JP2020176890A - キャニスタの防食方法及び防食装置 - Google Patents

キャニスタの防食方法及び防食装置 Download PDF

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Hirofumi Takeda
浩文 竹田
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Abstract

【課題】金属製キャニスタにおける腐食、特に溶接部における応力腐食割れを防止することができるようにする。【解決手段】キャニスタ13の内部に収納された使用済燃料の崩壊熱を利用して起電力を生じさせ、当該起電力によってキャニスタ13に通電するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、キャニスタの防食方法及び防食装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、特に、使用済燃料の長期貯蔵管理に用いられるコンクリートキャスク/コンクリートサイロの金属製キャニスタにおける錆の発生を防いで腐食を防止する技術に関する。
原子炉の使用済燃料に代表される高放射性物質の貯蔵手段としてのコンクリートキャスク/コンクリートサイロタイプの貯蔵設備は、使用済燃料を収納するキャニスタと、このキャニスタを収納するキャスク本体とを備える。使用済燃料中の核分裂生成物の崩壊は燃料を原子炉から取り出した後も続くため、貯蔵中もキャニスタは発熱する。このため、コンクリートキャスクでは、例えば、図7に示すように、核分裂生成物を収納するキャニスタ101とキャスク本体102との間に空気流路103が設けられ、冷却空気104を流すことによってキャニスタ101の熱が除去されるようにしている。具体的には、キャスク本体102の下部に空気導入口105が設けられると共に上部に空気導出口106が設けられ、キャニスタ101を冷却することで加熱された冷却空気104が空気流路103を上昇して空気導出口106から排出され、これに伴って空気導入口105から新たな空気が冷却空気104として取り込まれるようにしている(特許文献1)。
コンクリートキャスク/コンクリートサイロの、使用済燃料を収納するキャニスタは、金属(具体的には例えば、ステンレス鋼)で形成され、円筒状の胴部並びに円盤状の底部及び蓋部を有し、使用済燃料が挿入されるハニカム構造の仕切り(「バスケット」とも呼ばれる)が胴部の内側に装入され、胴部と底部及び蓋部とが溶接によって接合された密封構造を備えるものとして構成される。キャニスタの内部には、使用済燃料と共に、熱伝導が良く且つ不活性なガス(具体的には例えば、ヘリウムガス)が、対流効果によって除熱性能を向上させるために充填されている。そして、キャニスタは、内部に封入されたヘリウムを介してキャニスタ内の使用済燃料の崩壊熱が胴部並びに底部及び蓋部に伝達される構造とされている。
特開2003−194729号公報
金属(具体的には例えば、ステンレス鋼)製のキャニスタの溶接部には残留引張応力が発生して応力腐食割れ(「SCC」とも呼ばれる;尚、Stress Corrosion Cracking の略である)が発生する虞があること、また、応力腐食割れの発生には冷却空気としての外気/大気に含まれる塩分が大きく影響することが知られている。応力腐食割れは、溶接線から数 mm 以内の近傍で発生することが多く、多くは、割れが結晶粒界に沿って優先的に伸展する粒界型応力腐食割れである。溶接部においては、溶接時に600〜800 ℃ に加熱された部分でクロム(Cr)炭化物が生成し、クロム濃度が周囲よりも低くなる欠乏層が生じる。すなわち、キャニスタ表面に防錆のための安定した被膜を形成することに必要なクロム濃度を下回ることになるため、応力腐食割れへの感受性が強くなるものと考えられる。そこに大気中の塩分が徐々に付着して一定濃度(具体的には例えば、0.8 g/m2)を超える塩分濃度となって大気中の水分で潮解することにより、応力腐食割れが表面に発生して伸展する。
このことから、キャニスタの溶接部、特にキャスク本体内に縦置きの姿勢で収納された直後において冷たい外気/大気に直接曝される胴部と底部とを接合する溶接部での応力腐食割れの発生が問題になる。
そこで、本発明は、金属製キャニスタにおける腐食、特に溶接部における応力腐食割れを防止することができるキャニスタの防食方法及び防食装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のキャニスタの防食方法は、金属キャニスタの内部に収納された使用済燃料の崩壊熱を利用して起電力を生じさせ、当該起電力によって金属キャニスタに通電するようにしている。
また、本発明のキャニスタの防食装置は、金属キャニスタの内部に収納された使用済燃料の崩壊熱が伝達される一面側と他面側との間の温度差から起電力を生じ、当該起電力によって金属キャニスタへの通電を行う熱電変換部を有するようにしている。
したがって、これらのキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置によると、キャニスタ内の使用済燃料の崩壊熱を利用したゼーベック効果によって生じる電力を用いて金属キャニスタに対して通電するようにしているので、電気防食作用により、金属キャニスタ(特に、溶接部)における錆の発生が防止されて腐食が防止され、特に、金属キャニスタの全ての溶接部に対して電流/電子を供給して当該溶接部における応力腐食割れの発生が防止される。
これらのキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置によると、しかも、長期に亙って持続する使用済燃料の崩壊熱を利用して金属キャニスタに対して通電するようにしているので、外部からの電力の供給が不要であると共に蓄電機器が不要であり、少なくとも使用済燃料の崩壊熱が持続する期間であってキャニスタの健全性を確保する必要がある期間についてはメンテナンスフリーで自立的に作動してキャニスタにおける通電状態が長期に亙って維持される。
本発明のキャニスタの防食方法は金属キャニスタを収納するキャスクの蓋に於いて金属キャニスタから放出される熱を感熱して起電力を生じさせるようにしても良く、また、本発明のキャニスタの防食装置は熱電変換部が、金属キャニスタを収納するキャスクの蓋に配置されるようにしても良い。これらの場合には、キャニスタの防食に纏わる仕組みがキャスクの蓋の一部として(言い換えると、一体のものとして)構成される。
