JP2020166102A - 表示システム、表示装置の制御装置および表示装置の制御方法 - Google Patents

表示システム、表示装置の制御装置および表示装置の制御方法 Download PDF

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裕介 森岡
大亮 伊藤
Daisuke Ito
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Abstract

【課題】画像表示に要する消費電力を低減できる表示システムを提供する。【解決手段】表示システム1において、表示装置22は、マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する。第1駆動回路72は、複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給する。第2駆動回路74は、複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給する。【選択図】図1

Description

本開示は、タッチ検出機能を有する表示システム、表示装置の制御装置および表示装置の制御方法に関する。
ユーザのタッチ位置を検出するためのタッチセンサが表示パネル内に組み込まれたインセル型の表示装置が知られている(たとえば特許文献1参照)。この表示装置では、液晶表示パネルの画素に共通電圧を供給するための共通電極を複数に分割して、これらの共通電極をタッチセンサ電極としても利用する。画像表示期間において共通電圧が複数の共通電極に供給され、タッチ検出期間においてタッチ検出用のタッチ駆動信号が複数の共通電極に供給される。
国際公開第2018/123813号
インセル型の表示装置において、画像表示に要する消費電力を低減することが求められている。
本開示はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像表示に要する消費電力を低減できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の表示システムは、マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置と、複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給する第1駆動回路と、複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給する第2駆動回路と、を備える。
本開示の別の態様は、表示装置の制御装置である。この装置は、マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置の制御装置であって、複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給する第1駆動回路と、複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給する第2駆動回路と、を備える。
本開示のさらに別の態様は、表示装置の制御方法である。この方法は、マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置の制御方法であって、複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給するステップと、複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給するステップと、を備える。
本開示によれば、画像表示に要する消費電力を低減できる。
第1の実施の形態に係る表示システムのブロック図である。 図1の表示装置の回路構成、および、表示装置と第1駆動回路との接続を概略的に示す図である。 図2の共通電極の配置を示す上面図である。 図1の表示装置の縦断面図である。 制御回路による第1表示モードの制御タイミングの一例を示す図である。 図2の表示装置の第1表示モードの画像表示期間における各信号のタイミング図である。 図2の表示装置の第2表示モードの各信号のタイミング図である。 図2の表示装置に第2表示モードで表示される画像の表示単位を説明する図である。 図9(a)は、図2の表示装置に第2表示モードで表示される画像の一例を説明する図であり、図9(b)は、画像の他の例を説明する図である。 第2の実施の形態に係るホストの制御装置のブロック図である。 図10の制御装置の処理を示すフローチャートである。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、工程には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る表示システム1のブロック図である。表示システム1は、自動車などの車両に搭載された車載の表示システム1である一例について説明するが、用途は特に限定されず、携帯機器などに用いてもよい。
表示システム1は、ホスト10と、表示モジュール20とを備える。ホスト10は、ラジオ、カーナビゲーション、Bluetooth(登録商標)通信などの各種機能を実行するとともに、表示モジュール20を制御する。ホスト10は、制御装置12を備える。
