JP2020172197A - First aid kit holding structure of saddle-riding type vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、鞍乗型車両のファーストエイドキット保持構造に関する。 The present invention relates to a first aid kit holding structure for a saddle-mounted vehicle.
従来、自動二輪車等の鞍乗型車両は、搭乗者が着座するシートの下方に荷物収納室を備えている。 Conventionally, saddle-mounted vehicles such as motorcycles are provided with a luggage storage room below the seat on which the passenger is seated.
例えば、特許文献1には、シートの下方にヘルメットを収容可能な荷物収容室を設けた自動二輪車が記載されている。
For example,
交通事故等により搭乗者が怪我をした場合に備え、包帯等のファーストエイドキットを自動二輪車等の鞍乗型車両に搭載することが望まれている。このファーストエイドキットは、比較的軽量で変形し易く、また、応急処置の時に素早く取り出せるようにすることが求められる。 In case the passenger is injured due to a traffic accident or the like, it is desired to mount a first aid kit such as a bandage on a saddle-type vehicle such as a motorcycle. This first aid kit is required to be relatively lightweight, easily deformed, and to be quickly removed during first aid.
しかしながら、従来、ファーストエイドキットのこのような性質を考慮して、ファーストエイドキットを鞍乗型車両に簡易且つ確実に保持させると共に、応急処置の時に素早く取り出せるようにした技術は知られていない。 However, conventionally, in consideration of such a property of the first aid kit, there is no known technique for allowing the first aid kit to be easily and surely held by the saddle-type vehicle and to be quickly taken out at the time of first aid.
そこで、本発明は、ファーストエイドキットを鞍乗型車両に簡易且つ確実に保持させると共に、応急処置の時に素早く取り出せるようにすることを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to allow the first aid kit to be easily and surely held by the saddle-type vehicle and to be quickly taken out at the time of first aid.
本発明に係る鞍乗型車両のファーストエイドキット保持構造は、搭乗者が着座するシートの底板から下方に延出する下方延出部と、前記下方延出部の下端部から車幅方向内方に延出する内方延出部と、を備えて前記底板との間でファーストエイドキットを挟み込んで押さえる押さえ部が設けられていることを特徴とする. The first aid kit holding structure of the saddle-mounted vehicle according to the present invention includes a downward extending portion extending downward from the bottom plate of the seat on which the passenger sits, and an inward extending portion in the vehicle width direction from the lower end portion of the downward extending portion. It is characterized in that it is provided with an inward extending portion that extends and a pressing portion that is provided with a holding portion that sandwiches and holds the first aid kit between the bottom plate.
本発明によれば、ファーストエイドキットを鞍乗型車両に簡易且つ確実に保持させると共に、応急処置の時に素早く取り出せるようにすることができる。 According to the present invention, the first aid kit can be easily and surely held by the saddle-type vehicle and can be quickly taken out at the time of first aid.
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両のファーストエイドキット保持構造には、搭乗者が着座するシートの底板から下方に延出する下方延出部と、前記下方延出部の下端部から車幅方向内方に延出する内方延出部と、を備えて前記底板との間でファーストエイドキットを挟み込んで押さえる押さえ部が設けられている。このような構成を採用することで、ファーストエイドキットを鞍乗型車両に簡易且つ確実に保持させると共に、応急処置の時に素早く取り出せるようにすることができる。 The first aid kit holding structure of the saddle-mounted vehicle according to the embodiment of the present invention includes a downward extending portion extending downward from the bottom plate of the seat on which the passenger sits, and a vehicle extending downward from the lower end portion of the downward extending portion. An inward extending portion that extends inward in the width direction is provided, and a pressing portion that sandwiches and presses the first aid kit between the bottom plate and the inward extending portion is provided. By adopting such a configuration, the first aid kit can be easily and surely held by the saddle-type vehicle, and can be quickly taken out at the time of first aid.
