JP2020168138A - 磁気計測装置、及び頭部装着型磁気計測装置 - Google Patents

磁気計測装置、及び頭部装着型磁気計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気センサの保持部を含む磁気計測装置の可搬性を向上させること。【解決手段】開示の技術の一態様に係る磁気計測装置は、磁気センサと、少なくとも1つが前記磁気センサを保持する複数の板状部材と、を備え、前記板状部材同士は、それぞれの端部で着脱可能に連結されている。【選択図】図1

Description

本発明は、磁気計測装置、及び頭部装着型磁気計測装置に関する。
生体から発せられる磁場は生体磁場(Biomagnetism)と呼ばれる。微弱な生体磁場を計測する装置として、脳の神経細胞の電気的活動によって生じた磁場(脳磁場)を計測する脳磁計(Magnetoencephalography;MEG)が知られている。
このような脳磁計で用いられる磁気センサとして、極低温環境を必要としない光ポンピング原子磁気センサ(Optical Pumping Atomic Magnetometer)が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、光ポンピング原子磁気センサを保持する保持部を、顔や頭部の形状に合わせて、積層造形法により製作する技術が開示されている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、非特許文献1の技術では、光ポンピング原子磁気センサ等の磁気センサの保持部に、頭部全体を覆うだけのサイズが要求され、磁気計測装置の可搬性が低下する場合があった。また、特許文献1の技術では、磁気センサの保持方法については開示されていないため、磁気センサを保持可能な磁気計測装置の可搬性についての課題を解決することはできない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、磁気センサを保持可能な磁気計測装置の可搬性を向上させることを課題とする。
開示の技術の一態様に係る磁気計測装置は、磁気センサと、少なくとも1つが前記磁気センサを保持する複数の板状部材と、を備え、前記板状部材同士は、それぞれの端部で着脱可能に連結されている。
本発明によれば、磁気センサを保持可能な磁気計測装置の可搬性を向上させることができる。
第1の実施形態に係る磁気計測装置の構成の一例を説明する図である。 板状部材に係合した筒状部材の状態の一例を説明する図である。 筒状部材に挿通された磁気センサの状態の一例を説明する斜視図である。 筒状部材に挿通された磁気センサの状態の一例を、図3における筒状部材の側面の一部を取り除いて説明する斜視図である。 筒状部材の長手方向における磁気センサの位置調整の様子の一例を説明する図である。 頭部に装着された状態における磁気センサの位置調整の様子の一例を説明する図であり、(a)はサイズの大きい頭部に磁気センサが装着された状態を示す図、(b)はサイズの小さい頭部に磁気センサが装着された状態を示す図である。 側面に目盛を付した磁気センサの構成の一例を説明する図である。 円形状の筒状部材及び磁気センサの構成の一例を説明する分解斜視図である。 磁気センサの計測感度の方向性の影響を説明する図であり、(a)は磁気センサの外形が円柱状である場合を説明する図、(b)は磁気センサの外形が角柱状である場合を説明する図である。 板状部材の構成の一例を説明する図であり、(a)は外形が六角形状である板状部材を説明する図、(b)は外形が五角形状である板状部材を説明する図である。 蝶番を用いて板状部材同士を連結させる様子の一例を説明する図である。 複数の板状部材同士を連結させた状態の一例を説明する図である。 外形が三角形状である板状部材同士を連結させる様子の一例を説明する図である。 把持部の構成の一例を説明する図であり、(a)はヘルメットに取り付けられた把持部が頭部を把持する様子の一例を説明する図、(b)は把持部に含まれる接続用板状部材の構成の一例を説明する図である。 第1の実施形態に係る磁気計測装置を備える磁気計測システムの構成の一例を説明する図である。 先端に断熱材が設けられた磁気センサの構成の一例を説明する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態では、光ポンピング原子磁気センサを備える磁気計測装置を頭部に装着させ、脳の神経細胞の電気的活動によって生じた磁場(脳磁場)を計測する頭部装着型磁気計測装置を一例として説明する。但し、実施形態の説明では、簡略化のため、「頭部装着型磁気計測装置」を「磁気計測装置」と省略して示す。
[第1の実施形態]
<第1の実施形態に係る磁気計測装置の構成>
図1は、本実施形態に係る磁気計測装置100の構成の一例を説明する図である。図1に示すように、磁気計測装置100は、板状部材1を複数含んで構成されている。また、複数の板状部材1には、平面部の外形が六角形状の板状部材1aと、平面部の外形が五角形状の板状部材1bとがそれぞれ複数含まれている。複数の板状部材1のそれぞれの端部には蝶番13が設けられ、板状部材1同士は、蝶番13を介して、その端部で着脱可能に連結されている。
ここで、以下では、複数の板状部材のそれぞれを区別しない場合は、1枚の板状部材を指す場合であっても複数の板状部材を指す場合であっても板状部材1と称する。特定の板状部材1を指して説明する時に、板状部材1a等と英字を添えた部品番号で示す場合があるが、このような板状部材1a等は板状部材1に含まれるものとする。このような取扱いは、複数の筒状部材2や複数の磁気センサ3においても同様である。
