが電気的に接続されている。載置台側給電部31には一対の送電接点34が電気的に接続されている。一対の送電接点34は、図3に示すように、第2施術器13の本体部13Aを第2凹部11Fに載置した際における、本体部13Aの後述する一対の受電接点13S(図13参照)の位置に対応する第2凹部11Fに配置されている。第2凹部11Fにおける一対の送電接点34の近傍には検知部35が突出して設けられている。検知部35は本体部13Aを第2凹部11Fに載置すると本体部13Aの自重によって載置台11内に押し込まれ、これに伴い一対の送電接点34が載置台11から突出した状態にされ、送電接点34と受電接点13Sとが接触し、電気的に導通した状態にされる。これにより、載置台側給電部31は第2施術器13の後述する蓄電部13Kに給電することができる。本体部13Aを第2凹部11Fに載置されていない状態にすると、検知部35が第2凹部11Fの底から突出した状態になり、これに伴い一対の送電接点34が載置台11に収納される。また、検知部35と一対の送電接点34との間の第2凹部11Fには上方向に突出して突出部36が突出して設けられている。突出部36は、本体部13Aを第2凹部11Fに載置する際、本体部13Aに窪んで形成された係止凹部13U(図13参照)に嵌合する。また、突出部36と一対の送電接点34との間には磁石が配置されている(図示せず。)。本体部13Aを第2凹部11Fに載置すると、本体部13Aは磁石によって第2凹部11Fに引き寄せられ、これにより送電接点34と受電接点13Sとが接触する接点圧力を確保する。
載置台側制御部30は第1施術器12及び第2施術器13の使用状況を把握し得る構成とされている。具体的には、載置台側制御部30は、載置台側給電部31が給電状態である場合において、第1施術器12の振動動作又は加温冷却動作の開始と終了とを把握し得る構成とされている。第1施術器12の振動動作又は加温冷却動作が開始すると、載置台側制御部30は通信部32に対して第1開始信号を送信することができる(図17参照。)。載置台側制御部30は第1施術器12の振動動作及び加温冷却動作が終了すると、通信部32に対して第1終了信号を送信することができる(図17参照。)。また、タイマ部30Aによって第1施術器12の振動動作及び加温冷却動作が終了した場合においても、載置台側制御部30は通信部32に対して第1終了信号を送信することができる。
載置台側制御部30は第2施術器13の本体部13Aが第2凹部11Fから外されたか否かを把握し得る構成とされている。例えば、載置台側制御部30は一対の送電接点34と第2施術器13の一対の受電接点13Sとを介して第2施術器13の蓄電部13Kに給電されているかを判別し得る構成とされている。載置台側制御部30は、載置台側給電部31が給電状態である場合において、第2施術器13の蓄電部13Kに給電されていると判別すると第2施術器13が使用されていないものとして扱い、第2施術器13の蓄電部13Kに給電されていないと判別すると第2施術器13が使用されているものとして扱う。載置台側制御部30は第2施術器13の蓄電部13Kに給電されていないと判別すると、通信部32に対して第2開始信号を送信することができる(図17参照。)。載置台側制御部30は第2施術器13の蓄電部13Kに給電されていると判別すると、通信部32に対して第2終了信号を送信することができる(図17参照。)。また、第2施術器13の本体部13Aが第2凹部11Fに載置されない状態が所定の時間(例えば15分)継続された場合、載置台側制御部30は第2施術器13の使用が終了されたものとして扱い、通信部32に対して第2終了信号を送信する構成としてもよい。
通信部32は、例えば、マイクロコンピュータやSIMカード(Subscriber Identity Module Card)等を含んだ電気回路として構成とされており、載置台側制御部30が形成された電気基板S1に実装されている。SIMカードは電気基板S1に実装されたコネクタに差し込まれている(図示せず。)。SIMカードには、美容器10に紐付けされたシリアルナンバー等の美容器10を特定するデータが記憶されている。通信部32は、例えば、インターネット等のネットワークやLTE回線等の通信回線を介してデータサーバ20と通信しデータサーバ20と情報のやり取りをし得る構成とされている。通信部32は自身が存在する近傍の携帯電話の基地局からの電波、無線LAN(Local Area Network)の基地局からの電波等を用いて自身が存在する位置を測位して把握し得る構成とされている。
〔第1施術器の構成〕
第1施術器12は、図5〜図7に示すように、棒状を呈するハンドル部12A、及びハンドル部12Aの長手方向における一端に設けられたヘッド部12Bを有している。ヘッド部12Bは、図6に示すように、ハンドル部12Aの一端からハンドル部12Aの長手方向と異なる方向に延びている。また、ヘッド部12Bの先端には先端部材12Cが保持されている。
第1施術器12は、図5〜図7に示すように、棒状を呈するハンドル部12A、及びハンドル部12Aの長手方向における一端に設けられたヘッド部12Bを有している。ヘッド部12Bは、図6に示すように、ハンドル部12Aの一端からハンドル部12Aの長手方向と異なる方向に延びている。また、ヘッド部12Bの先端には先端部材12Cが保持されている。
ハンドル部12Aの他端にはケーブル12Dの一端が接続されている。ケーブル12Dは載置台11が有する載置台側給電部31に電気的に接続されている(図4参照。)。載置台11はケーブル12Dを介して第1施術器12に電力を供給する載置台側給電部31を有している。
第1施術器12のハウジング12Eは、ハンドル上部12F、ハンドル下部12G、ヘッド上部12H、及びヘッド下部12Jを有している。ハンドル上部12Fはハンドル部12Aの上側(第1施術器12における上下は、図6における左側右側である)の外壁を構成しており、ハンドル下部12Gは下側の外壁を構成している。また、ヘッド上部12Hはヘッド部12Bの上側の外壁を構成しており、ヘッド下部12Jは下側の外壁を構成している。
ハンドル部12Aの内部には、図8に示すように、第1施術器12の動作を制御する電気基板40が配置されている。電気基板40は、ケーブル12Dと電気的に接続される(図示せず。)。電気基板40には、前後方向(第1施術器12における前後は、図8における矢印A3,A4のそれぞれが指し示す側である)に並んだ第1スイッチ40A、第2スイッチ40Bが実装されている。これら第1スイッチ40A、第2スイッチ40Bは、ハンドル上部12Fに露出した第1ボタン12K、第2ボタン12Lを介して押下することができる。第1スイッチ40A、第2スイッチ40Bは、それぞれ、後述する温度調整体43における加温冷却動作の実行と停止との切り替え、後述する超音波振動子44における超音波振動の発生と停止との切り替えを行う機能を有している。
