JP2020166859A - 需要予測装置、需要予測方法、需要予測プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
初めに、図1を参照して在庫管理システム1の構成について説明する。在庫管理システム1は、レセコン2(レセプトコンピュータ)、ユーザ端末3、ユーザ端末4及び需要予測サーバ5(需要予測装置)などを備える。レセコン2、ユーザ端末3及びユーザ端末4は、需要予測サーバ5とネットワーク6を介して通信可能に接続されている。なお、在庫管理システム1が具備するレセコン2、ユーザ端末3、ユーザ端末4、需要予測サーバ5のそれぞれの数は任意である。ネットワーク6は、レセコン2、ユーザ端末3及びユーザ端末4が需要予測サーバ5と通信できればよく、どのような通信網で構成されていてもかまわない。また、ネットワーク6は、図示しないWEBサイトと接続されており、需要予測サーバ5は、ネットワーク6を介してWEBサイトへアクセスし、種々の情報を取得できるように構成されている。
レセコン2は、レセプト(診療報酬明細書)を作成するコンピュータであり、例えば、保険請求の為のレセプト作成、診療内容の入力、窓口会計(患者の支払い料金)の計算、処方箋の発行、処方使用量の管理、お薬手帳、薬剤情報の発行、領収書発行、明細型領収書発行などの機能を有する。レセプトには、患者情報及び処方内容が記載される。患者情報としては、例えば、診察日、保険者番号・保険証の記号番号、患者の名前、生年月日、性別、住所、医療機関、診療科、病名、診療日などの情報が記載され、処方内容としては、例えば、初診(再診)の回数および点数、指導の回数および点数、処方した医薬品の品目、用法および処方量(用量、数量)と点数、処置の回数および点数、検査の回数と点数、合計の請求点数(薬剤一部負担金額)などの情報が記載される。レセコン2は、これらの情報を調剤実績データ(出庫情報)として需要予測サーバ5へ送信する。
ユーザ端末3は、例えば、調剤薬局に勤務するユーザが利用する端末(例えば、スマートフォン、タブレット型PCなど)である。ユーザは、ユーザ端末3を利用して、店舗への医薬品の入出庫処理を行うことができる。ユーザ端末3に入力された医薬品の入庫情報は、調剤薬局の店舗の識別子(以下、店舗IDともいう)とともに需要予測サーバ5へ送信される。ユーザ端末3の構成及び機能の詳細については後述する。なお、本実施形態では、ユーザ端末3が備えるカメラやバーコードリーダなどの装置(以下、撮像装置ともいう)で医薬品の包装に付された表示体を読み取ることで入出庫情報を入力してもよいし、ユーザが、ユーザ端末3の入力装置を操作して入出庫情報を入力するようにしてもよい。また、医薬品の卸業者の納品データを入庫データとしてもよい(返品データを含む)。この場合、外部より電子データとして提供される入出庫データを取り込むようにしてもよい。ユーザ端末3に入力された入出庫情報は、需要予測サーバ5へ送信される。ユーザ端末3の構成及び機能の詳細については後述する。
ユーザ端末4は、ユーザが利用する端末であり、ユーザ端末4が配置された調剤薬局の医薬品の在庫量などを確認するための端末として機能する。ユーザは、ユーザ端末4で医薬品の在庫量が適正であるかを確認することができ、ユーザ端末4の医薬品の在庫量が適正でない場合、ユーザ端末4にアラートが提示される。また、ユーザは、ユーザ端末4を利用して、医薬品のうち新規患者(以下、新患ともいう)を考慮しない品目の入力を行うことができる。新患を考慮しない医薬費の品目としては、例えば、特定の症状にしか用いられない特殊な医薬品などが該当する。また、ユーザは、ユーザ端末4を利用して、医薬品の需要を予測する期間を入力することができる。また、ユーザは、ユーザ端末4を利用して、店舗情報(店舗名、住所、連絡先(電話番号、メールアドレスなど)など)を入力することができる。なお、本実施形態では、ユーザ端末3と、ユーザ端末4とを別の端末としているが、ユーザ端末3とユーザ端末4とを同一の端末としてもよい。ユーザ端末4の構成及び機能の詳細については後述する。