また、板状部材1aの平面部の外形を「六角形状」等と示す場合があるが、これは、外形が完全な六角形でなく、一部に凸部や凹部等が含まれていても良いことを意味する。この点は、他の「三角形状」や「五角形状」、「円形状」等においても同様である。
図1に戻り説明を続ける。図1に示すように、連結された板状部材1を全体的にみると、サッカーボールを半分にしたような形態をしている。連結された板状部材1を、頭部50に被せるようにして、磁気計測装置100は頭部50に装着される。なお、図1では、側方からみた頭部50が示されている。また、説明を簡単にするために、板状部材1が連結された部材を、以下ではヘルメット10と称する。
板状部材1同士は着脱可能であり、板状部材1同士を連結させたり、連結された板状部材1同士を分解したりすることができる。換言すると、複数の板状部材1を用いて、図1に示すヘルメット10の組立と分解が可能である。
また、図1に示すように、複数の板状部材1のうちの一部のものには、筒状部材2の一端が係合している。例えば、図1において、板状部材1cには、筒状部材2aが係合している。ここで、筒状部材2と板状部材1の係合とは、筒状部材2と板状部材1とが係り合うことをいう。
係合について、より詳しく説明する。板状部材1のそれぞれには、厚み方向に貫通する矩形状の貫通孔が形成されている。1つの板状部材1に形成される貫通孔の数及び形状は、特に限定はされないが、図1に示す例では、1つの板状部材1に2つ、又は1つの矩形状の貫通孔が形成されている。例えば、板状部材1aには、貫通孔11が2つ形成されている。また、貫通孔11の周囲には、4つのタップ孔12が形成されている。
一方、筒状部材2の内部は中空になっており、筒状部材2の長手方向と直交する中空部の断面形状は矩形状の形状をしている。筒状部材2の一端における中空部の開口は矩形状の形状をしており、この開口の形状と板状部材に形成された貫通孔11の形状は略一致している。なお、略一致とは、一致していることをいい、一般に加工誤差と認められる程度の差は含まれても良いことを意味する。このような「略」の意味は、略合致等の他の用語で用いる場合においても同様である。
筒状部材2aの開口が板状部材1cに形成された貫通孔に略合致するように、筒状部材2aが位置合わせされる。そして、位置合わせされた状態で、筒状部材2aに端部に設けられた4つのネジ穴にネジを通し、それぞれを4つのタップ孔12に螺合させることで、筒状部材2aは板状部材1cに結合される。筒状部材2a以外の他の筒状部材2も、同様にして板状部材1に結合されている。
このように、筒状部材2と板状部材1の係合は、一例として、筒状部材2の一端の開口と板状部材1の貫通孔を略合致させた状態で、両者をネジ等で結合させることをいう。但し、これに限定されるものではなく、他の例として、筒状部材2と板状部材1の結合のために接着剤等を用いても良いし、筒状部材2の先端を板状部材1の貫通孔に嵌合させても良い。また、筒状部材2を円筒状にして先端にネジ部を形成し、矩形の貫通孔に代えて板状部材1に形成した円形の貫通タップ孔に筒状部材2の先端を螺合させることで結合させても良い。さらに、1つの板状部材1に複数の筒状部材2を結合させても良い。
また、上述した例では、筒状部材2aの開口の形状と板状部材1cの貫通孔の形状とを略一致させたが、これに限定されるものではない。筒状部材2に挿通させた磁気センサ3の先端と頭部50との間の空間が、板状部材1で完全に遮断されない限り、筒状部材2aの開口の形状と板状部材1cの貫通孔の形状とは必ずしも一致していなくても良い。
図1に戻り、説明を続ける。筒状部材2は、中空部で磁気センサ3を移動可能に保持している。より詳しくは、磁気センサ3は、外形が角柱状であり、図1に示すように、筒状部材2bの中空部に挿通されている。中空部に磁気センサ3を挿通させた状態で、筒状部材2bの側面を貫通するタップ孔を通して筒状部材2bの外側から内側にネジ21を進行させる。そして、筒状部材2bの内部でネジ21の先端が磁気センサ3の側面を押し付けることで、磁気センサ3は筒状部材2bに固定される。
ネジ21による押し付けを緩めると、磁気センサ3は筒状部材2bの内部で、筒状部材2bの長手方向に移動可能になる。そのため、筒状部材2bの中空部に挿通させた状態で、磁気センサ3を筒状部材2bの長手方向における所望の位置に移動させ、その後、ネジ21で押し付けることで、磁気センサ3は長手方向の所望の位置に固定される。このようにして、筒状部材2は、中空部で磁気センサ3を移動可能に保持している。
ここで、磁気センサ3は、光ポンピング法により生成されたアルカリ金属原子のスピン偏極を利用し、磁場の強度を検出する光ポンピング原子磁気センサである。なお、光ポンピング法とは近接した2つのエネルギー準位における原子の占拠数に、光により大きな差を作る方法である。
光ポンピングされたアルカリ金属原子はスピン偏極する。被計測対象となる磁場は、偏極されたスピンを回転させ、プローブ光として入射した直線偏光の偏光面を回転させる。実施形態に係る原子磁気センサは、プローブ光の偏光面の回転角に基づき、磁場の強度を計測する。磁気センサ3はケーブル31を用いて計測データ(信号)をPC(Personal Computer)等の外部装置に出力することができる。