(自動二輪車1)
以下、図1〜図7に基づき、本発明の一実施例に係る自動二輪車1(鞍乗型車両の一例)の車体構造について説明する。以下、前後、左右、上下等の方向を示す語は、自動二輪車1の運転者から見た方向を基準として用いる。また、各図に適宜付される矢印Fr、Rr、U、Lo、L、Rは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、上方、下方、左方、右方を示している。
(Motorcycle 1)
Hereinafter, the vehicle body structure of the motorcycle 1 (an example of a saddle-mounted vehicle) according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 7. Hereinafter, terms indicating directions such as front-back, left-right, up-down, etc. are used with reference to the direction seen from the driver of the
図1、図2を参照して、自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前方に配置されるステアリング機構3及び前輪4と、車体フレーム2の後下方に配置される左右一対のスイングアーム5及び後輪6と、車体フレーム2に支持されるエンジン7及び燃料タンク8と、燃料タンク8の後方に配置されるフロントシート9及びリヤシート10と、リヤシート10の後下方に配置されるリヤコンビネーションランプ11と、車体フレーム2の後上部に取り付けられる取付部材12及びシートブリッジ13と、シートブリッジ13に取り付けられるシートフック14及び左右一対のグラブバー15と、を主体として構成されている。以下、自動二輪車1の各構成要素について順番に説明する。
With reference to FIGS. 1 and 2, the
(車体フレーム2)
図1、図2を参照して、車体フレーム2は、ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から後方に延びて下方に湾曲するメインフレーム22と、ヘッドパイプ21から下方に延びるダウンフレーム23と、メインフレーム22の後端部から左右に分岐しつつ下方に延びる左右一対のボディフレーム24と、メインフレーム22の後部から後方に延びる左右一対のシートレール25と、左右一対のボディフレーム24の上部から後上方に延びる左右一対のシートピラー26と、を備えている。
(Body frame 2)
With reference to FIGS. 1 and 2, the
メインフレーム22は、エンジン7の上方から後方にかけて配置されている。メインフレーム22の前端部は、溶接によってヘッドパイプ21に取り付けられている。
The
各シートレール25は、車両前後方向に延びている。各シートレール25は、フロント部25aとリヤ部25bを備えている。フロント部25aは、後方に向かって下傾している。フロント部25aの前端部は、溶接によってメインフレーム22の後部に取り付けられている。リヤ部25bは、後方に向かって上傾している。
Each
各シートピラー26は、各ボディフレーム24の上部と各シートレール25のリヤ部25bを接続している。各シートピラー26の後端部は、接続ブリッジ28によって互いに接続されている。
Each
(ステアリング機構3及び前輪4)
図1を参照して、ステアリング機構3は、ヘッドパイプ21によって回転可能に支持されている。ステアリング機構3は、左右一対のフロントフォーク31と、左右一対のフロントフォーク31の上端部に接続されるハンドル装置32と、を備えている。左右一対のフロントフォーク31の下端部には、前輪4が回転可能に支持されている。
(Steering mechanism 3 and front wheels 4)
With reference to FIG. 1, the steering mechanism 3 is rotatably supported by the
(左右一対のスイングアーム5及び後輪6)
図1を参照して、左右一対のスイングアーム5の前端部は、左右一対のボディフレーム24にピボット軸33を介して接続されている。これにより、左右一対のスイングアーム5がピボット軸33を中心に揺動可能となっている。左右一対のスイングアーム5の後端部には、後輪6が回転可能に支持されている。
(A pair of left and right swing arms 5 and rear wheels 6)
With reference to FIG. 1, the front ends of the pair of left and right swing arms 5 are connected to the pair of left and
(エンジン7及び燃料タンク8)