本発明のキャニスタの防食方法は金属キャニスタを収納するキャスクの周壁に於いて金属キャニスタから放出される熱を感熱して起電力を生じさせるようにしても良く、また、本発明のキャニスタの防食装置は熱電変換部が、金属キャニスタを収納するキャスクの周壁に配置されるようにしても良い。これらの場合には、キャニスタの防食に纏わる仕組みがキャスクの周壁の一部として(言い換えると、一体のものとして)構成される。
本発明のキャニスタの防食方法は金属キャニスタを収納するキャスクの排気口から排出される内部冷却外気の熱を感熱して起電力を生じさせるようにしても良く、また、本発明のキャニスタの防食装置は熱電変換部が、金属キャニスタを収納するキャスクの排気口に対して配設されるようにしても良い。これらの場合には、キャニスタの防食に纏わる仕組みがキャスクの一部として(言い換えると、一体のものとして)構成される。
本発明のキャニスタの防食方法は金属キャニスタを収納するキャスクの内部に設けられて金属キャニスタの底面を受け支える支持脚に於いて金属キャニスタから放出される熱を感熱して起電力を生じさせるようにしても良く、また、本発明のキャニスタの防食装置は熱電変換部が、金属キャニスタを収納するキャスクの内部に設けられて金属キャニスタの底面を受け支える支持脚に配置されるようにしても良い。これらの場合には、キャニスタの防食に纏わる仕組みがキャスクの一部として(言い換えると、一体のものとして)構成される。
本発明のキャニスタの防食方法は枠体に形成されて金属キャニスタの天面若しくは底面に電気的に接触して設置される導電体を介して金属キャニスタに通電するようにしても良く、また、本発明のキャニスタの防食装置は枠体に形成されると共に金属キャニスタの天面若しくは底面に電気的に接触して設置されて金属キャニスタへの通電において熱電変換部と金属キャニスタとの間に介在する導電体を更に有するようにしても良い。これらの場合には、キャニスタの全体に対して偏り無く電流が流される。
本発明のキャニスタの防食方法は金属キャニスタの底部が載置される架台に腐食防止液を貯留させて当該腐食防止液で金属キャニスタの底部溶接線を覆うようにしても良く、また、本発明のキャニスタの防食装置は金属キャニスタの底部が載置されると共に金属キャニスタの底部溶接線を覆う腐食防止液が貯留する架台を更に有するようにしても良い。これらの場合には、キャニスタのうちの応力腐食割れの発生が最も懸念される底部溶接線が腐食防止液により覆われることによって塩分を含む外部環境から遮断されるので、通電による電気防食作用と腐食防止液による遮断作用との両方によってキャニスタの底部溶接線が保護されるようにしたり、キャニスタ内の使用済燃料の崩壊熱の変化に応じて通電による電気防食作用と腐食防止液による遮断作用とが切り替えられてキャニスタの底部溶接線が保護されるようにしたりする。
本発明のキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置によれば、電気防食作用により、金属キャニスタ(特に、溶接部)における錆の発生を防止して腐食を防止することができ、特に、金属キャニスタの全ての溶接部に対して電流/電子を供給して当該溶接部における応力腐食割れの発生を防止することができるので、金属キャニスタの健全性を維持して使用済燃料の長期貯蔵管理に用いられる技術としての安全性の向上が可能になり、延いては信頼性の向上を図ることが可能になる。
本発明のキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置によれば、しかも、外部からの電力の供給が不要であると共に蓄電機器が不要であり、少なくとも使用済燃料の崩壊熱が持続する期間であってキャニスタの健全性を確保する必要がある期間についてはメンテナンスフリーで自立的に作動してキャニスタにおける通電状態を長期に亙って維持することができるので、使用済燃料の長期貯蔵管理手法としての汎用性の向上が可能になる。
本発明のキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置は、熱電変換部が金属キャニスタを収納するキャスクの蓋,周壁,排気口,又は支持脚に配置されるようにした場合には、キャニスタの防食に纏わる仕組みをキャスクの一部として(言い換えると、一体のものとして)構成することができるので、使用済燃料の長期貯蔵管理手法としての適用の容易性や汎用性の向上が可能になる。
本発明のキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置は、枠体に形成された導電体を介して金属キャニスタに通電するようにした場合には、キャニスタの全体に対して偏り無く電流を流すことができるので、電気防食作用をキャニスタ全体において一層確実に発揮させることが可能になる。
本発明のキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置は、架台に貯留させた腐食防止液で金属キャニスタの底部溶接線を覆うようにした場合には、通電による電気防食作用と腐食防止液による遮断作用とを同時に発揮させたり選択的に発揮させたりすることができるので、キャニスタ内の使用済燃料の崩壊熱の変化にも対応しながらキャニスタを一層適切に保護することが可能になる。