なお、磁気センサ3には、特開2014−215151号公報等に記載された技術や、或いはスピン偏極したアルカリ金属原子を透過した光の強度を検出する技術("A new generation of magnetoencephalography: Room temperature measurements using optically-pumped magnetometer"、Neuroimage、Vol.49、404-414、Apr. 2017、Boto.Eほか参照)等を適用できるため、ここでは更に詳細な説明は省略する。
また、磁気計測装置100は、頭部50にヘルメット10を装着させた場合に、頭部50を把持する把持部4を備える。把持部4はベルトを含み、ヘルメット10を装着した頭部50に含まれる顎部にベルトを掛けることで、頭部50を把持する。これにより、頭部50に対してヘルメット10を動きにくくすることができ、磁気計測装置100を頭部50に安定して装着させることができる。
なお、図1では、複数の板状部材1のうちの一部のものに筒状部材2が係合し、また、板状部材1に係合する複数の筒状部材2のうちの一部のものに磁気センサ3が保持された例を示したが、これに限定されるものではない。板状部材1の数に対する筒状部材2の数、及び磁気センサ3の数は任意であって良い。また、全ての板状部材1に筒状部材2を係合させ、筒状部材2のそれぞれが磁気センサ3を保持する構成にしても良い。
さらに、図1では、サッカーボールを半分にしたような形態のヘルメット10の例を示したが、板状部材1の数をさらに増加させて、頭部50における顔面部や後頭部も被覆し、これらの箇所に磁気センサ3が配置されるように構成しても良い。
頭部50の箇所によって磁場の生じ方が異なるが、ヘルメット10の所望の位置に保持された磁気センサ3により、ヘルメット10が装着された頭部50の所望の箇所の磁場を計測することができる。
<各部の詳細>
以下において、本実施形態に係る磁気計測装置100の各部の詳細を説明する。
図2は、板状部材1に係合した筒状部材2の状態の一例を説明する図である。図2は、頭部50に装着されたヘルメット10の一部を拡大して示している。図2に示すように、板状部材1の平面部に対して筒状部材2の一端が対向するように、筒状部材2は板状部材1に当接される。筒状部材2の端部に設けられたネジ穴22a(図3参照)にネジ22が通され、板状部材1の貫通孔の周りに形成されたタップ孔12にネジ22が螺合することで、筒状部材2は板状部材1に結合される。
磁気センサ3は筒状部材2の中空部に挿通され、太矢印で示す筒状部材2の長手方向23に移動可能である。磁気センサ3は、長手方向23の所望の位置に移動された後、筒状部材2の側面を貫通するタップ孔を通してネジ21により筒状部材2に固定され、筒状部材2に保持される。
次に、図3は、筒状部材2に挿通された磁気センサ3の状態の一例を説明する斜視図である。図3に示すように、磁気センサ3は、図3の右側の筒状部材2の一端から筒状部材2の中空部に挿通され、図3の左側の筒状部材2の他端まで貫通している。図3では、筒状部材2の他端の開口24に、筒状部材2の中空部を貫通した磁気センサ3の先端が見えている。磁気センサ3は、筒状部材2の側面を貫通するタップ孔21aを通してネジ21(図2参照)により筒状部材2に固定され、筒状部材2に保持される。
筒状部材2は、筒状部材2の開口24が板状部材1の貫通孔11(図1参照)に略合致するように板状部材1上で位置合わせされる。その後、筒状部材2の端部に設けられた4つのネジ穴22aに図3の右から左にネジ22(図2参照)が通されて、ネジ22が板状部材1の4つのタップ孔12(図1参照)に螺合することで、筒状部材2は板状部材1に結合される。これにより、筒状部材2の中空部を貫通した磁気センサ3の先端は、板状部材1の貫通孔11を通して、頭部50に近接、又は当接して対向した状態になる。
図4は、筒状部材2に挿通された磁気センサ3の状態の一例を、図3における筒状部材2の側面の一部を取り除いて説明する斜視図である。図4に示すように、磁気センサ3は、筒状部材2の中空部に挿通され、タップ孔21aを通してネジ21(図2参照)により筒状部材2に固定され、筒状部材2に保持される。
図5は、筒状部材2の長手方向23における磁気センサ3の位置調整の様子の一例を説明する図である。図5は、筒状部材2の中空部に磁気センサ3を挿通させた状態で、長手方向23に磁気センサ3を移動させた時の3つの状態5a〜5cを示している。また、破線は頭部50の表面50aを示している。
状態5aは、状態5a〜5cのうちで、磁気センサ3の先端(表面50aに対向する側)が表面50aから最も離れた状態である。状態5bは、状態5aから磁気センサ3の先端が表面50aに近づくように、磁気センサ3を長手方向23に移動させた状態である。状態5cは、状態5bから更に磁気センサ3を長手方向23に移動させた状態である。磁気センサ3を長手方向23に移動させることにより、状態5a〜5cのように、頭部50の表面50aに対して、磁気センサ3の先端の位置を変化させることができる。そして、頭部50の表面50aに対して、磁気センサ3の先端が所望の位置に配置された状態で、ネジ21により筒状部材2に磁気センサ3を固定し、保持することができる。
次に、図6は、頭部50に装着された状態における磁気センサ3の位置調整の様子の一例を説明する図であり、(a)は、サイズの大きい頭部51に磁気センサ3が装着された状態を示す図、(b)はサイズの小さい頭部52に磁気センサ3が装着された状態を示す図である。例えば、頭部51は大人の頭部であり、頭部52は、大人と比較して小さい子供の頭部である。