需要予測サーバ5は、調剤薬局の各店舗の医薬品の需要を予測する。なお、本実施形態では、需要予測サーバ5は、予測した需要に基づいて、調剤薬局の各店舗の医薬品の在庫管理も行う。具体的には、需要予測サーバ5は、ネットワーク6を介して、レセコン2から送信される調剤実績データを取得し、医薬品の品目ごとの出庫の推移を学習し、学習結果に応じて医薬品の品目ごとの需要を予測する。次いで需要予測サーバ5は、予測した医薬品の品目ごとの需要に応じて、医薬品の適正な在庫量(以下、適正在庫量ともいう)を品目ごとに算出する。また、需要予測サーバ5は、ネットワーク6を介して、ユーザ端末3から送信される医薬品の品目ごとの入出庫情報を取得して、医薬品の入庫量と出庫量との差分から、調剤薬局における医薬品の品目ごとの在庫量を算出し、算出された医薬品の品目ごとの在庫量が、適正在庫量の範囲内(適正在庫量との差異の上限と下限を個数で決めてもよいし、%できめてもよい)であるか否かを判定する。需要予測サーバ5は、判定結果に応じて、アラートを報知する。例えば、在庫量が適正在庫量に対して不足している場合は、在庫量が不足していることを報知したり、不足分の発注を行う。また、在庫量が適正在庫量に対して超過している場合は、超過していることを報知する。また、需要予測サーバ5は、医薬品の使用期限の切迫も報知する。需要予測サーバ5の構成及び機能の詳細については後述する。なお、本実施形態では、需要予測サーバ5が在庫管理も行う構成となっているが、需要予測の機能と、在庫管理の機能とを別のサーバで実現するようにしてもよい。例えば、需要予測サーバ5で医薬品の需要予測を行い、需要予測サーバ5とは異なる在庫管理サーバで在庫管理を行うようにしてもよい。
図2(a)は、ユーザ端末3の構成の一例を示す図、図2(b)は、ユーザ端末3の機能の一例を示す図である。図2(a)に示すように、ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、撮像装置300E及びCPU300Fなどがバス(BUS)などを介して接続された構成を備える。
図3(a)は、ユーザ端末4の構成の一例を示す図、図3(b)は、ユーザ端末4の機能の一例を示す図である。図3(a)に示すように、ユーザ端末4は、通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D及びCPU400Eがバス(BUS)などを介して接続された構成を備える。
図4(a)は、需要予測サーバ5の構成の一例を示す図、図4(b)は、需要予測サーバ5の機能の一例を示す図である。図4(a)に示すように、需要予測サーバ5は、通信IF500A、記憶装置500B及びCPU500Cがバス(BUS)などを介して接続された構成を備える。また、需要予測サーバ5は、図示しないRTCを備え、日時を計測する。
なお、学習部507は、受付部504で受け付けられた医薬品の品目については、新患の来局頻度を考慮しない。換言すると、学習部507は、受付部504で受け付けられた医薬品の品目については、学習の際に、新規患者の来局頻度を考慮しない。これにより、特定の症状にしか用いられない特殊な医薬品などの過剰在庫が発生することを防止できる。
より具体的には、判定部512は、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された適正在庫量の範囲を超えているか、適正在庫量の範囲内であるか、適正在庫量の範囲未満であるかを判定する。
また、判定部512は、各店舗に在庫されている医薬品の使用期限までの期間が所定期間(例えば、使用期限まで1カ月、1週間など)内であるか否かを医薬品の品目ごとに判定する。具体的には、判定部512は、記憶装置500Bに記憶されている各店舗の入庫情報に含まれている医薬品の使用期限と、現在日時とを比較し、医薬品の使用期限までの期間が所定期間内であるか否かを判定する。判定部512は、所定の周期で上記判定を行う。
より具体的には、判定部512での判定結果が、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された適正在庫量の範囲を超えている場合、過剰在庫である旨(例えば、「品目○○の在庫量が、○○錠だけ適正在庫量を超えています」)のアラートを該当する店舗のユーザ端末4へ送信するように送信部516へ指示する。
また、判定部512での判定結果が、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された適正在庫量の範囲未満である場合、在庫が足りない旨(例えば、「品目○○の在庫量が、○○錠だけ適正在庫量を下回っていましたので、発注しました。」)のアラートを該当する店舗のユーザ端末4へ送信するように送信部516へ指示する。