本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共に熱電変換部がコンクリートキャスクの蓋に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共に熱電変換部がコンクリートキャスクの周壁に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共に熱電変換部がコンクリートキャスクの排気口に対して配設される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共に熱電変換部がコンクリートキャスク内部の支持脚に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共にキャニスタの底部が載置される架台及び腐食防止液が用いられ且つ熱電変換部がコンクリートキャスクの蓋に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共にキャニスタの底部が載置される架台及び腐食防止液が用いられ且つ熱電変換部がコンクリートキャスク内部の支持脚に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 従来のコンクリートキャスクを一部切り欠いて示す斜視図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図6に、本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例を示す。なお、各図は、貯蔵設備の概略構造と共に通電回路の概略構成を示すための概念図であり、各部の寸法関係や詳細構造が実物/実機に合わせて正確に表されている図ではない。
本実施形態では、図1に概略構造を示す貯蔵設備10に対して本発明が適用される場合を例に挙げて説明する。
《貯蔵設備の構成》
貯蔵設備10は、コンクリートキャスク11内にキャニスタ13が縦置きの姿勢で収納される態様の貯蔵設備であり、「コンクリートキャスクタイプ」とも呼ばれる。
貯蔵設備10は、コンクリートキャスク11のコンクリート容器12内に収納されるキャニスタ13を冷却する内部冷却外気14を給気口15から取り込んで当該給気口15よりも高い位置に設けられる排気口16から排出する構造を備える。
コンクリートキャスク11は、コンクリート容器12とコンクリート蓋17とを有し、遮蔽機能を備える非密封構造として構成される。
キャニスタ13は、例えばステンレス鋼などの金属製であり(この点において、キャニスタ13は「金属キャニスタ」とも呼ばれる)、円筒状の胴部並びに円盤状の底部及び蓋部によって中空の円筒状の容器として構成される。
キャニスタ13は、例えば、底部が溶接によって接合された円筒状の胴部内に使用済燃料が収納された上で内側カバープレートと外側カバープレートとの二重蓋が溶接によって接合されて取り付けられて密封される構造を備える。
キャニスタ13は、胴部の周壁,胴部と底部との接合部,及び胴部と蓋部との接合部のそれぞれに溶接部が形成され、各々、胴部溶接線13a,底部溶接線13b,及び蓋部溶接線13cとして表面に顕れている。
キャニスタ13は、また、例えばステンレス鋼製のハニカム構造の仕切り(「バスケット」とも呼ばれる)が内部に装入され、当該仕切りの各区画に放射性物質である使用済燃料が挿入される。
キャニスタ13は、封入された放射性物質が外部に漏洩しないようにするために溶接による密閉/密封構造が採られると共に、外気よりも熱伝導率の高い不活性ガスが封入され、キャニスタ13内の使用済燃料の崩壊熱がバスケットや不活性ガスを介してキャニスタ13へと伝達される構造とされている。
キャニスタ13内に封入される不活性ガスとしては、外気(通常は、空気)よりも熱伝導率の高い不活性ガスが一般には用いられ、具体的には例えばヘリウム(He)が用いられることが好ましいものの、他の不活性ガスが用いられるようにしても良い。
キャニスタ13は支持脚18の上に載せられてコンクリート容器12内に収納される。
コンクリート容器12の上部開口はコンクリート蓋17によって塞がれる。
キャニスタ13とコンクリート容器12との間に、内部冷却外気14が流れる流通空間19が設けられる。この構造に関連し、流通空間19へと通じる給気口15がコンクリート容器12の底部に設けられ、また、流通空間19と連通する排気口16がコンクリート容器12の上端寄りの位置に設けられる。
上記構造により、コンクリートキャスク11の上下に設けられる給気口15及び排気口16を通じて外気が内部冷却外気14として自然対流し、外気が内部冷却外気14として流通空間19を通り抜ける温度差換気が行われ、内部冷却外気14へと熱を伝えることによってキャニスタ13内の使用済燃料の崩壊熱が除去される。
《防食方法・防食装置の構成》
本実施形態のキャニスタの防食方法は、キャニスタ13の内部に収納された使用済燃料の崩壊熱を利用して起電力を生じさせ、当該起電力によってキャニスタ13に通電するようにしている。
上記キャニスタの防食方法は、本発明に係るキャニスタの防食装置によっても実施され得る。本実施形態のキャニスタの防食装置は、キャニスタ13の内部に収納された使用済燃料の崩壊熱が伝達される一面側1aと他面側1bとの間の温度差から起電力を生じ、当該起電力によってキャニスタ13への通電を行う熱電変換部1を有する。
熱電変換部1は、熱電変換物質/熱電変換材料(具体的には、異種の二つの金属若しくは半導体)を含むものとして構成され、ゼーベック効果を利用し、加熱端と冷却端との間の温度差から電気的な出力(即ち、熱起電力)を生じる機素/機序である。
熱電変換部1は、温度差を電圧に変換するもの、言い換えると、熱エネルギー(具体的には、キャニスタ13内の使用済燃料の崩壊熱)を電気エネルギー(電力)に変換するものであれば良く、例えば熱電半導体,熱電変換素子,熱電変換デバイス,或いは熱電変換モジュールなどと呼ばれる種々の機素/機序を含む。
熱電変換部1は、キャニスタ13の高温(尚、キャニスタ13内の使用済燃料の崩壊熱による)と周囲の外気(特に、コンクリートキャスク11の外部の大気)の低温との間の温度差を利用してゼーベック効果によって熱エネルギーを変換して起電力を生じる。
熱電変換部1は、一面側(「加熱面1a」とも呼ぶ)がキャニスタ13からの発熱(即ち、キャニスタ13内の使用済燃料の崩壊熱)によって加熱され、また、他面側(「冷却面1b」とも呼ぶ)が外気によって冷却されるように配設される。
熱電変換部1は、具体的には例えば、コンクリートキャスク11のコンクリート蓋17に装着される(図1)。
この場合には、例えば、コンクリートキャスク11のコンクリート蓋17の、平面視における中心位置に於いて当該コンクリート蓋17を上下方向に貫通する伝熱部3が用いられるようにしても良い。
伝熱部3は、キャニスタ13と同じ金属材料によって形成されても良く、また、熱伝導率が大きいことが考慮されて選択された材料によって形成されても良く、具体的には例えばステンレス鋼,アルミニウム,銅,鉄,或いはカーボンなどによって形成され得る。