図1を参照して、エンジン7は、クランクケース35と、クランクケース35に上方から連結されるシリンダ36と、シリンダ36に上方から連結されるシリンダヘッド37と、を備えている。エンジン7の上方には、燃料タンク8が配置されている。
(
With reference to FIG. 1, the
(フロントシート9及びリヤシート10)
図1を参照して、フロントシート9は、自動二輪車1の運転者が座るシートである。フロントシート9は、燃料タンク8とリヤシート10の間に配置されている。フロントシート9は、左右一対のシートレール25に支持されている。
(Front seat 9 and rear seat 10)
With reference to FIG. 1, the front seat 9 is a seat on which the driver of the
リヤシート10は、自動二輪車1の同乗者が座るシートである。リヤシート10は、フロントシート9の後方に、フロントシート9と連続して設けられている。リヤシート10は、フロントシート9とは別体に形成されており、フロントシート9に対して分離可能である。
The
図3を参照して、リヤシート10は、各シートレール25のリヤ部25bの上方に、各シートレール25のリヤ部25bとは間隔をおいて配置され、後方に向かって上傾する姿勢で設けられている。リヤシート10の前部は、取付部材12を介して各シートレール25のリヤ部25bに支持されている。リヤシート10の後部は、シートブリッジ13及びシートフック14を介して各シートレール25のリヤ部25bに支持されている。
With reference to FIG. 3, the
リヤシート10は、車両前後方向に延びる樹脂製の底板41と、底板41の上面(表面)に固定される例えばウレタン樹脂製のクッション42と、クッション42を全体的に覆うシートカバー40と、を備えている。
The
図3〜図6を参照して、底板41の下面の前後方向中央部には、下方に膨出した部分53が形成されており、この膨出した部分53に上方に向かって凹部44が設けられている。凹部44には、ファーストエイドキット45(First Aid Kit)が収容される。ファーストエイドキット45は、例えば、絆創膏や包帯等の救急用具(図示せず)と、この救急用具を収容する収容袋34(図6参照)と、を備えている。収容袋34は平面視で長方形状を有している。
With reference to FIGS. 3 to 6, a downwardly bulging
底板41の下面の前後方向中央部には、凹部44の左右両側に、凹部44と対向するように押さえ部47が設けられている。押さえ部47は、底板41と一体に形成された樹脂製であり、凹部44に収容されるファーストエイドキット45を左右から挟むように左右に対向して一対で設けられている。各押さえ部47は、底板41から下方に延出する下方延出部54と、下方延出部54の下端部から互いに近接する方向であって車幅方向内方に延出する内方延出部55と、により構成されている。内方延出部55は凹部44に対向する向きに形成され、内方延出部55同士の間隔L1(図5参照)は、ファーストエイドキット45の短辺の長さL2(図6参照)より短くなるように設定されている。このように押さえ部47を構成することで、凹部44に収容されるファーストエイドキット45を底板41と押さえ部47との間に保持できるようになっている。
At the center of the lower surface of the
押さえ部47の下方延出部54には、左右外側に向かって複数のリブ56が形成されている。また、押さえ部47の内方延出部55には、下方延出部54のリブ56に連続するように下方に向かって複数のリブ57が形成されている。これらのリブ56,57は、それぞれ、型抜き可能な方向に形成されている。さらに、凹部44には、左右の内方延出部55に対向する部分に、それぞれ、型抜き用の開口58が形成されている。
A plurality of
底板41の下面には、凹部44の前側及び後側に、底板41と一体に形成された樹脂製の前壁59及び後壁60がそれぞれ下方に延出して形成されている。前壁59は、凹部44を臨む位置に形成される主壁59aと、主壁59aの左右両端部から前方に屈曲して形成される左右の側壁59bと、により平面視でコの字状に形成されている。前壁59は、後述するロック機構62の周囲の一部を覆うように形成され、該ロック機構をガードする機能を兼ねている。後壁60は、前壁59の主壁59aに対向する位置において、凹部44を臨むように直線状に形成されている。前壁59の主壁59aと後壁60とにより第2の押さえ部48が構成され、第2の押さえ部48は、凹部44に収容されるファーストエイドキット45を前後から挟むように配置されている。
On the lower surface of the
このように押さえ部47や第2の押さえ部48及び開口58を構成することで、リヤシート10の底板41とファーストエイドキット45の保持構造を上下の型のみで一体に形成することができる。したがって、製造時にスラスト型等の他の金型を必要としないため、容易に製造することができる。
By configuring the