また、アラート報知部513は、判定部512での判定結果が、各店舗に在庫されている医薬品の使用期限までの期間が所定期間内である場合、その旨をアラートとして該当する店舗のユーザ端末4へ送信するように送信部516へ指示する。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にもアラートを送信するようにしてもよい。
以下、図5から図7を参照して、第1実施形態に係る在庫管理システム1の処理について説明する。
初めに、在庫管理システム1の入庫処理の一例について図5を参照して説明する。
ユーザは、ユーザ端末3を利用して、入庫した医薬品の包装体を読み取る。具体的には、ユーザ端末3の撮像装置300Eを入庫した医薬品の包装体にかざし、入力装置300Cを操作して包装体に印字又は貼付された表示体を撮像する。ユーザによる撮像操作は入力受付部302で受け付けられ、撮像装置制御部304は、入力受付部302で受け付けられた撮像操作に基づいて、撮像装置300Eを制御して撮影を行う。記憶装置制御部301は、撮影された画像(撮影画像)を記憶装置300Bへ記憶する。
ユーザ端末3のコード読取部305は、記憶装置300Bへ記憶された表示体の撮影画像から包装体に収納されている医薬品の品目(薬品名、メーカ名、販売会社名、GTIN、製造番号など)を読み取る。
ユーザ端末3のコード読取部305は、記憶装置300Bへ記憶された表示体の撮影画像から包装体に収納されている医薬品の使用期限を取得する。
ユーザ端末3は、撮影回数に基づいて、各医薬品の入庫個数を取得する。なお、ユーザが入力した個数を取得するようにしてもよい。
ユーザ端末3の送信部306は、取得した医薬品の品目と個数、製造番号及び使用期限などの入庫情報に店舗IDを付して需要予測サーバ5へ送信する。なお、ステップS101からS104に代えて手作業で入庫情報を作成するほか、医薬品の卸業者などから電子データとして提供される入庫情報を取得するなどしてもよい。
需要予測サーバ5の受信部501は、ユーザ端末3から送信される入庫情報及び店舗IDを受信する。需要予測サーバ5の記憶装置制御部514は、受信部501で受信した入庫記録を店舗IDに関連付けて記憶装置500Bへ記憶する。
次に、在庫管理システム1の適正在庫のアラート処理の一例について図6を参照して説明する。なお、図6に示す適正在庫のアラート処理は、定期的及び/又は不定期(例えば、新たな入庫情報や出庫情報が取得された際や、受付部504で情報が受け付けられた際など)に実行される。
需要予測サーバ5の需要予測部508は、学習部507での学習結果に応じて各店舗の医薬品の需要を予測する。なお、需要予測部508は、受付部504で受け付けられた医薬品の需要を予測する期間に基づいて、医薬品の需要を予測する。
適正在庫量算出部509は、需要予測部508で予測される医薬品の需要に応じて、医薬品の適正な在庫量を品目ごとに算出する。
在庫量算出部510は、入庫情報取得部502で取得される医薬品の入庫量と、出庫情報取得部503で取得される医薬品の出庫量との差分から、各店舗における医薬品の在庫量を品目ごとに算出する。
判定部512は、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する。判定部512は、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された在庫量の範囲内にある場合(YES)、適正在庫のアラート処理を終了する。また、判定部512は、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された在庫量の範囲内にない場合(NO)、ステップS205の処理へ移行する。
判定部512は、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された在庫量の範囲内を超えているか、換言すると在庫量が過剰であるか否かを判定する。判定部512は、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された在庫量の範囲を超えている場合(YES)、ステップS206の処理へ移行する。また、判定部512は、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された在庫量の範囲を超えていない場合(NO)、ステップS207の処理へ移行する。