伝熱部3は、一端部3a(別言すると、下端部3a)がコンクリート蓋17の下面から当該コンクリート蓋17とキャニスタ13の蓋部との間の空間へと突出して露出し、他端部3b(別言すると、上端部3b)がコンクリート蓋17の上面に露出するように設けられる。
伝熱部3の一端部3a/下端部3a(特に、下面)は、キャニスタ13の蓋部の上面へと接触/当接するように設けられても良く、或いは、キャニスタ13の蓋部の上面とは離隔するように設けられても良い。
伝熱部3の他端部3b/上端部3bは、図に示す例では、円板状に形成され、当該円板状の上端部3bの上面がコンクリート蓋17の上面に於いて表出する(そして、伝熱部3の上端部3bの上面とコンクリート蓋17の上面とが面一である)ように調整された上で、伝熱部3の円盤状の上端部3bの上面と熱電変換部1の一面(即ち、加熱面1a)とが対面接触するように熱電変換部1が設置される。
つまり、図に示す例では、熱電変換部1は、コンクリート蓋17の上面に配置され、下面側が加熱面1aになると共に上面側が冷却面1bになる。
この場合、キャニスタ13の蓋部から放出される熱により、及び/又は、キャニスタ13から放出される熱によって温められて(別言すると、熱せられて)コンクリート蓋17とキャニスタ13の蓋部との間に滞留する熱気により、伝熱部3の下端部3aが加熱されて上端部3bへと熱が伝達され、伝熱部3の上端部3bが高温になる。そして、伝熱部3の上端部3bに接触している熱電変換部1の一面側である下面(即ち、加熱面1a)の温度が上昇する。
一方、熱電変換部1の他面側である上面(即ち、冷却面1b)の温度は、コンクリートキャスク11の外部の大気による冷却効果により、大気の温度と解離するような大きな上昇は抑制される。
これにより、熱電変換部1の一面側である下面と他面側である上面との間に温度差が生じ、この温度差から熱電変換部1はゼーベック効果によって熱エネルギーを変換して起電力を生じる。
すなわち、熱電変換部1は、クリートキャスク11の内部のキャニスタ13の高温(別言すると、キャニスタ13から放出される熱)とコンクリートキャスク11の外部の大気の低温との間の温度差からゼーベック効果によって熱エネルギーを変換して起電力を生じる。
なお、伝熱部3の他端部3b/上端部3bは、コンクリート蓋17の上面から突出するように設けられても良いものの、コンクリートキャスク11の外部の大気に触れることによって冷却されるので、例えば図に示す例のように伝熱部3はコンクリートキャスク11の外部の大気に直接触れることがないように設けられることが好ましい。
また、伝熱部3の他端部3b/上端部3bがコンクリート蓋17内に埋設されると共に熱電変換部1の一部若しくは全部がコンクリート蓋17内に入り込んで設けられるようにしても良い。この場合は、熱電変換部1の他面側(即ち、冷却面1b)は、風通しの良い状況でコンクリートキャスク11の外部の大気に直接触れるように表出/露出して設けられることが好ましい。
熱電変換部1の他面側(即ち、冷却面1b)に対し、当該他面側における放熱が良好に行われて当該他面側が効率良く冷却されるようにするため、放熱板や放熱シートなどが面的に接合されたり、放熱塗料が塗布されて塗膜が形成されたり、また、放熱フィンなどの構造物が設置されたりするようにしても良い。
放熱板や放熱フィンは、キャニスタ13と同じ金属材料によって形成されても良く、また、熱伝導率が大きいことが考慮されて選択された材料によって形成されても良く、具体的には例えばステンレス鋼,アルミニウム,銅,鉄,或いはカーボンなどによって形成され得る。
付け加えると、熱電変換部1自体がコンクリート蓋17の内部に配置されて熱電変換部1の一面側(即ち、加熱面)がコンクリート蓋17の下面に表出/露出すると共に他面側(即ち、冷却面)がコンクリート蓋17の上面に表出/露出して設けられるようにしても良く、即ち伝熱部3は設けられないようにしても良い。
ここで、熱電変換部1が装着される箇所/部位は、コンクリート蓋17に限定されるものではなく、一面側がキャニスタ13の高温(別言すると、キャニスタ13から放出される熱)を直接に若しくは間接的に感熱し得ると共に他面側がキャニスタ13から放出される熱の影響を受けること無く(若しくは、殆ど受けること無く)冷却され得る箇所であれば、いずれの箇所/部材であっても良い。なお、キャニスタ13から放出される熱を間接的に感熱する態様には、キャニスタ13から放出される熱によって温められる(別言すると、熱せられる)部材や気体などの熱を感熱する態様を含む。
熱電変換部1は、例えば、コンクリートキャスク11のコンクリート容器12の周壁に装着されるようにしても良い。この場合は、熱電変換部1は、コンクリートキャスク11の内部のキャニスタ13の高温(別言すると、キャニスタ13から放出される熱)によって温められながら流通空間19を上昇する内部冷却外気14の高温とコンクリートキャスク11の外部の大気の低温との間の温度差からゼーベック効果によって熱エネルギーを変換して起電力を生じる。なお、この場合、熱電変換部1は、発電効率を高めるためにできる限り大きな温度差を確保し得るように、一層温められて(別言すると、熱せられて)高温になっている内部冷却外気14の熱を利用すべく、コンクリート容器12の周壁のうちの上部位置に設けられることが好ましい。
熱電変換部1がコンクリートキャスク11のコンクリート容器12の周壁に装着される場合、熱電変換部1がコンクリート容器12の周壁の外面に配置された上で流通空間19へと突出して内部冷却外気14の高温によって加熱される伝熱部3を介して熱電変換部1の一面側(即ち、加熱面)が加熱される(図2)ようにしても良く、或いは、熱電変換部1自体がコンクリート容器12の周壁の内部に配置されて流通空間19内の内部冷却外気14の高温によって直接に熱電変換部1の一面側(即ち、加熱面)が加熱されるようにしても良い。
図に示す例のように熱電変換部1がコンクリート容器12の周壁の外面に配置された上で伝熱部3が用いられる場合には、例えば、コンクリートキャスク11のコンクリート容器12の周壁のうちの上部位置に於いて当該コンクリート容器12の周壁を左右方向に貫通する伝熱部3が用いられ得る。
伝熱部3は、一端部3aがコンクリート容器12の周壁の内周面から流通空間19へと突出して露出し、他端部3bがコンクリート容器12の周壁の外周面に露出するように設けられる。