制御装置12は、たとえばCPUであり、ホストCPUとも呼ばれる。制御装置12は、第1表示モードと第2表示モードとを切り替える切替部90を有する。第1表示モードでは、たとえば画素数が1920×1080であるフルHDなどの通常の画像表示が行われる。第2表示モードでは、たとえば画素数が36×20である第1表示モードより低い解像度の画像表示が行われる。第2表示モードで表示される画像として、たとえば記号、文字、数字などを表す静止画が想定される。車両が電気自動車やハイブリッド自動車などであり、車両駆動力を発生する電動機を駆動するための電力を蓄える蓄電装置を車両が備える場合、切替部90は、蓄電装置の充電中に第2表示モードに切り替え、それ以外では第1表示モードに切り替えてもよい。切替部90は、ユーザの操作に応じて表示モードを切り替えてもよい。第1表示モードと第2表示モードの詳細については後述する。
制御装置12は、表示モードに応じた画像データDDと、表示モードの情報を含む制御データCDとを表示モジュール20に供給し、これらのデータをもとに表示モジュール20を制御する。
表示モジュール20は、表示装置22と、制御装置24とを備える。表示装置22は、たとえば、カーナビゲーション画面などが表示される車室内のセンターディスプレイなどとして利用される。
表示装置22は、インセル型のIPS(In Plane Switching)方式の液晶表示装置であり、タッチディスプレイとして構成され、タッチ位置を検出可能である。表示装置22の構成は、例えば、以下に説明する周知の構成となっている。
図2は、図1の表示装置22の回路構成、および、表示装置22と第1駆動回路72との接続を概略的に示す。図2は、各構成要素の概略的な配置も示す。表示装置22は、行方向に延びる複数のゲート線G1,G2,・・・と、列方向に延びる複数のソース線S1,S2,S3,S4,・・・と、複数の画素スイッチング素子30と、複数の画素電極32と、複数の共通電極34と、複数のスイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4,・・・とを備える。行方向は第1方向に相当し、列方向は、第1方向に交差する第2方向に相当する。
各画素スイッチング素子30は、薄膜トランジスタであり、ゲート線とソース線の交点付近に画素に対応して設けられる。各画素スイッチング素子30において、ゲートにはゲート線が接続され、ソースにはソース線が接続され、ドレインには画素電極32が接続される。複数の画素電極32と複数の画素スイッチング素子30は1対1に接続される。この例では、隣り合う2列の複数の画素スイッチング素子30は1本のソース線に接続され、1列の複数の画素スイッチング素子30は隣り合う2本のソース線に交互に接続されるが、1列の複数の画素スイッチング素子30は1本のソース線に接続されてもよい。1つの共通電極34に対して、複数の画素スイッチング素子30と複数の画素電極32が配置される。つまり、全体の複数の画素電極32は、それぞれの共通電極34に対して複数ずつ配置され、複数の共通電極34に向かい合う。共通電極34には共通電極信号CSが供給される。画素電極32と共通電極34との間の電界により液晶層が制御される。共通電極34は、画像表示およびタッチ検出に共用される。そのため、電極の層数を削減して、表示装置22を薄く構成できる。
複数の画素は、行方向に赤色画素、緑色画素、青色画素の順に繰り返し配列される一例を説明するが、特に限定されず、周知の各種の画素配列を用いることができる。
制御装置24の第1駆動回路72は、ソース駆動回路72aとスイッチング回路72bとを有する。ソース駆動回路72aは、複数の出力ノードN1,N2・・・から複数のソース信号SS1,SS2,・・・を出力する。
複数のソース線のそれぞれとソース駆動回路72aとの間にスイッチング素子SWが接続される。複数のソース線と複数のスイッチング素子SWの一端は1対1に接続される。3つのスイッチング素子SWの他端は、ソース駆動回路72aの1つの出力ノードに共通に接続される。スイッチング素子SWは、オン状態でソース駆動回路72aから出力されたソース信号SSをソース線に出力し、オフ状態でソース信号SSのソース線への出力を停止する。
スイッチング回路72bは、複数のスイッチング素子SWのそれぞれのゲートに表示モードに応じた制御信号PS1,PS2,PS3を供給する。スイッチング素子SW1からSW3は、制御信号PS1からPS3に応じて3つのソース線S1からS3のうち1つまたは3つを選択し、選択されたソース線にソース信号SS1を供給するマルチプレクサとして機能する。他のスイッチング素子SW4等も同様に機能する。
図3は、図2の共通電極34の配置を示す上面図である。複数の共通電極34は、マトリクス状に配置される。共通電極34の数は画面サイズなどに応じて適宜設定できるが、たとえば、行方向に36個、列方向に20個の36×20個であってもよい。各共通電極34は、信号線36で制御装置24に接続される。複数の共通電極34と複数の信号線36は1対1に接続される。
表示装置22は、自己容量方式によりタッチ位置を検出する。表示装置22の表示面に指が近づくと、共通電極34と指の間に静電容量が発生する。静電容量が発生すると共通電極34における寄生容量が増加し、共通電極34にタッチ駆動信号を供給するときの電流が増加する。この電流の変動量にもとづいてタッチ位置が検出される。
図4は、図1の表示装置22の縦断面図である。表示装置22は、厚さ方向に沿って順に重ねて配置されるバックライトユニット40、下偏光板42、薄膜トランジスタ基板(以下、TFT基板と呼ぶ)44、液晶層52、カラーフィルタ基板54、上偏光板56、接合層58、および、保護層60を備える。