アラート報知部513は、過剰在庫である旨(例えば、「品目○○の在庫量が、○○錠だけ適正在庫量を超えています」)のアラートを該当する店舗のユーザ端末4へ送信するように送信部516へ指示する。このアラートは、ユーザ端末4の受信部405で受信され、表示装置制御部403により表示装置400Dに表示される。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にもアラートを送信するようにしてもよい。
発注部515は、判定部512での判定結果が、在庫量算出部510で算出された医薬品の品目ごとの在庫量が適正在庫量算出部509で算出された適正在庫量を下回る場合、適正在庫量を下回った品目の医薬品を適正在庫量の上限となるまで発注する発注情報を医薬品の卸業者の端末へ送信するように送信部516へ指示する。送信部516は、発注部515による医薬品の発注情報を医薬品の卸業者の端末へ送信する。なお、医薬品の卸業者の端末以外に、近隣の調剤薬局の端末(例えば、ユーザ端末4)に対して発注情報を送信するようにしてもよい。
アラート報知部513は、在庫が足りない旨(例えば、「品目○○の在庫量が、○○錠だけ適正在庫量を下回っていましたので、発注しました。」)のアラートを該当する店舗のユーザ端末4へ送信するように送信部516へ指示する。このアラートは、ユーザ端末4の受信部405で受信され、表示装置制御部403により表示装置400Dに表示される。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にもアラートを送信するようにしてもよい。
次に、在庫管理システム1の使用期限のアラート処理の一例について図7を参照して説明する。なお、図7に示す使用期限のアラート処理は、定期的及び/又は不定期(例えば、新たな入庫情報や出庫情報が取得された際や、受付部504で情報が受け付けられた際など)に実行される。
判定部512は、各店舗に在庫されている医薬品の使用期限までの期間が所定期間内であるか否かを医薬品ごとに判定する。具体的には、判定部512は、記憶装置500Bに記憶されている各店舗の入庫情報に含まれている医薬品の使用期限と、現在日時とを比較し、医薬品の使用期限までの期間が所定期間内であるか否かを判定する。需要予測サーバ5は、医薬品の使用期限までの期間が所定期間内でない場合(NO)、使用期限のアラート処理を終了する。また、需要予測サーバ5は、医薬品の使用期限までの期間が所定期間内である場合(YES)、ステップS302の処理へ移行する。
アラート報知部513は、判定部512での判定結果が、各店舗に在庫されている医薬品の使用期限までの期間が所定期間内である場合、その旨をアラートとして該当する店舗のユーザ端末4へ送信するように送信部516へ指示する。このアラートは、ユーザ端末4の受信部405で受信され、表示装置制御部403により表示装置400Dに表示される。なお、予め登録された連絡先(例えば、メールアドレス等)にもアラートを送信するようにしてもよい。
また、需要予測サーバ5に調剤薬局、医療機関及び医薬品の卸業者の少なくとも1以上の休日情報を取得する休日情報取得部を備え、学習部507は、休日情報取得部で取得される休日情報、調剤実績データに含まれる日付情報、及び医薬品の品目ごとの処方量の情報から、休日情報と医薬品の品目ごとの処方量との関係を学習するようにしてもよい。これにより、需要予測部508において、休日情報に基づいて、医薬品の需要を予測することができる。なお、休日情報は、ユーザがユーザ端末4へ入力したものを利用するようにしてもよい。また、これら休日情報をもとに発注すべきタイミングと量をも考慮した発注を行うことができる。
通常、医薬品の予製(来局と処方される医薬品が略確定している患者に対して、予め医薬品を調製しておくこと。慢性期や施設の患者に対して多く、調剤量も著しく多いこともあり処方箋を受け付けてから調剤を行うとその他の患者を長時間待たせてしまうため前もって空き時間に行われることが多い。)を行う場合、余剰在庫から必要な医薬品をピックアップして予製を行なっている。しかし上記第1実施形態では、需要予測部508を備え、医薬品の需要を予測しているため余剰在庫が略又はあまり生じないことから、医薬品の予製を行う際に、予製に必要な医薬品を揃えられない、又は仮に揃えられたとしても別の患者に対して欠品が発生してしまうという虞がある。本実施形態では、このような事態を回避できる実施形態について説明する。