第1施術器12は、第1ボタン12K又は第2ボタン12Lを押下することにより、振動板部12Mを超音波振動させる振動動作又は振動板部12Mの加温冷却動作の少なくともいずれか一方を選択して実行することができる。
第1施術器12は、第1スイッチ40Aを比較的長時間押下する(以下、長押しともいう)ことによって振動板部12Mの加温冷却動作をすることができる。加温冷却動作しているとき、さらに第1スイッチ40Aを比較的短時間押下する(以下、短押しともいう)と、短押しする毎に、加温又は冷却する動作を交互に変化させることができる。加温冷却動作しているとき、第1スイッチ40Aを長押しすると第1施術器12は振動板部12Mの加温冷却動作を停止させることができる。
第1施術器12は、第2スイッチ40Bを長押しすると振動板部12Mを振動動作させることができる。振動動作しているとき、第2スイッチ40Bを長押しすると第1施術器12は振動板部12Mの振動動作を停止させることができる。
電気基板40には、加温冷却動作、及び振動動作の状態に応じたパターンで点灯する上側発光部40Cが実装されている。上側発光部40Cには例えばLED等が用いられる。上側発光部40Cから生じた光は、キーハウジング12N及びキーホルダー12Pの貫通孔12Q、12Rを介して、ハンドル上部51に設けられた上側表示部12S(図5参照)に導かれる。
第1ボタン12K及び第2ボタン12Lと電気基板40との間には、第1ボタン12K及び第2ボタン12Lを収容するキーハウジング12Nと、キーハウジング12Nを収容するキーホルダー12Pとが配置されている。キーホルダー12Pは、ネジ(図示せず)によりハンドル下部12Gに締結されている。
電気基板40の下方には、下側発光部40Dと、下側発光部40Dを保持する発光部カバー40Eとが配置されている。下側発光部40Dには例えばLED等が用いられる。下側発光部40Dは、電気基板40と電気的に接続され、第1施術器12の動作の状態に応じたパターンで点灯するように構成されている。具体的には、下側発光部40Dは振動動作、且つ振動板部12Mを加温する動作をさせている際に点灯する。例えば、下側発光部40Dに赤色に発光するLEDを用いることによって、使用者に対して第1施術器12を用いることによって肌が温められる印象を与えることができる。発光部カバー40Eはネジ(図示せず)によりハンドル上部12Fに締結されている。また、発光部カバー40Eはハウジング12Eの下方に露出した窓部12Tを有している。下側発光部40Dから発生した光は発光部カバー40Eの窓部12Tに導かれる。
ヘッド部12Bの先端には、図6、7に示すように、先端部材12Cが保持されている。ヘッド部12Bの内部には、図9に示すように、超音波振動子44、伝熱部材45、温度調整体43、スペーサ46、放熱プレート47、ヒートシンク48、及び冷却ファン49が収容されている。先端部材12C、伝熱部材45、スペーサ46、及び放熱プレート47は、この順に積層されている。これらの部品は、放熱プレート47に挿通されたネジBにより、一体に締結されている。
先端部材12Cは、ヘッド部12Bの先端に露出した振動板部12Mと、振動板部12Mの外縁に連なる外周縁部12Uとを有している。振動板部12Mは、その厚み方向から視た平面視において円形状をなしている(図10参照。)。
ヘッド部12Bの内側に位置する振動板部12Mの面には、接着剤(図示せず)を介して超音波振動子44が接着されている。超音波振動子44は、振動板部12Mの厚み方向から視た平面視において、振動板部12Mの中央部12Vに配置されている(図9参照。)。
振動板部12Mの中央部12Vは、周囲12Wの板厚とは異なる板厚を有している。これにより、第1施術器12は超音波振動の効率をより向上させることができる。中央部12Vの板厚は、超音波振動子44の共振周波数に応じて設定すればよい。例えば、振動板部12Mの中央部12Vの板厚は周囲12Wよりも厚く形成されている。より具体的には、振動板部12Mの中央部12Vの板厚は1.805mmである。超音波振動子44は周波数3.5MHzの超音波振動を発振することができる。第1施術器12は先端部材12Cを介して超音波振動子44の振動を肌に伝えることによって肌の深部を温めることができる。
振動板部12Mの外周縁部12Uは、図9〜図11に示すように、伝熱部材45に向けて立設された突出部12Xを有している。突出部12Xの先端12Yは振動板部12Mが広がる方向に沿うように平面状に形成されている。先端12Yには後述する伝熱部材45の薄肉部45Aが当接している。また、先端12Yには複数のネジ孔12Zが形成されている。ネジ孔12Zには、放熱プレート47、スペーサ46及び伝熱部材45にそれぞれ設けられた貫通孔(図示せず)を介してネジB(図9参照)が挿入されている。
伝熱部材45は、図9に示すように、空隙を介して超音波振動子44に対面する伝熱板部45Bを有している。伝熱板部45Bにおける超音波振動子44側と反対側の面には温度調整体43が保持されている。伝熱板部45Bの外周には伝熱板部45Bよりも肉厚の薄い薄肉部45Aが連なっている。薄肉部45Aは先端部材12Cの突出部12Xとスペーサ46との間に狭持されている。薄肉部45Aには放熱プレート47と先端部材12Cとを締結するためのネジBが挿通されている。
また、伝熱部材45は、温度調整体43と伝熱板部45Bとの間に狭持された熱伝導シート45Cを有している。熱伝導シート45Cは可撓性を有しており、高い熱伝導率を有した材料によって構成されている。
温度調整体43は、伝熱板部45Bの中央に配置されており、熱伝導シート45Cと放熱プレート47との間に狭持されている。温度調整体43には、例えばペルチェ素子が用いられる。温度調整体43は振動板部12Mを加温する機能、及び冷却する機能の両方を備えている。温度調整体43は振動板部12Mを加温する動作をする際、振動板部12Mの温度を35〜39℃の範囲で調整することができる。温度調整体43は振動板部12Mを冷却する動作をする際、振動板部12Mの温度を14〜18℃の範囲で調整することができる。