伝熱部3の他端部3bは、図に示す例では、円板状に形成され、当該円板状の他端部3bの側面がコンクリート容器12の周壁の外周面に於いて表出するように調整された上で、伝熱部3の円盤状の他端部3bの側面と熱電変換部1の一面(即ち、加熱面1a)とが対面接触するように熱電変換部1が設置される。
熱電変換部1は、または、キャニスタ13の底部に対して設けられるようにしても良い。この場合は、熱電変換部1は、コンクリートキャスク11の内部のキャニスタ13の高温(別言すると、キャニスタ13から放出される熱)と給気口15から取り込まれた直後でキャニスタ13から放出される熱によって未だ温められていない内部冷却外気14の低温との間の温度差からゼーベック効果によって熱エネルギーを変換して起電力を生じる。
熱電変換部1がキャニスタ13の底部に対して設けられる場合は、例えば、熱電変換部1は、キャニスタ13の底面を受け支える支持脚18に装着され、キャニスタ13の底部の高温によって直接に一面側(即ち、加熱面1a)が加熱される(図3)ようにしても良く、或いは、キャニスタ13の底部の高温によって加熱される伝熱部を介して一面側(加熱面)が加熱されるようにしても良い。
熱電変換部1がキャニスタ13の底部に対して設けられる場合は、また、例えば、熱電変換部1は、キャニスタ13の底面を受け支える支持脚18に装着され、給気口15から取り込まれた直後の内部冷却外気14の低温によって直接に他面側(即ち、冷却面)が冷却されるようにしても良く、或いは、流通空間19のうちの給気口15の近傍位置へと突出して内部冷却外気14の低温によって冷却される放熱部4を介して他面側(冷却面1b)が冷却される(図3)ようにしても良い。
放熱部4としては、例えば、熱電変換部1の冷却面に対し、放熱板などが面的に接合されたり、放熱フィンなどの構造物が設置されたりすることが考えられる。なお、放熱板や放熱フィンは、熱伝導率が大きい材料によって形成されることが好ましく、具体的には例えばステンレス鋼,アルミニウム,銅,鉄,或いはカーボンなどによって形成されることが好ましい。
放熱部4が配設される場合には、当該放熱部4の放熱効果により、熱電変換部1の他面側(冷却面)が効率良く冷却されて温度が低下し、熱電変換部1の一面側(加熱面)と他面側(冷却面)との間の温度差が一層大きくなる。
熱電変換部1は、或いは、コンクリートキャスク11の排気口16に対して設けられるようにしても良い。この場合は、熱電変換部1は、流通空間19を通過する間にキャニスタ13の高温(別言すると、キャニスタ13から放出される熱)によって温められて排気口16から排出される内部冷却外気14の高温とコンクリートキャスク11の外部の大気の低温との間の温度差からゼーベック効果によって熱エネルギーを変換して起電力を生じる。
熱電変換部1がコンクリートキャスク11の排気口16に対して設けられる場合は、例えば、熱電変換部1は、コンクリートキャスク11の上端部や上端部寄りの位置に装着され、排気口16から排出される内部冷却外気14の高温によって直接に一面側(即ち、加熱面)が加熱されるようにしても良く、或いは、排気口16の近傍へと突出して排気口16から排出される内部冷却外気14の高温によって加熱される伝熱部3を介して一面側(加熱面1a)が加熱される(図4)ようにしても良い。
熱電変換部1のプラス側端子とマイナス側端子とのうちの、一方の端子(具体的には、プラス側の通電極として働く)はキャニスタ13の天面に取り付けられる導電体2へと電気的に接続され、他方の端子(具体的には、マイナス側のアース極として働く)はキャニスタ13の底面をアースするように配設される。すなわち、図に示す例は、キャニスタ13の頂部がアノードとされ、キャニスタ13の底部がアースとされて、それらの間に電流が流される構成の例である。なお、キャニスタ13の底部がアノードとされ且つキャニスタ13の頂部がアースとされて電流が流されるようにしても良く、この場合には導電体2はキャニスタ13の底面に取り付けられる。
導電体2は、熱電変換部1の一方の端子をキャニスタ13へと導通させる際にキャニスタ13の全体にできる限り偏り無く電流を流す(言い換えると、電子を供給する,電子を通過させる)ためのものであり、キャニスタ13へと通電し得るようにキャニスタ13の天面に電気的に接触して設置される。
導電体2は、本実施形態では、リング状に形成される。導電体2は、具体的には、キャニスタ13の天面を構成する円の直径よりも若干小さい直径のリング状に形成される。導電体2は、当該導電体2を構成する部材がキャニスタ13の天面の周縁部寄りの位置に配設される枠体であることが好ましく、本実施形態のようにリング状に形成されるようにしても良く、または、四角形や他の多角形の枠体状に形成されるようにしても良い。
上述の構成により、キャニスタ13を含む回路が形成され、熱電変換部1において生じる電力によってキャニスタ13に対する通電が行われる。
キャニスタ13からの発熱は、キャニスタ13内の使用済燃料の崩壊熱によるものであり、長期に亙って連続する現象である。したがって、熱電変換部1による発電が長期に亙って連続して行われてキャニスタ13における通電状態が長期に亙って維持され、延いてはキャニスタ13への電流/電子の供給が長期に亙って連続的に行われる。これにより、キャニスタ13全体について電気防食作用が長期に亙って発揮され、キャニスタ13(特に、各部溶接部13a,13b,及び13cの全て)における錆の発生が長期に亙って防止されて腐食が防止される。
《キャニスタの架台》
キャニスタ13の底部に、胴部と底部とを接合する溶接部に対応する底部溶接線13bを囲い、コンクリート容器12内に流入する外気(別言すると、内部冷却外気14)が底部溶接線13bに直接当たることを防ぐ架台21が配設されるようにしても良い(図5)。
底部溶接線13bに対して配設される架台21は、コンクリート容器12内にキャニスタ13が設置された状態で、底部溶接線13bの周りを囲う位置に配置されて給気口15から流入する外気/内部冷却外気14に対する遮蔽物として少なくとも機能するものであれば良く、キャニスタ13や支持脚18から独立した部位・部材として構成されるようにしても良く、或いは、キャニスタ13や支持脚18の一部として(言い換えると、付属物/付帯物として,一体のものとして)構成されるようにしても良い。