以下の説明では、表示装置22の厚さ方向のうち、TFT基板44に対して保護層60が位置する側を前面側とし、その逆を背面側とする。
表示装置22は、バックライトユニット40から出射された光を用いて、画像光を前面側、即ち観察者側に出射する。
TFT基板44は、ガラス基板46、ガラス基板46の前面側に配置された複数のゲート電極48、複数のソース電極50、および、複数の共通電極34を有する。図示は省略するが、TFT基板44は、図2の複数のゲート線G1,G2,・・・、複数のソース線S1,S2,S3,S4,・・・、複数の画素電極32および複数の画素スイッチング素子30も有する。液晶層52は、TFT基板44の前面側に配置され、複数の画素電極32と複数の共通電極34に重なる。液晶層52は、画素電極32と共通電極34との間に発生する横方向の電界により制御される。
接合層58は、透光性を有し、上偏光板56と保護層60とを接合する。接合層58は、例えば、OCR(Optically Clear Resin)などの液状の透明樹脂、または、OCA(Optically Clear Adhesive)などの透明粘着シートが硬化したものである。保護層60は、表示装置22を保護するための透光性を有する層であり、ガラス基板またはプラスチック基板などで構成される。
図1に戻る。制御装置24は、たとえばICとして構成され、ホスト10からの制御データCDと画像データDDにしたがって表示装置22を制御する。制御装置24は、制御回路70と、第1駆動回路72と、第2駆動回路74と、タッチ検出回路76とを備える。
制御回路70は、たとえばマイコンで構成され、第1駆動回路72と第2駆動回路74の信号生成タイミング、タッチ検出回路76のタッチ検出タイミングなどを制御する。
制御回路70は、第1表示モードにおいて、単位フレーム期間(1フレーム期間)に、表示画像の1フレームが表示装置22に描画され、かつ、1画面のタッチ検出が少なくとも1回実行されるよう、第1駆動回路72、第2駆動回路74およびタッチ検出回路76を制御する。単位フレーム期間は、垂直同期期間とも呼べる。単位フレーム期間の詳細は後述する。
制御回路70は、第2表示モードにおいて、画面全体の画像表示が実行され、タッチ検出を停止するよう、第1駆動回路72、第2駆動回路74およびタッチ検出回路76を制御する。
第1駆動回路72は、制御回路70の制御にしたがい、基準クロック信号を生成する。第1駆動回路72は、制御回路70の制御にしたがい、第1表示モードでは、ホスト10からの画像データDDにもとづいて、生成された基準クロック信号に同期したソース信号SSを生成する。第1駆動回路72は、制御回路70の制御にしたがい、第1表示モードでは、生成された基準クロック信号に同期したゲート信号GSおよび制御信号PSを生成する。
第1駆動回路72は、制御回路70の制御にしたがい、第2表示モードでは、一定電圧のソース信号SS、一定電圧のゲート信号GS、一定電圧の制御信号PSを生成する。
ソース駆動回路72aは、ソース信号SSを表示装置22の複数のソース線のそれぞれに供給する。第1駆動回路72は、ゲート信号GSを表示装置22の複数のゲート線のそれぞれに供給する。スイッチング回路72bは、制御信号PSを表示装置22の複数のスイッチング素子SWのそれぞれに供給する。
第1駆動回路72は、基準クロック信号を第2駆動回路74に供給する。第2駆動回路74は、制御回路70の制御にしたがい、第1表示モードでは、予め定められた固定電圧である基準電圧VCOM、および、基準クロック信号に同期したタッチ駆動信号TXを生成する。なお、タッチ駆動信号TXは、矩形波でもよいし、正弦波でもよい。第2駆動回路74は、第1表示モードでは、図3の信号線36を介して、基準電圧VCOMまたはタッチ駆動信号TXを共通電極信号CSとして表示装置22の全体の複数の共通電極34に供給する。
第2駆動回路74は、制御回路70の制御にしたがい、第2表示モードでは、ホスト10からの画像データDDにもとづいて表示電圧を生成する。第2駆動回路74は、第2表示モードでは、信号線36を介して、表示電圧を共通電極信号CSとして共通電極34のそれぞれに供給する。
タッチ検出回路76は、表示装置22への物体のタッチを検出する。タッチ検出回路76は、制御回路70の制御にしたがい、各共通電極34にタッチ駆動信号TXが供給されたときの当該共通電極34から受信したタッチ検出信号RXに基づいて、当該共通電極34に対応する位置への物体のタッチを検出する。タッチ検出回路76は、検出したタッチ位置の情報を制御回路70に出力する。
制御回路70は、タッチ検出回路76からのタッチ位置の情報にもとづいてタッチ位置の座標データTDを導出し、その座標データTDをホスト10の制御装置12に出力する。制御装置12は、座標データTDに応じて各種処理を実行する。
制御装置12、制御回路70の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
以下、第1表示モード、第2表示モードの順に詳しく説明する。表示装置22は、液晶に電圧が印加されていない場合に黒色を表示し、液晶に電圧が印加されている場合に白色を表示する、いわゆるノーマリーブラック液晶表示装置として説明するが、ノーマリーホワイトであってもよい。
[第1表示モード]