温度調整体43の周囲には、環状を呈するスペーサ46が配置されている。スペーサ46における内周縁部46A、すなわち温度調整体43側の縁部は、温度調整体43と略同一の厚みを有している。これにより、先端部材12Cと放熱プレート47とを締結した状態において、温度調整体43に過度に高い圧力が加わることを防止することができる。
スペーサ46の外周縁部46Bは、ネジBを挿通する貫通孔(図示せず)を有すると共に、内周縁部46Aよりも肉厚が厚く形成されている。スペーサ46の外周縁部46Bは、伝熱部材45の薄肉部45Aと放熱プレート47との間に狭持されている。第1施術器12を組み立てる作業中に、スペーサ46の外周縁部46Bと、伝熱部材45の薄肉部45A及び放熱プレート47に設けられた後述する薄肉部47Aとを係合させることにより、伝熱板部45B、スペーサ46及び放熱プレート47の位置決め作業を容易に行うことができる。
放熱プレート47はネジBによって先端部材12Cに締結されている。先端部材12Cに対して反対に位置する放熱プレート47の面には、ヒートシンク48のベース板48Aが当接している。先端部材12C側に位置する放熱プレート47の面の中央部には温度調整体43が当接している。先端部材12Cに対して反対に位置する放熱プレート47の面の外周縁部には中央部よりも肉厚の薄い薄肉部47Aが設けられている。薄肉部47Aはスペーサ46の外周縁部46Bに係合されている。
ヒートシンク48は、放熱プレート47に当接するベース板48Aと、ベース板48Aからハンドル部12A側に立設された放熱フィン48Bとを有している。ヒートシンク48は、ヘッド上部12H及びヘッド下部12Jの内壁面からそれぞれ突出したヒートシンク保持部112A、112Bにより、ハンドル部12A側への変位が規制されている。これにより、ヒートシンク48が放熱プレート47に押し付けられている。
冷却ファン49はヒートシンク48の上方に配置されている。冷却ファン49は電気基板40と電気的に接続されている(図示せず。)。ヘッド下部12Jにおける冷却ファン49に対面する部分には、複数の吸気孔112Cが設けられている。ヘッド下部12Jにおけるヒートシンク48に対面する部分には多数の排気孔112Dが設けられている。排気孔112Dは吸気孔112Cよりも開口面積の合計が大きくなるように形成されている。
第1施術器12は、冷却ファン49を回転させることにより、吸気孔112Cから取り込んだ空気をヒートシンク48に向けて送ることができる。ヒートシンク48にぶつかった空気は、自然に排気孔112Dから排出される。このように、第1施術器12は、冷却ファン49を回転させることにより、吸気孔112C、冷却ファン49、ヒートシンク48及び排気孔112Dを含む冷却風の流路を形成し、ヒートシンク48を介して温度調整体43から発生する熱を外部に放出することができるように構成されている。
第1施術器12は、ケーブル12Dを介して載置台11の載置台側給電部31に電気的に接続されている。
〔第2施術器の構成〕
第2施術器13は、図12、13に示すように、補助電極13Cを有するアース部13Bと本体部13Aとが別体に設けられている。補助電極13Cは、図14に示すように、ケーブル13Dを介して本体部13Aに収納された電気基板S2に形成された第2施術器側給電部13Mに電気的に接続されている。ケーブル13Dは本体部13Aに対して着脱自在に構成されている。ケーブル13Dを本体部13Aから取り外すことによって補助電極13Cは本体部13Aから切り離すことができる。これにより、第2施術器13の持ち運びを容易にすることができる。
第2施術器13は、図12、13に示すように、補助電極13Cを有するアース部13Bと本体部13Aとが別体に設けられている。補助電極13Cは、図14に示すように、ケーブル13Dを介して本体部13Aに収納された電気基板S2に形成された第2施術器側給電部13Mに電気的に接続されている。ケーブル13Dは本体部13Aに対して着脱自在に構成されている。ケーブル13Dを本体部13Aから取り外すことによって補助電極13Cは本体部13Aから切り離すことができる。これにより、第2施術器13の持ち運びを容易にすることができる。
本体部13Aは、図12、13に示すように、略棒状をなしており、長手方向の中央部は把持可能に形成された把持部13Eを成している。本体部13Aの長手方向の一端部には枝分かれした分枝部13F,13Gが設けられている。本体部13Aの長手方向の他端部からは、アース部13Bに繋がるケーブル13Dが引き出されている。
第2施術器13は表面に主電極113H,113Jを備えた2つの回転体13H,13Jを有している。回転体13H,13Jは、それぞれ分枝部13F,13Gに設けられている。回転体13H,13Jは分枝部13F,13Gのそれぞれから本体部13Aの下方(第2施術器13における上下は、図12における手前側奥側である)に向けて放射状に広がるように延設された支持軸(図示せず)に回転可能に支持されている。
本体部13Aの内部には、図14に示すように、蓄電部13K、第2施術器側制御部13L、第2施術器側給電部13Mが内蔵されている。蓄電部13Kは、例えばリチウムイオンバッテリ等で構成されている。蓄電部13Kは第2施術器13の本体部13Aを載置台11に載置している際に載置台側給電部31から給電されることによって蓄電することができる。第2施術器13は蓄電された蓄電部13Kからの放電によって動作する。
第2施術器側制御部13Lは電気基板S2に実装された様々な電子部品によって電気回路が形成されている。また、電気基板S2には第3スイッチ13N及び第4スイッチ13Pが実装されている。第3スイッチ13N及び第4スイッチ13Pは把持部13Eの上面側に配置された第3ボタン13Q,第4ボタン13R(図12参照)を介して押下することができる。
第2施術器13は、蓄電部13Kが蓄電された状態において、第3スイッチ13N又は第4スイッチ13Pを長押しすることによって第2施術器側制御部13L、及び第2施術器側給電部13Mの動作を開始させることができ、主電極113H,113Jから人体に対して直流パルス電流を流すことができる。第3スイッチ13Nを長押しして第2施術器側制御部13L、及び第2施術器側給電部13Mを動作させた場合、第2施術器13は第1動作をすることができる。第1動作しているとき、さらに第3スイッチ13Nを短押しすると、第2施術器13は第3スイッチ13Nを短押しする毎に、主電極113H,113Jから人体に対して流れる直流パルス電流の大きさを50μAと100μAとの2段階に変化させることができる。第1動作しているとき第3スイッチ13Nを長押しすると、第2施術器13は第2施術器側制御部13L及び第2施術器側給電部13Mの動作を停止させることができる。直流パルス電流の周波数は1Hz〜10kHzの範囲で適宜設定することができる。