また、予製オーダデータ生成部522は、ユーザ端末3又はユーザ端末4から送信された予製オーダデータ生成の申請内容(医薬品等の情報)に基づいて、医薬品を発注するためのデータ(予製オーダデータ)を生成する。
以下、図9を参照して、第2実施形態に係る在庫管理システム1の処理について説明する。
在庫管理システム1の予製オーダデータ生成処理の一例について図9を参照して説明する。
(ステップS401)
需要予測サーバ5の受付部504(第3受付部)は、予製オーダデータ生成の申請(患者及び予製日の指定情報)を受け付ける。
需要予測サーバ5の予製オーダデータ生成部522は、受付部504で予製オーダデータ生成の申請(患者及び予製日の指定情報)が受け付けられると、指定された患者の調剤実績データ及び予製履歴の情報を、予製オーダデータ生成を申請したユーザ端末3又はユーザ端末4へ送信する。送信された情報は、ユーザ端末3の表示装置300D又はユーザ端末4の表示装置400Dに表示される。なお、提示される履歴情報は、前回分だけを提示してもよいし、複数回分を提示するようにしてもよい。また、所定期間分の履歴情報を提示してもよいし、ユーザが回数や期間を指定できるように構成してもよい。
ユーザは、提示された履歴情報を必要に応じて変更する操作を行う。具体的には、ユーザは、提示された履歴情報の内容を必要に応じて変更する。この変更には、例えば、医薬品の変更(例えば、効果・効能が同じ他の医薬品(例えば、ジェネリック医薬品)に切り替える場合など)、用法(服薬方法の変更など)および処方量(用量、数量)の変更、医薬品の追加、医薬品の削除などが含まれる。変更内容は、ネットワーク6を介して需要予測サーバ5へ送信され、需要予測サーバ5の受付部504で受け付けられる。
需要予測サーバ5の予製オーダデータ生成部522は、受付部504で受け付けられた情報(変更内容)に基づいて、発注用データである予製オーダデータを生成する。この予製オーダデータには、予製に必要な医薬品(品目)とその数量及び予製日の情報が含まれる。
なお、発注部515は、予製オーダデータ生成部522により生成された予製オーダデータに基づいて、発注情報を医薬品の卸業者の端末へ送信するように送信部516へ指示する。また、発注部515は、医薬品の卸業者の端末以外に、近隣の調剤薬局の端末(例えば、ユーザ端末4)に対して発注情報を送信するように送信部516へ指示するようにしてもよい。なお、発注部515は、予製オーダデータに含まれる予製日前に予製に必要な医薬品の在庫が確保されるように、発注を行う。
上記第1,第2実施形態及び第1実施形態の変形例では、入庫情報として、ユーザ端末3の撮像装置で医薬品に付された表示体を読み取った情報を利用しているが、店舗の店員がユーザ端末3の入力装置300Cを操作して入庫情報を入力する構成としてもよい。また、出庫情報として、レセコン2から出力される調剤実績データを利用しているが、店舗の店員がユーザ端末3の入力装置300Cを操作して出庫情報を入力する構成としてもよい。また、監査システム、自動調剤機、電子カルテ、電子薬歴、電子お薬手帳などの他、店舗間移動や廃棄、医薬品の卸業者の納品データ(返品データを含む)など、外部のシステムから入出庫情報を取得するようにしてもよい。また、上記実施形態では、調剤薬局における需要予測及び在庫管理について説明したが、調剤薬局以外にも病院、診療所、介護老人保健施設、その他の医療を提供する施設など、医薬品を扱う全ての施設・機関(医薬品の卸業者、医薬品メーカーを含み、医療機関(医療法で定められた医療提供施設)に限らない)において適用可能である。
また、需要予測サーバ5の受付部504は、医薬品の変更を受け付け、医薬品の個別変更を受け付けた場合、医薬品変更の対象となる患者を受け付け、受け付けた患者について、変更対象の医薬品を変更後の医薬品に一括して変更し、需要予測部508は、変更後の内容で、学習部507での学習結果に応じて各店舗の医薬品の需要を予測するようにしてもよい。
2 レセコン(レセプトコンピュータ)
3 ユーザ端末
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E 撮像装置
300F CPU
301 記憶装置制御部
302 入力受付部
303 表示装置制御部
304 撮像装置制御部
305 コード読取部
306 送信部
307 受信部
4 ユーザ端末
400A 通信IF
400B 記憶装置
400C 入力装置
400D 表示装置