図6に示すように、図6(a)と図6(b)では、ヘルメット10の位置及び形状は同じであるが、頭部52が頭部51に対して小さいため、図6(b)では、図6(a)に対してヘルメット10から頭部までの距離が大きくなっている。頭部に対する磁気センサ3の先端の位置(距離)に応じて、磁気センサ3による磁場の計測感度が変化する。従って、図6(a)の状態の磁気計測装置100により、頭部51を計測する場合と、頭部52を計測する場合では、磁場の計測感度が異なるものとなる。
そこで、図6(b)に示すように、磁気センサ3を筒状部材2の長手方向に頭部に近づくように移動量Sだけ前進させて、頭部52に対する磁気センサ3の先端の位置を調整する。これにより、頭部52に対して磁気センサ3の先端を所定の位置に配置することができ、所定の計測感度で磁場を計測することができる。なお、ヘルメット10は、頭部に合わせて曲面状の形状になるため、図6に示すように、ヘルメット10に設けられた位置に応じて、磁気センサ3毎で筒状部材2の長手方向は異なる。従って、磁気センサ3毎で異なる方向に、磁気センサ3の先端の位置調整が行われる。また、頭部に対して磁気センサ3の先端が所定の位置に配置されるように、頭部の形状に合わせて磁気センサ3毎の移動量を異ならせても良い。
一方、ヘルメット10に配置されたそれぞれの磁気センサ3の位置は、ヘルメット10、筒状部材2、及び磁気センサ3の設計値等から特定される。そのため、図6に示した三次元XYZ座標系で、ヘルメット10に配置された磁気センサ3毎で、磁気センサ3の先端の位置を管理すると好適である。このようにすることで、頭部に対する磁気センサ3の先端の位置を磁気センサ3毎で定量的に管理することができ、頭部にサイズや形状に依らず所定の計測感度で、各磁気センサによる磁場の計測を行うことができる。
ここで、磁気センサ3の移動量Sは、磁気センサ3の側面に目盛を付すことで定量的に管理可能である。図7は、側面に目盛を付した磁気センサ3の構成の一例を説明する図である。図7に示すように、磁気センサ3の側面には、目盛32が付されている。目盛32に対する筒状部材2の端面25の位置を目視することで、端面25に対する磁気センサ3の位置、又は移動量が定量的に検出される。
また、目盛32を目視することだけでなく、目盛32と端面25をカメラで撮影し、撮影画像を画像処理して目盛32に対する端面25の位置を取得しても良い。カメラによる撮影と画像処理を用いることで、端面25に対する磁気センサ3の位置、又は移動量を、目視と比較してより高精度に検出することが可能となる。
但し、端面25に対する磁気センサ3の位置、又は移動量の検出は、上述したものに限定されるものではない。他の例として、磁気センサ3にリニアスケールを付設し、筒状部材2に設けたエンコーダでリニアスケール読み取ることで検出しても良い。リニアスケールを用いることで、さらに高精度に磁気センサ3の位置、又は移動量を検出することができる。一方、カメラによる撮影と画像処理によれば、リニアスケールを用いる場合と比較して、より低コストに端面25に対する磁気センサ3の位置、又は移動量を検出することができる。
次に、図8は、円形状の筒状部材及び磁気センサの構成の一例を説明する分解斜視図である。図8に示すように、磁気センサ3cは円柱状に形成され、また、筒状部材2cは円筒状に形成されている。筒状部材2cの中空部の断面形状、及び開口24cの形状も円形状である。
筒状部材2cは、中空部で磁気センサ3cを移動可能に保持する。より詳しくは、筒状部材2cの中空部に磁気センサ3cを挿通させた状態で、筒状部材2cの側面を貫通するタップ孔を通して筒状部材2cの外側から内側にネジを進行させる。そして、筒状部材2cの内部でネジの先端が磁気センサ3cの側面を押し付けることで、磁気センサ3cは筒状部材2cに固定される。また、ネジを緩めれば、筒状部材2cの中空部の内部で、磁気センサ3cを筒状部材2cの長手方向に移動させることができ、所望の位置に移動させた後、ネジを押し付けて、磁気センサ3cを固定することができる。
筒状部材2cの一端が板状部材1に当接された状態で、筒状部材2cの端部に設けられた貫通孔22caにネジを通してタップ孔12cに螺合させることで、筒状部材2cは板状部材1cに結合される。磁気センサ3cの先端は、板状部材1cの貫通孔11cを介して頭部50に対向する。先端を頭部50に対向させた状態で、磁気センサ3cは頭部50の磁場を計測することができる。
ところで、光ポンピング原子磁気センサである磁気センサ3の計測感度は方向性を有し、磁気センサ3の保持方法によっては、この方向性が磁場の計測に影響する場合がある。図9は、磁気センサ3の計測感度の方向性の影響を説明する図であり、(a)は磁気センサの外形が円柱状である場合を説明する図、(b)は磁気センサの外形が角柱状である場合を説明する図である。
図9(a)において、外形が円柱状である磁気センサ3cは、矢印3cyの方向の磁場と、矢印3czの方向の磁場を計測可能である。矢印3cyの方向がY軸方向に一致し、また、矢印3czの方向がZ軸方向に一致するように、それぞれ予め調整することで、磁気センサ3cの計測信号に基づき、磁場の方向データを正確に取得することが可能になる。
しかし、図9(a)では、磁気センサ3cの外形はZ軸方向を円柱軸とした円柱状であるため、磁気計測装置100に加えられた振動や突発的な衝撃等に起因して、磁気センサ3cがZ軸回りに回転する場合がある。また、磁気センサ3cがZ軸回りに回転した場合に、回転したことを容易に認識することができない。磁気センサ3cがZ軸回りに回転すると、矢印3cyの方向とY軸方向とがずれ、磁気センサ3cの計測信号に基づいて、磁場の方向データを正確に取得できなくなる。