第1動作をしているとき、第4スイッチ13Pを長押しすると第2施術器13は第2動作に切り替えることができる。第2動作しているとき第4スイッチ13Pを短押しすると、第2施術器13は第4スイッチ13Pを短押しする毎に、主電極113H,113Jから人体に対して流れる直流パルス電流の大きさを100μAと200μAとの2段階に変化させることができる。第2動作しているとき第4スイッチ13Pを長押しすると、第2施術器13は第2施術器側制御部13L及び第2施術器側給電部13Mの動作を停止させることができる。第2動作の際に、第3スイッチ13Nを長押しすると第2施術器13は第1動作に切り替えることができる。
第2施術器側制御部13Lにはタイマ部13Tが設けられている。タイマ部13Tは第3スイッチ13N又は第4スイッチ13Pによる第2施術器側給電部13Mの第1動作又は第2動作の開始からの経過時間を計測し、一定時間(例えば15分)経過すると、主電極113H,113Jから人体に対して流れる電流を停止させることができる。これにより、第2施術器13は第2施術器側給電部13Mが長時間作動することを抑制し、蓄電部13Kが早期に過放電した状態になることを防止する。
また、第1動作又は第2動作をしているとき、本体部13Aを載置台11の第2凹部11Fに載置し、一対の受電接点13Sを一対の送電接点34に接触させ、載置台側給電部31から蓄電部13Kに対する給電が開始されると、第2施術器13は第2施術器側制御部13L及び第2施術器側給電部13Mの動作を停止させると共に第1動作及び第2動作も停止することができる構成とされている。
また、第1動作又は第2動作をしているとき、本体部13Aを載置台11の第2凹部11Fに載置し、一対の受電接点13Sを一対の送電接点34に接触させ、載置台側給電部31から蓄電部13Kに対する給電が開始されると、第2施術器13は第2施術器側制御部13L及び第2施術器側給電部13Mの動作を停止させると共に第1動作及び第2動作も停止することができる構成とされている。
第2施術器側給電部13Mは、第2施術器側制御部13Lが形成された電気基板S2に実装された様々な電子部品によって構成されている。第2施術器側給電部13Mは、例えばHブリッジ回路として構成されている。第2施術器側給電部13Mは一方の出力が主電極113H,113Jに電気的に接続されると共に、他方の出力がケーブル13Dを介して補助電極13Cに電気的に接続されている。第2施術器側給電部13Mは第2施術器側制御部13Lによって主電極113H,113Jと補助電極13Cとの間に電位差を生じさせ、主電極113H,113Jと、人体と、補助電極13Cと、ケーブル13Dと、第2施術器側給電部13Mとを含む閉回路に直流パルス電流を流す制御ができるように構成されている。このとき、主電極113H,113Jは補助電極13Cに対して低い電位に設定される。
本体部13Aの把持部13Eの下側には一対の受電接点13Sが設けられている(図13参照。)。一対の受電接点13Sは電気基板S2に電気的に接続されている。一対の受電接点13Sは第2施術器13の本体部13Aを載置台11の第2凹部11Fに載置すると、載置台11の一対の送電接点34に電気的に接続され、これにより、載置台側給電部31から蓄電部13Kに給電することができる。
第2施術器13は補助電極13Cを本体部13Aと別体に設けている。これにより、第2施術器13は、図15に示すように、肌へのイオン導入を行う施術者Tと、イオン導入を受ける被施術者Cとが異なる場合にもイオン導入を行うことができる。
イオン導入は、正又は負の電荷を帯びた美容成分を肌に塗布した後、美容成分の電荷の極性に対応した極性を有する微弱な電流を流し、美容成分を肌内部に向けて移動させる手法である。例えば、第2施術器13を用いて負電荷を帯びた美容成分のイオン導入を行う場合には、美容成分を予め塗布した肌に主電極113H,113Jを当接させ、主電極113H,113Jから肌に対して直流パルス電流を流せばよい。この時、第2施術器13を主電極113H,113Jと補助電極13Cとの間に、主電極113H,113Jが補助電極13Cに対して低電位となるように直流パルス電圧を連続して印加する負パルスモードで動作させることにより、主電極113H,113J、補助電極13C、第2施術器側給電部13M及び人体を含む閉回路に、美容成分の肌内部への浸透を促進させるイオン導入電流(直流パルス電流)を発生させることができる。
被施術者Cは、施術者Tによって施術を受けている間、アース部13Bの補助電極13Cを把持する。そして、施術者Tは、本体120を把持して回転体13H,13Jを被施術者Cの肌に接触させ、回転体13H,13Jによるマッサージと共に、負パルスモードを実施する。このように施術を行うことにより、第2施術器側給電部13M、主電極113H,113J、被施術者Cの肌、補助電極13C、及びケーブル13Dを含む閉回路を形成することができ、被施術者Cの肌にイオン導入電流を流すことができる。
第2施術器13を使用する際、回転体13H,13Jを肌に押し当てた状態で本体部13Aを肌に沿って移動させることにより、回転体13H,13Jの回転に伴い、肌が手で摘み上げられるように変形させることができる。これにより、高いマッサージ効果を体感させることができる。また、この場合、回転体13H,13Jの回転に伴って、回転体13H,13Jと肌とが接触する面積を容易に広くすると共に、肌表面の角質層を引き伸ばし、角質層を薄くすることができる。これにより、第2施術器13はイオン導入をより効率的に行うことができる。
第2施術器13は、蓄電部13Kに蓄電がされていない場合、回転体13H,13Jを肌に押し当てた状態で本体部13Aを肌に沿って移動させることにより、回転体13H,13Jの回転をさせることができるが、被施術者Cに対してイオン導入電流(直流パルス電流)を流すことができないため、イオン導入を実施することができない。
〔美容器の管理システムの動作〕
次に、美容器の管理システム100の動作を図16、17等を参照しつつ説明する。
先ず、美容器10の電源スイッチ33を操作して載置台側制御部30及び通信部32の動作を開始させる(ステップS1)。次に、ステップS2に移行して自身が存在する位置を測位する。具体的には、通信部32は自身が存在する近傍の携帯電話の基地局からの電波、無線LAN(Local Area Network)の基地局からの電波等を用いて自身が存在する位置を測位し、測位した結果を自身のマイクロコンピュータに内蔵された記憶領域等に記憶する。