図に示す例では、架台21は、キャニスタ13の底面を受け支える平坦な底板21aと、当該底板21aの周縁から立ち上がってキャニスタ13の底部溶接線13bの位置以上の高さで底部溶接線13bを囲う周壁部21bとを有し、腐食防止液24を貯留する窪みを有する上方開放の容器(「受け皿」と呼ぶ)として構成される。なお、図に示す例では、架台21は、キャニスタ13や支持脚18とは別々に形成されて独立した部位・部材である受け皿として構成され、支持脚18の上に載置される。
架台21は底部溶接線13bを囲う遮蔽物として少なくとも機能するものであるが、周壁部21bはキャニスタ13の熱を内部冷却外気14と接することによって放熱する仕組みとしても機能するものであることから、架台21はキャニスタ13と同じ材質の金属によって形成されることが好ましい。架台21は、具体的には例えばSUS304などのステンレス鋼で形成されることが好ましく、異種金属接触腐食を回避するためにもキャニスタ13と異種金属でないことが望ましい。
架台21は、当該架台21内に腐食防止液24を貯留し得るように、底板21aと周壁部21bとが水密性を備えるように接合される。
架台21の底板21aの大きさは、周壁部21bとキャニスタ13との間に腐食防止液24を流入させる空隙・空間23が確保され得る寸法に調節される。
架台21の周壁部21bの高さは、キャニスタ13の底部溶接線13bが腐食防止液24内に多少の余裕を持って完全に没して浸される深さの液面Lが確保され得る寸法に調節される。周壁部21bの高さは、具体的には例えば、あくまで一例として挙げると、底部溶接線13bから50〜100 mm 程度上まで達する高さの液面Lが確保され得る寸法に調節される。
上述の構成により、架台21内へと腐食防止液24が注入されることにより、架台21内に設置されるキャニスタ13の底部の周り(特に、底部溶接線13bの周囲)が、具体的にはキャニスタ13の底部の周面と架台21の周壁部21bとの間が、腐食防止液24で満たされる。
腐食防止液24は、キャニスタ13のうちの少なくとも底部溶接線13bの表面を覆って塩分を含む外気に晒さない(言い換えると、塩分を含む外部環境から遮断する)ようにして塩分の付着を防ぎ、延いては応力腐食割れの発生を防止するためのものである。
腐食防止液24は、コンクリート容器12内に収納された当初のキャニスタ13の底部の温度に鑑み、例えば約150〜200 ℃ 以下の温度条件下で安定に使用でき蒸発し難い非酸化性の液体であることが望まれる。ここで、安定に使用できるとは、主に放射線に対して安定なことを意味し、放射化によって例えば粘性の増加やゲル化による流動化不良或いは引火点の低下による燃焼などの性状変化を引き起こし難い若しくは起こさないことを意味する。
腐食防止液24としては、例えば、機械油(尚、粘性が小さいことが好ましい)、なかでも耐放射線潤滑油が用いられることが考えられ、フェニルエーテル系耐放射線潤滑剤が用いられることが好ましく、フェノキシフェノキシジフェニルの異性体混合油(mix−4P2E)などの放射性損傷を受け難い油が用いられることが一層好ましい。
キャニスタ13の底部は、コンクリート容器12内に収納される当初でも200 ℃ に達することはなく、150 ℃ 前後である。このため、耐放射線性に優れる液状物、例えば油類であれば、劣化したり、蒸発したり、或いは高温で燃焼したりすることもない。
また、腐食防止液24は、そもそも潤滑目的で使用されるものではなく、溶接部/溶接線の被覆を目的とすることから、粘度低下しても支障はなく、放射線損傷によって起こる性状変化による粘度増加やゲル化による流動性の低下或いは引火点の低下による燃焼などの虞がなければ、長期貯蔵の管理に関して大きな問題が生ずることはない。
なお、フェニルエーテル系耐放射線潤滑剤とは、原子炉の一次系制御棒駆動部やガラス固化プラントのクレーなどに使用されている潤滑剤であり、特に、mix−フェノキシフェノキシジフェニル(mix−4P2E)が、耐放射線性に優れており、109 Rad 程度までの使用が可能であるとされている。ガラス固化体の表面線量(具体的には、1500 Sv/h 程度)で10年照射されたとしても、106 Rad であるので十分に耐え得ると考えられる。
例えば供給ポンプを備える貯液タンクなどの腐食防止液供給源(図示していない)がコンクリート容器12の外部に設置されると共に当該腐食防止液供給源に一端が接続される配管(図示していない)が架台21の内部空間と連通するように底板21aに他端が接続され、腐食防止液供給源から架台21に対して腐食防止液24が必要に応じて供給/補給されるようにしても良い。また、腐食防止液24の交換や廃棄を可能とするために、排出用の配管(図示していない)が設けられるようにしても良い。
コンクリート容器12内に架台21が配設されると共に当該架台21内にキャニスタ13が設置される場合について、図に示す例では、熱電変換部1のプラス側端子とマイナス側端子とのうちの、一方の端子(具体的には、プラス側の通電極として働く)はキャニスタ13の天面に取り付けられる導電体2へと電気的に接続され、他方の端子(具体的には、マイナス側のアース極として働く)は架台21へと電気的に接続されて当該架台21を介してキャニスタ13の底面をアースするように配設される。すなわち、図に示す例は、キャニスタ13の頂部がアノードとされ、キャニスタ13の底部がアースとされて、それらの間に電流が流される構成の例である。
架台21内にキャニスタ13が設置される場合についても、熱電変換部1は、例えば、コンクリートキャスク11のコンクリート容器12の周壁に装着されるようにしても良く、また、キャニスタ13の底部に対して設けられる(具体的には例えば、キャニスタ13の底面を受け支える支持脚18に装着される)ようにしても良く、或いは、コンクリートキャスク11の排気口16に対して設けられるようにしても良い。
ここで、応力腐食割れは、キャニスタ13の表面に大気中塩分が徐々に付着し、それが一定量(具体的には例えば、0.8 g/m2)を超え、且つ大気中の水分によって付着塩分が潮解するときに起こる。このため、塩分を付着させないか、或いは、大気中の水分によって付着塩分が潮解を起こす条件を作り出さなければ、応力腐食割れを防ぐことができる。