これに対し、図9(b)では、磁気センサ3の外形は角柱状であり、磁気センサ3は、矢印3yの方向の磁場と、矢印3zの方向の磁場を計測可能である。矢印3yの方向がY軸方向に一致し、また、矢印3zの方向がZ軸方向に一致するように、それぞれ予め調整することで、磁気センサ3の計測信号に基づき、磁場の方向データを正確に取得することができる。
磁気センサ3の外形は角柱状であるため、磁気計測装置100に振動や突発的な衝撃等が加えられた場合に、円柱状の磁気センサ3cに比べて、Z軸回りの回転が抑制される。また、仮に、磁気センサ3がZ軸回りに回転しても、回転により磁気センサ3が傾くため、磁気センサ3が回転したことが容易に認識され、回転を取り除くように再調整される。これにより、磁気センサ3cの計測信号に基づいて磁場の方向データを正確に取得することができる。
このように、外形が角柱状(矩形状)の磁気センサ3を用い、また、中空部の長手方向に直交する断面形状が矩形状の筒状部材2により磁気センサ3を保持することで、振動や突発的な衝撃等に対する磁気計測装置100のロバスト性を向上させることができる。
次に、板状部材1の構成の詳細について説明する。図10は、板状部材1の構成の一例を説明する図であり、(a)は外形が六角形状である板状部材1aを説明する図、(b)は外形が五角形状である板状部材1bを説明する図である。図10は、筒状部材2を係合させていない状態の板状部材1を示している。
図10(a)において、板状部材1aは、2つの貫通孔11aと、2つの貫通孔11aのそれぞれの周囲に4つずつ設けられたタップ孔12aとを備える。上述したように、筒状部材2の開口が貫通孔11aに略合致するように筒状部材2が位置合わせされ、4つのタップ孔12aを用いて、ネジにより筒状部材2が板状部材1aに結合される。また、板状部材1aの外周には蝶番13aが設けられている。蝶番13aは、六角形の一つの辺につき1つずつ合計6つが設けられている。
図10(b)において、板状部材1bは、1つの貫通孔11bと、貫通孔11bの周囲に設けられた4つのタップ孔12bとを備える。上述したように、筒状部材2の開口が貫通孔11bに略合致するように筒状部材2が位置合わせされ、4つのタップ孔12bを用いて、ネジにより筒状部材2が板状部材1bに結合される。また、板状部材1bの外周には蝶番13bが設けられている。蝶番13bは、五角形の一つの辺につき1つずつ合計5つが設けられている。
なお、図10では、板状部材1aが2つの貫通孔11aを備え、板状部材1bが1つの貫通孔11bを備える例を示したが、これに限定されるものではない。板状部材1aが1つの貫通孔11aを備え、板状部材1bが2つの貫通孔11bを備えても良いし、板状部材1a及び1bの両方が、1つ又は2つの貫通孔を備えても良い。
次に、図11は、蝶番13を用いて板状部材1同士を連結させる様子の一例を説明する図である。図11は、外形が六角形状の2つの板状部材1a及び1a'を連結させる例を示している。
板状部材1aの外周に設けられた蝶番13aには、ピン131を挿通させるための中空部が形成されている。同様に、板状部材1a'の外周に設けられた蝶番13a'にも、ピン131を挿通させるための中空部が形成されている。
また、蝶番13a及び13a'は、それぞれの板状部材の辺の中心に対して、対称となる位置に設けられている。そして、図11に示すように、蝶番13a及び13a'の両方に共通のピン131を挿通させることで、板状部材1aと板状部材1a'が連結される。
蝶番13を用いることにより、板状部材1が連結した状態で、板状部材1を頭部50の3次元形状に合わせて動かすことが可能になる。これにより、ヘルメット10の形状を頭部50の3次元形状に適合させ、より安定して頭部50に磁気計測装置100を装着させることができる。また、蝶番13を用いることで、板状部材1同士の連結と分解を容易に行うことができる。換言すると、蝶番13を用いることで、板状部材1同士の着脱を容易に行うことができる。
図11では、六角形状の板状部材1a同士を連結させる例を示したが、六角形状の板状部材1aと五角形状の板状部材1bとを連結させても良いし、五角形状の板状部材1b同士を連結させても良い。何れの場合も上述した例と同様に、蝶番13を用いて連結させることができる。
次に、図12は、複数の板状部材を連結させた状態の一例を説明する図である。図12は、外形が正六角形状である板状部材1aと、外形が正五角形状である板状部材1bとを組み合わせて連結させる例を示し、より詳しくは10枚の板状部材1aと6枚の板状部材1bを組み合わせて連結させる例を示している。この組み合わせにより、図1に示したようなサッカーボールを半分にしたような形態のヘルメット10が構成される。なお、図12では、板状部材1a及び1bのそれぞれに形成された蝶番とタップ孔の図示を省略している。
サッカーボールを半分にしたような形態のヘルメット10により、板状部材1同士の間の無駄な空間を抑制してヘルメット10を構成することができる。
なお、上述した例では、外形が正六角形状である板状部材1aと、外形が正五角形状である板状部材1bとを組み合わせて連結させる場合を説明したが、これに限定されるものではない。三角形状や四角形状、円形状等の他の外形形状の板状部材を用いても良い。