底板41の下面の前部には、前壁59の前方に嵌合穴50が設けられている。嵌合穴50の左右両側には、左右一対の台座51が設けられている。底板41の下面の前部には、嵌合穴50の左右両側に、左右一対のロックボス52が設けられている。各ロックボス52は、各台座51の中央から下方に向かって突出している。
A
底板41の下面の後部には、突起部43が設けられている。突起部43は、底板41の下面から後方に向かって直線状に突出している。
A
(リヤコンビネーションランプ11)
図3、図4を参照して、リヤコンビネーションランプ11は、例えば、テールランプとブレーキランプを一体的に備えている。リヤコンビネーションランプ11は、各シートレール25の後方に配置されている。リヤコンビネーションランプ11の前部は、リヤシート10の後端部の真下に配置されている。
(Rear combination lamp 11)
With reference to FIGS. 3 and 4, the
(取付部材12)
図3、図4を参照して、取付部材12は、シートブリッジ13よりも前方で左右一対のシートレール25のリヤ部25bを橋渡ししている。取付部材12は、ブラケット61と、ブラケット61の上方に配置されるロック機構62と、を備えている。
(Mounting member 12)
With reference to FIGS. 3 and 4, the mounting
取付部材12のブラケット61は、各シートレール25のリヤ部25bに対して上方に突出している。ブラケット61は、車幅方向に延びる上壁部63と、上壁部63の左右両端部から下方に延びる左右一対の側壁部64と、を備えている。各側壁部64の下端部は、溶接によって各シートレール25のリヤ部25bに取り付けられている。
The
取付部材12のロック機構62は、ケース65と、ケース65に収容されるロック部材(図示せず)と、を備えている。
The
ロック機構62のケース65は、ブラケット61の上壁部63に載置されており、ボルト(図示せず)によってブラケット61の上壁部63に取り付けられている。ケース65の上面には、リヤシート10の底板41の下面に設けられた各台座51の下面が当接している。これにより、ロック機構62によってリヤシート10の前部が下方から支持されている。
The
ロック機構62のケース65の上面には、嵌合突起66が設けられている。嵌合突起66は、リヤシート10の底板41に設けられた嵌合穴50に嵌合している。これにより、ロック機構62に対してリヤシート10の前部が位置決めされている。
A
ロック機構62のケース65の上面には、嵌合突起66の左右両側に、左右一対のロック穴67が設けられている。各ロック穴67には、リヤシート10の底板41の下面に設けられた各ロックボス52が挿入されている。
On the upper surface of the
ロック機構62のロック部材(図示せず)は、各ロック穴67に挿入された各ロックボス52に係合可能に設けられている。ロック部材は、ワイヤ68を介してキーシリンダ69に接続されている。
A lock member (not shown) of the
(シートブリッジ13)
図3、図4を参照して、シートブリッジ13の全体は、板金によって一体的に形成されている。車両平面視で、シートブリッジ13は、後方に向かって凸となるコ字状を成している。シートブリッジ13は、左右一対のシートレール25のリヤ部25bを橋渡ししている。シートブリッジ13は、各シートレール25のリヤ部25bに対して上方に突出している。
(Seat bridge 13)
With reference to FIGS. 3 and 4, the
シートブリッジ13は、車両前後方向に延びる左右一対の延出片71と、車幅方向に延びて各延出片71の後端部を接続する接続片72と、を備えている。
The
車両正面視で、シートブリッジ13の各延出片71は、上方に向かって凸となるコ字状を成している。各延出片71の上面には、取付面74が設けられている。取付面74は、各シートレール25のリヤ部25bに対して上方に突出しており、リヤシート10の底板41の下面に近接している。取付面74には、前後一対の取付穴75が設けられている。各延出片71の下端部は、溶接によって各シートレール25のリヤ部25bに取り付けられている。
When viewed from the front of the vehicle, each
シートブリッジ13の接続片72は、各シートレール25のリヤ部25bよりも後方に位置している。接続片72は、上方に向かって凸となるコ字状を成している。そのため、接続片72の裏側には、下方に向かって開放された収容空間77が形成されている。接続片72の上面には、溶接面78が設けられている。溶接面78は、各延出片71の取付面74と同一平面上に位置している。溶接面78には、左右一対の貫通穴79が設けられている。
The connecting
(シートフック14)
図3、図4を参照して、シートフック14の全体は、棒状の金属材料によって一体的に形成されている。シートフック14は、各シートレール25のリヤ部25bよりも上方且つ後方に配置されている。シートフック14は、シートブリッジ13と共に、各シートレール25のリヤ部25bに対してリヤシート10の後部を支持している。