制御回路70は、第1表示モードにおいて、画面内の複数の共通電極34を複数のグループに分割した複数のタッチ検出領域(スキャンブロックとも呼ばれる)の1つに対する部分的なタッチ検出と、画面内の複数の画素を複数のグループに分割した複数の表示領域の1つに対する部分的な画像表示を交互に繰り返して、タッチ検出と画像表示を時分割に制御する。
図5は、制御回路70による第1表示モードの制御タイミングの一例を示す。図5に示す例は、単位フレーム期間(1フレーム期間)に、1枚の画像を表示し、タッチ検出を1回実行する例である。本実施の形態では、60Hz駆動で画像を表示する表示装置22を想定しているため、単位フレーム期間は約16.7(=1/60)msに設定される。タッチ検出は単位フレーム期間に1回実行されるため、60Hz周期でタッチ検出されることになる。
図5に示す例では、制御回路70は、画面内に4つの表示領域を形成し、4つのタッチ検出領域を形成する。4つの表示領域は、たとえば画面が垂直方向に4等分されて形成される。以下、一番上の表示領域を第1表示領域、上から2番目の表示領域を第2表示領域、上から3番目の表示領域を第3表示領域、一番下の表示領域を第4表示領域という。4つのタッチ検出領域は、たとえば画面が水平方向に4等分されて形成される。以下、一番左のタッチ検出領域を第1タッチ検出領域、左から2番目のタッチ検出領域を第2タッチ検出領域、左から3番目のタッチ検出領域を第3タッチ検出領域、一番右のタッチ検出領域を第4タッチ検出領域という。
制御回路70は、単位フレーム期間において、第1表示領域の画像表示、第1タッチ検出領域のタッチ検出、第2表示領域の画像表示、第2タッチ検出領域のタッチ検出、第3表示領域の画像表示、第3タッチ検出領域のタッチ検出、第4表示領域の画像表示、第4タッチ検出領域のタッチ検出の順に制御する。
第1表示モードでは、画像表示の期間、第1駆動回路72は、複数のゲート線のそれぞれにゲート信号GSを順次供給し、複数のソース線のそれぞれに画像データDDに応じた表示電圧を含むソース信号SSを順次供給し、複数の画素スイッチング素子30を順次導通させる。これにより、第1駆動回路72は、複数の画素電極32のそれぞれに表示電圧を順次供給する。
第1表示モードでは、画像表示の期間、第2駆動回路74は、複数の共通電極34のそれぞれに共通電極信号CSとして基準電圧VCOMを供給する。第2駆動回路74は、画像表示の期間にはタッチ駆動信号TXの供給を停止する。第2駆動回路74は、タッチ検出の期間、複数の共通電極34のそれぞれに共通電極信号CSとしてタッチ駆動信号TXを供給する。第2駆動回路74は、タッチ検出の期間には基準電圧VCOMの供給を停止する。
図6は、図2の表示装置22の第1表示モードの画像表示期間における各信号のタイミング図である。制御信号PS1からPS3は、複数のスイッチング素子SWのそれぞれのオン時間を規定するパルス幅のパルスを有する。
時刻t0にて、複数のソース信号SS1等は、表示装置22の1行目の複数の赤色画素用の画像データDDに応じた表示電圧に設定される。たとえばソース信号SS1は、基準電圧VCOMより高い表示電圧に設定される。基準電圧VCOMより高い表示電圧を正極性の表示電圧と呼ぶ。時刻t1にて、1行目の画素のゲート線G1に供給されるゲート信号GS1は、ローレベルからハイレベルになる。以下、ローレベルは基準電圧VCOMであり、ハイレベルは基準電圧VCOMより高い電圧である。
時刻t2にて、制御信号PS1はローレベルからハイレベルになり、スイッチング素子SW1が導通し、ゲート線G1とソース線S1に接続された画素スイッチング素子30にソース信号SS1が供給され、この画素スイッチング素子30は導通する。これにより、この画素スイッチング素子30に接続された画素電極32にソース信号SS1が供給され、表示電圧に応じた輝度で画素の表示が行われる。同様に、スイッチング素子SW4などが導通し、ゲート線G1とソース線S4に接続された画素スイッチング素子30など、赤色画素の複数の画素スイッチング素子30が導通する。
時刻t3にて、制御信号PS1はハイレベルからローレベルになり、全てのスイッチング素子SWおよび画素スイッチング素子30が非導通になる。
この後、複数のソース信号は、1行目の複数の緑色画素用の画像データDDに応じた表示電圧に設定される。たとえばソース信号SS1は、基準電圧VCOMより低い表示電圧に設定される。基準電圧VCOMより低い表示電圧を負極性の表示電圧と呼ぶ。ソース信号の設定後、時刻t4にて制御信号PS2はローレベルからハイレベルになり、スイッチング素子SW2,SW5などが導通する。これにより、ゲート線G1とソース線S2に接続された画素スイッチング素子30など、緑色画素の複数の画素スイッチング素子30にソース信号SSが供給され、これらの画素スイッチング素子30は導通する。
時刻t5にて、制御信号PS2はローレベルになり、全てのスイッチング素子SWおよび画素スイッチング素子30が非導通になる。
この後、複数のソース信号は、1行目の複数の青色画素用の画像データDDに応じた表示電圧に設定される。たとえばソース信号SS1は、正極性の表示電圧に設定される。ソース信号の設定後、時刻t6にて制御信号PS3はローレベルからハイレベルになり、スイッチング素子SW3,SW6などが導通する。これにより、ゲート線G1とソース線S3に接続された画素スイッチング素子30など、青色画素の複数の画素スイッチング素子30にソース信号SSが供給され、これらの画素スイッチング素子30は導通する。