図13は、外形が三角形状である板状部材同士を連結させる様子の一例を説明する図である。図13に示すように、板状部材1dの外形は、三角形状に形成されている。板状部材1dは、上述した板状部材1a等と同様に、貫通孔11dと、貫通孔11dの周りに4つのタップ孔12dとを備える。また、外周の各辺に蝶番13dを備えている。貫通孔11dやタップ孔12d、蝶番13dの機能は、板状部材1a等の説明で述べたものと同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
次に、磁気計測装置100に含まれる把持部4の構成について説明する。図14は、把持部4の構成の一例を説明する図であり、(a)はヘルメット10に取り付けられた把持部4が頭部50を把持する様子の一例を説明する図、(b)は把持部4に含まれる接続用板状部材41の構成の一例を説明する図である。
図14(a)に示すように、把持部4は、接続用板状部材41と、フック42と、ベルト43と、バックル44とを備える。接続用板状部材41、フック42、及びベルト43は、それぞれ2つずつ備えられている。
2つの接続用板状部材41のそれぞれは、ヘルメット10に含まれる板状部材1と把持部4とを接続するためのものである。図14に示すように、接続用板状部材41のそれぞれの外形は、一例として、二等辺三角形状に形成されており、2つの等辺にそれぞれ蝶番411が設けられている。蝶番411には、ピン131(図11参照)を挿通させるための中空部が形成され、蝶番411の中空部と、板状部材1における蝶番13の中空部の両方に、ピン131を挿通させることで、接続用板状部材41と板状部材1とが連結される。図14(a)に示すように、2つの接続用板状部材41は、ヘルメット10の2箇所に連結されている。
また、2つの接続用板状部材41のそれぞれの平面部には、フック42を嵌め込む突起部412が形成されている。2つのベルト43の一端に取り付けられたフック42が接続用板状部材41の突起部412に嵌め込まれ、2つのベルト43は2つの接続用板状部材41にそれぞれ接続される。また、2つのベルト43の他端にはバックル44が取り付けられている。
頭部50に装着されたヘルメット10に、接続用板状部材41を介して2つのベルト43が接続され、ベルト43が頭部50における顎部53に掛かるようにした状態で、バックル44を留めて2つのベルト43を繋げる。バックル44を留めた時に顎部53に掛けられたベルト43が動かないように、ベルト43の長さは予め調整されている。このようにして、把持部4は頭部50を把持する。
ここで、磁気計測装置100は、ヘルメット10を被せるようにして頭部50に装着される。磁気計測装置100に含まれる複数の磁気センサ3のそれぞれには、計測データを送信したり、磁気センサ3を駆動させたりするケーブルの一端が接続され、これらのケーブルの他端はPC等の制御装置に接続されている。そのため、頭部50が動いたり、ケーブルに人や物が触れたりすると、頭部50に対して磁気計測装置100がずれる場合がある。磁場の計測中において、頭部50に対して磁気計測装置100がずれると、磁場の計測誤差が生じる。
上述したように把持部4が頭部50を把持することで、磁場の計測中に、頭部50が動いたり、ケーブルに人や物が触れたりしても、頭部50に対して磁気計測装置100がずれることを防ぐことができる。
なお、接続用板状部材41として、外形が二等辺三角形状のものを例示したが、これに限定されるものではなく、任意の外形形状であっても良い。但し、接続用板状部材41の外形を二等辺三角形状にし、ヘルメット10の端部の凸凹部分の凹部分に、二等辺三角形を嵌めるようにすると、凸凹を抑制し、ヘルメット10の端部を平らに(滑らかに)することができるため好適である。
以上、板状部材1、筒状部材2、磁気センサ3、及び把持部4等を説明してきたが、板状部材1、筒状部材2、及び把持部4は非磁性材料で構成することが好適である。非磁性材料を用いることで、磁気センサ3の計測ノイズが低減され、被計測対象である頭部50の磁場をより高精度に計測することが可能となる。
また、板状部材1と筒状部材2は、一例として、3Dプリンタを用いて製造される。3Dプリンタには、粉末積層造形方式や熱溶融積層方式、光造形方式等の様々な方式があるが、何れの方式を適用しても良い。但し、粉末積層造形方式は、多様な材料を用いることができ、また、複雑な三次元形状を造形できるため、より好適である。
3Dプリンタで製造する場合、頭部50に装着させるヘルメットを一体で製造しようとすると、頭部50と同等のサイズの大きなヘルメットを製造可能な大型の3Dプリンタが必要になり、製造コストが増大する場合がある。
これに対し、本実施形態では、複数の板状部材1を連結させてヘルメット10を組み立て、ヘルメット10に筒状部材2を係合させて磁気計測装置100を構成する。そのため、3Dプリンタで製造する部品は、板状部材1や筒状部材2等の小型の部品のみで良い。従って、小型の3Dプリンタで製造可能となり、製造コストを低減させることができる。
把持部4のベルト43以外の部品も、3Dプリンタで製造することができる。ベルト43は、頭部50を安定して把持するために、柔軟性のある布や樹脂等を用いて構成することが好適である。
<効果>