(Seat hook 14)
With reference to FIGS. 3 and 4, the
シートフック14は、差込部81と、差込部81から前方に延びる左右一対の延出部82と、左右一対の延出部82の前端部から下方に折り曲げられる挿入部83と、を備えている。
The
車両平面視で、シートフック14の差込部81は、後方に向かって凸となるコ字状を成している。差込部81の断面は、正円状を成している。差込部81は、シートブリッジ13よりも後方に突出している。差込部81には、リヤシート10の底板41の下面に設けられた突起部43が差し込まれている。これにより、シートフック14に対してリヤシート10が位置決めされている。
In the vehicle plan view, the
シートフック14の各延出部82は、扁平な形状を有し、シートブリッジ13の接続片72の溶接面78に沿うように配置されている。各延出部82の車幅方向内側の部分は、シートブリッジ13の接続片72の溶接面78に溶接されている。
Each extending
シートフック14の各挿入部83は、扁平な形状を有し、シートブリッジ13の接続片72の溶接面78に設けられた各貫通穴79に挿入されている。これにより、シートブリッジ13に対してシートフック14が位置決めされている。各挿入部83は、シートブリッジ13の接続片72の裏側に形成された収容空間77に収容されている。
Each
(左右一対のグラブバー15)
図4を参照して、左右一対のグラブバー15は、互いに独立して設けられている。各グラブバー15は、車両前後方向に延びるロッド部85と、ロッド部85の前部から車幅方向内側に向かって延びるプレート部86と、を備えている。
(A pair of left and right grab bars 15)
With reference to FIG. 4, the pair of left and right grab bars 15 are provided independently of each other. Each
各グラブバー15のロッド部85は、自動二輪車1の同乗者が手で握る部分である。ロッド部85は、リヤシート10の車幅方向外側に配置されている。ロッド部85の後端部は、リヤシート10よりも後方に突出している。ロッド部85の上面は、リヤシート10の底板41の上面と略同一の高さに位置している。
The
各グラブバー15のプレート部86の車幅方向内側の部分は、リヤシート10の真下に位置している。プレート部86の車幅方向内側の部分は、シートブリッジ13の各延出片71の各取付穴75を貫通するボルト87によって、シートブリッジ13の各延出片71の取付面74に取り付けられている。
The inner portion of the
(リヤシート10の着脱作業)
リヤシート10を車体フレーム2に装着する際には、まず、作業者は、リヤシート10の底板41の突起部43をシートフック14の差込部81に差し込む。次に、作業者は、リヤシート10の底板41の嵌合穴50にロック機構62のケース65の嵌合突起66を嵌合させながら、リヤシート10の底板41の各ロックボス52をロック機構62のケース65の各ロック穴67に挿入する。このように各ロックボス52が各ロック穴67に挿入されると、ロック機構62のロック部材(図示せず)が各ロックボス52に係合することで、各ロック穴67からの各ロックボス52の離脱が規制される。これにより、ロック機構62によってリヤシート10の前部がロックされ、車体フレーム2からのリヤシート10の取り外しが規制される。
(Removal work of rear seat 10)
When mounting the
一方で、リヤシート10を車体フレーム2から取り外す際には、まず、作業者は、キーシリンダ69に差し込んだ解錠キー(図示せず)を回転させることで、キーシリンダ69を作動させる。このようにキーシリンダ69が作動すると、キーシリンダ69にワイヤ68を介して接続されたロック部材が各ロックボス52に対して変位し、各ロックボス52に対するロック部材の係合が解除される。これにより、リヤシート10の前部に対するロック機構62のロックが解除され、車体フレーム2からリヤシート10を取り外し可能となる。次に、作業者は、リヤシート10の前部を持ち上げて、リヤシート10の前部をロック機構62から分離させる。最後に、作業者は、リヤシート10の底板41の突起部43をシートフック14の差込部81から引き抜いて、リヤシート10の後部をシートフック14から分離させる。
On the other hand, when removing the
(効果)
本実施例では、押さえ部47は、リヤシート10の底板41から下方に延出する下方延出部54と、下方延出部54の下端部から車幅方向内方に延出する内方延出部55と、を備え、底板41との間にファーストエイドキット45を挟み込んで押さえるようになっている。このような構成を採用することで、軽くて変形し易いファーストエイドキット45をリヤシート10の裏側に簡易且つ確実に保持することができると共に、応急処置の時にファーストエイドキット45を素早く取り出すことができる。