キャニスタ13内の使用済燃料の崩壊熱は、長期に亙って持続するものの、時間の経過に伴って次第に低減する。したがって、コンクリートキャスク11に貯蔵されて相当の期間が経過した段階(特に、コンクリートキャスク11における貯蔵の終盤段階)では、キャニスタ13の全体に対して偏り無く電流を流す(言い換えると、電子を供給する,電子を通過させる)に十分な起電力をゼーベック効果によって生じさせるには、キャニスタ13から放出される熱が不足してしまうことも考えられる。そこで、架台21内に腐食防止液24を貯留させてキャニスタ13の底部溶接線13bを覆って外気(別言すると、内部冷却外気14)に含まれる塩分の付着を防ぐことにより、コンクリート容器12内に流入した直後の、塩分を含む外気(別言すると、内部冷却外気14)が直接当たるために応力腐食割れが起こり易いキャニスタ13の底部溶接線13bを保護し、延いては、ゼーベック効果による起電力が十分でない段階でもキャニスタ13の健全性を維持することが可能になる。
上記も踏まえ、架台21が配設される場合には、コンクリートキャスク11のコンクリート容器12へのキャニスタ13の収納当初から架台21内に腐食防止液24を貯留させてキャニスタ13の底部溶接線13bを覆うようにしても良く、或いは、キャニスタ13の貯蔵期間が或る程度経過してから架台21内に腐食防止液24を貯留させてキャニスタ13の底部溶接線13bを覆うようにしても良い。
以上のように構成されたキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置によれば、キャニスタ13内の使用済燃料の崩壊熱を利用したゼーベック効果によって熱電変換部1において生じる電力を用いてキャニスタ13に対して通電するようにしているので、電気防食作用により、キャニスタ13(特に、各部溶接線13a,13b,及び13c)における錆の発生が防止されて腐食が防止され、特に、キャニスタ13の全ての溶接部に対して電流/電子を供給して当該溶接部における応力腐食割れの発生を防止することができる。このため、キャニスタ13の健全性を維持して使用済燃料の長期貯蔵管理に用いられる技術としての安全性の向上が可能になり、延いては信頼性の向上を図ることが可能になる。
以上のように構成されたキャニスタの防食方法やキャニスタの防食装置によれば、しかも、長期に亙って持続する使用済燃料の崩壊熱を利用してキャニスタ13に対して通電するようにしているので、外部からの電力の供給が不要であると共に蓄電機器が不要であり、少なくとも使用済燃料の崩壊熱が持続する期間であってキャニスタ13の健全性を確保する必要がある期間についてはメンテナンスフリーで自立的に作動してキャニスタ13における通電状態を長期に亙って維持することができる。このため、使用済燃料の長期貯蔵管理手法としての汎用性の向上が可能になる。
なお、上述の実施形態は本発明を実施する際の好適な形態の一例ではあるものの本発明の実施の形態が上述のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において本発明は種々変形実施可能である。
例えば、上述の実施形態では図1に概略構造を示す貯蔵設備10に対して本発明が適用されるようにしているが、本発明が適用され得る貯蔵設備の具体的な構造や形態は図1に示す貯蔵設備10に限定されるものではなく、金属製のキャニスタが用いられる種々の構造や形態の貯蔵設備に対して本発明は適用され得る。さらに言えば、本発明が適用され得る貯蔵設備の態様は図1に示すようなコンクリートキャスク11内にキャニスタ13が縦置きの姿勢で収納される態様の貯蔵設備(尚、「コンクリートキャスクタイプ」とも呼ばれる)に限定されるものではなく、コンクリートサイロ内にキャニスタが横置きの姿勢で収納される態様(「コンクリートサイロタイプ」とも呼ばれる)の貯蔵設備に対して本発明が適用されるようにしても良い。
また、上述の実施形態では枠体に形成された導電体2を介してキャニスタ13に通電するようにしているが、導電体2が用いられることは本発明において必須の構成ではなく、導電体2を介在させることなく熱電変換部1の端子が直接にキャニスタ13に電気的に接続されるようにしても良い。
また、上述の実施形態では架台21が配設されて当該架台21に貯留する腐食防止液24でキャニスタ13の底部溶接線13bが覆われるようにしているが、架台21及び腐食防止液24が用いられることは本発明において必須の構成ではなく、架台21及び腐食防止液24が用いられることなく通電による電気防食作用のみがキャニスタ13に対して施されるようにしても良い。
1 熱電変換部
1a 加熱面
1b 冷却面
2 導電体
3 伝熱部
3a 一端部
3b 他端部
4 放熱部
10 貯蔵設備
11 コンクリートキャスク
12 コンクリート容器
13 キャニスタ
13a 胴部溶接線
13b 底部溶接線
13c 蓋部溶接線
14 内部冷却外気
15 給気口
16 排気口
17 コンクリート蓋
18 支持脚
19 流通空間
21 架台
21a 底板
21b 周壁部
23 空隙・空間
24 腐食防止液
101 キャニスタ
102 キャスク本体
103 空気流路
104 冷却空気
105 空気導入口
106 空気導出口
金属(具体的には例えば、ステンレス鋼)製のキャニスタの溶接部には残留引張応力が発生して応力腐食割れ(「SCC」とも呼ばれる;尚、Stress Corrosion Cracking の略である)が発生する虞があること、また、応力腐食割れの発生には冷却空気としての外気/大気に含まれる塩分が大きく影響することが知られている。応力腐食割れは、溶接線から数 mm 以内の近傍で発生することが多く、多くは、割れが結晶粒界に沿って優先的に伸展する粒界型応力腐食割れである。溶接部においては、溶接時に600〜800℃に加熱された部分でクロム(Cr)炭化物が生成し、クロム濃度が周囲よりも低くなる欠乏層が生じる。すなわち、キャニスタ表面に防錆のための安定した被膜を形成することに必要なクロム濃度を下回ることになるため、応力腐食割れへの感受性が強くなるものと考えられる。そこに大気中の塩分が徐々に付着して一定表面濃度(具体的には例えば、0.8 g/m2)を超える表面塩分濃度となって大気中の水分で潮解することにより、応力腐食割れが表面に発生して伸展する。