時刻t7にて、制御信号PS3はローレベルになり、全てのスイッチング素子SWおよび画素スイッチング素子30が非導通になる。これにより1行目の全画素の表示が完了する。このように、ソース駆動回路72aの1つの出力ノードから出力されるソース信号SSは、赤色画素、緑色画素、青色画素のいずれかに時分割で供給される。
時刻t8にて、ゲート信号GS1はハイレベルからローレベルになる。時刻t1からt8は、水平同期期間(1H)である。時刻t8の後、2行目の画素のゲート線G2に供給されるゲート信号GS2がローレベルからハイレベルになる。以降、以上と同様に制御され、4つの画像表示期間で1画面の画像が表示される。
図示は省略するが、各画素電極32には単位フレーム期間ごとに異なる極性の表示電圧が印加される。このような極性の反転制御には周知の技術を用いることができる。これにより液晶層52の劣化を抑制できる。
[第2表示モード]
第1駆動回路72は、第2表示モードでは、複数のゲート線のそれぞれおよび複数のスイッチング素子SWのそれぞれに基準電圧VCOMより高い電圧を供給し、複数のソース線のそれぞれに基準電圧VCOMを供給し、複数の画素スイッチング素子30を同時に導通させる。これにより、第1駆動回路72は、第2表示モードでは、複数の画素電極32のそれぞれに基準電圧VCOMを供給する。
第2駆動回路74は、第2表示モードでは、複数の共通電極34のそれぞれに画像データDDに応じた表示電圧を共通電極信号CSとして供給する。第2駆動回路74は、共通電極34ごとに表示電圧を個別に制御する。
図7は、図2の表示装置22の第2表示モードの各信号のタイミング図である。時刻t10にて画像表示が開始されるとする。時刻t10にて、全てのゲート信号GSと全ての制御信号PSがローレベルからハイレベルになり、全てのソース信号SSはローレベルである。これにより、全てのスイッチング素子SWと画素スイッチング素子30は導通し、全ての画素電極32にソース駆動回路72aから基準電圧VCOMが供給される。第2表示モードの間、この状態が維持され、ゲート信号GS、制御信号PS、ソース信号SSはそれぞれ一定電圧であり、タイミング制御は実行されない。
時刻t10にて、共通電極信号CSは画像データDDに応じた表示電圧となる。画像データDDは、静止画を表すデータである。この例では、共通電極信号CS11は基準電圧VCOMであり、共通電極信号CS12は基準電圧VCOMより高く、たとえば最大輝度に対応する正極性の表示電圧である。
よって、基準電圧VCOMより高い表示電圧が供給された共通電極34に重なる領域の液晶層52は光を透過し、この領域では白表示が行われる。白表示に替えて任意の輝度のグレー表示が行われてもよい。基準電圧VCOMが供給された共通電極34に重なる領域の液晶層52は光を透過せず、この領域では黒表示が行われる。
第2駆動回路74は、複数の共通電極34のそれぞれに、正極性の表示電圧と負極性の表示電圧とを予め定められた反転期間ごとに交互に供給してもよい。これにより、第2表示モードでも液晶層52の劣化を抑制できる。この場合、第2駆動回路74は、共通電極34ごとに、極性の反転前後において表示電圧と基準電圧VCOMとの差の絶対値を一定に保つ。図示しないが、たとえば共通電極信号CS12は、時刻t10から反転期間が経過したとき、基準電圧VCOMより低く、最大輝度に対応する負極性の表示電圧に制御される。これにより、極性が反転しても輝度が変わらず、静止画のちらつきを抑制できる。反転期間は、第1表示モードの単位フレーム期間と同じ長さであってもよいし、1秒や数秒であってもよく、実験やシミュレーションなどにより適宜決定できる。
図8は、図2の表示装置22に第2表示モードで表示される画像の表示単位を説明する図である。表示装置22は、マトリクス状に配置された複数の共通電極34を利用して、1つの共通電極34に対応する複数の画素(図示せず)を1つの表示単位80として画像を表示する。1つの共通電極34のサイズがたとえば5mm×5mmである場合、このサイズの表示単位80となる。表示装置22は、表示単位80ごとに白表示または黒表示することで、記号、文字、数字などを表す静止画を表示できる。
図9(a)は、図2の表示装置22に第2表示モードで表示される画像の一例を説明する図であり、図9(b)は、画像の他の例を説明する図である。図9(a)のように、表示装置22は、充電中の車両の蓄電装置の残量を示す画像を表示できる。図9(b)のように、表示装置22は、現在時刻を示す画像を表示してもよい。ノーマリーブラック液晶表示装置の場合、図示するように背景を黒表示として、白表示の領域が相対的に狭い画像を表示させることで消費電力の低減効果が高まる。
第1表示モードでは、図9のような比較的単純な静止画を表示する場合にも、複数のゲート線、複数のソース線および複数のスイッチング素子SWを順次駆動して、画素スイッチング素子30を順次導通させ、各画素電極32に表示電圧を順次供給する必要がある。一方、第2表示モードでは、複数の画素スイッチング素子30を順次導通させる必要がなく、同時に導通させればよい。そのため、既述のように複数のゲート信号GS、複数のソース信号SS、複数の制御信号CSは直流電圧でよく、パルスの生成やタイミング制御が必要ない。そして、複数の共通電極信号CSを個別に直接制御して画像表示できる。そのため、第2表示モードでは、第1表示モードと比較して、表示装置22の駆動制御を単純化でき、その結果、消費電力を低減できる。