400F CPU
401 記憶装置制御部
402 入力受付部
403 表示装置制御部
404 送信部
405 受信部
5 需要予測サーバ(需要予測装置)
500A 通信IF
500B 記憶装置
500C CPU
501 受信部
502 入庫情報取得部
503 出庫情報取得部
504 受付部(第1〜第3受付部)
505 天候情報取得部
506 施設情報取得部
507 学習部
508 需要予測部
509 適正在庫量算出部
510 在庫量算出部
511 使用期限取得部
512 判定部(第1,第2判定部)
513 アラート報知部
514 記憶装置制御部
515 発注部
516 送信部
521 履歴取得部
522 予製オーダデータ生成部
6 ネットワーク
Claims (20)
- 医薬品の需要を予測するための需要予測装置であって、
前記医薬品の出庫情報を取得する出庫情報取得部と、
前記出庫情報取得部で取得される前記医薬品の出庫の推移を学習する学習部と、
前記学習部での学習結果に応じて前記医薬品の需要を予測する需要予測部と、
を備えることを特徴とする需要予測装置。 - 前記学習部は、
前記出庫情報に含まれる日付情報、患者情報、及び患者への前記医薬品の品目ごとの処方量の情報から、前記患者の来局間隔と該患者の前記医薬品の品目ごとの処方量との関係を学習し、
需要予測部は、
前記患者の来局予定に基づいて、前記医薬品の需要を予測することを特徴とする請求項1に記載の需要予測装置。 - 前記学習部は、
前記出庫情報に含まれる日付情報及び前記医薬品の品目ごとの処方量の情報から、前記医薬品の品目ごとの処方量と季節との関係を学習し、
前記需要予測部は、
前記季節に基づいて、前記医薬品の需要を予測することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の需要予測装置。 - 天気及び気温の少なくとも一方の情報を含む天候情報を日付情報とともに取得する天候情報取得部を備え、
前記学習部は、
前記天候情報取得部で取得される天候情報、前記出庫情報に含まれる日付情報、及び前記医薬品の品目ごとの処方量の情報から、前記医薬品の品目ごとの処方量と前記天候との関係を学習し、
前記需要予測部は、
前記天候情報に基づいて、前記医薬品の需要を予測することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の需要予測装置。 - 前記学習部は、
前記出庫情報に含まれる日付情報、患者情報、及び患者への前記医薬品の品目ごとの処方量の情報から、新規患者の来局頻度と前記新規患者へ処方される前記医薬品の品目ごとの処方量との関係を学習し、
前記需要予測部は、
前記新規患者の来局頻度に基づいて、前記医薬品の需要を予測することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の需要予測装置。 - 前記医薬品の品目を受け付ける第1受付部を備え、
前記学習部は、
前記医薬品のうち前記第1受付部で受け付けられた品目について、前記学習の際に、前記新規患者の来局頻度を考慮しないことを特徴とする請求項5に記載の需要予測装置。 - 調剤薬局、医療機関及び前記医薬品の卸業者の少なくとも1以上の休日情報を取得する休日情報取得部を備え、
前記学習部は、
前記休日情報取得部で取得される前記休日情報、前記出庫情報に含まれる日付情報、及び前記医薬品の品目ごとの処方量の情報から、前記休日情報と前記医薬品の品目ごとの処方量との関係を学習し、
前記需要予測部は、
前記休日情報に基づいて、前記医薬品の需要を予測することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の需要予測装置。 - 店舗周辺の施設情報を取得する施設情報取得部を備え、
前記学習部は、
前記施設情報取得部で取得される前記施設情報、及び前記医薬品の品目ごとの処方量の情報から、前記施設情報と前記医薬品の品目ごとの処方量との関係を学習し、
前記需要予測部は、
前記施設情報に基づいて、前記医薬品の需要を予測することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の需要予測装置。 - 前記医薬品の需要を予測する期間を受け付ける第2受付部を備え、
前記需要予測部は、
前記第2受付部で受け付けられた期間の前記医薬品の需要を予測することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の需要予測装置。 - 前記医薬品の入庫情報を取得する入庫情報取得部と、