(effect)
In this embodiment, the
また、底板41には、ファーストエイドキット45を収容する凹部44が形成され、押さえ部47は凹部44と対向するように設けられている。このような構成を採用することで、リヤシート10の裏側の空間を有効に利用してファーストエイドキット45をより簡易且つ確実に保持することができる。
Further, the
また、底板41の下方に膨出した部分53に凹部44を設けることで、リヤシート10のクッション42の容積も十分に確保することができるため、リヤシート10のクッション性を損なうこともない。
Further, by providing the
また、押さえ部47は、ファーストエイドキット45を左右から挟むように左右に対向して一対で設けられている。このような構成を採用することで、ファーストエイドキット45をリヤシート10の底板41に、より確実に保持することができると共に、応急処置の時にファーストエイドキット45を素早く取り出すことができる。
Further, the
また、一対の押さえ部47の内方延出部55同士の間隔は、ファーストエイドキット45の短辺の長さより短く設定されている。このような構成を採用することで、ファーストエイドキット45を内方延出部55同士の間隔よりも小さくなるように潰して変形させた状態で内方延出部55に押し込んで支持させると、その後、ファーストエイドキット45は膨らんで内方延出部55同士の間隔より大きくなる。そのため、一対の押さえ部47で掴むようにファーストエイドキット45を保持することができ、押さえ部47によるファーストエイドキット45の保持力を高めることができる。
Further, the distance between the inward extending
また、底板41には、ファーストエイドキット45の前部と後部を支持する第2の押さえ部48が下方に延出して設けられている。このような構成を採用することで、車両の加速時や減速時でもファーストエイドキット45を確実に保持することができる。また、ファーストエイドキット45を三方又は四方から保持することで、より安定して保持することができる。
Further, the
また、ファーストエイドキット45の前部を支持する第2の押さえ部48は、リヤシート10の前部を支持するロック機構62をガードする機能を兼ねている。このような構成を採用することで、車両の外側からドライバー等の工具類でイタズラしたり盗難しようとして破壊したりする行為を防止する機能と、ファーストエイドキット45の取り付けをガイドしたり保持したりする機能を備えることができる。
Further, the second
押さえ部47には、型抜き可能な方向にリブ56,57が形成されている。このように構成することで、押さえ部47を強固に形成することができると共に、底板41の製造時における型抜き作業を容易に行うことができる。
The
(変形例)
本実施例では、押さえ部47は左右一対で設けられているが、他の異なる実施例では、左右いずれか1箇所に設けられてもよい。例えば、図7に示す実施例に係る押さえ部90は、凹部44の左側から下方に延出する下方延出部91と、下方延出部91の下端部から凹部44を横断するように車幅方向内方に延出する内方延出部92と、内方延出部92の先端部から上方に屈曲する係止部93と、により構成されている。係止部93の上端と底板41との間隔H1は、ファーストエイドキット45の高さH2より短く設定されている。このように押さえ部90を構成することで、凹部44に収容されるファーストエイドキット45を底板41と押さえ部90との間に簡易且つ確実に保持させると共に、応急処置の時に素早く取り出すことができる。
また、押さえ部47は複数対或いは3箇所以上の複数箇所に設けられていてもよく、この場合には、ファーストエイドキット45を底板41と押さえ部90との間に、より確実に保持させることができる。
(Modification example)
In this embodiment, the holding
Further, the
本実施例では、ファーストエイドキット45の保持構造は、フロントシート9と別体に形成されたリヤシート10の底板41の下方に形成されているが、他の異なる実施例では、リヤシート10とフロントシート9が一体に形成されたシートの底板やピリオンシートの底板の下方に形成されても良い。
In this embodiment, the holding structure of the
本実施例では、自動二輪車1を鞍乗型車両の一例として説明しているが、自動三輪車や不整地走行車等の自動二輪車1以外の車両を鞍乗型車両の一例としても良い。
In this embodiment, the
1 自動二輪車
10 リヤシート
41 底板
45 ファーストエイドキット
47 押さえ部
48 第2の押さえ部
54 下方延出部
55 内方延出部
56 (下方延出部の)リブ
57 (内方延出部の)リブ