本実施の形態によれば、第2表示モードにおいて、複数の画素電極32のそれぞれに基準電圧VCOMを供給し、複数の共通電極34のそれぞれに画像データDDに応じた表示電圧を供給することで、1つの共通電極34に対応する複数の画素を1つの表示単位として画像を表示できる。また、第2表示モードでは、画像表示に要する消費電力を第1表示モードより低減できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、第1の実施の形態において、第1表示モードで異常が検出された場合に第2表示モードに切り替える。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図10は、第2の実施の形態に係るホスト10の制御装置12のブロック図である。制御装置12は、切替部90、異常検出部92、生成部94および取得部96を備える。
異常検出部92は、第1表示モードにおいて画像表示に関する異常を検出する。このような異常として、たとえば、表示システム1の外部のたとえばカーナビゲーション装置などから供給された画像表示用の入力信号が乱れている異常が想定される。正常な入力信号は、水平同期期間などの予め定められた期間に予め定められた基準データ量のデータを含む。一方、異常な入力信号は、予め定められた期間に基準データ量より多いデータまたは少ないデータを含む。この場合、たとえば静止画の表示では画像が静止せずに一方向に流れ、動画の表示でも画像が乱れる。
生成部94は、第1表示モードにおいて、外部の装置から供給された入力信号にもとづいて、画像データDDを生成する。異常検出部92は、入力信号を監視し、予め定められた期間における入力信号のデータ量が基準データ量と異なる場合、異常が発生したことを検出する。
また、別の異常として、入力信号は正常であるが、制御装置24における同期制御に異常があり、あるタイミングにおいて、ある画素電極32に供給されるべき表示電圧が別の画素電極32に供給されることも想定される。この異常は、表示電圧の供給タイミングの異常とも呼べる。この場合も画像が乱れる。
取得部96は、第1表示モードにおいて、単位フレーム期間内の予め定められた検出タイミングに第1駆動回路72からソース線に供給されたソース信号SSの表示電圧を取得する。この検出タイミングは、複数であってもよいし、単位フレーム期間ごとに異なってもよい。
異常検出部92は、取得部96で取得された表示電圧と、検出タイミングの画像データDDとが異常条件を満たす場合、異常が発生したことを検出する。具体的には、異常検出部92は、検出タイミングの表示電圧と、検出タイミングの画像データDDが表す表示電圧とが異なる場合、異常条件を満たすとする。
切替部90は、異常検出部92で異常が検出された場合、表示モードを第2表示モードに切り替える。生成部94は、異常検出部92で異常が検出された場合、異常発生を表す画像の画像データDDを生成し、生成した画像データDDを制御装置24に出力する。異常発生を表す画像は、文字または記号などを含んでもよい。
表示装置22は、異常発生を表す画像を表示する。既述のように、第2表示モードでは、複数のゲート信号GS、複数のソース信号SS、複数の制御信号PSは直流電圧でよく、複数の共通電極信号CSを個別に直接制御して画像表示できるので、画像表示に関する異常の発生時にも乱れのない画像を表示しやすい。
次に、以上の構成による表示システム1の全体的な動作を説明する。図11は、図10の制御装置12の処理を示すフローチャートである。図11の処理は、所定の頻度で定期的に行われる。制御装置12は、第1表示モードでない場合(S10のN)、処理を終了する。第1表示モードである場合(S10のY)、異常検出部92が異常を検出していなければ(S12のN)、処理を終了する。異常検出部92が異常を検出した場合(S12のY)、切替部90は第2表示モードに切り替え(S14)、生成部94は異常発生を表す画像の画像データDDを生成し(S16)、処理を終了する。
本実施の形態によれば、第1表示モードにおいて入力信号に異常がある場合、または、表示電圧の供給タイミングに異常がある場合、異常発生を表す画像を表示できる。
以上、本開示について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、また、そうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、実施の形態では、ホスト10の制御装置12が表示モードを切り替えたが、この処理は、制御装置12に代えて表示モジュール20の制御回路70が実行してもよい。この場合、制御回路70は切替部90を有する。また、第2の実施の形態では、制御装置12が異常を検出したが、この処理は、制御装置12に代えて制御回路70が実行してもよい。この場合、制御回路70は、切替部90、異常検出部92、生成部94、取得部96を有する。この変形例では、表示システム1の構成の自由度を向上できる。
また、実施の形態では、第2表示モードにおいてタッチ検出を実行しないが、実行してもよい。この場合、制御回路70は、第2表示モードにおいて、複数のタッチ検出領域の1つに対する部分的なタッチ検出と、画面全体の画像表示を交互に繰り返して、タッチ検出と画像表示を時分割に制御する。この変形例では、第2表示モードにおいてもタッチ検出できる。