本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共に熱電変換部がコンクリートキャスクの蓋に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共に熱電変換部がコンクリートキャスクの周壁に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共に熱電変換部がコンクリートキャスク内部の支持脚に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共に熱電変換部がコンクリートキャスクの排気口に対して配設される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共にキャニスタの底部が載置される架台及び腐食防止液が用いられ且つ熱電変換部がコンクリートキャスクの蓋に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 本発明に係るキャニスタの防食方法及びキャニスタの防食装置の実施形態の一例が適用され得る貯蔵設備の一例を示す概略構造を示すと共にキャニスタの底部が載置される架台及び腐食防止液が用いられ且つ熱電変換部がコンクリートキャスク内部の支持脚に配置される場合の例を示す図である(コンクリートキャスクは縦断面図であり、キャニスタは側面図である)。 従来のコンクリートキャスクを一部切り欠いて示す斜視図である。
に示す例のように熱電変換部1がコンクリート容器12の周壁の外面に配置された上で伝熱部3が用いられる場合には、例えば、コンクリートキャスク11のコンクリート容器12の周壁のうちの上部位置に於いて当該コンクリート容器12の周壁を左右方向に貫通する伝熱部3が用いられ得る。
伝熱部3の他端部3bは、図に示す例では、円板状に形成され、当該円板状の他端部3bの側面がコンクリート容器12の周壁の外周面に於いて表出するように調整された上で、伝熱部3の円盤状の他端部3bの側面と熱電変換部1の一面(即ち、加熱面1a)とが対面接触するように熱電変換部1が設置される。
熱電変換部1のプラス側端子とマイナス側端子とのうちの、一方の端子(具体的には、プラス側の通電極として働く)はキャニスタ13の天面に取り付けられる導電体2へと電気的に接続され、他方の端子(具体的には、マイナス側のアース極として働く)はキャニスタ13の底面をアースするように配設される。すなわち、図に示す例は、キャニスタ13の頂部がアノードとされ、キャニスタ13の底部がアースとされて、それらの間に電流が流される構成の例である。なお、キャニスタ13の底部がアノードとされ且つキャニスタ13の頂部がアースとされて電流が流されるようにしても良く、この場合には導電体2はキャニスタ13の底面に取り付けられる。
コンクリート容器12内に架台21が配設されると共に当該架台21内にキャニスタ13が設置される場合について、図に示す例では、熱電変換部1のプラス側端子とマイナス側端子とのうちの、一方の端子(具体的には、プラス側の通電極として働く)はキャニスタ13の天面に取り付けられる導電体2へと電気的に接続され、他方の端子(具体的には、マイナス側のアース極として働く)は架台21へと電気的に接続されて当該架台21を介してキャニスタ13の底面をアースするように配設される。すなわち、図に示す例は、キャニスタ13の頂部がアノードとされ、キャニスタ13の底部がアースとされて、それらの間に電流が流される構成の例である。

Claims (14)

  1. 金属キャニスタの内部に収納された使用済燃料の崩壊熱を利用して起電力を生じさせ、当該起電力によって前記金属キャニスタに通電することを特徴とするキャニスタの防食方法。
  2. 前記金属キャニスタを収納するキャスクの蓋に於いて前記金属キャニスタから放出される熱を感熱して前記起電力を生じさせることを特徴とする請求項1記載のキャニスタの防食方法。
  3. 前記金属キャニスタを収納するキャスクの周壁に於いて前記金属キャニスタから放出される熱を感熱して前記起電力を生じさせることを特徴とする請求項1記載のキャニスタの防食方法。
  4. 前記金属キャニスタを収納するキャスクの排気口から排出される内部冷却外気の熱を感熱して前記起電力を生じさせることを特徴とする請求項1記載のキャニスタの防食方法。
  5. 前記金属キャニスタを収納するキャスクの内部に設けられて前記金属キャニスタの底面を受け支える支持脚に於いて前記金属キャニスタから放出される熱を感熱して前記起電力を生じさせることを特徴とする請求項1記載のキャニスタの防食方法。
  6. 枠体に形成されて前記金属キャニスタの天面若しくは底面に電気的に接触して設置される導電体を介して前記金属キャニスタに通電することを特徴とする請求項1記載のキャニスタの防食方法。
  7. 前記金属キャニスタの底部が載置される架台に腐食防止液を貯留させて当該腐食防止液で前記金属キャニスタの底部溶接線を覆うことを特徴とする請求項1記載のキャニスタの防食方法。
  8. 金属キャニスタの内部に収納された使用済燃料の崩壊熱が伝達される一面側と他面側との間の温度差から起電力を生じ、当該起電力によって前記金属キャニスタへの通電を行う熱電変換部を有することを特徴とするキャニスタの防食装置。
  9. 前記熱電変換部が、前記金属キャニスタを収納するキャスクの蓋に配置されることを特徴とする請求項8記載のキャニスタの防食装置。
  10. 前記熱電変換部が、前記金属キャニスタを収納するキャスクの周壁に配置されることを特徴とする請求項8記載のキャニスタの防食装置。
  11. 前記熱電変換部が、前記金属キャニスタを収納するキャスクの排気口に対して配設されることを特徴とする請求項8記載のキャニスタの防食装置。
  12. 前記熱電変換部が、前記金属キャニスタを収納するキャスクの内部に設けられて前記金属キャニスタの底面を受け支える支持脚に配置されることを特徴とする請求項8記載のキャニスタの防食装置。
  13. 枠体に形成されると共に前記金属キャニスタの天面若しくは底面に電気的に接触して設置されて前記金属キャニスタへの通電において前記熱電変換部と前記金属キャニスタとの間に介在する導電体を更に有することを特徴とする請求項8記載のキャニスタの防食装置。
  14. 前記金属キャニスタの底部が載置されると共に前記金属キャニスタの底部溶接線を覆う腐食防止液が貯留する架台を更に有することを特徴とする請求項8記載のキャニスタの防食装置。
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