次に、美容器の管理システム100の動作を図16、17等を参照しつつ説明する。
先ず、美容器10の電源スイッチ33を操作して載置台側制御部30及び通信部32の動作を開始させる(ステップS1)。次に、ステップS2に移行して自身が存在する位置を測位する。具体的には、通信部32は自身が存在する近傍の携帯電話の基地局からの電波、無線LAN(Local Area Network)の基地局からの電波等を用いて自身が存在する位置を測位し、測位した結果を自身のマイクロコンピュータに内蔵された記憶領域等に記憶する。
次に、通信部32はデータサーバ20との間で情報を送受信する(ステップS3)。具体的には、通信部32は測位して把握した自身の位置の情報と共に、自身に記憶されたファームウェアのバージョン、美容器10の使用が制限された状態か否か、及びLTE回線等の通信回線の電波の状態等をデータサーバ20に対して送信する。データサーバ20は、通信部32からこれらのデータを受信した場合、通信部32に対して受信完了信号を送信する。データサーバ20は通信部32から受信した位置の情報に基づいて、美容器10の現在の位置を把握することができる。例えば、データサーバ20を美容器10の前回の位置と現在の位置とを比較し得る構成として、前回の位置と現在の位置との差が所定の閾値より大きい場合、データサーバ20において美容器10の盗難や転売等の可能性があると判断するようにしてもよい。
さらに、通信部32は機器の変更情報があるか否かをデータサーバ20に問い合わせる。データサーバ20は、通信部32からの問い合わせ信号を受信すると、通信部32に対して、問い合わせ信号を受信したことを示す受信完了信号と共に、使用者からの最新の支払い状況、最新のファームウェアのバージョン、及び最新のファームウェアが保存されているURL(Uniform Resource Locator)の情報を送信する。
次に、FOTA(Firmware Over the Air)の更新があるかを判別する(ステップS4)。具体的には、通信部32は現在自身が記憶しているファームウェアのバージョンと最新のファームウェアのバージョンとが異なっているかを判別する。そして、通信部32は現在自身が記憶しているファームウェアのバージョンと最新のファームウェアのバージョンとが異なっていると判別する(ステップS4におけるYes)と、ステップS5に移行してFOTAを実行する。具体的には、通信部32は、データサーバ20に対して最新のファームウェアを送信するように要求することを示す要求信号を送信する。すると、データサーバ20は通信部32に対して最新のファームウェアを送信する。また、ステップS4において、通信部32が、現在、自身が記憶しているファームウェアのバージョンと最新のファームウェアのバージョンとが異なっていないと判別する(ステップS4におけるNo)とステップS6に移行する。
次に、通信部32は第1施術器12及び第2施術器13への給電オン・オフの制御を実行する(ステップS6)。具体的には、通信部32は、データサーバ20から取得した使用者からの最新の支払い状況に基づいて、載置台側制御部30に対して、使用許可信号又は使用禁止信号のいずれかを送信する。具体的には、使用者の最新の支払い状況が「支払い済」である場合、通信部32は載置台側制御部30に対して使用許可信号を送信する。そして、使用者の最新の支払い状況が「未払い」である場合、載置台側制御部30に対して使用禁止信号を送信する。
載置台側制御部30は使用許可信号を受信すると載置台側給電部31の状態を第1施術器12及び第2施術器13に対して給電する給電状態にする。載置台側制御部30は使用禁止信号を受信すると載置台側給電部31の状態を第1施術器12及び第2施術器13に対する給電を停止する給電停止状態にする。載置台側制御部30は使用許可信号又は使用禁止信号のいずれかの信号を受信すると通信部32に対して受信完了信号を送信する。
通信部32は使用許可信号又は使用禁止信号のいずれかの信号を載置台側制御部30に送信した後、所定の時間(例えば1秒間)が経過するまでに載置台側制御部30からの受信完了信号を受信できない場合、再び載置台側制御部30に対して使用時間のデータを送信する。そして、再び載置台側制御部30に対して使用時間のデータを送信しても、所定の時間(例えば1秒間)が経過するまでに載置台側制御部30からの受信完了信号が受信できない場合、載置台側制御部30への使用時間の使用許可信号又は使用禁止信号の送信が失敗したと判別する。つまり、通信部32は所定の時間内に載置台側制御部30から受信完了信号が受信できない場合1回のリトライを実行する。所定の時間は1秒に限らず1秒未満でもよく1秒以上でもよい。リトライの実行回数は1回に限らず、2回以上でもよく、リトライを実行しない構成としてもよい。
通信部32が載置台側制御部30への使用時間の使用許可信号又は使用禁止信号の送信が失敗したと判別した場合、載置台側制御部30は載置台側給電部31の現在の状態を維持する。
次に、イベントの発生を待つ(ステップS7)。具体的には、ステップS7は第1施術器12及び第2施術器13の使用が開始されることを待機する状態である。
次に、第1施術器12又は第2施術器13の使用状況を受信したか判別する(ステップS8)。具体的には、通信部32は第1施術器12及び第2施術器13のそれぞれの使用の開始時間と使用の終了時間を受信して使用時間を演算して算出し、逐一データサーバ20に送信する。詳しくは、第1施術器12が加温冷却動作又は振動動作を開始した、もしくは第2施術器13が第2凹部11Fから取り外されて一対の送電接点34と一対の受電接点13Sとが電気的に接続しなくなったとき、載置台側制御部30は通信部32に対して、使用を開始したことを示す第1開始信号又は第2開始信号を送信する(図17参照。)。
第1開始信号及び第2開始信号は第1施術器12と第2施術器13とのそれぞれに対応している。これにより第1施術器12と第2施術器13とのそれぞれの使用開始時刻を区別することができる。通信部32は第1開始信号を受信すると第1施術器12の使用が開始されたと判別する。通信部32は第2開始信号を受信すると第2施術器13の使用が開始されたと判別する。通信部32は第1開始信号又は第2開始信号を受信すると、これら信号のそれぞれに対応した第1完了信号又は第2完了信号を載置台側制御部30に対して送信する(図17参照。)。通信部32は第1開始信号又は第2開始信号を受信するとこれら信号のそれぞれを受信した時の時間を使用開始時刻として自身の記憶領域等に記憶する。