また、実施の形態では制御装置24が表示モジュール20に含まれるが、制御装置24はホスト10に含まれてもよい。実施の形態では第1駆動回路72が基準クロック信号を生成するが、第2駆動回路74が基準クロック信号を生成してもよい。実施の形態では複数のスイッチング素子SW1等が設けられるが、複数のスイッチング素子SW1等を設けず、複数のソース線とソース駆動回路72aの複数の出力ノードを1対1に接続してもよい。これらの変形例では、表示システム1の構成の自由度を向上できる。
本開示の一態様に係る表示システムは、次の通りである。
マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置と、
前記複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給する第1駆動回路と、
前記複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給する第2駆動回路と、
を備える。
この態様によると、複数のゲート線と複数のソース線を順次駆動して各画素電極に表示電圧を順次供給する場合より消費電力を低減できる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
第1表示モードと第2表示モードとを切り替える制御装置を備え、
前記第1駆動回路は、前記第1表示モードでは、前記複数の画素電極のそれぞれに前記表示電圧を順次供給し、前記第2表示モードでは、前記複数の画素電極のそれぞれに前記基準電圧を供給し、
前記第2駆動回路は、前記第1表示モードでは、前記複数の共通電極のそれぞれに前記基準電圧を供給し、前記第2表示モードでは、前記複数の共通電極のそれぞれに前記表示電圧を供給するとしても良い。
この場合、第1表示モードでは第2表示モードより高解像度の画像を表示でき、第2表示モードでは第1表示モードより消費電力を低減できる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記表示装置は、液晶表示装置であり、
前記第2駆動回路は、前記第2表示モードでは、前記複数の共通電極のそれぞれに、前記基準電圧より高い正極性の前記表示電圧と、前記基準電圧より低い負極性の前記表示電圧とを交互に供給するとしても良い。
この場合、第2表示モードにおいて液晶の劣化を抑制できる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記表示装置は、
第1方向に延びる複数のゲート線と、
前記第1方向に交差する第2方向に延びる複数のソース線と、
前記ゲート線、前記ソース線および前記画素電極にそれぞれが接続される複数の画素スイッチング素子と、
を有し、
前記第1駆動回路は、
前記第1表示モードでは、前記複数のゲート線のそれぞれにゲート信号を順次供給し、前記複数のソース線のそれぞれに前記表示電圧を含むソース信号を順次供給し、前記複数の画素スイッチング素子を順次導通させ、
前記第2表示モードでは、前記複数のゲート線のそれぞれに前記基準電圧より高い電圧を供給し、前記複数のソース線のそれぞれに前記基準電圧を供給し、前記複数の画素スイッチング素子を同時に導通させるとしても良い。
この場合、第2表示モードでは、画素スイッチング素子を順次導通させる必要がないため、第1表示モードより制御を単純化でき、消費電力を低減できる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記制御装置は、
前記第1表示モードにおいて画像表示に関する異常を検出する異常検出部と、
前記異常が検出された場合、前記第2表示モードに切り替える切替部と、
前記異常が検出された場合、異常発生を表す画像の前記画像データを生成する生成部と、
を有するとしても良い。
この場合、第1表示モードにおいて画像表示に関する異常がある場合、異常発生を表す画像を表示できる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記生成部は、前記第1表示モードにおいて、画像表示用の入力信号にもとづいて前記画像データを生成し、
前記異常検出部は、予め定められた期間における前記入力信号のデータ量が基準データ量と異なる場合、前記異常が発生したことを検出するとしても良い。
この場合、第1表示モードにおいて入力信号に異常がある場合、異常発生を表す画像を表示できる。
本開示の一態様に係る表示システムにおいて、例えば、
前記制御装置は、
前記第1表示モードにおいて、単位フレーム期間内の予め定められた検出タイミングに前記第1駆動回路から供給された前記表示電圧を取得する取得部を有し、
前記異常検出部は、取得された前記表示電圧と、前記検出タイミングの前記画像データとが異常条件を満たす場合、前記異常が発生したことを検出するとしても良い。
この場合、第1表示モードにおいて表示電圧の供給タイミングに異常がある場合、異常発生を表す画像を表示できる。
本開示の一態様に係る制御装置は、
マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置の制御装置であって、
前記複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給する第1駆動回路と、
前記複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給する第2駆動回路と、
を備える。
この態様によると、消費電力を低減できる。
本開示の一態様に係る制御方法は、
マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置の制御方法であって、