62 ロック機構
90 押さえ部
91 下方延出部
92 内方延出部
1
Claims (7)
前記下方延出部の下端部から車幅方向内方に延出する内方延出部と、
を備えて前記底板との間でファーストエイドキットを挟み込んで押さえる押さえ部が設けられていることを特徴とする鞍乗型車両のファーストエイドキット保持構造。 A downward extension that extends downward from the bottom plate of the seat on which the passenger sits,
An inward extension portion extending inward in the vehicle width direction from the lower end portion of the downward extension portion,
A first aid kit holding structure for a saddle-mounted vehicle, which is provided with a holding portion for sandwiching and holding the first aid kit between the bottom plate and the first aid kit.
前記押さえ部の前記内方延出部同士の間隔は、前記ファーストエイドキットの短辺の長さより短い請求項3に記載の鞍乗型車両のファーストエイドキット保持構造。 The first aid kit includes first aid kits such as adhesive plasters and bandages, and a storage bag for accommodating the first aid kits.
The first aid kit holding structure for a saddle-mounted vehicle according to claim 3, wherein the distance between the inwardly extending portions of the holding portion is shorter than the length of the short side of the first aid kit.
該第2の押さえ部は、前記ロック機構の周囲の一部を覆うように形成され、該ロック機構をガードする機能を兼ねている請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のファーストエイドキット保持構造。 A locking mechanism that supports the front portion of the seat and a second pressing portion that extends downward from the bottom plate and supports the front portion of the first aid kit are provided.
The saddle-mounted type according to any one of claims 1 to 4, wherein the second pressing portion is formed so as to cover a part around the locking mechanism and also has a function of guarding the locking mechanism. Vehicle first aid kit holding structure.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019075637A JP2020172197A (en) | 2019-04-11 | 2019-04-11 | First aid kit holding structure of saddle-riding type vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020172197A true JP2020172197A (en) | 2020-10-22 |
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ID=72830676
Family Applications (1)
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Country | Link |
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-
2019
- 2019-04-11 JP JP2019075637A patent/JP2020172197A/en active Pending
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