載置台側制御部30は第1開始信号又は第2開始信号を通信部32に送信した後、所定の時間(例えば1秒間)が経過するまでに通信部32からの受信完了信号を受信できない場合、再び通信部32に対して第1開始信号又は第2開始信号を送信する。そして、再び通信部32に対して第1開始信号又は第2開始信号を送信しても、所定の時間(例えば1秒間)が経過するまでに通信部32からの受信完了信号が受信できない場合、通信部32への第1開始信号又は第2開始信号の送信が失敗したと判別する。
通信部32は、第1施術器12が加温冷却動作及び振動動作を開始した、又は第2施術器13が第2凹部11Fに載置されて、一対の送電接点34と一対の受電接点13Sとが電気的に接続されたとき、載置台側制御部30は通信部32に対して、使用を終了したことを示す第1終了信号又は第2終了信号を送信する(図17参照。)。第1終了信号及び第2終了信号は第1施術器12と第2施術器13とのそれぞれに対応している。これにより第1施術器12と第2施術器13とのそれぞれの使用終了時刻を区別することができる。
通信部32は第1終了信号又は第2終了信号を受信すると、第1施術器12又は第2施術器13の使用が終了したと判別する。通信部32は第1終了信号又は第2終了信号を受信すると載置台側制御部30に対して第3完了信号又は第4完了信号を送信する(図17参照。)。通信部32は第1終了信号を受信すると、第1終了信号を受信した時刻と記憶した使用開始時刻との差分を演算して第1施術器12の使用時間を算出する。通信部32は第2終了信号を受信すると、第2終了信号を受信した時刻と記憶した使用開始時刻との差分を演算して第2施術器13の使用時間を算出する。こうして第1施術器12と第2施術器13とのそれぞれの使用時間を区別して演算して算出することができる。
載置台側制御部30は第1終了信号又は第2終了信号を通信部32に送信した後、所定の時間(例えば1秒間)が経過するまでに通信部32からの第3完了信号又は第4完了信号を受信できない場合、再び通信部32に対して第1終了信号又は第2終了信号を送信する。そして、再び通信部32に対して第1終了信号又は第2終了信号を送信しても、所定の時間(例えば1秒間)が経過するまでに通信部32からの第3完了信号又は第4完了信号が受信できない場合、通信部32への第1終了信号又は第2終了信号の送信が失敗したと判別する。
ステップS8において、第1施術器12又は第2施術器13の使用状況を受信していないと判別する(ステップS8におけるNo)と、ステップS9に移行して20時であるか判別をする。ステップS9において20時である(ステップS9におけるYes)と判別するとステップS2に移行する。また、ステップS9において20時でない(ステップS9におけるNo)と判別するとステップS7に移行する。つまり、ステップS2〜ステップS6は、通信部32の動作を開始したとき、又は通信部32の動作が開始しており且つ20時のみに実行される。
ステップS8において、通信部32が使用時間を算出すると、ステップS10に移行して、使用時間をデータサーバ20に送信する。具体的には、通信部32は演算して算出した使用時間のデータをデータサーバ20に送信する(図17参照。)。データサーバ20は使用時間のデータを記憶する。データサーバ20は、通信部32から使用時間のデータを受信した場合、通信部32に対して受信完了信号を送信する(図17参照。)。通信部32はデータサーバ20から受信完了信号を受信すると記憶した使用開始時刻やデータサーバ20に送信した使用時間のデータを自身の記憶領域等から削除する。
通信部32は使用時間のデータをデータサーバ20に送信した後、所定の時間(例えば1秒間)が経過するまでにデータサーバ20からの受信完了信号を受信できない場合、再びデータサーバ20に対して使用時間のデータを送信する。そして、再びデータサーバ20に対して使用時間のデータを送信しても、所定の時間(例えば1秒間)が経過するまでにデータサーバ20からの受信完了信号を受信できない場合、データサーバ20への使用時間のデータの送信が失敗したと判別し、送信が失敗した使用時間のデータを記憶する。通信部32は、次に第1施術器12又は第2施術器13が使用されて演算して算出した新たな使用時間のデータと共に、送信が失敗した使用時間のデータをデータサーバ20に送信する。こうして通信部32は使用時間のデータをデータサーバ20に送信すると、ステップS7に移行して、イベントの発生を待つ。
〔演算部及び報知部の動作〕
演算部21はデータサーバ20に記憶された使用時間のデータを取得して、自身に記憶している消耗量のデータと使用時間のデータとを乗じることによって、使用者が消耗した消耗品の消耗量を算出する。報知部22は演算部21が算出した消耗量を受信すると、自身が有するディスプレイ22Aに消耗量を表示して報知する(図1参照)。また、データサーバ20を美容器10の前回の位置と現在の位置とを比較し得る構成とし、データサーバ20において美容器10の盗難や転売等の可能性があると判断した場合、この判断結果を報知部22が有するディスプレイ22Aに表示して報知する構成としてもよい。
演算部21はデータサーバ20に記憶された使用時間のデータを取得して、自身に記憶している消耗量のデータと使用時間のデータとを乗じることによって、使用者が消耗した消耗品の消耗量を算出する。報知部22は演算部21が算出した消耗量を受信すると、自身が有するディスプレイ22Aに消耗量を表示して報知する(図1参照)。また、データサーバ20を美容器10の前回の位置と現在の位置とを比較し得る構成とし、データサーバ20において美容器10の盗難や転売等の可能性があると判断した場合、この判断結果を報知部22が有するディスプレイ22Aに表示して報知する構成としてもよい。
このように、美容器10は、使用者からの支払い状況に基づいて第1施術器12及び第2施術器13に対して給電状態又は給電停止状態に切り替えることができる。これによって、美容器10は第1施術器12及び第2施術器13の動作を制御することができる。つまり、美容器10は、データサーバ20と美容器10の通信部32とが直接的にやり取りするのみで使用を制限することができる。