前記複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給するステップと、
前記複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給するステップと、
を備える。
この態様によると、消費電力を低減できる。
1…表示システム、10…ホスト、12…制御装置、22…表示装置、24…制御装置、30…画素スイッチング素子、32…画素電極、34…共通電極、52…液晶層、72…第1駆動回路、74…第2駆動回路、90…切替部、92…異常検出部、94…生成部、96…取得部、G1,G2…ゲート線、S1〜S4…ソース線。

Claims (9)

  1. マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置と、
    前記複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給する第1駆動回路と、
    前記複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給する第2駆動回路と、
    を備えることを特徴とする表示システム。
  2. 第1表示モードと第2表示モードとを切り替える制御装置を備え、
    前記第1駆動回路は、前記第1表示モードでは、前記複数の画素電極のそれぞれに前記表示電圧を順次供給し、前記第2表示モードでは、前記複数の画素電極のそれぞれに前記基準電圧を供給し、
    前記第2駆動回路は、前記第1表示モードでは、前記複数の共通電極のそれぞれに前記基準電圧を供給し、前記第2表示モードでは、前記複数の共通電極のそれぞれに前記表示電圧を供給する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
  3. 前記表示装置は、液晶表示装置であり、
    前記第2駆動回路は、前記第2表示モードでは、前記複数の共通電極のそれぞれに、前記基準電圧より高い正極性の前記表示電圧と、前記基準電圧より低い負極性の前記表示電圧とを交互に供給する、ことを特徴とする請求項2に記載の表示システム。
  4. 前記表示装置は、
    第1方向に延びる複数のゲート線と、
    前記第1方向に交差する第2方向に延びる複数のソース線と、
    前記ゲート線、前記ソース線および前記画素電極にそれぞれが接続される複数の画素スイッチング素子と、
    を有し、
    前記第1駆動回路は、
    前記第1表示モードでは、前記複数のゲート線のそれぞれにゲート信号を順次供給し、前記複数のソース線のそれぞれに前記表示電圧を含むソース信号を順次供給し、前記複数の画素スイッチング素子を順次導通させ、
    前記第2表示モードでは、前記複数のゲート線のそれぞれに前記基準電圧より高い電圧を供給し、前記複数のソース線のそれぞれに前記基準電圧を供給し、前記複数の画素スイッチング素子を同時に導通させる、ことを特徴とする請求項2または3に記載の表示システム。
  5. 前記制御装置は、
    前記第1表示モードにおいて画像表示に関する異常を検出する異常検出部と、
    前記異常が検出された場合、前記第2表示モードに切り替える切替部と、
    前記異常が検出された場合、異常発生を表す画像の前記画像データを生成する生成部と、
    を有する、ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の表示システム。
  6. 前記生成部は、前記第1表示モードにおいて、画像表示用の入力信号にもとづいて前記画像データを生成し、
    前記異常検出部は、予め定められた期間における前記入力信号のデータ量が基準データ量と異なる場合、前記異常が発生したことを検出する、ことを特徴とする請求項5に記載の表示システム。
  7. 前記制御装置は、
    前記第1表示モードにおいて、単位フレーム期間内の予め定められた検出タイミングに前記第1駆動回路から供給された前記表示電圧を取得する取得部を有し、
    前記異常検出部は、取得された前記表示電圧と、前記検出タイミングの前記画像データとが異常条件を満たす場合、前記異常が発生したことを検出する、ことを特徴とする請求項5または6に記載の表示システム。
  8. マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置の制御装置であって、
    前記複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給する第1駆動回路と、
    前記複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給する第2駆動回路と、
    を備えることを特徴とする表示装置の制御装置。
  9. マトリクス状に配置された複数の共通電極と、それぞれの共通電極に対して複数ずつ配置された複数の画素電極と、を有する表示装置の制御方法であって、
    前記複数の画素電極のそれぞれに基準電圧を供給するステップと、
    前記複数の共通電極のそれぞれに画像データに応じた表示電圧を供給するステップと、
    を備えることを特徴とする表示装置の制御方法。
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