前記入庫情報取得部で取得される前記医薬品の入庫量と、前記出庫情報取得部で取得される前記医薬品の出庫量との差分から、前記医薬品の在庫量を算出する在庫量算出部と、
前記在庫量算出部で算出された前記医薬品の在庫量が、前記適正在庫量算出部で算出された在庫量の範囲内であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部での判定結果に応じて、アラートを報知するアラート報知部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の需要予測装置。 - 訃報情報を取得する訃報情報取得部を備え、
前記需要予測部は、
前記訃報情報取得部により取得された訃報情報により死亡が確認された患者については、前記医薬品の需要の予測から除外することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の需要予測装置。 - 前記需要予測部は、前記出庫情報に含まれる疾患名に基づいて、前記医薬品の需要を予測することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の需要予測装置。
- 予製の履歴情報及び調剤実績情報の少なくとも一方の情報を取得する履歴情報取得部と、
患者の指定を受け付ける第3受付部と、
前記予製の履歴情報及び前記調剤実績情報の少なくとも一方から指定された前記患者の処方履歴を抽出し、前記患者の予製に必要な医薬品及び数量を発注するための予製オーダデータを生成する予製オーダデータ生成部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の需要予測装置。 - 前記予製オーダデータ生成部をユーザへ提示させる提示部を備え、
前記第3受付部は、
前記予製オーダデータの変更を受け付け、
前記予製オーダデータ生成部は、
前記第3受付部で受け付けた変更に基づいて、前記予製オーダデータを変更することを特徴とする請求項13に記載の需要予測装置。 - 前記第3受付部は、
前記予製オーダデータの生成から除外する患者を受け付け、
前記予製オーダデータ生成部は、
前記第3受付部で受け付けられた患者を除外して、前記予製オーダデータを生成することを特徴とする請求項14に記載の需要予測装置。 - 前記第3受付部は、
前記予製オーダデータの生成から除外する医薬品を受け付け、
前記予製オーダデータ生成部は、
前記第3受付部で受け付けられた医薬品を除外して、前記予製オーダデータを生成することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の需要予測装置。 - 前記第3受付部は、
前記医薬品の変更を受け付ける、
前記予製オーダデータ生成部は、
前記第3受付部で受け付けられた医薬品を一括して変更することを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれかに記載の需要予測装置。 - 前記履歴取得部の情報に基づいて、予製オーダデータを作成すべき患者及び該患者の予製に必要な医薬品の品目とその処方量を予測する予製予測部を備え、
前記予製予測部は、
患者の来局間隔から前記患者の来局予定を推定し、該推定された前記患者の来局予定に応じて、一定期間前に該予製オーダデータを予測する作成を推奨することを特徴とする請求項13乃至請求項17のいずれかに記載の需要予測装置。 - 医薬品の需要を予測するための需要予測方法であって、
出庫情報取得部が、前記医薬品の出庫情報を取得する工程と、
学習部が、前記出庫情報取得部で取得される前記医薬品の出庫の推移を学習する工程と、
需要予測部が、前記学習部での学習結果に応じて前記医薬品の需要を予測する工程と、
を有することを特徴とする需要予測方法。 - 医薬品の需要を予測するための需要予測プログラムであって、
コンピュータを、
前記医薬品の出庫情報を取得する出庫情報取得部、
前記出庫情報取得部で取得される前記医薬品の出庫の推移を学習する学習部、
前記学習部での学習結果に応じて前記医薬品の需要を予測する需要予測部、
として機能させることを特徴とする需要予測プログラム。
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