美容器の管理システム100は、美容器10と同様の効果を得られるだけでなく、美容器10の使用情報に基づいて、演算部21が第1施術器12及び第2施術器13が人体に対して施術する際に利用される消耗品の消費量を算出し、報知部22によって報知することができる。このため、例えば美容器10の供給者が報知部22を確認することによって、美容器10の使用者における消耗品の在庫状況を把握することができ、これにより、美容器10の供給者は美容器10の使用者に対してタイミングよく消耗品を補充する機会を得ることができる。
美容器10の第2施術器13は、給電されることによって蓄電する蓄電部13Kを有し、蓄電された蓄電部13Kからの放電によって動作する。このため、美容器10は、給電が停止した後、蓄電部13Kが蓄電した範囲において第2施術器13を使用することができる。このため、美容器10は、蓄電部13Kが蓄電した範囲において使用することができる間に使用者が第1施術器12及び第2施術器13への給電を再開するように支払い等の手続きをすることができる。このため、美容器10は支払い等の手続きが遅れても第2施術器13の使用が禁止になることを避けることができる。
<実施例2>
実施例2の美容器110は、図18に示すように、第2施術器113に使用状態切替部50を設けている点が実施例1と相違する。他の構成は実施例1と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施例2の美容器110は、図18に示すように、第2施術器113に使用状態切替部50を設けている点が実施例1と相違する。他の構成は実施例1と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第2施術器113は人体に対して施術することができる。使用状態切替部50は、例えば、柱状の鉄芯50Aが円筒状に複数回巻かれた金属線(以下、コイル部50Bともいう)に挿入された構成のソレノイドが用いられる。鉄芯50Aは、分枝部13F,13Gのそれぞれに設けられた支持軸70に隣合い並行して分枝部13F,13Gのそれぞれに設けられている。コイル部50Bは分枝部13F,13G内に収納されている。蓄電部13Kに蓄電されていない場合、鉄芯50Aは分枝部13F,13Gから突出した状態になる。また、回転体13H,13Jの分枝部13F,13Gに対向する部分には、突出した鉄芯50Aが嵌る挿入穴が設けられている(図示せず。)。第2施術器113は、鉄芯50Aの先端が回転体13H,13Jの挿入穴に挿入されることによって、回転体13H,13Jの回転が規制される。
蓄電部13Kに蓄電されている状態において第3スイッチ13N又は第4スイッチ13Pによって第2施術器側給電部13Mの動作が開始すると、コイル部50Bに電流が流れて生じる磁界によって鉄芯50Aは分枝部13F,13G内に引き込まれる。これにより、鉄芯50Aが回転体13H,13Jの挿入穴から抜けて、回転体13H,13Jの回転が規制されなくなる。つまり、使用状態切替部50は第2施術器113の使用を禁止する使用禁止状態、又は使用を可能にする使用可能状態にする。
データサーバ20から取得した使用者からの最新の支払い状況に基づいて載置台側給電部31が給電停止状態になると、蓄電部13Kに蓄電することができなくなる。このため、第2施術器113は蓄電部13Kに蓄えられた電力が消費されると鉄芯50Aが分枝部13F,13Gから突出した状態が維持されるようになる。これにより、第2施術器113は使用禁止状態なる。そして、データサーバ20から取得した使用者からの最新の支払い状況に基づいて載置台側給電部31が給電状態になると、蓄電部13Kに給電することができ、これにより、鉄芯50Aを分枝部13F,13G内に引き込むことができるようになり、使用可能状態になる。つまり、美容器110は、通信部32が使用者からの支払い状況を管理するデータサーバと情報のやり取りをし、使用状態切替部50がデータサーバ20から取得した使用者の支払い状況に基づいて第2施術器113を使用禁止状態又は使用可能状態にする。
美容器110は、使用者からの支払い状況に基づいて使用状態切替部50を使用禁止状態又は使用可能状態にすることによって第2施術器113の使用を禁止したり可能にしたりすることができる。つまり、この美容器110は、データサーバ20と美容器110とが直接的にやり取りするのみで使用を禁止したり許可したりすることができる。
<実施例3>
実施例3の美容器210は、載置台211に使用状態切替部150を設けている点が実施例1、2と相違する。他の構成は実施例1と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施例3の美容器210は、載置台211に使用状態切替部150を設けている点が実施例1、2と相違する。他の構成は実施例1と同一であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
使用状態切替部150は、図19に示すように、係止部150A及び切替部本体150Bを有している。係止部150Aは、載置台211の第2凹部11Fの近傍であって、第2凹部11Fに第2施術器13の本体部13Aを載置した状態における分枝部13F,13Gと把持部13Eとが連結する位置の近傍に突出して設けられている。係止部150Aの基端部は柱状をなして突出している。また、係止部150Aの先端部は、第2凹部11Fに第2施術器13の本体部13Aを載置した状態における分枝部13F,13Gと把持部13Eとが連結する部分を跨ぐように屈曲している。
切替部本体150Bは、例えば、柱状の鉄芯150Cが円筒状に複数回巻かれた金属線(以下、コイル部150Dともいう)に挿入された構成のソレノイドが用いられる。鉄芯150Cは、第2凹部11Fを挟み、係止部150Aの基端部の反対側に突出して設けられている。コイル部150Dは載置台211に収納されている。データサーバ20から取得した使用者からの最新の支払い状況に基づいて載置台側給電部31が給電停止状態になると、鉄芯150Cは載置台211から突出し、先端が係止部150Aの屈曲した先端に当接した状態になる。こうして使用状態切替部150が使用禁止状態になる。これにより、第2施術器13は、第2凹部11Fから取り外すことができなくなる。
データサーバ20から取得した使用者からの最新の支払い状況に基づいて載置台側給電部31が給電状態になると、鉄芯150Cはコイル部150Dによって載置台211内に引き込まれる。こうして使用状態切替部150が使用可能状態になる。これにより、第2施術器13は、鉄芯150Cが載置台211内に引き込まれた側から本体部13Aを取り外すことができるようになる。