以上説明してきたように、本実施形態では、磁気センサ3を保持する複数の板状部材1同士を、その端部で着脱可能に連結させて、磁気計測装置100を頭部50に装着させるヘルメット10を構成する。これにより、複数の板状部材1を連結させて磁気計測装置100を組み立て、また、板状部材1同士の連結を解除して磁気計測装置100を複数の板状部材1に分解することができる。1つ1つは小さく、持ち運びが容易な板状部材1に分解可能にすることで、ヘルメット10を一体に構成する場合と比較して、磁気計測装置100の可搬性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る磁気計測装置100は、一端が板状部材1に係合し、中空部で磁気センサ3を移動可能に保持する筒状部材2を備え、板状部材1は、筒状部材2を介して磁気センサ3を保持する。これにより、磁気計測装置100が装着された頭部50に対する磁気センサ3の位置(距離)を調整することができ、頭部のサイズや形状等の違いの影響を受けずに、所定の感度で頭部50等の被計測対象の磁場を計測することができる。
また、本実施形態では、板状部材1の外形を多角形状にすることで、板状部材1同士の間の無駄な空間を抑制してヘルメット10を構成することができる。また、六角形状の板状部材1aと五角形状の板状部材1bとを組み合わせてヘルメット10を構成することで、板状部材1同士の間の無駄な空間を更に抑制して、球体の一部となるヘルメット10を構成することができる。
また、本実施形態では、蝶番13を用いることにより、板状部材1が連結した状態で、板状部材1を頭部50の3次元形状に合わせて板状部材1を動かすことができる。これにより、ヘルメット10の形状を頭部50の3次元形状に適合させ、より安定して頭部50に磁気計測装置100を装着させることができる。さらに、板状部材1同士の連結に蝶番13を用いることで、板状部材1同士の着脱を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、板状部材1、及び筒状部材2の少なくとも何れか一方を非磁性材料で構成することで、磁気センサ3の計測ノイズを低減し、被計測対象である頭部50の磁場を高精度に計測することができる。
また、本実施形態では、磁気センサ3の外形を矩形状の形状とし、筒状部材2の長手方向に直交する中空部の断面形状が矩形状である筒状部材2により、磁気センサ3を保持する。これにより、磁気計測装置100に振動や突発的な衝撃等が加えられた場合に、磁気センサ3の回転を抑えることができる。また、仮に、磁気センサ3が回転しても、磁気センサ3を回転したことを容易に認識でき、回転を取り除くように再調整することができる。このようにして、振動や突発的な衝撃等に対する磁気計測装置100のロバスト性を向上させることができる。
また、本実施形態では、磁気計測装置100は、頭部50を把持する把持部4を備える。把持部4が頭部50を把持することで、磁気計測装置100を頭部50に安定して装着させることができ、また、頭部50に対して磁気センサ3を安定して保持することができる。
<磁気計測システムへの適用例>
ここで、本実施形態に係る磁気計測装置100の変形例として、磁気計測装置100の磁気計測システムへの適用例について説明する。図15は、磁気計測装置100を備える磁気計測システム110の構成の一例を説明する図である。
図15に示すように、磁気計測システム110は、磁気計測装置100と、制御装置200とを備える。磁気計測装置100は、磁気シールドルーム101内に設置され、磁気シールドルーム101の外部に設置されたPC等の制御装置200と、ケーブル31を用いて電気的に接続されている。
磁気シールドルーム101内に磁気計測装置100を設置することで、計測ノイズとなる地磁気が遮断され、より高精度に磁場が計測される。脳の磁場を計測する場合、図15に示すように、被験者が磁気シールドルーム101内に入り、磁気計測装置100を頭部50に装着して、計測が行われる。
制御装置200は、図15に示すように、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、SSD(Solid State Drive)204と、センサI/F(Interface)205とを備える。これらはシステムバスBで相互に電気的に接続されている。
CPU201は、ROM202やSSD204等の記憶装置からプログラムやデータをRAM203上に読み出し、処理を実行することで、制御装置200全体の制御や機能を実現する。なお、CPU201の有する機能の一部、又は全部を、ASIC(application specific integrated circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の電子回路により実現させてもよい。
ROM202は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM202には、制御装置200の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定等のプログラムやデータが格納されている。RAM203は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
SSD204は、制御装置200による処理を実行するプログラムや各種データが記憶された不揮発性メモリである。なお、SSDはHDD(Hard Disk Drive)等であっても良い。
磁気センサ3の動作は、制御装置200からの駆動信号により制御され、また、磁気センサ3による計測データは、磁気センサ3から制御装置200に送信される。なお、図15では、図が煩雑になることを避けるため、ケーブルとしてケーブル31のみを図示したが、ケーブル31には駆動信号用のケーブルと、計測データの送信用のケーブルとが別々に含まれるものとする。