美容器210は、使用者からの支払い状況に基づいて使用状態切替部150を使用禁止状態又は使用可能状態にすることによって第2施術器13の使用を禁止したり可能にしたりすることができる。つまり、美容器210は、データサーバ20と美容器210とが直接的にやり取りするのみで使用を禁止したり許可したりすることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1の美容器の第2施術器は、第2施術器を主電極と補助電極との間に、主電極が低電位となるように直流パルス電圧を連続して印加する負パルスモードを実行しているが、第2施術器を主電極と補助電極との間に、主電極が高い電位となるように直流パルス電圧を連続して印加する正パルスモードを実行してもよい。これにより、電流の極性に対応した電荷を有する汚れ等を肌表面に移動させるイオン導出を行うことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1の美容器の第2施術器は、第2施術器を主電極と補助電極との間に、主電極が低電位となるように直流パルス電圧を連続して印加する負パルスモードを実行しているが、第2施術器を主電極と補助電極との間に、主電極が高い電位となるように直流パルス電圧を連続して印加する正パルスモードを実行してもよい。これにより、電流の極性に対応した電荷を有する汚れ等を肌表面に移動させるイオン導出を行うことができる。
(2)実施例1の美容器の管理システムは、データサーバに対して美容器が1つ対応している構成を例示しているが、データサーバに対する美容器の数はこれに限らない。また、データサーバに対して美容器が複数対応している場合において、通信部とデータサーバとの20時における通信が20時に集中することを避けるため、各美容器のSIMカードに記憶されたシリアルナンバーに基づいて、各美容器とデータサーバとの通信を20時から21時の間に分散して実行できるようにしてもよい。
(3)液晶表示装置等のディスプレイを載置台に設け、通信部がデータサーバを介して演算部が演算した結果をディスプレイに表示する構成としてもよい。
(4)実施例1では、載置台側制御部が第2施術器の蓄電部への給電状態に応じて、通信部に対して第2開始信号及び第2終了信号を送信しているが、第2施術器側制御部が第2施術器の使用時間を演算して記憶する構成とし、載置台に第2施術器の本体部を載置した際に、第2施術器側制御部から載置台側制御部に対して記憶した使用時間を送信する構成としてもよい。この場合、第2施術器の本体部と載置台の第2凹部とのそれぞれに、第2施術器の本体部を第2凹部に載置した際に接触するように使用時間を送信する際に用いる端子を設けるとよい。
(4)実施例1では、載置台側制御部が第2施術器の蓄電部への給電状態に応じて、通信部に対して第2開始信号及び第2終了信号を送信しているが、第2施術器側制御部が第2施術器の使用時間を演算して記憶する構成とし、載置台に第2施術器の本体部を載置した際に、第2施術器側制御部から載置台側制御部に対して記憶した使用時間を送信する構成としてもよい。この場合、第2施術器の本体部と載置台の第2凹部とのそれぞれに、第2施術器の本体部を第2凹部に載置した際に接触するように使用時間を送信する際に用いる端子を設けるとよい。
(5)ステップS6において通信部が載置台側制御部に対して使用禁止信号を送信した場合、載置台側給電部は給電停止状態となるため、第1施術器及び第2施術器13は使用できないことになる。このため、ステップS6において通信部が載置台側制御部に対して使用禁止信号を送信した場合、ステップS7〜S10を実行せず、ステップS9のみを実行する構成としてもよい。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10,110,210…美容器
11,211…載置台
12…第1施術器(施術器)
13…第2施術器(施術器)
13K…蓄電部
21…演算部
22…報知部
30…載置台側制御部(制御部)
31…載置台側給電部(給電部)
32…通信部
50,150…使用状態切替部
11,211…載置台
12…第1施術器(施術器)
13…第2施術器(施術器)
13K…蓄電部
21…演算部
22…報知部
30…載置台側制御部(制御部)
31…載置台側給電部(給電部)
32…通信部
50,150…使用状態切替部
Claims (4)
- 給電されることによって動作して人体に対して施術する施術器と、
前記施術器を載置する載置台と、を備える美容器であって、
前記載置台は、前記施術器へ給電する給電部、使用者からの支払い状況を管理するデータサーバと情報のやり取りをする通信部、及び前記データサーバから取得した前記支払い状況に基づいて前記給電部から前記施術器に対して給電する給電状態又は給電を停止する給電停止状態に切り替える制御部を有していることを特徴とする美容器。 - 前記施術器は、給電されることによって蓄電する蓄電部を有し、蓄電された前記蓄電部からの放電によって動作することを特徴とする請求項1に記載の美容器。
- 請求項1又は2に記載の美容器と、
前記通信部と通信し、前記通信部から前記施術器の使用状況を示す使用情報を取得する前記データサーバと、
前記データサーバが取得した前記使用情報に基づいて、前記施術器が人体に対して施術する際に利用される消耗品の消耗量を演算して算出する演算部と、
前記演算部が算出した前記消耗量を報知する報知部と、
を備えることを特徴とする美容器の管理システム。 - 人体に対して施術する施術器と、
使用者からの支払い状況を管理するデータサーバと情報のやり取りをする通信部と、
前記データサーバから取得した前記支払い状況に基づいて前記施術器の使用を禁止する使用禁止状態、又は使用を可能にする使用可能状態にする使用状態切替部と、
を備えていることを特徴とする美容器。
Priority Applications (1)
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JP2019089421A JP2020187391A (ja) | 2019-05-10 | 2019-05-10 | 美容器、及び美容器の管理システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2019
- 2019-05-10 JP JP2019089421A patent/JP2020187391A/ja active Pending
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