複数の磁気センサ3による計測データは制御装置200に送信され、CPU201が所定のプログラムを実行することで、磁場の計測のための各種のデータ処理、及びデータ解析が行われる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る磁気計測装置100aについて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一の構成部についての説明は省略する。
磁気センサの一例としての光ポンピング原子磁気センサでは、アルカリ金属ガスを封入したガラスセル(ガスセル)を加熱して蒸気にする必要がある。カリウムの場合で、ガラスセル内の温度は100度程度になる。このような磁気センサの熱が、磁気計測装置を装着する頭部等の被計測対象に伝熱されることは、安全性の面で好ましくない。
そこで、本実施形態に係る磁気計測装置100aは、磁気センサ3の頭部50に対向する側の先端に断熱材5を設けている。図16は、先端に断熱材5が設けられた磁気センサ3の構成の一例を説明する図である。
断熱材5として、グラスウールやロックウール等の繊維系断熱材や、ウレタンフォームやフェノールフォーム等の発砲系断熱材、エアロゲル等が用いられる。また、断熱材5を部材として磁気センサ3の先端に取り付けても良いし、磁気センサ3の先端に断熱材5を塗装等でコーティングしても良い。
断熱材5を設けることにより、磁気センサ3の熱が頭部50に伝わることを防ぐことができ、より安全で信頼性の高い磁場の計測を実現することができる。
なお、これ以外の効果は、第1の実施形態で述べたものと同様である。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 板状部材
11 貫通孔
12 タップ孔
13 蝶番
131 ピン
2 筒状部材
21 ネジ
21a タップ孔
22 ネジ
22a ネジ穴
24 開口
3 磁気センサ
31 ケーブル
32 目盛
4 把持部
41 接続用板状部材
412 突起部
42 フック
43 ベルト
44 バックル
5 断熱材
50 頭部
53 顎部
10 ヘルメット
100 磁気計測装置
101 磁気シールドルーム
110 磁気計測
200 制御装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 SSD
205 センサI/F
特開2014−215151号公報

Claims (13)

  1. 磁気センサと、
    少なくとも1つが前記磁気センサを保持する複数の板状部材と、を備え、
    前記板状部材同士は、それぞれの端部で着脱可能に連結されている
    磁気計測装置。
  2. 一端が前記板状部材に係合し、中空部で前記磁気センサを移動可能に保持する筒状部材を備え、
    前記板状部材は、前記筒状部材を介して前記磁気センサを保持する
    請求項1に記載の磁気計測装置。
  3. 前記板状部材は、前記板状部材の厚み方向に貫通する貫通孔を含み、
    前記筒状部材における前記一端の開口の形状と前記貫通孔の形状は一致している
    請求項1、又は2に記載の磁気計測装置。
  4. 前記複数の板状部材の外形は、多角形状に形成されている
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁気計測装置。
  5. 前記複数の板状部材のうちの一部の前記板状部材は、外形が五角形状に形成され、
    前記複数の板状部材のうちの一部の前記板状部材は、外形が六角形状に形成されている
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の磁気計測装置。
  6. 前記板状部材、及び前記筒状部材の少なくとも何れか一方は、
    非磁性材料で構成されている
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の磁気計測装置。
  7. 前記板状部材同士は、蝶番により着脱可能に連結されている
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の磁気計測装置。
  8. 前記蝶番は、非磁性材料で構成されている
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の磁気計測装置。
  9. 前記筒状部材の長手方向と直交する方向における前記中空部の断面形状は、矩形状の形状をしている
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の磁気計測装置。
  10. 前記磁気センサは、光ポンピング原子磁気センサである
    請求項1乃至9の何れか1項に記載の磁気計測装置。
  11. 前記磁気センサは、被計測対象と対向する部分に断熱材が設けられている
    請求項1乃至10の何れか1項に記載の磁気計測装置。
  12. 磁気センサと、
    少なくとも1つが前記磁気センサを保持し、頭部を被覆する複数の板状部材と、を備え、
    前記板状部材同士は、それぞれの端部で着脱可能に連結されている
    頭部装着型磁気計測装置。
  13. 前記頭部を把持する把持部を備える
    請求項12に記載の磁気計測装置。
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